JP3991351B2 - 広幅用のシート分割巻取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチックフィルム、紙等の帯状原シートをスリッターで複数条のシートに分割し、上下の巻取位置に一本ずつ配置した巻取軸へ振分けて巻取るシート分割巻取装置に関し、特に、巻取ったシートロールをロール受けで支えて搬出するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述のようなシート分割巻取装置には、例えば特公平01−22189号公報に示すように巻取軸からシートロールを受取るためのロール受けを台車に昇降可能に取付けたものや、実公平4−44517号公報に示すようにロール受けを水平旋回可能に設けたものがある。ところが、近年、原シートの広幅化に伴い巻取軸の長さを長くする必要性が生じている。しかし巻取軸に装着する巻芯の内径を変えることができないため巻取軸の外径を大きくすることができず、巻取軸の長さを長くすると巻取軸は撓み易くなる。そこで、従来のシート分割巻取装置では、原シートの広幅化に対処するために、特開平05−246587号公報に開示されているように、一対のフレーム間に固設したレール上に巻取軸中間支持装置を設け、シート巻取中は巻取軸中間支持装置により巻取軸の中央付近を支えて巻取軸の撓みを小さく抑え、シート巻取後、前記レールと巻取軸との間に配置した昇降可能なロール受けで巻取位置のシートロールを下から支え、巻取軸をシートロールから抜取ることによって、ロール受けの上に取外すようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の巻取軸中間支持装置を備えたシート分割巻取装置では、固設したレールと巻取軸との間に設けてあるため、上下の巻取軸の相互間隔を大きくとることが必要であり、上側の巻取軸が高い位置に配置され巻取準備作業の作業性が悪くなると共に巻取装置が大型化する。最近では、広幅化した原シートを複数条に分割して外径の大きいシートロールを形成することが要求され、この要求に応えるためには上側の巻取軸を更に高い位置に設けなければならなくなる。またロール受けは巻取軸中間支持装置が障害になって実質的に巻取軸の下方から機外へ移動できないので、シートロールの搬出や、巻取軸への新たな巻芯の装着等の巻取準備作業に時間がかかる。そこで、本発明は、幅の広い帯状原シートを複数状に分割して外径の大きいシートロールに巻取形成することができる、小型で生産性の高いシート分割巻取装置を提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、巻取位置下方に進入したロール受け前方の空所に支持梁を配設し、この支持梁沿いに位置変え可能、かつ巻取軸に平行な軸線を中心に揺動可能であって、先端が巻取軸へ向く支持姿勢と前記巻取位置から巻出側へ傾いて退避した退避姿勢とをとることができる保持腕を設け、この保持腕の先端の所定位置に第1のコロを、保持腕が支持姿勢をとったとき巻取軸外周面の巻出側下部に当接することができるように装着すると共に、前記保持腕に第2のコロの保持装置を設け、この保持装置を、保持腕が支持姿勢をとったとき第2のコロを巻取軸外周面の巻取側下部に当接する支持位置と巻取軸からの後退位置とにつけることができるように構成したことを特徴とする。
【0005】
本発明では、第2のコロを後退位置につけることで、退避姿勢の保持腕を巻取側へ倒して支持姿勢をとらせるときや支持姿勢の保持腕を巻出側へ倒して退避姿勢をとらせるときに、第2コロを巻取軸に当たらないようにして保持腕の旋回を可能にする。保持腕に支持姿勢をとらせると、第1のコロが巻取軸外周面の巻出側下部を支え、第2のコロを支持位置につけると、第2のコロは巻取軸外周面の巻取側下部を支える。したがって巻取軸を第1のローラ及び第2のローラにより安定性よく確実に支持することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施例に係るシート分割巻取装置の概略正面図であり、このシート分割巻取装置は、上下方向に間隔をおいて平行に並ぶ2本の巻取軸1を備える。この巻取軸1は、例えば実公平1−44520号公報に開示された公知の巻取軸抜取り復帰機構(図示せず)により、一対のフレーム2、3間の巻取位置(実線で示す位置)から片方のフレーム2側へ軸線方向に移動させて抜取位置(2点鎖線で示す位置)につけ、再び巻取位置に復帰させることができる。また、巻取軸1が巻取位置に復帰したとき、巻取軸1の抜取側の一端に装着した軸受装置4が片方のフレーム2に保持されると共に、他の一端がもう片方のフレーム3に設けたセンタ装置5に係合し、巻取軸1は軸受装置4とセンタ装置5よって両端支持され、図示しない公知の回転駆動機構により回転駆動できるようになっている。
【0007】
図2はシート分割巻取装置の側面図で、図1における線A−A沿いの断面を矢印Bの方向に見た状態を示す。このシート分割巻取装置では、図2において右側が巻出側、左側が巻取側となっており、巻出側にある図示しない原シートロールから帯状の原シートS0を巻出し、その帯状の原シートS0をスリッター6で長手方向に切断することにより複数条のシートSに分割し、分割したシートSを上下の巻取位置へ振分け、巻取位置の巻取軸1に装着してある個々の巻芯Cのまわりに巻取ってシートロールRを形成し、シート巻取終了後、ロール受け7を図1に鎖線で示すように、巻取位置の下方に進入させシートロールRを下から支えた後、巻取位置のシートロールRから巻取軸1を軸線方向に抜取ることによりシートロールRを巻取軸1から取外し、ロール受7けを機外に移動させてシートロールRを機外に取出す。
【0008】
図2に示すシート分割巻取装置の場合、スリッター6により分割されたシートSはニップローラ8で上下に分かれ、上側のシートSは案内ローラ9、10、11を経てタッチローラ12に至り、下側のシートSは案内ローラ13、14、15を経てタッチローラ16に至る。そして上下のシートSは、タッチローラ12、16の外周を巻掛けて走行すると共にタッチローラ12、16によりシートロールRへ押し付けられる。図3に示すように上下のタッチローラ12、16はそれぞれ一対のアーム17で両端支持されている。アーム17は、フレーム2、3に装着した支点軸18を中心に揺動可能であり、フレーム2、3にシリンダの一端を取り付けた流体圧シリンダ装置19のピストンロッド19aに連結してある。この流体圧シリンダ装置19は、アーム17を押し引きして傾けることができると共に、シート巻取中はシートロールRとタッチローラ12、16との接触圧を調節することができる。また上下のロール受け7は、その一端をフレーム2沿いに設けた、図2に示す軸体20に旋回可能にそれぞれ装着してあり、軸体20と共に昇降させることができるようになっている。
【0009】
本発明のシート分割記取装置は、図1に示すようにシート巻取中に巻取軸1の中央付近を支持することができるようにするために巻取軸中間支持装置21を備える。この巻取軸中間支持装置21は、図2に2点鎖線で示すように各巻取位置下方に進入したロール受け7の前方の空所に配設した支持梁22沿いに位置変えすることができ、かつ巻取軸1と平行な軸線を中心に所定揺動角の範囲で揺動することができる保持腕23と、保持腕23の先端の所定位置に装着した第1のコロ24と、保持腕23に設けた保持装置25により支持位置と後退位置とにつくことができるように保持した第2のコロ26とからなる。支持梁22の両端は図1に示すように一対のフレーム2、3に固着してある。
【0010】
図4は巻取軸中間支持装置21の側面図、図5は図4の切断線C−C沿いの断面を矢印Dの方向に見た断面図、図6は図4の切断線E−E沿いの断面を矢印Fの方向に見た断面図、図7は図4の矢印Gの方向に見た保持腕23の頭部の平面図である。巻取軸中間支持装置21では、保持腕23を支持梁22沿いに位置変えできるようにするために、支持梁21に固設したレール27に可動基台28をスライド可能に装着し、この可動基台28に保持腕23をピン29により枢着している。可動基台28はピン29をレール27と平行に保持する左右の台部28aと、左右の台部28aを繋ぐ接合部28bと、レール27の頭部にスライド可能、脱落不能に係合したスライド体28cとからなり、左右の台部28aをスライド体28cの上に載せて固着している。またノブつきのクランプネジ30を有しており、クランプネジ30の先端を支持梁22に押し付けて支持梁22上の所要位置に固定することができる。
【0011】
保持腕23は、その下端を左右の台部28aの間に挿入しピン29で貫通して枢着してあり、ピン29を中心に揺動可能である。図4に示すように保持腕23を巻取側へ倒し、保持腕23の先端が巻取軸1へ向いたとき、この保持腕23に当接してその巻取側への回転を阻止するように、位置決め体31を支持梁22に固設している。この位置決め体31は、保持腕23が支持梁22沿いに位置を変えても支障のないように、保持腕23の移動範囲全幅にわたって伸びている。したがって、保持腕23は、それを巻取側へ倒したとき位置決め体31に当接して保持腕23の先端が巻取軸1へ向く支持姿勢を保つことができる。また保持腕23は、巻出側へ倒したとき図8に示すように接合部28bの上面に当接して回転を阻止される。そして、そのとき巻取位置からの退避姿勢をとっている。したがって、保持腕23は、接合部28bの上面に当接して退避姿勢を保つことができる。保持腕23に退避姿勢や支持姿勢をとらせるには、作業者が、保持腕23に設けた取っ手23aを持ち、手作業で保持腕23を傾ける。
【0012】
図4に示すように、第1のコロ24は、保持腕23が支持姿勢をとったとき巻取軸1の外周面の巻出側下部に当接する位置に回転可能に装着してある。保持装置25は、保持腕23に設けたレール32にスライド可能に装着した可動体33と、この可動体33を保持腕23の長手方向に進出、後退させる流体圧シリンダ装置34とからなり、第2のコロ26を可動体33の先端部に回転可能に装着して保持している。流体圧シリンダ装置34のシリンダ部は、保持腕23に設けたブラケット35に取付け、そのピストンロッド34aは、可動体33に設けた腕部33aの先端に連結してある。そして流体圧シリンダ装置34には、それを作動させるために、図示しない管路より適時に圧力流体を供給することができるようになっている。図4に示すように保持腕23が支持姿勢をとったとき、流体圧シリンダ装置34により可動体33を押して前進させると、第2のコロ26は巻取軸1の外周面の巻取側下部に当接する支持位置につくことができる。またシリンダ装置34により可動体33を引いて後退させると、第2のコロ26は図8に示すように巻取軸1からの後退位置につくことができる。
【0013】
上述のように構成したシート分割巻取装置において巻取軸中間支持装置21により巻取軸1を支持するには、図8に示すように保持腕23に退避姿勢を取らせると共に第2のコロ26を後退位置につけた状態で、図1に示すように保持腕23が巻取軸1の中央付近であってシートロールRの相互間に位置するように可動基台28を移動して位置付ける。次に、保持腕23を巻取側へ倒し、図4に示すように保持腕23に支持姿勢を取らせ、それによって第1のコロ24を巻取軸1の外周面の巻出側下部に当接させる。その後、流体圧シリンダ装置33を作動させて第2のコロ26を支持位置につけ、第2のコロ26を巻取軸1の外周面の巻取側下部に当接させる。
【0014】
シートを所定量巻取ってシートロールRを形成し、シート巻取りが停止すると、流体圧シリンダ装置34を逆方向に作動させて第2のコロ26を、図8に示すように後退させる。それによって保持腕23は巻出側へ傾動可能になる。その後、保持腕23を巻取側へ倒し退避姿勢をとらせる。この状態の保持腕23を図2に鎖線で示す。そしてシートロールRから機内につながっているシートSを切断し、ロール受け7を機内へ旋回させ、鎖線で示すようにロール受け7でシートロールRを下から支えた後、巻取軸1を抜取る。
【0015】
図4に示す装置では、第1のコロ24と第2のコロ26とで巻取軸1を支えたとき、第1のコロ24には保持腕23の長手方向に荷重が加わるので、その荷重による保持腕23の回転力は殆ど生じない。また第2のコロ26には、巻取軸1の中心から、その第2のコロ26の中心方向に荷重が加わる。この荷重はレール32に交差する方向であるので、可動体33のスライド方向の力は小さくなり、流体圧シリンダ装置34は推力の大きいものでなくても、確実に巻取軸1を支持することができる。また保持腕23沿いに可動体33がスライドして第2のコロ26が支持位置と後退位置とにつくので、保持腕23の先端付近の占有空間を小さくすることができる。
【0016】
本発明によれば、必要に応じて、位置決め体31を図4に示すように支持梁22に設ける代わりに、図9に示すように可動基台28に設けてもよい。
【0017】
また、図4に示す支持梁22を設ける代わりに、図10に示すように支持梁22を丸棒とし、支持梁22の外周にキー36を設け、保持腕23に筒状の可動基台28を固着し、この可動基台28の内周に、キー36を受け入れる所定幅の溝37を形成し、支持梁22の外周に可動基台28をスキマバメし、支持梁22の両端を図1に示す一対のフレーム2、3に固着してもよい。図10に示す保持腕23は溝37の一方の側面に当たって支持姿勢をとっており、保持腕23が退避姿勢をとったとき、溝37のもう一方の側面37aがキー36に当たるようになっている。また可動基台28には、それを支持梁22に固定するクランプネジ30を設け、その可動基台28を支持梁22上の所要位置につけたとき、クランプネジ30で支持梁22に固定することができるようになっている。
【0018】
また、図11に示すように、支持梁22の両端を回動可能に一対のフレーム2、3に装着し、支持梁22に沿いにスライド可能に装着した可動基台28に保持腕23を固着し、保持腕23が支持姿勢及び退避姿勢をとったとき支持梁22の回動を阻止する位置決め機構38を支持梁22の端部に設けてもよい。可動基台28は、キー36により支持梁に対して回転不能になっている。図11の位置決め機構38は、図12に示すように、保持腕23が支持姿勢をとったとき、支持梁22の端部に固着したブラケット39に係合して保持腕23の巻取側への回転を阻止する位置決め体40と、保持腕23を巻出側へ倒して退避姿勢をとった状態で保持する流体圧シリンダ装置41とからなる。位置決め体40はフレーム2に固着してある。また流体圧シリンダ装置41は、シリンダ端部をフレーム2に枢着し、ブラケット39にピストンロッド41aを連結してあり、保持腕23を回動させて保持腕23に退避姿勢と支持姿勢とをとらせることができる。このようにすると巻取軸中間支持装置21による巻取軸支持作業の自動化を図ることができるのでよい。
【0019】
また図13に示すように保持装置25を、第2のコロ26を保持する、ピン42で保持腕23に枢着した揺動腕43と、この揺動腕43を駆動して第2のコロ26を巻取軸1の外周面の巻取側下部に対し進出、後退させる流体圧シリンダ装置34とで構成することができる。更に保持装置は、流体圧シリンダ装置の代わりに、手動で可動体又揺動腕を支持位置に移動し、その位置で可動体又揺動腕を、例えばクランプネジなどの固定手段により保持腕に手動で固定するようにしたものであってもよい。
【0020】
また上述のシート分割巻取装置は、巻取軸を巻取位置のシートロールから抜取ることによりロール受け上に取外すようにしたものであるが、ロール受けを巻取軸の長手方向に移動可能なものとし、又はロール受けを巻取軸長手方向にのコンベアとし、シートロールをロール受けで支えると共に、巻取軸を片持ち状態にして、そのシートロールを巻取軸沿いに移動させて巻取軸から抜取ることにより、シートロールを機外へ取出すようにした公知のものであってもよい。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、第1のコロを保持腕の先端の所定位置に装着することにより保持腕に対し進退不能とし、第2のコロのみ進退可能にしてあるので、シート巻取中は、第1のコロと第2のコロを巻取軸外周面の巻取側下部と巻出側下部とに当接させて巻取軸の中央付近を、水平方向及び鉛直方向の撓みが生じないように安定性よく支持することができる。そしてシート巻取終了後は、第2のコロを後退位置につけた後、保持腕を巻出側へ倒して巻取位置から退避させるので、保持腕を、ロール受けによるシートロール搬出作業やシート巻取準備作業に支障がない位置に短時間で簡単に退避させることができる。また支持腕は巻取軸に平行な軸線方向に位置変え可能に設けてあるので、シート分割仕様の変更に容易に対処できる。更に支持梁を巻取位置下方の巻出側寄りに配設することによりロール受けと支持梁とが上下に並ばないようにしてあるので、上下の巻取軸の間隔を狭くすることができる。それゆえ上下の巻取軸の間隔を大きくとらなくても巻取径の大きいシートロールを得ることができる。したがって小型で操作性、作業性が良く生産性の高いシート分割巻取装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様を示すシート分割巻取装置の概略正面図である。
【図2】図1に示す切断線A−A沿いの断面を矢印B方向に見たシート分割巻取装置の側面図である。
【図3】図1に示すシート分割巻取装置の巻取位置の巻出側を示す正面図である。
【図4】保持腕が支持姿勢をとった状態の巻取軸中間支持装置の側面図である。
【図5】図4の切断線C−C沿いの断面を矢印Dの方向に見た断面図である。
【図6】図4の切断線E−E沿いの断面を矢印Fの方向に見た断面図である。
【図7】図4の矢印Gの方向に見た保持腕の頭部の平面図である。
【図8】保持腕が退避姿勢をとった状態の巻取軸中間支持装置の側面図である。
【図9】保持腕を支持姿勢で保持する位置決め体の変更態様を説明するための側面図である。
【図10】支持梁と保持腕の基部の変更態様を説明するための側面図である。
【図11】支持梁と保持腕の他の変更態様を、保持腕及び支持梁の一部を省略して示す正面図である。
【図12】図11に示す支持梁及び保持腕の正面図である。
【図13】保持装置の他の態様を説明するための側面図である。
【符号の説明】
S シート
1 巻取軸
7 ロール受け
21 巻取軸中間支持装置
22 支持梁
23 保持腕
24 第1のコロ
25 保持装置
26 第2のコロ
27 レール
28 可動基台
29 ピン
30 クランプネジ
31 位置決め体
32 レール
33 可動体
34 流体圧シリンダ装置
36 キー
37 溝
38 位置決め機構
43 揺動腕
Claims (7)
- 帯状の原シートをスリッターで複数条のシートに分割し、上下の巻取位置に一本ずつ配置した巻取軸へ振分けて巻取り、巻取ったシートロールをロール受けで下から支えて搬出するシート分割巻取装置であって、巻取位置下方に進入したロール受け前方の空所に支持梁を配設し、この支持梁沿いに位置変え可能、かつ巻取軸に平行な軸線を中心に揺動可能であって、先端が巻取軸へ向く支持姿勢と前記巻取位置から巻出側へ傾いて退避した退避姿勢とをとることができる保持腕を設け、この保持腕の先端の所定位置に第1のコロを、保持腕が支持姿勢をとったとき巻取軸外周面の巻出側下部に当接することができるように装着すると共に、前記保持腕に第2のコロの保持装置を設け、この保持装置を、保持腕が支持姿勢をとったとき第2のコロを巻取軸外周面の巻取側下部に当接する支持位置と巻取軸からの後退位置とにつけることができるように構成したことを特徴とする広幅用のシート分割巻取装置。
- 前記支持梁の両端を一対のフレームに固着し、前記支持梁に固設したレールに可動基台をスライド可能に装着し、前記可動基台に前記保持腕を枢着し、前記保持腕が支持姿勢をとったとき該保持腕に係合して巻取側への回転を阻止する位置決め体を前記支持梁に設けた請求項1記載の広幅用のシート分割巻取装置。
- 前記保持腕が支持姿勢をとったとき該保持腕に係合して巻取側への回転を阻止する位置決め体を前記支持梁に設ける代わりに、前記可動基台に設けた請求項2記載の広幅用のシート分割巻取装置。
- 前記保持装置を、前記第2のコロを保持する、前記保持腕に長手方向にスライド可能に装着した可動体と、この可動体を前記保持腕の長手方向に進出、後退させる流体圧シリンダ装置とで構成した請求項1記載の広幅用のシート分割巻取装置。
- 前記支持梁を丸棒とし、前記支持梁の外周にキーを設け、前記保持腕を筒状の可動基台に固着し、可動基台の内周に前記キーを受け入れる所定幅の溝を形成し、前記支持梁の外周に前記保持腕の基部をスキマバメし、前記可動基台に支持梁への固定手段を設け、前記支持梁の両端を一対のフレームに固着した請求項1記載の広幅用のシート分割巻取装置。
- 前記支持梁の両端を回動可能に支持し、前記支持梁に沿いにスライド可能に装着した可動基台に前記保持腕を固着し、前記保持腕が支持姿勢及び退避姿勢をとったとき前記支持梁の回動を阻止する位置決め機構を前記支持梁の端部に設けた請求項1記載の広幅用のシート分割巻取装置。
- 前記保持装置を、第2のコロを保持する、前記保持腕に枢着した揺動腕と、この揺動腕の先端を前記巻取軸外周面の巻取側下部に対して進出、後退させる流体圧シリンダ装置とで構成した請求項1記載の広幅用のシート分割巻取装置。
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