JP3972425B2 - インクジェットインキ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、温度履歴を検知するためのインクジェットインキに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、高圧蒸気滅菌処理等の確認のため,化学的なインジケータが開発されている。
これらは,重金属の塩および硫黄化合物等の化学反応を利用しており使用できる対象や,印刷の方法が限られていた。
したがって,大量に生産する食品の包装品や製造日時を可変情報として記録するインジケータとしては利用できなかった。
特開平4−1280号公報には,滅菌処理の確認のため,メチルエローと有機酸とを用いた温熱変色性のインクジェットインキが示されており,一度に大量の缶への印字の可能なことが開示されている。
【0003】
しかしながら,この方式では有機酸を用いるためプリンタ中での腐食に注意が必要であり,また,滅菌処理後の変色が黄色ないし無色であり,ロット管理のための印字物の確認には,変色のない油性ブルー染料を併用していく必要があった。
また,このインキは,飲料缶の滅菌処理の確認であり,内容物の充填後の製品へのインジケータを意図するものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
夏期の冷却においては,内容物が安定して維持されるのに対して,最近の缶飲料等,味覚の敏感な食品については,冬期の長期間の保温による影響は無視できない。
適性な保温温度,期間により品質の維持の確認が必要とされている。
そこで本発明者らは、内容物の充填後の製品へのインジケータおよび可変情報の印字を行い,適性な保温処理,期間であるかどうかを確認するため,本発明に至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち,本発明は,pH3.0〜6.0に変色域を有する色素1重量部とトリエタノールアミン1〜5重量部と,樹脂1〜15重量部と,溶剤とを含有するインキに、沃化カリウム又はチオシアン酸アンモニウムから選ばれる少なくとも1種の電導度調整剤を0.1〜2.0重量%添加してなることを特徴とするインクジェットインキに関する。
【0008】
また,色素が,ブロムクレゾールグリーンないしブロムフェノールブルーであることを特徴とするインクジェットインキである。
また,アミンが,トリエタノールアミンであることを特徴とするインクジェットインキである。
本発明における色素としては,pH1.0〜6.0に変色域を有する色素であり.印字後の色が青ないし紺色を呈する。この印字は,インクジェットプリンタによるドットの形成をされたとき,目視ではほぼ黒色として認識でき,通常の黒色インキとなんら遜色のない印字記録となる。
【0009】
このような色素としては,ブロムクレゾールグリーン,ブロムフェノールブルー等がある。
これらの色素は,インキ中に0.5〜3重量%もちいる。これらは,充分な印字面の濃度およびインキ中での安定した溶解性から範囲がきめられる。
沸点120℃〜370℃のアミンとしては,トリエタノールアミン,セチルアミン,ペンタデシルアミン,テトラデシルアミン,トリデシルアミンドデシルアミンオクチルアミン,ジアミルアミン,ジブチルアミン,トリブチルアミン,トリプロピルアミン,トリアリルアミン,シクロヘキシルアミン,ジベンジルアミン,ナフチルアミン,ベンジルアミン等が用いられる。
【0010】
これらのアミンは,インキをアルカリサイドに維持するものであり,色素を青に発色させる。
また,このアミンは,温熱の履歴により印字面より消失するものであり,プリンタ内での遅乾燥性の成分としても作用する。
これらのアミンは,インキ中に0.5〜15重量%もちいる。これらは,印字面の色素の発色,濃度および温熱の安定経過時間を調整してきめられる。
しかしながら,0.5重量部より少ないと変色の期間が短く,あるいは,印字面にて容易に黄色に変色する。また,15重量%よりも多いと,非浸透性の被印刷体にて乾燥が遅くなる。また,印字面の耐水性を低下させることとなる。
【0011】
樹脂としては,塩化ビニル─酢酸ビニル共重合体,アクリル樹脂,ブチラール樹脂,ポリアミド樹脂,ニトロセルロース,フェノール樹脂,キシレン樹脂,マレイン酸樹脂,シリコン樹脂等を用いることができる。
樹脂としては,粘度および密着性等の特性から適宜選択するが,インキの粘度を考慮すると,分子量3000〜30000の樹脂は,インキの樹脂分を2.5〜25重量%としたときに,インキの粘度が1.5〜10cpsとなるようにするため好ましい。
とくに粘度を2〜5cpsとし,樹脂分として5〜15重量部としたとき密着性が維持できる。また,色素の保持,アミンの保持が適度に調整できる。
【0012】
なお,これらの樹脂は,単独で用いるほか他のものと混合して用いることもできる。
また,30000以上の分子量を有する樹脂を一部併用し,粘度および密着性等の特性をさらに向上させることもできる。
色素,アミン,樹脂を溶解するものとして溶剤を用いる。
溶剤としては,メチルエチルケトン,アセトン,メチルブチルケトン,シクロヘキサノン等のケトン系溶剤,メタノール,エタノール,イソプロピルアルコール,ブタノール等のアルコール系溶剤,エチレングリコールモノエチルアルコール,エチレングリコールモノメチルアルコール等のアルキレングリコールエーテル系溶剤,トルエン,キシレン等の炭化水素系溶剤,酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル系溶剤が使用できる。これらは,単独ないし必要に応じ混合して用いる。
【0013】
なお,本発明のインキは,コンティニュアスタイプのインクジェットプリンタにて高速の印字にも対応することができる。
このプリンタを用いるときは,上記の成分にさらに,電導度調整剤を加える。電導度調整剤としては,沃化カリウム,チオシアン酸アンモニウム,チオシアン酸カリウム,硝酸リチウム等であり,インキ中に0.1〜2.0重量%である。
0.1重量%以下の使用では,充分な電導度がえられず,荷電偏向が充分できない。また,2.0重量%以上となると,電導度調整剤の残留による変色域の変化がおこる。
【0014】
なお,一般的によく用いられる電導度調整剤である,チオシアン酸ナトリウム,チオシアン酸カリウム,塩化リチウム,硝酸リチウム等は,印字面での残留により,温熱による変色を示さない。
したがって,電導度調整剤として,チオシアン酸アンモニウム,沃化カリウムの選択にも本発明の特徴がある。
なお,温熱の経時での変色域を調整し,充分な品質の確認を行うインジケータとするため,インキ中の各成分は,色素1重量部に対して,アミンが1〜5重量部,樹脂が5〜15重量部のインクジェットインキとして構成する。
【0015】
また,電導度調整剤を0.1〜2.0重量%用いると,コンティニュアスタイプのプリンタに適性を有したインキとなる。
【0016】
【実施例】
以下,実施例について述べる。
表1の組成のインキを作製した。インキは,樹脂を溶剤にて,充分湿潤させたのち攪拌して溶解し,色素,アミン,電導度調整剤を加えて充分溶解させる。
混合溶解液を1.0μのフィルターにて濾過し.熱変色性のインクジェットインキとした。
このインキをウィレット社製3150プリンターにて塗装鋼板に印字した。
また,日立製GXIIIプリンター(コンティニュアスタイプ)にて印字した。
【0017】
いずれのインキも良好な印字と温熱による変色の確認をおこなうことができた。結果を表2にしめす。
【0018】
【比較例】
以下,比較例について述べる。
表3の組成のインキを作製した。インキは,樹脂を溶剤にて,充分湿潤させたのち攪拌して溶解し,色素,アミン,電導度調整剤を加えて充分溶解させた。
混合溶解液を1.0μのフィルターにて濾過し.インクジェットインキとした。
実施例同様の評価をし,結果を表4に示した。
評価方法
吐出安定性 1時間の連続吐出を行い,液滴の不吐出,方向乱れで評価。
【0019】
密着性 セロハンテープによる印字面の剥がれを確認。
発色 目視による評価。変色は,150℃,70℃,55℃のオーブンおよび25℃室内に印字サンプルを放置し,経時での印字色の変化を拡大鏡にて確認した。
【0020】
【表1】
Figure 0003972425
【0021】
【表2】
Figure 0003972425
【0022】
【表3】
Figure 0003972425
【0023】
【表4】
Figure 0003972425
【0024】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態から理解されるように、本発明のインキは,インクジェットプリンタでの印字が可能であり,また,コンティニュアスタイプの高速プリンタにおいても印字が可能で,大量の可変情報を瞬時におこなえる。
したがって,従来のロット番号の記録,ナンバリング等と同様の方式にて,しかも,黒と同様に認識されやすい青系の色にて記録し,正常であればそのままの色で維持でき,また,過剰な熱履歴により,緑から黄色に変色するインジケータ機能を発揮する。
【0025】
これは特に,近年ほ保温販売されるような食品の包装体において,内容物の変質に対する確認手段として有効である。

Claims (4)

  1. pH3.0〜6.0に変色域を有する色素1重量部とトリエタノールアミン1〜5重量部と,樹脂1〜15重量部と,溶剤とを含有するインキに、沃化カリウム又はチオシアン酸アンモニウムから選ばれる少なくとも1種の電導度調整剤を0.1〜2.0重量%添加してなることを特徴とするインクジェットインキ。
  2. 色素が,ブロムクレゾールグリーンであることを特徴とする請求項記載のインクジェットインキ。
  3. 樹脂が塩化ビニル─酢酸ビニル共重合体であることを特徴とする請求項1または2記載のインクジェットインキ。
  4. 色素が,ブロムクレゾールグリーンであり,プリンタによる印字後,記録面が温度履歴により変色することを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のインクジェットインキ。
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