JP3970397B2 - 毛髪化粧用具 - Google Patents

毛髪化粧用具 Download PDF

Info

Publication number
JP3970397B2
JP3970397B2 JP31213197A JP31213197A JP3970397B2 JP 3970397 B2 JP3970397 B2 JP 3970397B2 JP 31213197 A JP31213197 A JP 31213197A JP 31213197 A JP31213197 A JP 31213197A JP 3970397 B2 JP3970397 B2 JP 3970397B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair cosmetic
passage
hair
pores
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31213197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11137341A (ja
Inventor
守幸 飯田
弘幸 矢野
昌彦 宮地
Original Assignee
ホーユー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ホーユー株式会社 filed Critical ホーユー株式会社
Priority to JP31213197A priority Critical patent/JP3970397B2/ja
Publication of JPH11137341A publication Critical patent/JPH11137341A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3970397B2 publication Critical patent/JP3970397B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Brushes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛髪化粧料容器に貯蔵される毛髪化粧料を櫛歯またはブラシ歯の周囲に吐出し、この櫛歯またはブラシ歯を用いて毛髪化粧料を毛髪に塗布する毛髪化粧用具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、毛髪化粧料容器に貯蔵される毛髪化粧料を櫛歯またはブラシ歯の周囲に吐出し、この櫛歯またはブラシ歯を用いて毛髪化粧料を毛髪に塗布する毛髪化粧用具としては、図7、8に示す様なものが知られている。図7は、従来の毛髪化粧用具の側面図(a)及び平面図(b)であり、図8は、従来の毛髪化粧用具の塗布部の側面断面図である。この毛髪化粧用具1は、ブラシ歯22を有する塗布部20と、毛髪化粧料容器40とを備え、塗布部20の首部21が毛髪化粧料容器40の肩部41に装着されることによって接続されている。塗布部20には、毛髪化粧料をブラシ歯22の周囲に吐出するための細孔26と、毛髪化粧料を毛髪化粧料容器40から細孔26まで導くための主通路24とが設けられている。毛髪化粧料容器40は、周知のエアゾール容器であり、噴射釦として機能する肩部41が押下されると、毛髪化粧料容器40に貯蔵されている毛髪化粧料は、毛髪化粧料容器40から噴出され、主通路24を経由して細孔26の先端から吐出される。細孔26はブラシ歯22が設けられている領域の略全域に設けられており、毛髪化粧料は略全てのブラシ歯22の周囲に保持される。そして、略全てのブラシ歯22の周囲に毛髪化粧料を保持した状態で毛髪を梳かすことにより、毛髪化粧料を毛髪に塗布する。この様に毛髪化粧料が塗布部の広い領域に吐出されるので、例えば毛髪全体に毛髪化粧料を塗布する場合等には、塗布の効率が非常によい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来の毛髪化粧用具1では、毛髪化粧料が塗布部の広い領域に吐出されるので、例えば毛髪の部分染めや部分整髪等の様に毛髪化粧料を毛髪の一部分に塗布する場合には、塗布したい箇所だけでなく、その周囲の塗布する必要がない箇所、あるいは塗布してはならない箇所にも塗布してしまうことがある、という問題がある。また、毛髪の一部分に塗布する場合には、毛髪化粧料が塗布部の広い領域に吐出されても、その多くは使用されずに処分されるので、非経済的である、という問題もある。
