JP3976259B2 - ポジトロンエミッショントモグラフィ装置 - Google Patents

ポジトロンエミッショントモグラフィ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3976259B2
JP3976259B2 JP2002294303A JP2002294303A JP3976259B2 JP 3976259 B2 JP3976259 B2 JP 3976259B2 JP 2002294303 A JP2002294303 A JP 2002294303A JP 2002294303 A JP2002294303 A JP 2002294303A JP 3976259 B2 JP3976259 B2 JP 3976259B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detector
axis
electrodes
axis direction
stacked
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002294303A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004125757A (ja
Inventor
一磨 横井
博司 北口
一俊 土屋
菊男 梅垣
健介 雨宮
雄一郎 上野
憲史 柳田
進一 小嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2002294303A priority Critical patent/JP3976259B2/ja
Publication of JP2004125757A publication Critical patent/JP2004125757A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3976259B2 publication Critical patent/JP3976259B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、半導体放射線検出器に関し、特に二次元、三次元の撮像装置に用いて好適な放射線検出器及び放射線撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図14は、従来によるガンマカメラの構成を示す。ガンマカメラの主流は現在でもNaIシンチレータ201を用いたものである。放射線(γ線)は、多数枚のコリメータ206によって制限された角度でシンチレータ201に入射しシンチレーション光を発する。この光はライトガイド202をはさみ、光電子増倍管203に到達して電気信号となる。電気信号は、計測回路固定ボード205に取り付けられた計測回路204で整形され出力コネクタ207から外部のデータ収集系へと送られる。なお、これらシンチレータ201、ライトガイド202、光電子増倍管203、計測回路204、計測回路固定ボード205等は全体が遮光シールドケース208に収納され、外部の放射線以外の電磁波を遮断している。
【0003】
一般にシンチレータ201を用いたガンマカメラでは、1枚の大きな結晶の後に大きな光電子増倍管を置く構造としているため、位置分解能は10mm程度のレベルに留まる。また、シンチレータ201は放射線から可視光、可視光から電子と多段階の変換を経て検出を行うため、エネルギ分解能が非常に悪いという問題点を持つ。
【0004】
また、シンチレータ201以外の放射線撮像装置として、クロスストリップ型放射線検出器が知られている。このクロスストリップ型放射線検出器における検出情報の読出方法(クロスストリップ型読出方法)としては、互いに直交して延びる複数のX軸ストリップ電極と複数のY軸ストリップ電極を用い、放射線の入射位置をX軸検出位置、Y軸検出位置として得た後に、同時計測によって二次元入射位置情報を得るものである。
【0005】
従って、例えばn×n個の画素数のときには個別に読出を行う場合のチャンネル数がそのまま画素数と同じ(n×n個)となるのに対し、クロスストリップ型読出方法を用いれば、読出チャンネル数はわずか2n個に留まり読出電極数を小さく抑えることができる(例えば非特許文献1参照)。具体的には、例えば一辺の画素数が200個の場合には、通常200×200=40,000個の読出チャンネルが必要であるが、クロスストリップ型読出方法の場合、2×200個の読出チャンネルですむ。つまり、クロスストリップ型読出方法にした場合、読出チャンネル数(回路数)は、2×200/(200×200)=1/100となり、大幅に削減することが可能となる。
【0006】
【非特許文献1】
放射線計測ハンドブック第3版、p.559
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の単層からなる半導体素子を用いたクロスストリップ型放射線検出器では、電荷収集可能な距離に制限されて半導体素子の厚み(素子厚)を増すことができず、検出効率は低く抑えられていた。つまり、クロスストリップ型読出方法を適用した従来のクロスストリップ型放射線検出器では、エネルギの低いX線は検出できても、エネルギの高いγ線の検出においては、γ線が半導体素子を突き抜けて(透過して)しまうため、検出効率の向上を図ることができないという課題があった。
【0008】
また、このような従来のクロスストリップ型放射線検出器では、半導体素子に対する放射線入射位置をX軸検出位置、Y軸検出位置として得ることにより、二次元入射位置情報を得ることはできるものの、半導体素子に対する深さ方向(厚さ方向)の放射線入射位置、即ち三次元入射位置情報を得ることができず、検出器の精度を十分に高められないという問題がある。
【0009】
そこで、本発明は、高いエネルギを有するγ線等の検出効率を高めることのできる半導体検出素子を備える放射線撮像装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決した本発明は、放射線撮像装置であるクロスストリップ型放射線検出器についてエネルギ分解能を低下させずに厚さを増し、検出効率を高める方法として検出器を積層する構成とした。さらに、検出器を積層する際に、位置を同じくする電極の読出を一括して行うことで、読出回路数を増加させることなく或いは読出回路数(チャンネル数)増加を抑制して、検出効率を増大させることが可能となる。その他の解決手段については、次の発明の実施形態で明らかにする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。まず、放射線撮像装置としてのクロスストリップ型放射線検出器(以下「検出器」という)の動作原理を説明し、その後、各実施形態を説明する。
【0012】
≪動作原理≫
最初に検出器の動作原理を単層の検出器を例に挙げ、図面を参照して説明する。図2は検出器の動作原理(単層)を説明する模式図であり、(a)は検出器の側面、(b)は同平面、(c)は同底面、(d)は検出位置特定の原理を示す。
【0013】
この図2に示す検出器10は、側面視して判るように、半導体素子11の一方の面にX軸ストリップ電極12xを設け、他方の面にはY軸ストリップ電極12yを設けた構成(単層の構成)をしている。平面視及び底面視して判るように、X軸ストリップ電極12x、Y軸ストリップ電極12yは、それぞれ細長い電極(帯状電極)が、ほぼ等しい間隔をおいて平行に並んだ構造になっており、並ぶ方向(配向方向)は、X軸ストリップ電極12xとY軸ストリップ電極12yとが直交する方向になっている。このように各ストリップ電極12同士をそれぞれ適宜隙間をもって配置しているのは、隣り合うストリップ電極12同士の絶縁を図るためである。また、このように絶縁を図ったX軸ストリップ電極12xとY軸ストリップ電極12yを直交する方向に配置するのは、γ線(放射線)の入射位置Po情報を検出するためである。
【0014】
また、検出器10のストリップ電極12x,12yの1つ1つには、それぞれ図示しない読出線(導線)が接続されている。図2の例でいえば、X軸ストリップ電極12x、Y軸ストリップ電極12yとも8枚ずつあるので、図示しない読出線は8本ずつ合計16本接続されている。
【0015】
この図2の構成において、γ線17が入射して半導体素子11と相互作用を及ぼしたとすると、半導体素子11と相互作用を及ぼした位置に近いストリップ電極12から電荷の情報(表面信号、裏面信号)が得られる。図2の例では、X軸ストリップ電極12xの右から4番目の電極から表面信号が、Y軸ストリップ電極12yの上から3番目の電極から裏面信号が得られる。この信号を重ね合わせると、図2(d)のように、検出器10(半導体素子11)のどの位置でγ線17が半導体素子11と相互作用を及ぼしたか、つまり検出器10のどの位置にγ線17が入射したかを検出することができ、この例ではγ線17の入射位置P0が検出される。
【0016】
≪第1実施形態≫
第1実施形態を、図面を参照して説明する。なお、第1実施形態は、検出器を積層して放射線撮像装置としての積層クロスストリップ型放射線検出器(以下「積層検出器」という)を構成し、放射線検出の感度を増す実施形態である。図1は、第1実施形態の積層検出器の概略構成を示す図である。この図1に示すように、積層検出器1Aは、単層の検出器10を複数枚積層した構成をしている。
【0017】
積層検出器1Aの各検出器10を図1中の上から順に第1層,第2層,…と呼ぶと、図1に示すように、積層検出器1Aの第2層(偶数層)の半導体素子11は、第1層(奇数層)の半導体素子11とは上下逆の面にX軸ストリップ電極12xを備え、その面とは反対側の面にY軸ストリップ電極12yを備えるように積層される。つまり、隣接する検出器10のX軸ストリップ電極12x同士、Y軸ストリップ電極12y同士を密着して積層する構成としている。
【0018】
このように同じ極性のストリップ電極12同士を密着させることにより、積層検出器1Aの高さを低く(厚さを薄く)することができる。また、次の一括読出線13の接続も容易になる。なお、積層に際しては、放射線(γ線17)の入射位置を検出するという趣旨から、検出器10の1つのストリップ電極12が対向する他の検出器10の複数のストリップ電極12に接触しないように位置規制して積層される。
【0019】
図1に示すように、積層検出器1Aは、各検出器10のX軸ストリップ電極12x同士を、X軸一括読出線13xにより、奥行き方向(γ線17の入射方向を基準)に一列ずつ接続した構成をしている。換言すると、X軸一括読出線13xは、一列ずつ並ぶX軸ストリップ電極12xを、1列ずつ電気的に接続する複数の導線により構成されている。併せて、積層検出器1Aは、各検出器10のY軸ストリップ電極12y同士を、Y軸一括読出線13yにより、奥行き方向に一列ずつ接続した構成をしている。換言すると、Y軸一括読出線13yは、奥行き方向に一列に並ぶY軸ストリップ電極12yを、1列ずつ電気的に接続する複数の導線により構成されている。
【0020】
一括読出回路14(X軸一括読出回路14x、Y軸一括読出回路14y)は、電荷の信号を電圧のパルスに変換する回路であり、例えば電荷敏感型増幅器などが適用される。高圧電源15(X軸ストリップ用高圧電源15x、Y軸ストリップ用高圧電源15y)は、積層検出器1Aの作動を行うための電源であり、X軸ストリップ電極12x及びY軸ストリップ電極12yは、それぞれ電荷収集に必要な電位に保たれる。ちなみに、X軸ストリップ電極12x又はY軸ストリップ電極12yのうち、片方はグラウンドに接続するだけでもよい。
【0021】
なお、符号16は、データ集積装置であり、画像処理装置等に収集したデータを送信する。また、符号Bは保持基板であり、積層された各検出器10等を保持する役割を有する。また、符号18は、積層検出器1Aを覆う遮光・電磁シールドであり、このシールド18により積層検出器1Aは、放射線以外の光や電磁波を遮断される。
【0022】
以上説明した第1実施形態の積層検出器1Aを、図面を参照して説明する(図1を参照)。
【0023】
図1に示す半導体素子11は、γ線17と相互作用を起こす元素で構成されているが、γ線17のように放射線のエネルギが高いと、相互作用を起こす前に半導体素子11を突き抜けて透過してしまう確率が高い。しかし、この第1実施形態の積層検出器1Aは、複数の検出器10(半導体素子11)が積層され、半導体素子11の厚みとしては充分な厚さを有している。このため、入射したγ線17は、積層されたうちのいずれかの検出器10の半導体素子11と相互作用を起こすので、そのまま透過してゆく放射線を少なくすることができる。
【0024】
また、γ線17が半導体素子11と相互作用を起こした場合に電荷(正孔/電子)が生じるが、本実施形態の積層検出器1Aは、検出器10における電極間距離(X軸ストリップ電極12xとY軸ストリップ電極12yの間の距離)が短いため、生じた電荷を適切に捉えることができる。すなわち、1枚の半導体素子11をそのまま厚くするのでは、電極間距離、換言すると電荷収集距離が大きくなりエネルギ分解能の低下の原因となるが、本実施形態のように、1枚の電極間距離を小さくした状態で半導体素子11(検出器10)を積層する構成にすれば、エネルギ分解能、検出効率が共に高い検出器1A(積層検出器1A)を提供することができる。
【0025】
ちなみに、1枚(単層)の検出器10の検出効率をeとすると、厚さを積層によってn枚(検出器n層)に増すことで、検出効率を1−(1−e)nに増加させることができる。すなわち、1枚の検出器10の検出効率eが5%のとき、5枚積層では23%となり、検出効率を4倍以上に増大させることができる。
【0026】
しかも、同じX位置の信号を一括してX軸一括読出線13xによってX軸一括読出回路14xで読み出し、同様にY軸情報はY軸一括読出線13yによってY軸一括読出回路14yで読み出すので、読出回路数(計測回路数)を全く増加させることなく、検出器10の積層を行うことができる。すなわち、m枚積層した検出器10を個別に読み出すとすれば、読出回路数はm倍になるが、この構成によれば(読出方法)によれば読出回路数を全く増加させることなく、検出器10の積層を行うことが可能となる。ちなみに、n×n画素(チャンネル)×m枚積層した場合と比較して、クロスストリップ型読出方法により読出数はn×n画素から2n画素に低減し、さらに一括読出により積層数はm倍から1倍に低減するため、読出回路数を2n/(n×n×m)に大幅削減することが可能となる。具体的には、1枚あたり200×200画素の検出器を10枚積層した場合と比較して、クロスストリップ型読出方法を用いた本実施形態による検出器10では、読出し回路数を2×200/(200×200×10)=00に削減することが可能となる。
【0027】
以上説明したように、この第1実施形態によれば、積層検出器1Aの読出線を増やすことなく、積層検出器1Aの検出効率を大幅に増大させることができる。ちなみに、積層検出器1Aからは、公知の放射線計測回路、データ収集解析装置、及びデータ表示装置を用いて遠隔操作される(この部分の詳細な説明は省略する)。
【0028】
≪第2実施形態≫
次に、本発明の積層検出器をガンマカメラ装置に適用した第2実施形態を説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態と共通する部分については、同じ符号を付けて説明を省略する。
【0029】
図3はガンマカメラ装置の構成例を示す図である。この図3に示すように、ガンマカメラ装置2は、第1実施形態で説明した積層検出器1Aを備えるガンマカメラ21、ガンマカメラ保持部22、操作パネル23及びデータ処理装置3を含んで構成される。また、データ処理装置3は、γ線17の積層検出器1Aへの入射により発生した検出器10からの信号が放射線計測回路(図示せず)を通してデータ収集解析装置3Aに集められる。被検者Pはベッド24によって位置を制御される。この制御は操作パネル23によって、その場でデータ入出力装置3Bによって遠距離から行うことが可能である。データはデータ表示装置3C及び操作パネル23によって表示することが可能である。
【0030】
ガンマカメラ21は、積層検出器1Aを要部とし、積層検出器1Aの下部(底部)に積層検出器1Aに入射するγ線17の入射方向を規制するパラレルコリメータCM(以下、コリメータCMという)を備えている。ガンマカメラ保持部22は、ガンマカメラ21とベッド24に横になっている被検者Pの位置を調整する役割などを有する。操作パネル23は、データ処理装置3と同様の機能を有し、ガンマカメラ装置2の傍で操作できるようになっている。ベッド24は、被検者Pを載せる台であり、体軸方向の位置調整などを行うことができる。データ処理装置3は、ガンマカメラ2から得られた情報に基づいて、PET画像のような機能画像を表示などする。
【0031】
このガンマカメラ2は、被検者Pに放射性薬剤を投与して、被検者Pの体内における薬の集積部Cからγ線17を発生するようにして撮影を行う。特定の集積部Cから等方的に発生したγ線17のうち、積層検出器1Aに向かうγ線17は、コリメータCMにより入射方向が規制される。コリメータCMを通過したγ線17は積層検出器1Aに入射する。そして、1枚1枚の半導体素子11(図1、図2参照)としては厚みがないが、全体として厚みがある半導体素子層を備える積層検出器1Aにより、γ線17が検出される。
【0032】
検出したγ線17は、入射位置が特定され該特定された情報に基づいて、データ処理装置3により機能画像等を画面表示する。なお、機能画像は、医師等の読影に供される。
【0033】
このガンマカメラ21によれば、放射線(γ線17)の検出効率を向上することができるので、例えば被検者Pに投与する放射性薬剤の量を少なくすることができる。また、ガンマカメラ21による撮影時間を短縮することができる。よって、被検者Pの負担を軽減することができる。また、放射性薬剤の投与量や撮影時間を同じにすれば、より情報量の多い機能画像を得ることができる。
【0034】
≪第3実施形態≫
本発明の第3実施形態を、図4及び図5を参照して説明する。なお、本実施形態では第1実施形態と共通する部分については、同じ符号を付けて説明を省略する。
【0035】
図4は放射線撮像装置としての三次元積層クロスストリップ型放射線検出器1B(以下、積層検出器1Bという)の構成を示す。半導体素子11は片側の面にX軸ストリップ電極12xを持ち、反対側の面とは反対側の面にY軸ストリップ電極12yを持つ。第二層の半導体素子は第一層とは上下逆の面にX軸ストリップ電極12xを、その面とは反対側の面にY軸ストリップ電極12yを持つ。このように、交互にXYを入れ替えた電極構造を持つ半導体素子11を重ねることで同じ電位の電極を近くし、稠密な積層を可能としている。同じX位置の信号はX軸一括読出線13xに引き出されるが、信号は複数の電荷分割用抵抗31,31,…によって分配され、X軸上面側読出回路32とX軸下面側読出回路33の近い側に大きい割合で読み出される。
【0036】
同様にY軸情報はY軸一括読出線13yに引き出され、各電荷分割抵抗31によってY軸上側読出回路34とY軸下側読出回路35に分配された信号によって得る。半導体素子11は積層され、保持基板36によって固定される。積層検出器1Bは遮光・電磁シールド37によって囲まれることで放射線以外の電磁波の影響を防ぐことができる。X軸ストリップ電極12x及びY軸ストリップ電極12yはそれぞれX軸ストリップ用高圧電源38、Y軸ストリップ用高圧電源39を用いて電荷収集に必要な電位に保たれる。γ線17は半導体素子11に対して相互作用を起こし、信号を発生させ、その信号はデータ収集解析装置40に集められる。
【0037】
図5は第3実施形態における電荷分割法の原理を示す説明図である。複数の半導体素子11のそれぞれに形成された電極12を一括読出線13で接続し、各電極間には各電荷分割用抵抗31を挿入する。抵抗31の具体的な値は一般に数100kΩ程度だが信号の早さを重要とするような用途では低い抵抗値を用いる。理論的には配線のもとから放射線計測回路(図示せず)までを結線する電線自体の抵抗値と同程度にまで下げることができる。
【0038】
一括読出線13の両端には一側読出回路61と他側読出回路62を接続し、それぞれをデータ収集解析装置40につなぐ。γ線17が、ある半導体素子11に入ったとき、信号電荷Q0は両端への抵抗値の比で分配される。
【0039】
即ち、信号源となる前記半導体素子11から一側読出回路61までの抵抗値をRL、他側読出回路62までの抵抗値をRRとすると、一側読出回路61に現れる信号電荷QLは、図5の場合、抵抗31が7本直列接続されている途中の右から2本と左から5本を結合させた点からそれぞれの抵抗31を介して読出回路61,62へ分配されるので、
L=Q0×RR/(RL+RR
となり、他側読出回路62に現れる信号電荷QR
R=Q0×RL/(RL+RR
となる。この関係を用いれば一側と他側の読出回路61,62で同時に検出した信号電荷量の比から下式のように入射位置を求めることができる。
X=QR/(QL+QR
そして、同時計測の判定及び信号電荷量の位置情報への換算はデータ収集解析装置40によって行う。
【0040】
≪第4実施形態≫
本発明の第4実施形態を、図6及び図7を参照して説明する。なお、本実施形態では第1実施形態と共通する部分については、同じ符号を付けて説明を省略する。また、図6は検出器の積層方法と厚さ方向位置分解能の関係を示し、(a)は、本実施形態(b)に対する比較例で、図4、図5と同様の電極方向交互型の積層検出器を示す。
【0041】
図6(a)において、半導体素子11は片側の面にX軸ストリップ電極12xを有し、その面とは反対側の面にY軸ストリップ電極12yを有する。また、第二層の半導体素子11には第一層の半導体素子11とは上下逆の面にX軸ストリップ電極12xが設けられ、その面とは反対側の面にはY軸ストリップ電極12yが設けられている。
【0042】
ここで、1個の半導体素子11と両面の2個の電極12x,12yの厚さを足した値をdとすると、第1層目のX軸ストリップ電極12xから第2層目のY軸ストリップ電極12xまでの距離は2dとなる。この場合の利点は、対向する電極12x,12x(12y,12y)同士の電位差がないことから稠密な積層が可能となり、電極12x,12x(12y,12y)同士を直接接触させれば固定が非常に容易となることである。さらに、この積層構造は製作工程を大幅に低減でき、実用的で低コスト製品を実現できる。
【0043】
これに対し、図6(b)は本発明の第4実施形態の原理を示し、本実施形態の特徴は、半導体素子11の上側に電極12x、下側に電極12yとなるように電極向きを統一したものである。隣り合う半導体素子の電極向きを統一したものである。図6(b)は、対向するX軸ストリップ電極12xとY軸ストリップ電極12yとの電位が異なるため電極12x,12y同士を非接触の状態に保持せざるを得ず、半導体素子11,11同士の間隔は図6(a)の場合よりも大きくなる。しかし、本実施形態では、図6(b)に示すように、X軸ストリップ電極12x同士の間隔d0を半導体素子11と両面の2個の電極12x,12yの厚さを足した値をdとして2d以下(d0<2d)にできるため、半導体素子11をより稠密に積層することが可能となり、γ線と半導体素子11との相互作用の深さ方向位置分解能を上げることが可能である。
【0044】
図7は第4実施形態において、半導体11の上側に電極12x、下側に電極12yとなるように電極向きを統一した状態で積層する実装方法を示したものである。クロスストリップ電極付半導体素子11同士を非接触で積層するために、X軸読出兼素子保持部71、及びY軸読出兼素子保持部72によって半導体素子11の端部(側面)に取り付けられ、ストリップ電極12x,12yからの信号の読出を行う。
【0045】
X軸読出兼素子保持部71は、それぞれX軸一括読出兼積層保持部73に接続され、積層された各半導体素子11の保持と各X軸読出兼保持部71からの信号の読出の両方を行う。Y軸読出兼素子保持部72も、それぞれY軸一括読出兼積層保持部74に接続され、積層された各半導体素子11の保持とY軸一括読出兼積層保持部74信号からの読出の両方を行う。そして、これら読み出された信号はデータ収集解析装置等に集められる。
【0046】
≪第5実施形態≫
本発明の第5実施形態を図8を参照して説明する。なお、本実施形態では第1実施形態と共通する部分については、同じ符号を付けて説明を省略する。図8は半導体素子に対するγ線の相互作用深さ位置情報を放射線撮像装置であるガンマカメラ装置(図3参照)に適用する方法を示したものである。図8において、γ線81,82,83,84,85は、例えば4枚のコリメータCM間で形成される隙間S1,S2,S3内を通過するものとする。また、検出器86,87,88,89はコリメータCMに対して最も接近した位置から順にそれぞれ配置されるものとする。
【0047】
ここで、コリメータCMに対して最も接近した位置に配置される検出器86は、γ線81〜85のうち隙間S2を通過するγ線83に対してのみほぼ完全に感度をもつ。しかし、図8中に示す死角90,91,92,93(図中にハッチングで示した部分)のように、検出器86〜89は、コリメータCMから離れるに従って、隙間S2を通過するγ線83以外に、隙間S1,S3を通過してくるγ線81,85に対しても検出器86,87,88,89の順で次第に感度が高くなる。
【0048】
以上のことから、各層(各検出器)からの信号の重み付けとなる重み係数を、コリメータCMに最も近い方から順にW1,W2,W3,W4…Wiとし、隙間S1,S3からのγ線81,85の死角となる各層の体積をV1,V2,V3,V4…Viとすると、Wi∝Viの関係が成り立つ。即ち、検出器がコリメータCMから離れるに従って重み係数Wiも次第に減少するように設定する。これはコリメータCM間の隙間S2を通過するγ線83に対する検出器の位置分解能が検出器86,87,88,89の順で悪くなることを意味する。
【0049】
そこで、本実施形態でも、前記第3実施形態(図4参照)と同様の方式で深さ位置情報を得れば、前記のように深さ方向で信号の重み付けを行うことでコリメータCMから遠いほど悪くなる検出器の分解能の補正・改善を行うことができる。この方式により、後記するSPECT装置の性能向上に大きく寄与する。
【0050】
第9図は前記した半導体素子に対するγ線の相互作用深さ位置情報が検出可能な積層検出器を用いた放射線撮像装置であるシングルフォトンエミッションCT(SPECT)装置を示す。積層検出器101は被検者Pを取り囲み設置される。そして、被検者Pに投与されたラジオアイソトープ薬剤は集積部Cに集まりγ線17を放出する。積層検出器101と被験者Pの間にはコリメータCMが設置され、積層検出器101からの視野角を制限する。
【0051】
このγ線17の積層検出器101への入射により発生した検出器101からの信号は放射線計測回路102を通してデータ収集解析装置103に集められる。積層検出器101、コリメータCM、放射線計測回路102等は遮光・電磁シールド104内に収めることで放射線以外の電磁波の影響を遮断している。遮光・電磁シールド104は、コリメータCMの交換、取り外しの際には開閉することができる。
【0052】
また、遮光・電磁シールド104をカメラヘッド部としてカメラ回転支持台105に設置し、被検者Pとの距離と角度を制御する。同時に被検者Pは可動ベッド106によって位置を制御される。これらの制御は操作パネル107によって、その場でデータ入出力装置108によって遠距離から行うことが可能である。データはデータ表示装置109及び操作パネル107によって表示することが可能である。
【0053】
このように構成される本実施形態においては、SPECT装置に積層検出器101を用いることで読出回路数の大幅な削減と、相互作用深さ位置情報による位置分解能の補正が可能となる。
【0054】
≪第6実施形態≫
本発明の第6実施形態を図10及び図11を参照して説明する。なお、本実施形態では第1実施形態と共通する部分については、同じ符号を付けて説明を省略する。図10は、積層検出器を用いた放射線撮像装置であるPET装置(ポジトロンエミッショントモグラフィ装置)を示す。積層検出器111は被検者Pを取り囲み複数設置される。被検者Pに投与されたラジオアイソトープ薬剤は集積部Cに集まりγ線112を放出する。積層検出器111と被験者Pの間にはコリメータは設置されず、180度対向に飛ぶγ線の両方を放射線計測回路113、計測回路制御系114、データ収集解析装置115、操作パネル118、データ入出力装置119及びデータ表示装置120等からなる同時計測処理装置を用いて同時に計測することで放射方向を定める。
【0055】
なお、PET用ラジオアイソトープ薬剤は被検者Pの集積部C(例えば被検者Pのガン細胞の部分)に集まる特性があり、この集積部Cに集まった薬剤は陽子e+を放出する。そして、この陽子e+は直ちに通常の電子e-と反応して対消滅する。このとき、集積部Cからは2つのγ線が180度反対方向に放出され、この2つのγ線を同時計測する。
【0056】
γ線112の入射により発生した信号は放射線計測回路113、及び計測回路制御系114を通してデータ収集解析装置115に集められる(同時計測処理装置により公知の手法により同時計測処理される)。積層検出器111、放射線計測回路113等は遮光・電磁シールド116内に収めることでγ線112以外の電磁波の影響を遮断している。
【0057】
被検者Pは可動ベッド117によって位置を制御される。これらの制御は操作パネル118によって、その場でデータ入出力装置119によって遠距離から行うことが可能である。データはデータ表示装置及び操作パネル118によって表示することが可能である。
【0058】
PET装置では検出器に対するγ線の深さ情報は前記SPECT装置以上に直接的に位置分解能の向上につながる。DOI(Depth of interact:相互作用深さ位置情報)が得られれば、斜めから入射したγ線に対して検出器外周を結ぶ線と検出器内周側を結ぶ線で大きな差がでるがこれを見分けることができるためである。
【0059】
図11は3D−PET装置を示す外観図で、(a)は、DOIが得られない従来の検出器10(図2参照)をPET装置に適用した場合の具体例、(b)は、(a)中の矢示I−I方向からみた断面図である。(c)は、DOIが得られる本実施形態による検出器131を3D−PET装置に適用した場合の具体例を示し、(d)は、(c)中の矢示II−II方向からみた断面図である。
【0060】
図11(a)、(b)に示すように、従来では、検出器10が単層なため、検出器10に対するγ線のDOIを得ることができず、薬剤の集積部Cの検出幅d1が比較的大きくなり、検出器10による集積部Cの検出位置の精度が低下していた。
【0061】
これに対し、図11(c)、(d)に示すように、本実施形態では、検出器131を積層していると共に検出器143において前記第3実施形態と同様の電荷分割法(図示せず)を用いることにより、検出器131に対するγ線のDOIを得ることができる。従って、薬剤の集積部Cの検出幅d2を従来に比較して縮小(d2<d1)でき、検出器131による集積部Cの検出位置の精度を向上することができる。このように、本実施形態によれば3D−PET装置に積層検出器111を用いることで読出回路数の大幅な削減と、DOIによる位置分解能を大幅に向上することができる。
【0062】
≪第7実施形態≫
本発明の第7実施形態を図12を参照して説明する。なお、本実施形態では第1実施形態と共通する部分については、同じ符号を付けて説明を省略する。図12は、単層検出器と積層検出器を組み合わせて用いた放射線撮像装置であるコンプトンカメラ装置の概略図を示す。
【0063】
図12に示すように、コンプトンカメラ装置141は、単層からなる第1の検出器142と、積層された多層からなる第2の検出器143とによって構成されている。そして、入射γ線144は単層からなる第1の検出器142を通過するときに、エネルギE1を有する電子とエネルギE2を有する散乱γ線144´とが散乱角θをもって散乱する。また、何らかの方法でエネルギE2を知ることができれば、散乱角θが求められると共に、この散乱角θと散乱γ線144´の飛行方向を知ることにより、入射γ線の線源位置の情報が得られることが分かっている(参考文献:コンプトンカメラによるガンマ線イメージング 放射線Vol.25,No1(1999))。なお、散乱γ線144´の散乱角θの分布は後記数1で与えられることが分かっている。
【0064】
【数1】
Figure 0003976259
【0065】
本実施形態では、検出器142の電極数及び検出器143の各層の電極数をそれぞれ2n個とし、更に検出器143において電荷分割法(第3実施形態参照)を用いることにより、検出器143に対する散乱γ線144´の反応位置の三次元位置情報を得ることができ、高精度なコンプトンカメラ装置141を提供することができる。このコンプトンカメラによれば、検出器143を回転させることなく、線源の三次元位置情報を得ることができる。ちなみに、First Detectorたる第1の検出器142はγ線散乱光子を透過させる必要があるため、積層にはしない。このため、511kevのような高エネルギのγ線では、コンプトン散乱光子に残るエネルギ割合が高く、すなわち透過力が高く、Second Detectorたる検出器143の検出効率が重要になる。従って、本実施形態のように、Second Detectorに積層2n型の検出器143を適用する効果は大きい。
【0066】
なお、各実施の形態では、放射線撮像装置をガンマカメラ装置、SPECT装置、PET装置、コンプトンカメラ装置等に適用する場合を例に挙げて説明した。しかし、この他に、放射線撮像装置をコーデットアパーチャ(参考文献:IEEE TRANSACTIONS ON NUCLBAR SCIBNCE,VOL.48.NO.6,DECEMBER 2001)に適用する構成としてもよい。
ここで、図13はコーデットアパーチャのパターンの一例(引用文献:http://lheawww.gsfc.nasa.gov/docs/cai/coded#mart.html)を示している。このコーデットアパーチャの後方に、例えば前記第7実施形態で述べた多層からなる検出器143を設置することにより、つまり、検出器側を三次元検出器にすることで、コーデットアパーチャのコリメータ孔に対して新しい角度にあるピクセル群を提供することができ、これにより、コーデットアパーチャ及び検出器143を線源の回りを回転させることなく、線源の三次元位置情報を得ることができる。また、通常のコーデッドアパーチャよりも高分解能・高感度の計測を可能にすることができる。
【0067】
なお、以上説明した本発明は、放射線を照射することにより電荷を生成する半導体素子と、その素子の片面に帯状に形成された複数の電極と、対向する面でその電極と直行方向に形成された複数の電極において、半導体素子を複数枚積層する構造を特徴とした放射線撮像装置に相当する。
また、放射線を照射することにより電荷を生成する半導体素子と、その素子の片面に帯状に形成された複数の電極と、対向する面でその電極と直行方向に形成された複数の電極において、半導体素子を複数枚積層し、重なる部分の電極を一括して読み出す構造を特徴とした放射線撮像装置に相当する。
また、放射線を照射することにより電荷を生成する半導体素子と、その素子の片面に帯状に形成された複数の電極と、対向する面でその電極と直行方向に形成された複数の電極において、半導体素子を複数枚積層し、重なる部分の電極を電気抵抗(抵抗手段)を介することにより接続する構造を特徴とした放射線撮像装置に相当する。
また、放射線を照射することにより電荷を生成する半導体素子と、その素子の片面に帯状に形成された複数の電極と、対向する面でその電極と直行方向に形成された複数の電極において、半導体素子を複数枚積層し、重なる部分の電極を遅延線(遅延手段)を介することにより接続する構造を特徴とした放射線撮像装置に相当する。
【0068】
なお、放射線検出器は、シングルフォトンエミッションCT装置、ポジトロンエミッショントモグラフィ装置、コンプトンカメラ、コーデッドアパーチャを備えた放射線撮像装置に使用される。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、放射線撮像装置であるクロスストリップ読出型半導体素子の積層により、電荷収集においては1枚ずつの厚さ、検出効率については積層した分の厚さを持つ、高性能な放射線撮像装置となる。また、重なる電極の読出を一括して行うことで読出回路数についてもクロスストリップ型におけるn×n個から2n個への削減のみならず、厚さ方向へのm倍の回路数増大を抑えることができ、読出回路数を2n/(n×n×m)に大幅削減することが可能となる。更に電荷分割読出を深さ方向に行うことで反応位置の三次元情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による積層検出器の概略構成を示す斜視図である。
【図2】単層の検出器の動作原理を説明する模式図であり、(a)は検出器の側面、(b)は同平面、(c)は同底面、(d)は検出位置特定の原理を示す説明図である。
【図3】本発明の第2実施形態によるガンマカメラ装置の構成例を示す斜視図である。
【図4】本発明の第3実施形態による積層検出器の概略構成を示す斜視図である。
【図5】第3実施形態における電荷分割法の原理を示す説明図である。
【図6】本発明の第4実施形態における検出器の積層方法と厚さ方向位置分解能の関係を示し、(a)は、本実施形態に対する比較例による積層検出器の原理を示す斜視図、(b)は本実施形態による積層検出器の原理を示す斜視図である。
【図7】第4実施形態による積層検出器の具体例を示す斜視図である。
【図8】本発明の第5実施形態による半導体素子に対するγ線の相互作用深さ位置情報をガンマカメラに適用する方法を示した説明図である。
【図9】第5実施形態による積層クロスストリップ型放射線検出器を用いたSPECT装置の構成図である。
【図10】本発明の第6実施形態による積層クロスストリップ型放射線検出器を用いたPET装置の構成図である。
【図11】(a)は従来の検出器を3D−PET装置に適用した場合の概略図、(b)は、(a)中の矢示I−I方向からみた概略図である。(c)は、第6実施形態による検出器を3D−PET装置に適用した場合の概略図、(d)は、(c)中の矢示II−II方向からみた概略図である。
【図12】第7実施形態によるコンプトンカメラ装置を示す概略図である。
【図13】コーデットアパーチャの二次元パターン例を示す平面図である。
【図14】従来技術によるガンマカメラを示す構成図である。
【符号の説明】
1A,101,111 積層クロスストリップ型放射線検出器
1B 三次元積層クロスストリップ型放射線検出器
2 ガンマカメラ装置
3 データ処理装置
10,86,87,88,89,142,143 検出器
11 半導体素子
12x X軸ストリップ電極
12y Y軸ストリップ電極
16 データ集積装置
17,81,82,83,84,85,112,144 γ線
18,37,116 遮光・電磁シールド
21 ガンマカメラ
22 ガンマカメラ保持部
23,107,118 操作パネル
24 ベッド
31 電荷分割用抵抗
36 保持基板
40,103,115 データ収集解析装置
71 X軸読出兼素子保持部
72 Y軸読出兼素子保持部
106 可動ベッド
141 コンプトンカメラ装置(放射線撮像装置)

Claims (1)

  1. γ照射されることにより電荷を生成する半導体素子と、
    前記半導体素子を含んで構成される放射線検出器と、
    前記γ線が前記半導体素子に入射して発生した電荷の信号を同時計測する同時計測処理装置と、を有することを特徴とするポジトロンエミッショントモグラフィ装置において、
    前記放射線検出器は、
    前記半導体素子の片面に、前記γ線が入射する方向をZ軸とした場合に直交するX軸方向へ帯状に形成された複数の電極と、前記片面とは反対側の面に、前記X軸方向の電極と直交方向であるY軸方向へ帯状に形成された複数の電極を備え、
    前記X軸方向及び前記Y軸方向へ帯状に形成された複数の電極を備えた半導体素子を、前記γ線の入射方向であるZ軸の方向へ複数枚積層し、
    前記X軸方向へ帯状に形成された複数の電極でありZ軸方向へ重ならない部分の電極同士は接続せず、
    前記Y軸方向へ帯状に形成された複数の電極でありZ軸方向へ重ならない部分の電極同士は接続せず、
    前記X軸方向へ帯状に形成された電極でありZ軸方向へ重なる部分の電極同士を電気抵抗又は遅延線を介することにより接続し、
    前記Y軸方向へ帯状に形成された電極でありZ軸方向へ重なる部分の電極同士を電気抵抗又は遅延線を介することにより接続する構造を有すること、
    を特徴とするポジトロンエミッショントモグラフィ装置。
JP2002294303A 2002-10-07 2002-10-07 ポジトロンエミッショントモグラフィ装置 Expired - Fee Related JP3976259B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002294303A JP3976259B2 (ja) 2002-10-07 2002-10-07 ポジトロンエミッショントモグラフィ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002294303A JP3976259B2 (ja) 2002-10-07 2002-10-07 ポジトロンエミッショントモグラフィ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004125757A JP2004125757A (ja) 2004-04-22
JP3976259B2 true JP3976259B2 (ja) 2007-09-12

Family

ID=32284885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002294303A Expired - Fee Related JP3976259B2 (ja) 2002-10-07 2002-10-07 ポジトロンエミッショントモグラフィ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3976259B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4748567B2 (ja) * 2005-02-25 2011-08-17 株式会社東芝 放射線入射位置検出装置
JP4486623B2 (ja) 2006-08-11 2010-06-23 独立行政法人理化学研究所 コンプトン撮像カメラ
JP4452838B2 (ja) * 2006-11-01 2010-04-21 国立大学法人東北大学 半導体検出器ブロック及びこれを用いた陽電子断層撮影装置
JP5588190B2 (ja) * 2010-02-08 2014-09-10 日立アロカメディカル株式会社 放射線検出モジュール
JP5840638B2 (ja) 2013-03-21 2016-01-06 株式会社東芝 放射線検出装置及び放射線の検出方法
CZ29250U1 (cs) * 2016-01-29 2016-03-08 Advacam S.R.O. Vrstvený pixelový detektor ionizujícího záření
JP6808214B2 (ja) * 2016-07-22 2021-01-06 国立大学法人 東京大学 放射線計測装置
FR3081231B1 (fr) * 2018-05-18 2020-06-12 Damavan Imaging Systeme et procede d'imagerie par detection de rayonnements gamma
CN112512424B (zh) * 2018-08-07 2023-07-04 美国西门子医疗系统股份有限公司 多模态康普顿和单光子发射计算机断层摄影医学成像系统
CN110010591B (zh) * 2019-04-01 2024-05-07 湘潭大学 三维双面硅微条探测器及其制备方法
CN116247066B (zh) * 2022-11-10 2024-01-02 同源微(北京)半导体技术有限公司 X射线探测器和探测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004125757A (ja) 2004-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7297955B2 (en) Semiconductor radiation detector, positron emission tomography apparatus, semiconductor radiation detection apparatus, detector unit and nuclear medicine diagnostic apparatus
RU2605523C2 (ru) Чувствительное к излучению детекторное устройство с отклоняющими заряд зазорами между сегментами
US8497484B2 (en) Device for detecting highly energetic photons
US8299437B2 (en) Gamma ray detector and gamma ray reconstruction method
JP2007078369A (ja) 放射線検出モジュール、プリント基板および陽電子放出型断層撮影装置
WO2009104573A1 (ja) 検出器配列基板およびこれを用いた核医学診断装置
CN103403580A (zh) 用于3维辐射成像应用的交织的多孔准直仪
JP3976259B2 (ja) ポジトロンエミッショントモグラフィ装置
WO2009130782A1 (ja) 半導体検出器ブロック及びこれを用いた陽電子断層撮影装置
JP4843346B2 (ja) マンモグラフィ装置
JP4464998B2 (ja) 半導体検出器モジュール、および該半導体検出器モジュールを用いた放射線検出装置または核医学診断装置
JP3815468B2 (ja) 放射線検出器,放射線検出素子及び放射線撮像装置
JP4452838B2 (ja) 半導体検出器ブロック及びこれを用いた陽電子断層撮影装置
JP4834427B2 (ja) 放射線検出モジュール、プリント基板および核医学診断装置
CN219810870U (zh) 多层x射线探测器
KR102316574B1 (ko) 컴프턴 영상 장치 및 이를 포함하는 단일 광자 및 양전자 단층 촬영 시스템
JP2005090979A (ja) 核医学画像診断用放射線検出器、及び画像診断装置
JP2009259859A (ja) 半導体放射線検出器および核医学診断装置
Herrnsdorf Development and characterization of sensitive, energy-independent solid-state photon dosemeters with high spatial and temporal resolution. Applications in clinical radiology and radiation protection.
Hsu Investigation of Advanced Clinical PET System Designs
CN116148288A (zh) 多层x射线探测器
Soares Development of a compact high resolution gamma camera
JP2005106804A (ja) 陽電子放出型断層撮影装置
JP2005106807A (ja) 半導体放射線検出器、陽電子放出型断層撮影装置、半導体放射線検出装置、検出器ユニット、及び核医学診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070615

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120629

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120629

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130629

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees