JP3971471B2 - ヘッドライト点灯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、イティングスイッチの閉成操作に基づいてライティングリレーを励磁して左右のロービームバルブをバッテリに並列に接続することで、その左右のロービームバルブを点灯可能としたヘッドライト点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、自動車のヘッドライトは夜間時に点灯されるが、昼間時にヘッドライトを点灯すれば、他車のドライバーや歩行者が自車を確実に視認できるようになる。そこで、ライティングスイッチがOFF状態にある昼間時にはイグニッションスイッチの操作によりヘッドライトを点灯し、ライティングスイッチがON状態にある夜間時には、イグニッションスイッチのON/OFFに関わらず、ライティングスイッチの操作によりヘッドライトを点灯するようにしたものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のものは、その回路が半導体を用いた電子回路で構成されているためにコストが嵩む問題があった。
【0004】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、かかるヘッドライト点灯装置を半導体を使用しない簡単な電気回路で構成することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、イティングスイッチの閉成操作に基づいてライティングリレーを励磁して左右のロービームバルブをバッテリに並 列に接続することで、その左右のロービームバルブを点灯可能としたヘッドライト点灯装置において、ライティングスイッチの開放操作とイグニッションスイッチの閉成操作とに基づいて左右のハイビームリレーを励磁して右のハイビームバルブをバッテリに直列に接続する第1の回路と、イグニッションスイッチの閉成操作とライティングスイッチの閉成操作とディマースイッチのHI位置への操作とに基づいて、左右のハイビームリレーを消磁して右のハイビームバルブをバッテリに並列に接続する第2の回路と、第1の回路の成立時には左右のハイビームリレーのコイルを左右のロービームバルブを介して接地部に接続させるラインの一部を構成し、且つ第2の回路の成立時にはバッテリの電圧をライティングリレーを介して一方のハイビームバルブに印加するラインの一部を構成するラインとを備え、左右のハイビームリレーのコイルの抵抗値は、第1の回路の成立時にバッテリの電圧の大部分が該コイルに印加されて左右のロービームバルブが実質的に点灯しないように、該左右のロービームバルブの抵抗値よりも十分大きく設定されることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0007】
図1〜図5は本発明の一実施例を示すもので、図1はヘッドライト点灯装置の電気回路を示す図、図2は昼間走行時の作用説明図、図3はロービーム時の作用説明図、図4はハイビーム時の作用説明図、図5はパッシング時の作用説明図である。
【0008】
図1に示す電気回路は、ライティングスイッチS1 、ディマースイッチS2 、パッシングスイッチS3 及びイグニッションスイッチS4 の操作に基づいて、自動車のヘッドライトの左右のロービームバルブVLL,VLR及び左右のハイビームバルブVHL,VHRの点灯/消灯を制御するものである。
【0009】
車載の12ボルトのバッテリ1のマイナス端子は接地部G1 に接続される。またバッテリ1のプラス端子はラインL1 ,L2 ,L3 を介して接地部G2 に接続されており、ラインL1 及びラインL2 間にライティングリレーR1 のコイル2が介装されるとともに、ラインL2 及びラインL3 間にライティングスイッチS1 が介装される。ラインL1 と接地部G3 ,G4 とは、前記ライティングリレーR1 の接点3を介装したラインL4 と、このラインL4 から二股に分岐する一対のラインL5 ,L6 とによって接続される。前記ラインL5 にはヒューズ4と左側のロービームバルブVLLとが直列に介装されるとともに、前記ラインL6 にはヒューズ5と右側のロービームバルブVLRとが直列に介装される。
【0010】
