JP3986355B2 - ミシン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、針糸に付与する糸張力を調節する糸張力調節手段を備えたミシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的なミシンでは、作業者は予め記憶されている複数の縫製パターンの中から、操作パネルを介して所望の縫製パターンを選択し、選択した縫製パターンに設定されている種々の縫製データ(例えば、糸張力値、針落ち位置、縫い長さ、針数、差動量等)を確認し、必要に応じて縫製データを変更して縫製作業を行なっている。
【0003】
例えば、図5に示す特開2001−170385号公報に開示されたボタン穴かがり縫いミシン100は、縫い針101を備える針棒102、ルーパを備えるルーパ土台103、縫い針101に針糸Y1を供給する天秤104、針糸Y1に付与される糸張力を調節する針糸調子装置105、ルーパ糸Y2に付与される糸張力を調節するルーパ糸調子装置106、針棒102を上下動させる針棒上下駆動機構107、ルーパ土台103の旋回に同調して針棒102を旋回させる旋回機構108、縫製パターンや種々の縫製データを設定/変更する操作パネル200(図6を参照)等を備えている。
【0004】
操作パネル200は、針糸調子装置105及びルーパ糸調子装置106による針糸Y1及びルーパ糸Y2への糸張力を設定する糸張力設定部201を備えており、この糸張力設定部201には糸張力を設定するための設定部分選択部202、基準糸張力入力部203、個別糸張力入力部204が設けられている。
設定部分選択部202には、作業者が選択した縫製パターン(例えば、鳩目穴かがり縫い目)を構成する各部位に対応してキー202aが設けられており、作業者は所定のキー202aを選択して対応する部位の糸張力値を設定/変更する。
【0005】
基準糸張力入力部203は、選択した縫製パターンに対して予め設定されている基準糸張力値を表示する基準糸張力表示部203a、基準糸張力表示部203aに針糸Y1の糸張力値を表示させるか、あるいはルーパ糸Y2の糸張力値を表示させるかを選択する基準上糸キー203b/基準下糸キー203c、基準糸張力表示部203aに表示された糸張力値を変更するアップキー203d/ダウンキー203eを備えている。
【0006】
個別糸張力入力部204は、設定部分選択部202で選択された縫製パターンを構成する各部位における糸張力値を変更するものであり、選択した部位の糸張力値を表示する部位糸張力表示部204a、部位糸張力表示部204aに針糸Y1の糸張力値を表示させるか、あるいはルーパ糸Y2の糸張力値を表示させるかを選択する上糸キー204b/下糸キー204c、部位糸張力表示部204に表示された糸張力値を変更するアップキー204d/ダウンキー204eを備えている。
そして、作業者は操作パネル200を操作して縫製パターンの各部位における針糸Y1及びルーパ糸Y2の糸張力値を調整することで、1針毎の糸締まり具合を調節し、縫製箇所に応じた縫製作業を行なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のように縫製パターンを構成する各部位の縫製工程毎に糸張力値を調節するには、作業者はまず操作パネル200の設定部分選択部202のキー202aを操作して縫製パターンの所定の部位を選択し、次に部位糸張力表示部204aに表示される糸張力値から、選択した部位に対して設定されている糸張力値を認識した後、アップキー204d/ダウンキー204eを操作して糸張力値を調節することになるため、調整作業に要する操作が多く、煩雑なものとなっていた。
【0008】
特に、複数の部位に対して調節作業を行なう際には、上述のような操作を繰り返し行なう必要があるため、作業がより煩雑になるという問題があった。
特に、一つの部位に対して設定した糸張力値を、他の部位の調節作業において参照したい場合には、一旦他の部位の調節作業を終了し、設定部分選択部202から参照したい部位を改めて選択して部位糸張力表示部204aに糸張力値を表示させる必要があるので、糸張力の調節作業に時間がかかり作業性が悪化するという問題があった。
【0009】
本発明の課題は、上述の問題を考慮したものであり、糸張力の調節作業の作業性を向上できるミシンを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、針棒に導入される針糸に付与される糸張力を調節する糸張力調節手段(20)と、複数の縫製工程から構成される縫製パターンに対応した縫製を施すべく、各縫製工程における糸張力値を入力する入力手段(40)と、前記入力手段に入力された糸張力値に基づいて糸張力調節手段の駆動を前記各縫製工程ごとに制御する制御手段(10)と、前記縫製パターンを選択する縫製パターン選択部と、針糸とルーパ糸のいずれの糸張力値を設定するか選択する糸選択部とを表示する表示手段としての液晶表示パネルと、を備えたミシンにおいて、前記縫製パターン選択部と糸選択部からの選択操作により、前記液晶表示パネルに、前記縫製パターンの全体像を縫製工程ごとに図形で表示し、対応する一つの縫製工程を他の縫製工程とは異なる色で表示すると共に、当該各縫製工程ごとにその近傍に前記入力手段による前記糸張力値を表示し、且つ、前記入力手段としてのポインターの上下動により前記糸張力設定値を変更する前記縫製工程ごとのバー表示部を表示し、前記バー表示部の上端部と下端部は、前記各縫製工程ごとに設定可能な糸張力値の最大値と最小値に対応して設定されていることを特徴とする。
【0011】
請求項1記載の発明によれば、縫製パターンを構成する複数の縫製工程を図形により表示手段の一画面上に表示し、糸張力値を入力する入力手段を各縫製工程に対応して複数設ける。従って、作業者は全ての縫製工程の糸張力値を一画面で同時に認識でき、必要があれば各縫製工程毎に設けられている入力手段で糸張力値を速やかに変更できるので、糸張力の調節作業の作業性を向上することができる。
さらに、本発明は、糸張力値を図形で表示された前記各縫製工程の近傍に表示するので、作業者は表示手段に表示されている糸張力値がどの縫製工程に対して設定されている値であるかを容易に認識できる。
また、本発明は、表示手段が各縫製工程を図形で表示する際に、縫製パターンの全体像を図形で表示し、この図形中の特定の縫製工程を示す部分を他の縫製工程を示す部分とは異なる色で表示する。従って、作業者は表示手段に表示されている糸張力値が縫製パターンを構成する複数の縫製工程のうち、どの縫製工程に対して設定されている値であるかを視覚的により容易に認識できる。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のミシンであって、前記縫製パターン選択部と糸選択部からの選択操作により、前記表示パネルに、各縫製工程ごとにバー表示部を表示させ、前記入力手段が、前記バー表示部のポインターを上下動することにより前記糸張力値の変更すると共に、前記バー表示部の上端部と下端部は、各縫製工程において設定可能な糸張力の最大値と最小値に対応して設定されていることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明のミシンの実施の形態について詳細に説明する。なお、本発明のミシン1は針棒、ルーパ、ルーパ土台、天秤、針棒上下駆動機構、旋回機構等の各種装置について周知のものを用いることから、これら各種装置の外観を示す図面は省略する。
【0017】
図1のブロック図に示すように、ミシン1は制御手段10、糸張力調節手段20、表示手段30、入力手段40、針棒やルーパ等を動作させる各種アクチュエータ50(ステッピングモータ、電磁弁、ソレノイド、センサー等)、表示制御回路60等を備えており、これら各種装置の駆動は制御手段10により制御される。
【0018】
制御手段10は、CPU11(Central Processing Unit)、記憶手段12としてのROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)を備えている。
【0019】
ROMは、ミシン1の駆動を制御するための各種制御プログラム、制御プログラムで使用する制御データ等を記憶している。
縫製データは、例えば、針糸及びルーパ糸に付与する糸張力値として予め設定されている基準値(基準糸張力値)、糸張力調節手段20への供給電流と糸張力との相関関係を示すデータ、針落ち位置の座標、縫製長さ、針数、縫製ピッチ、作動量等からなる。なお、供給電流と糸張力との相関関係を示すデータは実験により求めることができる。
【0020】
各縫製パターンは、これら縫製データのうち必要となる複数の縫製データから構成されている。なお、各縫製パターンには番号(パターン番号)が付されており、パターン番号によって各縫製パターンを識別できる。また、各縫製データにも番号(データ項目番号)が付されており、データ項目番号によって各縫製データを識別できる。
【0021】
EEPROMは、複数の縫製パターン、縫製パターン毎に設定されている縫製データ等を記憶している。
RAMは、CPU11による各種処理作業中にデータ等を格納する作業領域として使用されるとともに、入力手段40を介して入力/変更された縫製データ等を一時的に記憶する。
CPU11は、RAMの所定領域を作業領域として使用し、ROMに記憶されている制御プログラムに従い、入力手段40や各種センサーからの信号を受けて各種演算処理を行い、表示手段30、糸張力調節手段20、その他ミシン1を構成する各種装置の駆動を制御する。
【0022】
糸張力調節手段20は、針棒に導入された針糸に付与する糸張力と、ルーパに導入されたルーパ糸に付与する糸張力とを独立して調節する装置である。糸張力調節手段20の構成及び動作については周知であるため詳しい説明は省略するが、糸張力調節手段20は、図2に示す糸張力付与装置21を針糸用及びルーパ糸用として二つ備えている。
糸張力付与装置21はボイスコイルモータ22、一対の可動皿23及び固定皿24、一方の端部25aで固定皿24と接合し、他方の端部25bでボイスコイルモータ22の可動部22aに接合し、可動皿23の開口部23aに摺動自在に挿通された動作軸25等から概略構成されている。
【0023】
また、図示はしないが、針糸は糸巻きから針糸用の糸張力付与装置21の可動皿23と固定皿24の間を通り、天秤を介して針棒の縫い針に導かれており、ルーパ糸はルーパ糸巻きからルーパ糸用の糸張力付与装置21の可動皿23と固定皿24の間を通りルーパに導かれている。そして、これら針糸とルーパ糸は可動皿23と固定皿24とに把持されている。
【0024】
糸張力付与装置21の駆動は制御手段10により制御されており、具体的には、制御手段10は記憶手段12のROMに記憶されている供給電流と糸張力との相関関係を示すデータ及び、後述するように操作パネル90を介して設定/変更された糸張力値とに基づき、ボイスコイルモータ22の可動部を所定量移動させると、この可動部に接合する動作軸25及び可動皿23が動作軸25の軸方向に所定量移動する。このように、可動皿23と固定皿24の間隔を変更することで、可動皿23と固定皿24とに把持されている針糸とルーパ糸に付与される糸張力が調節される。
【0025】
図3に示す液晶表示画面31は、液晶表示パネルと、この液晶表示パネル上に重ね合わされる透明タッチパネルとから構成されており、透明タッチパネル下の液晶表示パネルに表示されるスイッチ図形に対応する検出部分に触れることで、該スイッチの操作を行なうことができる。なお、検出部分となるタッチ領域は、CPU11の制御により、液晶表示パネルに表示されるスイッチ図形の大きさ及び位置に応じて変更される。
そして、液晶表示画面31の上方には、糸張力値や縫製パターンの概略図等を表示する表示手段を備え、下方には、糸張力値を入力するための入力手段40を備えている。すなわち、液晶表示画面31における表示手段30と入力手段40とで操作パネル90を構成している。
【0026】
操作パネル90は表示制御回路60を介して制御手段10に接続しており、作業者が設定/変更した糸張力値等を制御手段10に送信すると共に、制御手段10により液晶表示画面31の画面表示が制御される。
作業者による糸張力値の設定/変更方法について説明すると、図示は省略するが、まず液晶表示画面31には縫製パターンを選択するための縫製パターン選択部と、針糸に対する糸張力を設定するか、ルーパ糸に対する糸張力値を設定するかを選択する糸選択部が表示される。
そして、作業者が縫製パターン選択部から所望のパターン番号を選択すると共に、糸選択部から針糸又はルーパ糸のいずれか一方(例えば針糸)を選択する。
【0027】
図4は作業者が選択した縫製パターンの一例を示すものであり、被縫製物に形成したボタン穴BHの左右に形成されるの左平行部70及び右平行部71、左平行部70及び右平行部71の上下に形成される第一閂止め部72及び第二閂止め部73から構成される。以下の説明においては、左平行部70及び右平行部71を縫製する工程をそれぞれ左平行部縫製工程及び右平行部縫製工程といい、第一閂止め部72及び第二閂止め部73を縫製する工程を第一閂止め部縫製工程及び第二閂止め部縫製工程という。
【0028】
作業者が操作パネル90を介して選択したパターン番号等は制御手段10に出力される。そして、制御手段10は所定のプログラムに基づいて表示制御回路60に信号を出力し、液晶表示画面31には、図3に示すように作業者が選択した縫製パターンを構成する各縫製工程、各縫製工程に予め設定されている基準糸張力値、各縫製工程の糸張力値を設定/変更する複数の入力手段40が表示される。
【0029】
具体的には、液晶表示画面31には、縫製パターンを構成する全ての縫製工程(左平行部縫製工程、右平行部縫製工程、第一閂止め部縫製工程、第二閂止め部縫製工程)を表示した縫製パターンの全体該略図80(以下、「全体該略図」という。)が縫製工程の数に応じて複数表示される。通常、縫製パターンは四つの縫製工程で構成されるので、四つの全体該略図80が表示されることになる。
そして、各全体該略図80には、特定の縫製工程を示す部分(例えば、左平行部縫製工程を示す部分81)が他の縫製工程を示す部分(例えば、右平行部縫製工程、第一閂止め部縫製工程、第二閂止め部縫製工程を示す部分82〜84)とは異なる態様で表示されている。本実施の形態においては、特定の縫製工程を示す部分のみが他の縫製工程を示す部分とは異なる色で表示されている。
【0030】
また、液晶表示画面31中の各全体該略図80の上部には糸張力値表示部32が設けられており、各縫製工程に対して設定される針糸の張力値が表示されるようになっている。
このように、特定の縫製工程を表示する際に、全体該略図80中の特定の縫製工程を示す部分を他の部分とは異なる態様で表示することで、作業者は糸張力値表示部32に表示されている糸張力値が縫製パターンを構成する複数の縫製工程のうち、どの縫製工程に対して設定されている値であるかを視覚的に容易に認識できる。
【0031】
また、各縫製工程には予め任意のデータ項目番号(例えば、左平行部縫製工程にはP51、右平行部縫製工程にはP52、第一閂止め部縫製工程にはP55、第二閂止め部縫製工程にはP56)が設定されており、この番号(以下、「縫製工程番号」という。)を表示するための縫製工程番号表示部33が各糸張力値表示部32の上部に設けられている。
従って、作業者は縫製工程番号表示部33に表示されている縫製工程番号から、糸張力値表示部32に表示されている糸張力値が縫製パターンを構成する複数の縫製工程のうち、どの縫製工程に対して設定されている値であるかを視覚的に容易に認識できる。
【0032】
入力手段40はアップキー41/ダウンキー42、バー表示部43、バー表示部43上を糸張力値によって上下に移動するポインター43aから構成されている。そして、作業者が液晶表示画面31上に表示されているアップキー41/ダウンキー42をタッチすることで、糸張力値表示部32に表示されている各縫製工程の糸張力値が上昇/下降すると共に、バー表示部43に表示されているポインター43aが上昇/下降する。なお、アップキー41/ダウンキー42をタッチせずに、ポインター43aをタッチしながら上下にずらすことで、ポインター43aを直接上昇/下降させて、糸張力値を変更することも可能である。
【0033】
また、バー表示部43の上端部と下端部は、各縫製工程において設定可能な糸張力値の最大値と最小値に対応して設定されているので、作業者は、各縫製工程において設定可能な糸張力値に対する実際の糸張力値の割合を目視により容易に把握することができる。なお、バー表示部43の上下方向のほぼ中央部に表示されている三角マーク43bは、各縫製工程の基準糸張力値に対応する位置を示すものである。
【0034】
上述のように、図3は作業者が液晶表示画面31に表示された縫製パターン選択部を操作して複数の縫製パターンの中から所望の縫製パターン番号を選択し、針糸に対する糸張力を設定するように糸選択部を操作した場合の表示手段30の表示画面を表したものであるが、作業者がルーパ糸に対する糸張力を設定するように糸選択部を操作した場合にも図3と同様に、液晶表示画面31には選択した縫製パターンの全体該略図80が複数表示されると共に、特定の縫製工程を示す部分が他の縫製工程を示す部分とは異なる態様で表示される。そして、作業者は、糸張力値表示部32に表示される糸張力値を見ながらアップキー41/ダウンキー42を操作して、ルーパ糸の糸張力値調節作業を行なうことになる。
【0035】
以上のように、本実施の形態に示したミシン1によれば、縫製パターンを構成する複数の縫製工程を文字と図形で液晶表示画面31の一画面上に表示し、さらに、糸張力値を入力する入力手段40を各縫製工程に対応して設ける。従って、作業者は全ての縫製工程に対して設定されている糸張力値を一画面で同時に認識することができ、糸張力の調節作業の作業性を向上することができる。
【0036】
また、縫製パターンを構成する複数の縫製工程を図形で表示するので、作業者は図形に基づいて、各縫製工程に設定されている糸張力値を視覚的に容易に認識できる。
また、縫製パターンを構成する複数の縫製工程を文字、即ち、縫製工程番号で表示するので、作業者は縫製工程番号に基づいて、各縫製工程に設定されている糸張力値を視覚的に容易に認識できる。
【0037】
また、糸張力値を表示する糸張力値表示部32を、縫製工程番号を表示する縫製工程番号表示部33及び縫製パターンの全体該略図80の近傍、即ち、縫製工程番号表示部33と縫製パターンの全体該略図80とに上下を挟まれる位置に設けるので、作業者は糸張力値表示部32に表示されている糸張力値がどの縫製工程に対して設定されている値であるかを容易に認識できる。
また、表示手段30が、各縫製工程を図形で表示する際に、全体該略図80のうち、特定の縫製工程を示す部分を他の縫製工程を示す部分とは異なる色で表示する。従って、作業者は糸張力値表示部32に表示されている値が縫製パターンを構成する複数の縫製工程のうち、どの縫製工程に対して設定されている値であるかを視覚的により容易に認識できる。
【0038】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、本発明の範囲内で適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、入力手段40はタッチパネルとしての機能を有する液晶表示画面31上に表示されるものとしたが、入力手段40は液晶表示画面31に表示される各縫製工程に対応して設けられていればよく、例えば、入力手段40を表示手段30と独立して設けてもよい。
【0039】
また、上記実施の形態では、縫製パターンを構成する複数の縫製工程を図形と文字で表示するものとしたが、これに限らず、図形または文字のいずれか一方のみで表示してもよく、また、各縫製工程の名称(左平行部縫製工程、右平行部縫製工程、第一閂止め部縫製工程、第二閂止め部縫製工程)を文字で表示するものとしてもよい。
また、上記実施の形態においては、全体該略図80中の特定の縫製工程を示す部分のみを他の縫製工程を示す部分とは異なる色で表示するものとしたが、特定の縫製工程を示す部分を他の縫製工程を示す部分から識別できるように表示するものであればよく、例えば、色の濃淡を利用したり、あるいは、特定の縫製工程を示す部分だけを点滅表示するものとしてもよい。
【0040】
また、糸張力付与装置21の構成については上記実施の形態に示したものに限定されるものではなく、針糸に付与する糸張力を電気的に調節可能な構成を備えていれば良い。
また、上記実施の形態では、鳩目ミシンに適用するものとしたが、他のミシンに適用しても良く、例えば、ボタン付けミシンに適用し、根糸縫製工程と根巻き縫製工程とで、糸張力値を設定しても良い。
また、上記実施の形態では、上糸と下糸の糸張力を電気的に調節するものとしたが、少なくとも針糸の糸張力を電気的に調節すれば良く、例えば、糸張力を電気的に調節できないボビンケースが適用されるようなミシンにおいては、針糸側だけ適用しても良い。
【0041】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、縫製パターンを構成する複数の縫製工程を図形により表示手段の一画面上に表示し、糸張力値を入力する入力手段を各縫製工程に対応して複数設ける。従って、作業者は全ての縫製工程の糸張力値を一画面で同時に認識でき、必要があれば各縫製工程毎に設けられている入力手段で糸張力値を速やかに変更できるので、糸張力の調節作業の作業性を向上することができる。
【0042】
さらに、糸張力値を文字又は図形で表示された前記各縫製工程の近傍に表示するので、作業者は表示手段に表示されている糸張力値がどの縫製工程に対して設定されている値であるかを容易に認識できる。
【0043】
さらに、表示手段が各縫製工程を図形で表示する際に、各縫製工程ごとに縫製パターンの全体像を図形で表示し、この図形中の特定の縫製工程を示す部分を他の縫製工程を示す部分とは異なる色で表示する。従って、作業者は表示手段に表示されている糸張力値が縫製パターンを構成する複数の縫製工程のうち、どの縫製工程に対して設定されている値であるかを視覚的により容易に認識できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に示すミシンの構造を示すブロック図である。
【図2】糸張力付与装置の構造を示す縦断面図である。
【図3】操作パネル及び操作パネルに表示される文字及び図形を示す図面である。
【図4】縫製パターンの一例を示す図面である。
【図5】一般的なミシンの構成を示す図面である。
【図6】従来の操作パネルを示す図面である。
【符号の説明】
1 ミシン
10 制御手段
20 糸張力調節手段
30 表示手段
40 入力手段

Claims (1)

  1. 針棒に導入される針糸に付与される糸張力を調節する糸張力調節手段と、
    複数の縫製工程から構成される縫製パターンに対応した縫製を施すべく、各縫製工程における糸張力値を入力する各縫製工程ごとの入力手段と、
    前記入力手段に入力された糸張力値に基づいて糸張力調節手段の駆動を前記各縫製工程ごとに制御する制御手段と、
    前記縫製パターンを選択する縫製パターン選択部と、針糸とルーパ糸のいずれの糸張力値を設定するか選択する糸選択部とを表示する表示手段としての液晶表示パネルと、
    を備えたミシンにおいて、
    前記縫製パターン選択部と糸選択部からの選択操作により、前記液晶表示パネルに、
    前記縫製パターンの全体像を縫製工程ごとに図形で表示し、対応する一つの縫製工程を他の縫製工程とは異なる色で表示すると共に、当該各縫製工程ごとにその近傍に前記入力手段による前記糸張力値を表示し、且つ、前記入力手段としてのポインターの上下動により前記糸張力設定値を変更する前記縫製工程ごとのバー表示部を表示し、
    前記バー表示部の上端部と下端部は、前記各縫製工程ごとに設定可能な糸張力値の最大値と最小値に対応して設定されていることを特徴とするミシン。
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