JP3977650B2 - 決済処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、客が所持する携帯電話,PDA(Personal Digital Assistants)等の携帯機器から決済に必要な情報を取得し、この取得した決済情報に基づいて、その客との商取引決済処理を行なう決済処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、商店での商取引決済としては、現金,プリペイド,クレジット,デビット,電子マネー等が知られている。このうち、現金以外の決済では、従来、ICカードや磁気カードなどのカード状記録媒体が用いられていた。
【0003】
すなわち、プリペイドや電子マネーの場合には、残高情報が記録されたカード状記録媒体が用いられており、決済処理装置は、買物客が所有するカード状記録媒体から残高情報を読取ると、その残高情報から当該買物客との商取引の代金を引き去ることによって決済を完了させていた。クレジットの場合には、クレジット会員を特定するためのクレジットカード番号が記録されたカード状記録媒体が用いられており、決済処理装置は、買物客が所有するカード状記録媒体からクレジットカード番号を読取ると、クレジットカード発行会社にクレジットの認証問合せを行ない、クレジットが承認されると決済を完了させていた。デビットの場合には、金融機関の口座を特定するためのキャッシュカード番号が記録されたカード状記録媒体が用いられており、決済処理装置は、買物客が所有するカード状記録媒体からキャッシュカード番号を読取ると、金融機関に代金の引落とし請求を行ない、該当する口座から商取引の代金が引き落とされたことを確認すると決済を完了させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来においては、現金以外の決済ではその決済に対応したカード状記録媒体を買物客がそれぞれ所持していなければならず、買物客にとって大変に煩わしいものであった。その一方で、近年では携帯電話の普及率に目覚しいものがあり、多くの買物客が携帯電話を所持している。また、携帯電話の多機能化も進んでおり、最近ではブルートゥースなる近距離無線通信に対応した通信インタフェースを内蔵して、パーソナルコンピュータ等の電子機器と無線でデータ通信を行なえるようになった携帯電話も実用化されている。また、PDAと称される携帯型の情報機器の中にも、ブルートゥースを内蔵して無線通信を可能にしたものがある。
【0005】
そこで、携帯電話,PDA等の携帯機器の内部メモリで、決済用のカード状記録媒体に記録されている決済に必要な情報を記憶するようにし、この決済に必要な情報を決済処理装置が無線通信を利用して読込んで商取引を決済させることによって、カード状記録媒体を不要にする決済方法が考えられていた。
【0006】
しかしこの決済方法を実用化するにあたっては、次のような解決しなければならない技術的な課題があった。すなわち、携帯機器と決済処理装置との間のデータ転送に無線通信を利用するため、たとえブルートゥース等の近距離無線通信を採用したとしても、決済処理装置は同時に複数名の買物客がそれぞれ所持している携帯機器と通信可能となる場合がある。このような場合には、決済処理装置側でどの携帯機器から決済に関する情報を取得すればよいのかを特定する必要があり、簡単かつ確実に特定できるようにしなければならなかった。
【0007】
本発明はこのような事情に基づいてなされたものであり、その目的とするところは、各買物客がそれぞれ所持している携帯機器のなかから商取引を決済する買物客の携帯機器を簡単かつ確実に特定できる決済処理装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、携帯機器と無線通信を行なう無線部と、この無線部で携帯機器から商取引の決済に必要な情報を受信して決済処理を行なう決済処理装置本体と、携帯機器を保持する機器保持体とを具備する。そして、機器保持体で携帯機器を保持したことを機器検知手段が検知したことを条件に、無線部から携帯機器探索信号を発信し、この探索信号に対する携帯機器からの応答信号の受信電界強度を、機器別受信電界強度測定手段により携帯機器毎に測定する。そして、この機器別電界強度測定手段により測定された電界強度が最も強い携帯機器を機器保持体で保持された携帯機器であると保持機器認識手段により認識する。かくして、決済処理装置本体は、保持機器認識手段により認識された携帯機器から無線部を介して商取引の決済に必要な情報を受信して決済処理を行なうようにしたものである。なお、機器保持体は、無線部を内蔵することが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態は、近距離無線通信規格の1つであるブルートゥース対応の携帯電話を用いて、POS(Point Of Sales:販売時点情報管理)ターミナルがデビットによる決済を処理する場合である。
【0010】
図1は本実施の形態のシステム全体図である。図1において、符号1は決済処理装置本体として機能するPOSターミナルであり、上位装置として機能するストアコンピュータ2とLAN(Local Area Network)3で接続されている。ストアコンピュータ2には、各種金融機関のホストシステム4が専用のネットワーク5を介して接続されており、POSターミナル1は、ストアコンピュータ2を介して各種金融機関のホストシステム4とデータ通信を行ない、デビットによる商取引の決済を処理できるようになっている。
【0011】
図1において、符号6は携帯電話7を保持する機器保持体としての携帯電話スタンドであり、通信ケーブル8によってPOSターミナル1に接続されている。携帯電話スタンド6とPOSターミナル1の斜視図を図2に示す。また、携帯電話7を保持した状態の携帯電話スタンド6の正面図と側面図をそれぞれ図3の(a),(b)に示す。
【0012】
POSターミナル1は、図2に示すように、正面側にキーボード11とオペレータ用のディスプレイ12を設け、背面側に客用表示器13を設けている。また、レシート等を印字するためのプリンタ14を内蔵しており、このプリンタによって印字されたレシートをレシート発行口15から発行するようになっている。また、自動開放機構を有したドロワ16を一体的に形成しており、このドロワ16内に現金等を収容するようになっている。キーボード11には、買物客が買上げる商品を登録するためのキーの他、その買物客との商取引を現金方式で決済することを宣言する預/現計キー17や、携帯電話7を用いたデビットで決済することを宣言する携帯キー18等が設けられている。
【0013】
携帯電話スタンド6は、図2及び図3に示すように、1台の携帯電話7を上方から挿入可能な開口部61と、この開口部61から挿入された携帯電話7を立てた状態で保持する携帯電話保持部62と、この携帯電話保持部62で携帯電話7を保持したことを検知する機器検知手段としての携帯電話センサ63と、携帯電話保持部62で保持されている携帯電話7の取外し禁止を表示する表示部64とを備えている。また、携帯電話保持部62の近傍にブルートゥース規格による無線通信を制御するブルートゥースモジュール65を内蔵している。携帯電話センサ63は、例えば反射型のフォトインタラプタであり、発光素子からの光が携帯電話保持部62にて保持された携帯電話7に反射して戻ってきたことを受光素子で検出したとき、携帯電話保持部62で携帯電話7を保持したことを検知する。表示部64は、例えば発光ダイオードであり、携帯電話7の取外し禁止状態のとき点灯して報知する。ブルートゥースモジュール65は、受信電波の電解強度を測定するRSSI(Receive Signal Strength Indicator:受信電界強度)測定回路66を装備している。
【0014】
図4は本実施の形態で使用される携帯電話7の要部構成を示すブロック図である。すなわち携帯電話7は、制御部本体としてCPU(Central Processing Unit)21を内蔵している。また、プログラム等の固定的データが格納されたROM(Read Only Memory)22、各種データを格納するメモリエリアが形成されるRAM(Random Access Memory)23、携帯電話基地局との間の無線通信を行なう無線回路24、送話部25から入力された音声信号を電気信号に変換する機能と電気信号を音声信号に変換して受話部26に出力する機能とを有する電話回路27、フックボタン,ダイヤルボタン,ファンクション選択ボタン等が配設された操作部28の操作により生じる信号を入力する操作部入力回路29、液晶ディスプレイ等の表示部30に対する画面表示を制御する表示コントロール回路31等の他、ブルートゥースモジュール32を携帯電話7は内蔵している。そしてCPU21と、ROM22,RAM23,無線回路24,電話回路27,操作部入力回路29,表示コントロール回路31及びブルートゥースモジュール32とを、アドレスバス,データバス等のバスライン33で接続している。ブルートゥースモジュール32,65には、それぞれ固有のIDとなるBluetoothアドレスが、EthernetデバイスのMACアドレスと同様に割振られている。
【0015】
このように構成されたプルートゥース対応の携帯電話7は、図5に示すように、携帯電話固有の機器識別情報である携帯電話番号と、デビット決済に必要な情報であるキャッシュカード番号とを、RAM23に記憶している。
【0016】
図6はPOSターミナル1の要部構成を示すブロック図である。すなわちPOSターミナル1は、制御部本体としてCPU41を内蔵している。また、プログラム等の固定的データが格納されたROM42、各種データを格納するメモリエリアが形成されるRAM43、現在の日付及び時刻を計時する時計部44、前記LAN3を介してのデータ通信を制御するLANインタフェース45、前記キーボード12から操作キーに対応したキー信号を取込むキーボードコントローラ46、前記オペレータ用ディスプレイ12の表示を制御する第1の表示コントローラ47、前記客用表示器13の表示を制御する第2の表示コントローラ48、前記プリンタ14の印字動作を制御するプリンタコントローラ49及び前記ドロワ16の自動開放機構に開放指令信号を出力するI/Oポート50等の他、前記携帯電話スタンド6に内蔵されたブルートゥースモジュール65と通信ケーブル8を介してデータ通信を行なう無線インタフェース51と、同通信ケーブル8を介して携帯電話スタンド6に設けられた携帯電話センサ63から信号を入力するとともに、同じく携帯電話スタンド6に設けられた表示部64に駆動信号(抜取禁止信号)を出力するI/Oポート52とを、POSターミナル1は内蔵している。そしてCPU41と、ROM42,RAM43,時計部44,LANインタフェース45,キーボードコントローラ46,第1の表示コントローラ47,第2の表示コントローラ48,プリンタコントローラ49,I/Oポート50,無線インタフェース51及びI/Oポート52とを、アドレスバス,データバス等のバスライン53で接続している。
【0017】
かかる構成のPOSターミナル1は、図7に示すように、ブルートゥースモジュール65の無線通信エリア内に位置するブルートゥース対応携帯電話7のBluetoothアドレスと、当該携帯電話7から受信した電波の受信電界強度とを記憶する受信電界強度判定テーブル70を、RAM43に形成している。
【0018】
しかして、POSターミナル1のCPU41は、キーボードの携帯キー18が入力されると、図9の流れ図に示す携帯キー処理を実行するように、プログラム構成されている。すなわちCPU41は、携帯キー処理を開始すると、先ず、ST(ステップ)1として1商取引として売上げる商品が登録されているか否かを、例えば1商取引として売上げる商品の1点目の登録に応じてセットされ、当該商取引の決済終了に応じてリセットされる登録中フラグの状態から判断する。ここで、商品登録されていないと判断した場合にはエラーとして、この携帯キー処理を終了する。
【0019】
ST1にて商品登録有りと判断した場合には、この商品登録が行なわれた商取引の決済としてブルートゥース対応携帯電話7が記憶しているキャッシュカード番号に基づいたデビット決済が宣言されたので、CPU41は、ST2としてRAM43の受信電界強度判定テーブル70をクリアする。また、ST3として例えばRAM43に形成したカウンタエリアのカウントデータnを“0”にリセットする。
【0020】
次に、CPU41は、ST4として携帯電話スタンド6の携帯電話保持部62にて携帯電話7が保持されるのを待機する。そして、I/Oポート52に入力される携帯電話センサ63の信号により、携帯電話保持部62にて携帯電話7が保持されたことを検知すると、ST5としてI/Oポート52から携帯電気スタンド9の表示部64に抜取禁止信号を送信して、表示部64を点灯動作させる。
【0021】
また、CPU41は、ST6として無線インタフェース51を介してブルートゥースモジュール65を動作させて、Bluetoothデバイス検索信号を無線発信させる。このBluetoothデバイス検索信号は、ブルートゥース対応の携帯電話7によって受信される。そして、このBluetoothデバイス検索信号を受信した携帯電話7は、ブルートゥースモジュール32を動作させて、所定のBluetoothアドレスデータを含む応答信号を返信するようになっている。
【0022】
そこでCPU41は、ST7として携帯電話7からの応答信号を待機する。そして、携帯電話スタンド6のブルートゥースモジュール65にて携帯電話7からの応答信号を受信したことを、無線インタフェース51に入力される信号により検知したならば、ST8として前記カウントデータnを“1”だけカウントアップする。また、ST9として応答信号に含まれるBluetoothアドレスデータとともに、ブルートゥースモジュール65内のRSSI測定回路66により測定された同応答信号の受信電界強度を、通信ケーブル8を介して取得する。そして、ST10として受信電界強度判定テーブル70のn番目エリア(nはカウントデータnの値)に、ブルートゥースモジュール65から取得したBluetoothアドレスデータと受信電界強度とを記録する。
【0023】
CPU41は、携帯電話7から応答信号を受信する毎に、上記ST8乃至ST10の処理を繰り返す。そして、ST11として機器探索信号を送信後、一定時間が経過したことを確認すると、ST12として前記携帯電話スタンド6の表示部64に送信していた抜取禁止信号を停止する。また、ST13として受信電界強度判定テーブル70をサーチして、受信電界強度が最も強い値を示すBluetoothデバイスを選択し、携帯電話スタンド6で保持された携帯電話として認識する。なお、ST14としてブルートゥースモジュール32の異常等により受信電界強度判定テーブル70にデータが格納されておらず、携帯電話7を選択できない場合にはエラーとして、この携帯キー処理を終了する。
【0024】
ST13にて携帯電話7を選択できた場合には、ST15としてその選択した携帯電話7のBluetoothアドレスデータを受信電界強度判定テーブル70から取得する。そして、このBluetoothアドレスデータを相手先アドレスとしてブルートゥースモジュール65を動作させて、無線接続処理を行なう。これにより、当該Bluetoothアドレスが割り当てられた携帯電話7とPOSターミナル1とがブルートゥース規格による無線通信により接続され、携帯電話7の表示部30に決済の承認を求めるメッセージ(例えば「決済してよろしいですか?」)が表示されるので、当該携帯電話7の所有者は、決済を承認するか否かを操作部28から入力することになる。
【0025】
そこでCPU41は、ST16として無線接続された携帯電話7からの決済承認応答を待機する。そして、決済承認応答を受信した場合には、ST17として当該携帯電話7からそのRAM23に記憶されているキャッシュカードのカード番号を読込んで、デビット決済処理を実行する。これに対し、決済承認応答を受信できなかった場合にはエラーとして、この携帯キー処理を終了する。
【0026】
このように本実施の形態においては、ブルートゥース対応の携帯電話7と無線通信を行なう無線部としてブルートゥースモジュール65を内蔵した携帯電話スタンド6をPOSターミナル1の近傍に設置し、携帯電話スタンド6とPOSターミナル1との間を通信ケーブル8で接続している。また、携帯電話スタンド6に、携帯電話7を携帯電話保持部62で保持したことを検知する機器検知手段として携帯電話センサ63を設けている。そして、携帯キー18の入力により携帯電話7を用いたデビット決済する宣言がPOSターミナル1でなされると、携帯電話スタンド6の携帯電話保持部62で携帯電話7が保持されたと携帯電話センサ63によって検知されたことを条件に、ブルートゥースモジュール65からBluetoothデバイス検索信号を無線発信する。そして、このBluetoothデバイス検索信号に対する応答信号をブルートゥース対応の携帯電話7から受信したならば、その応答信号の受信電界強度を当該携帯電話7のBluetoothアドレスとともにBluetoothデバイス別に強度判定テーブル70に記録する(機器別受信電界強度測定手段)。
【0027】
しかる後、強度判定テーブル70を参照して受信電界強度が最も強いBluetoothアドレスを選択し、このBluetoothアドレスが割り当てられているブルートゥースモジュール32内蔵の携帯電話7を携帯電話スタンド6の携帯電話保持部62で保持された携帯電話として認識する(保持機器認識手段)。そして、ブルートゥースモジュール65を動作させてその選択した携帯電話7とブルートゥース規格による無線通信により接続し、当該携帯電話7からデビット決済のためにキャッシュカードのカード番号を読込んで、デビット決済処理を実行するようになっている。
【0028】
例えば今、図10に示すように、POSターミナル1と携帯電話スタンド6とが設置されているチェックアウトカウンタ80で、キャッシャ81が買物客Aの購入商品をPOSターミナル1に登録処理したとする。ここで、買物客Aがブルートゥース対応の携帯電話7aを用いてデビット決済することを申し出ると、キャッシャAは、携帯キー18を押下するとともに、買物客Aに携帯電話7aを携帯電話スタンド6の開口部61から挿入するように説明する。このとき、POSターミナル1の客用表示器13に、図11に示すように、携帯電話7aを携帯電話スタンド6の開口部61から挿入することを説明するメッセージを自動的に表示させるようにすると、買物客Aの理解が得られやすく効果的である。
【0029】
さて、買物客Aが携帯電話7aを携帯電話スタンド6の開口部61から挿入すると、携帯電話センサ63が携帯電話保持部62で携帯電話7が保持されたことを検知する。これに応じて、携帯電話スタンド6の表示部64が点灯して、携帯電話7aの抜取り禁止を表示する。また、携帯電話スタンド6に内蔵されたブルートゥースモジュール32からBluetoothデバイス検索信号が無線発信される(図8のS0)。このとき、図10に示すように、ブルートゥースモジュール32の無線通信エリア内に買物客A以外に、ブルートゥース対応の携帯電話7b〜7gをそれぞれ携帯している6人の買物客B,C,D,E,F,Gが居たとする。そうすると、携帯電話スタンド6にて保持されている携帯電話7aは勿論のこと、他の客B〜Gがそれぞれ所持している携帯電話7b〜7gからも応答信号が返信される(図8のS1〜S7)。これにより、強度判定テーブル70には、各携帯電話7a〜7gのBluetoothアドレスと、それに対応して応答信号の受信電界強度とが記録される。
【0030】
この場合において、通常は、ブルートゥースモジュール32に最も近いところにある携帯電話、つまり携帯電話スタンド6で保持されている携帯電話7aからの応答信号の受信電界強度が最も強くなる。そこで本実施の形態では、応答信号の受信電界強度が最も強い携帯電話を、携帯電話スタンド6で保持されている携帯電話、すなわちデビット決済を申し出た買物客Aの携帯電話7aであると認識する。そして、この携帯電話7aとPOSターミナル1とをブルートゥース規格で無線通信接続して、携帯電話7aからキャッシュカード番号をPOSターミナル1に読み込み、デビット決済処理が行なわれる。
【0031】
今、図10の例において、携帯電話スタンド6で保持されている携帯電話7aからの応答信号の受信電界強度が最も強かったとする。そうすると、この携帯電話7aが選択され、POSターミナル1とブルートゥース規格で無線通信接続される。すなわち、POSターミナル1側のブルートゥースモジュール65から携帯電話7aに接続要求信号が送信される(図8のS8)。また、携帯電話スタンド6の表示部64が消灯して、携帯電話7aの抜取り禁止を解除する。そこで、買物客Aは携帯電話7aを携帯電話保持部62から抜き取る。このとき、携帯電話7aの表示部30に決済の承認を求めるメッセージが表示されるので、買物客Aは操作部28を操作して決済を承認する。そうすると、携帯電話7aのブルートゥースモジュール32から承認応答信号S送信され(図8のS9)、これに応じて、POSターミナル1側のブルートゥースモジュール65から決済情報問合せ信号が送信される(図8のS10)。これにより、携帯電話7Aからデビットカード番号がPOSターミナル1に送信され(図8のST11)、当該買物客aとの商取引がデビット決済される。
【0032】
このように、本実施の形態によれば、ブルートゥース対応の携帯電話7aを用いてデビット決済する買物客Aが、その携帯電話7aを携帯電話スタンド6に立てかけるだけで、各買物客A〜Gがそれぞれ所持している携帯電話7a〜7gのなかから当該買物客Aの携帯電話7aを特定してキャッシュカード番号を読取り、この読取ったキャッシュカード番号に基づいて商取引をデビット決済できるので、商取引対象の携帯電話7aを簡単かつ確実に特定することができる。
【0033】
また、本実施の形態においては、Bluetoothデバイス検索信号に対する応答信号の受信電界強度が最も強いBluetoothアドレスを、携帯電話スタンド6で保持されている携帯電話のものとして認識し、当該携帯電話と無線通信接続した際に、当該携帯電話7の表示部30に決済の承認を求めるメッセージを表示させて、買物客に承認させるようにしている。したがって、仮に携帯電話スタンド6で保持されている携帯電話よりも受信電界強度が強い携帯電話が存在した場合には、決済対象以外の買物客が所持する携帯電話に決済の承認を求めるメッセージが表示されるので承認応答が得られず、誤って決済対象以外の買物客が所持する携帯電話のキャッシュカード情報で決済されてしまうのを防ぐことができる。
【0034】
また、本実施の形態においては、携帯電話スタンド6に表示部64を設け、この表示部64によって、携帯電話スタンド6にて保持された携帯電話7がその受信電界強度から認識されるまで、携帯電話保持部62から携帯電話7が抜き取られるのを禁止するべく表示を行なうようにしている。したがって、携帯電話スタンド6にて保持された携帯電話7が認識される前に、当該携帯電話7が誤って携帯電話保持部62から抜き取られるのを防止できるので、確実に携帯電話スタンド6にて保持された携帯電話7を認識することができる。
【0035】
なお、前記一実施の形態では、携帯電話7を立てかけた状態で保持する携帯電話スタンド6によって機器保持体を構成したが、携帯電話7を保持する態様はこれに限定されるものではなく、例えば携帯電話7を寝かせた状態で保持してもよい。また、携帯電話保持部62から携帯電話7が抜き取られるのを禁止するべく表示部64を表示させることによって機器取外し禁止手段を構成したが、携帯電話保持部62に挿入された携帯電話7をロックする機構を携帯電話保持部62内等に設けて、強制的に携帯電話7の抜取りを禁止してもよい。こうすることにより、より確実に携帯電話スタンド6にて保持された携帯電話7を認識できるようになる。また、前記一実施の形態では、携帯電話センサ63により機器検知手段を構成したが、携帯電話保持部62に挿入された携帯電話7によってONする機械的なスイッチによって機器検知手段を構成することも可能である。
【0036】
さらに、前記一実施の形態では、無線部としてのブルートゥースモジュール65を携帯電話スタンド6に内蔵するようにしたが、ブルートゥースモジュール65をPOSターミナル1に設け、携帯電話スタンド6をPOSターミナル1のブルートゥースモジュール65近傍に設置するようにしてもよい。この場合、携帯電話スタンド6に保持された携帯電話7を認識する精度が多少悪くなるが、前記一実施の形態とほぼ同様な効果を奏することができる。
【0037】
また、本実施の形態では、商取引の決済に必要な情報としてデビット決済用のキャッシュカード番号を例示したが、クレジット決済用のクレジットカード番号や、プリペイド決済用の金銭価値データであってもよい。
【0038】
この他、携帯機器としてPDAを使用したり、近距離無線通信としてブルートゥース以外の規格を採用したりする等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、各買物客がそれぞれ所持している携帯機器のなかから商取引を決済する買物客の携帯機器を簡単かつ確実に特定して商取引を決済できる決済処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態におけるシステム全体図。
【図2】 同実施の形態におけるPOSターミナルと携帯電話スタンドの外観斜視図。
【図3】 同実施の形態において携帯電話を保持した携帯電話スタンドの正面図及び側面図。
【図4】 同実施の形態における携帯電話の要部構成を示すブロック図。
【図5】 同実施の形態において携帯電話が記憶する主要なデータを示す図。
【図6】 同実施の形態におけるPOSターミナルの要部構成を示すブロック図。
【図7】 同実施の形態においてPOSターミナルが記憶する強度判定テーブルの一例を示す図。
【図8】 同実施の形態におけるPOSターミナルと各携帯電話との無線通信手順の要部を示す図。
【図9】 同実施の形態におけるPOSターミナルのCPUが実行する携帯キー処理の要部を示す流れ図。
【図10】POSターミナルと各携帯電話との位置関係の一例を示す図。
【図11】POSターミナルの客用表示器に表示されるメッセージの一例を示す図。
【符号の説明】
1…POSターミナル、6…携帯電話スタンド、7…携帯電話、32,65…ブルートゥースモジュール、62…携帯電話保持部、63…携帯電話センサ、64…表示部、66…RSSI測定回路、70…強度判定テーブル。
Claims (3)
- 携帯機器と無線通信を行なう無線部と、
この無線部を介して前記携帯機器から商取引の決済に必要な情報を受信して決済処理を行なう決済処理装置本体と、
前記携帯機器を保持する機器保持体と、
この機器保持体で前記携帯機器を保持したことを検知する機器検知手段と、
この機器検知手段により前記機器保持体で前記携帯機器を保持したことが検知されたことを条件に前記無線部から携帯機器探索信号を発信し、この探索信号に対する携帯機器からの応答信号の受信電界強度を携帯機器毎に測定する機器別受信電界強度測定手段と、
この機器別電界強度測定手段により測定された電界強度が最も強い携帯機器を前記機器保持体で保持された携帯機器であると認識する保持機器認識手段とを具備し、
前記決済処理装置本体は、前記保持機器認識手段により認識された携帯機器から前記無線部を介して商取引の決済に必要な情報を受信して決済処理を行なうことを特徴とする決済処理装置。 - 保持機器認識手段により携帯機器が認識されるまで前記機器保持体で保持された携帯機器の取外しを禁止する機器取外し禁止手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の決済処理装置。
- 機器保持体に無線部を内蔵したことを特徴とする請求項1または2記載の決済処理装置。
Priority Applications (1)
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