JP3976944B2 - クラッチディスク摩耗検出装置、オペレーティングシリンダー、クラッチディスク摩耗検出システム及びクラッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、摩耗追従機構が設けられたクラッチに用いられる、クラッチディスク摩耗検出装置、オペレーティングシリンダー、クラッチディスク摩耗検出システム及びクラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
クラッチカバー組立体は、エンジンのフライホイールに装着され、フライホイールとの間でクラッチディスクを挟持してエンジンの駆動力をトランスミッション側に伝達するために用いられている。このようなクラッチカバー組立体及びクラッチディスクでは長寿命化の要請が従来からある。そこで、クラッチディスクにおいては、リベット等を用いずにフェーシングをクッショニングプレートに固定することによりフェーシングの有効使用厚みを増加させている。また、クラッチカバー組立体においては摩耗追従機構を設けている。摩耗追従機構は、フェーシングが摩耗した場合において例えばプレッシャープレート側でダイヤフラムスプリングを支持する部分を摩耗量だけトランスミッション側に移動させることで、ダイヤフラムスプリングの姿勢を初期の姿勢に保つ。この結果、ダイヤフラムスプリングのセット荷重は常に初期荷重に自動的に復帰する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の摩耗追従機構を用いたクラッチカバー組立体では、フェーシングの摩耗量が限界に近づいた時でも運転者はそれに気が付かない場合がある。これは摩耗追従機構によってフェーシング摩耗にも関わらずペダル踏力の変化がないからである。
【0004】
本発明の課題は、摩耗追従機構を用いたクラッチカバー組立体においてクラッチディスクの摩耗限界を運転者に知らせることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のクラッチディスク摩耗検出装置は、クラッチディスクを付勢してフライホイールに連結させるための付勢部材を有するクラッチに用いられる。クラッチディスク摩耗検出装置は検出機構と摩耗追従機構とを備えている。摩耗追従機構は、クラッチディスクの摩耗が所定量に達するまではクラッチディスクの摩耗に関わらず付勢部材の姿勢を一定に維持し、クラッチディスクの摩耗が所定量に達すると以降は付勢部材の姿勢変化を許容する。検出機構は付勢部材の姿勢変化からクラッチディスクの摩耗限界を検出するための機構である。
【0006】
このクラッチディスク摩耗検出装置では、摩耗追従機構が付勢部材の姿勢変化を許容すると、その姿勢変化から検出機構がクラッチディスクの摩耗限界を検出する。このように摩耗追従機構が途中から付勢部材の姿勢変化を許容することによってクラッチディスクの摩耗限界を運転者に知らせることができる。このため、運手者は摩耗による悪影響は受けずに摩耗限界を知ることができる。
請求項2に記載のクラッチディスク摩耗検出装置では、請求項1において、摩耗追従機構は、付勢部材の軸方向フライホイール側に配置され、付勢部材によって軸方向フライホイール側に押圧されるフルクラムリングと、フルクラムリングを付勢部材側に付勢する付勢機構と、フルクラムリングの付勢部材側への移動を規制し、クラッチディスクが摩耗した場合にクラッチディスクの摩耗量だけフルクラムリングを軸方向トランスミッション側に移動するのを許容する規制機構と、クラッチディスクの摩耗量が所定量に達した後にフルクラムリングの移動を停止する補償動作停止機構とを有する。
【0007】
請求項3に記載のクラッチディスク摩耗検出装置では、請求項1又は2において、付勢力が解除されるように付勢部材を駆動するための駆動機構をさらに備えている。検出機構は駆動機構に組み込まれている。このように検出機構が駆動機構に組み込まれているため全体の構造が簡単になる。
請求項4に記載のクラッチディスク摩耗検出装置では、請求項3において、駆動機構は付勢部材と互いに連動関係にある駆動部を有している。検出機構は駆動部の位置によってクラッチディスクの摩耗限界を検出する。
【0008】
このクラッチディスク摩耗検出装置では、駆動機構は駆動部の移動によって付勢部材を駆動している。クラッチディスクの摩耗により付勢部材の姿勢が変化すると、付勢部材が駆動部を移動させ、その移動位置から検出機構がクラッチディスクの摩耗限界を検出する。
請求項5に記載のクラッチディスク摩耗検出装置では、請求項3において、駆動機構は付勢部材を軸方向に駆動するためのオペレーティングシリンダーであって、外部から圧力が供給されるシリンダー本体と、シリンダー本体内を移動可能なピストンとを含んでいる。ピストンは、シリンダー本体への圧力供給によってクラッチ連結位置からクラッチレリーズ位置に移動することで付勢部材に力を与え、シリンダー本体への圧力供給が解除されると付勢部材からの力によってクラッチレリーズ位置からクラッチ連結位置に移動する。検出機構は、付勢部材の姿勢変化によるピストンのクラッチ連結位置変化に基づいてクラッチディスクの摩耗限界を検出するスイッチである。
【0009】
このクラッチディスク摩耗検出装置では、付勢部材が姿勢変化すると付勢部材によってピストンのクラッチ連結位置が変化していく。スイッチはピストンのクラッチ連結位置に基づいてクラッチディスクの摩耗量を検出し、これにより、運転者にクラッチディスクの摩耗限界を知らせることができる。
請求項6に記載のクラッチディスク摩耗検出装置では、請求項1又は2において、検出機構は付勢部材の付勢力変化からクラッチディスクの摩耗限界を検出する。
【0010】
このクラッチディスク摩耗検出装置では、摩耗追従機構が付勢部材の姿勢変化を許容するとそれ以降付勢部材からの付勢力が除々に大きくなっていく。この付勢力変化が所定の値に達すると検出機構が摩耗量を検出し、それに基づいて運転者にクラッチディスクの摩耗限界を知らせることができる。
請求項7に記載のクラッチディスク摩耗検出装置では、請求項1〜6のいずれかにおいて、検出機構による検出結果を運転席に知らせるための警報手段をさらに備えている。
この警報手段により、運転席で実際に運転中の運転者にクラッチディスクの摩耗限界を知らせることができる。
【0011】
請求項7に記載のクラッチディスク摩耗検出装置では、請求項6において、警報手段は運転席に設けられた警告ランプである。
この装置では、クラッチディスクの摩耗限界に達すると運転者は警告ランプが点灯することでクラッチディスクの摩耗限界を知ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態としてのクラッチシステム1の概略を示している。クラッチシステム1はクラッチ2と検出・警告システム3とから構成されている。
クラッチ2は主にクラッチディスク組立体4とクラッチカバー組立体5とレリーズ機構6とから構成されている。クラッチ2は図1及び図2左側にあるエンジンのフライホイール52から図1及び図2右側にあるトランスミッションのメインドライブシャフト53にトルクを断続的に伝達するための機構である。フライホイール52はエンジン側のクランクシャフト51に連結されている。トランスミッションから延びるメインドライブシャフト53はクラッチディスク組立体4の中心にスプライン嵌合している。また、クラッチ2の軸方向トランスミッション側にはトランスミッションの前壁54が設けられ、クラッチ2の外周は前壁54から延びるクラッチハウジング55によって覆われている。
【0019】
クラッチカバー組立体5を図3に詳細に示す。クラッチカバー組立体5は、クラッチディスク組立体4のクラッチディスク23をフライホイールに付勢することでクラッチ連結を行う機構である。クラッチカバー組立体5からの付勢は後述のレリーズ機構6からの駆動によって解除される。クラッチカバー組立体5は、エンジン側のフライホイール52に固定されるクラッチカバー20と、クラッチカバー20内に配置されたプレッシャープレート21と、プレッシャープレート21をフライホイール52側に押圧するためのダイヤフラムスプリング22とを備えている。クラッチカバー組立体5はさらに摩耗追従機構11を備えている。
【0020】
プレッシャープレート21は、概ね円環状の部材であり、ストラッププレート(図示せず)を介してクラッチカバー20に対して軸方向(図3上下方向)移動可能に取り付けられている。プレッシャープレート21には、フライホイール52との間でクラッチディスク組立体4のクラッチディスク23を挟持するための押圧面21aがフライホイール52側に形成されている。また、プレッシャープレート21のダイヤフラムスプリング22側の側面には、円周方向に延びる溝21bが形成されている。
【0021】
ダイヤフラムスプリング22は、クラッチカバー20と同心に配置されている。また、ダイヤフラムスプリング22は、図2に示すように、その半径方向中間部がクラッチカバー20側に支持される被支持部になっている。
摩耗追従機構11はクラッチディスク23の摩耗に対して、ダイヤフラムスプリング22の姿勢を初期状態に維持することでダイヤフラムスプリング22の付勢力を一定に保つための機構である。摩耗追従機構11はフルクラムリング24と付勢機構25と規制機構40と補償動作停止機構60とを含んでいる。
【0022】
フルクラムリング24は、ダイヤフラムスプリング22の外周部により押圧される部材であり、プレッシャープレート21のクラッチカバー20側に配置され、溝21bないでプレッシャープレート21に対して軸方向に移動可能である。フルクラムリング24はフランジ24aを有しており、フランジ24aには複数の孔24bが形成されている。フルクラムリング24にはダイヤフラムスプリング22の半径方向外側部が当接しており、フルクラムリング24はダイヤフラムスプリング22によってフライホイール52側に付勢されている。
【0023】
次に、図4及び図5を用いて付勢機構25について説明する。付勢機構25はフルクラムリング24を軸方向トランスミッション側に付勢力を与えるための機構である。付勢機構25はプレッシャープレート21の各溝21b内に設けられている。付勢機構25は、各溝21b内に配置され、互いの斜面が当接する複数の第1テーパブロック26と第2テーパブロック27とを有している。第1テーパブロック26は2本のねじ28によってフルクラムリング24に固定されている。また第2テーパブロック27は溝21b内において移動自在である。溝21b内において、第2テーパブロック27の一端には、スプリング29が配置されており、このスプリング29が第2テーパブロック27を第1テーパブロック26側に付勢している。すなわち、第1テーパブロック26は常に第2テーパブロック27により上方に力を受けている。スプリング29の他端は、プレッシャープレート21に係止された留め金具30によって支持されている。
【0024】
規制機構40は、フルクラムリング24のダイヤフラムスプリング22側へ移動を規制し、クラッチディスク23に摩耗が生じると、その摩耗量だけフルクラムリング24が軸方向トランスミッション側に移動するのを許容するための機構である。この結果、ダイヤフラムスプリング22の半径方向外側部分の軸方向位置が変化せず、ダイヤフラムスプリング22の姿勢が一定に保たれる。すなわちダイヤフラムスプリング22によるセット荷重が一定である。図3に示す規制機構40は、プレッシャープレート21の外周側に一体形成された複数の固定部21cに設けられている。固定部21cには複数の孔21dが形成されている。規制機構40は、主に、ウェッジカラー31と、ウェッジ32と、ボルト33とから構成されている。ウェッジカラー31は、筒状のライナー34を介して孔21dに嵌入されており、軸方向にスライド自在である。なお、ライナー34は、プレッシャープレート21がフライホイール52側へ移動する際に、ともに移動するようになっている。ウェッジカラー31は、フライホイール52から離れるしたがって縮径するテーパ状の内周面31aを有している。ウェッジカラー31は、さらに、プレッシャープレート21のクラッチカバー20側に当接する係止フランジ31bを有している。ウェッジカラー31には、図6に示すように、スリット31cが形成されており、このために径方向に拡縮可能である。図2に示すクラッチディスク23がプレッシャープレート21とフライホイール52とに挟持された状態において、ウェッジカラー31の一端は、フライホイール52に対して当接している。
【0025】
ウェッジ32は、ウェッジカラー31の内周面31aに嵌合するテーパ状の外周面32aを有しており、内部にねじ孔を有している。このねじ孔内に、ボルト33がねじ止めされている。なお、ウェッジ32のフライホイール52側の一端は、フライホイール52には当接していない。ウェッジ32の他端には、円板状のプレート35が、ボルト33の中間に螺合するナット33bにより固定されている。プレート35とウェッジカラー31の係止フランジ31bとの間には、円錐コイルスプリング36が配置されており、ウェッジ32はウェッジカラー31に対して図3の上方に引っ張られている。そのため、ウェッジカラー31とウェッジ32とは相対移動不能なロック状態になっており、がたつきが防止されている。ボルト33はフルクラムリング24のフランジ24aに形成された孔24bを貫通しており、その頭部33aがフランジ24aのクラッチカバー側に係止している。フランジ24aが頭部33aに係止されることにより、フルクラムリング24の軸方向外方(図3上方)への移動が規制されている。
【0026】
なお、ライナー34は各部材間の摩擦係数調整のために配置されている。すなわち、ライナー34には摩擦係数の大きい材料が用いられており、そのためライナー34を介するウェッジカラー31とプレッシャープレート21との間の摩擦係止力が、ウェッジカラー31とウェッジ32との摩擦係止力より大きくなっている。
【0027】
クラッチカバー20には、ボルト33の頭部33aに対応する部分に、孔20aが形成されている。
以上に述べたように、このクラッチカバー組立体5は摩耗追従機構11を有しており、クラッチディスク23に摩耗があってもダイヤフラムスプリング22の姿勢を長期間に渡って一定に維持することができる。
【0028】
補償動作停止機構60は、クラッチディスク23の摩耗量が所定量に達するとフルクラムリング24の移動を停止するための機構である。補償動作停止機構60は、フルクラムリング24の内周側に設けられた第2フランジ72とボルト71とからなる。第2フランジ72には軸方向に貫通する孔77が設けられている。ボルト71は孔77内を貫通し軸方向トランスミッション側からプレッシャープレート21に固定されている。より具体的には、ボルト71は本体73と螺合部75と、頭部74とからなる。本体73は孔77内を貫通している。頭部74は第2フランジ72から軸方向トランスミッション側に間隔を空けて配置されている。頭部74と第2フランジ72との軸方向間の隙間Aがフルクラムリング24の移動可能な量であり、これ以上クラッチディスク23が摩耗した場合にはダイヤフラムスプリング22の姿勢が変化することを意味する。隙間Aの大きさは、クラッチディスク23の全摩耗量より小さくなっている。例えば、全摩耗量が5mmであれば隙間Aは4mmである。
【0029】
補償動作停止機構としては、例えば付勢機構25に所定角度回転すると回転方向に2つの部材が当接することで回転を停止させる構造でもよい。ダイヤフラムスプリング22は半径方向内側部分が軸方向エンジン側に押されると、その半径方向外側部が軸方向トランスミッション側に移動することでフルクラムリング24やプレッシャープレート21への付勢が解除されるようになっている。
【0030】
レリーズ機構6は運転席のペダル操作によってクラッチ2の動力伝達を遮断するための機構である。具体的には、レリーズ機構6はダイヤフラムスプリング22の内周部を軸方向エンジン側に押すことでレリーズを行う。レリーズ機構6はレリーズベアリング8とレリーズレバー9と油圧作動機構10とから構成されている。
【0031】
レリーズベアリング8はメインドライブシャフト53の回りに軸方向に移動自在に配置されている。レリーズベアリング8のインナーレースは、図2に示すように、ダイヤフラムスプリング22の内周端に軸方向トランスミッション側から当接している。
レリーズレバー9はレリーズベアリング8を軸方向に移動させるための機構である。レリーズレバー9は、その中間部分が支点56によって軸方向トランスミッション側を支持されている。レリーズレバー9の内側端はレリーズベアリング8のアウターレースに対して軸方向トランスミッション側から当接している。また、レリーズレバー9の半径方向外側端はクラッチハウジング55の外側に突出している。支点56はトランスミッションの前壁54に設けられている。
【0032】
油圧作動機構10はレリーズレバー9を駆動することでクラッチ2をレリーズするための機構である。油圧作動機構10は主にマスターシリンダー13及びオペレーティングシリンダー14から構成されている。マスターシリンダー13はクラッチペダル12からの動作によりオペレーティングシリンダー14に油圧を供給及び解除することが可能である。オペレーティングシリンダー14はクラッチハウジング55の外側に設けられその一部がレリーズレバー9の半径方向外側端に対して軸方向エンジン側から作用することが可能となっている。
【0033】
図7を用いてオペレーティングシリンダー14の構造について説明する。オペレーティングシリンダー14はシリンダー本体41とピストン42とカップ43とスプリング44とプッシュロッド45とブーツ46とから構成されている。シリンダー本体41はクラッチハウジング55の外側に固定され軸方向に延びている。シリンダー本体41内には軸方向に移動可能にピストン42が設けられている。ピストン42の軸方向エンジン側にはカップ43が設けられている。カップ43はスプリング44により軸方向トランスミッション側(第1方向側)に常に付勢されている。プッシュロッド45は一端がシリンダー本体41内でピストン42に支持され、他端がシリンダー本体41から外部に突出している。プッシュロッド45の他端の先端はレリーズレバー9の半径方向外側端の軸方向エンジン側の面に当接している。また、プッシュロッド45はブーツ46によりシリンダー本体41に固定されている。シリンダー本体41内においてピストン42の第2軸方向側にはブリーダー47及び油圧流入口49が設けられている。油圧流入口49はマスターシリンダー13に接続されている。
【0034】
マスターシリンダー13からオペレーティングシリンダー14への油圧供給が解除されている状態で、ダイヤフラムスプリング22は内周部がレリーズベアリング55を軸方向トランスミッション側に移動させる。この結果、レリーズレバー9は半径方向内側端が軸方向トランスミッション側に移動し、半径方向外側端が軸方向エンジン側に移動する。レリーズレバー9の半径方向外側端はプッシュロッド45を軸方向エンジン側に付勢する。したがってピストン42はプッシュロッド45に押されて、シリンダー本体41内の第2方向側(図7の下方側)に位置する。これをピストン42のクラッチ連結位置とする。
【0035】
マスターシリンダー13からオペレーティングシリンダー14へ油圧が供給されると、ピストン42はシリンダー本体41内を第1方向側(図7の上方側)に移動し、プッシュロッド45を押していく。プッシュロッド45はレリーズレバー9の半径方向外側端を押してレリーズレバー9を回動させる。その結果レリーズレバー9の半径方向内側端が軸方向トランスミッション側に移動する。レリーズベアリング8はダイヤフラムスプリング22の内周部を軸方向エンジン側に押し、ダイヤフラムスプリング22の外周端をフルクラムリング24やプレッシャープレート21から離れる方向に移動させる。このときピストン42の位置をクラッチレリーズ位置とする。
【0036】
以上に述べたように、ダイヤフラムスプリング22はピストン42の位置変化に連動するようになっており、ピストン42はダイヤフラムスプリング22の姿勢変化に連動するようになっている。例えば、クラッチ連結状態でクラッチディスク23が摩耗してダイヤフラムスプリング22の内周部が軸方向トランスミッション側に移動すると(レバー高さが高くなると)、ピストン42のクラッチ連結位置は第2方向側に後退していく。
【0037】
検出・警告システム3はクラッチディスク23の摩耗を検出して、摩耗限界に達すると運転者に知らせるための機構である。検出・警告システム3によるクラッチディスク23の摩耗の検出は、摩耗追従機構11の補償動作が停止した後のダイヤフラムスプリング22の姿勢変化、より具体的には前述のピストン42のクラッチ連結位置の変化に基づいて行われる。また、検出・警告システム3はクラッチディスク23の摩耗によって生じるレリーズ機構6の変化に基づいてクラッチディスク23の摩耗量を検出していると考えても良い。
【0038】
検出・警告システム3は主にスイッチ16と警告ランプ17とから構成さている。また、バッテリー18がスイッチ16と警告ランプ17との間にコード50を介して接続されている。
スイッチ16はシリンダー本体41内でカップ43の第2方向側に配置されている。図7ではスイッチ16に対してカップ43が当接しているが、初期段階ではクラッチ連結状態においてスイッチ16とカップ43には所定の隙間が確保されている。スイッチ16はカップ43に押されると警告ランプ17とバッテリー18とを接続することで警告ランプ17を点灯するための機構である。警告ランプ17は運転席において運転者から確認できる位置に配置されている。
【0039】
次に、動作について説明する。
初期のセット状態においては、図2に示すように、フルクラムリング24はダイヤフラムスプリング22の外周部に当接している。前述のレリーズ操作によってダイヤフラムスプリング22の外周部が軸方向外方に移動すると、プレッシャープレート21がストラッププレート(図示せず)によって図2の上方に移動する。これにより、プレッシャープレート21によるクラッチディスク23の押圧が解除される。
【0040】
クラッチ2の使用により、クラッチディスク23に磨耗が生じると、ダイヤフラムスプリング22の押圧力によって、フルクラムリング24及びプレッシャープレート21全体がフライホイール52側に移動する。このとき、規制機構40のウェッジカラー31の一端がフライホイール52上に当接しており、ウェッジカラー31,ウェッジ32及びボルト33はフライホイール52に対して移動しない。この結果、フルクラムリング24のフランジ24aとボルト33の頭部33aとの間に、磨耗に対応する隙間が生じる。
【0041】
次に、レリーズ操作が行われると、ダイヤフラムスプリング22の半径方向外側部がフルクラムリング24から離れる方向に移動し、フルクラムリング24,プレッシャープレート21及び規制機構40が一体的にダイヤフラムスプリング22側に移動する。また、このレリーズ操作によってフルクラムリング24へのダイヤフラムスプリング22の押圧力が解除されるので、スプリング29の反発力により第2テーパブロック27が第1テーパブロック26を押し上げ、その結果フルクラムリング24が軸方向外方に移動する。フルクラムリング24のフランジ24aが、ボルト33の頭部33aに当接すると、ボルト33を引き上げようとする力がウェッジ32を介してウェッジカラー31に作用する。しかし、ウェッジ32がウェッジカラー31により軸方向外方に引っ張られると、外周面32aが内周面31aを押し上げ、ウェッジカラー31が径方向外側に拡張される。そのため、ウェッジカラー31がライナー34(プレッシャープレート21)に対して係止される。そのため、ボルト33及び頭部33aの位置はプレッシャープレート21に対して移動しない。
【0042】
以上の動作は、ライナー34によってウェッジカラー31とウェッジ32との摩擦係止力がウェッジカラー31とプレッシャープレート21との摩擦係止力より大きく設定されていることで保証されている。摩擦係止力の大きさの関係が逆の場合は、磨耗後レリーズ操作時にウェッジカラー31はウェッジ32に連れられてプレッシャープレート21に対して移動してしまう。
【0043】
以上に説明したように、規制機構40がプレッシャープレート21に対して軸方向外方への移動を規制されているので、フルクラムリング24の軸方向移動が規制される。この結果、フルクラムリング24がクラッチディスク23の磨耗量だけダイヤフラムスプリング22側に突出し、停止することになる。次に、レリーズ操作を解除すると、ダイヤフラムスプリング22の押圧力により、フルクラムリング24は、プレッシャープレート21及び規制機構40と一体的にフライホイール52側に移動する。このセット状態では、上述のように、フルクラムリング24のフランジ24aが規制機構40のボルト頭部33aに当接しているため、フルクラムリング24の軸方向高さが初期の高さ位置に置かれている。これにより、フルクラムリング24とそれに圧接するダイヤフラムスプリング22の被支持部との軸方向間隔が一定に保たれる。すなわち、セット時のダイヤフラムスプリング22の押圧姿勢は変化せず、セット荷重が初期の荷重に維持される。
【0044】
このように、付勢機構25及び規制機構40により、フルクラムリング24がクラッチディスク23の磨耗量に応じてダイヤフラムスプリング22側に突出するので、ダイヤフラムスプリング22が常時初期のセット荷重に維持される。これにより、以下の効果が得られる。
(a)クラッチディスク23の磨耗限界量まで十分に使用することができ、クラッチの長寿命化を図ることができる。
【0045】
(b)セット荷重が一定に保たれることから、使用中にクラッチ2のトルク伝達性能を維持できる。
(c)レリーズ特性が変化することなく、常時同じレリーズ荷重でレリーズ操作を行うことができる。
また、フルクラムリング24の突出量が規制機構40により規制されるため、エンジン回転による遠心力の作用により第2テーパブロック27が第1テーパブロック26により押し込まれることはなく、むしろ円周方向外側に押し付けられることにより定位置で固定された状態になる。したがって、エンジン回転数に影響されることなく、フルクラムリング24を磨耗量に応じた量だけ精度良く突出させることができ、これにより常時セット荷重が正確に維持される。
【0046】
規制機構40の固定部21cを別部材で構成し、ボルト等によりプレッシャープレート21に固定してもよい。
この実施例の変形例として、ライナー34を省略してプレッシャープレート21の孔21dに直接ウェッジカラー31外周面を係合させてもよい。その場合は、たとえばウェッジ32外周面に固体潤滑剤で処理を行い、ウェッジカラー31とウェッジ32との摩擦係止力がウェッジカラー31とプレッシャープレート21との摩擦係止力より小さくなるように調整する。
【0047】
以上のように摩耗追従動作によってクラッチディスク23の摩耗が進んでもダイヤフラムスプリング22の姿勢は変化せず、従って初期のセット荷重が維持される。クラッチディスク23の摩耗量が隙間Aに等しくなると、補償動作停止機構60において第2フランジ72がボルト71の頭部74に当接する。すると、それ以降は摩耗追従機構11が作動しないためクラッチディスク23の摩耗に従ってダイヤフラムスプリング22の姿勢が変化していく。具体的には、ダイヤフラムスプリング22の外周端が摩耗に従って軸方向エンジン側に移動し、内周端が軸方向トランスミッション側に移動する。このため、レリーズベアリング8は軸方向トランスミッション側に移動していき、レリーズレバー9の半径方向内側端は軸方向トランスミッション側に移動し、半径方向外側端は軸方向エンジン側に移動する。この結果、オペレーティングシリンダー14のプッシュロッド45が押され、ピストン42及びカップ43を軸方向エンジン側に移動させていく。クラッチディスク23の摩耗量が所定量に達すると(例えば全摩耗量に達しフェーシングリベット当たると)、カップ43がスイッチ16に当接しスイッチ16をオンさせる。この結果、警告ランプ17が点灯する。この警告ランプ17を見ることで運転者はクラッチディスク23が摩耗限界に達したことを知ることができる。以上の結果、摩耗追従機構11によって長期間にわたってダイヤフラムスプリング22の姿勢が変化しない構造においても運転者が容易にクラッチディスク23の交換時期を知ることができる。
【0048】
ダイヤフラムスプリング22のレバー比を5とすると、摩耗追従停止後のクラッチディスク23の摩耗量が1mmであるとダイヤフラムスプリング22のレバー高さの変化は5mmとなる。したがってピストン42の移動量も5mmであり、確実にクラッチディスク23の摩耗を検出できる。なお、摩耗追従時のダイヤフラムスプリング22のレバー高さの変化量は±1mm程度と小さいため、初期クラッチ連結時にピストン42とスイッチ16との距離を5mm確保しておけば、誤動作でスイッチ16がオンされることはない。すなわちクラッチディスク23の摩耗量が限界に達したときのみにスイッチ16がオンされて、運転者がクラッチディスク組立体4の交換時期を知ることができる。
【0049】
この実施形態では、従来のオペレーティングシリンダーにスイッチを設けるだけの簡単な構造で運転者にクラッチディスクの摩耗限界を知らせることができる。
〔他の実施形態〕
前記実施形態ではダイヤフラムスプリング22の姿勢変化さらにはレリーズレバー9の姿勢変化からクラッチディスク23の摩耗量を検出したが、例えばダイヤフラムスプリング21の付勢力変化に基づいて摩耗量を検出してもよい。その場合は、レリーズベアリング8又はレリーズレバー9あるいはオペレーティングシリンダー14等に圧力センサを設けることで検出可能である。例えば先の実施形態のスイッチ16を圧力センサとしてもよい。特に、ダイヤフラムスプリング22のレバー高さ(変位)の変化によってレリーズ荷重が谷間部分からピークに移行するように設定されている場合には有効である。
【0050】
さらに、図10に検出・警告システムの他の実施形態を示す。検出・警告システム70は、クラッチディスク組立体62とプレッシャープレート61との干渉により摩耗量の検出及び警告を行うものである。検出・警告システム70は、プレッシャープレート61に設けられた突起65と、クラッチディスク組立体62に設けられた板67とから構成されている。突起65はプレッシャープレート61の本体部分の内周側から半径方向内側に突出している。突起65はクラッチディスク組立体62の外周側部分のリテーニングプレート66の軸方向トランスミッション側に位置している。金属製の板67はリテーニングプレート66の外周部に固定されている。すなわち板67は突起65に対して軸方向に対向している。板67はリベット68によりリテーニングプレート66に固定されている。板67は円周方向両端が軸方向に突出するように折り曲げられている。板67と突起65との間には軸方向に隙間が確保されている。この隙間はクラッチディスク69の摩耗限界量に対応している。
【0051】
この実施形態でクラッチディスク69が摩耗するとプレッシャープレート61はそれに従ってフライホイール63側に移動する。やがて突起65が板67に当接すると、クラッチ連結の瞬間とクラッチレリーズの瞬間に板67は突起65に対して繰り返し衝突する。このとき発生する干渉音によって、運転者はクラッチディスク69の摩耗限界を知ることができる。この実施形態では、摩耗量の検出及び警告が簡単な構造で実現されている。
【0052】
クラッチディスク組立体とプレッシャープレートとの干渉による検出・警告システムのバリエーションとしては、板をプレッシャープレート側に設けてもよいし、両方に板を設けてもよい。さらには、板の形状は前述の実施形態に限定されない。〔変形例〕本発明はクラッチカバー組立体の種類に限定されない。すなわち本発明はプッシュタイプ若しくはプルタイプ又はダイヤフラムスプリング式又はコイルスプリング式のいずれのクラッチカバー組立体であってもよい。さらに、ダイヤフラムスプリングとレバーとの組み合わせからなる付勢部材を有するクラッチカバー組立体でもよい。
【0053】
また、本発明は油圧作動機構の構造に限定されない。例えばオペレーティングシリンダーがメインドライブシャフトの回りに配置され直接レリーズベアリングを駆動するタイプにも採用できる。さらに、本発明においては、摩耗追従機構の具体的な構造に限定されない。すなわち、付勢部材のプレッシャープレート側支点が移動するタイプでもクラッチカバー側支点が移動するタイプでもよい。
【0054】
【発明の効果】
本発明に係るクラッチディスク摩耗検出装置では、摩耗追従機構が付勢部材の姿勢変化を許容すると、その姿勢変化から検出機構がクラッチディスクの摩耗量を検出する。このように摩耗追従機構が途中から付勢部材の姿勢変化を許容することによってクラッチディスクの摩耗限界を運転者に知らせることができる。このクラッチディスク摩耗検出装置では、運手者は摩耗による悪影響は受けずに摩耗限界を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 クラッチディスク摩耗検出システムの全体概略図。
【図2】 クラッチの縦断面概略図。
【図3】 クラッチカバー組立体の縦断面部分図。
【図4】 調整機構の横断面図。
【図5】 図4のV―V断面図。
【図6】 ウェッジカラーの斜視図。
【図7】 オペレーティングシリンダーの断面図。
【図8】 他の実施形態における検出機構及び警告機構の縦断面図。
【図9】 板を示すための部分斜視図。
1 クラッチシステム
2 クラッチ
3 検出・警告システム
4 クラッチディスク組立体
5 クラッチカバー組立体
6 レリーズ機構
8 レリーズベアリング
9 レリーズレバー
10 油圧作動機構
11 摩耗追従機構
13 マスターシリンダー
14 オペレーティングシリンダー(駆動機構)
16 スイッチ(検出機構)
17 警告ランプ(警報手段)
18 バッテリー
22 ダイヤフラムスプリング
41 シリンダー本体
42 ピストン(駆動部)
45 プッシュロッド
65 突起(第1干渉部)
67 板(第2干渉部)
70 検出・警告システム
Claims (8)
- クラッチディスクを付勢してフライホイールに連結させるための付勢部材を有するクラッチに用いられるクラッチディスク摩耗検出装置であって、
前記クラッチディスクの摩耗が所定量に達するまでは前記クラッチディスクの摩耗にかかわらず前記付勢部材の姿勢を一定に維持し、前記クラッチディスクの摩耗が前記所定量に達すると以降は前記付勢部材の姿勢変化を許容する摩耗追従機構と、
前記クラッチディスクの摩耗が前記所定量に達した後に、前記付勢部材の姿勢変化から前記クラッチディスクの摩耗限界を検出するための検出機構と、
を備えたクラッチディスク摩耗検出装置。 - 前記摩耗追従機構は、
前記付勢部材の軸方向前記フライホイール側に配置され、前記付勢部材によって軸方向前記フライホイール側に押圧されるフルクラムリングと、
前記フルクラムリングを前記付勢部材側に付勢する付勢機構と、
前記フルクラムリングの前記付勢部材側への移動を規制し、前記クラッチディスクが摩耗した場合に前記クラッチディスクの摩耗量だけ前記フルクラムリングを軸方向トランスミッション側に移動するのを許容する規制機構と、
前記クラッチディスクの摩耗量が所定量に達した後に前記フルクラムリングの移動を停止する補償動作停止機構と、を有する、
請求項1に記載のクラッチディスク摩耗検出装置。 - 付勢力が解除されるように前記付勢部材を駆動するための駆動機構をさらに備え、
前記検出機構は前記駆動機構に組み込まれている、請求項1又は2に記載のクラッチディスク摩耗検出装置。 - 前記駆動機構は前記付勢部材と互いに連動関係にある駆動部を有し、
前記検出機構は前記駆動部の位置によって前記クラッチディスクの摩耗限界を検出する、請求項3に記載のクラッチディスク摩耗検出装置。 - 前記駆動機構は、前記付勢部材を駆動するためのオペレーティングシリンダーであって、外部から圧力が供給されるシリンダー本体と、前記シリンダー本体内を移動可能なピストンとを含み、前記シリンダー本体への圧力供給によって前記ピストンはクラッチ連結位置からクラッチレリーズ位置に移動することで前記付勢部材に力を与え、前記シリンダー本体への圧力供給が解除されると前記付勢部材からの力によってクラッチレリーズ位置からクラッチ連結位置に移動し、
前記検出機構は、前記付勢部材の姿勢変化による前記ピストンのクラッチ連結位置の変化に基づいて前記クラッチディスクの摩耗限界を検出するスイッチである、請求項3に記載のクラッチディスク摩耗検出装置。 - 前記検出機構は、前記付勢部材の付勢力変化から前記クラッチディスクの摩耗限界を検出する、請求項1又は2に記載のクラッチディスク摩耗検出装置。
- 前記検出機構による検出結果を運転席に知らせるための警報手段をさらに備えている、請求項1〜5のいずれかに記載のクラッチディスク摩耗検出装置。
- 前記警報手段は運転席に設けられたる警告ランプである、請求項7に記載のクラッチディスク摩耗検出装置。
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