【0004】
本発明は、この様な問題を解決するためになされたものであり、櫛歯またはブラシ歯を有する塗布部に毛髪化粧料を吐出する際、必要に応じて吐出範囲を調節し、毛髪の全体にも一部分にも効率的に毛髪化粧料を塗布することができる毛髪化粧用具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】
この様な目的を達成するため、本発明にかかる毛髪化粧用具は、毛髪化粧料を貯蔵する毛髪化粧料容器と、櫛歯またはブラシ歯を有し、装着部によって前記毛髪化粧料容器の開口部に装着され、前記毛髪化粧料容器から供給される毛髪化粧料を毛髪に塗布する塗布部とを備え、該塗布部には、前記櫛歯またはブラシ歯の周囲に前記毛髪化粧料を吐出することができる様に開口された複数の同一径の細孔と、前記装着部から前記複数の細孔まで前記毛髪化粧料を導く主通路とが設けられた毛髪化粧用具において、前記毛髪化粧料が前記複数の細孔の全てから吐出される全体吐出状態と、前記細孔の少なくとも1つからは吐出されない部分吐出状態とを外部操作により切り換えるための吐出状態切換手段を備えることを特徴とする。
【0006】
本発明にかかる毛髪化粧用具では、吐出状態切換手段によって、従来の毛髪化粧用具の様に全ての細孔から毛髪化粧料が吐出される全体吐出状態と、少なくとも1つの細孔からは毛髪化粧料が吐出されない部分吐出状態とを切り換えることができる
【0007】
この様に、本発明にかかる毛髪化粧用具においては、吐出状態切換手段によって吐出領域を調節することができるので、毛髪の全体にも一部分にも効率よく毛髪化粧料を塗布することができる、という効果が得られる。従って、部分染めや部分整髪等を行う場合には、吐出領域を狭く調節することによって、塗布する必要がない箇所あるいは塗布してはならない箇所へ毛髪化粧料が及ばない様にすることができる。また、使用されずに処分される分量を大幅に低減することができるので、非常に経済的である。
【0008】
そして、前記主通路は、前記塗布部における先端側の第1の領域に形成された前記細孔に前記毛髪化粧料を導く第1通路と、前記塗布部における前記毛髪化粧料容器側の第2の領域に形成された前記細孔に前記毛髪化粧料を導く第2通路とから成るとともに、前記第1通路は前記第2通路よりも太く形成されており、前記吐出状態切換手段は、外部操作により前記第2通路を開閉可能な第2通路開閉手段により構成され、外部から該第2通路開閉手段が操作され、前記第2通路が閉塞されることにより前記部分吐出状態へと切り換えられる様に構成されてい
【0009】
この様に構成されているため、外部から第2通路を閉塞するための操作を行うだけで、当該通路に対応する領域へ毛髪化粧料が吐出されない様にすることができる、即ち部分吐出状態へ切り換えることができる。従って、吐出状態を容易に切り換えることができる、という効果が得られる。
【0010】
ここで、第1通路及び第2通路は、個々に毛髪化粧料容器と連通していてもよいし、1つの通路によって毛髪化粧料容器と連通し、この通路が途中で第1通路及び第2通路に分岐する様に構成されていてもよい
【0011】
【0012】
また、前記塗布部の前記装着部には前記第1通路及び前記第2通路が開口し、前記塗布部の前記装着部は前記毛髪化粧料容器の前記開口部に対して回動自在に装着されており、前記第2通路開閉手段は、前記開口部に、第1の回動位置で前記第2通路と前記毛髪化粧料容器とを連通し、第2の回動位置で連通を解除可能に設けられる通路選択孔により構成され、外部から前記塗布部が操作され、前記開口部に対する前記装着部の回動位置が前記第2の回動位置に変位させられることにより前記第2通路が閉塞される。
【0013】
この様に構成されているため、塗布部を毛髪化粧料容器に対して回動させるだけで通路を閉塞することができる、即ち部分吐出状態へ切り換えることができる。従って、同様に、吐出状態の切り換えを非常に容易に行うことができる、という効果が得られる。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
参考例1
【0022】
まず本参考例の毛髪化粧用具の構成について説明する。
図1は、本参考例の毛髪化粧用具の塗布部の構造を説明するための側面断面図であり、図2は、後述する圧迫突起及び伸縮薄膜周辺の構造を説明するための模式的断面図である。
【0023】
参考例の毛髪化粧用具は、従来の毛髪化粧用具1と同様に塗布部20と毛髪化粧料容器40とを備え、前述した装着部としての首部21及び開口部としての肩部41を介して接続されている。
塗布部20は、ブラシ歯22と、第1通路24aと、第2通路24bと、細孔26とを備える。
【0024】
ブラシ歯22は、毛髪を梳かすための周知のものであり、塗布部20の表面に毛髪を良好に梳かすことができる様に配置されている。
第1通路24aは、毛髪化粧料容器40から噴出される毛髪化粧料を、塗布部20の先端側、即ち前述した第1の領域に設けられている細孔26(図1における上側4つの細孔)に導くためのものである。
【0025】
第2通路24bは、毛髪化粧料を、塗布部20の毛髪化粧料容器40側、即ち前述した第2の領域に設けられている細孔26(図1における下側9つの細孔)に導くためのものである。
細孔26は、第1通路24aあるいは第2通路24bを介して毛髪化粧料容器40から供給される毛髪化粧料を、ブラシ歯22の周囲に吐出するためのものである。
【0026】
第2通路24bには、前述した伸縮可能な壁面としての伸縮薄膜28と、前述した圧迫部材としての圧迫突起30とが設けられている。そして、第2通路24bは、伸縮薄膜28及び圧迫突起30の毛髪化粧料容器40側で第1通路24aと合流し、合流箇所より毛髪化粧料容器40までは主通路24によって接続されている。
【0027】
伸縮薄膜28は、合成樹脂で形成された伸縮性を有する薄膜であり、図2(a)に示す様な平らな形状から、図2(b)に示す様な湾曲した形状へと変化することができる。
圧迫突起30は、伸縮薄膜28の表面に対向して設けられており、指等によって図2(a)に示す矢印の方向へ付勢されると、図2(a)に示す様な状態から、図2(b)に示す様な状態へと変化する。
【0028】
ここで、伸縮薄膜28及び圧迫突起30は、図2(b)の状態において毛髪化粧料が第2通路24bを通過することができない様に、その形状等が設定されている。
なお、本参考例の毛髪化粧用具の外観は、圧迫突起30が設けられている箇所以外は、従来の毛髪化粧用具と略同一であるので、本参考例の毛髪化粧用具についての側面図、平面図等は省略する。また、毛髪化粧料容器40の構造も従来の毛髪化粧用具と同一であるので、詳細な説明は省略する。
【0029】
次に、本参考例の毛髪化粧用具の作用について説明する。
参考例の毛髪化粧用具では、従来の毛髪化粧用具と同様に、毛髪化粧料は、肩部41を押下することによって毛髪化粧料容器40から噴出される。すると、毛髪化粧料は、主通路24を通って塗布部20へ向かう。途中、主通路24が第1通路24aと第2通路24bとに分岐しているので、毛髪化粧料は、第1通路24aと第2通路24bとに分かれて塗布部20へ向かう。
【0030】
通常時、即ち伸縮薄膜28及び圧迫突起30が図2(a)に示す様な状態である場合には、毛髪化粧料は、第1通路24a及び第2通路24bを通って塗布部20に到達し、全ての細孔26から吐出される。そして、細孔26から吐出された毛髪化粧料は、塗布部20全体のブラシ歯22の周囲に保持される。毛髪化粧用具を使用する者は、毛髪化粧料が塗布部20全体に保持された状態で毛髪を梳かすことにより、例えば毛髪全体等の広い範囲に毛髪化粧料を塗布し、染毛や整髪を行う。
【0031】
そして、部分染めあるいは部分整髪を行いたい場合には、指等で圧迫突起30を押圧しながら、肩部41を押下する。このとき、伸縮薄膜28及び圧迫突起30は図2(b)に示す様な状態であり、第2通路24bは閉塞されている。肩部41を押下することによって毛髪化粧料容器40から噴射された毛髪化粧料は、前述した通常時と同様に、主通路24を通り、主通路24が第1通路24aと第2通路24bとに分岐する箇所まで到達する。その後、毛髪化粧料は、第1通路24a及び第2通路24bに分かれて塗布部20へと向かうのであるが、第2通路24bは伸縮薄膜28の変形によって閉塞されており、通過することができない。このため、毛髪化粧料は、第2通路24bの先に設けられている細孔26(図1における下側9つの細孔)には供給されず、塗布部20の中央付近から毛髪化粧料容器40側には毛髪化粧料は吐出されない。従って、毛髪化粧料は、塗布部20の先端側のブラシ歯22(図1における上側5本あるいは6本程度のブラシ歯)の周囲にのみ保持される。そして、この状態で所望する部分の毛髪を梳かすことにより、部分染めあるいは部分整髪を行う。
【0032】
なお、塗布部20の先端側は図1の様に傾斜しているので、部分染め等の操作を容易かつ円滑に行うことができる。ここで、図1に示す角度θは100°〜175°であることが好ましい。そして、特に120°〜170°であれば、一層容易かつ円滑に部分染め等を行うことができる。
【0033】
次に、本参考例の毛髪化粧用具の効果について説明する。
参考例の毛髪化粧用具は、上記の様な構成であり、上記の様に作用するので、次の1)及び2)の様な効果が得られる。
1)参考例の毛髪化粧用具では、伸縮薄膜28及び圧迫突起30による第2通路24bの開放・閉塞によって、全ての細孔26から毛髪化粧料が吐出される全体吐出状態と、塗布部20の毛髪化粧料容器40側に設けられた細孔26からは毛髪化粧料が吐出されない部分吐出状態とを切り換えることができるので、毛髪の全体にも一部分にも効率よく毛髪化粧料を塗布することができる、という効果が得られる。従って、部分染めや部分整髪等を行う場合には、吐出領域を狭く調節することによって、塗布する必要がない箇所あるいは塗布してはならない箇所へ毛髪化粧料が及ばない様にすることができる。また、使用されずに処分される分量を大幅に低減することができるので、非常に経済的である。
【0034】
2)参考例の毛髪化粧用具では、外部から指等で圧迫突起30を押圧して伸縮薄膜28を圧迫するだけで、第2通路24bを閉塞して部分吐出状態へ切り換えることができるので、吐出状態の切り換え操作を非常に容易に行うことができる、という効果が得られる。
【0035】
[実施例]
まず本実施例の毛髪化粧用具の構成について説明する。
【0036】
図3は、本実施例の毛髪化粧用具の首部と肩部とが接続する箇所の構造を説明するための模式的側面断面図(a)(b)、A−Aにおける首部の平面断面図(c)及びB−Bにおける肩部の平面断面図(d)である。
本実施例の毛髪化粧用具においては、前述した開口部としての肩部41に主通路24が開口し、前述した装着部としての首部21に第1通路24a及び第2通路24bが開口している。また、首部21及び肩部41は共に断面が略円形で中心軸AXが共通であり、中心軸AXの周りを相対的に回動することができる様に装着されている。そして、図3(d)に示す様な断面形状の主通路24が前述した通路選択孔として機能し、図3(a)に示す様な回動位置が前述した第1の回動位置に該当し、図3(b)に示す様な回動位置が前述した第2の回動位置に該当する。
【0037】
なお、本実施例の毛髪化粧用具の塗布部20の構成は、参考例1の毛髪化粧用具のものと同一であるため説明を省略する。また、参考例1の毛髪化粧用具の特徴的構成要素である伸縮薄膜28及び圧迫突起30を備えていないので、本実施例の外観は、従来の毛髪化粧用具の外観と同一である。
【0038】
次に、本実施例の毛髪化粧用具の作用について説明する。
本実施例の毛髪化粧用具では、通常時、即ち首部21と肩部41との位置関係が図3(a)に示す様な状態である場合、即ち第1の回動位置にある場合には、肩部41内の主通路24を通って肩部41と首部21とが接続する箇所まで到達した毛髪化粧料は、第1通路24aと第2通路24bとに分かれて塗布部20へ向かう。そして、全ての細孔26から吐出される。
【0039】
そして、部分染めあるいは部分整髪を行いたい場合には、まず、肩部41を固定した状態で首部21を180度回動させ、図3(b)に示す様な回動位置、即ち第2の回動位置にする。すると、第2通路24bと主通路24との連通は完全に解除される。即ち第2通路は閉塞される。そして、肩部41を押下する。このとき、第2通路24bは閉塞されているので、毛髪化粧料容器40から噴射された毛髪化粧料は、全て第1通路24aを通って塗布部20へと向かう。このため、毛髪化粧料は、塗布部20の先端側のブラシ歯22(図1における上側5本あるいは6本程度のブラシ歯)の周囲にのみ保持される。そして、この状態で所望する部分の毛髪を梳かすことにより、部分染めあるいは部分整髪を行う。
【0040】
次に、本実施例の毛髪化粧用具の効果について説明する。
本実施例の毛髪化粧用具は、上記の様な構成であり、上記の様に作用するので、前述した1)の効果が得られると共に、次の3)の様な効果が得られる。
3)本実施例の毛髪化粧用具では、塗布部20の首部21を毛髪化粧料容器40の肩部41に対して回動させるだけで、第2通路24bを閉塞して部分吐出状態へ切り換えることができるので、吐出状態の切り換えを非常に容易に行うことができる、という効果が得られる。
