JP3977758B2 - 蓐瘡予防ベッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓐瘡(じょくそう)防止ベッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
蓐瘡は、床擦れ(とこずれ)と呼ばれ、人体の抵抗力が落ちているとき、長時間、同じ姿勢を続けていると、皮膚、皮下組織が圧迫され、血行障害が起こり、皮膚が懐死する現象を言う。圧迫の作用する個所では、蓐瘡はどこにでも発症し、皮下の奥まで進み、痛く、苦しいだけでなく、患部が細菌の侵入口になり、感染し、一旦蓐瘡が発症すると、直りにくい。したがって虚弱高齢者、寝たきり高齢者などにとっては、蓐瘡の予防対策が重要となっている。蓐瘡を予防する対策は、人体の圧迫を避けることである。寝たきりの老人、重症患者などは、自発的に体を動かすことができず、同じ個所に圧迫が作用し、血液の循環が悪くなり、蓐瘡が発症する。この圧迫を取り除くことが、蓐瘡予防の第一歩である。蓐瘡予防の第二の対策は、摩擦しないことである。老人の皮膚は乾燥して傷つきやすいので、皮膚を刺激しないようにし、摩擦しないことが必要である。
【0003】
蓐瘡の予防を上首尾に達成するには、蓐瘡の最大の原因である皮膚への圧迫を防ぐために、従来では、体位変換が最も有効であると考えられている。この体位変換は、理想的には2時間置きに行わなければならず、実際に、昼夜を問わず体位変換を行うことは、介護者の体力に限りがあるので、困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、蓐瘡の発症を確実に予防することができるようにした蓐瘡予防ベッドを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、人体が仰臥位で乗載され得る程度の乗載面を有する蓐瘡予防ベッドにおいて、
乗載面における少なくとも人体の仙骨が乗載される乗載部分は、
人体の長尺方向および人体の横方向に隣接する複数の領域によって形成され、
前記各領域の位置毎に相互に着脱交換可能であり、平面形状がひし形または矩形であるモジュール91が設けられ、
各モジュール91は、
乗載面の前記領域を形成する可撓性を有する合成樹脂製シートから成る袋体93と、
袋体93の環状の周縁が気密に固定される板状の基体94と、
袋体93と基体94とによって形成される空間95に部分的に収納され、合成樹脂から成る繊維状の可撓性および弾発性を有する充填物96と、
基体94に設けられ、前記空間95内で上下方向に突出、後退可能であり、袋体93の乗載面に比べて人体に接触する面積が小さく、しかも硬くてツボの指圧効果を達成し、後退した状態では指圧動作を行なわない各モジュール91毎に複数本の指圧用突片97と、
各指圧用突片97をそれぞれ昇降駆動する指圧用昇降駆動ベローズ98とを有し、
圧縮空気源66と、
前記各空間95に圧縮空気源66からの空気圧をそれぞれ供給し、前記領域を上下方向に個別的に変位駆動する2位置電磁切換え弁68と、
各2位置電磁切換え弁68から前記空間95に供給される圧縮空気の圧力をそれぞれ検出する圧力センサ69と、
各圧力センサ69からの検出出力に応答し、各2位置電磁切換え弁68の開閉および圧力制御を行なって、蓐瘡予防およびマッサージの各効果を達成するとともに、ツボの指圧効果を達成するために、前記各空間95に圧縮空気を供給する処理回路73とを含み、
指圧用昇降駆動ベローズ98を駆動し、蓐瘡予防およびマッサージの各効果を達成するとき、指圧用突片97を後退した状態に保ち、ツボの指圧効果を達成するとき、指圧用突片97を圧縮空気によって突出、後退させることを特徴とする蓐瘡予防ベッドである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、人体が仰臥位で乗載され得る程度の大きさの乗載面を有する蓐瘡予防ベッドにおいて、
乗載面における少なくとも人体の肩甲骨または仙骨が乗載される乗載部分は、
人体の長尺方向または人体の横方向に隣接する複数の領域によって形成され、
前記各領域の位置毎に相互に着脱交換可能なモジュールが設けられ、
各モジュールは、
乗載面の前記領域を形成する可撓性を有する袋体と、
袋体に流体圧を供給して前記領域を上下方向に変位駆動する前記駆動手段とを含み、
袋体内に上下方向に突出、後退可能な指圧用突片が設けられ、
この指圧用突片を昇降駆動する指圧駆動手段が設けられることを特徴とする蓐瘡予防ベッドである。
【0007】
本発明に従えば、人体が仰臥位で乗載される乗載面の少なくとも予め定める乗載部分を、駆動手段によって上下方向に変位駆動し、この変位駆動を、たとえば周期的に行い、または不定期に行う。これによって人体の特定の部位に長時間にわたって重負荷が作用することが避けられ、体重を受ける部位を、或る時間をあけて、変化されることになる。これによって血流が妨げられることはなく、蓐瘡の発症を防止することができる。前記乗載面は、背を下にし、腹を上にした仰臥位の人体とほぼ同一の大きさであってもよいが、さらに大きい寸法形状を有してもよい。上下方向に昇降変位する乗載部分は、蓐瘡が発症しやすい人体の部位であって、たとえば肩甲骨または仙骨部などであってもよく、さらに後頭部、尾骨部、踵部であり、さらに肘、大転子、膝(外側)、足首(外側)などである。
