JP3972574B2 - 自動車用シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車外においては車椅子として使用可能にした自動車用シート、及び当該自動車用シートを備えた自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特開平5−85239号公報には、車椅子のシート部分と、これを載置して移動させるための車輪を設けたフレーム部分とに分離可能とし、シート部分のみを車内に搬入して、そのまま助手席の自動車用シートとして用いる技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、車椅子のフレーム部分を別途保管し、車内に積み込んでおく等の必要がある。そのため、積み込み忘れ等によりフレーム部分が準備できないような場合には、結局は車椅子として使用することができなくなってしまう。
【0004】
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、別途の部材等を必要とせずに車椅子として使用可能にした自動車用シート、及び当該自動車用シートを備えた自動車を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動車用シートは、自動車の車内の所定位置に着脱可能に搭載されるシート本体と、前記シート本体の両側部に固定され、円弧状をした前脚格納ケーシング部と後脚格納ケーシングとを隣り合わせて一体化した格納ケーシングと、前記前脚格納ケーシング部及び前記後脚格納ケーシング部に伸張可能に格納された円弧状の前脚及び後脚と、前記前脚及び前記後脚に設けた車輪とを備え、円弧状の前記格納ケーシングの両端を垂れ下げるように配置し、車内に搭載する際には前記前脚及び前記後脚を前記格納ケーシングに格納し、車外では前記前脚及び前記後脚を前記格納ケーシングから伸長させて車椅子として使用可能にしたことを特徴とする。
また、本発明の自動車用シートは、前記前脚格納ケーシング部を幅方向外側に、前記後脚格納ケーシング部を幅方向内側に配置し、前記前脚及び前記後脚を前記格納ケーシングに格納した状態における、前記前脚及び前記後脚と、前記格納ケーシングと、前記車輪との一体形状の前後方向の中心位置を、前記シート本体の中心位置よりも前方に位置させたことを特徴とする。
また、本発明の自動車用シートは、前記前脚格納ケーシング部の後端部に前記後脚の車軸を避けるための切り欠きを設けると共に、前記前脚の基端にも前記後脚の車軸を避けるための切り欠きを設け、前記後脚の車輪を、前記切り欠きの長さ分だけ前方に位置させて格納できるようにしたことを特徴とする。
また、本発明の自動車用シートは、前記前脚及び前記後脚の断面形状は、上部をТ字型とし、下部側に前記格納ケーシングと当接する軸受部と該軸受部から垂れ下がる側壁部とを有する断面としたことを特徴とする。
【0013】
上記のようにした本発明においては、車内に搭載する際には脚を格納して、通常の自動車用シートとして使用することができ、車外に移動させた際には脚を伸長させて、そのまま車椅子として使用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の自動車用シート、及び当該自動車用シートを備えた自動車についての実施の形態を説明する。
【0015】
図1は、本実施の形態における自動車の外観を概略的に示している。特に軽自動車等の小型車を対象とし、その基本構成においてボディ1の両側にはサイドドアを有する。また、この例では運転席及び助手席からなるツーシーター構成とし、極めてコンパクトな構成となっている。前輪2及び後輪3を含む駆動系やフロントウィンドウ等その他の構成は、通常の自動車と実質的に同様であってよい。
【0016】
助手席側にはスライドドア100が配置される。このスライドドア100は、図1の鎖線で示すように、後方へスライド移動して開閉するようになっている。ボディ1にはスライドドア100が閉合する開口部5が設けられているが、スライドドア100が開くことにより、図2、3に示すように当該開口部5が開放される。
【0017】
助手席には、シート搭載機構200によって、本発明に係る自動車用シート300が所定位置に配置される。このシート搭載機構200は、図3に示すように車幅方向に伸縮可能としたアーム構造を有し、搭載した自動車用シート300を開口部5を介して車外まで移動させることができる。このようにした構成により、自動車用シート300を、その方向を変えないで、すなわち前を向かせたままで、車内に搭載したり、車外に移動させたりすることができる
【0018】
自動車用シート300は格納式の脚を有する。そして、図3の鎖線に示すように、各脚を伸長させるとともに、当該自動車用シート300をシート搭載機構200から離脱させることにより、接地後、車椅子として使用することができるようになっている。
