JP3979047B2 - 光パルス信号認識装置及び光分配器 - Google Patents

光パルス信号認識装置及び光分配器 Download PDF

Info

Publication number
JP3979047B2
JP3979047B2 JP2001228475A JP2001228475A JP3979047B2 JP 3979047 B2 JP3979047 B2 JP 3979047B2 JP 2001228475 A JP2001228475 A JP 2001228475A JP 2001228475 A JP2001228475 A JP 2001228475A JP 3979047 B2 JP3979047 B2 JP 3979047B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical
signal light
signal
pulse signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001228475A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003043538A (ja
Inventor
泉 岩佐
真 古木
康郊 佐藤
民権 田
龍淳 夫
智 辰浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2001228475A priority Critical patent/JP3979047B2/ja
Priority to US10/095,693 priority patent/US6904211B2/en
Publication of JP2003043538A publication Critical patent/JP2003043538A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3979047B2 publication Critical patent/JP3979047B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04QSELECTING
    • H04Q11/00Selecting arrangements for multiplex systems
    • H04Q11/0001Selecting arrangements for multiplex systems using optical switching
    • H04Q11/0005Switch and router aspects
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/02Optical fibres with cladding with or without a coating
    • G02B6/02047Dual mode fibre
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04QSELECTING
    • H04Q11/00Selecting arrangements for multiplex systems
    • H04Q11/0001Selecting arrangements for multiplex systems using optical switching
    • H04Q11/0062Network aspects
    • H04Q11/0066Provisions for optical burst or packet networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04QSELECTING
    • H04Q11/00Selecting arrangements for multiplex systems
    • H04Q11/0001Selecting arrangements for multiplex systems using optical switching
    • H04Q11/0005Switch and router aspects
    • H04Q2011/0037Operation
    • H04Q2011/0041Optical control

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信システムに用いる光パルス信号について、その全部または一部(例えば、パケット信号におけるヘッダー信号)を認識し得る光パルス信号認識装置及び光分配器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットを初めとするネットワークシステムにおけるデータ通信のより一層の高速化が要求されており、1Tb/s(テラビット/秒=1012ビット/秒)級の超高速光通信システムの必要性が高まっている。この1Tb/s級の超高速光通信システムの伝送方式としては、波長多重法、時分割多重法、及びパケット信号を伝送する方法等が考えられている。
【0003】
波長多重法は、10〜40Gbps(ギガビット/秒=109ビット/秒)の速度を持つ複数チャンネルの信号光の波長を少しずつ変えて多重化した上で光ファイバ伝送路に送出し、受光側で信号光を複数チャンネルに分配した上で読みとる方法である。この方法は、多重化前及び分配後の信号は、パケット信号になっている。
【0004】
時分割多重法は、10〜40Gb/sの速度を持つ複数チャンネルの信号光を時間的にシリアルな信号光に多重化して光ファイバ伝送路に送出し、受信側で信号光を複数チャンネルに分配した上で読み取る方法である。この方法も、多重化前及び分配後の信号は、パケット信号になっている。また、この方法は、多重化前及び分配後の信号を電気的に制御できる利点を有するが、多重化及び分配の際にはチャンネル間のタイミング制御を行わなければならない。
【0005】
それに対して、テラビット信号(テラビット級の信号をいう。)をパケットとして伝送する方法(パケット伝送方式)は、パケットごとに信号を処理できるので送受信のロジックを簡単化することができる。
【0006】
パケット信号を受信・分配する場合、各パケット信号の伝送先を認識し、そのパケット信号を伝送先の伝送路に振り分けなければならない。そのため、各パケット信号は、伝送先のアドレス情報を含んだヘッダー部分(ヘッダー信号)と、送信したい情報であるパケット信号本体(ペイロード)とから構成される。
【0007】
従来、ヘッダー信号を認識するためには、ヘッダー信号を一旦電気信号に変換した上で電気的に認識していた。
【0008】
しかしながら、現状では電気的処理速度は10Gbpsあるいは40Gbps程度が上限であって、それより高速の100Gbpsあるいは1Tbpsの信号を処理することはできない。仮に電気的に処理できるようになったとしても、多段階の演算が必要になるため、ヘッダー信号を電気的に認識するためのヘッダー認識装置の構成は複雑にならざるを得ず、認識速度が遅くなる。
【0009】
この問題を解決するため、特願2000−245702号には、パケット信号に含まれているヘッダー情報を光信号のままで処理して認識する技術が開示されている。この技術では、ヘッダー情報を光信号のままで処理して信号光パルスとアドレス信号とを1ビットずつ比較している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特願2000−245702号に記載された技術では、信号光パルスとアドレス信号とを1ビットずつ比較するので、多数の演算光回路を必要とするので構成が複雑であり、一括して処理と認識を行うことができない、という問題があった。
【0011】
本発明は、上記問題を解決するために成されたものであり、1Tb/s級のパケット信号の複数ビットをそのまま一括認識することが可能な光パルス信号認識装置及び光分配器を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明は、非線形光学媒質を備え、該非線形光学媒質に制御光が照射されることにより、照射されたシリアル信号光と前記制御光の重複領域において前記シリアル信号光を透過又は反射すると共にパラレル信号光に変換する光スイッチ手段と、前記シリアル信号光と同期し、かつ前記シリアル信号光よりも長い所定周期の制御光を、前記シリアル信号光と所定角度を成して前記光スイッチ手段に照射する制御光照射手段と、前記パラレル信号光の各信号光に対応した透過部及び非透過部から成るマスクパターンを備えたマスク部材及び前記パラレル信号光の光強度を検出する光強度検出手段から成る、又は、前記マスクパターンの透過部に対応する位置にのみ配置された前記パラレル信号光の光強度を検出する光検出器から成る検出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
光スイッチ手段は、高速応答性を有する非線形光学媒質を備えている。すなわち、この非線形光学媒質に制御光が照射されることにより、光の吸収率や屈折率等が変化する。光スイッチ手段には、シリアル信号光が信号光照射手段等により照射される。そして、照射されたシリアル信号光と制御光の重複領域においては、非線形光学効果により、シリアル信号光が透過又は反射されると共にパラレル信号光に変換される。
【0014】
制御光照射手段は、シリアル信号光と同期し、かつシリアル信号光よりも長い所定周期の制御光を、シリアル信号光と所定角度を成して光スイッチ手段に照射する。これにより、制御光とシリアル信号光の重複領域がシリアル信号光の周期に同期して移動し、シリアル信号光から所定数の各信号光(パルス)が分離して取り出され、パラレル信号光が得られる。制御光の所定周期は、パラレル信号光の各信号光の数やシリアル信号光の周期等に基づいて定められる。
【0015】
検出手段は、前記パラレル信号光の各信号光に対応した透過部及び非透過部から成るマスクパターンを備えたマスク部材及び前記パラレル信号光の光強度を検出する光強度検出手段から成る、又は、前記マスクパターンの透過部に対応する位置にのみ配置された前記パラレル信号光の光強度を検出する光検出器から成る。
【0016】
検出手段がマスク部材及び光強度検出手段から成る場合、マスクパターンは、パラレル信号光の各信号光に対応した透過部及び非透過部の組み合わせからなる。すなわち、1つの透過部又は非透過部は1つの信号光を透過又は非透過させる。従って、透過部の数に応じた光強度を検出することによって、パラレル信号光のパターンがマスクパターン(所定パターン)と一致することを検出する、すなわちパラレル信号光のパターンを認識することができる。すなわち、透過部の数又は非透過部の数に応じた光強度を検出することは、パラレル信号光のパターンとマスクパターンとの排他的非論理和(XNOR)の演算をすることに相当する。その際、あいまいさを排除して一義的に認識するために、入力信号パターンを一定の規則に従って限定する。
【0017】
なお、光強度検出手段の形状をマスクパターンと同様の形状、すなわち、マスクパターンの透過部に対応する位置のみの光強度を検出することができる形状とした構成として、検出手段をマスクパターンの透過部に対応する位置にのみ配置された前記パラレル信号光の光強度を検出する光検出器から成る構成として、マスク部材を省略するようにしてもよい。
【0018】
このように、前記パラレル信号光の各信号光に対応した透過部及び非透過部から成るマスクパターンを備えたマスク部材及び前記パラレル信号光の光強度を検出する光強度検出手段から成る、又は、前記マスクパターンの透過部に対応する位置にのみ配置された前記パラレル信号光の光強度を検出する光検出器から成る検出手段により検出するため、簡単な構成で、かつ高速にパラレル信号光の各信号光を一括認識することができる。
【0019】
また、請求項3に記載したように、前記マスク部材は、前記パラレル信号光の各信号光の配列方向と直交する方向に配列された複数の異なるマスクパターンを備え、かつ前記マスクパターンの数と同数の光強度検出手段が前記マスクパターンに対応した位置に各々配置された構成としてもよい。
【0020】
また、請求項に記載したように、前記透過部及び非透過部が同数となるように構成してもよい。
【0021】
また、請求項に記載したように、前記信号光を所定方向に直線偏光する第1偏光子と、前記制御光を前記所定方向に対して所定角度傾けた方向に直線偏光する第2偏光子と、前記パラレル信号光の前記所定方向と直交する方向の直線偏光成分を検出する検光子と、をさらに備え、前記光スイッチ手段は、前記第2偏光子により直線偏光された制御光が照射されることにより前記第1偏光子により直線偏光された信号光について、前記所定方向と直交する方向の直線偏光成分を生じさせる構成としてもよい。
【0022】
また、請求項に記載したように、前記光スイッチ手段は、光スイッチ薄膜としてもよい。
【0023】
また、請求項に記載したように、前記光スイッチ薄膜は、スクエアリリウム色素のJ会合体からなる色素会合体薄膜としてもよい。
【0024】
また、請求項に記載したように、前記光スイッチ薄膜は、フタロシアニン色素からなるものとしてもよい。
【0025】
また、請求項に記載したように、前記光スイッチ手段は、底面に光反射部を有する反射型の光プリズムを含み、前記各シリアル信号光は、前記光反射部に所定角度を成して入射すると共に、前記制御光は、前記光反射部に略垂直に入射するように構成してもよい。
【0026】
また、請求項に記載したように、前記シリアル信号光を複数のシリアル信号光に分岐させ、かつ各シリアル信号光を所定時間ずつ遅延して前記光スイッチへ出力する光導波手段をさらに備えてもよい。
【0027】
請求項10記載の発明は、前記請求項1〜記載の光パルス信号認識装置と、前記シリアル信号光を前記光パルス信号認識装置による処理時間に応じて所定時間遅延して出力する遅延手段と、前記遅延手段から出力されたシリアル信号光を前記光パルス信号認識装置による認識結果に基づいて分配する切替スイッチと、を備えたことを特徴とする。
【0028】
遅延手段は、シリアル信号光を光パルス信号認識装置による処理時間に応じて所定時間遅延して出力する。この遅延時間は、一括認識するパラレル信号光の各信号光の数やシリアル信号光の周期などに基づいて定められる。
【0029】
切替スイッチは、光パルス信号認識装置による認識結果に基づいて遅延手段から出力されたシリアル信号光を分配する。
【0030】
このように、請求項1〜記載の光パルス信号認識装置を用いているため、高速にシリアル信号光を分配することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0032】
(第1実施形態)
図1は、本発明の光パルス信号認識装置10を示す概略構成図である。光パルス信号認識装置10は、図1に示すように、信号光を射出する光ファイバー12と、光ファイバー12から射出された信号光パルス列であるシリアル信号光を平行化するレンズ14と、レンズ14を透過した信号光の一部を所定のパターンに従って透過させるためのマスクパターンが形成されたマスク部材16と、制御光が照射されることにより光透過率が変化する空間光スイッチとしての光スイッチ薄膜18と、制御光発生手段(不図示)からの光を射出する光ファイバー20及びレンズ22等を含んで構成される制御光照射装置23と、光スイッチ薄膜18を透過した信号光を検出する光検出器24と、から構成される。
【0033】
レンズ14は、光パルス信号であるテラビット級の光パルス列からなるパケット信号(シリアル信号)から、進行方向に垂直な面内で広がりがあり(進行方向に対して、面で進行する)、かつ、断面積が変動しない平行信号光26を形成するものである。すなわち、光ファイバー12等から射出された光パルス信号は、射出とともに拡大しレンズ14に到達すると、平行信号光26にされる。当該機能を有するものであれば、特にその構成は限定されるものではない。本実施形態においては、繰り返し周期1ps、パルス幅300fsの光パルス信号であるパケット信号のヘッダー信号を、レンズ14によりビーム径10mmの平行信号光26とした。
【0034】
マスク部材16には、詳細は後述するが、予め定めた所定のマスクパターンが形成されている。
【0035】
光空間スイッチである光スイッチ薄膜18は、制御光25が入射中に光透過率が増加し、平行信号光26を透過し得る機能を有する。
【0036】
本発明に用いられる光スイッチ薄膜18としては、例えば特開平11−15031号公報に示されているように1Tbit/s以上のシリアル信号を空間的に1次元又は2次元の多チャンネルのパラレル信号に変換するものを用いればよい。具体的には、特開平11−282034号公報の段落番号0009〜段落番号0019間に開示されているスクエアリリウムJ会合体からなる色素会合体薄膜が好ましいものとして挙げられる。また、特願平11−125254号の段落番号0039〜段落番号0074間に開示されている色素会合体膜、並びに第1〜5の実施の形態の色素会合体Aからなる光スイッチも、好ましいものとして挙げられる。
【0037】
その他、高速光応答性を持つ光スイッチ薄膜の材料として、MQW(多重量子井戸構造)化合物半導体、フタロシアニン類の色素、ポリジアセチレンやポリチオフェンなどのπ共役系高分子、スクエアリリウムなどの色素会合体、C60やC70などのフラーレン薄膜などを用いることができる。また、波長変換材料であるBBO(β−BaB24)などを用いることもできる。
【0038】
本実施形態において、光スイッチ薄膜18としては、特願平11−125254号の段落番号0055に記載の色素会合体A(スクエアリリウムJ会合体薄膜)を用いた。当該色素会合体Aは、非線形光学効果がある非線形光学媒質であり、エネルギー密度0.1J/m2以上の光パルスが入射されると光透過率が増大する。
【0039】
制御光照射装置23は、平行信号光26と同期し、かつ光パルス信号である前記パケット信号よりも周期の長い、進行方向に垂直な面内で広がりのある(具体的には、ビーム径10mmの平行光である)制御光25を形成し、平行信号光26と所定の角度を以って光スイッチ薄膜18に照射する。本実施形態において、制御光25のエネルギーは50μJ(エネルギー密度として、約0.64J/m2)とした。また、本実施形態において、平行信号光26と制御光25との為す角としては、17°とした。なお、本発明において、詳細は後述するが、上記「所定角度」は、光パルス信号のうちパラレル信号光として切り出すべきビット数、光スイッチ薄膜18の面積、所望とするチャンネル数、光パルス信号(または平行信号光26)および制御光25の繰り返し周期・波長、平行信号光26および制御光25のビーム径、等から決定される。
【0040】
「平行信号光と同期」するとは、パケット信号光から変換された、制御すべき平行信号光26と同時に光スイッチ薄膜18に照射されるように、タイミングを合わせて制御光25が照射されることを示す。制御光25は、平行信号光26よりも周期(繰り返し周期)が長くなるように設定される。例えば、パケット信号のうち一部の信号(例えばヘッダー信号)のみを一括して認識するような場合には、ヘッダー信号が光スイッチ薄膜18に照射するときだけ制御光25が照射されればよいため、パケット信号のパケット長をAビット、平行信号光26の繰返し周期をB(ps)とすると、制御光25の繰返し周期Cは、C=B×A(ps)となる。また、パケット信号全てをDビットづつに分割して認識する場合には、制御光25はDビット毎に照射されればよいため、制御光25の繰返し周期Eは、E=B×D(ps)となる。なお、制御光25の波長は、使用する光スイッチ薄膜18の種類により異なり、光スイッチ薄膜18が光スイッチングされるものを適宜選択すればよい。
【0041】
光検出器24は、詳細は後述するが、マスク部材16に形成されたマスクパターンの数と同じ数だけ設けられ、検出した光強度を光検出信号として出力する。
【0042】
次に、本実施形態の光パルス信号認識装置を用いて光パルス信号を認識する方法について説明する。まず、従来のようにマスク部材16が設けられていない場合の認識方法について説明する。
【0043】
光ファイバー12の端部からテラビット級の光パルス信号が射出されると、光パルス信号は拡大(拡散)する。当該拡大した光パルス信号、射出とともに拡大する。そしてレンズ14に照射されると、その屈折率によりビーム径10mmの平行信号光26に変換される。
【0044】
平行信号光26はそのまま進行し、光スイッチ薄膜18に照射される。また、平行信号光26と同期し、かつ光パルス信号である前記パケット信号よりも周期の長い、進行方向に垂直な面内で広がりのある制御光25を、平行信号光26と所定の角度を以って光スイッチ薄膜18に照射する。平行信号光26は選択的に光スイッチ薄膜18を透過し、ビット数n(nは正の整数)のパラレル信号光27が形成される。
【0045】
次に、一例として4ビットのパラレル信号光が形成される様子について図2を参照して説明する。
【0046】
平行信号光26は、光スイッチ薄膜18に対して垂直に照射される。一方、同様に波面を広げた制御光25は、光スイッチ薄膜18に対して傾斜した方向から、平行信号光と所定角度θを成して照射される(図2(A))。
【0047】
光スイッチ薄膜18に対して傾斜して入射する制御光25の光路差のため、制御光25が光スイッチ薄膜18に照射される時刻は、光スイッチ薄膜18の位置により異なる。すなわち、図2(B)に示すように、制御光25は最初にP点に当たり、経時とともに照射箇所が図2における上方へ移動し、図2(C)〜(E)に示すように、一定時間経過後にQ点、R点、S点に次々と照射されることになる。
【0048】
制御光25がP点に照射されるのと同時に平行信号光26の第1パルス26−1が照射されると、P点のみが制御光25の作用で光透過率が増加しているため、P点に当たった第1パルス26−1のみが光スイッチ薄膜18を透過し、その他の部分に当たった第1パルス26−1は、透過率が低いため光スイッチ薄膜18に吸収されてしまい透過しない。このようにして、第1パルス26−1のうちP点に当たった部分のみが切り出される(図2(B))。
【0049】
次に、制御光25がQ点に照射されるのと同時に平行信号光26の第2パルス26−2が照射され、上記第1パルス26−1の場合と同様、第2パルス26−2のうちQ点に当たった部分のみが切り出される(図2(C))。次にR点においても同様に、第3パルス26−3のうちR点に当たった部分のみが切り出され、パラレル信号光27が形成される(図2(D))。さらに、S点においても同様に、第4パルス26−4のうちS点に当たった部分のみが切り出され、パラレル信号光27が形成される(図2(E))。
【0050】
以上のようにして形成されたパラレル信号光27の各ビットは、従来の場合は、対応するビットごとにそれぞれ独立して設けられた光論理演算素子により論理演算を行うことにより認識していた。
【0051】
この場合、多数の演算光回路を必要とするので構成が複雑であり、一括して処理と認識を行うことができない。
【0052】
そこで、本実施形態では、光スイッチ薄膜18にマスク部材16を設けることにより、数ビット分の信号光を一括認識するように構成している。
【0053】
次に、マスク部材16に形成されたマスクパターンについて説明する。なお、本実施形態では、伝送ビット2ビットで情報ビット1ビットを表す場合について説明する。すなわち、情報ビット1ビットで表現できる真(T:True)と偽(F:False)の情報を、信号光の伝送ビット2ビットで表現する。
【0054】
本実施形態では、図3(A)に示すように、信号光パルスが「10」の場合をT(真)、信号光パルスが「01」の場合をF(偽)とする。これは、2ビットで1ビットの情報を表すマンチェスター法と呼ばれる信号伝送方法と同様である。なお、以下では、T=(1,0)やF=(0,1)を表す2ビットの伝送ビットを、便宜上ビット対と呼ぶことにする。信号光の各ビットの値については、図3(A)に示すように、信号光パルスがある時を1,ない時を0とする。
【0055】
これに対応して、マスクパターンは、図3(B)に示すように、信号光を透過する透過部28A及び信号光を遮断する非透過部28Bで構成されるマスク28を任意に組み合わせたパターンとなる。すなわち、透過部28Aまたは非透過部28Bは伝送ビット1ビット分に対応し、マスクパターンの各ビットの値は、光を透過する透過部28Aを1,光を透過しな非透過部28Bを0とする。
【0056】
これにより、Tを表すビット対T(「10」)は、Tを表すマスクTを透過するが、Fを表すビット対F(「01」)はマスクTを透過しない。また、ビット対Fは、Fを表すマスクFを透過するが、ビット対Tは、マスクFを透過しない。
【0057】
以下に、mビット(mは正の整数)の情報を2mビットで表現する場合の組み合わせを示す。
【0058】
【表1】
Figure 0003979047
【0059】
このように、mビットのビット対(以下、mビット対という)では、N=2m種類のパターンが存在するため、これらのパターンを全て認識するには、これらと同じパターンのマスクパターンが全て必要となる。従って、マスク部材16には、ビット数に応じてN種類のマスクパターンが形成されている。例えば2ビット対の場合には、図4(A)に示すような4種類のマスクパターン16A〜16DがZ軸方向に沿って形成される。また、この場合、図4(B)に示すように、マスクパターン16A〜16Dの位置に対応して4個の光検出器24A〜24DがZ軸方向に沿って配置される。
【0060】
本実施形態では、マスク周期、すなわち1つの透過部又は非透過部の幅(図4(B)においてy軸方向の長さ)を1mmとし、長さ(図4(A)においてZ軸方向の長さ)を2mm弱としており、マスクパターン16A〜16D全体におけるZ軸方向の長さが8mmとなるように各マスクパターンを配置している。平行信号光26のビーム径は10mmであるため、マスクパターン16A〜16Dの1ビット目(図4(A)において一番左側のビット)全てに平行信号光が同時に照射され、その後順に2〜4ビット目(図4(A)において一番右側のビット)まで照射される。平行信号光26は、マスク部材16の左側から右側へ向かって1mm/psの速度で順に照射される。
【0061】
ところで、本実施形態では、所定角度を17°としたが、この所定角度は、以下のようにして決定される。
【0062】
図5に示すように、信号光と制御光との成す角度をθ、光速をc(m/s)、光スイッチ薄膜18上における制御光の速度をv(m/s)とすると、速度vは次式で表される。
【0063】
v=c/sinθ …(1)
また、信号光のパルス周期をT(ps)、マスク周期(マスク1ビット分の幅)をd(mm)とすると、マスク周期dは次式で表される。
【0064】
d=T・v=T・c/sinθ …(2)
ここで、本実施形態では、T=1(ps)、d=1(mm)であり、c=3×10-8(m/s)であるから、sinθは約0.3である必要があり、θは約17°となる。
【0065】
光検出器24A〜24Dは、マスクパターン16A〜16Dとその大きさが略同一となっており、マスクパターン16Aを透過した信号光は、光検出器24Aによりその光強度(に対応する物理量)が検出され、同様にマスクパターン16B〜16Dを透過した信号光は、光検出器24B〜24Dによりそれぞれ光強度が検出される。
【0066】
ここで、マスクパターン16A〜16Dは、マスクTとマスクFの組み合わせであり、「0」と「1」の数が同数となっている。従って、マスクの1つの透過部を透過する光の光強度をIとすると、光検出器24A〜24Dで検出される光強度は、0、I、2Iの3種類となる。また、ある2ビット対からなるパターンの信号光がマスクパターン16A〜16Dに照射された場合、検出される光強度が0又は2Iとなる光検出器に対応するマスクパターンはそれぞれ1個、検出される光強度がIとなる光検出器に対応するマスクパターンは2個になる。すなわち、検出される光強度が最小値又は最大値となる光検出器に対応するマスクパターンはそれぞれ1種類しかない。例えば、伝送ビットパターンが「1010」の場合、マスクパターン16Aを透過した信号光の光強度は、2Iとなり、マスクパターン16B、16Cを透過した信号光の光強度は、それぞれIとなり、マスクパターン16Dを透過した信号光の光強度は、0となる。
【0067】
以下に、m、光強度、及びマスクパターンの数との関係を示す。
【0068】
【表2】
Figure 0003979047
【0069】
このように、検出される光強度が最小値又は最大値となる光検出器に対応するマスクパターンはそれぞれ1種類しかない。従って、光強度が最大値となる光検出器に対応するマスクパターンを特定することにより、伝送ビットパターンとマスクパターンとが一致するか否かの論理演算、すなわち排他的非論理和(XNOR)の演算を行うことができ、光強度が最小値となる光検出器に対応するマスクパターンを特定することにより、伝送ビットパターンとマスクパターンとが不一致であるか否かの論理演算、すなわち排他的論理和(XOR)の演算を行うことができる。これにより、伝送ビットを複数ビット一括して認識することができ、パケット信号の一部、例えばヘッダー信号を一括認識したり、パケット信号を所定ビット数づつ一括認識することができる。
【0070】
例えば、図4に示したように、m=2の場合には、光強度の閾値Thを例えば1.5Iに設定し、検出された光強度が1.5I以上の光検出器に対応するマスクパターンを特定することにより、伝送ビットパターンを特定することができる。また、光強度の閾値Thを例えば0.5Iに設定した場合には、検出された光強度が0.5I以下の光検出器に対応するマスクパターンを特定することにより、伝送ビットパターンを反転したパターンを特定することができる。
【0071】
次に、上記の光パルス信号認識装置を用いた光分配器について説明する。図6には、光分配器30の概略構成を示した。
【0072】
図6に示すように、光分配器30は、上記で説明した光パルス信号認識装置10、遅延メモリー32、及び切替スイッチ34で構成されている。
【0073】
遅延メモリー32は、基幹ネットワークから送信されたパケット信号を、光パルス信号認識装置10の認識速度に応じて、所定時間遅延させて切替スイッチ34へ出力する。例えば、図4(A)に示すように、各マスクパターンのビット数が4ビットの場合には、光スイッチ薄膜18によりパラレル信号光27に変換され、これが光検出器24で検出されて光検出信号が切替スイッチ34へ出力されるのに約4psかかるため、遅延メモリー32によるパケット信号の遅延時間は4psに設定される。すなわち、遅延メモリー32による遅延時間は、光パルス信号認識装置10により一括認識できる信号の認識時間と略一致するように設定される。
【0074】
光パルス信号認識装置10の光検出器24A〜24Dにより検出された光強度は、各々光検出信号35A〜35Dとして切替スイッチ34へ入力される。
【0075】
切替スイッチ34は、例えば図7に示すように、各光検出器、すなわち各マスクパターンに対応したスイッチ(SW)36A〜36Dを含んで構成されている。スイッチ36Aから36Dは、例えば閾値Thが1.5Iに設定され、入力された光検出信号が1.5I以上の場合には、スイッチをオンして遅延メモリー32から入力されたパケット信号を対応する自己のLAN又は基幹ネットワークへ送出し、1.5I未満の場合には、スイッチをオフする機能を有する。
【0076】
図7の例では、パケット信号がマスクパターン16A〜16Cの何れかと一致した場合には、自己のLANへパケット信号が取り込まれ、パケット信号がマスクパターン16Dと一致した場合には、基幹ネットワークへパケット信号が送出される。なお、光パルス信号認識装置10がパケット信号と一致するマスクパターンを特定するための信号を切替スイッチ34へ送出し、切替スイッチ34では、この信号に基づいてパケット信号を分配するように構成してもよい。
【0077】
このように、本実施形態では、透過部及び非透過部の数が同数であるマスクパターンが複数形成されたマスク部材を設け、マスクパターンと同数の光検出器を設けたので、それぞれの光強度をそれぞれ検出するだけで容易に光スイッチ薄膜18からのパラレル信号光のビットパターンを検出することができる。従って、図16に示すようなマスク部材がない従来構成の光パルス信号認識装置104と比較して、簡単な構成で、かつ光信号のままで複数ビットを認識することができる。
【0078】
なお、本実施形態では、光スイッチ薄膜18にマスク部材16を重ね合わせた構成となっているが、これに限らず、マスク部材16を光スイッチ薄膜18から離間させ、光検出器24との間に設けてもよい。また、平行化された制御光25あるいは平行化された信号光26の光路中に設けてもよい。また、図8に示すように、光検出器24をマスクパターンと同一形状にする、すなわち、マスクパターンの透過部に対応する位置にのみ光検出器を配置するようにし、マスク部材16を省略するようにしてもよい。
【0079】
また、本実施形態では、光パルス信号として、繰り返し周期1psのパルス列を用いており、このようにフェムト秒パルスの光パルス信号の認識をすることが勿論可能であるが、本発明においてはフェムト秒オーダーには限定されず、例えば、繰り返し周期10ps以下の光パルス列からなる光パルス信号について認識をすることも当然可能である。
【0080】
なお、本発明において空間光スイッチとしては、上記光スイッチ薄膜18の如き、平行信号光を選択的に透過する透過型のものには限定されず、平行信号光を選択的に反射する反射型の光スイッチであっても構わない。反射型の光スイッチを空間光スイッチとして用いた場合、制御光を反射面に対して垂直に、かつ、平行信号光を制御光に対して所定の角度を以って当該空間光スイッチに照射させる。該空間光スイッチは、制御光が入射しないときには、平行信号光の反射率は0に近く、制御光が入射している間だけ平行信号光26の反射率が増加する。
【0081】
このような反射型の光スイッチは、反射体表面あるいは透明な基板の裏面等に、光スイッチ薄膜を形成した構成である。例えば、光スイッチ薄膜自体、本実施形態で用いている光スイッチ薄膜18と同一のものを用い、反射体表面にこれを形成したものや、シリコン基板上に形成した低温成長Beドープ歪InGaAs/InAlAsのMQW(多重量子井戸)等を挙げることができる。
【0082】
以上、光パルス信号認識装置及び光分配器について説明したが、上記実施形態は、あくまでも例示であり、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の構成を具備する限り、従来公知の如何なる構成をも転用および/または付加することができる。特に、上記実施形態における具体的な数値は、いずれも構成を説明するために便宜的に用いたものであり、本発明を具現化するに当たり、当業者は、所望とする作用・効果に応じて自由に設計することができる。例えば、認識に用いたパケット信号(光パルス信号)のヘッダー信号(光パルス信号の一部)のビット数は、任意のビット数に設定でき、その場合には、かかるビット数に応じたビット数のパラレル信号光を形成し、これに対応したマスクパターン、該マスクパターンに対応した光検出器を用意して、パラレル信号光のビットパターンを認識すればよい。
【0083】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、マスクパターンの他の形態について説明する。なお、上記実施形態と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0084】
本実施形態では、伝送ビット2mビットでN(=2mm)個の情報を表す場合について説明する。そして、2mビットのうちで「1」のビット数をm個、「0」のビット数をm個としたマスクパターンを用いる。以下に、ビットパターンの例を示す。
【0085】
【表3】
Figure 0003979047
【0086】
ビットパターンの組み合わせ数は、N=2mmで表される。例えば、上記のように、2m=6(m=3)の場合には、N=63=20通りのビットパターンが存在する。これらのパターンを全て認識するには、これらと同じパターンのマスクパターンが全て必要となる。従って、マスク部材16には、一括認識するビット数mに応じてN種類のマスクパターンが形成されている。例えばm=2の場合には、図9(A)に示すような6種類のマスクパターン16A〜16FがZ軸方向に沿って形成される。また、この場合、図9(B)に示すように、マスクパターン16A〜16Fの位置に対応して6個の光検出器24A〜24FがZ軸方向に沿って配置される。
【0087】
本実施形態では、マスク周期、すなわち1つの透過部又は非透過部の幅(図4(B)においてy軸方向の長さ)を1mmとし、長さ(図9(A)においてZ軸方向の長さ)を2mm弱とし、マスクパターン16A〜16F全体におけるZ軸方向の長さが12mmとなるように各マスクパターンを配置した。また、平行信号光26のビーム径は15mmとした。これにより、マスクパターン16A〜16Fの1ビット目(図9(A)において一番左側のビット)全てに平行信号光が同時に照射され、その後順に2〜4ビット目(図9(A)において一番右側のビット)まで照射される。平行信号光26は、マスク部材16の左側から右側へ向かって1mm/psの速度で順に照射される。
【0088】
光検出器24A〜24Fは、マスクパターン16A〜16Fとその大きさが略同一となっており、マスクパターン16Aを透過した信号光は、光検出器24Aによりその光強度(に対応する物理量)が検出され、同様にマスクパターン16B〜16Fを透過した信号光は、光検出器24B〜24Fによりそれぞれ光強度が検出される。
【0089】
ここで、マスクパターン16A〜16Fは、「0」に対応する非透過部と「1」に対応する透過部の数が同数となっている。従って、マスクの1つの透過部を透過する光の光強度をIとすると、光検出器24A〜24Fで検出される光強度は、0、I、2Iの3種類となる。また、「1」のビットが2個、「0」のビットが2個の4ビットのあるパターンの信号光がマスクパターン16A〜16Fに照射された場合、検出される光強度が0又は2Iとなる光検出器に対応するマスクパターンはそれぞれ1個、検出される光強度がIとなる光検出器に対応するマスクパターンは4個になる。すなわち、検出される光強度が最小値又は最大値となる光検出器に対応するマスクパターンはそれぞれ1種類しかない。例えば、伝送ビットパターンが「1100」の場合、マスクパターン16Aを透過した信号光の光強度は、2Iとなり、マスクパターン16B〜16Eを透過した信号光の光強度は、それぞれIとなり、マスクパターン16Fを透過した信号光の光強度は、0となる。
【0090】
以下に、m、光強度、及びマスクパターンの数との関係を示す。
【0091】
【表4】
Figure 0003979047
【0092】
このように、検出される光強度が最小値又は最大値となる光検出器に対応するマスクパターンはそれぞれ1種類しかない。従って、光強度が最大値となる光検出器に対応するマスクパターンを特定することにより、伝送ビットパターンとマスクパターンとが一致するか否かの論理演算、すなわち排他的非論理和(XNOR)の演算を行うことができ、光強度が最小値となる光検出器に対応するマスクパターンを特定することにより、伝送ビットパターンとマスクパターンとが不一致であるか否かの論理演算、すなわち排他的論理和(XOR)の演算を行うことができる。これにより、伝送ビットを複数ビット一括して認識することができ、パケット信号の一部、例えばヘッダー信号を一括認識したり、パケット信号を所定ビット数づつ一括認識することができる。
【0093】
なお、本実施形態では、マスクパターン及び伝送ビットパターンの「0」のビット数と「1」のビット数とを同数としていたが、これに限らず、nビットのうちで「1」のビット数をm個(1≦m≦n−1)、「0」のビット数をn−m個としてもよい。この場合、N=nm 通りのマスクパターンが存在する。
【0094】
また、このときの光強度は、パラレル信号光の各ビットとマスクパターンの「1」のビットとが何個一致するかに応じて、m・I又はそれ以下の値になる。特に、光強度が最大値m・Iになるときは、パラレル信号光とマスクパターンとが一致する場合のみであるため、排他的非論理和の演算をしたのと同じになり、光強度が最大値m・Iとなる光検出器に対応するマスクパターンを特定することで信号光のビットパターンを一義的に特定することができる。
【0095】
一方、マスクパターンの「0」のビット数をm個(1≦m≦n−1)、「1」のビット数をn−m個とすると、光強度は、パラレル信号光の各ビットとマスクパターンの「1」のビットとが何個一致するかに応じて、ある値となる。特に、光強度が最正小値0になるときは、パラレル信号光とマスクパターンとが全く一致しない場合のみであるため、排他的論理和の演算をしたのと同じになり、光強度が最小値0となる光検出器に対応するマスクパターンを特定することで信号光のビットパターンを反転したビットパターンを一義的に特定することができる。
【0096】
なお、光分配器は、第1実施形態と同様に構成することができる。すなわち、例えば切替スイッチ34のスイッチをマスクパターンの数と同じ数だけ設ければよい。
【0097】
本実施形態によれば、伝送ビット1ビットで情報ビット1ビットを表現するため、第1実施形態と比較して実質的な伝送レートを向上させることができ、また、より多くのビットパターンを認識することができる。
【0098】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態では、光パルス信号認識装置の他の形態について説明する。なお、上記実施形態と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0099】
図10には、本実施形態に係る光パルス信号認識装置100の概略構成を示した。図10に示すように、光パルス信号認識装置100は、レンズ14とマスク部材16との間で、かつ平行信号光26の光路上に偏光子40が設けられている。また、レンズ22とマスク部材16との間で、かつ制御光25の光路上に偏光子42が設けられている。さらに、光スイッチ薄膜18と光検出器24との間で、かつパラレル信号光27の光路上に検光子44が設けられている。その他の構成は上記実施形態と同一であるため、説明を省略する。
【0100】
図11には、偏光子40、42による信号光及び制御光の偏光の様子と検光子44によるパラレル信号光の検光の様子をイメージ的に示した。なお、説明の簡単のため、図11ではマスク部材16を省略した。
【0101】
図11に示すように、偏光子40は、平行信号光26から、直線偏光成分46を抽出する。
【0102】
光スイッチ薄膜18は、光カー効果を示す透過型の非線形光学媒質から成る。光スイッチ薄膜としては、スクエアリリウム色素、フタロシアニン類の色素、C60やC70などのフラーレン薄膜、これらの有機材料を構成要素の一部とする有機超格子膜などを用いることができる。特にフタロシアニンとスクエアリリウムの超格子膜やフタロシアニンと化合物半導体との超格子膜は、大きな非線形光学効果と早い応答特性を兼ね備えている。
【0103】
偏光子42は、制御光25から、Z軸に対して所定角度(例えば45°)傾けられた直線偏光成分48を抽出する。
【0104】
検光子44は、光スイッチ薄膜18を透過したパラレル信号光27のうち、前記直線偏光成分46に対して偏光方向が異なる特定の偏光成分、例えば前記直線偏光成分に対して偏光方向が90°異なる偏光成分だけを抽出する。
【0105】
平行信号光26が、偏光子40に照射されると、偏光子40の偏光軸(縦軸:Z軸)と同一方向(縦方向)の直線偏光成分のみが抽出され、直線偏光成分46となり、そのままマスク部材16及び光スイッチ薄膜18に照射される。
【0106】
一方、制御光照射装置23により、制御光25が偏光子42に照射されると、偏光子42の偏光軸(縦軸から45°傾いた軸)と同一方向の直線偏光成分のみが抽出され、直線偏光成分48となり、そのままマスク部材16及び光スイッチ薄膜18に照射される。
【0107】
直線偏光成分48は、直線偏光成分46と同期してマスク部材16及び光スイッチ薄膜18の同一点に入射する。
【0108】
ここで、「直線偏光成分46と同期」するとは、平行信号光26から抽出された、制御すべき直線偏光成分46の少なくとも一部と同時にマスク部材16及び光スイッチ薄膜18に照射されるように、タイミングを合わせて直線偏光成分48が照射されることを示す。
【0109】
検光子44としては、主として偏光子が用いられ、直線偏光成分46に対して偏光方向が90°異なる偏光成分だけを分離する場合には、偏光子40に対して、偏光軸が直交するように配置される。以下では、偏光子40及び検光子44が、互いに偏光軸が直交するように配置された場合を例に挙げて、光スイッチの作用について説明する。
【0110】
直線偏光成分46が光スイッチ薄膜18に照射される際に直線偏光成分48が入射しない時には、マスク部材16を透過した直線偏光成分46は、光スイッチ薄膜18をそのまま透過し、さらに検光子44に達すると、直線偏光成分46(パラレル信号光27)の偏光方向と検光子44の偏光軸とが直交しているために、検光子44を通過することができない。
【0111】
一方、直線偏光成分46が光スイッチ薄膜18に照射される際に直線偏光成分48が入射した時には、光スイッチ薄膜18中に光カー効果による屈折率異方性が誘起され、直線偏光成分46の偏光面が回転することにより、横方向(Y軸方向)の偏光成分が生じ、直線偏光成分46は、楕円偏光成分に変換されたパラレル信号光27となる。すると、楕円偏光成分に変換されたパラレル信号光27のうち、検光子44の偏光軸と略一致した成分のみが、検光子44を通過することができる。
【0112】
このように、本実施形態の光スイッチは、制御光25の有無によって、平行信号光26の偏光状態を制御することができ、制御光25が入射していない時の背景光を限りなく0にすることが可能であるため、On/Off比を非常に大きくすることができる。また、光カー効果を利用することにより、信号光の波長を、光スイッチ薄膜の材料の吸収ピーク波長よりも長波長にすることができる。
【0113】
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態では、光パルス信号認識装置の他の形態について説明する。なお、上記実施形態と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0114】
図12には、本実施形態に係る光パルス信号認識装置102の概略構成を示した。図12に示すように、光パルス信号認識装置102は、光スイッチとしての光直角プリズム50を備えている。光直角プリズム50の底面側には、マスク部材16が配置され、その下側から制御光25が照射される。また、図12では図示は省略したが、光直角プリズム50の反射光が出射される光出射部50Bの光出射側には、光検出器24が配置されている。
【0115】
光直角プリズム50の光入射部50Aの光入射側には、光ファイバー12、光ファイバー12により導かれた信号光を複数のチャンネルに分配する光導波路素子52、及び光導波路素子52の各チャンネルから出力された信号光を整形するマイクロレンズ54が配置されている。光導波路素子52の各チャンネルには、図13に示すように、チャンネル間に所定の遅延時間が生じるように、光路長差が設けられている。
【0116】
光ファイバー12により導かれた信号光は、光導波路素子52により複数(4つ)のチャンネルに分配され、チャンネル毎に遅延時間τずつ遅延されて、各チャンネルから出射される。光導波路素子52の各チャンネルからの出射光は、マイクロレンズ54によりビーム整形され、光直角プリズム50の光入射部50Aから順次入射される。
【0117】
なお、本実施形態では、信号光のビットレートを100Gbpsとした。また、光導波路素子52は、各チャンネル間から出射される信号光について10psの遅延が生じるように屈折率1の媒質中で3mmに相当する光路長差が設けられている。光導波路素子52から出射された各信号光は、マイクロレンズにより直径1mmのビームに整形され、光入射部50Aが設けられた面に対して垂直方向に2mm間隔で入射する。なお、本実施形態では、光直角プリズム50の底面に対する入射角を44.8°とした。光直角プリズム50の底面には、厚さ30nmの銀薄膜と厚さ500nmのスクエアリリウム色素薄膜とを積層したガラス基板のガラス側が張り付けてある。すなわち、光直角プリズム50の底面には、銀薄膜及び色素薄膜により光反射部が形成されている。
【0118】
また、本実施形態では、信号光の繰り返し周期は10psであり、光導波路素子52の各チャンネル間の遅延時間を10psに設定した。これにより、図14に示すように、光導波路素子52の第1チャンネルCH1から出射された信号光の4番目のパルスと、第2チャンネルCH2から出射された信号光の3番目のパルス、第3チャンネルCH3から出射された信号光の2番目のパルス、第4チャンネルCH4から出射された信号光の1番目のパルスは、同時に光直角プリズム50に入射する。これらのパルスが光直角プリズム50の底面にある光反射部に到達する時刻に同期して、制御光25を光反射部の下側から入射させる。なお、本実施形態では、制御光のビーム形状は2mm×8mmの楕円形になるように光学系で調整し、制御光25のパルス幅は4psである。
【0119】
制御光25と光直角プリズム50との間には、例えば上記実施形態と同様の4ビットのマスクパターンが形成されたマスク部材16が設けられている。マスクパターンは1種類でもよいし、複数種類を並べて配置してもよい。
【0120】
光反射部は、制御光が入射している間だけ、スクエアリリウム色素薄膜の屈折率が変化するために反射率が1%から20%に増加する。これにより、信号光は光反射部で反射されて、光出射部50Bから出射される。信号光の認識については、上記実施形態と同様であるため、説明は省略する。
【0121】
なお、例えば光導波路素子52の各チャンネル間の遅延時間を25psに設定した場合には、40Gbpsのパケット信号を認識することができる。40Gbpsのパケット信号は、電気的に処理可能であるが、本実施形態のように、光信号のままで処理することにより簡単な構成でかつ高速処理することができる。
【0122】
また、本実施形態では、屈折率又は吸収率変化を利用した反射型の光スイッチを用いた場合について説明したが、第1、2実施形態と同様に吸収飽和を利用した光スイッチ、又は第3実施形態と同様に光カー効果を利用した光スイッチを光導波路素子52と組み合わせて使うこともできる。
【0123】
例えば、図15(A)に示すように、光ファイバー12と複数(4個)のレンズ14との間に光導波路素子52を設け、図14に示したのと同様のタイミングで制御光25を下方向から所定角度傾けて照射する。これにより、光検出器24に4ビットずつ信号光が入射し、伝送ビット4ビットを一括して認識することができる。なお、図15では、マスクパターン16及び光検出器24が1種類の場合であるが、光導波路素子52から出射された平行信号光26をZ軸方向に拡大させ、複数のマスクパターン16及び光検出器24をZ軸方向に並べて配置することにより、複数のパターンを認識することができる。
【0124】
このように、本実施形態では、光導波路素子52を遅延回路として用いることにより、第1〜3実施形態の場合と比較して遅延を大きくとることが可能となり、処理の自由度を向上させることができる。また、スクエアリリウム色素薄膜材料の屈折率変化を利用しているため、信号光の波長を光反射部の材料の吸収ピーク波長よりも長波長にすることができる。
【0125】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、簡単な構成で、高速な光信号の複数ビットを一括して認識することができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係るパルス信号認識装置の概略構成図である。
【図2】 光スイッチ薄膜において、パラレル信号光が形成される様子を説明するための模式図である。
【図3】 (A)は信号パルスの波形図、(B)はマスクの一例を示す図である。
【図4】 (A)はマスク部材16の平面図、(B)は、光検出器の配置を示す図である。
【図5】 信号光と制御光とが成す角度について説明するための図図である。
【図6】 光分配器の概略構成図である。
【図7】 切替スイッチの概略構成図である。
【図8】 光検出器の他の形態を示す図である。
【図9】 (A)は第2実施形態に係るマスク部材16の平面図、(B)は、第2実施形態に係る光検出器の配置を示す図である。
【図10】 第3実施形態に係るパルス信号認識装置の概略構成図である。
【図11】 偏光子による信号光及び制御光の偏光の様子と検光子による検光の様子をイメージ的に示したイメージ図である。
【図12】 第4実施形態に係るパルス信号認識装置の概略構成図である。
【図13】 光導波路素子に形成された導波路の構成を示す平面図である。
【図14】 光導波路素子の各チャンネルから出力される信号光と制御光とのタイミングを示す図である。
【図15】 (A)は第4実施形態に係るパルス信号認識装置の他の例の概略平面図、(B)は(A)の側面図である。
【図16】 従来例に係るパルス信号認識装置の概略構成図である。
【符号の説明】
10 光パルス信号認識装置
12 光ファイバー
14 レンズ
16A〜16F マスクパターン
16 マスク部材
18 光スイッチ薄膜(光スイッチ手段)
20 光ファイバー
22 レンズ
23 制御光照射装置(制御光照射手段)
24 光検出器(光強度検出手段)
25 制御光
26 平行信号光(シリアル信号光)
27 パラレル信号光
28 マスク
30 光分配器
32 遅延メモリー(遅延手段)
34 切替スイッチ
36A〜36D スイッチ
40 偏光子(第1偏光子)
42 偏光子(第2偏光子)
44 検光子
46、48 前記直線偏光成分
50 光直角プリズム(光プリズム)
52 光導波路素子(光導波手段)
54 マイクロレンズ

Claims (10)

  1. 非線形光学媒質を備え、該非線形光学媒質に制御光が照射されることにより、照射されたシリアル信号光と前記制御光の重複領域において前記シリアル信号光を透過又は反射すると共にパラレル信号光に変換する光スイッチ手段と、
    前記シリアル信号光と同期し、かつ前記シリアル信号光よりも長い所定周期の制御光を、前記シリアル信号光と所定角度を成して前記光スイッチ手段に照射する制御光照射手段と、
    前記パラレル信号光の各信号光に対応した透過部及び非透過部から成るマスクパターンを備えたマスク部材及び前記パラレル信号光の光強度を検出する光強度検出手段から成る、又は、前記マスクパターンの透過部に対応する位置にのみ配置された前記パラレル信号光の光強度を検出する光検出器から成る検出手段と、
    を備えた光パルス信号認識装置。
  2. 前記マスク部材は、前記パラレル信号光の各信号光の配列方向と直交する方向に配列された複数の異なるマスクパターンを備え、かつ前記マスクパターンの数と同数の光強度検出手段が前記マスクパターンに対応した位置に各々配置されたことを特徴とする請求項記載の光パルス信号認識装置。
  3. 前記透過部及び非透過部が同数であることを特徴とする請求項又は請求項記載の光パルス信号認識装置。
  4. 前記信号光を所定方向に直線偏光する第1偏光子と、
    前記制御光を前記所定方向に対して所定角度傾けた方向に直線偏光する第2偏光子と、
    前記パラレル信号光の前記所定方向と直交する方向の直線偏光成分を検出する検光子と、
    をさらに備え、
    前記光スイッチ手段は、前記第2偏光子により直線偏光された制御光が照射されることにより、前記第1偏光子により直線偏光された信号光について前記所定方向と直交する方向の直線偏光成分を生じさせることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の光パルス信号認識装置。
  5. 前記光スイッチ手段が、光スイッチ薄膜であることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の光パルス信号認識装置。
  6. 前記光スイッチ薄膜が、スクエアリリウム色素のJ会合体からなる色素会合体薄膜であることを特徴とする請求項記載の光パルス信号認識装置。
  7. 前記光スイッチ薄膜が、フタロシアニン色素からなることを特徴とする請求項記載の光パルス信号認識装置。
  8. 前記光スイッチ手段は、底面に光反射部を有する反射型の光プリズムを含み、
    前記シリアル信号光は、前記光反射部に所定角度を成して入射すると共に、前記制御光は、前記光反射部に略垂直に入射することを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の光パルス信号認識装置。
  9. 前記シリアル信号光を複数のシリアル信号光に分岐させ、かつ各シリアル信号光を所定時間ずつ遅延して前記光スイッチへ出力する光導波手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の光パルス信号認識装置。
  10. 前記請求項1〜記載の光パルス信号認識装置と、
    前記シリアル信号光を前記光パルス信号認識装置による処理時間に応じて所定時間遅延して出力する遅延手段と、
    前記遅延手段から出力されたシリアル信号光を前記光パルス信号認識装置による認識結果に基づいて分配する切替スイッチと、
    を備えた光分配器。
JP2001228475A 2001-07-27 2001-07-27 光パルス信号認識装置及び光分配器 Expired - Fee Related JP3979047B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001228475A JP3979047B2 (ja) 2001-07-27 2001-07-27 光パルス信号認識装置及び光分配器
US10/095,693 US6904211B2 (en) 2001-07-27 2002-03-13 Optical pulse code recognition device and optical distributor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001228475A JP3979047B2 (ja) 2001-07-27 2001-07-27 光パルス信号認識装置及び光分配器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003043538A JP2003043538A (ja) 2003-02-13
JP3979047B2 true JP3979047B2 (ja) 2007-09-19

Family

ID=19060980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001228475A Expired - Fee Related JP3979047B2 (ja) 2001-07-27 2001-07-27 光パルス信号認識装置及び光分配器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6904211B2 (ja)
JP (1) JP3979047B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003315857A (ja) * 2002-04-26 2003-11-06 Fuji Xerox Co Ltd 色素薄膜、その製造方法、光スイッチ、光分配器、光変調器、および光スイッチ列
JP7142904B2 (ja) * 2018-08-30 2022-09-28 国立研究開発法人情報通信研究機構 非線形光学素子、電磁波検出装置及び電磁波検出方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4776658A (en) * 1987-07-30 1988-10-11 Canadian Patents And Development Limited Fiber optic modulator
US4976507A (en) * 1988-06-20 1990-12-11 Mcdonnell Douglas Corporation Sagnac distributed sensor
US5526155A (en) * 1993-11-12 1996-06-11 At&T Corp. High-density optical wavelength division multiplexing
JPH07264177A (ja) * 1994-03-25 1995-10-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 並列信号光伝送方式
US5907647A (en) * 1997-02-18 1999-05-25 Lucent Technologies Inc. Long-period grating switches and devices using them
JP3791571B2 (ja) 1997-05-01 2006-06-28 富士ゼロックス株式会社 光分配方法および光分配装置
JPH11282034A (ja) 1998-01-30 1999-10-15 Fuji Xerox Co Ltd 色素会合体薄膜、その製造方法及び光スイッチ
JP2000314901A (ja) 1999-04-30 2000-11-14 Fuji Xerox Co Ltd 光スイッチ、および光スイッチング方法
US6603904B1 (en) * 2001-03-28 2003-08-05 Jaffalight Holdings Llc All optical narrow pulse generator and switch for dense time division multiplexing and code division multiplexing

Also Published As

Publication number Publication date
US20030031439A1 (en) 2003-02-13
JP2003043538A (ja) 2003-02-13
US6904211B2 (en) 2005-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8447146B2 (en) Photonic interconnect method
US20030072051A1 (en) Orthogonal-code, photonic multiplexing
WO2021128557A1 (zh) 量子通信光路系统和量子通信方法
GB2502264A (en) A System and Method for Quantum Teleportation
CN108964778A (zh) 一种用于时间比特-相位编码的解码装置
US20020080436A1 (en) Signal-concentrating, photonic, pulse-shaping apparatus and method
CN204334601U (zh) 一种外调制的高速诱骗态量子光源的装置
US6535661B2 (en) Optical signal processing method and optical signal processing apparatus
US7212705B2 (en) All optical decoding systems for decoding optical encoded data symbols across multiple decoding layers
JP3979047B2 (ja) 光パルス信号認識装置及び光分配器
US7218862B2 (en) All optical cross routing using decoding systems for optical encoded data symbols
US7130539B2 (en) All optical decoding systems for optical encoded data symbols
CN110149208B (zh) 集成的时间相位编码量子密钥分配系统的发射端编码模块
US7224901B2 (en) All-optical packet routing gates and demultiplexing systems
Kim et al. An 8-Gb/s optical backplane bus based on microchannel interconnects: design, fabrication, and performance measurements
US20020080450A1 (en) Fully photonic, high-speed, reduced-energy-density, burst generator
JPH1115031A (ja) 光分配方法および光分配装置
JP2005064871A (ja) 光信号処理装置および光信号処理方法
JP2004163573A (ja) 光パルス信号認識方法、光パルス信号認識装置、及び光分配器
WO1999000688A2 (en) Differential optical modulator
US20020044353A1 (en) Spintronic optical shutter
JP3988398B2 (ja) 光スイッチ、光信号変換装置および光信号変換方法
JP3823698B2 (ja) 光信号変調装置および光信号変調方法、ならびに、光コード生成装置および光コード生成方法
Moschos et al. Experimental Demonstration of an All-Optical 2-bit Address Router Look Up Table
Salih et al. Optical communication with invisible photons

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070320

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070605

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070618

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120706

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130706

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees