JP3990245B2 - 音声通話システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声通話システムに係り、特に、複数の装置にそれぞれ搭載されたBT(Bluetooth:ブルートゥースの略称)搭載機器である複数の機器本体間で音声通話することができる音声通話システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、近距離無線通信用規格の一つとしてBluetooth(ブルートゥース:商標)が注目されている。このブルートゥースはISM(Industrial Scientific and Medical)帯といわれる2.4GHの周波数帯を利用した周波数ホッピング型のスペクトラム拡散通信方式を採用しており、携帯電話器やパーソナルコンピュータ等の端末同士を近距離間で無線接続することが可能である。
【0003】
本願出願人はこのブルートゥースを利用した音声通話システムを既に特許出願(特願2002−176247号、例えば特許文献1参照)済である。
【0004】
この特許出願に係る音声通話システムは、まだ公知ではなく、ブルートゥース通信のスレーブとして設定されたブルートゥースユニット(以下BTユニットという)を搭載した頭部装着等のヘッドセットや携帯電話、PHS等の複数の通話装置と、これら複数の通話装置間で音声通話できるようにこれら通話装置のBTユニット同士を無線接続するためにマスタとして設定された2個のBTユニットを搭載した、いわゆるBTユニットデュアル搭載方式の機器本体と、を具備しており、この機器本体を介して複数の通話装置間で音声通話し、または音楽配信し得るように構成されている。
【0005】
【特許文献1】
特願2002−176247号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような音声通話システムは、その1台の機器本体にそれぞれ無線接続された複数の通話装置同士間で音声通話することができるように構成されており、複数の機器本体の各通話装置間でも音声通話することができる機能は具備されていない。
【0007】
したがって、複数の装置にそれぞれ搭載された機器本体の各々の通話装置間、すなわち機器本体間では音声通話することができない。
【0008】
しかし、この種の音声システムがやがて普及してくれば、複数の機器本体間での音声通話の要請も増大すると思われる。
【0009】
一方、現在では、2者間で音声通話を行う場合には、携帯電話器やアマチュア無線、トランシーバ等が使用されている。しかし、携帯電話器では通信機が有料であり、アマチュア無線やトランシーバでは秘話性が無いという課題がある。
【0010】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、複数の機器本体間でも音声通話が可能な秘話性を有する音声通話システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を解決するために次のように構成される。
【0012】
すなわち本願請求項1に係る発明は、音声通話可能の通話ユニットおよびこの通話ユニットの音声信号を無線で送受信し、音声通話時にスレーブに設定されるブルートゥースユニットをそれぞれ備えた複数の通話装置と、これら複数の通話装置のブルートゥースユニットとの間で各々無線通信し音声通話時にマスタに設定される複数のブルートゥースユニットおよび上記複数の通話装置同士間の音声通話時に、上記マスタの一方で受信した上記一方のスレーブからの音声信号を他方のマスタにフォワーディングさせて他方のスレーブに送信させ、これらスレーブ間を音声通話可能に無線接続するフォワーディング手段をそれぞれ備えた複数の機器本体と、を具備し、上記複数の機器本体間の音声通話時に、音声通話要求を行う上記機器本体に上記通話装置として備えた携帯電話器の接続先を、音声通話を要求している上記通話装置と無線接続されている上記マスタに、着信信号受信可能に無線接続するように切り替える一方、携帯電話器に着信があった場合には、音声通話を要求している上記通話装置を、上記音声通話要求を行う上記機器本体の通話装置と音声通話可能に無線接続されるマスタ以外の他方のマスタと無線接続するように切り替える接続機器切替機能を備えている通信手段を、上記機器本体にそれぞれ設けたことを特徴とする音声通話システムである。
【0017】
本願請求項2に係る発明は、上記複数の機器本体を介してこれらの通話装置同士により音声通話するときに、その音声通話要求を行う上記機器本体は、音声通話要求相手先の上記機器本体に音声通話接続要求信号、または、音声通話接続信号を出力する一方、その音声通話要求相手先の上記機器本体は音声通話接続要求信号、または、音声通話接続信号を受信したときに、接続要求の通知を行い、さらに、音声通話要求を行う上記機器本体と音声通話可能に無線接続すると共に、音声通話要求相手先の上記通話装置と音声通話可能な無線接続された上記マスタと音声通話可能に接続されて上記複数の機器本体間を音声通話可能に無線接続することを特徴とする請求項1記載の音声通話システムである。
【0018】
本願請求項3に係る発明は、上記通信手段は、上記機器本体の複数のマスタを制御するホストコントローラに配設されていることを特徴とする請求項1記載の音声通話システムである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1〜図24に基づいて説明する。なお、これらの図中、同一または相当部分には同一符号を付している。
【0020】
図2は本発明の第1の実施形態に係る音声通話システム1の全体構成を示す機能ブロック図である。この図2(A)に示すように音声通話システム1は複数台の機器本体であるBT搭載機器11A,11B,…,11Nを具備している。これら各BT搭載機器11A〜11Nは例えば自動二輪車や自動四輪車等車両にそれぞれ搭載され、図1にも示すように複数台の通話装置2a,2b,2c,2d,2eと、これら通話装置2a〜2e間でブルートゥース(以下BTという)の無線通信により音声通話させるために本体ケース12内に内蔵された2個一対のBTユニット13a,13bを備えている。これら2個一対のBTユニット13a,13bは後述するフォワード伝送路により相互に接続されるデュアルBT方式に構成されている。
【0021】
各通話装置2a〜2eは、例えば通話者が使用する例えば頭部装置型でマイクとスピーカ等を備えたヘッドセットや携帯電話器、PHS(Personal Handy−phone System)、PDA(Personal Digital Assistant:個人用携帯情報端末)等の携帯情報端末等の情報端末により構成され、音声通話可能の通話装置本体3と、BTユニット(BTモジュール)4をそれぞれ備えている。通話装置本体3は図示しない電源、制御回路、表示器、スピーカ/マイクロホン、操作部、無線通信系等、音声を無線通信し得る基本的構成を備えており、通話者の音声を可逆的に電気信号に変換する変換器の出力側を各BTユニット4の音声信号入出力側に接続し、各BTユニット4からの音声信号を通話装置本体3により音声に変換する一方、通話装置本体3に入力された音声を電気信号に変換して各BTユニット4a,4bに与えるようになっている。
【0022】
各BTユニット4は2.4GHz帯域用のチップアンテナ等からなるBTアンテナ5と、2.4GHz帯域で周波数ホッピングするために周波数を上下させる図示しないRF回路と、周波数ホッピング型のスペクトル拡散通信方式によりパケット無線通信を行なう図示しないベース・バンド(BB)と、その通信方式のプロトコルを記録したフラッシュメモリやEEPROM等のROMと、図示しないCVSD(Continuous Variable Slope Delta modulation)−CODEC(CODE/DECODE)と、をそれぞれ備えている。このCVSD−CODECはソフトウェアにより音声信号を可逆的にA/D変換するA/D,D/A変換器である。また、これらRF回路、ベース・バンド、ROM、CVSD−CODECは例えば1チップ化される場合がある。
【0023】
このBTユニット4は2.4GHz帯(2.402GHz〜2.480GHz)において通信帯域幅が1MHzの1通信チャネル(ch)を79チャネル(中心周波数f(k)=2402+k(MHz)(k=0、1、2、…、78)使用し、これらチャネルを所定時間(例えば625μs)のタイム・スロット毎にランダムにホッピング(変化)させる。すなわち、1秒間に1600回チャネルを切り替えて無線通信するものである。
【0024】
このBTでは、端末(通信機器)群による1対多(「マスタ(Master)」対「スレーブ(Slave)」)通信のトポロジー構成が採用される。この構成では、マスタとして機能する1台の端末に対しスレーブとして機能する最大7台の端末が同時に接続可能なピコネットと呼ばれるグループが形成される。このピコネット内では、マスタ側で決められる周波数ホッピング・パターンに同期して、マスタ側の端末とスレーブ側の端末との間で625μsのタイム・スロット毎に送信と受信を相互に繰り返すことにより双方向の通信が行なわれる。
【0025】
また、スキャッタネット機能を使用することで、2つのピコネット(例えばピコネット1とピコネット2)に時分割に参加し、マスタとスレーブに交互に機能することができる。
【0026】
このBTによる通信は、その規格(BTの技術仕様)上、マスタ対スレーブ間で通信するように定義されており、スレーブ同士間(スレーブ対スレーブ)の直接通信はできないように定義されている。
【0027】
この場合のマスタ側の端末およびスレーブ側の端末間では、回線交換型のSCO(Synchronous Connection Oriented:同期接続型)リンクと、非同期パケット通信型のACL(Asynchronous Connection Less:非同期接続型)リンクとの2つの接続リンクが規定される。例えば、SCOリンクは音声のようにリアルタイム性が必要なデータに、またACLリンクは一般的なデータにそれぞれ使用され、音声通話はACLリンクにより接続されて、パケット通信の同期がとれた後にSCOリンクが接続されることにより可能となる。
【0028】
このBTでは、その状態遷移として、電源を入れた直後又は通信リンク切断後の待ち受けフェーズから、マスタおよびスレーブ間の同期確立フェーズ(問い合わせ(Inquiry)、呼び出し(Page))およびその通信接続フェーズ(接続、データ転送)を経る。さらに消費電力を抑えるために低消費電力モードへ移行させることもある。この内、低消費電力モードには、パーク・モード(Park Mode)、ホールド・モード(Hold Mode)、およびスニフ・モード(Sniff Mode)の3つが規定され、その規定上、スレーブ側は3つのモード全てに、またマスタ側はホールド・モードのみに遷移できるようにサポートされている。
【0029】
一方、BT搭載機器11A〜11Nは、例えばBTを含む各種通信プロトコル変換を担う通信装置(中継器)としてのゲートウェイ装置、PCおよび自動二輪車や自動四輪車等の車両に搭載可能なBT搭載機器として適用可能なものである。このBT搭載機器11A〜11Nには、スレーブに設定されている各通話装置2a〜2eに対してマスタとしてBT通信する2個一対の第1,第2BTユニット(マスタ)13a,13bと、これらの各BTアンテナ14a,14bと、外部電源15からの電圧を内部電源用電圧に変換(降圧)して本体ケース12内の各電気部品に供給する電源部16と、CPUコア17a,フラッシュROM、EEPROM等のROMを有し、BTユニット(マスタ)を含む各BT搭載機器11A〜11Nの全体を制御するホストコントローラ17と、このホストコントローラ17に接続されるI(Input)/O(Output)コントローラ18と、このI/Oコントローラ18にそれぞれ接続されるSRAM19、表示器20およびスイッチ操作部21とをそれぞれ設けている。
【0030】
上記2個のBTユニット13a,13bには、通話装置2a〜2eにそれぞれ搭載された各BTユニット4と同様に、そのハードウェア構成上、2.4GHz帯域用のBTアンテナ14a,14bのほか、図示しない2.4GHz帯域をサポートする周波数ホッピング型のスペクトル拡散通信用のとしてのRFチップや、RFトランシーバとの間でベース・バンド(BB)信号の送受信を制御するリンクコントローラとしてのベース・バンド(BB)、CVSD−CODECを備えており、これらRF回路、ベース・バンド(BB)、CVSD−CODECを例えば1チップにより構成する場合もある。
【0031】
BTアンテナ14a,14bは、本体ケース12内にて2個のBTユニット13a,13bに個別に取り付けられる。これら2個のBTアンテナ14a,14bの取付位置は、本体ケース12の設置場所、その筐体形状・寸法等に応じて、相互の電波干渉を低減し得る適切な距離を離間させた適宜位置に設定される。
【0032】
上記スイッチ操作部21は通話者1と通話者2の2者間の機器本体1つを介した音声通話、異なる機器本体にBTにより無線接続された2者の通話者の機器本体同士を介した音声通話、通話者が携帯電話器を持たずに手放しで音声通話をするHF(ハンズフリー)音声通話等を切り替える外付け等のスイッチである。これら通話相手先の通話装置は予めスイッチ操作部21を所要の登録手順に従って操作することにより登録しておき、その登録された機器本体同士を介した音声通話モードの例えばボタンスイッチを押すことにより例えば2機器本体間で音声通話する音声通話モードを適宜選択し得るように構成されている。
