JP3982671B2 - 景品払出しゲーム機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、景品払出しゲーム機に関する。
【0002】
【従来の技術】
景品払出しゲーム機としては、筐体内にプレイヤーから見えるように積まれた景品を、プレイヤーが操作できるキャッチーにより掴み取って、景品投入口へ投下するように構成された所謂クレーンゲーム機が、最もよく知られている。
【0003】
そのようなクレーンゲーム機は、今日広く普及しており、現在でもなお様々な技術的改良が続けられているが、その反面、人々に長年親しまれ、楽しまれてきた結果として、顧客に強いインパクトを与え得るような新たな機種の開発が困難な状況にある。
このクレーンは、作動が単純で、然も、直接景品を吊り上げるものであるため、面白味が少なく、新機種を開発しても、飽きられ易いという問題がある。
クレーン形式以外の景品挟み上げ装置を用いた景品払出し装置も提案されている。
【特許文献】
実公平4−29646
然しながらこの景品挟み上げ装置の作動が単純で、かつ直接景品をピックアップすると言う点では、クレーン式のものと同断であった。
現在では、客が景品払出しゲーム機でプレイをするか、しないかを決める際には、ゲーム機のゲーム性よりもむしろゲーム機内に用意されている景品(菓子、ぬいぐるみ等)に欲しい物があるかないかに依拠している場合が殆どである。
【0004】
他方、近年のロボット技術の進歩に伴い、犬などの小型動物を模したロボットで、人工頭脳を備え、人の言葉に反応したり、細かな動作が可能なロボット(本明細書中において「ペットロボット」と称する。)が開発され、人々の注目を集めている。
このようなペットロボットを導入し、かつ、これを単なるプレイヤーが操作する景品ピックアップ装置として用いるのではなく、より高度なゲーム操作により、景品獲得の可否が決定されるようにすれば、興趣に富んだ景品払出しゲーム機が提供でき、新規のプレイヤーも獲得できるので、産業上多大の利益が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ペットロボットを有効に取り入れ、かつ、これを単なるプレイヤーが操作する景品ピックアップ装置として用いるのではなく、このペットロボットを利用してより高度のゲーム操作により景品獲得の可否が決定されるようにした、従来にない新規で興趣に富んだ景品払出しゲーム機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る景品払出しゲーム機においては、ゲーム機筐体に、プレイフィールドと共に、景品ストッカー、景品投入口、景品払出し口および景品回収室を設けると共に、景品ストッカーに貯留された景品の一つを選択的に景品投入口又は景品回収室に送る景品搬送手段と、ペットロボットの動作に応じて、景品搬送装置を制御する手段とを設け、ペットロボットの動作に応じて、景品搬送手段を制御する手段を作動させ、これにより景品搬送手段を制御せしめて、所望の景品が景品払出し口に払い出されたり、景品回収室に戻されたりするよう構成する。
【0007】
その場合において、景品がプレイフィールド上に載置され、筐体内に景品払出し用ダクトが設けられ、プレイヤーにより操作されたペットロボットが、プレイフィールド上の景品を景品払出し用ダクトの景品投入口まで搬送する装置の作動に関与するよう構成したり、或いはまた、筐体内に景品を収蔵する景品ストッカーが設けられ、プレイフィールドにおいてはプレイヤーにより操作されたペットロボットによるゲームが行なわれ、そのゲーム成績により景品が景品ストッカーから払い出されるように構成したりしても良い。或いはまた、筐体内に景品を収蔵する景品ストッカーが設けられ、プレイフィールドにおいてはプレイヤーにより操作されたペットロボットによるパーフォーマンスが行なわれ、その出来、不出来により景品が景品ストッカーから払い出されるように構成してもよい。
【0008】
また、複数のプレイヤーによりそれぞれ個別に操作される複数のペットロボットを共通のプレイフィールド上に設け、これら複数のペットロボットにより景品の獲得競争を行なうよう構成することも推奨される。
【0009】
更にまた、ゲーム開始前のデモンストレーション期間中に、上記ペットロボットに予め定められたパーフォーマンスを行なわせるよう構成したり、ゲーム期間中の予め定められた時期に、上記ペットロボットにプレイヤーによる操作とは無関係の予め定められたパーフォーマンスを行なわせるよう構成することも推奨される。
【0010】
ペットロボットを制御する信号は、ケーブルでペットロボットへ伝送したり、ワイヤレスでペットロボットへ伝送することができる。
また、ペットロボットをプレイヤーの音声で制御するように構成することも推奨される。
更にまた、ゲーム機の操作を、プレイヤーの携帯電話機により行ない、ゲーム料金を携帯電話使用量と共に決済するように構成することも推奨される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に係る景品払出しゲーム機の一実施例の外観斜視図、図2は、そのプレイフィールド上におけるペットロボットの動作と景品の搬送装置内の景品移動経路を説明する上面図、図3は、図2に示したものとは異なるペットロボットの位置と景品の移動経路を示す説明図、図4は、前2図に示したものとは異なるペットロボットの位置と景品の移動経路を示す説明図、図5は、前3図に示したものとは異なるペットロボットの位置と景品の移動経路を示す説明図、図6は、景品搬送トロッコからベルトコンベアへの景品の受け渡し状態を示す説明図、図7は、プレイヤーの操作とゲーム機の作動を示すフローチャートである。
【0012】
図1中、1はゲーム機の筐体、2はゲーム料金投入口、3は操作部、4は景品払出し口、5はプレイフィールド、6はペットロボット、7は景品見本陳列棚である。
尚この図では、後に図2〜図6によって説明されるプレイフィールド5などの詳細は示されていない。
筐体1の前面には強化ガラス板が嵌め込まれ、このガラス板を透してプレイヤーはプレイフィールド5やペットロボット6、景品見本陳列棚7等々を見ることができるようになっている。操作部3において、31は、プレイフィールド5上におけるペットロボット6の進行方向を前後左右に切換え選択する進行方向制御ボタン、32はペットロボット6の前足の上げ下げ動作を行なわせる前足制御ボタン、33は後足の上げ下げ動作を行なわせる後足制御ボタン、34はペットロボットの口を開閉させる口開閉制御ボタン、35はスタートボタンである。ペットロボット6の動作の制御信号はケーブル61を通じてペットロボットへ伝送され、駆動用電力もこのケーブル61を通じてペットロボット6に供給される。景品見本陳列棚7には、そのゲーム機で払出し可能な景品が並べられ、客はゲーム開始前に自分の望む景品の有無を確認することができる。
【0013】
プレイフィールド5の構成は図2に示されている。図2は、プレイフィールド5より上側でプレイフィールドと平行な平面によって筐体1を切断した状態を示す上面図である。筐体1は、プレイフィールド5が設けられる区画1aと、ターンテーブル81と、その上の景品搬送用トロッコ9a〜9fと、それらのトロッコ9a〜9fに各種景品を投入するホッパ82から成る景品供給装置8が設けられる景品供給区画1bとに分けられ、景品供給区画1bは仕切り壁1cにより遮られて、プレイヤーからは見えないようになっている。
【0014】
プレイフィールド5上には、景品搬送用トロッコ9a〜9fが走行するレール51、52、53a〜53dと、所望のトロッコをレール51に押し出すプッシャー83と、トロッコの進行方向を切換えるロータリー式ルート切換え器54及び55と、トロッコから排出された景品を搬送するベルトコンベア56a及び56bとから成る景品搬送装置が設けられ、更に、各ベルトコンベアの終端には、周期的に作動して送られてきた景品を景品払出し口4又は景品回収室に振り分けるフラップ57a及び57bが設けられ、更にプレイフィールドの床面の適所には、ペットロボット6が操作する押しボタンスイッチ58及び59a,59bが設けられている。
景品搬送装置には、ロータリー式ルート切換え器54及び55の切り替え状態によって定まる複数の搬送経路が形成され、景品はいずれかの搬送経路を経由してフラップ57a又は57bまで搬送される。
【0015】
フラップ57a及び57bの下方には、前記景品払出し口4へ通じるダクトA(図では省略)と、景品回収室(図では省略)へ通じるダクトB(図では省略)とが開口しており、フラップがダクトAの側へ向けて低く傾斜するように傾くと、フラップ上の景品はダクトAを通じて景品払出し口4へ導かれて、プレイヤーが取得可能となる。他方、フラップがダクトBの側へ向けて低く傾斜するように傾くと、フラップ上の景品はダクトBを通じて景品回収室へ導かれ、回収された景品は再度景品供給区画1bへ送られて、再使用されるようになっている。
フラップ57a及び57bは、いずれも所定の時間間隔でダクトAの側へ傾いたり、ダクトBの側へ傾いたりする動作を交互に繰り返している。
【0016】
ペットロボット6が操作する押しボタンスイッチ58及び59a,59bのうち、スイッチ58は景品選択スイッチであり、ゆっくりと回転するターンテーブル81に載ってプレイフィールド設置区画1a内へ送り出されてくるトロッコ9a〜9fのうちから、望みの景品が搭載されたトロッコが丁度正面に来た時を見計らって、ペットロボット6の前足又は後足で景品選択スイッチ58を押すと、景品供給装置8のプッシャー83が作動してそのトロッコをレール51a上に押し出すようになっている。なお、景品供給区画1b内において、トロッコに景品を搭載する方法については、図5を参照して後述する。
【0017】
景品搬送用トロッコ9a〜9fは、いずれも自走用モーターを備えた電動トロッコとなっており、レールを通じて供給される電流により自動的に走行し、電流の極性を変えれば逆進し、電流を絶てば停止するようになっている。
【0018】
押しボタンスイッチ59a及び59bは、レール上を走行してベルトコンベア56a又は56bの近くに到達したトロッコを傾けて(図6を参照して後述する)、トロッコ上の景品をベルトコンベア56a又は56b上へ投下させるためのトロッコ傾動スイッチである。
【0019】
ロータリー式ルート切換え器54は、プッシャー83により押し出され、直進レール51に沿って手前へ向けて進行してくるトロッコを、そのまま直進レール52へ向けて進行させるか、或いは、左右のレール53a又は53bへ方向転換させるかを切り換える機能を有し、予め定められたプログラムに従ってその切換え動作を自動的に行なうようになっている。
【0020】
即ち、ロータリー式ルート切換え器54が図2に示した状態にあるときは、直進レール51に沿って手前へ向けて進行してきたトロッコ9aは左側のレール53aへ向けて方向転換し、ベルトコンベア56aの近くで停止する。
【0021】
また、ロータリー式ルート切換え器54が、図2に示した状態から時計方向に90度回転し、図3に示した状態にあるときは、直進レール51に沿って手前へ向けて進行してきたトロッコ9aは右側のレール53bへ向けて方向転換し、ベルトコンベア56bの近くで停止する。
【0022】
更にまた、ロータリー式ルート切換え器54が、図2に示した状態から反時計方向に45度回転し、図4に示した状態にあるときは、直進レール51に沿って手前へ向けて進行してきたトロッコ9aはそのまま次の直進レール52に沿って直進する。
このとき、もう一つのロータリー式ルート切換え器55が、図4に示した状態にあるときは、トロッコ9aは左側のレール53cへ向けて方向転換し、ベルトコンベア56aの近くで停止する。
他方、ロータリー式ルート切換え器55が、図4に示した状態から時計方向に90度回転し、図2又は図3に示したような状態にあるときは、トロッコ9aは右側のレール53dへ向けて方向転換し、ベルトコンベア56bの近くで停止する。
【0023】
図5は、景品供給区画1b内において、景品搬送用トロッコに景品を搭載する状態を示している。ターンテーブル81上のトロッコ(例えばトロッコ9e)が景品供給用のホッパ82の直下に来たとき、トロッコ9e上に景品が搭載されていない場合には、トロッコ9eが空であることがセンサ(図では省略。例えば、トロッコの側壁に光通過孔を明けておき、別途設けた発光器からの光が当該光通過孔を通過して、反対側に設けた受光センサで検知された場合は、トロッコが空であると判別する。)により検出される。然るときは、ホッパ82からトロッコ9e内へ、所定量の景品10が投入される。
【0024】
図6は、景品搬送トロッコからベルトコンベアへの景品の受け渡し状態を示している。
図6(a)に示すように、例えばトロッコ9aがレール53aに沿って走行してきてベルトコンベア56aに近接した位置で止まったとき、プレイヤーがペットロボット6を操作してその足で前記トロッコ傾動スイッチ59aを所定時間内に押すと、プレイフィールド5の床面と一致する位置まで引き込まれていたリフター91が、図6(b)に示すように上昇し、トロッコの側面の突出ピン90を持ち上げる。これにより、トロッコ9aの後側が持ち上げられ、トロッコ内の景品10はベルトコンベア56a上へ投下される。
所定時間内に上記操作が行なわれない場合には、トロッコは逆進して、往路と同じルートを経てターンテーブル81上へ戻ってしまう。
もう一方のトロッコ傾動スイッチ59bは、トロッコからベルトコンベア56bへの景品の投下を行なうためのスイッチである。
【0025】
次に、図7を併せて参照しつゝ、プレイヤーの操作と上記ゲーム機の作動について説明する。
プレイヤーがゲーム料金投入口2にゲーム料金を入れ、スタートボタン35を押すことによりゲームが開始する。ゲーム開始により、プレイヤーは操作部3の前記各種制御ボタン31〜34を操作することによって、ペットロボット6の各種動作を行なわせることができる。
プレイヤーは、ターンテーブル81上のトロッコに搭載されて出て来る景品を観察し、希望する景品が正面に来た時を見計らって、ペットロボット6に景品選択スイッチ58を押させる。予め定められた所定時間内にこの景品選択操作が行なわれない場合には、ゲームオーバーとなる。ただし、ペットロボットの操作に不慣れなプレイヤーのいることも考慮して、1〜3回程度までの再プレイ(図7中、破線の矢印で示す)を認めるようにしてもよい。
【0026】
プレイヤーにより景品選択スイッチ58が押され、希望の景品が選択されると、そのトロッコ(例えば9a)がプッシャー83によりターンテーブル81から直進レール51上に押し出される。このとき、ゲーム機内ではトロッコ9aを走行させるべきレールのルート設定と、プレイヤーがトロッコからベルトコンベア上へ景品を移し替えるまでの許容時間数(例えば1分)の設定が行なわれる。設定された予定ルートと時間数を適宜の手段により表示してプレイヤーに知らせるようにしてもよいが、例えば予定ルートについては秘密にしておくことも、ゲームの緊張感を高める上で推奨される。
【0027】
トロッコ9aが、直進レール51を通過し、レール53a〜53dのうち設定されたルートに従って移動する期間中に、プレイヤーはペットロボット6をトロッコ傾動スイッチ59a又は59bの近くまで移動させ、トロッコが、ベルトコンベア56a又は56bの近くまで達したとき、フラップ57a又は57bの動きを予測してトロッコ傾動スイッチ59a又は59bを押し、トロッコ上の景品をベルトコンベア56a又は56b上へ移し替える。
即ち、フラップ57a及び57bは、前記の如く、所定の時間間隔で景品払出し口4へ通じるダクトAの側へ傾いたり、景品回収室へ通じるダクトBの側へ傾いたりする動作を交互に繰り返しているので、ベルトコンベア上へ載せられた景品がフラップ57a又は57bに到達したとき、それらのフラップが丁度景品払出し口4へ通じるダクトAの側へ傾くであろう時機を見計らってスイッチ59a又は59bを押して、景品をベルトコンベア上へ移し替えるようにする。
なお、前記許容時間内にスイッチ59a又は59bを押す操作を行なわなかった場合には、ゲームオーバーとなり、トロッコは自動的に逆進して、往路と同じルートを経てターンテーブル81上へ戻ってしまい、ペットロボット6もゲーム開始前の所定位置に復帰する。この場合においても、1〜3回程度までの再プレイ(図7中、実線の矢印で示す)を認めるようにしてもよい。
【0028】
ベルトコンベア56a又は56b上へ載った景品がフラップ57a又は57bに到達したとき、それらのフラップが丁度景品払出し口4へ通じるダクトAの側へ傾動するタイミングと合致すれば、景品は当該ダクトAを通じて景品払出し口4へ導かれ、プレイヤーは景品を獲得できる。これによりゲーム終了となる。
他方、上記タイミングが合致しなかった場合には、景品は景品回収室へ通じるダクトBを通じて景品回収室へ導かれ、そこから前記ホッパ82へ再度充填されて再使用される。この場合もゲーム終了となる。
【0029】
なお、上記実施例においては、トロッコの走行ルートをゲーム機が自動的に設定するようにしたが、ペットロボット6がトロッコを押したり、口でくわえて引いたりしながらベルトコンベアの近くまで移動させるように構成してもよい。
【0030】
更にまた、上記実施例では、景品獲得のためのプロセスの一部、即ち、景品送出装置からの景品送出や、トロッコからベルトコンベア56a又は56bに景品を移す作業にペットロボットを関与させるようにしたが、それとは異なり、ペットロボットには景品獲得作業と直接的には関係のないゲーム(例えば、プレイフィールド上に出没するモグラを足で押さえるゲームなど)をプレイヤーの操作により行なわせて、そのゲーム成績に応じて、筐体内の景品ストッカーから景品を払い出すように構成してもよい。また、プレイヤーの操作により、ペットロボットに、逆立ち、輪くぐり、玉転がし、平均台歩き、その他のパフォーマンスを行なわせ、その出来、不出来によって景品を払い出すようにしてもよい。
【0032】
本発明の更に別の実施例においては、複数のプレイヤーによりそれぞれ個別に操作、制御される複数のペットロボットを共通のプレイフィールド上で行動させ、これら複数のペットロボットにより景品の獲得競争を行なうよう構成することも可能である。
【0033】
更にまた、ゲーム開始前のデモンストレーション期間中に、上記ペットロボットに予め定められたパーフォーマンスを行なわせるよう構成したり、ゲーム期間中の予め定められた適宜の時期に、プレイヤーによる操作とは無関係に予め定められたパーフォーマンスを行なわせるよう構成することも推奨される。
その場合、客が見ていて楽しいコミカルな動作や、高度の人工頭脳を備えたペットロボットにふさわしい本物の動物そっくりのしぐさ等、客が感心するような動作などを行なわせることが推奨される。
また、ゲーム料金投入前に、又は、ゲーム料金投入後ゲーム開始前の一定時間内に、客にペットロボットの操作の練習時間を与えるように構成してもよい。
【0034】
なお、前記実施例においては、ペットロボットを制御する信号をケーブルでペットロボットへ伝送するよう構成したが、これをワイヤレスでペットロボットへ伝送するように構成することも可能である。
また、筐体1の適宜の箇所にプレイヤーの声を採取できるマイクを取り付けたり、もしくはプレイヤーにマイクを持たせて、プレイヤーの音声でペットロボットを制御するように構成することも推奨される。例えば「右へ進め」とか、「前足でボタンを押せ」、「景品をくわえろ」等々、音声で簡単な指令を与えて、それらの動作を実行させるように構成することができる。
【0035】
更にまた、本発明においては、現今の高度な機能を備えた携帯電話機を積極的に利用して、ゲーム機の操作を、プレイヤーの携帯電話機により行なったり、そのゲーム料金を携帯電話使用量と共に決済するように構成することも可能である。
即ち、例えば、ゲーム開始に先立ち、そのゲーム機の提供会社へ携帯電話でアクセスし、そのゲーム機の登録番号等を入力することにより、そのゲーム機の制御プログラム若しくは制御信号に関するデータを携帯電話機内へダウンロードする。然るのち、携帯電話機のプッシュボタン等を利用してそのプログラム若しくは制御信号に基づきゲームに必要な操作を行なうように構成するものである。即ち、プレイヤーが所持する携帯電話機を、ゲーム機のワイヤレスコントローラーとして兼用するものである。
そして更に、ゲームの回数や時間数に応じて、携帯電話の利用回線の提供業者を通じて、携帯電話の使用料と併せてゲーム料金も決済するように構成することができる。
【0036】
なお、本発明は上記の如き各種の実施例に限定されるものではなく、プレイフィールド上において、プレイヤーによって制御されるペットロボットの動作に応じて景品が払い出されるよう構成されたゲーム機のすべての変更実施例を包摂するものであり、ペットロボットも、動物を模したものに限らず、人間やサイボーグを模したもの、その他任意の形態のものを用いることができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成されるので、本発明によるときは、ペットロボットを有効に取り入れて、従来にない新規で面白さに富んだ景品払出しゲーム機を提供し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る景品払出しゲーム機の一実施例を示す外観斜視図である。
【図2】 そのプレイフィールド上におけるペットロボットの動作と景品の移動経路を説明する上面図である。
【図3】 景品の別の移動経路を示す説明図である。
【図4】 景品の更に別の移動経路を示す説明図である。
【図5】 景品搬送トロッコへの景品の搭載方法を示す説明図である。
【図6】 景品搬送トロッコからベルトコンベアへの景品の受け渡し状態を示す説明図である。
【図7】 プレイヤーの操作とゲーム機の作動の一実施例を示すフローチャートである。

Claims (10)

  1. プレイフィールド(5)、景品供給装置(8)、景品投入口、景品払出し口(4)、景品投入口から景品払出し口(4)に通じるダクトAとを具備した筐体に、下記の構成要素を設けて成る景品払出しゲーム装置。.
    (a) プレイフィールド(5)上で動作可能なよう設けられるペットロボット(6)。
    (b)プレイヤーにより操作される、ペットロボット操作ボタン(31,32,33,34,35)。
    (c)ペットロボット(6)の動作に応じて作動し、景品供給装置(8)に貯留された景品の一つを送り出す景品送出装置。
    (d)ペットロボット(6)の動作に応じて制御され、景品送出装置により送り出された景品を所定の経路に沿って景品投入口に搬送し得る、景品搬送装置。
    (e)景品回収室。
    (f)景品投入口に設けられ、搬送された景品を景品払出し口(4)に導くダクトAと、景品回収室に導くダクトBとを、交互に周期的に開閉するフラップ(57a、57b)。
  2. 複数のプレイヤーによりそれぞれ個別に操作される複数のペットロボット(6)が共通のプレイフィールド(5)上に設けられ、これら複数のペットロボットにより(6)景品の獲得競争を行なうよう構成した請求項1に記載の景品払出しゲーム機。
  3. プレイフィールド(5)において、プレイヤーの操作によりペットロボット(6)によるゲームが行なわれ、そのゲーム成績により、景品供給装置(8)から景品が送出される請求項1に記載の景品払出しゲーム機。
  4. プレイフィールド(5)において、プレイヤーの操作によりペットロボット(6)によるパフォーマンスが行なわれ、そのパフォーマンスの成績により、景品供給装置(8)から景品が送出される請求項1に記載の景品払出しゲーム機。
  5. ゲーム開始前のデモンストレーション期間中に、上記ペットロボット(6)に予め定められたパフォーマンスを行なわせるよう構成した請求項1に記載の景品払出しゲーム機。
  6. ゲーム期間中の予め定められた時期に、上記ペットロボット(6)にプレイヤーによる操作とは無関係の予め定められたパーフォーマンスを行なわせるよう構成した請求項1に記載の景品払出しゲーム機。
  7. ペットロボット(6)を制御する信号をケーブル(61)でペットロボット(6)へ伝送する請求項1に記載の景品払出しゲーム機。
  8. ペットロボット(6)を制御する信号をワイヤレスでペットロボット(6)へ伝送する請求項1に記載の景品払出しゲーム機。
  9. ペットロボット(6)をプレイヤーの音声で制御する請求項1に記の景品払出しゲーム機。
  10. ゲーム機の操作を、プレイヤーの携帯電話機により行ない、ゲーム料金を携帯電話使用量と共に決済する請求項1に記載の景品払出しゲーム機。
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