JP3972807B2 - 電子機器および電子機器の送受信制御方法、電子機器群の送受信システム - Google Patents

電子機器および電子機器の送受信制御方法、電子機器群の送受信システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部からの無線情報を受信して動作修正等の処理を行う電子機器および電子機器の送受信制御方法、電子機器群の送受信システムに関し、例えば、外部からの時刻情報を受信して時刻修正を行う電波修正時計に代表される電子機器および電子機器の送受信制御方法、電子機器群の送受信システムに関する。
【0002】
【背景技術】
外部からの無線情報を受信して動作修正等を行う電子機器、例えば、外部からの時刻情報を受信して時刻修正を行う電波修正時計などが知られている。
【0003】
このような電波修正時計は、利用者がりゅうずやボタンを操作して標準電波を強制的に受信する強制受信の他に、設定された受信時刻、例えば毎日午前2時等に標準電波を受信して自動的に時刻修正を行う自動受信機能が設定されている。
【0004】
ところで、近年のクオーツ時計の精度は、一般的なものでも月差±20秒以下であり、高精度タイプでは年差±10秒程度のものもある。このため、1日稼働した際の誤差は殆ど発生しない場合もあり、標準電波を受信しても時刻修正が不要な場合も多かった。
【0005】
このため、結果的には時刻修正しないでよかったために、無駄な電波受信動作を行ったことになり、無駄に電力を消費してしまうことになる。特に、受信動作は、時計において最も電力を消費する処理であるため、例えば、電池駆動の腕時計等では電池の寿命が短くなってしまうという問題があった。
【0006】
この消費電力の無駄を回避するために、ある時点での電波受信による時刻の修正量に応じて受信間隔を変更するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−159559号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、外部磁界や内部発電機によって電磁ノイズが発生している場合には、そのノイズが外部無線情報に影響して正しい時刻情報を取得できない場合がある。また、外部無線情報を受信する時に、たまたまビル内、地下鉄内、地下道内等の電波受信が困難な場所にいたために電波を受信できなかったために正しい時刻情報を取得できない場合もある。これらの場合、前記公報では、時刻情報を取得できないため、時刻情報によって内部時刻を修正することができず、正確な時刻データの出力が難しくなるという問題があった。
【0009】
この問題は、外部無線情報を直接受信する電子機器ばかりでなく、前記電子機器の送信部から送信される前記受信した外部無線情報を受信する他の電子機器にとっても同様の問題を有する。
【0010】
上記電子機器は、例えば親時計であったり、時計表示機能をもたないリピータであり、また上記他の電子機器は、パソコン、電子おもちゃ、タイマー等の正確な時刻情報を使って特有な動作を制御させる各種電子機器であったりするが、上記と同様な問題を発生する。
【0011】
本発明の第1の目的は、外部無線情報に基づく正しい時刻情報を取得できなかった場合でも、ほぼ正確な時刻データの出力が可能な電子機器および電子機器の送受信制御方法、電子機器群の送受信システムを提供することにある。
【0012】
また、前記公報のものは、ある1つの時点での修正量によって次回の受信時期を決定しており、電子回路の特性、使用環境、経時変化等の状況変化を考慮していないので、たまたま1回の電波受信時の修正量が非常に小さい場合には、1時間毎に受信していたものを最大24時間後に受信する場合もある。このため、次回の受信までに機器の時刻が大きくずれてしまう可能性があり、正確な時刻を表示できないおそれがあるという問題があった。
【0013】
本発明の第2の目的は、受信に伴う消費電力の低減を図りつつ、より正確な時刻データの出力が可能な電子機器および電子機器の送受信制御方法、電子機器群の送受信システムを提供することにある。
【0014】
さらに、前記公報では、修正量が大きくなると、指示誤差が発生しやすくなるために電波の受信間隔を短くすることのみで対処している。このため、全体としては、電波受信回数がそれほど減少せず、消費電力の低減効果も限界があるという問題があった。
【0015】
本発明の第3の目的は、第2の目的に加えて、修正量が大きくなった場合でも、受信に伴う消費電力を低減でき、正確な時刻データの出力が可能な電子機器および電子機器の送受信制御方法、電子機器群の送受信システムを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子機器は、時刻情報を含んだ外部無線情報を受信する外部無線情報受信部と、基準クロックに基づいて内部時刻を計時する内部時刻計時部と、前記内部時刻計時部で計時された内部時刻を表示する時刻表示部と、前記外部無線情報受信部で受信した前記時刻情報である外部時刻データが有効かどうかを判断するとともに、前記有効である判断をした場合前記外部時刻データおよび前記内部時刻計時部で計時された内部時刻データを比較してその差異量を出力する時刻データ比較部と、前記外部無線情報受信部で受信した前記外部時刻データを記憶するデータ記憶部と、前記外部無線情報受信部によって前記外部時刻データを有効受信した時期およびその際の前記差異量の各データが少なくとも複数回分記憶される受信情報記憶部と、受信制御部と、内部データを外部に送信する送信部と、を備え、前記受信制御部は、前記受信情報記憶部に記憶された前記複数の受信時期データ、差異量データおよび前回受信時からの経過時間によって予測修正量を算出する修正量算出部と、前記時刻データ比較部から出力された前記差異量および前記修正量算出部で算出された前記予測修正量を用いて前記内部時刻計時部の内部時刻を修正するとともに、前記内部時刻が修正された内部修正時刻データに基づいて修正時刻を前記時刻表示部で表示させる内部時刻修正制御部と、を備え、前記時刻データ比較部が前記外部時刻データは有効である判断した場合、前記送信部には前記データ記憶部から出力される前記外部時刻データと前記差異量を用いて修正された前記内部修正時刻データとが入力され前記送信部前記差異量を用いて修正された前記内部修正時刻データを外部電子機器に送信し、前記時刻データ比較部が前記外部時刻データは有効であると判断しなかった場合、前記送信部には前記外部時刻データの入力がなく前記予測修正量を用いて修正された前記内部修正時刻データが入力され、前記送信部は前記予測修正量を用いて修正された前記内部修正時刻データを外部電子機器に送信することを特徴とする。
【0017】
このような本発明においては、外部無線情報受信部で外部無線情報を受信すると、受信した時刻情報は時刻データ比較部で、電子機器内部で作られる基準クロックに基づいて計時された内部時刻データと比較されて差異量が出力され、この差異量および受信時期の各データは受信情報記憶部に記憶される。
【0018】
さらに、本発明では、過去の受信データに基づいて、つまり過去複数回の受信時期および差異量によって予測修正量を算出し、その値で内部時刻を修正する内部時刻修正制御部を備えているので、外部無線情報に基づく時刻情報を取得できなかった場合であっても、あるいは使用者が任意の時に外部無線情報を受信せずに時刻修正を行いたい場合であっても、予測修正量に基づいて内部時刻を修正でき、大幅な時刻のズレの発生を抑えることができる。
【0019】
なお、時刻情報の取得に失敗する(取得できなかった場合)とは、外部無線情報受信時に、たまたま、ビル、地下鉄内等に居て、外部無線情報を受信できなかった場合や、電子機器内部や外部の電磁ノイズ等の影響で外部無線情報を受信できなかったために、時刻情報を取得できなかったことや、外部無線情報にノイズが乗ってしまい誤ったデータを受信したために、正しい時刻情報を取得できなかった場合や、外部無線情報発信局のメンテナンスなどで発信を一時的に停止する場合や、磁気あらしの環境下などでの受信が有効に行われないことを意味する。従って、内部時刻修正制御部は、例えば、前記外部無線情報受信部での外部無線情報受信による時刻情報の取得に失敗した場合に、前記予測修正量を用いて内部時刻を修正することが好ましい。
【0020】
この電子機器内部で前記予測修正量を用いて内部時刻を修正することによって、他の電子機器に対して発信される発信時刻情報もより正確となるので、上記他の電子機器も正確な時刻情報を得ることができ、その時刻表示も正確となるものである。
【0021】
本発明では、前記受信制御部は、前記外部無線情報受信部における受信スケジュールを制御する受信スケジュール制御部を備えるとともに、前記内部時刻修正制御部は、受信スケジュールに基づいて外部無線情報を受信した際に時刻情報の取得に失敗した場合、前記予測修正量を用いて内部時刻を修正することが好ましい。
【0022】
この発明によれば、受信スケジュール制御部による外部無線情報の自動受信時に、その無線情報に基づく時刻情報の取得に失敗した場合でも、前記予測修正量で内部時計を修正できるため、大幅な時刻のズレの発生を抑えることができる。
【0023】
本発明では、前記受信制御部は、前記外部無線情報受信部における受信スケジュールを制御する受信スケジュール制御部を備えるとともに、前記内部時刻修正制御部は、前記受信スケジュール制御部によって受信スケジュールを変更したために初期設定の受信スケジュールでの受信時期でありながら受信を行わなかった場合に、前記予測修正量を用いて内部時刻を修正することが好ましい。
【0024】
この発明によれば、当初の受信スケジュールにおいて、電波受信をするタイミングで受信を行わなかった場合に、予測修正量を用いた時刻修正を行っているので、電波受信を行わなくても、ほぼ電波受信を行っていた場合と同様の時刻精度を確保でき、正確な時刻データを出力することができる。
【0025】
本発明では、電子機器は、前記外部無線情報受信部による外部無線情報の強制受信を指示する外部操作部を備えるとともに、前記内部時刻修正制御部は、前記外部操作部を利用者が操作することで強制受信が指示された際に、その外部無線情報の受信による時刻情報の取得に失敗した場合、前記予測修正量を用いて内部時刻を修正するものでもよい。
【0026】
この発明によれば、手動操作による強制受信時に、その無線情報に基づく時刻情報の取得に失敗した場合でも、前記予測修正量で内部時計を修正できるため、大幅な時刻のズレの発生を抑えることができる。
【0027】
本発明では、電子機器は、電磁ノイズを検出する磁界検出部を備え、前記受信制御部は、前記磁界検出部で電磁ノイズを検出した際に、外部無線情報受信部での受信動作禁止または受信データの無効化を行う受信処理制御部を備えることが好ましい。
【0028】
このような発明によれば、外部無線情報受信部で受信した時刻情報は時刻データ比較部で内部時刻データと比較されて差異量が出力され、この差異量および受信時期の各データは受信情報記憶部に記憶される。
【0029】
この際、電波受信時に外部からの高周波ノイズや交流波ノイズなどの電磁ノイズや、電子機器に電磁発電機を内蔵させた場合にその発電機が発電することで発生する電磁ノイズ等が、外部無線情報受信部に影響して外部無線情報を受信できなかったり、その無線情報にノイズが乗ってしまい誤ったデータを受信してしまう可能性がある。
【0030】
本発明では、磁界検出部で電磁ノイズを検出した場合、受信動作を禁止したり、受信したデータを無効化する受信処理制御部を備えているので、電磁ノイズが発生している場合に、ノイズの影響を受けた外部無線情報に基づいて時刻修正等が行われることも防止されている。
【0031】
さらに、電磁ノイズの影響で外部無線情報から時刻情報を入手できなかった場合でも、前記修正量算出部および内部時刻修正制御部により、過去の受信データに基づいて、つまり過去複数回の受信時期および差異量によって予測修正量を算出し、その値で内部時刻を修正しているので、大幅な時刻のズレの発生を抑えることができる。
【0032】
本発明では、前記受信制御部は、前記外部無線情報受信部における受信スケジュールを制御する受信スケジュール制御部を備えるとともに、前記内部時刻修正制御部は、前記受信スケジュールに基づいて外部無線情報を受信する際に、前記磁界検出部で電磁ノイズが検出されて前記受信処理制御部により受信動作禁止または受信データの無効化が行われて時刻情報の取得に失敗した場合、前記予測修正量を用いて内部時刻を修正することが好ましい。
【0033】
また、本発明の電子機器は、前記外部無線情報受信部による外部無線情報の強制受信を指示する外部操作部を備えるとともに、前記内部時刻修正制御部は、前記外部操作部を利用者が操作することで強制受信が指示された際に、前記磁界検出部で電磁ノイズが検出されて前記受信処理制御部により受信動作禁止または受信データの無効化が行われて時刻情報の取得に失敗した場合、前記予測修正量を用いて内部時刻を修正するものでもよい。
【0034】
受信スケジュール制御部による外部無線情報の自動受信や、手動操作による強制受信時に、電磁ノイズが検出された無線情報の受信が行われなかったり、受信データが無効化されて時刻情報を取得できなかった場合でも、前記予測修正量で内部時計を修正できるため、大幅な時刻のズレの発生を抑えることができる。
【0035】
本発明の電子機器は、時刻情報を含んだ外部無線情報を受信する外部無線情報受信部と、基準クロックに基づいて内部時刻を計時する内部時刻計時部と、前記外部無線情報受信部で受信した時刻情報である外部時刻データおよび前記内部時刻計時部で計時された内部時刻データを比較してその差異量を出力する時刻データ比較部と、記憶部と、受信制御部と、内部時刻修正制御部と、内部の時刻データを外部に送信する送信部とを備え、前記記憶部は、前記外部無線情報受信部によって外部無線情報を受信した時期およびその際の前記差異量の各データが少なくとも複数回分記憶される受信情報記憶部を備え、前記受信制御部は、前記受信情報記憶部に記憶された前記複数の受信時期データおよび差異量データに基づいて前記外部無線情報受信部における受信スケジュールを制御する受信スケジュール制御部を備え、前記内部時刻修正制御部は、前記差異量に基づいて前記内部時刻データを修正し、前記送信部は、前記差異量に基づいて前記内部時刻データが修正されるかされた修正内部時刻データか、もしくは前記外部時刻データを外部に送信することを特徴とするものである。
【0036】
このような本発明によれば、外部無線情報受信部は、受信スケジュール制御部により所定の受信スケジュールで動作し、外部無線情報を受信する。受信した時刻情報は時刻データ比較部で内部時刻データと比較されて差異量が出力され、この差異量および受信時期の各データは受信情報記憶部に記憶される。
【0037】
そして、受信スケジュール制御部は、これらの差異量、受信時期の各データに基づいて受信スケジュールを制御(変更)する。このように本発明では、過去に受信した複数のデータを用いて将来(今後)の受信スケジュールを制御しているので、1回の受信データのみで受信間隔を変更する場合に比べると、計時誤差の傾向を確実に把握して受信間隔を調整できるので、誤差が発生する可能性を小さくでき、表示部などに出力される時刻データのずれを最小限に抑えることができる。また、受信スケジュールを変更して受信間隔を大きくすることもできるので、消費電力を低減でき、電池駆動の場合、電池寿命を長くすることができる。
【0038】
しかも、前記送信部によって前記差異量に基づいて修正されたあるいは修正される修正内部時刻データかもしくは前記外部時刻データが外部の他の電子機器に送信されるので、他の電子機器、例えば子電子時計は送信されたデータを受信することによって、正確な時刻に修正されることが出来る。
【0039】
ここで、前記複数の受信時期データ、差異量データおよび前回受信時からの経過時間によって予測修正量を算出する修正量算出部と、前記予測修正量を用いて内部時刻を修正する内部時刻修正制御部と、を備えることが好ましい。
【0040】
このような構成においては、受信間隔が大きくなった場合でも、差異量や受信時期に基づく予測修正量を算出し、その予測修正量によって時刻修正を行うことができるため、電波の受信間隔が大きくなった場合でも、その間に時刻修正のみを行うことができるので、内部時刻データの誤差を小さくすることができる。
【0041】
また、前記内部時刻修正制御部は、受信スケジュールを変更したために初期設定の受信スケジュールでの受信時期でありながら受信を行わなかった場合に、前記予測修正量を用いて内部時刻を修正することが好ましい。
【0042】
このような構成であれば、当初の受信スケジュールにおいて、電波受信をするタイミングで受信を行わなかった場合に、予測修正量を用いた時刻修正を行っているので、電波受信を行わなくても、ほぼ電波受信を行っていた場合と同様の時刻精度を確保でき、正確な時刻データを出力することができる。
【0043】
本発明では、前記受信スケジュール制御部は、前記受信時期および差異量で求められる単位時間あたりの時刻修正値の平均値が平均値用第1設定値以下と小さい場合、または/および前記時刻修正値のばらつきがばらつき用第1設定値以下と小さい場合には、前記受信間隔が初期設定よりも長くなるように受信スケジュールを変更することが好ましい。
【0044】
単位時間あたりの時刻修正値の平均値が小さければ、受信できない時間が長くなっても、その間の誤差量は小さく抑えることができる。また、時刻修正値のばらつきがばらつき用第1設定値以下と小さい場合にも、電波を受信できない場合でも予測修正量を用いることでその誤差を小さく抑えることができる。
【0045】
ここで、平均値用第1設定値やばらつき用第1設定値は、実施にあたって適宜設定すればよく、例えば、電子機器に求められる時刻精度等に応じて設定される。例えば、月差10〜20秒程度の精度を求める場合、平均値用第1設定値を1日あたりの時刻修正値で表すと、例えば月差10〜20秒/30日以下、具体的には0.25秒/日程度に設定すればよい。また、ばらつき用第1設定値は、通常、平均値用第1設定値よりも小さく設定され、例えば、平均値用第1設定値の半分以下、具体的には0.1秒/日程度に設定すればよい。
【0046】
なお、前記時刻修正値の平均値が前記平均値用第1設定値以下と小さい場合、または前記時刻修正値のばらつきが前記ばらつき用第1設定値以下と小さい場合のいずれか一方の場合に、受信間隔を初期設定よりも長くすればよいが、時刻指示誤差をより確実に小さくするためには、前記時刻修正値の平均値が前記平均値用第1設定値以下であり、且つ前記時刻修正値のばらつきが前記ばらつき用第1設定値以下と小さい場合に、前記受信間隔が初期設定よりも長くなるように受信スケジュールを変更するように設定してもよい。
【0047】
従って、受信間隔を長くすることができ、その分、消費電力を大幅に低減することができる。また、誤差量が小さいために、電波受信を行わない間、必ずしも予測修正量で時刻修正を行う必要がないため、この点でも消費電力を低減することができる。
【0048】
また、本発明では、前記受信スケジュール制御部は、初期設定の受信スケジュールにおける受信時期を1回以上スキップすることで前記受信間隔が初期設定よりも長くなるように受信スケジュールを変更することが好ましい。
【0049】
例えば、初期設定が1日1回受信するスケジュールであった場合、1回受信をスキップして2日に1回受信するスケジュールにしたり、2回受信をスキップして3日に1回受信するスケジュールにしてもよい。
【0050】
このような受信スケジュールの変更であれば、受信スケジュールの変更を容易に行うことができる。
【0051】
さらに、本発明では、前記受信スケジュール制御部は、前記受信時期および差異量で求められる単位時間あたりの時刻修正値の平均値が平均値用第2設定値以上と大きいか、または/および、各受信時期毎の時刻修正値のばらつきがばらつき用第2設定値以上と大きい場合には、前記受信間隔が初期設定よりも短くなるように受信スケジュールを変更することが好ましい。
【0052】
時刻修正値の平均値が平均値用第2設定値以上の場合や、「ばらつき」が「ばらつき用第2設定値」以上と大きい場合には、単位時間あたりの変動が大きいため、予測修正量で修正しても誤差が発生する可能性がある。
【0053】
本発明によれば、このような場合でも、実際に電波を受信する回数を増やすことでその変動を確実に把握して時刻修正を行うことができ、時刻精度を高めることができる。
【0054】
ここで、平均値用第2設定値は少なくとも平均値用第1設定値以上であればよく、ばらつき用第2設定値は少なくともばらつき用第1設定値以上であればよく、その具体的な値は実施にあたって適宜設定すればよい。例えば、各第2設定値は、各第1設定値の2倍以下、例えば1.2〜1.5倍程度に設定される。
【0055】
なお、前記時刻修正値の平均値が前記平均値用第2設定値以上と大きい場合、または前記時刻修正値のばらつきが前記ばらつき用第2設定値以上と大きい場合のいずれか一方の場合に、受信間隔を初期設定よりも短くすればよいが、前記時刻修正値の平均値が前記平均値用第2設定値以上であり、且つ前記時刻修正値のばらつきが前記ばらつき用第2設定値以上と大きい場合に、前記受信間隔が初期設定よりも短くなる受信スケジュールに変更されるように設定してもよい。
【0056】
このように、両方の条件を満たした場合のみ受信間隔が短くなるように設定すれば、受信間隔を短くして時刻精度を高めることよりも、受信処理による消費電力の増加を抑えることを優先することができ、省電力モード等を設ける場合に有効である。
【0057】
ここで、本発明において、時刻修正値のばらつきとは、各時刻修正値によって回帰式(回帰方程式)を求めた際の回帰式に対する偏差をいう。なお、回帰式は、通常は最小2乗法による回帰直線であるが、データによっては、サインカーブ、二次曲線等の回帰曲線であってもよい。
【0058】
ここで、本発明では、前記記憶部は、前記外部無線情報受信部における複数の受信スケジュール情報が記憶された受信スケジュール記憶部を備え、前記受信スケジュール制御部は、前記受信スケジュール記憶部の受信スケジュール情報を選択することで受信スケジュールを制御することが好ましい。
【0059】
このような構成であれば、受信スケジュール情報を選択するだけでスケジュールを変更できるため、その制御を容易に行うことができる。さらに、選択される受信スケジュール情報を記憶する受信スケジュール記憶部を備えているので、利用者や工場出荷時にそれらのスケジュール情報を設定記憶させることもでき、選択する受信スケジュール情報の設定や変更を容易に行うことができる。このため、利用者の利用状況や、電子機器の種類に応じてスケジュール情報を設定できるため、最適なスケジュール制御を行うことができる。
【0060】
また、本発明では、前記内部時刻修正制御部は、修正量算出部で算出された予測修正量が修正量判定値以上と大きい場合に、その予測修正量を用いて内部時刻を修正することが好ましい。
【0061】
このような構成であれば、予測修正量が大きい場合のみ時刻を修正しているので、予測修正量が修正量判定値未満と小さく、指示誤差が生じない場合には、電波受信だけでなく、時刻修正処理も行われないため、消費電力をより一層低減することができる。
【0062】
ここで、本発明では、前記受信情報記憶部に記憶される複数の受信時期データおよび差異量データは、過去に受信された複数のデータのうち、最新の所定回数分のデータであることが好ましい。
【0063】
このような構成であれば、例えば、過去7回の受信時期データ、差異量データを用いて受信スケジュールや予測修正量を設定する場合、新たな受信が実行されれば、その最新データを含む過去7回のデータで時刻修正値の平均値や予測修正量が算出されるため、最近の傾向に基づいて算出できてそれらの精度も高めることができる。
【0064】
なお、過去所定回数のデータであれば、必ずしも連続して受信したデータでなくてもよい。すなわち、間に電磁ノイズ等の影響で電波受信をできなかった場合があってもよく、その回数の前後を含んで所定回数受信し、データを記憶すればよい。
【0065】
ここで、本発明では、前記各設定値、判定値のうちの少なくともいずれか1つの設定値、判定値を設定変更する設定変更部を有することが好ましい。
【0066】
このような設定変更部を備えていれば、利用者が自己の使用状況、外部の環境などに応じて各判断時に利用される各設定値、判定値を自由に変更、設定できるので、より適切な制御を行うことができる。
【0067】
また、本発明では、前記電子機器を親電子機器とし、前記親電子機器から送信される送信データを受信する子電子機器を備えた電子機器群の送受信システムであって、前記子電子機器は、前記親電子機器の前記送信部により送信される前記差異量を用いて修正された前記内部修正時刻データおよび前記予測修正量を用いて修正された前記内部修正時刻データを受信する受信部を、備えることが好ましい。
【0068】
また、本発明では、電子機器としては、前記内部時刻計時部で計時される内部時刻を表示する表示部を備えた電波修正時計であることが好ましい。
【0069】
この場合、前記表示部は、前記内部時刻修正制御部により前記予測修正量を用いて内部時刻を修正することに伴って表示時刻を修正することになる。
【0070】
本発明の電子機器を電波修正時計に適用すれば、消費電力を低減できて電池駆動時であってもその寿命を長くすることができるとともに、表示される時刻の精度を高めることができ、誤差の少ない時計にすることができる。
【0071】
本発明の電子機器の送受信制御方法は、時刻情報を含んだ外部無線情報を受信する外部無線情報受信部と、基準クロックに基づいて内部時刻を計時する内部時刻計時部と、前記内部時刻計時部で計時された内部時刻を表示する時刻表示部と、内部データを外部に送信する送信部と、を有する電子機器の送受信制御方法であって、前記外部無線情報受信部によって受信した前記時刻情報である外部時刻データを記憶する外部時刻データ記憶工程と、前記外部時刻データ記憶工程で記憶した外部時刻データが有効であるかどうかを判断し、有効であると判断した場合には前記外部時刻データおよび前記内部時刻計時部で計時された内部時刻データを比較してその差異量を出力する時刻データ比較工程と、前記外部無線情報受信部によって前記外部時刻データを有効受信した時期およびその際の前記差異量の各データを少なくとも複数回分記憶する受信情報記憶工程と、前記受信情報記憶工程で記憶された前記複数の受信時期データ、差異量データおよび前回受信時からの経過時間によって予測修正量を算出する修正量算出工程と、前記時刻データ比較工程による前記差異量および前記修正量算出工程で算出された前記予測修正量により前記内部時刻計時部の内部時刻を修正して内部修正時刻データを得る内部時刻修正工程と、前記内部時刻修正工程により得られた前記内部修正時刻データにより前記時刻表示部に修正時刻を表示させる修正時刻表示工程と、前記時刻データ比較工程により前記外部時刻データは有効であると判断された場合は、前記送信部には前記外部時刻データ記憶工程で記憶された前記外部時刻データと前記内部時刻修正工程で得られた前記差異量を用いて修正された前記内部修正時刻データとが入力され、前記送信部に前記差異量を用いて修正された前記内部修正時刻データ外部電子機器に送信し、前記時刻データ比較工程により前記外部時刻データは前記有効であるとの判断がされなかった場合は、前記送信部には前記外部時刻データの入力がなく前記内部時刻修正工程で得られた前記予測修正量を用いて修正された前記内部修正時刻データが入力され、前記送信部に前記予測修正量を用いて修正された前記内部修正時刻データ外部電子機器に送信する時刻データ送信工程と、を備えることを特徴とする。
【0072】
このような本発明においては、外部無線情報受信部で外部無線情報を受信すると、受信した時刻情報は時刻データ比較工程で、電子機器内部で作られる基準クロックに基づいて計時された内部時刻データと比較されて差異量が出力され、この差異量および受信時期の各データは受信情報記憶工程で記憶される。また、修正量算出工程では、過去の受信データに基づいて、つまり過去複数回の受信時期、差異量、経過時間等の各データによって予測修正量を算出し、内部時刻修正制御工程では、前記予測修正値で内部時刻を修正する。
【0073】
このため、例えば、使用者が任意の時に外部無線情報を受信せずに時刻修正を行いたい場合であっても、予測修正量に基づいて内部時刻を修正でき、大幅な時刻のズレの発生を抑えることができ、この正確な修正時刻情報を外部に送信し、例えば子電子機器が受信して正しい時刻を表示することができる。
【0074】
本発明の電子機器の送受信制御方法は、時刻情報を含んだ外部無線情報を受信する外部無線情報受信部と、基準クロックに基づいて内部時刻を計時する内部時刻計時部と、内部データを外部に送信する送信部と、を有する電子機器の受信制御方法であって、前記外部無線情報受信部で受信した時刻情報である外部時刻データおよび前記内部時刻計時部で計時された内部時刻データを比較してその差異量を出力する時刻データ比較工程と、前記外部無線情報受信部によって外部無線情報を受信した時期およびその際の前記差異量の各データを少なくとも複数回分記憶する受信情報記憶工程と、前記複数の受信時期データ、差異量データおよび前回受信時からの経過時間によって予測修正量を算出する修正量算出工程と、前記予測修正量を用いて内部時刻を修正する内部時刻修正制御工程と、前記外部無線情報受信部が、前記外部無線情報を有効受信した際は前記外部時刻データに基づく時刻データを、前記外部無線情報受信部での外部無線情報受信による時刻情報の取得に失敗した場合は前記予測修正量に基づいて前記内部時刻が修正される内部修正時刻データを、外部に送信する時刻データ送信工程と、を備えることを特徴とする。
【0075】
本発明によれば、外部無線情報の受信に失敗した場合など、外部無線情報に基づく時刻情報を取得できなかった場合であっても、予測修正量に基づいて内部時刻を修正でき、大幅な時刻のズレの発生を抑えることができ、外部の電子機器も正確な時刻を表示することができる。
【0076】
本発明の電子機器の送受信制御方法は、時刻情報を含んだ外部無線情報を受信する外部無線情報受信部と、基準クロックに基づいて内部時刻を計時する内部時刻計時部と、内部データを外部に送信する送信部と、を有する電子機器の送受信制御方法であって、前記外部無線情報受信部で受信した時刻情報である外部時刻データおよび前記内部時刻計時部で計時された内部時刻データを比較してその差異量を出力する時刻データ比較工程と、前記外部無線情報受信部によって外部無線情報を受信した時期およびその際の前記差異量の各データを少なくとも複数回分記憶する受信情報記憶工程と、前記複数の受信時期データ、差異量データおよび前回受信時からの経過時間によって予測修正量を算出する修正量算出工程と、電磁ノイズを検出する磁界検出工程と、この磁界検出工程で電磁ノイズを検出した際に、外部無線情報受信部での受信動作禁止または受信データの無効化を行う受信制御工程と、前記外部無線情報受信部が、前記磁界検出工程で磁界ノイズを検出せず前記外部無線情報を有効受信した際は前記外部時刻データに基づく時刻データを、前記磁界ノイズを検出した際は前記予測修正量に基づいて前記内部時刻が修正される内部修正時刻データを、外部に送信する時刻データ送信工程と、を備えることを特徴とする。
【0077】
本発明によれば、電磁ノイズが検出されて外部無線情報の受信が禁止されたり、受信データが無効化された場合であっても、予測修正量に基づいて内部時刻を修正でき、大幅な時刻のズレの発生を抑えることができ、外部の電子機器も正確な時刻を表示することができる。
【0078】
本発明の電子機器の送受信制御方法は、時刻情報を含んだ外部無線情報を受信する外部無線情報受信部と、基準クロックに基づいて内部時刻を計時する内部時刻計時部と、内部データを外部に送信する送信部とを有する電子機器の送受信制御方法であって、前記外部無線情報受信部で受信した時刻情報である外部時刻データおよび前記内部時刻計時部で計時された内部時刻データを比較してその差異量を出力する時刻データ比較工程と、前記外部無線情報受信部によって外部無線情報を受信した時期およびその際の前記差異量の各データを少なくとも複数回分記憶する受信情報記憶工程と、前記受信情報記憶部に記憶された前記複数の受信時期データおよび差異量データに基づいて前記外部無線情報受信部における受信スケジュールを制御するスケジュール制御工程と、前記差異量に基づいて前記内部時刻データを修正する内部時刻修正工程と、前記内部時刻が修正される内部修正時刻データもしくは前記外部時刻データを、外部に送信する時刻データ送信工程と、を備えることを特徴とする。
【0079】
ここで、前記送受信制御方法は、前記複数の受信時期データ、差異量データおよび前回受信時からの経過時間によって予測修正量を算出する修正量算出工程と、前記予測修正量を用いて内部時刻を修正する内部時刻修正制御工程と、を備えることが好ましい。
【0080】
これらの各送受信制御方法においては、前述した作用効果等、前記電子機器の各発明と同じ作用効果を奏することができる。
【0081】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0082】
[第1実施形態]
図1には、第1実施形態の親電波修正時計(親電子機器)1と子電子時計(子電子機器)101との間の送受信システムの概要が示されている。
【0083】
親電波修正時計1は、地上の送信局から送信された標準時刻情報を含んだ電波を受信する受信アンテナ21を有する受信部18と、内部時刻を計時すると共に受信部18で受信した上記電波の受信信号を受けて上記内部時刻を修正し修正時刻データを出力し、且つ上記内部時刻データ又は修正時刻データに基づいて時刻表示を行わせる制御回路24を有する時刻計時部19と、上記修正時刻データなどを送信アンテナ92により外部に送信する送信部20とを有する。
【0084】
子電子時計101は、上記送信アンテナ92から送信される修正時刻データ信号を受信する子受信アンテナ121を備えた子受信部118と、内部時刻を計時すると共に子受信部118で受信した上記修正時刻データにより上記内部時刻を修正し修正時刻データを出力し、且つ上記内部時刻データ又は修正時刻データに基づいて時刻表示を行なわせる子制御回路124を有する子時刻計時部119とを有する。
【0085】
なお、上記子電子時計101は、1つの場合だけでなく、複数個の場合でもよい。例えばイベント会場内で、親電波修正時計1をメイン会場の時計塔に設置し、イベント会場内の入場者が上記子電子時計101をそれぞれ携帯した場合に、各子電子時計101の携帯者は、親電波修正時計1と同様な正確な時刻を表示することができる。この場合、例え親電波修正時計1が多少でも進み遅れが生じても、各子電子時計101は親電波修正時計1とほぼ同じ時刻を表示することができ、その携帯者による時刻表示の差異が生じることなく、同期した活動を行うことができるというメリットを有する。
【0086】
図2には、親電波修正時計1の回路構成が示されている。
【0087】
親電波修正時計1は、時刻情報が重畳された長波標準電波(外部無線情報)を受けるアンテナ21と、アンテナ21で受けた長波標準電波を処理して時刻情報(タイムコード)として出力する受信手段としての受信回路22と、受信回路22から出力された時刻情報を記憶するデータ記憶回路23と、水晶振動子等の基準発振源50を発振させ発振信号を出力する発信回路を含んだ制御回路24と、時刻を表示する表示部28の駆動を制御する表示駆動回路25と、表示部28の指針の針位置を検出する針位置検出回路26と、各回路を駆動する電源としての電池27と、時針、分針、秒針等の指針およびその指針を駆動するモータ等で構成された表示部28と、データ記憶回路23から出力される外部時刻データに基づいて制御回路24から出力される複数の時刻データを選択入力する送信制御部90と、送信制御部90により選択された前記時刻データを外部に送信させる送信回路91と、送信回路91により外部に無線電波を発信する送信アンテナ92とを備えて構成されている。
【0088】
この場合、上記アンテナ21と受信回路22とデータ記憶回路23とを有して受信部18が構成され、上記基準発振源50と制御回路24と表示駆動回路25と針位置検出回路26と電池27と表示部28とを有して時刻計時部19が構成され、送信制御部90と送信回路91と送信アンテナ92とを有して送信部20が構成されている。
【0089】
アンテナ21は、フェライト棒にコイルを巻いたフェライトアンテナ等で構成されている。
【0090】
受信回路22は、図示しない増幅回路、バンドパスフィルタ、復調回路、デコード回路等を備え、受信した電波からデジタルデータからなる時刻情報(タイムコード)を取り出してデータ記憶回路23に記憶させる。
【0091】
従って、アンテナ21、受信回路22およびデータ記憶回路23を有して外部無線情報受信部が構成されている。
【0092】
データ記憶回路23に記憶された時刻情報は、制御回路24で処理される。この制御回路24の構成を、図4に示す。
【0093】
図4において制御回路24は、発振回路51、分周回路52、時刻カウンタ53、比較回路54、受信制御部60、記憶部70を備えて構成されている。
【0094】
受信制御部60は、内部時刻修正制御部61、修正量算出部62、受信スケジュール制御部63を備えて構成されている。
【0095】
記憶部70は、受信情報記憶部71、受信スケジュール記憶部72、設定値記憶部73を備えて構成されている。
【0096】
発振回路51は、水晶振動子等の基準発振源50を高周波発振させ、分周回路52はその発振信号を分周して所定の基準信号(例えば1Hzの信号)として出力する。時刻カウンタ53は、この基準信号をカウントして現時刻を計時する。したがって、これらの各回路51,52、カウンタ53により内部時刻を計時する内部時刻計時部が構成されている。そして、時刻カウンタ53が1つカウントアップする度に表示駆動回路25に駆動信号が出力され、指針およびステッピングモータからなる表示部28を駆動している。
【0097】
この指針の位置は、針位置検出回路26で検出されて比較回路54に出力される。
【0098】
比較回路54は、データ記憶回路23に記憶された時刻情報(外部時刻データ)が正しい時刻データであるかを判断するとともに、正しい時刻データであれば、前記時刻情報針位置検出回路26の針位置、つまり内部時刻データ(現時刻データ)との差異量を出力するように構成されている。従って、比較回路54により、時刻データ比較部が構成されている。
【0099】
この場合、比較回路54は、データ記憶回路23に記憶された時刻情報が正しい時刻データであることを判断すると、データ記憶回路23に対して受信され記憶された前記時刻情報のデータである外部時刻データφ1を送信部20に出力するものである。
【0100】
なお、受信した時刻情報が正確であるかの判断方法は、従来の電波修正時計で利用されている各種方法が採用できる。例えば、68分等のように非存在の時間や日になっていないかという点と、各時刻データ同士がそれぞれ予想される時刻を表しているか、つまり連続して受信した時刻データであればそれぞれが1分毎の時刻データとなっていると予測されるため、各データがそのような時刻になっているかという点とから、正確な時刻データとなっているかを確認する方法などが採用できる。
【0101】
また、本実施形態では、内部時刻データとして、針位置検出回路26の針位置データを利用していたが、時刻カウンタ53の出力データを利用してもよい。この場合、時刻カウンタ53の出力を表示駆動回路25だけでなく、比較回路54にも入力すればよい。このような構成を採用した場合、針位置検出回路26は必ずしも設けなくてもよい。
【0102】
内部時刻修正制御部61は、比較回路54から出力される差異量に基づいて時刻カウンタ53の値を修正し、表示駆動回路25を介して表示部28の時刻表示を修正する。内部時刻修正制御部61は、さらに、前記差異量および時刻修正時期つまり外部無線情報を受信した時期の各データを受信情報記憶部71に記憶させる。
【0103】
受信情報記憶部71には、図5に示すように、受信時期、差異量の各データが最新受信時点から過去7回分まで遡って記憶されている。また、差異量(秒)/受信間隔(日)で求められる時刻修正値(秒/日)も演算されて記憶されている。なお、図5において、日付「2002/4/3」のデータが記載されていないが、これは、その前日「2002/4/2」の差異量が小さいため、「2002/4/3」の受信はスキップされ、その結果、データが存在しないためである。
【0104】
修正量算出部62は、受信情報記憶部71に記憶された複数のデータを用いて予測修正量を算出する。例えば、7個の時刻修正値のデータから最小2乗法などで回帰直線等の回帰方程式を求め、最新受信時期からの所定経過時間後、例えば1日後における予測修正量を回帰方程式に基づいて算出している。
【0105】
受信スケジュール制御部63は、受信回路22での受信処理スケジュールを、受信スケジュール記憶部72に記憶された各スケジュール情報から選択して変更するように構成されている。
【0106】
すなわち、本実施形態では、受信スケジュール記憶部72には、図6に示すように、スケジュール情報A〜Eまでの5種類の受信スケジュール情報が予め登録されている。そして、受信スケジュール制御部63は、受信情報記憶部71に記憶されたデータに基づいて適切な受信スケジュール情報A〜Eを選択し、その情報A〜Eに基づいて、受信回路22の作動を制御する。
【0107】
本実施形態では、受信スケジュール制御部63は、後述するように、受信情報記憶部71に記憶された時刻修正値の平均値や、時刻修正値のばらつき(回帰方程式からの偏差)に基づいて、各受信スケジュール情報A〜Eを選択するようにされている。
【0108】
なお、受信スケジュール制御部63におけるスケジュールの変更は、修正量算出部62にも知らされ、修正量算出部62は受信スケジュールおよび予測修正量に応じて内部時刻修正制御部61に時刻修正を指示するように構成されている。
【0109】
具体的には、受信スケジュールB〜Dが選択されて1日1回の受信がスキップされており、元の受信タイミングである午前2時に電波受信が行われない場合には、その時点での予測修正量を算出し、その修正量が修正量判定値以上、例えば0.2秒以上であれば、前記予測修正量で時刻修正を行う。一方、修正量が修正量判定値未満であれば時刻修正を行わない。
【0110】
また、利用者がりゅうずやボタン等の外部操作部29を操作して強制受信を指示した場合は、受信スケジュール制御部63は、受信スケジュールに関係なく、直ちに受信回路22を作動させて外部無線情報の受信処理を行う。
【0111】
設定値記憶部73には、受信スケジュール制御部63での判断に用いられる各設定値(平均値用第1,2設定値、ばらつき用第1,2設定値)と、修正量算出部62で用いられる前記修正量判定値とがそれぞれ記憶されている。
【0112】
内部時刻修正制御部61は、比較回路54から出力される差異量に基づく差異量に応じた時刻修正信号φ2を時刻カウンタ53に出力し時刻カウンタ53の値を修正して内部修正時刻データφ4が出力されるか、又は受信スケジュール制御部63による受信しない時期か、あるいは受信出来なかった時期、または強制的な受信時期に伴って修正量算出部62による予測修正量に応じた時刻予測修正信号φ3を時刻カウンタ53に出力し時刻カウンタ53の値を修正して内部修正時刻データφ4が出力され、この内部修正時刻データφ4により表示駆動回路25を介して表示部28の時刻が修正され正確な時刻を表示するものである。
【0113】
このような構成からなる親電波修正時計1の動作を図7〜10のフローチャートを参照して説明する。
【0114】
まず、図7において、制御回路24は、通常時は、発振回路51、分周回路52を介して出力される1Hz等の基準クロックを時刻カウンタ53でカウントすることで現時刻を計時する。そして、時刻カウンタ53のカウンタ値の変化に伴い表示駆動回路25から表示部28のステッピングモータに駆動パルスが出力され、各指針が作動される。
【0115】
一方、受信制御部60は、作動を開始すると、まず、受信回数を示す変数N1を初期値0にし、選択された受信スケジュールを示す変数N2を初期値0にする(ステップ1、以下ステップを「S」と略す)。さらに、受信スケジュール制御部63は、受信スケジュール記憶部72に記憶された受信スケジュール情報A〜Eの中から、初期設定値の受信スケジュール情報Aを選択し、1日1回電波を受信するスケジュールで制御する(S2)。
【0116】
続いて、受信スケジュール制御部63は、外部操作部29による強制受信の指示があるか否かを判定する(S3A)。強制受信の指示が無ければ、受信時期に達したか否かを判定する(S3B)。そして、強制受信の指示があった場合(S3A)や、受信時期に達した場合(S3B)には、受信スケジュール制御部63は、受信回路22を駆動して電波受信処理を行う(S4)。
【0117】
例えば、スタート直後の時点では、初期設定値であるスケジュール情報A(1回/1日)が設定されているので、針位置検出回路26によって検出される現時刻が設定された時刻、例えば毎日午前2時になると、受信スケジュール制御部63は、受信回路22を駆動して電波受信処理を行う(S4)。
【0118】
受信回路22が作動されると、標準電波がアンテナ21で受信され、受信回路22を介して時刻データ(時刻情報)がデータ記憶回路23に記憶される。受信スケジュール制御部63は、3分ほど受信回路22を作動させて3フレーム分の時刻情報を受信すると、受信回路22を停止する。
【0119】
そして、比較回路54は、データ記憶回路23に記憶された時刻情報が正確な時刻データとなっているかを確認して受信成功か否かを判定する(S5)。
【0120】
S5で受信成功と判定されると、比較回路54は受信した時刻情報と針位置検出回路26で検出された現時刻との差異量を算出し、内部時刻修正制御部61に出力する。
【0121】
内部時刻修正制御部61は、その差異量データを用いて時刻カウンタ53のデータを修正し、表示駆動回路25を介して表示部28の現時刻表示を修正する(S6)。
【0122】
また、内部時刻修正制御部61は、前記差異量つまり時刻の修正量データと、受信時刻つまり修正時期データとを受信情報記憶部71に記憶する(S7)。
【0123】
そして、受信制御部60は、1回目の受信が行われたために受信回数N1に1をプラスし(S8)、受信回数N1が所定回数、本実施形態では7回以上であるか否かを判定する(S9)。
【0124】
S9でN1が7回未満である場合、または、S5で比較回路54により受信に失敗と判断された場合は、強制受信があるか(S3A)、受信時期に達するまで待ち(S3B)、強制受信が指示されたり、受信時期になれば上記処理S4〜S9を繰り返す。
【0125】
一方、受信制御部60は、S9で受信回数N1が7回以上であると判定された場合、受信スケジュール制御部63によって受信スケジュールの変更処理を実行させ(S10)、さらに修正量算出部62によって予測修正量での時刻修正処理を実行させる(S11)。
【0126】
そして、変更された受信スケジュールに基づいてS3A,S3B以下の処理が繰り返される。
【0127】
なお、本実施形態では、S9でN1が7回以上つまりスタートから7回分の受信が行われた場合から、S10,S11の各処理を実行するように設定していたが、この判別回数は7回に限らず、3回、5回、10回等、実施にあたって適宜設定してもよい。
【0128】
また、本実施形態では、スタートから8回受信後は、N1は必ず7以上であるため、受信に成功するたびにS10,S11の各処理が実行されることになるが、8回受信後に毎回行わず、1回おきに処理するような条件を設けてもよい。
【0129】
さらに、受信情報記憶部71に記憶されるデータの数は、スタート時点から受信に成功したすべてのデータを記憶し、その中で最新の7個のデータを利用して時刻修正値の平均値等を求めても良いが、記憶容量の点からは常に7個のデータのみを記憶し、新たなデータが記憶された場合には、最も古いデータが消去されるようにしてもよい。従って、時刻修正値の平均値は、あくまでも受信に成功した際の時刻修正値に基づく平均値であり、予測修正値を含むものではない。
【0130】
受信スケジュール変更処理に関し、図8のフローチャートを参照して説明する。
【0131】
受信スケジュール変更処理(S10)では、受信スケジュール制御部63は、図8に示すように、まず、時刻修正値の平均値を算出する(S21)。さらに、時刻修正値のばらつきを算出する(S22)。時刻修正値の「ばらつき」とは、時刻修正値の回帰方程式からの各時刻修正値の偏差の程度を示すものであり、例えば、回帰方程式からの各時刻修正値の偏差における標準偏差等で表すことができる。
【0132】
次に、受信スケジュール制御部63は、前記平均値が設定値記憶部73に記憶された0秒/日のラインを基準とした平均値用第1設定値A1以下であるかを判断する(S23)。この平均値用第1設定値A1は実施にあたって適宜設定されるが、例えば0.25秒/日等と設定される。そして、受信データが図12(1)に示すような時刻修正値であった場合、1〜7日目までの受信および修正が行われた7日間の時刻修正値の平均値は約0.21秒/日であり、平均値用第1設定値A1以下になるため、S23でYesと判断され、受信間隔延長処理(S30)が実行される。このため、第8日目は、受信も修正も行われない。
【0133】
ここで、図12のグラフにおいて、「●」印は、受信および修正が行われた場合の各日における受信時刻と内部時刻との比較による修正量を示す。「×」印は、受信も修正も行われなかったことを示す。具体的には、過去7日間の修正量(時刻修正値)の平均値が平均値用第1設定値A1以下の場合である。なお、図12(1)では、「×」印が0.2秒/日の線上にあるが、これはグラフ表記の都合上、後述する回帰直線100上で示したものであり、修正量を示すものではない。
【0134】
また、「△」印は、受信せずに予測修正量で修正した場合の予測修正量を示す。具体的には、受信および修正が行われた過去7日間の修正量の平均値が平均値用第1設定値A1を越えた場合である。
【0135】
また、S23でNoと判断された場合、受信スケジュール制御部63は、時刻修正値のばらつきが設定値記憶部73に記憶された「ばらつき用第1設定値B1」以下であるかを判断する(S24)。修正量(時刻修正値)の平均値が平均値用第1設定値A1よりも大きくても、そのばらつきがばらつき用第1設定値B1以下と小さければ、すなわち、各時刻修正値がほぼ一定の傾向を示しており、それらの回帰方程式(回帰直線等)にほぼ沿っていれば、電波受信を行わなくても、後述する予測修正量で時刻修正を行うことができるため、電波受信間隔を延長することができるためである。
【0136】
従って、例えば、図12(2)に示すように、各時刻修正値の回帰直線100が一定の割合で上昇している場合、時刻修正値の平均値は平均値用第1設定値A1よりも大きくなるが、各時刻修正値は回帰直線を中心とする範囲B内に入っており、そのばらつきがばらつき用第1設定値B1以下になるため、受信間隔の延長処理(S30)が行われる。
【0137】
なお、図12(1)、(2)に示す範囲Bは、ばらつき用第1設定値の範囲を表している。ここで、回帰直線100は、図12(1)では0.2秒/日の目盛線上にほぼ一致しており、図12(2)では一点鎖線で示されている。なお、図12(1)に示す回帰直線100は、第16日時点での回帰直線、つまり第4,5,6,7,9,12,16日の受信および修正を行った7日間の各時刻修正値の回帰直線を表している。同様に、図12(2)に示す回帰直線100は、第3〜7日、9日、12日の受信および修正を行った7日間の各時刻修正値の回帰直線を表している。また、ばらつきは回帰直線100を中心とする範囲で表されるため、範囲Bは(回帰直線100+ばらつき用第1設定値B1)から(回帰直線100−ばらつき用第1設定値B1)までの範囲を表している。
【0138】
例えば、図12(1)では、範囲Bの下限は0.1秒/日であり、上限は0.3秒/日であり、その範囲Bの大きさは「0.3−0.1=0.2秒/日」である。そして、ばらつき用第1設定値B1=B/2=0.1秒/日である。
【0139】
一方、S24でNoと判断された場合、受信スケジュール制御部63は、時刻修正値の平均値が0秒/日のラインを基準とした平均値用第2設定値A2以上であるかを判断する(S25)。この平均値用第2設定値は、平均値用第1設定値A1よりも大きな値であればよく、実施にあたって適宜設定すればよい。本実施形態では、例えば、図12(1)では、平均値用第2設定値A2は、0.30秒/日等と設定されている。
【0140】
このS25で時刻修正値の平均値が平均値用第2設定値A2以上と判断されると、受信スケジュール制御部63は、受信間隔短縮処理(S27)を実行する。具体的には、受信スケジュール制御部63は、受信スケジュール記憶部72から受信スケジュール情報Eを選択し(S27)、以降の受信は半日毎に行われることになる。そして、受信間隔を延長した際のスケジュール情報の種類を示す変数N2は、受信間隔を短縮したために初期値「0」に戻される(S28)。
【0141】
S25でNoと判断された場合、つまり修正量が平均値用第1設定値A1よりも大きく、平均値用第2設定値A2以下であった場合には、受信スケジュール制御部63は、時刻修正値のばらつきがばらつき用第2設定値B2(ばらつき用第1設定値B1と同様に、回帰直線100を中心とする範囲)以上であるかを判断する(S26)。ばらつきがこの第2設定値B2以上と大きい場合も、受信間隔を短縮する処理(S27)が実行される。
【0142】
S26でNoと判断された場合には、つまり平均値が平均値用第1〜2設定値間であり、かつばらつきもばらつき用第1〜2設定値間である場合には、受信スケジュール制御部63は、初期設定のスケジュール情報A(1回/1日)に変更する処理を行い(S29)、処理S28でN2=0とする。
【0143】
なお、ばらつき用第2設定値B2は、ばらつき用第1設定値B1以上であればよく、実施にあたって適宜設定すればよく、例えば0.15秒/日等に設定される。ばらつき用第2設定値B2を第1設定値B1と同じものとした場合には、時刻修正値のばらつきが例えば範囲Bを越えると、直ちに受信間隔が短縮される。一方、ばらつき用第2設定値B2が第1設定値B1よりも大きければ、時刻修正値のばらつきが範囲Bを越えても、初期スケジュール情報Aに戻るだけであり、さらに第2設定値B2を超えた場合のみ、スケジュール情報Eが選択されて受信間隔が短縮される。例えば、図12(1)の16日目のように、時刻修正値の平均値が平均値用第1設定値A1、平均値用第2設定値A2および範囲Bを越えた場合には、スケジュール情報Eが選択されて受信間隔が短縮され、16.5日目で受信と時刻修正とが行われる。その後は、0.5日毎に受信と時刻修正とが行われるが、過去7日分の時刻修正量が例えば範囲Bにすべて入る場合には、受信間隔が広がり、再び1日毎の受信に復帰する。
【0144】
次に、受信間隔延長処理(S30)について、図9のフローチャートに基づいて説明する。
【0145】
受信間隔延長処理(S30)では、受信スケジュール制御部63は、まず、N2が「0」であるかを判断する(S31)。最初に受信間隔延長処理(S30)が実行された場合、N2=0であるため、受信スケジュール情報Bが選択され(S32)、N2が「1」に更新される(S33)。従って、その後の受信時期は2日に1回となる。具体的には、前回受信した日時から2日後の同時刻に受信処理を行うように設定される。
【0146】
また、現在受信スケジュール情報Bが選択されている状態で、受信間隔延長処理(S30)が実行されると、N2=1であるため、受信スケジュール制御部63は、S31でNoと判断し、さらに、N2=1であるかを判断する(S34)。ここで、Yesとなるため、受信スケジュール情報Cが選択され(S35)、N2が「2」に更新される。従って、次の受信時期は3日後の同時刻となる。
【0147】
さらに、現在受信スケジュール情報Cが選択されている状態で、受信間隔延長処理(S30)が実行されると、N2=2であるため、受信スケジュール制御部63は、S31、S34でそれぞれNoと判断し、受信スケジュール情報Dが選択される(S37)。N2は「2」のままで変更されない。従って、次の受信時期は4日後の同時刻となる。
【0148】
なお、本実施形態では、最大でも4日に1回のスケジュール情報Dまでしか設定されていないため、現在受信スケジュール情報Dが選択されている状態で、受信間隔延長処理(S30)が実行されても、S37の処理が行われて、受信スケジュール情報Dのままで処理される。受信間隔延長処理では、スケジュール情報Dよりも長い受信間隔の延長処理を繰り返すこともできる。但し、本実施形態のように、ある程度の間隔までに留めておくほうが好ましい。例えば、1〜6ヶ月もの長期間、電波受信を行わないとすると、正しい時刻データが得られず、正しい時刻を表示できなくなる可能性があるためである。
【0149】
以上により、受信スケジュール変更処理(S10)が終了すると、続いて予測修正量での時刻修正処理(S11)が実行される。
【0150】
この時刻修正処理では、修正量算出部62は、図10のフローチャートに示すように、まずN2が0より大きいかを判断する(S41)。予測修正量での時刻修正は、1日1回という初期設定のスケジュールから受信間隔が延長されて電波受信がスキップされた際に、時刻修正のみを行うものである。従って、受信スケジュール情報B〜Dの場合のみ、つまりN2=1,2の場合のみ実行されるためである。従って、N2=0であれば、時刻修正処理は何も行わずに終了する。
【0151】
一方、S41でYesと判断された場合には、修正量算出部62は、次回受信をスキップする予定の日時における予測修正量を算出する(S42)。具体的には、前述の回帰方程式にスキップ日時を当てはめて予測修正量を算出すればよい。
【0152】
そして、予測修正量が修正量判定値よりも大きい場合には、修正量算出部62は、スキップされた受信処理予定時に前記予測修正量で時刻修正を行う(S44)。
【0153】
一方、予測修正量が判定値以下と小さい場合には、時刻修正を行わなくても指示誤差が小さいと予測されるため、受信スケジュール制御部63および修正量算出部62は、電波受信および時刻修正の両方の処理を実行しない(S45)。
【0154】
そして、修正量算出部62は、次の受信時期になったかを判断し(S46)、受信時期になっていなければ上記処理S42〜45を繰り返す。つまり、受信スケジュール情報C,Dが選択されている場合には、次の受信までに2回または3回受信日時がスキップされる。従って、修正量算出部62は、各スキップ時にそれぞれ予測修正量を算出し、その値に基づいて時刻修正を適宜実行することになる。
【0155】
一方、S46で受信時期になったと判断されると、修正量算出部62は、時刻修正処理S11終了し、S3Aの処理から繰り返されることになる。
【0156】
ここで、送信部20の働きを詳述する。
【0157】
まず、図4に戻るが、アンテナ21、受信回路22により外部から受信した時刻情報が比較回路54によって正しい時刻データであると判断されると、比較回路54はデータ記憶回路23に対して上記正しい時刻データである外部時刻データφ1を送信部20に出力させる。上記正しい受信と判断された場合には、内部時刻修正制御部61から前述の時刻修正信号φ2が時刻カウンタ53に出力されて時刻カウンタ53からは修正された内部修正時刻データφ4が出力され表示駆動回路25を介して表示部28が正しい時刻を表示することは前述した通りである。
【0158】
また、受信した時刻情報が比較回路54によって正しい時刻データであると判断されなかった場合、例えば受信スケジュール制御部63により受信しなかった時期か、あるいは受信出来なかった時期、または強制的な受信でも受信できなかった場合に伴って修正量算出部62による予測修正量に応じた時刻予測修正信号φ3を、時刻カウンタ53に出力し時刻カウンタ53の値を修正して内部修正時刻データφ4により、表示駆動回路25を介して表示部28の時刻を修正する。この際、上記各内部修正時刻データφ4は、上記送信部20にも出力されることになる
この送信部20は、送信制御部90と、送信回路91と、送信アンテナ92を備えている。
【0159】
送信制御部90の働きは、次のとおりである。
【0160】
まず、上記アンテナ21と受信回路22による外部からの受信情報がデータ記憶回路23に記憶されるが、その記憶され受信情報が正しく受信が有効に行われたことが比較回路54により判断されるとデータ記憶回路23から出力される外部時刻データφ1が送信制御部90に入力され、同時に比較回路54にも入力される。すると、データ記憶回路23の正確な時刻データと針位置検出回路26の現在時刻データとが比較されてその差異量が内部時刻修正制御部61に出力される。この内部時刻修正制御部61は上記差異量に基づいた時刻修正信号φ2を時刻カウンタ53に出力するから、時刻カウンタ53のカウント値が修正され、修正された正しい時刻データである内部修正時刻データφ4が時刻カウンタ53から出力されて表示駆動回路25を介して表示時部28が正しい時刻を表示する。この際、上記内部修正時刻データφ4は前記送信制御部90にも送付されるから、この送信制御部90は、前記データ記憶回路23から外部時刻データφ1が出力されてくるタイミングに同期して上記差異量に基づいた上記正しい時刻データである内部修正時刻データφ4を、送信回路91に出力し送信アンテナ92を介して子電子機器101に送信する。
【0161】
一方、上記受信した時刻情報が比較回路54によって正しい時刻データであると判断されなかった場合や、低消費電力化のため等により受信スケジュールでの受信時期をスキップした場合等においては、修正量算出部62に算出された予測修正量により内部時刻修正制御部61から時刻予測修正信号φ3が時刻カウンタ53に出力されるから、前記予測修正量に応じて時刻カウンタ53の値が修正され、前述と同様に、修正された正しい時刻データである内部修正時刻データφ4が時刻カウンタ53から出力されて表示駆動回路25を介して表示時部28が正しい時刻を表示する。この際、上記時刻予測修正信号φ3と内部修正時刻データφ4は前記送信制御部90にも送付されるから、この送信制御部90は、前記データ記憶回路23から外部時刻データφ1が出力されていないことの検出により上記時刻予測修正信号φ3の入力タイミングに同期して、上記正しい時刻データである内部修正時刻データφ4を、送信回路91に出力し送信アンテナ92を介して子電子機器101に送信する。
【0162】
即ち、送信制御部90は、上記アンテナ21と受信回路22により受信される外部からの受信情報が正しく有効であった場合には、データ記憶回路23から外部時刻データφ1が出力されてくることによって上記正しく修正された時刻データである内部修正時刻データφ4を送信回路91に出力し送信アンテナ92を介して子電子機器101に送信するものであり、逆に上記受信した時刻情報が正しい時刻データであると判断されなかった場合や低消費電力化のため等により受信スケジュールでの受信時期をスキップした場合等においては、前記データ記憶回路23から外部時刻データφ1が出力されてこないことに伴いしかも上記時刻予測修正信号φ3の入力により予測修正量に基づいて修正された正しい時刻データである上記内部修正時刻データφ4を、送信回路91や送信アンテナ92を介して子電子機器101に送信するものである。
【0163】
この送信回路91は、送信アンテナ91を介して、外部に上記内部修正時刻データφ4を無線信号として送信する。この送信方法は、近距離通信が可能ならばどのような方法でも良く、例えばいわゆるブルーツース方式でも、電磁通信方式でも、光学的通信方法でもどのような方式でも良い。この送信アンテナ92も、アンテナ21と同様にフェライトコアに巻き線を巻いたフェライトアンテナ等で構成されるが、アモルファスコアに巻き線を巻いたものでも良い。
【0164】
上記送信制御部90が上記内部修正時刻データφ4を、送信回路91や送信アンテナ92を介して子電子機器101に送信する動作を図11のフローチャートに基づいて説明する。
【0165】
図11において、受信スケジュール制御部63により受信時期であるかどうかが判断され(S3B)、受信時期であると判断されると(Yes)、アンテナ21と受信回路22が外部からの電波の受信動作を行う(S4)。その受信データである外部時刻データφ1はデータ記憶回路23に出力され、比較回路54はデータ記憶回路23に記憶され複数回の外部時刻データφ1と照合して受信に成功したかどうかを判断する(S5)。受信に成功すると(Yes)、比較回路54は、データ記憶回路23に記憶され受信データと針位置検出回路26の現在時刻データとを比較しその差異量を算出する(S60)。その差異量データを受けて内部時刻修正制御部61は時刻修正信号φ2を時刻カウンタ53に出力するので、時刻カウンタ53の現在時刻データが修正され内部修正時刻データφ4により、表示駆動回路25と表示部28が修正される(S6)。送信制御部90は、外部時刻データφ1の入力に伴い上記修正された内部修正時刻データφ4を、送信回路91、送信アンテナ20を介して子電波修正時計101に送信する(S61)。
【0166】
一方、S5において、受信に成功しなかった場合(No)、比較回路54は、それまでの受信回数(時刻修正回数)が所定回数に達しているかどうかの判断を行う(S9)。所定回数に達していない場合(No)は、再び受信時期であるかどうかが判断される(S3B)。所定回数に達している場合には、修正量算出部62により予測修正量が内部時刻修正制御部61に出力され(S11)、内部時刻修正制御部61から予測修正に基づいた時刻予測修正信号φ3が時刻カウンタ53に出力されるので時刻カウンタ53の現時刻が修正され、表示駆動回路25と表示部28が修正される(S6)。送信制御部90は、外部時刻データφ1が入力されないことに伴い上記修正された内部修正時刻データφ4を、送信回路91、送信アンテナ20を介して子電波修正時計101に送信する(S61)。
【0167】
以上により、親電波修正時計1の説明を終える。
【0168】
次に、上記内部修正時刻データφ4を受信する子電子時計101について説明する。
【0169】
図3には、子電子時計101の構成が示されている。
【0170】
図3の子電子時計101は、親電波修正時計1の図2に対して、送信部20が削除されている点が異なり、その他の点はほぼ図2と同様であるので、図2の符号に対応する図3の符号は100を加えてある。
【0171】
図3において、子電子時計101は、親電波修正時計1の送信アンテナ92から送信された上記内部修正時刻データφ4の無線信号を受信する子アンテナ121とその受信信号を処理する子受信回路122と、子受信回路122から出力された上記内部修正時刻データφ4を記憶する子データ記憶回路123と、水晶振動子等の子基準発振源150を発振させ発振信号を出力する発信回路を含んだ子制御回路124と、時刻を表示する子表示部128の駆動を制御する子表示駆動回路125と、子表示部128の指針の針位置を検出する子針位置検出回路126と、各回路を駆動する電源としての子電池127と、時針、分針、秒針等の指針およびその指針を駆動するステップモータ等で構成された子表示部128とを備えて構成されている。
【0172】
この場合、上記子アンテナ121、子受信回路122、子データ記憶回路123を有して子受信部118が構成され、上記子基準発振源150と子制御回路124と子表示駆動回路125と子針位置検出回路126と子電池127と子表示部128とを有して子時刻計時部119が構成されている。
【0173】
子アンテナ121は、フェライト棒にコイルを巻いたフェライトアンテナ等で構成されている。
【0174】
子受信回路122は、上記内部修正時刻データφ4を受信すると、図示しない増幅回路、バンドパスフィルタ、復調回路、デコード回路等を備え、受信した上記内部修正時刻データφ4を子データ記憶回路123に記憶させる。
【0175】
従って、子アンテナ121、子受信回路122および子データ記憶回路123を有して子外部無線情報受信部118が構成されている。
【0176】
子データ記憶回路123に記憶された上記内部修正時刻データφ4は、子制御回路124で処理される。
【0177】
この子制御回路124の構成は、図示は省略するが、親電波修正時計1の主要部を示す図4と一部を除いて同様の構成を有しており、通常の電子時計と同様な子発振回路と、子分周回路と、子時刻カウンタと、子時刻カウンタにより時刻信号を受ける子表示駆動回路と、子表示駆動回路により駆動する子ステッピングモータと、各指針を駆動する子表示部128とを備えており、通常の時刻を表示させるように構成されている。また上記子制御回路124は、上記子データ記憶回路123から出力される上記内部修正時刻データφ4の時刻データと子表示部128の針位置を検出する子針位置検出回路126で検出される針位置に基づいた現在時刻データとを比較して差異量を出力する子比較回路と、この子比較回路から出力される差異量データに基づいた時刻修正信号を子時刻カウンタに出力する子内部時刻修正制御部とを有している。
【0178】
従って、子電子時計101は、上記時刻予測内部修正時刻データφ4に基づいて、子時刻カウンタが修正されるので、子表示部128が正確な時刻表示を行うことができる。
【0179】
従って、子電子時計101は、親電波修正時計1の様な、複雑な受信制御部60や記憶部70等を備えなくても、親電波修正時計1と同様な正確な時刻表示を行うことができるものである。
【0180】
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。
【0181】
(1) 本実施形態では、親電波修正時計1は、電波受信が行えなかったり、ノイズ等の影響で正しいデータを受信できず、正しい時刻情報を取得できなかった場合に、修正量算出部62によって予測修正量を算出し、その予測修正量を用いて内部時刻を修正しているので、外部無線情報による時刻修正が行えない場合でも、時刻の指示誤差を小さく抑えることができ、時刻指示精度の高い電子機器とすることができる。
【0182】
さらに、受信スケジュールの変更などで電波受信間隔が大きくなった場合も、予測修正量を用いて時刻修正を適宜行うことができるため、指示誤差を小さくすることができる。従って、電力消費の低減と、時刻指示精度の向上という両立が難しい技術的効果を同時に達成することができる。
【0183】
(2) さらに、修正量算出部62は、予測修正量が判定値以上の場合のみ時刻修正を行い、判定値以下であれば時刻修正は行わないので、必ず時刻修正を行う場合に比べても電力消費を一層少なくできる。
【0184】
(3) 複数回の受信処理によって得られた受信時期データ、差異量データに基づいて、受信スケジュール制御部63がその後の受信スケジュールを変更制御するようにしているので、1回の受信時のみで受信間隔を変更する場合に比べて、より正確な受信情報に基づいたスケジュール設定が行え、誤差が発生する可能性を小さくでき、表示部28などに出力される時刻データのずれ、つまり指示誤差を最小限に抑えることができる。
【0185】
その上、受信スケジュールを変更して受信間隔を大きくすることができるので、消費電力を低減できる。このため、腕時計のような携帯型の電子機器であって電池により駆動される場合、電池寿命を長くすることができる。従って、受信動作という電力を大きく消費するプロセスを有する電子機器としては、従来に比べて持続時間の長いものにすることができる。
【0186】
(4) さらに、本実施形態では、受信スケジュール制御部63は、受信スケジュール情報を初期の1回/1日の情報Aから、1回/2日の受信スケジュール情報B、1回/3日の受信スケジュール情報C、1回/4日の受信スケジュール情報Dを順次選択して、徐々に受信間隔を長くするようにしているので、電力消費をより一層抑えることができる。その上、これらの受信間隔の延長は、時刻修正値の平均値が平均値用第1設定値以下であったり、時刻修正値のばらつきがばらつき用第1設定値以下であって変動が小さい場合に行っているので、電波受信間隔が延長されても時刻指示に殆ど誤差が生じることはない。
【0187】
(5) また、受信スケジュールを変更する際に、時刻修正値の平均値での判断だけでなく、時刻修正値のばらつきでも判断しているので、時刻修正値の平均値のみで判断する場合に比べて、受信間隔を延長できる場面が多くなり、消費電力をより低減できる。すなわち、時刻修正値の平均値のみで判断している場合、平均値が第1設定値よりも高いと、電波受信間隔を長くすることができない。これに対し、本実施形態では、時刻修正値の平均値が高くてもばらつきが小さければ、電波受信間隔を長くしているので、親電波修正時計1の消費電力をより一層低減できる。
【0188】
(6) さらに、受信スケジュール制御部63は、受信間隔を延長する処理だけでなく、時刻修正値のばらつきがばらつき用第2設定値よりも大きい場合や、時刻修正値の平均値が平均値用第2設定値よりも大きい場合には、逆に受信間隔を短縮する処理も行うため、状況に応じた最適な電波受信制御を行うことができ、電波受信による時刻修正も確実に行うことができて時刻指示精度を向上することができる。
【0189】
(7) 外部操作部29を設けて強制受信を行えるようにしたので、受信スケジュール制御部63によって受信スケジュール間隔が長くされている場合でも、利用者は自由なタイミングで電波受信を行うことができる。従って、受信間隔が長くなったことで時刻指示に誤差が生じていても、利用者が必要に応じて強制受信することでその誤差を即座に修正することができ、実際の利用に関しては何ら問題となることがない。
【0190】
(8) 受信スケジュール記憶部72や設定値記憶部73を設けたので、各受信スケジュール情報や設定値、判定値の変更や追加も容易に行うことができる。このため、これらの情報を各機種や利用状況に応じて、利用者や工場出荷時に容易に設定することができ、利用状況や各機種毎に最適な制御を行うことができる。
【0191】
(9).以上は、親電波修正時計1における効果であるが、前述のように、親電波修正時計1の送信部20から送信される上記内部修正時刻データφ4により、子電子時計101も親電波修正時計1と同様な正確な時刻を表示することができる。
【0192】
即ち、子電子時計101の子内部時刻修正制御部から出力される上記内部修正時刻データφ4により、親電波修正時計1の受信部18による受信信号と針位置検出回路26の針位置信号とを比較回路54によって比較した結果である上記差異量に基づいて子電子時計101の子時刻カウンタを修正し、子表示部128に正確な時刻表示を行わせることが出来る。また、親電波修正時計1の受信スケジュール制御部63や修正量算出部62等によって得られた予測修正量に伴って子電子時計101の子時刻カウンタを修正し、同様に子表示部128に正確な時刻表示を行わせることが出来る。
【0193】
(10).従って、子電子時計101は、親電波修正時計1の様な、複雑な受信制御部60や記憶部70や比較回路54等を備えなくても、親電波修正時計1と同様な正確な時刻表示を行うことができるものである。
【0194】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態について、図13〜15を参照して説明する。なお、本実施形態において、前記第1実施形態と同一または同様の構成要素には同一符号を付し、説明を省略する。ここでは、親電波修正時計1のみを説明するが、子電子時計101については、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
【0195】
第2実施形態の親電波修正時計1は、図13に示すように、第1実施形態の構成に加えて、磁界検出部81および受信処理制御部82を追加した点のみが相違し、その他の構成は第1実施形態と同一である。
【0196】
磁界検出部81は、アンテナ21および受信回路22等を用いて電磁ノイズを検出するものである。電磁ノイズとしては、交流磁界や高周波磁界等の外部の機器などから加わる外部磁界や、機器内部に配置された発電機の作動による内部磁界によって発生するものがある。
【0197】
なお、磁界検出部としては、アンテナ21、受信回路22を用いたものに限らず、電磁ノイズを検出できるものであればよい。例えば、表示部28におけるステッピングモータの駆動コイルをアンテナとして用い、その駆動回路を磁界検出回路として利用することで電磁ノイズを検出するものでもよい。また、交流発電機を内蔵している場合には、その発電コイルをアンテナとして用いて磁界検出回路によって磁界を検出してもよく、あるいは発電コイルに誘起された発電電力等から発電状態を検出する発電検出回路を磁界検出回路として利用することで電磁ノイズを検出するものでもよい。
【0198】
受信処理制御部82は、磁界検出部81で所定強度の電磁ノイズを検出した際に、受信スケジュール制御部63において、スケジュール上、電波受信を行う時期に達していた場合でも、受信処理を行わないように制御するものである。
【0199】
このような第2実施形態においては、図14,15に示すように制御される。すなわち、図14に示すように、受信スケジュール制御部63によって強制受信があったと判断されたり(S3A)、受信時期に達したと判断されると(S3B)、直ちに受信処理(S4)を行うのではなく、前記磁界検出部81による磁界検出の有無が受信処理制御部82で判断され、受信スケジュール制御部63に通知される(S51)。ここで、磁界が検出されなかった場合には、受信スケジュール制御部63は、受信処理(S4)以降、前記第1実施形態と同じ処理を実行する。
【0200】
一方、S51で磁界が検出された場合には、受信スケジュール制御部63は、既に7回受信しているかを判断する(S52)。受信回数が7回未満であると、予測修正量の算出精度が低下するため、何も処理せずに、次の受信時期の判断処理に戻る(S3)。
【0201】
S52で7回以上受信していると判断されると、その情報が受信スケジュール制御部63から修正量算出部62に通知され、修正量算出部62は、予測処理量での時刻修正処理(S53)を実行する。
【0202】
本実施形態の時刻修正処理のフローチャートは、図11において、S5の「受信成功」を「磁界なし」と置き換えると図11をそのまま適用できる。
【0203】
本実施形態の時刻修正処理は、電波受信をする時点で電磁ノイズが検出された場合に実行されるため、前記図10の処理フローと比較すると、S41の受信スケジュール情報の確認およびS46の次の受信時期の判断処理が省かれている点のみが相違し、他の処理は同一であるため、説明を省略する。
【0204】
本実施例においても、磁界が検出されず通常の受信が有効となった場合には、データ記憶回路23から時刻情報である前記外部時刻データφ1が送信制御部90に出力され、また差異量に基づく時刻カウンタ53の現在時刻データが修正されて修正された内部修正時刻データφ4が送信制御部90に出力されるから、送信制御部90は送信回路91と送信アンテナ92を介して子電子時計101に送信されるものである。一方、磁界が検出されると、前述のように予測修正量に基づいて内部時刻修正制御部61から時刻予測修正信号φ3が時刻カウンタ53に出力されるから、時刻カウンタ53の現在時刻が修正されて修正された内部修正時刻データφ4が送信制御部90に出力される。送信制御部90は、前記外部時刻データφ1が送信制御部90に出力されないことにより予測修正量に基づいた内部修正時刻データφ4を送信回路91と送信アンテナ92を介して子電子時計101に送信されるものである。
【0205】
子電子時計101は、この修正された正しい内部修正時刻データφ4に基づいて、内部時刻データを修正するので、磁界が検出されても、第1実施形態と同様に正しく時刻修正されるものである。
【0206】
このような本実施形態においては、前記第1実施形態のすべての作用効果を奏することができる上、次の効果もある。
【0207】
(11) 磁界検出部81、受信処理制御部82を設けているので、電波受信時に電磁ノイズが影響している場合には、電波受信処理の実行を中止することができる。このため、電磁ノイズの影響で標準電波を誤受信してしまい、間違った時刻に修正してしまうことがなく、正確な電波を受信した場合のみ、その電波の情報で時刻修正を行うことができるため、時刻精度をより向上できる。
【0208】
(12)さらに、電磁ノイズで電波を受信できない場合でも、予測修正量による時刻修正処理を実行しているので、指示誤差の発生も抑えることができる。特に、電磁ノイズで電波受信を行えない場合には、通常、1時間後などに改めて電波受信を行う必要があるが、本実施形態では、予測修正量で時刻修正処理を行っているので、改めて電波受信を行う必要が無く、その分、消費電力もより一層低減することができる。
【0209】
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態について、図16〜17を参照して説明する。なお、本実施形態において、前記第1実施形態と同一または同様の構成要素には同一符号を付し、説明を省略する。ここでは、親電波修正時計1のみを説明するが、子電子時計101については、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
【0210】
第3実施形態の親電波修正時計1は、図16に示すように、第1実施形態の構成に加えて、例えば、電波修正時計1の使用者がビルや地下鉄の中にいたり、送信局側のトラブル、磁気嵐等の自然現象等によって電波受信に失敗した場合に、その電波受信に失敗した情報が比較回路54から修正量算出部62に通知される点のみが相違し、その他の構成は第1実施形態と同一である。
【0211】
すなわち、比較回路54は、正しい時刻情報が受信できたか否かを判断しており、その判断情報を修正量算出部62に通知するように構成されている。
【0212】
このような第3実施形態においては、図17に示すように制御される。すなわち、図16に示すように、受信スケジュール制御部63によって強制受信があったと判断されたり(S3A)、受信時期に達したと判断されると(S3B)、受信処理(S4)が行われる。
【0213】
そして、比較回路54で受信に成功したか否かが判定される(S5)。ここで、受信に成功したと判定された場合には、以降、前記第1実施形態と同じ処理を実行する。
【0214】
一方、S5で受信に失敗したと判定された場合には、修正量算出部62は、既に7回受信しているかを判断する(S52)。受信回数が7回未満であると、予測修正量の算出精度が低下するため、何も処理せずに、強制受信の有無の判断処理に戻る(S3A)。
【0215】
S52で7回以上受信していると判断されると、修正量算出部62は、予測処理量での時刻修正処理(S53)を実行する。
【0216】
本実施形態の時刻修正処理は、前記第2実施形態の図14に示す処理フローと同一であるため、説明を省略する。
【0217】
本実施形態においては、φ1、φ2、φ3、φ4等の信号処理、送信制御回路による内部修正時刻データφ4に基づいて、子電子時計101に送信すること、及び受信した内部修正時刻データφ4により子電子時計101が正しく時刻修正されることは、前記第1実施形態と同様である。
【0218】
このような本実施形態においては、前記第1実施形態のすべての作用効果を奏することができる上、次の効果もある。
【0219】
(13)比較回路54で受信に失敗したと判定された場合には、その情報が修正量算出部62に通知され、修正量算出部62によって予測修正量による時刻修正処理を実行しているので、指示誤差の発生を抑えることができる。このため、例えば、外部磁界等の電磁ノイズが電波に影響したために電波の受信はできたが正しい時刻情報を取得できなかった場合や、ビル内や地下鉄内などに居たために標準電波を受信できず、時刻情報を取得できなかった場合でも、予測修正量を用いて時刻修正を行うことができるので、時刻指示が大きく外れてしまうことがなく、外部状況に関係なく、常にほぼ正確な時刻を指示することができる。
【0220】
また、第2実施形態と同様に、電波受信を行えない場合に改めて電波受信を行う必要が無く、その分、消費電力もより一層低減することができる。
【0221】
尚、本発明は、上述の各実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0222】
例えば、前述の
【課題を解決するための手段】
において、前記送信部は、前記外部無線情報受信部が、前記外部無線情報を有効受信した際は前記外部時刻データに基づく時刻データを、前記外部無線情報を有効受信しなかった際(磁界ノイズを検出した際を含む)は前記予測修正量に基づいて前記内部時刻が修正される内部修正時刻データを外部に送信させる送信制御部を有すると言及しており、前記外部無線情報を有効受信した際の外部時刻データに基づく時刻データを、各実施態様では内部修正時刻データφ4として説明し、また前記外部無線情報を有効受信しなかった際の予測修正量に基づいて内部時刻が修正される内部修正時刻データを、各実施態様では同じく内部修正時刻データφ4として説明しているが、それ以外のどのような時刻データや内部修正時刻データであっても良い。
【0223】
例えば、図2、図4、図13、図16等において、送信制御部90は、外部無線情報の有効受信時においては、データ記憶回路から出力される前記外部時刻データφ1あるいは前記内部時刻修正制御部から出力される前記時刻修正信号φ2を子電子時計101に送信するようにしてもよい。また、前記外部無線情報を有効受信しなかった際は、前記内部時刻修正制御部から出力される時刻予測修正信号φ3を子電子時計101に送信するようにしてもよい。子電子時計101は、それぞれの電波情報を受信できる回路構成を備えるようにしてもよい。例えば、上記前記時刻修正信号φ2、もしくは時刻予測修正信号φ3が子電子時計101に送信される場合には、上記信号φ2もしくは上記信号φ3を子時刻カウンタに入力して子時刻カウンタから出力される子時刻データを修正して子表示回路を介して子表示部にて正しい時刻を表示するようにしてもよい。また、前記外部時刻データφ1が子電子時計101に送信される場合には、親電波修正時計1と同様なアンテナ21、受信回路22、データ記憶回路23、制御回路24等の受信電波の受信手段、子電子時計101の現在時刻データと前記外部時刻データφ1の時刻データとの比較回路、時刻カウンタへの修正データ入力手段などを適用すればよい。
【0224】
さらに、第1実施形態においては、図7のフローチャートにおいて、S5で電波受信に失敗した場合には、次の受信時期を待つように制御されていたが、第3実施形態と同様に、電波受信に失敗した場合も、予測修正量で時刻修正処理を行うようにしてもよい。このようにすれば、受信時期にたまたまビル内、地下鉄内、地下道内等の電波受信が困難な場所にいたため、あるいは磁気嵐に遭遇したため、さらには電波送信基地の定期点検などで電波送信を一時的に停止したために電波を受信できなかった場合等に、予測修正量で時刻修正を行えるため、大幅な時刻の狂いを防止することができる。
【0225】
また、前記実施形態では、図8のフローチャートに示すように、時刻修正値の平均値が平均値用第1設定値以下である場合、または、時刻修正値のばらつきがばらつき用第1設定値以下である場合に、受信間隔が初期設定値よりも長くなるように受信スケジュールを変更していたが、時刻修正値の平均値が平均値用第1設定値以下であり、かつ、時刻修正値のばらつきがばらつき用第1設定値以下である場合のみ、受信間隔が初期設定値よりも長くなるように受信スケジュールを変更してもよい。このようにすれば、両方の条件を満たした場合のみ、受信間隔が延長されるので、時刻修正値の変動が小さく、安定している場合のみ受信間隔を延長することになり、時刻指示誤差をより確実に小さくすることができる。
【0226】
また、前記実施形態では、図8のフローチャートに示すように、時刻修正値の平均値が平均値用第2設定値以上である場合、または、時刻修正値のばらつきがばらつき用第2設定値以上である場合に、受信間隔が初期設定値よりも短くなるように受信スケジュールを変更していたが、時刻修正値の平均値が平均値用第2設定値以上であり、かつ、時刻修正値のばらつきがばらつき用第2設定値以上である場合のみ、受信間隔が初期設定値よりも短くなるように受信スケジュールを変更してもよい。このようにすれば、両方の条件を満たした場合のみ、受信間隔が短縮されるので、受信間隔を短くして時刻精度を高めることよりも、受信処理による消費電力の増加を抑えることを優先させることができ、省電力モード等を設ける場合に有効である。
【0227】
第2実施形態においては、電磁ノイズを検出した場合には受信処理を禁止するように制御していたが、受信状況を把握するためなどで、受信自体は行うが、受信したデータを無効化してそのデータに基づく時刻修正が行われないように制御してもよい。
【0228】
また、第2,3実施形態では、電磁ノイズの検出で受信が行われなかった場合や、電波の受信ができなかった場合に、時刻修正処理のみを行って、電波の受信は次の受信時期に行うようにしていたが、設定された経過時間後(例えば1時間後)に電波受信を再度行うように制御してもよい。特に、現在の受信スケジュール情報が情報Eのように受信間隔が短いために、できれば電波受信を実行したい場合には、このような制御が有効である。一方、受信スケジュール情報が情報B〜Dのように、元々受信間隔が長くされている場合には、電波受信スケジュールを1度スキップしてもそれほど問題がないため、前記第2実施形態のような制御が適している。
【0229】
なお、再度の受信時にも電磁ノイズを検出した場合には、さらに設定時間経過後に処理すればよい。
【0230】
前記各実施形態では、過去7回の受信データは、連続しないものでよく、単純に受信した過去7回分のデータに基づいて制御していたが、これを受信スケジュールに基づいて連続して受信したもので処理するようにしてもよい。
【0231】
さらに、前記実施形態では、7回電波を受信してから、スケジュール変更処理などを実行するようにしていたが、図18(3)に示すように、3回電波を受信しただけで、スケジュール変更処理などを実行するようにしてもよい。要するに、少なくとも複数回、電波を受信して得られた受信時期データ、差異量データを利用できればよい。
【0232】
また、時刻修正値の平均値等を求めるデータ個数を、時刻修正値等で可変させてもよい。例えば、図18(3)に示すように、時刻修正値が0.1秒/日で一定している場合には、時計の計時処理も安定していると考えられるため、3回程度と少ない回数でも受信スケジュールの変更制御等に必要な情報が得られる。従って、時刻修正値が同一であれば3回でスケジュール変更処理などを行い、時刻修正値が一定しない場合には、7回等のより多くのデータで行うようにしてもよい。
【0233】
また、前記実施形態では、時刻修正値の平均値およびばらつきによって、受信間隔の変更処理を行っていたが、例えば、図18(3)に示すように、時刻修正値が許容範囲(A=0.2秒/日)を越えたか否かで受信間隔の変更を行ってもよい。さらに、図18(4)に示すように、0秒/日を基準ラインとした2つの許容範囲A1,A2を設定し、範囲A2を越えると、受信間隔を半日毎に短縮し、その後、時刻修正値がA1以下に戻ると1日毎に延長するようにしてもよい。図18(4)の例では、6日目の時刻修正値は、ばらつきの点では範囲B内に納まっているが、その値が範囲A2を超えているため、受信間隔を半日に短縮されている。
【0234】
なお、この場合も、さらに、時刻修正値のばらつきが設定値以内、例えば各時刻修正値が許容範囲B(例えば0.15秒/日)内に納まっているかも合わせて判断してもよい。さらに、このばらつきのみで受信間隔の変更を行ってもよい。
【0235】
また、前記実施形態は、時刻修正値の平均値およびばらつきを併用していたが、平均値のみ、あるいはばらつきのみで判断してもよい。
【0236】
また、各設定値や判定値は、0秒/日を基準として+側のみ、あるいは−側のみに設定してもよいし、両側に設定してもよく、これらは適宜設定すればよい。
【0237】
さらに、各設定値や判定値は、経過時間が経過するに対応して拡大、または縮小させてもよい。
【0238】
また、各設定値や判定値は、季節変動などを加味して変更してもよい。特に、水晶振動子等は厳密には温度特性があるため、夏と冬のように外部気温が異なると、計時精度も多少異なる。従って、時刻修正値も季節によって傾向が異なる場合もあるため、これらを考慮して各設定値や判定値を設定すれば、より一層高精度の制御を行うことができる。
【0239】
また、前記各設定値や判定値は、りゅうずやボタンなどの設定変更部を操作することで、工場出荷時や利用者(ユーザー)が自在に設定したり、予め用意されている選択肢から変更できるようにしてもよい。
【0240】
さらに、アンテナ21を介した無線通信や、ケーブルを介したネットワーク通信によって、前記各設定値や判定値、さらには各種制御プログラムを組み込んだり、変更できるようにしてもよい。
【0241】
前記各実施形態では、受信スケジュールの変更処理と、予測修正量による時刻修正処理とを行うようにしていたが、受信スケジュールの変更処理のみを実行するようにしてもよい。但し、時刻修正処理も併用すれば、特に受信間隔が3日毎、4日毎と長くなっても時刻指示の誤差が小さくなるため、受信間隔を広げることができて消費電力を、従来の1/3、1/4と大幅に低減できる利点がある。
【0242】
さらに、受信スケジュール情報としては、前記情報A〜Eに限らず、より受信間隔が長いもの(1回/5日や1回/10日等)や、より受信間隔が短いもの(4回/日等)でもよい。
【0243】
また、前記実施形態では、スケジュール情報A〜Dは、情報A,B,C,Dの順序で徐々に選択されるようにしていたが、例えば、時刻修正値の平均値の値によって、各スケジュール情報A〜Eを直接選択してもよい。例えば、スケジュール情報Aが選択されている状態で、時刻修正値の平均値が非常に小さければ、次にスケジュール情報Dを直接選択してもよい。
【0244】
さらに、前記各実施形態では、受信スケジュール記憶部72を設けていたが、受信スケジュール記憶部72を設けずに、受信スケジュール制御部63において直接受信スケジュールを算出して設定するようにしてもよい。例えば、時刻修正値の平均値をパラメータとして受信間隔を算出できるルーチンを設け、前記平均値によって受信スケジュールを設定できるようにしてもよい。
【0245】
過去の受信・時刻修正量のデータからの予測修正量の予測については、予測修正量が予測できるものであればよく、前記各実施形態以外の場合も本発明に含まれる。
【0246】
例えば、前記各実施形態では、新たに受信したデータを順次利用して予測修正量を更新していたが、図19に示すように、過去データとして、1週間(月曜日から日曜日)のデータを受信し、その1週間のデータ変化に応じてその後の各曜日の予測修正量を算出して修正してもよい。具体的には、最初に、1週間分のデータを蓄積し、その後はそのデータの各曜日のデータを利用して各曜日の予測修正量としてもよい。その場合、図19に示すように、各時刻修正量は、その平均値曲線に対して設定された許容範囲C内に存在することが必要である。
【0247】
なお、データ取得は、1〜数ヶ月おきに1週間分のデータを取得するようにすればよい。但し、使用者がデータ取得指示操作を行った時から1週間分のデータを取得するような手動によるデータ取得モードを備えていてもよい。
【0248】
また、1週間分に限らず、1〜数週間分のデータを蓄積し、各曜日毎のデータを用いて各曜日用の予測修正量を算出してもよい。
【0249】
このような場合、例えば、仕事や通学等を行っている平日と休日との生活サイクルの違いなどが影響する場合に、各曜日毎にその影響を加味した予測修正が行えて、生活サイクルの影響が大きい場合に精度の高い時刻修正を行うことができる。
【0250】
また、過去データとしては、1週間分のデータに限らず、図20に示すように、1年間のデータを蓄積し、月毎の修正量を算出してデータ変化傾向を把握し、次年度からは前年度以前の過去データの月毎修正量に基づいて予測修正量を算出し、修正してもよい。特に、日本のように、四季に応じた温度変化がある場合には、その温度変化に応じて修正量も増減するため、各月に応じて予測修正量を算出することで、より精度の高い時刻修正を行うことができる。
【0251】
また、前記親電波修正時計1には、現在の受信スケジュール情報を表示したり、前回電波を受信した時からの経過日数等を表示する表示手段を設け、利用者が現在の状態を容易に把握できるようにしてもよい。この表示手段としては、例えば、りゅうずやボタンを用いてスケジュール表示モードに切り替え、秒針によって文字板の目盛を10秒単位で、情報A〜Eと見なして指示することで表示したり、文字板に液晶画面を設けて表示したりすればよい。
【0252】
さらに、親電波修正時計1と子電子時計101において、現在時刻が受信電波で修正された時刻を表示しているのか、あるいは予測修正量で修正された時刻を表示しているのかを、つまり時刻種類を液晶画面や有機EL画面等の表示手段で表示してもよい。この表示タイミングは、常時表示でもよいが、りゅうずやボタンが操作された場合に一定時間だけ表示してもよい。さらに、この時刻種類の情報は、画面表示に限らず、時刻表示用の指針に特別な動作を行わせたり、専用の表示針で表示してもよい。
【0253】
また、制御回路24や送信制御部90、および子制御回路124等の制御手段内の各手段等は、各種論理素子等のハードウェアで構成されたものや、CPU(中央処理装置)、メモリ(記憶装置)等を備えたコンピュータを親電波時計1や子電波時計101内に設け、このコンピュータに所定のプログラムやデータ(各記憶部に記憶されたデータ)を組み込んで各手段を実現させるように構成したものでもよい。
【0254】
例えば、親電波修正時計1や子電子時計101内にCPUやメモリを配置してコンピュータとして機能できるように構成し、このメモリに所定の制御プログラムやデータをインターネット等の通信手段や、CD−ROM、メモリカード等の記録媒体を介してインストールし、このインストールされたプログラムでCPU等を動作させて、各手段を実現させればよい。
【0255】
なお、親電波修正時計1や子電子時計101内に所定のプログラム等をインストールするには、その親電波修正時計1や子電子時計101内にメモリカードやCD−ROM等を直接差し込んで行ってもよいし、これらの記憶媒体を読み取る機器を外付けで親電波修正時計1や子電子時計101内に接続してもよい。さらには、LANケーブル、電話線等を電波修正時計1や子電子時計101内に接続して通信によってプログラム等を供給しインストールしてもよいし、アンテナ21を備えていることから無線によってプログラムを供給してインストールしてもよい。
【0256】
このような記録媒体やインターネット等の通信手段で提供される制御プログラム等を親電波修正時計1や子電子時計101内に組み込めば、プログラムの変更のみで前記各発明の機能を実現できるため、工場出荷時あるいは利用者が希望する制御プログラムを選択して組み込むこともできる。この場合、プログラムの変更のみで制御形式の異なる各種の電波修正時計1や子電子時計101内を製造できるため、部品の共通化等が図れ、バリエーション展開時の製造コストを大幅に低減できる。
【0257】
電波修正時計としての機能、つまり計時手段、受信手段、時刻修正手段等の各構成は、前記実施形態のものに限らず、従来から知られている電波修正時計の各手段が利用できる。
【0258】
また、本発明の親電波修正時計1や子電子時計101は、アナログ式の時計に限らず、デジタル式の時計や、アナログ表示用の指針とデジタル表示用の液晶表示部との両方を有する時計でもよい。さらに、電波修正時計1や子電子時計101としては、腕時計や懐中時計等の携帯時計、掛時計や置時計等の設置型時計等、様々な時計に適用できる。
【0259】
さらに、外部無線情報は長波標準電波による時刻情報に限られない。例えば、FMやGPSあるいはブルーツースや非接触ICカードでの無線情報でもよく、少なくとも時刻情報を含むものであればよい。ちなみに、電波の種類によって、アンテナ21や受信回路22の構成等は適宜変更されるのは言うまでもない。
【0260】
さらに、本発明の電子機器の送受信システムにおける親電子機器としては、前記実施形態のものに限らず、例えば、表示手段を持たないリピータでもよい。このリピータで受信した電波に基づいて修正時刻情報を送信し、送信された修正時刻情報を子電子機器が受信して正確な時刻情報を使用し、例えば時刻を表示してもよい。
【0261】
また、親電波修正時計は、腕時計でも、柱時計や置き時計等でもよく、子電子時計は、腕時計でも、柱時計や置き時計等でもよい。
【0262】
さらに、本発明の電子機器は、電波修正時計に限らず、パソコン、電子おもちゃ、タイマーなど、正確な時刻情報を利用して、何らかの処理や動作を行うものであればよい。特に、本発明では消費電力を低減できる効果があるため、電池駆動の携帯型の電子機器に好適である。この際、通常の1次電池を用いたものに限らず、太陽電池等の各種発電機を有するものでもよく、この場合も消費電力を低減できることで持続時間を長くできる利点がある。
【0263】
[本発明の他の態様]
本発明のその他の態様を以下に示す。
【0264】
さらに、本発明の他の態様である電子機器の受信制御プログラムは、時刻情報を含んだ外部無線情報を受信する外部無線情報受信部と、基準クロックに基づいて内部時刻を計時する内部時刻計時部とを備えた電子機器に組み込まれたコンピュータに、前術に係る送受信制御方法を実行させるためのプログラムであることを特徴とするものである。
【0265】
また、本発明の他の態様であるコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、時刻情報を含んだ外部無線情報を受信する外部無線情報受信部と、基準クロックに基づいて内部時刻を計時する内部時刻計時部とを備えた電子機器に組み込まれたコンピュータに、前記態様に係る送受信制御方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴とするものである。
【0266】
このような各方法、プログラムや記録媒体の構成によっても、前記電子機器の発明と同様の作用効果を奏することができる。
【0267】
さらに、これらの発明において、プログラムによってコンピュータを作動させた場合、設定値、判定値の変更等を簡便に行うことができる。すなわち、プログラムで提供すれば、CD−ROM等の記録媒体や、インターネット等の通信手段を介して電子機器にインストールして組み込むことができるので、外部磁界の検出レベルの設定等を各電子機器の特性などに応じて最適にかつ簡単に設定することができ、より精度の高い受信制御を行うことができる。
【0268】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の電子機器、電子機器の送受信制御方法、電子機器群の送受信システムによれば、電磁ノイズを検出したり、電波受信の失敗を検出した際に、予測修正量で時刻修正することができるので、正しい時刻情報を取得できなかった場合でも、ほぼ正確な時刻データを出力できるという第1の効果を奏する。
【0269】
また、受信時期データや差異量データに基づいて受信スケジュールを制御する受信スケジュール制御部を備えていれば、受信に伴う消費電力の低減を図りつつ、より正確な時刻データを出力できるという第2の効果を奏する。
【0270】
また、予測修正量による修正量算出部を備えていれば、第2の効果に加えて、修正量が大きくなった場合でも、受信に伴う消費電力を低減でき、正確な時刻データを出力できるという第3の効果も奏する。
【0271】
さらに、親電子機器において、上記の効果を有すると共に、子電子機器においても同様な効果を有する。この場合、子電子機器は、複雑な回路構成を必要としないので、電子回路が簡便になると共に、消費電力も低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態である親電波修正時計(親電子機器)と子電子時計(子電子機器)との送受信システムの概要を示す図である。
【図2】 本発明の第1実施形態である親電波修正時計の構成を示す図である。
【図3】 本発明の第1実施形態である子電子時計の構成を示す図である。
【図4】 前記第1実施形態の親電波修正時計における制御回路の構成を示すブロック図である。
【図5】 前記第1実施形態における受信情報記憶部のデータ構成を示す図である。
【図6】 前記第1実施形態における受信スケジュール記憶部のデータ構成を示す図である。
【図7】 前記第1実施形態における制御回路の動作を示すフローチャートである。
【図8】 前記第1実施形態における受信スケジュール変更処理を示すフローチャートである。
【図9】 前記第1実施形態における受信間隔延長処理を示すフローチャートである。
【図10】 前記第1実施形態における予測修正量での時刻修正処理を示すフローチャートである。
【図11】 前記第1実施形態における内部修正時刻データφ4を子電子機器101に送信する動作処理を示すフローチャートである。
【図12】 前記第1実施形態における時刻修正値の経時変化を示すグラフである。
【図13】 本発明の第2実施形態である親電波修正時計の制御回路の構成を示すブロック図である。
【図14】 第2実施形態における制御回路の動作を示すフローチャートである。
【図15】 第2実施形態における予測修正量での時刻修正処理を示すフローチャートである。
【図16】 本発明の第3実施形態である親電波修正時計の制御回路の構成を示すブロック図である。
【図17】 第3実施形態における制御回路の動作を示すフローチャートである。
【図18】 本発明の変形例における時刻修正値の経時変化を示すグラフである。
【図19】 本発明の他の変形例における時刻修正値の経時変化を示すグラフである。
【図20】 本発明の他の変形例における時刻修正値の経時変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1…親電波修正時計
18・・・受信部
19・・・時刻計時部
20・・・送信部
21…アンテナ
22…受信回路
23…データ記憶回路
24…制御回路
25…表示駆動回路
26…針位置検出回路
27…電池
28…表示部
29…外部操作部
50…基準発振源
51…発振回路
52…分周回路
53…時刻カウンタ
54…比較回路(時刻データ比較部)
60…受信制御部
61…内部時刻修正制御部
62…修正量算出部
63…受信スケジュール制御部
70…記憶部
71…受信情報記憶部
72…受信スケジュール記憶部
73…設定値記憶部
81…磁界検出部
82…受信処理制御部
91・・・アンテナ
101・・・子電子時計
118・・・子受信部
119・・・子時刻計時部
121・・・子受信アンテナ
124・・・子制御回路
φ1・・・外部時刻データ
φ2・・・時刻修正信号
φ3・・・時刻予測修正信号
φ4・・・内部修正時刻データ

Claims (14)

  1. 時刻情報を含んだ外部無線情報を受信する外部無線情報受信部と、
    基準クロックに基づいて内部時刻を計時する内部時刻計時部と、
    前記内部時刻計時部で計時された内部時刻を表示する時刻表示部と、
    前記外部無線情報受信部で受信した前記時刻情報である外部時刻データが有効かどうかを判断するとともに、前記有効である判断をした場合前記外部時刻データおよび前記内部時刻計時部で計時された内部時刻データを比較してその差異量を出力する時刻データ比較部と、
    前記外部無線情報受信部で受信した前記外部時刻データを記憶するデータ記憶部と、
    前記外部無線情報受信部によって前記外部時刻データを有効受信した時期およびその際の前記差異量の各データが少なくとも複数回分記憶される受信情報記憶部と、
    受信制御部と、
    内部データを外部に送信する送信部と、を備え、
    前記受信制御部は、
    前記受信情報記憶部に記憶された前記複数の受信時期データ、差異量データおよび前回受信時からの経過時間によって予測修正量を算出する修正量算出部と、
    前記時刻データ比較部から出力された前記差異量および前記修正量算出部で算出された前記予測修正量を用いて前記内部時刻計時部の内部時刻を修正するとともに、前記内部時刻が修正された内部修正時刻データに基づいて修正時刻を前記時刻表示部で表示させる内部時刻修正制御部と、を備え、
    前記時刻データ比較部が前記外部時刻データは有効である判断した場合、前記送信部には前記データ記憶部から出力される前記外部時刻データと前記差異量を用いて修正された前記内部修正時刻データとが入力され前記送信部前記差異量を用いて修正された前記内部修正時刻データを外部電子機器に送信し、
    前記時刻データ比較部が前記外部時刻データは有効であると判断しなかった場合、前記送信部には前記外部時刻データの入力がなく前記予測修正量を用いて修正された前記内部修正時刻データが入力され、前記送信部は前記予測修正量を用いて修正された前記内部修正時刻データを外部電子機器に送信することを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器において、
    前記受信制御部は、前記外部無線情報受信部における受信スケジュールを制御する受信スケジュール制御部を備えるとともに、
    前記内部時刻修正制御部は、受信スケジュールに基づいて外部無線情報を受信した際に時刻情報の取得に失敗した場合、前記予測修正量を用いて内部時刻を修正することを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子機器において、
    前記受信制御部は、前記外部無線情報受信部における受信スケジュールを制御する受信スケジュール制御部を備えるとともに、
    前記内部時刻修正制御部は、前記受信スケジュール制御部によって受信スケジュールを変更したために初期設定の受信スケジュールでの受信時期でありながら受信を行わなかった場合に、前記予測修正量を用いて内部時刻を修正することを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の電子機器において、
    前記外部無線情報受信部による外部無線情報の強制受信を指示する外部操作部を備えるとともに、
    前記内部時刻修正制御部は、前記外部操作部を利用者が操作することで強制受信が指示された際に、その外部無線情報の受信による時刻情報の取得に失敗した場合、前記予測修正量を用いて内部時刻を修正することを特徴とする電子機器。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の電子機器において、
    電磁ノイズを検出する磁界検出部を備え、
    前記受信制御部は、前記磁界検出部で電磁ノイズを検出した際に、外部無線情報受信部での受信動作禁止または受信データの無効化を行う受信処理制御部を備えることを特徴とする電子機器。
  6. 請求項5に記載の電子機器において、
    前記受信制御部は、前記外部無線情報受信部における受信スケジュールを制御する受信スケジュール制御部を備えるとともに、
    前記内部時刻修正制御部は、前記受信スケジュールに基づいて外部無線情報を受信する際に、前記磁界検出部で電磁ノイズが検出されて前記受信処理制御部により受信動作禁止または受信データの無効化が行われて時刻情報の取得に失敗した場合、前記予測修正量を用いて内部時刻を修正することを特徴とする電子機器。
  7. 請求項5または請求項6に記載の電子機器において、
    前記外部無線情報受信部による外部無線情報の強制受信を指示する外部操作部を備えるとともに、
    前記内部時刻修正制御部は、前記外部操作部を利用者が操作することで強制受信が指示された際に、前記磁界検出部で電磁ノイズが検出されて前記受信処理制御部により受信動作禁止または受信データの無効化が行われて時刻情報の取得に失敗した場合、前記予測修正量を用いて内部時刻を修正することを特徴とする電子機器。
  8. 請求項2,3,6のいずれかに記載の電子機器において、
    前記受信スケジュール制御部は、前記受信時期および差異量で求められる単位時間あたりの時刻修正値の平均値が平均値用第1設定値以下と小さい場合、または/および前記時刻修正値のばらつきがばらつき用第1設定値以下と小さい場合には、前記受信間隔が初期設定よりも長くなるように受信スケジュールを変更することを特徴とする電子機器。
  9. 請求項8に記載の電子機器において、
    前記受信スケジュール制御部は、初期設定の受信スケジュールにおける受信時期を1回以上スキップすることで前記受信間隔が初期設定よりも長くなるように受信スケジュールを変更することを特徴とする電子機器。
  10. 請求項2,3,6,8,9のいずれかに記載の電子機器において、
    前記受信スケジュール制御部は、前記受信時期および差異量で求められる単位時間あたりの時刻修正値の平均値が平均値用第2設定値以上と大きいか、または/および、各受信時期毎の時刻修正値のばらつきがばらつき用第2設定値以上と大きい場合には、前記受信間隔が初期設定よりも短くなるように受信スケジュールを変更することを特徴とする電子機器。
  11. 請求項2,3,6,8,9,10のいずれかに記載の電子機器において、
    前記外部無線情報受信部における複数の受信スケジュール情報が記憶された受信スケジュール記憶部を備え、
    前記受信スケジュール制御部は、前記受信スケジュール記憶部の受信スケジュール情報を選択することで受信スケジュールを制御することを特徴とする電子機器。
  12. 請求項1〜7のいずれかに記載の電子機器において、
    前記内部時刻修正制御部は、修正量算出部で算出された予測修正量が修正量判定値以上と大きい場合に、その予測修正量を用いて内部時刻を修正することを特徴とする電子機器。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の電子機器を親電子機器とし、前記親電子機器から送信される送信データを受信する子電子機器を備えた電子機器群の送受信システムであって、
    前記子電子機器は、
    前記親電子機器の前記送信部により送信される前記差異量を用いて修正された前記内部修正時刻データおよび前記予測修正量を用いて修正された前記内部修正時刻データを受信する受信部を、備えることを特徴とする電子機器群の送受信システム。
  14. 時刻情報を含んだ外部無線情報を受信する外部無線情報受信部と、基準クロックに基づいて内部時刻を計時する内部時刻計時部と、前記内部時刻計時部で計時された内部時刻を表示する時刻表示部と、内部データを外部に送信する送信部と、を有する電子機器の送受信制御方法であって、
    前記外部無線情報受信部によって受信した前記時刻情報である外部時刻データを記憶する外部時刻データ記憶工程と、
    前記外部時刻データ記憶工程で記憶した外部時刻データが有効であるかどうかを判断し、有効であると判断した場合には前記外部時刻データおよび前記内部時刻計時部で計時された内部時刻データを比較してその差異量を出力する時刻データ比較工程と、
    前記外部無線情報受信部によって前記外部時刻データを有効受信した時期およびその際の前記差異量の各データを少なくとも複数回分記憶する受信情報記憶工程と、
    前記受信情報記憶工程で記憶された前記複数の受信時期データ、差異量データおよび前回受信時からの経過時間によって予測修正量を算出する修正量算出工程と、
    前記時刻データ比較工程による前記差異量および前記修正量算出工程で算出された前記予測修正量により前記内部時刻計時部の内部時刻を修正して内部修正時刻データを得る内部時刻修正工程と、
    前記内部時刻修正工程により得られた前記内部修正時刻データにより前記時刻表示部に修正時刻を表示させる修正時刻表示工程と、
    前記時刻データ比較工程により前記外部時刻データは有効であると判断された場合は、前記送信部には前記外部時刻データ記憶工程で記憶された前記外部時刻データと前記内部時刻修正工程で得られた前記差異量を用いて修正された前記内部修正時刻データとが入力され、前記送信部に前記差異量を用いて修正された前記内部修正時刻データ外部電子機器に送信し、前記時刻データ比較工程により前記外部時刻データは前記有効であるとの判断がされなかった場合は、前記送信部には前記外部時刻データの入力がなく前記内部時刻修正工程で得られた前記予測修正量を用いて修正された前記内部修正時刻データが入力され、前記送信部に前記予測修正量を用いて修正された前記内部修正時刻データ外部電子機器に送信する時刻データ送信工程と、
    を備えることを特徴とする電子機器の送受信制御方法。
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