JP4070524B2 - 音声通話支援装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声通話システムに係り、特にブルートゥースを利用した音声通話機器を備えた音声通話支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年脚光を浴びている短距離無線通信用の規格の1つであるBluetooth(ブルートゥース:以下、「BT」と表記する)では、ISM(Industrial Scientific and Medical)帯と呼ばれる2.4GHz周波数帯を利用した周波数ホッピング型のスペクトラム拡散通信方式が採用されている。この通信方式では、2.4GHz周波数帯(2.402GHz〜2.480GHz)の通信チャネルを79チャネル(中心周波数f(k)=2402+k(MHz)(k=0、1、2、…、78)、帯域幅1MHz)使用し、そのチャネルを625μsのタイム・スロット毎にランダムに変化(ホッピング)させ、すなわち1秒間に1600回、チャネルを切り替えて通信を行なうようになっている。
【0003】
このBTでは、端末(通信機器)群による1対多(「マスタ(Master)」対「スレーブ(Slave)」)通信のトポロジー構成が採用される。この構成では、マスタとして機能する1台の端末に対しスレーブとして機能する最大7台の端末が同時に接続可能なピコネットと呼ばれるグループが形成される。このピコネット内では、マスタ側で決められる周波数ホッピング・パターンに同期して、マスタ側の端末とスレーブ側の端末との間で625μsのタイム・スロット毎に送信と受信を相互に繰り返すことにより双方向の通信が行なわれる。このBTによる通信は、その規格(BTの技術仕様)上、マスタ対スレーブ間で定義されており、スレーブ対スレーブ間の直接通信が許可されていない。
【0004】
この場合のマスタ側の端末及びスレーブ側の端末間では、回線交換型のSCO(Synchronous Connection Oriented)リンクと、非同期パケット通信型のACL(Asynchronous Connection Less)リンクとの2つの接続リンクが規定される。例えば、SCOリンクは音声のようにリアルタイム性が必要なデータに、またACLリンクは一般的なデータにそれぞれ使用される。
【0005】
このBTでは、その状態遷移として、電源を入れた直後又は通信リンク切断後の待ち受けフェーズから、マスタ及びスレーブ間の同期確立フェーズ(問い合わせ(Inquiry)、呼び出し(Page))及びその通信接続フェーズ(接続、データ転送)を経て、低消費電力モードへ順次移行していく。この内、低消費電力モードには、パーク・モード(Park Mode)、ホールド・モード(Hold Mode)、及びスニフ・モード(Sniff Mode)の3つが規定され、その規定上、スレーブ側は3つのモード全てに、またマスタ側はホールド・モードのみに遷移できるようにサポートされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記BT用のユニット(前記説明のBT機能を有するユニット、以下「BTユニット」と表記する。例えばBTモジュールがこれに相当する)を搭載した端末(例えば、ヘッドセット)間で、BTを用いて音声通話を行なう場合を考えると、二者(ヘッドセット同士等)間の通話は、必ずマスタ対スレーブ間の関係で実現されるようになっている。
【0007】
すなわち、マスタ側では、BTの規定上では3つの低消費電力モードのうち唯一サポートされているホールド・モードが現状のBTユニットでは対応されておらず、従ってマスタ側の端末は、3つの低消費電力モードのいずれも使用できず、その分、スレーブ側の端末に比べて消費電力が大きくなってしまうといった問題があった。
【0008】
この場合、将来的にホールド・モードに対応するBTユニットが実際にリリースされたとしても、低消費電力モードから通常使用時の通信接続フェーズに復旧させるタイミングによっては応答性が悪くなるケースが考えられ、利用者の使い勝手が悪い。また、応答性を良くした場合は低消費電力モードの効果が薄れてしまう。とくに携帯電話やヘッドセットなどの小容量のバッテリーで動作する端末をマスタとして動作させる場合には問題となる。
【0009】
また、マスタ側の端末の消費電力に関する問題や利用者の使い勝手の悪さ以外にも、二者間通話では、通話装置(ヘッドセット等)にスイッチ等の操作系が必須となるため、汎用的な通話装置ではそのままの状態では使用できない。さらに、利用者が車両の運転手等の場合にはその運転操作を行いながら、これとは別に音声通話用のスイッチ操作が通話装置に対して必要となるため、安全性の面でも不利となることが予想される。
【0010】
本発明は、このような従来の事情を背景になされたもので、BTを用いた通話時にマスタ対スレーブの関係でマスタ側の低消費電力モード使用の制約によりスレーブ側よりも消費電力が高くなることに起因する不都合を解消し、かつ、利用者の使い勝手を良くした音声通話支援装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、二者間の通話装置(BTユニット搭載)による通話に際し、両通話装置間に配置される機器本体側に、BTユニットを2個実装(デュアル実装)し、この両BTユニット間を互いに折り返すようにフォワーディング(forwarding)させる音声通信経路を確立することを骨子とする。この両BTユニット間をフォワーディングさせる位置は、例えばPCMインターフェース又はPCMコーデック後のアナログインターフェース等を例示できる。
【0012】
これにより、デュアル実装のBTユニットをマスタとし、各通話装置全てをスレーブとする状態でデュアル実装のBTユニット間を経由して各通話装置間で音声通話が可能になる。このため、全ての通話装置でBTの低消費電力モードを使用できることから、通話装置側の低消費電力化を図れ、これによる多機能化やアップグレード化に優れた機器設計を行なえ、しかも通話装置側の通話に関するスイッチ操作が不要になるため、汎用的な通話装置を使用できる点でも優れた音声通話システムを提供できる。本発明に係る音声通話システムは、このような着想を元に完成されたものである。
【0013】
本願の請求項1に係る発明では、ブルートゥースの規格で定められたマスタ及びスレーブの関係で無線通信を行なうブルートゥースユニットを搭載した通話装置間の無線通信支援を行うための音声通話支援装置であって、前記通話装置との無線通信を行なう複数のブルートゥースユニットを搭載する音声通信支援装置本体と、前記複数のブルートゥースユニットのそれぞれに接続される音声PCM(Pulse Code Modulation)信号用インターフェースと、前記音声PCM用インターフェースに接続され、音声PCM信号及び音声アナログ信号を相互に変換するPCMコーデックと、前記PCMコーデックに接続される音声アナログ信号用インターフェースと、前記複数のブルートゥースユニットを、通話時は常にマスタに設定し、第一の通話装置に接続された複数のブルートゥースユニットのうちの一のブルートゥースユニットから、前記音声PCM信号用インターフェース又は前記音声アナログ信号用インターフェースを経由して、前記複数のブルートゥースユニットのうちの他のブルートゥースユニットから接続された他の通話装置に音声信号を伝送する伝送手段とを備え、前記通話装置間の音声通話をスレーブ間の音声通話に切り替えることを特徴とするものである。
【0015】
請求項2記載の発明では、前記複数の通話装置を切り替え可能な操作手段をさらに備えたものであり、また、請求項3記載の発明では、前記機器本体に搭載された複数のブルートゥースユニットを経由(フォワーディング)して前記複数の通話装置に音楽を配信させる手段をさらに備えたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る音声通話支援装置の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、本実施形態に係る音声通話支援装置の全体構成を示す機能ブロック図である。図1に示す音声通話支援装置は、機器(音声通話支援装置)本体を介して二者(通話者1、2)間でBTの無線通信により音声通話を行うものである。BTユニット10a、10bを搭載した2台の通話装置11a(通話者1側)、11b(通話者2側)と、それらの間で、BTによる無線通信が可能になる様に接続された2つのBTユニット20a、20bを搭載した機器本体21とから構成される。
【0019】
2台の通話装置11a、11bは、例えばヘッドセット、携帯電話、PHS、携帯情報端末(PDA等)等の電子機器で構成され、図示しない通話装置内の基本構成(電源、制御回路、表示器、スピーカ/マイクロホン、操作部、無線通信系等)に加え、前述のBTユニット10a、10bがその通話装置内に一体に組み込まれ又は別体に分離して搭載される。
【0020】
BTユニット10a、10bには、そのハードウェア構成上、2.4GHz帯域用のBTアンテナ12a、12bのほか、図示しない2.4GHz帯域をサポートする周波数ホッピング型のスペクトル拡散通信用のとしてのRFチップや、RFトランシーバとの間でベース・バンド(BB)信号の送受信を制御するリンクコントローラとしてのBBチップ等が含まれる。
【0021】
機器本体21は、例えばBTを含む各種通信プロトコル変換を担う通信装置(中継器)としてのゲートウェイ装置や、自動二輪車等の車両に搭載可能な車載器として適用可能なものである。この機器本体21には、図中の例では、そのハードウェア構成上、外部電源22aからの電圧を内部電源用電圧に変換(降圧)して機器本体21内の各部に供給する電源部22と、機器本体21の全体制御を担うホストコントローラ(CPUコア23a、ROM(フラッシュROM、EEPROM等)23b、RAM23cを内蔵)23と、このホストコントローラ23に接続されるI(Input)/O(Output)コントローラ24と、このI/Oコントローラ24にそれぞれ接続されるSRAM25、表示器26(図中の符号26aはバッファ)、及びスイッチ操作部27とが搭載される。
【0022】
この内、スイッチ操作部27には、アプリケーション(後述するBT用のスタックで定義される各プロファイルに相当するプログラム等)の切り替え、音量調整、電源オン/オフ等の各種操作に必要な操作器(操作ボタン、操作スイッチ等)のほか、必要に応じて現在のステータスを表示するLED(液晶やVFD(Vacuum Fluorescent Display)でもよい)が搭載される。
【0023】
上記構成に加え、機器本体21には、ホストコントローラ23にUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)等のインターフェースを介して接続される前述の各BTユニット20a、20bと、この各BTユニット20a、20bのそれぞれの音声PCM(Pulse Code Modulation)信号用入力及び出力端子に接続されて且つ、フォワードもしくはスルーする機能を有する切り換えスイッチ28と、この切り換えスイッチ28とそれぞれ個別に接続される音声PCM信号/音声アナログ信号変換用のPCMコーデック(CODEC:CODE/DECODE)29a、29bとが搭載される。各PCMコーデック29a、29bの入力及び出力端子には、それぞれアンプ30a、30b(それぞれ入力側アンプ31及び出力側アンプ32から構成される)を介して音声入出力デバイス33a、33b(それぞれスピーカ34及びマイクロホン35)とが接続される。
【0024】
上記構成の内、ホストコントローラ23は、機器本体21内の各種設定条件を電源オフ状態でも記憶するようにROM23bもしくは外付けROM25a上の所定領域に格納し、電源オン状態時にそのROM23b、もしくは外付けROM25a上の格納データを元に機器本体21内の各部を同一の設定条件に設定すると共に、ROM23bもしくは外付けROM25a上の所定領域に予め記憶された各種プログラムに基づく処理を、RAM23c、もしくはSRAM25上の所定領域をそのワークエリアとして用いて実行する。これにより、このホストコントローラ23は、その処理結果に基づいて機器本体21内の各部動作を制御したり、その処理結果をI/Oコントローラ24を介して表示器26、スイッチ操作部27のLED(図示しない)に表示させる。
【0025】
このホストコントローラ23が実行すべき各種プログラムの内、ROM23b、もしくは外付けROM25a上に実装されるBTのプロトコル・スタックに基づくアプリケーション(BTの各プロファイル)の種類には、例えば2つの通話装置11a、11bの機種(ヘッドセット、携帯電話等)やその利用シーン等に応じて「ヘッドセット・プロファイル(HS:Headset Profile)」や「ハンズフリー・プロファイル(HF:Hands Free Profile)」等の必要なプロファイルが例示される。
【0026】
この場合、ホストコントローラ23は、スイッチ操作部27での入力操作に応じた命令をI/Oコントローラ24を介して受けると、その命令に従ってBT用の各アプリケーション(各プロファイル:HS、HF)の切り替えを行い、そのアプリケーションに従ってシステム本体21内の各部に対し2つのBTユニット20a、20bを介して所定の利用シーンに応じた動作を実行させる。
【0027】
2つのBTユニット20a、20bには、前述の通話装置11a、11bに搭載されたBTユニット10a、10bと同様に、そのハードウェア構成上、2.4GHz帯域用のBTアンテナ40(40a、40b)のほか、図示しない2.4GHz帯域をサポートする周波数ホッピング型のスペクトル拡散通信用のとしてのRFチップや、RFトランシーバとの間でベース・バンド(BB)信号の送受信を制御するリンクコントローラとしてのBBチップ等が含まれる。
【0028】
BTアンテナ40a、40bは、機器本体21に実装される2つのBTユニット20a、20bに個別に取り付けられる。この2つのBTアンテナ40a、40bの取り付け位置は、機器本体11の設置場所、その筐体形状・寸法等に応じて、相互の電波干渉の影響を考慮して適当な距離を離間させた適宜位置に設定される。
【0029】
切り換えスイッチ28は、二者(通話者1、2)間の通話装置11a、11bを用いた通話時には、2つのBTユニット20a、20b間を互いに接続する音声PCM信号の伝送経路(本発明の伝送手段)として、その一方(例えば、BTユニット20a)から入力される音声PCM信号を折り返すようにして、その他方(例えば、BTユニット20b)に出力(フォワーディング)する機能と、フォワーディング機能の不使用時は2つのPCMコーデック29a、29bの一方から入力される音声PCM信号を2つのBTユニット20a、20bの一方に出力する、もしくは2つのBTユニット20a、20bの一方から入力される音声PCM信号を2つのPCMコーデック29a、29bの一方に出力する機能とを有する。
【0030】
ここで、本実施形態の全体動作を説明する。
【0031】
まず、システム起動に際し、スイッチ操作部27の電源スイッチ(図示しない)が電源オン状態にされると、機器本体21内の2つのBTユニット20a、20bと、通話者1が使用する通話装置11a内のBTユニット10a及び通話者2が使用する通話装置11b内のBTユニット10bとの間で、BTの状態遷移フェーズ(待ち受けフェーズ、同期確立フェーズ、及び通信接続フェーズ)に応じた無線通信が実行され、接続状態に移行する。
【0032】
この接続状態では、2つの通話装置11a、11bのBTユニット10a、10bがスレーブとして、また機器本体21内の2つのBTユニット20a、20bが各スレーブ(BTユニット10a、10b)に対するマスタとして、それぞれ動作可能となる。
【0033】
その結果、通話者1の音声信号は、一方の通話装置11aからそのBTユニット10aによるBTの無線通信により機器本体21の一方のBTユニット20aにて受信され、そこから出力される音声PCM信号がその切り換えスイッチ28を経由して機器本体21の他方のBTユニット20bに入力され、そのBTユニット20bによるBTの無線通信により通話者2が使用する他方の通話装置11bのBTユニット10bにて受信される。
【0034】
一方、通話者2の音声信号は、上記と逆の音声通信経路で順次、通話装置11bのBTユニット10b、機器本体21のBTユニット20b、切り換えスイッチ28、BTユニット20a、及び通話装置11aのBTユニット10aに供給される。
【0035】
これにより、2つの通話装置11a、11b及び機器本体21を通して、音声リンク(SCO接続)による音声通信経路が確立され、通話者1、2間の音声通話が実現される。
【0036】
この場合、通話装置11a、11b側のBTユニット10a、10bはスレーブとして動作するため、BTの接続状態から前述した3つの低消費電力モード(パーク・モード、ホールド・モード、スニフ・モード)のいずれも使用可能となる。
【0037】
これに対し、機器本体21内にデュアル実装されたBTユニット20a、20bは、所定の通話装置(携帯電話)とリンクを確立する時以外は、常時マスタとして動作する。ちなみに、通話装置としての携帯電話と機器本体21との間をBT接続する場合は、同期が確立されるまでのフェーズ(問い合わせ、呼び出し)では,携帯電話がマスタ側、機器本体21がスレーブ側となり、同期確立後に機器本体21から呼び出しをかけて、機器本体21をマスタ側、携帯電話をスレーブ側とすることが可能となる。従って、この場合でも、同期確立後に行なわれる二者間の通話時では、上記と同様に機器本体21がマスタとして動作可能になる。
【0038】
従って、本実施形態によれば、通話装置11a、11bによる二者間の通話時に、通話装置11a、11b側(各BTユニット10a、10b)をいずれもスレーブとし、機器本体21側(2個実装のBTユニット20a、20b)をマスタとする状態で、2個実装のBTユニット20a、20b間を経由する音声通信経路を確保して、二者間で音声のやり取りが実現される。
【0039】
これによれば、機器本体側の2個実装のBTユニットはマスタとして動作するために現状のホールド・モードに対応していないBTユニットでは低消費電力モードが使用できないものの、機器本体21については大型バッテリー等の電流容量の大きい給電装置に接続できるため、消費電力について特に問題にはならない。また、2個実装のBTユニットの接続相手となる通話装置(携帯電話、ヘッドセット等)側のBTユニットは、その通話時は常にスレーブとして動作し、BTの低消費電力モードを使用できる。
【0040】
言い換えると、従来例では二者の通話装置のいずれかは必ずマスタとなり、そのBTの低消費電力モード使用に制約があるために消費電力に関する問題が生じる可能性があったが、本実施形態では二者の通話装置のいずれもがスレーブのままで音声通話が実現されるために、特にバッテリー容量に制約のある通話装置側でその消費電力を効果的に抑制することが可能となる。
【0041】
なお、本実施形態では、機器本体側の2個実装のBTユニット間を音声PCM信号の状態で音声PCM用切り替えスイッチ(音声PCM信号用インターフェース)を介してフォワーディングさせているが、本発明はこれに限らず、例えばPCMコーデック後の音声アナログ信号の状態でその音声アナログ信号用切り替えスイッチ(音声アナログ信号用インターフェース)を介してフォワーディングさせるように構成してもよい。この構成例を図2に示す。
【0042】
図2に示す音声通話システムには、上記と同様の構成(説明は便宜上省略)に加え、音声アナログ信号用切り換えスイッチ28aが追加されている。この音声アナログ信号用切り換えスイッチ28aは、二者(通話者1、2)間の通話装置11a、11bを用いた通話時には、2つのBTユニット20a、20b間を互いに接続する音声アナログ信号の伝送経路として、例えば一方のBTユニット20aから音声コーデック29aを介して入力される音声アナログ信号を折り返すようにして、他方の音声コーデック29bからBTユニット20bに出力(フォワーディング)する機能とフォワーディング機能の不使用時は音声入力装置33a、33bからアンプ30a、30bを介して入力される音声アナログ信号をPCMコーデック30a、30bの一方に出力する、もしくはPCMコーデック30a、30bの一方から入力される音声アナログ信号をアンプ30a、30bを
介して音声入力装置33a、33bの一方に出力する機能を有する。
【0043】
さらに、本実施形態の音声通話支援装置を利用して通話装置側にBT接続による音楽配信を行なうことも可能となる。この応用例を図3に示す。図3に示す音声通話支援装置は、上記と同様の構成(一部を除き図示及び説明を省略)に加え、音楽配信システムとして機能するために、例えばホストコントローラ23内のROM、もしくは外付けROM25a等にBTのプロファイル(アプリケーション)として「オーディオ・ビジュアル・プロファイル(Audio Visual Profile)」を実装している。
【0044】
これに加え、この音声通話支援装置は、外部の音楽ソースからの音楽用の音声アナログ信号をアナログインターフェース51を介して機器本体21内のA/D52を介してデジタル信号に変換して取り込み、バッファ53を介して例えばDSP(Digital Signal Processor)54にてSBC(Sub Band Codec)によりCDクオリティを保つ音楽情報としてホストコントローラ23から2個実装のBTユニット20a、20b経由で所定の通話装置(図中の例ではヘッドセット)11a、11bに音楽配信可能となっている。
【0045】
この例の変形実施として、アナログインターフェース51の代わりにデジタルインターフェースを使用することもできるが、この場合にはSCMC(Serial Copy Management System)等のコピー防止処置を施すことが望ましい。
【0046】
また、本実施形態の別の応用例として、スイッチ操作部のボタン、スイッチの代わりに通話装置側もしくは機器本体側に音声認識及び音声合成の各機能を追加し、通話者の音声による指令を音声認識してその指令に応じて予め設定された制御コマンドを例えばメモリテーブル等を参照して特定し、その制御コマンドをBT接続により機器本体側に送信したり、スイッチ操作部のステータス表示のLED(又は液晶等)の代わりに、現在のステータス情報を音声合成してそのガイダンスが可能となるように通話装置側にBT接続により送信したりしてもよい。
【0047】
さらに、本実施形態では、機器本体側にBTユニットを2個実装してあるが、本発明はこの個数に限定されるものではなく、例えば3個以上でもよい。この場合には、3人以上の通話者が通話装置を使用して同時に音声通話することも可能となる。この場合であっても、スイッチ操作部からの操作指令等に基づくホストコントローラの切替制御により、上記と同様の二者間の通話も可能である。
【0048】
また、本実施形態では、通話装置2台による二者間通話の事例を説明してあるが、本発明はこの台数に限定されるものではなく、3台以上でもよい。この応用例を図4に示す。
【0049】
図4に示す音声通話支援装置では、上記と同様の構成(説明は便宜上省略)に加え、5台の通話装置(3台のヘッドセット111〜113、2台の携帯電話114、115)のBTユニットがそれぞれスレーブとして、機器本体側の2個実装のBTユニット20a、20bをそれぞれマスタとする関係で、BTによる音声リンク(SCO接続、ACL接続)を確立可能となっている。この例では、スイッチ操作部27の所定の切替操作により、その切替指令を元にホストコントローラ23がBTの各プロファイルの切り替え等を制御し、これにより、5台の通話装置の内の特定の通話装置間でBT接続による音声通話が可能となっている。
【0050】
なお、本発明は、代表的に例示した上述の実施形態に限定されるものではなく、当業者であれば、特許請求の範囲の記載内容に基づき、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の態様に変形、変更することができる。これらの変更、変形例も本発明の権利範囲に属するものである。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、全ての通話装置でBTの低消費電力モードを使用できることから、通話装置側の低消費電力化を図れ、これによる多機能化やアップグレード化に優れた機器設計を行なえ、しかも通話装置側の通話に関するスイッチ操作が不要になるため、汎用的な通話装置を使用できる点でも優れた音声通話支援装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る音声通話支援装置の全体構成を示す概略ブロック図。
【図2】 機器本体側のBTユニット間を音声アナログ信号により接続する場合の音声通話支援装置を説明する概略ブロック図。
【図3】 音楽配信を行なう場合の応用例に係る音声通話支援装置を説明する概略ブロック図。
【図4】 複数の通話装置を切り替えて使用する場合の応用例に係る音声通話支援装置を説明する概略ブロック図。
【符号の説明】
10a,10b BTユニット(通話装置側:スレーブとして動作)
12a、12b BTアンテナ(通話装置側)
11a、11b 通話装置
20a、20b BTユニット(機器本体側:マスタとして動作)
21 機器本体
23 ホストコントローラ
28 音声PCM信号用切り換えスイッチ
28a 音声アナログ信号用切り換えスイッチ
29a、29b PCMコーデック
33a、33b 音声入出力装置
40a BTユニット20aに取り付けられるBTアンテナ(機器本体側)
40b BTユニット20bに取り付けられるBTアンテナ(機器本体側)

Claims (3)

  1. ブルートゥースの規格で定められたマスタ及びスレーブの関係で無線通信を行なうブルートゥースユニットを搭載した通話装置間の無線通信支援を行うための音声通話支援装置であって、
    前記通話装置との無線通信を行なう複数のブルートゥースユニットを搭載する音声通信支援装置本体と、
    前記複数のブルートゥースユニットのそれぞれに接続される音声PCM(Pulse Code Modulation)信号用インターフェースと、
    前記音声PCM用インターフェースに接続され、音声PCM信号及び音声アナログ信号を相互に変換するPCMコーデックと、
    前記PCMコーデックに接続される音声アナログ信号用インターフェースと、
    前記複数のブルートゥースユニットを、通話時は常にマスタに設定し、第一の通話装置に接続された複数のブルートゥースユニットのうちの一のブルートゥースユニットから、
    前記音声PCM信号用インターフェース又は前記音声アナログ信号用インターフェースを経由して、前記複数のブルートゥースユニットのうちの他のブルートゥースユニットから接続された他の通話装置に音声信号を伝送する伝送手段とを備え、
    前記通話装置間の音声通話をスレーブ間の音声通話に切り替えることを特徴とする音声通話支援装置。
  2. 前記複数の通話装置を切り替え可能な操作手段をさらに備えた請求項1記載の音声通話支援装置
  3. 前記機器本体に搭載された複数のブルートゥースユニットを経由(フォワーディング)して前記複数の通話装置に音楽を配信させる手段をさらに備えた請求項1記載の音声通話支援装置
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