JP3990609B2 - オゾン脱臭装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、硫化水素等の悪臭をオゾンガスで除去する脱臭装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、臭気ガスを除去する脱臭装置として、臭気ガスを導入した処理塔に、オゾンガスを通気した液を散布して臭気ガスの脱臭を図る方法が公知である。
従来からの脱臭装置では、例えば臭気ガス中に硫化水素が存在すると、オゾン水により硫化水素が酸化分解されて硫酸が発生する。そのため、オゾン水が酸性となり、オゾンの活性が低下して脱臭効率が低下してしまうという問題があった。
一方、特公昭59−33011号公報に開示された従来例では、脱臭塔の下部に悪臭ガスとオゾンガスを導入して混合し、脱臭塔の上部から弱アルカリ水溶液を散布することで脱臭効率の向上を図る技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の従来例では、悪臭ガスとオゾンガスとの混合気体に弱アルカリ水溶液を散布する構成であるから、脱臭を十分に図ることができないという問題点があった。
また、弱アルカリ水溶液を収容するためのタンクを脱臭塔とは別途設けたり、アルカリ水溶液のpH値を制御したりする必要があるため、装置が大型且つ複雑になりコストがかかるという問題点があった。
【0004】
本発明は、オゾン水にアルカリイオンを持続的に供給することでオゾンの活性を高めて脱臭効率の向上を図るとともに、装置の構成が簡単で且つ運転制御が容易な脱臭装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】
【0007】
【0008】
請求項1に記載の発明は、オゾンガスが溶存したオゾン水を散布して臭気ガスと接触させることにより臭気ガスの脱臭を図る脱臭装置において、脱臭装置はオゾン水を貯留するとともに散布してオゾン水を受ける貯留槽と、オゾン水を散布する散布部と、貯留槽から散布部へオゾン水を供給しオゾン水を循環させる循環路と、循環路の途中から貯留槽に繋ぐ分岐路とを備え、分岐路にアルカリ金属塩含有のセラミックスを収納したセラミックスタンクを着脱自在に設け、オゾン水がセラミックスを通過することでアルカリイオンが溶出して貯留槽内のオゾン水をアルカリ性にしていることを特徴とする。
【0009】
この請求項1に記載の発明では、臭気ガスの脱臭を図るには、発生したオゾンガスを貯留槽内に供給し、貯留槽内においてバブリングによってオゾンガスを水に溶存させる。貯留槽内のオゾン水は循環路(循環パイプ)を通って散布部まで送られ、ノズルからオゾン水が散布される。散布部から散布されたオゾン水が硫化水素等を含む臭気ガスと接触し、悪臭の要因となる臭気ガスが溶存オゾンにより脱臭される。
一方、分岐路のセラミックスタンク内をオゾン水が通過することにより、アルカリ性の溶液となったオゾン水が貯留槽に戻される。
このように循環路の途中から分岐路を備え、この分岐路にセラミックスタンクを設けることで、貯留槽内にアルカリ性のオゾン水を溜めることができ、オゾン水のアルカリ濃度の調整が容易である。
また、循環路にセラミックスタンクを設けないので、循環路内を通過するオゾン水の流動抵抗の低下を低減でき、スムーズにアルカリ性のオゾン水を散布部まで搬送することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、分岐路は平面視円形状の貯留槽の中心からずれた位置に向けて循環水を貯留槽内に流入することを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を奏するとともに、平面視円形状の貯留槽の中心からずれた位置に向けて循環水を貯留槽内に流入するので、貯留槽の円周に沿う流動が発生し、貯留槽内のオゾン水が攪拌される。従って、貯留槽内においてオゾン濃度の偏りを防止でき、貯留槽全体に亘って一様なオゾン濃度を得ることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、セラミックスは二酸化珪素、酸化カルシウム、酸化マグネシウム及び酸化カリウムを主に含有していることを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を奏するとともに、二酸化珪素、酸化カルシウム、酸化マグネシウム及び酸化カリウムを主に含有するセラミックスに、イオン水を通過させる試験を行った結果、連続運転した場合にも、セラミックスからアルカリイオンが長期間安定して溶出し、オゾン溶液のpH値が安定してアルカリ性を示すことができた。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、セラミックスは粒状であることを特徴とする。
尚、ここで粒状とはペレット状、球状、板状、塊状を含み、大きさや形状は問わない。
【0015】
請求項4に記載の発明では、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を奏するとともに、セラミックスを粒状とすることで、セラミックスタンク内に収納するセラミックスの量を増減させることで、アルカリイオンを所望の濃度に設定可能であるとともに、取り扱い易い。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。図1は、本発明に係る脱臭装置1を概略的に示した模式図である。図2は図1に係るセラミックスタンク部分を拡大して示す斜視図である。
脱臭装置1は、オゾンガスが溶存したオゾン水を散布して臭気ガスSの脱臭を図るものであり、脱臭塔2内にはオゾン水を貯留する貯留槽3と、オゾンガス発生器13と、食品工場等から発生する臭気ガスSの入口となる導入部7と、臭気ガスSと散布液とを接触させる気液接触部9と、オゾン水を散布する散布部5と、気液接触部9で発生した水蒸気の除去を行うデミスタ部11等を備えている。
【0017】
オゾンガス発生器13は、無声放電で得られたオゾンガス(6000〜7000ppm)を貯留槽3内に供給している。オゾンガスの発生原料としては乾燥された空気、あるいは酸素濃度の高い乾燥酸素ガスが好ましい。湿度が高ければNOxが発生し易いからである。また、オゾンガス発生器13の外側位置には図示しないオゾンセンサが設けられており、オゾンガスを一定値以上検知するとセンサが働き、オゾンガスの発生を停止するようになっている。
【0018】
貯留槽3は、脱臭塔2内の最下部に設けられており、オゾン発生器13で発生したオゾンガスが底部の通気管14から送られて、貯留槽3内に溶存される。また、この貯留槽3内に溶存しなかったオゾンガスは、そのまま脱臭塔2内を上昇していき臭気ガスSと一緒に気液接触部9まで送られる。尚、貯留層3内には上水や地下水等を供給水33として導入し、所定水位を超える水はオーバーフロー水31として外部に排水しており、一定の水位を保っている。
【0019】
散布部5は、貯留槽3から供給されるオゾン水を散布部5の下部位置の気液接触部9に向けて散布するものであり、散布部5に設けたノズル又は吹出口からアルカリイオンが混合されたオゾン水を散布している。尚、散布するオゾン水が気液接触部9において局所的に偏ることがないように、略均等にオゾン水が拡散するようにしている。
【0020】
気液接触部9は、上部の散布部5のノズル等から噴霧されたオゾン水と導入部7から上昇してきた硫化水素等を含む臭気ガスSとを接触させることで、悪臭の要因となる臭気ガスSをオゾン水に吸着除去している。尚、オゾン水と臭気ガスSとの接触効率を向上させるために、気液接触部9の内部の構造を例えば、上下方向に鋸歯状に屈折板を設けても良い。
【0021】
デミスタ部11は、上記の気液接触部9と同様の構造をしており、気液接触部9で発生した水滴を除去している。
残留オゾン除去部15は、気液接触部9で脱臭されたガスのオゾン成分を除去するものであり、内部に活性炭に金属又は金属酸化物を添着させたオゾンガス除去材を設けている。残留オゾン除去部15を通過しオゾン成分が無害の濃度(空気中のオゾン濃度である0.03ppm程度)まで除去されたガスは大気中に放出される。
【0022】
デミスタ部11と残留オゾン除去部15とを排出パイプ23で連結しており、排出パイプ23には、送風機27が残留オゾン除去部15の前の工程に設けられている。
【0023】
送風機27には、150〜180mmHgの静圧がかけられており、排出パイプ23内を搬送されたガスを残留オゾン除去部15に圧送している。脱臭塔2の出口付近で相対湿度が100%であったが、送風機27で圧送しているので残留オゾン除去部15の入口での相対湿度が約85%まで低下した。このように、残留オゾン除去部15の入口での相対湿度を下げることで、残留オゾン除去部15内に含まれる活性炭の延命を図っている。
【0024】
また、送風機27を脱臭塔2と残留オゾン除去部15の入口との間に設置することで、脱臭塔2内が減圧状態となり、駆動機器を別途用いずにオゾンガスが脱臭塔2内に容易に導入することができる。
貯留槽3と散布部5との間には、循環パイプ21が設けられており、貯留槽3内のオゾン水を圧力ポンプ25で散布部5のノズル6まで汲み上げている。
【0025】
循環パイプ21の途中にはセラミックスタンク10が設けられている。セラミックスタンク10は脱着自在なカートリッジ形式となっており、円筒状の中空で容量が10L〜50Lであり、このタンク10内にサイズが2×2×5mmのペレット状のセラミックス20を収納するようになっている。セラミックス20をペレット状等の粒状とすることで、持続的にアルカリイオンを溶出させることができると共に、セラミックスタンク10内に収納するセラミックス20の量を増減させて溶出量の調整を図り、アルカリイオンを所望の濃度に設定可能である。
【0026】
表1は本実施の形態で使用するセラミックス20の成分表であり、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化ナトリウム、酸化カリウム等のアルカリ金属類が所定の割合で含まれている。
【0027】
【表1】
【0028】
次に、上記した構成に基づき、本実施の形態の作用を説明する。臭気ガスSの脱臭において、オゾン発生器13により発生したオゾンガスは通気管14を通って貯留槽3内に送られる。貯留槽3内ではバブリングによって所定量のオゾンが水に溶存される。貯留槽3内のオゾン水は圧力ポンプ27で散布部5まで汲み上げられ、ノズル6からオゾン水が気液接触部9に向けて噴射される。
【0029】
気液接触部9では、散布部5のノズルから噴射されたオゾン水と導入部7から上昇してきた硫化水素等の臭気ガスSとが接触し、悪臭ガスを溶存オゾンに吸着させ、悪臭成分を除去する。気液接触部9に散布された残りのオゾン水はそのまま流下して貯留槽3に戻される。悪臭が取り除かれたガスは、デミスタ部11で水滴が除去された後、排出パイプ23を通り、残留オゾン除去部15まで送られる。無害の濃度までオゾンが除去されたガスは大気中に放出される。
【0030】
循環パイプ21の途中にはアルカリ金属塩を含有したセラミックスタンク10が設けられており、このセラミックスタンク10内をオゾン水が通過することにより、セラミックス10のアルカリイオンが溶出しオゾン水がアルカリ性の溶液となる。オゾン水がアルカリ性になることで、溶存オゾンの活性が高まり、オゾン水を散布した際に悪臭要因である悪臭ガスを容易に除去することができる。また、脱臭効率が向上することにより脱臭に必要なオゾンガスの量を減らすことができ、さらに残留オゾンを分解させるためのオゾンガス除去材の寿命を延ばすことができる。
尚、セラミックス20はメンテナンス時に交換するが、メンテナンス回数は1年間で1回又は2回であり、持続性が高い。
【0031】
本実施の形態に係るセラミックス20をセラミックスタンク10に収納し、このタンク内に水を透過させ、透過させる前後における水の成分等の分析を行った。表2はセラミックス20をタンク内に収納して水を1回だけ透過させたときの水の成分を測定したものである。表2に示すように、セラミックス20に水を透過させることによりカルシウムイオンの溶出が確認できた。
表3は長時間(180分間)セラミックス20に水を透過させた後の水のpH値、水温等の経時的変化を測定した結果を示すものである。また、図3に示すグラフは、表3の値をプロットしたものであり、横軸に時間、縦軸にpH値を示している。尚、試験に用いた水は水道水(pH=7.34)であり、1分間あたり100cm3の割合で透過させた。
【0032】
図3に示すグラフのように、pH値は短期間で10を超えた後はpH値の変動がほとんどなく、一定のpH値を長期間維持することができた。このように、実験の結果から明らかなように、タンク内のセラミックス20からアルカリイオンが溶出することで、アルカリ性の水溶液が得られた。
また、セラミックスタンク10を脱臭装置1に装着した場合でも同様に、セラミックスタンク10内を通過するオゾン水に、アルカリイオンを長期間安定して溶出させることができる。
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
次に、本実施の形態に係る脱臭装置1において、臭気ガスとして硫化水素を用い、pH値の異なるオゾン水を散布して、処理塔2の入口から導入する際の硫化水素の入口濃度と、処理塔2の出口濃度とを測定した。図中横軸は硫化水素の入口濃度を示し、縦軸は入口濃度から出口濃度を差し引いた値を入口濃度で除した値を脱臭効率として示している。実線で示す曲線は、pH=12のオゾン水で硫化水素を除去した場合、破線で示す曲線は、pH=7.0〜7.5のオゾン水で硫化水素を除去した場合を示している。
【0036】
この実験では、pH=7.0〜7.5のオゾン水で硫化水素を除去した場合、硫化水素の入口濃度が高くなるほど脱臭効率が低下したが、pH=12のオゾン水で硫化水素を除去した場合には、硫化水素の入口濃度が高くなっても、脱臭効率は低下しなかった。このようにオゾン水をアルカリ性にすると脱臭効率が高まった。このことから、オゾン水をアルカリ性にすることでオゾンの活性が高まることが分かった。
【0037】
次に、図5及び図6を参照して他の実施の形態について説明するが、その説明にあたり、上述した部分と同様な部分には同一の符号を付することにより、その説明を省略する。
第2の実施の形態では、循環路21にセラミックスタンク10を設けずに、循環路21の途中から貯留槽3に繋ぐ分岐路41を備え、この分岐路41内にセラミックスタンク10を設けた点が第1実施の形態と異なる。貯留槽3を出たオゾン水は、循環路21の途中から分岐路41に導入され、セラミックスタンク10内を通過することで、アルカリ性の溶液となり再び貯留槽3内に戻される。
【0038】
貯留槽3内に戻されたオゾン水は、循環路21を通って散布部5のノズル6から噴射される。
このように循環路21の途中から分岐路41を備え、この分岐路41内にセラミックスタンク10を設けることで、貯留槽3内にアルカリ性のオゾン水を溜めることができ、オゾン水のアルカリ濃度の調整が容易である。
また、循環路21にセラミックスタンク10を設けないので、循環路21を通過するオゾン水の流動抵抗の低下を防止でき、スムーズにアルカリ性のオゾン水を散布部5まで搬送することができる。
【0039】
分岐路41は、図6に示すように平面視円形状の貯留槽3の中心からずれた位置に開口している。分岐路41から貯留槽3内にオゾン水が流入する際の勢いで貯留槽3内に溜まったオゾン水が渦巻状に流動するので、貯留槽3の通気管14から出たオゾンが貯留槽3内で攪拌されるので、貯留槽3のオゾンが全体に亘り、一様なオゾン濃度を得ることができる。
【0040】
本発明は、上述のような実施例に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形が可能である。例えば、本実施の形態では、貯留槽3にオゾン水を溶存させた後、オゾン水をアルカリ性にしてから臭気ガスSにオゾン水を散布して悪臭を除去するようにしたが、これに限定されず例えば発生したオゾンガスをそのまま導入部7へ臭気ガスSとともに直接導入し、オゾンを含まないアルカリ水を散布するようにしてもよい。
カートリッジ形式のセラミックスタンク10は、循環パイプ21の中間付近に設けることに限定されず、例えば導入部7付近でも良いし、散布部5付近であっても良い。
循環パイプ21の途中にセラミックスタンク10を設けるようにしたが、これに限定されず、例えば図7に示すように、循環路21及び分岐路41の両方に設けても良い。
【0041】
【発明の効果】
【0042】
請求項1に記載の発明では、循環路の途中から分岐路を備え、この分岐路にセラミックスタンクを設けることで、貯留槽内にアルカリ性のオゾン水を溜めることができ、オゾン水のアルカリ濃度の調整が容易である。
また、循環路にセラミックスタンクを設けないので、循環路内を通過するオゾン水の流動抵抗の低下を防止でき、スムーズにアルカリ性のオゾン水を散布部まで搬送することができる。
【0043】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、平面視円形状の貯留槽の中心からずれた位置に向けて循環水を貯留槽内に流入するので、貯留槽の円周に沿う流動が発生し、貯留槽内のオゾン水が攪拌される。従って、貯留槽内においてオゾン濃度の偏りを防止でき、貯留槽全体に亘って一様なオゾン濃度を得ることができる。
【0044】
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、二酸化珪素、酸化カルシウム、酸化マグネシウム及び酸化カリウムを主に含有するセラミックスに、イオン水を通過させる試験を行った結果、連続運転した場合にも、セラミックスからアルカリイオンが長期間安定して溶出し、オゾン溶液のpH値が安定してアルカリ性を示すことができた。
【0045】
請求項4に記載の発明では、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、セラミックスを粒状として、セラミックスタンク内に収納するセラミックスの量を増減させることで、溶出量の調整が容易であり、アルカリイオンを所望の濃度に設定可能である。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る脱臭装置を概略的に示した模式図である。
【図2】 図1に係るセラミックスタンク部分を拡大して示す斜視図である。
【図3】 図1に係るセラミックスに水を透過させた後のpH値の経時的変化を示すグラフである。
【図4】 図1に係る脱臭装置において、pH値の異なるオゾン水での硫化水素の除去効率を比較したグラフである。
【図5】 第2の実施形態に係る脱臭装置を概略的に示した模式図である。
【図6】 図5に係る脱臭装置の貯留槽の平面図である。
【図7】 図1に係る脱臭装置の変形例を概略的に示した模式図である。
【符号の説明】
1 脱臭装置
3 貯留槽
5 散布部
10 セラミックスタンク
20 セラミックス
21 循環パイプ(循環路)
41 分岐路
Claims (4)
- オゾンガスが溶存したオゾン水を散布して臭気ガスと接触させることにより臭気ガスの脱臭を図る脱臭装置において、脱臭装置はオゾン水を貯留するとともに散布してオゾン水を受ける貯留槽と、オゾン水を散布する散布部と、貯留槽から散布部へオゾン水を供給しオゾン水を循環させる循環路と、循環路の途中から貯留槽に繋ぐ分岐路とを備え、
分岐路にアルカリ金属塩含有のセラミックスを収納したセラミックスタンクを着脱自在に設け、オゾン水がセラミックスを通過することでアルカリイオンが溶出して貯留槽内のオゾン水をアルカリ性にしていることを特徴とするオゾン脱臭装置。 - 分岐路は平面視円形状の貯留槽の中心からずれた位置に向けて循環水を貯留槽内に流入することを特徴とする請求項1記載のオゾン脱臭装置。
- セラミックスは二酸化珪素、酸化カルシウム、酸化マグネシウム及び酸化カリウムを主に含有していることを特徴とする請求項1記載のオゾン脱臭装置。
- セラミックスは粒状であることを特徴とする請求項1記載のオゾン脱臭装置。
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