JP3973397B6 - 外科用機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、長方形状の2個のハウジング部材と長さ方向に指向されて中間に置設された担持アームとを備えたハウジングから成り、前記担持アームの一端は前記ハウジング部材に作動可能に連結されると共に、前記と対向する他端においては、1個の機能機構を固定するように形成され、この機能機構は1個の押圧桿およびこれと協同して作動する固着および捕捉兼切除用部材を備え、この切除用部材は、前記ハウジング部材が相互に押圧された際に作動して、互いに離開するように構成されて成るところの、眼科手術を実行するための外科用機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
アメリカ特許第5,290,302号明細書には、手持ち操作用の外科用機器が開示されており、2個のハウジング部材と、その間に長さ方向に配置された保持部材より構成され、ほぼ半円状に形成された2個のハウジング部材の一端部が保持部材に連結され、他端部は付属の弾性要素の作用により、離開された状態に位置され、そこで両方の部材が保持部材の前部に配置されたレバー部材によって相互に押圧されたときに、回転運動が長尺のプローブおよび共軸に配置された回転軸に伝達され、それに応じてプローブ前端および回転軸に配置された挟持用または切除用部材が相互に関して運動するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の課題は、前記種類の外科用機器において、2個のハウジング部材が相互に押圧された際の変位が、外科手術を作動するための挟持用および切除用部材に連続かつ確実に伝達されるように改良することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、担持アームには、2個のハウジング部材と協同して作動する変換機構が設置され、この変換機構により、前記2個のハウジング部材が相互に押圧される際に担持アームに対してほぼ直角方向に生起される運動が、前記機能機構の軸線方向に指向された直線運動に変換され、その結果、一端が変換機構に配置されると共に、他端が切除用部材を作動させるための押圧桿と協同して作動するように構成された駆動部材が軸線方向に移動可能となるように構成される。
【0005】
すなわち、これを整理して構成を示せば以下のとおりである。
【0006】
(1)長方形状の2個のハウジング部材(10,20;60,70)と長さ方向に指向されて中間に設置された担持アーム(30;80)とを備えたハウジング(50,100)から成り、前記担持アーム(30;80)の一端は前記ハウジング部材に作動可能に連結されると共に、前記担持アームの他端においては、1個の機能機構(90;90′)を固定するように形成され、この機能機構(90;90′)は1個の押圧桿(98;116)およびこれと協同して作動する挟持用または切除用部材(95;105)を備え、この挟持用または切除用部材(95;105)は、前記ハウジング部材(10,20;60,70)が相互に押圧された際に作動して、互いに離開するように構成されて成るところの、眼科手術を実行するための外科用機器であって、前記担持アーム(30;80)には、前記2個のハウジング部材(10,20;60,70)と協同して作動する変換機構(45;55)が設置され、この変換機構(45;55)により、前記2個のハウジング部材(10,20;60,70)が相互に押圧される際に担持アーム(30;80)に対してほぼ直角方向に生起される運動が、前記機能機構(90;90′)の軸線方向に指向された直線運動に変換され、その結果、一端が変換機構(45;55)に配置されると共に、他端が挟持用あるいは切除用部材(95;105)を作動させるための押圧桿(98;116)と協同して作動するように構成された駆動部材(40;140)が軸線方向に移動可能となるように変換機構(45)は、2個のハウジング部材(10,20)の互いに対面する内周面において、回転可能に支承された少なくとも1個の転輪(27)を備え、これが駆動部材(40)の摺接片(42)と協同動作することを特徴とする特に眼科治療を実行するための外科用機器。
【0007】
(2)担持アーム(30;80)が、機能機構(90;90′)を螺合固定させるための頭部部材(35;85)、およびこの頭部部材(35;85)に成形されて軸線方向に指向された縦孔部(38;88)を有するハウジング(37;87)を備え、このハウジング(37;87)内において摺動桿(41;56)を備えた駆動部材(40;140)が軸線方向に移動可能であることを特徴とする前記(1)記載の外科用機器。
【0008】
(3)担持アーム(30;80)には、少なくとも長さ方向に指向されてハウジング(37;87)の縦孔部(38;88)に結合された第1の欠如部(32;82)が形成され、この欠如部(32;82)内において、軸線方向に移動可能な駆動部材(40;140)が誘導され、その回転運動が抑止されることを特徴とする前記(2)記載の外科用機器。
【0010】
)駆動部材(40)の摺動桿(41)に設置された摺接片(42)が楔状に形成され、かつ2個の転輪(27)に指向する側には摺接面(43,43′)を備えることを特徴とする前記()記載の外科用機器。
【0011】
)楔状の摺接片(42)の摺接面(43,43′)が、それぞれ平坦で先端方向に対して傾斜した平面として形成されたことを特徴とする前記()記載の外科用機器。
【0012】
)楔状の摺接片(42)の摺接面(43,43′)が、それぞれ凹面状で先端方向に対して傾斜した凹面として形成されたことを特徴とする前記()記載の外科用機器。
【0013】
)楔状の摺接片(42)の摺接面(43,43′)が、それぞれ凸面状で先端方向に対して傾斜した凸面として形成されたことを特徴とする前記()記載の外科用機器。
【0017】
)2個のハウジング部材(10,20;60,70)は、その後部端部が、それらの中間に位置する担持アーム(30;80)に付設され、その結果、前記ハウジング部材(10,20;60,70)が、それが機能機構(90;90′)に対面する前端部において、ばね弾性に起因する復元力に抗して相互にあるいは担持アーム(30;80)に対して回動可能に保持されることを特徴とする前記(1)記載の外科用機器。
【0018】
)2個のハウジング部材(10,20;60,70)が、その後部端部において、平板状弾性アーム部分(14)ならびにその部分に形成された終端部材(15)と共に、担持アーム(30;80)の支承部(33)に付設固定されたことを特徴とする前記()記載の外科用機器。
【0019】
10)平板状弾性アーム部分(14)が、担持アーム(30;80)に対して個々に回動可能なハウジング部材(10,20;60,70)に対する力学的な回転中心として形成されたことを特徴とする前記()記載の外科用機器。
【0020】
11)個々のハウジング部材(10,20;60,70)のすべてが、ハウジングの後部端部に固定された、かつ当接部(22′)の部分でもって担持アーム(30;80)の第2の欠如部(32′)内に設置された係止部材(23)により、担持アーム(30;80)に関しての横方向への移動が抑制されていることを特徴とする前記(1)記載の外科用機器。
【0021】
12)機能機構(90;90′)が、案内スリーブ(91)と、これと共軸で駆動部材(40;140)と協同動作する押圧桿(98)と、圧縮ばね(93)と、摺動桿(92)および細管状のプローブ(96)とから構成され、2個のハウジング部材(10,20;60,70)が相互に押圧された際に、前記細管状のプローブ(96)が、固定状態にあって、かつ挟持用部材(95)として前端部に形成された摺動桿(92)に対して、挟持動作を遂行するために軸方向に移動可能であることを特徴とする前記(1)記載の外科用機器。
【0022】
13)2個のハウジング部材(10,20;60,70)が相互に押圧された際に、摺動桿(92)および挟持用部材(95)がプローブ(96)内へ引き込まれることにより、挟持動作が実行されることを特徴とする前記(12)記載の外科用機器。
【0023】
14)摺動桿(92)に付設された挟持用部材(95)が、ばね弾性的復元力に抗して協同押圧する挟持アーム(94.1、94.2)を備えることを特徴とする前記(12)記載の外科用機器。
【0024】
15)機能機構(90′)が、案内スリーブ(110)と、前記案内スリーブ内に設置されて軸心方向の運動を回転運動に変換するための傾斜空腔部(116.2)と、前端部に第1の切歯(107)を備えたプローブ(106)と、および前端部に第2の切歯(108)を備えた軸部材(109)とから構成され、2個のハウジング部材(10,20;60,70)が相互に押圧された際に、第2の切歯(108)を伴った軸部材(109)が、固定状態にあるプローブ(106)に設置された第1の切歯(107)に対して長軸(109′)を中心として回動可能となるように前記各部材が作動的に連結されていることを特徴とする前記(12)記載の外科用機器。
【0025】
16)2個のハウジング部材(10,20;60,70)および、その間に配置された担持アーム(30;80)を閉鎖するための閉鎖キャップ(5;5′)が、後端部に設置されたことを特徴とする前記(1)記載の外科用機器。
【0026】
17)閉鎖キャップ(5;5′)が、着色されて眼視識別可能な表面を備え、機能機構(90;90′)が挟持用部材(95)と切除用部材(105)とのいずれを備えるかの判別が可能であることを特徴とする前記(1)記載の外科用機器。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施例を詳細に説明する。
【0028】
図1Aは、第1の実施例として、外科用機器150の全体を空間的に示す斜視図である。眼科手術を実行するために形成された機器150は、好ましくは、手持ち操作形式に形成されて、2個のハウジング部材10および20、並びにその間に配置された担持アーム30を有するハウジング50を備える。このハウジング50の後部端部には、例えば着脱可能に形成された閉鎖キャップ5を備える。担持アーム30の前端部には第1の機能機構90が設置される。機能機構90は、その一端部において担持アーム30の頭部部材35(図1B参照)に配置され、例えば螺合可能な袋ナット97により差し替え可能に固定される。さらに図1Aに示された通り、機能機構90の他端部には、案内スリーブ91、細管状プローブ96、および保持用部材95が設置される。機能機構90に関しては図11Aおよび図11Bを参照して後記において詳説する。
【0029】
閉鎖キャップ5の近傍では、2個のハウジング部材10および20が物理的な回転中心(図2Aおよび2B参照)の形式で相互に連結され、機能機構90が相互に関して前端部に装着される(図1Aおよび1C参照)ときに、相互に回転可能に或いはばね弾性的復元力に抗して相互に隔離展開するようになっている。第1の変換機構45に図1Aおよび1Cに図示の通りに作動的に連結されたハウジング部材10および20が矢印Z方向に相互に押圧されると、挟持用部材95が図1Aに図示のように駆動される。
【0030】
図1Bに図示の通り、この外科用機器150は、閉鎖キャップ5と、ハウジング部材10および20より成るハウジング50と、担持アーム30に配置され、外周ねじ部を備えた頭部部材35と、以下に説明する間隔を隔てて配置された機能機構90とから成る。前記の通り、機能機構90は、図1Aに図示の通り、案内スリーブと、押圧桿98に作動的に連結されたプローブ96と、前端部において挟持用部材95に付設された案内スリーブ91内に配置された圧縮ばね93とから成る。押圧桿98は、分解した状態において、その一部が機能機構90から突出し、第1の変換機構45の駆動部材(図2B参照)に連結されて作動する。他の端部においては、押圧桿98は、案内スリーブ91に同軸に内設されたプローブ96に連結されることにより、押圧桿98およびこれに伴ってプローブ96が圧縮ばね93の復元力に抗して軸線方向に押圧され、同時に挟持用部材95が駆動される。第1の機能機構90の個々の部材およびその作動状態は、図11Aおよび図11Bを参照して後述にて詳細に説明する。
【0031】
図1Cは、この外科用機器150の、ハウジング部材10および20より成るハウジング50と、頭部部材35に螺合された機能機構90との外観を示す。機能機構90がねじ止めされて取り付けられる結果、ハウジング部材10および20は、閉鎖キャップ5の区域内において想定される理論的な矢印Z′の回転軸を中心として回動され、両者が相互に閉成または展開される。2個のハウジング部材10および20の間には、図示の通り、頭部部材35を備えた担持アーム30および第1の変換機構45が配置されている。
【0032】
図1Dは、案内スリーブ91の一部および摺動桿92が同軸に内挿されたプローブ96の部分図で、特に第1の位置にあって2個の挟持アームを有する挟持用部材95を備えた機能機構90の各部材の部分側面図である。ハウジング部材10および20が矢印Z方向(図1A)に相互に押圧されることにより、圧縮ばね93(図1B)の復元力に抗して矢印X′方向に生じる押圧桿98の押圧運動が生起される。図1Aから図1Dまでの第1の変形例では、摺動桿92と細管状プローブ96とが固定状態の挟持用部材95の方へ、第2の変形例では、摺動桿92と挟持用部材95とが、固定状態のプローブ96の方へ、矢印X′方向(図1D)に押圧移動され、同時に挟持アーム94.1および94.2によって押圧されて挟持動作が達成される(図1E)。ハウジング部材10および20が緩和されると、Z′方向(図1C)に自動的に離開され、それによって、管状プローブ96が、案内スリーブ91中へ、圧縮ばね93の復元力により、2個の挟持アーム94.1および94.2に対して矢印X′′方向(図1E)に後退移動される。
【0033】
前記第1の機能機構90では、外科手術のために挟持アーム94.1および94.2よって生じる挟持点が、図1Eに図示の通り、案内スリーブ91の前面側に対して定常的に静止しているという利点がある。変形例では、詳細に図示されていないが、ハウジング部材10および20が駆動(図1A参照)される際に、摺動桿92が管状プローブ96内に引き込まれ、これと挟持アーム94.1および94.2によって挟持動作が遂行される結果、挟持点が軸線方向にかつ案内スリーブ91の前面側に関して形成させることが可能となる。この変形例では、プローブ96は案内スリーブ91に固定され、摺動桿92を、挟持アーム94.1および94.2と共に、プローブ96の前端に関して軸線方向に移動させることができる。
【0034】
図1Fでは、第2の形式の機能機構90′として案内スリーブ110に、切除用部材105を収納するためのプローブ106が設置固定されている。切除用部材105は、プローブ106の前端部に形成された第1の切除用切刃107と、軸部材109の前端部に形成された第2の切除用切刃108より成る。案内スリーブ110には、軸部材109と作動的に連結された変換ピン111が付設されている。切除動作を遂行するためには、軸部材109に形成された第2の切刃108が、固有長軸109′の周りの回転運動により、固定状態にある第1の切刃107に対して矢印Y′方向に回転する。第2の機能機構90′の各部材および作動状態は図11Cに詳細に示すとおりである。
【0035】
図1Gは第1と第2の切刃107と108より成る切除用部材105の端面図で、この場合、軸部材109に配置された第2の切歯108が、プローブ106に配置された第1の切歯107に対して矢印Y′方向に回転可能である。この形式の場合、切除動作は、固定状態にある第1の切歯107に対して第2の切歯108が軸部材109の長軸109′を中心として回動運動をすることによって遂行される。
【0036】
挟持アーム94.1および94.2を備えた挟持用部材95、あるいは切刃107と108を備えた切除用部材105は、必ずしもこの発明の対称ではないので、これ以上の詳説は省略する。
【0037】
図2Aには、ハウジング部材10および20と、その間に介在する担持アーム30と、第1の変換機構45とを備えたハウジング50が拡大および閉鎖状態で図示されている。図2Bはハウジング50を示し、この図ではハウジング部材10および20が、組み立てた状態であり、また図2Bでは、部分的に図示された機能機構90が担持アーム30に関して矢印Z′方向に回動されて離開された状態で図示されている。個々の部材10、20、30および45に関しては図2Aと図2Bについて以後において説明する。
【0038】
第1のハウジング部材10は、ほぼ円弧状の断面形状の筐体壁11を備える(図2C)。筐体壁11は、その後部端に段違いに形成された筐体壁部分11′と端部部分15を備える。筐体壁部分11′と端部部分15との間には、平板状で各部分11′と15に連結された弾性アーム部分14が形成される。平板状弾性アーム部分14は、図示されていないが第1のハウジング部材の理論的な回転中心を形成する。ハウジング部材10の前端には、筐体壁11の内部において摺接部材を支持するための軸受け機構25が形成される。この実施例では、軸受け機構25は支持軸26に回転可能に軸支された転輪27を備える。
【0039】
断面図内に図示されたほぼ平坦な長条状に形成された担持アーム30は、その前端部に頭部部材35が形成された円柱状のハウジング37を備える。後部端部において、平板状弾性アーム部分14は支承部33を備え、そこに平板状弾性アーム部分14ならびにハウジング部材の終端部材15が平面当接状態で設置されている。担持アーム30は、ハウジング37と支承部33との間に第1の欠如部32、梁部31、および第2の欠如部32′を備える。ハウジング37とそれに形成されて外歯部36を備えた頭部部材35には、穿孔部38が貫通穿設される。この穿孔部38は駆動部材40を支承するように形成され、担持アーム30の第1の欠如部32と連結されている。駆動部材40は、前記に形成されて穿孔部38内に設置された押圧桿41と担持アーム30の欠如部32内に案内された摺動片42とを備える。押圧桿41に対面する側において摺接片42は、2個の楔形の摺接面43および43′を備える。なお第1の機能機構90の代わりに第2の機能機構90′も、頭部部材35に螺合させることができる。
【0040】
図2Bには、機能機構90内の1個の部材が図示され、これは押圧桿98と共に頭部部材35およびハウジング37の縦孔部38内に配置された部材で、押圧桿41と協同するものである。なお第1の機能機構90の代わりに第2の機能機構90′も、頭部部材35に螺合させることができる。
【0041】
駆動部材40が軸線方向に移動する際には、これと摺動片42とが共に担持アーム30の第1の欠如部32内に確実に誘導されると共に、その回動は制止される。この場合、摺動片42に形成された摺接面43および43′は、ハウジング部材10および20に対応して相互に配置された2個の転輪27と摺接する。図2Aに図示された位置から始まって、ハウジング部材10および20は、駆動部材40が軸線方向に移動する際に、ハウジング部材10および20の後端部に形成された平板状弾性アーム部分14の復元力に抗して矢印Z′方向に回動あるいは担持アーム30に対して展開される(図2B)。
【0042】
図2Aおよび図2B中にさらに図示の通り、2個のハウジング部材10および20およびその間に支承部33を備えた担持アーム30は、後端部において一定の間隔で配置された2個の係止ピン21と嵌着式の閉鎖キャップ5によって相互に連結されている。ハウジング部材10および20の段違いに形成された壁面部分には、それぞれ1個の、突部22および頭状の平座部22′を備えた係止部材23が、欠如部17内に設けられ、図示されていない方法で固定されている。相互に位置をずらせてハウジング部材10および20内に配置された係止部材23は、2個のハウジング部材10および20の運動制限を達成するために対応して形成された平座部22′によって担持アーム30の第2の欠如部32′内に設置されている。
【0043】
図2Cは、図2A中の表示線II−IIに沿ったハウジング50の断面を示し、ハウジング部材10および20は第1の変換機構45用の支承部25を有することがわかる。筐体壁11の内側には、支軸26に回転支承された転輪27用の第1の欠如部12が配置されている。転輪27の両側には摺接板28が配置され、図示されていない方法で固定されている。支軸26は、ハウジング部材10の両方の側壁9の間に形成された第2の欠如部13内において支承されている。図2C中に見られるように対称形状に形成された2個のハウジング部材10および20には、識別記号が付されている。
【0044】
図3ないし図5に関連して、この装置150の個々の機能部材について説明する。図3A中には、第1のハウジング部材10が、断面形状で図示され、長さ方向に指向された筐体壁11は、2個の側壁9と、その後端に位置をずらせて形成された壁面段部11′と、平板状弾性アーム部分14と、それに付設された端末部材15とから成る。端末部材15には、係止ピン21(図2Aと図2B参照)用の間隔を隔てた2個の透孔16が形成されている。壁面段部11′には、図2Aと図2Bに図示の係止部材23を受け入れるための有底孔17が形成されている。ハウジング部材10の前端には、内側に転輪27用の第1の欠如部12および支軸26用の第2の欠如部13が、形成されている。第2の欠如部13は、好ましくはその中に支軸26が確実に保持されるように形成される。図3B中で、ハウジング部材10は、図3Aの指示線III−IIIによる輪郭断面図で図示され、 溝形の第1の欠如部12と、板状の両側の側壁9の間に形成された第2の欠如部13とが図示されている。
【0045】
図4A中で、第1の変換機構45用の駆動部材40が図示され、図4Bでは側面外観として図示され、これは長い押圧桿41とそれに形成された摺接片42とを備える。摺接片42は、押圧桿41に対面する側において2面の楔状の摺接面43,43′または摺接体を備える。
【0046】
図4A中の実施例によれば、摺接片42の2個の摺接面43および43′は、図示していない先端部の方向に傾斜した平面として形成されている。ただしまた他の詳細に図示していない変形例においては、両方の摺接面43および43を、凹面または凸面に形成することも可能である。2個の摺接面43および43′に摺接している転輪27の進行的なまたは後退的な回転ロール運動が達成される(図2Aと図2B参照)。
【0047】
図5A中で長い縦条として形成された担持アーム30は、上面図としてまた図5B中では断面図で示した通り、形成された頭部部材35を有するハウジング37と、第1の欠如部32と、板状部31と、形成された支承部33を有する第2の欠如部32′から成ることが知られる。軸線方向にハウジング37および外ねじ36を備えた頭部部材35を貫通する穿孔部38は、付属する第1の欠如部32内に開口されている。担持アーム30の後端に形成された支承部33には、2個の間隔をとって配置された図2Aと図2B図示のピン21用の透孔34が形成されている。図5Cは図5B中の指示線V−Vによる断面で図示した担持アーム30で、ハウジング37は担持アーム30の穿孔部38および欠如部32を備えることが明瞭である。
【0048】
図6Aは、第2の実施例として図解して示した全体に番号155と記した眼科手術用の外科用機器示す。この機器155も手持ち用として形成され、2個のハウジング部材60および70と、その間に配置された担持アーム80を有するハウジング100から成る。ハウジング100の後端において、各部材60、70および80は、好ましくは先に図2Aおよび図2Bに関連して記載の各部材と類似に構成され、かつ嵌着形閉鎖キャップ5′を備える。
【0049】
両方のハウジング部材60および70の間に配置された担持アーム80の前端において、頭部部材85には第2の機能機構90′が配置されている。この機能機構90′は、図1Aないし図1G中に記載された機能機構90と類似に形成され、各部材91,92,93,96,97,98および挟持用部材95または切除用部材105より成る。図6A中にて相互に回転あるいは離開して図示されたハウジング部材60および70の間において、頭部部材85を備えた担持アーム80は、第2の機能機構90′に連結されて協同する図6A中に図示された第2の変換機構55を備える。ハウジング部材60および70が図6A中のZ方向に相互に押圧される際には、挟持用部材95が、第2の変換機構55、駆動部材140および押圧桿98によって駆動される(図7B)。切除用部材105は、図11Cの通り押圧桿116によって駆動される。
【0050】
図7Aには、ハウジング部材60および70より成るハウジング100および、第2の変換機構55を備えた担持アーム80が拡大寸法で閉鎖状態として図示されている。図7Bはハウジング100を示し、この場合ハウジング部材60および70は取り付け状態で、図7Bに一部分図示の第2の機能機構90′は、矢印Z方向に回動して離開位置で図示されている。個々の部材60および70、55および140は後述にて説明する。
【0051】
図7Bに断面で図示したハウジング部材60は、側壁61を備え、その断面形状はほぼ円弧状である(図7Dおよび図7E参照)。前部部材61′の区域に、図示されていない内部に第1の案内条溝63と、軸線方向に向いた第1の凹状部62とを備える。ハウジング部材70の筐体壁71は、起立壁76で相互に分離された凹状部72および72′(図7C)と、そこに連結されて軸線方向に向いた第2の案内条溝73とを備える。
【0052】
さらに図7Aには、担持アーム80の欠如部82内で長さ方向に案内される伸縮式格子戸状の第2の変換機構55が図示されている。この変換機構55は、一端はハウジング部材60および70に、他端は駆動部材140に回転可能に保持されている。第2の変換機構55に動作連結された駆動部材140は、ほぼフォーク状に形成された支持部57およびそれに固定された摺動桿56を備える。摺動桿56は、頭部部材85を備えたハウジング87の縦孔部88に配置され、第2の変換機構55が二重矢印X方向に運動した際に移動可能となる。
【0053】
図7Aと図7Bの断面図に平坦長条として形成された担持アーム80は、ハウジング87と第1の板状部81との間に第1の欠如部82を備える。欠如部82内において、相互に回転可能に連結された複数個の連結板より成る第2の変換機構55、およびそれに動作可能に連結された駆動部材140が、ハウジング部材60および70が矢印ZまたはZ′方向に移動する際に確実に誘導される。
【0054】
ハウジング部材60および70および担持アーム80は、さきに図2Aと図2Bに関連して説明したものと類似であり、後端部において相互に連結されている。穿孔部88に押圧桿98が設置された第2の機能機構90′の場合、ハウジング部材60および70は、図7A図示の通り弾性復元力に抗して相互に、並びに担持アーム80に対して回動して離開する。ハウジング部材60および70が相互に図6AのZ方向に押圧された際に、伸縮格子戸状の第2の変換機構55により、押圧桿98と共に駆動部材140が軸線方向に移動され、プローブ96内に配置されて、図7Aおよび図7Bには図示されていない挟持用部材95または切除用部材105が、対応して駆動される。
【0055】
図7Cは、ハウジング100の図7Aの表示線VII−VIIに沿った断面図で、図示の通り、ハウジング部材60および70は担持アーム80を備え、第2の変換機構55は欠如部82内に配置されている。相互に連結された複数個の連結板から成るほぼ伸縮格子戸状に形成された第2の変換機構55は、その第1の連結板54が第1のハウジング部材60の溝形の凹状部62内に配置され、支承軸65に軸支されている。さらに第2の変換機構55は、第2のハウジング部材70の凹状溝72および72′内において、2個の連結板53および53′を備え、起立壁76の支承軸75に軸支されている。
【0056】
図7Dは、断面形状を拡大して図示された第1のハウジング部材60で、部材部分61′内に配置されて第2の変換機構55を支承するための条溝状の凹状部62を備える。さらにハウジング部材60は、前記凹状部62に対して交差方向に形成された貫通孔64を備え、これに第1の連結板54を軸支するための支承軸65が挿着される(図7C)。図7E中には、第2の変換機構55の2個の隣り合った連結板用の案内条溝63を備えた第1のハウジング部材60および70の断面形状が図示されている。
【0057】
図8Aは第2のハウジング部材70の断面図で、筐体壁71および内側に起立壁76を備えて段違いに形成された前部の部材部分71′が図示されている。図8Bは、第2のハウジング部材70の表示線VIII−VIIIに沿った断面図で、それには起立壁76および第2の変換機構55を支承するための2個の凹状溝72および72′が設けられている。さらにハウジング部材70には、凹状溝72および72′に交差する方向に配置されて起立壁76を貫通する貫通孔74が形成され、それに連結板53、53′を支承させるための支軸75が挿通される。
【0058】
図8Cには、ハウジング部材70と、その部材部分71′に設けられた変換機構55の相互に隣接する連結板用の案内条溝73とが断面図で図示されている。
【0059】
図9Aは、長い帯条として形成された担持アーム80の断面として図示された部材部分を図示し、この担持アーム80は図9B中では、上面図として図示されている。担持アーム80は、縦孔部88を有するハウジング87と欠如部82と部材部分81から成る。外ねじ部86を備えたハウジング87の頭部部材85には、第2の機能機構90′を緊密に設置させるために鍔部84が形成されている。
【0060】
図10Aは、付設された駆動部材140を備え、図6Aまたは図7Aと図7B中に拡大して図示の外科用機器155用の第2の変換機構55を示す。この第2の変換機構55は、摺動桿56およびそれに付設されたほぼ「コ」の字形状に形成された保持部材57を備える。保持部材57は、その対向壁部に支軸58を貫通する貫通孔を備える。支軸58には第1の連結板52が、またその両側には第2の連結板51および51′が連結される。第1の連結板52の他端には、支軸48の両側に第3の連結板53、53′が連結される。連結板51および51′の自由端には第4の連結板54が連結される。さらに第3の連結板53、53′とその間の第4の連結板54は、支軸47によって相互に連結されている。
【0061】
伸縮格子戸状に形成された第2の変換機構55は、一方では第1の連結板52と第2の連結板51および51′が、摺動桿56に備えられた駆動部材140の保持部材57に連結され、他方では第3の連結板53、53′が、第2のハウジング部材70の凹状溝72および72′内に、かつ第4の連結板54が第1のハウジング部材60の凹状部62内に配置され、かつ支承されている。
【0062】
図10Bは、駆動部材140を備えた第2の変換機構55を図示し、図示の通り、ほぼ「コ」の字形状に形成された保持部材57と、摺動桿56および連結板52と51および51′とそれらに連結された連結板53、53′および54から構成されている。
【0063】
図11Aには、図1B中に図示の第1の機能機構90が拡大断面図で図示され、袋ナット97は中空部97.1に係合され、中空部内には同軸に案内スリーブ91が装着され、介在リング97.2が装着され、さらに固定用カラー97.3を備える。固定用カラー97.3は軸ねじ97.4によって案内スリーブ91に固定され、固定用カラー97.3と案内スリーブ91によって構造機構が形成される。また押圧桿98は、案内スリーブ91の中空部91.2内に軸線方向に配置される。押圧桿98は、その一端に形成された突出部98.3を備え、これに他端が案内スリーブ91の中空部91.2の内壁に当接された圧縮ばね93が設置されている。さらに押圧桿98は、管状プローブ96が圧入される穿孔部を備え、さらに接触縁部98.4はプローブ96に対して接着あるいは溶接点として接続されている。摺動桿92は管状プローブ96内に軸線方向に同軸に配置されている。摺動桿92は、その一端において少なくとも1個のねじ付きピン99に固定され、あるいは案内スリーブ91に軸線に交差する方向にねじ止めされて軸線方向の移動が制止されている。摺動桿92の他端、すなわちプローブ96から突出する端おいて、挟持アーム94.1、94.2が挿着され、これらは相互に屈曲して挟持用部材95を形成する。
【0064】
図11Bにおいて、押圧桿98は、ねじ付きピン99のある空間部98.2に軸線方向に挿着され、管状プローブ96と共に圧縮ばね93の復元力に抗して、ねじ付きピン99によって保持された摺動桿92によってX′方向に押圧され、プローブ96によって挟持アーム94.1、94.2が押し戻されて、挟持動作が達成される。
【0065】
図11Cは、図1Bに図示された第2の機能機構90′の拡大断面図で、中空部115.1を備えた袋ナット115と、それと同軸に配置された案内スリーブ110が図示されている。介在リング115.2と固定用カラー115.3は、案内スリーブ110に配置され、カラー115.3は、案内スリーブ110の軸ねじ115.4に固定され、袋ナット115と案内スリーブ110で構造単位が形成される。案内スリーブ110は、軸線方向に形成された中空部110.1に嵌合され、この中空部110.1は、押圧桿116を軸線方向の穿孔部に軸線方向に整列させるように形成されている。回動桿114およびワッシャー112も、案内スリーブ110の中空部110.1内に設置されている。一端では回動桿114は、その小径部114.1の部分が、押圧桿116の穿孔部116.1内に同軸に配置される。押圧桿116および回動桿114に支持された圧縮ばね113は、小径部114.1の周囲に配置されている。穿孔部116.1の近傍において、押圧桿116は傾斜空腔部116.2に嵌合され、その内部に、回動桿114の小径部114.1に固定された短桿114.2が案内される。回動桿114の他端には、第2の切刃108を備えた中心桿109が設置されている。中心桿109と回動桿114とは、軸ねじ111によって相互に動作的に連結されている。また図11Cには、管状プローブ106が図示され、その一端は第1の切刃107を固定し、他端は案内スリーブ110に挿入されている。
【0066】
図11Cに図示された第2の機能機構90′において、回転運動は、力学的長軸109′を中心とする押圧桿116とそれに連結された中心桿109を備えた回動桿114のX′方向の運動によって圧縮ばね113の復元力に抗する方向に、短桿114.2が傾斜空腔部116.2内で案内される結果として生起される。中央桿109が回転軸109′の周りに回転すると、中央桿に取り付けられた第2の切刃108が第1の切刃107と協同して図1Gの矢印Y′方向の回転動作により切除作用が遂行される。
【0067】
この発明は、個々の機能要素を備えた前記実施例に限定されるものではなく、この発明の技術思想を逸脱しない限り、さらに他の形態もこの発明に属すること勿論である。
【0068】
【発明の効果】
担持アームに対して離開するように形成された2個のハウジング部材が相互に押圧される際に、担持アームに対してほぼ直角方向に生起される運動が、前記機能機構の軸線方向に指向された直線運動に変換され、同時に変換機構と協同して挟持用あるいは切除用部材を作動させるための駆動部材が、軸線方向に移動可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 手持ち操作用に形成されたハウジングと機能機構とを備えた、この発明による外科用機器の第1の実施例の拡大斜視図
【図1B】 ハウジングおよび組立状態の機能機構を備えた図1Aの外科用機器の構造図
【図1C】 2個のハウジング部材の間にある変換機構および機能機構を備えた図1Bの外科用機器の側面図
【図1D】 第1の位置にあって2個の挟持用アームを有する挟持用部材を備えた機能機構の各部材の部分側面図
【図1E】 挟持アームを備えた図1Dの挟持用部材の第2の位置における側面図
【図1F】 2個の切除用切刃を有する切除用部材を備えた機能機構の部分側面図
【図1G】 図1Fの切除用部材の切刃の機構説明用端面図
【図2A】 2個のハウジング部材、担持アームおよび変換機構を備えた図1Aの外科用機器の第1の実施例の拡大断面図
【図2B】 前端において担持アームに対して離開された図2Aの2個のハウジング部材および変換機構より成るハウジングの断面図
【図2C】 2個のハウジング部材および変換機構を備えた図2A中の表示線II−IIに沿ったハウジングの断面図
【図3A】 図2Aのハウジング部材の断面図
【図3B】 図3A中の表示線III−IIIに沿ったハウジング部材の断面図
【図4A】 図2Aないし図2Cの変換機構用の駆動部材の上面図
【図4B】 図4Aの駆動部材の端面図
【図5A】 機能機構用の担持アームの上面図
【図5B】 図5Aの担持アームの部分断側面図
【図5C】 図5B中の表示線V−Vに沿った担持アームの断面図
【図6A】 手持ち操作式のハウジングと前端に機能機構を備えた外科用機器の変形例の側面図
【図7A】 担持アーム30および第2の機能機構を有するハウジングを備えた図6Aの第2の実施例の拡大断面図
【図7B】 担持アームに関して離開状態のハウジング部材と第2の変換機構とを備えた図7Aのハウジングの断面図
【図7C】 2個のハウジング部材、担持アームおよび第2の変換機構を備えた図7A中の表示線VII−VIIに沿ったハウジングの断面図
【図7D】 第1のハウジング部材の断面図
【図7E】 第2の変換機構用の案内経路を備えた図7Cの第1のハウジング部材の断面図
【図8A】 図7Aのハウジング用の第2のハウジング部材の部分断面図
【図8B】 第2の変換機構用の取付け部を備えた図8A中の表示線VIII−VIIIに沿った第2のハウジング部材の断面図
【図8C】 第2の変換機構用の案内経路を備えた図8Bの第2のハウジング部材の断面図
【図9A】 前端部に機能機構を備えた担持アームの部分断面図
【図9B】 図9Aの担持アームの部分上面図
【図10A】 図6Aの外科用機器用の第2の変換機構の拡大側面図
【図10B】 図10Aの変換機構の上面図
【図11A】 挟持用部材が離開位置にある状態の、図1Dの第1の機能機構の拡大断側面図
【図11B】 2個の挟持アームが挟持位置にある状態の、図11Aの機能機構の断側面図
【図11C】 切除用部材を備えた図1Fの第2の機能機構の拡大断側面図
【符号の説明】
10、20、60、70 ハウジング部材
30、80 担持アーム
40、140 駆動部材
45、55 変換機構
50、100 ハウジング
90、90′ 機能機構
98、116 押圧桿
95、105 挟持用または切除用部材

Claims (17)

  1. 長方形状の2個のハウジング部材(10,20;60,70)と長さ方向に指向されて中間に設置された担持アーム(30;80)とを備えたハウジング(50,100)から成り、前記担持アーム(30;80)の一端は前記ハウジング部材に作動可能に連結されると共に、前記担持アームの他端においては、1個の機能機構(90;90′)を固定するように形成され、この機能機構(90;90′)は1個の押圧桿(98;116)およびこれと協同して作動する挟持用または切除用部材(95;105)を備え、この挟持用または切除用部材(95;105)は、前記ハウジング部材(10,20;60,70)が相互に押圧された際に作動して、互いに離開するように構成されて成るところの、眼科手術を実行するための外科用機器であって、前記担持アーム(30;80)には、前記2個のハウジング部材(10,20;60,70)と協同して作動する変換機構(45;55)が設置され、この変換機構(45;55)により、前記2個のハウジング部材(10,20;60,70)が相互に押圧される際に担持アーム(30;80)に対してほぼ直角方向に生起される運動が、前記機能機構(90;90′)の軸線方向に指向された直線運動に変換され、その結果、一端が変換機構(45に配置されると共に、他端が挟持用あるいは切除用部材(95;105)を作動させるための押圧桿(98;116)と協同して作動するように構成された駆動部材(40;140)が軸線方向に移動可能となるように変換機構(45)は、2個のハウジング部材(10,20)の互いに対面する内周面において、回転可能に支承された少なくとも1個の転輪(27)を備え、これが駆動部材(40)の摺接片(42)と協同動作することを特徴とする特に眼科治療を実行するための外科用機器。
  2. 担持アーム(30;80)が、機能機構(90;90′)を螺合固定させるための頭部部材(35;85)、およびこの頭部部材(35;85)に成形されて軸線方向に指向された縦孔部(38;88)を有するハウジング(37;87)を備え、このハウジング(37;87)内において摺動桿(41;56)を備えた駆動部材(40;140)が軸線方向に移動可能であることを特徴とする請求項1記載の外科用機器。
  3. 担持アーム(30;80)には、少なくとも長さ方向に指向されてハウジング(37;87)の縦孔部(38;88)に結合された第1の欠如部(32;82)が形成され、この欠如部(32;82)内において、軸線方向に移動可能な駆動部材(40;140)が誘導され、その回転運動が抑止されることを特徴とする請求項2記載の外科用機器。
  4. 駆動部材(40)の摺動桿(41)に設置された摺接片(42)が楔状に形成され、かつ2個の転輪(27)に指向する側には摺接面(43,43′)を備えることを特徴とする請求項記載の外科用機器。
  5. 楔状の摺接片(42)の摺接面(43,43′)が、それぞれ平坦で先端方向に対して傾斜した平面として形成されたことを特徴とする請求項記載の外科用機器。
  6. 楔状の摺接片(42)の摺接面(43,43′)が、それぞれ凹面状で先端方向に対して傾斜した凹面として形成されたことを特徴とする請求項記載の外科用機器。
  7. 楔状の摺接片(42)の摺接面(43,43′)が、それぞれ凸面状で先端方向に対して傾斜した凸面として形成されたことを特徴とする請求項記載の外科用機器。
  8. 2個のハウジング部材(10,20;60,70)は、その後部端部が、それらの中間に位置する担持アーム(30;80)に付設され、その結果、前記ハウジング部材(10,20;60,70)が、それが機能機構(90;90′)に対面する前端部において、ばね弾性に起因する復元力に抗して相互にあるいは担持アーム(30;80)に対して回動可能に保持されることを特徴とする請求項1記載の外科用機器。
  9. 2個のハウジング部材(10,20;60,70)が、その後部端部において、平板状弾性アーム部分(14)ならびにその部分に形成された終端部材(15)と共に、担持アーム(30;80)の支承部(33)に付設固定されたことを特徴とする請求項記載の外科用機器。
  10. 平板状弾性アーム部分(14)が、担持アーム(30;80)に対して個々に回動可能なハウジング部材(10,20;60,70)に対する力学的な回転中心として形成されたことを特徴とする請求項記載の外科用機器。
  11. 個々のハウジング部材(10,20;60,70)のすべてが、ハウジングの後部端部に固定された、かつ当接部(22′)の部分でもって担持アーム(30;80)の第2の欠如部(32′)内に設置された係止部材(23)により、担持アーム(30;80)に関しての横方向への移動が抑制されていることを特徴とする請求項1記載の外科用機器。
  12. 機能機構(90;90′)が、案内スリーブ(91)と、これと共軸で駆動部材(40;140)と協同動作する押圧桿(98)と、圧縮ばね(93)と、摺動桿(92)および細管状のプローブ(96)とから構成され、2個のハウジング部材(10,20;60,70)が相互に押圧された際に、前記細管状のプローブ(96)が、固定状態にあって、かつ挟持用部材(95)として前端部に形成された摺動桿(92)に対して、挟持動作を遂行するために軸方向に移動可能であることを特徴とする請求項1記載の外科用機器。
  13. 2個のハウジング部材(10,20;60,70)が相互に押圧された際に、摺動桿(92)および挟持用部材(95)がプローブ(96)内へ引き込まれることにより、挟持動作が実行されることを特徴とする請求項12記載の外科用機器。
  14. 摺動桿(92)に付設された挟持用部材(95)が、ばね弾性的復元力に抗して協同押圧する挟持アーム(94.1、94.2)を備えることを特徴とする請求項12記載の外科用機器。
  15. 機能機構(90′)が、案内スリーブ(110)と、前記案内スリーブ内に設置されて軸心方向の運動を回転運動に変換するための傾斜空腔部(116.2)と、前端部に第1の切歯(107)を備えたプローブ(106)と、および前端部に第2の切歯(108)を備えた軸部材(109)とから構成され、2個のハウジング部材(10,20;60,70)が相互に押圧された際に、第2の切歯(108)を伴った軸部材(109)が、固定状態にあるプローブ(106)に設置された第1の切歯(107)に対して長軸(109′)を中心として回動可能となるように前記各部材が作動的に連結されていることを特徴とする請求項12記載の外科用機器。
  16. 2個のハウジング部材(10,20;60,70)および、その間に配置された担持アーム(30;80)を閉鎖するための閉鎖キャップ(5;5′)が、後端部に設置されたことを特徴とする請求項1記載の外科用機器。
  17. 閉鎖キャップ(5;5′)が、着色されて眼視識別可能な表面を備え、機能機構(90;90′)が挟持用部材(95)と切除用部材(105)とのいずれを備えるかの判別が可能であることを特徴とする請求項1記載の外科用機器。
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