JP3982720B2 - フォトマスク - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー液晶ディスプレイに用いるカラーフィルタの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
カラーフィルタの製造工程は、ガラス基板上に真空成膜法を用いてクロムを成膜する工程と、フォトレジストを塗布しフォトマスクを配置して露光、現像、クロムエッチング、フォトレジスト剥離を行いストライプ状パターン等からなるブラックマトリックスを形成する工程と、ブラックマトリックスの上から着色用感材を塗布した後、フォトマスクを配置し露光し現像を行い着色パターンを形成し、この着色パターンをR、G、B3色について繰り返して着色層を形成する工程と、この着色層の上にオーバーコート層を形成する工程と、酸化インジウム錫を成膜し透明導電層(ITO)を形成する工程とからなる。
【0003】
前記オーバーコート層は、膜面保護のため或は不純物溶出防止のためのもので、オーバーコート材としては、熱硬化タイプと紫外線硬化タイプの2種類が主に使用されている。紫外線硬化タイプはフォトリソができる材料で一般的には短波長域に感度をもつ材料が多く、そのため、通常、そのパターニングには石英ガラスマスクが使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、石英ガラスマスクは高価であり、また、マスク上のゴミ、パーティクルがそのまま転写されてしまうという問題を有し、この対策として一般には微細なパターニングを必要としないため、メタルマスクを用いたプロセスが採用されている。しかし、メタルマスクにはアライメントマークがないため、パターニングの位置精度の管理が困難であるという欠点を有し、また、メタルマスクは切削加工で作成するため、微細加工ができないという欠点を有している。
【0005】
特に、一枚の基板に複数のカラーフィルタを成膜した後、個々のカラーフィルタを切断する量産方式においては、切断線部にオーバーコート層が存在すると切断がしにくいので、切断線部にオーバーコート層を成膜させないために、0.5mm程度の線幅のパターニングの要求があり、通常は石英ガラスマスクにより対応している。
【0006】
この要求は、オーバーコート層を除去する線幅が0.5mmを越えると、オーバーコート層形成工程の後で行われる工程、例えば配向膜のラビング工程において、ブラックマトリックス形成工程または着色層形成工程で生じた汚染物質(例えば、着色感材による地汚れ、残査等)を巻き込んで、カラーフィルタを汚染してしまう恐れがあるためである。
【0007】
本発明は、上記従来の問題を解決するものであって、オーバーコート層パターニング用のメタルマスクにおいて、パターニングの位置精度を向上させるとともに、切断線部に微細なパターニングを可能にしたフォトマスクを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明の請求項1記載のフォトマスクは、複数面の着色層の上に成膜されたオーバーコート層7を有するカラーフィルタ基板6のオーバーコート層7をパターニングするためのフォトマスク1であって、前記フォトマスク1は、開口部2cを有するメタル製の枠部材2と、前記開口部2cを格子状に区画するように取り付けられたメタル製の梁部材3、4とを備え、前記梁部材3、4の底面を枠部材2の底面より若干浮かせて配置し、前記メタル製の梁部材3、4の幅がオーバーコート層7の切断線の部分となる除去部6aの幅に相当するようにし、前記メタル製の枠部材2に形成した開口2bにアライメントマーク5bを取り付けることを特徴とする。なお、上記構成に付加した番号は、本発明の理解を容易にするために図面と対比させるもので、これにより本発明が何ら限定されるものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明のフォトマスクの1実施形態を示す模式図であり、図1(A)はフォトマスクの平面図、図1(B)は図1(A)のB−B線に沿う断面図、図1(C)は図1(A)のC−C線に沿う断面図、図1(D)は図1(A)のD−D線に沿う拡大断面図である。
【0010】
本発明のフォトマスク1は、開口部2cを有する枠部材2と、開口部2cを格子状に区画するように取り付けられた梁部材3、4とから構成され、枠部材2の2辺にアライメントマーク5が設けられている。なお、本実施形態は、1枚の基板に4面のカラーフィルタを成膜する例で2本の梁部材3、4を取り付けているが、2面付け、6面付け等、カラーフィルタの面付数に応じて梁部材の本数が決定される。
【0011】
枠部材2は、厚さが5mm程度のアルミ製で切削加工により製造され、枠部材2の内側には梁取付用溝2aが形成されている。梁部材3、4は厚さが1mm程度のステンレス製で、前記梁取付用溝2aに挿入され接着剤又はネジで固定される。また、梁部材3、4の交叉部は切欠により相互に結合されている。梁部材3、4の底面は、枠部材2と面一になるようにしてもよいし、図1(B)に示すように、枠部材2の底面より距離hだけ若干浮かすようにしてもよい。距離hとしては、0.3〜1.0mmが好ましい。
