JP3973507B2 - 半導体試験装置 - Google Patents

半導体試験装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3973507B2
JP3973507B2 JP2002214852A JP2002214852A JP3973507B2 JP 3973507 B2 JP3973507 B2 JP 3973507B2 JP 2002214852 A JP2002214852 A JP 2002214852A JP 2002214852 A JP2002214852 A JP 2002214852A JP 3973507 B2 JP3973507 B2 JP 3973507B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
repair
mra
user function
dut
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002214852A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004055095A5 (ja
JP2004055095A (ja
Inventor
和祥 大川
純子 荻野
真之 吉永
元 本多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advantest Corp
Original Assignee
Advantest Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advantest Corp filed Critical Advantest Corp
Priority to JP2002214852A priority Critical patent/JP3973507B2/ja
Publication of JP2004055095A publication Critical patent/JP2004055095A/ja
Publication of JP2004055095A5 publication Critical patent/JP2004055095A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3973507B2 publication Critical patent/JP3973507B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • For Increasing The Reliability Of Semiconductor Memories (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、DUTに不良メモリセルが存在する場合、この不良メモリセルを予め準備しているスペアの良品メモリセルと置換して不良DUTを救済する半導体試験装置に関する。ここで、DUTは専用のメモリデバイスのみではなく、メモリ素子を含む全ての半導体デバイスを含む。
また、メモリ救済解析手段の処理実行の各処理段階においてユーザーが作成した任意の処理プログラム(ユーザー関数)を挿入でき、前記ユーザー関数を実行できる救済解析手段を備える半導体試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
メモリ半導体素子の不良DUTを救済する手段をMRA(Memory Repair Analyzer:メモリ救済解析手段)ともいう。このMRAの手法はいくつかあるが、この明細書ではその代表的な一つの例を図7を用いて説明する。MRAの使用はメモリ試験の前工程、つまりDUTのウエハ(Wafer)製造工程で行われる。
【0003】
図7に示すように、MRA100はDUTのウエハ段階で行なわれる。ウエハ110には多数のDUTが組み込まれている。そのDUTは複数のメモリブロック(Memory Block)120で構成され、それぞれのメモリブロック120は多数のメモリセル(Memory Cell)で構成され、更にロー(Row:X軸方向)側とコラム(Column:Y軸方向)側とに複数のスペアライン(Spare Line)が用意されている。
【0004】
いま、このメモリブロック120を試験した結果、メモリセル122と125と127とが不良であることが判明したとする。そして、この試験結果のデータをMRA100にかけると救済解を求めることができる。図7では、メモリセル122のコラムライン131をコラム側のスペアライン130とに置き換え、メモリセル125と127のローライン136をロー側のスペアライン135とに置き換える救済解を示している。
【0005】
このように、このMRAはメモリセル上に発生した不良セルを、どのスペアラインで置き換えるとリペア可能となるかを専用のハードウエアとソフトウエアとを用いて高速に解析することができる手段である。従来のメモリICの救済には充分に活動していた。
【0006】
近年のメモリ半導体デバイスの発展はめざましく、64M−SDRAM以降、ユーザ(LSI製造メーカ)独自のリダンダンシイ(redundance:冗長)構造が増え、複雑化したことにより、MRAの解析結果をポストプロセス(ウエハ段階における後工程)により調整しなければならないという問題が発生している。つまり、従来のMRA機能を使って救済解を求め、その後のポストプロセスでワークステイション(EWS:Engineering Work Station)を用いて調整しなければならない。
【0007】
しかしながら、この方法ではMRAの求めた1つの解しか調整することができないため、ポストプロセスで調整した結果が救済不可能(Unrepairable)となった場合に、ポストプロセスではリペアブル(Repairable)となる解があるか否かを調べることができなかった。従って、多少のイールドダウン(製造不能)が生じていた。このリダンダンシイ構造で従来のMRAが対応できなかったデバイスの一例を次に説明する。
【0008】
図8に示すDUTは、4つのI/O から成り、I/O 1と2でBANK-Aを、I/O 3と4でBANK-Bを構成している。また、1つのI/O は4つのブロックに分かれている。ロー側のスペアライン135は各BANKに2本あり、2つのI/O を同時に救済する。コラム側のスペアライン130は各ブロックに2本ある。
そして、次の3つの条件を必要としている。
【0009】
図9に第1条件の説明図を示す。各ブロックのスペアライン2本は、1I/O内を例外を除いて、原則的に自由に救済することができる。
図10に第2条件の説明図を示す。第1条件の例外である。つまり、1I/O内において、右端にあるBlock4のスペアラインは、左端にあるBlock1を救済することができない。同様に、左端にあるBlock1のスペアラインは、右端にあるBlock4を救済することができない
【0010】
図11に第3条件の説明図を示す。これは1BANK 内において、I/O が隣接するBlock 例えば、Block4とBlock5で、Block4で発生したaというアドレスのフェイルを、このBlock4のスペアラインで救済したとする。すると、隣接するBlock5では、同じaというアドレスのフェイルをこのBlock5のスペアラインで救済することができない。ただし、その隣のブロックのスペアラインでこのaというアドレスを救済することができるという条件である。
【0011】
このように、図8は一例のリダンダンシイ構造の3つの制約条件を有するDUTであるが、その他にも多種の構造のDUTがある。これらの多種類のDUTの救済を従来のMRAで全てを行なうことはできなくなってきた。例えば、前述の図8のDUTにおいては、第1条件と第2条件は従来のMRAで処理できたが、第3条件は対応できなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、図8のリダンダンシイ構造のDUTでは、第1条件と第2条件とは従来のMRAで実行でき、MRA実行後に、EWS上で第3条件のチェックを行なうポストプロセスを実行して、救済結果を調整しなければならなかった。しかも、第1条件と第2条件の一つのみの救済解を得て、第3条件をチェックするので必ずしも最適解を求めることができず、イールドダウンを生じることがあった。
【0013】
そこで、図12の概念図に示すように、従来のMRAでは、前述の一例の場合、ファンクションテストのデータを入力して第1条件と第2条件の制限下でしかMRAを実行できず、その結果と第3条件とをEWS上で調整し、結論を出さなければならなかったものを、本発明の汎用MRAでは第1条件から第3条件まで一括して解析し救済しょうとするものである。
即ち、従来のMRAに換え、新たなリペア解析アルゴリズムによるMRAプログラムとユーザ関数とによる汎用救済解析手段を備える半導体試験装置を提供する。
また、ユーザが容易にユーザ関数を作成し、MRAプログラムに挿入可能とする半導体試験装置を提供する。
また、汎用救済解析手段を備え、前記汎用救済解析手段は各処理段階においてユーザーが作成した任意の処理プログラム(ユーザー関数)を挿入でき、前記ユーザー関数を実行できる救済解析手段を備える半導体試験装置を提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】
第1の解決手段を示す。
上記課題を解決するために、メモリ半導体素子を内蔵するDUTに試験信号を印加して不良メモリセルの情報を収集し、前記で収集された不良メモリセルの情報に基づいて当該DUTに備えるリペアラインに置換する為の救済解を求めるメモリ救済解析を行う半導体試験装置において、
汎用救済解析手段を備え、前記汎用救済解析手段はメモリ救済解析実行する各処理段階後にユーザー関数を挿入実行できるようにしたことを特徴とする半導体試験装置である。
【0015】
次に、第2の解決手段を示す。
上述汎用救済解析手段は、上記メモリ救済解析を実行するMRAプログラムとユーザ関数を備えており、
MRAプログラムは取得したDUTの試験結果のデータに対し実行する救済解析プロセス処理単位毎にパーツ化されており、各処理単位後に、ユーザが作成したユーザ関数を挿入できる挿入ポイントが設けられており
ユーザ関数は該挿入ポイントに挿入されて、当該DUTに対応した救済解析処理を行い、該MRAプログラムのデータベースへのアクセスと変更を行うことができる処理関数であることを特徴とする上述半導体試験装置である。
【0016】
次に、第の解決手段を示す。ここで第2図は、本発明に係る解決手段を示している。
上述ユーザ関数の一態様は、MRAプログラムの各処理段階としてパーツ化された変数処理化処理、ラインフェイル救済処理、ビットフェイル救済処理、救済解の作成処理の段階を備え、
上記ユーザ関数は、
変数処理化処理後に、変数の内容を参照して変更できるユーザ関数と、
ラインフェイル救済処理後に、ラインフェイル救済処理の内容を参照して変更できるユーザ関数と、
ビットフェイル救済処理後に、ビットフェイル救済処理の内容を参照して変更できるユーザ関数と、
救済解の作成処理後に、救済解の作成処理の内容を参照して変更できるユーザ関数と、を備えることを特徴とする半導体試験装置ある。
【0017】
第4の解決手段を示す。
各挿入ポイントに挿入されたユーザ関数を、MRA公開関数を通して実行するようにしたことを特徴とする半導体試験装置である。
次に、第5の解決手段を示す。ここで第3図は、本発明に係る解決手段を示している。
記MRA公開関数はMRAプログラムとユーザ関数との間に介在する公開関数であって、ユーザ関数内においてMRAプログラムが持つ救済情報や欠陥情報のデータベースへの参照や変更を安全に行なうアクセス制限機能をユーザ関数へ提供する、ことを特徴とする上述半導体試験装置である。
第6の解決方法は、
DUT品種ごとのユーザ関数群を持たせ、テストされるDUTに応じた処理を切り替えることを特徴とする半導体試験装置である。
【0018】
上記目的を達成するために、この発明は構成上では従来のMRAに換え、新たに設けたMRAプログラムとユーザ関数とを連携させた汎用救済解析手段を設けて、MRAプログラムが得たDUT測定結果のデータベースの参照や変更をユーザ関数を用いて行ない、ユーザの開発した全ての条件の制限下でもってMRAプログラムを実行し、一度で結論を出すようにしたものである。
【0019】
発明した汎用救済解析手段は、特殊なリダンダンシイ構造のDUTにも100%に対応可能となり、ポストプロセスが不要となった。更に、ユーザ専用処理であるユーザ関数が組み込めるのでユーザ専用処理が救済可能と判断するまでリペア解析をやり直すことができるようになった。そして、ユーザ専用処理がRCPU(救済解析専用計算ユニット)上で動作するので、多数個同時測定の際に並列処理が可能となり、実行時間の短縮もできるようになった。
【0020】
次に本発明の構成について述べる。
この発明の第1の解決方法を実施する具体的な構成は、(1) メモリ半導体素子を内蔵するDUTに試験信号を印加しその応答信号でもって該DUTの良否を判定し、該メモリ半導体素子に欠陥があるときに該DUTを救済する半導体試験装置であって、(2) 救済条件ファイルや通信制御手段を有し、テストプロセッサや汎用救済解析手段と通信を行なうワークステーションと、(3) デバイスプログラムを内蔵してDUTの試験を実行してデータを取得し、ワークステーションや汎用救済解析手段と通信を行なうテストプロセッサと、(4) 救済解析専用CPUにMRAプログラムとユーザ関数とを内蔵してDUTの救済解析を行い、ワークステーションやテストプロセッサと通信を行なう汎用救済解析手段とを有して、(5) 特殊なリダンダンシイ構造のDUTの救済をも行なう半導体試験装置である。
【0021】
この発明の第2の解決方法を実施する具体的な構成は、第1発明の汎用救済解析手段の具体的構成である。つまり、(1) 汎用救済解析手段は救済解析専用CPUにMRAプログラムとユーザ関数を内蔵し、(2) MRAプログラムはDUTの試験結果のデータをも取得し、解析プロセスを一動作毎にパーツ化し、そのパーツ化された間にユーザ専用のDUTの救済解析を行うユーザ関数を挿入できる挿入ポイントを設け、(3) ユーザ関数はMRAプログラムの該挿入ポイントに挿入され、試験するユーザ専用の特有のリダンダンシイ構造のDUTの特性を関数化してMRAプログラムのデータベースと情報交換をも行い、(4) ユーザ専用の特殊なリダンダンシイ構造のDUTをも救済する第1発明記載の半導体試験装置である。
この発明の第3の解決方法を実施する具体的構成は、ユーザ関数を新たに定義した表現が容易なMRA公開関数によりMRAプログラムの処理単位ごとの挿入点に挿入する。
【0022】
この発明の第4の解決方法を実施する具体的構成は、上記MRA公開関数を汎用救済解析手段のMRAプログラムとユーザ関数との間に介在させ、ユーザ関数内においてMRAプログラムが持つ救済情報や欠陥情報のデータベースの参照や変更を安全に行なえるMRA公開関数を有する第3発明記載の半導体試験装置である。
【0023】
4に示すように、MRA公開関数の命名手順を決めることで、作成するユーザ関数が明解となる利点が得られる。
上記各解決方法において、図6に示すようにDUT品種ごとにユーザ関数群を用意し、テストするDUTに応じてユーザ関数群を選択切換えるようにしてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。
図1に本発明の一実施例の構成概念図を、図2に汎用救済解析手段の構成図を、図3にMRA公開関数の設置場所の構成図を、図4にMRA公開関数の命名ルールの手順図を、図5に汎用救済解析手段の構築手順図を、図6にユーザ関数の切り替え時の説明図をそれぞれに示す。
【0025】
先ず、図1について説明する。この半導体試験装置はメモリ半導体素子を内蔵するDUTを試験し、メモリ半導体素子に欠陥が有るときにはその場所等を解析し、その不良メモリ半導体素子のラインを良品のスペア半導体ラインと置換し、良品のDUTとしてDUTを救済するものである。ここでは、その要点のみを説明することとする。
【0026】
この半導体試験装置の本体は、主としてワークステーション(EWS)10と、テストプロセッサ(TP)20と、救済解析専用計算ユニット(RCPU)38に組み込まれた汎用救済解析手段30とで構成されている。そして、それぞれの間で通信できるようになっている。この他に、図示していないが、DUTと電気的に接触してDUTを試験するテストヘッド等があり、本体より試験信号を伝送しDUTからの応答信号を得、装置でDUTの試験とDUTのメモリ部門の救済を行なうようになっている。
【0027】
ワークステーション(EWS)10は測定者が装置を操作するところであって、特に、この半導体試験装置には救済条件ファイル(RCF)11や通信制御手段12を有し、通信伝送路15、16、17、等を介して通信を行なっている。
テストプロセッサ(TP)20は、半導体試験装置専用に開発したコンピュータであり、DUTを試験するデバイスプログラムを内蔵し、DUTを試験する制御等を行なっている。
【0028】
汎用救済解析手段(汎用MRA)30は、救済解析専用計算ユニット(RCPU)38にMRAプログラムとユーザ関数とを内蔵させ、DUTの試験結果のデータを記憶しているフェイルメモリ部25から必要なデータを取得してDUTの救済解析を行ない、EWS10やTP20等と情報の交換を行なっている。
よって、特殊なリダンダンシイ構造のDUTの救済をも行なえる。第1発明である。
【0029】
図2は、図1のRCPU38に内蔵されている汎用救済解析手段30の基本的な構成図である。この発明の基本となる汎用救済解析手段30は、MRAプログラム31とユーザ関数34で構成されている。
MRAプログラム31は、従来のメモリ救済解決のための定型の垂れ流しプログラムから、解析プロセスを一動作毎にパーツ32化し、そのパーツ32化された一動作が終了すると、必要な点でユーザ専用のDUTの救済解析を行なうユーザ関数34を挿入できる挿入ポイント33を設けている。
【0030】
MRAプログラム31における解析プロセスの一動作毎のパーツ32化とは、例えば、テスト結果のデータ取得や、解析用変数の初期化や、ラインフェールの解析や、ビットフェイルの解析や、救済結果を作成する部分等に分けて処理を区分することを言う。そして、この各処理の間に必要に応じてユーザ関数34を授受する挿入ポイント33を設け、ユーザ専用の個々のユーザ関数35を挿入できるようにした。
【0031】
ユーザ関数34の個々のユーザ関数35には、例えば、変数初期化時に実行する関数やラインフェイル後に実行する関数等がある。そして、ユーザは挿入するユーザ関数を用いてMRAプログラム31に記憶された試験データ、つまり救済情報やフェイル情報などを得るようにして、特殊なリダンダンシイ構造のDUTをも救済できるようにした。これが第2発明である。
【0032】
図3は、図2に記載した第2発明のMRAプログラム31とユーザ関数34とが安全に情報交換できるようにしたものである。つまり、ユーザ関数34から直接にMRAプログラム31に内蔵しているデータベースにアクセスすると、救済データ等を壊す恐れがある。そこで、MRAプログラム31とユーザ関数34との間にMRA公開関数40と名付けたフィルターとしての専用の関数を設けた。この関数を使うことで、ユーザ関数内でのデータベースの参照や変更を安全に行なうことができる。ユーザ関数はこの実施例ではC言語を用いた。これが第3発明である。
【0033】
図3で説明したMRA公開関数40は、半導体試験装置のメーカ技術者やユーザ技術者が、ひんぱんに使用することを想定して、一定のルールを規定し、使用しやすいようにした。MRA公開関数名から意味がおおよそ解ること、ユーザ関数作成時のストレスを軽減させること、ユーザに使いずらい、という印象を与えないこと等を考慮して、図4に示すようにMRA公開関数名41を発明した。
【0034】
図4のMRA公開関数名41は、その一例であるが、その効果は大きい。つまり、一定のルールで記載するようにしたものでその内容を説明する。先ず、全関数共通に“Mra”というタグを付けた。次にどの種類のデータを扱うかという“クラス名”とした。例えば、救済解析のデータベース上の結果情報を扱うのであれば“Result”とし、欠陥情報であれば“Fail”とし、救済情報を扱うのであれば“Repair”というクラス名にした。
【0035】
次に何をするかという動詞を置く。例えば情報を得るのであれば“Get”、データをセットするのであれば“Set”とする。そして、最後にどの情報を扱うかという目的語とした。
一例を挙げると、“A=MraResultGetTotalBin”のようになるが、プログラム作成上の決め事、であるので種々な記載が考えられる。要は、誰でも何時でも容易に記載できるようにしたものである。
【0036】
図5はRCPU38に汎用救済解析手段を構築する手順図である。この発明では、EWS10から容易にユーザ関数34やMRA公開関数40やMRAプログラム31がEWS10からRCPU38に伝送するようにした。
【0037】
図6は本発明のユーザ関数の切り替え時の説明図である。DUTの品種切り替えが頻繁に行なわれる場合に、その都度RCPUにロードするのでは時間がかかり、効率が悪い。
そこで、DUTに応じたユーザ関数34の切り替えを容易に行なえるように、ユーザ関数にルール名を付けることにした。このルール名がDUTの識別ともなるため、ユーザが自由に定義できるようにした。
【0038】
EWS10には、前述したようにRCF11というファイルがあり、このファイルを基に救済解析を行なう。このRCF11にルール名を指定することで、実行時にDUTの種類に応じてユーザ関数を容易に換えられるようにした。 例えば“A”というルールのユーザ関数と“B”というルールのユーザ関数が含まれているユーザ関数をロードしたとする。
【0039】
RCF11にルール名が指定されていなければ、MRAプログラム31はオリジナルな救済解析を行なう。そして、RCF11に指定されていれば、そのルールにあったユーザ関数が実行される。
このように、一台の半導体試験装置で異なるDUTを測定する場合でもDUTに応じたユーザ関数を簡単に切り替えるようにした。
【0040】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、従来のMRA100では従来のメモリICの救済には充分にその能力を発揮していた。ところが、近年のユーザ独自の特殊なリダンダンシイ構造によるメモリ半導体素子を内蔵するDUTの救済が困難になってきた。そして、イールドダウンが発生するようになってきた。
【0041】
この発明によると、新たに設けたMRAプログラム31とユーザ関数34とを連携させた汎用救済解析手段30とを設けて、特殊なリダンダンシイ構造のDUTにも100%に対応できるようにした。そして、ウエハ段階でのポストプロセスが不要となった。更に、ユーザ専用処理であるユーザ関数が組み込めるので、ユーザ専用処理が救済可能と判断するまで救済解析をやり直すことができるようになった。
【0042】
そして、ユーザ専用処理がRCPU38上で動作するので、多数個同時測定の際には並列処理が可能となり、実行時間をかなり短縮することができた。
このようにこの発明によると、メモリ半導体素子を含むDUTの救済解析がほぼ完全にできるようになり、その技術的効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の構成概念図である。
【図2】 本発明の汎用救済解析手段の基本的な構成図である。
【図3】 本発明のMRA公開関数の設置場所の構成図である。
【図4】 本発明のMRA公開関数の命名ルールの手順図である。
【図5】 本発明の汎用救済解析手段の構築手順図である。
【図6】 本発明のユーザ関数の切り替え時の説明図である。
【図7】 従来のメモリ救済解析手段の一例の実施図である。
【図8】 リダンダンシイ構造のDUTの一例図である。
【図9】 図8のDUT救済の第1条件の説明図である。
【図10】 図8のDUT救済の第2条件の説明図である。
【図11】 図8のDUT救済の第3条件の説明図である。
【図12】 従来技術の問題点を解決する目標の概念図である。
【符号の説明】
10 ワークステーション(EWS)
11 救済条件ファイル(RCF)
12 通信制御手段
15、16,17 通信伝送路
20 テストプロセッサ(TP)
21 デバイスプログラム
25 フェイルメモリ部
30 汎用救済解析手段(汎用MRA)
31 MRAプログラム
32 MRAプログラムのパーツ
33 MRAプログラムの挿入ポイント
34 ユーザ関数
35 個々のユーザ関数のパーツ
38 救済専用計算ユニット(RCPU)
40 MRA公開関数
41 MRA公開関数名
100 メモリ救済解析手段(MRA)
110 ウエハ(Wafer)
120 メモリブロック(Memory Block)
122,125,127 メモリセル(Memory Cell)
130 コラム側スペアライン
131 コラムライン
135 ロー側スペアライン
136 ローライン

Claims (3)

  1. メモリ半導体素子を内蔵する被試験半導体デバイス(以後、「DUT」という)に試験信号を印加して不良メモリセルの情報を収集し、前記で収集された不良メモリセルの情報に基づいて、当該DUTに備えるリペアラインに置換する為の救済解を求めるメモリ救済解析を行う半導体試験装置において、
    汎用救済解析手段を備え、該汎用救済解析手段はメモリ救済解析(以下MRAと呼ぶ)を実行する各処理段階後にユーザー関数を挿入実行できるようにし
    該汎用救済解析手段は、上記メモリ救済解析を実行するMRAプログラムと上記ユーザ関数を備えており、
    該MRAプログラムは取得したDUTの試験結果のデータに対し実行する救済解析プロセスが処理単位毎にパーツ化されており、各処理単位後に、ユーザが作成したユーザ関数を挿入できる挿入ポイントが設けられており、
    ユーザ関数は該挿入ポイントに挿入されて、当該DUTに対応した救済解析処理を行い、該MRAプログラムのデータベースへのアクセスと変更を行うことができる処理関数であり、
    該ユーザ関数は、該MRAプログラムの各処理段階としてパーツ化された変数処理化処理、ラインフェイル救済処理、ビットフェイル救済処理、救済解の作成処理の段階を備え、
    上記ユーザ関数は、
    該変数処理化処理後に、変数の内容を参照して変更できるユーザ関数と、
    該ラインフェイル救済処理後に、ラインフェイル救済処理の内容を参照して変更できるユーザ関数と、
    該ビットフェイル救済処理後に、ビットフェイル救済処理の内容を参照して変更できるユーザ関数と、
    該救済解の作成処理後に、救済解の作成処理の内容を参照して変更できるユーザ関数と、を備え、
    DUT品種ごとのユーザ関数群を持たせ、テストされるDUTに応じて処理を切り替えることを特徴とする半導体試験装置。
  2. 各挿入ポイントに挿入されたユーザ関数を、MRA公開関数を通して実行するようにしたことを特徴とする請求項1 載の半導体試験装置。
  3. 該MRA公開関数は、該MRAプログラムと該ユーザ関数との間に介在する公開関数であって、該ユーザ関数内において該MRAプログラムが持つ救済情報や欠陥情報のデータベースへの参照や変更を安全に行なうアクセス制限機能を該ユーザ関数へ提供する、ことを特徴とする請求項記載の半導体試験装置。
JP2002214852A 2002-07-24 2002-07-24 半導体試験装置 Expired - Fee Related JP3973507B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002214852A JP3973507B2 (ja) 2002-07-24 2002-07-24 半導体試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002214852A JP3973507B2 (ja) 2002-07-24 2002-07-24 半導体試験装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2004055095A JP2004055095A (ja) 2004-02-19
JP2004055095A5 JP2004055095A5 (ja) 2005-04-07
JP3973507B2 true JP3973507B2 (ja) 2007-09-12

Family

ID=31937041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002214852A Expired - Fee Related JP3973507B2 (ja) 2002-07-24 2002-07-24 半導体試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3973507B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4749812B2 (ja) * 2005-09-21 2011-08-17 株式会社アドバンテスト 試験装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004055095A (ja) 2004-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6185707B1 (en) IC test software system for mapping logical functional test data of logic integrated circuits to physical representation
Dekker et al. A realistic fault model and test algorithms for static random access memories
US7559000B2 (en) Integrated circuit device, diagnosis method and diagnosis circuit for the same
US7624312B2 (en) System, apparatus, computer program product for performing operational validation with limited CPU use of a communications network
US20110307751A1 (en) Profiling-Based Scan Chain Diagnosis
US20140282327A1 (en) Cutter in diagnosis (cid) a method to improve the throughput of the yield ramp up process
JP3973507B2 (ja) 半導体試験装置
JP3204204B2 (ja) 論理lsiの製造プロセス診断システム、方法及び記録媒体
US6675323B2 (en) Incremental fault dictionary
US5898705A (en) Method for detecting bus shorts in semiconductor devices
KR101003076B1 (ko) 반도체 디바이스 시험장치 및 시험방법
DE102008046397A1 (de) Verifizierung auf Basis von Transaktionen eines Systems auf einem Chip auf Systemebene durch Übersetzen von Transaktionen in Maschinencodierung
US20130336571A1 (en) Mask pattern analysis apparatus and method for analyzing mask pattern
JP2004055095A5 (ja)
CN112148536A (zh) 检测深度学习芯片的方法、装置、电子设备和计算机存储介质
JPS63129466A (ja) 回路接続検査装置
JPH01156680A (ja) 論理回路の故障診断方法
Caşcaval et al. Efficient march tests for a reduced 3-coupling and 4-coupling faults in random-access memories
US20240070371A1 (en) Defect diagnosis with dynamic root cause detection
KR19980079439A (ko) 캐쉬 모듈 결함 격리 방법 및 시스템
JPH0241119B2 (ja)
JPH10222998A (ja) メモリ試験方法及びメモリ試験装置
Seike et al. Early life cycle yield learning for nanometer devices using volume yield diagnostics analysis
Deneux et al. Random testing of LSI self-checking circuits
CN113742154A (zh) 扫描链修复方法、装置及芯片

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040513

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040513

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040513

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070514

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20070514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070605

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070612

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100622

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100622

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110622

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120622

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120622

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130622

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130622

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130622

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees