JP3978562B2 - カスタマディスプレイ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カスタマディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ホスト装置に接続され、ホスト装置から送信される指令データに従って文字や図形などを表示するカスタマディスプレイ装置、たとえば、POS(Point Of Sales)端末で用いられるカスタマディスプレイが提供されている。
【0003】
このようなPOS端末などで用いられるカスタマディスプレイは、ホスト装置や印刷装置(プリンタ)に接続される。ホスト装置から送信される指令データを受信して、それがカスタマディスプレイに対する指示であればこれを解釈して表示する。プリンタなど、自分以外の装置に対する指示であれば、その指令データを無視する。
【0004】
このような機能を備えることにより、店内に用意されたホスト装置とプリンタとの間の既存の指令データ用の通信線を利用して、ホスト装置とプリンタとの間にカスタマディスプレイを配置したり、ホスト装置とカスタマディスプレイとの間にプリンタを配置したりできるような、カスタマディスプレイ装置が既に提案されている。
【0005】
このようなカスタマディスプレイ装置では、電球方式、LED(Light Emitting Diode)方式、液晶方式、エレクトロルミネセンス方式、プラズマディスプレイ方式、CRT(Cathode Ray Tube)方式など、各種の表示方式が用いられる。
【0006】
また、カスタマディスプレイなどのカスタマディスプレイ装置では、プリンタに送られる指令データを解釈することができるようにして、プリンタと共通の通信線を介してホスト装置と接続されるようにしたものも提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特に、プリンタと共通の通信線を介してホスト装置に接続されるPOS端末用カスタマディスプレイの場合、通信線の通信速度が2400bps〜19200bps程度のように遅いものがすでに使用されており、カスタマディスプレイにさまざまな情報を整理して表示したい場合などに、長い時間を要するという問題が生じていた。一方で、既存の通信線という設備を有効利用したいという要望も大きい。
【0008】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、低速な通信線を介して送信されたホスト装置からの指令に応じてさまざまな情報を整理して高速に表示するのに好適なカスタマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示する。
【0010】
本発明の表示システムは、ホスト装置と、通信路を介してこれに接続され、表示部および記憶部を有するカスタマディスプレイ装置と、を備えるように構成する。
【0011】
ここで、ホスト装置は、送信部を備える。送信部は、通信路を介して、カスタマディスプレイ装置へ指令データを送信する。
【0012】
カスタマディスプレイ装置は、受信部と、記憶領域確保部と、ウィンドウ変更部と、表示イメージ記憶部と、表示制御部と、を備える。
【0013】
受信部は、通信路を介して、ホスト装置から送信された指令データを受信する。
【0014】
記憶領域確保部は、特定条件が満たされており、かつ、受信された指令データがウィンドウ識別子と、ウィンドウサイズと、ウィンドウ位置と、を指定するウィンドウ定義コマンドである場合、当該ウィンドウサイズのウィンドウに表示される文字又は図形の表示イメージの情報を記憶するウィンドウ表示情報記憶領域を、当該ウィンドウ識別子と当該ウィンドウサイズと当該ウィンドウ位置とに対応付けて記憶部から確保する。
【0015】
ウィンドウ変更部は、特定条件が満たされており、かつ、受信された指令データがウィンドウ識別子を指定するウィンドウ選択コマンドである場合、カレントウィンドウを当該ウィンドウ識別子に対応付けられたウィンドウに変更する。
【0016】
表示イメージ記憶部は、特定条件が満たされており、かつ、受信された指令データが文字または図形を指定するウィンドウ表示コマンドである場合、カレントウィンドウのウィンドウ識別子に対応付けられて確保されたウィンドウ表示情報記憶領域に、当該文字または図形の表示イメージを記憶させる。
【0017】
表示制御部は、確保されたウィンドウ表示情報記憶領域に記憶された表示イメージを、表示部の、これに対応付けられたウィンドウ位置に表示する。
【0018】
また、本発明の表示システムのカスタマディスプレイ装置は、ウィンドウ解放部をさらに備えるように構成することができる。
【0019】
ここで、ウィンドウ解放部は、特定条件が満たされており、かつ、受信された指令データがウィンドウ識別子を指定するウィンドウ抹消コマンドである場合、当該ウィンドウ識別子に対応付けられて確保されたウィンドウ表示情報記憶領域を記憶部に解放する。
【0020】
表示制御部は、ウィンドウ解放部によりウィンドウ表示情報記憶領域が解放された場合、確保されたウィンドウ表示情報記憶領域のうち未だ解放されていないものに記憶された表示イメージを、表示部の、これに対応付けられたウィンドウ位置に表示する。
【0021】
また、本発明の表示システムのカスタマディスプレイ装置の表示制御部は、確保されたウィンドウ表示情報記憶領域が複数ある場合、これらが確保された順に、これらにそれぞれ記憶された表示イメージを、表示部に表示するように構成することができる。
【0022】
また、本発明の表示システムは、通信路を介してホスト装置に接続される印刷装置をさらに備えるように構成することができる。
【0023】
ここで、ホスト装置が通信路を介してカスタマディスプレイ装置へ送信する指令データは、通信路を介して印刷装置へ送信される。
【0024】
カスタマディスプレイ装置にあらかじめ対応付けられた機器識別子を指定する機器指定コマンドがカスタマディスプレイ装置の受信部により受信されてから、カスタマディスプレイ装置にあらかじめ対応付けられた機器識別子以外の機器識別子を指定する機器指定コマンドがカスタマディスプレイ装置の受信部により受信されるまでの間、特定条件は満たされる。
【0025】
印刷装置は、受信部と、印刷部と、を備える。
【0026】
受信部は、ホスト装置から通信路を介して送信された指令データを受信する。
【0027】
印刷部は、印刷装置にあらかじめ対応付けられた機器識別子を指定する機器指定コマンドが印刷装置の受信部により受信されてから、印刷装置にあらかじめ対応付けられた機器識別子以外の機器識別子を指定する機器指定コマンドが印刷装置の受信部により受信されるまでの間、受信部により受信された指令データが文字または図形を指定する印刷コマンドである場合、当該印刷コマンドにより指定された文字または図形を印刷する。
【0028】
本発明のカスタマディスプレイ装置は、ホスト装置に通信路を介して接続され、表示部と、記憶部と、受信部と、記憶領域確保部と、ウィンドウ変更部と、表示イメージ記憶部と、表示制御部と、を備えるように構成する。
【0029】
受信部は、通信路を介して、ホスト装置から送信された指令データを受信する。
【0030】
記憶領域確保部は、特定条件が満たされており、かつ、受信された指令データがウィンドウ識別子と、ウィンドウサイズと、ウィンドウ位置と、を指定するウィンドウ定義コマンドである場合、当該ウィンドウサイズのウィンドウに表示される文字又は図形の表示イメージの情報を記憶するウィンドウ表示情報記憶領域を、当該ウィンドウ識別子と当該ウィンドウサイズと当該ウィンドウ位置とに対応付けて記憶部から確保する。
【0031】
ウィンドウ変更部は、特定条件が満たされており、かつ、受信された指令データがウィンドウ識別子を指定するウィンドウ選択コマンドである場合、カレントウィンドウを当該ウィンドウ識別子に対応付けられたウィンドウに変更する。
【0032】
表示イメージ記憶部は、特定条件が満たされており、かつ、受信された指令データが文字または図形を指定するウィンドウ表示コマンドである場合、カレントウィンドウのウィンドウ識別子に対応付けられて確保されたウィンドウ表示情報記憶領域に、当該文字または図形の表示イメージを記憶させる。
【0033】
表示制御部は、確保されたウィンドウ表示情報記憶領域に記憶された表示イメージを、表示部の、これに対応付けられたウィンドウ位置に表示する。
【0034】
また、本発明のカスタマディスプレイ装置は、ウィンドウ解放部をさらに備えるように構成することができる。
【0035】
ここで、ウィンドウ解放部は、特定条件が満たされており、かつ、受信された指令データがウィンドウ識別子を指定するウィンドウ抹消コマンドである場合、当該ウィンドウ識別子に対応付けられて確保されたウィンドウ表示情報記憶領域を記憶部に解放する。
【0036】
表示制御部は、ウィンドウ解放部によりウィンドウ表示情報記憶領域が解放された場合、確保されたウィンドウ表示情報記憶領域のうち未だ解放されていないものに記憶された表示イメージを、表示部の、これに対応付けられたウィンドウ位置に表示する。
【0037】
また、本発明のカスタマディスプレイ装置の表示制御部は、確保されたウィンドウ表示情報記憶領域が複数ある場合、これらが確保された順に、これらにそれぞれ記憶された表示イメージを、表示部に表示するように構成することができる。
【0038】
また、本発明のカスタマディスプレイ装置において、カスタマディスプレイ装置にあらかじめ対応付けられた機器識別子を指定する機器指定コマンドが受信部により受信されてから、カスタマディスプレイ装置にあらかじめ対応付けられた機器識別子以外の機器識別子を指定する機器指定コマンドが受信部により受信されるまでの間、特定条件は満たされるように構成することができる。
【0039】
本発明のホスト装置は、カスタマディスプレイ装置に通信路を介して接続され、ウィンドウ確保指令生成部と、ウィンドウ選択指令生成部と、ウィンドウ表示指令生成部と、送信部と、を備えるように構成する。
【0040】
ウィンドウ確保指令生成部は、ウィンドウ識別子と、ウィンドウサイズと、ウィンドウ位置とを指定する指令データであって、カスタマディスプレイ装置に、これらに対応付けてウィンドウ表示情報記憶領域を確保させるウィンドウ確保コマンドの指令データを生成する。
【0041】
ウィンドウ選択指令生成部は、ウィンドウ識別子を指定する指令データであって、カスタマディスプレイ装置に、当該ウィンドウ識別子に対応付けられたウィンドウをカレントウィンドウとさせるウィンドウ選択コマンドの指令データを生成する。
【0042】
ウィンドウ表示指令生成部は、文字または図形を指定する指令データであって、カスタマディスプレイ装置のカレントウィンドウに、当該文字または図形を表示させるウィンドウ表示コマンドの指令データを生成する。
【0043】
送信部は、生成された指令データを、通信路を介して、カスタマディスプレイ装置に送信する。
【0044】
また、本発明のホスト装置は、ウィンドウ解放指令生成部をさらに備えるように構成することができる。
【0045】
ここで、ウィンドウ解放指令生成部は、ウィンドウ識別子を指定する指令データであって、当該ウィンドウ識別子に対応付けられてカスタマディスプレイ装置が確保したウィンドウ表示情報記憶領域を解放するウィンドウ解放コマンドの指令データを生成する。
【0046】
また、本発明のホスト装置は、通信路を介して、印刷装置にさらに接続され、機器選択指令生成部と、印刷指令生成部と、をさらに備えるように構成することができる。
【0047】
ここで、機器選択指令生成部は、カスタマディスプレイ装置、もしくは、印刷装置の機器識別子を指定する機器選択コマンドの指令データを生成する。
【0048】
印刷指令生成部は、文字または図形を指定する指令データであって、印刷装置に、当該文字または図形を印刷させる印刷コマンドの指令データを生成する。
【0049】
送信部は、最後に送信した機器選択コマンドの指令データが指定する機器識別子が印刷装置に対応付けられたものである場合、カスタマディスプレイ装置に対応付けられた機器識別子を指定する機器選択コマンドの指令データを送信してから、カスタマディスプレイ装置に対する指令データを送信し、最後に送信した機器選択コマンドの指令データが指定する機器識別子がカスタマディスプレイ装置に対応付けられたものである場合、印刷装置に対応付けられた機器識別子を指定する機器選択コマンドの指令データを送信してから、印刷装置に対する指令データを送信する。
【0050】
本発明の制御方法は、ホスト装置に通信路を介して接続され、表示部および記憶部を有するカスタマディスプレイ装置を制御する制御方法であって、受信工程と、記憶領域確保工程と、ウィンドウ変更工程と、表示イメージ記憶工程と、表示制御工程と、を備えるように構成する。
【0051】
ここで、受信工程では、通信路を介して、ホスト装置から送信された指令データを受信する。
【0052】
記憶領域確保工程では、特定条件が満たされており、かつ、受信された指令データがウィンドウ識別子と、ウィンドウサイズと、ウィンドウ位置と、を指定するウィンドウ定義コマンドである場合、当該ウィンドウサイズのウィンドウに表示される文字又は図形の表示イメージの情報を記憶するウィンドウ表示情報記憶領域を、当該ウィンドウ識別子と当該ウィンドウサイズと当該ウィンドウ位置とに対応付けて記憶部から確保する。
【0053】
ウィンドウ変更工程では、特定条件が満たされており、かつ、受信された指令データがウィンドウ識別子を指定するウィンドウ選択コマンドである場合、カレントウィンドウを当該ウィンドウ識別子に対応付けられたウィンドウに変更する。
【0054】
表示イメージ記憶工程では、特定条件が満たされており、かつ、受信された指令データが文字または図形を指定するウィンドウ表示コマンドである場合、カレントウィンドウのウィンドウ識別子に対応付けられて確保されたウィンドウ表示情報記憶領域に、当該文字または図形の表示イメージを記憶させる。
【0055】
表示制御工程では、確保されたウィンドウ表示情報記憶領域に記憶された表示イメージを、表示部の、これに対応付けられたウィンドウ位置に表示する。
【0056】
また、本発明の制御方法は、ウィンドウ解放工程をさらに備えるように構成することができる。
【0057】
ここで、ウィンドウ解放工程では、特定条件が満たされており、かつ、受信された指令データがウィンドウ識別子を指定するウィンドウ抹消コマンドである場合、当該ウィンドウ識別子に対応付けられて確保されたウィンドウ表示情報記憶領域を記憶部に解放する。
【0058】
表示制御工程では、ウィンドウ解放工程にてウィンドウ表示情報記憶領域が解放された場合、確保されたウィンドウ表示情報記憶領域のうち未だ解放されていないものに記憶された表示イメージを、表示部の、これに対応付けられたウィンドウ位置に表示する。
【0059】
また、本発明の制御方法の表示制御工程は、確保されたウィンドウ表示情報記憶領域が複数ある場合、これらが確保された順に、これらにそれぞれ記憶された表示イメージを、表示部に表示するように構成することができる。
【0060】
また、本発明の制御方法において、カスタマディスプレイ装置にあらかじめ対応付けられた機器識別子を指定する機器指定コマンドが受信工程にて受信されてから、カスタマディスプレイ装置にあらかじめ対応付けられた機器識別子以外の機器識別子を指定する機器指定コマンドが受信工程にて受信されるまでの間、特定条件は満たされるように構成することができる。
【0061】
本発明の制御方法は、カスタマディスプレイ装置に通信路を介して接続され、これに指令データを送信するホスト装置を制御する制御方法であって、ウィンドウ確保指令生成工程と、ウィンドウ選択指令生成工程と、ウィンドウ表示指令生成工程と、送信工程と、を備えるように構成する。
【0062】
ここで、ウィンドウ確保指令生成工程では、ウィンドウ識別子と、ウィンドウサイズと、ウィンドウ位置とを指定する指令データであって、カスタマディスプレイ装置に、これらに対応付けてウィンドウ表示情報記憶領域を確保させるウィンドウ確保コマンドの指令データを生成する。
【0063】
ウィンドウ選択指令生成工程では、ウィンドウ識別子を指定する指令データであって、カスタマディスプレイ装置に、当該ウィンドウ識別子に対応付けられたウィンドウをカレントウィンドウとさせるウィンドウ選択コマンドの指令データを生成する。
【0064】
ウィンドウ表示指令生成工程では、文字または図形を指定する指令データであって、カスタマディスプレイ装置のカレントウィンドウに、当該文字または図形を表示させるウィンドウ表示コマンドの指令データを生成する。
【0065】
送信工程では、生成された指令データを、通信路を介して、カスタマディスプレイ装置に送信する。
【0066】
また、本発明の制御方法は、ウィンドウ解放指令生成工程をさらに備えるように構成することができる。
【0067】
ここで、ウィンドウ解放指令生成工程では、ウィンドウ識別子を指定する指令データであって、当該ウィンドウ識別子に対応付けられてカスタマディスプレイ装置が確保したウィンドウ表示情報記憶領域を解放するウィンドウ解放コマンドの指令データを生成する。
【0068】
また、本発明の制御方法において、ホスト装置は、通信路を介して、印刷装置にさらに接続され、機器選択指令生成工程と、印刷指令生成工程と、をさらに備えるように構成することができる。
【0069】
ここで、機器選択指令生成工程では、カスタマディスプレイ装置、もしくは、印刷装置の機器識別子を指定する機器選択コマンドの指令データを生成する。
【0070】
印刷指令生成工程では、文字または図形を指定する指令データであって、印刷装置に、当該文字または図形を印刷させる印刷コマンドの指令データを生成する。
【0071】
送信工程では、最後に送信した機器選択コマンドの指令データが指定する機器識別子が印刷装置に対応付けられたものである場合、カスタマディスプレイ装置に対応付けられた機器識別子を指定する機器選択コマンドの指令データを送信してから、カスタマディスプレイ装置に対する指令データを、カスタマディスプレイ装置、および、印刷装置へ送信し、最後に送信した機器選択コマンドの指令データが指定する機器識別子がカスタマディスプレイ装置に対応付けられたものである場合、印刷装置に対応付けられた機器識別子を指定する機器選択コマンドの指令データを送信してから、印刷装置に対する指令データを、カスタマディスプレイ装置、および、印刷装置へ送信する。
【0072】
本発明の表示システム、カスタマディスプレイ装置、ホスト装置、および、これらの制御方法を実現するプログラムをコンパクトディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリなどの情報記録媒体に記録することができる。
【0073】
本発明の情報記録媒体に記録されたプログラムを、カスタマディスプレイ装置やホスト装置が備えるCPU(Central Processing Unit;中央処理ユニット)などの制御装置で実行することにより、上記の表示システム、カスタマディスプレイ装置、ホスト装置、および、これらの制御方法を実現することができる。
【0074】
また、これらの装置とは独立して、本発明のプログラムを記録した情報記録媒体を配布、販売したり、ホスト装置から通信路を介して更新したりすることができる。
【0075】
また、本発明のPOS用カスタマディスプレイは、ホストコンピュータに接続され、前記ホストコンピュータから送信されたデータに基づいて表示を行うPOS用カスタマディスプレイにおいて、
前記ホストコンピュータとの接続部と、
該接続部を介して前記ホストコンピュータからの送信データを受信する受信部と、
該受信部によって受信した前記送信データを解析する解析部と、を備え、
前記解析部は、前記送信データのなかに、前記表示部内にウインドウ領域を確保するコマンドがあるかどうか判断し、前記ウインドウ領域を確保するコマンドがあると判断したときは、当該コマンド内のパラメータに基づいて前記ウインドウ領域の原点とウインドウサイズを決定することを特徴とする。
【0076】
この構成によれば、ホストコンピュータから通信回線を経由して送られたコマンドにより、カスタマディスプレイの表示部に、簡単にウインドウ領域を定義することができる。
【0077】
また、前記決定された原点とサイズに基づくウインドウ領域を、複数設定する設定手段を備え、
前記解析部は、前記ホストコンピュータの送信データのなかに、前記表示部に定義された前記ウインドウ領域のうち、1つをカレントウインドウに指定するコマンドがあるかどうか判断し、前記カレントウインドウに指定するコマンドがあると判断したときは、当該コマンド内のパラメータに基づいて前記設定手段により設定された複数のウインドウ領域の内の1つをカレントウインドウに設定することを特徴とする。
【0078】
この構成によれば、ホストコンピュータから通信回線を経由して送られたコマンドにより、カスタマディスプレイの複数のウインドウ領域のうちの1つをカレントウインドウとして簡単に設定できる。また、第1のウインドウ領域をカレントウインドウと指定し、その領域に画像データを入力したあと、第2のウインドウ領域をカレントウインドウと指定して、その領域に画像データを入力することができ、その場合、第2のウインドウ領域に画像データを入力してもそれは第1のウインドウ領域には反映されない。
【0079】
また、前記決定された原点とサイズに基づくウインドウ領域を、複数設定する設定手段を備え、
前記解析部は、前記ホストコンピュータの送信データのなかに、前記複数のウインドウ領域のうち一つを抹消するコマンドがあるかどうか判断し、前記ウインドウを抹消するコマンドがあると判断したときは、当該コマンド内のパラメータに基づいて前記設定手段により設定された複数のウインドウ領域の内の1つを抹消することを特徴とする。
【0080】
この構成によれば、ホストコンピュータから通信回線を介して、コマンドにより簡単にカスタマディスプレイのウインドウ領域を抹消することができる。
【0081】
また、前記解析部は、前記ホストコンピュータの送信データのなかに、前記ウインドウ領域の表示方向を選択するコマンドがあるかどうか判断し、前記表示方向を選択するコマンドがあると判断したときは、当該コマンド内のパラメータに基づいて前記ウインドウ領域の表示方向を決定することを特徴とする。
【0082】
この構成によれば、ホストコンピュータから通信回線を介して、コマンドにより簡単にカスタマディスプレイのウインドウ領域の表示方向を選択することができる。
【0083】
また、前記解析部は、前記ホストコンピュータの送信データのなかに、前記ウインドウ領域内の描画位置を変更するコマンドがあるかどうか判断し、前記描画位置を決定するコマンドがあると判断したときは、当該コマンド内のパラメータに基づいて前記ウインドウ領域内の描画位置を変更することを特徴とする。
【0084】
この構成によれば、ホストコンピュータから通信回線を介して、コマンドにより簡単にカスタマディスプレイのウインドウ領域でのカーソル位置を変更することができる。
【0085】
また、前記解析部は、前記ホストコンピュータの送信データのなかに、前記ウインドウ領域に枠線を付加するコマンドがあるかどうか判断し、前記枠線を付加するコマンドがあると判断したときは、当該コマンド内のパラメータに基づいて枠線種を選択するとともに前記ウインドウ領域に枠線を付加して表示することを特徴とする。
【0086】
この構成によれば、ホストコンピュータから通信回線を介して、コマンドにより簡単にカスタマディスプレイのウインドウ領域に各種の枠線を表示することができる。
【0087】
また、前記解析部は、前記ホストコンピュータの送信データのなかに、前記ウインドウ領域内の文字ピッチを指定するコマンドがあるかどうか判断し、前記文字ピッチを指定するコマンドがあると判断したときは、当該コマンド内のパラメータに基づいて前記ウインドウ領域内の文字ピッチを決定して表示することを特徴とする。
【0088】
また、前記解析部は、前記ホストコンピュータの送信データのなかに、前記ウインドウ領域内の行ピッチを指定するコマンドがあるかどうか判断し、前記行ピッチを指定するコマンドがあると判断したときは、当該コマンド内のパラメータに基づいて前記ウインドウ領域内の行ピッチを決定して表示することを特徴とする。
【0089】
また、前記解析部は、前記ホストコンピュータの送信データのなかに、前記ウインドウ領域内の文字装飾を指定するコマンドがあるかどうか判断し、前記文字装飾を指定するコマンドがあると判断したときは、当該コマンド内のパラメータに基づいて前記文字装飾の種類を選択するとともに前記ウインドウ領域内の文字装飾の指定または解除を決定して表示することを特徴とする。
【0090】
これらの構成によれば、ホストコンピュータから通信回線を介してコマンドにより、簡単に、文字ピッチ、秒ピッチ、文字装飾を変更することができる。
【0091】
また、前記解析部は、前記ホストコンピュータの送信データのなかに、前記ウインドウ領域内の指定領域を対象とした表示画面の移動を行うコマンドがあるかどうか判断し、前記表示画面の移動を行うコマンドがあると判断したときは、当該コマンド内のパラメータに基づいて前記ウインドウ領域内の領域を指定してその指定された領域の表示画面を移動して表示することを特徴とする。
【0092】
この構成によれば、ホストコンピュータから通信回線を介してコマンドにより、簡単に、すでにカスタマディスプレイに送信してある画像データを再利用でき、素早く、きれいな画像表示が可能となる。
【0093】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0094】
(第1の実施形態)
図1は、本発明のカスタマディスプレイ装置101と、ホスト装置、POS端末用プリンタとの指令データ通信線の接続関係とを示す説明図である。
【0095】
図1(a)に示すように、ホスト装置601からカスタマディスプレイ装置101とプリンタ602に対してこれらの装置の外部で通信線を分岐させることができる。
【0096】
図1(b)に示すように、通信線の分岐の位置をカスタマディスプレイ装置101内にすることができる。この場合、ホスト側インターフェース107が受信した指令データがそのまま他機器側インターフェース108を介して出力されることになる。
【0097】
図1(c)は、通信線の分岐位置をプリンタ602内にしたものである。
【0098】
図1(a)や図1(c)に示す態様では、上記のカスタマディスプレイ装置101から、後述する他機器側インターフェース108を省略することができる。
【0099】
なお、ホスト装置601としては、一般的なビジネス用コンピュータやPOS端末用コンピュータなどが使用できる。ホスト装置601もしくはこの上で実行されるアプリケーションが、上記のようなコマンド体系の指令データを送信する。
【0100】
アプリケーションのプログラムは、CD−ROMなどの情報記録媒体からホスト装置601にインストールされ、ホスト装置601のCPUがこのプログラムを実行することにより、本発明のホスト装置が実現される。
【0101】
また、ホスト装置601で所定のプログラムを実行することにより、ホスト装置601から、カスタマディスプレイ101へプログラムを転送し、カスタマディスプレイ101を制御するプログラムを更新することができる。
【0102】
(カスタマディスプレイの概要構成)
図2は、本発明のカスタマディスプレイ装置の一実施形態の概要構成を示す模式図である。なお、上述の図と同じ機能を果たす要素には、同じ符号を付してある。以下、本図を参照して説明する。
【0103】
カスタマディスプレイ装置101は、CPU 102によって制御される。
【0104】
表示部103は、横Wドット、縦Hドットの桝目状の領域に分割されており、それぞれの領域は、点灯、消灯のいずれかの状態をとることができる。たとえば、W=256、H=64のような値を採用することができる。
【0105】
電源コントローラ104は、カスタマディスプレイ装置101の各要素に電源を供給する。また、CPU 102からの指示により、表示部103に対する電源供給を停止したり開始したりすることができる。なお、理解を容易にするため、電源コントローラ104からカスタマディスプレイ装置101の各要素への電源供給線は図示を省略した。
【0106】
カスタマディスプレイ装置101は、電源コネクタ105を介して外部から電力を受け付け、カスタマディスプレイ装置101全体の電源のオン/オフは、スイッチ106により行う。
【0107】
カスタマディスプレイ装置101のホスト側インターフェース107は、ホスト装置から送信された指令データを受信する。また、ホスト側インターフェース107が受信した指令データは、そのまま他機器側インターフェース108を介して他の機器へ送信することができる。
【0108】
ホスト側インターフェース107が受信した指令データは、CPU 102によって解釈され、RAM(Random Access Memory)109内に確保されたVRAM(Video RAM)領域に、画面の桝目状の領域の、いずれを点灯し、いずれを消灯するか、を記憶する。
【0109】
指令データが、文字を表示すべき指令であった場合、当該文字のイメージ定義をROM(Read Only Memory)110から読み出し、このイメージ定義をVRAM領域に展開する。
【0110】
CPU 102がVRAM領域に展開したイメージに基づいて、表示部103は、各領域の点灯・消灯を行う。この制御は、表示部103が備える表示コントローラ(図示せず)が行う。表示コントローラは、VRAM領域を所定の時間ごとに走査し、ここに記憶された値に基づいて各領域の点灯・消灯を決定する。あるいは、所定の時間ごとにCPU 102に対して割り込み(CRTなどにおける垂直同期割り込みなど)が発生し、この割り込み処理の中で、CPU 102がVRAM領域の値に応じて表示部103を制御・操作してもよい。
【0111】
フラッシュEEPROM 111は、ホスト装置から送信された表示イメージの定義を記憶する。表示イメージには、文字や図形の画像が含まれる。
【0112】
ディップスイッチ112により、カスタマディスプレイ装置101の識別番号を設定することができる。本実施形態では、識別番号は、0から255の256通りから選択することができる。
【0113】
本実施形態では、RAM 109内に、以下の情報を含むウィンドウ情報が複数確保される。
【0114】
・ウィンドウ表示情報。ウィンドウに表示される文字または図形の情報を記憶する。
・ウィンドウサイズ。ウィンドウの大きさを記憶する。
・ウィンドウ位置。ウィンドウの表示部103における表示位置を記憶する。
・ウィンドウ内カーソル位置。ウィンドウ内に次に文字や図形を表示する位置を記憶する。
・ウィンドウ表示属性。ウィンドウに表示される文字のフォントの種類、縦表示か横表示か、文字の表示間隔、行の表示間隔などの属性を記憶する。
【0115】
ウィンドウ表示情報がVRAM領域に転送されると、それぞれのウィンドウの内容が表示される。すなわち、ウィンドウごとに、表示内容を管理することができる。
【0116】
(RAMの概要構成)
図3は、VRAM領域やウィンドウ情報などが、RAM 109に記憶される様子を示す模式図である。なお、上述の図と同じ機能を果たす要素には、同じ符号を付してある。以下、本図を参照して説明する。
【0117】
RAM 109には、選択フラグ領域201、VRAM領域203、受信バッファ204、ウィンドウ識別情報領域205、カレントウィンドウ領域207が用意されるほか、動的にウィンドウ表示情報領域206が確保される。
【0118】
選択フラグ領域201は、現在カスタマディスプレイ装置101が選択されているか否かを示す値を記憶する。たとえば、選択済みの場合は1、選択されていない場合は0を記憶する。電源投入直後は、カスタマディスプレイ装置101が選択されていない状態(0)に初期化される。
【0119】
VRAM領域203は、表示部103の各桝目の領域(ドット)を点灯するか否かの情報を記憶する。すなわち、VRAM領域203は、ラインバッファに相当する。本実施形態では、1ドットにつき点灯・消灯の2つの状態が記憶できればよいため、8ドットで1バイトの領域を用意すればよい。VRAM領域203は配列として表現される。
【0120】
ラインバッファの場合と同様に、最初(0番目)の要素(1バイト=8ビット)には、座標(0,0)〜(0,7)の点灯・消灯の情報が、次(1番目)の要素には、座標(0,8)〜(0,15)の点灯・消灯の情報が、n番目の要素には、座標(n/W, n%W)〜(n/W, n%W+7)の点灯・消灯の情報が、のように、情報を記憶すると、グラフィックス描画命令を追加した場合の親和性が向上する。ここで、「/」は割った商を、「%」は割った余りを、それぞれ求める演算子である。
【0121】
したがって、本実施形態では、Hは8の倍数であることが望ましい。この場合、VRAM領域203に必要なバイト数Sは、S=H×W/8である。
【0122】
また、本実施形態では、点灯を1で、消灯を0で表現する。VRAM領域203のある要素のバイト値が0である場合、当該要素に対応する8ドットの領域は、いずれも消灯状態であることになる。
【0123】
VRAM領域203のSバイトの領域は、電源投入直後はいずれも0に初期化される。
【0124】
受信バッファ204は、リングバッファあるいはキューとして実装され、受信された指令データが記憶される。本発明のカスタマディスプレイ装置101では、受信割り込みにより指令データをバッファリングする。すなわち、ホスト側インターフェース107が指令データの到着を検出すると、CPU 102に対して割り込みがかかり、CPU 102は割り込み処理の中でホスト側インターフェース107を介して指令データを受信し、これをRAM 109内の受信バッファ204に順次記憶して、割り込み処理を終了する。
【0125】
ウィンドウ識別情報領域205は、用意できるウィンドウの数(本実施形態ではN個)の要素を持つ配列として用意されている。すなわち、本実施形態では、ウィンドウ識別情報は、この配列の要素のインデックス番号で表現される。
【0126】
各要素には、当該ウィンドウのウィンドウサイズ、ウィンドウ位置、ウィンドウ内カーソル位置、ウィンドウ表示属性のための領域のほか、当該ウィンドウ識別情報に対応付けられたウィンドウ表示情報領域206のアドレスが記憶される。
【0127】
ウィンドウサイズやウィンドウの表示位置は、VRAM領域203の場合と同様、8の倍数でない場合は、ウィンドウ表示情報領域206の情報をVRAM領域203に転送する際に、情報のシフトおよびマスクが必要になるため、8の倍数であることが望ましい。ただし、シフトやマスクが十分高速にできる場合には、8の倍数である必要はない。
【0128】
本実施形態では、ウィンドウサイズが横wドット、縦hドットの場合、ウィンドウ表示情報領域206のサイズsは、s=w×h/8となる。
【0129】
カレントウィンドウ領域207には、現在処理の対象となるウィンドウのウィンドウ識別番号が記憶される。カスタマディスプレイ装置101が初期化された直後は0にクリアされ、カレントウィンドウ「なし」の状態になる。
【0130】
(指令データの概要)
本実施形態では、指令データとして、たとえば、以下のような指令が用意されている。なお、0xは、十六進数を表す接頭辞である。
【0131】
・「0x1b 0x3d n」 識別番号nの機器を選択する。
・「0x20〜0x7e」 対応するASCII文字を表示する。
・「0x0a」 改行する。
・「0x0c」 画面を消去する。
【0132】
さらに、以下のようなウィンドウ指令が用意されている(後ほど、詳述する)。
【0133】
・「0x1f 0x28 0xff PL PH n d1...dk」・・・・コマンド1
PLおよびPHは、後続のデータn d1...dkのバイト数を表現する。d1...dkはkバイトのパラメータなので、PL+PH×256=1+kである。
【0134】
nは、本指令の機能番号であり、以下のような機能が提供される。
【0135】
・n=1。d1番目のウィンドウを確保する。
・n=2。d1番目のウィンドウを抹消する。
・n=3。カレントウィンドウの表示属性を指定する。
・n=4。d1番目のウィンドウをカレントウィンドウに選択する。
・n=5。d1番目のウィンドウ内の描画方向を指定する。
・n=6。d1番目のウィンドウ内の描画位置を指定する。
・n=7。カレントウィンドウの表示属性のうち、「ウィンドウ枠線の表示属性」を指定する。
【0136】
ここで、ホスト側インターフェース107は、受信部として機能する。
【0137】
CPU 102は、RAM 109と共働して、記憶領域確保部、ウィンドウ変更部、表示制御部、ウィンドウ解放部として機能する。
【0138】
RAM 109は、表示イメージ記憶部として機能する。
【0139】
表示部103は、表示部として機能する。
【0140】
ROM 110、および、ROM 110の記憶内容をバージョンアップするためのプログラムが記録された情報記録媒体(フロッピーディスク、CD−ROM(Compact Disk ROM)、ハードディスクなど)は、本発明の情報記録媒体として機能する。
【0141】
(通常処理)
図4は、カスタマディスプレイ装置にて実行される通常処理の流れを示すフローチャートである。以下、本図を参照して説明する。
【0142】
CPU 102は、まず、RAM 109内の受信バッファ204に指令データがあるか否かを調べる(ステップS401)。ない場合(ステップS401;No)、所定の時間待機して(ステップS402)、ステップS401に戻る。待機の間は他の処理を実行することができる。また、待機の間に受信割り込みが発生すれば、受信バッファ204に指令データが蓄積される。
【0143】
指令データがある場合(ステップS401;Yes)、その指令データを1セット読み出す(ステップS403)。指令データ1セットは、1バイトのこともあるし、複数バイトのこともある。
【0144】
ついで、当該読み出した指令が機器選択指令か否かを判断し(ステップS404)、そうでない場合(ステップS404;No)、RAM内の選択フラグ領域を調べ(ステップS405)、選択フラグ領域が0の場合(ステップS405;0)、ステップS401に戻る。これにより、他機器への指令データをスキップすることができる。
【0145】
一方、選択フラグ領域が1の場合(ステップS405;1)、当該機器に対するコマンドであるから、指令の種類を調べ(ステップS407)、当該指令に応じた処理を実行し(ステップS408)、VRAM領域203の表示情報に基づいて、表示部103の表示状況を更新し(ステップS409)、ステップS401に戻る。なお、ステップS408の処理の詳細については後述する。なお、VRAM領域203から表示部103への表示情報のコピーを垂直同期割り込みなどにより実行する場合は、ステップS409の処理を省略してもよい。
【0146】
機器選択指令である場合(ステップS404;Yes)、当該機器選択指令に指定された機器番号と、カスタマディスプレイ装置101に設定された機器番号とを比較し(ステップS410)、等しい場合(ステップS410;選択)、選択フラグ領域に1を記憶し(ステップS411)、ステップS401に戻る。等しくない場合(ステップS411;非選択)、選択フラグ領域に0を記憶し(ステップS412)、ステップS401に戻る。
【0147】
以下では、ステップS408にて実行される処理についてそれぞれ説明する。
【0148】
(1.ウィンドウの確保)
本実施形態では、ウィンドウの確保には、以下のような指令データを用いる。
【0149】
0x1f 0x28 0xff 0x0d 0x00 0x01 wno m1 m2 0x02 xL xH yL yH dxL dxH dyL dyH・・・・コマンド2
このコマンド2は、上述したコマンド1を、PL=13、PH=0、n=1、d1...dkをwno m1 m2 m3...としたものであって以下のウィンドウを確保(定義)するものである。PLはPH(0x00)より後のバイト数であり、この場合13バイトであり、0x1f 0x28 0xffからなる3バイトのコマンドを、カスタマディスプレイが解釈できなかったとき、この13バイトを読み捨てる。この場合、このコマンドを無視することになるので、カスタマディスプレイの画面の表示内容、表示位置等は、変更しない。
・wnoはウィンドウ識別番号である。ベースウインドウの指定された位置へ、指定サイズのウインドウ領域をウインドウ番号wnoとして確保する。wnoは、ウィンドウ識別情報領域205の配列の要素の数の範囲(1〜N)でなければならない。
・xL, xH,yL,yHは、ウインドウの原点位置を指定する。グラフィックモード指定時は、絶対原点(画面左上端で、ベースウインドウの原点)から右へxL+xH×256ドット、下へyL+yH×256ドット移動した位置にウインドウ原点を指定する。また、キャラクタモード指定時は、絶対原点からxL+xH×256桁、yL+yH×256行の位置にウインドウ原点を指定する。表示部103の(0,0)〜(W,H)の範囲の中のいずれの位置にウィンドウを表示するかを指定する。
・dxL,dxH,dyL,dyHにより、ウインドウのサイズを指定する。グラフィックモード指定時は、ウインドウ原点(上のxL,xH,yL,yHから決まる)から右へdxL+dxH×256ドット、下へdyL+dyH×256ドットの位置を対角とする範囲をウインドウ領域に指定する。また、キャラクタモード指定時は、ウインドウ原点からdxL+dxH×256桁、dyL+dyH×256行の位置を対角とする範囲をウインドウ領域に指定する。よって、ウィンドウサイズ(w,h)=(dxL+dxH×256,dyL+dyH×256)となる。
・m1は、ウィンドウ属性の画面モードを指定する。m1の値に応じて、各種のグラフィックモードやキャラクタモードを選択することができる。ウインドウを定義する場合、ピクセル単位で表示制御可能なグラフィックモードと、行桁単位で表示制御を行うキャラクタモードとがある。使用する文字フォント及び行桁構成に応じて、複数のキャラクタモード1〜5を設定できる(図7〜図11参照)。ユーザは、表示する情報量と視認性とを考慮して、これらのいずれかを選択することができる。グラフィックモードは、行桁の概念にとらわれることなく、自由な表現が可能であり、一方、キャラクタモードは、行桁で稼動する従来のアプリケーションソフトとの互換性を考慮しているものである。
・m2は、ウィンドウ属性の背景を指定する。m2の値に応じて、m2=0のとき背景なし(透過する)、m1=0のとき背景あり(透過しない)を選択することができる。
【0150】
本指令により、図3に示すように、ウィンドウ識別情報領域205と、ウィンドウ表示情報領域206とが確保される。ウィンドウ表示情報領域206は、RAM 109内の空きメモリから確保する。これらのメモリ管理については、公知の技術を利用することができるため、本発明では説明を省略する。本コマンド2によって、始点をウインドウ原点に指定することができる。また、表示位置をウインドウ原点へ移動することができる。
【0151】
(2.カレントウィンドウの設定)
ウィンドウが確保されたら、当該ウィンドウをカレントウィンドウに設定する。このためのコマンドは、以下の通りである。
【0152】
0x1f 0x28 0xff 0x03 0x00 0x04 wno m・・・・コマンド3
コマンド3は、コマンド1の、PL=0x03、PH=0x00、n=0x04、d1=wno,d2=mとしたものである。
・wnoは、カレントウィンドウに設定するウィンドウの識別番号である。
・mは、カレントウィンドウを最前面に表示するか否か等を示す。
【0153】
ウィンドウ表示情報領域206に記憶されたウィンドウ表示情報は、一般に、確保された順序、もしくは、ウィンドウの識別番号の順序(ウィンドウ識別情報領域205の配列のインデックスの順序)にVRAM領域203にコピーされる。したがって、当該順序にしたがって、先にコピーされたものの上に、後にコピーされたものが重ねて描画される。最後のウィンドウ表示情報をVRAM領域203にコピーするようになる。
【0154】
本コマンド3を受信すると、CPU 102は、カレントウィンドウ領域207に、これらの情報を記憶する。本コマンド3により、wnoが指定するウインドウをカレントウインドウにする。wno=0のときは、ベースウインドウを指定する。また、m=0,48のとき、カレントウインドウを以降のデータ処理対象のウインドウに指定する。m=1,49のとき、カレントウインドウを以降のデータ処理対象のウインドウに指定し、かつ、最前面に表示する。
【0155】
(3.文字の表示)
文字を表示するためには、ASCIIコードに基づいた、以下の指令を用いる。
【0156】
0x20〜0x7e。対応するASCII文字を表示する。
【0157】
0x0a。改行する。
【0158】
0x0c。画面を消去する。
【0159】
図5は、これらを含む指令を受信した場合の表示処理の流れを示すフローチャートである。以下、本図を参照して説明する。
【0160】
まず、CPU 102は、いずれの指令であるかを分類し(ステップS601)、表示可能文字である場合(ステップS601;0x20〜0x7e)、当該文字コードに対応するフォントをROM 110から読み出す(ステップS602)。なお、この際に、カレントウィンドウのカレントウィンドウ領域207からカレントウィンドウの識別番号を読み出し、ウィンドウ識別情報領域205からカレントウィンドウのウィンドウ属性を取得し、フォントの種類やサイズを得てから、これに対応するフォント定義を読み出す。
【0161】
次に、ウィンドウ識別情報領域205からカレントウィンドウのウィンドウサイズとウィンドウ内カーソル位置の情報を取得する(ステップS604)。
【0162】
読み出したフォントのサイズとウィンドウサイズとウィンドウ内カーソル位置とから、当該文字が現在の行内に表示できない場合は、ウィンドウ識別情報領域205内のウィンドウ内カーソル位置を次の行に更新し、次の行がウィンドウ内からはみ出る場合には、スクロールするように、当該ウィンドウ表示情報領域206内の情報を移動して、ウィンドウ識別情報領域205内のウィンドウ内カーソル位置を調整する(ステップS605)。
【0163】
さらに、当該ウィンドウ表示情報領域206に当該読み出したフォントの情報を展開して(ステップS606)、ウィンドウ識別情報領域205のカレントウィンドウのウィンドウ内カーソル位置を、次の位置に更新する(ステップS607)。
【0164】
最後に、1つまたは複数用意されたウィンドウ表示情報領域206の情報を、順に、VRAM領域203の所定の位置にコピーして(ステップS608)、本処理を終了する。
【0165】
改行である場合(ステップS601;0x0a)、カレントウィンドウ領域207からカレントウィンドウの識別番号を読み出し、ウィンドウ識別情報領域205から当該これに対応するウィンドウのウィンドウサイズとウィンドウ内カーソル位置の情報を取得する(ステップS611)。
【0166】
さらに、ウィンドウ識別情報領域205を更新して、ウィンドウ内カーソル位置を次の行に更新し、次の行がウィンドウ内からはみ出る場合には、スクロールするように、当該ウィンドウ表示情報領域206内の情報を移動して、ウィンドウ識別情報領域205内のウィンドウ内カーソル位置を調整する(ステップS612)。ついで、ステップS608に進む。
【0167】
画面消去である場合(ステップS601;0x0c)、カレントウィンドウ領域207からカレントウィンドウの識別番号を読み出し、ウィンドウ識別情報領域205のウィンドウ内カーソル位置を(0,0)に更新し(ステップS621)、当該ウィンドウ表示情報領域206をクリアして(ステップS632)、ステップS608に進む。
【0168】
その他のコマンドである場合(ステップS601;その他)、対応する処理を実行し(ステップS631)、ステップS608に進む。
【0169】
図6は、何も表示していないカスタマディスプレイ装置101の外観を示す説明図である。本図に示すように、カスタマディスプレイ装置101の表示部103に、文字や図形が表示される。
【0170】
図7は、キャラクタモード1を選択した場合の表示例である。8×16ドット構成の第1の文字フォントで、最大32桁4行の表示が可能である。これは、コマンド2で、m1=97を指定した場合である。
【0171】
図8は、キャラクタモード2を選択した場合の表示例である。6×8ドット構成の第2の文字フォントで、最大42桁8行の文字表示が可能である。これは、コマンド2で、m1=98を指定した場合である。
【0172】
図9は、キャラクタモード3を選択した場合の表示例である。キャラクタモード1と同じ8×16ドット構成の第1の文字フォントを使用しているが、行間をあけ、視認性をよくしたモードである。最大32桁3行の表示が可能である。これは、コマンド2で、m1=99を指定した場合である。
【0173】
図10は、キャラクタモード4を選択した場合の表示例である。キャラクタモード3の行間をさらにあけたものであり、最大32桁2行の表示が可能である。これは、コマンド2で、m1=100を指定した場合である。
【0174】
図11は、キャラクタモード5を選択した場合の表示例である。これは、既存のカスタマディスプレイ装置およびその表示のためのアプリケーションソフトとの互換性を保つためのモードで、ウィンドウは1つだけ定義されており、20文字、2行の表示ができる。これは、コマンド2で、m1=101を指定した場合である。
【0175】
図12〜図16は、複数のウインドウを定義し、それぞれを独立した領域として制御することにより、複雑な画面制御を容易にした表示例である。
【0176】
図12は、第0のウィンドウ(ベースウインドウ)にビットイメージで広告が表示されている場合の表示例(画面左側のウインドウ)である。図中の点線に囲まれた部分(画面右側のウインドウ)を第1のウィンドウとして確保する。
【0177】
図13は、図12の第1のウインドウをカレントウインドウとしており、第1のウインドウは表示モードが縦スクロールに設定され、入力されたアイテム(ITEM1〜)情報を順次表示する。また、その下にキャラクタモード1で第2のウインドウを点線部で定義している。
【0178】
図14は、図13の第2のウインドウに、第1のウインドウのアイテム情報の集計情報を表示している。視認性を考慮し、第2のウインドウの文字フォントは、第1のウインドウの文字フォントより大きい文字フォントで表示している。
【0179】
図15、図16は、臨時の情報を表示するため、画面中央部分に第3のウインドウを新規に定義したものである。第3のウィンドウは、最前面に表示されるようにパラメータを設定しており、メッセージ「ERROR! No.0123」を表示する。臨時的な要因が解除されると、この第3のウインドウは抹消される。各ウインドウが表示内容を独立して保持しているため、第3のウインドウを抹消すると、その前の表示内容に戻る。第3のウィンドウのメッセージのみを消去して、図14に示す状態に戻すには、後述するように、ホスト装置601から抹消するコマンドを送信するだけで済み、他のウィンドウに対する描画指令は一切送信する必要がない。従って、表示情報を再度転送する必要がなく、複雑な表示制御を少ない通信データ量で行うことが可能である。
【0180】
(4.ウィンドウの抹消)
ウィンドウの定義を抹消するためには、以下のコマンドを用いる。
【0181】
0x1f 0x28 0xff 0x02 0x00 0x02 wno・・・・コマンド4
コマンド4は、コマンド1で、PL=0x02,PH=0,n=0x02,d1=wnoとしたものであり、n以降が2バイトのため、PL=2(バイト)としている。
【0182】
ここで、wnoは、抹消したいウィンドウの識別番号である。
【0183】
本コマンド4を受信すると、カスタマディスプレイ装置101は、ウィンドウ識別情報領域205(図3)のwno番目のウィンドウサイズを(0,0)に更新し、これに対応するウィンドウ表示情報領域206を解放し、当該アドレスを記憶していた部分に0を設定する。
【0184】
ついで、上記ステップS607(図5)と同様の処理を実行するが、ウィンドウ表示情報のコピーでは、ウィンドウサイズが(0,0)、もしくは、ウィンドウ表示情報領域206のアドレスとして記憶されている値が0の場合は、当該ウィンドウについてのコピー処理をスキップする。
【0185】
本コマンド4によって、カスタマディスプレイ装置は、ウインドウ番号wnoのウインドウを抹消し、wnoで使用するメモリ上のデータ及び画面の表示をクリアする。このときの表示画面において、ウインドウ番号wnoと重なっている他のウインドウ領域のデータはクリアしない。そして、抹消したウインドウ番号wnoを未定義とする。カレントウインドウを抹消した場合、ベースウインドウをカレントウインドウとする。
【0186】
(5.カレントウィンドウ表示属性の指定)
カレントウィンドウのウィンドウ表示属性を変更するためには、以下のコマンドを用いる。
【0187】
0x1f 0x28 0xff 0x04 0x00 0x03 m1 m2 0x02・・・・コマンド5
パラメータm1、パラメータm2は、ウィンドウの確保で用いられたもの(コマンド2)と同様の意味である。コマンド1において、PL=4,PH=0、n=3である。本コマンド5が受信されると、ウィンドウ識別情報領域205のうち、カレントウィンドウの当該属性の領域が更新され、以降の描画に反映される。
【0188】
(6.ウィンドウ描画方向の指定)
文字をウィンドウ内でどの方向に順次表示していくかを変更するには、以下のコマンドを用いる。
【0189】
0x1f 0x28 0xff 0x03 0x00 0x05 wno m・・・・コマンド6
コマンド6は、コマンド1において、PL=3,PH=0,n=5,d1=wno,d2=mとしたものである。
【0190】
本コマンドにより、ウィンドウ識別番号wnoの表示方向属性が変更される。mの値に応じて、以下のような表示方向を選択することができる。
・ウインドウの始点は左上(ウインドウの原点)であり、文字は正立し、データは左から右へ順次表示される。上へスクロールする。
・ウインドウの始点は右下であり、文字は倒立し、データは右から左へ順次表示される。下へスクロールする。
・ウインドウの始点は左下であり、文字は左90度回転し、データは下から上へ表示される。左へスクロールする。
・ウインドウの始点は右上であり、文字は右90度回転し、データは上から下へ表示される。右へスクロールする。
【0191】
これにより、多種多用な表示を行うことができる。
【0192】
(7.ウィンドウ内描画位置の指定)
ウィンドウ内描画位置、すなわち、ウィンドウのカーソル位置を更新するためには、以下のコマンドを用いる。
【0193】
0x1f 0x28 0xff 0x05 0x00 0x06 wno m nL nH・・・・コマンド7
このコマンド7は、コマンド1において、PL=5, PH=0, n=6, d1=wno, d2=m, d3=nL, d4=nHとしたものである。
【0194】
ウィンドウ識別番号wnoのウィンドウについて、
・m=48の場合は、ウィンドウ内カーソル位置のx座標をnL+nH×256に更新する。即ち、ウインドウの始点を基準位置として、文字の横方向に表示位置を移動させる。
・m=49の場合は、ウィンドウ内カーソル位置のy座標をnL+nH×256に更新する。即ち、ウインドウの始点を基準位置として、文字の縦方向に表示位置を移動させる。
・m=50の場合は、ウィンドウ内カーソル位置のx座標をx+nL+nH×256に更新する。即ち、現在の表示位置xを基準位置として、文字の横方向に表示位置を移動させる。
・m=51の場合は、ウィンドウ内カーソル位置のy座標をy+nL+nH×256に更新する。即ち、現在の表示位置yを基準位置として、文字の縦方向に表示位置を移動させる。
【0195】
移動量は、nL+nH×256ドット(グラフィックモードのとき)、nL+nH×256桁または行(キャラクタモードのとき)である。
【0196】
これにより、ウィンドウ内で自由に表示位置を変更することができる。
【0197】
(8.カレントウィンドウ枠線の表示属性の指定)
ウィンドウに枠線を付加するためには、以下のコマンドを用いる。
【0198】
0x1f 0x28 0xff 0x03 0x00 0x07 p1 p2・・・・コマンド8
このコマンド8は、コマンド1のPL=3、P=0、n=7、d1=p1、d2=p2である。
【0199】
p1、p2は、枠線のビットパターンを示すものである。このビットパターンがカレントウィンドウの既に表示しているデータと順次OR処理される。p1は、データの表示方向(始点により決定される)に対して、水平方向のパターンデータを指定する。また、p2は、データの表示方向に対して垂直方向のパターンデータを指定する。p1とp2とで定義した枠線を、カレントウインドウの枠(4辺)に描画することになる。たとえば、始点が左上で、右方向に描画するときで、p1が0x33、p2が0xC8のとき、p1で示される00110011(1は黒ビットつまり描画を示す)を水平方向に、p2で示される11001000を垂直方向にとり、そのand(かつ)の部分が描画となり、この場合、横方向には、0011001100110011...となり、かつ、縦方向に11001の3重波線となる。
【0200】
(9.その他のウィンドウ属性の変更)
グラフィックモードでは、ウインドウ属性のうち、文字ピッチ、行ピッチ、文字の修飾、フォントの種類などを、コマンドにより変更する実施形態を採用することもできる。すなわち、上述のステップS631(図5)において、さらにコマンドを解析し、対応する処理を実行する場合である。この場合、当該コマンドを受信したら、カレントウィンドウの当該属性を変更する。これによって、自由な画面レイアウトが可能である。また、このような機能をPOSカスタマディスプレイに持たせることにより、少ないデータ量で多彩な表示を可能とする。
【0201】
図17〜図20は、これらのウィンドウ属性を適宜変更して表示した場合の表示例である。
【0202】
(9−1.文字ピッチの変更)
0x1f 0x28 0x48 0x03 0x00 0x40 n1 n2・・・コマンド9
コマンド9では、文字の左側のスペースをn1ドット、右側のスペースをn2ドットと指定することができる。1バイト文字だけでなく、2バイト文字も同様にコマンドによって、その左側と右側のスペース量を指定することができる。
【0203】
図17は、コマンド9による表示例である。それぞれの行の文字ピッチを変更し、上の行から順に、0、2、3、4のように変更して表示している。文字間が空くほど視認性は向上するが、表示できる情報量は減る。
【0204】
(9−2.行ピッチの変更)
0x1f 0x28 0x48 0x02 0x00 0x20 n・・・コマンド10
コマンド10では、改行書理事の表示位置の移動量をnドットに設定することができる。
【0205】
図18は、コマンド10による表示例である。ウインドウを5つ設け、それぞれのウインドウの行ピッチを左側から順に0、2、3、4と変更して表示した例である。
【0206】
(9−3.文字装飾の指定)
0x1f 0x28 0x47 pL pH n [parameter]・・・コマンド11
図19は、強調、反転、文字サイズの変更などの文字の修飾を変更して表示した例である。これらの表現を使用することにより、特定の情報を目立たせることができる。
【0207】
強調は、コマンド11のpL=2、pH=0、n=0x21、mにおいて、mの値によって強調の指定、または強調の解除を指定する。
【0208】
白黒反転は、コマンド11のpL=2、pH=0、n=0x34、mにおいて、mの値によって、白黒反転の指定、または白黒反転の解除を指定する。
【0209】
文字サイズの変更は、コマンド11のpL=3、pH=0、n=0x20、x、yにおいて、xが文字横方向のサイズ、yが文字縦方向のサイズを指定する。
【0210】
また、文字フォントの変更も、このコマンド11のn、mの値を定義することにより、nによって文字フォント選択、mによってどの文字フォントを選択するか、というコマンドを同様にホストコンピュータからカスタマディスプレイに送ることができる。
【0211】
(9−4.指定領域を対象とした表示画面の移動実行)
0sx1f 0x28 0x48 0x0d 0x00 0x21 x1L x1H y1L y1H dxL dxH dyL dyH x2L x2H y2L y2H・・・・コマンド12
コマンド12において、x1L,x1Hは移動元の領域の基点(x座標)、y1L,y1Hは移動元の領域の基点(y座標)、dxL,dxHは移動元の領域の横方向サイズ、dyL,dyHは移動元の領域の縦方向サイズをそれぞれ示す。また、x2L,x2Hは移動先のx座標、y2L,y2Hは移動先のy座標をそれぞれ示す。
【0212】
図20は、コマンド12による、ウィンドウの表示位置の変更を示す具体例である。カレントウインドウの指定された領域の表示データを移動することになる。なお、x1L+x1H×256または、y1L+y1H×256が、カレントウインドウ領域の外を指定している場合、このコマンドは無視される。
【0213】
図20に示すように、既存のウィンドウの表示位置属性を更新するだけで、表示内容がそのまま移動される。これは、指定領域の表示内容の移動機能により、すでに表示している情報を再度送信することなく、再利用することができ、カスタマディスプレイに送信するデータ量を削減できる。
【0214】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、低速な通信線を介して送信されたホスト装置からの指令に応じて様々な図形を高速に表示するのに好適なカスタマディスプレイ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示システムの実施形態の概要構成を示す模式図。
【図2】カスタマディスプレイ装置の概要構成を示す模式図。
【図3】RAMに確保される各領域を示す説明図。
【図4】カスタマディスプレイ装置を制御する通常処理の流れを示すフローチャート。
【図5】カスタマディスプレイ装置を制御する表示処理の流れを示すフローチャート。
【図6】カスタマディスプレイ装置の外観図。
【図7】カスタマディスプレイ装置による表示例。
【図8】カスタマディスプレイ装置による表示例。
【図9】カスタマディスプレイ装置による表示例。
【図10】カスタマディスプレイ装置による表示例。
【図11】カスタマディスプレイ装置による表示例。
【図12】カスタマディスプレイ装置による表示例。
【図13】カスタマディスプレイ装置による表示例。
【図14】カスタマディスプレイ装置による表示例。
【図15】カスタマディスプレイ装置による表示例。
【図16】カスタマディスプレイ装置による表示例。
【図17】カスタマディスプレイ装置による表示例。
【図18】カスタマディスプレイ装置による表示例。
【図19】カスタマディスプレイ装置による表示例。
【図20】カスタマディスプレイ装置による表示例。
【符号の説明】
101 カスタマディスプレイ装置
102 CPU
103 表示部
104 電源コントローラ
105 電源コネクタ
106 スイッチ
107 ホスト側インターフェース
108 他機器側インターフェース
109 RAM
110 ROM
111 フラッシュEEPROM
112 ディップスイッチ
201 選択フラグ領域
203 VRAM領域
204 受信バッファ
205 ウィンドウ識別情報領域
206 ウィンドウ表示情報領域
207 カレントウィンドウ領域
601 ホスト装置
602 プリンタ

Claims (3)

  1. ホスト装置に通信路を介して接続され、表示部および記憶部を有するカスタマディスプレイ装置であって、
    前記通信路を介して、前記ホスト装置から送信された指令データを受信する受信部と、
    特定条件が満たされており、かつ、前記受信された指令データがウィンドウ識別子と、ウィンドウサイズと、ウィンドウ位置と、を指定するウィンドウ定義コマンドである場合、当該ウィンドウサイズのウィンドウに表示される文字又は図形の表示イメージの情報を記憶するウィンドウ表示情報記憶領域を、当該ウィンドウ識別子と当該ウィンドウサイズと当該ウィンドウ位置とに対応付けて前記記憶部から確保する記憶領域確保部と、
    特定条件が満たされており、かつ、前記受信された指令データがウィンドウ識別子を指定するウィンドウ選択コマンドである場合、カレントウィンドウを当該ウィンドウ識別子に対応付けられたウィンドウに変更するウィンドウ変更部と、
    特定条件が満たされており、かつ、前記受信された指令データが文字または図形を指定するウィンドウ表示コマンドである場合、カレントウィンドウのウィンドウ識別子に対応付けられて確保されたウィンドウ表示情報記憶領域に、当該文字または図形の表示イメージを記憶する表示イメージ記憶部と、
    前記確保されたウィンドウ表示情報記憶領域に記憶された表示イメージを、前記表示部の、これに対応付けられたウィンドウ位置に表示する表示制御部と、
    を備え、
    前記カスタマディスプレイ装置にあらかじめ対応付けられた機器識別子を指定する機器指定コマンドが前記受信部により受信されてから、前記カスタマディスプレイ装置にあらかじめ対応付けられた機器識別子以外の機器識別子を指定する機器指定コマンドが前記受信部により受信されるまでの間、前記特定条件は満たされることを特徴とするカスタマディスプレイ装置。
  2. 特定条件が満たされており、かつ、前記受信された指令データがウィンドウ識別子を指定するウィンドウ抹消コマンドである場合、当該ウィンドウ識別子に対応付けられて確保されたウィンドウ表示情報記憶領域を前記記憶部に解放するウィンドウ解放部、
    をさらに備え、
    前記表示制御部は、前記ウィンドウ解放部によりウィンドウ表示情報記憶領域が解放された場合、前記確保されたウィンドウ表示情報記憶領域のうち未だ解放されていないものに記憶された表示イメージを、前記表示部の、これに対応付けられたウィンドウ位置に表示することを特徴とする請求項1に記載のカスタマディスプレイ装置。
  3. 前記表示制御部は、前記確保されたウィンドウ表示情報記憶領域が複数ある場合、これらが確保された順に、これらにそれぞれ記憶された表示イメージを、表示部に表示することを特徴とする請求項1または2に記載のカスタマディスプレイ装置。
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