【0041】
参考2]
まず本参考例の毛髪化粧用具の構成について説明する。
【0042】
図4は、本参考例の毛髪化粧用具の塗布部の構造を説明するための側面断面図(a)(b)、及び後述する摺動板32の平面図(c)である。
参考例の毛髪化粧用具は、従来の毛髪化粧用具1と同様に塗布部20と毛髪化粧料容器40とを備え、塗布部20は首部21及び肩部41を介して毛髪化粧料容器40に接続されている。
【0043】
塗布部20は、ブラシ歯22と、主通路24と、細孔26と、摺動板32と、収納部34とを備える。
ブラシ歯22、主通路24及び細孔26は、従来の毛髪化粧用具と同一であるので、説明を省略する。
【0044】
摺動板32は、前述した細孔選択部材として機能するものであり、連通孔32aを有する。
収納部34は、摺動板32を図4(a)の上下方向に摺動可能に収納するためのものであり、細孔26を延長した位置に細孔26と略同径の孔34aが設けられている。
【0045】
そして、摺動板32及び収納部34は、毛髪化粧用具が図4(a)に示す様な正立状態、即ち塗布部20が上となり毛髪化粧料容器40が下となる状態においては、細孔26、連通孔32a及び孔34aが対応し、細孔26と主通路24とが連通しているが、毛髪化粧用具全体を倒立させると、摺動板32は重力に従って塗布部20の先端側へ摺動して図4(b)に示す様な状態となり、細孔26を閉塞する様に構成されている。
【0046】
なお、本参考例の毛髪化粧用具の外観は、従来の毛髪化粧用具と同一であるので、本参考例の毛髪化粧用具についての側面図、平面図等は省略する。また、毛髪化粧料容器40及び肩部41の構造も従来の毛髪化粧用具と同一であるので、毛髪化粧料容器40及び肩部41についての詳細な説明も省略する。
【0047】
次に、本参考例の毛髪化粧用具の作用について説明する。
参考例の毛髪化粧用具では、通常時、即ち摺動板32が図4(a)に示す様な状態である場合には、毛髪化粧料は、主通路24を通り、全ての細孔26から吐出される。
【0048】
そして、部分染めあるいは部分整髪を行いたい場合には、毛髪化粧用具全体を倒立させて摺動板32を摺動させ、図4(b)に示す様な状態になってから、肩部41を押下する。このとき、図4(b)に示す様に毛髪化粧料容器40側の細孔26(図4(b)における上側9つの細孔)は摺動板32によって閉塞されているので、毛髪化粧料容器40から噴射された毛髪化粧料は、塗布部20の先端側に設けられた細孔26(図4(b)における下側4つの細孔)のみに導かれ、塗布部20の先端側のブラシ歯22(図4(b)における下側5本あるいは6本程度のブラシ歯)の周囲にのみ吐出される。そして、この状態で所望する部分の毛髪を梳かすことにより、部分染めあるいは部分整髪を行う。
【0049】
次に、本参考例の毛髪化粧用具の効果について説明する。
参考例の毛髪化粧用具は、上記の様な構成であり、上記の様に作用するので、前述した1)の効果が得られると共に、次の4)の様な効果が得られる。
4)参考例の毛髪化粧用具では、毛髪化粧用具を倒立させるだけで、毛髪化粧料容器40側に設けられている細孔26を閉塞して部分吐出状態へ切り換えることができるので、吐出状態の切り換えを非常に容易に行うことができる、という効果が得られる。
【0050】
参考3]
まず本参考例の毛髪化粧用具の構成について説明する。
【0051】
図5は、本参考例の毛髪化粧用具の塗布部の構造を説明するための側面断面図である。
参考例の毛髪化粧用具の塗布部20は、図5に示す様に、塗布部先端体20a及び塗布部本体20bによって構成されている。
【0052】
塗布部先端体20aには、参考例2における摺動板32と同じ機能を有する摺動板33が形成されており、塗布部本体20bには、参考例2における収納部34と同じ機能を有する収納部35が形成されている。そして、摺動板33には連通孔32aと同様の連通孔33aが、収納部35には孔34aと同様の孔35aが各々設けられている。
【0053】
そして、塗布部先端体20aは、摺動板33が図5に示す矢印の方向に摺動することにより、図5(a)に示す様な位置から、図5(b)に示す様な位置へと塗布部本体20bに対して相対的に変位する。
なお、本参考例の毛髪化粧用具の外観は、塗布部先端体20aと塗布部本体20bとの継目が存在する以外は従来の毛髪化粧用具と同一であるので、本参考例の毛髪化粧用具についての側面図、平面図等は省略する。また、毛髪化粧料容器40及び肩部41の構造も従来の毛髪化粧用具と同一であるので、毛髪化粧料容器40及び肩部41についての詳細な説明も省略する。
【0054】
次に、本参考例の毛髪化粧用具の作用について説明する。
参考例の毛髪化粧用具では、通常時、即ち摺動板33が図5(a)に示す様な状態である場合には、毛髪化粧料は、主通路24を通り、全ての細孔26から吐出される。
【0055】
部分染めあるいは部分整髪を行いたい場合には、毛髪化粧料容器40あるいは塗布部本体20bを固定して塗布部先端体20aを図5に示す矢印の方向に引いて、摺動板33を収納部35に対して摺動させる。そして、摺動板33と収納部35とが図5(b)に示す様な位置関係になってから、肩部41を押下する。このとき、図5(b)に示す様に毛髪化粧料容器40側の細孔26(図5(b)における下側9つの細孔)は摺動板33によって閉塞されているので、毛髪化粧料容器40から噴射された毛髪化粧料は、塗布部20の先端側に設けられた細孔26(図5(b)における上側4つの細孔)にのみ導かれ、塗布部20の先端側のブラシ歯22(図4(b)における上側5本あるいは6本程度のブラシ歯)の周囲にのみ吐出される。そして、この状態で所望する部分の毛髪を梳かすことにより、部分染めあるいは部分整髪を行う。
【0056】
次に、本参考例の毛髪化粧用具の効果について説明する。
参考例の毛髪化粧用具は、上記の様な構成であり、上記の様に作用するので、前述した1)の効果が得られると共に、次の5)の様な効果が得られる。
5)参考例の毛髪化粧用具では、塗布部先端体20aを塗布部本体20bから引き出すだけで、塗布部本体20bに設けられている細孔26を閉塞して部分吐出状態へ切り換えることができるので、吐出状態の切り換えを非常に容易に行うことができる、という効果が得られる。
【0057】
参考4]
まず本参考例の毛髪化粧用具の構成について説明する。
【0058】
図6は、本参考例の毛髪化粧用具の部分吐出状態における塗布部の構造を説明するための側面断面図である。
参考例の毛髪化粧用具は、従来の毛髪化粧用具1と同様に塗布部20と毛髪化粧料容器40とを備え、前述した装着部としての首部21及び開口部としての肩部41を介して接続されている。そして、本参考例の毛髪化粧用具は、細孔キャップ36を備える。
【0059】
塗布部20は、ブラシ歯22と、主通路24と、細孔26とを備える。
細孔キャップ36は、前述した細孔被覆部材として機能するものであり、毛髪化粧用具と別体に形成されており、外部から細孔26を被覆することができる様に構成されている。
【0060】
なお、本参考例の毛髪化粧用具の外観は、細孔キャップ36が取り外されているときには、従来の毛髪化粧用具と同一であるので、本参考例の毛髪化粧用具についての側面図、平面図等は省略する。また、毛髪化粧料容器40及び肩部41の構造も従来の毛髪化粧用具と同一であるので、毛髪化粧料容器40及び肩部41についての詳細な説明も省略する。
【0061】
次に、本参考例の毛髪化粧用具の作用について説明する。
参考例の毛髪化粧用具では、従来の毛髪化粧用具と同様に、毛髪化粧料は、肩部41を押下することによって毛髪化粧料容器40から噴出される。すると、毛髪化粧料は、主通路24を通って細孔26へ向かう。
【0062】
通常時、即ち細孔キャップ36が取り付けられていない場合には、毛髪化粧料は、全ての細孔26から吐出される。そして、細孔26から吐出された毛髪化粧料は、塗布部20全体のブラシ歯22の周囲に保持される。毛髪化粧用具を使用する者は、毛髪化粧料が塗布部20全体に保持された状態で毛髪を梳かすことにより、例えば毛髪全体等の広い範囲に毛髪化粧料を塗布し、染毛や整髪を行う。
【0063】
部分染めあるいは部分整髪を行いたい場合には、図6に示す様に細孔キャップ36を取り付けてから、肩部41を押下する。すると、毛髪化粧料は細孔キャップ36によって閉塞された細孔26からは吐出されないので、毛髪化粧料は、塗布部20の先端側のブラシ歯22(図6における上側5本あるいは6本程度のブラシ歯)の周囲にのみ保持される。そして、この状態で所望する部分の毛髪を梳かすことにより、部分染めあるいは部分整髪を行う。
【0064】
次に、本参考例の毛髪化粧用具の効果について説明する。
参考例の毛髪化粧用具は、上記の様な構成であり、上記の様に作用するので、前述した1)の様な効果が得られると共に、次の6)及び7)の様な効果が得られる。
【0065】
6)参考例の毛髪化粧用具では、細孔キャップ36によって外部から栓をすることによって細孔26を閉塞するので、塗布部20の内部を加工する必要がなく、製造工程の複雑化を招かない、という効果が得られる。
7)参考例の毛髪化粧用具では、細孔キャップ36が取り付けられているか否かによって、細孔26が閉塞されているか否か、即ち部分吐出状態であるか否かを視覚的に判断することができるので、設定されている吐出状態を容易に確認することができる、という効果が得られる。
【0066】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、前述した実施例に何等限定されるものではなく、さらに種々なる態様において実施してもよいことはもちろんである
【0067】
【0068】
例えば、実施例においては、ブラシ歯を備えた毛髪化粧用具について説明したが、櫛歯を備えた毛髪化粧用具についても同様に本発明を適用することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例1及び実施例の毛髪化粧用具の塗布部の側面断面図である。
【図2】 参考例1の圧迫突起及び伸縮薄膜周辺の模式的側面断面図である。
【図3】 実施の毛髪化粧用具の首部と肩部とが接続する箇所の構造を説明するための模式的側面断面図(a)(b)、A−Aにおける首部の平面断面図(c)及びB−Bにおける肩部の平面断面図(d)である。
【図4】 参考の毛髪化粧用具の塗布部の側面断面図である。
【図5】 参考の毛髪化粧用具の塗布部の側面断面図である。
【図6】 参考の毛髪化粧用具の塗布部の側面断面図である。
【図7】 従来の毛髪化粧用具の側面図(a)及び平面図(b)である。
【図8】 従来の毛髪化粧用具の塗布部の側面断面図である。
【符号の説明】
1…毛髪化粧用具 20…塗布部 20a…塗布部先端体
20b…塗布部本体 21…首部 22…ブラシ歯 24…主通路
24a…第1通路 24b…第2通路 26…細孔 28…伸縮薄膜
30…圧迫突起 32…摺動板 32a…連通孔 33…摺動板
33a…連通孔 34…収納部 34a…孔 35…収納部
35a…孔 36…細孔キャップ 40…毛髪化粧料容器
41…肩部。

Claims (1)

  1. 毛髪化粧料を貯蔵する毛髪化粧料容器と、
    櫛歯またはブラシ歯を有し、装着部によって前記毛髪化粧料容器の開口部に装着され、前記毛髪化粧料容器から供給される毛髪化粧料を毛髪に塗布する塗布部と
    を備え、該塗布部には、前記櫛歯またはブラシ歯の周囲に前記毛髪化粧料を吐出することができる様に開口された複数の同一径の細孔と、前記装着部から前記複数の細孔まで前記毛髪化粧料を導く主通路とが設けられた毛髪化粧用具において、
    前記毛髪化粧料が前記複数の細孔の全てから吐出される全体吐出状態と、前記細孔の少なくとも1つからは吐出されない部分吐出状態とを外部操作により切り換えるための吐出状態切換手段を備え
    前記主通路は、前記塗布部における先端側の第1の領域に形成された前記細孔に前記毛髪化粧料を導く第1通路と、前記塗布部における前記毛髪化粧料容器側の第2の領域に形成された前記細孔に前記毛髪化粧料を導く第2通路とから成るとともに、前記第1通路は前記第2通路よりも太く形成されており、
    前記吐出状態切換手段は、外部操作により前記第2通路を開閉可能な第2通路開閉手段により構成されるとともに、外部から該第2通路開閉手段が操作され、前記第2通路が閉塞されることにより前記部分吐出状態へと切り換えられるように構成され、
    前記塗布部の前記装着部には前記第1通路及び前記第2通路が開口し、前記塗布部の前記装着部は前記毛髪化粧料容器の前記開口部に対して回動自在に装着されており、
    前記第2通路開閉手段は、前記開口部に、第1の回動位置で前記第2通路と前記毛髪化粧料容器とを連通し、第2の回動位置で連通を解除可能に設けられる通路選択孔により構成され、
    外部から前記塗布部が操作され、前記開口部に対する前記装着部の回動位置が前記第2の回動位置に変位させられることにより前記第2通路が閉塞されることを特徴とする毛髪化粧用具
JP31213197A 1997-11-13 1997-11-13 毛髪化粧用具 Expired - Fee Related JP3970397B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31213197A JP3970397B2 (ja) 1997-11-13 1997-11-13 毛髪化粧用具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31213197A JP3970397B2 (ja) 1997-11-13 1997-11-13 毛髪化粧用具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11137341A JPH11137341A (ja) 1999-05-25
JP3970397B2 true JP3970397B2 (ja) 2007-09-05

Family

ID=18025633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31213197A Expired - Fee Related JP3970397B2 (ja) 1997-11-13 1997-11-13 毛髪化粧用具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3970397B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11137341A (ja) 1999-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5879095A (en) Dispenser for a product of liquid-to-pasty consistency, equipped with an application tip
US20090272400A1 (en) Cosmetics Container for Containing Cosmetics
US20150201737A1 (en) Cosmetic product applicator, device and associated method
US7654272B2 (en) Device for packaging and applying at least two products, in particular two makeup products
CN111050598A (zh) 尖端涂抹器及具备该尖端涂抹器的化妆品涂抹装置
US5339540A (en) Hair dryer accessory device
CN103607926A (zh) 用于将护发产品应用到发缕上的装置
JP3970397B2 (ja) 毛髪化粧用具
JP4333860B2 (ja) 毛染用具
JP3623198B2 (ja) 毛髪用製品を収容し塗布するための装置
JP3771370B2 (ja) 塗布具付容器
KR20190118331A (ko) 두 개의 도포구가 구비된 튜브형 립글로스 용기
WO2007100188A1 (en) Cosmetics container for containing cosmetics
NZ542347A (en) Cosmetic tool for lash
JP2561330Y2 (ja) 頭髪用エアゾール製品
JPH0870929A (ja) 毛髪化粧用具
JP3857522B2 (ja) 櫛付き容器
KR200494021Y1 (ko) 에어쿠션이 구비된 화장품 용기
JPH09132282A (ja) エアゾール装置
KR20210001803A (ko) 블러셔 용기
JP7437025B2 (ja) 塗布具
KR102339354B1 (ko) 헤어 세정용 빗
KR101988585B1 (ko) 헤어스타일용 도포기구
KR102375063B1 (ko) 파우더접시가 구비된 콤팩트용기
CN211862052U (zh) 瑞士军刀形塑胶化妆品粉盒

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070515

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070606

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100615

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130615

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees