JP2006245257A - 処理装置、当該処理装置を有する露光装置、保護機構 - Google Patents

処理装置、当該処理装置を有する露光装置、保護機構 Download PDF

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Abstract

【課題】 マスクへのパーティクルの付着を防止して高品位な処理を行うことができる処理装置、当該処理装置を有する露光装置、保護機構を提供する。
【解決手段】 大気圧に維持されたマスク供給部と減圧または真空の処理チャンバとの間でマスクを搬送する処理装置であって、パターン面PTを非接触に保護する保護機構100を吸着し、保護機構に保持されたマスクMKをマスク供給部と処理チャンバとの間で搬送する搬送手段とを有する。保護機構はパターン面以外でマスクと接触し、接触部を介してパターン面との間で空間SPを有するように保持部110と接続し、パターン面を保護するカバー部120を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般には、露光装置に係り、特に、半導体基板や液晶表示基板などの製造プロセスにおいて、マスク、半導体基板又は液晶表示基板等の被搬送体を、供給部から露光処理を行う処理チャンバへ搬送する処理装置に関する。
フォトリソグラフィー(焼き付け)技術を用いて半導体メモリや論理回路などの微細な半導体素子を製造する際に、回路パターンを投影光学系によってウェハ等に投影して回路パターンを転写する縮小投影露光装置が従来から使用されている。
縮小投影露光装置で転写できる最小の寸法(解像度)は、露光に用いる光の波長に比例し、投影光学系の開口数(NA)に反比例する。従って、波長を短くすればするほど、解像度はよくなる。このため、近年の半導体素子の微細化への要求に伴い露光光の短波長化が進められ、超高圧水銀ランプ(i線(波長約365nm))、KrFエキシマレーザー(波長約248nm)、ArFエキシマレーザー(波長約193nm)と用いられる紫外線光の波長は短くなってきた。
しかし、半導体素子は急速に微細化しており、紫外線光を用いたリソグラフィーでは限界がある。そこで、0.1μm以下の非常に微細な回路パターンを効率よく転写するために、紫外線光よりも更に波長が短い、波長10nm乃至15nm程度の極端紫外線(EUV:Extreme Ultraviolet)光を用いた縮小投影露光装置(以下、「EUV露光装置」と称する。)が開発されている。
EUV光などの波長の短い露光光は大気中での減衰が激しいため、露光装置の露光部(処理部)を真空容器(以下、「チャンバ」と称する。)に収納し、かかるチャンバ内を露光光の減衰の少ない真空雰囲気とすることが行われている。
このような処理装置では、被処理体である基板を処理部の設けられたチャンバと大気中の基板供給部との間で搬送するためにロードロック室が設けられている(例えば、特許文献1参照。)。ここで、被処理体である基板とは、露光の原版である回路パターンが形成されたマスク(レチクル)であり、露光光を透過する透過型マスクや露光光を反射する反射型マスクがある。
図10は、従来の処理装置1000の構成を示す概略ブロック図であって、図10(a)は断面図、図10(b)は上視図である。処理装置1000において、処理部1120を収納する処理チャンバ1100内は、高真空雰囲気となっている。また、処理チャンバ1100には、第2の搬送手段1110が収納されている。
大気中には、基板供給部であるキャリア載置部1310を有し、かかるキャリア載置部1310とロードロック室1200にアクセス可能に構成された第1の搬送手段1320を取り囲むようにクリーンブース1300が設けられている。
ロードロック室1200は、大気中のキャリア載置部1310との間を遮断する第1のゲート弁1210と、処理チャンバ1100との間を遮断する第2のゲート弁1220とを有する。
処理装置1000の動作について説明する。第1の搬送手段1320がキャリア載置部1310に載置されたキャリアから1枚のマスクを取り出し、かかるマスクをロードロック室1200まで搬送する。マスクがロードロック室1200まで搬送されて載置台に載置されると、大気側の間を第1のゲート弁1210を閉じて遮断し、ロードロック室1200の雰囲気の置換が行われる。
ロードロック室1200の雰囲気の置換が終了すると、第2のゲート弁1220が開き、処理チャンバ1100内の第2の搬送手段1110によってマスクが取り出され、処理チャンバ1100に収納されて処理部1120へ搬送される。処理部1120のマスクチャック1122に載置されたマスクは、基準に対して位置合わせされる。
露光処理が終了すると、第2の搬送手段1110によってマスクがマスクチャック1122から回収され、ロードロック室1200に搬送される。ロードロック室1200にマスクが搬送されると第2のゲート弁1220を閉じ、ロードロック室1200の雰囲気の置換が行われる。
ロードロック室1200の雰囲気の置換が終了すると、第1のゲート弁1210が開き、第1の搬送手段1320によってマスクが取り出され、キャリア載置部1310に搬送される。
特開平10−092724号公報
しかしながら、マスクを搬送する際やロードロック室を真空雰囲気に置換する際に、パーティクル(ゴミ)がマスクに付着する問題を生じる場合がある。例えば、ロードロック室の雰囲気置換時の排気によってパーティクルが巻き上げられ、これがマスクに付着してしまう。パーティクルが付着したマスクは、パーティクルが付着した部分において、露光光を透過及び反射しないために高品位な露光を行えない(露光欠陥の発生)という問題を引き起こしてしまう。
従って、マスクへのパーティクルの付着を防止するための方法が各種提案されている。例えば、転写パターンが形成されているパターン面をパーティクルから保護するためのペリクルをマスクに設ける方法が提案されているが、EUV光などの短波長化した処理装置においては、材質や構造の制約から適用することができない場合がある。露光光が短波長化した場合、上述したように、物質による光の吸収が非常に大きくなるために可視光や紫外光で用いられていた硝材を用いることは難しく、更に、EUV光の波長領域では使用できる硝材が存在しなくなるために、ペリクルを設けることができない。
また、真空雰囲気に置換する際に付着するパーティクルに対しては、排気の開始時にゆっくり引き始めたり、排気の開始時に排気量を抑える手段を設けたりする(即ち、排気を遅くする)ことで、パーティクルの巻き上げを抑止する方法が提案されている。しかし、排気を遅くすると、当然、高真空雰囲気に到達するまでに長時間を要し、スループットが低下してしまう。
更に、マスクのパターン面をカバーで覆ってパーティクルから保護した状態で搬送し、露光処理の前にカバーを取り外すリムーバブルカバー方式も提案されている。パーティクルの付着は、高真空環境下の露光時にはほとんど発生しないため、リムーバブルカバー方式はマスクのパターン面の保護に効果的とされている。しかし、従来のリムーバブルカバー方式は、マスクのパターン側又はパターンの外側にカバーを接触させるため、かかる接触によってパーティクルを発生させてしまう。EUV露光装置に使用されるマスクのパターン面は、モリブデン層とシリコン層を積層した多層膜を有し、この多層膜は相対的にマスクの母材(基板)に比べて柔らかいため、特に、カバーの接触によってパーティクルを発生しやすい。マスクとカバーの接触によって発生したパーティクルは、カバー内に入り込み、パターン面に付着する可能性が高い。また、EUV露光装置に使用されるマスクは、一般に、パターン面を重力方向(即ち、下方向)に向けて搬送するため、搬送機構がパターン面(カバーの外側など)に接触する。かかる接触もパーティクルを発生させる要因となる。
そこで、マスクをフレームに載置し、かかるフレームを搬送する方法が提案されている。これにより、マスクはフレームのみと接触し、カバー及び搬送機構はフレームと接触する。EUV露光装置で使用されるマスクは、一般に、露光時の熱の影響を回避するためにゼロデュアと言われる低熱膨張ガラスを母材に使用する。パターン面の平面度を維持するためには、母材強度を考慮すると、マスクの裏面(パターン面の裏面)の全面を吸着保持する必要がある。従って、マスクを載置したフレームを搬送する方法は、マスクの裏面を全面吸着した段階でフレームも吸着される。フレームがマスクより僅かでも高ければ、マスクがフレームから離れてマスクチャックに吸着される。この場合、マスクチャックからマスクを離脱する際に、フレームとパターン面との接触が生じ、パーティクルが発生する。一方、マスクがフレームより僅かでも高ければ、フレームからマスクが離脱することはないが、フレームがチャックに吸着される力によってマスクに応力が加わり、マスクが変形してパターン面の平面度に影響を与えてしまう。
そこで、本発明は、マスクへのパーティクルの付着を防止して高品位な処理を行うことができる処理装置、当該処理装置を有する露光装置、保護機構を提供する。
本発明の一側面としての処理装置は、被処理体に露光するパターンが形成されたパターン面を有するマスクを収納し、大気圧に維持された供給部と、減圧又は真空雰囲気に維持されて前記被処理体に所定の処理を行う処理チャンバとを有し、前記供給部と前記処理チャンバとの間で前記マスクを搬送する処理装置であって、前記パターン面を非接触に保護すると共に、前記パターン面以外において前記マスクを保持する保護機構と、前記保護機構を吸着し、前記保護機構及び前記保護機構に保持されたマスクを前記供給部と前記処理チャンバとの間で搬送する搬送手段とを有することを特徴とする。
本発明の別の側面としての露光装置は、上述の処理装置を有し、前記マスクのパターンを前記被処理体に露光することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての保護機構は、被処理体に露光するパターンが形成されたパターン面を有するマスクを搬送する際に使用される保護機構であって、前記パターン面以外において前記マスクと接触する接触部を有し、前記接触部を介して前記マスクを保持する保持部と、前記パターン面との間に空間を有するように前記保持部と接続し、前記パターン面を保護するカバー部とを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての露光方法は、減圧又は真空雰囲気下の処理チャンバに収納された露光装置を用いて、マスクのパターンを被処理体に露光する露光方法であって、前記マスクを上述の保護機構に保持させるステップと、前記マスクを保持した保護機構の前記保持部を吸着し、前記処理チャンバに搬送するステップと、前記処理チャンバに搬送した前記保護機構と前記マスクとを離脱するステップとを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての露光装置は、上述の露光方法を行うことができる露光モードを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としてのデバイス製造方法は、上述の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、マスクへのパーティクルの付着を防止して高品位な処理を行うことができる処理装置、当該処理装置を有する露光装置、保護機構を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。ここで、図1は、本発明の一側面としての保護機構100の構成を示す概略断面図である。
保護機構100は、被処理体に露光するパターンPTが形成されたパターン面PTSを有するマスクMKを搬送する際に使用され、パターン面PTSを非接触に保護すると共に、パターン面PTS以外においてマスクMKを保持する。保持機構100は、図1に示すように、保持部110と、カバー部120とを有する。
保持部110は、パターン面PTS以外においてマスクMKと接触する接触部111を有し、本実施形態では、マスクMKの裏面BSと接触する。保持部110は、接触部111を介してマスクMKを保持する。図1に示すように、接触部111には窪み111aが形成されており、かかる窪み111aにマスクMKが嵌合する。換言すれば、マスクMKの側面が保持部110(窪み111a)と接し、これにより、保持部110に対するマスクMKの位置が一義的に決まる。但し、マスクMKの側面と保持部110の窪み111aとの嵌合によってマスクMKが位置決めされることは、本発明の本質とは関係ない。従って、保持部110とマスクMKとの位置は、相対的に変動してもよい。
接触部111は、マスクMKの裏面BSと接触し、本実施形態では、マスクMKを吸着保持する。接触部111は、軟質の材料、例えば、ポリイミド樹脂等で構成され、マスクMKを吸着保持する際に、保持部110とマスクMKとの間をシールする機能を発揮する。
本実施形態では、静電吸着パッド112が接触部111に内蔵されている。静電吸着パッド112に電力を供給する電極113は、保持部110の接触部111と反対側の面に設けられている。
保持部110は、後述するカバー部120と接続する部位にシール機構114を有する。シール機構114は、十分なシール能力があれば、特に制約はないが、マスクMKの接触及び離脱時等において、パーティクルの発生が少ない材料(軟質の材料等)及び形状であることが好ましい。本実施形態では、シール機構114にOリングを使用している。
カバー保持機構115は、保持部110の一端に設けられる。カバー保持機構115は、本実施形態では、電磁石で構成され、図1に示すように、電磁石に電力を供給する電極116と、一時的に電力を保持するコンデンサ117が設けられている。
カバー部120は、マスクMKのパターン面PTSとの間に空間SPを有するように保持部110と接続し、パターン面PTSを保護する。換言すれば、カバー部120は、パターン面PTSを覆い、パターン面PTSを周囲と隔離する。
カバー部120は、保持部110と嵌合するために凸部121を有する断面形状となっている。凸部121は、保持部110と嵌合したときに、僅かな間隙を有するように(即ち、保持部110と接触することがないような)寸法が設定され、所謂、ラビリンスの構造となっている。
カバー部120のカバー保持機構115と対向する位置には、保持機構122が設けられている。保持機構122は、本実施形態では、磁性体又は永久磁石で構成される。従って、カバー部120は、電磁石で構成されたカバー保持機構115に電力が供給されている間は、実質的に、保持部110と接続する。一方、カバー保持機構115への電力の供給が停止すると、保持部110とカバー部120との接続は解除される。
カバー部120には、空間SPのガスの排気及び空間SPへのガスの導入を可能とするために、通気性を有するフィルタ123が設けられている。フィルタ123は、所定の大きさのパーティクルが空間SPに混入することを防止する機能も有し、本実施形態では、30nmのパーティクルに対して99.9999%の捕集効率を有するメンブレンフィルタを使用している。但し、フィルタ123は、上記したフィルタに限定するものではない。例えば、フィルタ123として、特定のケミカル成分を除去するフィルタを使用してもよく、パーティクルを除去するフィルタと共に使用してもよい。
カバー部120は、マスクMKのパターンPTに対応する部分に、光を透過すする透過窓124を有する。透過窓124は、本実施形態では、マスクMKのアライメント機構に可視光を用いたTA−AA機構を想定し、石英を使用している。但し、透過窓124は、アライメント機構に応じて、種々の材料を選択することができる。透過窓124とカバー部120との間は剛に接合され、30nmを越えるパーティクルが空間SPに進入することができないように構成される。
保護機構100は、マスクMKのパターン面PTSにパーティクルが付着しやすい搬送工程において、カバー部120によってパターン面PTSを保護しているため、パターン面PTSにパーティクルが付着することを防止することができる。また、カバー部120は、マスクMKの裏面BSを保持する保持部110に接続し、マスクMKのパターン面PTSに接触しないため、カバー部120とパターン面PTSとの接触によるパーティクルの発生を防止することができる。なお、カバー部120には透過窓124が設けられているため、例えば、マスクMKを保護機構100に保持させたまま、マスクMKをアライメントすることができる。
次に、図2及び図3を参照して、本発明の一側面としての処理装置200について説明する。図2は、処理装置200の構成を分解して示す概略斜視図である。図3は、処理装置200の構成を示す概略断面図である。
本実施形態の処理装置100は、被搬送体としてのマスクMK(保護機構100に保持されたマスクMK)を搬送し、搬送したマスクMKを用いて露光処理を行うが、本発明は、処理装置100の処理を露光に限定するものではない。但し、露光処理は、上述したように、パーティクルの付着の少ないマスクを要求するものであるから、本発明に好適である。
処理装置100は、図3に示すように、一又は複数のマスクMKを収納して大気圧に維持されるマスク供給部としてのキャリア載置部と、任意の低真空雰囲気に保たれているロードロック室210と、マスクを用いて露光処理を行う処理部として、図7を参照して後述する露光装置300を内包し、高真空雰囲気に保たれている処理チャンバ220とを有する。
ロードロック室210は、少なくとも1つ以上設けられ、内部に雰囲気置換時に保護機構100を保持する保持手段211を有する。ロードロック室210は、第1のゲート弁212を介して大気側のキャリア載置部と接続され、第2のゲート弁213を介して処理チャンバ220と接続されている。
処理チャンバ220は、マスクストッカー221と、マスクステージ222と、搬送手段223とを有する。なお、マスクステージ222は、実際には、後述する露光装置300の構成要素であるが、ここでは説明の都合上、処理装置200の構成要素に含める。
マスクストッカー221は、処理チャンバ220に搬送されたマスクMK(保護機構100)を一時的に保管し、装置の使用条件により複数の保管スペース221aを有する。なお、マスクストッカー221は、装置構成上設けられない場合もある。
マスクステージ222は、露光処理時にマスクMKを保持し、マスクパターンをウェハに転写する際にスキャン(走査)駆動する機能を有する。なお、EUV露光装置においては、マスクMKのパターン面を重力方向(下向き)に向けて露光するため、マスクを吸着保持するマスクチャック222aは、マスクステージ222からぶら下がるような構成となっている。
マスクチャック222aは、進退可能な吸着パッド222bを有する。吸着パッド222bは、安定してマスクMKを吸着保持できることが条件であり、かかる条件を満たすのであれば1つ又は少なくとも2つ以上の吸着パッドを設けてもよい。上述したように、マスクステージ222は、マスクのパターン面を重力方向に向けて保持するため、吸着パッド222bはマスクMKを裏面から吸着することになる。
吸着パッド222bは、4kgf/cm程度の吸着力を発生することができる。従って、数百g程度のマスクに保護機構100の重量が付加されたとしても、1cm程度の吸着面積を確保することができれば、吸着パッド222bは十分な吸着力を有する。
搬送手段223は、ロードロック室210、マスクストッカー221、マスクステージ222の夫々にアクセス可能に構成されている。搬送手段223は、マスクの裏面を吸着する静電吸着パッド223bを先端部に有するアーム223aで構成される。
ロードロック室210の保持手段211、マスクストッカー221の保管スペース221a及びマスクステージ222のマスクチャック222aは、全て、マスクMKの裏面を保持するように構成される。
ここで、処理装置200の動作、即ち、マスクの搬送について説明する。まず、図示しない大気中のキャリア載置部に搬送手段が進入し、マスクMK(保護機構100)を取り出す。マスクMKを保持した搬送手段はアームを縮め、ロードロック室210の状態を確認する。この際、マスクは保護機構100によって保持され、カバー部120によってパターン面を保護された状態で搬送されている。
ロードロック室210がマスクを受け入れ可能な状態、即ち、大気雰囲気、且つ、第1のゲート弁212が開いている状態であるならば、図4(a)に示すように、搬送手段がマスクMKの裏面(保護機構100)を保持してロードロック室210に進入する。図4(a)において所定の高さで進入した搬送手段は、図4(b)に示すように、保持手段211の位置で上昇し、保持手段211にマスクMKの裏面が接触する(図4(c)参照。)。ここで、図4は、大気中の搬送手段がロードロック室210の保持手段211にマスク(保護機構100)を搬送している状態を示す概略断面図である。
次に、ロードロック室210の保持手段211によってマスクMKの裏面が吸着保持されると、搬送手段によるマスクMKの吸着保持が解除され、図4(d)に示すように、搬送手段が上昇し、マスクMKから離脱する。マスクMKから離脱した搬送手段は、図4(e)に示すように、ロードロック室210から退避し、ロードロック室210へのマスク(保護機構100)の搬入が完了する。
ロードロック室210へのマスクの搬入が完了すると、ロードロック室210の雰囲気が置換される。具体的には、第1のゲート弁212及び第2のゲート弁213を閉じて大気側及び処理チャンバ220とが遮断されると、図示しない真空排気弁が開かれ、図示しない真空排気管を介して図示しない真空排気ポンプによってロードロック室210のガスが排気される。所定の真空度までロードロック室210の排気が行われた後、真空排気弁を閉じて真空排気を停止する。
ロードロック室210の雰囲気を置換すると、ロードロック室210にはガスの流れが発生する。この際、ガス中に予め存在していたパーティクルや、ロードロック室210に付着していたパーティクル、或いは、搬送手段に付着していたパーティクルなどが、ガスの流れによって舞い上がる。舞い上がったパーティクルの多くはガスの流れに乗ったまま排気されていくが、一部のパーティクルはロードロック室210の各部に付着する。かかるパーティクルは、マスクMKに付着する可能性もあるが、本実施形態では、保護機構100(カバー部120)によってパターン面が保護されているため、パーティクルがパターン面に付着することはなく、保護機構100に付着するだけである。
ロードロック室210の雰囲気の置換が終了すると、第2のゲート弁213が開き、処理チャンバ210内の搬送手段223によってマスクMK(保護機構100)が取り出され、処理チャンバ210に搬送される。具体的には、まず、図5(a)に示すように、搬送手段223がロードロック室210に進入する。図5(a)において保持手段211の位置まで、所定の高さで進入した搬送手段223は、図5(b)に示すように、下降し、静電吸着パッド223bがマスクMKの裏面に接触する(図5(c)参照。)。ここで、図5は、ロードロック室210の搬送手段223がマスクMK(保護機構100)を搬送している状態を示す概略断面図である。
搬送手段223の静電吸着パッド223bがマスクMKの裏面に接触すると、静電吸着パッド223bはマスクMKの裏面を吸着保持する。マスクMKが搬送手段223に吸着されると、ロードロック室210の保持手段211によるマスクMKの吸着保持が解除され、図5(d)に示すように、更に、搬送手段223が下降し、マスクMKが保持手段211から離脱する。マスクMKの裏面を吸着保持した搬送手段223は、マスクMKを保持したままアーム223aを退避し、ロードロック室210から処理チャンバ220にマスクMK(保護機構100)を搬送する。
処理チャンバ220に搬入されたマスクMK(保護機構100)は、図示しないアライメントステーションに搬送される。アライメントステーションでは、保護機構100のカバー部120の透過窓124を介して、マスクMK上に設けられた図示しないアライメントマークを、図示しないアライメント機構が計測する。所定の位置に対するマスクMKのずれがアライメントマークの計測によって判別されると、かかるマスクMKのずれに基づいて、マスクMKの搬送位置に補正が加えられる。
アライメントの終了したマスクMKは、続いて、搬送手段223によってマスクステージ222(マスクチャック222a)に搬送される。上述したように、マスクMKのマスクチャック222aへの搬送位置は、アライメント機構によって得られた位置ずれの情報に基づいて補正される。これにより、マスクMKとマスクチャック222aとの相対位置は、搬送の都度、常に一定に保たれる。
搬送手段223によるマスクチャック222aへのマスクMKの搬送は、まず、図6(a)に示すように、アライメント機構によって得られた位置ずれの情報に基づいて補正された搬送位置に、マスクMKを保持した搬送手段223が進入する。次いで、図6(b)に示すように、マスクチャック222aの吸着パッド222bが、マスクMKの裏面に接触するまで下降する。ここで、図6は、ロードロック室210の搬送手段223がマスクステージ222のレチクルチャック222aにマスクMK(保護機構100)を搬送している状態を示す概略断面図である。
マスクチャック222aの吸着パッド222bがマスクMKの裏面に接触すると、図6(c)に示すように、吸着パッド222bはマスクMKの裏面を吸着保持する。マスクMKが吸着パッド222bに吸着されると、搬送手段223の静電吸着パッド223bによるマスクMKの吸着保持が解除され、図6(d)に示すように、搬送手段223が退避する。
搬送手段223の退避が完了すると、図6(e)に示すように、マスクMKを吸着保持した吸着パッド222bが上昇し、マスクMKの裏面とマスクチャック222aとが接触する位置まで上昇する(図6(f)参照。)。マスクMKの裏面とマスクチャック222aとが接触すると、マスクチャック222aがマスクMKの裏面全面を吸着保持する。なお、マスクチャック222aは、非常に高精度な平面に形成されており、その平面度はマスクMKのパターン面に要求される平面度と同等又はそれ以上の精度である。高精度な平面のマスクチャック222aに吸着保持されることで、マスクMKは、そのブランクスに所定の平面度からの誤差があったとしても、平面矯正されて所定の平面度が達成される。
マスクチャック222aにマスクMKが保持されると、保護機構100が取り外され、マスクMKのパターン面が露出して露光処理の準備が完了する。マスクMKから保護機構100を取り外すには、まず、カバー保持機構115への電力の供給を停止し、保持部110とカバー部120との接続を解除する。カバー部120は、図示しないカバー解除機構に保持され、そのまま搬送される。
カバー解除機構は、マスクチャック222a上又はその近傍に専用の機構として設けられてもよいし、搬送手段223にカバー部120を保持する機能を付加して、搬送手段223がカバー解除機構を兼ねてもよく、その構成を特に限定するものではない。
また、マスクMKからの保護機構100の取り外しは、上述したように、搬送手段223が退避した後に行ってもよいし、マスクチャック222aにマスクMKが保持された後、保持部110とカバー部120との接続を解除してから搬送手段223を退避させてもよい。
このように、マスクMKは、マスクMKがマスクステージ222(マスクチャック222a)に搬送されるまでの間にアライメント機構によって位置ずれを計測され、かかる位置ずれを補正して搬送されるため、マスクステージ222の所定の位置に保持される。また、搬送工程の全工程で、マスクMKのパターン面は、保護機構100によって保護されており、且つ、マスクMKの裏面を吸着保持して搬送されるため、搬送工程におけるパーティクルの付着を防止することができる。なお、マスクチャック222aに保持され、保護機構100が取り外された後は、高真空環境下におかれるため、重力方向に向けたパターン面にはパーティクルが付着することがない。換言すれば、マスクMKのパターン面へのパーティクルの付着を防止して高品位な露光を行うことができる。また、マスクMKのパターンにはパーティクルが付着していないため、マスクステージ222にマスクMKを搬送した後、直ちに露光を行うことができ、スループットを向上させることができる。
ここで、図7を参照して、処理部として処理チャンバ210に内包される露光装置300について説明する。図7は、図1に示す露光装置300の構成を示す概略断面図である。
露光装置300は、露光用の照明光としてEUV光(例えば、波長13.4nm)を用いて、例えば、ステップ・アンド・スキャン方式やステップ・アンド・リピート方式でマスク320に形成された回路パターンを被処理体340に露光する投影露光装置である。かかる露光装置は、サブミクロンやクオーターミクロン以下のリソグラフィー工程に好適であり、以下、本実施形態では、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置(「スキャナー」とも呼ばれる。)を例に説明する。ここで、「ステップ・アンド・スキャン方式」とは、マスクに対してウェハを連続的にスキャン(走査)してマスクパターンをウェハに露光すると共に、1ショットの露光終了後ウェハをステップ移動して、次の露光領域に移動する露光方法である。「ステップ・アンド・リピート方式」は、ウェハの一括露光ごとにウェハをステップ移動して次の露光領域に移動する露光方法である。
図7を参照するに、露光装置300は、回路パターンが形成されたマスク320を照明する照明装置310と、マスク320を載置するマスクステージ325と、照明されたマスクパターンから生じる回折光を被処理体340に投影する投影光学系330と、被処理体340を載置するウェハステージ345と、アライメント検出機構350と、フォーカス位置検出機構360とを有する。
また、図7に示すように、EUV光は、大気に対する透過率が低く、残留ガス(高分子有機ガスなど)成分との反応によりコンタミを生成してしまうため、少なくとも、EUV光が通る光路中(即ち、光学系全体)は処理チャンバ210に収納された真空雰囲気CAとなっている。
照明装置310は、投影光学系330の円弧状の視野に対する円弧状のEUV光(例えば、波長13.4nm)によりマスク320を照明する照明装置であって、EUV光源部312と、照明光学系314とを有する。
EUV光源部312は、例えば、レーザープラズマ光源が用いられる。レーザープラズマ光源は、真空中に置かれたターゲット材312aにレーザー光源312bから射出される高強度のパルスレーザー光を照射し、高温のプラズマを発生させ、これから放射される、例えば、波長13.4nm程度のEUV光を利用するものである。あるいは、EUV光源部部312は、放電プラズマ光源を用いることもできる。但し、EUV光源部312は、これらに限定するものではなく、当業界で周知のいかなる技術も適用可能である。
照明光学系814は、集光ミラー314a、オプティカルインテグレーター314bから構成される。集光ミラー314aは、レーザープラズマ光源からほぼ等方的に放射されるEUV光を集める役割を果たす。オプティカルインテグレーター314bは、マスク320を均一に所定の開口数で照明する役割を持っている。また、照明光学系314は、マスク320と共役な位置に、マスク320の照明領域を円弧状に限定するためのアパーチャ314cが設けられている。
マスク320は、反射型マスクで、その上には転写されるべき回路パターン(又は像)が形成され、マスクステージ325に支持及び駆動されている。マスク320から発せられた回折光は、投影光学系330で反射されて被処理体340上に投影される。マスク320と被処理体340とは光学的に共役の関係に配置される。露光装置300は、スキャナーであるため、マスク320と被処理体340を走査することによりマスク320のパターンを被処理体340上に縮小投影する。マスク320は、上述した保護機構100を用いて処理装置200によって搬送されるため、パーティクルの付着がなく、高品位な露光処理を可能とする。
マスクステージ325は、マスクチャック325aを介してマスク320を支持して図示しない移動機構に接続されている。マスクステージ325は、当業界周知のいかなる構造をも適用することができる。図示しない移動機構は、リニアモーターなどで構成され、少なくともX方向にマスクステージ325を駆動することでマスク320を移動することができる。露光装置300は、マスク320と被処理体340を同期した状態で走査する。ここで、マスク320又は被処理体340面内で走査方向をX、それに垂直な方向をY、マスク320又は被処理体340面内で垂直な方向をZとする。
投影光学系330は、複数の反射ミラー(即ち、多層膜ミラー)330aを用いて、マスク320面上のパターンを像面である被処理体340上に縮小投影する。複数のミラー330aの枚数は、4枚乃至6枚程度である。少ない枚数のミラーで広い露光領域を実現するには、光軸から一定の距離だけ離れた細い円弧状の領域(リングフィールド)だけを用いて、マスク320と被処理体340を同時に走査して広い面積を転写する。投影光学系330は、本実施形態では、4枚のミラー330aによって構成され、0.2乃至0.4の開口数(NA)を有する。
被処理体340は、本実施形態ではウェハであるが、液晶基板その他の被処理体を広く含む。被処理体340には、フォトレジストが塗布されている。なお、被処理体340は、上述した保護機構100を用いて処理装置200よって搬送することも可能であり、パーティクルの付着を防止して高品位な露光処理に寄与する。
ウェハステージ345は、ウェハチャック345aによって被処理体340を支持する。ウェハステージ345は、例えば、リニアモーターを利用してXYZ方向に被処理体340を移動する。マスク320と被処理体340は、同期して走査される。また、マスクステージ325の位置とウェハステージ345との位置は、例えば、レーザー干渉計などにより監視され、両者は一定の速度比率で駆動される。
アライメント検出機構350は、マスク320の位置と投影光学系330の光軸との位置関係、及び、被処理体340の位置と投影光学系330の光軸との位置関係を計測し、マスク320の投影像が被処理体340の所定の位置に一致するようにマスクステージ325及びウェハステージ345の位置と角度を設定する。
フォーカス位置検出機構360は、被処理体340面でZ方向のフォーカス位置を計測し、ウェハステージ345の位置及び角度を制御することによって、露光中、常時被処理体340面を投影光学系330による結像位置に保つ。
露光において、照明装置310から射出されたEUV光はマスク320を照明し、マスク320面上のパターンを被処理体340面上に結像する。本実施形態において、像面は円弧状(リング状)の像面となり、マスク320と被処理体340を縮小倍率比の速度比で走査することにより、マスク320の全面を露光する。露光装置300は、保護機構100を用いて処理装置200が搬送するマスク及び/又は被処理体を用いているため、それらにパーティクルが付着することを防止することができ、高いスループットで経済性よく従来よりも高品位なデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。
次に、図8及び図9を参照して、上述の処理装置200(露光装置300)を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図8は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。本実施形態においては、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いてリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、それが出荷(ステップ7)される。
図9は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、処理装置200の処理チャンバ210に収納された露光装置300によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施形態のデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、処理装置200(露光装置300)を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれらに限定されずにその要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。例えば、本発明の保護機構及び処理装置は、ウェハなどの被処理体の搬送にも適用することが可能である。また、処理装置は、紫外線光を露光光とする露光装置を処理チャンバに内包してもよいことは言うまでもなく、また、その他の処理部を内包することもできる。
本発明の一側面としての保護機構の構成を示す概略断面図である。 本発明の一側面としての処理装置の構成を分解して示す概略斜視図である。 本発明の一側面としての処理装置の構成を示す概略断面図である。 大気中の搬送手段がロードロック室の保持手段にマスク(保護機構)を搬送している状態を示す概略断面図である。 ロードロック室の搬送手段がマスク(保護機構)を搬送している状態を示す概略断面図である。 ロードロック室の搬送手段がマスクステージのレチクルチャックにマスク(保護機構)を搬送している状態を示す概略断面図である。 図1に示す露光装置の構成を示す概略断面図である。 デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。 図8に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。 従来の処理装置の構成を示す概略ブロック図である。
符号の説明
100 保護機構
110 保持部
111 接触部
112 静電吸着パッド
115 カバー保持機構
120 カバー部
122 保持機構
123 フィルタ
124 透過窓
MK マスク
PT パターン
PTS パターン面
SP 空間
200 処理装置
210 ロードロック室
220 処理チャンバ
222 マスクステージ
222a マスクチャック
222b 吸着パッド
223 搬送手段
223a アーム
223b 静電吸着パッド
300 露光装置

Claims (14)

  1. 被処理体に露光するパターンが形成されたパターン面を有するマスクを収納し、大気圧に維持された供給部と、減圧又は真空雰囲気に維持されて前記被処理体に所定の処理を行う処理チャンバとを有し、前記供給部と前記処理チャンバとの間で前記マスクを搬送する処理装置であって、
    前記パターン面を非接触に保護すると共に、前記パターン面以外において前記マスクを保持する保護機構と、
    前記保護機構を吸着し、前記保護機構及び前記保護機構に保持されたマスクを前記供給部と前記処理チャンバとの間で搬送する搬送手段とを有することを特徴とする処理装置。
  2. 前記搬送手段は、前記パターン面を重力方向に向けて前記マスクを搬送することを特徴とする請求項1記載の処理装置。
  3. 前記保護機構は、前記マスクの裏面を保持することを特徴とする請求項1記載の処理装置。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の処理装置を有し、前記マスクのパターンを前記被処理体に露光することを特徴とする露光装置。
  5. 被処理体に露光するパターンが形成されたパターン面を有するマスクを搬送する際に使用される保護機構であって、
    前記パターン面以外において前記マスクと接触する接触部を有し、前記接触部を介して前記マスクを保持する保持部と、
    前記パターン面との間に空間を有するように前記保持部と接続し、前記パターン面を保護するカバー部とを有することを特徴とする保護機構。
  6. 前記カバー部は、通気性を有すると共に、所定の大きさのパーティクルが前記空間に混入することを防止するフィルタを有することを特徴とする請求項5記載の保護機構。
  7. 前記カバー部は、光を透過する透過窓を有することを特徴とする請求項5記載の保護機構。
  8. 前記保持部は、静電吸着を利用して前記マスクを保持することを特徴とする請求項5記載の保護機構。
  9. 前記接触部は、軟質の材料で構成されることを特徴とする請求項5記載の保護機構。
  10. 前記軟質の材料は、ポリイミド樹脂であることを特徴とする請求項9記載の保護機構。
  11. 減圧又は真空雰囲気下の処理チャンバに収納された露光装置を用いて、マスクのパターンを被処理体に露光する露光方法であって、
    前記マスクを請求項5乃至10のうちいずれか一項記載の保護機構に保持させるステップと、
    前記マスクを保持した保護機構の前記保持部を吸着し、前記処理チャンバに搬送するステップと、
    前記処理チャンバに搬送した前記保護機構と前記マスクとを離脱するステップとを有することを特徴とする露光方法。
  12. 前記搬送ステップは、前記パターン面を重力方向に向けて前記マスクを搬送することを特徴とする請求項11記載の露光方法。
  13. 請求項11又は12記載の露光方法を行うことができる露光モードを有することを特徴とする露光装置。
  14. 請求項4又は13記載の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、
    露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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