JP3988436B2 - 撮像素子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像素子に係り、特にその撮像素子からの出力信号が供給される信号処理回路が簡素化出来る撮像素子の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
内外の市場の拡大に対応して近年画素数の多い撮像素子をより安価に入手出来るようになって来ている。
この撮像素子の画素数を多画素化した場合、単一の読み出し回路で画素からの信号を一括して読み出したのでは読み出し速度を高速にする必要があり、高速にする為の回路部品コストが高くなり、その回路の消費電流も増大する。
そこで、撮像素子を分割して複数の読み出し回路を用いて同時に分割した素子からの信号を読み出すことで、読み出し速度(周波数)を低速にして、消費電流や部品コストを低減することが考えられている。
【0003】
高精細度のHDTVに対応した撮像素子を一例に、図7及び図8を用いて、具体的に説明する。
図7(b)に示される撮像素子は、受光部71と読み出し回路72とより構成される。
図7(b)に示すように水平方向に1920個の有効画素(受光部71の画素)を有する撮像素子を1個の読み出し回路72で読み出す(一括読み出しの)場合の読み出し回路の動作について、図13と共に説明する。
読み出し回路72は、読み出し開始アドレスレジスタ72A、シフトレジスタ制御回路131、シフトレジスタ(CCD)132、及び出力アンプ133より構成される。
供給される水平同期信号に同期してシフトレジスタ制御回路131は、シフトレジスタ132に対してロードパルス(LD)を出力し、シフトレジスタ132はこのロードパルス(LD)に同期して水平方向1ライン分の各画素の出力信号を撮像素子(受光部71)よりシフトレジスタ132に取り込む。ここまで
【0004】
また、シフトレジスタ制御回路131は水平同期信号の入来を起点としてクロックパルスをカウントしていき、カウント値が予め読み出し開始アドレスレジスタ72Aに設定した読み出し開始アドレス(TS)(図7の場合は、TS=192クロック)と一致するとシフトレジスタ(CCD)132に対して読み出しのための転送許可フラグ(SE)を出力する。
この転送許可フラグ(SE)が供給されてシフトレジスタ(CCD)132は、水平同期信号から読み出し開始アドレス(TS)分だけ遅れて水平方向1ライン分の各画素の出力を1本の素子出力信号として転送クロック(SCK)に同期して順次、出力アンプ133を介して素子出力として出力する。
【0005】
図7(b)に示すように、水平方向に1920個の有効画素(受光部)を有する撮像素子を1個の読み出し回路72で一括読み出しを行う場合、水平周波数を33.75kHz、水平ブランキング期間を280クロック(水平同期信号から映像信号開始点までを192クロック、映像信号終了点から水平同期信号までを88クロック)とすると、読み出し回路72の動作周波数は、
33.75kHz×(1920+280)=74.25MHz
となる。
【0006】
これに対して、図8に示すように撮像素子を2分割して、水平方向に2個の読み出し回路83、読み出し回路84を設け、これを同時に駆動した(2分割読み出しの)場合、水平周波数を33.75kHz、水平ブランキング期間を140クロック(水平同期信号から映像信号開始点までを96クロック、映像信号終了点から水平同期信号までを44クロック)とすると、各読み出し回路83,84の動作周波数は、
33.75kHz×(960+140)=37.125MHz
となり、一括読み出しに比べて撮像素子を2分割すると読み出し回路の動作周波数を1/2にすることが出来、2分割すると読み出し速度を1/2の低速にすることが出来る。
【0007】
つぎに、図9乃至図12を用いて、撮像素子の素子数を更に多画素化した場合(素子の受光部の分割数は4)について、以下に説明する。
ここでの一例は、図9に示される水平方向に2画面分(1920画素+1920画素)の有効画素部(受光部91〜受光部94)を有する撮像素子を、4個の水平読み出し回路(読み出し回路96〜読み出し回路99)を用いてHDTVと同じ水平同期周波数(33.75kHz)で読み出し、図11に示される4個のバッファメモリ(バッファメモリ112A〜バッファメモリ112D)を用いて2本のHDTV信号(受光部91,92からなるHDTV1信号と、受光部93,94からなるHDTV2信号)として出力する場合である。
【0008】
図9の撮像素子は、水平方向の受光部(有効画素部)が3840画素(水平方向に2画面分)、この受光部の両端に遮光部90,95が各24画素ずつで、水平方向の合計が3888画素で構成されている。
これに対して読み出し回路96〜99は、水平方向の全画素数を均等に4分割した972(=3888/4)画素ずつに対応した読み出しを行い、
読み出し回路96は24画素の遮光部90と948画素の受光部91との計972画素を、
読み出し回路97は972画素の受光部92を、
読み出し回路98は972画素の受光部93を、
そして、読み出し回路99は948画素の受光部94と24画素の遮光部95との計972画素を、
それぞれ読み出すように構成されている。
【0009】
いま、この撮像素子に図9(a)に示されるような入射光が入射された時、各読み出し回路96〜99は水平同期信号から84クロック後に同時に読み出しを開始し、
読み出し回路96は遮光部90と受光部91の信号を素子出力1として、
読み出し回路97は受光部92の信号を素子出力2として、
読み出し回路99は受光部94と遮光部95の信号を素子出力4として、
図10(b)〜(e)のように出力する。このとき、各読み出し回路96〜99の動作周波数は37.125MHzである。
【0010】
各読み出し回路96〜99の出力(素子出力1〜4)は、図11に示されるようにA/D変換器111A〜111DでA/D変換してディジタル化された後、バッファメモリ112A〜112Dに書き込まれる。
バッファメモリ112A〜112Dはそれぞれ972ワード(水平方向の全画素数を均等に4分割した972画素ずつに対応の972ワード)のラインメモリ2本で構成されている。
【0011】
このラインメモリ2本の構成は、一方のラインメモリの書き込み時には他方のラインメモリを読み出し、他方のラインメモリの書き込み時には一方のラインメモリを読み出す。これを1ライン毎に交互に繰り返している。
【0012】
素子出力1から素子出力4のデータを各バッファメモリへ書き込む時のアドレスを図10(f)にバッファ1〜4として示す。
ここで、アドレスを(*)マークで示した期間は、遮光部90あるいは遮光部95のデータが入来する期間であり、この時はバッファメモリへの書き込みは行わない。(よって、この期間のアドレスは任意でよい。)
【0013】
つぎに、バッファメモリからの読み出し時には水平同期周波数は書き込み時と同じ33.75kHzだが、読み出しアドレスの周波数は書き込み時の2倍の74.25MHzとする。
水平同期信号から192クロック後にバッファ112Aとバッフア112Cだけの読み出しを同時に開始し、バッファ112Aから受光部91のデータ948画素分を読み出し終わると(水平同期信号から1140クロック後)これに続けてバッファ112Bから受光部92のデータ972画素分の読み出しを行い、一方、バッファ92Cから受光部73のデータ972画素分を読み出し終わると(水平同期信号から1164クロック後)これに続けてバッファ112Dから受光部94のデータ948画素分の読み出しを行う。
【0014】
図11で示したように各バッファメモリ112A〜112Dからの出力はD/A変換器113A〜113Dでアナログ化され、図11(f),(g)に示されるように受光部91と受光部92の信号はスイッチ114ABを介してHDTV1信号として、受光部93と受光部94の信号はスイッチ114CDを介してHDTV2信号として出力される。
この時のバッファメモリ112A〜112Dからの読み出しアドレスを図12(h)にバッファ1〜4として、またD/A変換器のアナログ出力波形(アナログ1〜4)と各スイッチの選択状態を図12(b)〜図12(g)に示す。
ここで、図12(h)のアドレスを(*)マークで示した期間は、バッファメモリからの出力が各スイッチにより非選択となる期間であり、この期間はバッファメモリのアドレスは任意でよい。
【0015】
図9に示されるように、水平方向の遮光部と受光部とを含めた全画素数を均等に4分割した972(=(24×2+3840)/4)画素ずつに対応した読み出しを各読み出し回路96〜99により行って、その各信号を図11に示されるバッファメモリ112A〜112Dに供給すると、バッファメモリのアドレス及びスイッチの切換えタイミングは図10及び図12に示されるように、各バッファメモリ112A〜112D及びスイッチ114AB,114CD毎に異なり、4個のバッファメモリは全てをそれぞれ別々のアドレスで制御し、2個のスイッチは別々に独立させて制御している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
以上、図9乃至図12により説明したように、遮光部と受光部とを含めた水平方向の全画素数を均等に4分割した972画素ずつに対応した読み出しを各読み出し回路により行って、その各読み出し信号をバッファメモリに供給すると、バッファメモリのアドレス及びスイッチの切換えタイミングは各バッファメモリ及びスイッチ毎に異なる。
よって、4個のバッファメモリと2個のスイッチは、全部それぞれ独立に制御されている。その為に、分割して読み出し回路数が多くなる程、各バッファメモリ及びスイッチを制御するアドレスの構成が、煩雑で大規模なものになってしまうのが問題となる。
【0017】
そこで、本発明は上記の問題を解決するために、特に複数の各読み出し回路から読み出される分割された各受光領域の画素数が等しくなるようにした撮像素子を提供し、撮像素子からの各読み出し信号を処理する処理回路であるバッファメモリの読み出しアドレスを簡素化することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る撮像素子は、複数の画素を行方向と列方向とに二次元配列した受光部を前記行方向または列方向のいずれか一の方向に画素数を同一にして複数に分割して、前記一の方向の画素数を同一にした複数の受光部を設けると共に、前記複数の受光部のうち始端または終端位置の少なくともどちらか一方の受光部の前側または後側に隣接して遮光部を設けた画素部と、前記一の方向の画素数を同一にした前記複数の受光部毎に設けられ、対応する前記受光部の信号を素子出力として読み出すと共に、対応する前記受光部に隣接する前記遮光部が存在している場合は、当該遮光部の信号を素子出力として読み出す複数の読み出し回路と、を有し、前記複数の読み出し回路は、共通の同期信号およびクロックパルスに基づいて、それぞれ対応する前記複数の受光部の信号の読み出しを同時に開始すると共に、前記複数の受光部の信号の読み出しを同一方向に向かって同時に終了し、かつ、前記複数の読み出し回路のうち対応する前記受光部に隣接する前記遮光部が存在する読み出し回路では、当該対応する前記受光部の信号を読み出しの開始前あるいは終了後に前記遮光部の信号を読み出す、ものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の撮像素子の実施の形態につき、好ましい実施例により、以下に図と共に説明する。
図1に本発明の撮像素子の構成の一実施例を示す。
【0020】
図1の撮像素子は、複数の画素を行方向と列方向とに二次元配列した領域を前記列方向に分割して、始端と終端位置との分割領域を遮光部10,15とし、両遮光部10,15に挟まれる4つの分割領域を受光部11〜14とした画素部と、前記各受光部及び遮光部の画素の読み出しを行う4つの読み出し回路16〜19とより構成される。
【0021】
図9の従来の撮像素子と同様に、本実施例の撮像素子は水平方向の受光部が3840画素、この受光部11〜14の両端に遮光部10,15が各24画素ずつ、水平方向の合計が3888画素で構成されている。
前記4つの読み出し回路16〜19から読み出される各受光部11〜14の画素数は等しく4分割されて、水平方向の各受光部が960(=3840/4)画素になるように分割される。
【0022】
これに対して4つの読み出し回路16〜19は、読み出し回路17及び読み出し回路18は、水平方向の全画素のうち受光部だけを均等に4分割(受光部11から受光部14)した960画素ずつを、読み出し回路16及び読み出し回路19は、更にそれぞれ遮光部10及び遮光部15を含めた984(=960+24)画素ずつをそれぞれ読み出すように構成されている。
【0023】
いま、この撮像素子に図1(a)のような入射光が入射された時、図2に示される各読み出し回路16〜19は、水平同期信号から72クロック(各読み出し開始アドレスレジスタ16AA,17AA,18AA,19AAに前もって設定されているTSの値で、TS1=TS2=TS3=TS4=72クロック)後に読み出しを開始し、読み出し回路16では先ず遮光部10の24画素分の信号を読み出し、この信号とこれに引き続いて読み出される受光部11の960画素分の信号とを合わせた信号を素子出力1として読み出す。
【0024】
一方、読み出し回路17〜読み出し回路19は、それぞれ受光部12〜受光部14の960画素分の信号を素子出力2〜素子出力4としてそれぞれ読み出す。更に読み出し回路19は、960画素分の信号の素子出力4に引き続いて遮光部15の24画素分の信号を素子出力4として読み出す。
【0025】
各読み出し回路16〜19から読み出された出力(素子出力1〜4)は、図示しないクランプ回路を介して、各基準レベルがそれぞれクランプされた読み出し回路の出力は各素子出力信号を読み出す図11で示した読み出し回路のA/D変換器111A〜111Dに供給される。
このA/D変換器111A〜111DでそれぞれA/D変換されてデジタル化された後、バッファメモリ112A〜112Dに書き込まれる。
【0026】
バッファメモリ112A〜112Dは、それぞれ960ワード(水平方向の全受光部の画素数を均等に4分割した972画素ずつに対応の960ワード)のラインメモリ2本で構成されており、従来例と同様に1ライン毎に書き込みと読み出しを交互に繰り返している。
クランプ回路を介した撮像素子の読み出し回路からのデータを各バッファメモリ112A〜112Dへ書き込む時の書き込みアドレスを図4(f)にバッファ1〜4として示す。
【0027】
ここで、バッファメモリ112Aには960画素分の受光部11のデータが水平同期信号から96(=72+24)クロック後に入来し、バッファメモリ112B〜112Dには960画素分の受光部12〜14のデータが水平同期信号から72クロック後に入来するため、4つのバッファメモリ112A〜112Dへの書き込みを制御するために必要な書き込みアドレスは2種類(図4(f)に示されるバッファ1とバッファ2〜4)である。
【0028】
つぎに、バッファメモリ112A〜112Dからの読み出し時には水平同期周波数は書き込み時と同じ33.75kHzであるが、読み出しアドレスの周波数は書込み時の2倍の74.25MHzとし、水平同期信号から192クロック後にバッファ112Aとバッファ112Cだけの読み出しを同時に開始し、バッファ112A及びバッファ112Cから受光部11及び受光部13のデータ960画素分を読み出し終わると(水平同期信号から1152(=192+960)クロック後)これに続けてバッファ112B及びバッファ112Dから受光部12及び受光部14のデータ960画素分の読み出しを行う。
【0029】
図11で示した読み出し回路の各バッファメモリ112A〜112Dからの出力はD/A変換器113A〜113DでD/A変換してアナログ化され、受光部11と受光部12の信号はスイッチ114ABを介してHDTV1信号として、受光部13と受光部14の信号はスイッチ114CDを介してHDTV2信号として出力される。
【0030】
この時のバッファメモリ112A〜112Dからの読み出しアドレスを図6(h)に、また、D/A変換器113A〜113Dのアナログ出力波形と各スイッチ114AB,114CDの選択状態を図6(b)〜図6(g)にそれぞれ示す。
【0031】
ここで、アドレスを(*)マークで示した期間はバッファメモリからの出力が各スイッチにより非選択となる期間であり、この時はバッファメモリ112A〜112Dのアドレスは任意でよいため、4箇所の(*)マークで示される期間にそれぞれアドレス0,1,…,958,959を挿入すれば、バッファメモリ112A〜112Dの読み出しアドレスは全て同じとなり、アドレス0,1,…,958,959を2回繰り返したものとなり、1種類に出来る。
【0032】
図4及び図6に示したように4つのバッファメモリ112A〜112Dの制御に必要なアドレスは、書き込み時には2種類、読み出し時には1種類となる。
読み出し時のアドレスを従来の2種類から1種類に減らすことが出来る。
よって、バッファメモリ112A〜112Dを制御するアドレスの制御回路の構成を簡略(小規模)化させることが出来る。
【0033】
つぎに、図5のタイミングチャートに示すように撮像素子の各受光部11〜14を、同時に読み出す場合について以下に説明する。
いま、この撮像素子に図1(a)に示すような入射光が入射された時、図3に示される読み出し回路16は、水平同期信号から72クロック(読み出し開始アドレスレジスタ16ABに前もって設定されているTSの値で、TS1=72クロック)後に読み出しを開始し、先ず遮光部10の24画素分の信号を読み出し、これに続いて(水平同期信号から(72+24=)96クロック後に)受光部11の960画素分の信号を素子出力1として読み出す。
【0034】
一方、読み出し回路17〜読み出し回路19は、水平同期信号から96クロック(読み出し開始アドレスレジスタ17AB,18AB,19ABに前もって設定されているTSの値で、TS2=TS3=TS4=96クロック)後に受光部12〜受光部14の読み出しを開始し、それぞれ受光部12、受光部13、受光部14の960画素分の信号を素子出力2〜素子出力4として読み出す。更に読み出し回路19は、受光部14の960画素分の信号の読み出しに引き続いて遮光部15の24画素分の信号を読み出す。
【0035】
各読み出し回路からの出力(素子出力1から素子出力4)は、クランプ回路を介してそれぞれA/D変換器111A〜111Dに供給されて、図11で示した読み出し回路のそれぞれA/D変換器111A〜111Dでデジタル化された後、バッファメモリ112A〜112Dに書き込まれる。
【0036】
バッファメモリ112A〜112Dはそれぞれの960ワードのラインメモリ2本で構成されており、従来例と同様に1ライン毎に書き込みと読み出しを交互に繰り返している。
クランプ回路を介した各クランプ出力のデータを各バッファメモリ112A〜112Dへ書き込む時のアドレスを図5(f)に示す。
【0037】
ここで、バッファメモリ112Aには960画素分の受光部11のデータが水平同期信号から96(=72+24)クロック後に入来し、バッファメモリ112B〜112Dには960画素分の受光部12〜14のデータが水平同期信号から96クロック後に入来するため、バッファメモリへの書込みを制御するために必要なアドレスは1種類(バッファ112A〜112D)でよい。
【0038】
つぎに、バッファメモリ112A〜112Dから読み出す場合について、以下に説明する。
バッファメモリ112A〜112Dからの読み出し時には水平同期周波数は書き込み時と同じ33.75kHzだが、読み出しアドレスの周波数は書き込み時の2倍の74.25MHzとし、水平同期信号から192クロック後にバッファメモリ112Aとバッファメモリ112Cだけの読み出しを同時に開始し、バッファメモリ112A及びバッファメモリ112Cから受光部11及び受光部13のデータ960画素分を読み出し終わると(水平同期信号から1152(=192+960)クロック後)これに続けてバッファメモリ112B及びバッファメモリ112Dから受光部12及び受光部14のデータ960画素分の読み出しを行う。
【0039】
図11で示した読み出し回路の各バッファメモリ112A〜112Dからの出力はD/A変換器113A〜113Dでアナログ化され、受光部11と受光部12の信号はスイッチ114ABを介してHDTV1信号として、受光部13と受光部14の信号はスイッチ114CDを介してHDTV2信号として出力される。
【0040】
この時のバッファメモリ112A〜112Dからの読み出しアドレスを図6(h)にバッファ1〜4として、また、D/A変換器113A〜113Dのアナログ出力波形と各スイッチ114AB,114CDの選択状態を図6(b)〜図6(g)にそれぞれ示す。
【0041】
ここで、アドレスを(*)マークで示した期間はバッファメモリからの出力が各スイッチにより非選択となる期間であり、この時はバッファメモリ112A〜112Dのアドレスは任意でよいため、バッファメモリ112A〜112Dの読み出しアドレスは全て同じで1種類でよい。
【0042】
図5及び図6に示されるように4個のバッファメモリ112A〜112Dの制御に必要なアドレスは、書き込み時には1種類、読み出し時にも1種類となるため、アドレスを制御する制御回路のアドレスの構成が更に簡略(小規模)化される。
【0043】
本実施例では、4個の読み出し回路16〜19で撮像素子を分割し読み出しているが、各読み出し回路から読み出される受光部11〜14の画素数が等しいようにすれば、受光部の分割数は4に限定されるものではなく、これ以外であってもよい。
【0044】
本実施例では、画素部(受光部、遮光部)と読み出し回路までを撮像素子の構成として説明したが、素子出力をディジタル化するためのA/D変換器までを含めた撮像素子であっても、本実施例と同様な効果が得られる。
【0045】
なお、本実施例では、遮光部は受光部全体の両端部(始端と終端位置)に設けた場合を説明したが、これに限定されるものではなく、遮光部は受光部全体のいずれか一方の位置に設けた場合でもよい。
遮光部より読み出される信号は受光部からの信号をクランプする基準レベル信号として使用されるので、各受光部より読み出される信号の前後の何れかにあればクランプする基準信号として使用出来る。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の撮像素子では、複数の画素を行方向と列方向とに二次元配列した受光部を前記行方向または列方向のいずれか一の方向に画素数を同一にして複数に分割して、前記一の方向の画素数を同一にした複数の受光部を設けると共に、前記複数の受光部のうち始端または終端位置の少なくともどちらか一方の受光部の前側または後側に隣接して遮光部を設けた画素部と、前記一の方向の画素数を同一にした前記複数の受光部毎に設けられ、対応する前記受光部の信号を素子出力として読み出すと共に、対応する前記受光部に隣接する前記遮光部が存在している場合は、当該遮光部の信号を素子出力として読み出す複数の読み出し回路と、を有し、前記複数の読み出し回路は、共通の同期信号およびクロックパルスに基づいて、それぞれ対応する前記複数の受光部の信号の読み出しを同一方向に向かって同時に開始すると共に、前記複数の受光部の信号の読み出しを同時に終了し、かつ、前記複数の読み出し回路のうち対応する前記受光部に隣接する前記遮光部が存在する読み出し回路では、当該対応する前記受光部の信号を読み出しの開始前あるいは終了後に前記遮光部の信号を読み出すようにしたので、撮像素子からの出力信号を処理するバッファメモリの書き込み、読み出しアドレスを、バッファメモリへの書き込み時のアドレスを1種類、バッファメモリから読み出し時のアドレスを1種類とすることが出来、バッファメモリに対して共通の1種類のアドレスでよく、制御を簡素化することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮像素子の構成を示した図である。
【図2】本発明の撮像素子を構成する読み出し回路の第1の実施例を示した図である。
【図3】本発明の撮像素子を構成する読み出し回路の第2の実施例を示した図である。
【図4】本発明の撮像素子の第1の実施例の各読み出し回路のタイミングチャートを示した図である。
【図5】本発明の撮像素子の第2の実施例の各読み出し回路のタイミングチャートを示した図である。
【図6】本発明の撮像素子の一実施例の読み出し回路のバッファメモリからの読み出しアドレスと、D/A変換器のアナログ出力波形と各スイッチの選択状態とを示した図である。
【図7】従来の撮像素子の構成の一例(受光部が1個の場合)を示した図である。
【図8】従来の撮像素子の構成の一例(分割した受光部が2個の場合)を示した図である。
【図9】従来の撮像素子の構成の一例(分割した受光部が4個の場合)を示した図である。
【図10】従来の撮像素子の一例の各読み出し回路のタイミングチャートを示した図である。
【図11】撮像素子の各素子出力を読み出すバッファメモリを有する読み出し回路の各構成を示した図である。
【図12】従来の撮像素子の一例の読み出し回路のバッファメモリからの読み出しアドレスと、D/A変換器のアナログ出力波形と各スイッチの選択状態とを示した図である。
【図13】一般のバッファメモリの読み出し回路の構成を示した図である。
【符号の説明】
10,15 遮光部
11〜14 受光部
16〜19 読み出し回路
16AA〜19AA,16AB〜19AB 読み出し開始アドレスレジスタ
111A〜111D A/D変換器
112A〜112D バッファメモリ
113A〜113D D/A変換器
114AB,114CD スイッチ
161,171,181,191 シフトレジスタ制御回路
162,172,182,192 シフトレジスタ(水平転送CCD)
163,173,183,193 出力アンプ
Claims (1)
- 複数の画素を行方向と列方向とに二次元配列した受光部を前記行方向または列方向のいずれか一の方向に画素数を同一にして複数に分割して、前記一の方向の画素数を同一にした複数の受光部を設けると共に、前記複数の受光部のうち始端または終端位置の少なくともどちらか一方の受光部の前側または後側に隣接して遮光部を設けた画素部と、
前記一の方向の画素数を同一にした前記複数の受光部毎に設けられ、対応する前記受光部の信号を素子出力として読み出すと共に、対応する前記受光部に隣接する前記遮光部が存在している場合は、当該遮光部の信号を素子出力として読み出す複数の読み出し回路と、を有し、
前記複数の読み出し回路は、共通の同期信号およびクロックパルスに基づいて、それぞれ対応する前記複数の受光部の信号の読み出しを同一方向に向かって同時に開始すると共に、前記複数の受光部の信号の読み出しを同時に終了し、かつ、前記複数の読み出し回路のうち対応する前記受光部に隣接する前記遮光部が存在する読み出し回路では、当該対応する前記受光部の信号を読み出しの開始前あるいは終了後に前記遮光部の信号を読み出す、
ことを特徴とする撮像素子。
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