JP3979482B2 - 放送システム及び送信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、送信装置から送信される放送波を、直接もしくは衛星等を介して複数の受信装置で受信する、放送システム及び送信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は、一般的な衛星通信システムである。図において6は衛星、1は送信装置、2は受信装置である。また、101Aはアップリンク電波、101Bはダウンリンク電波である。
動作を説明すると、送信装置1では、放送したい情報をアップリンク電波101Aとして、衛星6に送信する。衛星6では、その電波の周波数を変更してダウンリンク電波101Bとして複数の受信装置2に対して送信し、複数の受信装置2がその情報を受信する。
【0003】
ここで、衛星の回線品質の安定化等を図るため、例えば、衛星通信ガイドブック(1989年8月オーム社)の衛星通信を行う地球局送信系の送信電力制御の項(130頁)には、降雨によって電波が減衰を受ける場合、回線品質の安定化などのために、地球局の送信電力を制御して降雨減衰量を保証する必要がある。その方法として自局信号の衛星折り返し信号の受信レベルなどを用いて降雨減衰量を推定する、と記載されている。
つまり、図4のシステムでは、送信装置1が受信レベルの観測機能を具備し、ダウンリンク電波101Bを受信して、その受信レベルから降雨減衰量を補正するように、アップリンク電波101Aの出力の大きさを調整する。
【0004】
また例えば、1998年12月号の電子技術の論文「衛星デジタルTV放送の規格とその特徴」において、デジタル放送の伝送方式について、階層化伝送が行えるように、各階層毎に変調方式と誤り訂正符号化率を指定することができる。これにより各階層毎に降雨減衰耐性を設定できる、旨が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来記載の放送システムでは、自局折り返しなどによりある地点における受信品質を測定して送信電力等を決定していたため、受信品質を測定する地点は送信装置のある地点であり、実際に受信装置が設置された地点での受信品質を反映した送信電力制御はできないという問題点があった。
【0006】
また、仮に任意の1地点の受信品質を反映した送信電力制御を行ったとしても、全ての地点の受信装置にとって必ずしも最良の制御ではないかもしれないという問題点があった。
【0007】
さらに、デジタル放送などに関しては各種伝送方式は用意されているが、各地点の受信装置で得られる受信品質を満足するような伝送方式の選択方法が確立されていないという問題点があった。
【0008】
この発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、各地点の受信装置における受信品質を総合的に考慮して、全ての地点の受信装置にとって最良の送信電力制御および最良の伝送方式を選択し実施することのできる放送システム及び送信装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1記載の発明では、送信装置からの情報を電波にのせて複数の受信装置に放送する放送システムにおいて、前記複数の受信装置側における受信品質を検出してその受信品質情報を前記送信装置へ通知する受信品質検出通知手段と、前記受信品質検出通知手段からの受信品質情報を受信し、前記複数の受信装置側における受信品質に基づいて前記送信装置における伝送方法を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の放送システムにおいて、前記制御手段は、任意の受信品質検出通知手段からの受信品質情報を統計的に処理し、その処理結果に基づいて前記送信装置における伝送方法を制御することを特徴とする。
【0011】
また、請求項3記載の発明では、請求項1または請求項2記載の放送システムにおいて、前記制御手段は、前記受信品質検出通知手段からの受信品質情報を受信し、前記複数の受信装置側における受信品質に基づいて最適な伝送方法を選択し、前記送信装置にその最適な伝送方法により送信させることを特徴とする。
【0012】
また、請求項4記載の発明では、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の放送システムにおいて、受信品質検出通知手段は、前記複数の受信装置側の地域毎に設けられ、前記制御手段は、前記複数の受信品質検出通知手段から得られる前記各地域の受信品質の平均を算出し、その算出結果に基づいて前記送信装置における伝送方法を制御することを特徴とする。
【0013】
また、請求項5記載の発明では、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の放送システムにおいて、受信品質検出通知手段は、前記複数の受信装置側の地域毎に設けられ、前記制御手段は、前記複数の受信品質検出通知手段から得られる各地域の受信品質に、その地域の人口密度の係数をかけあわせた値を算出し、その算出結果に基づいて前記送信装置における伝送方法を制御することを特徴とする。
【0014】
また、請求項6記載の発明では、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の放送システムにおいて、受信品質検出通知手段は、前記複数の受信装置側の地域毎に設けられ、前記制御手段は、前記複数の受信品質検出通知手段から得られる各地域の受信品質に、その地域の人口密度と視聴率とを係数としてかけあわせた値を算出し、その算出結果に基づいて前記送信装置における伝送方法を制御することを特徴とする。
【0015】
また、請求項7記載の発明では、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の放送システムにおいて、受信品質検出通知手段は、前記複数の受信装置側の地域毎に設けられ、前記制御手段は、前記複数の受信品質検出通知手段から得られる各地域の受信品質もしくはその受信品質に係数をかけたものがある閾値を超える割合が一定以上となる場合の当該閾値を算出し、その算出結果に基づいて前記送信装置における伝送方法を制御することを特徴とする。
【0016】
また、請求項8記載の発明では、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の放送システムにおいて、前記送信装置は、前記制御手段の制御に基づいて出力電力を変更することを特徴とする。
【0017】
また、請求項9記載の発明では、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の放送システムにおいて、前記送信装置は、前記制御手段の制御に基づいて変調方式を変更することを特徴とする。
【0018】
また、請求項10記載の発明では、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の放送システムにおいて、前記送信装置は、前記制御手段の制御に基づいて伝送路符号化方式を変更することを特徴とする。
【0019】
また、請求項11記載の発明では、請求項1〜7のいずれかに記載の放送システムにおいて、前記送信装置は、複数の伝送方法を同時に使用する階層化伝送を行なうことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の放送システム。
【0020】
また、請求項12記載の発明では、請求項11記載の放送システムにおいて、前記送信装置は、前記制御手段の制御に基づいて複数の最適な伝送方法を選択して階層化伝送を行うことを特徴とする。
【0021】
また、請求項13記載の発明では、請求項11または請求項12記載の放送システムにおいて、前記制御手段は、階層化伝送されているそれぞれの情報の受信品質を求めることを特徴とする。
【0022】
また、請求項14記載の発明では、請求項1から請求項13のうちのいずれか1項記載の放送システムにおいて、送信装置からの電波を複数の受信装置に分配する1つ以上の中継装置を有し、前記中継装置は、送信する電波の出力電力を前記複数の受信装置側における受信品質に基づいて変更することを特徴とする。
【0024】
また、請求項15記載の発明では、請求項14記載の放送システムにおいて、前記中継装置は、電波を中継分配する地域を複数のブロックに分割し、前記複数のブロックにおける受信品質に基づいてそれぞれの地域に対して異なる出力電力の電波を送信することを特徴とする。
【0025】
また、請求項16記載の発明では、情報を電波にのせて複数の受信装置に放送する送信装置において、前記複数の受信装置からの各受信装置側における受信品質情報を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した複数の受信品質情報に基づいて受信品質を求める統計手段と、前記統計手段が求めた受信品質に基づいて伝送方法を制御する制御手段と、前記制御手段の制御に基づき電波の伝送方法を変更して情報を送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
まず、実施の形態1の放送システムでは、地上波放送を例にして説明を行う。
【0028】
図1は、この発明の実施の形態1の放送システムを示す構成図である。
図において、1は放送用の電波101を送信する送信装置、2はその電波101を受信する受信装置、3は各受信装置2の受信品質に応じて各受信装置2毎、または複数台の受信装置2を含む地域毎に設けられ、受信装置2側における電波101の受信品質を検出して受信品質情報102として送信する受信品質検出通知手段としての受信品質検出通知装置、4はこの受信品質情報102を受信し、この情報を基に送信制御情報103を送信装置1に通知する制御手段としての送信制御装置である。
【0029】
尚、図1では、送信装置1と送信制御装置4とを別の装置として構成し、また受信装置2と受信品質検出通知装置3とを別の装置として構成しているが、本発明では、これに限らず、送信装置1の中に制御手段としての送信制御装置4またはその機能を設けたり、受信装置2の中に受信品質検出通知手段としての受信品質検出通知装置3またはその機能を設けるようにしても良い。このようにすれば、受信品質検出通知装置3のアンテナ等は、受信装置2のアンテナを利用することが可能になる。また、図1に示すように、受信装置2と受信品質検出通知装置3とを別々に設ける場合には、複数台の受信装置2を含む地域毎に設けた場合には、各地域の一台の受信品質検出通知装置3がその地域における複数台の受信装置2の品質情報を検出して通知することになり、受信品質検出通知装置3の設置台数は、受信装置2毎に設ける場合よりも、減少することになる。
【0030】
次に動作について説明する。
送信装置1は予め設定されている送信電力や伝送方式で放送用の電波101を送信し、受信装置2は電波101を受信して放送内容を表示する。その際、受信品質検出通知装置3は電波101を受信して、受信品質情報102を無線または有線の専用回線や公衆回線等を介して送信制御装置4に通知する。
【0031】
送信制御装置4では複数地点からの受信品質情報102を用いて最適な伝送方法を決定し、その情報を送信制御情報103として送信装置1に通知する。送信装置1は送信制御情報103に従って伝送方式や送信電力等を変更するようにする。
【0032】
ここで、受信品質検出通知装置3が生成する受信品質情報102としては、例えば受信した電波の誤り率などを表した情報等がある。誤り率を求める方法としては、送信データ中にあるパイロット信号強度や基準信号の誤り率を測定したり、通常の情報に対してかけられている誤り訂正符号の誤り率、すなわち誤り訂正を行った割合より求たりする。
【0033】
また、受信品質情報102は、音声やビデオ等のメディアに対する人間的尺度の許容範囲を示すことも有り得る。つまり、実際の誤り率は高くても、受信装置で表示される放送番組のメディアの品質がよければ、人間の尺度からは受信品質がよいということになる。人間の尺度による受信品質は、誤り率が同一の場合でも、放送されるメディアの種類、データ誤りの発生個所や周期などによって異なる。
【0034】
従って、本実施の形態1によれば、送信制御装置4は、受信装置2毎あるいは各地点毎に設けられた複数の受信品質検出通知装置3から得られる受信品質を用いて、送信装置1の伝送方式を決定するようにしているので、特定の地点だけでなく幅広い地域に分散している受信装置全体の受信品質を考慮した伝送方法を選択できる。
【0035】
図2は、本実施の形態1の送信制御装置4の構成の一例を示したものである。
図において、41は受信部、42は統計部、43は制御部である。
【0036】
次のこの送信制御装置4の動作を示すと、受信部41では、各受信品質検出通知装置3から送られてくる受信品質情報102を受信し、統計部42では、複数の受信品質情報102を所定の計算方法により統計的に処理して各地点の総合的な受信品質を算出する。ここで、所定の計算方法としては、全地域で平等に重み付けをして総合的な受信品質を求めることも、ある特定地域のみ重み付けをして特定地域のみの受信品質を優先することも可能である。制御部43では、統計部42が求めた総合的な受信品質より最適な伝送方法を選択し送信制御情報103を用いて送信装置1に通知する。
【0037】
ここで、統計部42が各受信品質検出通知装置3から送られる受信品質情報を基に、全地域の受信装置の受信品質を予め定められた方法で統計的に算出しているので、全地域に分散する受信装置における総合的な受信品質状態を正確に認識できることになる。
【0038】
また、制御部43では、統計部42が算出した受信品質を基に、所望の受信品質を得るために必要かつ最適な伝送方法を選択して、その伝送方法を送信装置1に通知しているので、その結果、統計部42が算出した総合的な受信品質状態を用いて、最適な伝送方法を決定するようにしているので、全地域に分散する受信装置に総合的に最適な伝送方法を選択できることになる。
【0039】
また、送信制御装置2では、全地域に分散する受信装置に総合的に最適な伝送方法を選択した結果を送信装置1に通知し、送信装置1は通知される伝送方法で電波の送信を行うことになるので、送信装置1は、送信制御装置4から通知される全受信装置2にとって総合的に最適な伝送方法を用いて電波の伝送を行うことになり、全地域に分散する受信装置2では総合的に最適な受信品質で電波を受けることが可能になる。
【0040】
さらに、伝送方法を変更した後も、受信品質検出通知装置3、送信制御装置4を介してその後の受信品質を確認できるような閉ループの系を構築しているので、伝送方法の選択における誤差を少しずつ補正できる。
【0041】
ここで、送信装置1は、電波の出力電力を変更する機能を備え、送信制御装置4からの伝送方法の指示に基づき出力電力を調整できるものとする。すると、送信制御装置4は各地の受信品質検出通知装置3から集められた情報に基づき、例えば、全体的な受信電波レベルが低い場合には、送信装置の出力電力を大きくして各受信装置2の受信電波レベルを上げることができ、逆に電波レベルが高い場合には出力電力を小さくすることで、送信装置1の出力電力消費量を抑えることができる。その結果、この場合には、送信装置1が電波の出力電力を調整することにより、受信装置2の電波の受信レベルを常に一定に保ち、受信品質を安定させることができる。また適正な受信レベルとすることで、出力電力量を抑えることができる。
【0042】
また、送信装置1は、変調方式を変更する機能を備え、送信制御装置4からの伝送方法の指示に基づき変調方式を変更できるものとする。変調方式としては、64QAMや、16QAMなどがある。すると、送信制御装置3は、各地の受信品質検出通知装置3から集められた情報に基づき、電波を介して受信する受信データの誤り率が高い場合には、例えば64QAMから16QAMへ、というように変調方式を誤りに強いものに変更して誤りを少なくすることができ、逆に誤りが少ない場合は、例えば16QAMから64QAMへ、というように誤り耐性の弱い変調方式へ変更して伝送するデータ量をふやすことができる。なお、誤り耐性を強くすると一般に転送できるデータ量は少なくなる。その結果、この場合には、送信装置1が電波の変調方式を変更することにより、受信装置2の誤り率を一定に保ち、受信品質を安定させることができる。また適正な変調方式を選択することで、転送効率の高いデータ転送を行うことができることになる。
【0043】
また、送信装置1は、伝送路符号化方式を変更する機能を備え、送信制御装置の伝送方法の指示に基づき伝送路符号化方式を変更できるものとする。伝送方式としては、RS符号などの外符号、畳み込み符号などの内符号、及びインタリーブの深さなどが有る。すると、送信制御装置4は、各地の受信品質検出通知装置3から集められた情報に基づき、電波を介して受信する受信データの誤り率が高い場合には、伝送路符号化方式を誤りに強いものに変更して誤りを少なくすることができ、逆に誤りが少ない場合は、誤り耐性の弱い伝送路符号化方式を用いて伝送するデータ量をふやすことができる。なお、誤り耐性を強くすると一般に転送できるデータ量は少なくなる。その結果、この場合には、送信装置1が電波の伝送路符号化方式を変更することにより、受信装置2の誤り率を一定に保ち、受信品質を安定させることができる。また適正な伝送路符号化方式を選択することで、転送効率の高いデータ転送を行うことができることになる。
【0044】
また、送信装置1は、階層化伝送を行えるように、複数の異なる伝送方法を同時に使用する機能を備え、それぞれ独立に伝送方法を変更できるものとする。すると、送信装置1は、階層化伝送用に複数の伝送方法を独立に変更できるので、各階層で所望の伝送方法を選択できることになる。
【0045】
また、この場合に、送信制御装置2が全地域に分散する受信装置3にとって各階層で総合的に最適な各階層毎の伝送方法を選択した結果を送信装置1に通知し、送信装置1が各階層毎に通知される、各階層毎で総合的に最適な伝送方法で電波の送信を行うようにすると、送信装置1は送信制御装置2から各階層毎に通知される各階層毎の全受信装置2にとって総合的に最適な伝送方法を用いて電波の伝送を行うことになり、全地域に分散する受信装置2では総合的に最適な受信品質で各階層の電波を受けることができる。
【0046】
また、送信制御装置3の統計部42において、各受信品質検出通知装置3から得られる各地域の受信品質の平均を総合的な受信品質とすると、各地に分散した受信装置2の総合的な受信品質を近似できることになる。
【0047】
また、送信制御装置3の統計部42において、各受信品質検出通知装置3から得られる各地域の受信品質に、その地域の人口密度の係数をかけあわせたものを総合的な受信品質とすると、各地に分散した受信装置の分布を考慮した総合的な受信品質を近似できることになる。
【0048】
また、送信制御装置3の統計部42において、各受信品質検出通知装置3から得られる各地域の受信品質にその地域の人口密度と視聴率を係数としてかけあわせたものを総合的な受信品質とすると、各地に分散した視聴者数を考慮した受信装置の総合的な受信品質を近似できることになる。
【0049】
また、送信制御装置3の統計部42において、各受信品質検出通知装置3から得られる各地域の受信品質もしくはその受信品質に係数をかけたものがある閾値を超える割合が一定以上となる場合における当該閾値を総合的な受信品質とすると、その閾値で各地に分散した受信装置のうちある割合が満たす受信品質を近似できることになる。
【0050】
また、送信制御装置3の統計部42において、各受信品質検出通知装置3から得られる各地域の各階層化毎の受信品質に基づき、受信装置3全体としての総合的な受信品質を各階層毎に求め、その結果を送信制御装置4に通知するようにすると、統計部42では各受信品質検出通知装置3から送られる受信品質情報を基に、全地域の受信装置2の各階層毎の受信品質を統計的に算出することができ、全地域に分散する受信装置における総合的な階層化毎の受信品質状態を正確に認識できることになる。
【0051】
実施の形態2.
以上の実施の形態1では、送信装置1の電波を直接受信装置2が受信するようにしたのもであるが、より多くの受信装置2が電波を受信できるように、人工衛星等の中継装置を追加した実施の形態2について説明する。
【0052】
本実施の形態2では、衛星放送をモデルにした送信システムについて説明する。
図3は、実施の形態2記載の放送システムを示す構成図である。
図において、5は電波の中継分配を行う人工衛星等の中継装置である。図3において、図1と同一の参照番号は図1と同一または同等の要素であるので、詳細説明を省略する。
【0053】
次に動作について説明する。
送信装置1は、中継装置5に向けて電波を送信すると、中継装置5は、受信した電波の周波数を変えたりして各受信装置2へ送信する。
【0054】
従って、本実施の形態2によれば、送信装置1からの電波を中継装置5が中継することにより、より広い範囲に電波を伝送できることになる。
【0055】
ここで、中継装置5は電波の出力電力を変更でき、複数の中継装置5を使用して放送を行う場合には、各中継装置5がそれぞれ中継する各地域の受信品質検出通知装置3に基づいて各地域の受信品質を考慮して、それぞれ異なる出力電力を設定して中継するようにしても良い。このようにすれば、各地域毎に降雨減衰の大きさ等が異なっていても、複数の中継装置5を使用することによって、例えば、減衰が大きい地域には大きい出力の電波を送信し、逆に減数が小さい地域には小さい出力の電波を送信することにより、各地ともに同レベルの受信強度を得ることができる。その結果、各地域対応の中継装置5がそれぞれ異なる出力電力の電波を送信できるので、それぞれの地域に適した出力電力を設定でき、この電波を受ける受信装置2は各地で同レベルの受信強度を確保できることになる。
【0056】
また、中継装置5は、1つの装置で複数の地域に対してそれぞれ異なる出力電力の電波を送信するマルチビーム機能を備え、1つの中継装置5から各地域の受信品質検出通知装置3に基づいて各地域の受信状況に合わせてそれぞれ異なる出力レベルの電波を送信することにより、各地域ともに同レベルの受信強度が得られるようにしても勿論よい。このようにすれば、1つの中継装置5で複数の地域に対してそれぞれ異なる出力電力の電波を送信でき、それぞれの地域に適した出力電力を設定することにより、この電波を受ける受信装置2は各地で同レベルの受信強度を確保できることになる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、受信装置側に設けられた受信品質検出通知手段から得られる受信品質を用いて、送信装置の伝送方法を制御するようにしているので、特定の地点だけでなく幅広い地域に分散している受信装置全体の受信品質を考慮した伝送方法を選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1記載の放送システムを示す構成図である。
【図2】 送信制御装置4の構成を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2記載の放送システムを示す構成図である。
【図4】 従来の一般的な衛星通信システムを示す図。
【符号の説明】
1 送信装置
2 受信装置
3 受信品質検出通知装置(受信品質検出通知手段)
4 送信制御装置(制御手段)
5 中継装置

Claims (16)

  1. 送信装置からの情報を電波にのせて複数の受信装置に放送する放送システムにおいて、
    前記複数の受信装置側における受信品質を検出してその受信品質情報を前記送信装置へ通知する受信品質検出通知手段と、
    前記受信品質検出通知手段からの受信品質情報を受信し、前記複数の受信装置側における受信品質に基づいて前記送信装置における伝送方法を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする放送システム。
  2. 前記制御手段は、任意の受信品質検出通知手段からの受信品質情報を統計的に処理し、その処理結果に基づいて前記送信装置における伝送方法を制御することを特徴とする請求項1記載の放送システム。
  3. 前記制御手段は、前記受信品質検出通知手段からの受信品質情報を受信し、前記複数の受信装置側における受信品質に基づいて最適な伝送方法を選択し、前記送信装置にその最適な伝送方法により送信させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の放送システム。
  4. 受信品質検出通知手段は、前記複数の受信装置側の地域毎に設けられ、
    前記制御手段は、前記複数の受信品質検出通知手段から得られる前記各地域の受信品質の平均を算出し、その算出結果に基づいて前記送信装置における伝送方法を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の放送システム。
  5. 受信品質検出通知手段は、前記複数の受信装置側の地域毎に設けられ、
    前記制御手段は、前記複数の受信品質検出通知手段から得られる各地域の受信品質に、その地域の人口密度の係数をかけあわせた値を算出し、その算出結果に基づいて前記送信装置における伝送方法を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の放送システム。
  6. 受信品質検出通知手段は、前記複数の受信装置側の地域毎に設けられ、
    前記制御手段は、前記複数の受信品質検出通知手段から得られる各地域の受信品質に、その地域の人口密度と視聴率とを係数としてかけあわせた値を算出し、その算出結果に基づいて前記送信装置における伝送方法を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の放送システム。
  7. 受信品質検出通知手段は、前記複数の受信装置側の地域毎に設けられ、
    前記制御手段は、前記複数の受信品質検出通知手段から得られる各地域の受信品質もしくはその受信品質に係数をかけたものがある閾値を超える割合が一定以上となる場合の当該閾値を算出し、その算出結果に基づいて前記送信装置における伝送方法を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の放送システム。
  8. 前記送信装置は、前記制御手段の制御に基づいて出力電力を変更することを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載の放送システム。
  9. 前記送信装置は、前記制御手段の制御に基づいて変調方式を変更することを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載の放送システム。
  10. 前記送信装置は、前記制御手段の制御に基づいて伝送路符号化方式を変更することを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載の放送システム。
  11. 前記送信装置は、複数の伝送方法を同時に使用する階層化伝送を行なうことを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載の放送システム。
  12. 前記送信装置は、前記制御手段の制御に基づいて複数の最適な伝送方法を選択して階層化伝送を行うことを特徴とする請求項11記載の放送システム。
  13. 前記制御手段は、階層化伝送されているそれぞれの情報の受信品質を求めることを特徴とする請求項11または請求項12記載の放送システム。
  14. 信装置からの電波を複数の受信装置に分配する1つ以上の中継装置を有し、前記中継装置は、送信する電波の出力電力を前記複数の受信装置側における受信品質に基づいて変更することを特徴とする請求項1から請求項13のうちのいずれか1項記載の放送システム。
  15. 前記中継装置は、電波を中継分配する地域を複数のブロックに分割し、前記複数のブロックにおける受信品質に基づいてそれぞれの地域に対して異なる出力電力の電波を送信することを特徴とする請求項14記載の放送システム。
  16. 情報を電波にのせて複数の受信装置に放送する送信装置において、
    前記複数の受信装置からの各受信装置側における受信品質情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した複数の受信品質情報に基づいて受信品質を求める統計手段と、
    前記統計手段が求めた受信品質に基づいて伝送方法を制御する制御手段と、
    前記制御手段の制御に基づき電波の伝送方法を変更して情報を送信する送信手段と、
    備えたことを特徴とする送信装置。
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