JP3974367B2 - 水ジェット推進艇 - Google Patents

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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水ジェット推進艇に関する。
【0002】
【従来の技術】
水ジェット推進艇は、エンジンで駆動されるジェット推進機のインペラで発生する噴流を噴射ノズルから後方に噴射することにより推進するものである。
【0003】
そして、操舵ハンドルのスロットルレバーを握り緩めすることで、スロットル弁が回動してエンジン回転数が上下に変化するとともに、スロットルレバーを放すと、スロットル弁が閉弁方向に回動してエンジン回転数がアイドリング回転数まで下がるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような水ジェット推進艇において、航走中にスロットルレバーを放した場合には、エンジン回転数が数秒の間にアイドリング回転数まで下がることから、操舵ハンドルの操作が通常の操作舵角を越えたときに限って、スロットルレバーをアイドルアップ方向に動かして、旋回性能が維持できるようにしたいという要望がある。
【0005】
本発明は、上記要望に応えるためになされたもので、航走中にスロットルレバーを放した場合に、操舵ハンドルの操作が通常の操作舵角を越えたときに限って、スロットルレバーをアイドルアップ方向に動かせるようにした水ジェット推進艇を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、エンジンで駆動されるジェット推進機のインペラで発生する噴流を噴射ノズルから後方に噴射することにより推進する水ジェット推進艇において、操舵ハンドルが通常の操作舵角を越えたときに、操舵ハンドルの操作に抵抗を付与する抵抗付与部材と、スロットルレバーをアイドルアップ方向に動かすアイドルアップ部材とが設けられ、上記抵抗付与部材は、スプリングで付勢された一対のアーム部材であり、上記アイドルアップ部材は、インナーケーブルとアウターケーブルとでなる1本のフレキシブルケーブルであり、インナーケーブルが一方のアーム部材に連結され、アウターケーブルが他方のアーム部材に連結されていることを特徴とする水ジェット推進艇を提供するものである。
【0007】
本発明によれば、操舵ハンドルが通常の操作舵角を越えたときに、スプリングで付勢された一対のアーム部材である抵抗付与部材で操舵ハンドルの操作に抵抗を付与することにより、操作抵抗の増加による操作フィーリングから操縦者に通常の操作舵角を分からせるとともに、操舵ハンドルが通常の操作舵角を越えたときに、インナーケーブルとアウターケーブルとでなる1本のフレキシブルケーブルであるアイドルアップ部材でスロットルレバーを僅かにアイドルアップ方向に動かすことにより、エンジン回転数がアイドリング回転数より上がるので、その間のエンジンの推力で舵効きが良くなって旋回性能が維持できるようになる。また、操舵ハンドルが通常の操作舵角であれば、操舵ハンドルの操作に抵抗が付与されないし、アイドルアップもしないので、操縦者に違和感が生じにくくなる。
【0008】
請求項2のように、上記操舵ハンドルのハンドルポストに中間部が回動自在に支持され、先端部が上記操舵ハンドルの通常の操作舵角を隔てるように隔離された状態で、スプリングで相互に引き合うように付勢された左右一対のアーム部材が設けられ、
上記操舵ハンドルのハンドルシャフトに連動して左右揺動する揺動部材に、上記アーム部材の先端部の間に位置して、アーム部材をスプリング力に抗して押し回動可能な当接ピンが設けられ、
インナーケーブルとアウターケーブルとでなるフレキシブルケーブルが設けられ、インナーケーブルの一端部は上記アーム部材の一方の後端部に連結され、他端部は上記操舵ハンドルのスロットルレバーに連結されるとともに、アウターケーブルの一端部は上記アーム部材の他方の後端部に連結され、他端部は操舵ハンドルに連結されて、操舵ハンドルが通常の操作舵角を越えたときに、アーム部材のスプリングで操舵ハンドルの操作に抵抗を付与するとともに、インナーケーブルでスロットルレバーをアイドルアップ方向に動かすようになっている構成であると、抵抗付与部材としてのアーム部材、スプリング、回動ピン等やアイドルアップ部材としてのフレキシブルケーブル等を機械的に構成できるから、構造が簡単で制御も容易に行えるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
図1に示すように、水ジェット推進艇1は、ハル部材2とデッキ部材3とがその周縁部で接合されて艇体4が構成されて、この艇体4の内部の前後方向のほぼ中央位置に形成されたエンジンルーム5にはエンジン6が搭載され、このエンジン6の前方には燃料タンク7が設置されるとともに、エンジンルーム5の後方でバルクヘッド8で仕切られたポンプルーム9にはジェット推進機10が設置されている。
【0011】
上記デッキ部材3の前上部には操舵ハンドル12が設けられ、このデッキ部材3の後上部にはシート台13が設けられ、このシート台13の上部には前後方向の跨座式シート14が着脱可能に取付けられている。なお、15a,15bは、エンジンルーム5を大気に連通するベンチレーションダクトである。
【0012】
上記エンジン6のクランク軸16にはカップリング17を介してインペラ軸18が連結され、このインペラ軸18には、上記ジェット推進機10のインペラハウジング10aに収容されたインペラ(不図示)が取付けられ、このインペラハウジング10aの後端部に噴射ノズル19aが設けられ、この噴射ノズル19aにディフレクター19bが取付けられている。
【0013】
そして、エンジン6で駆動されるジェット推進機10のインペラで発生した噴流を噴射ノズル19aから後方に噴射することにより艇体4が推進されるとともに、跨座式シート14に跨った操縦者が操舵ハンドル12を操作して、噴射ノズル19aのディフレクター19bを左右に揺動させることにより旋回されるようになる。
【0014】
上記エンジン6は、クランク軸16が艇体4の前後方向に延在するようにハル部材2に設置され、このエンジン6の左舷側には、シリンダヘッドの吸気ポートに接続される気筒毎の吸気管21と、これら吸気管21の上流端に接続される吸気チャンバー22とが設けられるとともに、エンジン6の前方には吸気サイレンサー23が設けられ、この吸気サイレンサー23と吸気チャンバー22とが吸気ダクト24を介して接続されている。
【0015】
また、上記エンジン6の右舷側には、シリンダヘッドの排気ポートに接続される排気管25が設けられ、この排気管25はエンジン6の後方に延在されながらバルクヘッド8を貫通してポンプルーム9内のウォーターロック26に接続され、このウォーターロック26の排出管26aは艇外に接続されている。
【0016】
上記バルクヘッド8のエンジンルーム5側の上部には制御ボックス28が設置されている。
【0017】
図2および図3に示すように、上記操舵ハンドル12のハンドルシャフト30は、上フランジ部31aで艇体4に固定されたハンドルポスト31により回動自在に支持されている。
【0018】
上記操舵ハンドル12の右側のハンドグリップ32の近傍のブラケット33にはスロットルレバー34が回動ピン34aで取付けられ、このスロットルレバー34に一端部が連結されたスロットルケーブル35のインナーケーブル35aの他端部は、上記エンジン6の各気筒の吸気通路にそれぞれ設けられたスロットル弁の弁軸36のプーリ37に巻き付けられている。
【0019】
そして、操縦者がスロットルレバー34を握ると(矢印a参照)、インナーケーブル35aが引かれてプーリ37が左回動(矢印c参照)し、スロットル弁が開弁方向に回動してエンジン回転数が上がるとともに、操縦者がスロットルレバー34を緩めると(矢印b参照)、プーリ37がリターンスプリング(不図示)の付勢力で右回動(矢印d参照)し、インナーケーブル35aが引かれて、スロットル弁が閉弁方向に回動してエンジン回転数が下がるようになる。また、操縦者がスロットルレバー33を放すと、スロットル弁が閉弁してエンジン回転数がアイドリング回転数まで下がるようになる。
【0020】
上記操舵ハンドル12のハンドルシャフト30には、ハンドルシャフト30に連動して左右揺動する揺動部材40が固定され、この揺動部材40の先端に一端部が連結されたケーブル41のインナーケーブル41aの他端部が上記噴射ノズル19aのディフレクター19bに連結されている。上記揺動部材40の先端側の上面には当接ピン42が固定されている。
【0021】
そして、操縦者が操舵ハンドル12を右方向に操作すると、揺動部材40を介してインナーケーブル41aが引かれてディフレクター19bがピン19cを中心に左揺動し、艇体4が右旋回されるとともに、操縦者が操舵ハンドル12を左方向に操作すると、揺動部材40を介してインナーケーブル41aが押されてディフレクター19bがピン19cを中心に右揺動し、艇体4が左旋回されるようになる。
【0022】
上記ハンドルポスト31の下フランジ部31bには、中間部がそれぞれピン43で回動自在に支持された左右一対のアーム部材44L,44Rが設けられ、この各アーム部材44L,44Rの先端側にはコイルスプリング45の両端部がそれぞれ係止されて、各アーム部材44L,44Rの先端側がスプリング力で相互に引き合うように付勢されている。
【0023】
上記各アーム部材44L,44Rは、上記コイルスプリング45で先端側がスプリング力で相互に引き合うように付勢された状態で、操舵ハンドル12の通常の操作舵角θ1を隔てるように、下フランジ部31bのストッパー部31cでそれぞれ当て止められて隔離されている。
【0024】
上記操舵ハンドル12の通常の操作舵角とは、揺動部材40の当接ピン42が各アーム部材44L,44Rの先端部のいずれかに当接するまでの舵角θ1であって、この舵角θ1では、操舵ハンドル12を軽く左右方向に操作して旋回できるとともに、通常の操作舵角を越えるとは、揺動部材40の当接ピン42が各アーム部材44L,44Rの先端部のいずれかに当接して、当接したアーム部材44L(または44R)をコイルスプリング45のスプリング力に抗して回動させる舵角θ2であって、この舵角θ2では、操舵ハンドル12を多少の力をこめて左右方向に操作して旋回できる。
【0025】
上記艇体4には、舵角θ2内で揺動部材40を当て止める最大舵角ストッパー46がそれぞれ取付けられている。
【0026】
一方、インナーケーブル48とアウターケーブル49とでなるフレキシブルケーブル50が設けられ、インナーケーブル48の一端部48aは、左側のアーム部材44Lの後端部にピン52aで連結されるとともに、アウターケーブル49の一端部49aは、右側のアーム部材44Rの後端部にピン52bで連結されている。
【0027】
上記アウターケーブル49の他端部49bは、上記スロットルレバー34が取付けられブラケット33に固定されるとともに、インナーケーブル48の他端部48bは、スロットルレバー34の回動ピン34aよりもやや外側にオフセットして、スロットルレバー34の端面に当接可能に臨まされている。
【0028】
上記のように構成した水ジェット推進艇1において、水ジェット推進艇1が航走中に、揺動部材40の当接ピン42が各アーム部材44L,44Rの先端部のいずれかに当接するまでの通常の操作舵角θ1では、操縦者は操舵ハンドル12を軽く操作して旋回することができる。なお、通常の操作舵角θ1かどうかは、揺動部材40の当接ピン42が各アーム部材44L,44Rの先端部のいずれかに当接すると、その後の操舵ハンドル12の操作にコイルスプリング45のスプリング力による操作抵抗が増加するので、その操作フィーリングから分かるようになる。
【0029】
一方、水ジェット推進艇1が航走中に、接岸などのためにスロットルレバー34を放した場合には、エンジン回転数が数秒の間にアイドリング回転数まで下がるようになる。
【0030】
そこで、スロットルレバー34を放した状態であっても、接岸などのために、図4に示すように、操舵ハンドル12を通常の操作舵角θ1を越える舵角θ2で左旋回方向に操作すると、揺動部材40の当接ピン42が左アーム部材44Lの先端部に当接して、左アーム部材44Lがコイルスプリング45のスプリング力に抗して左回動されるようになり、この舵角θ2では、操舵ハンドル12をスプリング力に抗するために、多少の力をこめて左方向に操作することになる。
【0031】
この左アーム部材44Lが左回動されると、右アーム部材44Rは回動しないことから、フレキシブルケーブル50のアウターケーブル49は固定状態のままで、左アーム部材44Lによりインナーケーブル48が押されて、その他端部48bが突出してスロットルレバー34の端面に当接し、スロットルレバー34が僅かにアイドルアップ方向に動かされるようになる(矢印a参照)。このとき、インナーケーブル48の一端部48aとアウターケーブル49の一端部49aとの間の距離は、通常の操作舵角θ1における距離Aに対して距離A´に短くなって、その差分(A−A´)の長さだけインナーケーブル48の他端部48bが突出することになる。
【0032】
すなわち、操縦者がスロットルレバー34を放しているにもかかわらず、スロットルレバー34を僅かに握ったのと同様の動きをすることから、スロットルケーブル35のインナーケーブル35aが引かれてプーリ37が左回動(図2の矢印c参照)し、スロットル弁が開弁方向に回動してエンジン回転数が上がって、エンジン6の推力で旋回性能が維持できるので、接岸などが容易に行えるようになる。
【0033】
同様に、図5に示すように、操舵ハンドル12を通常の操作舵角θ1を越える舵角θ2で右旋回方向に操作すると、揺動部材40の当接ピン42が右アーム部材44Rの先端部に当接して、右アーム部材44Rがコイルスプリング45のスプリング力に抗して右回動されるようになり、この舵角θ2では、操舵ハンドル12をスプリング力に抗するために、多少の力をこめて右方向に操作することになる。
【0034】
この右アーム部材44Lが右回動されると、左アーム部材44Lは回動しないことから、フレキシブルケーブル50のインナーケーブル48は固定状態のままであるが、右アーム部材44Rによりアウターケーブル49が引かれると、そのフレキシブル特性からアウターケーブル49の経路が短くなるように変化しながら、インナーケーブル48の一端部48aとアウターケーブル49の一端部49aとの間の距離は、通常の操作舵角θ1における距離Aに対して距離A´に短くなり、その差分(A−A´)の長さだけインナーケーブル48の他端部48bが突出してスロットルレバー34の端面に当接し、スロットルレバー34が僅かにアイドルアップ方向に動かされるようになる(矢印a参照)。
【0035】
すなわち、右旋回方向の操作でも操縦者がスロットルレバー34を放しているにもかかわらず、スロットルレバー34を僅かに握ったのと同様の動きをすることから、スロットルケーブル35のインナーケーブル35aが引かれてプーリ37が左回動(図2の矢印c参照)し、スロットル弁が開弁方向に回動してエンジン回転数が上がって、エンジン6の推力で旋回性能が維持できるので、接岸などが容易に行えるようになる。
【0036】
なお、操舵ハンドル12が通常の操作舵角θ1であれば、操舵ハンドル12の操作にコイルスプリング45の抵抗が付与されないし、アイドルアップもしないので、操縦者に違和感が生じにくくなる。
【0037】
上記実施形態において、スロットルレバー34を握っている航走中に、操舵ハンドル12を通常の操作舵角θ1を越える舵角θ2で左右いずれかの旋回方向に操作すると、インナーケーブル48の他端部48bが突出してスロットルレバー34をアイドルアップ方向に動かそうとするが、スロットルレバー34は握りによってアイドルアップ以上に動かされているから、インナーケーブル48の他端部48bの突出は何ら影響することがない。
【0038】
上記実施形態では、コイルスプリング45のスプリング力よる操作抵抗の増加による操作フィーリングから通常の操作舵角θ1が分かるようにしたが、コイルスプリング45のスプリング力を、各アーム部材44L,44Rがハンドルポスト31の下フランジ部31bのストッパー部31cで軽く当て止められる程度に弱くするとともに、最大舵角ストッパー46を弾性材で構成して、操舵ハンドル12を通常の操作舵角θ1を越える舵角θ2で旋回方向に操作するときに揺動部材40が当接するようにして、最大舵角ストッパー46の弾性力による操作抵抗の増加による操作フィーリングから通常の操作舵角θ1が分かるようにしても良い。
【0039】
また、図6に示すように、最大舵角ストッパー46にコイルスプリング51を付設して2段に構成して、操舵ハンドル12を通常の操作舵角θ1を越える舵角θ2で旋回方向に操作するときに、揺動部材40の突起部40aが先ずコイルスプリング51に当接して(第1ストッパー)、コイルスプリング51が底付き状態になった後に最大舵角ストッパー46に当接するようにして(第2ストッパー)、コイルスプリング51のスプリング力による操作抵抗の増加による操作フィーリングから通常の操作舵角θ1が分かるようにしても良い。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明は、操舵ハンドルが通常の操作舵角を越えたときに、スプリングで付勢された一対のアーム部材である抵抗付与部材で操舵ハンドルの操作に抵抗を付与することにより、操作抵抗の増加による操作フィーリングから操縦者に通常の操作舵角を分からせるとともに、操舵ハンドルが通常の操作舵角を越えたときに、インナーケーブルとアウターケーブルとでなる1本のフレキシブルケーブルであるアイドルアップ部材でスロットルレバーを僅かにアイドルアップ方向に動かすことにより、エンジン回転数がアイドリング回転数より上がるので、その間のエンジンの推力で舵効きが良くなって旋回性能が維持できるようになる。また、操舵ハンドルが通常の操作舵角であれば、操舵ハンドルの操作に抵抗が付与されないし、アイドルアップもしないので、操縦者に違和感が生じにくくなる。
【0041】
請求項2のように、抵抗付与部材としてのアーム部材、スプリング、回動ピン等やアイドルアップ部材としてのフレキシブルケーブル等を機械的に構成することにより、構造が簡単で制御も容易に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる水ジェット推進艇の要部破断側面図である。
【図2】 操舵ハンドルのシステム斜視図である。
【図3】 操舵ハンドルとアーム部材とスロットルレバーとの関係を示す平面図である。
【図4】 操舵ハンドルを左旋回操作したときのアーム部材とスロットルレバーとの関係を示す平面図である。
【図5】 操舵ハンドルを右旋回操作したときのアーム部材とスロットルレバーとの関係を示す平面図である。
【図6】 (a)(b)は変形例の最大舵角ストッパーの作動説明平面図である。
【符号の説明】
1 水ジェット推進艇
6 エンジン
10 ジェット推進機
12 操舵ハンドル
19a 噴射ノズル
30 ハンドルシャフト
31 ハンドルポスト
34 スロットルレバー
40 揺動部材(抵抗付与部材)
42 当接ピン(抵抗付与部材)
44(L,R) アーム部材(抵抗付与部材)
45 コイルスプリング(抵抗付与部材)
48 インナーケーブル
49 アウターケーブル
50 ケーブル(アイドルアップ部材)
θ1,θ2 舵角

Claims (2)

  1. エンジンで駆動されるジェット推進機のインペラで発生する噴流を噴射ノズルから後方に噴射することにより推進する水ジェット推進艇において、
    操舵ハンドルが通常の操作舵角を越えたときに、操舵ハンドルの操作に抵抗を付与する抵抗付与部材と、スロットルレバーをアイドルアップ方向に動かすアイドルアップ部材とが設けられ、上記抵抗付与部材は、スプリングで付勢された一対のアーム部材であり、上記アイドルアップ部材は、インナーケーブルとアウターケーブルとでなる1本のフレキシブルケーブルであり、インナーケーブルが一方のアーム部材に連結され、アウターケーブルが他方のアーム部材に連結されていることを特徴とする水ジェット推進艇。
  2. 上記操舵ハンドルのハンドルポストに中間部が回動自在に支持され、先端部が上記操舵ハンドルの通常の操作舵角を隔てるように隔離された状態で、スプリングで相互に引き合うように付勢された左右一対のアーム部材が設けられ、
    上記操舵ハンドルのハンドルシャフトに連動して左右揺動する揺動部材に、上記アーム部材の先端部の間に位置して、アーム部材をスプリング力に抗して押し回動可能な当接ピンが設けられ、
    インナーケーブルとアウターケーブルとでなるフレキシブルケーブルが設けられ、インナーケーブルの一端部は上記アーム部材の一方の後端部に連結され、他端部は上記操舵ハンドルのスロットルレバーに連結されるとともに、アウターケーブルの一端部は上記アーム部材の他方の後端部に連結され、他端部は操舵ハンドルに連結されて、操舵ハンドルが通常の操作舵角を越えたときに、アーム部材のスプリングで操舵ハンドルの操作に抵抗を付与するとともに、インナーケーブルでスロットルレバーをアイドルアップ方向に動かすようになっている請求項1記載の水ジェット推進艇。
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