JP3987444B2 - スチレン系樹脂発泡成形体からなる装飾用内外装材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスチレン系樹脂発泡成形体からなる装飾用内外装材、さらに詳しくは、特定の難燃剤と難燃助剤とからなる複合難燃剤を含む自己消火型スチレン系樹脂発泡成形体を芯材として使用した装飾用内外装材に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種建造物の屋内外に、構造物としてではなく装飾等のために造形物が設けられる場合がある。例えば、屋内では、柱の上端で天井への継ぎ目となる部分に装飾用の造形物が付設され、屋外では、外壁に装飾用の造形物が設けられることがある。このような装飾用内外装材は、軽量化の目的で芯材として合成樹脂発泡体を用い、その表面の一部あるいは全部に合成樹脂塗料あるいはセメント系塗料を塗布して、合成樹脂発泡体の表面保護と同時に装飾性を高めるようにしたものが多く用いられる。また、図2に示すように、所定形状に成形した合成樹脂発泡体(例えば、スチレン系樹脂発泡成形体1)を基材とし、その表面に耐アルカリ性のグラスファィバーメッシュのようなネット状物2を貼り付けた後、その上からモルタル組成物のような表面材を表面補強層あるいは装飾層3として塗布した装飾用内外装材4も知られている。
【0003】
一方、建築廃棄処分・再資源化に関する規則、建設リサイクル法規制等が年々厳しくなっており、この種の装飾用内外装材を分別回収・再資源化を可能とすることが急務となっている。さらに、スチレン系樹脂発泡成形体を芯材とする装飾建材は、JISA9511に規定する自己消火性が求められる。そのために、難燃剤を発泡性樹脂粒子に含浸させることが行われる。特許文献1(特開平9−255879号公報)には、難燃剤としてトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートを使用したスチレン系難燃性樹脂組成物が記載され、特許文献2(特開平11−130898号公報)には、難燃剤としてテトラブロモビスフェノールAジアリルエーテルを、難燃助剤としてジクミルパーオキサイドやクメンヒドロパーオキサイドを使用した発泡ポリスチレン樹脂粒子が記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−255879号公報
【特許文献2】
特開平11−130898号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
発泡性スチレン系樹脂粒子、それから得られた予備発泡粒子及び発泡成形体に自己消火性を付与するために、難燃剤はそれら粒子や成形体中に均一に分散していることが望まれる。ところで、前記トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートは、融点が低く含浸法でも発泡性スチレン系樹脂粒子に比較的均一に含浸させることができるが、これ単独ではテトラブロモシクロオクタン等に比べて難燃性が低く、効果的に自己消火性を発揮することができない。そのために、難燃助剤としてジクミルパーオキサイドやクメンヒドロパーオキサイドのような有機過酸化物を添加することが行われる。その作用として、燃焼時にラジカルを発生させることで、より少量で効率よく自己消火性を発泡成形体に付与していると考えられる。しかし、このような有機過酸化物は、当該発泡成形品のリサイクル時に溶融混練されると、ラジカルが発生し、そのラジカルがスチレン系樹脂を分解して分子量の低下をまねき、リサイクルされた樹脂の強度等の品質を悪化させるという課題がある。
【0006】
別の課題として、一般的に使用されているスチレン系樹脂発泡成形体は、ブタンやペンタン等の有機化合物を発泡剤として含む発泡性樹脂粒子を蒸気等により加熱して得た予備発泡粒子を型内発泡成形用型の型窩内に充填し、蒸気等で加熱して該予備発泡粒子を型内発泡成形することによって製造されるが、このような発泡成形体は、発泡剤にブタンやペンタン等を用いているため、経時的に大きな(通常、1.5%程度の)寸法収縮を起こす。そのために、装飾材の全長を長くした場合、中央部に引っ張り応力が発生し、表面に形成した化粧用塗膜に亀裂が発生しやすい。そのために装飾材自体を短くする必要があり、建造物への取り付け時に装飾材間に目地を多数設けなければならないことから、現場作業量がどうしても多くなる。
【0007】
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、十分な自己消火性を備えながら、リサイクル時に溶融混練されたときに、樹脂の強度低下等の品質悪化を招くことがなく、有効に再資源化することができるスチレン系樹脂発泡成形体からなる装飾用内外装材を提供することを目的とする。また、スチレン系樹脂発泡成形体の経時的な寸法収縮率を小さいものとし、長さの長いものとしても表面に塗布した化粧用塗材に亀裂等が発生しないようにしたスチレン系樹脂発泡成形体からなる装飾用内外装材を提供することを目的とする。それにより、現場での作業量を低減することができる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の発明者等は、種々の難燃剤と難燃助剤の組合せを検討した結果、下記種類の難燃剤と難燃助剤とを特定の比率で含む複合難燃剤が、発泡樹脂成形体用の難燃剤として、リサイクル時に分子量低下を起こしにくく、かつ優れた自己消火性を発揮できることを見い出し本発明に至った。
【0009】
すなわち、本発明による装飾用内外装材は、スチレン系樹脂粒子中に、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートからなる難燃剤90〜40重量%と、2,3−ジメチル−2,3−ジフェニルブタン又は3,4−ジメチル−3,4−ジフェニルヘキサンからなる難燃助剤10〜60重量%とからな複合難燃剤を、スチレン系樹脂粒子100重量部に対して、1〜7重量部含む自己消火型発泡性スチレン系樹脂粒子を予備発泡させて得られた予備発泡粒子を発泡成形して得た発泡成形体の表面の一部あるいは全部に合成樹脂塗料あるいはセメント系塗料を塗布してなることを特徴とする。
【0010】
上記、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート(以下、TDICとも称する)は融点115℃、分解温度285℃であり、2,3−ジメチル−2,3−ジフェニルブタン(ビスクミルと呼ばれることから、以下BCとも称する)は、融点113℃、分解温度205℃である。また、3,4−ジメチル−3,4−ジフェニルヘキサンは、融点142℃、分解温度230℃である。上記難燃剤と難燃助剤は、融点が比較的近いため、それらを混合した複合難燃剤は、融点がほぼ一つのピークを形成する(この温度を融点ピーク温度と称する)。また、複合難燃剤の融点ピーク温度は、融点降下により、難燃剤及び難燃助剤単独の融点より低いことを発明者等は見い出している。
【0011】
上記難燃剤と難燃助剤は、90〜40重量%と10〜60重量%の割合で使用される。難燃助剤の割合が10重量%未満の場合、自己消火性の発現には複合難燃剤を多量に使用する必要が生じ、その結果リサイクル性が阻害される。また、融点ピーク温度があまり低下せず、含浸温度又は混練温度を高くしなければならない。一方、60重量%を超える場合、難燃剤の割合が減るため、自己消火性が劣ることとなる。より好ましい難燃剤と難燃助剤の割合は、90〜60重量%と10〜40重量%である。
【0012】
複合難燃剤の含有割合は、スチレン系樹脂100重量部に対して、1〜7重量部である。1重量部未満では、十分な自己消火性が得られない。一方、7重量部を超える場合、自己消火性効果は飽和し、経済的でない。より好ましい含有割合は、1〜5重量部である。
【0013】
本発明に使用できるスチレン系樹脂粒子は、スチレン系であれば特に限定されない。例えば、スチレン単独重合体であっても、スチレンとそれと共重合可能な他のモノマーとの共重合体であってもよい。他のモノマーとしては、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、アクリロニトリル、メチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、ブチルアクリレート、メタクリル酸、ジビニルベンゼン、アルキレングリコールジメタクリレート等が挙げられる。なお、本明細書では、スチレン及びスチレンと共重合可能なモノマーもスチレン系モノマーと称している。更に、スチレン系樹脂は、他樹脂との混合樹脂であってもよい。他樹脂の例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニレンエーテル及びゴム変性スチレン系樹脂が挙げられる。混合の方法としては、押出機での押出ブレンドの他、重合ブレンド(水性媒体中でポリエチレン樹脂粒子等のスチレン系樹脂以外の樹脂粒子にスチレンモノマーを含浸させて重合させる方法)が挙げられる。
【0014】
上記スチレン系樹脂粒子に含浸させる発泡剤としては、炭酸ガス、窒素ガス等の無機発泡剤、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、それらの異性体等の脂肪族炭化水素、シクロブタン、シクロペンタン等の脂環式炭化水素、ジフルオロエタン、テトラフルオロエタン等のフッ化炭化水素等が挙げられる。特に好ましい発泡剤は、炭酸ガスである。その場合、炭酸ガス100%でもよいが、本発明の効果を阻害しない範囲で、他の発泡剤を加えてもよい。他の発泡剤としては、空気、窒素などの無機発泡剤、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサンなどの脂環族炭化水素、フッ化炭化水素などの有機発泡剤を混合することもできる。フッ化炭化水素としては、オゾン破壊係数がゼロであるジフルオロエタン、テトラフルオロエタンなどを使用することが好ましい。ここで、有機発泡剤は、発泡剤の全体量の20重量%を超えない範囲で使用することが好ましい。発泡性樹脂粒子中の炭酸ガスの含有割合は、1〜15重量%が好ましい。
【0015】
スチレン系樹脂粒子中に炭酸ガスを含浸させるには、例えば、耐圧密閉容器に樹脂粒子を入れた後、炭酸ガスを圧入して、樹脂粒子を加圧された炭酸ガスと接触させることによって行うことができる。含浸温度は、樹脂粒子どうしが互いに合着して団塊化しない温度まで高くしてもよいが、通常0〜40℃である。樹脂粒子に炭酸ガスを含浸させるときの圧力は、10kg/cm2G以上であることが好ましく、より好ましくは15〜40kg/cm2Gである。含浸時間は、樹脂粒子が前記の炭酸ガス含有量となるように適宜調整することができ、1〜20時間が好ましく、2〜8時間がより好ましい。
【0016】
一方、他の発泡剤の含浸方法としては、懸濁重合時又は懸濁重合とは別に含浸させる方法が挙げられる。含浸に用いられる水性媒体には、含浸時のスチレン系樹脂粒子同士の結合を防止するために、懸濁安定剤を添加することが好ましい。懸濁安定剤としては、従来から懸濁重合において一般に使用されている公知のポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子や、第三リン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、ピロリン酸マグネシウム等の難水溶性無機化合物等が挙げられる。難水溶性無機化合物を用いる場合には、通常アニオン界面活性剤が併用される。アニオン界面活性剤としては、例えば脂肪酸石鹸、N−アシルアミノ酸又はその塩、アルキルエーテルカルボン酸塩等のカルボン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、アルキルスルホ酢酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩等のスルホン酸塩;高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩等の硫酸エステル塩;アルキルエーテルリン酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩等のリン酸エステル塩等が挙げられる。
【0017】
発泡性スチレン系樹脂粒子には、更に添加剤が含まれていてもよい。添加剤としては、高級脂肪酸アマイド、芳香族ビスアマイド、エチレンビスステアリルアマイド、高級脂肪酸、パラフィン、ワックス、動植物硬化油等の滑剤、トルエン、シクロヘキサン、ジイソブチルアジペート等の発泡助剤、可塑剤、気泡調整剤、気泡安定剤、充填剤、着色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。これら添加剤は、粒子の製造時や、複合難燃剤の含浸又は混練時に粒子に含ませることができる。
【0018】
発泡性スチレン系樹脂粒子の平均粒径は、用途に応じて適宜選択でき、例えば、0.3〜3mmの平均粒径のものを使用することができる。より好ましい平均粒径は、0.5〜2mmである。
【0019】
本発明における発泡成形体に使用する発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法としては、懸濁重合法や、押出機でスチレン系樹脂と複合難燃剤とを溶融混練した後、押し出したストランドをペレタイズする方法が挙げられる。このうち、生産効率の観点から懸濁重合法が好ましい。
【0020】
懸濁重合法において、前記した複合難燃剤を樹脂粒子に含浸させる方法としては、重合転化率が99.8%以上の段階又は、重合完了後の水性媒体中に添加して含浸させる方法が挙げられる。重合転化率が99.8%以上のときに含浸させることで、所定の分子量の発泡性スチレン系樹脂粒子を簡便に得ることができるので好ましい。
【0021】
複合難燃剤の添加方法は、例えば、水性媒体中に難燃剤と難燃助剤を別々に又は同時に投入する方法、難燃剤と難燃助剤をスーパーミキサー等で混合してから粉体状態のままで水性媒体中に投入する方法、撹拌装置を備えた予備分散槽内で均一に分散させた懸濁液を水性媒体に投入する方法が挙げられる。更に、発泡剤及び/又は上記添加剤と同時に含浸させることが好ましい。含浸をより円滑に行うために、水性媒体を加温することが好ましい。具体的には、70〜120℃の温度で、1〜6時間加温することが好ましい。
複合難燃剤及び発泡剤が含浸された自己消火型発泡性スチレン系樹脂粒子は、必要に応じて水性媒体から取り出される。取り出した粒子は、洗浄及び脱水乾燥させてもよい。
【0022】
上記自己消火型発泡性スチレン系樹脂粒子には適当な表面処理剤による処理がなされていてもよい。表面処理剤には、結合防止剤、帯電防止剤、滑剤、融着促進剤、ハイサイクル剤、離型剤等の公知のものを用いることができる。この他にも紫外線吸収剤、防錆剤、木材用防腐剤、防蟻剤、防黴剤、抗菌剤、香料、着色剤等の公知の添加剤を表面処理剤と併用してもよい。表面処理の方法は、タンブラーミキサー、ナウターミキサー、レディゲミキサー、プロシェアミキサーリボンブレンダー等の混合機を用いた公知の方法を用いることができる。
【0023】
上記自己消火型発泡性スチレン系樹脂粒子を予備発泡させて自己消火型スチレン系予備発泡粒子とする。予備発泡方法は、公知の方法をいづれも使用することができる。例えば、発泡ポリスチレンビーズ用予備発泡機を用いて、通常の条件で、製造することができる。特に、スチレン系樹脂粒子に炭酸ガスを含浸させて発泡性スチレン系樹脂粒子とし、次工程で、蒸気投入ラインと排気ラインを備えた予備発泡機内に、前記発泡性スチレン系樹脂粒子を投入し、蒸気投入ラインから蒸気を0.5〜5.0kg/cm2Gの投入圧力で供給すると共に、排気ラインから蒸気を含む雰囲気ガスを排気し、かつその間、発泡機内圧力を蒸気の投入圧力より0.05〜1.0kg/cm2G低く維持しながら予備発泡させてスチレン系樹脂予備発泡粒子を得る方法は、得られた予備発泡粒子を発泡成形して作られる成形品の寸法収縮率をきわめて小さくすることができるので有効である。なお、この方法において、炭酸ガスを含浸させる工程に次いで、直ちに予備発泡を行うことが好ましい。なお、予備発泡粒子の嵩密度は、0.01〜0.2g/cm3の範囲であることが好ましい。
【0024】
上記のスチレン系樹脂予備発泡粒子を製造するのに使用できる予備発泡機の一例を、図1により説明する。図中、100は予備発泡機、102は撹拌モーター、103は撹拌翼、104は邪魔棒、105は発泡槽上面検出器、106は発泡性粒子輸送器、107は発泡性粒子計量槽、108は発泡性粒子投入器、109は蒸気吹込制御弁、110は蒸気チャンバー、111は凝縮水排出弁、112は排気制御弁、113は予備発泡粒子排出口、114は予備発泡粒子一時受器、115は空気輸送設備、116は内圧検出・制御装置、117は蒸気吹込孔、118は蒸気投入圧力計、119は減圧弁、120は蒸気元圧力計を意味する。
【0025】
詳細には、一定量の蒸気が常に予備発泡機100内に供給されるように排気制御弁112等で予備発泡機100内の圧力(内圧検出・制御装置116で圧力検出)が常に供給圧力を下回るように制御を行う。例えば、蒸気の投入圧力を1.2kg/cm2G(蒸気投入圧力計118で検出)、予備発泡機内の圧力を0.8kg/cm2Gに設定した場合、予備発泡機100内の圧力を内圧検出・制御装置116にて検出し、制御信号が排気制御弁112へ送られ、排気ラインから0.4kg/cm2G圧分の圧力を抜きながら圧力の制御を行う。このように、予備発泡機100内圧力と排気制御弁112とをリンクさせて制御することにより、予備発泡機100内圧力の調整することができる。
【0026】
上記の方法において、投入圧力と予備発泡機内圧力との差が、0.05kg/cm2G未満であると低密度の予備発泡粒子が得られ難いばかりか、発泡成形体の外観、内部融着が悪く、非常に商品価値の低いものになってしまう。また、1.0kg/cm2Gを超えると予備発泡時の結合が増加するばかりか、発泡体表面の凹凸も大きくなり好ましくない。より好ましい圧力差は、0.1〜0.5kg/cm2Gである。
【0027】
予備発泡機内の発泡性樹脂粒子は、通常110〜160℃程度に加熱されることが好ましく、より好ましい加熱温度は110〜130℃である。加熱温度が110℃を下回ると、嵩密度0.5g/cm3以下の予備発泡粒子は得られ難いので好ましくない。また、加熱温度が160℃を上回ると予備発泡粒子同士が合着する傾向が強くなるので好ましくない。
【0028】
上記の自己消火型スチレン系樹脂予備粒子を発泡成形することで得られる発泡成形体は、自己消火性が良好であることに加えて、長期にわたる寸法収縮率にも優れており、寸法収縮率を0.5%以下にすることができる。また、揮発性有機化合物の含有量を1000ppm以下ときわめて少なくすることができる。
【0029】
発泡成形法は、特に限定されず、公知の方法をいづれも使用することができる。例えば、自己消火型スチレン系予備発泡粒子を成形用型窩内に充填し、蒸気により加熱する。蒸気との接触によって予備発泡粒子が加熱されると、予備発泡粒子は膨張するが、成形用窩型によって発泡できる空間が限定されているので、互いに密着すると共に融着一体化して所望の発泡成形体を得ることができる。発泡成形体の密度は、0.015〜0.5g/cm3程度が好ましい。所望の形状の一例として、図2に示すような形状の装飾材が挙げられる。
【0030】
上記発泡成形体は、難燃剤の含まれていない一般のポリスチレン発泡成形体と同様に押出機で減容や溶融混練してリサイクルしても、従来の自己消火型発泡性スチレン系樹脂粒子から得られる発泡成形体をリサイクルするよりも樹脂の劣化が少なく、リサイクル性の高い成形体となる。
【0031】
本発明によるスチレン系樹脂発泡成形体からなる装飾用内外装材は、このようにして得た発泡成形体の表面の全部もしくはその一部に塗装を施すことによって製造できる。本発明では塗装として樹脂塗装やモルタル塗装等を施すことができる。樹脂塗装として、水性塗料を使用したもの、溶剤塗料を使用したもの等いづれも使用することができる。水性塗料を使用した塗装には、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂等を使用することが好ましく、スプレー、エアーガン、刷毛塗り等の方法により塗装すればよい。また、溶剤塗料を使用した塗装を施す場合には、塗装する発泡成形体部分に下地処理を施すことが好ましい。また、モルタル系塗料とは、例えばJIS6909,JISA6916に規定されるようなセメントモルタルであり、水及び/又は合成樹脂エマルジョンと共に攪拌したものを使用することが好ましい。塗装を施す場合には、こて、吹き付け機、ローラー、刷毛などを使用して塗装することができる。
【0032】
さらに、芯材としての自己消火型スチレン系樹脂発泡成形体の表面に、耐アルカリ性のガラス繊維、炭素繊維等の無機系繊維、またアクリル繊維等の合成樹脂繊維から選ばれた一種又は数種類を織る又は編み込まれたネット状物を接着剤を用いて貼り付けた後、その上からモルタル組成物のような上記塗装を表面補強層あるいは装飾層として塗布することが好ましい。このようなネット状物を貼り付けることにより、塗装面に亀裂がはいるのを阻止することができる。
【0033】
本発明の好ましい態様による装飾用内外装材(発泡剤として炭酸ガスを使用したスチレン系樹脂予備発泡粒子からの成形体)では、長期にわたる寸法収縮率がきわめて小さい。そのために、長尺状の装飾材としても表面に塗布した化粧用塗装に芯材の収縮に起因して亀裂等が入るのを回避できる。また、短い装飾材を多数繋ぎ合わせる場合と比較して、現場での作業量を低減することができる。
【0034】
【実施例】
以下、本発明を実施例及び比較例に基づき更に詳しく説明するが、本発明はこれらにより限定されることはない。なお、実施例、比較例において、圧縮強さ、自己消化性、寸法収縮率、MFR(メルトフローレート)、及び、重量平均分子量の評価は以下のようにして行った。
【0035】
<寸法収縮率>
JISA6916(建築用下地調整塗材)の長さ変化試験に準じて試験を実施した。すなわち、発泡成形型から取り出した発泡成形体(実際には、160mm×40mm×40mmの平板)を乾燥し、その後、温度23℃、相対湿度50%の恒温恒湿室(JIS−K7100の標準温湿度状態)に24時間放置した後、発泡成形体の全面に各仕上げ材(ウレタン又はモルタル)を2mm厚みに塗布し、さらに、20℃の恒温室で6時間乾燥させた。その後、JISA1129(モルタル及びコンクリートの長さ変化試験方法)に準じ、供試体に所定の間隔(100mm)でゲージプラグを埋め込み、供試体作成直後の間隔と20℃、65%の恒温恒湿室で4週間経過した後の間隔をコンタクトゲージにて測定した値の差を供試体作成直後の間隔測定値で除した値から求めた。
<圧縮強さ>
JISA9511の試験方法に準じて行った。すなわち、テンシロン万能試験機UCT−10T(株式会社オリエンテック製)を用いて、発泡成形型から取り出した発泡成形体から得た試験体(サイズ50mm×50mm×50mm)で圧縮速度を10mm/minとして5%圧縮時の圧縮強さを測定した。
<自己消火性>
JISA9511の燃焼試験A法に準じて発泡成形型から取り出した発泡成形体の燃焼性(自己消火時間)を測定した。なお、このJIS規格では自己消火時間が3.0秒以内である必要がある。
【0036】
<MFRの測定>
JISK7210に基づき下記の条件で行った。試験試料には、実施例及び比較例にて得られた発泡性ポリスチレン樹脂粒子を、50℃のオーブン中で到達圧力1.0kg/cm2Gで真空吸引しながら24時間保持し、樹脂粒子中の揮発性有機化合物を除去したものを用いた。なお、押出機で溶融混練しストランド化することでリサイクルが可能なポリエチレン樹脂のMFRは、20g/10分以下、好ましくは15g/10分以下である。
測定装置:東洋精機製作所社製メルトインデクサー
測定温度:200℃
測定荷重:5.0kgf
オリフィス径:2.09mm
【0037】
<重量平均分子量>
スチレン樹脂粒子の重量平均分子量(Mw)は、GPC(ゲルパーミエイションクロマトグラフィー)によって、以下の条件で測定した。なお、重量平均分子量の測定に際して、測定試料の有する分子量分布が、数種の単分散ポリスチレン標準試料により作成された検量線の分子量の対数とカウント数が直線となる範囲内に包含される測定条件を選択した。また、検量線は、重量平均分子量が2.74×103、1.91×104、1.02×105、3.55×105、2.89×106、4.48×106である東ソー社製の6個のポリスチレン標準試料(TSKスタンダードポリスチレン)を用いて以下の条件で作成した。
GPC:東ソー社製 高速GPC装置 HLC−8020
カラム:積水ファインケミカル社製 HSG−60S×2本、HSG−40H×1本、HSG−20H×1本
カラム温度:40℃
移動相:THF(テトラヒドロフラン)
流量:1.0ml/分
注入量:500ml
検出器:東ソー社製 RID−6A
【0038】
なお、重量平均分子量の測定は、上記MFR測定処理の前と後で行った。重量平均分子量は熱処理(MFR測定処理)の前後においてできるだけ変化しないことがリサイクルの観点から望まれる。大きく低下すると、押出機で溶融混練した後にストランドとして押し出せない又はストランドの切断が頻繁に起こり、リサイクルが困難である。
【0039】
[実施例1]
撹拌機を具備した内容積100リットルの反応器に、脱イオン水38リットル、ピロリン酸マグネシウム75g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム7gを入れた後に、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド117gとt−ブチルパーオキシベンゾエート27gを溶解したスチレン44kgを反応器に入れ撹拌し、90℃に昇温してから6時間保持した後、125℃に昇温し3時間保持して重合を行った。重合終了時における重合転化率は99.9%であった。その後、冷却して内容物を取り出し、洗浄及び脱水乾燥した後に、篩い機に掛け粒子径0.9〜1.2mmのポリスチレン樹脂粒子を得た。
【0040】
内容積5リットルの撹拌機付き圧力容器に、水2リットルにドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5gと、ピロリン酸マグネシウム6gと、トルエン20gを懸濁させた懸濁液を入れ、撹拌しながら上記ポリスチレン樹脂粒子2kgと、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート(難燃剤:TDIC)1.6重量%及び2,3−ジメチル−2,3−ジフェニルブタン(難燃助剤:BC)0.3重量%からなる複合難燃剤を入れて容器を密閉し、引き続き撹拌しながら100℃まで昇温した後に、100℃の含浸温度でノルマルブタン95gとイソブタン44gを圧入し3時間保持した。次いで、25℃まで冷却し、圧力容器から樹脂粒子を取り出した後、樹脂粒子の洗浄及び脱水乾燥を行うことで、自己消火型発泡性ポリスチレン樹脂粒子を得た。この自己消火型発泡性ポリスチレン樹脂粒子のMFRと重量平均分子量とを上記評価方法により評価した。その結果を表1に示す。
【0041】
この発泡性樹脂粒子を20℃の恒温室で5日間保持した後に、予備発泡機で発泡し、予備発泡粒子を得た。予備発泡6時間後、寸法収縮測定用サンプル作成として、長さ160mm×幅40mm×厚さ40mmの、及び、リサイクル性確認試験用サンプル作成として、長さ300mm×幅150mm×厚さ30mmの型窩をもった成形用金型内に予備発泡粒子を充填し、この金型内に蒸気を吹き込んで、再び膨張させて密度0.020g/cm3の装飾用内外装材の芯材を得た。
【0042】
得られた発泡成形体を50℃の恒温室で7日間乾燥させた後、該装飾用内外装材の芯材の表面全体に、ウレタン樹脂(商品名:エフレタンSH−4000(日本合成化学工業株式会社製/速硬化及び無溶剤タイプのウレタン樹脂))を塗布厚み1mm程度で2回に分けて吹き付け、ウレタン樹脂皮膜の塗装を行い、20℃の恒温室で1時間乾燥させた。
【0043】
塗装後の長さ160mm×幅40mm×厚さ40mmの装飾材について、上記した評価方法により寸法変化率を評価すると共に、自己消火性を装飾用内外装材の芯材についてJISA9511に従って評価した。さらに、リサイクル性を検討するため、長さ300mm×幅150mm×厚さ30mmの装飾材からウレタン樹脂皮膜を剥がし、芯材発泡ポリスチレンを取り出した。この芯材を減容し、φ30mmの単軸押出機(押し出し温度180℃)にて、ストランド化を行い、得られた回収原料を上記と同様な方法により発泡成形し、得られた発泡成形体の圧縮強さを上記評価方法により測定した。その結果を表1に示す。
【0044】
[実施例2]
実施例1と同様に、装飾用内外装材の芯材を得、その表面全体に粘着材を予め吹き付けた耐アルカリガラスファイバーメッシュ(商品名:CCX Fiberglass Product社製、品番Style1350)を巻き付け、さらにセメント系塗料(商品名:積水化成品株式会社製セキスイボンモルコートうすぬり)を2mm厚にて塗布した後、20℃の恒温室で6時間乾燥させ、装飾用内外装材を得たこと以外は実施例1と同様な測定評価を行った。その結果を表1に示す。
【0045】
[実施例3]
実施例1と同じポリスチレン樹脂粒子1kgに対し、発泡時結合防止剤として炭酸カルシウム微粉末1.5gと、帯電防止剤としてステアリン酸モノグリセライト0.5gを樹脂粒子表面に均一に付着させた後に圧力容器に入れ密閉し、次いで圧力容器内に炭酸ガスを圧入して、20℃、30kg/cm2Gに6時間保って樹脂粒子内に炭酸ガスを含浸させ、発泡性スチレン樹脂粒子を得た。
【0046】
こうして得られた発泡性スチレン樹脂粒子を耐圧容器から取り出し、次工程で攪拌機付き発泡機内に投入した後、投入圧力が1.2kg/cm2Gの蒸気を発泡機内に導入した。この時の発泡機内の圧力は0.8kg/cm2Gになるように、排気制御弁の開度を電気信号でコントロールしながら、排気ラインを使って余分な圧力を外部に逃がした(投入圧力と発泡機内圧力との差は0.4kg/cm2G)。このように、蒸気を発泡機内に連続して導入しながら予備発泡させてスチレン樹脂予備発泡粒子を得たこと以外は、実施例1と同様な測定評価を行った。その結果を表1に示す。
【0047】
[比較例1]
トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートをテトラプロモシクロオクタン30g、2,3−ジメチル−2,3−ジフェニルブタンをジクミルパーオキサイト6.0gとしたこと以外は、実施例1と同様な方法で発泡性スチレン樹脂粒子を得、該発泡性スチレン樹脂粒子のMFRと重量平均分子量とを実施例1と同様にして評価した。その結果を表1に示す。
【0048】
この発泡性樹脂粒子を20℃の恒温室で5日間保持した後に、実施例1と同様にして予備発泡機で発泡し、予備発泡粒子を得た。予備発泡6時間後、実施例1と同様にして2種の装飾用内外装材の芯材を得た。
【0049】
以下、実施例1と同様にして、表面塗装を行い、塗装後の長さ160mm×幅40mm×厚さ40mmの装飾材については、実施例1と同様にして、寸法変化率を評価すると共に、自己消化性を該装飾用内外装材の芯材をJISA9511に従って評価した。長さ300mm×幅150mm×厚さ30mmの装飾材についても、リサイクル性を検討すべく、実施例1と同様にウレタン樹脂皮膜を剥がし、芯材発泡ポリスチレンを取り出して減容し、φ30mmの単軸押出機(押し出し温度180℃)にてストランド化を行った。しかし、得られた回収原料を実施例と同様な方法により発泡成形しようとしたが、発泡成形できるような回収原料は得られなかった。
【0050】
【表1】
Figure 0003987444
【0051】
[考察]
実施例1〜4は、本発明に固有の複合難燃剤を用いていることから、自己消火時間は短く、また、MFR測定前後での重量平均分子量の変化も小さい。そのために、回収原料を用いて発泡成形品を得るとができ、得られ発泡成形品は高い圧縮強さを示している。実施例3は、発泡剤として炭酸ガスを用いたために、寸法収縮率が0.13と小さくなっている。
【0052】
比較例1は従来の難燃剤を使用しており、自己消火時間が実施例のものよりも長くなっており、さらに、MFR測定前後での重量平均分子量の変化が非常に大きいことから、回収原料を用いて発泡成形品を得ることもできない。
【0053】
【発明の効果】
本発明によるスチレン系樹脂発泡成形体からなる装飾用内外装材は、固有の複合難燃剤を用いていることから、自己消火時間は短く、また、MFR測定前後での重量平均分子量の変化も小さい。そのために、樹脂の強度低下等の品質悪化を招くことがなく、有効に再資源化することができる。発泡剤として炭酸ガスを用いる場合には、発泡成形体の経時的な寸法収縮率をきわめて小さな値とすることができ、長さの長いものとしても表面に塗布した化粧用塗材に亀裂等が発生しない装飾用内外装材を得ることができる。それにより、現場での作業量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用できるスチレン系樹脂予備発泡粒子を製造するのに用いられる予備発泡機の概略説明図である。
【図2】装飾用内外装材の一例を示す図。
【符号の説明】
1 芯材としての発泡成形体
2 ネット状物
3 表面塗装
4 装飾用内外装材
102 撹拌モーター
103 撹拌翼
104 邪魔棒
105 発泡槽上面検出器
106 発泡性粒子輸送器
107 発泡性粒子計量槽
108 発泡性粒子投入器
109 蒸気吹込制御弁
110 蒸気チャンバー
111 凝縮水排出弁
112 排気制御弁
113 予備発泡粒子排出口
114 予備発泡粒子一時受器
115 空気輸送設備
116 内圧検出・制御装置
117 蒸気吹込孔
118 蒸気投入圧力計
119 減圧弁
120 蒸気元圧力計

Claims (4)

  1. スチレン系樹脂粒子中に、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートからなる難燃剤90〜40重量%と、2,3−ジメチル−2,3−ジフェニルブタン又は3,4−ジメチル−3,4−ジフェニルヘキサンからなる難燃助剤10〜60重量%とからなる複合難燃剤を、スチレン系樹脂粒子100重量部に対して、1〜7重量部含む自己消火型発泡性スチレン系樹脂粒子を予備発泡させて得られた予備発泡粒子を発泡成形して得た発泡成形体の表面の一部あるいは全部に合成樹脂塗料あるいはセメント系塗料を塗布してなる装飾用内外装材。
  2. スチレン系樹脂予備発泡粒子が発泡剤として炭酸ガスを使用してなることを特徴とする請求項1に記載の装飾用内外装材。
  3. 装飾用内外装材芯材の成形に用いたスチレン系樹脂予備発泡粒子が、スチレン系樹脂粒子に炭酸ガスを含浸させて発泡性スチレン系樹脂粒子とし、次工程で蒸気投入ラインと排気ラインを備えた予備発泡機内に前記発泡性スチレン系樹脂粒子を投入し、蒸気投入ラインから蒸気を0.5〜5.0kg/cm2Gの投入圧力で供給すると共に、排気ラインから蒸気を含む雰囲気ガスを排気し、かつその間、発泡機内圧力を蒸気の投入圧力より0.05〜1.0kg/cm2G低く維持しながら予備発泡させて得たスチレン系樹脂予備発泡粒子であることを特徴とする請求項2記載の装飾用内外装材。
  4. スチレン系樹脂発泡成形体に含まれる揮発性有機化合物の含有量が1000ppm以下であることを特徴とする請求項2又は3記載の装飾用内外装材。
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