JP3989616B2 - アロマテラピークロック - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、定刻になると多様な香りを放出する時計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、時計は目で文字盤を見て時刻を確認することを前提にして作られている。
また、直接時計を見なくても時刻を知ることが出来るように、音による時刻報知を行う補助装置を備えるものも開発されている。
しかし、それらは健康な人を対象に製造されたものであり、老人・身障者を対象にした時計はこれまでなかった。
特に、年齢にしたがって目が悪くなったり、耳が遠くなったりした老人や視覚障害、聴覚障害の身障者は、時計の時刻を知る適当な手段がなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、老人や身障者にも時計の時刻が判るように、香りによって時報を知らせることができるようにした香り時報付き時計(以下、「アロマテラピークロック」という。)を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するために、本発明のアロマテラピークロックは、時刻を知らせる時計機構と、香りを放出する芳香放出機構とを有し、定刻になると一定時間のあいだ芳香を放出して成るアロマテラピークロックにおいて
時計機構の2番車に設けた駆動ピンを弾性作用を介在させた3本の起動スイッチに連係し該起動スイッチを送風モーターと芳香の放出に関与するキャップの開閉に係るキャップ開閉モーターとの起動に電気的に連係して成り
芳香放出機構が前記キャップ開閉モーターにより駆動されるキャップ開閉親歯車と該キャップ開閉親歯車に一端が揺動自在に連結される連結板の他端に揺動自在に連結され両端に立設されるガイド柱に昇降自在に案内されるキャップ開閉操作板と該キャップ開閉操作板の一面に回転自在に設けられたキャップ開閉子歯車と該キャップ開閉子歯車にキャップ開閉操作板の降下行程で噛合する24歯車回転ピンとキャップ開閉子歯車と一体同軸でキャップ開閉操作板の他面の中心とその左右に中間歯車を介して連設されるキャップ上げ歯車と各キャップ上げ歯車の外周面に所要の分割位相で形成された円弧突起と、該円弧突起に所要にずれて係合しかつ香料ボトルのキャップに一体のキャップ開閉ピンと送風モーターと送風翼とを収納したケーシングに連接されたダクトと該ダクト内において前記キャップ開閉ピンに外嵌するとともにキャップの上蓋と前記ダクトの天井壁間に配置されるバネと該ダクト内でキャップが開閉されダクトの下壁外面に着脱自在に螺合される香料ボトルとから成る
【0005】
【発明の実施の形態】
時計が定刻になると、起動スイッチ4の第2端子7が第1端子5から第3端子10に接続が切替わり、送風モーター8及びキャップ開閉モーター9が駆動されて該キャップ開閉モーター9の回転が伝え歯車15に伝達され、該伝え歯車15と噛み合っているキャップ開閉親歯車16が回転する。
すると、前記キャップ開閉親歯車16に揺動自在に連結されている連結板18が該キャップ開閉親歯車16の回転に連れて上方に持ち上げられ、該連結板18の他端がキャップ開閉操作板21に揺動自在に連結されているため、該キャップ開閉操作板21は案内溝55がガイド柱28に植設された案内ピン54に案内され持ち上げられる。
この時、前記キャップ開閉親歯車16の円周縁に設けられている反転スイッチ切替ピン17が回転途中でチャイムスイッチ42をオンして数十秒間メロディーを流すと共に、半回転が終了すると反転スイッチ切替ピン17が反転スイッチ13の第3端子20と第2端子14の接続から第2端子14と第1端子19との接続に切替え前記キャップ開閉モーター9を停止する。
そして、前記キャップ開閉操作板21の上昇に伴って該キャップ開閉操作板21に取り付けられている前記キャップ上げ歯車25も一緒に持ち上げられ、該キャップ上げ歯車25の円弧突起24に係合している前記キャップ開閉ピン30がバネ36に反して持ち上げられて前記香料ボトル31の芳香芯32を密封している前記キャップ33を上昇させ、このとき、前記送風モーター8の駆動により送風翼が回転しているのでその送風に乗って芳香が前記ダクト34の開口部から5分間放出されることになる。
そして、5分間が経過すると、前記クロックムーブメント2の起動スイッチ4の第2端子7が第3端子10から第1端子5に接続が切替わり、前記送風モーター8が停止すると共に、反転スイッチ13の切替わりにより逆回転回路が形成されているため前記キャップ開閉モーター9が逆回転して前記キャップ開閉親歯車16の円周縁に設けられている反転スイッチ切替ピン17が回転途中で前記チャイムスイッチをオンして数十秒間メロディーを流すと共に、半回転が終了すると前記反転スイッチ切替ピン17が反転スイッチ13の第1端子19と第2端子14との接続から第2端子14と第3端子20との接続に切替え前記キャップ開閉モーター9を停止させる。
この時、前記キャップ開閉親歯車16の逆転により該キャップ開閉親歯車16に連結されている連結板18の下降によって前記キャップ開閉操作板21の案内溝55が前記ガイド柱28の案内ピン54に案内されながら該キャップ開閉操作板21が下降するが、その途中で該キャップ開閉操作板21に設けられた前記キャップ開閉子歯車22の歯に24歯車回転ピン27が噛み合って該キャップ開閉子歯車22が一定回転し、それに連れて該キャップ開閉子歯車22の回転軸23に固定されている前記キャップ上げ歯車25が回転してその回転が中間歯車26を介して左右のキャップ上げ歯車25に伝達されて、それぞれに前記キャップ開閉ピン30に係合する前記円弧突起24の位置が回転によって一定移動すると共に、前記キャップ33がバネ36の作用により前記芳香芯32を密封し、芳香の放出が終了する。
【0006】
【実施例】
以下、本発明に実施例を添付図面に基づいて説明する。
本発明のアロマテラピークロックは、時刻を知らせる時計機構と、香りを放出する芳香放出機構とからなるもので、さらに、芳香放出機構はキャップ開閉機構及び送風機構とを有する。
【0007】
前記時計機構において、時計の分針2番車1にはクロックムーブメント2の回転が歯車により伝達されるようになっており、クロックムーブメント2は乾電池3により駆動される時計機構を持ったもので、前記2番車1の近傍には切替動作をする起動スイッチ4を設けている。
起動スイッチは3本の端子からなり、第1端子5が主電源6のプラスに、第2端子7が送風モーター8及びキャップ開閉モーター9に、第3端子10が手動送風スイッチ11にそれぞれ電気配線されており、定刻なると、前記2番車1に設けた駆動ピン12により押し下げられ前記起動スイッチ4の第1端子5に接触していた第2端子7が第3端子10に接触し、第2端子7と第3端子10との接触状態が5分間継続するようになっている。そして、5分経過すると駆動ピン12が第2端子7との係合から外れて弾性作用により第2端子7が元に戻り再び第1端子5と第2端子7とが接触するように切替動作されるようになっている。
【0008】
一方、前記芳香放出機構のキャップ開閉機構において、前記キャップ開閉モーター9は、一端が前記反転スイッチ13の第2端子14に、他端を起動スイッチ4の第2端子7に電気配線されており、キャップ開閉モーター9の駆動により回転される伝え歯車15により伝え歯車15に噛み合っているキャップ開閉親歯車16を回転する。
そして、キャップ開閉親歯車16は、その円周縁に回転軸を対称とする2つの反転スイッチ切替ピン17が設けてあり、後述する連結板18が最下端に来た時に一方の反転スイッチ切替ピン17が反転スイッチ13の第1端子19に接触して反転スイッチ13を切替え(反転スイッチ13の第3端子20と第2端子14とが接触し)、連結板18が最上端に来た時に他方の反転スイッチ切替ピン17が反転スイッチ13の第3端子20に接触して反転スイッチ13を切替える(反転スイッチ13の第2端子14と第1端子19とが接触する)ように取付配置されており、一方、反転スイッチ13は3つの端子からなり、第1端子19が前記手動送風スイッチ11に、第2端子14が前記キャップ開閉モーター9に、第3端子20が主電源6のプラスにそれぞれ電気配線されている。
【0009】
さらに、前記キャップ開閉機構のキャップ操作機構において、前記キャップ開閉親歯車16の円周縁には揺動自在に連結板18が接続されており、連結板18はキャップ開閉親歯車16の回転に伴って移動すると共に、連結板18の他端にはキャップ開閉操作板21が揺動自在に接続されている。
そして、キャップ開閉操作板21には、24時間で1回転するキャップ開閉子歯車22が裏面に設けられており、キャップ開閉子歯車22の回転軸23がキャップ開閉操作板21を貫通して表面に突き出し、突き出した表面側の回転軸23に円周の3分の1にわたって円弧突起24が形成されたキャップ上げ歯車25が固定されており、さらにキャップ上げ歯車25の左右には中間歯車26を介して同様の円弧突起24が形成されたキャップ上げ歯車25が連結されている。
【0010】
また、前記キャップ開閉子歯車22の歯と噛み合う24歯車回転ピン27がガイド柱28に固定されており、前記キャップ開閉操作板21が上昇する時には噛み合わないが、下降する時に噛み合って前記キャップ開閉子歯車22を一方向にのみ一定回転させる(1時間に相当する分)と共に、一定回転したキャップ開閉子歯車22の逆転を防止するために24歯車逆転ストッパー29を前記キャップ開閉操作板21に固定している。
また、前記キャップ上げ歯車25の円弧突起24は、それぞれの円弧突起24がかち合わないように360°を3等分して120°ずつ分割して配置してあり、前記キャップ開閉子歯車21が最下端位置にある時に、同時に2以上のキャップ上げ歯車25の円弧突起24がキャップ開閉ピン30の突起に係合しないようにずらしており、これによって3種類の芳香がそれぞれ放出できるようになっている。
【0011】
そして、前記キャップ開閉ピン30は、後述の香料ボトル31の芳香芯32を解放及び密封するキャップ33の上蓋と送風機構のダクト34の天井壁間に配置されたバネ36の作用により前記キャップ33が前記ダクト34の下壁に押しつけられて芳香芯32を密封した時に、ダクト34の天井壁を貫通したキャップ開閉ピン30の先端が前記キャップ上げ歯車25の円弧突起24に係合する長さであり、キャップ開閉ピン30の先端には円弧突起24に係合するように前記キャップ上げ歯車25方向に向けて突起が設けられている。
【0012】
また、前記芳香放出機構の送風機構において、送風モーター8は、一方が主電源6に、他方が起動スイッチ4の第2端子7に電気配線されており、送風モーター8の回転軸には送風翼35が接線方向に固定されて、送風ケーシングの吸入口から吸い込んだ空気を放射方向に放出する遠心式送風ファンを形成し、さらに放出方向には角筒状のダクト34が接続されている。
【0013】
そして、前記キャップ開閉操作板21の下方には前記ダクト34が配置され、ダクト34内には、下端にゴムパッキンを有するキャップ33と、キャップ33の上蓋中央に固定され前記ダクト34の天井壁を貫通して上方に延びたキャップ開閉ピン30と、キャップ33の上蓋とダクト34の天井壁間に配置されたバネ36と、が設けられている。
【0014】
さらに、ダクト34の下壁には、芳香芯32が貫通する貫通孔と香料ボトル31の口部の突起ネジが嵌合するネジ溝が形成されたねじ込み式キャップ37とが一体に形成されており、内部には芳香剤が充填された香料ボトル31の口部が前記ねじ込み式キャップ37に螺合することができるようになっている。
なお、本発明の実施例ではキャップ33を3個設けたが、この数は香料ボトル31の数により適宜設計変更できるものである。
【0015】
また、前記香料ボトル31の芳香芯32は、芳香剤に浸漬される部分に吸水性の高い棒状材料で形成し、ダクト34内において送風に曝される部分は和紙で形成された複数の波形円盤38を平行に並べて形成する。
さらに、前記香料ボトル31には、気分をリラックスさせる香りとしてラベンダー、マージョラム、ゼラニウムや、気分をリフレッシュさせる香りとしてミント、ローズマリー、レモングラス、カルダモン等のエッセンシャルオイル(精油)を選択して採用することができ、本発明の実施例では3種類を選択して8時間サイクルで違う香りを発生させることができるようになっている。
このようなエッセンシャルオイル(精油)を使用することにより時刻の報知以外にアロマテラピー効果が期待でき、このアロマ(芳香)テラピー(治療)は、香りの、脳を直接刺激する働きを利用したもので、脳に伝えられた香りの刺激は、脳内の様々な働きを司る部位に伝達され、各種のホルモン分泌を促して、人間の自己治癒力を高めることもできるものである。
また、本発明の実施例として、液状の芳香剤(香水も含む)についてのみ説明したが、固形の芳香剤についても同様に前記ダクト34に配置することにより実施できるものであり、さらに芳香放出手段としてスプレー式、噴霧式なども選択することができる。
【0016】
一方、従電源39により起動されるチャイム回路40は、第1端子41がチャイムスイッチ42の一方に接続され、第2端子43が光センサー44を介してチャイムスイッチ42の他方に接続されているので、部屋が明るい時にはチャイム回路40が働くが、暗くなるとチャイム回路40が働かず夜にはメロディーが流れないようになっている。
そして、チャイム回路40の第3端子45と第4端子46は手動チャイムスイッチ47に接続されており、手動チャイムスイッチ47を押すことにより任意に曲を変えることができるようになっているし、第5端子48と第6端子49はチャイムボリュウム50に接続されており、チャイムボリュウム50を回転することにより音量を調節することができるし、第7端子51と第8端子52はスピーカー53にそれぞれ接続されている。
【0017】
また、手動送風スイッチ11は、一方が主電源6のマイナスに、他方が起動スイッチ4の第3端子10及び反転スイッチ13の第1端子19に電気配線されており、手動送風スイッチ11をオフにすることにより前記送風モーター8及び前記キャップ開閉モーター9の動作を停止させることができる。
【0018】
次に、上記構成のアロマテラピークロックの動作につき説明する。
まず、図1に基づいて、前記キャップ開閉モーター9の正転、逆転について述べると、正転時には、主電源6→配線(イ)→反転スイッチ13の第3端子20→反転スイッチ13の第2端子14→配線(ロ)←キャップ開閉モーター9→配線(ハ)(ニ)→起動スイッチ4の第2端子7→起動スイッチ4の第3端子10→配線(ホ)→手動送風スイッチ11→配線(ヘ)→主電源6の回路が形成されると共に、逆転時には、主電源6→配線(ト)→起動スイッチ4の第1端子5→起動スイッチ4の第2端子7→配線(ニ)(ハ)→キャップ開閉モーター9→配線(ロ)→反転スイッチ13の第2端子14→反転スイッチ13の第1端子19→配線(チ)→手動送風スイッチ11→配線(ヘ)→主電源6の回路が形成されるものである。
【0019】
まず、時計が定刻になると、前記クロックムーブメント2の起動スイッチ4が入り(起動スイッチ4の第2端子7が第1端子5から第3端子10に接続が切り替わり)、送風モーター8及びキャップ開閉モーター9が駆動されてキャップ開閉モーター9の回転が伝え歯車15に伝達され、伝え歯車15と噛み合っているキャップ開閉親歯車16が回転する。
すると、前記キャップ開閉親歯車16に揺動自在に連結されている連結板18がキャップ開閉親歯車16の回転に連れて上方に持ち上げられ,連結板18の他端がキャップが開閉操作板21に揺動自在に連結されているため、キャップ開閉操作板21の案内溝55がガイド柱28に植設された案内ピン54に案内されながらキャップ開閉操作板21が持ち上げられる。
この時、前記キャップ開閉親歯車16の円周縁に設けられている反転スイッチ切替ピン17が回転途中でチャイムスイッチ42をオンして数十秒間メロディーを流すと共に、半回転が終了すると反転スイッチ切替ピン17が反転スイッチ13を切り替えて(反転スイッチ13の第3端子20と第2端子14の接続から第2端子14と第1端子19との接続に切り替わり)前記キャップ開閉モーター9を停止する。
【0020】
そして、前記キャップ開閉操作板21の上昇に伴ってキャップ開閉操作板21に取り付けられている前記キャップ上げ歯車25も一緒に持ち上げられ、キャップ上げ歯車25の円弧突起24に係合している前記キャップ開閉ピン30がバネ36に反して持ち上げられて前記香料ボトル31の芳香芯32を密封している前記キャップ33を上昇させ、このとき前記送風モーター8は主電源6→配線(リ)→送風モーター8→配線(ニ)→起動スイッチ4の第2端子7→起動スイッチ4の第3端子10→配線(ホ)→手動送風スイッチ11→配線(ヘ)→主電源6の回路によって、前記送風モーター8の駆動により送風翼35が回転しているのでその送風に乗って芳香が前記ダクト34の開口部から5分間放出されることになる。
そして、5分間が経過すると、前記クロックムーブメント2の起動スイッチ4が切り替わり(起動スイッチ4の第2端子7が第3端子10から第1端子5に接続が切り替わり)、前記送風モーター8が停止すると共に、すでに反転スイッチ13の切り替わりにより逆回転回路が形成されているため前記キャップ開閉モーター9が逆回転して前記キャップ開閉親歯車16の円周縁に設けられている反転スイッチ切替ピン17が回転途中で前記チャイムスイッチ42をオンにして数十秒間メロディーを流すと共に、半回転が終了すると前記反転スイッチ切替ピン17が反転スイッチ13を切り替えて(反転スイッチ13の第1端子19と第2端子14との接続から第2端子14と第3端子20との接続に切り替わり)前記キャップ開閉モーター9を停止させる。
【0021】
この時、前記キャップ開閉親歯車16の逆転によりキャップ開閉親歯車16に連結されている連結板18の下降によって前記キャップ開閉操作板21の案内溝55がガイド柱28の案内ピン54に案内されてキャップ開閉操作板21は下降するが、その途中でキャップ開閉操作板21に設けられた前記キャップ開閉子歯車22の歯に24歯車回転ピン27が噛み合ってキャップ開閉子歯車22が一定回転し(1時間に相当する分)、それに連れてキャップ開閉子歯車22の回転軸23に固定されている前記キャップ上げ歯車25が回転してその回転が中間歯車26を介して左右のキャップ上げ歯車25に伝達されて、それぞれに前記キャップ開閉ピン30に係合する前記円弧突起24の位置が回転によって一定移動すると共に、前記キャップ33がバネ36の作用により前記芳香芯32を密封する。
なお、本発明の実施例では芳香の放出時間を5分間としたが、部屋の大きさ等により時間調節することができるものである。
このようにして、芳香の放出が終了し、次の定刻にクロックムーブメント2の起動スイッチ4が作動するまでこの状態を継続する。
【0022】
アロマテラピークロックの上記のような芳香放出制御をマイクロコンピュータ(IC回路)を利用して行うこともできる。
例えば、制御プログラムが開始され、クロックムーブメント2の起動スイッチ4からの信号が入力されると(ステップ1)、キャップ開閉モーター9の正転及び送風モーター8への送電が出力される(ステップ2)。キャップ開閉モーター9が所定回転すると、キャップ開閉親歯車16のストップセンサーが作動し(ステップ3)、キャップ開閉モーター9への送電がストップし(ステップ4)、キャップ開閉親歯車16が停止する。この間送風モーター8は回転し続けるが、5分間経過すると(ステップ5)、送風モーター8への送電が停止し(ステップ6)、同時にキャップ開閉モーター9逆転への送電が出力され(ステップ7)、キャップ開閉モーター9が所定回転すると、キャップ開閉親歯車16のストップセンサーが作動し(ステップ8)、キャップ開閉モーター9への送電がストップし(ステップ9)、キャップ開閉親歯車16が停止して、制御プログラムが終了する。
【0023】
【発明の効果】
以上の如く、本発明のアロマテラピークロックは、年齢にしたがって目が悪くなったり、耳が遠くなったりした老人や視覚障害、聴覚障害の身障者にも時計の時刻が判るように、香りによって時報を知らせることができると共に、芳香剤としてエッセンシャルオイル(精油)を選択することによりアロマテラピー(芳香治療)効果による健康管理ができるものである。
また、1日に、自動的に数回香りが変わるため、飽きや慢性化防止が考慮されていると共に、香料ボトルがダクト外面でのねじ込み式であるため、好きな香りを簡便に取り換え選択できる利点もある。
さらに、場合によっては、芳香剤に代えて森林浴のフィトンチッや消臭剤を使用することにより、不快感の取り除きにも効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアロマテラピークロックの配線図。
【図2】本発明のアロマテラピークロックの芳香放出機構の説明図。
【図3】本発明のアロマテラピークロックの香料ボトル取付部の断面図。
【符号の説明】
1 2番車
2 クロックムーブメント
3 乾電池
4 起動スイッチ
5 第1端子
6 主電源
7 第2端子
8 送風モーター
9 キャップ開閉モーター
10 第3端子
11 手動送風スイッチ
12 駆動ピン
13 反転スイッチ
14 第2端子
16 キャップ開閉親歯車
19 第1端子
20 第3端子
39 従電源
40 チャイム回路
42 チャイムスイッチ
44 光センサー
47 手動チャイムスイッチ
50 チャイムボリュウム
53 スピーカー

Claims (1)

  1. 時刻を知らせる時計機構と、香りを放出する芳香放出機構とを有し、定刻になると一定時間のあいだ芳香を放出して成るアロマテラピークロックにおいて
    時計機構は、2番車に設けた駆動ピンを弾性作用を介在させた3本の起動スイッチに連係し該起動スイッチを送風モーターと芳香の放出に関与するキャップの開閉に係るキャップ開閉モーターとの起動に電気的に連係して成り
    芳香放出機構は前記キャップ開閉モーターにより駆動されるキャップ開閉親歯車と該キャップ開閉親歯車に一端が揺動自在に連結される連結板の他端に揺動自在に連結され両端に立設されるガイド柱に昇降自在に案内されるキャップ開閉操作板と該キャップ開閉操作板の一面に回転自在に設けられたキャップ開閉子歯車と該キャップ開閉子歯車にキャップ開閉操作板の降下行程で噛合する歯車回転ピンとキャップ開閉子歯車と一体同軸でキャップ開閉操作板の他面に配置される第1のキャップ上げ歯車及び該第1のキャップ上げ歯車の左右に中間歯車を介して連設される第2、第3のキャップ上げ歯車と各キャップ上げ歯車の外周面に所要の分割位相で形成された円弧突起と該円弧突起に所要にずれて係合しかつ香料ボトルのキャップに一体のキャップ開閉ピンと送風モーターと送風翼とを収納したケーシングに連接されたダクトと該ダクト内において前記キャップ開閉ピンに外嵌するとともにキャップの上蓋と前記ダクト天井壁間に配置されるバネと該ダクト内でキャップが開閉されダクトの下壁外面に着脱自在に螺合される香料ボトルとから成り、モーターの回転運動を直線運動系に変換し該直線運動系に配列される歯車を直線運動系の下降行程で回転させることによるダクト内に配列される香料ボトルのキャップの上昇とバネの介在によるキャップの降下でキャップの開閉をなし所定の香料ボトルから順次に香料が放出されることを特徴とするアロマテラピークロック。
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