JP3974086B2 - ばねブレーキシリンダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロック解除機能を備えるボールロック式のばねブレーキシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シリンダ体内でピストンが圧力室とばね室とを区画して構成されるばねブレーキシリンダが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたばねブレーキシリンダは、ピストンロッドに形成された凹部とボールとが嵌合することで、ばねブレーキとして作動可能な連結状態となるボールロック式であり、ボールを保持する保持部材が移動することでボールが凹部から外れてボールロックが解除され、連結状態が開放される。
【0003】
【特許文献1】
米国特許第3、498、188号明細書
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載のばねブレーキシリンダの場合、外観上、ボールと凹部との係合状態を確認することが困難なため、ロック解除状態であるか否かを判断することが難しい。また、通常、ロック解除操作は、ばねブレーキが作用した状態で行われるが、誤ってばねブレーキの緩め状態のときにロック解除操作が行われてしまうと、ピストンロッドの連結機構が抜け落ちてしまう方向に移動してしまうおそれがある。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みることにより、ロック解除機能を備えるボールロック式のばねブレーキシリンダにおいて、ロック解除機能の利便性を向上させることができるばねブレーキシリンダを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載のばねブレーキシリンダは、第1ブレーキテコに一端が連結されるシリンダ体と、前記シリンダ体内で圧力室とばね室とを区画するピストンと、前記ピストンに固定され前記シリンダ体を貫通し前記シリンダ体の他端側に突出するピストンロッドと、前記ピストンロッドと連結可能に設けられ第2ブレーキテコに連結されるプッシュロッドと、前記プッシュロッドに形成された孔に配置され前記ピストンロッドに形成された凹部に嵌合可能なボールと、前記ボールが前記凹部に嵌合する嵌合位置でこのボールを保持可能な保持部材と、前記保持部材を前記嵌合位置から前記ボールが前記凹部を外れる退避位置に移動させるレバーと、を備え、前記レバーが操作されて前記保持部材が前記退避位置に移動したときに、前記ボールが前記凹部から外れて前記ピストンロッドと前記プッシュロッドとの連結を解きブレーキを解除するばねブレーキシリンダにおいて、前記シリンダ体に表示部を設け、前記保持部材もしくは前記レバーに前記表示部を覆うカバーを設け、前記レバーが前記嵌合位置にあるときは前記カバーが前記表示部を覆い、前記レバーが前記退避位置にあるときは前記カバーが前記表示部から外れることを特徴とする。
【0007】
この構成によると、嵌合位置では表示部がカバーで覆われて見えないが、退避位置ではカバーが表示部から外れるため、外部から目視で確認することができる。従って、ばねブレーキシリンダがロック解除状態であるか否かを容易に判断でき、ロック解除機能の利便性を向上させることができる。また、保持部材付勢バネの切損等で、ボールを所定のピストンロッドの凹部に保持できない不具合も外部から目視確認できる。
【0008】
請求項2に記載のばねブレーキシリンダは、第1ブレーキテコに一端が連結されるシリンダ体と、前記シリンダ体内で圧力室とばね室とを区画するピストンと、前記ピストンに固定され前記シリンダ体を貫通し前記シリンダ体の他端側に突出するピストンロッドと、前記ピストンロッドと連結可能に設けられ第2ブレーキテコに連結されるプッシュロッドと、前記プッシュロッドに形成された孔に配置され前記ピストンロッドに形成された凹部に嵌合可能なボールと、前記ボールが前記凹部に嵌合する嵌合位置でこのボールを保持可能な保持部材と、前記保持部材を前記嵌合位置から前記ボールが前記凹部から外れる退避位置に移動させるレバーと、を備え、前記レバーが操作されて前記保持部材が前記退避位置に移動したときに、前記ボールが前記凹部から外れて前記ピストンロッドと前記プッシュロッドとの連結を解きブレーキを解除するばねブレーキシリンダにおいて、前記保持部材を前記嵌合位置に付勢する付勢手段を設けるとともに、前記ピストンロッドの前記凹部よりも他端側に第2凹部を設け、この第2凹部に前記ボールを嵌合可能としたことを特徴とする。
【0009】
この構成によると、ロック解除状態でプッシュロッドがピストンロッドに対して第2ブレーキテコ側に移動しても、ボールが第2凹部と嵌合するため、ボールがピストンロッドの他端側から抜け落ちて外れてしまうことを防止できる。従って、ばねブレーキ緩め状態のときにロック解除操作を行っても、ピストンロッドの連結機構が抜け落ちてしまうことを防止でき、ロック解除機能の利便性を向上させることができる。
【0010】
請求項3に記載のばねブレーキシリンダは、請求項2において、ばねブレーキを作動させたときに前記ボールが前記第2凹部から外れるように、前記第2凹部を前記凹部よりも小さく形成したことを特徴とする。
【0011】
この構成によると、ばねブレーキを作動させたときに、ボールが第2凹部から外れ、ピストンロッドがプッシュロッドに対して第2ブレーキテコ側に移動し、プッシュロッドの孔によって押されたボールが移動して凹部に嵌合する。これにより、ピストンロッドとプッシュロッドとが連結した状態に戻すことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0013】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るばねブレーキシリンダ1を例示する断面図である。このばねブレーキシリンダ1は、両端に第1ブレーキテコと第2ブレーキテコとがそれぞれ連結され、例えば、鉄道車両用ブレーキ等に用いられる。ばねブレーキシリンダ1は、シリンダ体11、ピストン12、ピストンロッド13、プッシュロッド14、ボール15、保持部材16、レバー17等を備えている。
【0014】
シリンダ体11は、略円筒状に形成されており、図示しない第1ブレーキテコにその一端が取付部24を介して連結される。シリンダ体11内には、後述のばね室18と圧力室19とが設けられ、圧力室19には、圧縮空気を供給し更に排出するためのポート20が開口している。
【0015】
ピストン12は、シリンダ体11内でばね室18と圧力室19とを区画する。ばね室18内には、圧縮ばね21が配置され、ばね21はその伸張方向にピストン12を付勢している。ピストン12のばね室側の端部22は軸状に突設され、この端部22は、ばね室18内で一端側から他端側(ピストン側)に向かって突設される筒状支持部23の筒内で摺動自在に支持される。また、ピストン12の周囲側部に配設されるシール25によりばね室18と圧力室19との間は気密に保たれている。
【0016】
ピストンロッド13は、ピストン12に端部22とは反対側で固定されており、シリンダ体11を貫通してシリンダ体11の他端側に突出するように配設されている。シリンダ体11の貫通箇所にはシール26が設けられ、ピストンロッド13との間を気密に保っている。また、ピストンロッド13の他端側には、後述するボール15と嵌合する凹部27が周方向に形成されている。
【0017】
プッシュロッド14は、略筒状に形成され、筒内にピストンロッド13の先端側が挿入され、ピストンロッド13と連結可能に設けられる。プッシュロッド14は、取付部28を介して図示しない第2ブレーキテコに連結される。プッシュロッド14には孔29が形成され、この孔29にボール15が配置される。ボール15は、ピストンロッド13の周方向に沿って複数配置される。ボール15が凹部27と嵌合することで、ピストンロッド13とプッシュロッド14とが連結される。なお、ボール15が凹部27に嵌合していない状態では、プッシュロッド14は、ピストンロッド13に対してその軸方向に移動自在な状態となる。
【0018】
保持部材16は、筒状に形成され、プッシュロッド14が筒内に挿入されるようにしてプッシュロッド14の外周に取り付けられる。保持部材16は、ボール15が凹部27に嵌合する嵌合位置(図1に図示した状態にある位置)でこのボール15を保持可能になっている。保持部材16の他端側(第2ブレーキテコ側)の端部は、プッシュロッド14の周囲に凸状に形成された周縁部30と当接可能に形成されており、保持部材16と周縁部30との間には、保持部材16を嵌合位置に付勢するばね(付勢手段)31が設けられている。また、保持部材16の一端側(シリンダ体側)の内周部分には、ボール15が凹部27から外れるときの逃がし部32が形成されている。
【0019】
レバー17は、保持部材16に固定される取付部33と、軸34と、軸34を介して取付部33に回動自在に取り付けられるレバー本体35とを備えている。操作者が手動でレバー本体35を回動させることで、レバー本体35の端部がプッシュロッド14に設けられた突部37と係合して保持部材16をばね31のばね力に抗して他端側に引き寄せ、これにより保持部材16を嵌合位置からボール16が凹部27を外れる退避位置に移動させる。即ち、ばねブレーキシリンダ1は、レバー17が操作されて保持部材16が退避位置に移動したときに、ボール15が凹部27から外れて逃がし部32に逃がされ、ピストンロッド13とプッシュロッド14との連結が解除されるようになっている。
【0020】
また、シリンダ体11の他端側には表示部38が設けられている。表示部38は、シリンダ体11に設けられる突設部39の端面によって構成されている。この表示部(端面)38には、目視で容易に確認し易い色彩や模様等が付されている(例えば、赤い丸印が付されている)。そして、レバー17の本体35の端部には、表示部38を覆うようにカバー36が設けられている。レバー17が嵌合位置にあるときは図1に示すようにカバー36が表示部38を覆い、レバー17が退避位置にあるときはカバー36が表示部38から外れるように、表示部38とカバー36とが配置されている。なお、表示部38を覆うカバー36は、レバー17に設けられているものでなくてもよく、保持部材16に設けられているものでもよい。
【0021】
次に、ばねブレーキシリンダ1の作動について説明する。図2(a)〜(d)は、各動作状態におけるばねブレーキシリンダ1を示す断面図である。図2(a)は、圧力室19にポート20から圧縮空気が導入されてばねブレーキが解除され、ばねブレーキ緩め状態にある場合を示している。このばねブレーキ緩め状態では、表示部38はカバー36に覆われており、外部から表示部38を目視で確認することができない。この状態からばねブレーキを作動させるときは、図2(b)に示すように圧力室19から圧縮空気を抜き、ばね21及びピストン12を介してシリンダ体11とプッシュロッド14との間で作用する付勢力により、制動力を発生させる。このとき保持部材16は嵌合位置にあり、ピストンロッド13とプッシュロッド14とは、ボール15と凹部27との嵌合によって連結されて一体的に移動する。
【0022】
図2(c)は、ばねブレーキ作動状態においてレバー17を操作することで、ボールロック機能を解除した状態を示している。ボールロックを解除して保持部材16を退避位置に移動させると、プッシュロッド14は、ピストンロッド13に対して自由に移動可能な状態になり、ばねブレーキも解除される。このとき、プッシュロッド14は移動自在なので、図2(d)に示すように、プッシュロッド14がシリンダ体11の他端側と当接する位置まで自由に移動できるようになる。その場合、表示部38とレバー17とを除いて、ばねブレーキシリンダ1は、外観上、図2(a)に示すばねブレーキ緩め状態のときと区別できないことになる。しかし、図2(d)の状態では、表示部38とレバー17とが外れるため、表示部38を外部から目視で確認することができる。
【0023】
図3は、ばねブレーキシリンダ1における表示部38及びカバー36が設けられていないばねブレーキシリンダ101の断面図を示したものである。図3(a)〜(d)は、それぞれ図2(a)〜(d)の各動作状態に対応している。また、ばねブレーキシリンダ1に対応する箇所には同一の符号を付している。ばねブレーキシリンダ101の場合、図3(a)のばねブレーキ緩め状態のときと図3(d)のロック解除状態のときとを比較すると、外観上は、レバー17の傾き状態が異なる程度で、ばねブレーキシリンダ101がロック解除状態であるか否かを判断しにくい。しかし、ばねブレーキシリンダ1においては、図2に示すように、表示部38を目視できるか否か確認するだけで、ロック解除状態であるか否かを容易に判断でき、ロック解除機能の利便性を向上させることができる。
【0024】
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態に係るばねブレーキシリンダ2を例示する断面図である。ばねブレーキシリンダ2は、第1実施形態に係るばねブレーキシリンダ1と同様に構成されており、同じ構成要素には同一の符号を付している。しかし、ばねブレーキシリンダ1とは異なり、レバー35にはカバー36が設けられておらず、表示部38も設けられていない。また、ばねブレーキシリンダ2のピストンロッド13には、凹部27よりも他端側に第2凹部40が設けられている。
【0025】
図5は、凹部27及び第2凹部40の付近を拡大して示す断面図である。第2凹部40は、凹部27と同様にボール15と嵌合可能に、ピストンロッド13の周方向に形成されている。第2凹部40の曲率は、ボール15と滑らかに嵌合するように、凹部27の曲率と同様に形成されている。しかし、図5に示すように、第2凹部40の深さhは、凹部27の深さHよりも浅くなるように形成されている。即ち、ボール15が嵌合した状態からばねブレーキを作動させたときに、プッシュロッド14に対するピストンロッド13の相対移動によってボール15が外れるように、第2凹部40は凹部27よりも小さく形成されている。
【0026】
次に、ばねブレーキシリンダ2の作動について説明する。図6(a)〜(d)は、各動作状態におけるばねブレーキシリンダ2を示す断面図である。図6(a)は、圧力室19に圧縮空気が導入されてばねブレーキが解除されたばねブレーキ緩め状態にある場合を示している。このとき、ボールロックは解除されておらず、ボール15と凹部27とが嵌合して、ピストンロッド13とプッシュロッド14とが連結された状態になっている。
【0027】
ボールロックの解除操作は、通常、ばねブレーキ作動時に行われるが、誤ってばねブレーキ緩め状態のときにレバー17が回動操作されてボールロックの解除が行われてしまう場合がある。図6(b)は、図6(a)に示すばねブレーキ緩め状態から、レバー17を操作してロック解除が行われた場合を示している。この場合、ボール15が凹部27から外れて、図6(c)に示すように、プッシュロッド14がピストンロッド13に対して自由に移動できる状態になる。しかし、ピストンロッド13の凹部27の他端側には第2凹部40が設けられているため、プッシュロッド14がピストンロッド13の他端側に移動してボール15が第2凹部40と対向したときは、ばね(付勢手段)31により付勢された保持部材16によってボール15がピストンロッド13側に押される。これにより、図6(d)に示すように、ボール15が第2凹部40と嵌合する。従って、プッシュロッド14とピストンロッド13とが連結され、プッシュロッド14がピストンロッド13の他端側から抜け落ちることを防止できる。
【0028】
また、図6(d)の状態から、圧力室19から圧縮空気を抜いてばねブレーキを作動させると、ばねブレーキシリンダ2は図示しない第1及び第2ブレーキテコ間で連結されているため、ピストンロッド13がプッシュロッド14に対して(他端側に向かって)付勢される。これにより、凹部27よりも小さい第2凹部40からボール15が外れて、ピストンロッド13がプッシュロッド14に対して移動する。そして、凹部27がボール15と対向したときに、ボール15と凹部27とが嵌合して保持部材16がボール15を保持することでピストンロッド13とプッシュロッド14とが連結される。
【0029】
図7は、ばねブレーキシリンダ2における第2凹部40が設けられていないばねブレーキシリンダ102の断面図を示したものである。図7(a)〜(d)は、それぞれ図6(a)〜(d)の各動作状態に対応している。また、ばねブレーキシリンダ2に対応する箇所には同一の符号を付している。ばねブレーキシリンダ102の場合、ばねブレーキ緩め状態(図7(a))で誤ってレバーが操作されてボールロックが解除され(図7(b))、プッシュロッド14がピストンロッド13に対して自由に移動できる状態(図7(c))になると、図7(d)に示すように、プッシュロッド14がピストンロッド13の他端側から抜け落ちてしまうおそれがある。しかし、ばねブレーキシリンダ2においては、図6(d)に示すように、ボール15が第2凹部40と嵌合するため、ばねブレーキ緩め状態のときにロック解除操作を行っても、ピストンロッド13の連結機構が抜け落ちてしまうことを防止でき、ロック解除機能の利便性を向上させることができる。
【0030】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。例えば、次のように変更して実施してもよい。
【0031】
(1)第1実施形態において、表示部及びカバーの形態は実施形態で説明したものに限らず、嵌合位置でカバーが表示部を覆い退避位置で外れるものであればどのような形態であってもよい。
(2)第1実施形態において、表示部は、突設部の端面に発光塗料等を塗布して構成されるものであってもよい。この場合、ばねブレーキシリンダが車両下部に設けられた場合のような暗くて見にくい設置条件にあっても、発光塗料によって容易にロック解除状態か否かを確認することができる。
(3)第1及び第2実施形態において、圧縮空気によりブレーキ解除が行われるものでなくてもよく、圧縮空気以外の流体によりブレーキ解除が行われるものであってもよい。
【0032】
【発明の効果】
請求項1の発明によると、嵌合位置では表示部がカバーで覆われて見えないが、退避位置ではカバーが表示部から外れるため、外部から目視で確認することができる。従って、ばねブレーキシリンダがロック解除状態であるか否か、また保持機構部の故障でロックができない状況を容易に判断でき、ロック解除機能の利便性を向上させることができる。
【0033】
請求項2の発明によると、ロック解除状態でプッシュロッドがピストンロッドに対して第2ブレーキテコ側に移動しても、ボールが第2凹部と嵌合するため、ボールがピストンロッドの他端側から抜け落ちて外れてしまうことを防止できる。従って、ばねブレーキ緩め状態のときにロック解除誤操作を行っても、ピストンロッドの連結機構が抜け落ちてしまうことを防止でき、ロック解除機能の利便性を向上させることができる。
【0034】
請求項3の発明によると、ばねブレーキを作動させたときに、ボールが第2凹部から外れ、ピストンロッドがプッシュロッドに対して第2ブレーキテコ側に移動し、プッシュロッドの孔によって押されたボールが移動して凹部に嵌合する。これにより、ピストンロッドとプッシュロッドとが連結した状態に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るばねブレーキシリンダを例示する断面図である。
【図2】図1に示すばねブレーキシリンダの各動作状態を示す断面図である。
【図3】表示部及びカバーが設けられていないばねブレーキシリンダの断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るばねブレーキシリンダを例示する断面図である。
【図5】図4に示すばねブレーキシリンダの一部の拡大断面図である。
【図6】図4に示すばねブレーキシリンダの各動作状態を示す断面図である。
【図7】第2凹部が設けられていないばねブレーキシリンダの断面図である。
【符号の説明】
1 ばねブレーキシリンダ
11 シリンダ体
12 ピストン
13 ピストンロッド
14 プッシュロッド
15 ボール
16 保持部材
17 レバー
18 ばね室
19 圧力室
27 凹部
36 カバー
38 表示部
Claims (3)
- 第1ブレーキテコに一端が連結されるシリンダ体と、前記シリンダ体内で圧力室とばね室とを区画するピストンと、前記ピストンに固定され前記シリンダ体を貫通し前記シリンダ体の他端側に突出するピストンロッドと、前記ピストンロッドと連結可能に設けられ第2ブレーキテコに連結されるプッシュロッドと、前記プッシュロッドに形成された孔に配置され前記ピストンロッドに形成された凹部に嵌合可能なボールと、前記ボールが前記凹部に嵌合する嵌合位置でこのボールを保持可能な保持部材と、前記保持部材を前記嵌合位置から前記ボールが前記凹部を外れる退避位置に移動させるレバーと、を備え、
前記レバーが操作されて前記保持部材が前記退避位置に移動したときに、前記ボールが前記凹部から外れて前記ピストンロッドと前記プッシュロッドとの連結を解きブレーキを解除するばねブレーキシリンダにおいて、
前記シリンダ体に表示部を設け、前記保持部材もしくは前記レバーに前記表示部を覆うカバーを設け、前記レバーが前記嵌合位置にあるときは前記カバーが前記表示部を覆い、前記レバーが前記退避位置にあるときは前記カバーが前記表示部から外れることを特徴とするばねブレーキシリンダ。 - 第1ブレーキテコに一端が連結されるシリンダ体と、前記シリンダ体内で圧力室とばね室とを区画するピストンと、前記ピストンに固定され前記シリンダ体を貫通し前記シリンダ体の他端側に突出するピストンロッドと、前記ピストンロッドと連結可能に設けられ第2ブレーキテコに連結されるプッシュロッドと、前記プッシュロッドに形成された孔に配置され前記ピストンロッドに形成された凹部に嵌合可能なボールと、前記ボールが前記凹部に嵌合する嵌合位置でこのボールを保持可能な保持部材と、前記保持部材を前記嵌合位置から前記ボールが前記凹部から外れる退避位置に移動させるレバーと、を備え、
前記レバーが操作されて前記保持部材が前記退避位置に移動したときに、前記ボールが前記凹部から外れて前記ピストンロッドと前記プッシュロッドとの連結を解きブレーキを解除するばねブレーキシリンダにおいて、
前記保持部材を前記嵌合位置に付勢する付勢手段を設けるとともに、前記ピストンロッドの前記凹部よりも他端側に第2凹部を設け、この第2凹部に前記ボールを嵌合可能としたことを特徴とするばねブレーキシリンダ。 - ばねブレーキを作動させたときに前記ボールが前記第2凹部から外れるように、前記第2凹部を前記凹部よりも小さく形成したことを特徴とする請求項2に記載のばねブレーキシリンダ。
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