JP3994664B2 - 複合スイッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報端末機器等の各種電子機器に使用され、操作部の傾倒および押圧操作により操作する複合スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の情報端末機器等の電子機器においては、小型化と共に操作機能の多様化が進展している。
【0003】
そして、これらの多様化した機能を操作するために、電子機器には多くのスイッチが使用されると共に、機器の小型化のためには操作面における操作部の数を少なくする必要があり、複数個のスイッチをまとめて操作するための操作機構を電子機器の構成部材として組み込む等の方法がとられてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような電子機器の構成部材として操作機構を組み込む方法では、一ヶ所の操作部で操作できるスイッチの数に限界があり、また電子機器に組み込んだ操作機構とスイッチとの係合が難しく、更に電子機器としてコスト高になるという課題があった。
【0005】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、一ヶ所の操作部を傾倒操作または押圧操作することによって、複数個のスイッチを個別に操作できることは勿論、傾倒操作時には二段操作することができ、更に、連続して操作することもできる、予め一体化された電子部品としての複合スイッチを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、以下の構成を有するものである。
【0007】
本発明の請求項1に記載の発明は、上面視四角形の対向する二辺の中点を支点として揺動可能に、ケースにより支持された操作体と、この操作体の中央部を貫通して上下動可能に配設された押釦と、上記操作体の揺動時の両傾倒方向それぞれの下方で、上記ケースの揺動中心軸を挟んで対称な二ヶ所ずつの位置に配設された、駆動体を介して可動接点を押圧動作させるタイプの周辺プッシュスイッチと、上記押釦下方の上記ケースに配設された中央プッシュスイッチからなり、上記操作体を傾倒操作して一方向へ揺動させると、傾倒方向下方の上記二つの周辺プッシュスイッチが二段動作し、上記押釦を押圧操作すると上記中央プッシュスイッチが動作する複合スイッチであって、上記ケースの揺動中心軸を挟んで対称な位置の上記周辺プッシュスイッチどうしで連結一体化された二組の上記駆動体を、圧縮弾性係数が異なる弾性絶縁材料により同一形状・寸法で形成したものとして、その連結一体化された二組の駆動体が独立して弾性変形可能に配された構成とした複合スイッチとしたものであり、操作体とその中央部に配設された押釦からなる1ヶ所の操作部の、操作体を傾倒操作して一方向へ揺動させると、傾倒方向下方の二つの周辺プッシュスイッチのうちの一方をまず押圧動作させ、更に傾けると、他方を動作させることができると共に、押釦を押圧操作すると中央プッシュスイッチを動作させることができる、予め一体化された電子部品としての複合スイッチを実現できるという作用効果が得られる。さらに、当該構成であれば、周辺プッシュスイッチの押圧操作ストロークを所定の大きさに設定することが容易で、構成部材数や成形金型数を少なくすることができるという作用効果も得られる。
【0008】
本発明の請求項2に記載の発明は、上面視四角形の対向する二辺の中点を支点として揺動可能に、ケースにより支持された操作体と、この操作体の中央部を貫通して上下動可能に配設された押釦と、上記操作体の揺動時の両傾倒方向それぞれの下方で、上記ケースの揺動中心軸を挟んで対称な二ヶ所ずつの位置に配設された、駆動体を介して可動接点を押圧動作させるタイプの周辺プッシュスイッチと、上記押釦下方の上記ケースに配設された中央プッシュスイッチからなり、上記操作体を傾倒操作して一方向へ揺動させると、傾倒方向下方の上記二つの周辺プッシュスイッチが二段動作し、上記押釦を押圧操作すると上記中央プッシュスイッチが動作する複合スイッチであって、上記ケースの揺動中心軸の片側に配設された二つの上記周辺プッシュスイッチを、上記各可動接点を押圧する上記各駆動体は絶縁材料からなる同一仕様のもので、上記各可動接点の動作力がそれぞれ異なっているものとした複合スイッチとしたものであり、操作体とその中央部に配設された押釦からなる一ヶ所の操作部の、操作体を傾倒操作して一方向へ揺動させると、傾倒方向下方の二つの周辺プッシュスイッチのうちの一方をまず押圧動作させ、更に傾けると、他方を動作させることができると共に、押釦を押圧操作すると中央プッシュスイッチを動作させることができる、予め一体化された電子部品としての複合スイッチを実現できる。そして、当該構成であれば、揺動中心軸を挟んで二ヶ所ずつ計四ヶ所に配設される周辺プッシュスイッチの、可動接点は二種類必要であるが、これよりも加工に手間がかかり高コストである駆動体を一種類にしてコストダウンすることができるので、複合スイッチ全体としてのコストを下げることができるという作用効果が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図16を用いて説明する。
【0010】
(実施の形態)
図1は本発明の一実施の形態による複合スイッチの外観斜視図、図2は同側面断面図、図3は同正面断面図であり、図4は図3のP−P線における断面図、同図5は分解斜視図である。
【0011】
同図において、1は絶縁樹脂からなる上面視四角形の箱形のケースで、底面の四ヶ所の角部近くに第一周辺プッシュスイッチ2〜第四周辺プッシュスイッチ5(以下、第一スイッチ2〜第四スイッチ5と表わす)、中央に中央プッシュスイッチ6(以下、中央スイッチ6と表わす)が配設されている(図6参照)と共に、対向する二辺の壁部の中央には、後述の操作体7を揺動可能に支持するための二つの支持孔1Aが設けられている。
【0012】
そして、第一スイッチ2〜第四スイッチ5の接点部は、図4および図5に示すように、操作体7の揺動中心軸となるケース1の二つの支持孔1Aを結ぶ線を挟んで対称な二ヶ所ずつの位置に設けられた四ヶ所の窪み内にインサート成形固定された、外周接点8Aと中央接点8Bからなる固定接点8、外周接点9Aと中央接点9Bからなる固定接点9、外周接点10Aと中央接点10Bからなる固定接点10、および外周接点11Aと中央接点11Bからなる固定接点11に対し、それぞれの外周接点8A,9A,10Aおよび11A上に、弾性金属薄板製の円形ドーム状の可動接点2A,3A,4Aおよび5Aの下面外周を載せ、その下面中央を中央接点8B,9B,10Bおよび11Bとそれぞれ対峙させて、上方から押圧されることによりON・OFFするものであり、コンパクトな接点構成となっている。
【0013】
なお、上記の四つの可動接点2A〜5Aは同じ形状・寸法で、ほぼ同じ反転動作力を有している、すなわち、四つの接点部はほぼ同じスイッチ動作力を有している。
【0014】
そして、第一スイッチ2〜第四スイッチ5の各接点部の可動接点2A〜5Aの上部には、ゴム等の弾性絶縁材料からなる駆動体2B〜5Bが載せられており、この駆動体2B〜5Bを介して各接点部の可動接点2A〜5Aを押圧することによって、第一スイッチ2〜第四スイッチ5は大きな押圧操作ストロークで動作する構成となっている。
【0015】
また、この駆動体2B〜5Bは、ケース1の二つの支持孔1Aを結ぶ線を挟んで対称な二つずつ2B,3Bおよび4B,5Bが連結一体化されて、同一形状・寸法の連結駆動体12および13となっているが、各駆動体2B〜5Bは独立して弾性変形できるようになっている。