【0008】
乗載面の少なくとも一部分である乗載部分は、上下方向に個別的に駆動手段によって昇降変位駆動される隣接した複数の領域によって形成され、これによって蓐瘡の発症をさらに確実に防ぐことができる。こうして本発明では、先行技術に関連して述べた人体の体位変換を頻繁に行う必要なく、また皮膚の摩擦などの刺激が生じることなく、身体の同じ部位への圧迫を回避し、蓐瘡の予防が確実になる。
【0028】
また本発明では、後述の図17〜図23に示されるように、複数の各モジュールは、袋体に、その袋体の人体を受ける領域を上下方向に昇降変位して駆動する駆動手段としての流体圧を供給するように構成され、このような構成によってもまた、構成を簡略化してモジュールを構成することができる。
【0029】
さらに本発明では、袋体内に、指圧用突片が、たとえばマトリクス状に多数本隣接して上下の長手方向に変位駆動されるように設けられ、これによってツボを指圧して指圧効果を良好に達成することができる。こうしてツボを指圧することによって、血流を良好にし、蓐瘡を予防することができる効果が高まる。
【0035】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態の蓐瘡予防ベッド1の全体の構成を示す斜視図である。この蓐瘡予防ベッド1は基本的に、ベッド本体2と、そのベッド本体2の下部に設けられてベッド本体2を床の上方に支持する4本の脚部3と、ベッド本体2の蓐瘡予防動作を制御するコントローラとも称する制御手段4と、圧縮空気源5とを含む。コントローラ4には、リモート操作卓74が接続される。
【0036】
図2は、図1に湿される蓐瘡予防ベット1の簡略化した縦断面図である。ベッド本体2は、水平な底板7と、人体71の長尺方向(図2の左右方向)の前後に底板7から立上る端壁11,12と、人体71の仰臥位の左右方向の側壁13,14とを含み、上方に開放した収納凹所15が形成される。こうして底板7、端壁11,12および側壁13,14によって支持体16が構成される。
【0037】
支持体16の収納凹所15には、乗載台17が設けられる。この乗載台17は、人体71を少なくとも仰臥位で乗載するほぼ水平な乗載面18を有する。この乗載面18は、人体71の長尺方向19に沿って頭21から足22にわたって順次的に隣接して複数(たとえば5)の第1〜第5乗載部分23〜27が設けられる。
【0038】
第1乗載部分23には、人体71の頭21を支持する複数のモジュール31が長尺方向19および横方向20に隣接して設けられる。モジュール31は、枕モジュールで、全体の外形は通常の枕と同じ形状を成しており、かつ、モジュール32と同じ構造で若干小さいいくつかのモジュールから構成されている。第2乗載部分24にもまた、長尺方向19および横方向20に隣接して複数の第2モジュール32が設けられる。モジュール32は、約10cm角の大きさで、個別に圧力感知機能と空圧による上下動機能を備えている。特に、蓐瘡の発症しやすい、あるいは、コリが発祥しやすい腰部、肩部に重点的に配慮されている。
【0039】
第3乗載部分25には、横方向20の全長にわたって細長く伸びる第3モジュール33が長尺方向19に複数隣接して設けられる。モジュール33は、横幅がベッドの幅程度の長さを有するモジュールで、それぞれの両端部にて、圧力検知機能と空圧による上下動機能を備えている。横幅全体を上下動させたり、左右交互に上下動させることにより、若干の傾斜を持たせ、圧力を左右に変化させることもできる。
【0040】
第4乗載部分26には、長尺方向19および横方向20に隣接して複数の第4モジュール34が設けられる。モジュール34bは、指圧モジュールで、細分された個別のモジュールを上下させ、特定の部位を指圧すると同時に、全体を上下させ、モジュール32と同じ効果をもたらすことも可能である。
【0041】
さらに第5乗載部分27には、横方向20に全長にわたって伸びる複数の第5モジュール35が長尺方向19に隣接して設けられる。モジュール35は、スペースモジュールで、特に上下動の機能を必要としない場所に配置されていてもよい。これらの第1〜第5モジュール31〜35は、支持体16の収納凹所15に配置される。各モジュール32〜35は、被介護者の体格に応じて自由に組換えられる。また、指圧モジュールなど、必要により数を増やすことも可能である。実際に使用する場合は、この上に薄手のしき毛布、枕カバーを掛けることも可能である。
【0042】
第1モジュール31の乗載面は、第2〜第5乗載部分24〜27の乗載面よりも高く形成され、蓐瘡予防枕36を構成する。第1モジュール31に関して横方向20には、収納凹所15内で第2〜第5乗載部分24〜27の乗載面とほぼ面一の上面を有するブロック体27が、収納凹所15に収納される。
【0043】
図3は、第2モジュール32の斜視図である。第2モジュール32は、乗載部分32を形成する乗載部材41と、この乗載部材41を上下方向42に昇降変位駆動する駆動手段43と、この駆動手段43の下端部が取付けられる取付け座44とを含む。
【0044】
図4は、第2モジュール32の中間位置M1の状態にある縦断面図である。第2モジュール32は、高位置H1に上昇することができる。
【0045】
図5は、第2モジュール32が低位置L1の状態にある断面図である。乗載部材41は、その上面45が球の一部を形成する弾発性材料から成る上乗載部46と、その上乗載部46を支持する剛性の取付け部47とを含む。上乗載部46は、たとえば発泡ウレタンなどの発泡合成樹脂などから成ってもよく、またはゴムなどの材料から成ってもよい。
【0046】
モジュール32の駆動手段43は、望遠鏡状に上下方向に伸縮可能な筒体51と、この筒体51内に収納され、筒体51を伸縮駆動する流体圧アクチュエータであるベローズ52とを有する。筒体51は、取付け座44に立設固定された直円筒状の内筒53と、この内筒53が挿入されて上下方向に変位自在である外直円筒状の外筒54とから成る。外筒54は筒部55と、その筒部55の上端部を塞ぐ上部56とから成る。筒部55の軸線方向の長さは、内筒53の軸線方向の長さよりも長く選ばれる。
【0047】
図5は、図3および図4に示されるモジュール32の下限位置L1の状態の断面図である。外筒54の筒部55の下部57は、取付け座44の上面に当接している。上部56には、乗載部材41の取付け部47が固定される。
【0048】
ベローズ52には、筒体51の下方に延びる管継手58が接続される。この管継手58は、取付け座44およびその取付け座44が着脱交換可能に締結手段59によって固定されるベッド本体2の底板7にそれぞれ形成された挿通孔61,62を挿通する。モジュール32は、図4の実線で示される中間位置および仮想線で示される上限位置H1にベローズ52内に管継手58を介して供給される作動流体である圧縮空気によって昇降変位され、この圧縮空気の圧力がもっと低下されることによって、図5に示されるようにモジュール32の下限位置L1となる。
【0049】
締結手段59は、取付け座44を挿通するボルト63と、このボルト63に取外し可能に螺合するナット64とを含む。ベローズ52は、取付け座44の上面と外筒54の上部56の下面との間に介在され、圧縮空気によって上下方向に伸縮駆動される。第2乗載部分24には、モジュール32が横方向に行を成して隣接して配置され、長尺方向に2列、設けられる。
【0050】
図6は、第3乗載部分25を形成するモジュール33の斜視図である。モジュール33は、前述のモジュール32に類似する構成を有し、対応する部分には同一の数字に添え字aを付した参照符を用いて示す。モジュール33の乗載部材41aは、人体の横方向に細長く形成された乗載部46aと取付け部47aとを有する。取付け部47aと、細長い取付け座44aとの間には、横方向に間隔をあけて一対の駆動手段43aが介在される。各駆動手段43aの構成は、前述のモジュール32の駆動手段43と同様である。このモジュール33は、人体の長尺方向に2列、隣接して配置される。
【0051】
第4乗載部分26には、複数のモジュール34が人体の横方向に隣接して複数(たとえば4)の行を成し、長尺方向に列を成して配置される。これらのモジュール34が配置された位置のうちの1つには、図1の参照符34bで示されるモジュールが配置され、指圧効果を達成するようにしてもよい。乗載部分26のモジュール34の全ては、前述の乗載部分24のモジュール32と同様な構成を有する。
【0052】
図7は、乗載部分26に設けられる指圧効果を達成するモジュール34bを示す斜視図である。モジュール34bは、前述の実施の形態に類似し、対応する部分には同一の数字に添え字bを付して示す。このモジュール34bは、その全体の外形が、前述のモジュール32とほぼ同一の寸法を有し、注目すべきはこのモジュール34bでは、前述の乗載部材41よりも小さい乗載部材41bを、前述の駆動手段43よりも小さい駆動手段43bでそれぞれ駆動する構成を有する。モジュール34bの駆動手段43bは、前述のモジュール32と同様に、ベローズ52bを有する。モジュール34の駆動手段43cもまた、前述のモジュール32と同様なベローズ52c(図8参照)を有する。
【0053】
モジュール32の平面形状は、たとえば長尺方向10cm、左右方向10cmであり、前述の図4に示される中間位置M1に関して下限および上限の各位置L1,H1にそれぞれ3cm変位する構成であってもよい。図7に示されるモジュール34bの乗載部材41bの平面形状は、長尺方向2.5cm、横方向2.5cmの寸法を有していてもよく、駆動手段43bによる中間位置M1に関して下限位置L1および上限位置H1にはそれぞれ3cm変位可能であってもよい。このような比較的小さい乗載部材41bと、各乗載部材41bを昇降駆動する駆動手段43bを用いることによって、指圧効果を達成することができる。乗載部分26では、単一個のモジュール34bが用いられ、残余のモジュール34は、前述のモジュール32と同様な構成を有する。
【0054】
図8は、図1〜図7に示される本発明の実施の一形態の空気圧回路を示す図である。
【0055】
モジュール32,33,34,34bに備えられる各ベローズ52,52a,52c,52bには、圧縮空気源66から管路67を経て、電磁開閉弁68,68a,68c,68bから圧力センサ69,69a,69c,69bを経て、個別的に圧縮空気が、前述の上限位置H1および中間位置M1に対応した圧力で供給され、また下限位置L1に対応して圧縮空気が大気開放されて大気圧とされる。電磁開閉弁68は、たとえば2位置電磁切換え弁などによって実現されることができる。
【0056】
マイクロコンピュータによって実現される処理回路73は、圧力センサ69,69a〜69cからの検出出力を受信し、電磁開閉弁68,68a〜68cの開閉および圧力制御の動作を行う。処理回路73には、操作者によって操作される入力手段74が接続され、この入力手段74の操作によって、処理回路73は、動作の各種の態様の動作を行い、たとえば動作の開始、終了、設定圧力の変更、動作モードの変更などが設定される。
【0057】
再び図1を参照して、第5乗載部分27には、人体の長尺方向に隣接して複数のモジュール35が配置される。このモジュール35は、前述の図6に示されるモジュール33と同様な構成を有してもよいが、上下動しない構成とされてもよく、さらに後述のように指圧効果を達成する構成とされてもよい。
【0058】
第1乗載部分23のモジュール31は、前述のモジュール32と類似の構成を有し、このモジュール32の長尺方向および横方向の寸法が、人体の頭部に対応して小さく形成され、たとえば長尺方向および横方向に、たとえば5〜8cmの平面形状を有してもよい。このモジュール31の乗載面は、他の乗載部分24〜27よりも隆起して構成され、蓐瘡予防枕28を構成する。
【0059】
図9は、本発明の図1〜図8に示される実施の形態における蓐瘡予防ベッド1と、人体71との長尺方向の位置を対応して示す図である。図9(1)に示される蓐瘡予防ベッド1の第2〜第5乗載部分24〜27には、長尺方向に蓐瘡予防枕28寄りから足に向けて列のアドレスa10,a20;b30,b40;a50,a60,a70;b80,b90,b100,b110が設定される。第2乗載部分24において各列a10,a20では、横方向に個別的なモジュール32のアドレスa11〜a17;a21〜a27がそれぞれ設定される。第4乗載部分26では、各列a50〜a70毎にモジュール34,34bのアドレスa51〜a57;a61〜a67;a71〜a77が設定される。アドレスe64は、指圧効果を発揮するモジュール34bの位置に対応する。
【0060】
図9(2)は人体71の仰臥位の状態にある側面図であり、図9(3)は人体71の仰臥位の底面図である。第2乗載部分24は、人体71の肩甲骨に対応する位置である。第3乗載部分25は、肘に対応する位置である。第4乗載部分26は、大転子ならびに仙骨部および尾骨部に対応する位置である。第5乗載部分27の長尺方向で頭部寄りのアドレスb80を有するモジュール35は、膝(外側)に対応する位置である。この第5乗載部分27の長尺方向足寄りのアドレスb100,b110を有するモジュール35は、足首(外側)および踵部に対応する位置である。
【0061】
頭部21は、人体71の仰臥位で蓐瘡予防枕28に乗載され、その後頭部が受けられる。
【0062】
図10は、処理回路73による人体71の長尺方向の駆動手段43,43a〜43cの各アドレスa10,a20;b30,b40;a50,a60,a70;b80〜b110毎の時間経過に伴う上下方向の昇降動作の表1に示される第1モードにおける各パターンを示す図である。時間経過に伴って図10(1)、図10(2)および図10(3)の各パターンが実行され、再び図10(1)のパターンに戻り、このように複数(たとえばこの実施の形態では3)のパターンが、時間W1(たとえば10分〜20分)毎に順次的に繰返される。この実施の形態では、各乗載部分24〜27の上限位置H1、中間位置M1および下限位置L1が時間W1毎に順次的に足部22から頭部21に向けて波のように移動して変化し、これによって人体71のマッサージ効果が、上首尾に達成される。たとえばアドレスb110のモジュール35の駆動手段43bは、図10(1)の上限位置H1、図10(2)の中間位置M1、図10(3)の下限位置L1に時間W1毎に変化し、この図10(3)の下限位置L1から時間W1経過後、再び図10(2)の中間位置M1を経て、再び図10(1)の上限位置H1に戻り、このような各パターンが時間W1毎に周期的に繰返される。また上限位置H1は、図10(1)のように、たとえばアドレスb110から図10(2)のようにアドレスb100、図10(3)のようにアドレスb90に移り、次に図10(2)のように次のアドレスb80では下限位置L1となり、再び図10(1)においてアドレスa70では上限位置H1に戻り、このような波状の上下方向の変動が足部22から頭部21に向けて進行する動作が繰返される。
【0063】
【表1】
【0064】
図11は、処理回路73による第2乗載部分24の列アドレスa10における横方向の各アドレスa11〜a17毎のモジュール32の駆動手段43の表2に示される第2モードにおける時間W2毎のパターンを示す図である。このようなアドレスa11〜a17の横方向の動作は、列a20のアドレスa21〜a27に関連しても同様に実施され、このことはまた列a50〜a70毎のアドレスa51〜a57;a61〜a67;a71〜a77に関しても同様である。図11(1)に示されるパターンから次の時間W2経過すると、図11(2)のパターンに変化され、さらに時間W2経過すると図11(3)のパターンに変化され、再び図11(1)のパターンに時間W2の経過によって戻り、このような周期的な動作が繰返される。したがって、たとえば横方向の中央位置のアドレスa14では、駆動手段43が上限位置H2であり、時間W2経過後には、アドレスa14は、中間位置M2に変化し、そのアドレス14の左右に隣接する2つのアドレスa13,a15では、上限位置H2となる。さらに図11(2)の状態が時間W2継続された後、図11(3)では、アドレスa14は下限位置L2となり、左右に隣接するアドレスa13,a15では中間位置M2となり、さらに左右に広がって隣接するアドレスa12,a16では上限位置H2に変化する。こうしてアドレスa14に関して左右に対称に、上下方向の各位置H2,M2,L2が左右対称に広がる方向に変化し、これによってマッサージ効果がさらに良好に達成される。
【0065】
【表2】
【0066】
図10および図11における上限位置H1,H2は、同一の値であってもよいが異なる値であってもよく、また中間位置M1,M2は同一の値であってもよいが、異なっていてもよく、さらに下限位置L1,L2は同一の値であってもよいが異なる値であってもよい。M2の上下の各位置H2,L2は、たとえば2cmの変位量であってもよい。
【0067】
図12は、処理回路73の図10に示される第1モードの動作を説明するためのフローチャートである。ステップr1において図10(1)の第1パターンの動作状態をステップr2の時間W1だけ保った後、次のステップr3では、図10(2)の第2パターンの状態をステップr4で時間W1だけ保ち、さらにステップr5では、図10(3)の第3パターンをステップr6の時間W1だけ保つ。さらにステップr7では再び図10(2)の第2パターンをステップr8の時間W1だけ保つ。こうして一連の動作を終了し、ステップr1から始まる動作が繰返し周期的に実行される。こうしてマッサージ効果が行われる。
【0068】
図13は、処理回路73の図11に示される第2モードの動作を説明するためのフローチャートである。ステップs1において図11(1)に示される第1パターンの状態がステップs2の時間W2だけ保たれ、次にステップs3では図11(2)の第2パターンがステップs4の時間W2だけ保たれ、さらにステップs5では図11(3)の第3パターンがステップs6の時間W2だけ保たれて、一連の動作を終了し、再びステップs1に戻り、こうして繰返し周期的な動作が実行される。こうしてマッサージ効果が達成される。乗載部分24におけるアドレスa10のモジュールだけでなく、長尺方向に隣接するアドレスa20のモジュールに関しても、図13と同様な動作が行われる。
【0069】
図14は本発明の実施の他の形態の一部の縦断面図である。図14に示される実施の形態は、前述の図1〜図13の実施の形態に類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。注目すべきは、この図14に示される実施の形態では、前述の図10(1)の蓐瘡予防ベッド1の第5乗載部分27におけるアドレスb90,b100は、マッサージ効果を達成するために、カム機構76,77を備えるモジュール35によって実現されるアドレスb90のモジュール35では、カム機構76は、支持体78に駆動軸79が人体71の長尺方向(図14の左右方向、図9(1)の上下方向)に延びる水平な軸線まわりに回転自在に設けられ、モータ81によって回転駆動される。駆動軸79には、長尺方向、すなわち駆動軸79の軸線方向に隣接して複数の周面カム82が固定される。
【0070】
図15は、周面カム82の正面から見た断面図である。周面カム82は、扁平な板状であり、そのカム面83は、駆動軸79の角変位によって、マッサージ用乗載部材84が上下方向に昇降変位駆動されるリフトを達成する。マッサージ用乗載部材84は、周面カム82のカム面83に接触して駆動されるホロアとして働く。マッサージ用乗載部材84は、上下に変位自在に、案内部材85によって案内される。
【0071】
