JP3984812B2 - 露光装置及びデバイスの製造方法 - Google Patents

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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造工程において用いられる露光装置で、特にレチクルパターンをシリコンウエハ上に投影して転写する投影露光装置に関するものであり、なかでもレチクルパターンをウエハ上に投影露光する際、レチクル及びシリコンウエハを投影露光系に対して順次移動させるレチクルステージ及びウエハステージを用いた露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、半導体製造工程においては、レチクルパターンをシリコンウエハ上に投影して転写する投影露光装置が用いられている。
【0003】
従来のこのような投影露光装置を図16乃至図20に示す。
【0004】
図16乃至図20において、101は照明系ユニットで、露光光源と露光光をレチクルに対して整形照射する機能をもつ。102は露光パターン原版であるレチクルを搭載したレチクルステージで、所定の縮小露光倍率比でウエハに対してレチクルスキャン動作させる。103は縮小投影レンズで、原版パターンをウエハ(基板)に縮小投影する。104はウエハステージで基板(ウエハ)を露光毎に順次連続移動させるステージである。105は露光装置本体で、レチクルステージ102、縮小投影レンズ103、ウエハステージ104を支持する。
【0005】
106はウエハステージパージ隔壁、107はレチクルステージ空間パージ隔壁で、ウエハステージ及びレチクルステージ空間を、ヘリウムあるいは窒素で置換するための隔壁である。目的は、一般の空気中の場合、露光光であり真空紫外光(VUV)であるF2レーザー(λ=157nm)が、空気中の酸素に吸収されオゾンの発生を招いたり、空気中のシリコンに吸収され酸化シリコンが生成されたり、シロキサン及びシラザン等の有機ガスと空気中水分による加水分解により、アンモニアやシラノールが発生し、レンズ硝材に付着し露光光の透過率を下げたりすることを防止することである。
【0006】
言い換えれば、露光光の透過率を上げるために供給される、ヘリウムあるいは窒素により効率良く置換パージするために、ウエハステージ空間を閉じた空間とし、内部の酸素及び水分濃度を100〜1000ppmまで落とす。
【0007】
108はウエハパージノズルで、ウエハ上面の露光部を局所的に、高純度の窒素ガスで置換するために配置されており、ウエハステージパージ隔壁106及びレチクルステージパージ隔壁107内の酸素濃度(100〜1000ppm)よりもさらに低い10ppm以下の酸素、水分濃度にする。
【0008】
ウエハステージパージ配管109、レチクルステージパージ配管110、ウエハパージ配管111は、パージ気体供給ユニット112から、前記それぞれの隔壁内部及びパージノズルにパージ気体(ヘリウムあるいは窒素等)を供給する配管である。
【0009】
図17において、115はレチクル基板に描かれたレチクルパターンを縮小露光系を通して投影転写するために、単結晶シリコン基板表面にレジストが塗られたウエハ、113はウエハ115を縮小露光系の光軸方向及びチルト方向及び光軸を中心とした回転方向に微動調整する微動ステージ、114はウエハ115を微動ステージ113に支持固定するウエハチャック、116はXバーミラーで、微動ステージ113のX方向の位置をレーザー干渉計により計測するターゲット、117はYバーミラーで同じくY方向の位置を計測するターゲット、118は微動ステージ113上面に設けられた照度センサーで、露光光の照度を露光前にキャリブレーション計測し、露光量補正に用いる。
【0010】
119は微動ステージ113上面に設けられ、ステージアライメント計測用のターゲットが設けられたステージ基準マーク、120は微動ステージ113をX方向に移動駆動するXリニアモーター、121は微動ステージ113のX軸方向の移動を案内するXガイド、122はXガイド121及び微動ステージ113をY方向に移動案内するYガイド、123,124は微動ステージ113をY方向に移動駆動するYリニアモーター、125は微動ステージ113を平面ガイドするステージ定盤である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、図18(a)、(b)に示すように、露光光軸中心にスリット露光光126が照射され、その上部にウエハパージノズル108が設けられ、そこから噴出されたパージ気体(窒素等)にて、ウエハ115の上面が置換されることにより、ウエハ115の中心付近では、酸素濃度が10ppmとなることを達成している。しかし、図19(a)、(b)、及び図20(a)、(b)に示すように、ウエハ115の外周部近傍のショットをスリット露光光126で露光する場合、ウエハパージノズル108とウエハ115の間には高さ方向で、〜1mm程度の隙間が設けられ、またウエハチャック114の間には高さ方向で、〜2mm程度の隙間が設けられている。さらに、従来ウエハチャック114の外周部は、ウエハパージノズル108からのパージ気体の流れを近傍で遮る部材は無かったので、結果としてウエハの外周部近傍の露光時にウエハパージノズル108からのパージ気体が、ウエハチャック114の外周部から大きく漏れ出て、パージ空間の圧力が低下し、パージ気体以外の気体が外部から乱流し、酸素濃度が100〜1000ppm程度まで上がってしまい、規定値以下(10ppm以下)の低酸素濃度を維持できなくなる。
【0012】
また、ウエハチャック114の周囲に、円周方向に一体構造の平面状部材でウエハチャック114と略同一高さの平面状部材を設ける際、平面状部材をステージ部材(ウエハチャック支持部、バーミラー支持部)に固定する場合、平面状部材全面での平面度の影響をステージ部材に与えてしまい、ステージ部材あるいは計測ミラー等を変形させてしまう問題があった。
【0013】
あるいは平面状部材をウエハチャック114と完全一体化した際は、ウエハチャック114をステージに支持する部材から外周方向にオーバーハングした部位が、自重たわみを起こし、ウエハチャック114自身の平面度の悪化を招く危険があった。
【0014】
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ウエハ又はレチクルの外周近傍部での露光時のパージ圧力低下及び置換不良の発生による酸素濃度の上昇を防ぐことである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる露光装置は、移動可能なステージと、前記ステージ上に配置され基板を保持するチャックと、前記基板の露光部上に不活性ガスを供給するための気体供給手段と、前記基板の外周部全周にわたって隣接して配置され、前記基板の表面と同一又は略同一の高さの平面を有する複数の板と、を備え、前記基板の外周周辺部を露光する際、前記気体供給手段から供給される不活性ガスは、前記基板の表面及び前記板の平面に向けて噴出されることを特徴としている。
【0016】
また、この発明に係わる露光装置において、前記基板は、ウエハ又はレチクルであることを特徴としている。
【0017】
また、この発明に係わる露光装置において、前記複数の板の少なくとも1つが、前記ステージに搭載されたセンサーを取り巻くように配置されていることを特徴としている。
【0018】
また、この発明に係わる露光装置において、前記センサーの近傍に不活性ガスを供給するためのセンサー用気体供給手段をさらに備えることを特徴としている。
【0019】
また、この発明に係わる露光装置において、前記センサー用気体供給手段は、前記基板の前記センサー近傍の位置が露光されるタイミングに同期して、前記センサーの近傍に不活性ガスを供給することを特徴としている。
【0020】
また、この発明に係わる露光装置において、前記複数の板の少なくとも1つが、前記ステージに搭載された基準マークを取り巻くように配置されていることを特徴としている。
【0021】
また、この発明に係わる露光装置において、前記基準マークの近傍に不活性ガスを供給するための基準マーク用気体供給手段をさらに備えることを特徴としている。
【0022】
また、この発明に係わる露光装置において、前記基準マーク用気体供給手段は、前記基板の前記基準マーク近傍の位置が露光されるタイミングに同期して、前記基準マークの近傍に不活性ガスを供給することを特徴としている。
【0023】
また、この発明に係わる露光装置において、前記複数の板の少なくとも1つが、前記チャック一体的に構成されていることを特徴としている。
【0024】
また、この発明に係わる露光装置において、前記チャック一体的に構成された前記少なくとも1つの板は、前記ステージの外部から前記チャック下方に挿入されたアームにより前記チャック一体的に前記ステージの上方に持ち上げられるように構成されていることを特徴としている。
【0025】
また、この発明に係わる露光装置において、前記複数の板の少なくとも1つが、前記ステージの位置計測用ターゲットとなるミラーを覆うように構成されていることを特徴としている。
【0027】
また、本発明に係わるデバイスの製造方法は、デバイスの製造方法であって、基板に感光材を塗布する工程と、感光材が塗布された前記基板に上記に記載の露光装置によりパターンを転写する工程と、パターンが転写された前記基板を現像する工程と、を含むことを特徴としている。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0029】
(第1の実施形態)
図1乃至図6は、本発明の第1の実施形態に係わる露光装置の構成を示す図である。
【0030】
なお、以下の説明では、「基板」という言葉を使用するが、この「基板」とはウエハ又はレチクルを指すものである。
【0031】
図1乃至図6において、1は照明系ユニットで、露光光源と露光光をレチクル(基板)に対して、整形照射する機能をもつ。2は露光パターン原版であるレチクルを搭載したレチクルステージで、ウエハに対してレチクルをスキャン動作させる。3は縮小投影レンズで、原版パターンをウエハ(基板)に縮小投影する。4はウエハステージで基板(ウエハ)を露光毎に順次連続移動させるステージである。5は露光装置本体でレチクルステージ2及び投影レンズ3、ウエハステージ4を支持する。
【0032】
6はウエハステージパージ隔壁、7はレチクルステージ空間パージ隔壁であり、ウエハステージ4及びレチクルステージ2の周囲の空間を、ヘリウムあるいは窒素で置換するための隔壁である。
【0033】
目的は、一般の空気中の場合、露光光であり真空紫外光(VUV)であるF2レーザー(波長λ=157nm)が、空気中の酸素に吸収されオゾンの発生を招いたり、空気中のシリコン系不純物に吸収され酸化シリコンが生成されたり、各種酸,溶剤等から揮発するシロキサン、シラザン等の有機ガスと空気中水分による加水分解により、アンモニアやシラノールが発生し、それらがレンズ硝材に付着し露光光の透過率を下げたりすることを防止することである。
【0034】
言い換えれば、ウエハステージパージ隔壁6及びレチクルステージ空間パージ隔壁7を設け、露光光の透過率を上げるために供給されるパージ気体であるヘリウムあるいは窒素を効率良く置換パージできるように、ウエハステージ空間を閉じた空間とし、内部の酸素及び水分濃度を100〜1000ppmまで落とす。
【0035】
8はウエハパージノズルで、ウエハ上面の露光部を局所的に高純度の窒素ガスで置換するために配置され、ウエハステージパージ隔壁6及びレチクルステージパージ隔壁7内の酸素濃度(100〜1000ppm)よりもさらに低い10ppm以下の酸素、水分濃度にする。
【0036】
ウエハステージパージ配管9、レチクルステージパージ配管10、ウエハパージ配管11は、パージ気体供給ユニット12から、前記それぞれの隔壁内部及びパージノズルにパージ気体(ヘリウムあるいは窒素等)を供給する配管である。
【0037】
図2において、15はレチクル基板に描かれたレチクルパターンを縮小露光系を通して投影転写するために、単結晶シリコン基板表面にレジストが塗られたウエハ、13はウエハ15を縮小露光系の光軸方向及びチルト方向及び光軸を中心とする回転方向に微動調整する微動ステージ、14はウエハ15を微動ステージ13に支持固定するウエハチャックである。16はXバーミラーで、微動ステージのX方向の位置を、不図示のレーザー干渉計により計測するターゲットミラーである。17はYバーミラーで同じくY方向の位置を計測するターゲットミラーである。
【0038】
18は微動ステージ13の上面に設けられた照度センサーで、露光光の照度を露光前にキャリブレーション計測し、露光量補正に用いる。
【0039】
19は微動ステージ13の上面に設けられ、ステージアライメント計測用のターゲットが設けられたステージ基準マークで、不図示のアライメント計測装置により原版とウエハステージとのアライメント等が行われる。
【0040】
20は微動ステージ13をX方向に移動駆動するXリニアモーターで、21は微動ステージ13のX軸方向の移動を案内するXガイドである。22はXガイド21及び微動ステージ13をY方向に移動案内するYガイド、23,24は微動ステージ13をY方向に移動駆動するYリニアモーター、26は微動ステージ13を平面ガイドするステージ定盤である。
【0041】
図3に示すように、ウエハチャック14の外周部には、隣接してパージ板25a,25bが設けられ、ウエハ15の表面と略同一平面上にあり、ウエハチャック14の外周部にパージ空間を形成している。
【0042】
また、照度センサー18の外周部にも同じく、照度センサーパージ板18aが設けられ、ウエハ15の表面と略同一平面上にあり、ウエハチャック14の外周部にパージ空間を形成している。
【0043】
また、ステージ基準マーク19の外周部にも同じく、ステージ基準マークパージ板19aが設けられ、ウエハ15の表面と略同一平面上にあり、ウエハチャック14の外周部にパージ空間を形成している。
【0044】
ここで、図4(a)、(b)に示すように、露光光軸中心にスキャン露光方式のスリット露光光27が照射され、その上部にウエハパージノズル8が設けられ、そこから噴出されたパージ気体(窒素等)にて、ウエハ15の上面が窒素に置換されることにより、ウエハ15の中心付近では、酸素濃度が10ppm以下を達成している。
【0045】
また、パージ板25a,25b、照度センサーパージ板18a、ステージ基準マークパージ板19aが、ウエハ15の外周部に設けられているため、ウエハ15の外周周辺部位での露光時においても、図5(a)、(b)及び図6(a)、(b)に示すように、パージ気体がウエハチャック14の外周部から漏れ出て、パージ空間の圧力が低下することがない。そのため、パージ気体以外の気体が外部から乱流せず、ウエハパージノズル8からのパージ気体である窒素による置換が、安定して行われる。
【0046】
よって、スリット露光光27が照射される領域の全域において、酸素濃度を10ppm以下に維持することが出来る。
【0047】
(第2の実施形態)
図7乃至図9は、本発明の第2の実施形態を示す図である。
【0048】
本実施形態では、第1の実施形態のウエハチャック14に替えて、ウエハチャックとパージ゛板の一部であるパージ板一体部28aが一体化された、パージ板一体ウエハチャック28を設けることにより、ウエハチャックを交換あるいはクリーニングする際に、パージ板一体ウエハチャック28をパージ板と一体的に脱着することを可能としている。
【0049】
脱着は、図9に示す、チャック交換ユニット29により行われ、2本のフォークを持つロボットにより、図示のようにパージ板一体ウエハチャック28が脱着交換される。つまり、2本のフォークが進入する部位のパージ板が、ウエハチャックごと上部に退避して脱着できる構造にしたことにより、ウエハチャック周辺のパージ板を外すことなく、自動でウエハチャックの交換が可能になる。
【0050】
(第3の実施形態)
図10乃至図12は、本発明の第3の実施形態を示す図である。
【0051】
ここで、第1の実施形態の、照度センサー18、及びステージ基準マーク19の近接部に、ウエハパージノズル8に加えて、新たに微動ステージ13上に局所パージノズルを設けることにより、照度センサー18及びステージ基準マーク19の近接部でのパージをより完全に行うことが出来る。
【0052】
図11に示す様に、照度センサー18に対して、照度センサーパージ板18a内に、照度センサーパージノズル18bを設けることにより、照度センサー18と、照度センサーパージ板18aとの隙間に、パージ気体を噴出させ、照度センサー18の周辺隙間に淀んだ空気を完全にパージ気体で置換することができる。
【0053】
また、図12に示すように、ステージ基準マーク19に対して、ステージ基準マークパージ板19a内に、ステージ基準マークパージノズル19bを設けることにより、ステージ基準マーク19と、ステージ基準マークパージ板19aとの隙間に、パージ気体を噴出させ、隙間に淀んだ空気を完全にパージ気体で置換することができる。
【0054】
(第4の実施形態)
図13乃至図15は、本発明の第4の実施形態を示す図である。
【0055】
本実施形態では、第1の実施形態のパージ板の一部を、Xバーミラー16及びYバーミラー17と一体化している。
【0056】
図14に示すように、Xバーミラー16の上面に、Xバーミラーパージ板16aを一体化し、同じくYバーミラー17に対しても、Yバーミラーパージ板17aを一体化することにより、他のパージ板と連続的にパージ板平面を構成することができる。
【0057】
次に上記第1乃至第4の実施形態の露光装置を利用した半導体デバイスの製造プロセスを説明する。
【0058】
図21は半導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す。ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行なう。ステップ2(マスク作製)では設計した回路パターンに基づいてマスクを作製する。一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記のマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組立て工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これを出荷(ステップ7)する。
【0059】
図22は上記ウエハプロセスの詳細なフローを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁膜を成膜する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では上記の露光装置によって回路パターンをウエハに転写する。ステップ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステップ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上に多重に回路パターンを形成する。
【0060】
以上説明したように、上記の第1乃至第4の実施形態によれば、ウエハ外周部にウエハの表面と略同平面に位置する平面板部材を隣接して設けることにより、ウエハ外周部での露光時のパージ不良の発生による酸素濃度の上昇を防ぎ、ウエハ空間の全域で安定して窒素パージを行うことが可能となる。これにより、真空紫外光(F2レーザー等)を使用した露光装置の露光効率を向上させ、硝材の汚染を防ぎ、露光安定性の高い露光装置を実現することができる。
【0061】
また、パージ板の分割方法については以上に示したように、複数箇所で可能になる。
(1)バーミラーの上面にパージ板を張り付けることにより、バーミラー部とウエハチャック周囲間のパージ板のオーバーハング量を減らすことができ、パージ板のタワミ量及び振動を減らすことが可能になる。
(2)各センサー部と一体化させたパージ板を設けることにより、各センサーでの局所パージに適合させたパージ板を構成でき、かつセンサー交換等の際にも、部分的にセンサーとセンサーパージ板を脱着することで対応が可能になる。
(3)ウエハチャックとパージ板の一部を一体化することにより、ウエハチャックを交換する際に、パージ板を一旦全部外す必要無く、ウエハチャック交換ロボットハンドとの干渉無しに、ウエハチャックを交換することが可能になる。
【0062】
以上、パージ板を分割構造にすることにより、上記メリットが発生すると同時に、パージ板と微動ステージ天板との間に発生するひずみ及びストレスを低減し、微動ステージに搭載される、XYバーミラーのひずみを低減することができる。これにより、ステージ位置計測精度を損なうことなく安定にパージを行うことができる。同時に、分割構造にすることにより、パージ板を薄板で構成する場合に、パージ板加工時の平面度精度が無理なく得られ、パージ空間の精度を上げることもできる。
【0063】
また、パージ板を分割構造にして、その一部をウエハチャックあるいはXYバーミラーと一体構造にすることにより、ウエハチャックの交換を容易にし、パージ板剛性を上げることよりステージ制御精度を向上させることができる。
【0064】
また、照度センサーあるいは基準マーク等のパージ板に穴があく部位に、局所的にパージ気体を噴出させるパージノズルを設けることにより、照度センサー及び基準マーク近傍を露光する際にも、安定したパージを行うことができる。また、この局所パージ気体を噴出するタイミングを、照度センサー及び基準マーク近傍のウエハ部分を露光する直前に行うことにより、パージ気体の消費流量を低減させることができる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ウエハの外周近傍部での露光時のパージ圧力低下及び置換不良の発生による酸素濃度の上昇を防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる露光装置の全体図である。
【図2】図1におけるステージ装置の斜視図である。
【図3】微動ステージ及びパージ板の拡大斜視図である。
【図4】パージ板の平面図及び側面図である。
【図5】パージ装置の平面図及び側面図である。
【図6】パージ板の平面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係わるステージ装置の斜視図である。
【図8】第2の実施形態に係わる微動ステージ及びパージ板の拡大斜視図である。
【図9】第2の実施形態におけるチャック交換方法の説明図である。
【図10】第3の実施形態に係わる微動ステージ及びパージ板の拡大斜視図である。
【図11】第3の実施形態に係わる微動ステージ及びパージ板の拡大斜視図である。
【図12】第3の実施形態に係わる微動ステージ及びパージ板の拡大斜視図である。
【図13】第4の実施形態に係わる微動ステージ及びパージ板の斜視図である。
【図14】第4の実施形態に係わる微動ステージ及びパージ板の拡大斜視図である。
【図15】第4の実施形態に係わるパージ板の平面図及び側面図である。
【図16】従来の露光装置の全体図である。
【図17】従来のステージ装置の全体斜視図である。
【図18】従来のパージ板の平面図及び側面図である。
【図19】従来のパージ装置の平面図及び側面図である。
【図20】従来のパージ板の平面図である。
【図21】半導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローチャートである。
【図22】図21のウエハプロセスの詳細なフローチャートである。
【符号の説明】
1 照明系ユニット
2 レチクルステージ
3 縮小投影レンズ
4 ウエハステージ
5 露光装置本体
6 ウエハステージパージ隔壁
7 レチクルステージパージ隔壁
8 ウエハパージノズル
9 ウエハステージパージ配管
10 レチクルステージパージ配管
11 ウエハパージ配管
12 パージ(高純度窒素)供給ユニット
13 微動ステージ
14 ウエハチャック
15 ウエハ
16 Xバーミラー
16a Xバーミラーパージ板
17 Yバーミラー
17a Yバーミラーパージ板
18 照度センサー
18a 照度センサーパージ板
18b 照度センサーパージノズル
19 ステージ基準マーク
19a ステージ基準マークパージ板
19b ステージ基準マークパージノズル
20 Xリニアモーター
21 Xガイド
22 Yガイド
23 Yリニアモーター
24 Yリニアモーター
25a パージ板
25b パージ板
26 ステージ定盤
27 スリット露光光
28 パージ板一体ウエハチャック
29 チャック交換ユニット
30 パージ板一体ウエハチャック
101 照明系ユニット
102 レチクルステージ
103 縮小投影レンズ
104 ウエハステージ
105 露光装置本体
106 ウエハステージパージ隔壁
107 レチクルステージパージ隔壁
108 ウエハパージノズル
109 ウエハステージパージ配管
110 レチクルステージパージ配管
111 ウエハパージ配管
112 パージ(高純度窒素)供給ユニット
113 微動ステージ
114 ウエハチャック
115 ウエハ
116 Xバーミラー
117 Yバーミラー
118 照度センサー
119 ステージ基準マーク
120 Xリニアモーター
121 Xガイド
122 Yガイド
123 Yリニアモーター
124 Yリニアモーター
125 ステージ定盤
126 スリット露光光

Claims (12)

  1. 移動可能なステージと、
    前記ステージ上に配置され基板を保持するチャックと、
    前記基板の露光部上に不活性ガスを供給するための気体供給手段と、
    前記基板の外周部全周にわたって隣接して配置され、前記基板の表面と同一又は略同一の高さの平面を有する複数の板と、を備え、
    前記基板の外周周辺部を露光する際、前記気体供給手段から供給される不活性ガスは、前記基板の表面及び前記板の平面に向けて噴出されることを特徴とする露光装置。
  2. 前記基板は、ウエハ又はレチクルであることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記複数の板の少なくとも1つが、前記ステージに搭載されたセンサーを取り巻くように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の露光装置。
  4. 前記センサーの近傍に不活性ガスを供給するためのセンサー用気体供給手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の露光装置。
  5. 前記センサー用気体供給手段は、前記基板の前記センサー近傍の位置が露光されるタイミングに同期して、前記センサーの近傍に不活性ガスを供給することを特徴とする請求項4に記載の露光装置。
  6. 前記複数の板の少なくとも1つが、前記ステージに搭載された基準マークを取り巻くように配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の露光装置。
  7. 前記基準マークの近傍に不活性ガスを供給するための基準マーク用気体供給手段をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の露光装置。
  8. 前記基準マーク用気体供給手段は、前記基板の前記基準マーク近傍の位置が露光されるタイミングに同期して、前記基準マークの近傍に不活性ガスを供給することを特徴とする請求項7に記載の露光装置。
  9. 前記複数の板の少なくとも1つが、前記チャックと一体的に構成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の露光装置。
  10. 前記チャックと一体的に構成された前記少なくとも1つの板は、前記ステージの外部から前記チャック下方に挿入されたアームにより前記チャックと一体的に前記ステージの上方に持ち上げられるように構成されていることを特徴とする請求項9に記載の露光装置。
  11. 前記複数の板の少なくとも1つが、前記ステージの位置計測用ターゲットとなるミラーを覆うように構成されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の露光装置。
  12. デバイスの製造方法であって、
    基板上に感光材を塗布する工程と、
    感光材が塗布された前記基板上に請求項1乃至11のいずれか1項に記載の露光装置によりパターンを転写する工程と、
    パターンが転写された前記基板を現像する工程と、
    を含むことを特徴とするデバイスの製造方法。
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