【0016】
このような構成とすることによって、この複合スイッチ全体としての構成部材数が少なく組立ても容易であると共に、二つの駆動体2B,3B間および4B,5B間の位置が安定し、更に二つずつの周辺プッシュスイッチ2と3および4と5の押圧操作ストロークがそれぞれ同じとなっている。
【0017】
そして、連結駆動体12と13は同じ成形金型を使用して形成されているが、連結駆動体12すなわち駆動体2B,3Bは、連結駆動体13すなわち駆動体4B,5Bよりも圧縮弾性係数が大きい、すなわち硬い弾性絶縁材料で形成されて、同じ押圧力に対する圧縮変形量が小さくなっている。
【0018】
一方、中央スイッチ6も、同様にケース1の二つの支持孔1Aを結ぶ線の中央に設けられた窪み内にインサート成形固定された外周接点14Aと中央接点14Bからなる固定接点14の外周接点14A上に弾性金属薄板製の円形ドーム形状の可動接点6Aの下面外周を載せて、その下面中央を中央接点14Bと対峙させることにより接点部が形成され、その可動接点6Aの上部には剛体絶縁材料からなる駆動体15が載せられている。
【0019】
以上の第一スイッチ2〜第四スイッチ5および中央スイッチ6がケース1に配列された状態を示すのが、図6の平面図である。
【0020】
そして、これらのスイッチ2〜6を収容したケース1の上面が、各駆動体2B〜5Bおよび15の上半部が貫通する五つの孔16Aを有する金属カバー16で覆われ、その上部に絶縁樹脂製の操作体7および押釦17が装着されている。
【0021】
その装着部の構成は、操作体7の上面視略四角形の平板部7Aの対向する二辺の下部に設けられた二つの円形突部7B(図3参照)がケース1の二つの支持孔1Aに挿入されて、操作体7がこの二つの支持孔1Aを結ぶ線を揺動中心軸として揺動可能に支持され、操作体7中央の非円形の貫通孔7Cにより、押釦17の外周部が、独立して上下動可能であるが共に揺動するように係合・保持されている。
【0022】
そして、操作体7の平板部7Aの下面には四つの駆動体2B〜5Bの球面形状となった上端部2C〜5Cの頂点部が当接し、押釦17の下端面には中央スイッチ6の駆動体15の球面状となった上端部15Aが当接している。
【0023】
本実施の形態による複合スイッチは以上のように構成されるものであり、次に、図7の側面断面図に示すように、押釦17先端の非円形の保持孔17Aに操作つまみ18を装着して操作する場合の動作について説明する。
【0024】
通常状態において、本複合スイッチの第一スイッチ2〜第四スイッチ5および中央スイッチ6のいずれの接点部もOFF状態であり、上記の図7および、操作体7と押釦17および操作つまみ18を装着した状態の、図6のQ−Q線における断面図である図8に示すように、操作つまみ18は水平状態となっている。
【0025】
この状態において、まず第一の動作として、操作つまみ18の左上面に下方への押し力を加えると、図9の側面断面図(但し、操作つまみは断面にせず)に示すように、操作つまみ18とこれを装着した押釦17およびその外周が係合した操作体7は、ケース1の二つの支持孔1Aに支持された操作体7下部の二つの円形突部7Bを結ぶ線を中心軸として揺動し、左方向へ傾倒させられる。
【0026】
そして、操作体7の左側が下方へ下がるのに伴い、その平板部7Aの左側下面に当接する駆動体2Bおよび4Bの球面形状の上端部2Cおよび4Cが下方に押され、駆動体2Bおよび4Bは自身が圧縮変形しながら、下方の第一スイッチ2および第三スイッチ4の可動接点2Aおよび4Aを下方に押す。
【0027】
しかし、駆動体2Bを形成する弾性絶縁材料は、前述のように、駆動体4Bを形成する弾性絶縁材料よりも圧縮弾性係数が大きいので、下方への押圧ストロークすなわち圧縮ストロークが同じであっても、駆動体2Bの方が圧縮変形量が小さく、従って、駆動体2Bが下方の可動接点2Aを押す力の方が、駆動体4Bが可動接点4Aを押す力よりも大きい。
【0028】
このため、操作つまみ18の押圧ストロークすなわち操作体7の傾倒量が所定の値よりも大きくなると、まず、可動接点2Aに対する駆動体2Bの押圧力が円形ドーム形状の可動接点2Aの反転動作力よりも大きくなり、図9に示すように、可動接点2Aは節度感を伴いながら弾性反転し、可動接点2Aを介して固定接点8の外周接点8Aと中央接点8Bの間が短絡される。
【0029】
これによって、第一スイッチ2が動作し、その信号はそれぞれの接点に接続された導出端子(図示せず)を経由して、この複合スイッチを使用する電子機器の回路に伝達される。
【0030】
この時、第三スイッチ4の可動接点4Aに対する駆動体4Bの押圧力は可動接点4Aの反転動作力よりも小さいので、図8と同様の切断線における断面図(但し、操作つまみは断面にせず)である図10に示すように、第一スイッチ2のみが動作し、第三スイッチ4の駆動体4Bは圧縮変形しているが、可動接点4Aは反転動作しない。
【0031】
そして、この状態から操作つまみ18に加える押し力を増して、図11の側面断面図(但し、操作つまみは断面にせず)に示すように、操作体7の左側が更に下がると、駆動体2Bおよび4Bの上端部2Cおよび4Cが更に押されて、第一スイッチ2の駆動体2Bは可動接点2Aを中央接点8Bに押し付けたままで圧縮変形し、第三スイッチ4の駆動体4Bも更に圧縮変形していき、その量が所定の値以上になり、可動接点4Aに対する押圧力が可動接点4Aの反転動作力を超えると、図8と同様の切断線における断面図(但し、操作つまみは断面にせず)である図12に示すように、今度は可動接点4Aが節度感を伴いながら弾性反転し、可動接点4Aを介して固定接点10の外周接点10Aと中央接点10Bの間が短絡されて、第三スイッチ4が動作する。
【0032】
この後、操作つまみ18に加えていた押し力を除くと、可動接点2Aと4Aおよび駆動体2Bと4Bが弾性復元力により元の形状に復帰しようとして、操作体7と押釦17および操作つまみ18を元の位置まで押し戻すことによって、元の図7および図8に示す通常状態に復帰し、第一スイッチ2および第三スイッチ4も再びOFF状態となる。
【0033】
同様にして、操作つまみ18の右上面に下方への押し力を加えると、第二スイッチ3と第四スイッチ5を動作させることができる。
【0034】
以上のように、操作つまみ18の左上面または右上面に押し力を加えて操作体7および押釦17を傾倒操作することによって、第一スイッチ2と第三スイッチ4または第二スイッチ3と第四スイッチ5を、異なる操作ストロークにおいて二段動作させることができる。
【0035】
なお、この時に傾倒操作された操作体7の平板部7Aの下面が押す、駆動体2Bと4Bおよび3Bと5Bの上端部2Cと4Cおよび3Cと5Cはいずれも球面状であり、常に各駆動体2Bと4Bおよび3Bと5Bの頂点部を押圧するので、第一スイッチ2〜第四スイッチ5を安定して動作させることができる。
【0036】
また、この操作つまみ18の左上面または右上面に下方への押し力を加えて、操作体7および押釦17を傾倒操作する際に、押釦17には下方向への力は殆ど加わらず、その下端面が中央スイッチ6の駆動体15の球面形状の上端部15Aに沿って動くだけで、中央スイッチ6は動作しない。
【0037】
次に、第二の動作として、図7および図8に示す通常状態において、操作つまみ18の上面中央に下方への押し力を加えると、図13の側面断面図に示すように、保持孔17Aに操作つまみ18を装着された押釦17が押圧されて、操作体7とは独立して下方へ動き、その下端部に当接した中央スイッチ6の駆動体15の球面状の上端部15Aの中央部を下方に押し、駆動体15はその下方の中央スイッチ6の可動接点6Aを下方に押す。
【0038】
