JP3972509B2 - 半導体記憶装置及びそれを用いた半導体装置並びに電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体記憶装置及びそれを用いた半導体装置並びに電子機器に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】
この種の半導体記憶装置として、例えばStatic Random Access Memory(以下、「SRAM」という)を挙げることができる。この一例として、例えば特開平5-2895号公報等が公知である。
【0003】
このようなSRAMは、素子数を低減したり、ワード線を分割配置することで大容量化及び高速化を実現してきている。そして、SRAMは、CMOSにより構成され、複数に分割されたメモリセルアレイ中の所定のメモリセル行を選択するためのサブデコーダを有する。このようなSRAMにおけるサブ行選択デコーダ群の一般的な構成を図17に示す。
【0004】
同図において、サブ行選択デコーダ群421aは、列方向に配置される四つのサブデコーダから構成されており、サブデコーダに接続されるサブワード線428a,428b,428c,428dを駆動することで、隣接するメモリセルアレイ中の所定のメモリセル行を活性化する。
【0005】
サブデコーダは、第1導電型のトランジスタであるPチャネル(以下、「Pch」という)トランジスタ424と第2導電型のトランジスタであるNチャネル(以下、「Nch」という)トランジスタ425とからなるトランスミッションゲートと、第2のNchトランジスタ426と、の3素子からなる。
【0006】
トランスミッションゲートのソースは、サブ行選択信号線408の内の一つが接続され、トランスミッションゲートのドレインは、サブワード線に接続される。また、第2のNchトランジスタ426のソースは、第1の電源電位である接地電位に接続され、第2のNchトランジスタ426のドレインは、サブワード線に接続される。
【0007】
次に、各トランジスタのゲート制御信号について示す。Pchトランジスタ424のゲートと、第2のNchトランジスタ426のゲートとは、4つのメモリセル毎に設けられたメインワード線427aと共通に接続される。
【0008】
第1のNchトランジスタ425のゲートは、メインワード線の逆電位となるインバータ429の出力電位が接続される。メモリセルアレイ420aを選択するサブ行選択デコーダ群421aには、サブ行選択信号線408a,408b,408c,408dが入力され、メモリセルアレイ21bを選択するサブ行選択デコーダ群421bには、サブ行選択信号線408e,408f,408g,408hが入力される。サブワード線群の出力である4本のサブワード線には、各々4本のサブ行選択信号線の電位がトランスミッションゲートを介して伝達される。
【0009】
図18は、図17に示した回路図のPchトランジスタ424のレイアウト構成を示すものである。サブ行選択信号線408は、第1の金属配線で構成され、第1の金属配線より下層の第2の金属配線459を介してソースのフィールド領域430に接続される。
【0010】
ポリシリコンで構成されるサブワード線428は、第2の金属配線457を介してドレインのフィールド領域432と接続される。ソースのフィールド領域430とドレインのフィールド領域432は、ポリシリコンで構成されるゲート431により分離される。
【0011】
サブデコーダ毎の各Pchトランジスタ424は、絶縁領域450により分離され、Pchトランジスタ424のゲート31は、各々4つのサブデコーダにおいて共通となる。
【0012】
この構成では、Pchトランジスタ424のソースを独立して設ける必要があることが、上述の公報に開示されている。第1のサブデコーダのPchトランジスタ424には、サブワード線438aとサブ行選択信号線408aが接続され、第2のサブデコーダのPchトランジスタ424には、サブワード線438bとサブ行選択信号線408bが接続され、第3のサブデコーダのPchトランジスタ424には、サブワード線438cとサブ行選択信号線408cが接続され、第4のサブデコーダのPchトランジスタ424には、サブワード線438dとサブ行選択信号線408dが接続される。
【0013】
近年のSRAMは、大容量化と高速化の要求を満たすためにメモリセルアレイを細かく分け、非常に長いメインワード線と複数のサブ行選択デコーダを有する構成が取られる。この結果、図17に示されるようにサブワード線の駆動をブロック選択信号により行う技術は配線容量を考慮した場合に有効といえる。また、複数のサブ行選択信号線を設けることでサブ行選択信号線に生じる各ソースの拡散容量を低減させている。
【0014】
(1)しかしながら、上述のようにメモリセルアレイの分割に伴ないサブ行選択デコーダ及びサブ行選択信号線を駆動するブロック選択信号デコーダも増大する。また、近年のプロセスの微細化技術によりポリシリコンやフィールド領域の縮小化はなされるが、金属配線層は、その物性上ポリシリコンと同程度の縮小化をはかることが困難であった。
【0015】
また、サブ行選択信号線が多数存在する上述のサブデコーダ選択方式では、プロセス技術の進歩に伴ないフィールド領域の縮小化がはかれたとしても、サブ行選択信号線の配線幅と、スペースの縮小化が困難であることから、サブデコーダの横方向の長さがサブ行選択信号線の本数から決定されてしまうことがある。このため、低面積化が困難となる。さらに、サブデコーダ群に配置されるインバータ429は、サブデコーダの配置パターンを形成する上で連続性が損なわれる要因を含んでいる。この結果、列方向に連続してフィールド領域を設けることが困難となり、低面積化が困難になる。
【0016】
(2)また、SRAMにおいて、ビット線をプリチャージするプリチャージ回路では、一般にレイアウト上、縦長のアルミ配線層をビット線対に対して平行となるように、縦列配置にすることが行われている。このため、縦方向に長くなり、チップの肥大化を招いていた。
【0017】
さらに、このようなプリチャージ回路の領域では、充分なVdd配線層を確保するために、チップ面積の増加を招いていた。
【0018】
この充分な電源を確保しようとして、幅を太く大きいアルミ配線層を使用しようとすると、ICチップに物理的な歪みが加わった時に割れることが考えられる。
【0019】
(3)また、この種のSRAMでは、メモリセルとメイン行選択デコーダの境界領域においては、その半導体記憶装置の構造上以下の問題が生じることが考えられる。即ち、メイン行選択デコーダには、メインワード線を駆動するための一対のインバータにて形成されたドライバ(駆動部)が内蔵される。そして、レイアウト上、メモリセル領域とメインワード線駆動領域とは互いに隣接している。
【0020】
このようなドライバを構成するPchトランジスタのウエル領域は、隣接するメモリセル領域内のメモリセルを構成する例えばPchトランジスタのウエル領域と、共通して設けられることが多い。
【0021】
しかしながら、このような構造では、Pchトランジスタを用いてドライバを駆動しようとすると、メインワード線に供給される大電流に起因した電圧変動により、ウエル領域を伝播して、メモリセルに対する電圧変動までをも引き起こし、メモリセルに誤動作を生じさせてしまうという問題点があった。
【0022】
本発明は、上記した技術の問題点を解決することを課題としてなされたものであって、その目的とするところは、3素子で構成されるサブデコーダを採用した場合に生じる種々の問題を解決するものであり、サブワード線を選択するサブ行選択信号線とメインワード線の組合せにより生じるサブデコーダの面積の増加に対して有効な半導体記憶装置及びそれを用いた半導体装置並びに電子機器を提供することにある。
【0023】
また、本発明の他の目的は、プリチャージ部における充分な電流幅を確保しながらも物理的な歪みが加わったとしても耐えることのできる半導体記憶装置及びそれを用いた半導体装置並びに電子機器を提供することにある。
【0024】
さらに、本発明の他の目的は、大電流でワード線を駆動させても、ワード線ドライバに隣接するメモリセルの誤動作を低減することのできる半導体記憶装置及びそれを用いた半導体装置並びに電子機器を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明に係る半導体記憶装置は、少なくとも複数行に配設されたメモリセルMCn、MCn+1、MCn+2、MCn+3(nは整数)と、前記メモリセルMCn、MCn+1、MCn+2、MCn+3に各々接続されて、当該メモリセルを選択するためのサブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3と、前記サブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3が各々従属された一組のメインワード線(MWLn-1、MWLn)、(MWLn+1、MWLn+2)、(MWLn+1、MWLn+2)、(MWLn+3、MWLn+4)と、前記サブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3を選択するサブ行アドレス信号により活性化されるサブ行アドレス信号線ALn、ALn+1と、前記サブ行アドレス信号に基づいて、前記サブワード線(SWLn、SWLn+1)、(SWLn+2、SWLn+3)の中から1本のサブワード線を選択して、サブワード線を活性化するサブ行選択手段Sn、Sn+1、Sn+2、Sn+3と、を有し、前記サブ行選択手段Sn、Sn+1、Sn+2、Sn+3は、前記メインワード線MWLn-1 が非活性、前記メインワード線MWLnが活性の時に、前記サブワード線Snを活性化し、前記サブワード線Snと少なくとも1本のサブ行アドレス信号線ALnとの間に設けられたトランスミッションゲートと、前記メインワード線MWLn-1が活性、前記メインワード線MWLnが非活性の時に、前記サブワード線Snを接地電位に引き下げて非活性化とし、ゲート電極がメインワード線MWLn-1に接続され、ドレイン電極がサブワード線SWLnに接続され、ソース電極が接地線に接続された第1導電型の第1トランジスタと、を有し、前記サブ行選択手段Snの前記第2導電型の第1のトランジスタの前記サブ行アドレス信号線ALnに接続されるフィールド領域は、前記サブ行選択手段Sn+1の前記第2導電型の第1トランジスタの前記サブ行アドレス信号線ALnに接続されるフィールド領域と共有されることを特徴とする。
【0026】
請求項1に記載の発明によれば、第1導電型のトランジスタはフィールド領域間に絶縁領域を設けることなく、列方向に連続して配置することが可能となる。サブ行選択手段の一つの素子構成は、1つの第2導電型の第1のトランジスタと、第1導電型の第1、第2のトランジスタを有するものであるため、第1導電型側のトランジスタ領域の低面積化がチップレベルの低面積化に大きく貢献することは明らかである。
【0027】
そして、隣接する2つのサブ行選択手段に対して2つのメインワード線と、一つのサブ行アドレス信号線を設けることで、隣接するサブ行選択手段のサブ行アドレス信号を接続するフィールド領域を共有させることができる。この結果、サブ行アドレス信号線の拡散容量を減らすことなくサブ行アドレス信号線の本数を低減することができるため、低面積化を実現できる。
【0028】
つまり、サブ行選択手段の面積を低減させることができ、チップレベルの低面積化が実現できる。特に、半導体記憶装置の大容量化に伴ない低面積化の効果が顕著になることは言うまでもない。
【0029】
請求項2に記載の発明に係る半導体記憶装置は、少なくとも複数行に配設されたメモリセルMCn、MCn+1、MCn+2、MCn+3(nは整数)と、前記メモリセルMCn、MCn+1、MCn+2、MCn+3に各々接続されて、当該メモリセルを選択するためのサブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3と、前記サブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3が各々従属された一組のメインワード線(MWLn-1、MWLn)、(MWLn+1、MWLn+2)、(MWLn+1、MWLn+2)、(MWLn+3、MWLn+4)と、前記サブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3を選択するサブ行アドレス信号により活性化されるサブ行アドレス信号線ALn、ALn+1と、前記サブ行アドレス信号に基づいて、前記サブワード線(SWLn、SWLn+1)、(SWLn+2、SWLn+3)の中から1本のサブワード線を選択して、サブワード線を活性化するサブ行選択手段Sn、Sn+1、Sn+2、Sn+3と、を有し、前記サブ行選択手段Sn、Sn+1、Sn+2、Sn+3は、前記メインワード線MWLn-1が非活性、前記メインワード線MWLnが活性の時に、前記サブワード線Snを活性化し、前記サブワード線Snと少なくとも1本のサブ行アドレス信号線ALnとの間に設けられたトランスミッションゲートと、前記メインワード線MWLn-1が活性、前記メインワード線MWLnが非活性の時に、前記サブワード線Snを接地電位に引き下げて非活性化とし、ゲート電極がメインワード線MWLn-1に接続され、ドレイン電極がサブワード線SWLnに接続され、ソース電極が接地線に接続された第1導電型の第1トランジスタと、を有し、前記トランスミッションゲートは、ゲート電極がメインワード線MWL n に接続され、ソース電極がサブ行アドレス信号線AL n に接続され、ドレイン電極がサブワード線SWL n に接続された第1導電型の第2トランジスタと、ゲート電極がメインワード線MWL n-1 に接続され、ソース電極がサブ行アドレス信号線AL n に接続され、ドレイン電極がサブワード線SWL n に接続された第2導電型の第1トランジスタと、を有し、前記サブ行選択手段Snの前記第導電型の第のトランジスタの前記サブワード線SWLnに接続されるフィールド領域は、前記サブ行選択手段Sn+1の前記第導電型の第トランジスタのフィールド領域と共有されることを特徴とする。
【0030】
請求項2に記載の発明によれば、隣接するサブ行選択手段の接地電位を接続するフィールド領域を共有させることができる。この場合、各サブ行選択手段に独立した接地電位を接続するフィールド領域を有する場合に対して、拡散容量を2分の1にすることができる。本発明の構成ではメモリセル毎に選択されるサブワード線は1本のみであり、接地電位と接続されるフィールド領域を共有化しても電荷が集中することはない。
【0031】
請求項3に記載の発明に係る半導体記憶装置は、少なくとも複数行に配設されたメモリセルMCn、MCn+1、MCn+2、MCn+3(nは整数)と、前記メモリセルMCn、MCn+1、MCn+2、MCn+3に各々接続されて、当該メモリセルを選択するためのサブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3と、前記サブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3が各々従属された一組のメインワード線(MWLn-1、MWLn)、(MWLn+1、MWLn+2)、(MWLn+1、MWLn+2)、(MWLn+3、MWLn+4)と、前記サブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3を選択するサブ行アドレス信号により活性化されるサブ行アドレス信号線ALn、ALn+1と、前記サブ行アドレス信号に基づいて、前記サブワード線(SWLn、SWLn+1)、(SWLn+2、SWLn+3)の中から1本のサブワード線を選択して、サブワード線を活性化するサブ行選択手段Sn、Sn+1、Sn+2、Sn+3と、を有し、前記サブ行選択手段Sn、Sn+1、Sn+2、Sn+3は、前記メインワード線MWLn-1が非活性、前記メインワード線MWLnが活性の時に、前記サブワード線Snを活性化し、前記サブワード線Snと少なくとも1本のサブ行アドレス信号線ALnとの間に設けられたトランスミッションゲートと、前記メインワード線MWLn-1が活性、前記メインワード線MWLnが非活性の時に、前記サブワード線Snを接地電位に引き下げて非活性化とし、ゲート電極がメインワード線MWLn-1に接続され、ドレイン電極がサブワード線SWLnに接続され、ソース電極が接地線に接続された第1導電型の第1トランジスタと、を有し、前記トランスミッションゲートは、ゲート電極がメインワード線MWL n に接続され、ソース電極がサブ行アドレス信号線AL n に接続され、ドレイン電極がサブワード線SWL n に接続された第1導電型の第2トランジスタと、ゲート電極がメインワード線MWL n-1 に接続され、ソース電極がサブ行アドレス信号線AL n に接続され、ドレイン電極がサブワード線SWL n に接続された第2導電型の第1トランジスタと、を有し、前記サブ行選択手段Snの前記第1導電型の第1のトランジスタの前記サブワード線SWLnに接続されるフィールド領域は、前記サブ行選択手段Snの前記第1導電型の第2トランジスタのフィールド領域と共有されることを特徴とする。
【0032】
請求項3に記載の発明によれば、サブ行選択手段Snの第1導電型の第1のトランジスタのサブワード線SWLnに接続されるフィールド領域は、サブ行選択手段Snの前記第1導電型の第2トランジスタのフィールド領域と共有されるので、チップの低面積化が図れる。
【0033】
請求項4に記載の発明に係る半導体記憶装置は、少なくとも複数行に配設されたメモリセルMCn、MCn+1、MCn+2、MCn+3(nは整数)と、前記メモリセルMCn、MCn+1、MCn+2、MCn+3に各々接続されて、当該メモリセルを選択するためのサブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3と、前記サブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3が各々従属された一組のメインワード線(MWLn-1、MWLn)、(MWLn+1、MWLn+2)、(MWLn+1、MWLn+2)、(MWLn+3、MWLn+4)と、前記サブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3を選択するサブ行アドレス信号により活性化されるサブ行アドレス信号線ALn、ALn+1と、前記サブ行アドレス信号に基づいて、前記サブワード線(SWLn、SWLn+1)、(SWLn+2、SWLn+3)の中から1本のサブワード線を選択して、サブワード線を活性化するサブ行選択手段Sn、Sn+1、Sn+2、Sn+3と、を有し、前記サブ行選択手段Sn、Sn+1、Sn+2、Sn+3は、前記メインワード線MWLn-1が非活性、前記メインワード線MWLnが活性の時に、前記サブワード線Snを活性化し、前記サブワード線Snと少なくとも1本のサブ行アドレス信号線ALnとの間に設けられたトランスミッションゲートと、前記メインワード線MWLn-1が活性、前記メインワード線MWLnが非活性の時に、前記サブワード線Snを接地電位に引き下げて非活性化とし、ゲート電極がメインワード線MWLn-1に接続され、ドレイン電極がサブワード線SWLnに接続され、ソース電極が接地線に接続された第1導電型の第1トランジスタと、を有し、前記トランスミッションゲートは、ゲート電極がメインワード線MWL n に接続され、ソース電極がサブ行アドレス信号線AL n に接続され、ドレイン電極がサブワード線SWL n に接続された第1導電型の第2トランジスタと、ゲート電極がメインワード線MWL n-1 に接続され、ソース電極がサブ行アドレス信号線AL n に接続され、ドレイン電極がサブワード線SWL n に接続された第2導電型の第1トランジスタと、を有し、前記サブ行選択手段Snの前記第2導電型の第1のトランジスタの前記サブワード線SWLnに接続されるフィールド領域は、前記サブ行選択手段Sn+1の前記第2導電型の第のトランジスタのフィールド領域と共有されることを特徴とする。
【0034】
請求項4に記載の発明によれば、サブ行選択手段Snの第2導電型の第1のトランジスタのサブワード線SWLnに接続されるフィールド領域は、サブ行選択手段Sn+1の第2導電型の第2トランジスタのフィールド領域と共有されるので、チップの低面積化が図れる。
【0035】
請求項5に記載の発明に係る半導体記憶装置は、請求項1において、前記第2導電型の第1のトランジスタは、前記サブ行選択信号線と接続するソースのフィールド領域と、前記サブワード線と接続するドレインのフィールド領域と、2つの前記フィールド領域を電気的に分離するゲートと、を有し、前記サブ行選択手段Snと前記サブ行選択手段Sn+1の各々の第2導電型の第1トランジスタの前記サブ行選択信号線と接続するソースのフィールド領域を共有し、前記サブ行選択手段Sn+1の第2導電型の第1トランジスタは、前記サブ行選択手段Sn+2の第2導電型の第1トランジスタと絶縁領域を挟み分離されることを特徴とする。
【0036】
請求項5に記載の発明によれば、メモリセルの列方向の高さが狭い場合に、チップの低面積化が有効なレイアウトである。
【0037】
請求項6に記載の発明に係る半導体記憶装置は、請求項1において、前記第2導電型の第1のトランジスタは、前記サブ行選択信号線と接続するソースのフィールド領域と、前記ソースのフィールド領域と並列に配置される前記サブワード線と接続するドレインのフィールド領域と、2つのドレインの前記フィールド領域とソースのフィールド領域を電気的に分離するゲートと、を有し、前記サブ行選択手段毎に前記第2導電型の第1トランジスタは絶縁領域を挟み分離されることを特徴とする。
【0038】
請求項6に記載の発明によれば、サブ行選択手段毎に絶縁領域が設けられるので、メモリセルの列方向の高さが広い場合であっても、動作速度が速く、回路面積の小さいチップを提供できる。
【0039】
請求項7に記載の発明に係る半導体記憶装置は、請求項1、請求項5、請求項6のいずれかにおいて、前記サブ行選択手段Snの前記第導電型の第のトランジスタの前記サブワード線SWLnに接続されるフィールド領域は、前記サブ行選択手段Sn+1の前記第導電型の第トランジスタのフィールド領域と共有されることを特徴とする。
【0040】
請求項7に記載の発明によれば、サブ行選択手段Snの第導電型の第のトランジスタのサブワード線SWLnに接続されるフィールド領域は、サブ行選択手段Sn+1の第導電型の第トランジスタのフィールド領域と共有されるので、さらにチップの低面積化が図れる。
【0041】
請求項8に記載の発明に係る半導体記憶装置は、請求項1、請求項5〜請求項7のいずれかにおいて、サブ行選択手段Snの第1導電型の第1のトランジスタのサブワード線SWLnに接続されるフィールド領域は、サブ行選択手段Snの第1導電型の第2トランジスタのフィールド領域と共有されることを特徴とする。
【0042】
請求項8に記載の発明によれば、サブ行選択手段Snの第1導電型の第1のトランジスタのサブワード線SWLnに接続されるフィールド領域は、サブ行選択手段Snの前記第1導電型の第2トランジスタのフィールド領域と共有されるので、さらにチップの低面積化が図れる。
【0043】
請求項9に記載の発明に係る半導体記憶装置は、請求項1、請求項5〜請求項8のいずれかにおいて、前記サブ行選択手段Snの前記第2導電型の第1のトランジスタの前記サブワード線SWLnに接続されるフィールド領域は、前記サブ行選択手段Sn+1の前記第2導電型の第1のトランジスタのフィールド領域と共有されることを特徴とする。
【0044】
請求項9に記載の発明によれば、サブ行選択手段Snの第2導電型の第1のトランジスタのサブワード線SWLnに接続されるフィールド領域は、サブ行選択手段Sn+1の第2導電型の第1のトランジスタのフィールド領域と共有されるので、さらにチップの低面積化が図れる。
【0045】
請求項10に記載の発明に係る半導体記憶装置は、請求項2において、前記サブ行選択手段Sn+1の第導電型の第2トランジスタのフィールド領域は、前記サブ行選択手段Sn+2の前記第導電型の第2トランジスタのフィールド領域と前記メモリセルMCn+1と前記メモリセルMCn+2との境界領域にて分離され、前記サブ行選択手段の各前記第導電型の第2トランジスタのフィールド領域は、第導電型の接地電位のフィールド領域にて包囲して形成されることを特徴とする。
【0046】
請求項10に記載の発明によれば、フィールド領域がストッパーとして機能する。
【0047】
請求項11に記載の発明に係る半導体記憶装置は、半導体基板上に配設された第1の金属配線層と、前記第1の金属配線層の上層に絶縁層を介して配設される第2の金属配線層と、前記第2の金属配線層の上層に絶縁層を介して配設される第3の金属配線層と、を含む半導体記憶装置であって、メモリセル領域に形成される前記第2の金属配線層は、列方向に形成された前記メモリセルMCn、MCn+1、MCn+2、MCn+3に対して、前記メモリセルMCn+1、MCn+2との境界領域に位置して双方のメモリセルからの共有となる主電源電位配線層を含むことを特徴とする。
【0048】
請求項11に記載の発明によれば、メモリセルの第2の主電源電位配線と、メモリセルの第2の主電源電位配線は、共有する構成を取ることができる。このため、サブ行選択手段を行方向に横切るALB配線の本数を電流密度を低減させることなく減らすことができ、低面積化を実現することができる。特に本発明の構成のように各メモリセル毎にメインワード線を有する非常に行方向に第2の金属配線が密になるレイアウト配置を行った場合に、サブ行選択手段毎にサブ行アドレス信号線を2本しか設けない構成にすることで、上層の第3の金属配線層とフィールド領域を接続することが困難な状況を低面積のサブ行選択手段領域で実現することができる。
【0049】
請求項12に記載の発明に係る半導体記憶装置は、請求項11において、前記第2の金属配線層は、前記メモリセルMCnの配置領域に形成された第1の接地電位配線層と、前記メモリセルMCn+1の配置領域に形成された第2の接地電位配線層と、を有し、前記第3の金属配線層は、前記メモリセルMCn、MCn+1、MCn+2、MCn+3の行方向に沿って延在形成される第3の接地電位配線層を有し、前記第1、第2の接地電位配線層は、前記第3の接地電位配線層との交差部でコンタクトされることを特徴とする。
【0050】
請求項12に記載の発明によれば、サブ行アドレス信号線とトランジスタのフィールド領域を接続するための中間接続パターンの配置が容易になり、かつ大きく取れるため、中間接続パターンに複数のコンタクトを設けることができ、コンタクト抵抗を低減することができる。この結果、サブ行アドレス信号線の電位がトランジスタのフィールド領域へ伝達される時の抵抗成分が低減されるため、動作速度が向上する。
【0051】
請求項13に記載の発明に係る半導体記憶装置は、請求項12において、前記第2の金属配線層は、前記第1及び第2の接地電位配線層と接続されて、前記サブ行選択手段Snの配置領域に向けて、前記第3の接地電位配線層と交差する方向に延在形成された第4の接地電位配線層と、を有し、前記第4の接地電位配線層の幅は、前記第1又は第2の接地電位配線層の幅より小さいことを特徴とする。
【0052】
請求項13に記載の発明によれば、メモリセルに隣接する第3の接地電位配線の配線幅を狭くすることで、サブ行アドレス信号線の配置位置の自由度を上げることができる。これは、サブ行アドレス信号線とフィールド領域を接続するための中間接続パターンの配置位置に余裕ができるため、複数のコンタクトを設けることができる。この結果、サブワード線の電位に関する抵抗成分を減らすことが容易にでき、サブワード線の電位をすばやく立ち上げること、また立ち下げることが可能となり、半導体記憶装置の高速化が行える。
【0053】
請求項14に記載の発明に係る半導体記憶装置は、請求項13において、前記第3の金属配線層は、前記メモリセルMCn、MCn+1、MCn+2、MCn+3の行方向に沿って延在形成される第5の接地電位配線層を有し、前記第5の接地電位配線層は、前記第4の接地電位配線層との交差部でコンタクトされることを特徴とする。
【0054】
請求項14に記載の発明によれば、サブ行アドレス信号線とトランジスタのフィールド領域を接続するための中間接続パターンの配置が容易になり、かつ大きく取れるため、中間接続パターンに複数のコンタクトを設けることができ、コンタクト抵抗を低減することができる。この結果、サブ行アドレス信号線の電位がトランジスタのフィールド領域へ伝達される時の抵抗成分が低減されるため、動作速度が向上する。
【0055】
請求項15に記載の発明に係る半導体記憶装置は、複数列の一対のビット線と、複数のサブワード線と、前記複数列の一対のビット線と前記複数のサブワード線との各交差部に配設された複数の各メモリセルと、を含み、前記サブワード線を行方向で複数にブロック分割してなる複数のメモリセルアレイブロックと、前記メモリセルアレイブロック内の下方領域に形成されたラッチ回路と、前記ラッチ回路の下方に設けられ、前記複数列の一対のビット線をプリチャージするプリチャージ手段と、を有し、前記プリチャージ手段は、半導体基板上に配設された第1の金属配線層と、前記第1の金属配線層の上層に絶縁層を介して配設される第2の金属配線層と、前記第2の金属配線層の上層に絶縁層を介して配設される第3の金属配線層と、を含み、前記第3の金属配線層は、前記ビット線が延びる方向と交差する方向に延在形成することを特徴とする。
【0056】
請求項15に記載の発明によれば、プリチャージ手段の第3の金属配線層を横型に形成することで、従来のような縦方向に延びて間隔が広がるようなことはなく、占有領域を小さくて、チップの小型化、高集積化に寄与できる。また、縦配置に比して金属配線層を多数形成することができる。
【0057】
請求項16に記載の発明に係る半導体記憶装置は、請求項15において、前記プリチャージ手段は、前記第3の金属配線層の前記ビット線を形成する前記第1の金属配線層との交差部と対面する領域に、前記第1の金属配線層と前記第3の金属配線層とのコンタクト位置を有することを特徴とする。
【0058】
請求項16に記載の発明によれば、ビット線を構成する第3の金属配線層と第1の金属配線層とを接続するには、その交差部にてホールを形成してコンタクトを構成する。この時、第2の金属配線層等との接触によるショートを回避することができる。
【0059】
請求項17に記載の発明に係る半導体記憶装置は、請求項16において、前記第2の金属配線層は、複数の前記コンタクト位置の一群を囲む領域に亘って、厚さ方向に貫通し、平面略凹状の複数の凹部を設けたことを特徴とする。
【0060】
請求項17に記載の発明によれば、ビット線を構成する第3の金属配線層と第1の金属配線層とを接続するには、その交差部にてホールを形成してコンタクトを構成する。この時、第2の金属配線層等との接触によるショートを回避する必要があるが、本請求項では、この複数のコンタクト位置に凹部を設けているので、この凹部による空隙によって、不適切な接触を回避できる。
【0061】
請求項18に記載の発明に係る半導体記憶装置は、請求項17において、前記凹部は、プリチャージ手段の形成領域に交互に配置されることを特徴とする。
【0062】
請求項18に記載の発明によれば、凹部を凹状の形状として、交互に配置することによって、第2の金属配線層の空領域が斜めの形状になる。そして、物理的にICチップに歪みが加わると、太い金属配線層は割れやすくなるが、本例では、凹部を設けることで、歪みが押さえられ、物理的な圧力を緩和することができる。その結果、太い金属配線層をつくることができ、電流駆動能力の高い素子に十分対応できる配線を形成できる。
【0063】
このように、本例のプリチャージ手段に形成されるアルミ配線層の凹部により、物理的な圧力を緩和しながらも、他の金属層とのショートを回避し、かつ、充分な電流経路を確保できる点で優れている。
【0064】
請求項19に記載の発明に係る半導体記憶装置は、請求項18において、前記凹部は、相隣接する一方の前記凹部の一方の対向面と、他方の前記凹部の他方の対向面とが互いに対向する凹部対向側壁を有することを特徴とする。
【0065】
請求項19に記載の発明によれば、凹部対向側壁間の幅は、プリチャージ手段において、電流が流れる最も幅が短い所となるが、凹部が交互に配置され、かつ凹部対向側壁により限られたチップ面積の中で最大幅となるように列方向に経路を形成できる。これによって、プリチャージ手段における配線幅を十分に確保して、電流経路を形成できる。
【0066】
請求項20に記載の発明に係る半導体記憶装置は、請求項15〜請求項19のいずれかにおいて、各々の前記メモリセルアレイブロックは、該メモリセル部分の周囲に配置されるダミーメモリセルをさらに有し、前記ダミーメモリセルの形成領域に電源配線層が延在形成されることを特徴とするを特徴とする。
【0067】
請求項20に記載の発明によれば、ダミーメモリセル上に延長された電源配線層を設けたことに加えて、ダミーセル部からの電流供給経路と、上述の凹部の交互の配置位置による効果によって、ダミーメモリセル上の電源配線から大量の電流経路がないラッチ回路を通り、大電流を必要とするプリチャージ手段に向けて充分な電流経路を確保しながらも、他方、プリチャージ手段の電源配線幅を最大幅にして、充分な配線幅を確保できる。
【0068】
請求項21に記載の発明に係る半導体記憶装置は、複数列の一対のビット線と、複数のサブワード線と、前記複数列の一対のビット線と前記複数のサブワード線との各交差部に配設された複数のメモリセルと、を含み、前記サブワード線を行方向で複数にブロック分割してなる複数のメモリセルアレイブロックと、複数の前記メモリセルアレイブロックに亘って複数設けられたメインワード線であって、いずれかの前記メインワード線を活性とすることで、該メインワード線に従属する複数の前記サブワード線を選択可能とする複数のメインワード線と、複数の前記メモリセルアレイブロックに共用され、メイン行アドレス信号に基づいて、前記メインワード線を選択するメイン行選択手段と、を有し、前記メモリセルは、1導電型の第1のトランジスタと、前記第1導電型より基板電流の大きい第2導電型の第2のトランジスタと、を有し、前記メイン行選択手段は、前記第1導電型の第1のトランジスタに接続された第1導電型の第1領域と、前記第2導電型の第2のトランジスタと分離された第2導電型の第2領域と、を有することを特徴とする。
【0069】
請求項21に記載の発明によれば、第2導電型の方が基板電流が大きいので、第1領域と第2のトランジスタとは遮断され、メモリセルとメイン行選択手段との間の電流の流れを大幅に遮断できる。これによって、電位の変動に従い、大電流を必要とするメイン行選択手段の動作時に、メモリセルの電位を押し上げたり、引き下げたりして誤動作が生じる可能性を低減できる。
【0070】
また、本発明は、請求項22及び請求項23に示すように、上述の半導体記憶装置を含む半導体装置及び電子機器を構成することもできる。
【0071】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0072】
[第1の実施の形態]
(全体構成)
先ず、本発明の特徴的な構成であるサブ行選択デコーダ等に先立って、半導体記憶装置の全体構成について図1〜図3を用いて説明する。
【0073】
図2は、本例の半導体記憶装置のメモリセルアレイのブロック分割を示す概略説明図、図3は図2に示すメモリセルアレイブロックの中の2つを拡大して示す概略説明図である。
【0074】
本例の半導体記憶装置1は、図2に示すように、列方向でブロック分割して形成され、複数例えばブロック番号0〜15の16個のメモリセルアレイブロック10と、ブロック番号7・8のメモリセルアレイブロック10・10間に介在されるメイン行選択手段としてのメイン行選択デコーダ40と、各メモリセルアレイブロック10・10間に一対に配置されるサブ行選択手段としてのサブ行選択デコーダ群50・50と、図3に示すように、列冗長メモリセルアレイブロック20、メインワード線30、サブワード線32、ブロック選択手段としてのブロック選択デコーダ60、カラム選択デコーダ70、ブロック制御回路80、センスアンプ90、を含み構成される。
【0075】
メモリセルアレイブロック10には、図3に示すように、プリチャージされる複数例えば32列の一対のビット線BL・/BLと、512本のサブワード線32と、一対のビット線BL・/BLとサブワード線32との各交差部にてそれぞれに接続され、複数例えば512×32個配設される正規メモリセル12(以下、単に「メモリセル」と表記したものは、この「正規メモリセル」を意味する)と、正規メモリセル12のVDD側部位に配置される複数例えば8×64個の行冗長メモリセル13と、カラムゲート16と、ダミーメモリセル14等を含み構成される。尚、行冗長メモリセル13は、正規メモリセル12の横行に生じる不良メモリセルに対して代用される。
【0076】
ダミーメモリセル14は、メモリセルアレイブロック10の正規メモリセル12の群の外周部に亘って配置されており、電気的に接続されないパターンだけのメモリセルである。これにより、正規メモリセルの形成時において、メモリセルを詰めるだけ詰めた場合に、水準の合せこみの段階で形状が崩れるのを防止できる。即ち、ダミーメモリセル14の形状が崩れることによって、正規メモリセル12の形状が崩れるのを防止できる。
【0077】
列冗長メモリセルアレイブロック20は、各々のメモリセルアレイブロック10毎に配置され、正規メモリセル12の縦列に生じる不良メモリセルに対して代用される列冗長メモリセル22を含む。
【0078】
メインワード線30は、メモリセルアレイブロック10及び冗長メモリセルアレイブロック20に亘って複数本設けられ、いずれかが活性、非活性になることでサブワード線32を選択可能とするものである。尚、メインワード線30は16個のメモリセルアレイブロック10に共用される。また、本例では、行冗長メモリセル13に接続される冗長メインワード線30′、冗長サブワード線32′及び冗長ビット線BL・/BLも配置されている。
【0079】
メイン行選択デコーダ40は、メインワード線30に接続されて、複数のメモリセルアレイブロック10に共用される。また、メイン行選択デコーダ40には、メイン行アドレス信号が導通される複数のメイン行アドレス信号線36(図1参照)が接続される。また、図1に示すように、メイン行アドレス信号線36には、メイン行アドレスデコーダ100が接続される。そして、このメイン行アドレス信号線36を介して供給される上位のメイン行アドレス信号A8〜A11、A13〜A16に基づいて、1本のメインワード線30が活性化されて選択がなされる。
【0080】
一対のサブ行選択デコーダ群50は、図1に示すように、各々対となるように、サブデコーダ52を有し、このサブデコーダ52の対となる一方は、右側のメモリセルアレイブロック10のサブワード線32を選択し、他方は、左側のメモリセルアレイブロック10のサブワード線32を選択する。サブワード線を選択する場合、サブ行アドレス信号に基づいて、選択されたメインワード線30に従属するサブワード線32の中から1本のサブワード線32を選択する。サブワード線32は、各ブロック10毎に設けられたサブ行選択デコーダ50に接続されている。また、サブ行選択デコーダ50には、サブ行アドレス信号が導通される複数のサブ行アドレス信号線34が接続される。サブ行選択デコーダ50の詳細については後述する。
【0081】
ブロック選択デコーダ60は、16個のメモリセルアレイブロック10毎に設けられる。そして、ブロック選択アドレス信号A3〜A6のいずれか2つの信号と、サブワード線32を選択する下位のサブ行アドレス信号A12とが入力されるブロック選択信号線38を介して、ブロック選択アドレス信号A3〜A6に基づいて、いずれか一つのメモリセルアレイブロック10を選択する機能を有する。また、選択された一つのメモリセルアレイブロック10内のサブワード線32を選択するサブ行アドレス信号を出力する機能を有する。さらに、このブロック選択デコーダ60には被昇圧ラインVLINE1が接続されている。
【0082】
また、ブロック選択デコーダ60は、ブロック選択アドレス信号A3〜A6のいずれか2つの信号例えばA3・A5が入力されるナンドゲート回路にて構成されるのが好ましい。そして、サブ行選択デコーダ50とブロック選択デコーダ60との間には、サブ行アドレス信号により活性化されるサブ行アドレス信号線34が形成されている。
【0083】
さらに、ブロック選択デコーダ60は、図3に示すように、変換手段62をも含んで構成される。この変換手段62は、冗長メモリセル22を選択する冗長選択信号JSSに基づき、不良となった正規メモリセル12に代えて、列冗長メモリセルアレイブロック20の冗長メモリセル22を選択する機能を有する。
【0084】
また、上記2つの信号A3、A5が入力されると、ブロック選択デコーダ60は、論理「H」のブロック選択信号BSSを出力し、このブロック選択信号BSSは、ブロツク制御回路80を介してメモリセルアレイブロック10に入力される。
【0085】
ビット線対BL・/BLは、カラムゲート16を介して、信号データ線BLL,/BLLに接続されている。
【0086】
ビット線と共通データ線(差動増幅器へデータを伝達する信号線。複数のビット線が共有する)とを接続するカラムゲート16が接続されている。
【0087】
プリチャージ回路18は、ビット線BLの一端に一対のNchトランジスタを介して電源電位に接続しており、一対のNchトランジスタの各ゲート端子は電源電位に接続されている。尚、ビット線プリチャージ回路18をNchトランジスタで構成しているが、Pchトランジスタ、PchとNchを組み合わせたもの等で構成しても良い。
【0088】
カラム選択デコーダ70は、NANDゲート等にて構成され、カラム選択信号をカラムゲート16へ供給することでカラムゲート16を駆動する機能を有する。カラム選択デコーダ70には、ブロック選択信号BSSと列アドレス信号A0〜A2が入力され、1ブロック10内の例えば8組の一対のビット線BL・/BLを同時に選択する信号をカラムゲート16に出力する。すなわち、図3のように、1つのメモリセルアレイブロック10内は、同時に選択される8組のビット線対毎にカラム番号0〜7に8分割されている。
【0089】
ブロック選択信号BSSは、ブロック選択デコーダ60にて生成され、ブロック制御回路80を経由してカラム選択デコーダ70に入力される。また、列冗長メモリセルアレイブロック20の冗長メモリセル22を選択する冗長選択信号JSSは、ブロック選択デコーダ60を介して冗長カラムゲート24に入力されることで、冗長カラムゲート24を駆動して冗長ビット線BL・/BLの選択がなされる。尚、列冗長メモリセル22を選択するのに、行方向でのメインワード線30の選択は上記同様アドレス信号に基づいて行う。
【0090】
信号データ線BLL・/BLLは、センスアンプ90を介して、リードバス92及びライトバス94に接続されている。
【0091】
このように、1ブロック内の1本のサブワード線32が、ブロックアドレス信号A3〜A6、メイン及びサブの行アドレス信号A8〜A16に基づいて活性化され、1ブロック内の8組の一対のビット線BL,/BLが、ブロックアドレス信号A3〜A6及び列アドレス信号A0〜A2にて選択されることで、行方向の8つのメモリセル10に対して同時にデータを読み書きすることができる。
【0092】
図1に示すように、本例で示す一つのサブワード線32を選択する場合、メイン行アドレスデコーダ100の出力信号を伝達するメイン行アドレス信号線36によりメイン行選択デコーダ40が所定のメインワード線30を活性化させる。そして、メインワード線30と、ブロック選択デコーダ60に接続されるサブ行アドレス信号線34により、サブ行選択デコーダ群50の内の一つのサブデコーダ52がサブワード線32を活性化させる。
【0093】
(サブ行選択デコーダ群、メイン行選択デコーダについて)
次に、サブ行選択デコーダ50、メイン行選択デコーダ40について、図4を用いて説明する。図4は、図3の半導体記憶装置の一部を拡大したブロック図である。
【0094】
同図において、プリチャージ手段としてのプリチャージ回路18、互いに相補なビット線BL・/BL、メインワード線30、サブワード線32、メイン行選択デコーダ40、サブ行選択デコーダ群50、等が構成されている。
【0095】
図2、図3示されたメイン行選択デコーダ40は、図4に示すように、メインワード線30(MWL)、(/MWL)に接続され、選択するメモリセル12が従属されるメインワード線30(MWL)の電位を「H」に設定し、メインワード線30(/MWL)の電位を「L」に設定する機能を有する。
【0096】
したがって、メインワード線30(MWL)の電位は、メモリセル12を選択する場合は、「H」(活性化)であり、選択しない場合は、「L」(非活性化)となる。また、メインワード線30(/MWL)の電位は、メモリセル12を選択する場合は、「L」(活性化)であり、選択しない場合は、「H」(非活性化)となる。
【0097】
また、図2、図3に示されたサブ行選択デコーダ群50は、図4に示すように、複数のサブデコーダ52を含んで構成される。
【0098】
サブデコーダ52は、メイン行選択デコーダ40の選択時に、メインワード線30(MWL)、(/MWL)と少なくとも1本のサブワード線32との間に配設され、サブ行アドレス信号線34のサブ行アドレス信号に基づいて、1本のサブワード線32を活性化し、プリチャージされた一対のビット線BL・/BLの電位「H」に等しい電位「H」に設定する機能を有する。
【0099】
(サブデコーダについて)
図5は、サブデコーダ群の一部を抜粋した回路図である。メモリセル12をMnとしたときに、列方向に配置される他のメモリセル12は、各々Mn+1、Mn+2、Mn+3、・・となる。サブデコーダ52は、メモリセル12毎に一つずつ設けられており、メモリセル12(Mn)に対応するサブデコーダ52をSnとしたときに、列方向に配置される他のサブデコーダ52は、各々Sn+1、Sn+2、Sn+3、・・となる。
【0100】
サブデコーダ52は、メインワード線30とサブ行アドレス信号線34との入力により、サブワード線32を活性、非活性に切換る機能を有し、サブワード線32を活性化する第1のスイッチとしてのトランスミッションゲート56と、サブワード線32を非活性化して接地電位にする第2のスイッチとしてのスイッチング素子例えばNchトランジスタ55(第1のNchトランジスタ)と、を含み構成される。
【0101】
尚、該スイッチング素子としては、サブワード線を接地電位にする場合ではNchトランジスタを使用するのが適当であるが、Pchトランジスタやバイポーラトランジスタ等の素子でも良い。図5ではNchトランジスタを使用した例を示してある。
【0102】
Nchトランジスタ55は、接地線とサブワード線32との間に配設され、メインワード線30(/MWL)の非選択時「H」に、サブワード線32の電位を接地電位に引き下げて「L」レベルにするディスチャージ用トランジスタである。このため、Nchトランンジスタ55の制御端子であるゲート電極は、メインワード線30(/MWL)に接続されている。
【0103】
トランスミッションゲート56は、サブワード線32とサブ行アドレス信号線34との間に設けられ、第1の制御端子(ゲート)がメインワード線30(MWL)に接続され、第2の制御端子(ゲート)がNchトランジスタ55のゲート電極とメインワード線30(/MWL)とに各々接続され、サブワード線32とサブ行アドレス信号線34との間の導通を制御する機能を有し、第2導電型のトランジスタであるPチャネル(以下、「Pch」という)トランジスタ24と、第1導電型のトランジスタであるNチャネル(以下、「Nch」という)トランジスタ25(第2のNchトランジスタ)とからなる。
【0104】
トランスミッションゲート56のソースには、サブ行アドレス信号線34が接続され、ドレインにはサブワード線32が接続される。Nchトランジスタ55のドレインには、サブワード線32が接続され、ソースには第1の電源電位である接地電位が接続される。
【0105】
次に、サブデコーダ52の各トランジスタのゲート制御信号について示す。各サブデコーダ52には、各々一本のメインワード線30が配置されており、サブデコーダSnに対してメインワード線30をMWLnとした時、列方向に配置される各々のサブデコーダ52に対応するメインワード線30は、各々MWLn+1、MWLn+2、MWLn+3となる。
【0106】
このメインワード線30の電位は、メインワード線30(MWLn+1)とメインワード線30(MWn+2)とは、正半の関係にある。同様に、メインワード線30(MWLn−1)と(MWLn)、(MWLn+3)と(MWLn+4)も同様の関係となる。
【0107】
また、メインワード線30(MWLn)に対して(n:偶数)が負荷されるメインワード線群は、256本中一本のみが活性化され、サブデコーダ52を構成するNchトランジスタ57のゲートを制御する。
【0108】
メインワード線30(MWLn)に対して(n:奇数)が負荷されるメインワード線群は、256本中一本のみが非活性化され、サブデコーダ52を構成するPchトランジスタ58とNchトランジスタ55のゲートを制御する構成を取る。
【0109】
サブデコーダ52(Sn)とサブデコーダ52(Sn+1)は、サブ行アドレス信号線34を入力し、サブデコーダ52(Sn+2)とサブデコーダ52(Sn+3)は、サブ行アドレス信号線34を入力する。各サブ行アドレス信号線34の電位は4本中一本のみが活性化される。
【0110】
サブ行アドレス信号の電位をサブワード線32へ転送するトランスミッションゲート56の各々のゲート制御は、Pchトランジスタ58のゲートに、上述の負の関係にある電位がメインワード線30(/MWL)から供給された場合、Nchトランジスタ57のゲートには、隣接する他のメインワード線(MWL)から正の電位が供給される。この結果、各サブ行アドレス信号線34を共有するサブデコーダ2は、(Sn)と(Sn+1)、(Sn+2)と(Sn+3)の関係となる。同様に、メインワード線30(MWL)(/MWL)を共有するサブデコーダ52は、(Sn−1)と(Sn)、(Sn+1)と(Sn+2)の関係となる。隣接するメモリセル12(MC)を選択する一対のサブデコーダ52の他方の場合、メインワード線30(MWL)(/MWL)は共通となり、サブ行アドレス信号線34cと34dを入力する構成となる。
【0111】
(動作)
ここで、サブデコーダ52(Sn+1)に接続されるサブワード線32を活性化させる場合の各信号線の電位状態を示す。
【0112】
メインワード線30(MWLn+1)が”L”となり、正半の関係にあるメインワード線30(MWLn+2)は”H”となる。この結果、メインワード線30の電位関係から(MWLn−1)と(MWLn+3)は”H”となり、(MWLn)及び(MWLn+4)は”L”となる。
【0113】
ここで、サブワード線32のトランスミッションゲート56が導通するサブデコーダ52は、(Sn+1)と(Sn+2)となる。
【0114】
サブ行アドレス信号は、上述のように4本中1本のみ活性化されるため、サブ行アドレス信号線34を活性化することでサブデコーダ52(Sn+1)に接続されるサブワード線32(SWL)を活性化させることができる。
【0115】
従って、次に、上述した構成を有するメモリの動作について図5を用いて説明する。
【0116】
メインワード線30(MWLn)が非選択時で「L」、メインワード線30(/MWLn−1)が非選択時で「H」になると、トランスミッションゲート56がオフ、Nchトランジスタ55がオンするので、Nchトランジスタ55によりサブワード線32は「L」レベルに引き下げされ、非選択状態となる。
【0117】
メインワード線30(MWLn)が選択時で「H」、メインワード線30(/MWLn−1)が選択時で「L」になると、トランスミッションゲート56はオンになり、サブワード線32にサブ行アドレス信号線34のアドレス信号が伝達され、Nchトランジスタ55は、オフする。この時、サブワード線32は、Nchトランジスタ55がオフになるので、接地電位にならず、サブ行アドレス信号線34の信号がサブワード線32の信号となる。したがって、サブ行アドレス信号線34の信号が「H」であればサブワード線32も「H」になり、「L」では非選択状態「L」になる。
【0118】
そして、ビット線BL・/BLはプリチャージ回路18によって「H」にチャージされ、メモリセル12が選択される。
【0119】
(レイアウト)
次に、サブデコーダのレイアウト配置を図に示す。図では、信号配線の接続を明確にするためにメインワード線の一部を省略している。以下、サブデコーダのレイアウト構成を示すためにSnを用いて詳細を説明する。
【0120】
Pchトランジスタ58は、ブロック選択信号を接続するソースを形成するフィールド領域120と、サブワード線32が接続されるドレインを形成するフィールド領域124と、ポリシリコンで構成されるゲート122からなる。
【0121】
Nchトランジスタ57は、ブロック選択信号を接続するソースを形成するフィールド領域130と、サブワード線が接続されるドレインを形成するフィールド領域134と、ポリシリコンで構成されるゲート132からなる。
【0122】
Nchトランジスタ55は、サブワード線32を接続するソースを形成するフィールド領域134と、接地電位が供給されるドレインを形成するフィールド領域138と、ポリシリコンで構成されるゲート136からなる。
【0123】
サブワード線32は、トランスミッションゲート56のドレインのフィールド領域124から第三の金属配線(以下、ALA配線)116と接続され、ポリシリコンで構成されるサブワード線32に接続される。
【0124】
次に、サブデコーダSnとSn+1を用いて各制御信号の接続とフィールド領域の共有について示す。
【0125】
ここで、サブデコーダSnとSn+1のPchトランジスタは、ソースのフィールド領域120を共有する構成が取られ、Nchトランジスタ55も同様に、サブデコーダSn−1とSとでソースのフィールド領域138を共有し、サブデコーダSn+1とSn+2とでソースのフィールド領域162を共有する構成を取る。Nchトランジスタ57も同様に、サブデコーダSとSn+1とでソースのフィールド領域130を共有する構成を取る。
【0126】
ソースへのブロック選択信号電位の供給は、列方向に配置される第1の金属配線(以下、ALC配線)3a、3bから、ALA配線116を介して行われる。Nchトランジスタ55とNchトランジスタ57は、サブワード線32と接続されるドレインのフィールド領域134を共有する構成が取られる。
【0127】
Nchトランジスタ55のソースへの接地電位の供給は、列方向に配置されるALC配線118により行われる。サブデコーダSnを構成するPchトランジスタ58のゲート122と第2のNchトランジスタ55のゲート136は、行方向に配置され、第2の金属配線(以下、ALB配線)38bで構成されるMWLn−1と接続される。
【0128】
また、第1のNchトランジスタ57のゲート132は、行方向に配置され、ALB配線で構成されるMWLnと接続される。隣接するサブデコーダSn+1は、サブデコーダSnと同様の配置が行われるが、サブデコーダSn+1を構成するPchトランジスタ58n+1のゲート140と第2のNchトランジスタ55n+1のゲート160は、ALB配線で構成されるMWLn+1と接続され、第1のNchトランジスタ57n+1のゲート150は、ALB配線で構成されるMWLn+2と接続される。サブデコーダSn+1における接地電位のソースのフィールド領域162は、隣接するサブデコーダSn+2の接地電位のソースのフィールド領域と共有される。
【0129】
以上のように本実施の形態によれば、以下の効果を有する。
【0130】
(1)隣接するサブデコーダのサブ行アドレス信号を接続するフィールド領域を共有させることができる。Nchトランジスタのフィールド領域面積を2平方ミクロンとし、Pchトランジスタのフィールド領域面積を4平方ミクロンとし、単位面積当たりの拡散容量を0.66fFとしたとき、本発明で用いたブロック選択信号をサブデコーダに対して2本用いる方式では253.44fFとなる。これは、従来のサブ行アドレス信号をサブデコーダに対して4本用いた場合と同値である。この結果、従来のものとサブ行アドレス信号線の拡散容量を同じくして、さらにサブ行アドレス信号線の本数を減少させることができる。この結果、サブデコーダの面積を低減させることができるほか、ブロック選択デコーダの占有する面積を低減でき、チップレベルの低面積化が実現できる。SRAMの大容量化に伴ないサブデコーダ数が増加すれば、これに伴なうブロック選択信号デコーダと共に低面積化の効果が顕著になることは言うまでもない。
【0131】
(2)隣接するサブデコーダの接地電位を接続するフィールド領域を共有させることができる。この場合、各サブデコーダに独立した接地電位を接続するフィールド領域を有する場合に対して、拡散容量を2分の1にすることができる。本発明の構成ではメモリセルアレイブロック毎に選択されるサブワード線は1本のみであり、接地電位と接続されるフィールド領域を共有化しても電荷が集中することはない。
【0132】
(3)本例で示すサブワード線選択方式及びレイアウト配置を用いることで、Nchトランジスタはフィールド領域間に絶縁領域を設けることなく、列方向に連続して配置することが可能となる。本例で示すサブデコーダの素子構成は、一つのサブデコーダに1つのPchトランジスタと2つのNchトランジスタを有するものであるため、Nch側のトランジスタ領域の低面積化がチップレベルの低面積化に大きく貢献することは明らかである。
【0133】
[第2の実施の形態]
次に、本発明に係る第2の実施の形態について、図7に基づいて説明する。尚、前記第1の実施の形態と実質的に同様の構成要素に関しては説明を省略し、異なる部分について述べる。図7は、半導体記憶装置のサブデコーダのレイアウト配置を示す平面図である。
【0134】
図6に示すサブデコーダのレイアウトは、メモリセルの列方向の高さが狭い場合に有効なレイアウトと言える。しかし、近年のSRAMは低電圧動作が求められるため、従来の高抵抗負荷素子と4つのトランジスタを用いたメモリセルに比して、低電圧における動作領域の広い6つのトランジスタを用いたメモリセルが使用されることがある。
【0135】
この場合、メモリセルの列方向の高さは、図6に示すものより広くなる。このため、図6で示すNchトランジスタのフィールド領域を広げる必要性が生じ、結果として拡散容量が増加し、動作速度の遅延や、負荷の大きいブロック選択信号を駆動する回路面積の増大が懸念される。この問題を解決するためのサブデコーダのレイアウトを図7に示す。なお、図6と共通する構成の説明は割愛した。
【0136】
以下、サブデコーダSn、Sn+1、Sn+2、Sn+3、・・・の関係を示す。Pchトランジスタ58は、各サブデコーダ毎に絶縁領域128により電気的に分離されている。
【0137】
各々のPchトランジスタ58を形成するフィールド領域は、ブロック選択信号が接続されるソースのフィールド領域18に対して、サブワード線32と接続されるドレインのフィールド領域18がゲート182を鋏んで並列に形成される。二つのフィールド領域180は、ALA配線176で接続され、サブワード線32に接続される。
【0138】
また、Pchトランジスタ58のゲート182は、ソースのフィールド領域18の上下に行方向に各々配置され、かつ、同電位が供給される。第2のNchトランジスタ55と第1のNchトランジスタ57は、サブワード線32と電気的に接続されるドレインのフィールド領域190を共有し、さらにサブデコーダSnに対して隣接するサブデコーダSn+1の第1のNchトランジスタ57のソースのフィールド領域192を共有する構成を取る。これに対し、サブデコーダSn+1とサブデコーダSn+2では、Nchトランジスタ57間をウエルに電位を供給する第2導電型であるP型のフィールド領域200をはさみ、分離させている。
【0139】
P型のフィールド領域200は、連続するサブデコーダSnとSn+1の全てのNchトランジスタと、図示しない右方向に線対称に配置されるサブデコーダ対の他方のNchトランジスタを含み、環状に配置される(図8参照)。これにより、P型のフィールド領域200がストッパーとして機能する。尚、P型フィールド領域200は、上下に位置するサブデコーダともその領域を共有し、連続的に配置される。
【0140】
第2のNchトランジスタ55に接続される接地電位は、各サブデコーダ毎にフィールド領域が独立して設けられており、行方向に配置されるALB配線で構成される接地電位配線174から供給される。
【0141】
メモリセル12(MC)を形成するウエルに対しては、サブデコーダとメモリセルに隣接する領域に電位を供給するフィールド領域を設けている。メモリセルを構成するNchのトランジスタ領域に対して接地電位を供給するフィールド領域は、サブデコーダSn+1とSn+2の間に第2導電型であるN型のフィールド領域172である。
【0142】
メモリセル12を構成するPchのトランジスタ領域に対して第2の電源電位である主電源電位を供給するフィールド領域は、サブデコーダSnとSn+1の間に第1導電型であるP型のフィールド領域170である。また、メモリセルとサブデコーダ間には、製造上パターンの疎密から生じるポリシリコンの細りを緩和するためのダミーポリシリコン173が各サブデコーダ毎に設けられる。
【0143】
このように、隣接する2つのサブデコーダに対して2つのメインワード線と、一つのサブ行アドレス信号線を設けることで、隣接するサブデコーダのサブ行アドレス信号を接続するフィールド領域を共有させることができる。この結果、サブ行アドレス信号線の拡散容量を減らすことなくサブ行アドレス信号線の本数を低減することができるため、低面積化を実現できる。また、サブデコーダを構成する2つのNchトランジスタを構成するフィールド領域の一部を共有化し、さらに上下に隣接するサブデコーダと分離領域を設けずに連続して配置することができるため、低面積化を実現できる。
【0144】
また、サブデコーダを構成するPchトランジスタを並列に配置することで、サブデコーダの横方向の面積を縮小することができる。
【0145】
[第3の実施の形態]
次に、本発明に係る第3の実施の形態について、図9に基づいて説明する。尚、前記第1の実施の形態と実質的に同様の構成要素に関しては説明を省略し、異なる部分について述べる。図9は、半導体記憶装置の第3の実施の形態の概略を示すブロック図である。
【0146】
次に、第2の実施の形態で用いたレイアウト構成におけるALB配線位置について図9に示す。図9においてはALB配線とALC配線の接続位置を明確に示すため、一部の下層配線及びコンタクト、フィールド領域を割愛した。
【0147】
メモリセルMCn+1を構成するALB配線は、行方向に配置されるメインワード線MWLn+1と、MWLn+1に平行して配置され第3の接地電位配線210aと、MWLn+1に対して第3の接地電位配線210aと逆方向に平行に配置される第2の主電源電位配線212aからなる。
【0148】
隣接するメモリセルMCn+2に配置されるALB配線は、同様に、第3の接地電位配線210bとメインワード線MWLn+2と第1の主電源配線212aであるが、2つのメモリセルは隣接するメモリセルに対して線対称になる構成が取られる。この結果、メモリセルMCn+1の第2の主電源電位配線212aと、MCn+2の第2の主電源電位配線212aは、共有する構成を取ることができる。
【0149】
また、メモリセルMCn+1に対してMCnは、第3の接地電位配線210aが隣接する構成となる。サブデコーダ領域におけるALC配線の配置は全て列方向に平行に配置され、最もメモリセルに近い位置に配置される第1の接地電位配線21cと、これに隣接する第1の主電源電位配線21bと、これに隣接するサブ行アドレス信号線34aと、これに隣接する第2の接地電位配線21dと、これに隣接するサブ行アドレス信号線34bからなる。
【0150】
メモリセルMCn+1における第3の接地電位配線210aは隣接するMCnの第3の接地電位配線210aとサブデコーダ領域で接続され、第1の接地電位配線210cへ複数のコンタクト216を介して接続される。
【0151】
また、ALB配線で構成される第3の接地電位配線210aは行方向に延長され、かつサブデコーダSnとSn+1と共有する形で配線される接地電位配線210aとして配置される。また、接地電位配線210aは、第2の接地電位配線210dとの交点においてコンタクト216を介して接続される。
【0152】
メモリセルMCn+1とMCn+2において共有される第2の主電源電位配線212aは、サブデコーダ領域において行方向に延長されて配置され、第1の主電源電位配線21bと接続される。
【0153】
また、メモリセルMCn+2における第3の接地電位配線210は、隣接するMCn+3に配置される第3の接地電位配線210とサブデコーダ領域で接続され、複数のコンタクト216を介して、第1の接地電位配線210cと接続される。第3の接地電位配線210は、第3の接地電位配線210aと同様に、サブデコーダSn+2とSn+3に共有される形で行方向に延長されて配置されるが、第2の接地電位配線210dのみと接続される接地電位配線210として配置される。
【0154】
メインワード線MWLn+1は、サブデコーダSn+1とSn+2のPchトランジスタのゲート電位であり、図示していないがALA配線を介してゲートに接続される。また、メインワード線MWLn+1は、第2のNchトランジスタ55のゲート電位として、ALA配線を介して同ゲートに接続される。
【0155】
メインワード線MWLn+2は、サブデコーダSn+1とSn+2における第1のNchトランジスタ57のゲート電位であり、ALA配線を介して同ゲートに接続される。サブ行アドレス信号線34a及び3bは、各々のトランジスタのフィールド領域へ電位を供給するためにALBで構成される中間接続パターン214、218を介する構成を取る。
【0156】
図9から明らかなように、ALB配線は、ALB配線で構成される中間接続パターン214を回避するために、微妙な屈曲パターンにより形成されている。また、接地電位配線210は、ALC配線で構成される第2の接地電位配線210dのみと接続される構成となっている。これは、サブ行アドレス信号線34bをトランジスタのフィールド領域上に接続させるためのALB配線で構成される中間接続パターン218を回避するためである。
【0157】
Nchのトランジスタ領域には、ALB配線で構成された第1のNchトランジスタに接地電位を供給するための接地電位配線174が配置されているため、Pchのトランジスタ領域上で用いた、中間接続パターンを回避するための屈曲パターンを形成することが困難となる。このため、サブデコーダ上に延長された接地電位配線210は第2の接地電位配線210dとの交点で、その配線を終了させる構成が取られている。
【0158】
次に、各接地電位配線の太さについて示す。ここでは便宜上ALB配線及びALC配線の高さを1.0ミクロンとし、各々の単位面積当たりの電流密度を1ミリアンペアとする。ALB配線で構成される第3の接地電位配線210a及び210の配線幅Aを1.0ミクロンとしたとき、ALC配線で構成され第1の接地電位配線210cの配線幅Cを0.5ミクロン、ALB配線で構成されサブデコーダ領域上に延長して配置された接地電位配線210aの配線幅Bを0.5ミクロンとすることが可能となる。
【0159】
このように、メモリセルに隣接する第の接地電位配線210cの配線幅Cを狭くすることで、サブ行アドレス信号線aの配置位置の自由度を上げることができる。これは、ブロック選択信号線とフィールド領域を接続するための中間接続パターン214の配置位置に余裕ができるため、複数のコンタクトを設けることができる。この結果、サブワード線の電位に関する抵抗成分を減らすことが容易にでき、サブワード線の電位をすばやく立ち上げること、また立ち下げることが可能となり、半導体記憶装置の高速化が行える。
【0160】
次に、接地電位配線210dの配線幅Dであるが、これはサブワード線を活性化させることで生じる接地電位配線210a又は210に流れる電流量か、サブワード線の電位を接地電位に接続した場合に生じる電流量かのいずれか大きい方にあわせた配線幅を設定すればよい。
【0161】
これは、上述のように、ワード線の立ち上がりと立ち下がりのそれぞれに生じるため、動作タイミングが異なるため、双方の電流量を加算した電源配線幅を設定する必要が無いからである。
【0162】
以上のように本実施の形態によれば、サブデコーダ領域を行方向に横切るALB配線の本数を電流密度を低減させることなく減らすことができ、低面積化を実現することができる。特に本発明の構成のように各メモリセル毎にメインワード線を有する非常に行方向にALB配線が密になるレイアウト配置を行った場合に、サブデコーダ毎にブロック選択信号線を2本しか設けない構成にすることで、上層のALC配線とフィールド領域を接続することが困難な状況を低面積のサブデコーダ領域で実現することができる。
【0163】
また、ブロック選択信号線とトランジスタのフィールド領域を接続するための中間接続パターンの配置が容易になり、かつ大きく取れるため、中間接続パターンに複数のコンタクトを設けることができ、コンタクト抵抗を低減することができる。この結果、ブロック選択信号線の電位がトランジスタのフィールド領域へ伝達される時の抵抗成分が低減されるため、動作速度が向上する。
【0164】
さらに、メモリセル毎に設けられた第2の金属配線の接地電位配線をサブデコーダ領域上で接続し、さらに第1の金属配線の第1の接地電位配線と接続することで、サブデコーダ領域における第2の金属配線の本数を低減させる。この結果、サブ行アドレス信号線とサブデコーダのフィールド領域との接続を容易に行うことができるほか、中間配線パターンにおけるコンタクトを複数設けることが可能となり、動作速度が向上される。また、配線密度が低減されることで、低面積化が実現できる。
【0165】
また、サブデコーダ領域に複数の第3の金属線で構成される接地電位配線を設けることで、電流密度を低減させることなく第1の接地電位配線の配線幅を低減することができ、容易なレイアウトが可能となる。
【0166】
[第4の実施の形態]
次に、本発明に係る第4の実施の形態について、図10〜図13に基づいて説明する。尚、前記第1の実施の形態と実質的に同様の構成要素に関しては説明を省略し、異なる部分について述べる。図10は、半導体記憶装置の第4の実施の形態の概略を示す概略図である。
【0167】
本例の半導体記憶装置220は、図10に示すように、メモリセル部222、ダミーセル部224、ラッチ部226、プリチャージ部230を有する。即ち、第1の実施の形態における図3のメモリセルアレイブロック100の下部領域と同様の構成部分を示している。つまり、この領域のレイアウトを示している。
【0168】
ラッチ226部は、複数のスリット状の電流供給経路Fを形成するための経路形成部227が設けられている。
【0169】
ダミーセル部224には、Vdd配線パターン(ALB)225がVdd源より延在形成されている。
【0170】
プリチャージ部230には、図10に示すように、複数の凹部232a〜232dが交互に格子状(千鳥状)に配置されている。より詳細には、この凹部232aは、平面略コ字状に形成されて、例えば隣接する凹部232aと凹部232bとの対向する対向領域は、特定の間隔をおいてテーパ面が形成される。このテーパ面の幅Lは、プリチャージ部230において、電流が流れる最もアルミの幅が短い所となるが、凹部232が交互に配置され、かつテーパ面により限られたチップ面積の中で最大幅となるように列方向に経路Yを形成できる。これによって、プリチャージ部230におけるVddの配線幅を十分に確保して、電流経路Yを形成できる。
【0171】
ここで、凹部232とビット線BLとの関係について説明する前に、この領域での半導体記憶装置の断面構造(多層金属配線構造)について、その基本的な原理を示した図13に示す概略図を用いて説明する。
【0172】
図13に示すように、半導体基板(トランジスタ)の上層には、絶縁層を介して第1の金属配線層(ALA)250が設けられ、この第1の金属配線層(ALA)250の上層には、絶縁層を介して第2の金属配線層(ALB)252が設けられ、この第2の金属配線層(ALB)252の上層には、絶縁層を介して第3の金属配線層(ALC)254が設けられる。これらの各金属は例えばアルミ等を用いることが好ましい。そして、本例では、例えば第2の金属配線層(ALB)252は、Vdd電源配線パターンに使用され、第3の金属配線層(ALC)254は、ビット線BLに使用される。
【0173】
このような多層金属配線構造において、各層を電気的に接続してコンタクトを得るための各層の繋ぎ方のパターンには、図13に示すように、例えばO領域(第3の金属配線層(ALC)254と第2の金属配線層(ALB)252との接続)、P領域(第3の金属配線層(ALC)254とトランジスタのフィールド領域との接続)、Q領域(第3の金属配線層(ALC)254と第1の金属配線層(ALA)250との接続)、R領域(第2の金属配線層(ALB)252とトランジスタのフィールド領域との接続)等のパターンを挙げることができる。
【0174】
このうち、Q領域では、第2の金属配線層(ALB)252との接触によるショートを回避するために第2の金属配線層(ALB)252に空隙(中間接続パターン)が設けられる。R領域では、第1の金属配線層(ALA)250との接触によるショートを回避するために第1の金属配線層(ALA)250に空隙が設けられる。P領域では、第2の金属配線層(ALB)252との接触によるショートを回避するために第2の金属配線層(ALB)252に空隙が設けられ、かつ、第1の金属配線層(ALA)250との接触によるショートを回避するために第1の金属配線層(ALA)250にも空隙が設けられる。
【0175】
上記のような断面構造を踏まえた上で、以下に、プリチャージ部230の特徴的な構成の詳細及び凹部232とビット線BLとの関係について、図11及び図12を用いて説明する
図11において、プリチャージ部230は、ラッチ部226の下方に形成される。即ち、通常、プリチャージ部はメモリセルアレイの上部領域に配設されるが、メモリマクロと称される1チップの中にメモリ回路を含む多数の各種回路を混載することで1チップに多機能を持たせた回路を形成しようとする場合に、外部インターフェース回路とのデータ及び信号経路を確保するために、プリチャージ部230をメモリセルアレイの下部領域に配置している。
【0176】
ここで、プリチャージ部230には、かなりの大電流が流れるため、下層の配線層の電気的な影響を回避するために、下層の各領域を跨ぐ必要がある。
【0177】
このように、プリチャージ部230をこの領域に配置することによって、外部インターフェース回路との接続が可能となり、メモリマクロと称する1チップの中に組込むことができる。
【0178】
図12において、プリチャージ部230は、第1の金属配線層(ALA)250は、横型、即ち、ビット線BLと交差する方向に延在形成されるような配置構造を採っている。このように、プリチャージ部230を横型に形成することで、従来のような縦方向に延びて間隔が広がるようなことはなく、占有領域を小さくて、チップの小型化、高集積化に寄与できる。また、縦配置に比して金属配線層を多数形成することができる。
【0179】
また、図11及び図12に示すように、ビット線BLを構成する第3の金属配線層(ALC)254と第1の金属配線層(ALA)250とを接続、あるいは第3の金属配線層(ALC)254とトランジスタ240のフィールド領域242とを接続するには、その交差部にてホールを形成してコンタクト234を構成する。この時、上述のように、第2の金属配線層(ALB)252等との接触によるショートを回避する必要があるが、本例では、この複数のコンタクト234位置に凹部232を設けているので、この凹部232による空隙によって、不適切な接触を回避できる。
【0180】
さらに、ダミーセル部234上に延長されたVdd配線225を設けたことに加えて、上述のラッチ部226のダミーセル部234からの電流供給経路Fと、上述の凹部232の交互の配置位置による効果によって、ダミーセル部234上のVdd配線225から大量の電流経路がないラッチ部226を通り、大電流を必要とするプリチャージ部230に向けて充分な電流経路を確保しながらも、他方、プリチャージ部230のVddの配線幅Lを最大幅にして、充分なVdd配線幅を確保できる。
【0181】
また、ビット線BLとプリチャージ部230のフィールド領域242とのコンタクトの形態によって、幅Lが一義的に決まるが、幅Lが最大となるようなコンタクトの形態を採用している。
【0182】
さらに、凹部232を凹状の形状として、千鳥状に配置することによって、第2の金属配線層(ALB)252の空領域が斜めの形状になる。そして、物理的にICチップに歪みが加わると、太い金属配線層は割れやすくなるが、本例では、凹部232を設けることで、歪みが押さえられ、物理的な圧力を緩和することができる。その結果、太い金属配線層(アルミ層、幅)をつくることができ、電流駆動能力の高い素子に十分対応できる配線を形成できる。
【0183】
ここで、例えば凹部を平面格子状に配置することが考えられるが、このような場合には、物理的なストレスを解消させるもののプリチャージ回路を構成するアルミ配線層を多数配置することができない。また、充分な電流を確保するための電流経路も確保できない。さらに、単に格子状に形成すると、抵抗等の計算が大変になる。
【0184】
これに対し、本例のプリチャージ回路に形成されるアルミ配線層の凹部は、上述のような形状的特徴を備えているので、物理的な圧力を緩和しながらも、他の金属層とのショートを回避し、かつ、充分な電流経路を確保できる点で優れている。
【0185】
[第5の実施の形態]
次に、本発明に係る第5の実施の形態について、図14〜図15に基づいて説明する。尚、前記第1の実施の形態と実質的に同様の構成要素に関しては説明を省略し、異なる部分について述べる。図14は、半導体記憶装置の第5の実施の形態の概略を示す概略図である。
【0186】
本例の半導体記憶装置260は、図14(A)に示すように、メモリセル部262a・262bと、このメモリセル部262aとメモリセル部262bとの間に配設されたメインワード線部264と、を含み構成される。即ち、この図14に示すレイアウトは、上記第1の実施の形態における図2のBLOCK 7、8間のメイン行選択デコーダ40の領域の平面図を拡大したものに相当する。
【0187】
従って、メモリセル部262a・262bには、各々m×n行のメモリセル263が複数整列配置され、このメインワード線部264には、メインワード線を活性化させる駆動素子であるドライバ等が内蔵されることとなる。このドライバは、一般には一対のインバータ、NANDゲート等で形成されることが多い。
【0188】
このため、このような論理素子を構成するNchトランジスタ、Pchトランジスタが、メインワード線部264に多数配置することになるが、この配置構成は、図14のようになる。即ち、一方のメモリセル部262a側には、Pch領域266aを形成し、順にNch領域268a、Pch領域266b、Nch領域268bを形成している。このようにして、Nch領域268a、268bをメモリセル部262a・262bのメモリセル263のNch領域263(N)から分離した構成とし、Pch領域266a、266bは、メモリセル部262a・262bのメモリセル263のPch領域263(P)と接続された構成としている。
【0189】
ここで、P型の基板電流とN型の基板電流を比較すると、Nchの方が約1桁大きいので、Pchの方を繋いだとしても、さほどの影響はなく、むしろNch同士を分離したことによって、メモリセル部262とメインワード線部264との間の電流の流れを大幅に遮断できることの効果の方が大きい。これによって、GNDを含むNch領域は確実に分散する。
【0190】
従来は、メインワード線は、大きいドライバー部分のウエルとメモリセルのウエルとが共通するので、電位の変動に従い、大電流を必要とするドライバーを駆動する時に、必ずウエルを伝わって、メモリセルの電位を押し上げたり、引き下げたりしてしまい、誤動作が起きやすかった。これに対し本例では、大きな電流経路を有するメインワード線部264とメモリセル部262の電位と完全に遮断してしまうので、誤動作が生じる可能性を低減できる。
【0191】
また、図14(B)及び図15に示すように、ストッパー(細いウエル領域)を付けて、メインワード線部264の基板のNch領域を分離しているので、ストッパーで電位を落とすことによって、そこで電位変化を起こさないようにできる。さらに、面積を増大させることなしに、この部分のNtap(図14(B))を大きくとれる。
【0192】
また、図15に示すように、Pch領域266とNch領域268を図示のように分けることによって、中央部に寄せた小さい論理素子269は、中央部で繋ぎ、大きい論理素子267は、端部側で繋ぐことで、配線密度を横に延ばすことができる。さらに、完全に分離させてチップ面積が増大するような事態を回避できる。
【0193】
[第6の実施の形態]
次に、本発明に係る第6の実施の形態、第1〜第5の実施の形態のいずれかの半導体記憶装置を含んで構成される半導体装置について、図16を参照して説明する。
【0194】
図16に示す半導体装置300は、プログラムメモリとして機能する第1の半導体記憶装置310と、データメモリとして機能する第2の半導体記憶装置312とを含んでいる。これら第1,第2の半導体記憶装置310,312は共に、第1〜第6の実施の形態のいずれかと同じであり、SRAMとして構成されている。なお、第1,第2の半導体記憶装置310,312の具体的な組合せとしては、この他、DRAM回路、フラッシュメモリー回路とを組合せてもよい。
【0195】
この半導体装置300にはさらに、その制御を司るCPU314が設けられ、このCPU314のバスラインには、第1,第2の半導体記憶装置310,312の他、下記の各種回路が接続されている。RAM はデータを一時的に蓄えるであり、発振器314は基準クロック等を出力する。入出力回路316はデータ、制御信号を入出力するものであり、電源回路318は各部に必要な電力を供給するものである。
【0196】
本例の半導体装置300にあっては、第1,第2の半導体記憶装置310,312にて低面積化、誤動作の低減が可能な半導体装置を提供できる。特に第1,第2の半導体記憶装置310,312を図5〜図15のいずれかに示す構成とすれば、半導体装置全体としての低面積化に寄与できるなどの利点がある。
【0197】
このような半導体装置としては例えばメモリー混載ロジックLSI、各種の信号処理LSI等が挙げられる。この場合、その他の回路32として、DSP回路、割込コントロール回路、エミュレータインターフェース回路、シリアルコミュニケーションインターフェース回路、誤り訂正回路、タイマー回路、ホスト転送回路、復調回路等を形成すればよい。
【0198】
このような構成の半導体記憶装置を含む電子機器として、例えば、マルチメディア対応のパーソナルコンピュータ(PC)及びエンジニアリング・ワークステーション(EWS)、携帯電話、ワードプロセッサ、電子手帳、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、腕時計、時計、各種計測機器などを挙げることができる。
【0199】
尚、本発明に係る装置と方法は、そのいくつかの特定の実施の形態に従って説明してきたが、当業者は本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく本発明の本文に記述した実施の形態に対して種々の変形が可能である。例えば、
上述した各実施の形態においては、行冗長メモリセル、列冗長メモリセルを各々メモリセルアレイブロックの列方向及び行方向に沿って形成したが、これに限らず、メモリセルアレイブロックの正規メモリセルと対応して形成してあれば、列方向のみもしくは行方向のみに形成しても良い。また、冗長メモリセルは正規メモリセルの近傍に限らず、他の箇所に形成しても良い。
【0200】
上記実施の形態1においては、メモリセルアレイを16個のブロックに分割しているが、この分割数は設計的なパラメータによって決定されるもので16分割に限られるものではなく、例えば4、8、24、32、64等でも良い。
【0201】
メモリセルの接地線とワード線は、低抵抗の物質であれば高融点金属例えばMo、Co、Ni、Ta等のポリサイドでもよいし、これらのシリサイドでもよい。
【0202】
以上の説明ではSRAMを用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、デバイデットワード線方式を用いればDRAM、EEPROM等でも応用可能である。また、プリチャージ回路としては、ディスチャージ回路を設けて、待機時にはビット線対BL・/BLをLレベルに固定し、選択時の直前にプリチャージするような構成であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体記憶装置の実施の形態の一例を示す概略図である。
【図2】本発明に係る半導体記憶装置の全体構成、ブロック分割を説明するための概略説明図である。
【図3】図1に示す半導体記憶装置の詳細を示し、図2に示す16個のブロックのうちの2つのブロックを拡大して示す概略説明図である。
【図4】図3の回路図のサブ行選択デコーダの詳細を示すブロック図である。
【図5】図4のブロック図の詳細を示す回路図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置のレイアウトの一例を示す概略図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る半導体記憶装置のレイアウトの一例を示す概略図である。
【図8】図7の概略図の一部を拡大した平面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る半導体記憶装置のレイアウトの一例を示す概略図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る半導体記憶装置のレイアウトの一例を示す概略図である。
【図11】図10の概略図の一部を拡大した平面図である。
【図12】図10の概略図の詳細を示す平面図である。
【図13】図10の半導体記憶装置の一部の断面構造の詳細を示す断面図である。
【図14】同図(A)は、本発明の第5の実施の形態に係る半導体記憶装置のレイアウトの一例を示す概略図であり、同図(B)はその概略断面図である。
【図15】図14(A)の半導体記憶装置のレイアウトの詳細を示す平面図である。
【図16】本発明の半導体記憶装置が用いられる半導体装置のブロック図である。
【図17】従来の半導体記憶装置を示す回路図である。
【図18】従来の半導体記憶装置のレイアウト例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 半導体記憶装置
10 メモリセルアレイブロック
12 メモリセル(Mn,Mn+1,Mn+2,Mn+3)
16 カラムゲート
17 ラッチ回路
18 プリチャージ回路
30 メインワード線(MWLn−1,MWLn,MWLn+1,MWLn+2,MWLn+3,MWLn+4)
32 サブワード線
34 サブ行アドレス信号線
38 ブロック選択信号線
40 メイン行選択デコーダ
50 サブ行選択デコーダ群(Sn,Sn+1,Sn+2,Sn+3)
52 サブデコーダ
55 Nchトランジスタ
56 トランスミッションゲート
57 Nchトランジスタ
58 Pchトランジスタ
60 ブロック選択デコーダ
70 カラム選択デコーダ
100 メイン行アドレスデコーダ
114 第3の金属配線
116 ALA配線
118 ALC配線
120 フィールド領域
A、B、C、D 配線層

Claims (12)

  1. 少なくとも複数行に配設されたメモリセルMCn、MCn+1、MCn+2、MCn+3(nは整数)と、
    前記メモリセルMCn、MCn+1、MCn+2、MCn+3に各々接続されて、当該メモリセルを選択するためのサブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3と、
    前記サブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3が各々従属された一組のメインワード線(MWLn-1、MWLn)、(MWLn+1、MWLn+2)、(MWLn+1、MWLn+2)、(MWLn+3、MWLn+4)と、
    前記サブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3を選択するサブ行アドレス信号により活性化されるサブ行アドレス信号線ALn、ALn+1と、
    前記サブ行アドレス信号に基づいて、前記サブワード線(SWLn、SWLn+1)、(SWLn+2、SWLn+3)の中から1本のサブワード線を選択して、サブワード線を活性化するサブ行選択手段Sn、Sn+1、Sn+2、Sn+3と、
    を有し、
    前記サブ行選択手段Sn、Sn+1、Sn+2、Sn+3は、
    前記メインワード線MWLn-1が非活性、前記メインワード線MWLnが活性の時に、前記サブワード線SWLnを活性化し、前記サブワード線SWLnと少なくとも1本のサブ行アドレス信号線ALnとの間に設けられたトランスミッションゲートと、
    前記メインワード線MWLn-1が活性、前記メインワード線MWLnが非活性の時に、前記サブワード線SWLnを接地電位に引き下げて非活性化とし、ゲート電極がメインワード線MWLn-1に接続され、ドレイン電極がサブワード線SWLnに接続され、ソース電極が接地線に接続された第1導電型の第1トランジスタと、
    を有し、
    前記トランスミッションゲートは、
    ゲート電極がメインワード線MWLnに接続され、ソース電極がサブ行アドレス信号線ALnに接続され、ドレイン電極がサブワード線SWLnに接続された第1導電型の第2トランジスタと、
    ゲート電極がメインワード線MWLn-1に接続され、ソース電極がサブ行アドレス信号線ALnに接続され、ドレイン電極がサブワード線SWLnに接続された第2導電型の第1トランジスタと、
    を有し、
    前記サブ行選択手段Snの前記第2導電型の第1のトランジスタの前記サブ行アドレス信号線ALnに接続されるソース電極領域は、前記サブ行選択手段Sn+1の前記第2導電型の第1トランジスタの前記サブ行アドレス信号線ALnに接続されるソース電極領域と共有されることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 少なくとも複数行に配設されたメモリセルMCn、MCn+1、MCn+2、MCn+3(nは整数)と、
    前記メモリセルMCn、MCn+1、MCn+2、MCn+3に各々接続されて、当該メモリセルを選択するためのサブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3と、
    前記サブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3が各々従属された一組のメインワード線(MWLn-1、MWLn)、(MWLn+1、MWLn+2)、(MWLn+1、MWLn+2)、(MWLn+3、MWLn+4)と、
    前記サブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3を選択するサブ行アドレス信号により活性化されるサブ行アドレス信号線ALn、ALn+1と、
    前記サブ行アドレス信号に基づいて、前記サブワード線(SWLn、SWLn+1)、(SWLn+2、SWLn+3)の中から1本のサブワード線を選択して、サブワード線を活性化するサブ行選択手段Sn、Sn+1、Sn+2、Sn+3と、
    を有し、
    前記サブ行選択手段Sn、Sn+1、Sn+2、Sn+3は、
    前記メインワード線MWLn-1が非活性、前記メインワード線MWLnが活性の時に、前記サブワード線SWLnを活性化し、前記サブワード線SWLnと少なくとも1本のサブ行アドレス信号線ALnとの間に設けられたトランスミッションゲートと、
    前記メインワード線MWLn-1が活性、前記メインワード線MWLnが非活性の時に、前記サブワード線SWLnを接地電位に引き下げて非活性化とし、ゲート電極がメインワード線MWLn-1に接続され、ドレイン電極がサブワード線SWLnに接続され、ソース電極が接地線に接続された第1導電型の第1トランジスタと、
    を有し、
    前記トランスミッションゲートは、
    ゲート電極がメインワード線MWLnに接続され、ソース電極がサブ行アドレス信号線ALnに接続され、ドレイン電極がサブワード線SWLnに接続された第1導電型の第2トランジスタと、
    ゲート電極がメインワード線MWLn-1に接続され、ソース電極がサブ行アドレス信号線ALnに接続され、ドレイン電極がサブワード線SWLnに接続された第2導電型の第1トランジスタと、
    を有し、
    前記サブ行選択手段Sn+1の前記第1導電型の第1のトランジスタが前記接地線に接続されるソース電極領域は、前記サブ行選択手段Sn+2の前記第1導電型の第1トランジスタの前記接地線に接続されるソース電極領域と共有されることを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 少なくとも複数行に配設されたメモリセルMCn、MCn+1、MCn+2、MCn+3(nは整数)と、
    前記メモリセルMCn、MCn+1、MCn+2、MCn+3に各々接続されて、当該メモリセルを選択するためのサブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3と、
    前記サブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3が各々従属された一組のメインワード線(MWLn-1、MWLn)、(MWLn+1、MWLn+2)、(MWLn+1、M
    WLn+2)、(MWLn+3、MWLn+4)と、
    前記サブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3を選択するサブ行アドレス信号により活性化されるサブ行アドレス信号線ALn、ALn+1と、
    前記サブ行アドレス信号に基づいて、前記サブワード線(SWLn、SWLn+1)、(SWLn+2、SWLn+3)の中から1本のサブワード線を選択して、サブワード線を活性化するサブ行選択手段Sn、Sn+1、Sn+2、Sn+3と、
    を有し、
    前記サブ行選択手段Sn、Sn+1、Sn+2、Sn+3は、
    前記メインワード線MWLn-1が非活性、前記メインワード線MWLnが活性の時に、前記サブワード線SWLnを活性化し、前記サブワード線SWLnと少なくとも1本のサブ行アドレス信号線ALnとの間に設けられたトランスミッションゲートと、
    前記メインワード線MWLn-1が活性、前記メインワード線MWLnが非活性の時に、前記サブワード線SWLnを接地電位に引き下げて非活性化とし、ゲート電極がメインワード線MWLn-1に接続され、ドレイン電極がサブワード線SWLnに接続され、ソース電極が接地線に接続された第1導電型の第1トランジスタと、
    を有し、
    前記トランスミッションゲートは、
    ゲート電極がメインワード線MWLnに接続され、ソース電極がサブ行アドレス信号線ALnに接続され、ドレイン電極がサブワード線SWLnに接続された第1導電型の第2トランジスタと、
    ゲート電極がメインワード線MWLn-1に接続され、ソース電極がサブ行アドレス信号線ALnに接続され、ドレイン電極がサブワード線SWLnに接続された第2導電型の第1トランジスタと、
    を有し、
    前記サブ行選択手段Snの前記第1導電型の第1のトランジスタの前記サブワード線SWLnに接続されるドレイン電極領域は、前記サブ行選択手段Snの前記第1導電型の第2トランジスタの前記サブワード線SWLnに接続されるドレイン電極領域と共有されることを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 少なくとも複数行に配設されたメモリセルMCn、MCn+1、MCn+2、MCn+3(nは整数)と、
    前記メモリセルMCn、MCn+1、MCn+2、MCn+3に各々接続されて、当該メモリセルを選択するためのサブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3と、
    前記サブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3が各々従属された一組のメインワード線(MWLn-1、MWLn)、(MWLn+1、MWLn+2)、(MWLn+1、M
    WLn+2)、(MWLn+3、MWLn+4)と、
    前記サブワード線SWLn、SWLn+1、SWLn+2、SWLn+3を選択するサブ行アドレス信号により活性化されるサブ行アドレス信号線ALn、ALn+1と、
    前記サブ行アドレス信号に基づいて、前記サブワード線(SWLn、SWLn+1)、(SWLn+2、SWLn+3)の中から1本のサブワード線を選択して、サブワード線を活性化するサブ行選択手段Sn、Sn+1、Sn+2、Sn+3と、
    を有し、
    前記サブ行選択手段Sn、Sn+1、Sn+2、Sn+3は、
    前記メインワード線MWLn-1が非活性、前記メインワード線MWLnが活性の時に、前記サブワード線SWLnを活性化し、前記サブワード線SWLnと少なくとも1本のサブ行アドレス信号線ALnとの間に設けられたトランスミッションゲートと、
    前記メインワード線MWLn-1が活性、前記メインワード線MWLnが非活性の時に、前記サブワード線SWLnを接地電位に引き下げて非活性化とし、ゲート電極がメインワード線MWLn-1に接続され、ドレイン電極がサブワード線SWLnに接続され、ソース電極が接地線に接続された第1導電型の第1トランジスタと、
    を有し、
    前記トランスミッションゲートは、
    ゲート電極がメインワード線MWLnに接続され、ソース電極がサブ行アドレス信号線
    ALnに接続され、ドレイン電極がサブワード線SWLnに接続された第1導電型の第2トランジスタと、
    ゲート電極がメインワード線MWLn-1に接続され、ソース電極がサブ行アドレス信号線ALnに接続され、ドレイン電極がサブワード線SWLnに接続された第2導電型の第1トランジスタと、
    を有し、
    前記サブ行選択手段Snの前記第1導電型の第2のトランジスタの前記サブ行アドレス信号ALに接続されるソース電極領域は、前記サブ行選択手段Sn+1の前記第1導電型の第2トランジスタの前記サブ行アドレス信号ALに接続されるソース電極領域と共有されることを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 請求項1において、
    前記第2導電型の第1のトランジスタは、
    前記ソース電極領域と並列に配置される前記サブワード線と接続するドレイン電極領域と、
    前記ソース電極領域と前記ドレイン電極領域とを電気的に分離するゲートと、
    を有し、
    前記サブ行選択手段Snと前記サブ行選択手段Sn+1の各々の第2導電型の第1トランジスタの前記サブ行選択信号線と接続するソース電極領域を共有し、
    前記サブ行選択手段Sn+1の第2導電型の第1トランジスタは、前記サブ行選択手段Sn+2の第2導電型の第1トランジスタと絶縁領域を挟み分離されることを特徴とする半導体記憶装置。
  6. 請求項1において、
    前記第2導電型の第1のトランジスタは、
    前記ソース電極領域と並列に配置される前記サブワード線と接続するドレイン電極領域と、
    前記ソース電極領域と前記ドレイン電極領域とを電気的に分離するゲートと、
    を有し、
    前記サブ行選択手段毎に前記第2導電型の第1トランジスタは絶縁領域を挟み分離されることを特徴とする半導体記憶装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記サブ行選択手段Sn 2の前記第2導電型の第1のトランジスタの前記サブ行アドレス信号ALn+1に接続されるソース電極領域は、前記サブ行選択手段Sn+3の前記第2導電型の第1トランジスタの前記サブ行アドレス信号ALn+1に接続されるソース電極領域と共有されることを特徴とする半導体記憶装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    前記サブ行選択手段Sn+ の前記第1導電型の第1のトランジスタの前記サブワード線SWLn +1に接続されるドレイン電極領域は、前記サブ行選択手段Sn+ の前記第1導電型の第2トランジスタの前記サブワード線SWLn+ に接続されるドレイン電極領域と共有されることを特徴とする半導体記憶装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
    前記サブ行選択手段Sn 2の前記第1導電型の第2のトランジスタの前記サブ行アドレス信号ALn+1に接続されるソース電極領域は、前記サブ行選択手段Sn+3の前記第1導電型の第2のトランジスタの前記サブ行アドレス信号ALn+1に接続されるソース電極領域と共有されることを特徴とする半導体記憶装置。
  10. 請求項2において、
    前記サブ行選択手段Sn+1の第1導電型の第1トランジスタの前記接地線に接続されるソース電極領域は、前記サブ行選択手段Sn+2の前記第1導電型の第1トランジスタの前記接地線に接続されるソース電極領域と前記メモリセルMCn+1と前記メモリセルMCn+2との境界線を延長した領域にて分離され、
    前記サブ行選択手段の各前記第1導電型の第1トランジスタの前記接地線に接続されるソース電極領域の間には、第2導電型の接地電位の領域が形成されることを特徴とする半導体記憶装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の半導体記憶装置と、
    中央演算処理装置と、
    前記半導体記憶装置及び前記中央演算装置に電力を供給する電源回路と、
    前記半導体記憶装置及び前記中央演算装置に対するデータを入出力するに入出力回路と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  12. 請求項1〜請求項10のいずれかに記載の半導体記憶装置を含む電子機器。
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