JP2019148538A - 高線量場プラスチックシンチレーションファイバー及びその製造方法 - Google Patents

高線量場プラスチックシンチレーションファイバー及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019148538A
JP2019148538A JP2018034404A JP2018034404A JP2019148538A JP 2019148538 A JP2019148538 A JP 2019148538A JP 2018034404 A JP2018034404 A JP 2018034404A JP 2018034404 A JP2018034404 A JP 2018034404A JP 2019148538 A JP2019148538 A JP 2019148538A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
clad
scintillation fiber
refractive index
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018034404A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7048349B2 (ja
Inventor
隆一 岩川
Ryuichi Iwakawa
隆一 岩川
修 新治
Osamu Shinji
修 新治
勝洋 藤田
Katsuhiro Fujita
勝洋 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP2018034404A priority Critical patent/JP7048349B2/ja
Publication of JP2019148538A publication Critical patent/JP2019148538A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7048349B2 publication Critical patent/JP7048349B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Radiation (AREA)

Abstract

【課題】高線量場における分解能が高く、強度とハンドリング性に優れたプラスチックシンチレーションファイバーを提供すること。【解決手段】本発明の一態様に係るプラスチックシンチレーションファイバーは、紫外線発光性を有する蛍光剤を含有するコア1と、コア1の外周面を被覆すると共に、コア1よりも低い屈折率を有するクラッド2と、を有するものである。コア1が、構造中に芳香環を含まないモノマーとビニル芳香族モノマーとの共重合体から構成されていると共に一定の屈折率を有する。【選択図】図1

Description

本発明はプラスチックシンチレーションファイバー及びその製造方法に関し、特に高線量場での放射線検出に好適なプラスチックシンチレーションファイバー及びその製造方法に関する。
物質に対して外部から圧力、熱、光といったエネルギーを加えると、物質中の電子がある確率で励起状態へと遷移する。この励起された電子が基底状態に戻る際、余剰エネルギーが熱や光として放出される。この中で、放射線(α線、β線、γ線、X線などや陽子などの荷電粒子線)をエネルギーとして加えることによって、余剰エネルギーが光として放出される発光現象を、シンチレーションと呼ぶ。
シンチレーションファイバーは、シンチレーションを利用した放射線検出用の光ファイバーである。シンチレーションファイバーは、シンチレーション性を有する透明基材からなるコアの外周面に、コアよりも低屈折率の透明基材からなるクラッドを被覆したものである。放射線によってコア内で発生した光は、コア/クラッド界面で全反射を繰り返しながら伝播する。最終的に、この光がファイバーの端部に接続されたフォトマルチプライヤ(光電子増倍管)やフォトダイオード等の光検出器によって検知される。
シンチレーションファイバーでは、コア内で発生した光のみが、コアとクラッドとの界面で全反射を繰り返しながらコア内に閉じ込められて伝播する。クラッド内で発生した光は、表面の汚れやキズによって容易にファイバー外へ散失してしまうからである。
コア基材は、シンチレーション性が高い、すなわち放射線により電子励起しやすいものから選定される。励起されやすい電子としては、金属元素中の最外殻電子や不飽和結合のπ電子が代表的である。しかしながら、金属元素の励起光は、自身の光吸収現象により速やかに消失してしまうため、ファイバー用途には適さない。また、透明でシンチレーション性を有する材料として、金属をドープした多成分ガラスなどが知られているが、透明性、加工性、コストなどの点で問題も多い。
このような観点から、シンチレンションファイバーとしては、π電子を含む有機系のプラスチックシンチレーションファイバーが一般的に用いられている。コア基材としては、透明性が高く、π電子を多く含み、放射線に対して安定であるポリスチレン又はポリビニルトルエンといったベンゼン環を側鎖に有する樹脂が用いられる。
このようなプラスチックシンチレーションファイバーのコアを放射線が通過すると、コア基材のπ電子が励起され、材料固有の波長を有するシンチレーション光が放出される。ポリスチレンやポリビニルトルエンは、主に紫外線領域のシンチレーション光を放出する。例えば、ポリスチレンの発光スペクトルは310nmにピークを有する。ところが、このような紫外短波長領域の光は、コア基材自身によって吸収されるため、速やかに消失してしまい、光伝送には適さない。
そこで、コア基材に蛍光剤を添加し、より長い波長の光に変換した後、ファイバー内を伝送させる方法が一般的である。ここで、コア基材に添加された蛍光剤は、コア基材から放出されたシンチレーション光を吸収し、より長波長の光を再放出する。蛍光剤としては、コア基材の発光波長付近に吸収波長を有するものが望ましい。また、伝送波長を調整するために複数の蛍光剤を用いてもよい。このように長波長へ変換された光が、ファイバー内を伝播し、ファイバー端部に接続された検出器によって検知される。
コア内に蛍光剤等を添加して波長変換するもうひとつの理由は、フォトマルチプライヤなどの光検出器の最大波長感度に合致させるためでもある。一般に、フォトマルチプライヤの感度が最大である波長は430nm付近の青色光であり、近年では微弱光に対応した半導体光検出器(アバランシェフォトダイオード)など、さらに長波長の緑色光に高感度であるものも開発が進んでいる。
放射線通過位置の特定法としては、飛行時間差測定法すなわちTOF(Time Of Flight)法が知られている(特許文献1〜3参照)。TOF法では、シンチレーションファイバーの両端に検出器を設け、放射線により発光した光パルスがファイバーの両端に到達するまでの時間差を検知することにより放射線の通過位置を算出する。
ところで、放射線によるシンチレーションは、放射線と基材を構成する原子との相互作用によって発現する。すなわち、一部は原子間の結合を切断し、一部は原子と衝突して原子を陽子、中性子、電子などに分裂させ、一部は跳ね返されて散乱されて、物質内に2次粒子を発生させる。これら1次粒子や2次粒子が物質を構成する原子やその周囲の電子にエネルギーを与えて、一部の電子は励起される。この励起電子が基底状態に戻る際にシンチレーション光が放出される。
ここで、極微弱な放射線検知の用途に用いられるシンチレーションファイバーでは、コアの材質として、シンチレーション性と透明性が高い樹脂を使う必要がある。従って、上述の通り、透明性が高く、放射線により電子励起されやすいπ電子を多く含む、ポリスチレン、ポリビニルトルエンといった芳香環を側鎖に有する樹脂が一般的には用いられていた。
国際公開第2013/179970号 特開平5−249247号公報 特開2014−25833号公報 特開2000−137122号公報
しかしながら、放射線量の高い、いわゆる高線量場では、極短時間のうちに複数の放射線が一本のコアを通過することがある。ここで、シンチレーション光からなる光パルスが両端の検出器に到達する前に、次の放射線通過によるシンチレーション光の光パルスが発生してしまうと、前後のシンチレーション光を分離することができない。
すなわち、TOF法における位置の特定に必要な時間差に対して無視できない程の高い頻度で複数の放射線がコアを通過するような高線量場では、個々の放射線の情報を分離することはできない。そのため、従来のシンチレーションファイバーでは用をなさなかった。例えば、粒子フルエンス率が1×10[1/(m・s)]以上である高線量場では、このような問題が生じ得る。ここで、粒子フルエンス率とは、照射場の単位面積を単位時間あたりに通過する粒子(放射線)の数である。
本発明は、上記に鑑みなされたものであって、高線量場における分解能が高く、強度とハンドリング性に優れたプラスチックシンチレーションファイバーを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るプラスチックシンチレーションファイバーは、
紫外線発光性を有する蛍光剤を含有するコアと、前記コアの外周面を被覆すると共に、前記コアよりも低い屈折率を有するクラッドと、を有するプラスチックシンチレーションファイバーであって、
前記コアが、構造中に芳香環を含まないモノマーとビニル芳香族モノマーとの共重合体から構成されていると共に一定の屈折率を有するものである。
本発明の一態様に係るプラスチックシンチレーションファイバーは、コアがビニル芳香族モノマーのホモポリマーから構成されるものに比べ、ポリマー中のπ電子が少なくなる。そのため、高線量場においてもシンチレーション光の発光確率が低くなくなり、従来よりも分解能が高くなる。また、コアが一定の屈折率を有するため、容易に製造することができる。
前記クラッドが、インナークラッドと、前記インナークラッドの外周面を被覆すると共に、前記インナークラッドよりも低い屈折率を有するアウタークラッドとを含むマルチクラッド構造を有していることが好ましい。開口数を大きくすることができる。
また、前記アウタークラッドが、遮光剤を含有することが好ましい。クラッドで発生するシンチレーション光に起因するノイズを低減することができる。
本発明の一態様に係るプラスチックシンチレーションファイバーの製造方法は、
紫外線発光性を有する蛍光剤を含有するコアと、前記コアの外周面を被覆するクラッドと、を備えたプラスチックシンチレーションファイバーの製造方法であって、
紫外線発光性を有する蛍光剤を含有する樹脂からなる棒状のコア用ロッドを、前記コア用ロッドよりも低い屈折率を有する樹脂からなる円筒状のクラッド用パイプに挿入してプリフォームを作製する工程と、
前記プリフォームを加熱しつつ線引きする工程と、を備え、
前記コアが、構造中に芳香環を含まないモノマーとビニル芳香族モノマーとの共重合体から構成されていると共に一定の屈折率を有するものである。
前記クラッド用パイプを、インナークラッド用パイプと、前記インナークラッド用パイプの外周面を被覆すると共に、前記インナークラッド用パイプよりも低い屈折率を有する樹脂からなるアウタークラッド用パイプとから構成することが好ましい。開口数を大きくすることができる。
前記アウタークラッド用パイプを、遮光剤を含有する樹脂から構成することが好ましい。クラッドで発生するシンチレーション光に起因するノイズを低減することができる。
本発明により、高線量場における分解能が高く、強度とハンドリング性に優れたプラスチックシンチレーションファイバーを提供することができる。
実施の形態1に係るプラスチックシンチレーションファイバーの断面図である。 実施の形態2に係るプラスチックシンチレーションファイバーの断面図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
(実施の形態1)
図1を参照して、本発明の実施の形態1に係るプラスチックシンチレーションファイバーについて説明する。図1は、実施の形態1に係るプラスチックシンチレーションファイバーの断面図である。
図1に示すように、本実施の形態に係るプラスチックシンチレーションファイバーは、コア1と、コア1の外周面を被覆するクラッド2と、を備えている。このプラスチックシンチレーションファイバーは、特に高線量場での放射線検出に好適である。
コア1は、構造中に芳香環を含まないモノマーとビニル芳香族モノマーとの共重合体である透明樹脂からなり、紫外線発光性を有する蛍光剤を含む。また、コア1は、一定の屈折率を有する。コア1を構成するコア基材、及び蛍光剤、ならびにクラッド2を構成するクラッド基材の詳細については後述する。
本実施の形態に係るシンチレーションファイバーでは、コア1が構造中に芳香環を含まないモノマーとビニル芳香族モノマーとの共重合体から構成される。そのため、本実施の形態に係るシンチレーションファイバーは、コア1がビニル芳香族モノマーのホモポリマーから構成されるものに比べ、放射線により励起されやすいπ電子がポリマー中に少ない。その結果、高線量場においてもシンチレーション光の発光確率が低く、従来よりも高線量場における分解能が高い。
また、コア1が一定の屈折率を有するため、屈折率分布を有するコアに比べて容易に製造することができる。
コア1における、構造中に芳香環を含まないモノマーの含有率は、特に限定されないが、10〜90質量%であることが好ましい。構造中に芳香環を含まないモノマーの含有率が10質量%を下回ると、シンチレーション光の発光確率を効果的に低減することができず、高線量場における分解能を充分に高めることができない。他方、構造中に芳香環を含まないモノマーの含有率が90質量%を超えると、相対的にビニル芳香族モノマーの含有量が小さくなり、コア1の屈折率が低くなり過ぎる。そのため、コア1とクラッド2との屈折率差が小さくなり、光ファイバーとしての性能を充分に発現することができなくなってしまう。
[コア基材]
コア基材としては、構造中に芳香環を有さないモノマーとして、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレートのモノマー郡のいずれか1種類以上と、ビニル芳香族モノマーとして、ベンジルメタクリレート、フェニルメタクリレート、クロロベンジルメタクリレート、1−フェニルエチルメタクリレート、1,2−ジフェニルエチルメタクリレート、ジフェニルエチルメタクリレート、1−フェニルシクロヘキシルメタクリレート、ペンタクロロフェニルメタクリレート、ペンタブロモフェニルメタクリレート、1−ナフチルメタクリレート、2−ナフチルメタクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンのモノマー群のいずれか1種類以上のモノマーを共重合して得られる共重合体が適している。
重合に際しては、一般的な重合開始剤及び分子量調整剤を添加してもよい。
分子量調整剤は、重合成長反応を抑制するものであれば特に制限はない。代表的な分子量調整剤としてはメルカプタン類が挙げられる。具体的にはメルカプタンとしてノルマルオクチルメルカプタン、ノルマルデカニルメルカプタン等がある。
[クラッド基材]
クラッド基材としては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレートのモノマー郡のうち1種類以上を重合又は共重合して得られる重合体が適している。中でも、メチルメチクリレートモノマーの重合体又はメチルメタクリレートと他のモノマーの共重合体が望ましい。メチルメタクリレートは透明性が高く、容易に重合するため取り扱いしやすい利点がある。重合に際しては、一般的な重合開始剤及び分子量調整剤を添加してもよい。
[蛍光剤]
コア基材に添加する蛍光剤は、紫外線発光性であり、複数個の芳香環を有し、かつ共鳴が可能な構造を有するものの中から選ばれる。代表的な蛍光剤としては、2−(4−t−ブチルフェニル)−5−(4−ビフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(b−PBD)、2−(4−ビフェニル)−5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール(PBD)、パラターフェニル(PTP)、パラクォーターフェニル(PQP)、2,5−ジフェニルオキサゾール(PPO)、1−フェニル−3−(2,4,6−トリメチルフェニル)−2−ピラゾリン(PMP)、3−ヒドロキシフラボン(3HF)、4,4‘−ビス−(2,5−ジメチルスチリル)−ジフェニル(BDB)、2,5−ビス−(5−t−ブチル−ベンゾキサゾイル)チオフェン(BBOT)、1,4−ビス−(2−(5−フェニロキサゾリル))ベンゼン(POPOP)、1,4−ビス−(4−メチル−5−フェニル−2−オキサゾリル)ベンゼン(DMPOPOP)、1,4−ジフェニル−1,3−ブタジエン(DPB)、1,6−ジフェニル−1,3,5−ヘキサトリエン(DPH)等が挙げられる。
これらは単体で使用してもよいし、複数の蛍光剤を組み合わせて使用してもかまわない。
以下に、蛍光剤の組み合わせ例について説明する。
蛍光剤の効能は、コア基材が発するシンチレーション光を吸収し、より長波長の光へと変換して放出することにある。従って、コア基材の発光波長付近に光吸収を有するものが望ましい。これらの蛍光剤の例としてはb−PBDやPTP、PQP等が挙げられる。これらを便宜的に第一蛍光剤と称する。
ただし、これらの蛍光剤の発光波長は一般に検出器の最適受光感度よりも低いため、より長波長に変換させることが好ましく、第一蛍光剤が発した光をより長波長の光へ変換する蛍光剤を加えることがある。これらを便宜的に第二蛍光剤と称する。第二蛍光剤の例としてはBBOT、BDB、POPOP等が挙げられる。
例えば、3HFのような吸収波長と発光波長が大きく離れている蛍光剤は単独で用いることができるが、このような蛍光剤は限られたものしか存在しないので、第一蛍光剤と第二蛍光剤の2種類の蛍光剤を用いることが多い。
第一の蛍光剤の好適添加量は、0.5〜3.0質量%であり、より好ましくは0.8〜2.2質量%である。比較的高濃度とする理由は、コア材から発光した短波長のシンチレーション光をコア材自身で吸収されることなく、その発光位置から短い距離内で、より長波長に波長変換させなければならないからである。第一蛍光剤の添加量が少ないと、最初の波長変換効率が悪化するので最終的な発光性能が確保できない。逆に、過度に添加することは蛍光剤のコア材への溶解性において困難であったり、コスト高になるばかりか、伝送損失悪化の原因にもなる。
また、第二蛍光剤の好適添加量は、0.01〜0.5質量%であり、より好ましくは0.02〜0.3質量%である。添加量が少な過ぎると、第一蛍光剤で変換した光を効率よく吸収してより長い波長に波長変換することができない。逆に、添加量が多過ぎると、コストアップに繋がるだけでなく、蛍光剤自身の光吸収損失により伝送損失が悪化する。
[製造方法]
シンチレーションファイバーの製造方法については、特に制限はない。例えば、円形と筒形を複合させたマルチダイを用いて屈折率の異なる複数の熱可塑性樹脂ペレットを同時に溶融押し出ししてクラッド付きファイバーを成形するいわゆる溶融押し出し法を用いることができる。あるいは、モノフィラメント状の透明高屈折率樹脂の表面に低屈折率樹脂を塗布してクラッドを形成するいわゆるコーティング法を用いることができる。
しかしながら、溶融押し出し法は、押し出し機のシリンダー内部でせん断応力を受けるため基材や蛍光剤が劣化し透明性が悪化する。また、コーティング法は、コーティング後の加熱乾燥を考慮すると生産性が低い。
そこで、低屈折率基材からなるクラッド用の円筒状透明重合体(クラッド用パイプ)に、高屈折率基材からなるコア用の透明棒状重合体(コア用ロッド)を挿入してプリフォームを作製した後、筒状のヒーターで周囲から加熱して線引きする、いわゆるプリフォーム加熱線引き法が好ましい。
プリフォーム加熱線引き法は、せん断応力を受けないため、基材の劣化が少なく、透明性に優れる。また、コア用ロッドとクラッド用パイプとを別々に作製するため、その後の加熱線引きにより得られるファイバーの寸法精度にも優れている。
ここで、コア用ロッドは、円筒状の重合容器に入れて熱重合によって作製するのが望ましい。重合方法は熱による自発的重合が好ましいが、最小限量の熱解裂型ラジカル開始剤を添加してもよい。さらに、光解裂型ラジカル開始剤を併用してもよい。また、コア用ロッドは、分子量が低過ぎると、加熱線引きの際に自重で流れ落ちるドローダウン現象やファイバー径が周期的に変動するドローレゾナンス現象が起こり、寸法精度が保持し難くなる。逆に、分子量が高過ぎると、粘度が高くなるため、加熱温度を高くする必要があり、熱劣化による着色や熱分解といった問題が発生する。このため、必要に応じて、分子量調整剤を添加してもよい。
また、クラッド用パイプは、回転する円筒容器中で遠心力によってモノマーを円筒容器側面に押し付けるようにして中空部を形成させながら重合固化させる方法により作製することができる。あるいは、ロッド状の重合体の軸中心部にドリル等で穴を開けて中空部を形成する方法や、円形ダイを装着した溶融押し出し機より熱可塑性樹脂ペレットを押し出してパイプ状に成形する方法などを用いてもよい。
(実施の形態2)
次に、図2を参照して、本発明の実施の形態2に係るプラスチックシンチレーションファイバーについて説明する。図2は、実施の形態2に係るプラスチックシンチレーションファイバーの断面図である。
図2に示すように、実施の形態1に係るプラスチックシンチレーションファイバーでは、クラッド2が単層からなるマルチクラッド構造を有している。これに対し、実施の形態2に係るプラスチックシンチレーションファイバーでは、クラッド2が、インナークラッド21及びアウタークラッド22の2層を少なくとも含むマルチクラッド構造を有している。
インナークラッド21は、コア1の外周面を被覆すると共に、コア1よりも低い屈折率を有する透明樹脂からなる。インナークラッド21を構成するクラッド基材は、実施の形態1におけるクラッド2を構成するクラッド基材と同じであるため、説明を省略する。
アウタークラッド22は、インナークラッド21の外周面を被覆すると共に、インナークラッド21よりも低い屈折率を有する樹脂からなる。主としてフッ素原子を含む樹脂が用いられる。アウタークラッド22を構成するアウタークラッド基材、遮光剤の詳細については後述する。
実施の形態2に係るシンチレーションファイバーでは、実施の形態1に係るシンチレーションファイバーと同様に、コア1が構造中に芳香環を含まないモノマーとビニル芳香族モノマーとの共重合体から構成される。そのため、本実施の形態に係るシンチレーションファイバーも、コア1がビニル芳香族モノマーのホモポリマーから構成されるものに比べ、ポリマー中のπ電子が少ない。その結果、高線量場においてもシンチレーション光の発光確率が低く、従来よりも高線量場における分解能が高い。
さらに、クラッド2が、インナークラッド21とインナークラッド21よりも低い屈折率を有するアウタークラッド22とを含むマルチクラッド構造を有している。そのため、実施の形態1に係るシンチレーションファイバーよりも開口数NAを大きくすることができる。
ところで、プラスチックシンチレーションファイバーでは、放射線によって分子結合の軸となるσ電子が励起され、この電子が基底状態に戻る際にシンチレーション光が放出されることがある。この発光はコア1とクラッド2のいずれでも起こり得る。ここで、クラッド2から放出されたシンチレーション光がコア1を通過し、コア1の蛍光剤が発光する場合がある。この発光は、コア1に到達した放射線以外によるイレギュラーな発光であり、好ましくない。このようなクラッド2での発光によるコア1の蛍光剤の発光は、コア1での発光によるコア1の蛍光剤の発光に対してタイムラグが発生し、ノイズとなるからである。その結果、放射線通過位置の特定精度が低下する。
上述の通り、実施の形態2に係るプラスチックシンチレーションファイバーでは、アウタークラッド22が、遮光剤を含有していてもよい。アウタークラッド22が遮光剤を含有することにより、アウタークラッド22で発生するシンチレーション光がコア1に到達し難くなり、上記ノイズを低減することができる。その際、インナークラッドの厚さは光を閉じ込めることができる伝送波長の数倍以上で、しかもできるだけ薄いことが好ましく、1〜200μm、より好ましくは5〜30μmであることが好ましい。
[アウタークラッド基材]
アウタークラッド基材としては、メチルメタクリレート、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルメタクリレート、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルメタクリレート、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチルメタクリレート,2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチルメタクリレート、α−フルオロアクリル酸メチル、2−(トリフルオロメチル)プロペン酸メチルのモノマー郡のうち1種類以上を重合又は共重合して得られる重合体及び、前記重合体とポリフッ化ビニリデンの混合物が適している。中でも、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレートポリマーとポリフッ化ビニリデンの混合物が望ましい。
さらに、コア1において構造中に芳香環を含まないモノマー組成が多い場合(例えば50質量%以上である場合)、コアとクラッドとの屈折率差を確保するために、インナークラッド21を設けずにクラッドをアウタークラッド22のみとしてもよい。
[遮光剤]
遮光剤としては、アウタークラッド基材に溶解又は分散させた形態で測定した透過率が10mmの光路長で50%以下となるものであれば、有機染料、無機顔料のいずれを用いてもよい。また、複数の遮光剤を混ぜて使用してもよい。有機染料としては、MACROLEX(登録商標)Green G、Green 5B(Lanxess社製)、無機顔料としては、三菱カーボンブラック(三菱化学社製)等が挙げられる。
以下、本発明に係る実施例についてさらに詳細に説明するが、本発明は実施例により何ら限定されない。
<実施例1>
[コア用ロッド]
コア用ロッドとしては蛍光剤パラターフェニル(PTP)1質量%及び2,5−ビス−(5−t−ブチル−ベンゾキサゾイル)チオフェン(BBOT)0.02質量%を添加したスチレンとメチルメタクリレート(MMA)を60対40の質量比率で共重合させ外径66mmのロッド状としたもの用いた。この共重合体の屈折率は一定であり、25℃で1.55であった。
[クラッド用パイプ]
メチルメタクリレートモノマーに重合開始剤(日油社製パーオクタO(登録商標)(PO−O):0.05質量%、日油社製パーヘキサV(登録商標)(PH−V):0.05質量%)と分子量を調整するための連鎖移動剤n−オクチルメルカプタン(n−OM:0.25質量%)を添加した。これを内径70mmの円筒容器に入れ、熱媒中で軸方向に回転させながら加熱、重合させて、外径70mm−内径68mmのポリメチルメタクリレート(PMMA)製クラッド用パイプを得た。このPMMA製クラッド用パイプの屈折率は一定であり、25℃で1.49であった。
[プリフォーム作製及び加熱線引き]
ポリスチレン製コア用ロッドとPMMA製クラッド用パイプとを組み合わせてプリフォームを作製した。このプリフォームを加熱線引きし、外径1mmのシンチレーションファイバーを得た。コア径は0.97mmであった。
<実施例2>
[コア用ロッド]
コア用ロッドとしては蛍光剤パラターフェニル(PTP)1質量%及び2,5−ビス−(5−t−ブチル−ベンゾキサゾイル)チオフェン(BBOT)0.02質量%を添加したスチレンとメチルメタクリレートを60対40の質量比率で共重合させ外径66mmのロッド状としたもの用いた。この共重合体の屈折率は一定であり、25℃で1.55であった。
[インナークラッド用パイプ]
メチルメタクリレートモノマーに重合開始剤(PO−O:0.05質量%、PH−V:0.05質量%)と分子量を調整するための連鎖移動剤n−オクチルメルカプタン(n−OM:0.25質量%)を添加した。これを内径70mmの円筒容器に入れ、熱媒中で軸方向に回転させながら加熱、重合させて、外径70mm−内径68mmのポリメチルメタクリレート(PMMA)製クラッド用パイプを得た。このPMMA製クラッド用パイプの屈折率は一定であり、25℃で1.49であった。
[アウタークラッド用パイプ]
トリフルオロエチルメタクリレート(3FMA)モノマーに重合開始剤(PO−O:0.05質量%、PH−V:0.05質量%)と分子量を調整するための連鎖移動剤n−オクチルメルカプタン(n−OM:0.025質量%)を添加した。これを内径74mmの円筒容器に入れ、熱媒中で軸方向に回転させながら加熱、重合させて外径74mm−内径72mmのポリトリフルオロエチルメタクリレート製アウターパイプを得た。このポリトリフルオロエチルメタクリレート製アウターパイプの屈折率は一定であり、25℃で1.42であった。
[プリフォーム作製及び加熱線引き]
ポリスチレン製コア用ロッドとPMMA製インナーパイプとポリトリフルオロエチルメタクリレート製アウターパイプとを組み合わせてプリフォームを作製した。このプリフォームを加熱線引きし、外径1mmのシンチレーションファイバーを得た。コア径は0.97mmであった。
<実施例3>
ポリトリフルオロエチルメタクリレート製アウタークラッドに遮光剤として光吸収性を有する染料MACROLEX Green Gを100質量ppm添加した以外は実施例2と同様に行い、ポリスチレン製コア用ロッドとPMMA製インナーパイプとポリトリフルオロエチルメタクリレート製アウターパイプとを得た。ポリトリフルオロエチルメタクリレート製アウターパイプの光透過率は、10mmの厚みにおいて1%であった。
[プリフォーム作製及び加熱線引き]
ポリスチレン製コア用ロッドとPMMA製インナーパイプとポリトリフルオロエチルメタクリレート製アウターパイプとを組み合わせてプリフォームを作製した。このプリフォームを加熱線引きし、外径1mmのシンチレーションファイバーを得た。コア径は0.97mmであった。
<比較例>
[コア用ロッド]
コア用ロッドとしては蛍光剤パラターフェニル(PTP)1質量%及び2,5−ビス−(5−t−ブチル−ベンゾキサゾイル)チオフェン(BBOT)0.02質量%を添加したスチレンを熱重合させたポリスチレンを外径66mmのロッド状としたもの用いた。このポリスチレンの屈折率は一定であり、25℃で1.59であった。
[クラッド用パイプ]
メチルメタクリレートモノマーに重合開始剤(PO−O:0.05質量%、PH−V:0.05質量%)と分子量を調整するための連鎖移動剤n−オクチルメルカプタン(n−OM:0.25質量%)を添加する。これを内径70mmの円筒容器に入れ、熱媒中で軸方向に回転させながら加熱、重合させて、外径70mm−内径68mmのポリメチルメタクリレート(PMMA)製クラッド用パイプを得た。このPMMA製クラッド用パイプの屈折率は一定であり、25℃で1.49であった。
[プリフォーム作製及び加熱線引き]
ポリスチレン製コア用ロッドとPMMA製クラッド用パイプとを組み合わせてプリフォームを作製した。このプリフォームを加熱線引きし、外径1mmのシンチレーションファイバーを得た。コア径は0.97mmであった。
表1に上記条件をまとめて示す。
Figure 2019148538
例えば、メチルメタクリレートのホモポリマーのシンチレーション光の発光頻度はポリスチレンの1/10程度である。そのため、スチレンとメチルメタクリレートとのモノマー比率が60対40の共重合体からなる実施例1に係るシンチレーションファイバーにおけるシンチレーション光の発光頻度は、ポリスチレンからなる比較例に係るシンチレーションファイバーにおけるシンチレーション光の発光頻度を1とすると、1×0.6+1/10×0.4=0.64となる。すなわち、実施例1に係るシンチレーションファイバーは、比較例に係るシンチレーションファイバーに比べ、シンチレーション光の発光頻度が6割程度と少ない。また、外径等の構造は同じであるため、同等の強度とハンドリング性を有している。
同様に、実施例2に係るシンチレーションファイバーも、比較例に係るシンチレーションファイバーに比べ、シンチレーション光の発光頻度が6割程度と少ない。また、外径等の構造は同じであるため、同等の強度とハンドリング性を有している。さらに、アウタークラッドとして、インナークラッドよりも低い屈折率を有するフッ素原子を含む樹脂が用いられたマルチクラッド構造であるため、開口率が大きい。
実施例3に係るシンチレーションファイバーは、比較例に対してコアでのシンチレーション光の発光頻度が約6割程度と少ない。また、外径等の構造は同じであるため、同等の強度とハンドリング性を有している。さらに、アウタークラッドとして、インナークラッドよりも低い屈折率を有するフッ素原子を含む樹脂が用いられたマルチクラッド構造であるため、開口率が大きい。その上、アウタークラッドが遮光剤を含有しているため、クラッドで発生するシンチレーション光によるノイズが低減する。
本発明は上記実施の形態に限られず、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 コア
2 クラッド
21 インナークラッド
22 アウタークラッド

Claims (6)

  1. 紫外線発光性を有する蛍光剤を含有するコアと、前記コアの外周面を被覆すると共に、前記コアよりも低い屈折率を有するクラッドと、を有するプラスチックシンチレーションファイバーであって、
    前記コアが、構造中に芳香環を含まないモノマーとビニル芳香族モノマーとの共重合体から構成されていると共に一定の屈折率を有する、
    プラスチックシンチレーションファイバー。
  2. 前記クラッドが、インナークラッドと、前記インナークラッドの外周面を被覆すると共に、前記インナークラッドよりも低い屈折率を有するアウタークラッドとを含むマルチクラッド構造を有している、
    請求項1に記載のプラスチックシンチレーションファイバー。
  3. 前記アウタークラッドが、遮光剤を含有する、
    請求項2に記載のプラスチックシンチレーションファイバー。
  4. 紫外線発光性を有する蛍光剤を含有するコアと、前記コアの外周面を被覆するクラッドと、を備えたプラスチックシンチレーションファイバーの製造方法であって、
    紫外線発光性を有する蛍光剤を含有する樹脂からなる棒状のコア用ロッドを、前記コア用ロッドよりも低い屈折率を有する樹脂からなる円筒状のクラッド用パイプに挿入してプリフォームを作製する工程と、
    前記プリフォームを加熱しつつ線引きする工程と、を備え、
    前記コアが、構造中に芳香環を含まないモノマーとビニル芳香族モノマーとの共重合体から構成されていると共に一定の屈折率を有する、
    プラスチックシンチレーションファイバーの製造方法。
  5. 前記クラッド用パイプを、インナークラッド用パイプと、前記インナークラッド用パイプの外周面を被覆すると共に、前記インナークラッド用パイプよりも低い屈折率を有する樹脂からなるアウタークラッド用パイプとから構成する、
    請求項4に記載のプラスチックシンチレーションファイバーの製造方法。
  6. 前記アウタークラッド用パイプを、遮光剤を含有する樹脂から構成する、
    請求項5に記載のプラスチックシンチレーションファイバーの製造方法。
JP2018034404A 2018-02-28 2018-02-28 高線量場プラスチックシンチレーションファイバー及びその製造方法 Active JP7048349B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018034404A JP7048349B2 (ja) 2018-02-28 2018-02-28 高線量場プラスチックシンチレーションファイバー及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018034404A JP7048349B2 (ja) 2018-02-28 2018-02-28 高線量場プラスチックシンチレーションファイバー及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019148538A true JP2019148538A (ja) 2019-09-05
JP7048349B2 JP7048349B2 (ja) 2022-04-05

Family

ID=67850486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018034404A Active JP7048349B2 (ja) 2018-02-28 2018-02-28 高線量場プラスチックシンチレーションファイバー及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7048349B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021085401A1 (ja) * 2019-10-31 2021-05-06 株式会社クラレ プラスチックシンチレーションファイバ及びその製造方法
WO2022079956A1 (ja) * 2020-10-15 2022-04-21 株式会社クラレ プラスチックシンチレーションファイバ及びその製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5308986A (en) * 1992-12-17 1994-05-03 Nanoptics Incorporated High efficiency, high resolution, real-time radiographic imaging system
JPH06317713A (ja) * 1992-12-17 1994-11-15 Nanoptics Inc 高効率、高解像度、リアルタイムラジオグラフイメージング系
JP2000137122A (ja) * 1998-10-30 2000-05-16 Nissei Denki Kk プラスチックシンチレーションファイバ
WO2017221828A1 (ja) * 2016-06-21 2017-12-28 株式会社クラレ プラスチックシンチレーションファイバ及びその製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5308986A (en) * 1992-12-17 1994-05-03 Nanoptics Incorporated High efficiency, high resolution, real-time radiographic imaging system
JPH06317713A (ja) * 1992-12-17 1994-11-15 Nanoptics Inc 高効率、高解像度、リアルタイムラジオグラフイメージング系
JP2000137122A (ja) * 1998-10-30 2000-05-16 Nissei Denki Kk プラスチックシンチレーションファイバ
WO2017221828A1 (ja) * 2016-06-21 2017-12-28 株式会社クラレ プラスチックシンチレーションファイバ及びその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021085401A1 (ja) * 2019-10-31 2021-05-06 株式会社クラレ プラスチックシンチレーションファイバ及びその製造方法
CN114600013A (zh) * 2019-10-31 2022-06-07 株式会社可乐丽 塑料闪烁光纤及其制造方法
EP4053856A4 (en) * 2019-10-31 2023-11-29 Kuraray Co., Ltd. PLASTIC SCINTILLATION FIBER AND PROCESS FOR PRODUCTION THEREOF
WO2022079956A1 (ja) * 2020-10-15 2022-04-21 株式会社クラレ プラスチックシンチレーションファイバ及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7048349B2 (ja) 2022-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018043383A1 (ja) 高線量場プラスチックシンチレーションファイバー及びその製造方法
US20200191980A1 (en) Plastic scintillating fiber and method for producing same
WO2017221828A1 (ja) プラスチックシンチレーションファイバ及びその製造方法
JP7048349B2 (ja) 高線量場プラスチックシンチレーションファイバー及びその製造方法
JP6833611B2 (ja) プラスチック波長変換ファイバ及びその製造方法
WO2022079957A1 (ja) プラスチックシンチレーションファイバ及びその製造方法
WO2022079956A1 (ja) プラスチックシンチレーションファイバ及びその製造方法
JP2024037906A (ja) プラスチック波長シフトファイバおよびその作製方法
WO2022059298A1 (ja) プラスチックシンチレーションファイバ及びその製造方法
EP4006124A1 (en) Plastic wavelength conversion fiber
WO2021085401A1 (ja) プラスチックシンチレーションファイバ及びその製造方法
WO2020145278A1 (ja) 低透過性放射線検出プラスチックシンチレーションファイバ
EP4279564A1 (en) Plastic wavelength conversion fiber and manufacturing method therefor
Takada et al. A new optical fibre sensor for multipoint radiation measurement with sensing regions in its cladding

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220324

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7048349

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150