そして、可動接点6Aに対する押圧力が円形ドーム形状の可動接点6Aの反転動作力よりも大きくなると、図13に示すように、可動接点6Aは節度感を伴いながら弾性反転し、可動接点6Aを介して固定接点14の外周接点14Aと中央接点14Bの間が短絡される。
【0039】
これによって、中央スイッチ6が動作し、その信号はそれぞれの接点に接続された導出端子(図示せず)を経由して、この複合スイッチを使用する電子機器の回路に伝達される。
【0040】
この後、操作つまみ18に加えていた押し力を除くと、可動接点6Aが弾性復元力により元の円形ドーム形状に復帰しようとして、駆動体15と押釦17および操作つまみ18を元の位置まで押し戻すことによって、元の図7および図8に示す通常状態に復帰し、中央スイッチ6も再びOFF状態となる。
【0041】
なお、この操作つまみ18の上面中央に下方への押し力を加えて押釦17を押圧操作する際に、押釦17は操作体7とは独立して上下動するだけなので操作体7は動かず、従って第一スイッチ2〜第四スイッチ5は動作しない。
【0042】
そして次に、第三の動作として、上記の第二の動作において、操作つまみ18を下方に押圧して中央スイッチ6の可動接点6Aを弾性反転させ、固定接点14の外周接点14Aと中央接点14Bを短絡し、中央スイッチ6を動作させた状態において、更に操作つまみ18を左方向へ傾倒させる方向の押し力を加えると、図14の側面断面図に示すように、操作つまみ18とこれを装着した押釦17およびその外周が係合した操作体7は、上記の第一の動作の場合と同様に、ケース1の二つの支持孔1Aに支持された操作体7下部の二つの円形突部7Bを結ぶ線を中心線として揺動し、左方向へ傾倒させられる。
【0043】
そして、操作体7の傾倒に伴い、その平板部7Aの左側下方の第一スイッチ2および第三スイッチ4が異なる操作ストロークにおいて二段動作することは、上記の第一の動作の場合に図9〜図12を用いて説明したことと全く同じである。
【0044】
この後、操作つまみ18に加えていた下方および傾倒方向への押し力を除くと、第一スイッチ2と第三スイッチ4および中央スイッチ6の可動接点2Aと4Aおよび6A並びに駆動体2Bと4Bの弾性復元力によって元の通常状態に復帰し、第一スイッチ2と第三スイッチ4および中央スイッチ6がOFF状態になることも、上記の第一の動作および第二の動作の場合と同じである。
【0045】
同様に、操作つまみ18を押圧して中央スイッチ6を動作させた状態において、更に操作つまみ18を右方向へ傾倒させる方向の押し力を加えると、第二スイッチ3および第四スイッチ5を二段動作させることができる。
【0046】
なお、この操作つまみ18に下方への押し力を加えた状態において、左または右方向へ傾倒させる方向の押し力を加える際に、押釦17の下端面が中央スイッチ6の駆動体15の上端部15Aを押しながら傾倒方向へ動くが、駆動体15の上端部15Aは球面形状であるので、スムーズに滑りながら動くことができる。
【0047】
このように本実施の形態によれば、押釦17先端の保持孔17Aに装着した操作部としての一つの操作つまみ18を、傾倒操作することによって、周辺の第一スイッチ2〜第四スイッチ5のうちの操作体7の揺動中心軸の片側に配設された二つずつを二段操作することができ、押圧操作することによって、中央スイッチ6を個別に操作することができると共に、操作つまみ18を押圧したままの状態で傾倒操作することによって、中央スイッチ6と周辺の第一スイッチ2〜第四スイッチ5を連続して操作することができる、予め一体化された電子部品としての複合スイッチを実現できるものである。
【0048】
なお、以上に説明した本実施の形態による複合スイッチにおいて、周辺の第一スイッチ2〜第四スイッチ5の駆動体2B〜5Bは、ケース1の二つの支持孔1Aを挟んで対称な二つずつ2B,3Bおよび4B,5Bが連結一体化されて同一形状・寸法の連結駆動体12および13となっていて、連結駆動体12すなわち駆動体2B,3Bと連結駆動体13すなわち駆動体4B,5Bとは圧縮弾性係数が異なる弾性絶縁材料で形成されることによって、押圧力に対する圧縮変形量が異なっているものであり、これによって、操作つまみ18すなわち操作体7の傾倒操作時に第一スイッチ2と第三スイッチ4および第二スイッチ3と第四スイッチ5は異なる操作ストロークにおいて二段動作するものであった。
【0049】
しかし、これを前記の構成から、周辺プッシュスイッチの駆動体を変えた複合スイッチの断面図である図15に示すように、ケース1の二つの支持孔1Aを結ぶ線である揺動中心軸を挟んで対称な二つずつの駆動体19,20および21,22(20,22は図示せず)が連結一体化された連結駆動体23および24を同じ弾性絶縁材料で同一高さに形成し、連結駆動体24側の駆動体21,22の中央に円形孔21A,22A(22Aは図示せず)を設けて径方向の肉厚を小さいものとすることによっても、連結駆動体24側の駆動体21,22の押圧力に対する圧縮変形量を連結駆動体23側の駆動体19,20よりも大きくすることができる。
【0050】
そして、このような構成にすることによって、二つの連結駆動体23,24すなわち駆動体19〜22を一つの成形金型で同時に成形形成することができる。
【0051】
また、対応する駆動体間の押圧力に対する圧縮変形量を違える方法として、駆動体の外径を変えてもよいものである。
【0052】
更に、操作つまみ18すなわち操作体7の傾倒操作時に、操作体7の揺動中心軸の片側に配設された二つのプッシュスイッチを、異なる操作ストロークにおいて二段動作させる他の構成を示すのが、前記の構成から、周辺プッシュスイッチの駆動体および可動接点を変えた複合スイッチの断面図である図16である。
【0053】
同図において、周辺の第一スイッチ25〜第四スイッチ28(26,28は図示せず)、それぞれの駆動体25B〜28B(26B,28Bは図示せず)は、同じ弾性絶縁材料で同一形状・寸法に形成された同一仕様である。
【0054】
しかし、ケース1の二つの支持孔1Aを結ぶ線である揺動中心線の片側に二つずつ配設された周辺プッシュスイッチの円形ドーム形状の可動接点25A,27Aと26A,28A(26A,28Aは図示せず)は、直径や高さは同じであるが、素材である弾性金属薄板は、可動接点25Aと26Aに対して可動接点27Aと28Aの方が厚いものとなっており、従って、押圧された時の反転動作力は可動接点27Aと28Aが大きい。
【0055】
このため、操作つまみ18および操作体7の傾倒操作時には、傾倒操作側下面の第一スイッチ25または第二スイッチ26が先に動作し、更に操作つまみ18を傾倒させることによって、第三スイッチ27または第四スイッチ28が異なる操作ストロークにおいて動作するようになっている。
【0056】
このようにすることによって、周辺の第一スイッチ25〜第四スイッチ28の可動接点25A〜28Aは素材厚さの異なる二種類が必要であるが、これよりも加工に手間がかかり高コストである駆動体25B〜28Bを一種類にしてコストダウンすることができるので、複合スイッチ全体としてのコストを下げることができるものである。
【0057】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、一ヶ所の操作部を傾倒操作または押圧操作することによって、複数個のスイッチを個別に操作できることは勿論、傾倒操作時には二段操作することができ、更に、連続して操作することもできる、予め一体化された電子部品としての複合スイッチを実現できるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態による複合スイッチの外観斜視図
【図2】 同側面断面図
【図3】 同正面断面図
【図4】 同図3のP−P線における断面図
【図5】 同分解斜視図
【図6】 同各スイッチを配列したケースの平面図
【図7】 同操作つまみを装着した状態の側面断面図
【図8】 同操作体と押釦および操作つまみを装着した状態の、図6のQ−Q線における断面図
【図9】 同図7の状態から操作つまみを傾倒操作する場合の、図3のP−P線における側面部分断面図
【図10】 同図8の状態から操作つまみを傾倒操作する場合の部分断面図
【図11】 同図9の状態から、更に操作つまみを傾倒操作した状態の側面部分断面図
【図12】 同図10の状態から、更に操作つまみを傾倒操作した状態の部分断面図
【図13】 同図7の状態から操作つまみを押圧操作する場合の側面断面図
【図14】 同図13の状態から、更に操作つまみを傾倒操作した状態の側面断面図
【図15】 同周辺プッシュスイッチの駆動体を変えた複合スイッチの、図6のQ−Q線における断面図
【図16】 同周辺プッシュスイッチの駆動体および可動接点を変えた複合スイッチの、図6のQ−Q線における断面図
【符号の説明】
1 ケース
1A 支持孔
2,25 第一周辺プッシュスイッチ
2A〜5A,6A,25A〜28A 可動接点
2B〜5B,15,19〜22,25B〜28B 駆動体
2C〜5C,15A 上端部
3,26 第二周辺プッシュスイッチ
4,27 第三周辺プッシュスイッチ
5,28 第四周辺プッシュスイッチ
6 中央プッシュスイッチ
7 操作体
7A 平板部
7B 円形突部
7C 貫通孔
8〜11,14 固定接点
8A〜11A,14A 外周接点
8B〜11B,14B 中央接点
12,13,23,24 連結駆動体
16 金属カバー
16A 孔
17 押釦
17A 保持孔
18 操作つまみ
21A,22A 円形孔
Claims (2)
- 上面視四角形の対向する二辺の中点を支点として揺動可能に、ケースにより支持された操作体と、この操作体の中央部を貫通して上下動可能に配設された押釦と、上記操作体の揺動時の両傾倒方向それぞれの下方で、上記ケースの揺動中心軸を挟んで対称な二ヶ所ずつの位置に配設された、駆動体を介して可動接点を押圧動作させるタイプの周辺プッシュスイッチと、上記押釦下方の上記ケースに配設された中央プッシュスイッチからなり、上記操作体を傾倒操作して一方向へ揺動させると、傾倒方向下方の上記二つの周辺プッシュスイッチが二段動作し、上記押釦を押圧操作すると上記中央プッシュスイッチが動作する複合スイッチであって、上記ケースの揺動中心軸を挟んで対称な位置の上記周辺プッシュスイッチどうしで連結一体化された二組の上記駆動体を、圧縮弾性係数が異なる弾性絶縁材料により同一形状・寸法で形成したものとして、その連結一体化された二組の駆動体が独立して弾性変形可能に配された構成とした複合スイッチ。
- 上面視四角形の対向する二辺の中点を支点として揺動可能に、ケースにより支持された操作体と、この操作体の中央部を貫通して上下動可能に配設された押釦と、上記操作体の揺動時の両傾倒方向それぞれの下方で、上記ケースの揺動中心軸を挟んで対称な二ヶ所ずつの位置に配設された、駆動体を介して可動接点を押圧動作させるタイプの周辺プッシュスイッチと、上記押釦下方の上記ケースに配設された中央プッシュスイッチからなり、上記操作体を傾倒操作して一方向へ揺動させると、傾倒方向下方の上記二つの周辺プッシュスイッチが二段動作し、上記押釦を押圧操作すると上記中央プッシュスイッチが動作する複合スイッチであって、上記ケースの揺動中心軸の片側に配設された二つの上記周辺プッシュスイッチを、上記各可動接点を押圧する上記各駆動体は絶縁材料からなる同一仕様のもので、上記各可動接点の動作力がそれぞれ異なっているものとした複合スイッチ。
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