JP3985629B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置に係わり、特に、運転席側吹出口および助手席側吹出口から車室内へ吹き出す空調風の風量割合を変えることができる車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、運転席側吹出口および助手席側吹出口から車室内へ吹き出す空調風の風量割合を変えることができる車両用空調装置が知られている。
【0003】
図3に示す特許第2682627号(従来技術1)に記載の車両用空調装置100は、送風機101の下流側に配されるエバポレータ102とヒータコア103とを仕切り板104により、運転者ダクト105と乗客ダクト106とに分割している。
そして、各ダクト内にドアを配して、各ダクト内を流れる空調風量を増減している。
【0004】
また、フィルム式のドアでダクト内の通路を狭める技術も知られている(特開平11- 254937号公報;従来技術2)。
【0005】
なお、通常、左右に独立して可動するモードドアを持つ車両用空調装置では、一方のモードドアを閉める方向に動かして風量を絞ることで配風制御を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術の車両用空調装置では、一方の通路を絞るとともに、送風機の回転数を増加させて配風量制御を行う必要があるので、騒音が大きくなる。
【0007】
本発明の第1の目的は、運転席側および助手席側への各吹出風量が同じ状態と、運転席側への吹出風量の方が多い状態とを、空調ダクト内の通風抵抗を増大させることなく実現できる車両用空調装置の提供にある。
【0008】
本発明の第2の目的は、運転席側および助手席側への各吹出風量が同じ状態と、運転席側への吹出風量の方が多い状態と、助手席側への吹出風量の方が多い状態とを、空調ダクト内の通風抵抗を著しく増大させることなく実現できる車両用空調装置の提供にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1、3について〕
空調ダクトは、通路を塞ぐ様にエバポレータを配し、該エバポレータの下流側にヒータコアを配し、運転席側吹出口に至る運転席側空調ダクトと助手席側吹出口に至る助手席側空調ダクトとを下流側に接続している。
【0010】
スクロールケーシングは、内外気を導入して空調ダクト内に吐出させるための送風機を収納し、空調ダクトの上流側の側壁に形成した導入口に吐出口を接続している。
【0011】
吐出口のアウト側から空調ダクト内へ吐出した導入空気が沿って流れる導入通路の内壁面と、エバポレータの入口側端面とが略平行になり、導入通路の内壁面が端内壁でエバポレータ方向に90度向きを変える様に導入通路を形成している。
【0012】
そして、導入通路の導入口近傍に設けた回動軸を支点として、導入通路の内壁面に背面が接し、先端が導入通路の端内壁に近接して臨む位置から、エバポレータの入口側端面の近傍に先端が臨む位置まで回動可能な偏流板を導入通路内に設置している。
【0013】
導入通路の内壁面に背面が接し、先端が導入通路の端内壁に近接して臨む回動位置に偏流板がある場合には、空調ダクト内へ吐き出された導入空気の多くが、慣性により、そのまま直進して、導入通路の端に達し、ここで90度向きを変え、入口側端面から運転席側に至るエバポレータ内へ進入する。
運転席側に至るエバポレータとヒータコアとを通過して空調され、空調風は運転席側空調ダクトを通って運転席側吹出口から車室内へ吹き出る。
【0014】
また、吐出口のイン側から空調ダクトの導入通路内へ吐出して助手席側に至るエバポレータの入口側端面へ回り込んだ導入空気は、エバポレータとヒータコアとを通過して空調され、空調風は助手席側空調ダクトを通って助手席側吹出口から車室内へ吹き出る。
この回動位置では、運転席側吹出口から車室内へ吹き出る空調風の風量が、助手席側吹出口から車室内へ吹き出る空調風の風量よりも多くなる。なお、この回動位置における空調ダクト内の通風抵抗は、エバポレータの入口側端面の近傍に先端が臨む回動位置に偏流板がある場合より低下し、騒音も小さくなる。
【0015】
エバポレータの入口側端面の近傍に先端が臨む回動位置に偏流板がある場合には、吐出口から空調ダクトの導入通路内へ吐出した導入空気が偏流板に沿って流れるので、各席側に至るエバポレータの入口側端面への風量が等分布となる。
この回動位置では、運転席側吹出口および助手席側吹出口から車室内へ吹き出る空調風の各風量が同じになる。なお、この回動位置における空調ダクト内の通風抵抗は導入通路内壁を傾斜させたものと同程度であり、騒音も導入通路内壁を傾斜させたものと同程度である。
【0016】
導入通路の内壁面とエバポレータの入口側端面とが略平行になる様に導入通路を形成することにより、従来の車両用空調装置の導入通路に比べて、導入通路の端部が前方(反車室側)に延びるが、延びる方向がデッドスペース部分であるので問題ない。
【0017】
なお、エバポレータの出口より下流側で、空調ダクト内を通過する空調風の流れが乱れない様に、空調ダクトのエバポレータ出口からヒータコア入口へ至る部位、およびヒータコア出口からダクト下流端に至る部位を、ダクト略中央に設けた各仕切り板で分割することが好ましい。
【0018】
[請求項2、3について]
エバポレータの入口側端面と、吐出口のアウト側から空調ダクト内へ吐出した導入空気が沿って流れる導入通路の内壁面とが所定長だけ略平行になる様に導入通路を形成している。
【0019】
そして、導入通路の導入口近傍に設けた回動軸を支点として、内壁面に背面が接する位置から、エバポレータ中央の入口側端面の近傍に先端が臨む位置まで回動可能な長さの偏流板を導入通路内に設置している。
【0020】
内壁面に背面が接する回動位置に偏流板がある場合には、慣性により、導入空気の多くがそのまま直進して、導入通路の端に達し、ここで向きを変え、入口側端面から運転席側に至るエバポレータ内へ進入する。
運転席側に至るエバポレータとヒータコアとを通過して空調され、空調風は運転席側空調ダクトを通って運転席側吹出口から車室内へ吹き出る。
【0021】
また、吐出口のイン側から空調ダクトの導入通路内へ吐出して助手席側に至るエバポレータの入口側端面へ回り込んだ導入空気は、エバポレータとヒータコアとを通過して空調され、空調風は助手席側空調ダクトを通って助手席側吹出口から車室内へ吹き出る。
【0022】
この回動位置では、運転席側吹出口から車室内へ吹き出る空調風の風量が、助手席側吹出口から車室内へ吹き出る空調風の風量よりも多くなる。なお、この回動位置における空調ダクト内の通風抵抗は、他の回動位置に偏流板がある場合より低下し、騒音も小さい。
【0023】
エバポレータ中央の入口側端面の近傍に先端が臨む回動位置に偏流板がある場合には、吐出口から空調ダクトの導入通路内へ吐出した導入空気の多くが偏流板に沿って流れ、入口側端面から助手席側に至るエバポレータ内へ進入する。
【0024】
エバポレータとヒータコアとを通過して空調され、空調風は各空調ダクトを通って各吹出口から車室内へ吹き出る。
この回動位置では、助手席側吹出口から車室内へ吹き出る空調風の風量が、運転席側吹出口から車室内へ吹き出る空調風の風量よりも多くなる。
【0025】
導入通路の中央に先端が臨む回動位置に偏流板がある場合において、吐出口のアウト側から空調ダクトの導入通路内へ吐出した導入空気は偏流板に沿って流れ、運転席側に至るエバポレータの入口側端面からエバポレータ内に進入する。また、吐出口のイン側から空調ダクトの導入通路内へ吐出した導入空気は助手席側に至るエバポレータの入口側端面へ回り込んでエバポレータ内に進入する。
【0026】
この回動位置では、運転席側吹出口および助手席側吹出口から車室内へ吹き出る空調風の各風量が同じになる。なお、この回動位置における空調ダクト内の通風抵抗は導入通路内壁を傾斜させたものと同程度であり、騒音も導入通路内壁を傾斜させたものと同程度である。
【0027】
なお、エバポレータの出口より下流側で、空調ダクト内を通過する空調風の流れが乱れない様に、空調ダクトのエバポレータ出口からヒータコア入口へ至る部位、およびヒータコア出口からダクト下流端に至る部位を、ダクト略中央に設けた各仕切り板で分割することが好ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施例(請求項1、3に対応)を、図1に基づいて説明する。
図1に示す如く、車両用空調装置Aは、遠心式ファン11を収納したスクロールケーシング1と、エバポレータ21とヒータコア22とを配し、運転席側空調ダクト23および助手席側空調ダクト24を下流側に接続した空調ダクト2と、空調ダクト2の導入通路25内に設置した偏流板3と、空調制御器(図示せず)とを備える。
【0029】
スクロールケーシング1は、渦巻き状を呈し、空調ダクト2の側方にオフセット配置され、助手席側の計器盤(図示せず)内に位置する。
【0030】
モータにより駆動される遠心式ファン11は、回転軸の周りに多数の翼を備え、スクロールケーシング1の吸入口12から導入空気(内外気)を吸い込み、吐出口13から導入通路25内へ吹き出す。
これにより、空気吹出口(運転席側吹出口45、助手席側吹出口46)へ向かう空気流が空調ダクト2内に発生する。
【0031】
なお、吸入口12は、車外空気を導入するための外気導入口と、車内空気を導入するための内気導入口と、これら導入口を切替開閉する内外気切替ドアとを有する内外気切替箱に接続されている。
内外気切替箱の内外気切替ドアは、電動モータにより駆動され、外気を導入する外気導入モードでは内気導入口を塞ぎ、外気導入口を開口状態にする。また、内気を導入する内気導入モードでは外気導入口を塞ぎ、内気導入口を開口状態にする。
【0032】
空調ダクト2は、或る程度の弾性を有し、強度に優れた樹脂(ポリプロピレン等)の成形品であり、複数の分割成形体を、金属バネクリップやネジ等で一体に結合させて構成され、中央の計器盤内に位置する。
【0033】
この空調ダクト2は、導入通路25が形成される上流部、エバポレータ21およびヒータコア22を配した中流部、および運転席側空調ダクト23および助手席側空調ダクト24が接続される下流部からなる。
【0034】
空調ダクト2の導入口26は、助手席側のダクト側面に開口し、導入通路25の始端になっている。なお、導入口26には、スクロールケーシング1の吐出口13が連結されている。
【0035】
吐出口13のアウト側から吐出した導入空気が沿って流れる導入通路25の内壁面20と、エバポレータ21の入口側端面27とが平行になる様に導入通路25が形成されている。
【0036】
エバポレータ21は、冷媒の蒸発潜熱を導入空気から吸熱して導入空気を冷却するためのものであり、通路を塞ぐ様に空調ダクト2内に配置されている。
このエバポレータ21は、アルミニウム等の金属薄板を張り合わせた偏平チューブにコルゲートフィンを介在させて複数積層し、一体にろう付けして製造したものである。
【0037】
ヒータコア22は、エバポレータ21を通過した空気を加熱するためのものであり、エバポレータ21の下流側の温風通路を塞ぐ様に配置され、内部をエンジン冷却水(温水)が流れる。
このヒータコア22も、アルミニウム等の金属薄板を溶接等により断面偏平状に接合してなる偏平チューブをコルゲートフィンを介在させて複数積層し、一体にろう付けして製造したものである。
【0038】
空調ダクト2のエバポレータ21の出口からヒータコア22の入口へ至る部位、およびヒータコア22の出口からダクト下流端に至る部位を、ダクト略中央に設けた仕切り板41、42で分割している。
これにより、エバポレータ21の出口以降は、運転席側空気通路43と助手席側空気通路44とに分離される。
【0039】
また、空調ダクト2の中流部には、各空気通路のヒータコア22を迂回するバイパス通路が形成され、ヒータコア22を通過する空気流と、バイパス通路を通過する空気流との割合を調整する各空気通路用のエアミックスドア(図示せず)がヒータコア22の上流側に配置されている。
【0040】
偏流板3は、導入通路25の導入口26の近傍に回動軸31を設け、導入通路25内に回動可能に設置される。
この偏流板3は、先端32が導入通路25の端内壁に臨み、内壁面28に背面33が接する位置{図1の(a)}から、エバポレータ21の入口側端面27の近傍に先端32が臨む位置{図1の(b)}まで、図示しないモータによって駆動され、回動する。
【0041】
なお、偏流板3の回動位置が、内壁面28に背面33が接する図1の(a)である場合には、導入通路25内に吹き出された導入空気の多くが、慣性により、そのまま直進して、導入通路25の端に達し、ここで90度向きを変え、入口側端面27から運転席側空気通路43に至るエバポレータ21内へ進入する。
導入空気は、運転席側空気通路43に至る、エバポレータ21およびヒータコア22(一部はバイパス通路)を通過して空調され、空調風は運転席側空調ダクト23を通って運転席側吹出口45から運転席側の車室内へ吹き出る。
【0042】
また、吐出口13のイン側から空調ダクト2の導入通路25内へ吐出して助手席側空気通路44に至るエバポレータ21の入口側端面27へ回り込んだ導入空気は、エバポレータ21とヒータコア22とを通過して空調され、空調風は助手席側空調ダクト24を通って助手席側吹出口46から助手席側の車室内へ吹き出る。
【0043】
偏流板3がこの回動位置に有る場合には、運転席側吹出口45から車室内へ吹き出る空調風の風量が、助手席側吹出口46から車室内へ吹き出る空調風の風量よりも多くなる。また、この回動位置における空調ダクト2内の通風抵抗は、エバポレータ21の入口側端面27の近傍に先端32が臨む回動位置に偏流板3がある場合より低下し、騒音も小さくなる。
【0044】
エバポレータ21の入口側端面27の近傍に先端32が臨む回動位置に偏流板3がある場合には、吐出口13から空調ダクト2の導入通路25内へ吐出した導入空気が偏流板3に沿って流れるので、各席側に至るエバポレータ21の入口側端面27への風量が等分布となる。
【0045】
この回動位置では、運転席側吹出口45および助手席側吹出口46から車室内へ吹き出る空調風の各風量が同じになる。なお、この回動位置における空調ダクト内の通風抵抗は導入通路内壁201を傾斜させた、図4に示す車両用空調装置200と同程度であり、騒音も導入通路内壁201を傾斜させた図4に示す車両用空調装置200と同程度である。
【0046】
運転席側空調ダクト23の運転席側吹出口45は、フロントガラスの内面に空調空気を吹き出すDEF吹出口、運転者の顔方向に空調空気を吹き出すFACE吹出口、運転者の足方向に空調空気を吹き出すFOOT吹出口からなり、各吹出口には各吹出口を開閉するドアが配設されている。
【0047】
助手席側空調ダクト24の助手席側吹出口46は、フロントガラスの内面に空調空気を吹き出すDEF吹出口、助手席側の乗員の顔方向に空調空気を吹き出すFACE吹出口、助手席側の乗員の足方向に空調空気を吹き出すFOOT吹出口からなり、各吹出口には各吹出口を開閉するドアが配設されている。
【0048】
空調制御器は、空調制御に関する各種演算式を記述した制御プログラムをROMに記憶させたマイクロコンピュータを有し、その制御プログラムに、空調制御用の各種センサ(左右の車室温センサ、日射センサ、外気温センサ等)が出力するセンサ信号と、左右の各設定車室温度を設定する空調設定器の設定値とを入力して演算を行い、演算結果に基づいて、ドア等のアクチュエータを制御する。
【0049】
本実施例の車両用空調装置Aは、以下に示す利点を有する。
〔ア〕車両用空調装置Aは、運転席側吹出口45から運転席側へ吹き出される空調風の風量と、助手席側吹出口46から助手席側へ吹き出される空調風の風量とが同じ状態{図1の(b)}と、運転席側へ吹き出される空調風の風量の方が多い状態{図1の(b)}とを、空調ダクト2内の通風抵抗を増大させることなく実現することができる。
【0050】
〔イ〕導入通路25の内壁面20とエバポレータ21の入口側端面27とが略平行になる様に導入通路25を形成しているので、図4に示す従来の車両用空調装置の導入通路に比べて、導入通路の端部が前方(反車室側)に延びるが、延びる方向がデッドスペース部分であるので問題ない。
【0051】
つぎに、本発明の第2実施例(請求項2、3に対応)を、図2に基づいて説明する。
図2に示す如く、車両用空調装置Bは、以下の構成が車両用空調装置Aと異なる。
【0052】
偏流板3は、導入通路25の導入口26の近傍に回動軸31を設け、導入通路25内に回動可能に設置される。
この偏流板3は、内壁面20に背面33が接する位置{図2の(a)}から、エバポレータ21の中央の入口側端面27の近傍に先端32が臨む位置{図2の(c)}まで回動可能な長さtに設定され、図示しないモータによって駆動され、矢印範囲内rを回動する。
【0053】
導入通路25は、吐出口13のアウト側から吐出した導入空気が沿って流れる導入通路25の通路内壁面20と、エバポレータ21の入口側端面27とが所定長(偏流板3の長さ)だけ平行になる様に形成されている。
【0054】
また、偏流板3が{図2の(b)}の回動位置にある場合に、各席側に至るエバポレータ21の入口側端面27への風量が等分布となる様に、導入通路25の端近傍の内壁を段付き形状29(二段)にしている。
【0055】
これにより、偏流板3が{図2の(b)}の回動位置にある場合において、運転席側吹出口45から車室内へ吹き出る空調風の風量と、助手席側吹出口46から車室内へ吹き出る空調風の風量とが同じになる。
なお、この回動位置における空調ダクト内の通風抵抗は導入通路内壁201を傾斜させた、図4に示す車両用空調装置200と同程度であり、騒音も導入通路内壁201を傾斜させた図4に示す車両用空調装置200と同程度である。
【0056】
また、偏流板3の回動位置が、内壁面20に背面33が接する図2の(a)である場合には、導入通路25内に吹き出された導入空気の多くが、慣性により、そのまま直進して、導入通路25の端に達し、ここで90度向きを変え、入口側端面27から運転席側空気通路43に至るエバポレータ21内へ進入する。
導入空気は、運転席側空気通路43に至る、エバポレータ21およびヒータコア22(一部はバイパス通路)を通過して空調され、空調風は運転席側空調ダクト23を通って運転席側吹出口45から運転席側の車室内へ吹き出る。
【0057】
また、吐出口13のイン側から空調ダクト2の導入通路25内へ吐出して運転席側空気通路43に至るエバポレータ21の入口側端面27へ回り込んだ導入空気は、エバポレータ21とヒータコア22とを通過して空調され、空調風は助手席側空調ダクト24を通って助手席側吹出口46から助手席側の車室内へ吹き出る。
【0058】
偏流板3が、{図2の(c)}の回動位置にある場合には、大部分の空調風が偏流板3に沿って流れる。このため、助手席側吹出口46から車室内へ吹き出る空調風の風量が、運転席側吹出口45から車室内へ吹き出る空調風の風量よりも多くなる。
【0059】
本実施例の車両用空調装置Bは、以下に示す利点を有する。
〔ウ〕車両用空調装置Bは、運転席側吹出口45から運転席側へ吹き出される空調風の風量と、助手席側吹出口46から助手席側へ吹き出される空調風の風量とが同じ状態{図2の(b)}と、運転席側へ吹き出される空調風の風量の方が多い状態{図2の(a)}と、助手席側へ吹き出される空調風の風量の方が多い状態{図2の(c)}とを、空調ダクト2内の通風抵抗を増大させることなく実現することができる。
【0060】
〔エ〕エバポレータ21の入口側端面27と、導入通路25の内壁面20とが所定長だけ略平行になる様に導入通路25を形成しているので、図4に示す従来の車両用空調装置の導入通路に比べて、導入通路の端部が前方(反車室側)に延びるが、延びる方向がデッドスペース部分であるので問題ない。
【0061】
本発明の車両用空調装置は、上記実施例以外に、以下の実施態様を含む。
a.車両用空調装置は、助手席側と運転席側とで、独立した温度コントロール機能が無くても良い。
【0062】
b.偏流板3の回動位置を、運転者や乗員の手動操作で決める構成であっても良い。
また、夏期において、日射量センサにより車内へ差し込む日射量を検出し、日射量が多い方の席側の風量が増加する様に偏流板3が回動する構成であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る車両用空調装置の断面を示す説明図であり、(a)は運転席側へ吹き出される空調風の風量の方が多くなる状態を示し、(b)は運転席側へ吹き出される空調風の風量と助手席側へ吹き出される空調風の風量とが同じになる状態を示す。
【図2】本発明の第2実施例に係る車両用空調装置の断面を示す説明図であり、(a)は運転席側へ吹き出される空調風の風量の方が多くなる状態を示し、(b)は運転席側へ吹き出される空調風の風量と助手席側へ吹き出される空調風の風量とが同じになる状態、(c)は助手席側へ吹き出される空調風の風量の方が多くなる状態を示す。
【図3】従来の車両用空調装置に係る車両用空調装置の構造を示す説明図である。
【図4】従来の車両用空調装置に係る車両用空調装置の構造を示す説明図である。
【符号の説明】
A 車両用空調装置
1 スクロールケーシング
2 空調ダクト
3 偏流板
11 遠心式ファン(送風機)
13 吐出口
20 内壁面
21 エバポレータ
22 ヒータコア
23 運転席側空調ダクト
24 助手席側空調ダクト
25 導入通路
26 導入口
27 入口側端面
31 回動軸
33 背面
41、42 仕切り板
45 運転席側吹出口
46 助手席側吹出口

Claims (3)

  1. 通路を塞ぐ様にエバポレータを配し、該エバポレータの下流側にヒータコアを配し、運転席側吹出口に至る運転席側空調ダクトと助手席側吹出口に至る助手席側空調ダクトとを下流側に接続した空調ダクトと、
    内外気を導入して空調ダクト内に吐出させるための送風機を収納し、前記空調ダクトの上流側の側壁に形成した導入口に吐出口を接続したスクロールケーシングとを備える車両用空調装置において、
    前記吐出口のアウト側から前記空調ダクト内へ吐出した導入空気が沿って流れる導入通路の内壁面と、前記エバポレータの入口側端面とが略平行になり、前記導入通路の前記内壁面が端内壁でエバポレータ方向に90度向きを変える様に前記導入通路を形成し、
    前記導入通路の導入口近傍に設けた回動軸を支点として、前記導入通路の前記内壁面に背面が接し、先端が前記導入通路の前記端内壁に近接して臨む位置から、前記エバポレータの入口側端面の近傍に先端が臨む位置まで回動可能な偏流板を導入通路内に設置したことを特徴とする車両用空調装置。
  2. エバポレータとヒータコアとを順に配し、運転席側吹出口に至る運転席側空調ダクトと助手席側吹出口に至る助手席側空調ダクトとを下流側に接続した空調ダクトと、
    内外気を導入して空調ダクト内に吐出させるための送風機を収納し、前記空調ダクトの上流側の側壁に形成した導入口に吐出口を接続したスクロールケーシングとを備える車両用空調装置において、
    前記エバポレータの入口側端面と、前記吐出口のアウト側から前記空調ダクト内へ吐出した導入空気が沿って流れる導入通路の内壁面とが所定長だけ略平行になる様に前記導入通路を形成し、
    前記導入通路の導入口近傍に設けた回動軸を支点として、前記内壁面に背面が接する位置から、エバポレータ中央の入口側端面の近傍に先端が臨む位置まで回動可能な長さの偏流板を導入通路内に設置し、
    前記偏流板の回動位置により、(運転席側の吹出空気流量)>(助手席側の吹出空気流量)となる状態、(運転席側の吹出空気流量)=(助手席側の吹出空気流量)となる状態、および(運転席側の吹出空気流量)<(助手席側の吹出空気流量)となる状態に配風可能にしたことを特徴とする車両用空調装置。
  3. 前記空調ダクトのエバポレータ出口からヒータコア入口へ至る部位、およびヒータコア出口からダクト下流端に至る部位を、ダクト略中央に設けた各仕切り板で分割したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置。
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