JP3977999B2 - エレベータの制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗かごが昇降する昇降路内に制御盤を設置したエレベータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的なエレベータは、昇降路の頂部に形成した機械室内に制御盤および巻上機等を設置して構成している。しかし、機械室を形成するために建物屋上部分が一段突出して建物全体の外観を損なう嫌いがあることから、家庭用住宅内等に設置するエレベータでは、建物全体の美観の向上と省スぺースの観点等から、巻上機や制御盤等を昇降路内に設置して昇降路頂部の機械室を省略するようにしている。
【0003】
このように制御盤等を昇降路内に設置した従来のエレベータとしては、特公平7−373808号公報に記載のものがあり、これを図3〜図5に示している。昇降路1内に配置した乗かご4は、上梁4cに支持した主素6によって吊持され、この主素6の他端には図4に示したつり合いおもり7が連結され、乗かご4およびつり合いおもり7はかご用レール5およびおもり用レール8にそれぞれ案内されてつるべ式に昇降するように構成している。この乗かご4は、1階乗場F1〜4階乗場F4等に停止してかご戸4aおよび乗場戸F1D〜F4Dを開閉して利用者の昇降の用に供される。制御装置CBは、昇降路1の側壁2に取り付けられており、外部から電力を受電する受電盤と、乗かご4の昇降を制御する制御盤と、図5に示すように頂部に載置されて制御に伴って発生する電力を消費する抵抗器箱RBと、中継端子等が一体的に組み込まれたもので、制御盤を含む包括化された装置となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、制御装置CB等の機器不良などによるエレベータ起動不能事故が発生した場合にその復旧作業をいち早く行なうために、制御装置CBは昇降路1内の上部で乗かご4が停止していても、ピット3から復旧作業ができる位置に取り付けている。しかしながら、従来のエレベータでは、建家内空間の有効利用のために昇降路1内には最大限可能な大きさの乗かご4を収納するようにしているため、昇降路1内における空スぺースは図4に示すとおり通常限られたものとなっている。この空スぺースに制御装置CBを設置しようとすると、制御装置CBは薄形にせざるを得ず、しかも、昇降路1の左右の側壁2にはかご用レール5がほぼ昇降路1の全高に亘って配置されているため、このかご用レール5を避けて配置する制御装置CBの幅も制限されてしまう。従って、制御装置CBは、図3から図5に示すように薄くしかも昇降路1内の上部まで延びる上下に長い構造にせざるを得ず、このような構造の制御装置CBの通常の保全作業は、ピット3からか、または乗かご4の天井上面4bに乗って行なうことになるが、制御装置CBが上下に長い構造であるために、図6に示すようにピット3からも、また乗かご4の天井上面4bからも作業できない領域が発生してしまう。
【0005】
本発明の目的は、昇降路内に配置しても保全作業を良好に行なうことができるようにしたエレベータの制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述した目的を達成するために、乗かごが昇降する昇降路内に配置され、外部から電力を受電する受電盤と、上記昇降路内での上記乗かごの昇降を制御する制御盤と、上記乗かごの昇降制御に伴って発生する電力を消費する抵抗器とを備えたエレベータの制御装置において、上記受電盤及び上記制御盤を、上記昇降路のピット床から手の届く領域に配置するとともに、上記乗かごの上から手の届く領域に上記抵抗器を収納する抵抗器盤を配置し、上記受電盤及び上記制御盤と、上記抵抗器盤の間に、保全の必要ない接続手段を収納したダクト盤を配置したことを特徴とする。
【0007】
本発明によるエレベータの制御装置は、保全作業を必要とする受電盤、制御盤、及び抵抗器盤をピット床面およびかご上部から保全できる領域に配置し、保全作業のできない領域に保全作業の必要ない部品を収納したダクト盤を配置したため、昇降路内の保全作業を良好に行なうことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面によって説明する。
【0009】
図1は、本発明の一実施の形態によるエレベータの制御装置を示す斜視図である。
【0010】
かご戸4aと天井上面4bを有して昇降路1内に配置した乗かご4は、その上梁4cに主素6の一端を連結し、この主素6の他端につり合いおもり7を連結し、乗かご4はかご用レール5によって、またつり合いおもり7はおもり用レール8によってそれぞれ案内されて昇降するように構成されている。乗かご4のかご戸4aに対応する1階乗場F1〜4階乗場F4には乗場戸F1D〜F4Dがそれぞれ設けられ、また昇降路1の下部のピット3には乗かご4およびつり合いおもり7の下部に位置する緩衝装置3bがそれぞれ配置されている。
【0011】
上述したように昇降路1内に配置する制御装置は、縦長に構成されることになるため、図2に示したようにピット3から保全可能範囲Aと、かご上天井面4bから保全可能範囲Cと、両位置から保守員の手が届かない保全作業のできない領域Bとが形成されてしまう。
【0012】
そこで、昇降路1の側壁2に取り付ける制御装置を複数の盤から構成し、そのうちの少なくとも一つは保全の必要な部品が実装されておらず、接続手段で構成した盤としている。つまり、この制御装置は、図1に示したように乗かご4を昇降駆動する電力を外部から受電する受電盤NFと、乗かご4の昇降を制御する制御盤CBaと、保全の必要な部品を実装せず接続手段で構成したダクト盤DBと、乗かご4を昇降制御する際に発生する電力を消費する抵抗器を収納した抵抗器盤RBaとから構成している。
【0013】
乗かご4を昇降駆動する電力を外部から受電する受電盤NFは、かご用レール5よりも出口側に位置するピット3の側壁2に、またピット床面3aから保守員の手の届く高さ位置に取り付けている。また乗かご4の昇降を制御する制御盤CBaは、受電盤NFの上部に位置して受電盤NFと同様にピット床面3aから保守員の手の届く高さ位置に取り付けている。従って、受電盤NFおよび制御盤CBaは図2におけるピット3から保全可能範囲Aに配置したことになる。
【0014】
一方、乗かご4を昇降制御する際に発生する電力を消費する抵抗器を収納した抵抗器盤RBaは、複数の盤のうち最上部に配置して、図2におけるかご上天井面4bから保全可能範囲Cに位置させている。このような配置によって、図2に示すように制御盤CBaと抵抗器盤RBa間には、ピット床面3aおよびかご上4bのいずれからも保守員の手の届かない領域Bが発生するが、この領域Bに、保全の必要な部品を実装せず制御盤CBaと抵抗器盤RBa間を接続する接続手段を収納したダクト盤DBを配置するようにしている。
【0015】
従って、これまでと同じように高さ方向に長い制御装置となっても、図2に示したようにピット床面3aおよびかご上4bのいずれからも保守員の手の届かない領域Bに保全の必要ない部品、つまり接続手段を収納したダクト盤DBを配置したため、保全の必要な部品を収納した他の盤をピット床面3aおよびかご上4bから保守員の手の届く位置に配置することができるようになると共に、保守員の手の届かない領域Bが保全作業に悪影響を及ぼすことがない。
【0016】
制御装置は、必ずしも4つの盤から構成する必要はなく、複数の盤構成とし、その高さ方向の中間部に保全の必要ない部品を収納したダクト盤DBを配置すれば、このダクト盤DBをピット床面3aおよびかご上4bから保守員の手の届かない領域に位置させることができるので、上述した複数の盤のうちダクト盤DBを除く複数のものを一体の盤として製作してもよい。
【0017】
尚、上述した実施の形態では、ピット床面3aおよびかご上4bから手の届かない位置を保守員が手の届かない領域Bとしたが、例えばピット3に保守用作業台が設けられている場合、保守員が手の届かない領域Bの位置は変化するので、このときは、保守用作業台およびかご上4bから保守員の手の届かない領域に保全の必要ない部品である接続手段を収納したダクト盤DBを配置するとよい。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によるエレベータの制御装置は、保全作業のできない領域に保全作業の必要ない接続手段を収納したダクト盤を配置し、保全作業を必要とする受電盤、制御盤、及び抵抗器盤を、ピット床面およびかご上部から保全できる領域に配置したため、昇降路内の保全作業を良好に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるエレベータの制御装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示したエレベータの制御装置の要部拡大図である。
【図3】従来のエレベータの制御装置を示す縦断面図である。
【図4】図3に示したエレベータの制御装置の横断面図である。
【図5】図3に示したエレベータの制御装置を示す斜視図である。
【図6】図3に示したエレベータの制御装置の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 昇降路
2 側壁
3 ピット
3a ピット床面
4 乗かご
4b 天井上面
5 かご用レール
6 主素
7 つり合いおもり
8 おもり用レール
CBa 制御盤
NF 受電盤
RBa 抵抗器盤
DB ダクト盤
Claims (2)
- 乗かごが昇降する昇降路内に配置され、外部から電力を受電する受電盤と、上記昇降路内での上記乗かごの昇降を制御する制御盤と、上記乗かごの昇降制御に伴って発生する電力を消費する抵抗器とを備えたエレベータの制御装置において、
上記受電盤及び上記制御盤を、上記昇降路のピット床から手の届く領域に配置するとともに、上記乗かごの上から手の届く領域に上記抵抗器を収納する抵抗器盤を配置し、
上記受電盤及び上記制御盤と、上記抵抗器盤の間に、保全の必要ない接続手段を収納したダクト盤を配置したことを特徴とするエレベータの制御装置。 - 請求項1記載のものにおいて、上記ダクト盤を、上記抵抗器盤と上記制御盤を接続するように配置するとともに、上記抵抗器盤と、上記ダクト盤と、上記制御盤と、上記受電盤のそれぞれを、上記昇降路内の同一投影面上に互いに重ねて配置したことを特徴とするエレベータの制御装置。
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Publications (2)
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- 2001-06-05 JP JP2001169596A patent/JP3977999B2/ja not_active Expired - Lifetime
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