JP3990317B2 - 自動巻取り式スクリーン装置 - Google Patents

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    • E06BFIXED OR MOVABLE CLOSURES FOR OPENINGS IN BUILDINGS, VEHICLES, FENCES OR LIKE ENCLOSURES IN GENERAL, e.g. DOORS, WINDOWS, BLINDS, GATES
    • E06B9/00Screening or protective devices for wall or similar openings, with or without operating or securing mechanisms; Closures of similar construction
    • E06B9/56Operating, guiding or securing devices or arrangements for roll-type closures; Spring drums; Tape drums; Counterweighting arrangements therefor
    • E06B9/80Safety measures against dropping or unauthorised opening; Braking or immobilising devices; Devices for limiting unrolling
    • E06B2009/807Brakes preventing fast screen movement

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防塵、遮光、断熱、防虫等のための自動巻取り式スクリーン装置に関するものであり、更に具体的には、巻取軸に内蔵したコイルスプリングの捩りによる回転付勢力をスクリーンの巻取用の駆動源とするスクリーン装置において、上記コイルスプリングによる巻取り時の衝撃及び衝突音を緩和するためのダンパーを設けた自動巻取り式のスクリーン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コイルスプリングを駆動源とする巻取軸にスクリーンを巻き付けると共に、該スクリーンの先端に開閉操作用の操作框を取り付け、該スクリーンを自動的に巻取るようにしたスクリーン装置は、広く知られている。
この種の自動巻取り式のスクリーン装置においては、コイルスプリングの捩りの回転付勢力によりスクリーンを巻取るため、巻取りの完了時に巻取り速度が大きくなって、スクリーンの先端に取付けた操作框が巻取りボックスに衝突する際に大きな衝撃を与え、あるいは大きな衝突音を発生する可能性があり、それに対する対策として、上記巻取り速度の増大を抑制するためのダンパーを設けるなどの配慮がなされている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この従来のスクリーン装置におけるダンパーでは、通常、巻取軸の回転方向に関わらず常に巻取軸の回転力が該ダンパーに伝達され、そのダンパーに内蔵した一方向クラッチ機構により、巻取軸にスクリーンを巻取る際には該ダンパーによる抵抗を巻取軸に与え、巻き戻しによりスクリーンを展張する方向に巻取軸を回転させる場合には、上記抵抗を与えないで容易にスクリーンの展張を行えるようにしている。
【0004】
しかしながら、上記一方向クラッチ機構はダンパーに内蔵しているので、スクリーンを展張する方向に巻取軸を回転させる場合にも、展張操作に若干の抵抗力が作用するのを避けられず、例えばオイルダンパーの場合には、ダンパー内のオイル漏れを防ぐゴムパッキンとそれを貫通する軸との摩擦による抵抗力があり、それによりスクリーンの展張のための操作が多少でも重くなるという問題がある。
また、上記ダンパーは、スクリーンの巻取りのためのコイルスプリングの巻取力を低下させるものであるため、例えばスクリーンに風等が作用している状態でのスクリーンの巻取り力は、ダンパーを設けない場合に比して著しく低下し、場合によっては巻取りが困難になる。
【0005】
この問題を解決するため、先に特許文献2において、スクリーンを展張する場合にダンパーの作用を受けないスクリーン装置を提案し、さらに、同文献の第2実施例において、スクリーンの収納時に巻取軸に対してダンパーによる制動力を巻取り途中から作用させ、その時点まではコイルスプリングによるスクリーンの巻取り力を低減させることなく、一定量の巻取り後に上記制動力を有効に作用させる機構を提案している。
しかしながら、上記機構ではスクリーンを全開にした後に収納する場合には所期の動作を行うが、スクリーンを半開にした状態で誤って操作框を放すことにより該スクリーンが収納される場合などに上記ダンパーが機能しないことになる。
【0006】
【特許文献1】
特願2001−305371
【特許文献2】
特願2002−294104
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の技術的課題は、コイルスプリングを駆動源とする巻取軸にスクリーンを巻き付けて、該スクリーンを自動的に巻取るようにしたスクリーン装置であって、上記巻取軸に対してダンパーによる制動力を巻取り途中から作用させ、その時点までは上記ダンパーによる制動力を作用させないようにしたスクリーン装置において、スクリーンの展張量の如何にかかわらず、スクリーンを収納する後期の一定範囲以内において上記ダンパーによる制動力を作用させるようにした自動巻取り式スクリーン装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明は、スクリーンを巻き付ける巻取軸に内蔵されたコイルスプリングの捩りによる回転付勢力をスクリーンの巻取用の駆動源とし、上記スクリーンの先端に開閉操作用の操作框を取り付けて、該スクリーンを開閉するようにした自動巻取り式のスクリーン装置であって、巻取りボックスに上記巻取軸を回転自在に支持させると共に、その巻取りボックスの一端のブラケットに対して固定的に設けたコイルスプリングの他端を巻取軸に回転不能に取り付けたスプリング受けに取り付け、上記巻取りボックスのブラケットに固定された固定軸と巻取軸との間に、該巻取軸に対して制動力を作用させるダンパーを設け、上記固定軸上に、上記コイルスプリングの回転付勢力に抗してスクリーンを展張する方向に巻取軸を回転させる場合には、ダンパーと巻取軸との間の接続が断たれ、巻取軸がスクリーンを巻き込む方向に回転する場合には、少なくとも巻取りの後期において上記ダンパーと巻取軸との間が接続される一方向クラッチ機構を介装したものにおいて、該一方向クラッチ機構は、上記巻取りボックスに固定した固定軸にダンパーを介して設けたダンパー側のクラッチ片と、巻取軸と一体的に回転するがその軸線方向には摺動自在とした巻取軸側のクラッチ片とを備え、且つ両クラッチ片を相互に噛合する方向に付勢するクラッチスプリング、及びスクリーンの開閉に際しスクリーンの全巻取り状態から巻取軸が一定数の回転を行う間両クラッチ片を接合状態に保ち、その後に上記クラッチスプリングの付勢力に抗して上記両クラッチ片を離間させるように作動するクラッチの時間差作動手段を備えたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明の好ましい実施形態においては、上記クラッチの時間差作動手段として、巻取軸側のクラッチ片に対して上記固定軸の軸線方向に相対的に移動可能にした移動部材を備え、そのクラッチ片と移動部材を巻取軸と一体的に回転するがその軸線方向には摺動自在として、それらの間にクラッチスプリングを介装し、且つ上記移動部材を固定軸に対して螺旋動作機構を介して連結し、該螺旋動作機構は、スクリーンを展張する方向に巻取軸を回転させる場合には、初期の一定数の回転において、上記両クラッチ片が相互に噛合した状態で、上記移動部材がダンパー側から離間する方向に駆動され、一定数回転後において、上記巻取軸側のクラッチ片と移動部材が一体となってダンパー側から離間する方向に駆動されるものとし、スクリーンを巻き込む方向に巻取軸が回転する場合には、巻取軸側のクラッチ片と移動部材が一体となってダンパー側のクラッチ片に接近する方向に駆動され、両クラッチ片が相互に噛合した後の一定数の回転において、上記移動部材のみがダンパー側のクラッチ片に接近する方向に駆動される機構として構成することができる。この場合、螺旋動作機構は、固定軸と移動部材に設けた相互に螺合するねじで構成することができ、また、巻取軸側のクラッチ片と移動部材との間の摺動可能な範囲は、スクリーンの巻取りの後期におけるダンパー動作範囲として設定される。
【0010】
さらに、巻取りボックスのブラケットに設けた固定軸と巻取軸に設けたスプリング受けとの間にスクリーン巻取用のコイルスプリングを設け、該固定軸の回転により上記コイルスプリングの回転付勢力を調整可能にすると共に、該固定軸と巻取軸との間にダンパーを設けたものにおいて、移動部材と固定軸との間の螺旋動作機構を、巻取軸によりスクリーンの巻取りを開始してからクラッチ片相互の接続によりダンパーが動作する減速開始時点まで、上記巻取軸側のクラッチ片をダンパー側のクラッチ片に近接する方向に駆動可能に設定し、上記固定軸上に、スクリーンの展張時において上記巻取軸側のクラッチ片が該螺旋動作機構の作動範囲を超えたときに、該巻取軸側のクラッチ片を固定軸に対してその場で空転させる空転域を設けた構成とすることができる。
【0011】
本発明の自動巻取り式スクリーン装置においては、一方向クラッチ機構として、ダンパー側のクラッチ片と、巻取軸と一体的に回転するがその軸線方向には摺動自在とし、内周に雌ねじを刻設した巻取軸側のクラッチ片とを備え、且つ外周に上記雌ねじに螺合させるねじを有し、固定軸上を軸線方向に摺動自在であるが回転を拘束されて摺動する移動部材、及び該移動部材をダンパー側に付勢するクラッチスプリングを備えた構成とすることができる。
【0012】
上記構成を有する自動巻取り式スクリーン装置は、スクリーンの展張量の如何にかかわらず、スクリーンを収納する後期の一定範囲以内のみにおいて上記ダンパーによる制動力を有効に作用させるようにしているので、スクリーンの展張時における抵抗を低減して操作性を改善できるばかりでなく、巻取時には巻取用コイルスプリングの巻取り力を有効に作用させることができ、また、スクリーンの展張操作の途中のスクリーンを半開にした状態で誤って操作框を放してしまった場合などにも、上記ダンパーの制動力を有効に作用させることができるので、操作框が巻取りボックスに衝突して大きな衝撃を与え、あるいは大きな衝突音を発生したり、操作框と巻取りボックスとの間に手指等を挟んで思わぬ怪我をするようなことがなく、操作性及び安全性を改善した自動巻取り式スクリーン装置を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明に係る自動巻取り式のスクリーン装置の実施例について詳述する。
図1及び図2は、本発明に係る自動巻取り式のスクリーン装置の第1実施例の全体的な構成を模式的に示すもので、ここでは、スクリーンを横引き式に開閉できるようにしたスクリーン装置を示しているが、本発明のスクリーン装置は、上記横引き式に限るものではなく、上下方向に開閉するスクリーンを上方に自動巻取りする場合にも適用することができる。
また、上記スクリーン装置は、建物開口部における遮光、断熱、あるいは防虫等に適用するものとして示しているが、それらの用途に限られるものではなく、棚の前面や、食膳を配るために使用される配膳車の開口部用の防塵用スクリーン装置等にも適用することができる。
【0014】
上記図1及び図2に示しているスクリーン装置は、建物開口部に設置するスクリーン枠1を備え、該スクリーン枠1の一方の側枠2を、スクリーン7を巻付ける回転自在の巻取軸6を支持する巻取りボックスによって構成している。上記スクリーン枠1は、上記側枠2の上下端に連結された上下枠3,4と、該側枠2に対向する他方の側枠5とを相互に連結することにより構成され、上記側枠2を構成する巻取りボックス内の巻取軸6にコイルスプリング9を内蔵させ、このコイルスプリング9の捩りによる回転付勢力を巻取軸6のスクリーン巻取りのための駆動源として、スクリーン7を自動開放するように構成し、上記スクリーン7の先端には、開閉操作用の操作框8を取り付け、該操作框8に設けた掛け金具8aをスクリーン7の張設時に側枠5に係合させ、スクリーン7を張設状態に保持できるようにしている。また、上記スクリーン7及び操作框8の上下端は、上記上下枠3,4に案内させている。
【0015】
巻取りボックスの上下端のブラケット12,13に対して両端をそれぞれ支持部材14,15を介して回転自在に支持させた上記巻取軸6には、その内部に、上部のブラケット12に端部を固定された固定軸16を挿通すると共に、下部のブラケット13に端部を固定された固定軸17を挿通している。そして、上記固定軸16に固定的に支持させたスプリング受け18にコイルスプリング9の一端を巻着固定すると共に、該コイルスプリング9の他端を、上記固定軸16には回転自在で巻取軸6には回転不能に取り付けたスプリング受け19に、固定的に取り付けている。従って、スクリーン7の巻取軸6は、固定軸16にコイルスプリング9を介して連結されている。
【0016】
また、図3乃至図6に詳細に示すように、上記固定軸17の先端にはオイルダンパー25を設け、該オイルダンパー25の回転軸25aと巻取軸6との間に一方向クラッチ機構30を設けている。
この一方向クラッチ機構30は、コイルスプリング9の回転付勢力に抗してスクリーン7を展張する方向に巻取軸6を回転させる場合には、ダンパー25と巻取軸6との間の接続が自動的に断たれ、巻取軸6がコイルスプリング9の付勢力でスクリーン7を巻き込む方向に回転する場合には、ダンパー25と巻取軸6との間が接続されるようにしたものである。
【0017】
更に詳細には、上記一方向クラッチ機構30は、上記巻取りボックスに固定した固定軸17にオイルダンパー25を介して設けたダンパー側のクラッチ片31と、巻取軸6と一体的に回転するがその軸線方向には摺動自在とした巻取軸6側のクラッチ片35とを備え、且つ両クラッチ片31,35を相互に噛合する方向に付勢するクラッチスプリング34、及びスクリーン7の開閉に際し、該スクリーン7の全巻取り状態から巻取軸6が一定数の回転を行う間両クラッチ片31,35を接合状態に保ち、その後に上記クラッチスプリング34の付勢力に抗して上記両クラッチ片31,35を離間させるように作動するクラッチの時間差作動手段を構成するクラッチ部材32を備えている。
【0018】
上記クラッチ部材32は、巻取軸6側のクラッチ片35及び該クラッチ片35に対して上記固定軸17の軸線方向に相対的に移動可能とした移動部材36を備えている。該移動部材36は、その基端のつば部36aの内周に雌ねじ36bが設けられており、該雌ねじを上記固定軸17に設けた雄ねじ17aと相互に螺合することにより上記螺旋動作機構37を構成し、上記移動部材36をクラッチ片35に対して固定軸17の軸線方向に相対的に移動可能としている。また、上記移動部材36は、クラッチ片31側の端部に設けた凸部36cを上記クラッチ片35に設けた溝35bにスプライン嵌合することにより相互に嵌挿されており、該クラッチ片35におけるクラッチ片31側とは反対側の端部に、上記移動部材36の凸部36cが当接するストッパ35cを設けることにより、クラッチ片35と移動部材36は上記巻取軸6と一体的に回転するが、その軸線方向には上記移動部材36の凸部36cがクラッチ片35の溝35b内において摺動自在としている。
そして、両クラッチ片31,35の間には、スクリーン7を展張する方向に巻取軸6を回転させる場合には噛合しないが、スクリーン7を巻き込む方向に巻取軸6が回転する場合には噛合するクラッチ歯31a,35aを設けている。
【0019】
また、巻取軸側のクラッチ部材32におけるクラッチ片35をダンパー側のクラッチ片31に対して両クラッチ歯31a,35aが噛合する程度に付勢する付勢手段として、移動部材36の基端のつば部36aとクラッチ片35との間にクラッチスプリング34を設けている。このクラッチスプリング34は、図1のスクリーン装置を上下いずれの姿勢で設置した場合にもクラッチ片35をクラッチ片31に対して常に当接させ得る程度に押すものであればよい。
【0020】
上記螺旋動作機構37は、巻取軸6側のクラッチ部材32が上記固定軸17に対して回転はするが、スクリーン7を展張する方向に巻取軸6を回転させる場合に、初期の一定数の回転においては、巻取軸6側のクラッチ片35のクラッチ歯35aとダンパー25側のクラッチ片31のクラッチ歯31aが相互に滑りながら、上記移動部材36のみがダンパー25側から離間する方向に駆動され(図3〜図4)、一定数回転して移動部材36の凸部36cがクラッチ片35のストッパ35cに達した後においては、上記クラッチ片35と移動部材36が一体となってダンパー25側から離間する方向に駆動される構造としている(図5〜図6)。
逆に、スクリーン7を巻き込む方向に巻取軸6が回転する場合には、上記クラッチ部材32におけるクラッチ片35と移動部材36が一体となってダンパー25側のクラッチ片31に接近する方向に駆動され(図6〜図5)、巻取軸6側のクラッチ部材32のクラッチ歯35aと、ダンパー25側のクラッチ片31のクラッチ歯31aが相互に噛合した後の回転においては、上記移動部材36がダンパー25側のクラッチ片31に接近する方向に駆動される(図5〜図3)。この間、巻取軸6の回転が移動部材36、クラッチ片35、それと噛合するクラッチ片31を介してオイルダンパー25のケーシングに伝達され、一方、オイルダンパー25の回転軸25aは固定軸17によって巻取りボックスのブラケット13に固定されているので、ダンパー25が機能し、巻取軸6に制動力が与えられる。
【0021】
上述したところからわかるように、移動部材36と固定軸17との間の螺旋動作機構37は、スクリーン7の展張を開始してからその展張を行っている間、固定軸17に対して移動部材36をダンパー25から離間する方向に移動させ、図5に示す距離dだけ移動した後にクラッチ片35と係合して該クラッチ片35をも同方向に移動させる。そのため、スクリーン7の巻取り時には、クラッチ片35がクラッチ片31から離間していない場合(図4及び図5)は、巻取りの開始と同時にクラッチ片31,35が接続されてダンパー25が作動し、一方、両クラッチ片31,35が離間している場合(図6)には、スクリーン7の巻取りによって移動部材36がクラッチ片35と共にダンパー25側に移動し、クラッチ片35がクラッチ片31に接触した後スクリーン7の巻取りが完了するまで、すなわち、移動部材36が距離dの間を螺進する間、ダンパー25が動作することになる。
【0022】
上記オイルダンパー25は、ケーシングを構成するクラッチ片31の内部に粘性流体を介して制動筒25bを回転自在に収容しており、該制動筒25bの一端から延びる回転軸25aを上記ケーシングからシール部材25cを介して導出させ、その先端を上記固定軸17の先端に連結したものであるが、それに限らず、周知の各種構造のものを採用することができる。
【0023】
上記構成を有する自動巻取り式スクリーン装置においては、巻取りボックスに固定した固定軸17上のダンパー25と巻取軸6との間に、スクリーン7の巻取り時にダンパー25と巻取軸6とを接続する一方向クラッチ機構30を設け、スクリーン7の展張時には、図3〜図6に示すように該一方向クラッチ機構30により巻取軸6の回転がダンパー25に伝達されないようにしているので、該スクリーン7の展張操作時にはダンパー25内の摩擦等に起因する抵抗力も作用することがなく、スクリーン7の展張時における抵抗を可及的に低減し、従来のダンパー内に一方向クラッチ機構を内蔵する場合に比して、一層軽快にスクリーンの展張操作を行うことができる。
【0024】
一方、スクリーン7をコイルスプリング9に蓄積された回転付勢力によって巻取る場合には、図3〜図5に示すように、スクリーン7の収納完了の直前における巻取軸6の数回転において上記一方向クラッチ機構30が接続された状態になるので、巻取軸6がダンパー25を介して固定軸16に接続されることになり、そのため、該巻取軸6はコイルスプリング9の回転付勢力により回転するが、ダンパー25の緩衝力によって回転速度の増大が抑制され、それによって、操作框8が巻取りボックスに衝突する際に大きな衝撃を与えたり、大きな衝突音を発生したりするのが防止される。
【0025】
しかも、スクリーン7の展張量の如何にかかわらず、スクリーン7を収納する後期の一定範囲以内のみにおいて上記ダンパー25による制動力を作用させるようにしているので、スクリーン7の展張時における抵抗を低減して操作性を改善できるばかりでなく、巻取時には巻取用のコイルスプリング9の巻取り力を有効に作用させることができ、また、スクリーン7の展張操作の途中のスクリーン7を半開にした状態で誤って操作框8を放してしまった場合などにも、上記ダンパー25の制動力を有効に作用させることができ、操作框8が巻取りボックスに衝突して大きな衝撃を与え、あるいは大きな衝突音を発生したり、操作框8と巻取りボックスとの間に手指等を挟んで思わぬ怪我をするようなことがなく、延いては、従来の自動巻取り式スクリーン装置に比して、操作性及び安全性を大幅に向上させることができる。
【0026】
図7及び図8は、本発明の第2実施例を示している。
この第2実施例の自動巻取り式スクリーン装置は、スクリーン7の巻取りのための駆動源としてのコイルスプリング9と一方向クラッチ機構部分を、巻取りボックスの上端のブラケット12に端部を固定した固定軸16に一体的に設けた構成としている。
なお、この第2実施例の一方向クラッチ機構部分の主たる構成は、図1及び図2によって説明した第1実施例と実質的に同一であるから、以下の第2実施例の説明では、第1実施例と同一部分については図に付した当該第1実施例の符号を用いて説明し、それらについての重複する説明は省略する。
【0027】
この第2実施例の自動巻取り式スクリーン装置は、巻取りボックスのブラケット12,13に対して両端をそれぞれ支持部材14,15を介して回転自在に支持させた上記巻取軸6には、その内部に、上部のブラケット12に端部を固定された固定軸16を挿通し、該固定軸16に固定的に支持させたスプリング受け18にコイルスプリング9の一端を巻着固定すると共に、該コイルスプリング9の他端を、上記固定軸16には回転自在で巻取軸6には一体的に回転するスプリング受け19に固定的に取付けている。したがって、スクリーン7の巻取軸6は、固定軸16にコイルスプリング9を介して連結されている。上記固定軸16は、コイルスプリング9の回転付勢力を調整するために設けられる周知手段により、巻取りボックスのブラケットに対して任意に回転させた状態で固定できるものである。
そして、図8に詳細に示すように、上記固定軸16の先端にはオイルダンパー25を設け、そのオイルダンパー25の回転軸25aと巻取軸6との間に一方向クラッチ機構30を設けている。
【0028】
上記一方向クラッチ機構30は、上記巻取りボックスに固定した固定軸17にオイルダンパー25を介して設けたダンパー側のクラッチ片31と、巻取軸6と一体的に回転するがその軸線方向には摺動自在とした巻取軸6側のクラッチ片35とを備え、且つ両クラッチ片31,35を相互に噛合する方向に付勢するクラッチスプリング34、及びスクリーン7の開閉に際し、該スクリーン7の全巻取り状態から巻取軸6が一定数の回転を行う間両クラッチ片31,35を接合状態に保ち、その後に上記クラッチスプリング34の付勢力に抗して上記両クラッチ片31,35を離間させるように作動するクラッチの時間差作動手段を構成するクラッチ部材32を備えている。
【0029】
上記コイルスプリング9の回転付勢力の調整のために固定軸16が適宜回転され、それによって固定軸16上の雄ねじ16a上における移動部材36の位置が変わることから、スクリーン7の展張操作を継続し、クラッチ部材32における移動部材36が螺旋動作機構37の作動範囲を超えたとき、すなわち、固定軸16に刻設した雄ねじ16aに螺合している移動部材36の雌ねじ36bが該雄ねじ16aの範囲を超えたときには、上記移動部材36を固定軸16に対してその場で空転させるべく、該固定軸16における雄ねじ16aの刻設端に、ねじのない空転域16bを設けている。上記雄ねじ16aの刻設範囲は、完全な展張状態から巻取軸6でスクリーン7が巻き取られる際に、その途中で一対のクラッチ片31,35が接合されてダンパー25が作動を開始するまでに、移動部材36の雌ねじ36bが移動する範囲にする必要がある。また、スクリーン7の長さに差があるスクリーン装置に適用する場合においても、上記空転域16bでその長さの差が吸収されることになる。
【0030】
固定軸16上における上記空転域16bにあるクラッチ部材32における移動部材36を雄ねじ16a側に付勢するための手段として、固定軸16上に設けたばね座58と上記移動部材36との間にはばね60を設けている。このばね60は、巻取軸6がスクリーン7の巻き取り方向に回転したときに、移動部材36の雌ねじ36bを固定軸16の雄ねじ16aに対して常に螺合させ得る程度に押すものであればよい。なお、図8の状態で移動部材36(クラッチ部材32)の重量がその雌ねじ36bを常に固定軸16の雄ねじ16aに押しつけるに十分なものであれば、それを上記付勢手段としてばね60を省略することもできる。
【0031】
なお、この第2実施例の自動巻取り式スクリーン装置のその他の構成及び作用は、実質的に前記第1実施例と同様であるから、同一部分又は相当部分に同一符号を付して、それらの説明を省略する。
【0032】
図9乃至図11は、本発明の第3実施例を示している。
この第3実施例の自動巻取り式スクリーン装置は、一方向クラッチ機構60として、ダンパー側のクラッチ片61と、巻取軸6と一体的に回転するがその軸線方向には摺動自在とし、内周に雌ねじ65bを刻設した巻取軸側のクラッチ片65及び外周に上記雌ねじ65bに螺合させるねじ66aを有し、固定軸17上を軸線方向に摺動自在の移動部材66とを備えたクラッチの時間差作動手段を構成するところのクラッチ部材62、並びに該移動部材66をダンパー側に付勢するクラッチスプリング64を備えた構成としたものである。
なお、この第3実施例の一方向クラッチ機構部分を除く主たる構成は、図1及び図2によって説明した第1実施例と実質的に同一であるから、以下の第3実施例の説明では、第1実施例と同一部分については図に付した当該第1実施例の符号を用いて説明し、それらについての重複する説明は省略する。
【0033】
第3実施例についてさらに詳述すると、上記クラッチ部材62は、上述したように、内周に雌ねじ65bを刻設した巻取軸側のクラッチ片65及び該クラッチ片65に対して上記固定軸17の軸線方向に相対的に移動可能とした移動部材66を備え、該移動部材66の外周に設けた雄ねじ66aを巻取軸側のクラッチ片65の内周の雌ねじ65bと相互に螺合することにより螺旋動作機構67を構成し、図9乃至図11からわかるように、上記移動部材66をクラッチ片65に対して固定軸17の軸線方向に相対的に移動可能としている。そして、上記移動部材66は、その内周の対向位置に設けた溝66c,66cに上記固定軸17の軸線方向に垂直に貫通させたピン17aの両端を嵌入することにより、固定軸17に回転を拘束された状態で軸線方向に摺動自在に挿嵌されている。
【0034】
また、巻取軸側のクラッチ片65をダンパー側のクラッチ片61に対して両クラッチ歯61a,65aが噛合する程度に付勢する付勢手段として、移動部材66における巻取軸6の支持部材15側の端部と上記固定軸17上に設けたばね座68との間にクラッチスプリング64を設けている。このクラッチスプリング64は、スクリーン装置を上下いずれの姿勢で設置した場合にもクラッチ片65をクラッチ片61に対して常に噛合させ得る程度に押すものであればよい。
【0035】
上記螺旋動作機構67は、図9に示す全巻取り状態からスクリーン7を展張する方向に巻取軸6を回転させる場合に、図10の状態に至る初期の一定数の回転においては、巻取軸6側のクラッチ片65のクラッチ歯65aとダンパー25側のクラッチ片61のクラッチ歯61aが相互に滑りながら、上記移動部材66のみが雄ねじ66aと雌ねじ65bの螺合によりダンパー25側に駆動され、一定数回転して移動部材66の端部がダンパー25のストッパ25dに達した後においては、図10及び図11からわかるように、移動部材66がその位置に停止して上記クラッチ片65がダンパー25側から離間する方向に駆動される。
逆に、スクリーン7を巻き込む方向に巻取軸6が回転する場合には、図11の状態から上記クラッチ片65が雄ねじ66aと雌ねじ65bの螺合により図10の位置まで駆動されて、クラッチ片65のクラッチ歯65aと、ダンパー25側のクラッチ片61のクラッチ歯61aが相互に噛合し、その後の回転においては、上記移動部材66がダンパー25側のクラッチ片61から離間する方向に駆動され、図9の状態になる。
図9の状態になった後は、巻取軸6の回転がクラッチ片65及びそれと噛合するクラッチ片61を介してオイルダンパー25のケーシングに伝達され、一方、オイルダンパー25の回転軸25aは固定軸17によって巻取りボックスのブラケットに固定されているので、ダンパー25が機能し、巻取軸6に制動力が与えられる。
【0036】
上述したところからわかるように、移動部材66と固定軸17との間の螺旋動作機構67は、スクリーン7の展張を開始してからその展張を行っている間、固定軸17に対して移動部材66及びクラッチ片65を図9の状態から図10、図11の状態まで移動させ、その後はクラッチ片65をクラッチ片61から離間する同方向に移動させ、スクリーン7の巻取り時にはその逆の動作をする。そのため、スクリーン7の巻取り時には、クラッチ片65がクラッチ片61から離間していない場合(図9〜図10)は、巻取りの開始と同時にクラッチ片61,65が接続されてダンパー25が作動し、一方、両クラッチ片61,65が離間している場合(図11)には、スクリーン7の巻取りによって移動部材66がクラッチ片65をダンパー25側に移動させ、クラッチ片65がクラッチ片61に接触した後スクリーン7の巻取りが完了するまで、ダンパー25が動作することになる。
【0037】
なお、ダンパー25のケーシングに設けた軸接手25eには、必要に応じて巻取りボックスのブラケットに設けた巻取用スプリングの固定軸(図1及び図7参照)等を連結することができる。但し、上記固定軸を連結した場合には、第2実施例と同様な趣旨で、移動部材66の雄ねじ66aの上部にクラッチ片65をその場で空転させるためのねじのない空転域を設け、且つ、巻取りボックスのブラケットに対する上記固定軸の回転によりコイルスプリングの回転付勢力を調整可能にすることが必要である。
また、この第3実施例の自動巻取り式スクリーン装置のその他の構成及び作用は、実質的に前記第1実施例と同様であるから、同一部分又は相当部分に同一符号を付して、それらの説明を省略する。
【0038】
【発明の効果】
以上に詳述したように、本発明の自動巻取り式スクリーン装置によれば、スクリーンの展張量の如何にかかわらず、スクリーンを収納する後期の一定範囲以内のみにおいて上記ダンパーによる制動力を有効に作用させるようにしているので、スクリーンの展張時における抵抗を低減して操作性を改善できるばかりでなく、巻取時には巻取用コイルスプリングの巻取り力を有効に作用させることができ、また、スクリーンの展張操作の途中のスクリーンを半開にした状態で誤って操作框を放してしまった場合などにも、上記ダンパーの制動力を有効に作用させることができるので、操作框が巻取りボックスに衝突して大きな衝撃を与え、あるいは大きな衝突音を発生したり、操作框と巻取りボックスとの間に手指等を挟んで思わぬ怪我をするようなことがなく、操作性及び安全性を改善した自動巻取り式スクリーン装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる自動巻取り式スクリーン装置の第1実施例を示す部分破断正面図である。
【図2】同平断面図である
【図3】上記第1実施例のダンパー作動状態(移動部材がクラッチ片に対して移動開始)における巻取軸の拡大断面図である。
【図4】上記第1実施例のダンパー作動状態(移動部材がクラッチ片に対して移動中)における巻取軸の拡大断面図である。
【図5】上記第1実施例のダンパー作動状態(移動部材がクラッチ片に対して停止)における巻取軸の拡大断面図である。
【図6】上記第1実施例のダンパー不作動状態における巻取軸の拡大断面図である。
【図7】本発明の第2実施例の巻取軸側クラッチ片の螺動開始時(スクリーンの巻取り開始時)における部分破断正面図である。
【図8】上記第2実施例の巻取軸の拡大断面図である。
【図9】本発明の第3実施例の一方向クラッチ機構におけるスクリーンの全巻取り状態の部分破断正面図である。
【図10】上記第3実施例の巻取軸側クラッチ片がダンパー側クラッチ片から離脱する時点における部分破断正面図である。
【図11】上記第3実施例の巻取軸側クラッチ片の移動完了時(スクリーンの展張完了時)における部分破断正面図である。
【符号の説明】
6 巻取軸
7 スクリーン
8 操作框
9 コイルスプリング
12,13 ブラケット
16,17 固定軸
16a,17a 雄ねじ
16b 空転域
18 スプリング受け
25 オイルダンパー
30,60 一方向クラッチ機構
31,35,61,65 クラッチ片
32,62 クラッチ部材
34,64 クラッチスプリング
36,66 移動部材
36b 雌ねじ
37,67 螺旋動作機構
65b 雌ねじ
66a ねじ

Claims (6)

  1. スクリーンを巻き付ける巻取軸に内蔵されたコイルスプリングの捩りによる回転付勢力をスクリーンの巻取用の駆動源とし、上記スクリーンの先端に開閉操作用の操作框を取り付けて、該スクリーンを開閉するようにした自動巻取り式のスクリーン装置であって、
    巻取りボックスに上記巻取軸を回転自在に支持させると共に、その巻取りボックスの一端のブラケットに対して固定的に設けたコイルスプリングの他端を巻取軸に回転不能に取り付けたスプリング受けに取り付け、上記巻取りボックスのブラケットに固定された固定軸と巻取軸との間に、該巻取軸に対して制動力を作用させるダンパーを設け、
    上記固定軸上に、上記コイルスプリングの回転付勢力に抗してスクリーンを展張する方向に巻取軸を回転させる場合には、ダンパーと巻取軸との間の接続が断たれ、巻取軸がスクリーンを巻き込む方向に回転する場合には、少なくとも巻取りの後期において上記ダンパーと巻取軸との間が接続される一方向クラッチ機構を介装したものにおいて、
    該一方向クラッチ機構は、上記巻取りボックスに固定した固定軸にダンパーを介して設けたダンパー側のクラッチ片と、巻取軸と一体的に回転するがその軸線方向には摺動自在とした巻取軸側のクラッチ片とを備え、且つ両クラッチ片を相互に噛合する方向に付勢するクラッチスプリング、及びスクリーンの開閉に際しスクリーンの全巻取り状態から巻取軸が一定数の回転を行う間両クラッチ片を接合状態に保ち、その後に上記クラッチスプリングの付勢力に抗して上記両クラッチ片を離間させるように作動するクラッチの時間差作動手段を備えた、
    ことを特徴とする自動巻取り式スクリーン装置。
  2. クラッチの時間差作動手段として、巻取軸側のクラッチ片に対して上記固定軸の軸線方向に相対的に移動可能にした移動部材を備え、そのクラッチ片と移動部材を巻取軸と一体的に回転するがその軸線方向には摺動自在として、それらの間にクラッチスプリングを介装し、且つ上記移動部材を固定軸に対して螺旋動作機構を介して連結し、
    上記螺旋動作機構は、スクリーンを展張する方向に巻取軸を回転させる場合には、初期の一定数の回転において、上記両クラッチ片が相互に噛合した状態で、上記移動部材がダンパー側から離間する方向に駆動され、一定数回転後において、上記巻取軸側のクラッチ片と移動部材が一体となってダンパー側から離間する方向に駆動されるものとし、スクリーンを巻き込む方向に巻取軸が回転する場合には、巻取軸側のクラッチ片と移動部材が一体となってダンパー側のクラッチ片に接近する方向に駆動され、両クラッチ片が相互に噛合した後の一定数の回転において、上記移動部材のみがダンパー側のクラッチ片に接近する方向に駆動される機構として構成した、
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動巻取り式スクリーン装置。
  3. 螺旋動作機構が、固定軸と移動部材に設けた相互に螺合するねじである、
    ことを特徴とする請求項2に記載の自動巻取り式スクリーン装置。
  4. 巻取軸側のクラッチ片と移動部材との間の摺動可能な範囲を、スクリーンの巻取りの後期におけるダンパー動作範囲とした、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の自動巻取り式スクリーン装置。
  5. 巻取りボックスのブラケットに設けた固定軸と巻取軸に設けたスプリング受けとの間にスクリーン巻取用のコイルスプリングを設け、上記ブラケットに対する該固定軸の回転により上記コイルスプリングの回転付勢力を調整可能にすると共に、該固定軸と巻取軸との間にダンパーを設けたものにおいて、
    移動部材と固定軸との間の螺旋動作機構を、巻取軸によりスクリーンの巻取りを開始してからクラッチ片相互の接続によりダンパーが動作する減速開始時点まで、上記巻取軸側のクラッチ片をダンパー側のクラッチ片に近接する方向に駆動可能に設定し、
    上記固定軸上に、スクリーンの展張時において上記巻取軸側のクラッチ片が該螺旋動作機構の作動範囲を超えたときに、該巻取軸側のクラッチ片を固定軸に対してその場で空転させる空転域を設けた、
    ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の自動巻取り式スクリーン装置。
  6. 一方向クラッチ機構として、ダンパー側のクラッチ片と、巻取軸と一体的に回転するがその軸線方向には摺動自在とし、内周に雌ねじを刻設した巻取軸側のクラッチ片とを備え、且つ外周に上記雌ねじに螺合させるねじを有し、固定軸上を軸線方向に摺動自在であるが回転を拘束されて摺動する移動部材、及び該移動部材をダンパー側に付勢するクラッチスプリングを備えた、
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動巻取り式スクリーン装置。
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