JP3971089B2 - 限流遮断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電力系統における短絡事故等による過電流を抑制しつつ電力系統を遮断する限流遮断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電力を供給する電力系統においては、系統における短絡などの事故による過電流、変圧器やコンデンサ設備投入時のインラッシュ電流、低圧系統での負荷投入時のインラッシュ電流等を抑制したり、あるいは抑制後に電力系統を遮断するための限流装置や限流遮断装置が用いられている。
【0003】
この種の従来の限流遮断装置として、電気学会論文誌B、120巻6号858頁〜863頁、(2000年)に整流型限流器が開示されている。図5に前記整流型限流器100の要部の回路構成を示す。図5の回路図は、3相の電力系統の内の1相分のみを図示しており、他の2相分については同様の回路図であるので図示を省略している。図5において、2つの電力系統101及び102は、例えば互いに独立した2つの発電装置を有する電力系統である。各電力系統101、102はそれぞれ送電線等のインダクタ101A、102Aを含んでいる。電力系統101、102はそれぞれの電力線101B及び102Bを経て整流型限流器100により連結されている。電力線101B、102Bには図示を省略した多数の負荷が接続されており、電力系統101、102は相互に電力を融通しあって、それらの負荷に電力を供給している。整流型限流器100は、サイリスタ等のスイッチング素子107、108とダイオード109、110によるブリッジ整流回路を有し、ブリッジ整流回路の一方の交流端子103に半導体スイッチング素子107のアノードと108のカソードが接続され、他方の交流端子104にはダイオード109のカソードと110のアノードが接続されている。ブリッジ整流回路の直流端子105と106の間には直流リアクトル111が接続されている。
【0004】
この整流型限流器100を起動するには、スイッチング素子107と108のそれぞれのゲートGに図示を省略した制御回路からゲート信号を供給してスイッチング素子107、108をオンにする。スイッチング素子107、108がオンになると、電力系統101から、スイッチング素子107、直流リアクトル111、ダイオード109を経て電力系統102側へ電流が流れるか、または電力系統102からダイオード110、直流リアクトル111、スイッチング素子108を経て電力系統101側へ電流が流れる。そのため直流リアクトル111は直流磁化され飽和状態となる。この状態では、ブリッジ整流回路を一点鎖線の矢印Aで示す方向の電流が流れる。その結果、整流型限流器100を流れる電流は、スイッチング素子107、108及びダイオード109、110を矢印B又は矢印Cに示すように2分して流れる。電流が矢印B又はCで示す経路、すなわち直流リアクトル111を含まない経路を流れるので、直流リアクトル111は整流型限流器100のインピーダンスに影響を与えない。スイッチング素子107と108のゲート信号の供給を停止して、両者をオフにすることにより、電力系統101と電力系統102との間を流れる電流を遮断できる。
【0005】
例えば、電力系統102側において矢印112で示す短絡事故が発生し、電力系統101から電力系統102側へ流れる電流が急増して、整流型限流器100を流れる交流の過渡電流が直流リアクトル111を流れている直流電流を上回ると、電流は、スイッチング素子107、直流リアクトル111、ダイオード109を経て流れる。すなわち直流リアクトル111が交流の電流路に直列に挿入されることになる。そのため、直流リアクトル111のインピーダンスが増加して端子電圧が上昇するとともに、限流が開始される。限流の開始後、スイッチング素子107と108のゲート信号の供給を停止することにより両スイッチング素子をオフにして、電力系統101から電力系統102に向かって流れる短絡事故による過渡電流を遮断する。このようにして限流及び遮断を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記の従来の整流型限流器100は、1相当たり2個のスイッチング素子107、108を用いるために、装置構成が複雑でありかつ高価であるという問題があった。すなわち、1相当たり2個のスイッチング素子107、108のために、2組の図示を省略したスイッチング素子のゲート制御回路や、スイッチング素子には通常必要となる保護回路及びスナバ回路を設ける必要があり、これらは3相交流用では6組必要となる。
【0007】
特に系統電圧が数10KV以上の高電圧の場合には、スイッチング素子が高電圧に耐えるようにするために、多数のスイッチング素子を積層し直列接続したスイッチング・スタックを使用する。スイッチング・スタックにはそれを構成する各スイッチング素子毎にゲート制御回路や保護回路、スナバ回路を設ける必要があるので、部品点数が激増して構造が極めて複雑になるとともに、その設備価格も極めて高価になる。また、電力系統の電流が大きい場合には、大電流を流せるようにするために多数のスイッチング素子を並列接続して使用する。この場合も各スイッチング素子毎にゲート制御回路や保護回路、スナバ回路を設ける必要があり、構成が更に複雑になるとともに高価になる。
【0008】
短絡事故発生時の遮断速度は速い方が望ましく、遮断速度が速いほど整流型限流器を設けた効果が大きい。しかしスイッチング素子の数が多くなるとそれにともなってゲート制御回路や保護回路、スナバ回路の数が多くなり、これらの回路での信号伝送時間や信号遅延時間のばらつきが増大する。そのため信号伝送時間や信号遅延時間のばらつきを補償する協調動作が必要となる。しかしスイッチング素子の数が多くなればなるほど高速・高精度の協調動作が困難になり、遮断速度を速くすることができない。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明はスイッチング素子の数を減らし、結果的にゲート制御回路や保護回路、スナバ回路を少なくすることにより、装置構成を簡単にし且つ安価にするとともに遮断速度の速い整流型の限流遮断装置を提供することを目的としている。
【0010】
本発明の整流型の限流遮断装置は、互いに独立した2つの交流電力系統間を接続するダイオードブリッジ整流回路、及び前記ダイオードブリッジ整流回路の両直流端子間に接続された、直流リアクトルとスイッチング素子の直列接続体を有する。
ダイオードブリッジ整流回路の直流端子間に直流リアクトルと1つのスイッチング素子の直列接続体を接続して、整流型の限流遮断装置を構成するので、従来例では1相につき2つ用いていたスイッチング素子が1つになって半減する。従ってスイッチング素子の制御回路や保護回路、スナバ回路の数も従来のものの半分になる。これにより装置構成がシンプルになり且つ安価になるとともに、制御回路の高精度の協調動作が容易になり、結果として遮断速度が向上する。
【0011】
本発明の他の観点の整流型の限流遮断装置は、互いに独立した2つの第1及び第2の交流電力系統間を接続するダイオードブリッジ整流回路、前記ダイオードブリッジ整流回路の両直流端子間に接続された、直流リアクトルとスイッチング素子の直列接続体、前記直流リアクトルを流れる電流を検出する検出回路、及び前記検出回路が検出した電流の検出値に基づいて前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御するスイッチング制御回路を有する。
この整流型の限流遮断装置では、スイッチング素子をオンにすると、交流電流が、第1又は第2の電力系統から、順方向ダイオード、直流リアクトル、スイッチング素子、順方向ダイオード、第2又は第1の電力系統への経路で流れる。直流リアクトルには、常に一方向の直流電流のみが流れるので電磁エネルギーが蓄積される。定常運転時には、上記の蓄積電磁エネルギーにより直流電流が、直流リアクトル、スイッチング素子、双方の順方向ダイオード、交流端子、双方の順方向ダイオード、直流リアクトルの経路で還流する。このため、交流電流は第1又は第2の電力系統から、順方向ダイオード、直流端子、逆方向ダイオード、第2又は第1の電力系統への経路と、逆方向ダイオード、直流端子、順方向ダイオード、第1又は第2の電力系統への経路の2経路に分かれて流れる。直流リアクトルとスイッチング素子には常に直流電流のみが流れているで、交流成分は0となりインピーダンスのリアクタンス成分ほぼ零になり、電力損失は極めて小さくなる。この状態でスイッチング素子の制御信号の供給を停止してオフにすると、第1の電力系統と第2の電力系統間を遮断できる。
【0012】
第2の電力系統に短絡事故が発生し、第1の電力系統から第2の電力系統に流入する過渡電流が直流リアクトルに流れている電流を上回ると、交流電流が直流リアクトルを流れ、直流リアクトルが交流回路に直列に挿入されることになる。これにより限流遮断装置のインピーダンスが増加し直流リアクトルの両端子の電圧が上昇するとともに限流が行われる。限流時に、直流リアクトルの電流変化を検出回路で検出し、検出値に基づいてスイッチング素子をオフにして交流過渡電流を遮断する。
【0013】
本発明の整流型限流遮断装置では、従来例のものに比べてダイオードの数は増えるがスイッチング素子の数は半減する。ダイオードはスイッチング素子のようなゲート制御回路や保護回路、スナバ回路が不要であるので、装置構成をシンプルにでき且つ安価に出来る。ダイオード素子はスイッチング素子に比べて素子構造が単純で製作が容易なために素子自体の価格が大幅に安価であることがコスト低減の効果を大きくする。また、限流動作に入った後、スイッチング素子は短絡事故の検出信号を利用してオフさせるが、1相当たりのスイッチング素子は1個であるので、複数のスイッチング素子を用いる場合のように素子や制御回路および保護回路の協調制御動作が不要である。従ってスイッチング素子のオフ時間が短縮され事故に伴い別系統から流入する交流電流の遮断速度を速くできる。
一般に事故の継続時間が長くスイッチング素子の遮断時間も遅いと、直流リアクトルを流れる直流電流が増加するので限流効果が低下し限流遮断装置を通過する連系線電流が徐々に増大してしまう。このために直流リアクトルやスイッチング素子の電流容量を大きく設定しなければならず装置が大型になる。しかし遮断速度を速くできると所定の限流効果がある間に停止させることが可能であり、直流リアクトルやスイッチング素子の電流容量を小さく設定できる。その結果装置の大幅な小型化ができるとともに安価にもなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施例について図1から図4を参照して詳細に説明する。
《第1実施例》
図1は、本発明の第1実施例の整流型の限流遮断装置50の回路図である。図1の回路図は、3相の電力系統の内の1相分のみを図示しており、他の2相分については同様の回路図であるので図示を省略している。図において、電力系統1および2は、例えば互いに独立した2つの発電装置を有する電力系統である。各電力系統1および2はそれぞれ送電線等のインダクタ1A、2Aを含んでいる。電力系統1及び2はそれぞれの電力線1B及び2Bを経て整流型の限流遮断装置50により連結されている。電力線1B、2Bには図示を省略した多数の負荷が接続されており、電力系統1、2は相互に電力を融通しあって、それらの負荷に電力を供給している。限流遮断装置50は、ダイオード7、8、9及び10によるダイオードブリッジ整流回路を有している。ダイオードブリッジ整流回路の交流端子3及び4はそれぞれ電力系統1及び2に接続されている。直流端子5と6の間には、直流リアクトル11と、スイッチング素子としてのシリコン(Si)の半導体材料による光サイリスタ12との直列接続体が接続されている。光サイリスタ12のアノードAとカソードK間には保護回路及びスナバ回路14が接続されている。保護回路としてはアレスタ、電圧分担抵抗等が用いられる。光サイリスタ12のゲートGとゲート制御回路13の光出力端13Aは光ファイバを用いて接続されている。ゲート制御回路13の検出入力端13Bには検出回路15の出力端15Aが接続されている。検出回路15の入力端15Bには直流リアクトル11を流れる電流を検出する例えば検出コイル15Cが接続されている。制御回路13の制御入力端13Dは図示を省略した電力制御所の制御装置に接続され、系統制御信号が入力される。
【0015】
次にこの限流遮断装置の動作を説明する。限流遮断装置の起動時には、ゲート制御回路13の光出力端13Aから光ゲート信号をゲートGに供給して光サイリスタ12をオンにする。交流端子3の電位が交流端子4の電位よりも高い時は、電流は、交流端子3から、ダイオード7、直流リアクトル11、光サイリスタ12、ダイオード9、交流端子4の経路で流れる。交流端子3の電位が交流端子4の電位よりも低い時は、交流端子4、ダイオード10、直流リアクトル11、光サイリスタ12、ダイオード8、交流端子3の経路で電流が流れる。従って直流リアクトル11には常に(端子5から端子6へと向かう)一方向の直流電流が流れ電磁エネルギーが蓄積される。
【0016】
起動後の正常な定常運転時には、上記の蓄積された電磁エネルギーにより、直流電流が、直流リアクトル11、光サイリスタ12、ダイオード8、ダイオード7、直流リアクトル11の第1の環状の経路で環流するとともに、直流リアクトル11、光サイリスタ12、ダイオード9、ダイオード10、直流リアクトル11の第2の環状の経路でも還流している。このため交流電流は、交流端子3、ダイオード7、ダイオー10、交流端子4の経路と、交流端子3、ダイオード8、ダイオード9、交流端子4の経路とに2分して流れる。このように、直流リアクトル11と光サイリスタ12には交流電流は流れず直流電流のみが流れるので、直流端子5、6間の電流の交流周波数成分は0となり、電力系統1又は2からみた限流遮断装置50のインピーダンスのリアクタンス成分ははほぼ零になる。この状態で光サイリスタ12の光ゲート信号の供給を停止して光サイリスタ12をオフにすると、電力系統1と電力系統2間を流れる電流を遮断できる。
【0017】
例えば、電力系統2側に矢印112で示す短絡事故が発生し、電力系統1から電力系統2側に流入する交流の過渡電流が直流リアクトル11を流れている直流電流を上回ると、ダイオード7と10を経由する経路、またはダイオード8と9を経由する経路の導通がなくなる。そのため交流の過渡電流は直流リアクトル11、光サイリスタ12を流れ、直流リアクトル11が交流回路に直列に挿入されることになる。すなわち、交流の過渡電流は交流端子3から、ダイオード7、直流リアクトル11、光サイリスタ12、ダイオード9、交流端子4の経路、または交流端子4から、ダイオード10、直流リアクトル11、光サイリスタ12、ダイオード8、交流端子3の経路で流れる。その結果直流リアクトル11の両端子間の端子電圧が上昇し自動的に限流が行われる。限流により変化する直流リアクトル11の端子電圧を検出回路15で検出し、検出信号をゲート制御回路13の検出入力端子13Bに印加する。この検出信号により、ゲート制御回路13の光出力端子13Aから光サイリスタ12のゲートGへ印加されるゲート制御信号を停止し光サイリスタ12をオフにして、電力系統1から2への交流電流を遮断する。
【0018】
以下に、図5に示す従来例の構成と本実施例の構成とを比較する。図5の従来例で例えば電圧12kV、電流400Aの3相60Hzの系統に適用する整流型限流器を構成する場合、1個の32.5mHの直流リアクトル、24個の6kV・400A級ダイオード(3相分の6個のダイオードスタックに相当)、24個の6kV・400A級サイリスタ(3相分の6個のサイリスタスタックに相当)、24個のサイリスタ用ゲート制御回路、24個のサイリスタ用保護回路及びスナバ回路、6個の端子電圧検出回路を必要とした。
これに対して、本実施例の整流型の限流遮断装置50の場合は、1個の29から31mHの直流リアクトル11、48個の6kV・400A級ダイオード7〜10(3相分の12個のダイオードスタックに相当)、12個の6kV・400A級光サイリスタ12(3相分の3個のサイリスタスタックに相当)、12個の光サイリスタ用ゲート制御回路13、12個の光サイリスタ用保護回路及びスナバ回路14、3個の端子電圧の検出回路15で構成することができた。
【0019】
本実施例の限流遮断装置50では、安価なダイオードは従来例のものより24個増えるが、光サイリスタなど高価なサイリスタは逆に12個減少する。サイリスタのゲート制御回路やスナバ回路も各々12個減少する。以上のように、装置の構成が簡単になり、その分全体の構成が安価になる。協調動作を必要とするサイリスタ用ゲート制御回路やスナバ回路が各々24個から12個に減るのでより高精度の協調動作が可能となり遮断速度を速くすることができる。遮断速度が速くなる結果、直流リアクトル11の電流容量を約5%から約10%低減でき、そのぶん直流リアクトル11を小型化できるとともに安価になる。
【0020】
《第2実施例》
図2は、本発明の第2実施例の整流型の限流遮断装置51の回路図である。第1実施例と同様の電力系統1及び2にそれぞれつながる交流端子3と4の間にダイオード7,8,9,10によるダイオードブリッジ整流回路を接続し、直流端子5と6の間には直流リアクトル11と絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)16の直列接続体を接続して整流型の限流遮断装置51を構成している。ゲート制御回路13、保護回路及びスナバ回路14、検出回路15は、ゲート制御回路13が電気信号の出力端子13Cから電気信号を出力することを除いて、第1実施例と同様の構成であり同様の動作をするので重複する説明を省略する。スナバ回路14の代わりにクランプ回路を用いてもよい。
【0021】
第2実施例の整流型の限流遮断装置51の起動時の動作は第1実施例と実質的に同じである。起動後の正常な定常運転時には、直流リアクトル11の蓄積電磁エネルギーにより、直流電流が、直流リアクトル11、IGBT16、ダイオード8、ダイオード7、直流リアクトル11の経路を環流するとともに、直流リアクトル11、IGBT16、ダイオード9、ダイオード10、直流リアクトル11の経路でも還流している。このため交流電流は、交流端子3からダイオード7、ダイオー10、交流端子4の経路と、交流端子3からダイオード8、ダイオード9、交流端子4の経路とに2分して流れる。このように、直流リアクトル11とIGBT16には直流電流のみが流れるので、電流の交流成分は0となり、電力系統1又は2からみた限流遮断装置51のインピーダンスのリアクタンス成分はほぼ零になる。この状態でIGBT16のゲート信号の供給を停止してIGBT16をオフにすると、電力系統1と電力系統2間に流れる電流を遮断できる。
【0022】
電力系統2の側に短絡事故が発生し、電力系統1の側から電力系統2の側に流入する交流の過渡電流が直流リアクトル11を流れている直流電流を上回ると、ダイオード7と10を経由する経路、またはダイオード8と9を経由する経路の導通がなくなる。そのため電流は直流リアクトル11、IGBT16を流れ、直流リアクトル11が交流回路に直列に挿入されることになる。すなわち、電流は交流端子3から、ダイオード7、直流リアクトル11、IGBT16、ダイオード9、交流端子4の経路、または交流端子4から、ダイオード10、直流リアクトル11、IGBT16、ダイオード8、交流端子3の経路で流れる。その結果直流リアクトル11の両端子間の端子電圧が上昇し自動的に限流が行われる。限流により変化する直流リアクトル11の端子電圧を検出回路15で検出し、検出信号をゲート制御回路13の検出入力端子13Bに印加する。この検出信号により、ゲート制御回路13を制御して、IGBT16のゲートへのゲート制御信号の出力を停止し、IGBT16をオフにして電力系統1から電力系統2側へ流入する交流電流を遮断する。
【0023】
この第2実施例ではIGBT16を用いることにより、第1実施例に比べて遮断時間を大幅に低減できる。というのは、第1実施例の光サイリスタ12は自己消弧機能を持っていない。それ故ゲート信号の供給を停止しても、交流電圧がゼロ近くになり導通電流が光サイリスタ12の保持電流以下になるまではオフにならない。このため、第1実施例では遮断時間は最悪の場合1サイクル(約20ms)程度になってしまう。
【0024】
本第2実施例の場合はIGBT16が自己消弧機能を持っているので、ゲート信号の供給を停止すると20μs以下の短時間でオフになる。このようにオフになる時間が大幅に短くなる結果、短絡事故の発生から遮断完了までに供給される電力を少なくすることができる。この電力の減少により、直流リアクトル11やスイッチング素子のIGBT16の電流容量を小さくできる。すなわちより小型の直流リアクトルやIGBTを用いることができる。その結果この第2実施例の装置は、前記第1実施例の装置に比べて更に大幅な小型化ができ、且つ安価になる。
【0025】
協調制御動作を必要とするIGBT16のゲート制御回路13の数が、前記第1実施例と同様に、従来例のものの半分に減るので、IGBT16のゲート信号における遅延時間も従来例に比べて低減できる。上記のようにIGBT16のオフになる時間が短いので、前記遅延時間が限流遮断装置51の遮断時間に占める割合が大きくなる。従ってゲート制御回路13の数の半減による遅延時間の低減が遮断時間の短縮に寄与する効果は大きい。この遮断時間の短縮により、直流リアクトル11やスイッチング素子のIGBT16の更なる電流容量低減が可能となり、その結果装置の更なる小型化や価格低減が可能となる。
【0026】
第2実施例の限流遮断装置51と従来例のものとを比較すると以下のようになる。従来例の構成で電圧6.6kV、電流200Aの3相50Hz系統に適用する整流型限流器を構成した場合、1個の25mHの直流リアクトル、12個の6kV・250A級ダイオード(3相分の6個のダイオードスタックに相当)、12個の6kV・250A級サイリスタ(3相分の6個のサイリスタスタックに相当)、12個のサイリスタゲート制御回路、12個のサイリスタスナバ回路、6個の端子電圧検出回路を必要とする。
これに対して第2実施例の場合は、1個の11.3mHの直流リアクトル11、24個の6kV・200A級ダイオード(3相分のダイオードスタックに相当)、6個の6kV・200A級IGBT(3相分のIGBTスタックに相当)、6個のIGBTゲート制御回路13、6個のIGBTスナバ回路14、3個の端子電圧検出回路15で構成できる。
【0027】
本実施例の場合、従来例のものに比べて、安価なダイオードは12個増えるが、高価な6kV級IGBTは半分の6個でよい。IGBT15のゲート制御回路13やスナバ回路14も各々6個でよい。その結果、装置の構成が簡単になりかつ価格も安価になる。
【0028】
本実施例では自己消弧機能を持つIGBT16を用いた。従って、ゲート制御回路13からIGBT16に印加するゲート制御信号を停止すると、交流の印加電圧に無関係にIGBT16は20μs以下でオフとなる。検出回路15の検出の遅れや、検出回路15の検出信号がゲート制御回路13に入力されIGBT16のゲート制御信号の出力が停止してIGBTがオフになるまでの各部の遅延時間を加算しても、遮断時間は2ms以下にできる。また、協調動作を必要とするIGBT16のゲート制御回路13が6個と少ないことも、第1実施例で説明したように遮断時間を短くするうえで有効である。このように遮断時間が短くなった結果、直流リアクトル11で限流遮断時に消費される電力が減少するので、その容積を従来のものより約45%小型化できその分価格を低減できる。IGBT16の消費電力も減るので電流容量の小さいIGBT16を用いることができる点でも限流遮断装置51の小型化や価格低減に寄与する。
【0029】
《第3実施例》
図3は、本発明の第3実施例の整流型の限流遮断装置52の回路図である。第1実施例と同様の電力系統1及び2にそれぞれつながる交流端子3と4の間にシリコンカーバイト(以下、SiCと表記)の半導体材料を用いたダイオード17,18,19,20のダイオードブリッジ整流回路を接続する。直流端子5と6の間には直流リアクトル11と光サイリスタ12との直列接続体を接続して、整流型の限流遮断装置52を構成している。ゲート制御回路13、保護回路のスナバ回路14、検出回路15は第1実施例と同様の構成であり同様の動作をするので重複する説明を省略する。
【0030】
第3実施例の限流遮断装置52の起動時及び正常な定常運転時の動作は第1実施例と同じである。また、電力系統に短絡事故が発生したときの限流遮断装置52の限流及び遮断の動作も第1実施例と同じであるので、これらの重複する説明は省略する。
【0031】
以下に第3実施例の限流遮断装置と図5の従来例の整流型限流器とを比較する。
図5に示す従来例の構成では、例えば電圧500kV、電流3000Aの3相60Hz系統に適用する整流型限流器を現在容易に入手できる6kV級Siダイオードと6kV級Siサイリスタとを用いて構成する場合、1個の195mH直流リアクトル、924個の6kV・3800A級ダイオード(3相分の6個のダイオードスタックに相当、1個のダイオードスタックは154個のダイオードを含む)、924個の6kV・3800A級サイリスタ(3相分の6個のサイリスタスタックに相当、1個のサイリスタスタックは154個のサイリスタを含む)、924個のサイリスタゲート制御回路、924個のサイリスタスナバ回路、6個の検出回路を必要とする。
これに対して、第3実施例の場合は、耐電圧12kVのSiCダイオード(2000年2月22日付の日刊工業新聞(第24頁)や日経新聞(第13頁)等で発表した、発明者等が製作した高耐圧ダイオード)と耐電圧8kVの光サイリスタを用いる場合、1個の170mH直流リアクトル、924個の12kV・3300A級SiCダイオード(3相分の12個のダイオードスタックに相当、1個のダイオードスタックは77個のダイオードを含む)、345個の8kV・3800A級光サイリスタ(3相分の3個のサイリスタスタックに相当)、345個の光サイリスタゲート制御回路、345個の光サイリスタスナバ回路、及び3個の検出回路で整流型限流遮断装置を構成できる。
【0032】
この第3実施例のものを従来例のものと比較すると、ダイオードの数は変わらないが、本実施例のものではサイリスタの数は579個減少し、光サイリスタのゲート制御回路やスナバ回路も各々579個減少する。また検出回路も3個減少する。その結果、装置全体の構成をシンプル且つ安価にできる。また、協調動作を必要とするサイリスタのゲート制御回路が924個から579個に低減できるので協調動作の精度が向上する。その結果遮断速度を速くでき、直流リアクトルの電流容量を低減できる。これにより直流リアクトルの容積を従来のものの約87%に小型化できその分安価になる。
【0033】
さらに、この第3実施例の整流型限流遮断装置は以下に説明するように電力損失を大幅に低減できる。すなわち、SiCはSiに比べて絶縁破壊電界が約10倍高く、またSiCダイオードは300℃以上の高温でも動作するなどの電気的特性を持っている。高耐電圧のものを比べた場合、以下に説明するようにSiCダイオードでは電流通電時の順電圧を大幅に低減できる。例えば、耐圧6kVのダイオードに100A/cmの電流密度で通電した場合の順電圧は、Siダイオード及びSiCダイオードとも約4.5Vであるが、耐圧12kVのものの場合はSiダイオードでは約15V、SiCダイオードでは約5Vである。Si光サイリスタは動作時の接合温度を約150℃以下(具体例では約125℃以下)にする必要があるが、SiCダイオードは高温でも動作し、温度が高いほど順電圧が低くなる。特に接合温度を150℃以上(具体例では約250℃〜約300℃)に保つのが望ましい。これにより、従来例の整流型限流器の場合、3000Aを通電する通常動作時の電力損失は約6.9MWであったが、本実施例の整流型限流遮断装置では約6.0MWであり、従来例のものの約87%に低減できる。
【0034】
《第4実施例》
図4は、本発明の第4実施例の整流型の限流遮断装置の回路図である。第1実施例と同様の電力系統1及び2にそれぞれつながる交流端子3と4の間にSiCダイオード17,18,19,20によるダイオードブリッジ整流回路を接続する。端子5と6の間には、直流リアクトル11とSiC−GTOサイリスタ21の直列接続体を接続して整流型限流遮断装置53を構成している。ゲート制御回路13、スナバ回路14及び検出回路15は第1実施例と同様の構成であり、同様の動作をするので重複する説明は省略する。
【0035】
第4実施例の整流型限流遮断装置の起動時及び正常な定常運転時の動作は、電流が光サイリスタの代わりのGTOサイリスタ21を流れる点を除いて第1実施例と同じであるので説明を省略する。
【0036】
電力系統に短絡事故が発生し整流型の限流遮断装置53を流れる交流電流が直流リアクトル11を流れている直流電流を上回れば、ダイオード17と20の経路、またはダイオード18と19の経路のいずれかの導通がなくなる。その結果交流端子3と4の間に直流リアクトル11が直列に挿入されることになり、直流リアクトル11のリアクタンスにより限流が行われる。限流時に発生する直流リアクトル11の端子電圧を検出回路15で検出しゲート制御回路13のゲート制御信号の出力を停止してGTOサイリスタ21をオフにし電流を遮断する。
【0037】
図5に示す従来例では、電圧12kV、電流400Aの3相60Hz系統に適用する整流型限流器を構成した場合、1個の32.5mH直流リアクトル、6個の12kV・400A級ダイオード(3相分の6個のダイオードスタックに相当)、6個の12kV・400A級サイリスタ(3相分の6個のサイリスタスタックに相当)、6個のサイリスタゲート制御回路、6個のサイリスタスナバ回路、6個の検出回路を必要であった。
これに対して、第4実施例の場合は、1個の19から25mHの直流リアクトル、12個の12kV・400A級SiCダイオード(3相分の12個のダイオードスタックに相当)、3個の12kV・400A級SiC−GTOサイリスタ(3相分の3個のサイリスタスタックに相当)、3個のGTOサイリスタゲート制御回路、3個のGTOサイリスタスナバ回路、3個の検出回路で整流型の限流遮断装置を構成できる。
【0038】
本第4実施例のものを従来例のものと比較すると、本実施例では安価なダイオードは6個増えるが、高価なサイリスタは3個減少し、サイリスタのゲート制御回路やスナバ回路は各々3個減少する。SiCダイオードとSiC−GTOサイリスタは、150℃以上の接合温度で動作可能なので通電電流密度を高くすることができるとともに、あまり冷却をしないでよいので、冷却用のヒートシンクを小型化できる。ヒートシンクを小型にできるので装置全体を小型にできる。SiC−GTOサイリスタは、Siのサイリスタはもとより、Si−GTOサイリスタよりも高速であるので遮断時間を大幅に短くできる。その結果、遮断するまでに直流リアクトル11が消費する電力を小さくできるので、直流リアクトル11やスイッチング素子の電流容量を小さく設定できる。これにより装置の更なる小型化ができ、且つ安価になる。サイリスタゲート制御回路が6個から3個に減るので、オフ時の協調動作をより高精度で行うことができ遮断速度を速くできる。直流リアクトル11の電流容量の低減により、その容積を従来のものの約57%から約75%に減らすことができ、それにともなって価格も安くなる。
【0039】
以上、4つの実施例を挙げて説明したが、本発明はさらに多くの適用範囲あるいは派生構造をカバーするものである。例えばスイッチング素子はMOSFETや接合FET、静電誘導型トランジスタ、IGBT、IEGT、バイポーラトランジスタ等でもよい。ゲートコミュテーテッドサイリスタ、静電誘導型サイリスタ、MOSサイリスタなどでもよい。また種類の異なるスイッチング素子を組み合わせたスイッチングモジュール、例えばGTOのアノードとゲートの間に接合FETを接続し、これを複数個直列接続したスイッチングモジュールや、スイッチイング素子とダイオードを組み合わせたスイッチングモジュール等を用いてもよい。
【0040】
前記各実施例では、SiやSiCのダイオードやサイリスタを用いた場合を説明したが、本発明に適用できるダイオードやサイリスタはこれらに限られるものではなく、ダイヤモンドやガリウムナイトライド、アルミニュウムナイトライド、硫化亜鉛などのワイドギャップ半導体材料を用いたダイオードやサイリスタを用いてもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上の各実施例で詳細に説明したように、本発明によれば、4つのダイオードを用いたダイオードブリッジ整流回路に、直流リアクトルとスイッチング素子の直列接続体を組合せることにより、1相当たり1つのスイッチング素子を用いて整流型の限流遮断装置を構成できる。従来のものに比べてスイッチング素子のゲート制御回路や保護回路のスナバ回路を減らすことができるので、装置構成が簡略化され安価になるとともに遮断速度が速くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の整流型の限流遮断装置の回路構成図
【図2】本発明の第2実施例の整流型の限流遮断装置の主要回路構成図
【図3】本発明の第3実施例の整流型の限流遮断装置の主要回路構成図
【図4】本発明の第4実施例の整流型の限流遮断装置の主要回路構成図
【図5】従来の整流型限流器の要部の回路構成図
【符号の説明】
1、2 電力系統
1A、2A インダクタ
1B、2B 電力線
3 一方の交流端子
4 他方の交流端子
5 一方の直流端子
6 他方の直流端子
7〜10 Siダイオード
11 直流リアクトル
12 光サイリスタ
13 ゲート制御回路
13A 光出力端
13B 検出入力端
13C 出力端
13D 制御入力端
14 保護回路及びスナバ回路
15 検出回路
15A 出力端
15B 入力端
15C 検出コイル
16 IGBT
17〜20 SiCダイオード
21 SiC-GTO
101、102 電力系統
103、104 交流端子
105、106 直流端子
107、108 スイッチング素子
109、110 ダイオード
112 短絡事故点
A アノード
G ゲート
K カソード

Claims (9)

  1. 互いに独立した2つの交流電力系統間を接続するダイオードブリッジ整流回路、及び
    前記ダイオードブリッジ整流回路の両直流端子間に接続された、直流リアクトルとスイッチング素子の直列接続体
    を有する限流遮断装置。
  2. 互いに独立した2つの交流電力系統間を接続するダイオードブリッジ整流回路、
    前記ダイオードブリッジ整流回路の両直流端子間に接続された、直流リアクトルとスイッチング素子の直列接続体、
    前記直流リアクトルを流れる電流を検出する検出回路、及び
    前記検出回路が検出した電流の検出値に基づいて前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御するスイッチング制御回
    有する限流遮断装置。
  3. 前記スイッチング素子が、サイリスタ又はトランジスタであることを特徴とする請求項1又は2記載の限流遮断装置。
  4. 前記サイリスタが、電気トリガサイリスタ、光トリガサイリスタ、ゲートターンオフサイリスタ(GTO)、ゲートコミュテーテッドサイリスタ(GCT)、静電誘導型サイリスタ及びMOSサイリスタの群の中から選択した1種であることを特徴とする請求項3記載の限流遮断装置。
  5. 前記トランジスタが、バイポーラトランジスタ、MOSFET、接合FET、静電型トランジスタ、IGBT、IEGT及び静電誘導型トランジスタの群の中から選択した1種であることを特徴とする請求項3記載の限流遮断装置。
  6. 前記スイッチング素子は、複数のスイッチング素子が直列接続されたスタック構造を有することを特徴とする請求項1又は2記載の限流遮断装置。
  7. 前記ダイオードとスイッチング素子の内の少なくとも一方が、シリコンカーバイト(SiC)単結晶を用いて作られ、他方がシリコン(Si)単結晶を用いて作られていることを特徴とする請求項1又は2記載の限流遮断装置。
  8. 前記ダイオードとスイッチング素子の内の、シリコンカーバイト単結晶を用いたものは接合温度を125°以上に保ち、シリコン単結晶を用いたものは接合温度を125°以下に保つことを特徴とする請求項7記載の限流遮断装置。
  9. 前記検出回路は、前記直流リアクトルの電流を検出する電流トランスを有することを特徴とする請求項記載の限流遮断装置。
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