JP3973907B2 - 画像データ作成装置および画像表示システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像対象、たとえばテーブルと椅子との組合せ、自動車、植物、家屋などの構造物などの外表面または内表面の画像、および、屋外の風景の画像を表示するための装置に関する。特にインターネットロボットと称することができる新規な構成に関する。
【0002】
【従来技術】
現在、パーソナルコンピュータを初め情報技術の流れが急速に個人レベルの生活内に浸透中である。既に海外では、書籍や骨董品を初め、あらゆる商品がインターネット通信により簡単に購入されている。わざわざ都会の販売店へ購入者が足を運ばなくても、希望の商品が購入でき、非常に迅速かつ簡便である。ところが、インターネットで送信されてくる商品の画像情報は、販売者側が一方的に作成・編集した情報であるので、限定・固定的で、しかも購入者が、希望視点で商品を楽しく確認することはできない。
【0003】
典型的な先行技術は、特開平8−22498に開示される。この先行技術では、仮想世界の3次元映像を、コンピュータグラフィックによって予め作成しておく。この3次元仮想世界を利用することによって、操作者は、あたかも人間の購買行動と同じ感覚で、様々な施設を見渡し、施設に近づき、施設を見比べることが容易に可能になる。また施設内の物品展示映像がビデオ再生によって提供され、こうして目的の商品が見つかったとき、その詳細情報を出力することができる。
【0004】
この先行技術では、物品を撮像するカメラの視点、すなわちカメラの光軸が、販売者によって予め定められており、購入者は各自の希望する視点を選定することができず、したがって商品の後部の映像を購入者は見ることができず、またその商品である物品の全周にわたる連続的な画像として、物品を確認することができないという問題がある。さらに購入者によって、物品の映像の検索の筋書きおよび視線の流れが定まっており、分岐は可能であるが、シリアルにしか再生することができないという問題がある。さらに販売者は、物品の画像の筋書きを、予め構成しておく必要があり、したがってカメラの撮像およびモデリングを行うために、時間と費用がかかるという問題もある。さらに物品が商品である自動車であるとき、そのドアの開状態、半開または閉状態の各状態モードを、購入者がランダムにアクセスして選択することができず、したがって物品の各種の状態を選択して見ることができない。さらに物品の画像のズームアップすなわち接近およびズームダウンすなわち遠退の操作を、購入者がリアルタイムで行うことができないという問題もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、商品などの物品の外表面または内表面の画像、および、屋外の風景の画像を操作者が選択して見ることができるようにした画像表示システムを提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、このような撮像対象の画像をメモリにストアするために、好適な画像データとして作成するための装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像データ作成装置は、
撮像対象を撮像するためのカメラと、
撮像対象を変位させるための第一変位手段と上記カメラを変位させるための第二変位手段と、
カメラと撮像対象との相対的変位を検出するための変位検出手段と、
カメラによって撮像された画像のデータをストアするためのメモリと、
カメラによって撮像された画像のデータを、撮像時におけるカメラと撮像対象との各相対的位置関係に対応させてメモリにストアさせるメモリ制御手段と、
外部の画像表示装置に画像データを送信しうる送受信手段とを備えるものである。
【0008】
かかる発明によれば、カメラは撮像対象との異なる相対的位置関係ごとに撮像対象を撮像する。したがって、相対的位置関係は撮像位置と呼ぶことができる。そして、メモリ中の前記各相対的位置関係に対応するアドレスに、対応する画像データがストアされる。そして、この画像データを画像表示装置に適宜送信することにより、任意の撮像位置における画像を見ることができる。
【0009】
また、前記変位検出手段が、撮像対象の変位を検出するための第一変位検出手段とカメラの変位を検出するための第二変位検出手段とを備えており、
前記メモリ制御手段が、第一変位検出手段と第二変位検出手段との各出力に応答し、検出された撮像対象の変位とカメラの変位との組合せから前記相対的位置関係を規定するように構成されている。
【0010】
したがって、撮像対象が物品等、変位が可能なものである場合に当該物品等について種々の画像データを得ることができる。
【0011】
前記第一変位手段が、撮像対象を予め定める回転軸線まわりに回転させるターンテーブルから構成され、
前記第二変位手段が、前記カメラを前記回転軸線方向に沿って変位させるための複数軸のロボットから構成され、
前記第一変位検出手段が、ターンテーブルの回転角度を検出する回転角度検出手段から構成され、
前記第二変位検出手段が、カメラの前記軸線方向位置を検出する軸線方向位置検出手段から構成されている。
【0012】
したがって、簡易な構成によって如上の本発明の作用効果を奏することができる。具体的には、メモリに、撮像対象の画像データを作成してストアするために、撮像対象をターンテーブルに設置し、ターンテーブルをその回転軸線まわりに回転させ、複数軸のロボットにはカメラを取付け、ターンテーブルによる回転角度とロボットによって変位される回転軸線方向の位置とにそれぞれ対応するアドレスである撮像位置毎に画像データをメモリにストアする。ロボットによってカメラの光軸を変化するようにしてもよい。
【0013】
本発明の他の画像データ作成装置は、
撮像対象を撮像するためのカメラと、
該カメラと撮像対象との相対的位置関係を変更するための変位手段と、
カメラと撮像対象との相対的変位を検出するための変位検出手段と、
カメラによって撮像された画像のデータをストアするためのメモリと、
カメラによって撮像された画像のデータを、撮像時におけるカメラと撮像対象との各相対的位置関係に対応させてメモリにストアさせるメモリ制御手段と、
外部の画像表示装置に画像データを送信しうる送受信手段とを備えており、
前記変位手段がカメラの光軸上に配設された可動反射鏡を有しており、該可動反射鏡およびカメラが一体でカメラの光軸を中心として旋回するように構成されており、撮像対象からの反射光が可動反射鏡の反射面に反射したうえで前記光軸に沿ってカメラに入射するように構成されている。
【0014】
かかる発明によれば、たとえば屋外の風景や建造物の内周面等の画像を得るために好適である。旋回可能な反射鏡という簡易な構成によって種々の画像を得ることが可能となる。
【0015】
この画像データ作成装置に対し 前記可動反射鏡が、その反射面とカメラの光軸との交点を通り且つカメラの光軸に垂直な直線の回りに揺動可能であるという構成を追加することにより、カメラの外方の風景等のほぼ全方向についての画像を得ることが可能となる。
【0016】
前記可動反射鏡の旋回角検出手段と揺動角検出手段とを備えており、前記メモリ制御手段が、旋回角検出手段と揺動角検出手段との各出力に応答し、検出された旋回角と揺動角との組合せから前記相対的位置関係を規定するように構成されてなる画像データ作成装置が好ましい。
【0017】
画像表示装置の参考例としては、撮像対象とその撮像対象を撮像するカメラとの相対的な位置関係が異なる複数の各撮像位置で撮像して得た各撮像位置毎の画像データを、各撮像位置に対応してストアされた外部メモリから画像データを受信しうる送受信手段と、
表示手段と、
前記撮像位置を指定する指定手段と、
指定手段の出力に応答し、予め定める前記撮像位置の画像データの少なくとも一部分を、外部メモリから読出して表示手段によって表示し、その後、指定手段によって指定された撮像位置に対応する画像データを、外部メモリから読出して表示手段によって表示する制御手段とを含んでおり、
カメラの拡大率を最大として得た画像データを上記外部メモリにストアしたものがある。
【0018】
上記メモリには、複数の各撮像位置毎の撮像対象の画像データをストアしておき、指定手段を操作者が操作することによって、撮像位置を指定し、これによって制御手段はその指定された撮像位置に対応する画像データを、メモリから読出して表示手段によって目視表示する。したがって操作者は、たとえばインターネット通信型の双方向通信を利用し、撮像対象であるたとえば商品や風景の自由自在な画像による確認をいわばゲーム的に実現することができる。しかも、カメラの拡大率を最大として画像データを得ているので、ユーザーが画像を拡大して表示する際に画像の劣化を避けることができる。
【0019】
また、指定手段が、カメラの前記撮像位置に関して、撮像対象に接近し、または撮像対象から遠退した接近/遠退位置を指定し、
制御手段が、外部メモリの画像データを、接近/遠退位置に対応した倍率で拡大/縮小して、表示手段によって表示することができる。
【0020】
したがって、指定手段によってカメラの撮像位置を撮像対象に接近してズームアップし、または撮像対象から遠退してズームダウンを行い、このようなズームアップおよびズームダウンに対応して外部メモリにストアされた画像データの画像処理を行い、操作者が希望する画像データの一部分を拡大して見ることができ、あるいは縮小して撮像対象の全体像を見ることが、操作者の操作によってリアルタイムで行うことができる。
【0021】
また、外部メモリにストアされる画像データが、撮像対象の複数種類の各状態毎にカメラによって撮像して得た画像データであり、
指定手段が前記状態のうちの1つを指定し、
制御手段が指定手段によって指定された状態の画像データを外部メモリから読出して表示手段によって表示することができる。
【0022】
したがって、外部メモリにストアされる画像データは、撮像対象の複数種類の各状態毎の画像データであり、たとえば撮像対象が自動車であるとき、そのドアの開状態または閉状態における画像データを、各状態にモード毎に外部メモリにストアしておく。これによって操作者は指定手段を操作し、状態を選択して指定し、希望する状態の画像データを、表示手段によって表示することができる。
【0023】
また、画像表示装置の他の参考例としては、撮像対象とその撮像対象を撮像するカメラとの相対的な位置関係が異なる複数の各撮像位置で撮像して得た各撮像位置毎の画像データを、各撮像位置に対応してストアされた外部メモリから画像データを受信しうる送受信手段と、表示手段と、前記撮像位置を指定する指定手段と、指定手段の出力に応答し、予め定める前記撮像位置の画像データの少なくとも一部分を、外部メモリから読出して表示手段によって表示し、その後、指定手段によって指定された撮像位置に対応する画像データを外部メモリから読出して表示手段によって表示する制御手段とを含んでおり、前記指定手段が、少なくとも上下左右に隣接する撮像位置を連続的に変化して指定するものがある。
【0024】
この画像装置では、外部メモリにストアされている画像データの撮像位置を、指定手段の操作によって隣接して連続的に変化することができ、これによって操作者は、表示手段に表示された撮像対象の画像を、連続的に光軸を変えて見ることができるようになる。このような指定手段は、たとえば後述の第5図の(1)に示されるように、上下左右の合計4つの外向き矢印が表示された押しボタンスイッチであってもよく、または第5図の(2)に示されるように表示手段の画面内で移動するカーソルであってもよく、こうして画像データの撮像位置を、連続的に変化することができる。
【0025】
本発明の画像表示システムは、以上に説明した画像データ作成装置のうちの一の画像データ作成装置と、以上に説明した画像表示装置のうちの一の画像表示装置と、該画像データ作成装置の送受信手段と画像表示装置の送受信手段とを双方向通信可能に接続するネットワークとを備えている。
【0026】
かかる画像表示システムによれば、前述したと同様に、操作者はたとえばインターネット通信型の双方向通信を利用し、撮像対象であるたとえば商品や風景のについてのあらゆる画像をいわばゲーム的に得ることができる。
【0027】
本発明は、上記第二変位手段が、撮像時におけるカメラの撮像対象との各相対位置でカメラの光軸が撮像対象の予め定める部分を通るようにカメラの姿勢を変位させるものである。
【0028】
本発明に従えば、外部メモリにストアされる画像データは、カメラの光軸が撮像対象の予め定める部分(注目点)、たとえば撮像対象の重心、を通るように定められた状態でカメラによって撮像された撮像対象の画像データである。こうして得られた画像データが外部メモリにストアされる。したがって、カメラによって撮像対象の重心またはその他の予め定められた数多くの注目点を狙って当該撮像対象が撮像されるので、操作者の希望する画像を得ることができる。たとえば撮像対象が植物であるとき、前記の予め定められた注目点はたとえば枝ではなくその植物の花などであってもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】
第1図は、本発明の実施の一形態の全体の概略の構成を示すブロック図である。複数(たとえばこの実施の形態では3)である購入者A、B、Cは、処理手段1、2、3を有し、これらの処理手段1、2、3は、公衆電話回線などの双方向通信網4を介して、販売者が予め準備している仮想3次元空間5〜7における商品である物品8の外表面の画像を、いわばゲーム感覚で受信し、物品8を処理手段1、2、3において観察することができる。通信網4は、たとえばインターネット通信網であってもよい。こうして複数の購入者A、B、Cは、物品8の希望する状態における撮像位置で、カメラ9によって撮像された画像を見ることができる。すなわち、バーチャルロボット18に取り付けられたカメラ9によって撮像しているがごとく、複数の画像を同時に見ることができる。
【0030】
第2図は、購入者A、B、Cが処理手段1、2、3によって見ている物品8の画像を示す図である。第2図の(1)は購入者Aの処理手段1による画面11を示す図であり、第2図の(2)は購入者Bの処理手段2の画面12を示す図であり、第2図の(3)は購入者Cの処理手段3の画面13を示す図である。これらの画面11、12、13には、物品8の購入者A、B、Cによってそれぞれ選択された画像8a、8b、8cが表示され、これらの画像8a、8b、8cは、選択して表示することができる。
【0031】
第3図は、物品8をカメラ9によって撮像する状態を示す斜視図である。物品8は、鉛直の回転軸線15まわりに回転駆動されるターンテーブル16上で、その物品8の軸線を回転軸線15に一致した状態で載置される。回転軸線15をZ軸とし、このZ軸に垂直なテーブル16上の載置面を含む仮想平面内に相互に直交するX軸およびY軸を設定し、こうしてターンテーブル16における直交座標系を設定する。ターンテーブル16の載置面は水平面であり、直交座標系の原点17が、この載置面に存在する。ターンテーブル16の回転軸線15まわりの回転角度θと、このターンテーブル16の近傍に配置される複数軸のロボット18の手首19に設置されたカメラ9の前記回転軸線15に沿う軸線方向位置zとは、物品を撮像するカメラと物品との相対的な撮像位置を構成する。さらに、カメラ9の姿勢は、カメラ9の光軸21が物品8の注目点23を通るようにロボット18によって保たれる。この場合、カメラ9の光軸21が通る注目点23が回転軸線15上に存在することもあり、また、回転軸線15上以外の位置に存在することもある。具体的には、たとえばカメラ9を、ロボット18によってカメラの光軸21を鉛直線回りに、および、水平線回りに回転させることによってカメラの姿勢を選択することが可能となる。こうすることにより、このカメラ9の光軸21が物品8における任意の位置を通るように定められる。このような各種の視点によるカメラ9の姿勢Nvが、各撮像位置毎に設定されることができる。こうして前述の第2図の(1)〜第2図の(3)に示される物品8の画像8a、8b、8cの撮像位置とカメラ9の姿勢とは、表1のとおりとなる。
表1
ターンテーブル16は、回転軸線15まわりに360度回転することができる。カメラ9は、自動焦点レンズ系を有し、そのレンズ系の結像位置に、光軸21に垂直な2次元受光面を有する。2次元受光面は、たとえばCCD(電荷結像素子)などによって実現されてもよい。ロボット18は、たとえば5軸または6軸の自由度を有する。カメラ9の撮像位置は、回転軸線15のまわりの回転角度θを含む仮想円筒面22上にあってもよく、この仮想円筒面22にカメラ9が配置されて物品8の上方および下方から、その物品8がターンテーブル16によって回転され、全周にわたり撮像することができる。
【0032】
仮想円筒面22は、回転軸線15から一定半径を有し、カメラ9はロボット18によってこの仮想円筒面22上で回転軸線15を含む平面内で予め定める間隔Δθ毎に相対的に変位される。本発明の実施の他の形態では、物品8の背が低い場合、その物品8を含む仮想球面状でカメラ9が、回転軸線15を含む仮想平面内で相対的に変位するように構成されてもよい。カメラ9の回転軸線15に沿う位置は、そのカメラ9の移動範囲の両端位置を設定することによって、等間隔に分割して容易に設定することができる。
【0033】
第4図は、第1図〜第3図に示される実施の形態における電気的構成を示すブロック図である。購入者Aは処理手段1を備え、通信網4を介して販売者が所有する処理手段24に接続される。購入者Aの処理手段1は、マイクロコンピュータなどによって実現される購入者側の処理回路26と、購入者Aが操作する指定手段である入力手段27と、液晶または陰極線管などによって実現される表示手段28とを有する。処理回路26は、上記販売者側処理手段24との間の送受信手段としての機能を奏し、また、後述のメモリ31から画像データを読み出して表示手段28にこれを表示させる制御手段としての機能を奏する。表示手段28は、前述の第2図の(1)に示される画面11を有する。購入者B、Cの処理手段2、3もまた、処理手段1と同様に構成される。
【0034】
販売者側の処理手段24には、マイクロコンピュータなどによって実現される販売者側処理回路29を有し、この処理回路29にはカメラ9の撮像による画像データが与えられる。また、処理手段24には物品8の画像データをストアするためのメモリ31が設けられる。処理回路29は、購入者側処理手段1との間の送受信手段としての機能を奏し、また、メモリ31に画像データをストアさせるメモリ制御手段としての機能を奏する。前記ターンテーブル16の回転角度は回転角度検出手段32によって検出される。カメラ9の回転軸線15に沿う回転軸線方向位置zは軸線方向位置検出手段33によって検出される。これらの検出手段32、33の出力は処理回路29に与えられる。処理回路29には表示手段34が備えられる。処理回路29にはさらに販売者によって操作されるキーボードなどの入力手段35が備えられ、また、入力手段としてのマウス36が備えられる。入力手段35は、物品8の動作の状態Nmを設定し、またカメラ9の光軸21の方向、すなわちカメラ9の姿勢Nvを設定することができる。前述の購入者側の処理手段1に備えられる入力手段27もまた入力手段35と同様に構成され、さらに入力手段27には、表示手段28の画面11における拡大または縮小のための倍率Kを設定するキーも備えられる。入力手段27はさらに、処理手段24のマウス36と同様なマウスが備えられ、入力操作指示を行うことができるようにされてもよい。
【0035】
表2は、メモリ31のストア内容を示す。
表2
メモリ31には、処理回路29の働きによって、商品である物品8の動作の状態Nmが0〜2である各状態モードにおいて、カメラ9の姿勢Nvが0〜4の各条件下で、ターンテーブル16の回転角度θを0〜最大値θ1にわたり、回転軸線15に沿う上下の軸線方向位置zが0〜最大値z1の条件下で、カメラ9の画像データがストアされる。物品8の状態というのは、その物品8がたとえば自動車である場合、ドアが開かれた状態、閉じられた状態などを表す。こうしてターンテーブル16の予め定める回転角度Δθ毎に、ロボット18によってカメラ9を回転軸線15に沿って移動し、回転軸線方向の各位置毎にカメラ9によって物品8を撮像して画像データを得、メモリ31にストアする。
【0036】
購入者Aは、処理手段1の入力手段27を操作し、画像データを選択するために、その画像データが得られたカメラ9の位置を選択することができる。
【0037】
第5図は、購入者Aの処理手段1に備えられる入力手段27の一部の構成を示す図である。第5図の(1)に示されるように外向き矢印が上下左右に表示されて構成された押釦38〜41を操作することによって、その押釦38〜41の操作のたび毎に、または操作時間に比例して、隣接する撮像位置が順次的に変化することができる。たとえば上向き矢印の押釦38を操作することによってカメラ9が回転軸線方向に上方に変位した撮像位置を選択することができ、また左向き矢印の方向40を操作することによってターンテーブル16が回転軸線15まわりに一方向に角変位した位置を指定することができる。こうしてこれらの押釦38〜41を操作して、カメラ9の希望する撮像位置を選択することができる。
【0038】
入力手段27に備えられるマウスを操作することによって、第5図の(2)に示されるように画面11におけるカーソル42をたとえば移動方向43のようにクリック(ドラッグ)し、こうして表示手段28によって表示されるべき静止画(動画)のカメラ9による撮像位置、したがって購入者Aが見る位置である連続した撮像位置を、選択することができる。こうしてマウスを用いて隣接する撮像位置を連続して順次的に指定して選択し、そのような各撮像位置から見た物品8の画像を、表示手段28の画面11に、処理回路26の働きによって表示することができる。
【0039】
第5図の(1)および第5図の(2)において、入力手段27には、後述の倍率Kを変化するために操作される接近用および遠退用の押釦51、52がさらに、設けられる。
【0040】
第6図は、販売者側処理手段24の処理回路29の動作の一部を説明するための図である。この第6図に示される動作を実行して、カメラ9による画像データをメモリ31にストアする。ステップs1からステップs2に移り、前述の第3図のロボット18を待機位置とし、商品である物品8を、ターンテーブル16上に配置する。なお、撮像するカメラ9と物品8の軸線に一致した回転軸線15との間の水平距離は変数rである。ステップs3では、カメラ9の円筒仮想面22上におけるカメラ9の回転軸線15に沿うシフト動作を選択する。本発明の実施の他の形態では、カメラ9は前述のように球面状で、または希望する自由曲面状でシフト変位動作を行うように選択、構成されてもよい。
【0041】
ステップs4では、物品8の状態Nmのモードを選択する。たとえば前述のように商品8が自動車であるとき、ドアが開状態、閉状態、さらに半開状態などを、Nm=0、1、2にそれぞれ対応して選択する。
【0042】
ステップs5では、カメラ9の視点、したがって光軸21の方向であるカメラ9の姿勢Nvを選択する。たとえばこの視点は、中央、上側、下側、左側、右側にそれぞれ対応して、姿勢Nvが0〜4にそれぞれ定められ、このような姿勢Nvが選択される。ステップs6では、カメラ9を物品8に最接近後、シフト量およびシフト角の計算を行うとともに、ロボット18によって、動作面である円筒面22上のカメラ9の移動範囲の両端の基準枠点の教示を行う。ステップs7では、こうして得られたロボット18によるカメラ9の撮像方向である光軸21の方向および距離r、回転角度θおよび軸線方向位置zの全ての計算を行う。ステップs8では、こうしてステップs7で得られた計算結果が、ロボット18の動作範囲であるかどうかが判断され、動作範囲であれば、次のステップs9に移り、カメラ9の全ての姿勢である全視点に関して計算が終了したかどうかが判断され、全視点の計算の終了が判断されたとき、ステップs10では、状態モードNmの設定の全てが終了したかどうかが判断される。
【0043】
こうしてカメラ9による物品8の状態Nm、姿勢Nvおよび撮像位置θ、zの計算が全て終了すると、ステップs11では、前述の表2に示されるようにメモリ31のストアアドレスが設定されることになる。
【0044】
第7図は、販売者側処理手段24に備えられる処理回路29の第6図に示されるステップs11の動作に後続する動作を説明するための図である。前述のステップs11では、ロボット18は、状態Nm毎に、ターンテーブル16の回転角度θにそれぞれ対応して、カメラ9の姿勢および軸線方向位置zが教示されることになる。
【0045】
第7図のステップs12では、各状態Nmと視点であるカメラ9の姿勢Nvが設定され、次のステップs13では、ターンテーブル16の動作角θが零に初期設定される。ステップs14では、ロボット18によるカメラ9の位置zが最下点z=0に設定される。ステップs15では、カメラ9の自動焦点による物品8の撮像が行われる。ステップs16では、状態Nmとカメラ9の姿勢である視点Nvと前記距離rと、ロボット18による撮像位置番号とに基づき、メモリ31のストア領域が設定される。こうして設定されたストア領域に、ステップs17では、カメラ9からの画像データがストアされて記録される。ステップs18では、ロボット18によるカメラ9の軸線方向位置zを、1だけインクリメント(z=z+1)し、予め定める高さΔhだけ上方に隣接した軸線方向位置を設定する。こうして指定されたシフト呼出し動作に基づき、ステップs19では、ロボット18の手首19は、カメラ9を、Z軸に沿う軸線方向位置になるように、ロボット18の各軸の動作を行う。ステップs20では、回転軸線15に沿う位置zが最上点z1であるかどうかが判断され、そうでなければステップs15に戻る。カメラ9が回転軸線方向の最上位置z1に到達していれば、次のステップs21では、ターンテーブル16の回転角度θが、1にだけインクリメントされ(θ=θ+1)、予め定める値Δθだけ角変位して隣接した回転角度位置が設定される。ステップs22では、ターンテーブル16が最大角度θ1、たとえば360度であるかどうかが判断され、そうでなければステップs14に戻る。ターンテーブル16の回転角度が最大値θ1であれば、ステップs23に移り、全ての視点であるカメラの姿勢Nvの撮像動作が完了したかどうかが判断され、完了していれば、次のステップs24に移り、全ての状態Nmの撮像動作が完了したかどうかが判断され、完了していれば、ステップs25では、ロボット18の最初の待機位置に戻る。こうしてステップs26では一連の動作が終了する。
【0046】
第8図は、購入者Aの処理手段1に備えられる処理回路26の動作を説明するためのフローチャートである。この処理回路26は、インターネットなどの通信網4を介して販売者の処理手段24の処理回路29に接続され、これによってメモリ31のストア内容を読出すことができる。メモリ31は、インターネット通信において、プロバイダのサーバに備えられていてもよい。
【0047】
ステップu1からステップu2に移り、購入者Aは、入力手段27を操作し、表示手段28によって物品8の画像を見るための入力操作を行う。これによってカメラ9に関する前記回転角度位置θと軸線方向位置zとの組合せから成る基準確認位置である撮像位置の初期値が設定される。さらにカメラ9の軸線21を表す視点であるカメラ9の姿勢Nvの初期値と、物品8の状態Nmの初期値とが、自動的に設定される。これによって購入者Aは表示手段28の画面11に表示される物品8のたとえば全体を表す画像を見て、その物品8の確認を行うことができる。こうして次のステップu3に進む。
【0048】
ステップu4では、購入者Aは、入力手段27の操作によって状態Nmのモードを選択し、またカメラ9の姿勢Nvを選択し、さらに前述の第5図に示される入力手段27の操作によってカメラ9を初期の撮像位置から上下左右に移動し、さらにカメラ9の回転軸線15からの距離rを変化して接近または遠退する入力操作を行う。ステップu5では、これによって距離r、姿勢Nvおよび軸線方向位置zは予め定める値Δr、Δθ、Δzだけ順次的に変化される。ステップu6では、各値Δr、Δθ、Δzの2乗の和の値P(= Δr2+Δθ2+Δz2)が零であるかどうかを判断し、零でなければ、ステップu3に移り、現在の値r、θ、zに値Δr、Δθ、Δzを加算し、カメラ9の撮像位置を設定する。ステップu7では、入力手段27の押釦51または52の操作による接近または遠退の倍率Kを演算する。
【0049】
K=rp/r …(1)
ここでrp は、物品から光軸が投影する仮想曲面までの水平距離であり、倍率Kは、基準値rp に対する接近または遠退した距離rの比である。こうして倍率Kに対応してメモリ31に予めストアされている画像データが存在する近似した撮像位置である回転角度位置θp および軸線方向位置zpを演算して求めるとともに、距離rp を演算する(ただし、曲面が仮想円筒面22で自明)。
【0050】
ステップu8では、前述のステップu7で得られた購入者Aが希望する角度位置θpと軸線方向位置zpと距離rp との組合せに対応したメモリ31にストアされている画像データの検索が第9図に示すように行われる。
【0051】
第8図のステップu14〜u20には、販売者の処理手段24に備えられた処理回路29の一部の動作が併せて示される。ステップu14では、物品8の状態と、カメラ9の視点への姿勢と、回転角度θおよび軸線方向位置zの組合せとから成る撮像位置に対応したカメラ9による実画像データがメモリ31にストアされている。ステップu16ではさらに、マイクロホンによる音声入出力装置によって音声信号が与えられる。この音声信号は、物品8の商品説明などのデータであってもよい。ステップu15では、ステップu14で得られた画像データと、ステップu16で得られた音声データとが編集され、物品8の背景、物品8に関する文字情報および音声などが組合わされて、メモリ31にストアされる。こうしてステップu17では、メモリ31には、商品である物品8の画像データとステップu15において編集した情報とが対応してストアされる。ステップu18では、インターネット通信による通信網4を介して、購入者Aの処理手段1による要求信号に応答し、入力手段27によって指定された回転角度位置θp、軸線方向位置zpおよび距離rp の近傍の画像データを、メモリ31から読出して処理回路26に送信する(ステップu19)。こうしてステップu20では、メモリ31から読出された画像データが、処理回路26に与えられて、処理回路26による検索動作が、前述のステップu8において行われる。
【0052】
ステップu7、u8、u19における回転角度位置 θp、軸線方向位置zpおよび距離rpの組合せは、近似位置(rp、θp、zp )で示されている。
【0053】
ステップu9では、前述のステップu7において得られた倍率Kに基づき、前記近似位置における画像データの拡大、縮小を、入力手段27によるカメラ9の位置の物品8への接近および遠退に対応して、演算する。ステップu10では、ステップu9で演算された画像データを、表示手段28の画面11に表示する。ステップu11では、物品8の画像が表示手段28の画面11に表示されたかどうかが判断され、次の表示動作をする必要がなければ、ステップu13に移り、一連の動作を終了する。
【0054】
第9図は、購入者A側の処理手段1に備えられる処理回路26によって、近似位置(rp、θp、zp )における画像の検索を行う原理を説明するための図である。この検索動作は、第8図のステップu8で行われる。購入者の確認位置53(r、θ、z)、すなわち視点を光軸21に沿って仮想円筒面22上へ投影し、倍率K=rp /rとしたときの仮想円筒面22上の投影点t(K・r、θ、K・(z−zv)+zv)を求める。zvは、回転軸線15と光軸21とを含む仮想平面内における光軸21が回転軸線15と交わる点(注目点)のz方向の座標である。仮想円筒面22上で、回転軸線15方向に等間隔に設定された周方向に延びる線Wi、W(i+1)と、回転軸線15まわりに等しい角度をあけて設けられた回転軸線15に沿って上下に延びる線Q(j−1)、Qi、Q(j+1)が設定される。カメラ9による撮像位置である撮影ポイントe、f、g、hは、これらの線Wi、W(i+1)と線Q(j−1)、Qi、Q(j+1)との交差点である。線Wi、W(i+1)と線Q(j−1)、Qi、Q(j+1)とは格子を形成する。投影点tの位置の演算結果によって、その投影点tは、撮影ポイントe、f、g、hで囲まれる仮想円筒面22の領域54内に存在することが判断される。次に投影点tと、その投影点tが存在する領域54の各撮影ポイントe、f、g、hまでの距離Let、Lft、Lgt、Lhtを演算して求める。たとえば距離Letは、撮影ポイントeと投影点tとの間の距離を表す。
【0055】
たとえばこの実施の形態では、
Lft<Let<Lht<Lgt …(2)
であるとき、式2の4つの距離のうち、最小の距離Lftが得られる撮影ポイントfが、購入者が確認する近似位置(rp、θp、zp )として設定される。こうして撮影ポイントfを近似位置として、その近似位置である撮影ポイントfの画像データが検索によって得られる。
【0056】
第10図は、本発明の実施のさらに他の形態の簡略化した断面図である。ロボット18は、回転軸線15をZ軸とし、水平面内でX軸およびY軸を有する直交座標系において、その水平面内でX軸方向およびY軸方向の走行軸駆動手段46と、ロボット本体47とを含む。ロボット本体47は、Z軸に一致した回転軸線15を有する。ロボット本体47の手首19には、前述のようにカメラ9が取付けられる。カメラ9によって家屋である物品48の内表面を、撮像位置に対応して撮像し、前述のメモリ31にストアすることができる。こうして購入者Aは、処理手段1の入力手段27を操作し、物品48の内表面を、表示手段28の画面11に、希望する撮像位置で見た内表面の画像を見ることができる。
【0057】
本発明の上述の実施の形態では、物品8を購入者Aの希望する位置から画像を見て確認することができ、その画像は、物品8の実画像であり、実画面の再生および編集を直ちに任意に行うことができ、さらに従来のテレビジョン受信機を介する確認、たとえばいわゆるテレビショッピングの手法によって、作成し、構成を簡易にすることができる。さらに実画像データの記録、作成が簡単である。画像データは、カメラの撮像位置、したがって購入者の確認位置と関係付けられて対応しているので、検索が直感的に容易に行うことができる。さらに画像データは、静止画であってもよいが、連続により動画ともなり得る。こうしてバーチャルロボット(第1図に示すロボット18)として、ゲーム感覚で、物品8の実画面を操縦することができる。さらにインターネット通信などの双方向通信を行うことによって、たとえば販売者側からの一方的な情報を受信するだけではなく、購入者側からの画像の選択を容易に行うことができる。
【0058】
さらに上述の実施の形態では、画像の部分的な拡大、縮小によって、物品8の画像の確認の接近および遠退が容易である。しかもカメラ9の視点、したがって視線21を表すカメラ姿勢を、物品8の重心などの注目点を通るように定めることができ、これによって購入者による確認ポイントの移動操作が容易である。
【0059】
さらに本発明の上述の実施の形態では、カメラ9によって撮像した静止画を、物品8の座標におけるカメラ撮影ポイントでアドレス付けし、さらにカメラ9の姿勢および物品8の状態をも付け加えて選択することによって、検索時に、物品8の画像データを自由自在に操作し、目で見て確認することができる。こうして静止画のメモリ31への自動的および体系的なストアを行うことができる。さらに倍率Kを用いて、近似位置(rp、θp、zp )の画像の検索を行うことができる。またロボット18のわずか数点教示によって曲面格子状にカメラ撮影ポイントである撮像位置を算出することができる。また、カメラアングルであるカメラ姿勢も物品8の重心ではなく、方向の等分割で別途、算出することができる。さらに通常想定される厚みのあるカメラ位置および姿勢を、ロボット18とターンテーブル16の曲面動作で実現することができる。ロボット18に代えて、Z軸に一致した回転軸線15を含む平面内で回転軸線15に平行な方向に往復変位してカメラ9を移動する往復駆動手段が用いられてもよく、このようにすれば、構成の簡略化を図ることができる。
【0060】
カメラ9の撮像位置は、ターンテーブル16に固定された直交座標系であって、Z軸が回転軸線15に一致させることによって、撮像位置の指定が容易になる。本発明の実施の他の形態では、時間ではなく、一定の移動距離で静止画をリフレッシュしてゆく動画の表示を行うようにしてもよく、これによって物品8のズームアップ、ズームダウンを連続的に行うことができる。さらに物品8が乗載されたターンテーブル16とカメラ9を取付けたロボット18との位置決め装置によって、相対的な移動を行い、物品8のカメラ9による自動撮影を行うようにしてもよい。さらに前述の第9図に関連して述べたように家屋などの建物の物品48の内表面を、カメラ9によって撮像し、メモリ31にストアして通信網4によって配信することができる。これによってカメラ9を、自動焦点カメラとし、ロボット本体47の手首19に取付け、こうして構成される複数軸ロボット18によって、カメラ9の光軸28を外側へ放射状に向けて、撮像し、画像データを得ることができる。したがって購入者Aは、処理手段1の表示手段28において画面11に、物品48の内表面の画像を見ることができる。
【0061】
本発明の実施の他の形態では、複数台のカメラ9が固定的に設けられ、物品8を、カメラ9に関して相対的に変位して、カメラ9によって物品8を撮像するように構成してもよい。
【0062】
第11図には、本発明のさらに他の実施形態が示されている。第11図における撮像手段61はカメラが物品に対して求心的に移動するのではなく、カメラが旋回等してその周囲の画像を得るものである。たとえば、家屋の内表面や屋外における風景を撮像するものである。かかる点で第10図に示す撮像機構の機構と類似している。しかし、カメラ9はキャラバンカー等の搬送手段63に固定されて静止しており、このカメラ9の前方に可動反射鏡(以下、単に反射鏡という)64が配設されている。物品において反射した光は反射鏡64に反射され、カメラ9の光軸21に沿ってカメラの受光部に受光される。本実施形態では、カメラ9はその光軸21が鉛直方向上向きとなるように設置されている。反射鏡64はカメラ9の光軸回りに旋回可能とされ、且つ、反射鏡64の反射面とカメラ9の光軸21との交差角が変化するように上下に揺動(仰ぎ)可能にされている。反射鏡64の中心がカメラ9の光軸21と交差し、この交差点が前記旋回の中心とされている。また、反射鏡64はこの旋回中心を通る水平線回りに揺動する。すなわち、この水平線が反射鏡64の揺動のための回転軸となる。反射鏡64の旋回角をθとし、反射鏡の仰ぎ角をαとする。θとαとは風景に対するカメラ9の姿勢を特定する。仰ぎ角αは反射鏡64の反射面とカメラ光軸21との交点における、当該反射面に垂直な軸の方向と所定の基準方向とがなす角に基づいた角度である。
【0063】
この撮像手段61によれば、搬送手段63によって屋外の任意の場所に移動することができる。また、選択されたその場所において、反射鏡64の旋回、すなわち円状のシフト動作により、反射鏡64の設置位置における周囲360゜の範囲の風景の撮影が可能となる。また、反射鏡64の旋回と仰ぎ動作を組み合わせると、すなわち放射状のシフト動作により、反射鏡64からの放射方向の範囲(ほぼ球面の範囲)にある風景をも撮像することが可能である。さらに、反射鏡64はカメラ9と一体でカメラ9の光軸21方向に沿って上下動可能に構成することも可能である。
【0064】
第12図に示す撮像手段65においては、カメラ9が反射鏡64と一体でカメラ9の光軸回りに旋回可能とされている。カメラ9と反射鏡64とが一体で旋回するので、カメラの受光面上で風景の像が回転しないため、撮影画像を画面上で補正する必要はない。また、第11図の撮像手段61と同様に、反射鏡64が上下に揺動可能にされている。
【0065】
以上の撮像手段61、65によって撮像された画像を処理するのは第4図の処理手段1、24である。この場合、第4図の処理手段24中の検出手段32、33に代えて、旋回角θおよび仰ぎ角αをそれぞれ検出する検出手段が設けられる。
【0066】
第13図はユーザーA、Bが処理手段1、2によって見ている画像を示す図である。第13図の(1)はユーザーAの処理手段1による画面11を示す図であり、第13図の(2)はユーザーBの処理手段2の画面12を示す図である。画面11が富士山(風景)の正面を表す画像であるとすると、画面12は富士山の向かって右下側を望む画像である。これらの画面11、12には、ユーザーA、Bによってそれぞれ選択された画像62a、62bが表示され、これらの画像62a、62bは選択して表示することができる。これらの画像62a、62bを撮影する反射鏡64の姿勢は表3のとおりとなる。
表3
第14図は、販売者側処理手段24の処理回路29の動作の一部を説明している。ステップs1からステップs2に移り、前述の反射鏡64を待機位置(待機角度)とする。なお、カメラ9と風景との間の距離は変数rである。ステップs3では反射鏡のシフト動作として放射状を選択する。前述のとおり放射状に代えて円状を選択することも可能である。
【0067】
ステップs4では仰ぎ角の上端を設定する。上端とは、たとえば水平面から約60゜上方から光がカメラの受光部に入射される角度である。ステップs5ではカメラ9の拡大率を最大とし、反射鏡64の所定のシフト角、すなわち所定のシフト旋回角Δθおよび所定のシフト仰ぎ角Δαの計算を行う。カメラ9の拡大率が最大とは、視野を最小にした状態をいう。すなわち、カメラ9を風景に最も接近させた状態である。ステップs6では、この計算で得られた反射鏡64の撮影方向である旋回角度θおよび仰ぎ角αの全ての計算を行う。ステップs7では、前述の表3に示されるようにメモリ31のストアアドレスが設定されることになる。
【0068】
第15図は、販売者側処理手段24の処理回路29における、第14図に示されるステップs11の動作に後続する動作を説明するための図である。
【0069】
ステップs8では反射鏡64の旋回角θが零に初期設定される。ステップs9では反射鏡64の仰ぎ角αが零に初期設定される。すなわち、反射鏡64の仰ぎ動作の最下端である。ステップs10ではカメラ9の自動焦点による風景の撮像が行われる。撮像される画像データは拡大率Kが最大のときの画像データであるが、メモリにストアされるときは距離rp が付される。これによってユーザーが画像を拡大して表示する際にその画像の劣化をさけることができる。
【0070】
ステップs11では、撮影が行われた年月日および時刻と、撮影時における、カメラ9から合焦点までの距離および反射鏡の角度とに基づき、メモリ31のストア領域が設定される。こうして設定されたストア領域に、ステップs12ではカメラ9からの画像データがストアされて記録される。
【0071】
ステップs13では、反射鏡64の仰ぎ角が所定のシフト仰ぎ角Δαだけインクリメント(α=α+Δα)され、この方向に設定される。こうして指定されたシフト呼出し動作に基づき、ステップs14では、図示しない反射鏡64の揺動駆動機構が反射鏡64を前記シフト仰ぎ角Δαの方向に揺動駆動する。ステップs15ではシフト後の仰ぎ角αが前述した仰ぎ角の上端であるか否かが判断され、そうでなければステップs10に戻る。シフト後の仰ぎ角αが仰ぎ角の上端に到達していれば次のステップs16に移る。
【0072】
ステップs16では、反射鏡64の旋回角が所定のシフト旋回角Δθだけインクリメント(θ=θ+Δθ)され、図示しない反射鏡64の旋回駆動機構が反射鏡64を前記シフト旋回角Δθの方向に旋回する。ステップs17では、シフト後の旋回角αが旋回角の上限、すなわち360゜に至ったか否かが判断され、そうでなければステップs9に戻る。旋回角αが360゜に至ったと判断されると、反射鏡64の全ての方向において撮像動作が完了したと判断されてステップs18に移る。ステップs18では反射鏡64が最初の待機位置に戻る。こうしてステップs19では一連の動作が終了する。
【0073】
第16図はユーザーAの処理手段1に備えられる処理回路26の動作を説明するためのフローチャートである。
【0074】
ステップu1からステップu2に移り、ユーザーAは前述したと同様に入力手段27を操作し、表示手段28によって風景の画像を見るための入力操作を行う。これによって反射鏡64に関する前記旋回角度位置θと仰ぎ角度位置αとの組合せから成る基準確認角度である撮像方向の初期値が設定される。これによってユーザーAは表示手段28の画面11に表示される風景の画像を見て、その風景の確認を行うことができる。こうして次のステップu3に進む。
【0075】
ステップu4では、ユーザーAは入力手段27の操作によって撮像がなされた年月日および時刻を選択する。さらに第5図に示される入力手段27の操作によって反射鏡64を初期の撮像位置から上下左右に移動し、カメラ9から合焦点までの距離rを変化させることにより、接近または遠退するための入力操作を行う。ステップu5では、ステップu4における操作により、距離r、旋回角θおよび仰ぎ角αが予め定める値Δr、Δθ、Δαだけ順次的に変化される。
【0076】
ステップu6では、各値Δr、Δθ、Δαの2乗の和の値P(=Δr2+Δθ2+Δα2 )が零であるかどうかを判断する。零でなければステップu3に移る。ステップu3では現在の値r、θ、αに値Δr、Δθ、Δαを加算し、反射鏡64の撮像方向を設定する。また、入力手段27の操作によってなされる接近または遠退の倍率が演算される。
【0077】
ステップu7では、メモリ31にストアされている、ユーザーAが希望する旋回角度位置 θpと仰ぎ角度位置αpと距離rpとの組合せに対応した画像データの検索が第17図に示すように行われる。距離rp は拡
大率が1であるときの実カメラ9から合焦点(風景)までの距離である。前述の(1)式が適用され、(1)式中のrは接近または遠退したときの距離rである。入力手段27の押釦51または52の操作による接近または遠退の倍率Kが演算される。
【0078】
第16図のステップu13〜u19には、販売者の処理手段24に備えられた処理回路29の一部の動作が併せて示される。
【0079】
ステップu13は、撮像された年月日および時刻、並びに、撮影時の反射鏡64の角度と、これらに対応した実画像データがメモリ31にストアされている状態を示す。ステップu15では、さらにマイクロホンによる音声入出力装置によって音声信号が与えられる。この音声信号は、風景の場所、天候、気候などの説明のためのデータであってもよい。ステップu14では、ステップu13で得られた画像データとステップu15で得られた音声データとが編集され、風景に関する文字情報および音声などが組合されてメモリ31にストアされる。
【0080】
こうしてステップu16では、風景の画像データとステップu15において編集した情報とが対応してメモリ31にストアされる。
【0081】
ステップu17では、ユーザーAの処理手段1から通信網4を介した要求信号に応答して、ステップu18で、入力手段27が指定した旋回角度位置 θp、仰ぎ角度位置αpおよび距離rpの近傍の画像データがメモリ31から読出されて処理回路26に送信される。ステップu19では、メモリ31から読出された画像データが処理回路26に送られ、処理回路26による検索動作が前述のステップu7において行われる。ステップu7、u18における旋回角度位置 θp、仰ぎ角度位置 αpおよび距離rpの組合せは、近似位置(rp、θp、αp)で示されている。
【0082】
ステップu8では、得られた倍率Kに基づき、前記近似位置における画像データの拡大、縮小が、入力手段27によるカメラ9の風景への接近および遠退に対応して演算される。ステップu9では、ステップu8で演算された画像データを、表示手段28の画面11に表示する。ステップu10では、風景の画像が表示手段28の画面11に表示されたかどうかが判断され、次の表示動作をする必要がなければステップu12に移り、一連の動作を終了する。
【0083】
ユーザーAの処理手段1の処理回路26による近似位置 (rp、θp、αp) における画像の検索は、第9図を参照しながらした前述の説明と同様であるため、説明を省略する。ただし、第9図では撮影点tの存在する仮想面が物品8の回転軸線15を中心軸とした円筒面であったが、本実施形態では、この仮想面がカメラ9を中心とする球面となり、緯線と経線とからなる格子が設定されたものとなる。また、第14図中のステップs3において円状のシフト動作を選択すれば仮想球面ではなく仮想円となる。
【0084】
第17図は、第16図のステップu9において画面11に画像データを表示するに際し、得られた倍率Kが1より小である場合、すなわち遠退した画像が要求されている場合に合成された画像が表示されることを示している。たとえば、第17図の(1)においては、図中のG点がユーザーAの注目点であり、合成される各画像の図心が撮影ポイントe(rp、θp-1、αp+1)、f(rp、θp-1、αp)、g(rp、θp、αp+1)、h(rp、θp、αp)である。ユーザーA が注目点Gにおいて遠退操作したときには、四つの上記画像はK倍で縮小されて画面11に当てはめられる。画面11に余白は残らないので画像表示が完成する。第17図の(2)においては、同様にK倍で縮小されて画面12に当てはめるが、未だ余白が残るのでその右方向は画像(rp、θp+1、αp+1) および 画像(rp、θp+1、αp)、下方向は画像(rp、θp-1、αp-1)および画像(rp、θp、αp-1)、並びに、斜め右下に画像(rp、θp+1、αp-1)が画面12に縮小されて当てはめられる。こうすることにより、画面12の余白は完全に埋まり、画像表示が完成する。
【0085】
【発明の効果】
本発明によれば、商品などの物品の外表面または内表面の画像、および、屋外の風景の画像を、操作者が指定手段によって撮像位置を指定することによって、希望する視点から、見た物品等の画像を得ることができる。こうして操作者は、物品等の希望する撮像位置、したがって視点から、物品等を観察することができる。したがって、たとえば物品が商品であるとき、購入者は、指定手段を操作し、物品を全周から連続的な画像として確認することができて好都合である。また、風景画像を自在に選択して見ることができるため、バーチャルな旅行も楽しめることになる。物品等の画像データは、メモリに、各撮像位置に対応してストアしておけばよく、前述の先行技術における筋書きの編集をする必要はなく、またカメラによって得られた画像データを補正する必要はなく、労力を削減し、メモリにストアする画像データの作成のための作業時間と費用を劇的に節約することができる。
【0086】
カメラの光軸が物品等の注目点を通るようにして、カメラによって物品等を撮像して画像データを得るようにしたので、操作者が物品等の希望する注目点を常に注目しながら、その物品等の画像を観察することができる。このことは、物品が商品であるとき、購入者にとって、商品の観察が容易になる。
【0087】
また、物品等の画像のズームアップ、ズームダウンの操作をリアルタイムで行うことができ、物品等の観察がさらに容易になる。
【0088】
また、物品の各種の動作の状態を操作者がランダムアクセスで選択することができ、物品の観察がさらに容易になる。
【0089】
指定手段によって、メモリにストアされている画像データを作成したカメラの撮像位置を、隣接して連続的に変化して指定することができるので、操作者の視点を連続的に変化しながら物品を見ている状態で画像を観察することができる。これによって操作者が視点を連続的に移動しながら物品を観察することを、現実の目の移動の動作に近似させることができることになる。
【0090】
また、ターンテーブルによって物品を回転軸線まわりに回転し、ロボットの手首に取付けられたカメラによって前記回転軸線に沿う位置で物品を撮像することができ、回転角度と軸線方向位置との組合せである撮像位置毎の画像データを自動的に、メモリに書込むことが容易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施の一形態の全体の概略の構成を示すブロック図である。
第2図は、購入者A、B、Cが処理手段1、2、3によって見ている物品8の画像を示す図である。
第3図は、物品8をカメラ9によって撮像する状態を示す斜視図である。
第4図は、第1図〜第3図に示される実施の形態における電気的構成を示すブロック図である。
第5図は、購入者Aの処理手段1に備えられる入力手段27の一部の構成を示す図である。
第6図は、販売者側処理手段24の処理回路29の動作の一部を説明するための図である。
第7図は、販売者側処理手段24に備えられる処理回路29の第6図に示されるステップs11の動作に後続する動作を説明するための図である。
第8図は、購入者Aの処理手段1に備えられる処理回路26の動作を説明するためのフローチャートである。
第9図は、購入者A側の処理手段1に備えられる処理回路26によって、近似位置(rp、θp、zp) における画像の検索を行う原理を説明するための図である。
第10図は、本発明の実施のさらに他の形態の簡略化した断面図である。
第11図は、本発明の実施の他の形態における撮像手段の一例を示す正面図である。
第12図は、本発明の実施のさらに他の形態における撮像手段の一例を示す正面図である。
第13図の(1)および第13図の(2)はともに購入者が処理手段によって見ている風景の画像を示す図である。
第14図は、第11図および第12図に示す実施形態における、販売者側処理手段の処理回路の動作の一部を説明するための図である。
第15図は、販売者側処理手段に備えられる処理回路の第14図に示されるステップs7の動作に後続する動作を説明するための図である。
第16図は、第11図および第12図に示す実施形態における、購入者の処理手段に備えられる処理回路の動作の一部を説明するための図である。
第17図は、販売者側処理手段によって画像の遠退操作がなされたときに、画像を合成して表示している画面を示す正面図である。
Claims (7)
- 撮像対象を撮像するためのカメラと、
撮像対象を変位させるための第一変位手段と上記カメラを変位させるための第二変位手段と、
カメラと撮像対象との相対的変位を検出するための変位検出手段と、
カメラによって撮像された画像のデータをストアするためのメモリと、
カメラによって撮像された画像のデータを、撮像時におけるカメラと撮像対象との各相対的位置関係に対応させてメモリにストアさせるメモリ制御手段と、
外部の画像表示装置に画像データを送信しうる送受信手段とを備えており、
前記変位検出手段が、撮像対象の変位を検出するための第一変位検出手段とカメラの変位を検出するための第二変位検出手段とを備えており、
前記メモリ制御手段が、第一変位検出手段と第二変位検出手段との各出力に応答し、検出された撮像対象の変位とカメラの変位との組合せから前記相対的位置関係を規定するように構成されており、
前記第一変位手段が、撮像対象を予め定める回転軸線まわりに回転させるターンテーブルから構成され、
前記第二変位手段が、前記カメラを前記回転軸線方向に沿って変位させるための複数軸のロボットから構成され、
前記第一変位検出手段が、ターンテーブルの回転角度を検出する回転角度検出手段から構成され、
前記第二変位検出手段が、カメラの前記軸線方向位置を検出する軸線方向位置検出手段から構成されてなる画像データ作成装置。 - 撮像対象を撮像するためのカメラと、
該カメラと撮像対象との相対的位置関係を変更するための変位手段と、
カメラと撮像対象との相対的変位を検出するための変位検出手段と、
カメラによって撮像された画像のデータをストアするためのメモリと、
カメラによって撮像された画像のデータを、撮像時におけるカメラと撮像対象との各相対的位置関係に対応させてメモリにストアさせるメモリ制御手段と、
外部の画像表示装置に画像データを送信しうる送受信手段とを備えており、
前記変位手段がカメラの光軸上に配設された可動反射鏡を有しており、該可動反射鏡およびカメラが一体でカメラの光軸を中心として旋回するように構成されており、撮像対象からの反射光が可動反射鏡の反射面に反射したうえで前記光軸に沿ってカメラに入射するように構成されてなる画像データ作成装置。 - 前記可動反射鏡が、その反射面とカメラの光軸との交点を通り且つカメラの光軸に垂直な直線の回りに揺動するように構成されてなる請求項2記載の画像データ作成装置。
- 前記可動反射鏡の旋回角検出手段と揺動角検出手段とを備えており、前記メモリ制御手段が、旋回角検出手段と揺動角検出手段との各出力に応答し、検出された旋回角と揺動角との組合せから前記相対的位置関係を規定するように構成されてなる請求項3記載の画像データ作成装置。
- 撮像対象を撮像するためのカメラと、
撮像対象を変位させるためのターンテーブルと上記カメラを変位させるための複数軸のロボットと、
カメラと撮像対象との相対的変位を検出するための変位検出手段と、
カメラによって撮像された画像のデータをストアするためのメモリと、
カメラによって撮像された画像のデータを、撮像時におけるカメラと撮像対象との各相対的位置関係に対応させてメモリにストアさせるメモリ制御手段と、
外部の画像表示装置に画像データを送信しうる送受信手段とを備えており、
前記ロボットに、撮像時におけるカメラの撮像対象との相対位置で、カメラの光軸が通る撮像対象の注目点があらかじめ設定されており、
前記ターンテーブルとロボットとの協働により、前記注目点を基準として、撮像対象に対するカメラの位置および姿勢を、演算によって得られている所定の面状にシフト変位動作させることが可能に構成されてなる画像データ作成装置。 - 前記シフト変位動作の面が、仮想円筒面、仮想球面および仮想自由曲面のうちの少なくとも一つである請求項5記載の画像データ作成装置。
- 請求項1〜6のうちの一の項に記載の画像データ作成装置と、送受信手段、画像表示手段および制御装置を有する画像表示装置と、上記画像データ作成装置の送受信手段と画像表示装置の送受信手段とを双方向通信可能に接続するネットワークとを備えてなる画像表示システム。
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