JP3985161B2 - 溶湯運搬容器 - Google Patents

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この発明は、鋳造現場の保持炉への配湯や、溶解製造元で溶解したアルミニウム溶湯の使用客先への配湯等に用いられる溶湯運搬容器に関する。
アルミニウム鋳造等を行う場合、溶解製造元での溶解したアルミニウムを凝固させてインゴットにし、鋳物現場で再び溶解させるのは生産効率が悪いので、精錬現場で生産された溶湯をそのままの状態で鋳造現場に搬送する溶湯運搬容器は使用されている。また、溶解炉を工場内に設置せずに溶湯を外注し、外部から溶湯の供給を受けて鋳造する場合もある。これは、集中溶解炉と小型溶解炉を併用することは設備費や人件費の負担が大きくなり溶湯を外注した方が有利となるからである。
溶湯運搬容器としては、運搬中は注湯口を注湯ストッパーで密閉して溶湯の漏洩防止と溶湯冷却防止を図ったものがある。
この溶湯運搬取鍋による注湯作業は、取鍋底部に設けられたフォーク差し込み用部材にフォークリフトのフォークを差し込んで取鍋を注湯位置まで運搬し、該取鍋を高く持ち上げた後に傾動させ保持炉等に溶湯を落下させる方法で行なわれ、また、1基の取鍋で数ヶ所の保持炉等に巡回して配湯される。
しかしながら、この注湯作業は、溶湯入りの溶湯運搬容器(重量物)を高く持ち上げて、注湯先に正確に落下させる必要であり、また、注湯速度を加減しながら注湯しなければならないので、前記取鍋の傾動作業操作には高度な熟練技術を要する。また、注湯作業は、数ヶ所の保持炉等へ巡回して配湯しなければならないので、取鍋の移動並びに上下動操作及び傾動操作を多数回行わなければならず、作業負荷が大きくなる。
そこで、注湯引き込み口を有する容器本体と、前記注湯引き込み口に接続された注湯管と、前記容器本体内に圧縮空気を導入するための圧縮空気導入部とを備え、前記容器本体の蓋に設けられた加圧管から前記容器本体内に圧縮空気を導入して前記注湯管の先端の注湯口から溶湯を取り出す溶湯運搬容器が提案されるに至った。
かかる溶湯運搬容器は、搬送中に転倒等によって前記加圧管から溶湯が漏れ出すのを防止するために、前記加圧管を完全閉止具(プラグ)で塞ぐようにしていた。
しかしながら、容器内に水分があれば、溶湯によって蒸気となって内圧が発生し、過大内圧に至った場合は注湯口より溶湯が溢れ出て大変に危険であった。
本発明は、これらの問題点を解決するために、水蒸気による内圧を開放することができ、しかも、加圧管から溶湯が漏れ出すことにない溶湯運搬容器を提供することにある。
本発明の溶湯運搬容器は、注湯引き込み口及び圧縮空気の導入口を有する容器本体と、前記注湯引き込み口に接続される注湯管と、前記導入口に接続される加圧管とを備え、前記容器本体内の溶湯を前記圧縮空気で加圧して前記注湯管の先端の注湯口から取り出すように構成された溶湯運搬容器において、前記容器本体内と外気とを連通し且つ溶湯の通過が不可能な微細な通気孔が多数形成された焼結ベントを、前記加圧管に着脱自在に取り付け、前記容器本体の内圧を開放するための内圧開放管を前記加圧管から分岐し、該内圧開放管を開閉するバルブを設け、前記焼結ベントを前記加圧管から取り外すのを妨げるカバーを起倒自在に設け、該カバーの起倒動作に連動してバルブを開閉する連係手段を設け、前記カバーを倒すことによって該カバーが邪魔になって前記加圧管からの焼結ベントの取り外しを不能にすると共に、前記内圧開放管は前記バルブによって閉じられ、前記カバーを起こすことによって前記加圧管からの前記焼結ベントの取り外しを可能にすると共に、前記内圧開放管は前記バルブによって開かれるようにしたことを特徴とする。
本発明の溶湯運搬容器によれば、溶湯の通過が不可能な微細な通気孔が多数形成された焼結ベントを、前記加圧管の終端部に着脱自在に取り付けたので、内圧は通気孔を通じて開放することができ、しかも、溶湯は通気孔を通過することなく冷却凝固するので、加圧管からの溶湯の漏れ出しを防止することができる。
図1のように溶湯運搬容器Aは、密閉構造であって、溶湯を収容する容器本体1と、先端が注湯口2aとなった注湯管2と、注湯口2aに連結されて容器本体1の外側方に突出する延伸注湯管3と、容器本体1内に圧縮空気を導入するための加圧管4と、延伸注湯管3を注湯管2に緊締する緊締手段5と、延伸注湯管3を前記注湯口2aに接続し且つ該注湯管2から離間させる管操作手段6と、溶湯運搬容器Aの搬送時等に延伸注湯管3を容器本体1の側に引き寄せるための引き寄せ手段7と、溶湯運搬容器Aの搬送時等に注湯口2aを塞ぐ注湯ストッパーC35を有する注湯口開閉手段8とが備わっている。
図2のように容器本体1は、鉄皮ケース1aに断熱材1d及びキャスタブル耐火材料の耐火層1bを内張することにより形成され、容器本体1の底部側には溶湯引き込み口1cが形成され、該溶湯引き込み口1cには注湯管2が連結され、該注湯管2は水平線に対して約70度の角度で斜め上方に突設されている。
容器本体1の上面部には精錬現場で生産された溶湯を入れるための開口部1eが設けられ、該開口部1eには蓋1fが取り付けられ、該蓋1fには圧縮空気の導入口1gが形成され、該導入口1gには加圧管4が取り付けられ、加圧管4に図外の圧縮空気供給管が接続されて溶湯運搬容器A内に圧縮空気が導入されるようになっている。
加圧管4の端部にはカプラ接続形式によって焼結ベントDが着脱自在に接続されている。焼結ベントDは、金属粉末を成形、焼結して得られる多孔質金属体であって、図3(c)のように多数の微細な通気孔D1を貫通して形成され、各通気孔D1の孔径は、0.5mm以下である。そして、上述の水蒸気は焼結ベントDの通気孔D1を通過することができるが、溶湯は通気孔D1内に詰まり、冷却凝固して通気孔D1を塞ぐ。このように、焼結ベンドDは、溶湯の漏れを防止し、且つ、内圧を開放する両機能を有する。
図3(a)(b)のように加圧管4には、容器本体1の内圧を開放するための内圧開放管41が接続されている。該内圧開放管41は蓋1fの導入口1gと焼結ベントDの間の加圧管4から分岐し、また、内圧開放管41を開放するためのバルブ(三方弁ボールバルブ)42が設けられている。このバルブ42を開くと、溶湯運搬容器Aと外気とが内圧開放管41を通じて連通し、溶湯運搬容器A内の水蒸気が放出されて容器内圧が開放される。
加圧管4には焼結ベントDを加圧管4から取り外すのを妨げるカバー43が起倒自在に取り付けられ、該カバー43の起倒動作に連動してバルブ42を切り替えるための連係手段44が設けられている。
そして、カバー43を倒すことにより、該カバー43が邪魔になって加圧管4からの焼結ベントDの取り外しが不能となると共に、内圧開放管41はバルブ42によって閉じられる。カバー43を起こすことにより、加圧管4からの焼結ベントDの取り外しが可能になると共に、内圧開放管41はバルブ42によって開かれる。
そして、溶湯運搬容器Aの搬送中はカバー43を倒すことにより、上述の水蒸気は加圧管4から焼結ベントDの通気孔D1を通じて外部に放出される。また、搬送中に溶湯運搬容器Aが転倒するなどして溶湯運搬容器A内の溶湯が加圧管4に達しても焼結ベントDによって溶湯の漏れを防止できる。
また、搬送中などに焼結ベントDの通気孔D1が溶湯で塞がれた場合には、水蒸気の逃げ場がなくなって溶湯運搬容器Aの内圧は高まることになる。しかしながら、注湯するときにはカバー43を起こした後に、凝結ベントDを加圧管4から取り外して圧縮空気供給管を接続しなければならないので、凝結ベントDを取り外す前のカバー43の起こし動作によって内圧開放管41を通じて容器内圧を抜くことができる。したがって、凝結ベントDを加圧管4から取り外す際に、圧縮空気供給管の接続作業者が加圧管4から出る噴出する水蒸気を浴びるのを防止できる。
注湯管2は、金属製の外管2bと、耐火材で成形された耐火チューブ2cと、外管2bと耐火チューブ2cとの間に形成される耐火材層1bとを備えており、更に外管2bと耐火材層1bとの間には断熱材層1dが形成されている。
注湯管2の注湯口2aには鋳鉄製の注湯管ノズル9が設けられ、該注湯管ノズル9にはフランジ10が固定され、フランジ10の外周縁の2箇所には180度の間隔で溝10aが形成されている。注湯管ノズル9の内周面は注湯口開閉手段8の注湯ストッパーC35と合致するように臼状に形成され、これにより注湯ストッパーC35が注湯管ノズル9に嵌合して注湯口2aの密閉性が向上し、運搬時などの溶湯の漏洩が防止される。また、注湯管2の管軸は一直線状に形成され、これにより注湯口2aから注湯管2の管内全体を目視で確認でき、注湯管2内部のアルミニウム地金の付着状態や耐火層の損傷状態を容易に点検できる。
延伸注湯管3は金属管3bに珪酸カルシウム等の耐火材からなる耐火層3cを内張して形成され、該耐火層3cによって断熱性および溶融金属の流体に対する耐磨耗性を向上させている。延伸注湯管3の基端側にはフランジ11が取り付けられ、フランジ11の外周縁の2箇所には180度の間隔で溝11aが形成されている。また、延伸注湯管3の先端が溶湯に接して溶融損傷が生じるのを防止するために、該先端を窒化珪素質などの耐火材で被覆するのが好ましい。
延伸注湯管3は2箇所で折れ曲がり、溶湯運搬容器Aを傾けることなく、延伸注湯管3の先端の延伸注湯口3aが注湯先である保持炉100内の溶湯に臨めるようになっている(図12)。したがって、加圧注湯により溶湯運搬容器Aの注湯口2aから取り出された溶湯は延伸注湯管3により容器本体1の外側方に向かって流れた後に下方に流下して保持炉100に注湯され、図12(a)のように延伸注湯口3aを保持炉100の該溶湯面101の下に位置させた状態での注湯作業が可能になる。この結果、図12(b)に示す延伸注湯管を有しない従来の傾転式溶湯運搬容器A1のように、注湯管2の注湯口2aから保持炉100内の溶湯面101上に落下させるのに較べて、溶湯運搬容器Aから取り出された溶湯の空気接触時間を短縮できて溶湯の空気酸化が抑制され、湯面が静かになり、酸化物の生成を減少させることができる。また、延伸注湯口3aを保持炉100の溶湯に浸漬させることにより、溶湯の空気酸化を更に減少させることができる。なお、延伸注湯口3aが溶湯面101上に近接して位置するように延伸注湯管3を形成しても、溶湯の空気酸化を減少させることができる。
引き寄せ手段7は回転軸7aを備え、該回転軸7aは延伸注湯管3のフランジ11から垂設され、注湯管2のフランジ10には貫通孔10bが設けられ、該貫通孔10bと連通する軸ガイド筒12がフランジ10から垂設されている。そして、回転軸7aを貫通孔10b及び軸ガイド筒12に挿入することにより、図1の矢印のように延伸注湯管3が回転軸7aを中心にして水平方向に揺動でき、容器本体1の外側方への突出する延伸注湯管3を容器本体1の側に引き寄せることができ、また、引き寄せられた延伸注湯管3を容器本体1の外側方への突出させることができる。
図13は延伸注湯管3を容器本体1側に引き寄せられた位置で位置決めするための手段Bを示し、該手段Bは延伸注湯管3に固定されるピン孔B1を有する取付片B2と、容器本体1に固定されるピン孔B3を有する取付片B4と、抜け止め孔B5を有する固定ピンB6と、該固定ピンB6の抜け止め体B7とを備え、延伸注湯管3を容器本体1側に引き寄せて取付片B2,B4のピン孔B1,B3を合致させ、該ピン孔B1,B3に固定ピンB6を挿入した後に該固定ピンB6の抜け止め孔B5に抜け止め体B6を挿入して延伸注湯管3を位置決めする。
図4〜図6のように延伸注湯管3の管操作手段6は押し型トグルクランプC1を備え、該押し型トグルクランプC1は延伸注湯管3の回転軸7aを上下させるロッドC11と軸ガイド筒12に形成される支持フレームC12とを有する。ロッドC11は軸ガイド筒によりスライド可能に支持され、トグル機構C13により駆動される。このトグル機構C13はピンPにより互いに枢着された一対のリンクC13,C14を備え、一方の第1リンクC13は支持フレームC12に、他方の第2リンクC14はロッドC11にそれぞれピンPにより枢着され、手動で揺動操作可能なハンドルC15によりリンクC13,C14に揺動力を与えてロッドC11を上下させる。なお、ハンドルC15は第1リンクC13と一体に形成されている。
そして、図5のようにハンドルC15を上方に回動させることにより、第1リンクC13が上方に揺動して全てのピンPが同一直線上に並んでロッドC11は最上昇位置となり、この最上昇位置からハンドルC15を上方に回動させて僅かに押し込み、中段に位置するピンPが最下段に位置するピンPを中心にして僅かに回動したところでリンクC13,C14が支持フレーム7に突き当たり両リンクC13,C14の回動が規制される。これにより、ロッドC11によって延伸注湯管3の回転軸7aが押し上げられ、延伸注湯管3が注湯口2aから離れてリフト高さAまで上昇する。この結果、延伸注湯管3の内側に付着して延伸注湯管3の揺動を妨げるアルミニウム地金を延伸注湯管3から剥離させることができる。
他方、図4のようにハンドルC15を下方に回動させることにより、第1リンクC13を下方に揺動させてロッドC11を降下させ、延伸注湯管3を注湯管2の注湯口2aと合致させると共に、延伸注湯管3のフランジ11を注湯管2のフランジ10に重ねる。
図7のように延伸注湯管3の緊締手段5は引き型トグルクランプC2を備え、該引き型トグルクランプC2は注湯管2の外側に形成されたブラケット6aに取り付けられている。引き型トグルクランプC2はハンドルC21を備え、該ハンドルC21の基端部はブラケット6aにピンPにより枢着され、ハンドルC21の中間部にはピンPにより連結リンクC22の基端部が枢着され、連結リンクC22の前端部には引っ掛け部C23が設けられている。
図7は引き型トグルクランプC2により延伸注湯管3が注湯管2に緊締された状態を示し、上述のように延伸注湯管3を注湯口2aに接続し、フランジ10,11同士を重ねた状態で、引っ掛け部C23でフランジ11を引っ掛けてロックする。これにより、延伸注湯管3の注湯管2への緊締が完了する。他方、ロックを解除する場合には、2点鎖線のようにハンドルC21を上方に回動させて引っ掛け部C23を上方に押し出す。また、再度ロックする場合には、連結リンクC22をフランジ11の溝11a内に位置させた後にハンドルC21を下方に回動させて引っ掛け部C23を下降させる。
図8〜図11のように注湯口開閉手段8はトグルクランプC3を備え、該トグルクランプC3は注湯管2に固定されたブラケット8aに取り付けられている。トグルクランプC3はストッパーアームC31と、ハンドルC32と、支持板C33と、ハンドルC32と支持板C33とを連結するリンクC34とを備え、支持板C33はブラケット8aに回転軸8bによって水平方向に回転可能に連結されている。ストッパーアームC31の先端には注湯口2aを開閉する注湯ストッパーC35が取り付けられ、該注湯ストッパーC35はばねC36により付勢されている。支持板C33の一端にはストッパーアームC31の基端部がピンPにより枢着され、支持板C33の他端にはリンクC34の基端部がピンPにより枢着され、ストッパーアームC31の後端部とハンドルC32の先端部とはピンPにより連結されている。支持板2に枢支されたリンクC34の上端部はハンドルC32の先端近くにピンPにより枢着されている。
そして、図10のようにハンドルC32を上方に回動させると、リンク7及びストッパーアームC31が揺動してストッパーアームC31を起立させる。逆に、図11のようにハンドルを下方に回動させることにより、ストッパーアームC31を倒して注湯ストッパーC35で注湯口2aを塞ぐことができる。このとき、ばねC36の弾性力によって注湯ストッパーC35と注湯口2aの注湯管ノズル9との嵌合の密着性を高められ、搬送中などに溶湯運搬容器Aが受ける振動によっても密着度が低下せずに済む。
また、ストッパーアームC31を起こしたときには、トグルクランプC3は回転軸8bを中心として水平方向に回転可能になって注湯ストッパーC35を注湯口2aから離間させることができる。
なお、容器本体1の側壁にはトラックで運搬する時に荷台に緊締するための緊締用係止部材14が設けられ、容器本体1の底面にはフォーク差し込み用部材15が取り付けられ、溶湯運搬容器Aはフォーク差し込み用部材10に図外のフォークリフトのフォークが差し込まれて運搬される。図中の符号17は蓋、18は小蓋である。
このように構成される溶湯運搬容器Aは、以下のようにして配湯が行われる。溶湯の入った溶湯運搬容器Aを運搬する場合には、上述のように引き寄せ手段7によって延伸注湯管3を容器本体1に引き寄せて容器本体1に沿わせて運搬作業などの邪魔にならないようにし、また、注湯口2aを注湯ストッパーC35で塞ぐ。
次に、注湯の準備作業として以下の作業を行う。まず、注湯口開閉手段8によってハンドルを起こして注湯ストッパーC35を注湯口2aから引き離した後、注湯ストッパーC35を注湯口2aの上方から退避するトグルクランプC3を回転軸8bを中心に回転させる。次に、引き寄せ手段7によって延伸注湯管3を回動させて該延伸注湯管3を容器本体1に外側方の突出させ、その後、管操作手段6によって延伸注湯管3を降下させて注湯管2の注湯口2aに接続し、緊締手段5によって延伸注湯管3を注湯口2aに緊締する。
保持炉100への注湯は以下のようにして行われる。圧縮空気供給手段(コンプレッサー)に接続された圧縮空気供給管を溶湯運搬容器Aの加圧管4に接続し、圧縮空気によって容器本体1内を加圧し、その圧縮空気圧によって溶湯を注湯管2の注湯口2aから延伸注湯管3を通って送り出して保持炉等に注湯する。このように溶湯運搬容器Aを加圧注湯式とし、容器本体1から突出する延伸注湯管3を用いて注湯することができるので、図12(b)のように溶湯運搬容器Aは傾けなくても注湯が可能となる。
注湯作業が完了した後は、延伸注湯管3の緊締を解除し、管操作手段6で延伸注湯管3をリフト高さAまで上げた後に引き寄せ手段7で延伸注湯管3を容器本体1側に引き寄せ、また、注湯ストッパーC35で注湯口2aを塞ぐ。そして、この状態で溶湯運搬容器Aを別の配湯場所まで移動させる。
本実施形態では、延伸注湯管3の緊締手段5、管操作手段6及び注湯口開閉手段8が注湯口2a付近に集中させ、トグルクランプを採用したので、配湯作業の作業能率が向上する。また、これらの手段を小型なもので済ますことができるので、容器本体1の外側に突起物として存在していても、何らの支障も生じず、鋳造工場内の移動や搬送車での運搬時および受湯および注湯作業をスムーズに行える。
本発明の溶湯運搬容器の実施形態を示す斜視図である。 同実施形態の正断面図である。 (a)は同実施形態の平面図、(b)は同実施形態の側面図、(c)は焼結ベントの斜視図である。 同実施形態の押し型トグルクランプによる延伸注湯管の操作内容を示す断面図である。 同実施形態の押し型トグルクランプによる延伸注湯管の操作内容を示す断面図である。 同実施形態の引き寄せ手段による延伸注湯管の操作内容を示す断面図である。 同実施形態の緊締手段の動作を示す断面図である。 同実施形態の注湯口開閉手段の動作を示す断面図である。 同実施形態の注湯口開閉手段の動作を示す断面図である。 同実施形態の注湯口開閉手段の動作を示す断面図である。 同実施形態の注湯口開閉手段の動作を示す断面図である。 (a)は同実施形態による注湯作業を示す側面図、(b)は従来の溶湯運搬容器による注湯作業を示す側面図である。 (a)は同実施形態の延伸注湯管の位置決め手段を示す斜視図、(b)は同位置決め手段を示す断面図である。
符号の説明
A 溶湯運搬容器
1 容器本体
2 注湯管
2a 注湯口
D 焼結ベント
4 加圧管
41 内圧開放管
42 バルブ

Claims (1)

  1. 注湯引き込み口及び圧縮空気の導入口を有する容器本体と、前記注湯引き込み口に接続される注湯管と、前記導入口に接続される加圧管とを備え、前記容器本体内の溶湯を前記圧縮空気で加圧して前記注湯管の先端の注湯口から取り出すように構成された溶湯運搬容器において、
    前記容器本体内と外気とを連通し且つ溶湯の通過が不可能な微細な通気孔が多数形成された焼結ベントを、前記加圧管に着脱自在に取り付け、
    前記容器本体の内圧を開放するための内圧開放管を前記加圧管から分岐し、該内圧開放管を開閉するバルブを設け、前記焼結ベントを前記加圧管から取り外すのを妨げるカバーを起倒自在に設け、該カバーの起倒動作に連動してバルブを開閉する連係手段を設け、
    前記カバーを倒すことによって該カバーが邪魔になって前記加圧管からの焼結ベントの取り外しを不能にすると共に、前記内圧開放管は前記バルブによって閉じられ、前記カバーを起こすことによって前記加圧管からの前記焼結ベントの取り外しを可能にすると共に、前記内圧開放管は前記バルブによって開かれるようにしたことを特徴とする溶湯運搬容器。
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