図16は、本発明の実施の他の形態の一部の簡略化した平面図である。この図16に示される実施の形態は、前述の図1〜図13ならびに図14および図15に示される実施の各形態に類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。注目すべきはこの実施の形態では、アドレスb90,b100の各モジュール35は、前述の図14および図15に示される実施の形態に類似する構成を有するが、駆動軸79の軸線は、人体71の左右方向である横方向(図16の左右方向)に延びる。前述の実施の形態の対応する部分には同一の参照符に添え字aを付して示す。図16の実施の形態によれば、人体71の後下腿部を、その人体71の長尺方向に異なる上下方向のパターンで駆動して昇降変位し、マッサージ効果をさらに効果的に達成することができる。
【0072】
蓐瘡予防枕28もまた、人体71の長尺方向および横方向に隣接して配置された複数のモジュール31によって、乗載部分23の一部を構成し、人体71の後頭部を受ける。各モジュール31は、前述のモジュール32に類似した構成を有してもよく、このモジュール32に比べて小形に構成され、後頭部の蓐瘡の発症を防ぐ。
【0073】
図17は、本発明の実施のさらに実施の形態のベッド本体2eを示す斜視図である。この実施の形態は、前述の実施の形態に類似し、対応する部分には同一の参照符に添え字eを付して示す。
【0074】
図18は、モジュール91の斜視図である。斜線を施して示すモジュール91の平面形状は、ひし形であってもよいが、長方形、正方形などの矩形であってもよい。
【0075】
図17および図18に示される実施の形態では、モジュール91は、人体の長尺方向19および横方向20に隣接して配置され、人体71の仙骨部、尾骨部に対応する位置に配置される。そのほかのモジュール92は、モジュール91と同様な平面形状を有し、またそのモジュール91の平面形状の一部の構成を有する。モジュール91,92は、前述の実施の形態と同様にベッド本体2eの前述の収納凹所15に収納される。
【0076】
図19は、モジュール91の構成を示す断面図である。モジュール91は、人体が乗載される乗載面の乗載部分の複数の各領域を形成し、各領域の位置毎に、相互に着脱交換可能であり、このことはモジュール92に関しても同様に着脱交換可能とされる。モジュール91は、乗載面の前記領域を形成する可撓性を有する袋体93と、この袋体93の環状の周縁が気密に固定される板状の基体94とを含む。袋体93は、たとえば合成樹脂製シートなどから成ってもよい。袋体93と基体94とによって形成される空間95には、繊維状の可撓性を有する弾発的な充填物96が部分的に収納される。この空間95には、管継手58が連結され、圧縮空気源66および電磁開閉弁68を介して圧縮空気が前述の実施の形態と同様に圧力制御されて供給される。充填物96は、合成樹脂または金属などから成る繊維状または線状に形成されてもよく、また綿などから成ってもよい。このような充填物96は、可撓性および弾発性を有し、人体71に接触し、人体71を損傷する恐れはなく、蓐瘡予防に効果的である。圧縮空気源66、電磁開閉弁68および管継手58、さらには圧力センサ69および処理回路73などは、袋体93の空間95に空気圧を供給して前記領域を上下方向に変位駆動する駆動手段として働く。
【0077】
こうしてモジュール91の袋体93の乗載面の上下方向の昇降変位駆動によって前述の実施の形態と同様に蓐瘡予防効果が達成される。さらにマッサージ効果を併せて達成することもできる。
【0078】
モジュール91の指圧効果を達成するために、基体94には、袋体93の空間95内で上下方向に突出、後退可能な指圧用突片97が各モジュール91毎に複数本設けられる。各指圧用突片97は、指圧用昇降駆動手段98によってそれぞれ昇降駆動される。昇降駆動手段98は、前述のベローズによって実現され、圧縮空気によって昇降変位する。
【0079】
図20は、モジュール91の空間95内に前述の図19における状態よりもさらに圧縮空気を供給した状態を示す断面図である。空間95内の圧縮空気の供給量、したがって供給圧力を、処理回路73によって制御し、前述のように蓐瘡予防、マッサージの各効果を達成することができる。図19および図20に示されるモジュール91の動作状態では、指圧用突片97は後退した状態に保たれ、指圧動作は行われていない。
【0080】
図21は、モジュール91による指圧動作を行う状態を示す断面図である。袋体93の空間95には圧縮空気が供給され、人体の一部の重量を受ける。指圧駆動手段98によって指圧用突片97が図21の実線で示されるように後退され、また仮想線99で示されるように突出し、これによってツボの指圧効果が効果的に達成される。このような指圧用突片97は、袋体93の乗載面に比べて人体に接触する面積が小さく、しかも硬いので、指圧効果が良好である。
モジュール92もまたモジュール91と同様に構成されてもよい。
【0081】
図22は本発明の実施の一形態の蓐瘡予防ベッド101の簡略化した平面図であり、図23は図22に示される蓐瘡予防ベッド101の簡略化した側面図である。蓐瘡予防ベッド101は、前述の図1〜図19に示される本発明の実施の形態に類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。蓐瘡予防ベッド101において、人体71の頭部21と体幹102とが乗載される第1乗載部分103と、下肢104が乗載される第2乗載部分105とは、上下方向に相互に個別的に変位駆動可能である。これらの第1および第2乗載部分103,105は、人体71が仰臥位で乗載され得る程度の大きさの乗載面を形成する。第1および第2乗載部分103,105を形成するベッド部分107,108は、支持手段111,112によってそれぞれ昇降変位可能である。
【0082】
図24は、図22および図23に示される蓐瘡予防ベッド101の動作状態を示す簡略化した側面図である。ベッド部分107,108の第1乗載部分103および第2乗載部分105は、図24(1)では一水平面内にある。ベッド部分107は、前述の実施の形態における第1〜第4乗載部分を有し、もう1つのベッド部分108は前述の第5乗載部分27を形成する。
【0083】
人体71が、たとえば寝たきりの老人、患者であり、おしめを装着しており、そのおしめを交換する際には、ベッド部分107に対してもう1つのベッド部分108を、図24(2)に示されるように支持手段112によって上昇する。こうしてベッド部分107の端部114とベッド部分108の端部115との間に空間116が形成され、人体71の上の洗浄液、水などを用いる清拭作業およびおしめの交換作業を、容易に行うことができる。
【0084】
図25は、ベッド部分108を昇降する昇降手段である支持手段112の構成を示す簡略化した斜視図である。支持手段112は、ベッド部分108の両側部に、ねじ駆動されるリンク機構118,119が設けられ、ハンドル120の作業者による回転駆動によってベッド部分108を病室の床に対して昇降駆動することができる。リンク機構118,119は同様な構成を有し、リンク機構119の対応する部分には、リンク機構118の対応する部分の数字に添え字gを付して示す。リンク機構118において第1リンク122の一端部はピン123によってベッド部分108の足部に角変位可能にピン結合され、このリンク122の下端部は、ブロック体124にピン結合される。リンク125の一端部は、ベッド部分108を支持し、人体71の長尺方向に摺動部126によって摺動自在である。リンク125の他端部は、ブロック体127にピン結合される。
【0085】
リンク128の一端部は、ブロック体127にピン結合され、その他端部の摺動部129は床に設けられた案内部材131によって、人体71の長尺方向に摺動して移動することができる。リンク132の一端部はブロック体124にピン結合され、他端部は案内部材131にピン結合される。
【0086】
図26は、ブロック体124とその付近の簡略化した斜視図である。ブロック体124にはめねじ134が形成され、ねじ棒135が螺合する。参照符136で示されるピンによって、リンク122,132がピン結合される。ねじ棒135は人体71の長尺方向に水平に延びる。ブロック体127もまた、ブロック体124と類似の構成を有し、ねじ棒135が1方向に回転されることによってブロック体124,127が近接方向に移動し、ねじ棒135が逆方向に回転されることによってブロック体124,127が離反方向に変位する。ねじ棒135の一端部には風車141が取付けられ、この風車141は、風車142に噛合う。風車142,142gは、駆動軸143に固定され、この駆動軸143は、支柱145,145gに水平な軸線回りに回転可能に支持される。駆動軸143は、前述のハンドル120によって回転操作される。こうしてハンドル120を回転駆動し、駆動軸143が回転され、風車142,141を経てねじ棒135が一方向または逆方向に回転駆動されることになる。したがってリンク機構118はベッド部分108を昇降駆動する。もう1つのリンク機構119も、リンク機構118と同様に動作する。支持体112は、そのほかの構成によって実現されてもよい。
【0087】
【発明の効果】
本発明によれば、蓐瘡発症の最大の原因である人体の皮膚への圧迫を抑制し、従来から行われている体位変換などを必要とすることなく、また皮膚を摩擦することなく、蓐瘡の予防を確実に行うことができるようになる。こうして寝たきり老人、入院患者の蓐瘡を予防することができるようになるので、介護者の援助となる蓐瘡予防ベッド、蓐瘡予防枕を実現することができる。また指圧用突片を突出させることによって、ツボの指圧効果が効果的に達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の蓐瘡予防ベッド1の全体の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に湿される蓐瘡予防ベット1の簡略化した縦断面図である。
【図3】第2モジュール32の斜視図である。
【図4】第2モジュール32の中間位置M1の状態にある縦断面図である。
【図5】第2モジュール32が低位置L1の状態にある断面図である。
【図6】第3乗載部分25を形成するモジュール33の斜視図である。
【図7】乗載部分26に設けられる指圧効果を達成するモジュール34bを示す斜視図である。
【図8】図1〜図7に示される本発明の実施の一形態の空気圧回路を示す図である。
【図9】 本発明の図1〜図8に示される参考例における蓐瘡予防ベッド1と、人体71との長尺方向の位置を対応して示す図である。
【図10】処理回路73による人体71の長尺方向の駆動手段43,43a〜43cの各アドレスa10,a20;b30,b40;a50,a60,a70;b80〜b110毎の時間経過に伴う上下方向の昇降動作の第1モードにおける各パターンを示す図である。
【図11】処理回路73による第2乗載部分24の列アドレスa10における横方向の各アドレスa11〜a17毎のモジュール32の駆動手段43の第2モードにおける時間W2毎のパターンを示す図である。
【図12】処理回路73の図10に示される第1モードの動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】処理回路73の図11に示される第2モードの動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】本発明の実施の他の形態の一部の縦断面図である。
【図15】周面カム82の正面から見た断面図である。
【図16】本発明の実施の他の形態の一部の簡略化した平面図である。
【図17】本発明の実施のさらに実施の形態のベッド本体2eを示す斜視図である。
【図18】モジュール91の斜視図である。
【図19】モジュール91の構成を示す断面図である。
【図20】モジュール91の空間95内に前述の図19における状態よりもさらに圧縮空気を供給した状態を示す断面図である。
【図21】モジュール91による指圧動作を行う状態を示す断面図である。
【図22】本発明の実施の一形態の蓐瘡予防ベッド101の簡略化した平面図である。
【図23】図22に示される蓐瘡予防ベッド101の簡略化した側面図である。
【図24】図22および図23に示される蓐瘡予防ベッド101の動作状態を示す簡略化した側面図である。
【図25】ベッド部分108を昇降する昇降手段である支持手段112の構成を示す簡略化した斜視図である。
【図26】ブロック体124とその付近の簡略化した斜視図である。
【符号の説明】
1,101 蓐瘡予防ベッド
2 ベッド本体
4 制御手段
8,71 人体
15 収納凹所
16 支持体
17 乗載体
18 乗載面
19 長尺方向
20 横方向
23〜27 乗載部分
28 蓐瘡予防枕
31〜35 モジュール
36 蓐瘡予防枕
41 乗載部材
42 上下方向
43 駆動手段
44 取付け座
51 筒体
52 ベローズ
66 圧縮空気源
68 電磁開閉弁
69 圧力センサ
73 処理回路
76,77 カム機構
84 マッサージ用乗載部材
91,92 モジュール
93 袋体
94 基体
95 空間
96 充填物
97 指圧用突片
98 指圧駆動手段
103 第1乗載部分
105 第2乗載部分
107,108 ベッド部分
111,112 支持手段
118,119 リンク機構
Claims (1)
- 人体が仰臥位で乗載され得る程度の乗載面を有する蓐瘡予防ベッドにおいて、
乗載面における少なくとも人体の仙骨が乗載される乗載部分は、
人体の長尺方向および人体の横方向に隣接する複数の領域によって形成され、
前記各領域の位置毎に相互に着脱交換可能であり、平面形状がひし形または矩形であるモジュール91が設けられ、
各モジュール91は、
乗載面の前記領域を形成する可撓性を有する合成樹脂製シートから成る袋体93と、
袋体93の環状の周縁が気密に固定される板状の基体94と、
袋体93と基体94とによって形成される空間95に部分的に収納され、合成樹脂から成る繊維状の可撓性および弾発性を有する充填物96と、
基体94に設けられ、前記空間95内で上下方向に突出、後退可能であり、袋体93の乗載面に比べて人体に接触する面積が小さく、しかも硬くてツボの指圧効果を達成し、後退した状態では指圧動作を行なわない各モジュール91毎に複数本の指圧用突片97と、
各指圧用突片97をそれぞれ昇降駆動する指圧用昇降駆動ベローズ98とを有し、
圧縮空気源66と、
前記各空間95に圧縮空気源66からの空気圧をそれぞれ供給し、前記領域を上下方向に個別的に変位駆動する2位置電磁切換え弁68と、
各2位置電磁切換え弁68から前記空間95に供給される圧縮空気の圧力をそれぞれ検出する圧力センサ69と、
各圧力センサ69からの検出出力に応答し、各2位置電磁切換え弁68の開閉および圧力制御を行なって、蓐瘡予防およびマッサージの各効果を達成するとともに、ツボの指圧効果を達成するために、前記各空間95に圧縮空気を供給する処理回路73とを含み、
指圧用昇降駆動ベローズ98を駆動し、蓐瘡予防およびマッサージの各効果を達成するとき、指圧用突片97を後退した状態に保ち、ツボの指圧効果を達成するとき、指圧用突片97を圧縮空気によって突出、後退させることを特徴とする蓐瘡予防ベッド。
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