JP2000137122A - プラスチックシンチレーションファイバ - Google Patents

プラスチックシンチレーションファイバ

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JP2000137122A
JP2000137122A JP10325950A JP32595098A JP2000137122A JP 2000137122 A JP2000137122 A JP 2000137122A JP 10325950 A JP10325950 A JP 10325950A JP 32595098 A JP32595098 A JP 32595098A JP 2000137122 A JP2000137122 A JP 2000137122A
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JP
Japan
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fluorescent agent
light
core
fiber
cladding
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JP10325950A
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English (en)
Inventor
Masamichi Otani
正通 大谷
Junichi Uemura
純一 植村
Osamu Shinji
修 新治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Nissei Electric Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Nissei Electric Co Ltd
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロストークの発生を防止し、しかも、検出
効率の低下を伴わないシンチレーションファイバを提供
する。を提供する。 【解決手段】 シンチレーション光を長波長側に変換す
る第1の蛍光剤、第1の蛍光剤の放出光を更に長波長側
に変換する第2の蛍光剤を含有するコア、屈折率がコア
よりも小さく、かつ、第1の蛍光剤の放出光を長波長に
変換する第3の蛍光剤を含有する内側クラッドと、屈折
率が内側クラッドよりも小さく、かつ、第3の蛍光剤を
含有する外側クラッドから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入射放射線によっ
て局所的に生じたシンチレーション光を伝送する放射線
検出用のプラスチックシンチレーションファイバに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバのコア部材をシンチレータ材
で置換して、入射放射線によって局所的に生じたシンチ
レーション光を伝送するようにしたシンチレーションフ
ァイバは、放射線検出用の光ファイバセンサとして種々
の分野で用いられにようになってきている。このような
シンチレーションファイバとしては、コア材としてポリ
スチレン、クラッド材としてポリメチルメタクリレート
(以下、PMMAと略称する)を用いたプラスチックシ
ンチレーションファイバが一般に使用されている。この
場合、入射放射線がコアを通過すると、波長が約300
nmの紫外域のシンチレーション光を生ずるが、そのま
まの波長域では強い自己吸収を受けるので、そのシンチ
レーション光を吸収し、長波長側に波長変換する蛍光剤
(第1の蛍光剤)をファイバコア内に含有させている。
また、かかる蛍光剤の放出光を更に長波長側に変換する
第2の蛍光剤を含有させることも知られている。
【0003】かかるシンチレーションファイバを多数本
重ねて端面から発光を観測するような場合、コア内に生
じたシンチレーション光、とりわけ、第1の蛍光剤によ
る放出光がクラッドを通過して個々のファイバから漏
れ、隣接するファイバのコアに含まれる第2の蛍光剤を
励起して、クロストークが生じ、分解能が低下するとい
う問題が生ずる。そのため、通常クラッドの外側にEM
Aと呼ばれる白色又は黒色の迷光吸収層を設け、シンチ
レーション光を吸収させているが、EMAによる伝送損
失が大きく、検出効率を20〜40%低下させてしまう
場合がある。一方、クロストークを防止するためには、
クラッドを厚くすることも考えられるが、クラッドを厚
くすると相対的にコアの厚さが薄くなり、コアの断面積
が小さくなり、光量が低下するので実用的ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解消し、クロストークの発生を防止することができ、
しかも、検出効率の低下を伴わないシンチレーションフ
ァイバを提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、クラッド層を内外
2層のマルチクラッド構成とし、それぞれに波長変換蛍
光剤を含有させればよいことを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0006】即ち、本発明によれば、シンチレーション
光を長波長側に変換する第1の蛍光剤と、該第1の蛍光
剤の放出光を更に長波長側に変換する第2の蛍光剤とを
含有するコアと、屈折率が該コアよりも小さく、かつ、
該第1の蛍光剤の放出光を長波長に変換する第3の蛍光
剤を含有する内側クラッドと、屈折率が該内側クラッド
よりも小さく、かつ、該第3の蛍光剤を含有する外側ク
ラッドとからなることを特徴とするプラスチックシンチ
レーションファイバが提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のプラスチックシンチレー
ションファイバのコア材としてはポリスチレン、アクリ
ルなどの、通常プラスチック光ファイバのコア材として
