JP3971130B2 - 液面レベルセンサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液面レベルに応じて回動するフロートアームを具備する液面レベルセンサに関し、特に、ガソリン、軽油等の液体を燃料とする車両の燃料タンクに取り付けられ、燃料の残量を検知するのに好適な液面レベルセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の液面レベルセンサを図5に例示する。図5(A)はこの種の液面レベルセンサの要部拡大断面図であり、図5(B)は図5(A)に示す液面レベルセンサの要部拡大断面図である。但し、ここに例示する液面レベルセンサは、本発明を理解するために出願人が想定したものであり、いわゆる公知の従来例ではない。すなわち、ここに示す液面レベルセンサは、後述の本発明の液面レベルセンサと同等の機能も有する。
【0003】
図5(A)及び(B)に示すように、この液面レベルセンサ10は、樹脂製のフレーム2、金属製のフロートアーム3、樹脂製のアームホルダー40、コンタクト片5、被測定液体に対して浮力を有するフロート6、及び抵抗体7とから構成される。
【0004】
上記フレーム2は、図中、矢印で示すような被測定液体の液面レベル変動に応じたフロートアーム3の回動に基づき、この液面レベルを検出するための電気回路、例えば、後述する抵抗体7や出力端子8等を搭載している。その外形は図5(A)に示すように、上から見ると台形に近い形状をしており、また図5(B)に示すように、上面が開口して所定の厚さを有している。このフレーム2の開口している側の上下の縁部の一部には、フロートアーム3の構造を考慮した所定高さのストッパ9a及び9bが形成されている。このストッパ9a及び9bにより、上記フロートアーム3の回動可能角度が規定される。すなわち、基本的に、フロートアーム3がストッパ9aに接した点が液面最上位レベルに対応し、ストッパ9bに接した点が液面最下位レベルに対応するようになっている。
【0005】
図5(A)に示すように、フレーム2の右側端部付近はフレーム2の一部として第1軸受部2aが形成されている。この第1軸受部2aには、フロートアーム3の回転軸部3aが挿入される回転軸穴2a1が設けられている。また、この第1軸受部2aの下方には、第1軸受部2aと略平行に所定の距離を保って、フレーム2の一部として第2軸受部2bが形成されている。この第2軸受部2bにも、上記回転軸穴2a1に対向するようにして設けられた、回転軸部3aが回転可能に挿入される回転軸穴2b1が設けられている。これら第1軸受部2aと第2軸受部2bとの間は、後述するアームホルダー40の下側保持部4bとがかみ合うように取りつけ可能な形状になっている。
【0006】
上記フロートアーム3は円形断面の金属棒状であり、回転の支点となる回転軸部3a、及びこの回転軸部3aに対して略直角に折り曲げられ回転軸部3aを軸として回動する回動部3bからなる。このフロートアーム3の回動部3bの先端部には、被測定液体に対して浮力を有する材質で形成された円筒状のフロート6が取り付けられている。回動部3bの先端部は、このフロート6の両底面の中心部を貫通して固定されている。
【0007】
アームホルダー40は、上記フロートアーム3を保持すると共に、上記フレーム2とかみ合って、保持しているフロートアーム3を回転軸部3aを支点として回動させる。このアームホルダー40は、上記フレーム2の回転軸穴2a1のある部分を上下から挟んでお互いに略平行になるように形成された上側保持部4a及び下側保持部4bを含む断面コ字状をしている。上側保持部4a及び下側保持部4bには、それぞれ対向するようにして回転軸穴4a1及び回転軸穴4b1が設けられている。これら回転軸穴4a1及び回転軸穴4b1には、フロートアーム3の回転軸部3aが回転可能に挿入される。
【0008】
また、上側保持部4aの上面部には、フロートアーム3の回動部3bが上側から圧入可能であり、圧入された回動部3bを保持する上側が開いた爪形状をしたアーム保持部4cが形成されている。また、アームホルダー40に固定されたコンタクト片5は弾性を有し、その先端部に設けられる接点5aが、フレーム2に取り付けられている抵抗体7に弾性により付勢されて接触している。これらは、フロートアーム3の回動に基づく、液面レベル検出時に用いられる。
【0009】
なお、上記回転軸穴2b1は、第2軸受部2bの下面部から筒状に下方に延びている。また、回転軸穴4a1は、上側保持部4aの上面部から下に進むにしたがって徐々にその直径を細くし、上側保持部4aの下面部においては回転軸部3aと略同等の直径を有している。
【0010】
組立時には、上記フロートアーム3の回転軸部3aは、上記回転軸穴4a1、2a1、4b1及び2b1にこの順に上から挿通される。そして、フロートアーム3の回動部3bはアーム保持部4cに圧入されて保持される。この時、第1軸受部2aの下面部と下側保持部4bの上面部とが圧接されている。すなわち、回転軸部3aの各軸穴への挿通、回動部3bのアーム保持部4cによる保持、並びに第1軸受部2aと下側保持部4bとの接触によって、フロートアーム3がフレーム2から抜け落ちないようになっている。
【0011】
このような構造の液面レベルセンサ10は、ガソリン等の被測定液体を貯蔵する容器(不図示)に取り付けられる。そして、液面レベルの変動によりフロート6が、図中矢印で示すように上下動すると、フロートアーム3は回転軸部3aを支点として、上記のような規制された所定角度範囲内で回動する。この回動により、上記コンタクト片5が抵抗体7上を摺動し、検出回路(不図示)で抵抗体7の一端と、コンタクト片5の接点5aとの間の抵抗値が変化するとこれを検出して、液面変動量を示すレベル信号を出力端子8から取り出すことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような液面レベルセンサは以下の問題がある。図6(A)は、図5に示した液面レベルセンサの問題点を説明するための要部拡大平面図である。図6(B)は、フロートアーム3が第1ストッパ9aに乗りあがった状態を示す説明図である。なお、この図6(B)は、図6(A)に示すZ方向から見たものと想定している。
上述したように、この液面レベルセンサ10のフレーム2には、フロートアーム3の回動可能角度を規制する第1及び第2ストッパ9a及び9bが形成されている。これらストッパ9a及び9bは、隆起して所定の高さを有しているが、スペース制約のあるガソリンタンク等に取り付られることを想定して、それは無制限に高くはできない。すなわち、ストッパ9a及び9bの高さは、通常状態において、フロートアーム3が乗りあがることのない必要最低限の高さに設定されている。
【0013】
ところが、ガソリンタンク等を搭載する車両の振動やその組付け時等に、図6(A)及び(B)の矢印F1で示す方向に過大荷重がかかると、フロートアーム3は通常乗り越えることのない第1ストッパ9aに乗りあがり、これらの図に示すような状態になってしまう可能性がある。一旦このように乗りあがったフロートアーム3は、図中、矢印F2で示す方向には自ら移動することはできない。すなわち、図6(A)及び(B)のような状態から正常な状態に自動的に復帰することはできなくなる。ストッパ9bに対する乗りあがりも同様のことが起こる可能性がある。この結果、検出特性不良や破損を引き起こすことになる。また、上記接点5aを含むコンタクト片5が外部に露出しているため、同様に運搬時やタンクへの組付け時等に、この部分にも外力がかかって変形し、検出特性不良をもたらす可能性もある。
【0014】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、フロートアームのストッパ乗り越え防止及び接点保護を同時に解決し、信頼性を向上させた液面レベルセンサを提供することを課題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の液面レベルセンサは、図3に示すように、回転軸部3a及びこの回転軸部3aに対して略直角に折り曲げられ前記回転軸部3aを軸として回動する回動部3bで形成された円形断面をした棒状のフロートアーム3と、前記フロートアーム3の回動部3bの先端部に取り付けられ、被測定液体に対して浮力を有するフロート6と、前記回転軸部3aが挿入される回転軸穴2a1を有し、この回転軸穴2a1を支点とする前記フロー トアーム3の回動に基づき前記被測定液体の液面レベルを検出する電気回路を搭載するフレーム2と、前記フロートアーム3を保持して、このフロートアーム3 と連動するアームホルダー4と、前記フレーム2の前面に形成され、前記フロートアーム3に接触して、前記フロートアーム3の回動可能角度範囲を規制する回動角度規制手段と、前記アームホルダー4に備えられ、過回転時において前記フレーム2の一部に当接して前記フロートアーム3の前記回動角度規制手段への前記フロートアームの半径rを超えての乗り上りを停止させる乗上停止手段とを有することを特徴とする。
【0016】
請求項1記載の発明によれば、フレーム2の前面には、フロートアーム3に接触して、フロートアーム3の回動角度範囲を規制する回動角度規制手段が設けられている。また、アームホルダー4は、フロートアーム3が回動角度規制手段に対してその半径rを越えて乗り上がる前に、フレーム2の一部に当接してこの乗りあがりを停止させる乗上停止手段を有する。この乗上停止手段により、円形断面のフロートアーム3はその半径rを越えて回動角度規制手段に乗り上がることはないので、予期せぬ外圧等により、フロートアーム3が回動角度規制手段に強制的に押圧されて乗りあがりそうになっても、自動的に通常の状態に戻ることができる。すなわち、図6で示したように完全にフロートアーム3がストッパに乗りあがってしまうことはない。
【0017】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の液面レベルセンサは、図3及び図5に示すように、請求項1記載の液面レベルセンサにおいて、前記アームホルダー4は、アームホルダー4に保持されたフロートアーム3に連動するコンタクト片5が固定されており、このコンタクト片5には、その下面に接点5aが形成されており、前記電気回路は、前記接点5aが接触する液面レベル検出に関わる抵抗体7を含んでおり、そして、前記乗上停止手段は、前記コンタクト片5を上側から覆うカバー部41でもあることを特徴とする。
【0018】
請求項2記載の発明によれば、乗上停止手段は、フロートアーム3に連動するコンタクト片5を上側から覆うカバー部41でもあるので、この部分を外力から保護する。したがって、上述したフロートアーム3のストッパ乗り越え防止と同時にコンタクト片保護も行われる。
【0019】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の液面レベルセンサは、図3に示すように、請求項2記載の液面レベルセンサにおいて、前記回動角度規制手段は、前記回動角度範囲の原点及び最大回動角度をそれぞれ規制する第1ストッパ9a及び第2ストッパ9bであることを特徴とする。
【0020】
請求項3記載の発明によれば、第1ストッパ9a及び第2ストッパ9bによりフロートアーム3の回動範囲が確実に規制される。したがって、フロートアーム3の過回転が防止され、更に信頼性が向上する。
【0021】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の液面レベルセンサは、図3に示すように、請求項3記載の液面レベルセンサにおいて、前記第1ストッパ9a及び前記第2ストッパ9bは、前記フレーム2の端部に沿って細長く延びて、かつ所定の高さに隆起しており、前記カバー部41は、前記フレーム2の一部として、前記第1ストッパ9a及び前記第2ストッパ9bにそれぞれ当接することを特徴とする。
【0022】
請求項4記載の発明によれば、第1ストッパ9a及び第2ストッパ9bは、フレーム2の端部に沿って細長く延びて、かつ所定の高さに隆起している。そして、カバー部41は、これら第1ストッパ9a及び第2ストッパ9bにそれぞれ当接する。つまり、第1ストッパ9aは、フロートアーム3と接触して回動角度範囲の原点を規定すると共に上記乗り上げ防止のためのカバー部41とも当接する。また、第2ストッパ9bはフロートアーム3と接触して最大回動角度を規定すると共に、上記乗り上げ防止のためのカバー部41とも当接する。このように、第1ストッパ9a及び第2ストッパ9bはそれぞれ、フレーム2の端部に沿って細長く延びているので、回動範囲の規制の他に、乗り上げ防止用としても利用できる。
【0023】
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の液面レベルセンサは、図4に示すように、請求項4記載の液面レベルセンサにおいて、前記フロートアーム3は、前記カバー部41より先に、前記第1ストッパ9a及び前記第2ストッパ9bに接触することを特徴とする。
【0024】
請求項5記載の発明によれば、フロートアーム3は、カバー部41より先に第1ストッパ9a及び第2ストッパ9bに接触するので、通常時におけるフロートアーム3の回動範囲が大きくとれるようになる。逆に言うと、カバー部41が、フロートアーム3より先に第1ストッパ9a及び第2ストッパ9bと接触してしまうと、フロートアーム3の回動範囲が狭くなるが、本発明ではこのようなことはない。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1を用いて本発明の液面レベルセンサの第1実施形態について説明する。図1は、本発明の液面レベルセンサの実施形態を示す平面図である。但し、この図に示す第1実施形態の液面レベルセンサは、上記図5で示した液面レベルセンサとアームホルダー以外の部分は同等の構成をしているので、重複する部分の詳細な説明は省略する。
【0026】
図1に示すように、第1実施形態の液面レベルセンサ1は、樹脂製のフレーム2、金属製のフロートアーム3、樹脂製のアームホルダー4、コンタクト片5、被測定液体に対して浮力を有するフロート6、及び抵抗体7とから構成される。
【0027】
上記フレーム2は、図中、矢印で示すような被測定液体の液面レベル変動に応じたフロートアーム3の回動に基づき、この液面レベルを検出するための電気回路、例えば、後述する抵抗体7や出力端子8等を搭載している。このフレーム2の開口している側の上下の縁部の一部には、上述したようにフロートアーム3の構造を考慮した所定高さの第1ストッパ9a及び第2ストッパ9bが形成されている。これらストッパ9a及び9bは、上記フロートアーム3の回動角度範囲の原点及び最大回動角度、すなわち、回動可能角度を規定する。この第1ストッパ9a及び第2ストッパ9bは共に、フレーム2の端部に沿って細長く延びて隆起している。この第1ストッパ9a及び第2ストッパ9bにより、フロートアーム3の過回転が防止される。なお、これら第1ストッパ9a及び第2ストッパ9bは、請求項の回動角度規制手段に相当する。
【0028】
フロートアーム3は円形断面の金属棒状であり、回転の支点となる回転軸部3a、及びこの回転軸部3aに対して略直角に折り曲げられ回転軸部3aを軸として回動する回動部3bからなる。このフロートアーム3の回動部3bの先端部には、被測定液体に対して浮力を有する材質で形成された円筒状のフロート6が取り付けられている。
【0029】
この液面レベルセンサ1の要部断面は、図5(B)で示したと基本的に同様なので、ここでは重複説明を省略する。すなわち、端部に断面コ字状の第1軸受部2a及び第2軸受部を有するフレーム2は、同じく断面コ字状のアームホルダー4とかみ合うように組み付けられる。
【0030】
アームホルダー4は、図5(B)で示したと同様に断面コ字状をしており、上記フロートアーム3をアーム保持部4cにより保持すると共に、上記フレーム2とかみ合わされて組み付けられて、保持しているフロートアーム3を回転軸部3aを支点として回動させる。このアームホルダー4は、ここでは図示しないが、図5(B)で示したと同様の一対の上記回転軸部3aが回転可能に挿通される回転軸穴を有している。
【0031】
また、このアームホルダー4は、弾性を有するコンタクト片5が固定されている。その先端部下面には、図5(B)で示したように接点5aが設けられていて、フレーム2に取り付けられている抵抗体7に弾性により付勢されて接触している。これらは、フロートアーム3の回動に基づく液面レベル検出時に用いられる。そして、このアームホルダー4は、コンタクト片5を上側から覆うカバー部41を有している。なお、コンタクト片5は、図中、想像線で描かれている。このように、カバー部41が、フロートアーム3に連動するコンタクト片5を上側から覆うので、この部分を外力から保護する。
【0032】
上記カバー部41は、フロートアーム3の第1ストッパ9a及び第2ストッパ9bへの乗りあがりを停止させる乗上停止手段としても機能する。これに関しては、図3及び図4を用いて後述する。
【0033】
この液面レベルセンサ1の組立時には、断面コ字状のフレーム2とアームホルダー4とがかみ合うように組み付けられた後、上記フロートアーム3の回転軸部3aが、フレーム2及びアームホルダー4にそれぞれ設けられた回転軸穴に挿通される。そして、フロートアーム3の回動部3bはアーム保持部4cに圧入されて保持される。すなわち、回転軸部3aの各軸穴への挿通、回動部3bのアーム保持部4cによる保持、並びに断面コ字状のフレーム2と及びアームホルダー4のかみ合いによって、フロートアーム3がフレーム2から抜け落ちないようになっている。
【0034】
なお、上記フロートアーム3のアーム保持部4cへの圧入時には、図2で示すように、フロートアーム挿入治具21及びホルダ受治具22が用いられる。すなわち、アームホルダー4のアーム保持部4cの下側面とフレーム2との間にホルダ受治具22が挿入されて、フロートアーム挿入治具21によって、上から圧力がかけられ、フロートアーム3がアーム保持部4cに圧入される。このような組み立て用治具を用いることにより、各部を破損することなく確実に組み立てができるようになる。なお、この図2は、図1に示すX方向から見たものと想定している。
【0035】
このような構造の液面レベルセンサ1は、ガソリン等の被測定液体を貯蔵する容器(不図示)に取り付けられる。そして、液面レベルの変動によりフロート6が図1の矢印で示すように上下動すると、フロートアーム3は回転軸部3aを支点として、上記のような規制された所定角度範囲内で回動する。この回動により、上記コンタクト片5が抵抗体7上を摺動し、検出回路(不図示)で抵抗体7の一端と、コンタクト片5の接点5aとの間の抵抗値が変化するとこれを検出して、液面変動量を示すレベル信号を出力端子8から取り出すことができる。
【0036】
次に図3及び図4を用いて、フロートアーム3のストッパへの乗りあがり防止構造について説明する。図3(A)は、図1に示す液面レベルセンサのカバー部41及びフロートアーム3が、第1ストッパ9aに当接した状態を示す平面図である。図3(B)は、図3(A)の状態におけるフロートアーム3及び第1ストッパ9aの接触箇所を示す説明図である。図4は、フロートアームが第1ストッパ9aに接触した瞬間を示す平面図である。なお、これらの図における参照番号は、図1と同等のものを示すのでそれらの個々の説明は省略する。
【0037】
図3(A)に示すように、本液面レベルセンサ1が取りつけられているガソリンタンク等を搭載する車両の振動やその組付け時等に、図中矢印F1で示す方向に過大荷重がかかったものと想定する。この時、フロートアーム3は第1ストッパ9aに接触し、更に第1ストッパ9aに乗りあがるように作用する。但し、このときカバー部41が、第1ストッパ9aに当接する。このカバー部41が第1ストッパ9aに当接した状態では、図3(B)に示すように、フロートアーム3は第1ストッパ9aに対して、その半径rを越えて乗り上がることのないように設定されている。なお、この図3(B)は、図3(A)に示すZ方向から見たものと想定している。
【0038】
換言すれば、フロートアーム3が第1ストッパ9aに対してその半径rを越えて乗り上がる前に、カバー部41が第1ストッパ9aに当接してこの乗りあがりを停止させるように作用する。すなわち、フロートアーム3がその半径rを越えて乗り上がらない限り、図3(B)の矢印F2で示す方向に反力が発生するので、図6で示したようにフロートアーム3は完全に第1ストッパ9aに乗りあがってしまうことがなく、通常の状態に復帰しようとする。したがって、この乗りあがりによる検出特性不良や破損が防止され、信頼性が向上する。なお、このカバー部41は、請求項1の乗上停止手段に相当する。
【0039】
また、図4に示すように、フロートアーム3は、カバー部41より先に第1ストッパ9a及び第2ストッパ9bに接触するように設定されている。すなわち、この接触時、カバー部41と第1ストッパ9aとの間には、クリアランスxが設けられている。これにより、通常時におけるフロートアーム3の回動範囲が大きくとれるようになる。逆に言うと、カバー部41が、フロートアーム3より先に第1ストッパ9a及び第2ストッパ9bに接触してしまうと、フロートアーム3の回動範囲が狭くなるが、上述のような構造ではこのようなことはない。もちろん、予期せぬ外圧等が働いたときには、上述のようにカバー部41が第1ストッパ9a及び第2ストッパ9bに当接することにより、フロートアーム3の乗りあがりが防止される。
【0040】
なお、第2ストッパ9bと、フロートアーム3及びカバー部41との関係も同様な構造になっている。したがって、同様の作用効果を有する。
【0041】
以上説明したように、本実施形態によれば、カバー部41が第1及び第2ストッパ9a及び9bに当接することにより、円形断面のフロートアーム3の乗りあがりを防止する。また、カバー部41はコンタクト片5を上側から覆うので、この部分を外力から保護する。したがって、カバー部41によりフロートアーム3のストッパ乗り越え防止とコンタクト片保護が同時に行われ、信頼性が非常に向上する。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、乗上停止手段により、円形断面のフロートアーム3はその半径rを越えて回動角度規制手段に乗り上がることはないので、予期せぬ外圧等により、フロートアーム3が回動角度規制手段に強制的に押圧されて乗りあがりそうになっても、自動的に通常の状態に戻ることができる。すなわち、図6で示したように完全にフロートアーム3がストッパに乗りあがってしまうことはない。したがって、乗りあがりによる検出特性不良や破損が防止され、信頼性が向上する。
【0043】
請求項2記載の発明によれば、乗上停止手段は、フロートアーム3に連動するコンタクト片5を上側から覆うカバー部41でもあるので、この部分を外力から保護する。したがって、上述したフロートアーム3のストッパ乗り越え防止と同時にコンタクト片保護も行われ、更に信頼性が向上する。
【0044】
請求項3記載の発明によれば、第1ストッパ9a及び第2ストッパ9bによりフロートアーム3の回動範囲が確実に規制される。したがって、フロートアーム3の過回転が防止され、更に信頼性が向上する。
【0045】
請求項4記載の発明によれば、第1ストッパ9a及び第2ストッパ9bはそれぞれ、フレーム2の端部に沿って細長く延びているので、回動範囲の規制の他に、カバー部41の乗り上げ防止用としても利用できる。すなわち、回動範囲規制と乗り上げ防止用にそれぞれ別途にストッパを設ける必要がなくなり、装置全体がシンプルになる。
【0046】
請求項5記載の発明によれば、フロートアーム3は、カバー部41より先に第1ストッパ9a及び第2ストッパ9bに接触するので、通常時におけるフロートアーム3の回動範囲が大きくとれるようになる。逆に言うと、カバー部41が、フロートアーム3より先に第1ストッパ9a及び第2ストッパ9bと接触してしまうと、フロートアーム3の回動範囲が狭くなるが、本発明ではこのようなことはない。もちろん、予期せぬ外圧等が働いたときには、上述のようにカバー部41が第1ストッパ9a及び第2ストッパ9bに当接することにより、フロートアーム3の乗りあがりが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液面レベルセンサの実施形態を示す平面図である。
【図2】フロートアームのアームホルダーへの取り付け方法の一例を示す説明図である。
【図3】図3(A)は、図1に示す液面レベルセンサのカバー部及びフロートアームが、ストッパに当接した状態を示す平面図である。図3(B)は、図3(A)の状態におけるフロートアーム及び第1ストッパの接触箇所を示す説明図である。
【図4】フロートアームがストッパに接触した瞬間を示す平面図である。
【図5】図5(A)はこの種の液面レベルセンサの要部拡大断面図である。図5(B)は図5(A)に示す液面レベルセンサの要部拡大断面図である。
【図6】図6(A)は、図5に示した液面レベルセンサの問題点を説明するための要部拡大平面図である。図6(B)は、フロートアームが第1ストッパに乗りあがった状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 液面レベルセンサ
2 フレーム
3 フロートアーム
4 アームホルダー
4c アーム保持部
5 コンタクト片
6 フロート
7 抵抗体
8 出力端子
9a、9b 第1、第2ストッパ
41 カバー部

Claims (5)

  1. 回転軸部及びこの回転軸部に対して略直角に折り曲げられ前記回転軸部を軸として回動する回動部で形成された円形断面をした棒状のフロートアームと、
    前記フロートアームの回動部の先端部に取り付けられ、被測定液体に対して浮力を有するフロートと、
    前記回転軸部が挿入される回転軸穴を有し、この回転軸穴を支点とする前記フロートアームの回動に基づき前記被測定液体の液面レベルを検出する電気回路を搭載するフレームと、
    前記フロートアームを保持して、このフロートアームと連動するアームホルダーと、
    前記フレームの前面に形成され、前記フロートアームに接触して、前記フロートアームの回動可能角度範囲を規制する回動角度規制手段と、
    前記アームホルダーに備えられ、過回転時において前記フレームの一部に当接して前記フロートアームの前記回動角度規制手段への前記フロートアームの半径を超えての乗り上りを停止させる乗上停止手段とを有する液面レベルセンサ。
  2. 請求項1記載の液面レベルセンサにおいて、
    前記アームホルダーは、アームホルダーに保持されたフロートアームに連動するコンタクト片が固定されており、このコンタクト片には、その下面に接点が形成されており、
    前記電気回路は、前記接点が接触する液面レベル検出に関わる抵抗体7を含んでおり、そして、前記乗上停止手段は、前記コンタクト片を上側から覆うカバー部でもあることを特徴とする液面レベルセンサ。
  3. 請求項2記載の液面レベルセンサにおいて、
    前記回動角度規制手段は、前記回動角度範囲の原点及び最大回動角度をそれぞれ規制する第1ストッパ及び第2ストッパである ことを特徴とする液面レベルセンサ。
  4. 請求項3記載の液面レベルセンサにおいて、
    前記第1ストッパ及び前記第2ストッパは、前記フレームの端部に沿って細長く延びて、かつ所定の高さに隆起しており、前記カバー部は、前記フレームの一部として、前記第1ストッパ及び前記第2ストッパにそれぞれ当接する ことを特徴とする液面レベルセンサ。
  5. 請求項4記載の液面レベルセンサにおいて、
    前記フロートアームは、前記カバー部より先に、前記第1ストッパ及び前記第2ストッパに接触することを特徴とする液面レベルセンサ。
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