JP2002282154A - シャワー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、浴室の洗い場など座ったままの状態
で高齢者や子供が簡単にシャワーを開閉できるシャワー
装置を提供することにある。 【解決手段】本発明は、流路の上・下流にそれぞれ第一
・第二の開閉弁を具備し、下流に流体を吐出するシャワ
ーヘッドが取り付けられ、シャワーヘッドと第一の開閉
弁との間は、シャワーホースで流路を構成し、下流側の
第二の開閉弁を開閉することで、これに連動して上流側
に第一の開閉弁が開閉し、第一の開閉弁と第二の開閉弁
との間の流路内圧力を減圧するシャワー装置において、
シャワーホースの間に開閉弁を形成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、流路の上・下流に
それぞれ第一・第二の開閉弁を具備し、下流に流体を吐
出するシャワーヘッドが取り付けられ、シャワーヘッド
と第一の開閉弁との間は、シャワーホースで流路を構成
し、下流側の第二の開閉弁を開閉することで、これに連
動して上流側に第一の開閉弁が開閉し、第一の開閉弁と
第二の開閉弁との間の流路内圧力を減圧するシャワー装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の吐水制御装置としては、図５に見
られるように、配管の下流にシャワーヘッドに第二の開
閉弁を具備するシャワー装置（特開平１０−２９５５７
７参照）とシャワーホースの上流に第一の開閉弁として
水道用定圧弁（特開平７−２１９６４２参照）を組み合
わせて用いたものがある。

【０００３】シャワーヘッド２は、基端部にはシャワー
ホース５が接続され、先端部には散水口６が装着され、
中途部には、操作子である押しボタン７で開閉される第
二の開閉弁３が組み込まれている。

【０００４】押しボタン７は、押しボタンガイド８に沿
って嵌装され、弁座９とともに押しボタンガイド８によ
り、シャワーヘッド２と螺着されており、第二の開閉弁
３は、バルブ１０がシャワーヘッド２内部に嵌装され、
バネ１１により常時閉側に付勢されており、弁座９と当
接してシールするように構成されている。

【０００５】シャワーホース５の上流側は、第一の開閉
弁４を内部に収納した弁ケース１２を介して、湯水混合
栓に連絡している。

【０００６】弁ケース１２は、上部弁ケース１２ａと下
部弁ケース１２ｂとに分割され、両者をねじ込んで一体
に形成しており、上部弁ケース１２ａ内部には、その入
り口側に弁座１３が装着されると共に、中央部に弁孔１
５が開設された弁体１６がガイド１７に案内されて弁座
１３に対向して設けられ、バネ１４で常時開放側に付勢
され、これら弁座１３，バネ１４、弁体１６、ガイド１
７により第一の開閉弁部４が構成されている。

【０００７】第一の開閉弁４は、第二の開閉弁３の開閉
動作によってシャワーホース５内に生じる圧力変動によ
って開閉動作が制御され、止水・流量調整及び圧力調整
するために用いられる。

【０００８】今、押しボタン７を押して第二の開閉弁３
を開状態にすると、流体が混合栓流路１から第一の開閉
弁４→シャワーホース５→第二の開閉弁３→シャワーヘ
ッド２を通して散水口６から噴出される。

【０００９】その後、押しボタン７を再度、押して第二
の開閉弁３を閉じると、第一の開閉弁４の下流側の二次
側圧力が急激に増大し、弁ケース１２内に嵌装されたバ
ネ１４の付勢に抗して弁体１６を押し、弁体１６が、弁
座１３に当接してシールする。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の吐水制
御装置では、押しボタン操作する第二の開閉弁がシャワ
ーヘッド内に組み込まれてあるため、シャワーヘッドを
手に持った状態では、開閉操作が楽だが、浴室の洗い場
などシャワーヘッドをハンガーに掛けた状態において
は、立ち上がってシャワーヘッドをハンガーから取り出
して開閉するか、水栓の元の開閉バルブを操作しなけれ
ばならず、高齢者や子供には操作しにくく、また立ち上
がった際にすべって危ないとの問題点があった。

【００１１】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、本発明の目的は、流路の上・下流にそれぞ
れ第一・第二の開閉弁を具備し、下流に流体を吐出する
シャワーヘッドが取り付けられ、シャワーヘッドと第一
の開閉弁との間は、シャワーホースで流路を構成し、下
流側の第二の開閉弁を開閉することで、これに連動して
上流側に第一の開閉弁が開閉し、第一の開閉弁と第二の
開閉弁との間の流路内圧力を減圧するシャワー装置にお
いて、浴室の洗い場など座ったままの状態で高齢者や子
供が簡単にシャワーを開閉できるシャワー装置を提供す
ることにある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項１のシャワー装置は、流路の上・下流
にそれぞれ第一・第二の開閉弁を具備し、下流に流体を
吐出するシャワーヘッドが取り付けられ、シャワーヘッ
ドと第一の開閉弁との間は、シャワーホースで流路を構
成し、下流側の第二の開閉弁を開閉することで、これに
連動して上流側に第一の開閉弁が開閉し、第一の開閉弁
と第二の開閉弁との間の流路内圧力を減圧するシャワー
装置において、シャワーホースの間に開閉弁を形成した
ことを特徴とする。

【００１３】上記シャワー装置によれば、浴室の洗い場
などシャワーヘッドをシャワーハンガーに掛けた状態に
おいては、シャワーホースが水栓から下向きに出て円弧
上に回転して上部のシャワーハンガーに掛けられている
ので、シャワーホースの間にある開閉弁は座ったままの
状態で手の届く位置に形成される。よって、高齢者や子
供でも簡単に手の届く位置でシャワーを開閉でき、立ち
上がって滑るなどの危険性がない。

【００１４】また、請求項２では、請求項１のシャワー
装置に加え、シャワーヘッド内に第三の開閉弁を設けた
ことを特徴とする。

【００１５】上記シャワー装置によれば、浴室の掃除の
際などシャワーヘッドを手に持った状態では、シャワー
ヘッド内の第三の開閉弁で開閉でき、浴室の洗い場など
シャワーヘッドをシャワーハンガーに掛けた状態におい
ては、座ったままの状態で第二の開閉弁により、シャワ
ーの開閉ができ、あらゆる使用条件において、操作性が
よい。

【００１６】また、請求項３のシャワー装置は、シャワ
ーホースの間に形成された開閉弁を指でしっかり押すこ
とができる握りやすいグリップ形状に形成しているた
め、力のない高齢者や子供でも指が滑ることなく簡単に
開閉させることができる。

【００１７】

【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例
について説明する。

【００１８】図１を参照にして、本発明の第一の実施例
に係わるシャワー装置の構成について説明する。シャワ
ー装置は、先部に散水口６を具備するシャワーヘッド２
と、シャワーヘッド２にシャワー水を供給するシャワー
ホース５とシャワーホースの間に具備された第二の開閉
弁３とシャワーホースの根元に具備された第一の開閉弁
４からなる。

【００１９】第二の開閉弁３は、使用者による押しボタ
ン７の操作で作動されシャワーヘッド２からの散水を開
始・停止するためのものであり、シャワーホース５と螺
着してある。

【００２０】押しボタン７は、ボタンガイド８に嵌装さ
れ、弁座９とともに開閉弁本体１８に螺着されている。
バルブ１０は、開閉弁本体１８内に嵌装され、バネ１１
により常時閉方向に付勢されている。

【００２１】第一の開閉弁４は、第二の開閉弁３の開閉
動作によってシャワーホース５内に生じる圧力変動によ
って開閉動作が制御され、止水、流量調整及び圧力調整
を行う。

【００２２】今、押しボタン７を押して第二の開閉弁３
を開状態にすると、流体が混合栓流路１から第一の開閉
弁４→シャワーホース５→第二の開閉弁３→シャワーヘ
ッド２を通して散水口６から噴出される。

【００２３】第一の開閉弁４の働きは、従来技術で記述
した内容と同様である。

【００２４】この際、シャワーホース５が水栓から下向
きに出て円弧上に回転して上部のシャワーハンガー２０
に掛けられているので、シャワーホース５の間にある第
二の開閉弁３は座ったままの状態で手の届く位置に形成
されている。

【００２５】その後、押しボタン７を再度、押して第二
の開閉弁３を閉じると吐水が停止する。

【００２６】図３は、本発明の第一の実施例にける第二
の開閉弁３の押しボタン７部の形状を指でしっかり押す
ことができる握りやすいグリップ形状に形成している事
例で、高齢者や子供でも小さな力で開閉することができ
る。

【００２７】図４は、本発明における第二の実施例であ
り、この場合、使用者が手元で開閉できる開閉弁は、シ
ャワーヘッド２内の第三の開閉弁１９とシャワーホース
５の間の第二の開閉弁３の２箇所に構成されている。

【００２８】この場合の第三の開閉弁１９の構成は、第
二の開閉弁３の構成と同一である。

【００２９】このように構成することにより、シャワー
ヘッド２を持っている場合は、第三の開閉弁１９で、ま
たシャワーヘッド２をシャワーハンガー２０に掛けた状
態では、第二の開閉弁３でそれぞれ独立して開閉するこ
とができる。

【００３０】また、シャワーヘッド２との取り付けネジ
を一般的なＧ１／２等のネジで構成することにより、シ
ャワーホース部（シャワーホース５、第二の開閉弁３、
第一の開閉弁４）のみを取り替え、現在使用中のシャワ
ーヘッドをそのまま使用した状態で、手元開閉操作がで
きるようになるとともに、脱塩素シャワーやマッサージ
シャワーなど様々なシャワーを手元開閉操作できるよう
になり、手元開閉機構付きシャワーより消費者が安価に
購入できる。

【００３１】

【発明の効果】以上説明した通り、本発明によるシャワ
ー装置は、シャワーホースの間に開閉弁を形成したこと
により、浴室の洗い場などシャワーヘッドをシャワーハ
ンガーに掛けた状態においては、シャワーホースが水栓
から下向きに出て円弧上に回転して上部のシャワーハン
ガーに掛けられているので、シャワーホースの間にある
開閉弁は座ったままの状態で手の届く位置に形成され
る。よって、高齢者や子供でも簡単に手の届く位置でシ
ャワーを開閉でき、立ち上がって滑るなどの危険性がな
い。また、シャワーホースの間の第二の開閉弁に加えシ
ャワーヘッド内に第三の開閉弁を設けたことにより、浴
室の掃除の際などシャワーヘッドを手に持った状態で
は、シャワーヘッド内の第三の開閉弁で開閉でき、浴室
の洗い場などシャワーヘッドをシャワーハンガーに掛け
た状態においては、座ったままの状態で第二の開閉弁に
より、シャワーの開閉ができ、あらゆる使用条件におい
て、操作性がよい。さらに、シャワーホースの間に形成
された開閉弁を指でしっかり押すことができる握りやす
いグリップ形状に形成しているため、力のない高齢者や
子供でも指が滑ることなく簡単に開閉させる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一の実施例であるシャワー装置の斜
視図

【図２】本発明の第一の実施例の第二の開閉弁の断面図

【図３】本発明の第二の開閉弁のグリップ形状型の断面
図

【図４】本発明の第二の実施例であるシャワー装置の斜
視図

【図５】従来のシャワー装置の側面図

【符号の説明】

１：混合栓流路 ２：シャワーヘッド ３：第二の開閉弁 ４：第一の開閉弁 ５：シャワーホース ６：散水口 ７：押しボタン ８：ボタンガイド ９：弁座 １０：バルブ １１：バネ １２：弁ケース １２ａ：上部弁ケース １２ｂ：下部弁ケース １３：弁座 １４：バネ １５：弁孔 １６：弁体 １９：第三の開閉弁 ２０：シャワーハンガー ２１：外周部弁 ２２：通水路

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 流路の上・下流にそれぞれ第一・第二
   の開閉弁を具備し、下流に流体を吐出するシャワーヘッ
   ドが取り付けられ、シャワーヘッドと第一の開閉弁との
   間は、シャワーホースで流路を構成し、下流側の第二の
   開閉弁を開閉することで、これに連動して上流側に第一
   の開閉弁が開閉し、第一の開閉弁と第二の開閉弁との間
   の流路内圧力を減圧するシャワー装置において、第二の
   開閉弁をシャワーホースの間に構成したことを特徴とす
   るシャワー装置。
2. 【請求項２】 請求項１のシャワー装置において、シ
   ャワーヘッド内に第三の開閉弁を構成したことを特徴と
   するシャワー装置。
3. 【請求項３】 請求項１または２のシャワー装置にお
   いて、シャワーホースの間に構成した開閉弁の操作子の
   形状を指で握れるグリップ形状に形成したことを特徴と
   するシャワー装置。