JP3991149B2 - シャワーヘッド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャワーヘッドに関し、より詳細には、吐出される水の温度を検知する装置を備えたシャワーヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
例えば浴室や洗面台でシャワーを使用する場合、通常、最初のうちは冷たい水がシャワーヘッドから吐出され、徐々に吐出される水の温度が上がり、最終的には混合水栓のハンドルや給湯設備のコントローラ等で設定した適温の湯が吐出されるようになっている。
【0003】
ところが、従来のシャワーの場合、シャワーヘッドから吐出される水の温度を確認するためには、吐出される水を手、足等の身体の一部にかける以外に適当な方法がなかった。したがって、シャワーヘッドから冷水が吐出されている際に、これらを手、足にかけてしまうおそれがあり、特に高齢者等が使用する場合には心臓マヒ等を起こす危険性があった。
【0004】
また、例えば、給湯設備のコントローラ等の設定温度が高温になったままの状態であることを知らずに、シャワーを使って乳幼児やペット等の身体を洗う場合、シャワーヘッドから吐出される水の温度が適温になったと思って乳幼児等の身体にかけていると、更に水の温度が上昇し、火傷を負わせる危険性があった。しかし、従来のシャワーの場合、乳幼児等を洗っているシャワーの使用者が、上記のような危険性を察知し難かった。
【0005】
さらに、前述のような給湯設備のコントローラ等の温度設定のし忘れ等によってシャワーヘッドから高温の水が吐出された場合、温度設定をやり直す等によって吐出される水の温度を適温にすることができるが、その場合も直ちに適温までは下がらず、徐々に温度が下がってくる。しかし、従来のシャワーの場合、シャワーヘッドから吐出される水の温度が適温まで下がったことを確認するためには、やはり吐出される水を手、足等の身体の一部にかける以外に方法がなく、適温まで下がってない場合には火傷を負う危険性があった。
【0006】
本発明の目的は、シャワーヘッドにおいて、吐出される水の温度を手等で直接触れなくても容易に検知できるようにして、その安全性を高めることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記の目的は、本発明によるシャワーヘッドによって達成される。このシャワーヘッドは、把持部およびその先端に連なる頭部よりなるシャワーヘッド本体と、シャワーヘッド本体の頭部下側に取り付けられたシャワー噴板よりなる吐水部とを備え、シャワーヘッド本体内の通水路を経て吐水部から所定温度範囲の水を吐出させるものであって、シャワーヘッド本体内に、頭部の頂壁の中心部に上方開口状にあけられかつすり鉢状の底面を有する有底孔と有底孔の上方開口を塞ぐ透明な蓋とで構成された中空室が設けられ、中空室は、有底孔の内周面下端部の後側部分から有底孔の底面の後側部分にかけてあけられた連通孔を通じて、通水路と連通させられており、中空室に、水の温度の高低に応じて変色する球状の感温変色体が、中空室を流れる水によって中空室内を動き回るように非固定状に配されているものである。
【0008】
上記シャワーヘッドにあっては、通水路を流れる水と接触するようにシャワーヘッドに内蔵された感温変色体が、水の温度の高低に応じて変色する。とりわけ、上記シャワーヘッドの場合、感温変色体が水と直に接触するため、水の熱が感温変色体に伝わり易く、水温の変化に即座に反応して感温変色体が変色する。感温変色体の色は、透明な蓋を通して、外から簡単に視認することができる。したがって、シャワーヘッドの使用者は、吐出される水を手等で直接触れることなく、感温変色体の色を視認するだけで、吐出される水の温度を容易に知ることができ、安全にシャワーを使用することができる。
【0009】
本発明において、シャワーヘッドは、ハンドシャワーに用いられる
【001
本発明によるシャワーヘッドにおいて、中空室は、有底孔の内周面下端部の後側部分から有底孔の底面の後側部分にかけてあけられた連通孔を通じて、通水路と連通させられているので、通水路を流れている水の一部が、連通孔の中央部から中空室に流入して、中空室内を渦を描くように流れた後、連通孔の両端部から通水路に戻るようになっている。そして、球状の感温変色体は、前記のような水の流れに伴って中空室内を動き回る。感温変色体が動く様子は、蓋を通じて見ることができる。したがって、乳幼児が、感温変色体の上記のような挙動に興味をそそられ、身体を洗っている間、むずかることが減るという効果が期待できる。
【001
本発明によるシャワーヘッドにおいて、感温変色体は、通水路を流れる水の温度の高低に応じて変色するものであればよく、その組成や形態等は特に限定されないが、例えば、可逆感温変色性組成物を配合した合成樹脂成形品よりなる。この感温変色体を、可逆感温変色性組成物を配合した合成樹脂成形品によって構成すれば、長期に渡って変色機能が持続する耐久性に優れたものとなる。この場合において、可逆感温変色性組成物をマイクロカプセルに内包しておくのが、より好ましい。このようにすれば、可逆感温変色性組成物が水に溶出するおそれがなく、更に長期に渡って変色機能が持続する上、水質の面でも好ましい。なお、可逆感温変色性組成物やこれをマイクロカプセル化する方法は、例えば、特開2000−297277号公報等に開示されている公知のものであるので、詳しい説明は省略する。
【001
本発明によるシャワーヘッドにおいて、感温変色体は、水の温度が相対的に低い場合に青系統の色となり、水の温度が相対的に高い場合に赤系統の色となるように変色するものであるのが好ましい。
【001
各種の給水・給湯器具においては、低温の水(水)を青系統の色で表示し、高温の水(湯)を赤系統の色で表示することが一般に行われている。したがって、感温変色体の変色を、これに合わせるようにすれば、使用者がその色の意味を容易に把握することができ、使い勝手がよい。
【001
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して以下に説明する。なお、以下の説明において、図1、6の左を「前」、図1、6の右を「後」といい、「左右」は前から見た場合をいい、また、図2、7の上下を「上下」というものとする。
【001
図1〜5には、本発明の第1の実施形態が示されている。この実施形態では、本発明をハンドシャワーのシャワーヘッドに適用している。図1〜5に示すように、内部の通水路(2)を経て先端の吐水部(3)から所定温度範囲の水を吐出させるシャワーヘッド(1)に、通水路(2)を流れる水の一部が流入して再び通水路(2)に流出するように通水路(2)と連通する中空室(4)が設けられている。該中空室(4)には、流れる水の温度の高低に応じて変色する感温変色体(5)が配されている。そして、感温変色体(5)を外から視認し得るように、シャワーヘッド(1)の一部が透明となされている。
【001
シャワーヘッド(1)は、把手部(11)およびその先端に連なる頭部(12)よりなるシャワーヘッド本体(1A)と、シャワーヘッド本体(1A)の頭部(12)下側に取り付けられたシャワー噴板(1B)とを備えている。吐水部(3)は、シャワー噴板(1B)によって構成される。
【001
シャワーヘッド本体(1A)の把手部(11)は、内部に長さ方向に伸びる1次側通水路(2a)を有する略筒状のものである。把手部(11)の基端部には、シャワーホース接続口(111)が設けられている。シャワーホース接続口(111)は、雄ねじを有する小径部によって構成されており、小径部外周面の前端にはOリング等のシール部材(112)が配されている。把手部(11)は、成人が片手の薬指および小指だけでも握れるような長さであって、通常のシャワーヘッドの把手部よりかなり短いものとなされている。
【0018
シャワーヘッド本体(1A)の頭部(12)は、把手部(11)の先端に連なって下方に短く伸びかつ頂壁(121)を有する略筒状のものである。頭部(12)は、1次側通水路(2a)の前端に通じかつ下方に開口した2次側通水路(2b)を内部に有している。頭部(12)の下端部には、シャワー噴板接続口(122)が設けられている。シャワー噴板接続口(122)は、雄ねじを有する小径部によって構成されている。
【0019
シャワー噴板(1B)は、多数の散水孔(131)があけられた底壁(13)と、底壁(13)の周縁から上方に伸びかつシャワー噴板接続口(122)の雄ねじにねじ嵌められる雌ねじを有する外側環状立上り壁(14)とを備える。また、底壁(13)上面には、多数の散水孔(131)を、底壁(13)中心部にあけられた内側散水孔群(131a)と底壁(13)周縁部にあけられた外側散水孔群(131b)とに区画する内側環状立上り壁(15)が一体に形成されている。外側環状立上り壁(14)とシャワー噴板接続口(122)との間には、Oリング等のシール部材(16)が介在されている。
【002
中空室(4)は、シャワーヘッド本体(1A)の頭部(12)内における上端部分に形成されている。中空室(4)は、頭部(12)の頂壁(121)の中心部に、上方開口状にあけられた有底孔(123)と、有底孔(123)の上方開口を塞ぐ蓋(1C)とで構成されている。蓋(1C)は、透明な合成樹脂材料から形成されている。中空室(4)の底壁上面、即ち、有底孔(123)の底面は、すり鉢状となされている。中空室(4)は、有底孔(123)の内周面下端部の後側部分から有底孔(123)の底面の後側部分にかけてあけられた連通孔(124)を通じて、2次側通水路(2b)の上部と連通させられている。連通孔(124)は、中空室(4)に配される感温変色体(5)が2次側通水路(2b)に脱落せず、かつ、2次側通水路(2b)を流れる水の一部が中空室(4)に流入して再び2次側通水路(2b)に流出するような形状および大きさを有している。つまり、連通孔(124)は、中空室(4)の水流入口および水流出口を兼ねている。有底孔(123)の内周面下端寄りに、第1の段差(125)が設けられている。第1の段差(125)よりも上側に位置する有底孔(123)の内周面高さ中間部には、雌ねじ(126)が設けられている。有底孔(123)の内周面上端部には、第2の段差(127)が設けられている。
【002
蓋(1C)は、有底孔(123)の上方開口を覆う頂壁(17)と、頂壁(17)の周縁部から下方に伸びかつ有底孔(123)の雌ねじ(126)にねじ込まれる雄ねじ(181)を有する周壁(18)とを備えている。有底孔(123)の内周面と、蓋(1C)の周壁(18)との間には、Oリング等のシール部材(19)が介在されている。蓋(1C)の周壁(18)上端部には、第2の段差(127)に受けられる環状外方突出部(182)が設けられている。蓋(1C)の周壁(18)下端部は、第1の段差(125)に受けられる。蓋(1C)の頂壁(17)の周縁部上面には、蓋(1C)をねじ込む際の摘みとなると共に装飾を兼ねている複数の突起(171)が周方向に等間隔おきに形成されている。
【002
感温変色体(5)は、可逆感温変色性組成物を配合したABS樹脂等の合成樹脂成形品よりなる球状のものである。可逆感温変色性組成物は、マイクロカプセルに内包されている。マイクロカプセルに内包された可逆感温変色性組成物としては、例えば、株式会社松井色素化学工業所製の「Chromicolor」(商標)を挙げることができる。感温変色体(5)の変色温度は、約27〜36℃である。感温変色体(5)は、流れる水の温度が相対的に低い場合に青系統の色となり、流れる水の温度が相対的に高い場合に赤系統の色となるように変色するものである。この感温変色体(5)は、中空室(4)に非固定状に配されている。
【002
シャワーヘッド(1)には、流量調整弁(6)が備えられている。流量調整弁(6)は、1次側通水路(2a)の前端部を横断するように把手部(11)の前端部に貫通状に取り付けられた水平回動軸(61)を備えている。水平回動軸(61)における1次側通水路(2a)に臨む長さ中央部は、薄肉偏平状となされており、該部分が弁体(62)を構成している。水平回動軸(61)の左右両端部には、回動操作部(63)が設けられている。水平回転軸(61)の外周面と、把手部(11)における水平回転軸(61)が貫通させられている部分との間には、Oリング等のシール部材(64)が介在されている。左右の回動操作部(63)は、片手の薬指および小指で把手部を握ったままの状態で、それぞれ親指、中指を使って操作できるようになっている。
【002
回動操作部(63)を図2に実線で示す位置まで回すと、図3(a)および図4に示すように、弁体(62)が1次側通水路(2a)の長さ方向とほぼ平行となり、吐水量が最大となる。一方、回動操作部(63)を図2に2点鎖線で示す位置まで回すと、図3(b)に示すように、弁体(62)が1次側通水路(2a)の長さ方向に対してほぼ直角となり、吐水量が最小となる。もっとも、後者の状態でも、完全には止水されない。
【002
また、シャワーヘッド(1)には、吐水の形態を、シャワー噴板(1b)の内側散水孔群(131a)から吐水を行うストレート形の吐水と、シャワー噴板(1b)の外側散水孔群(131b)から吐水を行う拡散形の吐水とに切り替える吐水形態切替弁(7)が備えられている。
【002
吐出側通水路(2b)の下部は、内側散水孔群(131a)に通じる第1分岐通水路(21)と、外側散水孔群(131b)に通じる第2分岐通水路(22)とに分岐させられている。第1分岐通水路(21)および第2分岐通水路(22)は、シャワーヘッド本体(1A)の頭部(12)内の下部に、分岐通水路形成部材(8)を配置固定することによって形成されている。
【002
吐水形態切替弁(7)は、第1分岐通水路(21)および第2分岐通水路(22)の上端部にそれぞれ設けられた第1弁座(711)および第2弁座(712)と、両弁座(711)(712)に選択的に当接させられる球状弁体(72)と、シャワーヘッド本体(1A)の頭部(12)内に回動可能に設けられた垂直回動軸(73)と、垂直回動軸(73)から後方に伸びかつ弁体(72)が収容された垂直貫通孔(741)を先端部に有する弁体保持部(74)と、弁体(72)を一方の弁座(711)(712)に押し付けるように弁体保持部(74)に設けられた板ばね(75)と、頭部(12)の前側部分を貫通して外方に突出するように垂直回動軸(73)に接続された切替操作部(76)とを備えている。第1弁座(711)および第2弁座(712)は、分岐通水路形成部材(8)の上面に配置された弁座形成部材(71)によって形成されている。切替操作部(76)は、図1に示すように、その前端部が平面よりみて緩やかな山形をしている。切替操作部(76)の前端部の左側部分には、ストレート形吐水状態を表す第1表示部(761)が設けられ、同右側部分には、拡散形吐水状態を表す第2表示部(762)が設けられている。
【0028
切替操作部(76)の第1表示部(761)を人差し指または中指で押すと、図3(a)に示すように、切替操作部(76)、垂直回動軸(73)および弁体保持部(74)が矢印(A)の方向に回動させられ、弁体(72)が板ばね(75)によって第2弁座(712)に押し付けられる。これによって、第2分岐通路(22)が閉じるとともに、第1分岐通路(21)が開き、シャワー噴板(1B)の内側散水孔群(131a)からストレート形の吐水が行われる。一方、切替操作部(76)の第2表示部(762)を人差し指または中指で押すと、図3(b)に示すように、切替操作部(76)、垂直回動軸(73)および弁体保持部(74)が矢印(B)の方向に回動させられ、弁体(72)が板ばね(75)によって第1弁座(711)に押し付けられる。これによって、第1分岐通路(21)が閉じるとともに、第2分岐通路(22)が開き、シャワー噴板(1B)の外側散水孔群(131b)から拡散形の吐水が行われる。
【0029
上記のシャワーヘッド(1)を、例えば、浴室に設置されたシャワー付き混合水栓に適用した場合、次のように機能する。即ち、混合水栓のハンドルを操作してシャワーヘッド(1)から湯を吐出させる場合、最初のうちは、混合水栓からシャワーヘッド(1)の通水路(2)を経て吐水部(3)(シャワー噴板(1B))から冷水が吐出される。この間、感温変色体(5)は、通水路(2)から流入して中空室(4)を流れる冷水と接触することになるので、青系統の色のままである。シャワーの使用者は、シャワーヘッド(1)の透明な蓋(1C)を通じて感温変色体(5)が青系統の色であるのを視認することによって、吐水部(3)(シャワー噴板(1B))から吐出されているのが未だ冷水である事がわかる。そして、混合水栓から供給される水の温度が次第に上昇して温水が吐出されるようになると、中空室(4)において感温変色体(5)が温水と接触し、水の温度が例えば約40℃になった時点で感温変色体(5)が完全に赤系統の色に変色する。シャワーの使用者は、蓋(1C)を通じて感温変色体(5)が赤系統の色に変化したのを視認することによって、吐水部(3)(シャワー噴板(1B))から吐出されているのが適温の温水になったことがわかる。以上のように、シャワーの使用者は、シャワーヘッド(1)から吐出される水に直接触れることなく、感温変色体(5)の色を確認するだけで、吐出される水が適温になった事を簡単にかつ安全に知ることができる。
【003
また、上記シャワーヘッド(1)は、浴室等において乳幼児の身体を洗う際に使用するのに特に適している。
【003
即ち、上記シャワーヘッド(1)は、通常のものと比べてシャワーヘッド本体(1A)の把手部(11)がかなり短く、全体にコンパクトなものとなされているので、乳幼児の身体を洗う際に邪魔にならず、使い易い。
【003
また、乳幼児の身体を洗う場合、一方の手で乳幼児を抱きかかえ、他方の手でシャワーヘッドを持って乳幼児に水をかけることになる。この場合において、吐水の勢いを弱くしたい時には、従来であれば、一旦シャワーヘッドを離して、混合水栓のハンドルを操作する必要があった。上記シャワーヘッド(1)の場合、シャワーヘッド(1)を離すことなく、シャワーヘッド(1)を持った手の指で流量調整弁(6)の回動操作部(63)を操作して、吐水の勢いを弱くすることができるので、便利である。
【003
また、乳幼児の身体を洗う場合、通常のシャワーヘッドのように吐水が拡がりすぎると洗い難いことがある。上記シャワーヘッド(1)の場合、吐水形態切替弁(7)によって、吐水の形態を、ストレート形吐水と拡散形吐水とに切り替えることができるので、乳幼児の身体を洗うのに好適である。しかも、その切替は、シャワーヘッド(1)を離すことなく、シャワーヘッド(1)を持った手の指で切替操作部(76)を操作して行うことができるので、便利である。
【003
さらに、上記シャワーヘッド(1)の場合、通水路(2)を流れている水の一部が、連通孔(124)の中央部から中空室(4)に流入して、中空室(4)内を渦を描くように流れた後、連通孔(124)の両端部から通水路(2)に戻るようになっている。そして、球状の感温変色体(5)は、前記のような水の流れに伴って中空室(4)内を動き回る。感温変色体(5)が動く様子は、蓋(1C)を通じて見ることができる。したがって、乳幼児が、感温変色体(5)の上記のような挙動に興味をそそられ、身体を洗っている間、むずかることが減るという効果が期待できる。
【003
図6〜9には、本発明の第2の実施形態が示されている。これらの図に示されたシャワーヘッド(10)は、以下の点を除いて、図1〜5に示されたシャワーヘッド(1)と同一の構成および機能を有している。即ち、図6〜9のシャワーヘッド(10)には、流量調整弁に代えて、一時止水弁(9)が備えられている。一時止水弁(9)は、1次側通水路(2a)の前端部を横断するように把手部(11)の前端部に貫通状にかつ左右方向にスライド自在に取り付けられた水平スライド軸(91)を備えている。把手部(11)において、スライド軸(91)が貫通させられる部分には、スライド軸(91)を保持する筒状の保持部(92)がシール部材(93)を介して設けられている。保持部(92)は、左右2つの保持部材(92A)(92B)よりなる。保持部(92)の長さ中央部には、1次側通水路(2a)に通じる複数の通水孔(921)が周方向に間隔をおいてあけられている。スライド軸(91)は、3つの軸部材(91A)(91B)(91C)よりなる。スライド軸(91)の長さ中間部には、通水用小径部(911)が設けられている。スライド軸(91)の長さ中間部における小径部(911)の左隣には、止水用環状弁体(94)が嵌められている。スライド軸(91)のスライド操作は、片手の薬指および小指で把手部(11)を握ったままの状態で、人差し指、中指を使って行えるようになっている。また、スライド軸(91)には、一時止水によって1次側に一定の圧力以上の水圧がかかった場合に必要量だけ水を外に流出させてシャワーホースや配管等の破損を防止する安全弁(95)が備えられている。
【003
スライド軸(91)が左方向にスライドさせられて図6に実線で示す位置にある時は、図8(a)に示すように、スライド軸(91)の小径部(911)が1次側通水路(2a)の前端部に配置されて、通水路(2)が開いた状態となり、シャワー噴板(1B)から吐水が行われる。一方、スライド軸(91)が右方向にスライドさせられて図6に2点鎖線で示す位置にある時は、図8(b)に示すように、スライド軸(91)に嵌められた弁体(94)が1次側通水路(2a)の前端部に配置される。弁体(94)は、保持部(92)の複数の通水孔(921)のうち少なくとも2次側に位置する通水孔(921)を塞ぎ、それによって通水路(2)が閉じた状態となり、シャワー噴板(1B)からの吐水が一時的に止まる。
【003
上記シャワーヘッド(10)の場合、シャワーヘッド(10)を離すことなく、シャワーヘッド(10)を持った手の指で一時止水弁(9)のスライド軸(91)をスライドさせるだけで、一時止水と吐水の切替を行うことができるので、乳幼児の身体を洗うのに特に適している。
【0038
上記の実施形態はあくまでも例示にすぎず、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜に変更を加えた上で本発明を実施することも勿論可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示すものであって、水温検知装置を備えたシャワーヘッドの平面図である。
【図2】 図1のシャワーヘッドの側面図である。
【図3】 図1のシャワーヘッドの水平断面図であって、(a)は、流量調整弁が最大流量の位置にあり、吐水形態切替弁がストレート形吐水の位置にある状態を示しており、(b)は、流量調整弁が最小流量の位置にあり、吐水形態切替弁が拡散形吐水の位置にある状態を示している。
【図4】 図1のシャワーヘッドの垂直断面図である。
【図5】 図1のシャワーヘッドの分解斜視図である。
【図6】 本発明の第2の実施形態を示すものであって、水温検知装置を備えたシャワーヘッドの平面図である。
【図7】 図6のシャワーヘッドの側面図である。
【図8】 図6のシャワーヘッドの水平断面図であって、(a)は、一時止水弁が吐水の位置にあり、吐水形態切替弁がストレート形吐水の位置にある状態を示しており、(b)は、一時止水弁が一時止水の位置にあり、吐水形態切替弁が拡散形吐水の位置にある状態を示している。
【図9】 図6のシャワーヘッドの分解斜視図である。
【符号の説明】
(1)(10):シャワーヘッ
(1A) :シャワーヘッド本体
(11) :把持部
(12) :頭部
(121) :頂壁
(123) :有底孔
(124) :連通孔
(1B) :シャワー噴板
(1C):透明な蓋
(2):通水路
(3):吐水
(4):中空室
(5):感温変色体

Claims (3)

  1. 把持部 (11) およびその先端に連なる頭部 (12) よりなるシャワーヘッド本体 (1A) と、シャワーヘッド本体 (1A) の頭部 (12) 下側に取り付けられたシャワー噴板 (1B) よりなる吐水部 (3) とを備え、シャワーヘッド本体 (1A) 内の通水路(2)を経て吐水部(3)から所定温度範囲の水を吐出させるシャワーヘッド (1) であって、
    シャワーヘッド本体 (1A) 内に、頭部 (12) の頂壁 (121) の中心部に上方開口状にあけられかつすり鉢状の底面を有する有底孔 (123) と有底孔 (123) の上方開口を塞ぐ透明な蓋 (1C) とで構成された中空室 (4) が設けられ、
    中空室 (4) は、有底孔 (123) の内周面下端部の後側部分から有底孔 (123) の底面の後側部分にかけてあけられた連通孔 (124) を通じて、通水路 (2) と連通させられており、
    中空室 (4) に、水の温度の高低に応じて変色する球状の感温変色体 (5) が、中空室 (4) を流れる水によって中空室 (4) 内を動き回るように非固定状に配されている、シャワーヘッド。
  2. 感温変色体が、可逆感温変色性組成物を配合した合成樹脂成形品よりなる、請求項に記載のシャワーヘッド
  3. 感温変色体は、水の温度が相対的に低い場合に青系統の色となり、水の温度が相対的に高い場合に赤系統の色となるように変色するものである、請求項1または2に記載のシャワーヘッド
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