使用されるポリマーが使用される。更に、コアは、第1
及び第2の2種類の蛍光剤を含有していることが必要で
ある。なぜなら、第1の蛍光剤のみでは、その発光波長
がコア内での吸収が大きい波長であるため、伝送ロスが
大きく、ファイバ端面から希望する光量が得られないか
らである。
【0008】ここで、コアに含有するシンチレーション
光を長波長側に変換する第1の蛍光剤としては、例え
ば、約300nmの波長の紫外域シンチレーション光を
約340nmの紫外線に変換するDPO(2,5−ジフ
ェニルオキサゾル)などが挙げられ、該第1の蛍光剤の
放出光(例えば、波長約340nmの紫外線)を更に長
波長側に(例えば、波長430nmの可視光)に変換す
る第2の蛍光剤としては、POPOP(1,4−ビス
〔2−(5−フェニルオキサゾル)〕ベンゼン)などが
挙げられる。
【0009】本発明のプラスチックシンチレーションフ
ァイバは、クラッドが2層構造をとり、コアの屈折率を
n1、内側クラッドの屈折率をn2、外側クラッドの屈
折率をn3としたとき、n1>n2>n3なる関係を満
足する必要があり、この関係式を満たさない場合は、光
量が低下し、検出効率が悪化するので不適当である。ま
た、クラッドを2層構造としたことにより、コアとクラ
ッド間の屈折率の差を大きくすることができ、クラッド
を1層とした場合と比較して、得られる光量が大きい。
【0010】このような関係を満足する上で、内側クラ
ッド材としてはPMMA(ポリメチルメタクリレート)
などが、また、外側クラッド材としてはフッ素樹脂など
が用いられる。また、2層のクラッドは、2層のクラッ
ドに含まれる第1の蛍光剤の放出光を長波長に変換する
第3蛍光剤による各層でのクロストーク防止効果を得る
ため、いずれも第3の蛍光剤を含有していることが必要
である。また、クラッドを2層構造とし、さらに、各ク
ラッドに蛍光剤を含有させたことにより、コア内部で発
生した第1蛍光剤の放出光は、内側クラッド内の蛍光剤
に吸収され、その放出光が一部外側クラッドとの境界で
全反射し、この光が利用できるので、クラッドに蛍光剤
を含有させない場合と比較して、得られる光量が大き
い。つまり、2層クラッド構成とし、各クラッドに第3
の蛍光剤を含有させたことにより、クロストーク防止と
十分な光量の確保の両方が達成できたのである。
【0011】本発明のプラスチックシンチレーションフ
ァイバは、円形以外に三角形、四角形等の任意の形状を
とることができる。また、クラッド全体の厚さは、コア
の直径の1〜10%、特に好ましくは2〜3%が適当で
あり、光量を大きくする上で、クラッド全体の厚さはで
きるだけ薄くするのが望ましい。内側クラッドと外側ク
ラッドの厚さの比は、1:1〜2:1の範囲内であるこ
とが、クロストークを防止する上で好ましい。第1の蛍
光剤、第2の蛍光剤及び第3の蛍光剤の添加量は、コア
材、クラッド材の種類、コアの直径、クラッドの厚さ、
入射エネルギーの種類、ファイバ長、コストなどに応じ
て、最適の光量、クロストーク防止効果が得られるよう
に調節する。
【0012】本発明のプラスチックシンチレーションフ
ァイバによれば、例えば、放射線などによりコア成分
(例えば、ポリスチレン)が波長300nmの紫外線を
発光し、コア内において、第1の蛍光剤がそれを吸収し
て約340nmの波長の紫外線に変換した場合、この波
長約340nmの紫外線は、第2の蛍光剤により一部が
長波長(例えば、波長約430nmの可視光)側に変換
されるが、コア内で完全に吸収されない一部が、コアを
通過して内側クラッドへ到達する。内側クラッド内にも
第3の蛍光剤が含まれているので、波長約340nmの
紫外線は、内側クラッド内でも可視光に変換される。
【0013】ここで発光した可視光は、一部外側クラッ
ドを通過してファイバ外へ漏れてしまうが、一部は外側
クラッドとの境界面で全反射し、コアへ入って有効光と
してファイバ端面から利用することができる。また、外
へ漏れた可視光は、隣接するファイバに入っても、該フ
ァイバを発光させる作用がなく、クロストークは発生し
ない。また、内側クラッド内で吸収しきれなかった波長
約340nmの紫外線は、外側クラッド内へも入ってい
くが、外側クラッド内にも第3の蛍光剤が含まれている
ので、この紫外線を可視光に変換し、クロストークの発
生を防止する。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、迷光吸収層を設けた
り、クラッド層を厚くしたりする必要がなく、従って、
光伝送特性の低下を伴わずに隣接するファイバ間でのク
ロストークの発生を防止することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新治 修 新潟県北蒲原郡中条町倉敷町2番28号 株 式会社クラレ内 Fターム(参考) 2H050 AB43X AB43Y AB45X AB47Y AC36 AD04 AD06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シンチレーション光を長波長側に変換す
    る第1の蛍光剤と、該第1の蛍光剤の放出光を更に長波
    長側に変換する第2の蛍光剤とを含有するコアと、屈折
    率が該コアよりも小さく、かつ、該第1の蛍光剤の放出
    光を長波長に変換する第3の蛍光剤を含有する内側クラ
    ッドと、屈折率が該内側クラッドよりも小さく、かつ、
    該第3の蛍光剤を含有する外側クラッドとからなること
    を特徴とするプラスチックシンチレーションファイバ。
  2. 【請求項2】 第2の蛍光剤と第3の蛍光剤が同一であ
    ることを特徴とする請求項1記載のプラスチックシンチ
    レーションファイバ。
JP10325950A 1998-10-30 1998-10-30 プラスチックシンチレーションファイバ Pending JP2000137122A (ja)

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