【0012】
アライメントマーク5は、図1(D)及び図1(E)に示すように、ガラス5aの表面にクロム膜からなるマーク5bを成膜したものを、枠部材2の開口2b内に挿入し固定するようにしている。
【0013】
図2は、カラーフィルタの製造方法の実施例を説明するための図である。図2(A)において、カラーフィルタ基板6には複数面の着色層が形成されており、図2(B)に示すように、この基板6上に紫外線硬化型オーバーコート層7を3μmの厚さで塗布した。次いで、図2(C)に示すように、露光機9に対してフォトマスク1を、露光機側ターゲット9aとフォトマスク側アライメントマーク5を利用して固定した。フォトマスク1の梁部材3、4の幅は1mmとした。次いで、露光機9に対して図2(B)で作成した基板6をアライメントし露光した後、基板6を現像、リンス、乾燥し、図2(D)に示すように除去部6aの幅Lが0.5mmのカラーフィルタを得た。
【0014】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態においては、梁部材としてプレート状のものを用いているがワイヤーを用いてもよい。
【0015】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように請求項1記載の発明によれば、オーバーコート層パターニング用のメタルマスクにおいて、メタルマスクにアライメントマークを設けることによりパターニングの位置精度を向上させるとともに、枠部材の開口部に梁部材を設けることにより、オーバーコート層の除去部を梁部材の幅に相当するように形成する微細なパターニングを行うことができ、オーバーコート層の除去部を梁部材の幅に相当するように形成する微細なパターニングを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフォトマスクの1実施形態を示す模式図であり、図1(A)はフォトマスクの平面図、図1(B)は図1(A)のB−B線に沿う断面図、図1(C)は図1(A)のC−C線に沿う断面図、図1(D)は図1(A)のD−D線に沿う拡大断面図である。
【図2】本発明のカラーフィルタの製造方法の実施例を説明するための図である。
【符号の説明】
1…フォトマスク
2…枠部材、2b…開口、2c…開口部
3、4…梁部材
5…アライメントマーク
6…カラーフィルタ基板、6a…除去部
7…オーバーコート層
Claims (1)
- 複数面の着色層の上に成膜されたオーバーコート層(7)を有するカラーフィルタ基板(6)のオーバーコート層(7)をパターニングするためのフォトマスク(1)であって、前記フォトマスク(1)は、開口部(2c)を有するメタル製の枠部材(2)と、前記開口部(2c)を格子状に区画するように取り付けられたメタル製の梁部材(3、4)とを備え、前記梁部材(3、4)の底面を枠部材(2)の底面より若干浮かせて配置し、前記メタル製の梁部材(3、4)の幅がオーバーコート層(7)の切断線の部分となる除去部(6a)の幅に相当するようにし、前記メタル製の枠部材(2)に形成した開口(2b)にアライメントマーク(5b)を取り付けることを特徴とするフォトマスク。
Priority Applications (1)
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JP23978897A JP3982720B2 (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | フォトマスク |
Applications Claiming Priority (1)
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JP23978897A JP3982720B2 (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | フォトマスク |
Publications (2)
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JPH1184629A JPH1184629A (ja) | 1999-03-26 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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Families Citing this family (2)
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1997
- 1997-09-04 JP JP23978897A patent/JP3982720B2/ja not_active Expired - Fee Related
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