JP3992257B2 - 地中掘削機の地中レーダ装置 - Google Patents
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【産業上の利用分野】
本発明は、シールドマシンなどと称される地中掘削機に取付けられる地中レーダ装置に関するものであり、特に、側方の障害物探知機能を高めた地中レーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、地上からの開削を行うことなく地中にトンネルを形成する非開削工法としてシールド掘削工法が知られている。このようなシールド掘削工法に使用されるシールド掘削機は、通常、その内部で人が作業できる程度に大型であり、その掘削速度も毎分10cm程度と低速である。このようなシールド掘削機には、その先端の掘削用回転刃の裏側に前方監視用の地中レーダ装置が設置される(特開平8ー278371号公報等)。また、地質の変化を監視する目的などでシールド掘削機の側周面に地中レーダ装置が設置される場合もある(特公平4ー32919号公報等)。
【0003】
最近、超小型のシールド掘削システムとして、ロッドなどと称される可撓性を有する長尺体の先端に直径50mm〜60mm程度の寸法の掘削機を取付け、地上に設置した駆動装置から上記長尺体を介してその先端に取付けた掘削機に回転力と推進力とを伝達することにより地中に小径のトンネルを形成する工法が採用されてきている。このようなシールド掘削工法は、非開削ドリリング工法などと称されている。
【0004】
この非開削ドリリング工法を図6を参照して説明する。まず、図6(A)に示すように、地上に駆動装置Rが設置され、この駆動装置Rに可撓性を有する細長いロッドQが連結され、このロッドQの先端に掘削機Pが取付けられる。この掘削機Pを立坑から地中に進入させ、駆動装置RからロッドQを介して回転力と推進力を掘削機Pに伝達することによって次の立坑との間に直径が50mm〜60mmの小径のトンネルが形成される。引き続き、図6(B)に示すように、ロッドQの先端から掘削機Pが取り外され、代わりにバックリーマと称される直径が200 mm程度の掘削体Sと、敷設対象のケーブルTの先端とが取付けられたのち、このロッドQが後退せしめられる。これに伴い、バックリーマによるトンネルの径の拡大と、この径が拡大されたトンネル内へのケーブルの敷設が行われる。
【0005】
上記従来の非開削ドリリング工法では、トンネルの形成に先立って、形成対象の地中のガス管、水道管、電力ケーブル等の既設の設備の埋設状況が地上で地中レーダ装置を操作することによって探査される。このような地上で操作される地中レーダ装置は、実公平3ー55122号公報などに開示されている。そして、既設の埋設物への接触を回避できるようなトンネルの形成ルートが決定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実際には、上述したような地上操作の地中レーダによる既設の地中埋設設備の位置検出誤差や、トンネル形成時のルート選択に関する制御誤差などのために、形成中のトンネルが埋設物に衝突し、あるいは接近し過ぎてしまい、トンネルの形成のやり直しが必要になる場合が往々にして生じる。
【0007】
特に問題になるのは、図6(A)に例示するように、埋設物Oの存在が小径のトンネルの形成には何ら支障を及ぼさないが、図6(B)に例示するように、バックリーマを用いた大径のトンネルの形成に支障を及ぼすという場合である。何故ならば、この場合、全作業を小径のトンネルの形成からやり直すことが必要になり、全作業の労力と時間が大幅にかさむからである。
【0008】
上記非開削ドリリング工法では、従来のシールド掘削機に比べて掘削機の寸法が桁違いに小さいため、これに地中レーダ用アンテナを取付けるには、まず、その大幅な小型化が必要になる。更に、非開削ドリリング工法の掘削機に地中レーダ用アンテナを取付ける際に生ずる第2の問題点は、非開削ドリリング工法で使用する掘削機は、図7に示すように、掘削機Pの先端に取付けられる細長い矩形板状の刃BLが掘削機Pの回転軸Zに対して大な傾斜角をもって取付けられているという点である。
【0009】
すなわち、刃BLの裏側に、送信アンテナTXと受信アンテナRXとを取付けることによって斜線で示した両アンテナによる放射パターンの重なり合った部分の地中の障害物の検出が可能になる。この斜線を付して示すアンテナ対による検出可能領域DAは、図7(A)に例示する位置では上を向いており、同図(B)に例示する位置では下を向いている。すなわち、斜線を付した検出可能領域DAは掘削機Pの回転と推進とに伴って螺旋状に回転し推進されることになる。この結果、図7(A)の位置では先端部の下方が検出できず、図7(B)の位置では先端部の上方が検出できないという具合に、掘削機Pの先端部分の極く近傍で検出の死角が生ずる。
【0010】
上記死角を小さくするには、図7(C)に示すように、送信アンテナTXと受信アンテナRXの取付け面を掘削機Pの回転軸Zに対して直交させればよい。しかしながら、そのようにすると、アンテナTX,RXが先端部分からかなり後退してしまい、刃BLの位置で電波がかなり広がってしまう。このため、電波を通過させるために金属性の刃BLに設けなければならない誘電体の窓の寸法が大きくなり、刃BLが弱くなってしまうという問題がある。
【0011】
また、電波のかなりの部分が掘削機Pの先端部分の内部に放射されるため、内壁面を電波吸収体で覆わなければならなくなる。このため、送信アンテナTXと受信アンテナRXの取付け面をある程度の限界、例えば、図7(D)に例示する程度の限界を越えて傾けることができず、依然として死角が残ってしまう。
【0012】
この死角は、この種の非開削ドリリング工法の掘削機の掘進速度が、従来のシールド掘削機の毎分10cm程度とは異なり、毎秒30cmもの大きな値であることにもよる。すなわち、回転軸の上方や下方を向いた電波ビームが行う螺旋運動に着目すると、従来のシールド掘削機では旋回運動のピッチが小さくて死角が小さい。これに対して非開削ドリリング工法の掘削機では、ビームの旋回運動のピッチが大きく、その分死角が大きくなる。
【0013】
従って、本発明の目的は、地中掘削機の先端部分の周辺を隈なく検出可能な地中レーダ装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の課題を解決する本発明に係わる地中掘削機の地中レーダ装置は、地中掘削機の先端近傍において側面のまわりにほぼ等間隔で取付けられる複数の指向性アンテナを備えている。
【0016】
そして、本発明に係わる地中掘削機の地中レーダ装置は、上記各指向性アンテナから同時に信号を送信し、各受信信号の振幅をどの受信部のものかを区別することなく重畳して合成することにより仮想的な単一の無指向性アンテナを構成し、この合成された受信信号の振幅を地中掘削機を中心とする同心円状に極座標上に表示する円形表示手段を備えることにより、合成受信信号の振幅が表示画面の中心のまわりに描く円の半径に基づき、反射体までの距離を直観的に把握できるように構成されている。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記極座標上に表示中の合成された受信信号の振幅が表示画面の中心に対して予め定めた所定値以下に接近したことを検出してブザーを鳴らす警報発生手段を備えることにより、操作者が監視を怠ってその反射体を見逃した場合でも、その注意を喚起し、見落としを防ぐように構成されている。
【0018】
【実施例】
図1は、本発明の一実施例に係わる地中掘削機の地中レーダ装置を構成する4個の指向性アンテナの配置を示す断面図(A)と、側面図(B)である。この地中レーダ装置は、非開削ドリリング工法による地中掘削機の内外に分散して設置される。側面図(B)に示すように、掘削機Pの先端近傍の側面のまわりに等間隔を保って、4個の指向性アンテナAT1,AT2,AT3,AT4が掘削機Pの内部に設置される。各指向性アンテナAT1〜AT4は、掘削機Pの先端部の刃BLによって放射電波が遮られない程度にできるだけ先端に近づけて配置される。
【0019】
各指向性アンテナAT1〜AT4は、指向性アンテナAT2によって代表して図1(B)に示されているように、互いに近接して配置された送信アンテナATT2と受信アンテナATR2とから構成されている。送信アンテナATT2と受信アンテナATR2はそれぞれダイポールアンテナから構成され、これらのダイポールアンテナは、給電点であるそれぞれの頂点を対向させて誘電体基板上に形成された2個の三角形の金属板から形成されている。この種の地中レーダ装置用ダイポールアンテナの構成と動作の一層の詳細に関しては、必要に応じて、本出願人が先に出願した特許出願(特開平10ー20030号公報など)を参照されたい。
【0020】
上記側面図(B)中のA−Aを切断面とする断面図(A)を参照すると、4個の指向性アンテナAT1〜AT4は、掘削機Pの内部において外側の上下左右に向けて配置され、それぞれの送信アンテナから掘削機Pの金属製の構体に設けられた誘電体の窓を通して掘削機Pの上下左右に電波が放射され、地中の物体などによって発生した反射波がそれぞれの受信アンテナで受信される。送信アンテナの放射パターンと受信アンテナの受信感度パターンとが重なり合った空間として定義される各指向性アンテナAT1〜AT4による地中埋設物などの物体の検出可能領域DA1〜DA4が例示されている。
【0021】
図2は、上記実施例に係わる地中掘削機の地中レーダ装置の全体的な構成を示す機能ブロック図であり、1は受信信号処理部、2は送信制御部、3は回転角検出部、4は画面表示部、5はブザー、6は入力部である。また、TX1〜TX4は送信部、RX1〜RX4は受信部、AT1〜AT4は指向性アンテナ、ATT1〜ATT4は各指向性アンテナの送信アンテナ、ATR1〜ATR4は各指向性アンテナの受信アンテナである。この実施例では、画面表示部4とブザー5と入力部6とを除くフロントエンドの各部が掘削機Pの内部に設置されており、残りの画面表示部4等は掘削機Pの内部に設置された信号処理部1にケーブルで接続されることにより地上に設置されている。
【0022】
送信制御部2は、各指向性アンテナの送信部TX1〜TX4の動作を制御することにより、送信アンテナATT1〜ATT4から地中への電波の放射のタイミングを制御する。この制御対象の電波の放射タイミングは、全ての指向性アンテナの送信アンテナATT1〜ATT4から同時に掘削機Pの四方に向けて電波が放射される全方向放射モードと、選択された一つの送信アンテナのみから掘削機Pの回転に伴う回転方向への走査を受けながら一方向にのみ電波が放射される指向性走査モードとに大別される。上記動作モードは、入力部6の操作によって選択される。
【0023】
上記全方向放射モードにおいて送信アンテナATT1〜ATT4のそれぞれから掘削機Pの四方の地中に送信された電波は、地中の埋設物などによって反射され、対応の受信アンテナATR1〜ATR4に受信される。受信信号処理部1は、指向性アンテナAT1〜AT4の受信部RX1〜RX4が対応の受信アンテナATR1〜ATR4を通して受信した地中からの反射信号と、送信制御部2からの送信タイミング信号と、回転角検出部3が検出した掘削機Pの回転角を受信する。
【0024】
一例として、回転角度検出部3は、掘削機Pが360 °を16等分した22.5°だけ回転するたびに、パルスを1個発生しこれを受信信号処理部1に供給する。受信信号処理部1は、各受信部RX1〜RX4から受信した地中からの反射信号を、送信制御部2から受けた送信タイミングに基づいて処理することにより、各反射信号の波形を送信時点を原点とする時間軸上に配列する。この受信信号処理回路1は、回転角度検出部3から受信した掘削機Pの回転角度に基づいて処理することにより、反射信号の波形を円形表示(PPI表示)した可視画像を作成し、この作成したPPI表示画像を、画像表示部4に供給する。
【0025】
図3は、画面表示部4に表示される表示画面の例である。4個の指向性アンテナAT1〜AT4を使用して地中から受信された反射信号の波形が、互いに90°ずつの角度を保って円形表示されている。この円形表示された画像は、掘削機Pの回転に同期して表示画面中を互いに90°ずつの角度を保って回転する。この掘削システムの操作者は、画面表示部4に表示中のPPI表示画像を監視しながら掘削機Pの進路を制御する。
【0026】
この掘削機Pの操作者は、入力部6の押しボタンなどを操作することにより、どの指向性アンテナを動作させるかを選択することができる。例えば、操作者が掘削機Pを前進させている間は、入力部6から送信制御部2に、4個の指向性アンテナを使用する全方向放射の動作モードが指令される。この動作モードでは、全ての指向性アンテナから同時に電波が放射され、地中から受信された反射信号が、図3に例示するように、各指向性アンテナの掘削機への取付け位置と、この掘削機の回転角度を考慮して算定された位置に円形表示される。
【0027】
このシステムの操作者が掘削機Pの操作に気を取られていると、画面表示部4に表示中のPPI画面を見落としてしまうおそれがある。この点を考慮して、ブザー5が設置されている。すなわち、受信信号処理部2は、受信回路RX1〜RX2のどれに受信されたか否かを問わず、画面表示中の反射信号の波形が表示画面の中心に対して予め定めた所定値以下に接近した場合には、すなわち、どの方向であるかは別として、掘削機Pが地中の埋設物などの反射体に所定距離以内に接近した場合には、ブザー5から警報が発せられることにより、その旨が操作者に通知される。
【0028】
この警報を気づいた操作者は、掘削機Pを一旦後退させ、入力部6の操作によって指向性アンテナの一つだけから電波を放射させる走査モードに切替え、表示画面上で埋設物の位置を視認することによってこの埋設物との距離を十分にとりながら、掘削機Pを再び前進させる。この掘削のやり直しによって、地中の埋設物などとの距離を十分に置きながらトンネルが形成される。
【0029】
図4は、掘削機が前進中である場合などには、4個の指向性アンテナAT1〜AT4を組合せることによりあたかも単一の無指向性アンテナであるかのように機能させた場合の表示画面を例示している。この動作モードでは、各指向性アンテナAT1〜AT4から同時に電波が放射され、各受信部RX1〜RX4の受信信号が受信信号処理部1において単にそれぞれの振幅が重畳されることによって合成され、どの受信部の受信信号であるかを区別することなく、4個の受信部の合成の受信信号として、(A)に示すようにAスコープ表示されるか、(B)に例示するように、円形表示、ないしは変形PPI表示される。
【0030】
図5は、本発明の他の実施例の地中レーダ装置を構成する2種類の指向性アンテナ群の配置を示す側面図である。この地中レーダ装置は、図1に示した4個の指向性アンテナの群AT1〜AT4の後方に、より高周波の電波を放射する小型の4個の指向性アンテナ群AT1 〜AT4 を設置している。
【0031】
地中レーダ装置では、放射する電波の周波数が低いと地中の減衰量が少なくなるため電波の到達距離が増大し、より遠方への監視範囲が拡大される。逆に、放射する電波の周波数が高くなると、監視範囲は減少するが分解能が向上する。そこで、前方に設置した低周波の指向性アンテナ群AT1〜AT4を使用して監視範囲が拡大されると共に、後方の設置した高周波の指向性アンテナ群AT1 〜AT4 を使用して分解能の向上が図られる。
【0032】
以上、4個の指向性アンテナを周方向に設置して掘削機の上下左右の四方に電波を放射する構成を例示した。しかしながら、周方向に設置する無指向性アンテナの個数は、より少数の3個や、あるいは、より多数の6個や8個など、費用や分解能を勘案した任意の個数を選択できる。
【0033】
また、異なる周波数の2系統の指向性アンテナ群を掘削機の軸線方向に設置する構成を例示した。しかしながら、異なる周波数の周波数アンテナ群を掘削機の軸線方向に3系統、4系統など任意の系統設置する構成とすることもてきる。
【0034】
さらに、指向性アンテナとして、送信専用のものと受信専用のものとを隣接する配置する構成を例示した。しかしながら、指向性アンテナとして送受共用の一つのアンテナをスイッチで送信用と受信用とに切り替えて使用したり、サーキュレーターの併用により送受分離して使用したりすることもできる。
【0035】
また、送信アンテナATT1〜ATT4のそれぞれに対応させてこれらと同数の送信回路TX1〜TX4を設置すると共に、受信アンテナATR1〜ATR4のそれぞれに対応させてこれらと同数の受信回路RX1〜RX4を設置する構成を例示した。しかしながら、送信回路TX1〜TX4を、共通の送信回路とこの共通の送信回路の出力を送信アンテナATT1〜ATT4の全部又は一部のものに選択的に分配するスイッチ回路で置き換えこともできる。また、受信回路RX1〜RX4を、共通の受信回路とこの共通の受信回路に受信アンテナATR1〜ATR4のうちの一つの受信信号や、各受信アンテナの受信信号の振幅を重畳した合成受信信号を供給するスイッチ回路で置き換えこともできる。
【0036】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の地中レーダ装置は、地中掘削機の先端近傍において側面のまわりにほぼ等間隔で取付けられる複数の指向性アンテナを備える構成であるから、地中掘削機の先端部分の周辺に存在する地中埋設物などの障害物が漏れなく検出可能となり、トンネル掘削作業に必要な労力と時間が大幅に節減されるという効果が奏される。
【0037】
そして、本発明の地中レーダ装置は、複数の指向性アンテナの受信信号の振幅をどの受信部のものかを区別することなく重畳して合成することにより仮想的な単一の無指向性アンテナを構成し、この合成された受信信号の振幅を前記地中掘削機を中心とする同心円状に極座標上に表示する円形表示手段を備える構成であるから、表示中の合成受信信号の振幅が描く円の半径に基づき、地中掘削機から反射体までの距離を直観的に容易に把握できるという効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる地中掘削機の地中レーダ装置を構成する4個の指向性アンテナの配置を示す断面図(A)と、側面図(B)である。
【図2】上記実施例に係わる地中掘削機の地中レーダ装置の全体的な構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図2の機能ブロック図中の画面表示部4に表示される表示画面の一例を示す概念図である。
【図4】4個の指向性アンテナAT1〜AT4を単一の仮想的な無指向性アンテナとして機能させた場合の表示画面である。
【図5】本発明の他の実施例に係わる地中掘削機の地中レーダ装置を構成する2種類の周波数の指向性アンテナ群の配置を示す側面図である。
【図6】非開削ドリリング工法を説明するための断面でである。
【図7】上記非開削ドリリング工法に使用する掘削機における問題点である死角の発生を説明するための断面図である。
【符号の説明】
AT1-AT4 掘削機Pの周方向に配列された4個の無指向性アンテナ
DA1-DA4 4個の無指向性アンテナにより形成される物体の検出可能領域
1 受信信号処理部
2 送信制御部
3 回転角検出部
4 画面表示部
5 ブザー
TX1-TX4 送信部
RX1-RX4 受信部
Claims (3)
- 先端部に掘削工具が取付けられ回転・推進せしめられる地中掘削機に取付けられる地中レーダ装置であって、
この地中レーダ装置は、前記地中掘削機の先端近傍において側面のまわりにほぼ等間隔で取付けられる複数の指向性アンテナを備えたことと、
前記各指向性アンテナから同時に信号を送信し、各受信信号の振幅をどの受信部のものかを区別することなく重畳して合成することにより仮想的な単一の無指向性アンテナを構成し、この合成された受信信号の振幅を前記地中掘削機を中心とする同心円状に極座標上に表示する円形表示手段を備えたことと
を特徴とする地中掘削機の地中レーダ装置。 - 請求項1において、
前記極座標上に表示中の合成された受信信号の振幅が表示画面の中心に対して予め定めた所定値以下に接近したことを検出してブザーを鳴らす警報発生手段を備えたことを特徴とする地中掘削機の地中レーダ装置。 - 請求項1または2のいずれかにおいて、
前記複数の指向性アンテナの群が、前記地中掘削機の長手方向に沿って、低周波の電波を送受信する前方の群と、高周波の電波を送受信する後方の群とに分離されたことを特徴とする地中掘削機の地中レーダ装置。
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