JP3971019B2 - タイヤ・リム組み立て体の重量アンバランス修正方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤ・リム組み立て体の重量アンバランス修正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
重量的にアンバンスの状態でタイヤ・リム組み立て体を回転させた場合、振動が生じることは周知である。
【0003】
アンバラスには、回転させなくても存在する360°の内のどこが重いと言う静的アンバランスと、回転させ始めて発生する動的アンバラスがある。
【0004】
このようなアンバランスを修正する方法としては、始めに静的アンバラスを修正し、ついてタイヤ・リム組み立て体を回転させ、別個のバランスウエイトを使い、動的アンバランスを修正する方法がある。
【0005】
しかし、現在は主として、タイヤ・リム組み立て体をバランサーにより回転させ修正に必要な静バランスと動バランスの合力を計測し、これに基づいてリムフランジ表裏面に夫々1箇所に1個づつバランスウエイトを装着するという方法をもって静バランス、動バランスを同時に修正することが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、この重量アンバランス修正法では、例えホイールのアンバランス量が零であっても、タイヤが持つアンバランス量の修正が必要である。
【0007】
また、表裏2箇所のバランスウエイトを付加する2個所バランスに比べ、静的、動的バランスを分けた場合、図4(A)に示すように、静バンランス重量を2Ws (1箇所に重量2WS のバランスウエイトを一つ貼った場合)、動バランスを2Wd (1箇所に重量Wd のバランスウエイトを一つ貼った場合)、静バランス設置点と、動バランス設置点の回転方向になす小さいほうの角度をθとすると表裏2箇所バランスのウエイト量は、
W1 =(WS 2 +Wd2+2・WS ・Wd ・cosθ)1/2
W2 =(WS 2 +Wd2−2・WS ・Wd ・cosθ)1/2
となる。
【0008】
これを比較すると、静バランス、動バランスに分離したバランスウエイトの貼り付け総重量は、図4(B)に示す2個所バランスのウエイト総重量より重くなる。
【0009】
したがって、バランスウエイトに鉛を用いている現状において環境への影響を考えるに鉛の使用量という観点において必ずしも満足されたバランス修正という訳ではない。
【0010】
また、鉛のバランスウエイトは、比重の面から代替えが難しいのが現状である。
【0011】
即ち、従来のバランスのとり方を採用すると、環境面で鉛を減少することができない。
【0012】
本発明は、上記事実を考慮し、バランスウエイトをできる限り小さくできるタイヤ・リム組み立て体の重量アンバランス修正方法を提供することが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】
発明者は、リムに組み付けるタイヤを種々調査した結果、同一メーカーの同一名称(銘柄)の同一サイズのタイヤであれば、タイヤ自身の静的アンバランスは略一定していることを見出し、このタイヤを組み付けるリムに、予め、タイヤの静的アンバランスを修正するウエイトを取り付けておけば、タイヤ・リム組み立て体のバランスを取ったときに付与するウエイト量を減らせることを見出した。
【0014】
請求項1に記載の発明は上記事実に鑑みてなされたものであって、リムに付加されるバランスウエイトを静バランス及び動バランスに分離した際のタイヤ・リム組み立て体の重量アンバランス修正方法であって、所定のリムに装着するタイヤの母集団のビードベース部における平均静バランス量Bs を求め、リムの周上360°の一箇所のドロップセンター中心位置に、下式(1)から求められたウエイト量WS が付与されたリムを準備し、回転軸から見て、前記ウエイト量WS の方向と、前記タイヤの軽点の方向とが同一方向となるように、前記ウエイト量WS が付与されたリムに前記タイヤを組み付け、その後、動的バランスを取って、動的アンバランスを減少する動的アンバランス用バランスウエイトを前記リムに付与することを特徴としている。
【0015】
WS =Bs ×回転軸から前記静的アンバランス修正用ウエイトの重心までの半径r1 /ビードベース部の半径・・・式(1)
請求項1に記載のタイヤ・リム組み立て体の重量アンバランス修正方法では、、先ず、リムに組み付ける複数のタイヤを準備し、バランサーにて各タイヤの静バランス量を得て、静的アンバランスを修正するに必要なビードベース部における平均静バランス量Bs を算出する。
【0016】
次に、この平均静バランス量Bs に対応したリムのドロップセンター中心位置におけるウエイト量WS を下式(1)より求め、ウエイト量WS の静的アンバランス修正用ウエイトをドロップセンター中心位置に配置したリムを準備する。
【0017】
WS =Bs ×ビードベース部の半径/回転軸から前記静的アンバランス修正用ウエイトの重心までの半径r 1・・・式(1)
次に、回転軸から見て、ウエイト量WS の静的アンバランス修正用ウエイトの方向と、タイヤの軽点の方向とが同一方向となるように、リムにタイヤを組み付け、その後、動的バランスを取って、動的アンバランスを減少する動的アンバランス用バランスウエイトをリムに付与する。
【0018】
本発明では、タイヤをリムに組み付けることで静的バランスを取ることができるので、その後、タイヤ・リム組み立て体は動的アンバランスを修正するのみで良く、最終的に付与する動的アンバランス用バランスウエイトを小さくすることができる。
【0019】
また、静的バランスを1つの静的アンバランス修正用ウエイトで取るため、静的アンバランスを修正するためのウエイト重量が最小限で済む。さらに、静的アンバランス修正用ウエイトが一つであり、かつ静的アンバランス修正用ウエイトをリムのドロップセンター中心位置に設けたので、静的アンバランス修正用ウエイトの付加によって動アンバラスを発生することがない。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1乃至図3にしたがって説明する。
【0023】
図1乃至図3において、10は空気入りタイヤ、12はリム、Cは回転中心、14は空気入りタイヤ10のビード部、14Aはビード部14のビードベース部、16はリム12のホイールドロップセンター、19はリム12のフランジ、CLはリム12及び空気入りタイヤ10の赤道面(幅方向中心面)を示している。
【0024】
本実施形態では、先ず、所定のリム12に組み付ける複数の空気入りタイヤ10を準備し、バランサーにて各空気入りタイヤ10の静アンバランス量及び軽点の位置を測定し、各空気入りタイヤ10の測定結果より静的アンバランスを修正するに必要なビードベース部14Aにおける平均静バランス量Bs を算出すると共に、各空気入りタイヤ10の側面に軽点マーク17を付与する。
【0025】
次に、この平均静バランス量Bs に対応したリム12のドロップセンター中心位置16におけるウエイト重量WS を下式(1)より求め、ウエイト重量WS の静的アンバランス修正用ウエイト18をリム12のドロップセンター中心位置16に取り付ける。
【0026】
WS =Bs ×ビードベース部14Aの半径r 2 /回転軸Cから静的アンバランス修正用ウエイト18の重心までの半径r 1・・・式(1)
次に、回転軸Cから見て、静的アンバランス修正用ウエイト18の方向と、空気入りタイヤ10の軽点マーク17の方向とが同一方向となるように、リム12に空気入りタイヤ10を組み付ける。
【0027】
その後、空気入りタイヤ10の組付けられたリム12、即ち、タイヤ・リム組み立て体の動的アンバランスをバランサーにて測定し、動的アンバランスを減少する鉛製の動的アンバランス用バランスウエイト20をリム12のフランジ19に取り付ける。
【0028】
本発明では、タイヤをリム12に組み付けることで静的バランスを取ることができるので、その後、タイヤ・リム組み立て体は動的アンバランスを修正するのみで良く、最終的に付与する動的アンバランス用バランスウエイト20を小さくすることができ、鉛の使用量を少なくできる。
【0029】
なお、動的アンバランス用バランスウエイト20の材質は鉛以外の金属でも良い。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のタイヤ・リム組み立て体の重量アンバランス修正方法によれば、タイヤ・リム組み立て体のバランスを取ったときに付与するウエイト量を減らせることができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 タイヤ・リム組み立て体の側面図である。
【図2】 リムの斜視図である。
【図3】 図1に示すタイヤ・リム組み立て体の3−3線断面図である。
【図4】 (A)は静的バランスと動的バランスとを分けた場合のモデルであり、(B)は表裏2箇所にバランスウエイトを付加する2個所バランスのモデルである。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ
12 リム
14A ビードベース部
16 ドロップセンター中心位置
18 静的アンバランス修正用ウエイト
Claims (1)
- リムに付加されるバランスウエイトを静バランス及び動バランスに分離した際のタイヤ・リム組み立て体の重量アンバランス修正方法であって、
所定のリムに装着するタイヤの母集団のビードベース部における平均静バランス量Bs を求め、
リムの周上360°の一箇所のドロップセンター中心位置に、下式(1)から求められたウエイト量WS の静的アンバランス修正用ウエイトが付与されたリムを準備し、
回転軸から見て、前記ウエイト量WS の方向と、前記タイヤの軽点の方向とが同一方向となるように、前記ウエイト量WS が付与されたリムに前記タイヤを組み付け、
その後、動的バランスを取って、動的アンバランスを減少する動的アンバランス修正用バランスウエイトを前記リムに付与することを特徴としたタイヤ・リム組み立て体の重量アンバランス修正方法。
WS =Bs ×ビードベース部の半径/回転軸から前記静的アンバランス修正用ウエイトの重心までの半径r1・・・式(1)
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JP06274998A JP3971019B2 (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | タイヤ・リム組み立て体の重量アンバランス修正方法 |
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JP06274998A JP3971019B2 (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | タイヤ・リム組み立て体の重量アンバランス修正方法 |
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JPH11258097A JPH11258097A (ja) | 1999-09-24 |
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JP06274998A Expired - Fee Related JP3971019B2 (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | タイヤ・リム組み立て体の重量アンバランス修正方法 |
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- 1998-03-13 JP JP06274998A patent/JP3971019B2/ja not_active Expired - Fee Related
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