【0019】
図4には、車椅子として使用可能となった状態の自動車用シート300を示す。図中、301はシートクッション、302はシートバックである。これらシートクッション301、シートバック302の内部にはフレームが組み込まれており、 シートクッション301下部にはフレームの一部であるチェアフレーム303が配置されている。本実施の形態においては、これらシートクッション301、シートバック302、チェアフレーム303を含むフレーム等が相まって本発明でいうシート本体を構成する。
【0020】
上記シート本体の両側部には格納ケーシング304が固定されている。なお、右側格納ケーシング及び左側格納ケーシングは、左右対称ではあるが、同一の構造を有するものであり、以下では単に格納ケーシング304と称して説明する。
【0021】
格納ケーシング304は、全体として円弧形状をした筐体からなり、その円弧形状の両端を垂れ下げるように配置されている。具体的にいうと、格納ケーシング304は、前脚305を格納する前脚用格納ケーシング部304Fと、後脚307を格納する後脚用格納ケーシング部304Rとからなる。各ケーシング部304F、304Rは、円弧状をした内側面及び外側面、これら内側面及び外側面に連続する上面及び下面を有する。そして、シート本体に対して内側に後脚用格納ケーシング部304Rを、外側に前脚用格納ケーシング部304Fを隣り合わせて配置して、格納ケーシング304を構成している。
【0022】
前脚305は、前脚用格納ケーシング部304Fの円弧とほぼ同じ曲率を有する円弧形状をした略板状となっている。この前脚305の先端には、車輪306が取り付けられている。同様に、後脚307は、後脚用格納ケーシング部304Rの円弧とほぼ同じ曲率を有する円弧形状をした略板状となっている。この後脚307の先端には、車輪308が取り付けられている。
【0023】
前脚305及び後脚307は、その円弧に沿ってそれぞれ伸長可能となっている。そして、これら脚305、307が伸びきった状態では、前脚305、格納ケーシング304、後脚307によりほぼ半円が描かれるようにしている。
【0024】
以下、自動車用シート300の各部の詳細について説明する。図5は、シートクッション301下部のチェアフレーム303内の構造を模式的に示す図である。同図に示すように、枠体からなるチェアフレーム303内には、前脚駆動用のモータMFと、後脚駆動用のモータMRとが設置されている。本実施の形態においては、これらモータMF、MRが、本発明でいう駆動源に相当するものである。
【0025】
上記モータMF、MRの駆動力は、減速器309F、309Rを介して、傘歯車装置310F、310R、さらにはウォーム歯車装置311F、311Rへと伝えられる。したがって、ウォーム歯車装置311F、311Rに連係する回転軸312F、312Rが回転させられることになる。
【0026】
回転軸312Fの両端にはピニオン313Fが設けられており、後述するように前脚305に連係している。同様に、回転軸312Rの両端にはピニオン313Rが設けられており、後脚307に連係している。これにより、モータMF、MRの駆動力を前脚305、後脚307に伝達して、前脚305、後脚307を格納ケーシング304に格納したり、格納ケーシング304から伸長させたりすることができる。なお、脚305、307が完全に格納されたり、伸びきったりした場合には、機械的なストッパ機構によりそれ以上の動きを規制するとともに、リミットスイッチ等によりモータMF、MRを停止させるような制御を行えばよい。
【0027】
図6は自動車用シート300の一部断面図であり、図5でいうVI方向からみた場合の具体的な構成を示す断面図である。同図において、既に説明した構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。なお、図4の斜視図では、前脚用格納ケーシング部304Fと後脚用格納ケーシング部304Rとを貼り合わるようにして一体化させた格納ケーシング304を構成しているのに対し、この図6では、前脚用格納ケーシング部304Fと後脚用格納ケーシング部304Rとを空間的に離した状態で格納ケーシング304を構成している。ただし、その相違は一部のものであり、両者の基本的な構成は同じである。
【0028】
前脚305は略板状であると既述したが、詳細には、上辺側及び下辺側において軸受部314、315を有する略T字型の断面となっている。さらに下辺側においては、軸受部315の両端から垂れ下がる側壁部316を有する断面となっている。同様に、後脚207においても、軸受部314、315、側壁部316を有する断面となっている。
【0029】
前脚用格納ケーシング部304F内には、前脚305の軸受部314の内面を受けるボールベアリング317、軸受部315の内面を受けるボールベアリング318が設置されている。これらボールベアリング317、318は、格納ケーシング部304Fの長手方向に沿って適宜配置されており、これにより前脚305をスムーズに動かすことが可能となる。同様に、後脚用格納ケーシング部304Rにおいても、ボールベアリング317、318が設置されている。
【0030】
前脚305の下辺側軸受部315外面には、ラック319が形成されている。そして、回転軸312Fのピニオン313Fを側壁部316間に位置させて、前脚305のラック319に噛み合わせている。したがって、回転軸312Fを回転させることにより、ピニオン313F、ラック319を介して前脚305を動かすことができる。同様に、後脚307の下辺側軸受部315外面においても、ラック319が形成されている。この後脚307のラック319には、図6では表されないが、回転軸312Rのピニオン313Rを噛み合わせている(図5参照)。
【0031】
なお、脚305、307を伸長させ、自動車用シート300を車椅子として使用するとき、これら脚305、307には負荷が作用する。ただし、脚305、307はウォーム歯車装置311F、311R等に噛み合っており、伸びきった状態を保つので、車椅子の安定した走行が可能である。
【0032】
図7は、格納ケーシング304、脚305、307等の関係を自動車用シート300の左側面からみた図である。同図では、前脚305が前脚用格納ケーシング部304Fに格納された状態、後脚307が後脚用格納ケーシング部304Rから伸長した状態となっている。
【0033】
図7に示すように、前脚用格納ケーシング部304Fの後脚側端部には、切り欠き320が形成されている。また、前脚305の基端にも上記切り欠き320と同様の形状の切り欠き321が形成されている。そして、前脚305が完全に格納された状態で、同図に示すように、これら切り欠き320、321がちょうど重なり合うようにしている。
【0034】
上記切り欠き320、321は、後脚307に取り付けられた車輪308の車軸322を収納するためのものである。すなわち、後脚307を後脚用格納ケーシング部304Rに完全に格納すると、同図の鎖線で示すように、車軸322が切り欠き320、321に収納されて、車輪308が前脚用格納ケーシング部304Fの側面に重なり合う。したがって、後脚307を、切り欠き320、321の長さ分だけより前方に位置させて格納することが可能となる。なお、後脚307を前方に位置させて格納する分、後脚用格納ケーシング部307の前脚側端部を、前脚用格納ケーシング部304Fの前脚側端部を超えて位置させている。
【0035】
このような構成とすることにより、よりコンパクトに後脚307を格納することが可能となる。自動車、特に小型車においては、開放部5のリア側下方(図2の太い矢印で示す個所)の形状が、後輪3等との位置関係により制限されてしまうことがある。かかる場合でも、本実施の形態のように後脚307をコンパクトに格納可能とすることにより、自動車用シート300の搭載性を向上させることができる。
【0036】
図7に示すように、チェアフレーム303の下部には、シート搭載機構200に結合するための結合部323が設置されている。
【0037】
結合部323を説明する前に、図8を参照して、シート搭載機構200の概略について説明する。シート搭載機構200は、車幅方向(図中W方向)にスライド可能に結合したスライドアーム202、203、204を備え、駆動機構205によって先端のアーム204を車幅方向に伸ばし、当該先端のアーム204で引っ張って次のアーム203を伸ばす構成となっている。先端のアーム204には、略逆L字型の断面を有する一対の支持板208が取り付けられている。
【0038】
図7に説明を戻すと、結合部323は、チェアフレーム303下部のベース324と、ベース324に設けた一対の起立壁325とからなり、起立壁325には水平軸のまわりに回転可能なローラ326が、ベース324には鉛直軸のまわりに回転可能なローラ327が設置されている。そして、シート搭載機構200の支持板208が当該結合部323の起立壁325間に入り込んで、ローラ326、327を介して支持されることにより、シート搭載機構200と自動車用シート300とが結合される。
【0039】
なお、図8において、223はシート搭載機構200に配置されたコネクタ或いはターミナルである。また、自動車用シート300にも、具体的には図示しないが、所定個所にコネクタ或いはターミナルが設置されている。そして、上記のように自動車用シート300をシート搭載機構200に結合したときに、自動車用シート300側のコネクタ或いはターミナルが、コネクタ或いはターミナル223に接続するようになっている。これにより、自動車用シート300は自動車側に電気的に接続される。このように電気的接続を行うのは、上記モータMF、MR(図5参照)等に対する制御信号の授受、モータMF、MRに対する電源の供給、自動車用シート300に内蔵されているバッテリの充電等を行うためである。
【0040】
また、自動車用シート300を車椅子として使用した後、シート搭載機構200に結合させる際、まず、介護者等が自動車用シート300を自動車の側近に移動させるのであるが、人間の感覚だけに頼るのでは、結合部323をシート搭載機構200が伸長軌跡上に位置させることは難しい。
【0041】
そこで、本実施の形態では、ID付き超音波センサを用いて、自動車と自動車用シート300との位置関係を検出し、両者の位置合わせを可能にしている。すなわち、図2に示すように、自動車のボディ1には、シート搭載機構200を挟んで一対のセンサ224、225が配置されている。また、自動車用シート300にも、一対のセンサが右側格納ケーシング304側の所定位置、すなわち、図7の紙面でいうと裏面側において結合部323の両側位置に配置されている。
【0042】
図9には、自動車側のセンサ224、225と、自動車用シート300側のセンサ328、329との関係を示す。センサ328と、センサ224及び225との間で、ID情報を含んだ超音波の送受信がなされる。これにより、センサ328と、センサ224及び225との距離が検出される。同じく、センサ329と、センサ224及び225との間で、ID情報を含んだ超音波の送受信がなされる。これにより、センサ329と、センサ224及び225との距離が検出される。
【0043】
これらの結果を解析して、自動車と自動車用シート300との位置関係、具体的には距離及び、自動車と自動車用シート300との角度を割り出すことができる。例えば、同図に示すように、両者が適切な位置関係にあれば、センサ328とセンサ224及び225との距離関係と、センサ329とセンサ224及び225との距離関係とはほぼ同じとなるので、結合可能な位置関係にあると判断できる。
【0044】
上記の解析は、自動車用シート300に組み込まれたマイクロコンピュータ334により行えばよい。そして、例えば自動車用シート300のシートバック302背面に、図10に示すようなパネル部330を設けておき、自動車用シート300(車椅子)をどのように移動させればよいかを指示するようにしておく。図10では、前に進むとともに、自動車用シート300(車椅子)の前部分を自動車側に近づけるように指示している状態となっている。
【0045】
パネル部330には、「おろす」ボタン331や「のせる」ボタン332も設定されている。例えば、「のせる」ボタン332は、自動車と自動車用シート300(車椅子)との位置関係が適切となった場合に操作可能となり、操作された場合、自動車用シート300に組み込まれた無線装置により、自動車側に自動車用シート300を搭載するよう指示をだす。自動車側では、その指示を受けたならば、シート搭載機構200の搭載動作を開始する。
【0046】
上記マイクロコンピュータ334の電源、パネル部330の表示電源、無線装置の電源等は、自動車用シート300に内蔵されているバッテリから供給される。このバッテリは、自動車用シート300がシート搭載機構200に搭載されているときに、上述したコネクタ或いはターミナルを介して充電されたものである。なお、図10に示すように、パネル部330にバッテリの充電度を示すマーク335を表示している。
【0047】
なお、自動車用シート300のシートバック302背面に、具体的には図示しないが、折り畳み式のハンドルを取り付けておけば、車椅子として使用する際の利便性を向上させることができる。その他にも、肘掛けを設ける等、自動車用シート或いは車椅子としての利便性を高めるための各種工夫を施してもよい。
【0048】
また、図11に示すように、本発明をチャイルドシート333に適用してもよい。すなわち、本発明でいう自動車用シートにはチャイルドシートも含まれ、本発明でいう車椅子には、高齢者や身障者のためのもの以外だけでなく、幼児を乗せる乳母車ようなものも含まれる。また、図示しないが、シート部分にバスケット等を載せて、ショッピングカートのように荷物の運搬に利用することもできる。
【0049】
上記図4、11に示す例では格納ケーシング304自身も円弧形状としているが、脚305、307及び格納ケーシング内部の格納部分が円弧形状であればよい。
【0050】
このように脚305、307を円弧形状とし、その円弧に沿って伸長させる構成とすることにより、脚305、307に沿ってラック319を形成し、そのラック319を用いて脚305、307を動かすことが可能となる。
【0051】
また、脚305、307を円弧形状とし、その円弧に沿って伸長させる構成とすることにより、格納時にはコンパクトでありながら、伸長させたときには脚305、307を大きく広げることができ、安定走行を可能とした車椅子を提供することができる。さらには、デザイン的にもおもしろみを持たせることができる。
【0052】
なお、上記実施の形態の説明では、自動車の左側の開口部5から自動車用シート300を出し入れする構成を説明したが、他の開口部から出し入れを行ってもかまわない。例えば、上記実施の形態で説明した自動車の右側の開口部から出し入れを行う場合、文中の左右の表示が逆になる。
【0053】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、なんら別途の部材等を必要とせずに、自動車用シートを、車内では自動車用シートとして、車外では車椅子として使用することができる。また、前脚及び後脚を円弧形状とし、その円弧に沿って伸長させる構成とすることにより、格納時にはコンパクトでありながら、伸長させたときには前脚及び後脚を大きく広げることができ、安定走行を可能とした車椅子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の外観を概略的に示す斜視図である。
【図2】スライドドア100全開時の側面図である。
【図3】スライドドア100全開時の自動車の外観を概略的に示す斜視図である。
【図4】車椅子として使用可能となった状態の自動車用シート300を示す斜視図である。
【図5】チェアフレーム303内の構造を模式的に示す図である。
【図6】自動車用シート300の一部断面図である。
【図7】自動車用シート300の一部側面図である。
【図8】シート搭載機構200の構成を示す斜視図である。
【図9】自動車側のセンサ224、225と、自動車用シート300側のセンサ328、329との関係を説明するための図である。
【図10】パネル部330の一例を示す図である。
【図11】チャイルドシートを用いた例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ボディ
100 スライドドア
200 シート搭載機構
300 自動車用シート
301 シートクッション
302 シートバック
303 チェアフレーム
304 格納ケーシング
304F 前脚用格納ケーシング部
304R 後脚用格納ケーシング部
305 前脚
306、308 車輪
307 後脚
309F、309R モータ
310F、310R 傘歯車装置
311F、311R ウォーム歯車装置
312F、312R 回転軸
313F、313R ピニオン
314、315 軸受部
316 側壁部
317、318 ボールベアリング
319 ラック
320、321 切り欠き
322 車軸
323 結合部
324 ベース
325 起立壁
326、327 ローラ
328、329 センサ
330 パネル部
331 「おろす」ボタン
332 「のせる」ボタン
333 チャイルドシート
334 マイクロコンピュータ
335 バッテリの充電度を示すマーク

Claims (4)

  1. 自動車の車内の所定位置に着脱可能に搭載されるシート本体と、
    前記シート本体の両側部に固定され、円弧状をした前脚格納ケーシング部と後脚格納ケーシングとを隣り合わせて一体化した格納ケーシングと、
    前記前脚格納ケーシング部及び前記後脚格納ケーシング部に伸張可能に格納された円弧状の前脚及び後脚と、
    前記前脚及び前記後脚に設けた車輪とを備え、
    円弧状の前記格納ケーシングの両端を垂れ下げるように配置し、車内に搭載する際には前記前脚及び前記後脚を前記格納ケーシングに格納し、車外では前記前脚及び前記後脚を前記格納ケーシングから伸長させて車椅子として使用可能にしたことを特徴とする自動車用シート。
  2. 前記前脚格納ケーシング部を幅方向外側に、前記後脚格納ケーシング部を幅方向内側に配置し、
    前記前脚及び前記後脚を前記格納ケーシングに格納した状態における、前記前脚及び前記後脚と、前記格納ケーシングと、前記車輪との一体形状の前後方向の中心位置を、前記シート本体の中心位置よりも前方に位置させたことを特徴とする請求項1に記載の自動車用シート。
  3. 前記前脚格納ケーシング部の後端部に前記後脚の車軸を避けるための切り欠きを設けると共に、前記前脚の基端にも前記後脚の車軸を避けるための切り欠きを設け、
    前記後脚の車輪を、前記切り欠きの長さ分だけ前方に位置させて格納できるようにしたことを特徴とする請求項に記載の自動車用シート。
  4. 前記前脚及び前記後脚の断面形状は、上部をТ字型とし、下部側に前記格納ケーシングと当接する軸受部と該軸受部から垂れ下がる側壁部とを有する断面としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動車用シート。
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