JP3980193B2 - 狭指向性コンデンサマイクロホン - Google Patents

狭指向性コンデンサマイクロホン Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は狭指向性コンデンサマイクロホンに関し、さらに詳しく言えば、単一指向性マイクロホンユニットと所定長さの音響管とを組み合わせてなるライン型コンデンサマイクロホンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
狭指向性マイクロホンは、屋外取材などにおいても収音できる角度が小さいマイクロホンとして知られている。これには大別して、ライン型マイクロホンと2次音圧傾度型マイクロホンとがあるが、ここでは、もっぱら本発明と関わり合いのあるライン型マイクロホンについて説明する。
【0003】
ライン型マイクロホンは、その基本的な構成として、前方音響端子および後方音響端子を有する単一指向性(1次音圧傾度型)マイクロホンユニットと、管周壁に例えばスリット状の音響抵抗孔を有する音響管(干渉パイプ)とを有し、マイクロホンユニットの前方音響端子側に音響管を接続し、後方音響端子は自由空間に臨ませている。
【0004】
このライン型マイクロホンにおいては、側方もしくは後方からの音波は、音響管の音響抵抗孔と音響管の正面開口とから、それぞれ同音響管内に到達するが、それらの到達経路の相違による位相差から音波の干渉が発生し、これにより、側方もしくは後方からの音波が弱められる。これに対して、正面開口からの音波は、減衰せずにマイクロホンユニットの振動板に達する。
【0005】
このライン型マイクロホンの利点は、周波数応答特性が比較的平坦であり、感度、固有雑音が2次音圧傾度型マイクロホンに比べて優れていることにある。ラインマイクロホンは、この点が評価されて、高品質の収音が求められる業務用ビデオカメラなどに多く使用されている。
【0006】
ところで、後方音響端子を自由空間に臨ませることにより、かなり狭い指向性が得られるが、他方において、外部の風雑音などを拾ったり、また、音源が近いと低域を歪ませる近接効果が高くなるという問題があった。これは、前方音響端子の音波導入口が音響管の先端になり、低域における前方音響端子と後方音響端子との距離が長くなることに起因している。
【0007】
この点を解決するため、本出願人は特開昭62−118698号において一つの提案を行なっており、これを本発明の従来例として、その構成を図9の模式的断面図に基づいて概略的に説明する。
【0008】
すなわち、このライン型マイクロホン1においては、音響管2の後端側の内部に単一指向性マイクロホンユニット3が収納され、同マイクロホンユニット3によって、音響管2内が前部音響容量室21と後部音響容量室22とに区画されている。なお、音響管2の前方側にはスリット状の音響抵抗孔2aが形成されており、同音響抵抗孔2aには図示しない音響抵抗材が貼り付けられている。
【0009】
マイクロホンユニット3の一方の面(図において左側面)には前方音響端子31が設けられ、他方の面(図において右側面)には後方音響端子32が設けられており、音響管2の後部音響容量室22側には後方音響端子32に対する音波導入口2bが穿設されている。なお、詳しくは図示しないが、この音波導入口2bにも適当な音響抵抗材が貼り付けられている。
【0010】
この場合、マイクロホンユニット3の外径は音響管2の内径よりも小さくなっている。すなわち、マイクロホンユニット3の外周面と音響管2の内周面との間には所定の隙間Gが設けられ、この隙間Gにより、マイクロホンユニット3の前方音響端子31と後方音響端子32とが音響的に接続されている。
【0011】
このように、マイクロホンユニット3の後方音響端子32が、その音波導入口2bを介して自由音場に通じているとともに、隙間Gを通して前方音響端子31に対しても音響的に接続されているため、低域における音響端子間距離は、主にマイクロホンユニット3の音響端子31,32間距離に支配されることになり、これにより、風雑音の影響や近接効果を低くすることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ライン型マイクロホンの指向性は周波数依存性を有し、低い周波数帯域まで良好な狭指向性を得るには相当に長い音響管が必要となる。
【0013】
このため、マイクロホンユニット3は、そもそも指向性がカージオイドを示す単一指向性でありながら、音響管2内に収納するにあたっては、ほとんど無指向性になるように、わざわざそのユニット内部の音響抵抗材(例えば、後方音響端子32側の音響抵抗材)を調整するようにしている。
【0014】
しかしながら、この種の音響抵抗材は音響抵抗値が高いことから、そのカージオイド的な指向性を無指向性に近い特性に変えるには、かなりの難しい調整を必要とし、ともするとバラツキが生じ易い。
【0015】
しかも、このバラツキはユニット単体での音響測定でも確認することが難しいうえに、実際に音響管内に組み込んだときには、そのバラツキが特に低域での指向性のバラツキとして大きく現れる。
【0016】
したがって、ライン型マイクロホン用としての単一指向性マイクロホンユニットは、指向性がカージオイドを示す汎用の単一指向性エレクトレットコンデンサマイクロホンユニットのように、自動組立機で大量に生産することがきわめて困難であり、従来ではその一つずつを手作りにより生産しており、このため、コストアップは免れないという課題があった。
【0017】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的は、指向性がカージオイドを示す大量生産可能な単一指向性コンデンサマイクロホンユニットをそのまま使用し得るようにした狭指向性コンデンサマイクロホンを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、前方音響端子および後方音響端子を有する単一指向性マイクロホンユニットと、同マイクロホンユニットが内部に収納される音響管とを含み、上記音響管内が上記マイクロホンユニットにて前部音響容量室と後部音響容量室とに区画されており、上記後部音響容量室側には上記後方音響端子に対する後部音波導入口が設けられているとともに、上記前部音響容量室と上記後部音響容量室とが、上記マイクロホンユニットの外周面と上記音響管の内周面との間の隙間により音響的に接続されている狭指向性コンデンサマイクロホンにおいて、上記単一指向性マイクロホンユニットとして、指向性がカージオイドの単一指向性コンデンサマイクロホンユニットが用いられ、上記音響管として、両端が開放されていて一端が上記単一指向性マイクロホンユニットの前部音波導入口とされ,他端が上記単一指向性マイクロホンユニットの後部音波導入口とされた円筒管が用いられ、上記単一指向性コンデンサマイクロホンユニットが上記音響管のほぼ中央に配置されることにより、上記前部音響容量室および上記後部音響容量室がともにその軸長がほぼ同じ長さにされているとともに、それらの各音響管壁に軸方向に沿ってスリット状の音響抵抗孔が形成され、上記後部音響容量室内にはその空洞共振を防止する音響抵抗材が設けられていることを特徴としている。
【0019】
これによれば、前部音響容量室はマイクロホンユニットに対して、もっぱら狭指向性を得るために動作し、これに対して後部音響容量室は同マイクロホンユニットの音響負荷として動作することになるため、ライン型マイクロホンにおいて、指向性がカージオイドを示す量産可能な単一指向性マイクロホンユニットをそのまま使用することができる。
【0020】
本発明において、上記空洞共振防止用音響抵抗材は、上記後部音響容量室内に充填された綿状の繊維材からなることが好ましい。
【0021】
さらには、上記マイクロホンユニットの外周面と上記音響管の内周面との間の隙間に存在する音響質量に対して、所定の音響抵抗が直列に接続されている態様が好ましく採用される。この音響抵抗はマイクロホンユニットを音響管内に支持する例えばショックマウント部材(例えば、発泡ゴム材)により得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を図面に示されている実施例に基づいてより詳しく説明する。
【0023】
図1はこの実施例に係るライン型マイクロホン10の側面図で、図2にはその軸線方向に沿った断面図が示されている。これによると、このライン型マイクロホン10は両端が開放された円筒状の音響管20を備えている。図2において、音響管20の左端が前部音波導入口201であり、右端が後部音波導入口202である。
【0024】
音響管20内には、同音響管20をほぼ2分する位置に単一指向性マイクロホンユニット30が収納されており、これにより同音響管20内がほぼ同じ音響容量を有する前部音響容量室21と後部音響容量室22とに区画されている。後部音響容量室22内には、その空洞共振を防止するきわめて音響抵抗値の小さな音響抵抗材23が充填されている。この実施例では、この音響抵抗材23にポリエステル繊維の綿状のものが用いられている。
【0025】
前部音響容量室21および後部音響容量室22の各管壁には、スリット状とされた音響抵抗孔211,221がそれぞれ軸線方向に沿って形成されているとともに、各音響抵抗孔211,221にはナイロンメッシュなどからなる音響抵抗材24が貼り付けられている。なお、この音響抵抗孔211,221は、音響管20の周方向に沿って部分的に形成されたスリット孔を所定の間隔をもって軸方向に配列したものであってもよい。
【0026】
本発明においては、単一指向性マイクロホンユニット30として、指向性がカージオイドを示すコンデンサマイクロホンユニットが用いられており、図3の断面図により、その構成を概略的に説明する。
【0027】
この単一指向性マイクロホンユニット30は、前部音波導入口201と対向する前壁側に前方音響端子孔311を有する円筒状のユニットケース31を備えている。この円筒状のユニットケース31内の前方、すなわち前方音響端子孔311側には例えばエレクトレット膜からなる振動板32がその保持リング321に張設された状態で収納されている。
【0028】
振動板32の後方、すなわち音響管20の後部音波導入口202側には、図示しないスペーサリングを介して固定極33が振動板32と所定の間隔をもって対向するように配置されている。この固定極33は絶縁台座34に支持されており、同絶縁台座34には後部音響端子孔341が穿設されている。図3には、一つの後部音響端子孔341しか示されていないが、実際には所定の間隔をもってその複数個が同一円周上に設けられている。
【0029】
各後部音響端子孔341は固定極33に設けられている透孔331を介して振動板32の背部気室(振動板32と固定極33との間の空間)に連通している。そして、その連通経路内の例えば固定極33の背面側には、フェルト材などからなる音響抵抗材35が設けられており、この部分にて指向性が適宜調整される。
【0030】
なお、絶縁台座34の背面側には、インピーダンス変換器361が実装された回路基板36が配置されており、固定極33とインピーダンス変換器361とが中継端子部材37を介して電気的に接続されている。
【0031】
この実施例においても、マイクロホンユニット30の外径は音響管20の内径よりも小さく、このマイクロホンユニット30と音響管20との間には所定の隙間Gが設けられている。この隙間Gにより、マイクロホンユニット30の前方音響端子孔311と後方音響端子孔341とが音響的に接続されている。
【0032】
これにより、風雑音の影響や近接効果が低減されるのであるが、この実施例では、マイクロホンユニット30の周囲に適度圧縮されたスポンジ材からなるドーナツ状のショックマウント40を取り付けて、同ショックマウント40を介して、マイクロホンユニット30を音響管20内に収納している。したがって、隙間Gの音響容量に対してショックマウント40の音響抵抗が直列に接続されたのと等価になる。
【0033】
ここで、図4にこの実施例に用いられている単一指向性マイクロホンユニット30の音源に対する0度、90度および180度の収音特性を示し、また、図5のそのポーラパターンを示す。
【0034】
このように、本発明に適用される単一指向性マイクロホンユニット30は典型的なカージオイドの指向性を有しているにも拘わらず、本発明のライン型マイクロホンにおいては、先に説明した従来例のように、単一指向性のものをわざわざ無指向性に近く調整したマイクロホンユニットを使用するライン型マイクロホンと同様の狭指向性を得ることができる。
【0035】
図6に、この実施例に係るライン型マイクロホンの音源に対する0度、90度および180度の収音特性を示し、また、図7にそのポーラパターンを示すが、このようになる理由は、指向性がカージオイドのマイクロホンユニット30の後部に、前部音響容量室21とほぼ同じ音響容量を有する後部音響容量室22を設けるとともに、同後部音響容量室22内にその空洞共振を防止するきわめて音響抵抗値の小さな例えば音響抵抗材23を充填していることにある。
【0036】
そこで、図8に示されている機械等価回路に基づいて、このライン型マイクロホン10の動作原理について説明する。
【0037】
なお、図2において、前部音響容量室21の軸長をl1、音響管20の前部音波導入口201から後部音響容量室22の音響抵抗孔221の中央位置までの距離をl2、そして、音響管20の全長、すなわち前部音波導入口201と後部音波導入口202との間の距離をl3とし、また、音響管20の単位長さをxとする。
【0038】
この機械等価回路において、PSはマイクロホンユニット30の前方音響端子に対する音源で、その音圧Pとユニット振動板32の有効面積Sの積PSで表されている。PSe−jl3cosθは、マイクロホンユニット30の後方音響端子31に対する後方音源である。また、PSe−jxcosθは音響管20の単位長さx当たりの音源で、PSe−jl1cosθは前方音響容量室21全体に対する音源である。
【0039】
この機械等価回路において、M0は音響管20の単位長さx当たりの音響質量であり、空気の密度をρ、音響管20の断面積をS1とすると、次式で表される。
M0=ρS(S/S1)
【0040】
また、S0は音響管20の単位長さx当たりのスチフネスであり、音速をcとすると、次式で表される。
S0=ρc/S1
【0041】
また、G0は音響管20の単位長さx当たりの漏洩コンダクタンスであり、スリット状の音響抵抗孔211,221の幅をb、その音響抵抗の定数をγとすると、次式で表される。
G0=b/γS
【0042】
sfは前部音響容量室21内の空気スチフネス、sは後部音響容量室22内の空気スチフネス、m0はユニット振動板32の質量、s0は振動板32のスチフネス、r0は振動板32の制動抵抗、s1はユニット内の背部気室の空気スチフネス、r1は後方音響端子側に指向性を与えるユニット内の音響抵抗材35の音響抵抗、rbは後部の音響抵抗孔221に被せられた音響抵抗材24の音響抵抗、mbは同音響抵抗材24の質量で、mはマイクロホンユニット30の外周面と音響管20の内周面との間にある隙間G内の音響質量である。
【0043】
この機械等価回路において、sf(前部音響容量室21内の空気スチフネス)、m(隙間G内の音響質量)およびs(後部音響容量室22内の空気スチフネス)が共振を発生するインピーダンス要素であり、これらによって共振系が構成されるが、上記ショックマウント40の音響抵抗をrとすると、この実施例では、この音響抵抗rが隙間Gの音響質量mに対して直列に接続されたのと等価となるため、上記のsf、mおよびsによる共振を有効に制動することができる。
【0044】
また、本発明においては、後部音響容量室22側には、PSe−jl2cosθで表されるその後方音源に対して、例えばポリエステル繊維の綿体からなる音響抵抗材23による音響抵抗R0が付加されるとともに、上記した音響質量M0、スチフネスS0および漏洩コンダクタンスG0を含む音響管20の単位長さx当たりのインピーダンス成分がその軸長l2の長さにわたって加えられることになる。
【0045】
これにより、単一指向性マイクロホンユニット30に指向性が典型的なカージオイドを示すコンデンサマイクロホンユニットを用いても、単一指向性のものをわざわざ無指向性に近く調整したマイクロホンユニットを使用する従来のライン型マイクロホンと同様の狭指向性を得ることができる。
【0046】
本発明にて後部音響容量室22側に付加されたインピーダンス成分は、指向周波数応答から見ると、低い周波数で動作することから、設計上、分布定数ではなく集中定数として扱うことができる。
【0047】
なお、上記実施例では、前部音響容量室21と後部音響容量室22とをほぼ等しい長さとしているが、後部音響容量室22側の音響抵抗孔221の音響抵抗および/または後部音響容量室22内の音響抵抗材23の音響抵抗を調整することにより、後部音響容量室22の長さを短くすることができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、自動組立機などにて大量的に生産されている指向性がカージオイドの単一指向性コンデンサマイクロホンユニットを音響的になんら調整することなく使用することができるため、安価なライン型マイクロホンが提供される。
【0049】
また、前部音響容量室と後部音響容量室とを音響的に接続しているマイクロホンユニットの外周面と上記音響管の内周面との間の隙間に存在する音響質量に対して、例えばショックマウント材による所定の音響抵抗を直列に接続することにより、両音響室内の空気のスチフネスに起因する共振を有効に制動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による狭指向性マイクロホンの一実施例を示した側面図。
【図2】上記実施例に係る狭指向性マイクロホンの音響管の軸線方向に沿った断面図。
【図3】上記実施例に係る狭指向性マイクロホンに適用されているコンデンサマイクロホンユニットの断面図。
【図4】上記コンデンサマイクロホンユニットの音源に対する0度、90度および180度の収音特性を示したグラフ。
【図5】上記コンデンサマイクロホンユニットのポーラパターンを示したグラフ。
【図6】上記実施例に係る狭指向性マイクロホンの音源に対する0度、90度および180度の収音特性を示したグラフ。
【図7】上記実施例に係る狭指向性マイクロホンのポーラパターンを示したグラフ。
【図8】上記実施例に係る狭指向性マイクロホンの機械等価回路図。
【図9】従来例としてのラインマイクロホンを示した模式的断面図。
【符号の説明】
10 ライン型マイクロホン(狭指向性マイクロホン)
20 音響管
21 前部音響容量室
22 後部音響容量室
211,221 音響抵抗孔(スリット孔)
23 音響抵抗材
30 マイクロホンユニット
31 ユニットケース
311 前方音響端子孔
32 振動板
33 固定極
34 絶縁台座
341 後方音響端子孔
35 音響抵抗材

Claims (3)

  1. 前方音響端子および後方音響端子を有する単一指向性マイクロホンユニットと、同マイクロホンユニットが内部に収納される音響管とを含み、上記音響管内が上記マイクロホンユニットにて前部音響容量室と後部音響容量室とに区画されており、上記後部音響容量室側には上記後方音響端子に対する後部音波導入口が設けられているとともに、上記前部音響容量室と上記後部音響容量室とが、上記マイクロホンユニットの外周面と上記音響管の内周面との間の隙間により音響的に接続されている狭指向性コンデンサマイクロホンにおいて、
    上記単一指向性マイクロホンユニットとして、指向性がカージオイドの単一指向性コンデンサマイクロホンユニットが用いられ、上記音響管として、両端が開放されていて一端が上記単一指向性マイクロホンユニットの前部音波導入口とされ,他端が上記単一指向性マイクロホンユニットの後部音波導入口とされた円筒管が用いられ、上記単一指向性コンデンサマイクロホンユニットが上記音響管のほぼ中央に配置されることにより、上記前部音響容量室および上記後部音響容量室がともにその軸長がほぼ同じ長さにされているとともに、それらの各音響管壁に軸方向に沿ってスリット状の音響抵抗孔が形成され、上記後部音響容量室内にはその空洞共振を防止する音響抵抗材が設けられていることを特徴とする狭指向性コンデンサマイクロホン。
  2. 上記空洞共振防止用音響抵抗材が、上記後部音響容量室内に充填された綿状の繊維材からなることを特徴とする請求項1に記載の狭指向性コンデンサマイクロホン。
  3. 上記マイクロホンユニットの外周面と上記音響管の内周面との間の隙間に存在する音響質量に対して、所定の音響抵抗が直列に接続されていることを特徴とする請求項1またはに記載の狭指向性コンデンサマイクロホン。
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