【0033】
さらに、スイッチ操作部21には、アプリケーション(後述するBT用のスタックで定義される各プロファイルに相当するプログラム等)の切り替え、音量調整、電源オン/オフ等の各種操作に必要な操作器(操作ボタン、操作スイッチ等)のほか、必要に応じて現在のステータスを表示するLED(液晶やVFD(Vacuum Fluorescent Display)でもよい)が搭載される。
【0034】
また、第1のホストコントローラ17のHCI(Host Controller Interface)ポート23aにはUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)等のインターフェースを介して上記両BTユニット13a,13bがそれぞれ接続されている。さらに、これら両BTユニット13a,13bのそれぞれの音声PCM(Pulse Code Modulation)信号用入力および出力端子(ポート)には第1,第2BTユニット13a,13b同士をフォワード伝送路により通信自在に接続するフォワーディング(Forwarding)機能とそのフォワーディング機能を使用せずにスルーする機能とを切り替える切り替えスイッチ22と、この切り替えスイッチ22とそれぞれ個別に接続される音声PCM信号/音声アナログ信号変換用のPCMコーデック(CODEC:CODE/DECODE)23a,23bと、をそれぞれ配設している。
【0035】
各PCMコーデック23a,23bの入力および出力端子には、それぞれアンプ24a,24b(それぞれ入力側アンプ25および出力側アンプ26から構成されている)を介して音声入出力デバイス27a,27b接続している。これら音声入出力デバイス27a,27bはスピーカ28およびマイクロホン29をそれぞれ備えている。
【0036】
上記第1ホストコントローラ17は、本体ケース12内の各種設定条件を電源オフ状態でも記憶するようにROM17cもしくは外付けROM30上の所定領域に格納し、電源オン状態時にそのROM17c、もしくは外付けROM30上の格納データを元にBT搭載機器11A〜11N内の各部を同一の設定条件に設定すると共に、ROM17cもしくは外付けROM30上の所定領域に予め記憶された各種プログラムに基づく処理を、RAM17d、もしくはSRAM19上の所定領域をそのワークエリアとして用いて実行する。これにより、このホストコントローラ17は、その処理結果に基づいて本体ケース12内の各部動作を制御したり、その処理結果をI/Oコントローラ18を介して表示器20、スイッチ操作部21のLED(図示しない)に表示させる。
【0037】
このホストコントローラ17が実行すべき各種プログラムの内、ROM17c、もしくは外付けROM30上に実装されるBTのプロトコル・スタックに基づくアプリケーション(BTの各プロファイル)の種類としては、通話装置2a〜2eの機種(例えばヘッドセット、携帯電話器等)やその利用シーン等に応じて「ヘッドセット・プロファイル(HS:Headset Profile)」や携帯電話器を持たずに手放しで通話する「ハンズフリー・プロファイル(HF:Hands Free Profile)」等の必要なプロファイルが例示される。
【0038】
この場合、ホストコントローラ17は、スイッチ操作部21での入力操作に応じた命令をI/Oコントローラ18を介して受けると、その命令を解読しかつ命令に従ってBT用の各アプリケーション(各プロファイル:HS、HF)の切り替え、すなわち、通話相手先の切り替えを行い、そのアプリケーションに従って本体ケース12内の各部に対し第1,第2BTユニット13a,13bを介して所定の利用モードに応じた動作を実行させる。
【0039】
そして、ホストコントローラ17は第1,第2BT搭載機器11A,11Bの第1,第2BTユニット13a,13b,13a,13bのベース・バンドを制御することにより、これら第1,第2BTユニット13a,13bと各通話装置2a〜2eとをACLリンク、またはSCOリンクにより無線接続することができる機能を具備している。
【0040】
また、ホストコントローラ17はスイッチ操作部21の操作に応じて切替スイッチ28を切り替えることにより第1,第2BTユニット13a,13b同士をフォワード伝送路により接続するフォワードモードとそのフォワード機能をスルーさせるスルーモードとを切り替えるモード選択機能を備えている。
【0041】
さらに、ホストコントローラ17には機器本体間通信手段を設けている。この機器本体間通信手段は複数台の自動二輪車や自動四輪車等の車両、または、PCなどにそれぞれ搭載された例えば2台のBT搭載機器11Aと11Bの各通話装置2a〜2e同士間で音声通話させるために、これらBT搭載機器11A,11Bの両第1,第2BTユニット13a,13bの動作を所定のシーケンスに従って制御するものであり、その制御シーケンスはコンピュータプログラムとして予めホストコントローラ17のROM17bに保存されている。
【0042】
なお、図2〜図24中、第2のBT搭載機器11Bの第1BTユニット13aおよび第2BTユニット13bとを、第1のBT搭載機器11Aの第1BTユニット13aおよび第2BTユニット13bと区別するために、以下ではそれぞれ13c,13dに変更している。また、第1,第2BT搭載機器11Bの各ホストコントローラ17,17についてもこれら同士を区別するために以下、第1,第2ホストコントローラ17a,17bと称する。さらに、図中「HS:AG」とはヘッドセット・プロファイルがAGモードで動作することを示し、AG(Audio Gate Way)は音声を出力するサーバ側であることを示している。さらに、「HF:HF」はハンズフリーが可能な携帯電話器のハンズフリー・プロファイル(HF)がハンズフリー(HF)モードで動作することを示し、携帯電話器2d,2eからのハンズフリー機能要求が受信可能な状態を示している。また、「HS:HS」はヘッドセット・プロファイルをヘッドセット・モードで使用することを示しており、「Slave」(スレーブ)は「Master」(マスタ)と通信可能であることを示しており、BTユニット13bがスレーブであるときには、スレーブの各通話装置2a〜2eとはSCOリンクを張る(接続する)ことができず、音声通話できない状態を示している。
【0043】
また、図2〜図24中、BT搭載機器A,Bは例えば第1,第2両BT搭載機器11A,11Bをそれぞれ示し、機器本体同士を介した音声通話とは各BT搭載機器11A〜11Nのいずれかをそれぞれ搭載した例えば2台のPCや車両であって、BT通信が可能の近距離で互いに同行している2台のPCや車両の通話者1が各々の通信装置2aにより互いに機器本体同士を介した音声通話している状態を示している。
【0044】
上記機器本体同士を介した音声通話を行なうための制御シーケンスは、次に示すように第1〜第4の4種類ある。
【0045】
まず、第1の制御シーケンスは図2〜図6の各(B)で示すように音声通話要求を行う通話装置、例えば通話者1の通話装置2aに無線接続される第1のBTユニット13a以外のマスタである第2のBTユニット13bを、マスタからスレーブにロールチェンジし、ヘッドセット・プロファイルもAGモードからヘッドセット・モードに変更することにより、異なる第2BT搭載機器11Bのマスタの第2BTユニット13d側の制御によりBT無線接続するシーケンスである。ここで第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dは上記音声通話要求相手先の通話者1の通話装置2aに無線接続される第1BTユニット13b以外のマスタである。
【0046】
しかしながら、後述するようにこの第1の制御シーケンスでは、その機器本体同士を介した音声通話時に、その音声通話要求を行う第1BT搭載機器11Aのスレーブの第2BTユニット13bとスレーブの携帯電話器2d,2eと、そのACL接続をも切断してしまうので、その間、携帯電話器2d,2eはその着信信号も受信することができなくなるという不都合がある。
【0047】
そこで、第2の制御シーケンスは図7〜図12の各(B)に示すように上記第1の制御シーケンスによる機器本体同士を介した音声通話時、第1BT搭載機器11Aのスレーブに設定されている携帯電話器2d,2eのACLリンク接続の接続先をスレーブの第2BTユニット13bからマスタの第1BTユニット13aに切り替え、かつ、携帯電話器2d,2eに着信があった場合には、通話者1のBTユニット2aの接続先を第1BTユニット13aから第2BTユニット13bに切り替える制御ステップを設けた点に特徴がある。
【0048】
第3の制御シーケンスは図13〜図18の各(B)に示すように音声通話要求相手先の第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dをBluetoothのスキャッタネット機能を使いマスタとスレーブを時分割に交互に機能させ、この第2BTユニット13dのスキャッタネット内に音声通話要求を行う第2BTユニット13bを取り込むシーケンスである。
【0049】
第4の制御シーケンスは図19〜図24の各(B)に示すように、第1,第2両BT搭載機器11A,11Bに、これらBT搭載機器11A,11B同士をBTで無線接続するための接続用として第1,第2接続用BTユニット13e,13fをそれぞれ設け、これら第1,第2接続用BTユニット13e,13f同士をBTで無線接続するための制御を第1,第2ホストコントローラ17a,17bにより実行するためのシーケンスである。
【0050】
そして、これら第1〜第4の制御シーケンスは複数台のBT搭載機器11A〜11Nのステータス、つまり音声通話モードに応じてそれぞれ実行され、その音声通話モードとしては次の4つの場合(状態)がある。
(1)第1,第2両BT搭載機器11A,11Bの両者が共に音声通話のスタンバイ状態にある第1モードの場合。
(2)第1,第2両BT搭載機器11A,11Bの一方、例えば11Bが通話中である第2モードの場合。
(3)第1,第2両BT搭載機器11A,11Bの他方、例えば11Aが通話中である第3モードの場合。
(4)第1,第2両BT搭載機器11A,11Bの両者が共に通話中である第4モードの場合。
【0051】
次に、これら4つの音声通話モードに分けて上記第1〜第4の制御シーケンスを図2〜図24に基づいて説明する。なお、ここ以下では複数台のBT搭載機器11A〜11N間の機器本体同士を介した音声通話の一例として2台のBT搭載機器11A,11B間の機器本体同士を介した音声通話について説明するが、本発明はこれら2台のBT搭載機器11A,11Bの機器本体同士を介した音声通話に限定されるものではなく、複数のBT搭載機器11A〜11N間の機器本体同士を介した音声通話に適用されるものである。
【0052】
図2〜図6は上記4つの音声通話モードの2台のBT搭載機器11A,11Bを上記第1の制御シーケンスにより機器本体同士を介した音声通話モード等へ移行させる場合の制御シーケンスをそれぞれ示す各機能ブロック図であり、これら図中(a),(b),(c),(d),(e),(f)はその制御ステップをそれぞれ示す。図2(A)はこれら両BT搭載機器11A,11Bの両者が共にスタンバイ状態である第1モードであることを示し、図2(B)はこのスタンバイ状態の両BT搭載機器11A,11Bを、その第1,第2両コントローラ17a,17bの制御により機器本体同士を介した音声通話モードへ移行させる場合の制御シーケンスを示す機能ブロック図である。
【0053】
すなわち、図2(A)に示すように第1,第2両BT搭載機器11A,11Bが共にスタンバイ状態である第1モードの場合とは、これら両BT搭載機器11A,11Bの電源スイッチが共にONされて、両BT搭載機器11A,11Bの各第1,第2BTユニット13a,13b、13c,13dに、通話者1や通話者2のヘッドセット等の各通話装置2a〜2cと携帯電話器2d,2eがACLリンクによりそれぞれ接続されている状態を示す。
【0054】
このように両BT搭載機器11A,11Bの電源スイッチがオンされると、その電源ON状態が第1,第2両ホストコントローラ17a,17bにより検出され、両BT搭載機器11A,11Bをスタンバイモードに制御する。すなわち、第1,第2ホストコントローラ17a,17bは両BT搭載機器11A,11Bの各第1BTユニット13a,13cを共にマスタ(Master)モードに制御すると共に、ヘッドセット・プロファイルをAGモードで動作させて通話者1のヘッドセット等の通話装置2aをACLリンクによりデータ通信可能に接続している。
【0055】
また、第1,第2両ホストコントローラ17a,17bは両BT搭載機器11A,11Bの両第2BTユニット13b,13dをマスタモードに制御すると共に、ヘッドセット・プロファイルをAGモードで動作させ、さらに、ハンズフリー(HF)可能の携帯電話器2d,2eをハンズフリーで動作させるために、ハンズフリー プロファイルをHFモードで動作させ、通話者2の通話装置2b,2cの一例であるヘッドセット(HS)と携帯電話器2d,2eとをACLリンクにより各第2BTユニット13b,13dにそれぞれ接続している。
【0056】
このように両BT搭載機器11A,11Bが共にスタンバイ状態である第1モードのときに、例えば第1BT搭載機器11Aのスイッチ操作部21において、予め登録されているBT搭載機器11Bに接続される通話者との機器本体同士を介した音声通話モードが選択操作されると、図2(B)に示すように第1,第2ホストコントローラ17a,17bにより次の制御シーケンスが実行される。
【0057】
(a)まず、音声通話要求を行う第1BT搭載機器11Aでは、第1ホストコントローラ17aは、スイッチ操作部21において選択されたBT搭載機器11Bに接続される通話者との機器本体同士を介した音声通話モードが選択されたことを読み込むと共に、通話要求側である第1BT搭載機器11Aの第1BTユニット13aを制御することにより、これにこれまでに既に接続されていた通話者2のヘッドセット等通話装置2b,2cと携帯電話器2d,2eとの各ACLリンク接続を共に切断する。
【0058】
(b)次に、第1ホストコントローラ17aは、この第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bを制御して、そのヘッドセット・プロファイル(HS)をAGモードからヘッドセット(HS)、すなわち被処理側に変更してマスタをスレーブにロールチェンジ(Role Change)し、ACLリンク接続要求信号をこのスレーブの第2BTユニット13bから音声通話要求相手先の第2BT搭載機器11Bのマスタの第2BTユニット13dに無線送信させる。
【0059】
(c)一方、音声通話要求相手先の第2BT搭載機器11Bでは、その第2ホストコントローラ17bによりその第2BTユニット13dにより受信されたACLリンク接続要求信号を検出したときに、第2BT搭載機器11B、もしくは、通話装置2a、2bに接続要求の通知を行う。さらに、第1,第2両BT搭載機器11A,11Bの両第2BTユニット13b,13d同士をACLリンクにより接続するように第2BTユニット13dを制御する。一方、これまで既に第2BT搭載機器11Bの第1BTユニット13cにACLリンクにより接続されている音声通話の相手方である通話者1のヘッドセット等の通話装置2aを音声通話可能のSCOリンクによっても当該第2BTユニット13cに接続する。
【0060】
(d)次に第2BT搭載機器11Bの第2ホストコントローラ17bは、そのマスタの第2BTユニット13dを制御して、これからSCOリンク接続要求信号を第1BT搭載機器11Aのスレーブの第2BTユニット13bに送信させ、SCOリンクによる接続を確立させる。
【0061】
(e)一方、第1BT搭載機器11Aでは、その第1ホストコントローラ17aにより、第2BT搭載機器11BからのSCOリンク接続要求信号を第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bが受信したことを検出すると、この第1ホストコントローラ17aはこの第2BTユニット13bを制御することにより第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dとのSCOリンクを接続し、その接続を確立させる。この後、第1のホストコントローラ17aは第1BT搭載機器11Aの第1BTユニット13aを制御して、これに音声通話要求を行う通話者1のヘッドセット等の通話装置2aをSCOリンクにより接続させる。
【0062】
これにより、第1,第2BT搭載機器11A,11Bの通話者1同士のヘッドセット等の通話装置2a,2a同士が、上記フォワード伝送路により相互に接続された第1,第2BTユニット13a,13bを介してSCOリンクにより接続されるので、これら通話装置2a,2aにより通話者1同士が機器本体同士を介した音声通話を行なうことができる。
【0063】
図3(A)は第1BT搭載機器11Aがスタンバイ状態であって、第2BT搭載機器11Bが例えば通話者1の通話装置2aと、通話者2の通話装置2c(または2d)とにより通話中である第2モードを示している。
【0064】
この状態で例えば第1BT搭載機器11Aのスイッチ操作部21において、その通話者1の通話装置2aから音声通話要求相手先の第2BT搭載機器11Bの通話者1の通話装置2aと機器本体同士を介した音声通話を行なう通信モードが選択されると、このモード選択を検出する第1ホストコントローラ17aと第2ホストコントローラ17bにより図3(B)に示すように上記第1の制御シーケンスが実行される。
【0065】
(a)すなわち、まず音声通話要求を行う第1BT搭載機器11Aでは、その第1ホストコントローラ17aによりスイッチ操作部21において選択されたBT搭載機器11Bに接続される通話者との機器本体同士を介した音声通話モードを読み込むと、この第1ホストコントローラ17aは第1BT搭載機器11Aを図2(A)で示すスタンバイ状態から第1ホストコントローラ17aは第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bを制御することにより、その通話者1以外の通話者2の通話装置2b,2cおよび携帯電話器2d,2eと、第2BTユニット13bとのACLリンクの接続を切断する。
【0066】
(b)次に、第1ホストコントローラ17aはこの第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bのヘッドセットプロファィル(HS)をAGモードからヘッドセット(HS)モード、すなわち被処理側に変更してマスタからスレーブにロールチェンジ(役割変更)し、ACL接続要求信号をこの第2BTユニット13bから第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dに送信させる。
【0067】
(c)一方、第2BT搭載機器11Bでは、その第2ホストコントローラ17bにより第2BTユニット13dにより受信されたACL接続要求信号を読み込むと、第2BT搭載機器11B、もしくは、通話装置2a、2bに接続要求の通知を行う。さらに、第2BTユニット13dを制御することにより、第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bを第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dにACLリンクにより接続させる。この後、第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dと、通話者2の通話装置2b,2cとのSCOリンクを切断し、第2BT搭載機器11B側の通話者1と通話者2との音声通話を強制的に中断させ、ACLリンク接続のみを継続させる。
【0068】
(d)次に、第2BT搭載機器11Bの第2ホストコントローラ17bは、そのマスタの第2BTユニット13dからSCOリンク接続要求信号を第1BT搭載機器11Aのスレーブの第2BTユニット13bへ送信させる。このSCOリンク接続要求信号を第1BT搭載機器11Aの第1ホストコントローラ17aにより検出すると、この第1ホストコントローラ17aはその第2BTユニット13bを、第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dとSCOリンクにより接続するように制御する。
【0069】
(e)そして、この第1,第2BT搭載機器11A,11Bの両第2BTユニット13b,13d同士のSCOリンク接続の確立を第1ホストコントローラ17aにより検出した後は、第1ホストコントローラ17aは上記図2(B)と同様に第1BT搭載機器11Aの第1BTユニット13aに、音声通話要求を行う通話者1のヘッドセット等の通話装置2aをSCOリンクにより接続する。
【0070】
これにより、第1,第2BT搭載機器11A,11Bの通話者1同士のヘッドセット等の通話装置2a,2a同士が第1,第2両BT搭載機器11A,11Bを介してSCOリンクにより接続されるので、これら両通話者はその通話装置2a,2aを介して機器本体同士を介した音声通話を行なうことができる。
【0071】
図4(A)は上記図3(A)とは逆に第1BT搭載機器11Aが通話中(例えば通話者1と通話者2が各々の通話装置2a,2b,2cにより通話中)であって、第2BT搭載機器11Bがスタンバイ状態である第3モードを示している。
【0072】
図4(B)は、この状態で例えば第1BT搭載機器11Aのスイッチ操作部21において、その通話者1の通話装置2aから音声通話要求相手先の第2BT搭載機器11Bの例えば通話者1の通話装置2aと機器本体同士を介した音声通話を行なう通信モードが選択されると、このモード選択を検出する第1ホストコントローラ17aと第2ホストコントローラ17bにより次の制御が実行される。
【0073】
(a)この場合は第1ホストコントローラ17aの第1BT搭載機器11Aを一旦上記スタンバイ状態に戻す制御を行なう。
【0074】
すなわち、第1ホストコントローラ17aはまず第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bを制御することにより、その通話者1以外の通話者2の通話装置2b,2cおよび携帯電話器2d,2eと、第2BTユニット13bとのACLリンクの接続を切断する。
【0075】
(b)次に、第1ホストコントローラ17aは、この第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bを制御して、そのヘッドセットプロファィル(HS)をAGモードからヘッドセット(HS)、すなわち被処理側に変更してマスタからスレーブにロールチェンジし、ACLリンク接続要求信号をこの第2BTユニット13bから第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dに送信させる。
【0076】
(c)この後、第2BT搭載機器11Bでは、その第2ホストコントローラ17bによりその第2BTユニット13dにより受信されたACL接続要求信号を読み込むと、第2BT搭載機器11B、もしくは、通話装置2a、2bに接続要求の通知を行う。さらに、この第2ホストコントローラ17bにより、第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dを制御することにより、第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dを第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bにACLリンクにより接続する一方、第2BT搭載機器11Bの第1BTユニット13cと、通話者1の通話装置2aとのSCOリンクを接続する。
【0077】
(d)次に、第2BT搭載機器11Bの第2ホストコントローラ17bは、マスタの第2BTユニット13dからSCOリンク接続要求信号を第1BT搭載機器11Aのスレーブの第2BTユニット13bへ送信させる。このSCOリンク接続要求信号を受信する第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bを介して第1ホストコントローラ17aが検出すると、この第1ホストコントローラ17aはその第2BTユニット13bを、第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dにSCOリンクにより接続するように制御する。
【0078】
(e)そして、この第1,第2BT搭載機器11A,11Bの両第2BTユニット13b,13d同士のSCOリンク接続の確立を第1ホストコントローラ17aにより検出すると、この第1ホストコントローラ17aは上記図2(B)と同様に第1BT搭載機器11Aの第1BTユニット13aを制御して、これに、音声通話要求を行う通話者1の通話装置2aをSCOリンクにより接続する。
【0079】
これにより、第1,第2BT搭載機器11A,11Bの通話者1同士のヘッドセット等の通話装置2a,2a同士がSCOリンクにより接続されるので、これら通話装置2a,2a同士により機器本体同士を介した音声通話を行なうことができる。
【0080】
図5(A)は第1,第2両BT搭載機器11A,11Bが共にそれぞれ通話中、例えば各BT搭載機器11A,11Bにおいて通話者1と通話者2とが各々の通話装置2a,2b,2cによりそれぞれ個別に通話中である上記第4モードの場合を示している。
【0081】
図5(B)はこのような第1,第2両BT搭載機器11A,11Bが共に通話中である場合に、第1BT搭載機器11Aのスイッチ操作部21において、その通話者1の通話装置2aから音声通話要求相手先の第2BT搭載機器11Bの通話装置2a〜2e、例えば通話者1の通話装置2aと機器本体同士を介した音声通話を行なう通信モードが選択されると、図5(B)に示す次の制御が第1,第2ホストコントローラ17a,17bにより実行される。
【0082】
(a)この場合も第1ホストコントローラ17aは音声通話要求を行う第1BT搭載機器13aを一旦上記スタンバイ状態に戻す制御を行なう。
【0083】
すなわち、第1ホストコントローラ17aは、まず第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bを制御することにより、その通話者1以外の通話者2の通話装置2b,2cと、第2BTユニット13bとのSCOリンクおよびACLリンクとの両接続を切断すると共に、この第2BTユニット13bと携帯電話器2d,2eとのACLリンクの接続を切断する。
【0084】
(b)次に、第1ホストコントローラ17aはこの第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bを制御して、そのヘッドセットプロファィル(HS)をAGモードからヘッドセット(HS)、すなわち被処理側に変更してマスタからスレーブにロールチェンジし、ACL接続要求信号をこの第2BTユニット13bから第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dに送信させる。
【0085】
(c)この後、第2BT搭載機器11Bでは、その第2ホストコントローラ17bによりその第2BTユニット13dにより受信されたACL接続要求信号を読み込むと、第2BT搭載機器11B、もしくは、通話装置2a,2bに接続要求の通知を行う。さらに、第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dを制御することにより、この第2BTユニット13dを第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bにACLリンクにより接続する一方、第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dと、通話者2の通話装置2b,2cとのSCOリンクを切断し、第2BT搭載機器11B側の通話者1と通話者2との音声通話を中断させ、ACLリンクの接続のみを継続させる。
【0086】
(d)次に、第2BT搭載機器11Bの第2ホストコントローラ17bは、マスタの第2BTユニット13dを制御して、これからSCOリンク接続要求信号を第1BT搭載機器11Aのスレーブの第2BTユニット13bへ送信させる。このSCOリンク接続要求信号を受信する第1BTユニット13aを介して検出した第1BT搭載機器11Aの第1ホストコントローラ17aはその第2BTユニット13bを、第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dにSCOリンクにより接続するように制御する。
【0087】
(e)そして、この第1,第2BT搭載機器11A,11Bの両第2BTユニット13b,13d同士のSCOリンク接続の確立を第1ホストコントローラ17aにより検出すると、この第1ホストコントローラ17aは上記図2(B)と同様に第1BT搭載機器11Aの第1BTユニット13aを制御して、これに、音声通話要求を行う通話者1の通話装置2aをSCOリンクにより接続する。
【0088】
これにより、第1,第2BT搭載機器11A,11Bの通話者1同士のヘッドセット等の通話装置2a,2a同士がSCOリンクにより接続されるので、これら通話装置2a,2aにより機器本体同士を介した音声通話を行なうことができる。
【0089】
図6(A)は上記図2〜図5の各(B)で示すように例えば2台の音声通話要求相手先の両BT搭載機器11A,11Bを介してこれら通話者1の両通話装置2a,2a同士間で機器本体同士を介した音声通話をしている状態を示している。この状態では第1BT搭載機器11A側ではその第2BTユニット13bがスレーブに設定されているので、同じくスレーブに設定されている第1BT搭載機器11Aの通話者2の通話装置2b,2cと携帯電話器2d,2eに対してはその第2BTユニット13bにACLリンクによっても接続することができない。
【0090】
そこで、図6(B)はこの音声通話要求相手先の通話者1同士の機器本体同士を介した音声通話状態から、同一BT搭載機器、例えば11Aの通話者1の通話装置2aと通話者2の通話装置2b,2cとの間による音声通話モードに移行させる場合の制御シーケンスを示しており、この制御シーケンスは第1,第2ホストコントローラ17a,17bにより次のように実行される。
【0091】
(a)まず、第1BT搭載機器11Aのスイッチ操作部(図1参照)21において、第1BT搭載機器11Aにおける通話者2通話が選択されている状態を第1BT搭載機器11Aの第1ホストコントローラ17aにより検出すると、この第1ホストコントローラ17aにより第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bを制御して、これからACLリンクとSCOリンクとを切断させる切断要求信号を第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dに送信させる。
【0092】
(b)一方、第2BT搭載機器11Bでは、その第2ホストコントローラ17bにより上記第1BT搭載機器11AからのACLリンクとSCOリンク切断要求信号を第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dにより受信したことを検出した後に、第2BTユニット13dを制御することにより、第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bとのACLリンクとSCOリンクとの接続を切断させる。次に第2ホストコントローラ17bは第2BT搭載機器11Bの第3BTユニット13cと通話者1の通話装置2aとのSCOリンクを切断してACLリンクの接続のみを継続させる。
【0093】
(c)他方、第1BT搭載機器11Aの第1ホストコントローラ17aにより上記制御ステップ(a)で第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bをスレーブからマスタにロールチェンジさせた後、第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bを制御して、これに第1BT搭載機器11Aの通話者2の通話装置2b,2cをACLリンクとSCOリンクとにより接続させる。これにより第1BT搭載機器11Aの通話者2の通話装置2b,2cと通話者1の通話装置2aとの音声通話が可能になる。同時に、第1BT搭載機器11Aの第1ホストコントローラ17aは第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bを制御して、これに携帯電話器2d,2eをACLリンクにより接続させる。これにより、携帯電話器2d,2eは着信信号を受信することができる。また、第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bの通話者2の通話装置2b,2cと接続されているSCOリンクを切断し、第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bと携帯電話器2d,2eをSCOリンクで接続することで携帯電話器2d,2eのハンズフリー通話も行うことができる。
【0094】
図7〜図12の各(B)は上記第2の制御シーケンスにより上記4モード等の2台のBT搭載機器11A,11Bを通話者1同士の機器本体同士を介した音声通話モード等に移行させる制御シーケンスをそれぞれ示す機能ブロック図である。この第2の制御シーケンスは上述の第1の制御シーケンスにより通話者1同士等の機器本体同士を介した音声通話中に、携帯電話器2d,2eのACLリンクの接続先を、第1BT搭載機器11Aのスレーブの第2BTユニット13bからマスタの第1BTユニット13aへ切り替えることにより、機器本体同士を介した音声通話中においても携帯電話器2d,2eが着信信号を受信できるように制御する点に特徴がある。
【0095】
さらに、通話者1の通話装置2aのACLリンクとSCOリンクの接続先を、第1BT搭載機器11Aのスレーブの第2BTユニット13aからマスタの第1BTユニット13bへ切り替えることにより、機器本体同士を介した音声通話中においても携帯電話器2d,2eが着信信号を受信し、かつ、ハンズフリー通話ができる様に制御する点にも特徴がある。
【0096】
したがって、図7〜図12の各(B)でそれぞれ示す第2の制御シーケンスは図2〜図6の各(B)で示す第1の制御シーケンスと同一の制御ステップを複数有するので、これら同一の制御ステップには図7〜図12の各(B)において図2〜図6の各(B)に付した同一符号(a)〜(e)をそれぞれ付し、その重複した説明を省略ないし簡略化している。
【0097】
すなわち、図7(A)は上記図2(A)と同様に、第1,第2BT搭載機器11A,11Bが共にスタンバイ状態にある第1モードを示している。図7(B)はこのスタンバイ状態から通話者1同士での機器本体同士を介した音声通話状態へ移行させる場合の第2の制御シーケンスを示している。
【0098】
つまり、図7(B)は上記図2(B)により図示した場合と同様に(a)〜(e)の制御シーケンスにより第1,第2BT搭載機器11A,11Bの両通話者1の通話装置2a,2a同士をSCOリンクにより無線接続し、音声通話可能に接続している。
【0099】
しかし、この(a)〜(e)の制御では第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bがマスタからスレーブにロールチェンジされており、かつ、第2BTユニット13bは第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dと無線接続されているために携帯電話器2d,2eとの間では、その一方からACLリンク接続要求信号を送信することができず、ACLリンクにより接続することもできない。このために、携帯電話器2d,2eは着信信号を受信することができない。
【0100】
そこで、次の制御ステップ(f)では、上記(e)において、第1ホストコントローラ17aにより第1BT搭載機器11Aの第1BTユニット13aに通話者1の通話装置2aをACLリンクとSCOリンクとにより音声通話可能に無線接続を確立した後、この第1ホストコントローラ17aにより第1BTユニット13aを制御して、携帯電話器2d,2eを第1BT搭載機器11Aのマスタの第1BTユニット13aにACLリンクによりデータ通信可能に接続する。
【0101】
これにより、携帯電話器2d,2eは通話者1同士の機器本体同士を介した音声通話中においても着信信号を受信することができる。
【0102】
さらに、通話者1の通話装置2aのACLリンクとSCOリンクの接続先を、第1BT搭載機器11Aのスレーブの第2BTユニット13aからマスタの第1BTユニット13bへ切り替えることにより、機器本体同士を介した音声通話中においても携帯電話器2d,2eが着信信号を受信し、かつ、ハンズフリー通話を行うことができる。
【0103】
このように、携帯電話器2d,2eのACL接続先と通話者1の通話装置2aのACLとSCO接続先を切り替える制御ステップは上記第1,第2BT搭載機器11A,11Bの4つの音声通話モードについてそれぞれ実行される第1の制御シーケンスにそれぞれ付加されることとにより第2の制御シーケンスが実行され、図8〜図10の各(B)では各々(f),(e),(e)の各制御ステップとして図示されており、その重複した説明は省略する。
【0104】
図9(A)は第1,第2BT搭載機器11A,11Bを介してこれらの各通話者1同士で音声通話している状態を示しており、同図(B)はその通話者1同士が音声通話している最中に、第1BT搭載機器11Aが携帯電話器の着信信号を受信したときに、この携帯電話器を介して音声通話する音声通話モードへ移行する場合の第2制御シーケンスの制御方法を示している。
【0105】
(a)すなわち、この場合、第2の制御シーケンスは図9(B)に示すように、まず、第1BT搭載機器11Aのスイッチ操作部(図1参照)21において、第1BT搭載機器11Aにおける通話者2通話が選択されている状態を第1BT搭載機器11Aの第1ホストコントローラ17aにより検出すると、この第1ホストコントローラ17aにより第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bを制御して、これからACLリンクとSCOリンクとを切断させる切断要求信号を第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dに送信させる。
【0106】
(b)一方、第2BT搭載機器11Bでは、その第2ホストコントローラ17bにより上記第1BT搭載機器11AからのACLリンクとSCOリンク切断要求信号を第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dにより受信したことを検出した後に、第2BTユニット13dを制御することにより、第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bとのACLリンクとSCOリンクとの接続を切断させる。次に第2ホストコントローラ17bは第1BT搭載機器11Bの第3BTユニット13cと通話者1の通話装置2aとのSCOリンクを切断してACLリンクの接続のみを継続させる。
【0107】
(c)他方、第1BT搭載機器11Aの第1ホストコントローラ17aにより第1BT搭載機器11Aの第1BTユニット13aを制御して、これに第1BT搭載機器11Aの通話者1と接続されていたACLリンクとSCOリンクのうちのSCOリンクを切断させる。また、第1ホストコントローラ17aは第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bを制御して、これに通話者1の通話装置2aをACLリンクとSCOリンクとにより接続する。
【0108】
(d)この後、第1ホストコントローラ17aは第1BT搭載機器11Aの第1BTユニット13aを制御してこれに携帯電話器2d(2e)をACLリンクとSCOリンクとにより第1BTユニット13aに接続する。これにより、通話者1は携帯電話器2d(2e)により音声通話できる。
【0109】
(e)この携帯電話器2d(2e)により通話した後、第1BT搭載機器11Aでは、第1ホストコントローラ17aにより第1BTユニット13aを制御して、これと通話者1の通話装置2aとACL接続する一方、第2BTユニット13bを制御して、これに通話者2の通話装置2b,2cと携帯電話器2d,2eをACL接続させてスタンバイに戻す。
【0110】
図11(A)は上記第1の制御シーケンスの実行により第1,第2BT搭載機器11A,11Bの例えば通話者1同士により機器本体同士を介した音声通話している状態を示している。
【0111】
図11(B)はこの通話者1同士の機器本体同士を介した音声通話モードから同一BT搭載機器、例えば11A内の通話者1と通話者2とにより、それらの通話装置2a,2b(または2c)を介して音声通話するモードへ移行させる場合の第2の制御シーケンスを図示している。
【0112】
(a)すなわち、この場合、第2の制御シーケンスは、まず第1ホストコントローラ17aにより第1BT搭載機器11Aのスレーブの第2BTユニット13bを制御して、これからACLリンクとSCOリンクの切断を要求する信号を第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dに送信させる。
【0113】
(b)このACLリンクおよびSCOリンク切断要求信号を第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dにより受信したことを第2ホストコントローラ17bにより検出すると、この第2ホストコントローラ17bは第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dを制御することにより、このACLリンクとSCOリンクとを切断する。また、その切断後、第2BT搭載機器11Bのマスタの第1BTユニット13cを制御することにより、これと通話者1の通話装置2aとのSCOリンクを切断させ、ACLリンクによる接続のみを保持させる。
【0114】
(c)一方、第1BT搭載機器11Aでは、その第1ホストコントローラ17aにより第2BTユニット13bを制御することによりACLリンクおよびSCOリンク切断要求信号を送信した後に、第2BTユニット13bをスレーブからマスタロールチェンジすると共に、これまでに第2BTユニット13bと接続されていた通話者1の通話装置2aの接続先を第1BTユニット13aに切り替えることにより、第1BTユニット13aと通話者1の通話装置2aとのSCOリンクの接続を確立させる。さらに、第2BTユニット13bと通話者2の通話装置2b,2cをACLリンクとSCOリンクに接続することにより、第1BT搭載機器11Aの通話者1と通話者2がそれらの各通話装置2a,2b(または2c)を介して音声通話することができる。
【0115】
(d)次に第1BT搭載機器11Aの第1ホストコントローラ17aは、第2BTユニット13bが上記(a)でマスタにロールチェンジされているので、第1,第2BTユニット13a,13bを制御して携帯電話器2d,2eのACLリンク接続先を、図11(A)で示す第1BT搭載機器11Aの第1BTユニット13aから図11(B)で示すマスタの第2BTユニット13bへ切り替える。
【0116】
これにより、携帯電話器2d,2eはマスタの第2BTユニット13bにACLリンクにより接続されるので、通話者1と通話者2との音声通話中においても着信信号を受信することができる。
【0117】
図12(A)は通話者1同士が機器本体同士を介した音声通話している状態を示している。図12(B)はこの状態から第2の制御シーケンスにより同一BT搭載機器、例えば11Aの通話者1の通話装置2aと携帯電話器、例えば2dまたは2eとの音声通話へ移行させる場合の制御シーケンスを示している。
【0118】
この場合の制御ステップ(a),(b)は上記図11(B)で示す制御ステップ(a),(b)と同様であるので、その重複した説明は省略する。
【0119】
そして、この(b)の制御ステップの実行後、(c)で第1ホストコントローラ17aは第1BTユニット13aを制御することにより、これまでに既に第1BT搭載機器11Aのマスタの第1BTユニット13aにACLリンクにより接続されていた携帯電話器2dまたは2eをさらにSCOリンクによっても接続させる。
【0120】
これにより、第1BT搭載機器11Aでは通話者1の通話装置2aと携帯電話器2dまたは2eと音声通話できるため、携帯電話の発信、着信、及び、通話を行うことができる。
【0121】
図13〜図18の各(B)は上記第3の制御シーケンスにより、第1,第2両BT搭載機器11A,11B間で機器本体同士を介した音声通話させるモードへ変更させる場合の複数のモードをそれぞれ示している。
【0122】
これらの図に示すように第3の制御シーケンスは、第1,第2BT搭載機器11A,11Bの一方、例えば図13(B)では11Bの第2BTユニット13dをBluetoothのスキャッタネット機能を使い時分割によりマスタ13daとスレーブ13dbが交互に機能するようにし、このマスタ13daにより構成される通信可能領域のピコネットP1と、スレーブ13dbにより構成される通信可能領域のピコネットP2と、により構成されるスキャッタネットにより音声通話要求相手先の通話者1同士の機器本体同士を介した音声通話モードへ移行させる制御シーケンスである。
【0123】
すなわち、図13(A)は第1,第2両BT搭載機器11A,11Bが共にスタンバイ状態である第1モードを図示している。図13(B)はこのスタンバイ状態から第1,第2両BT搭載機器11A,11Bの両通話者1同士がそれらの各通話装置2a,2aにより機器本体同士を介した音声通話をするという、音声通話要求相手先の通話者1同士の通話モードへ移行させる場合の第3の制御シーケンスを示している。
【0124】
(a)すなわち、まず第1BT搭載機器11Aの第1ホストコントローラ17aは上記機器本体同士を介した音声通話モードが選択された状態を第1BT搭載機器11Aのスイッチ操作部21の選択操作の読込みにより検出すると、第1BT搭載機器11Aのマスタの第2BTユニット13bを制御して、これと、通話者2の通話装置2bまたは2cおよび携帯電話器2dまたは2eと、のACLリンク接続を保持させる。
【0125】
(b)次に、第1ホストコントローラ17aは第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bを制御して、これからACLリンク接続要求信号を第2BT搭載機器11Bに送信させる。
【0126】
このとき、第2BT搭載機器11Bの第2ホストコントローラ17bはその接続要求信号を受け、Bluetoothのスキャッタネット機能を使い、時分割によりマスタ13daとスレーブ13dbが交互に機能するようにし、マスタ13daのAGモードとスレーブのHSモードを交互に使い分けている。
【0127】
このために、第2BTユニット13dのマスタ13daは図13(A)で示すスタンバイ状態時と同様に第2BT搭載機器11Bの通話者2の通話装置2b,2cおよび携帯電話器2d,2eとACLリンクによる無線接続を継続し、ピコネットP1を形成している。
【0128】
また、第2BTユニット13dのスレーブ13dbは第1BT搭載機器11Aのマスタの第2BTユニット13bからのACLリンク接続要求信号を受信し、第2BT搭載機器11B、もしくは、通話装置2a、2bに接続要求の通知を行う。さらに、第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bとACLリンクにより接続し、ピコネットP2を形成している。
【0129】
したがって、第1BT搭載機器11Aの通話者2の通話装置2b,2cと携帯電話器2d,2eは第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dのスキャッタネット内に入るので、この第1BT搭載機器11Aの通話者2の通話装置2b,2cおよび携帯電話器2d,2eと、その第2BTユニット13bとのACLリンク接続を切断する必要がない。
【0130】
(c)次に、第2ホストコントローラ17bは第1,第2両BT搭載機器11A,11Bの両第2BTユニット13b,13d同士のACLリンク接続を確認してから第2BT搭載機器11Bの第1BTユニット13cを制御して、これを通話者1の通話装置2aにACLリンクとSCOリンクとにより無線接続させる。
【0131】
(d)この後、第1BT搭載機器11Aの第1ホストコントローラ17aはその第2BTユニット13bを制御して、これからSCOリンク接続要求信号を第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dのスレーブ13dbに送信させ、これら両者間でSCOリンク接続を確立させる。
【0132】
(e)次に、第1ホストコントローラ17aは、第1BT搭載機器11Aの第1BTユニット13aを制御して、これに、その通話者1の通話装置2aをSCOリンクにより接続させる。これにより、第1,第2両BT搭載機器11A,11Bの通話者1同士がその各通話装置2a,2aにより機器本体同士を介した音声通話をすることができる。すなわち、機器本体同士を介した音声通話モードへ移行される。
【0133】
また、これにより、第1,第2両BT搭載機器11A,11Bの各通話装置2a〜2eが各ピコネットP1,P2内に入るので、これら各通話装置2a〜2eのACLリンクの接続を切断せずに保持することができる。このために、両通話者1同士の機器本体同士を介した音声通話中においても、携帯電話器2d,2eは着信信号を受信することができる。
【0134】
図14(A)は第1,第2両BT搭載機器11A,11Bが上記第2モードであるとき、すなわち、第1BT搭載機器11Aがスタンバイ状態であって第2BT搭載機器11Bが例えば通話者1と通話者2の各通話装置2aと2bまたは2cとにより通話する状態を示している。
【0135】
図14(B)はこの状態を第2の制御シーケンスにより機器本体同士を介した音声通話するモードへ移行する場合の制御シーケンスを示している。
【0136】
すなわち、この場合は上記図13(B)で示す制御ステップ(c)において、第2BT搭載機器11Bの第1BTユニット13cとその通話者1の通話装置2aとをACLリンクとSCOリンクにより接続する制御ステップを、第2BT搭載機器11Bの通話者2の通話装置2b,2cをその第2BTユニット13dのマスタ13daにACLリンクにより接続する制御ステップに置換することにより、通話者1同士の機器本体同士を介した音声通話モードへ移行させることができる。
【0137】
この第3の制御シーケンスにより第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dのスキャッタネット内に第1,第2両BT搭載機器11A,11Bの携帯電話器2d,2eを入れるので、これら携帯電話器2d,2eは着信信号を受信することができる。
【0138】
さらに、図15(B)はこの第3の制御シーケンスにより図15(A)で示すように第1BT搭載機器11Aが例えば通話者1と通話者2の各通話装置2aと、2bまたは2cとにより音声通話中であって、第2BT搭載機器11Bがスタンバイ状態である、第3モードから機器本体同士を介した音声通話モードへ移行させる場合の制御シーケンスを示している。この場合は、上記図13(B)で示す制御ステップ(a)を、第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bと通話者2の通話装置2b,2cとのSCOリンク接続のみを中断させて、ACLリンク接続を保持する図15(B)で示す制御ステップ(a)に置換することと、上記図13(B)で示す制御ステップ(e)を省略することにより機器本体同士を介した音声通話モードへ移行することができる。
【0139】
したがって、この場合も、この第3の制御シーケンスにより第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dのスキャッタネット内に第1,第2両BT搭載機器11A,11Bの両携帯電話器2d,2eを入れるので、これら携帯電話器2d,2eは着信信号を受信することができる。
【0140】
また、図16(A)で示すように第1,第2両BT搭載機器11A,11Bが共にそれぞれ通話状態、例えば通話者1と通話者2がこれらの各通話装置2aと、2bまたは2cとによりそれぞれ音声通話状態である第4モードを、機器本体同士を介した音声通話モードに移行させる場合は、図14(B)で示す制御ステップ(e)を削除した第3の制御シーケンスにより実現させることができる。
【0141】
これにより、この第4モードの場合も、この第3の制御シーケンスにより第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dのスキャッタネット内に第1,第2両BT搭載機器11A,11Bの携帯電話器2d,2eを入れるので、これら携帯電話器2d,2eは着信信号を受信することができる。
【0142】
図17(A)はこのようにして第1,第2両BT搭載機器11A,11Bの通話者1同士がその各通話装置2a,2aにより機器本体同士を介した音声通話しているモードを示している。図17(B)はこの機器本体同士を介した音声通話モードから一方のBT搭載機器、例えば11Aにおいて通話者1と通話者2がそれらの各通話装置2a,2bまたは2cにより音声通話するモードへ移行させる場合の第3の制御シーケンスを示している。
【0143】
(a)すなわち、この場合は、まず第1BT搭載機器11Aの第1ホストコントローラ17aにより第2BTユニット13bを制御することにより、これからACLリンクおよびSCOリンクの接続切断要求信号を第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dに送信させる。
【0144】
このACLリンクおよびSCOリンク接続切断要求信号を第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dが受信すると、その受信を検出した第2ホストコントローラ17bにより第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dを制御して第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bとのACLリンクおよびSCOリンクの接続を切断し、その切断後、第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dをマスタとスレーブとが交互に機能するスキャッタネットを解消させると共に、マスタに設定する。
【0145】
(b)次に、第2ホストコントローラ17bは第2BT搭載機器11Bの第1BTユニット13cを制御して、この第1BTユニット13cと通話者1の通話装置2aとのSCOリンクのみを切断してACLリンク接続のみを継続させている。
【0146】
(c)一方、第1BT搭載機器11Aでは、第2BTユニット13bから上記ACLリンクおよびSCOリンク接続切断要求信号を送信させてから第1ホストコントローラ17aは第2BTユニット13bを制御することにより、この第2BTユニット13bとACLリンクにより接続されている通話者2の通話装置2bまたは2cとにSCOリンクを張り、SCOリンク接続を確立させる。
【0147】
これにより、第1BT搭載機器11Aの通話者1と通話者2とはそれらの通話装置2a,2bまたは2cを介して音声通話することができる。
【0148】
図18はその(A)で示す機器本体同士を介した音声通話モードから同(B)で示す携帯電話器着信モードへ第3の制御シーケンスにより移行させる制御シーケンスを示している。
【0149】
この図18(B)で示す第3の制御シーケンスは、上記図17(B)で示す第3の制御シーケンスとは、その移行先モードが通話者2通話モードから携帯電話器発信,着信モードに変更されている点に相違がある。
【0150】
したがって、図18(B)で示す第3のシーケンスは上記図17(B)で示す第3の制御シーケンスとは、その(a),(b)の制御ステップが共通し、(c)の制御ステップで相違する。
【0151】
すなわち、その(c)において第1BT搭載機器11Aの第2BTユニット13bをACLリンクとSCOリンクとにより接続する先を通話者2の通話装置2b,2cから携帯電話器2d,2eに変更した点で相違する。
【0152】
これにより、機器本体同士を介した音声通話モードから、例えば第1BT搭載機器11Aにおける携帯電話器2dまたは2eと通話者1の通話装置2aとの音声通話モードに移行することができる。
【0153】
図19〜図24の各(B)は上記第4の制御シーケンスにより上記4モード等の2台のBT搭載機器11A,11Bを機器本体同士を介した音声通話モード等に移行させる制御シーケンスをそれぞれ示す機能ブロック図である。
【0154】
すなわち、この第4の制御シーケンスは図19〜図24に示すように各BT搭載機器11A〜11Nに、BT搭載機器間接続用BTユニット13eをそれぞれ設けた点に特徴がある。この接続用BTユニット13eは上記第1,第2BTユニット13a〜13dと同様に構成され、ホストコントローラ17により制御されるようになっている。例えば、各第1BTユニット13a,13cを各第2BTユニット13b,13dに接続する上記フォワード伝送路の接続先を必要に応じて接続用BTユニット13eに切り替えて各第1BTユニット13a,13cを各フォワード経路を介して各接続用BTユニット13eに接続することができる。但し、各接続用BTユニット13eは複数のBT搭載機器11A〜11N同士を無線接続するためのBTユニットであるので、ヘッドセットや携帯電話器2d,2e等の通話装置2a〜2cには無線接続されない。
【0155】
なお、図19〜図24では第1BT搭載機器11Aと第2BT搭載機器11Bとにそれぞれ設けた接続用BTユニット13eを区別するために、ここ以下では第1BT搭載機器11Aに設けた接続用BTユニット13eを第1接続用BTユニット13eと称し、第2BT搭載機器11Bに設けた接続用BTユニット13eを第2接続用BTユニット13fとそれぞれ称する。
【0156】
図19(A)に示すように、第1,第2両BT搭載機器11A,11Bが共にスタンバイ状態であるときに、これを上記第4の制御シーケンスにより上記機器本体同士を介した音声通話モードに移行する場合の制御シーケンスの一例を図19(B)に示している。
【0157】
(a)この場合、まず機器本体同士を介した音声通話要求を行う通話者1の通話装置2aを有する第1BT搭載機器11Aでは、その第1ホストコントローラ17aにより第1接続用BTユニット13eをマスタに設定してヘッドセット・プロファイル(HS)をAGモードで動作させてからこの第1接続用BTユニット13eよりACLリンクとSCOリンク接続要求信号を第2BT搭載機器11Bへ送信させる。
【0158】
一方、第1ホストコントローラ17aは切替スイッチ22を切断制御して、これまでに第1BTユニット13aを第2BTユニット13bに接続していたフォワード伝送路の接続先を第2BTユニット13bから第1接続用BTユニット13eに切り替えることにより第1BTユニット13aに第1接続用BTユニット13eを接続する。
【0159】
(b)一方、第2BT搭載機器11Bでは、その第2ホストコントローラ17bにより第2接続用BTユニット13fをスレーブに設定してヘッドセット・プロファイル(HS)をヘッドセット(HS)モードで動作させている。これにより、上記第1BT搭載機器11Aの第1接続用BTユニット13eから上記ACLリンクおよびSCOリンク接続要求信号を第2BT搭載機器11Bの第2接続用BTユニット13fにより受信させ、その受信したことを第2ホストコントローラ17bにより検出し、第2BT搭載機器11B、もしくは、通話装置2a、2bに接続要求の通知を行う。さらに、この第2ホストコントローラ17bによりこの受信側の第2接続用BTユニット13fを制御してこれら第1,第2両接続用BTユニット13e,13f同士をACLリンクおよびSCOリンクにより接続させ、その接続を確立させる。
【0160】
また、第2ホストコントローラ17bは上記ACLリンクおよびSCOリンク接続要求信号を受信後、この第2BT搭載機器11Bの第2接続用BTユニット13fを上記フォワード伝送路を介して第1BTユニット13cに接続するように切替スイッチ22を切替制御する。
【0161】
この後、この第1BTユニット13cに通話者1の通話装置2aをSCOリンクにより接続させる。
【0162】
(c)一方、第1BT搭載機器11Aでは、上記(a)制御の次に第1ホストコントローラ17aにより第1BTユニット13aを制御することにより、これに通話者1の通話装置21をSCOリンクにより接続させ、その接続を確立させる。
【0163】
これにより、第1,第2BT搭載機器11A,11B同士がSCOリンクにより接続されると共に、これら第1,第2BT搭載機器11A,11Bの両通話者1の通話装置2a,2a同士がSCOリンクにより無線接続されるので、これら通話者1はその通話装置2a,2aを介して機器本体同士を介した音声通話をすることができる。
【0164】
また、この第4の制御シーケンスによれば、第1,第2BT搭載機器11A,11Bのスタンバイ状態から機器本体同士を介した音声通話モードへ移行し、機器本体同士を介した音声通話中においても常時第1,第2両BT搭載機器11A,11Bの各携帯電話器2d,2eがマスタの各第2BTユニット13b,13dにACLリンクにより接続されているので、各携帯電話器2d,2eは常時着信信号を受信することができる。
【0165】
図20(A)は第1BT搭載機器11Aがスタンバイ状態であって、第2BT搭載機器11Bが通話状態、例えば通話者1と通話者2がこれら各通話装置2aと2bまたは2cにより通話中である上記第2モードを示している。
【0166】
図20(B)はこの第2モードの第1,第2BT搭載機器11A,11Bを上記第4の制御シーケンスにより機器本体同士を介した音声通話モードに移行させる制御シーケンスを示している。
【0167】
(a)すなわち、この第2モードの場合は上記図19(B)で示す第1モードの制御ステップ(a)と同様に、機器本体同士を介した音声通話要求を行う通話者1の通話装置2aを有する第1BT搭載機器11Aでは、その第1ホストコントローラ17aにより第1接続用BTユニット13eをマスタに設定してヘッドセット・プロファイル(HS)をAGモードで動作させてからこの第1接続用BTユニット13eよりACLリンクとSCOリンク接続要求信号を第2BT搭載機器11Bへ送信させる。
【0168】
一方、第1ホストコントローラ17aは切替スイッチ22を切断制御して、これまでに第1BTユニット13aを第2BTユニット13bに接続していたフォワード伝送路の接続先を第2BTユニット13bから第1接続用BTユニット13eに切り替えることにより第1BTユニット13aに第1接続用BTユニット13eを接続する。
【0169】
(b)一方、第2BT搭載機器11Bでは、その第2ホストコントローラ17bにより第2接続用BTユニット13fをスレーブに設定してヘッドセット・プロファイル(HS)をヘッドセット(HS)モードで動作させている。これにより、上記第1BT搭載機器11Aの第1接続用BTユニット13eから上記ACLリンクおよびSCOリンク接続要求信号を第2BT搭載機器11Bの第2接続用BTユニット13fにより受信させ、その受信したことを第2ホストコントローラ17bにより検出し、第2BT搭載機器11B、もしくは、通話装置2a、2bに接続要求の通知を行う。さらに、この第2ホストコントローラ17bによりこの受信側の第2接続用BTユニット13fを制御してこれら第1,第2両接続用BTユニット13e,13f同士をACLリンクおよびSCOリンクにより接続させ、その接続を確立させる。
【0170】
また、第2ホストコントローラ17bは上記ACLリンクおよびSCOリンク接続要求信号を受信後、マスタの第2BTユニット13dと通話者2の通話装置2b,2cとのSCOリンク接続とを切断してACLリンクのみの接続を保持する一方、この第2BT搭載機器11Bの第2接続用BTユニット13fを上記フォワード伝送路を介して第1BTユニット13cに接続するように切替スイッチ22を切替制御する。
【0171】
この後、この第1BTユニット13cに通話者1の通話装置2aをSCOリンクにより接続させる。
【0172】
(c)一方、第1BT搭載機器11Aでは、上記(a)制御の次に第1ホストコントローラ17aにより第1BTユニット13aを制御することにより、これに通話者1の通話装置21をSCOリンクにより接続させ、その接続を確立させる。
【0173】
これにより、第1,第2BT搭載機器11A,11B同士がSCOリンクにより接続されると共に、これら第1,第2BT搭載機器11A,11Bの両通話者1の通話装置2a,2a同士がSCOリンクにより無線接続されるので、これら通話者1はその通話装置2a,2aを介して機器本体同士を介した音声通話をすることができる。
【0174】
また、この第4の制御シーケンスによれば、第1,第2BT搭載機器11A,11Bのスタンバイ状態から機器本体同士を介した音声通話モードへ移行し、機器本体同士を介した音声通話中においても常時第1,第2両BT搭載機器11A,11Bの各携帯電話器2d,2eがマスタの各第2BTユニット13b,13dにACLリンクにより接続されているので、各携帯電話器2d,2eは常時着信信号を受信することができる。
【0175】
図21(A)は第1BT搭載機器11Aが通話中、例えば通話者1と通話者2の各通話装置2aと2bまたは2cが通話中であって、第2BT搭載機器11Bがスタンバイ状態である第3モードを示している。
【0176】
図21(B)はこの第3モードの第1,第2BT搭載機器11A,11Bを上記第4の制御シーケンスにより機器本体同士を介した音声通話モードに移行させる制御シーケンスを示している。
【0177】
(a)すなわち、この場合、まず機器本体同士を介した音声通話要求を行う通話者1の通話装置2aを有する第1BT搭載機器11Aでは、その第1ホストコントローラ17aによりマスタの第2BTユニット13bを制御し、これと、これまでに既に接続されていた通話者2の通話装置2b,2cとのSCOリンクのみを切断してACLリンクのみを保持させる。
【0178】
(b)次に、第1ホストコントローラ17aにより第1接続用BTユニット13eをマスタに設定してヘッドセット・プロファイル(HS)をAGモードで動作させてからこの第1接続用BTユニット13eよりACLリンクとSCOリンク接続要求信号を第2BT搭載機器11Bへ送信させる。
【0179】
一方、第1ホストコントローラ17aは切替スイッチ22を切断制御して、これまでに第1BTユニット13aを第2BTユニット13bに接続していたフォワード伝送路の接続先を第2BTユニット13bから第1接続用BTユニット13eに切り替えることにより第1BTユニット13aに第1接続用BTユニット13eを接続する。
【0180】
(c)一方、第2BT搭載機器11Bでは、その第2ホストコントローラ17bにより第2接続用BTユニット13fをスレーブに設定してヘッドセット・プロファイル(HS)をヘッドセット(HS)モードで動作させている。これにより、上記第1BT搭載機器11Aの第1接続用BTユニット13eから上記ACLリンクおよびSCOリンク接続要求信号を第2BT搭載機器11Bの第2接続用BTユニット13fにより受信させ、その受信したことを第2ホストコントローラ17bにより検出し、第2BT搭載機器11B、もしくは、通話装置2a、2bに接続要求の通知を行う。さらに、この第2ホストコントローラ17bによりこの受信側の第2接続用BTユニット13fを制御してこれら第1,第2両接続用BTユニット13e,13f同士をACLリンクおよびSCOリンクにより接続させ、その接続を確立させる。
【0181】
また、第2ホストコントローラ17bは上記ACLリンクおよびSCOリンク接続要求信号を受信後、この第2BT搭載機器11Bの第2接続用BTユニット13fを上記フォワード伝送路を介して第1BTユニット13cに接続するように切替スイッチ22を切替制御する。
【0182】
この後、この第1BTユニット13cを制御して、これに通話者1の通話装置2aをSCOリンクにより接続させる。一方、このとき、第1BT搭載機器11Aでは、そのマスタの第1BTユニット13aには既に通話者1の通話装置2aがACLリンクとSCOリンクとにより接続されている。
【0183】
これにより、第1,第2BT搭載機器11A,11B同士がSCOリンクにより接続されると共に、これら第1,第2BT搭載機器11A,11Bの両通話者1の通話装置2a,2a同士がSCOリンクにより無線接続されるので、これら通話者1はその通話装置2a,2aを介して機器本体同士を介した音声通話をすることができる。
【0184】
また、この第4の制御シーケンスによれば、第1,第2BT搭載機器11A,11Bのスタンバイ状態から機器本体同士を介した音声通話モードへ移行し、機器本体同士を介した音声通話中においても常時第1,第2両BT搭載機器11A,11Bの各携帯電話器2d,2eがマスタの各第2BTユニット13b,13dにACLリンクにより接続されているので、各携帯電話器2d,2eは常時着信信号を受信することができる。
【0185】
図22(A)は第1,第2両BT搭載機器11A,11Bが共に通話中、例えば共に通話者1と通話者2の各通話装置2aと2bまたは2cがそれぞれ通話中である第4モードを示している。
【0186】
図22(B)はこの第4モードの第1,第2BT搭載機器11A,11Bを上記第4の制御シーケンスにより機器本体同士を介した音声通話モードに移行させる制御シーケンスを示している。
【0187】
(a)すなわち、この場合、まず機器本体同士を介した音声通話要求を行う通話者1の通話装置2aを有する第1BT搭載機器11Aでは、その第1ホストコントローラ17aによりマスタの第2BTユニット13bを制御し、これと、これまでに既に接続されていた通話者2の通話装置2b,2cとのSCOリンクのみを切断してACLリンクのみを保持させる。
【0188】
(b)次に、第1ホストコントローラ17aにより第1接続用BTユニット13eをマスタに設定してヘッドセット・プロファイル(HS)をAGモードで動作させてからこの第1接続用BTユニット13eよりACLリンクとSCOリンク接続要求信号を第2BT搭載機器11Bへ送信させる。
【0189】
一方、第1ホストコントローラ17aは切替スイッチ22を切断制御して、これまでに第1BTユニット13aを第2BTユニット13bに接続していたフォワード伝送路の接続先を第2BTユニット13bから第1接続用BTユニット13eに切り替えることにより第1BTユニット13aに第1接続用BTユニット13eを接続する。
【0190】
(c)一方、第2BT搭載機器11Bでは、その第2ホストコントローラ17bにより第2接続用BTユニット13fを制御してスレーブに設定してヘッドセット・プロファイル(HS)をヘッドセット(HS)モードで動作させている。これにより、上記第1BT搭載機器11Aの第1接続用BTユニット13eから上記ACLリンクおよびSCOリンク接続要求信号を第2BT搭載機器11Bの第2接続用BTユニット13fにより受信させ、その受信したことを第2ホストコントローラ17bにより検出し、第2BT搭載機器11B、もしくは、通話装置2a、2bに接続要求の通知を行う。さらに、この第2ホストコントローラ17bによりこの受信側の第2接続用BTユニット13fを制御してこれら第1,第2両接続用BTユニット13e,13f同士をACLリンクおよびSCOリンクにより接続させ、その接続を確立させる。
【0191】
また、第2ホストコントローラ17bは上記ACLリンクおよびSCOリンク接続要求信号を受信後、この第2BT搭載機器11Bの第2接続用BTユニット13fを上記フォワード伝送路を介して第1BTユニット13cに接続するように切替スイッチ22を切替制御する。
【0192】
この後、この第1BTユニット13cに通話者1の通話装置2aをSCOリンクにより接続させる。一方、このとき、第1BT搭載機器11Aでは、そのマスタの第1BTユニット13aには既に通話者1の通話装置2aがACLリンクとSCOリンクとにより接続されている。
【0193】
これにより、第1,第2BT搭載機器11A,11B同士がSCOリンクにより接続されると共に、これら第1,第2BT搭載機器11A,11Bの両通話者1の通話装置2a,2a同士がSCOリンクにより無線接続されるので、これら通話者1はその通話装置2a,2aを介して機器本体同士を介した音声通話をすることができる。
【0194】
また、この第4の制御シーケンスによれば、第1,第2BT搭載機器11A,11Bのスタンバイ状態から機器本体同士を介した音声通話モードへ移行し、機器本体同士を介した音声通話中においても常時第1,第2両BT搭載機器11A,11Bの各携帯電話器2d,2eがマスタの各第2BTユニット13b,13dにACLリンクにより接続されているので、各携帯電話器2d,2eは常時着信信号を受信することができる。
【0195】
図23(A)はこのようにして第1,第2両BT搭載機器11A,11Bにつながる通話者1同士がその各通話装置2a,2aにより機器本体同士を介した音声通話しているモードを示している。図23(B)は上記機器本体同士を介した音声通話モードを一方のBT搭載機器、例えば11Aにおいて通話者1と通話者2がそれらの各通話装置2a,2bまたは2cにより音声通話するモードへ移行させる場合の第4の制御シーケンスを示している。
【0196】
(a)すなわち、この場合、まず通話者2音声通話要求を行う通話者1の通話装置2aを有する第1BT搭載機器11Aでは、その第1ホストコントローラ17aによりマスタの第2BTユニット13bを制御し、これと、これまでに既に接続されていた通話者2の通話装置2b,2cとのACLリンクをそのまま保持させる。
【0197】
(b)次に、第1ホストコントローラ17aにより第1接続用BTユニット13eからACLリンクとSCOリンク切断要求信号を第2BT搭載機器11Bへ送信させる。
【0198】
一方、第1ホストコントローラ17aは切替スイッチ22を切断制御して、これまでに第1BTユニット13aを第1接続用BTユニット13eに接続していたフォワード伝送路の接続先を第1接続用BTユニット13eから第2BTユニット13bに切り替えることにより第1BTユニット13aに第2BTユニット13bを接続する。
【0199】
(b)一方、第2BT搭載機器11Bでは、その第2ホストコントローラ17bにより第2接続用BTユニット13fをスレーブに設定してヘッドセット・プロファイル(HS)をヘッドセット(HS)モードで動作させている。これにより、上記第1BT搭載機器11Aの第1接続用BTユニット13eから上記ACLリンクおよびSCOリンク切断要求信号を第2BT搭載機器11Bの第2接続用BTユニット13fにより受信させ、その受信したことを第2ホストコントローラ17bにより検出すると、この第2ホストコントローラ17bによりこの受信側の第2接続用BTユニット13fを制御してこれら第1,第2両接続用BTユニット13e,13f同士のACLリンクおよびSCOリンクの接続を切断する。
【0200】
また、第2ホストコントローラ17bは上記ACLリンクおよびSCOリンク切断要求信号を受信後、この第2BT搭載機器11Bの第2BTユニット13dを上記フォワード伝送路を介して第1BTユニット13cに接続するように切替スイッチ22を切替制御する。
【0201】
(c)一方、第1BT搭載機器11Aでは、上記(a)制御の次に第1ホストコントローラ17aにより第2BTユニット13bを制御することにより、これに通話者2の通話装置2bまたは2cをSCOリンクにより接続させ、その接続を確立させる。
【0202】
これにより、第1BT搭載機器11Aにおける通話者1と通話者2の各通話装置2a,2b,2cが第1,第2BTユニット13a,13bを介してSCOリンクにより音声通話可能に接続されたので、第1BT搭載機器11Aの通話者1と通話者2が各通話装置2a,2b,2cを介して音声通話することができる。
【0203】
図24(A)は上述した図23(A)と同様に、第1,第2BT搭載機器11A,11Bにつながる通話者1同士がその通話装置2a,2aにより機器本体同士を介した音声通話をしているモードを示している。図24(B)はこの機器本体同士を介した音声通話モードから携帯電話器2d,2eによる発信,着信信号受信可能かつ音声通話可能モードに移行させる場合の第4の制御シーケンスを示している。
【0204】
すなわち、この場合の制御ステップ(a),(b)は上記図23(B)で示す制御ステップ(a),(b)と同一であるので、図24中、同一符号(a),(b)を付してその重複した説明を省略している。
【0205】
(c)上記制御ステップ(b)の次に、第1BT搭載機器11Aでは、第1ホストコントローラ17aにより第2BTユニット13bを制御することにより、これと携帯電話器2d,2eとをSCOリンクにより接続する。
【0206】
これにより、第1BT搭載機器11Aにおける通話者1の通話装置2aと携帯電話器2d,2eとが第1BTユニット13a,13bを介してSCOリンクにより音声通話可能に接続されたので、第1BT搭載機器11Aの通話者1の通話装置2aと携帯電話器2d,2eとにより発信,着信,及び通話を行うことができる。
【0207】
なお、上記実施形態では、例えば2台の第1,第2BT搭載機器11A,11B間で各々の通話者1,2同士が音声通話する場合について説明したが、本発明はこれら第1,第2BT搭載機器11A,11Bを、例えば2台の自動車や自動二輪車等の車両にそれぞれ搭載し、これら車両間で各々の第1,第2BT搭載機器11A,11Bを介して各々の通話者1,2により音声通話するように構成してもよい。
【0208】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の通話装置を備えたBT搭載機器等の機器本体に、これら複数の機器本体間で音声通話させる音声通信手段をそれぞれ設けたので、これら各機器本体の複数の通話装置同士によりそれぞれ音声通話することができるうえに、これら複数の機器本体間で音声通話することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る音声通話システムの一部の機能ブロック図。
【図2】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第1実施形態の第1モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の第1モードを機器本体同士を介した音声通話モードへ移行させるための第1の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【図3】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第1実施形態の第2モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の第2モードを機器本体同士を介した音声通話モードへ移行させるための第1の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【図4】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第1実施形態の第3モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の第3モードを機器本体同士を介した音声通話モードへ移行させるための第1の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【図5】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第1実施形態の第4モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の第4モードを機器本体同士を介した音声通話モードへ移行させるための第1の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【図6】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第1実施形態の機器本体同士を介した音声通話モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の機器本体同士を介した音声通話モードを通話者2音声通話モードへ移行させるための第1の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【図7】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第2実施形態の第1モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の第1モードを機器本体同士を介した音声通話モードへ移行させるための第2の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【図8】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第2実施形態の第2モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の第2モードを機器本体同士を介した音声通話モードへ移行させるための第2の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【図9】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第2実施形態の携帯電話器から着信信号を受信したときのモードを示す機能ブロック図、(B)はその携帯電話器から着信信号を受信後、この携帯電話器を介して通話者が音声通話するモードへ移行するための第2の制御シーケンスを示す機能ブロック図。
【図10】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第2実施形態の第3モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の第3モードを機器本体同士を介した音声通話モードへ移行させるための第2の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【図11】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第2実施形態の第4モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の第4モードを機器本体同士を介した音声通話モードへ移行させるための第2の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【図12】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第2実施形態の機器本体同士を介した音声通話モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の機器本体同士を介した音声通話モードを通話者2音声通話モードへ移行させるための第2の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【図13】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第2実施形態の機器本体同士を介した音声通話モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の機器本体同士を介した音声通話モードを携帯電話器着信モードへ移行させるための第2の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【図14】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第3実施形態の第1モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の第1モードを機器本体同士を介した音声通話モードへ移行させるための第3の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【図15】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第3実施形態の第2モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の第2モードを機器本体同士を介した音声通話モードへ移行させるための第3の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【図16】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第3実施形態の第3モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の第3モードを機器本体同士を介した音声通話モードへ移行させるための第3の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【図17】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第3実施形態の第4モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の第4モードを機器本体同士を介した音声通話モードへ移行させるための第3の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【図18】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第3実施形態の機器本体同士を介した音声通話モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の機器本体同士を介した音声通話モードを通話者2音声通話モードへ移行させるための第3の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【図19】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第3実施形態の機器本体同士を介した音声通話モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の機器本体同士を介した音声通話モードを携帯電話器着信モードへ移行させるための第3の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【図20】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第4実施形態の第1モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の第1モードを機器本体同士を介した音声通話モードへ移行させるための第4の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【図21】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第4実施形態の第2モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の第2モードを機器本体同士を介した音声通話モードへ移行させるための第4の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【図22】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第4実施形態の第3モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の第3モードを機器本体同士を介した音声通話モードへ移行させるための第4の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【図23】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第4実施形態の第4モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の第4モードを機器本体同士を介した音声通話モードへ移行させるための第4の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【図24】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第4実施形態の機器本体同士を介した音声通話モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の機器本体同士を介した音声通話モードを通話者2音声通話モードへ移行させるための第4の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【図25】(A)は図1で示す音声通話システムの一部を具備した第4実施形態の機器本体同士を介した音声通話モードを示す機能ブロック図、(B)は同(A)の機器本体同士を介した音声通話モードを携帯電話器着信モードへ移行させるための第4の制御シーケンスを示す複数のBT搭載機器の機能ブロック図。
【符号の説明】
1 音声通話システム
2a,2b,2c,2d,2e 通話装置
3 通話装置本体
4 通話装置本体のBTユニット
5 BTアンテナ
11A〜11N BT搭載機器
12 BT搭載機器の本体ケース
13a,13b BT搭載機器のBTユニット
13a,13c 第1BTユニット
13b,13d 第2BTユニット
13e 第1接続用BTユニット
13f 第2接続用BTユニット
14a,14b BTアンテナ
17 ホストコントローラ
17a 第1ホストコントローラ
17b 第2ホストコントローラ
21 スイッチ操作部
22 切替スイッチ

Claims (3)

  1. 音声通話可能の通話ユニットおよびこの通話ユニットの音声信号を無線で送受信し、音声通話時にスレーブに設定されるブルートゥースユニットをそれぞれ備えた複数の通話装置と、
    これら複数の通話装置のブルートゥースユニットとの間で各々無線通信し音声通話時にマスタに設定される複数のブルートゥースユニットおよび上記複数の通話装置同士間の音声通話時に、上記マスタの一方で受信した上記一方のスレーブからの音声信号を他方のマスタにフォワーディングさせて他方のスレーブに送信させ、これらスレーブ間を音声通話可能に無線接続するフォワーディング手段をそれぞれ備えた複数の機器本体と、を具備し、上記複数の機器本体間の音声通話時に、音声通話要求を行う上記機器本体に上記通話装置として備えた携帯電話器の接続先を、音声通話を要求している上記通話装置と無線接続されている上記マスタに、着信信号受信可能に無線接続するように切り替える一方、携帯電話器に着信があった場合には、音声通話を要求している上記通話装置を、上記音声通話要求を行う上記機器本体の通話装置と音声通話可能に無線接続されるマスタ以外の他方のマスタと無線接続するように切り替える接続機器切替機能を備えている通信手段を、上記機器本体にそれぞれ設けたことを特徴とする音声通話システム。
  2. 上記複数の機器本体を介してこれらの通話装置同士により音声通話するときに、その音声通話要求を行う上記機器本体は、音声通話要求相手先の上記機器本体に音声通話接続要求信号、または、音声通話接続信号を出力する一方、その音声通話要求相手先の上記機器本体は音声通話接続要求信号、または、音声通話接続信号を受信したときに、接続要求の通知を行い、さらに、音声通話要求を行う上記機器本体と音声通話可能に無線接続すると共に、音声通話要求相手先の上記通話装置と音声通話可能な無線接続された上記マスタと音声通話可能に接続されて上記複数の機器本体間を音声通話可能に無線接続することを特徴とする請求項1記載の音声通話システム。
  3. 上記通信手段は、上記機器本体の複数のマスタを制御するホストコントローラに配設されていることを特徴とする請求項1記載の音声通話システム。
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