JP3985941B2 - 中性子検出器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、中性子検出器に関し、さらに詳細には、シンチレータを用いた中性子検出器に関する。
【0002】
なお、シンチレータとは、放射線が当たったときに当該放射線を吸収して蛍光を発する物質のことであるが、本明細書においては、特に、中性子が当たったときに当該中性子を吸収して蛍光を発する物質のことを中性子シンチレータと称する。
【0003】
【発明の背景】
従来より、放射線の一種である中性子を検出する検出器として、中性子シンチレータを用いた中性子検出器が知られている。
【0004】
図1には、従来の中性子検出器の一例が示されており、この中性子検出器100は、X−Y平面上に延長された中性子シンチレータ102と、中性子シンチレータ102の上面102aにY軸方向に延長されて配設された複数の波長変換ファイバー104と、中性子シンチレータ102の下面102bにX軸方向に延長されて配設された複数の波長変換ファイバー106と、波長変換ファイバー104、106が接続される光電子増倍管と信号取り出し線とよりなる検出手段(図示せず)とを有して構成されている。
【0005】
ここで、中性子シンチレータ102は、上面102aに中性子が当たったときに当該中性子を吸収して蛍光(可視光)を発する。
【0006】
波長変換ファイバー104、106は、中性子シンチレータ102からの蛍光を吸収して波長変換する物質を含有しており、吸光度はおよそ100%である。そして、X軸方向に延長されている波長変換ファイバー104によってX軸方向の位置の検出がなされ、Y軸方向に延長されている波長変換ファイバー106によってY軸方向の位置の検出がなされる。
【0007】
なお、中性子シンチレータ102の上下に配設された波長変換ファイバー104と波長変換ファイバー106とが交差している領域が、この中性子検出器100における検出可能な範囲(以下、検出領域)となる。
【0008】
こうした従来の中性子検出器100においては、中性子が中性子シンチレータ102の上面102aに当たると、中性子シンチレータ102から蛍光が出て、当該中性子シンチレータ102から出た蛍光は、波長変換ファイバー104、106に吸収される(図2参照)。
【0009】
こうして波長変換ファイバー104、106に吸収された蛍光が、波長変換ファイバー104、106によって波長変換されて、波長変換ファイバー104、106内を伝わって、端部から検出手段に至り中性子の検出がなされる。
【0010】
しかしながら、上記したような従来の中性子検出器100においては、波長変換ファイバー104、106がX軸方向とY軸方向とにそれぞれ延長されて配設されているので、検出領域を拡大するために中性子検出器100を複数台並べることができないという問題点があった。
【0011】
また、従来の中性子検出器100においては、上記したように、中性子シンチレータ102を上下方向から挟み込むようにして、いずれも吸光度がおよそ100%の波長変換ファイバー104、106が配設されている。このため、中性子が中性子シンチレータ102に当たる前に、当該中性子シンチレータ102の上面102aに配設されている波長変換ファイバー104によって吸収されてしまい、中性子の検出効率が低下してしまうという問題点があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記したような従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数台を並べて用いることができ、また、高い検出効率を確保することのできる中性子検出器を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、上面側から入射された中性子が透過可能であるとともに、下面側において蛍光を反射する矩形形状の第1のミラー(12)と、上記第1のミラー(12)の矩形形状と一致する矩形形状を備えていて、該矩形形状の辺が互いに一致するようにして上記第1のミラー(12)の下面側に配設され、中性子が当たったときに該中性子を吸収して蛍光を発する中性子シンチレータ(14)と、上記矩形形状の直交する2辺のうちの一方の辺に一致する長さを有するとともに、上記中性子シンチレータ(14)の下方側において、該一方の辺に沿って延長し、かつ、上記中性子シンチレータ(14)の下面に沿って複数緊密に配設された第1の波長変換ファイバー(16)であって、上記中性子シンチレータ(14)が発した蛍光を50%の吸光度で吸収し、吸収した光の波長を所定の波長に変換して放出するものと、上記矩形形状の直交する2辺のうちの他方の辺に一致する長さを有するとともに、上記複数の第1の波長変換ファイバー(16)の下方側において、該他方の辺に沿って延長し、かつ、上記中性子シンチレータ(14)の下面に沿って複数緊密に配設された第2の波長変換ファイバー(18)であって、上記中性子シンチレータ(14)が発した蛍光を100%の吸光度で吸収し、吸収した光の波長を所定の波長に変換して放出するものと、上記複数の第1の波長変換ファイバー(16)のそれぞれの両端に上記第1の波長変換ファイバー(16)の延長方向と45°の角度をなして配設された第2のミラー(20)と、上記複数の第2の波長変換ファイバー(18)のそれぞれの両端に上記第2の波長変換ファイバー(18)の延長方向と45°の角度をなして配設された第3のミラー(22)と、上記複数の第1の波長変換ファイバー(16)のそれぞれの両端から上記複数の第1の波長変換ファイバー(16)によって形成される平面と90°の角度をなして配設され、上記第1の波長変換ファイバー(16)から放出された光が上記第2のミラー(20)によって反射されて導入され該導入された光を導く第1の光ファイバー(24)と、上記複数の第2の波長変換ファイバー(18)のそれぞれの両端から上記複数の第2の波長変換ファイバー(18)によって形成される平面と90°の角度をなして配設され、上記第2の波長変換ファイバー(18)から放出された光が上記第3のミラー(22)によって反射されて導入され該導入された光を導く第2の光ファイバー(26)と、上記第1の光ファイバー(24)と上記第2の光ファイバー(26)とに接続され、上記第1の光ファイバー(24)と上記第2の光ファイバー(26)とから光を導かれる光電子倍増管(28)とを有するようにしたものである。
【0015】
従って、本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、波長変換部材から放出された光は、波長変換部材の端部に配設された反射部材によって、波長変換部材と90°の角度をなして延長されている導光部材に導入されて検出手段に至るので、検出領域を拡大するために中性子検出器を複数台並べて配置することができる。
【0016】
また、シンチレータの下方側に第1の波長変換部材ならびに第2の波長変換部材が配設されているので、中性子はシンチレータの上面側に直接当たるようになり、検出効率を向上することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面に基づいて、本発明による中性子検出器の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
【0019】
図3には、本発明による中性子検出器の実施の形態の一例の概略構成斜視図が示されており、図4には、本発明による中性子検出器の実施の形態の一例の概略構成分解斜視図が示されており、図5(a)には、図4の一部拡大図が示されており、図5(b)には、図5(a)の一部拡大図が示されている。
【0020】
図3に示す中性子検出器10は、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸により定義される直交座標系(図3に示す座標系を示す参考図参照)のX−Y平面に沿って延長された第1の反射部材としてのミラー12と、ミラー12の下面側12aに配設され、中性子が当たったときに当該中性子を吸収して蛍光(可視光)を発する中性子シンチレータ14と、中性子シンチレータ14の下面14bにX−Y平面に沿ったY軸方向に延長されて配設された第1の波長変換部材としての複数の波長変換ファイバー16と、波長変換ファイバー16の下方側にX−Y平面に沿ったX軸方向に延長されて配設された第2の波長変換部材としての複数の波長変換ファイバー18と、波長変換ファイバー16の両端に配設された第2の反射部材としてのミラー20と、波長変換ファイバー18の両端に配設された第3の反射部材としてのミラー22と、波長変換ファイバー16の両端からX−Y平面と所定の角度をなして延長された第1の導光部材としての光ファイバー24と、波長変換ファイバー18の両端からX−Y平面と所定の角度をなして延長された第2の導光部材としての光ファイバー26と、光ファイバー24ならびに光ファイバー26が接続された光電子増倍管28とを有して構成されている。
【0021】
つまり、中性子シンチレータ14の上面14a側にはミラー12のみが配設され、中性子シンチレータの14下面14b側には、波長変換ファイバー16と波長変換ファイバー18とが順次配設されている。
【0022】
ここで、ミラー12は、上面12a側から照射された中性子を透過可能であるとともに、下面12b側において蛍光を反射するものである。
【0023】
中性子シンチレータ14は、例えば、ZnS(Ag)+6Liのシンチレータであり、上面14aに中性子が当たったときに当該中性子を吸収して蛍光を発するものである。
【0024】
波長変換ファイバー16は、例えば、主にポリスチレンにより形成されており、表面部分はPMMAにより形成されている。そして、所定の光を吸収し波長変換する物質が含有されており、吸光度はおよそ50%に設定されている。
【0025】
この波長変換ファイバー16は、中性子シンチレータ14の下面14b側にY軸方向に延長されて配設されており、この波長変換ファイバー16の両端には、ミラー20が配設され、さらに、X−Y平面と所定の角度をなして延長された光ファイバー24が配設されている。
【0026】
そして、波長変換ファイバー16は、中性子シンチレータ14が発した蛍光をおよそ50%の吸光度で吸収し、吸収した光の波長を所定の波長に変換する。こうして所定の波長に変換された光は、波長変換ファイバー16内をY軸方向に移動して端部から放出され、この放出された光はミラー20によって反射されて光ファイバー24に導入されるようになされている。
【0027】
一方、波長変換ファイバー18は、例えば、主にポリスチレンにより形成されており、表面部分はPMMAにより形成されている。そして、所定の光を吸収して波長変換する物質が含有されており、吸光度はおよそ100%である。
【0028】
この波長変換ファイバー18は、波長変換ファイバー16の下方側にX軸方向に延長されて配設されており、この波長変換ファイバー18の両端には、ミラー22が配設され、さらに、X−Y平面と所定の角度をなして延長された光ファイバー26が配設されている。
【0029】
そして、波長変換ファイバー18は、中性子シンチレータ14が発した蛍光をおよそ100%の吸光度で吸収し、吸収した光の波長を所定の波長に変換する。こうして所定の波長に変換された光は、波長変換ファイバー18内をX軸方向に移動して端部から放出され、この放出された光はミラー22によって反射されて光ファイバー26に導入されるようになされている。
【0030】
なお、ミラー20、22はそれぞれ、波長変換ファイバー16、18の延長方向とおよそ45°の角度を有するようにして配設されており、光ファイバー24、26とX−Y平面となす角はおよそ90°であるようになされている。
【0031】
こうしたミラー20、22は、例えば、波長変換ファイバー16、18の両端部を斜めに切断および研磨し、その研磨面にアルミを蒸着するなどして形成することができる。
【0032】
中性子シンチレータ14の下面14b側において、複数の波長変換ファイバー16と複数の波長変換ファイバー18とが交差している領域が、中性子の検出領域である。なお、検出領域はこの実施の形態においては、例えば、およそ10cm×10cmの矩形形状の領域である。
【0033】
光電子増倍管28は、4×4、あるいは、8×8のチャンネルで光を検出できるように構成されている。各チャンネルは光ファイバー24、26のそれぞれに対応して、光がきたら対応するチャンネルから光がでて、中性子シンチレータ14で中性子が当たった位置を検出することが可能となる。
【0034】
以上の構成において、この中性子検出器10に中性子が入射されると、中性子はミラー12を透過して中性子シンチレータ14の上面14aに照射される。
【0035】
すると、中性子シンチレータ14から蛍光が出射されて、当該中性子シンチレータ14から出射された蛍光が、波長変換ファイバー16におよそ50%の吸光度で吸収されるとともに、その残余部分が波長変換ファイバー18におよそ100%の吸光度で吸収される(図6参照)。
【0036】
ここで、中性子シンチレータ14から出射された蛍光は四方八方に進むが、波長変換ファイバー16、波長変換ファイバー18に直接入射される蛍光は中性子シンチレータ14の下面14b側に出射されたものだけである。ところが、中性子シンチレータ14の上面14a側にはミラー12が配設されているので、中性子シンチレータ14の上面14a側に出射された蛍光も、このミラー12の下面12bによって反射されて下方側に進み、波長変換ファイバー16、波長変換ファイバー18に入射されることになる。
【0037】
こうして波長変換ファイバー16に入射されて吸収された蛍光は、波長変換ファイバー16によって波長変換される。こうして波長変換された光がミラー20によって反射されて、光ファイバー24に導入される。
【0038】
同様に、波長変換ファイバー18に入射されて吸収された蛍光は、波長変換ファイバー18によって波長変換される。こうして波長変換された光がミラー22によって反射されて、光ファイバー26に導入される。
【0039】
そして、光ファイバー24、26に導入された光は光電子増倍管28に至り、中性子が中性子シンチレータ14に当たった位置の検出がなされる。
【0040】
上記したようにして、本発明による中性子検出器10は、波長変換ファイバー16、18の両端にミラー20、22を配設したため、当該ミラー20、22によって波長変換ファイバー16、18の光が下方に延長されている光ファイバー24、26に導入され、光ファイバー24、26によって光電子増倍管28によって導光されて中性子の検出がなされる。
【0041】
このため、本発明による中性子検出器10においては、検出領域の周囲に光ファイバーのような導光手段などが延設されることがないので、検出領域を拡大するために中性子検出器10を複数台並べること、具体的には、互いに近接した状態で中性子検出器10を複数配置することが可能となる。
【0042】
換言すれば、本発明による中性子検出器10は並べる台数を容易に変更することが可能であり、それにより所望の大きさの検出領域を簡単に形成することができる。
【0043】
また、本発明による中性子検出器10においては、中性子シンチレータ14の下面14b側に波長変換ファイバー16ならびに波長変換ファイバー18を配設するようにしたため、中性子は中性子シンチレータ14の上面14a側に直接当たるようになる。このため、従来の中性子検出器100(図1ならびに図2参照)のように、中性子が中性子シンチレータに当たる前に波長変換ファイバーによって吸収されることがなく、本発明による中性子検出器10によれば中性子の検出効率を向上することができる。
【0044】
さらに、本発明による中性子検出器10においては、波長変換ファイバー16、18の光が光ファイバー24、26によって光電子増倍管28にまで至るようになされているので、従来の中性子検出器に比べて、波長変換ファイバーの全長を短縮化することが可能となる。
【0045】
ここで、波長変換ファイバーは光を吸収して波長変換する物質を含有しているので、光の透過効率が低下するものである。つまり、波長変換ファイバーをあまり長くすると、「100」の光が波長変換ファイバーに入っても検出手段によって検出されるときには「80」くらいに減衰してしまうことがある。このため、波長変換ファイバーは短くして光ファイバーを使用したいという要望があった。本願はこうした要望にも沿うものであり、高い検出効率を有する。
【0046】
なお、単に検出領域を拡大するだけであれば、本発明による中性子検出器10を複数台並べるのではなくて、1台の従来の中性子検出装置において、X軸、Y軸それぞれの方向に延長されている波長変換ファイバーの本数を増やすという方法を採用することが考えられる。
【0047】
しかしながら、波長変換ファイバーの本数を増やすと、コンピュータにおける信号処理の負担が増大するとともに、波長変換ファイバーが長くなってロスが大きくなってしまうという新たな問題点を招来することになる。
【0048】
一方、本発明による中性子検出器10は、こうした新たな問題点を生起することなしに、検出領域の拡大と検出効率の向上とを実現することができる。
【0049】
具体的に、検出効率の向上について示すと、例えば、波長変換ファイバーの矩形形状の断面0.5mm×0.5mmの場合には1.3倍程度、波長変換ファイバーの矩形形状の断面1mm×1mmの場合には1.45倍程度となる。
【0050】
なお、この検出効率は、従来の中性子シンチレータの上面に配設された波長変換ファイバーにおいて中性子が波長変換ファイバーの矩形形状の断面0.5mm×0.5mmの場合におよそ2割、波長変換ファイバーの矩形形状の断面1mm×1mmの場合におよそ4割吸収されていたとして、こうした吸収がなくなったとして算出している。
【0051】
なお、上記した実施の形態においては、中性子シンチレータ14を用いるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、シンチレータの種類を変えて中性子以外の放射線の検出を行うようにしてもよい。この際、波長変換ファイバーの種類、即ち、波長変換ファイバーの太さや波長変換ファイバーに含有される蛍光物質の種類なども変更する必要がある。
【0052】
例えば、ZnS(Ag)のシンチレータ(発光ピーク波長:450nm)を用いることによりα線を検出することができ、ポリビニルトルエンのシンチレータ(発光ピーク波長:423nm)を用いることによりβ線を検出することができ、CsI(Tl)のシンチレータ(発光ピーク波長:550nm)あるいはCsI(Na)のシンチレータ(発光ピーク波長:420nm)を用いることによりγ線を検出することができ、YAP:Ceのシンチレータ(発光ピーク波長:350nm)あるいはNaI(Tl)のシンチレータ(発光ピーク波長:415nm)を用いることによりX線を検出することができ、ZnS(Ag)+6Liのシンチレータ(発光ピーク波長:450nm)を用いることにより中性子線、α線を検出することができ、LiGlassのシンチレータ(発光ピーク波長:395nm)を用いることにより中性子線、α線、β線、γ線を検出することができる。
【0053】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、複数台を並べて用いることができ、また、高い検出効率を確保することのできる中性子検出器を提供することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の中性子検出器の実施の形態の一例を示す概略構成斜視図である。
【図2】従来の中性子検出器における検出を模式的に示した説明図である。
【図3】本発明による中性子検出器の実施の形態の一例を示す概略構成斜視図である。
【図4】本発明による中性子検出器の実施の形態の一例を示す概略構成分解斜視図である。
【図5】(a)は図4の一部拡大図であり、(b)は(a)の一部拡大図である。
【図6】本発明による中性子検出器の実施の形態の一例における検出を模式的に示した説明図である。
【符号の説明】
10 中性子検出器
12 ミラー
14 中性子シンチレータ
16、18 波長変換ファイバー
20、22 ミラー
24、26 光ファイバー
28 光電子増倍管
Claims (1)
- 上面側から入射された中性子が透過可能であるとともに、下面側において蛍光を反射する矩形形状の第1のミラー(12)と、
前記第1のミラー(12)の矩形形状と一致する矩形形状を備えていて、該矩形形状の辺が互いに一致するようにして前記第1のミラー(12)の下面側に配設され、中性子が当たったときに該中性子を吸収して蛍光を発する中性子シンチレータ(14)と、
前記矩形形状の直交する2辺のうちの一方の辺に一致する長さを有するとともに、前記中性子シンチレータ(14)の下方側において、該一方の辺に沿って延長し、かつ、前記中性子シンチレータ(14)の下面に沿って複数緊密に配設された第1の波長変換ファイバー(16)であって、前記中性子シンチレータ(14)が発した蛍光を50%の吸光度で吸収し、吸収した光の波長を所定の波長に変換して放出するものと、
前記矩形形状の直交する2辺のうちの他方の辺に一致する長さを有するとともに、前記複数の第1の波長変換ファイバー(16)の下方側において、該他方の辺に沿って延長し、かつ、前記中性子シンチレータ(14)の下面に沿って複数緊密に配設された第2の波長変換ファイバー(18)であって、前記中性子シンチレータ(14)が発した蛍光を100%の吸光度で吸収し、吸収した光の波長を所定の波長に変換して放出するものと、
前記複数の第1の波長変換ファイバー(16)のそれぞれの両端に前記第1の波長変換ファイバー(16)の延長方向と45°の角度をなして配設された第2のミラー(20)と、
前記複数の第2の波長変換ファイバー(18)のそれぞれの両端に前記第2の波長変換ファイバー(18)の延長方向と45°の角度をなして配設された第3のミラー(22)と、
前記複数の第1の波長変換ファイバー(16)のそれぞれの両端から前記複数の第1の波長変換ファイバー(16)によって形成される平面と90°の角度をなして配設され、前記第1の波長変換ファイバー(16)から放出された光が前記第2のミラー(20)によって反射されて導入され該導入された光を導く第1の光ファイバー(24)と、
前記複数の第2の波長変換ファイバー(18)のそれぞれの両端から前記複数の第2の波長変換ファイバー(18)によって形成される平面と90°の角度をなして配設され、前記第2の波長変換ファイバー(18)から放出された光が前記第3のミラー(22)によって反射されて導入され該導入された光を導く第2の光ファイバー(26)と、
前記第1の光ファイバー(24)と前記第2の光ファイバー(26)とに接続され、前記第1の光ファイバー(24)と前記第2の光ファイバー(26)とから光を導かれる光電子倍増管(28)と
を有する中性子検出器。
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