ライティングスイッチS1 は、OFF位置と、スモールライト点灯位置と、ヘッドライト点灯位置とを選択可能であり、それをOFF位置に操作するとスモールライト及びヘッドライトが共に消灯し、スモールライト点灯位置に操作すると図示せぬ回路が導通してスモールライトが点灯し、ヘッドライト点灯位置に操作するとラインL2 及びラインL3 間が導通してヘッドライトが点灯する。
【0011】
ラインL5 から分岐するラインL7 ,L8 ,L9 ,L10,L11は接地部G5 に接続されており、ラインL7 及びラインL8 間に左側のハイビームリレーR2Lの接点6L が介装され、ラインL8 及びラインL9 間に左側のハイビームバルブVHLが介装され、ラインL10及びラインL11間にディマーリレーR3 の接点7が介装される。ラインL6 から分岐するラインL12,L13,L14はラインL10に接続されており、ラインL12及びラインL13間に右側のハイビームリレーR2Rの接点6R が介装され、ラインL13及びラインL13間に右側のハイビームバルブVHRが介装される。
【0012】
ラインL6 から分岐するラインL15,L16,L17,L18は接地部G2 に接続されており、ラインL15及びラインL16間にヒューズ8が介装され、ラインL16及びラインL17間にディマーリレーR3 のコイル9が介装され、ラインL17及びラインL18間にディマースイッチS2 が介装される。
【0013】
ディマースイッチS2 はLOW位置とHI位置とを選択可能であり、それをLOW位置に操作するとラインL17及びラインL18間の導通が遮断され、HI位置に操作するとラインL17及びラインL18間が導通する。
【0014】
ラインL2 ,L17及び接地部G2 間にパッシングスイッチS3 が介装されており、このパッシングスイッチS3 をON位置に操作すると、ライティングスイッチS1 及びディマースイッチS2 の状態に関わらずラインL2 ,L17及び接地部G2 間が導通する。
【0015】
バッテリ1のプラス端子はラインL19、ヒューズ10及びラインL20を介して左側のハイビームリレーR2LのON端子11L に接続されるとともに、右側のハイビームリレーR2RのON端子11R はラインL21を介して接地部G6 に接続される。
【0016】
左右のハイビームリレーR2L,R2Rのコイル12L ,12R の一端はラインL22を介してラインL12に接続され、他端はラインL23,L24を介してラインL25に接続される。そしてラインL25はヒューズ13、ラインL26、イグニッションスイッチS4 及びラインL27を介してラインL19に接続される。左右のハイビームリレーR2L,R2Lの接点6L ,6R は、コイル12L ,12R の消磁時にはOFF端子14L ,14R に接続しているが、コイル12L ,12R が励磁するとON端子11L ,11R に接続する。
【0017】
次に、図2に基づいて昼間走行時の作用を説明する。
【0018】
通常の昼間走行時には、イグニッションスイッチS4 はON位置にあり、ライティングスイッチS1 はOFF位置にあり、ディマースイッチS2 はLOW位置又はHI位置にあり、パッシングスイッチS3 はOFF位置にある。
【0019】
イグニッションスイッチS4 がONすることにより、図2に太い破線で示すように、バッテリ1のプラス端子がイグニッションスイッチS4 、左右のハイビームリレーR2L,R2Rのコイル12L ,12R 、ラインL 22 、ラインL 12 、ラインL 6 、ラインL 5 及び左右のロービームバルブVLL,VLRを経て接地部G3 ,G4 に接続される。このとき、左右のハイビームリレーR2L,R2Rのコイル12L ,12R はそれぞれ約100Ωの抵抗値を持つのに対し、左右のロービームバルブVLL,VLRの抵抗値はそれぞれ僅か2.5Ω程度であるため、バッテリ1の電圧の大部分がコイル12L ,12R に印加される。これにより、左右のロービームバルブVLL,VLRは実質的に点灯することなく、前記コイル12L ,12R が励磁し、左右のハイビームリレーR2L,R2Rの接点6L ,6R がON端子11L ,11R に接続される。
【0020】
その結果、図2に太い実線で示すように、バッテリ1のプラス端子がヒューズ10、左側のハイビームリレーR2L、左側のハイビームバルブVHL、右側のハイビームバルブVHR及び右側のハイビームリレーR2Rを介して接地部G6 に連なる第1の回路C1 が形成される。この第1の回路C1 は、左右のハイビームバルブVHL,VHRが直列に接続されているため、バッテリ1の電圧である12ボルトが左右のハイビームバルブVHL,VHRにそれぞれ6ボルトずつ配分され、該ハイビームバルブVHL,VHRは通常よりも低い光度で点灯する。これにより、消費電力の削減と、ハイビームバルブVHL,VHRの寿命延長と、対向車に対する幻惑防止とが可能となる。
【0021】
而して、昼間走行時において、特別にライティングスイッチS1 やディマースイッチS2 を操作することなく、自動的にヘッドライトを点灯して自車の視認性を高めることができる。しかも、そのために半導体を使用した高価な電子回路を必要とせず、従来の電気回路に左右のハイビームリレーR2L,R2Rを付加するだけで済むため、極めて低コストで実現可能である。
【0022】
さて、夜間等に左右のロービームバルブVLL,VLRを点灯すべく、ディマースイッチS2 をLOW位置に操作した状態でライティングスイッチS1 をON位置に操作すると、図3に太い破線で示すように、ライティングリレーR1 のコイル2が励磁して接点3が閉成し、バッテリ1のプラス端子はライティングリレーR1 、ヒューズ4,5及び左右のロービームバルブVLL,VLRを介して接地部G3 ,G4 に接続される。これにより、図3に示すように左右のロービームバルブVLL,VLRはそれぞれ12ボルトの電圧で点灯する。
【0023】
このとき、左右のハイビームリレーR2L,R2Rのコイル12L ,12R の上端側(ラインL23,L24側)の電位は前記イグニッションスイッチS4 の閉成により12ボルトになっているが、その下端側(ラインL22側)の電位も前記ライティングリレーR1 の閉成により12ボルトになるため、前記コイル12L ,12R は消磁状態になって接点6L ,6R はOFF端子14L ,14R 側に移動する。これにより、左右のハイビームバルブVHL,VHRを直列に接続した前記第1の回路C1 (図2参照)は成立しなくなり、左右のハイビームバルブVHL,VHRは消灯する。
【0024】
尚、前記ハイビームリレーR2L,R2Rの接点6L ,6R がOFF端子14L ,14R 側に移動することにより左右のハイビームバルブVHL,VHRの上端側(ラインL8 ,L13側)の電位は12ボルトになるが、下端側(ラインL9 ,L14側)がディマーリレーR3 の開成により接地部G5 と遮断されているため、左右のハイビームバルブVHL,VHRが点灯することはない。
【0025】
夜間等に左右のハイビームバルブVHL,VHRを点灯すべく、ディマースイッチS2 をLOW位置からHI位置に操作すると、図4に太い破線で示すように、前記ライティングリレーR1 に加えてディマーリレーR3 が閉成する。その結果、図4に太い実線で示すように、バッテリ12のプラス端子と接地部G5 間に左右のハイビームバルブVHL,VHRが並列に接続された第2の回路C2 が形成され、左右のロービームバルブVLL,VLRに加えて、左右のハイビームバルブVHL,VHRもそれぞれ12ボルトの電圧で点灯する。
【0026】
また、図5に示すように、パッシングスイッチS3 をON位置に操作すると、ライティングスイッチS1 及びディマースイッチS2 の状態に関わらず、ラインL2 及びラインL17が接地部G2 に接続されるため、左右のロービームバルブVLL,VLR及び左右のハイビームバルブVHL,VHRは全て12ボルトの電圧で点灯する。
【0027】
尚、図3のロービーム状態、図4のハイビーム状態及び図5のパッシング状態は、イグニッションスイッチS4 のON/OFFに関わらず同様にして成立する。従って、エンジンを停止させた状態でも、ライティングスイッチS1 、ディマースイッチS2 、或いはパッシングスイッチS3 を操作してヘッドライトを点灯することが可能である。
【0028】
以上の実施例において、前記ラインL 12 は、第1の回路C 1 の成立時には左右のハイビームリレーR 2L ,R 2R のコイル12 L ,12 R を左右のロービームバルブV LL ,V LR を介して接地部G 3 ,G 4 に接続させるラインL 22 ,L 12 ,L 6 の一部を構成し、且つ第2の回路C 2 の成立時にはバッテリ1の電圧をライティングリレーR 1 を介して一方のハイビームバルブV HR に印加するラインL 1 ,L 4 ,L 6 ,L 12 ,L 13 ,L 10 ,L 11 の一部を構成している。
【0029】
而して、本発明のヘッドライト点灯装置は、高価な半導体回路を使用しておらず、従来のヘッドライト点灯装置に左右のハイビームリレーR2L,R2Rを付加するだけで済むため、極めて低コストである。
【0030】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0031】
【発明の効果】
以上のように発明によれば、ライティングスイッチの開放操作とイグニッションスイッチの閉成操作とに基づいて左右のハイビームリレーを励磁して右のハイビームバルブをバッテリに直列に接続する第1の回路を備えているので、昼間走行時に、特別にライティングスイッチを閉成しなくても、ヘッドライトの左右のハイビームバルブを点灯して自車の視認性を高めることができしかも、その際に左右のハイビームバルブにはそれぞれバッテリ電圧の半分の電圧が印加されるので、電力の節減、バルブの寿命延長及び対向車に対する幻惑防止が可能となる。またイグニッションスイッチの閉成操作とライティングスイッチの閉成操作とディマースイッチのHI位置への操作とに基づいて、左右のハイビームリレーを消磁して右のハイビームバルブをバッテリに並列に接続する第2の回路を備えているので、夜間等にライティングスイッチを閉成操作し且つディマースイッチをHI位置へ操作すれば、左右のハイビームバルブにそれぞれバッテリ電圧を印加して、従来どおり充分な光度で左右のハイビームバルブを点灯することができる。しかも、従来のヘッドライト点灯回路にハイビームリレーを追加するだけの簡単な改造で上記両機能を発揮させることができるため、極めて低コストで実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ヘッドライト点灯装置の電気回路を示す図
【図2】 昼間走行時の作用説明図
【図3】 ロービーム時の作用説明図
【図4】 ハイビーム時の作用説明図
【図5】 パッシング時の作用説明図
【符号の説明】
1 バッテリ
12L ,12R ハイビームリレーのコイル
1 第1の回路
2 第2の回路
3 ,G4 接地部
12 ライン
1 ライティングリレー
2L,R2R ハイビームリレー
1 ライティングスイッチ
2 ディマースイッチ
4 イグニッションスイッ
HL,VHR ハイビームバルブ
LL,VLR ロービームバルブ

Claims (1)

  1. ライティングスイッチ( 1 )の閉成操作に基づいてライティングリレー(R1 )を励磁して左右のロービームバルブ(VLL,VLR)をバッテリ(1)に並列に接続することで、その左右のロービームバルブ(VLL,VLR)を点灯可能としたヘッドライト点灯装置において、
    ライティングスイッチ( 1 )の開放操作とイグニッションスイッチ(S4 )の閉成操作とに基づいて左右のハイビームリレー(R2L,R2R)を励磁して左右のハイビームバルブ(VHL,VHR)をバッテリ(1)に直列に接続する第1の回路(C1 )と、
    イグニッションスイッチ(S4 )の閉成操作とライティングスイッチ( 1 )の閉成操作とディマースイッチ(S2 )のHI位置への操作とに基づいて、左右のハイビームリレー(R2L,R2R)を消磁して左右のハイビームバルブ(VHL,VHR)をバッテリ(1)に並列に接続する第2の回路(C2 )と、
    第1の回路(C1 )の成立時には左右のハイビームリレー(R2L,R2R)のコイル(12L ,12R )を左右のロービームバルブ(VLL,VLR)を介して接地部(G3 ,G4 )に接続させるライン(L22,L12,L6 )の一部を構成し、且つ第2の回路(C2 )の成立時にはバッテリ(1)の電圧をライティングリレー(R1 )を介して一方のハイビームバルブ(VHR)に印加するライン(L1 ,L4 ,L6 ,L12,L13,L10,L11)の一部を構成するライン(L12)とを備え、
    左右のハイビームリレー(R2L,R2R)のコイル(12L ,12R )の抵抗値は、第1の回路(C1 )の成立時にバッテリ(1)の電圧の大部分が該コイル(12L ,12R )に印加されて左右のロービームバルブ(VLL,VLR)が実質的に点灯しないように、該左右のロービームバルブ(VLL,VLR)の抵抗値よりも十分大きく設定されることを特徴とするヘッドライト点灯装置。
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