JP3970234B2 - 低温作業台 - Google Patents

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Description

本発明は、食品加工工場などにおいて、生肉や鮮魚などの生鮮食料品、特に冷蔵食材などを加工・調理するまな板部を備える低温作業台に関する。
鶏の屠体を冷凍保存した冷凍食材や冷蔵食材、チルド食材等を包丁で加工する食品加工工場や、スーパーマーケットなどのバックヤードなどにおいては、作業台上にて生肉や鮮魚などの生鮮食料品等の食品のスライスなど加工を行い、トレイ上に並べてパックする作業が行われる。
しかしながら、このような冷蔵食材等を包丁で加工する際、冷蔵食材がまな板の熱で加温される結果食材が痛む、雑菌が発生するなどの問題があった。
また、15℃〜20℃程度の室温で作業を行う場合は、このような冷凍食品や食材が常温に数時間晒される状態となることがある。そのため、温度上昇による食品の劣化が生じる危険性がある。
このような加温の問題を回避するために、まな板の表面を低温に保つため内部に冷水や氷を収容したり、蓄冷材を封入したものが開発されている(例えば特許文献1)。しかしながら、このような簡易な構成では使用につれて内部の蓄冷材などの熱交換が進むと冷却能力が著しく低下し、長時間にわたっての使用が難しいという欠点があった。
一方、内部に蓄冷物質とこれを冷却する冷却機を内蔵して、連続使用を可能としたまな板も開発されている(例えば特許文献2)。このまな板は、図12に示すようにポリエチレン製のまな板40の先方に一段の段差を設けた函型41を一体成型し、電気冷蔵庫と同じ機能を有する通常の冷却機42を内蔵している。この構造のまな板は、まな板部40自体を冷却することにより輻射冷却でまな板40の表面近傍の空気の温度も冷却する。しかしながら、このような間接冷却では冷却能力に限界があり、特に食材が大きかったり熱伝導が悪い場合はまな板40との接触面のみが冷却されて、食材の上面は十分な冷却が行われなかった。特に食材の上面は、調理作業者が手で触れるため、手の熱で温められて痛みやすくなる。また照明の熱や窓近傍の直射日光などでも温められることがあり、上述した従来の構成では十分な冷却が困難であった。
また一方では、図13に示すように調理台の上に冷風を送風する低温調理台43が開発されている(例えば特許文献3)。この低温調理台は、上面部に調理用まな板44が設けられ、調理用まな板44の一方の側に冷気吹き出し口45が設けられ、調理用まな板44の他方の側に冷気回収口46が設けられ、冷気吹き出し口45より吹き出した冷気が調理用まな板44上を横切って冷気回収口46へ流れるように構成している。しかしながら、この装置は調理用まな板44自体を冷却する機構を備えていないため、冷蔵食材の上面は冷却できても、まな板44との接触面では冷却が困難となり、この部分で熱交換が発生するのを十分に防止できないという問題があった。
さらに一方で、食品加工工場内全体を食品が劣化し難い低温状態に冷房する方法がある。例えばクーラやエアコン等の空調で室内の気温を低温に維持する。しかしながらこの方法では、室内の湿度が低下して食材の水分が蒸発しやすくなり、食材の表面が乾燥して味が損なわれたり変色して美観を損なうなど、商品価値を低下させてしまうという問題がある。さらに工場内での作業者の労働環境が著しく悪化し、作業性にも悪影響を及ぼすという問題もあった。
実開昭63−36443号公報 実公平7−47079号公報 特開2001−238741号公報
本発明は、従来のこのような問題点に鑑みてなされたものである。本発明の主な目的は、冷凍あるいは冷蔵食品の加工を行う際に、温度上昇による加工中の食品の劣化を防止できる低温作業台を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の低温作業台は、平板状のまな板部1と、前記まな板部1を冷却する冷却機構を備える低温作業台であって、前記冷却機構は、前記まな板部1の内面もしくは下面に接触させた冷媒で熱交換を行ってまな板部1自体を冷却するまな板部冷却機構2と、まな板部1の上面の空間に冷気を送風して冷却する送風機構3とを備えており、まな板部冷却機構2と送風機構3は、まな板部用熱交換器15及び冷気用熱交換器22を各々有しており、両熱交換器15、22が接続された共通の冷媒経路内に、一の冷却機17より送出された液体状の冷媒の少なくとも一部が、まな板部用熱交換器15でもって気化されまな板部を冷却し、気化された後の冷媒経路内に残存する液体状の冷媒が冷気用熱交換器22でもって気化されまな板部1の上面領域を冷却し、まな板部用熱交換器15及び冷気用熱交換器22で気化された冷媒は冷却機17に環流されてなることを特徴とする。
この構成によって、まな板部1に設けられたまな板部冷却機構2でまな板自体を冷却することに加えて、まな板の上方で送風機構3により冷気を送風し、これら両方でまな板部1およびまな板部1上面に載置された冷蔵食材などの作業対象物を確実に冷却して、温度による損傷を極減できる。さらに、まな板部冷却機構と送風機構より発せられる冷気の温度をほぼ等しくでき、また、低温作業台の周囲の温度によって、まな板部用熱交換器と冷気用熱交換器に配分される液体状の冷媒の配分量を変化可能とすることができる。
また請求項2の低温作業台は、請求項1に記載の低温作業台であって、前記まな板部1の表面温度を約0.5℃〜5℃の範囲内に維持するよう前記まな板部冷却機構2を制御するための温度制御部18を備えてなることを特徴とする。
この構成によって、まな板部1の温度が高くなると温度制御部18がまな板部冷却機構2の冷媒流量を増やしたり、送風機構3の送風量を増やしたりすることで温度を下げ、逆に冷温になるとこれらを抑制して、まな板部1を所望の温度範囲に維持して理想的な作業環境とする。
さらに、請求項3の低温作業台は、平板状のまな板部1と、まな板部1を冷却する冷却機構を備える低温作業台であって、冷却機構は、まな板部1の下面に接触させた冷媒で熱交換を行ってまな板部自体を冷却するまな板部冷却機構2と、まな板部1の上面の空間に冷気を送風して冷却する送風機構3とを備えており、まな板部冷却機構2と送風機構3は、まな板部用熱交換器15及び冷気用熱交換器22を各々有しており、両熱交換器15、22が接続された共通の冷媒経路内に、一の冷却機17より送出された液体状の冷媒の少なくとも一部が、まな板部用熱交換器15でもって気化されまな板部を冷却し、気化された後の冷媒経路内に残存する液体状の冷媒が冷気用熱交換器22でもって気化されまな板部1の上面領域を冷却し、まな板部用熱交換器15及び冷気用熱交換器22で気化された冷媒は冷却機17に環流されてなり、まな板部冷却機構2はまな板部201と別個に構成され、かつまな板部201はまな板部用熱交換器215の上に交換可能に載置されていることを特徴とする。
さらにまた、請求項4の低温作業台は、さらに、まな板部201とまな板部201を固定する固定部分に介在され、かつまな板部201の下面に接面した断熱材を有しており、断熱材232はまな板部201の作業面を除く領域を断熱状態とし、まな板部の作業面側に冷気が偏在していることを特徴とする。
これによって、冷気がまな板部201以外で消費されないよう熱伝導を抑止し、エネルギー効率よくまな板部201の冷却が実行される。
さらにまた、請求項5の低温作業台は、請求項1から4のいずれかに記載の低温作業台であって、まな板部1から離間した位置で、低温作業台の前面で作業者の体と対向する位置に冷却機構の廃熱を排気する廃熱排気口29を開口していることを特徴とする。
この構成によって、冷却によって生じる廃熱を作業者に提供して、作業環境を改善でき、エネルギーの有効利用が図られる。
さらにまた、請求項6の低温作業台は、請求項1から5のいずれかに記載の低温作業台であって、周囲温度に応じて変色することにより温度帯を示す感熱部236をさらに備えることを特徴とする。
これによって使用者は現在の温度を容易に目で確認でき、安心して作業を行える。
以上のように、本発明の低温作業台によれば、まな板自体の表面温度を低温に保つことで、冷蔵食材等を調理時に傷めず、長時間の作業を可能とする。それは、本発明がまな板部に直接接触させた冷媒によってまな板自体の表面温度を下げて使用できるからである。
また、まな板部の表面に、表面冷気を吹き付ける構成を併用することで、確実に低温環境が実現され、低温作業台の置かれた温度環境などによらずに、所望の温度を維持して利用的な作業環境が実現される。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための低温作業台を例示するものであって、本発明は低温作業台を以下のものに特定しない。
さらに、本明細書は、特許請求の範囲を理解し易いように、実施の形態に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置などは特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
[第1の実施の形態]
図1〜図6に本発明の第1の実施の形態に係る低温作業台を示す。図1は低温作業台の正面図、図2は平面図、図3は側面図をそれぞれ示している。さらに図4は図2においてIV−IV線から見た垂直断面図であり、図5は図1においてV−V線から見た水平断面図であり、図6は図2においてVI−VI線から見た垂直断面図である。これらの図に示す低温作業台は、まな板部1を冷却するまな板部冷却機構2に加えて、まな板部1の上部に冷気を送風する送風機構3を備えている。
低温作業台は、まな板部1を備える上面の長手方向の一端近傍に垂直に突出させた垂直部4を備えており、この垂直部4にまな板の上部付近に冷気を送り込む冷気送出口5を設けている。低温作業台は金属製とし、例えばSUS(ステンレススチール)を研磨したものが塩素等の化学薬品に対して安定であり好適に使用できる。また、まな板部1の下方には、内部に空間を設けた箱形の低温作業台本体9とし、底面にはキャスター6を固定している。キャスター6は低温作業台の下面で四隅に回転自在に固定され、低温作業台の移動を容易にしている。
さらに垂直部4には照明部7を設け、まな板部1近傍を照明して作業を容易にする。照明部7には低温の蛍光灯などが利用できる。あるいは、照明部に変わって殺菌灯を設け、低温作業台を殺菌することもできる。
さらに、殺菌用の殺菌剤を散布する散布ノズル8を垂直部4の左右2箇所に備えている。散布ノズル8はシャワーヘッドのように垂直部4から取り外し可能な可動式とし、作業者が所望の位置、角度に把持して操作し、次亜塩素酸ソーダ希釈水等の殺菌剤をシャワー状にまな板部1上に散布して洗浄でき、雑菌の繁殖を抑制して衛生状態を維持する。あるいは除菌水以外に洗浄水を散布する構成とすることもできる。
また図2および図4に示すように、まな板部1の下方には排水口11を有するシンク10が構成されている。シンク10は、まな板部1の一方の側面、図4において右側に形成され、まな板部1の周辺の下面を図4において点線で示すように若干傾斜させて、水等が右側に流れるようにして、排水口11に水を集めるようにしている。なおシンク10にはゴミカゴを設けたり、排水口11に調理残骸を遺棄処理するディスポーザを設置してもよい。さらには必要に応じて水道水を供給するカラン等をまな板部1の上方に設けても良い。これによってまな板部1で作業して発生する屑等の洗い流しをシンク10で行うことができる。
[まな板部1]
まな板部1は、この上に冷蔵食材等を載置して解体や調理等の作業を行うためのスペースである。まな板部1は抗菌性プラスチックやポリエチレン樹脂を射出形成などで一体成型したものや木製もの、あるいはステンレススチール製など低温作業台と同じ材質が使用できる。図4の例では、約1m×2mとし、広い作業領域を確保している。
なお本明細書において低温作業台で作業対象となるのは、0〜5℃程度に冷蔵されるチルド食材等の冷蔵食材である。一般に、0℃以下に冷凍された食材でも、解凍して0℃以上とすることで柔らかくなり加工処理が容易になる。ただ、冷凍されたままの冷凍食材や、5℃以上の食材、あるいは食材以外の物であっても、本発明の低温作業台を利用できることはいうまでもない。以下、本明細書においては、これら本発明で利用可能な作業対象物を集合的に冷蔵食材と呼ぶ。
さらに図の例では、表面に交換式のまな板シート12を被覆してまな板を保護している。この低温作業台は、上面にまな板部1を配置し、まな板部冷却機構2でまな板の下面あるいは内面に接触させた冷媒で熱交換させることにより、まな板部1自体を冷却する。まな板部冷却機構2を実現する部材は下面に設置する必要はなく、横方向に配置してヒートパイプなどの熱伝導により冷却することもできることはいうまでもない。
冷媒は、冷媒を循環させる冷媒循環経路や蒸発器などが利用できる。図4においては、まな板部1の内部に蓄冷材を充填して内部から冷却する。使用する冷媒や蓄冷材には、水、氷、不凍液などゲル化物や寒剤、フロンガスや代替フロン等が適宜利用できる。
まな板部1自体を低温に維持することで、まな板部1の表面に冷蔵食材を載置しても冷蔵食材がまな板部1の熱で昇温されることが無く、冷蔵食材を傷めることが防止される。これによって、調理、加工の際に食材を痛めることがない、理想的な調理台を実現できる。
また、まな板部1の下方には冷気の送風経路となる冷気通路13が形成されている。図4、図6、図7等に示すように、まな板部1の下方にはなだらかなV字型の冷気通路13が形成され、ここに冷気の吸気口20が開口されている。まな板部1は底面や側面の一部を係止するように低温作業台本体9の上面に保持される。この状態でまな板部1の周囲から下方にかけて冷気通路13が形成され、ここに送風機構で冷気を循環させてまな板部1の近辺を冷気で冷却する。
なお冷気通路13に殺菌灯14を設けることで、この部分を通過する循環空気やフィルタ25を殺菌して衛生的に維持できる。また冷気通路13に万一生ゴミなどが溜まっても雑菌の発生を抑えることができる。一方図6等に示すように、まな板部1を低温作業台本体9に載置して交換可能とする構成によれば、まな板部1を外して清掃できるので、まな板部1の清掃や取り替えが容易に行える。このように殺菌機能や清潔を維持する構成とすることで、低温作業台の部材や循環空気等を衛生的にし、また調理、加工作業に使用される包丁等の道具も併せて殺菌消毒する。
[まな板部冷却機構2]
まな板部1を冷却するまな板部冷却機構2を図7に示す。この図に示すように、まな板部冷却機構2は、まな板部用熱交換機15と、まな板部1に近接して配置されたまな板部用温度検出器16と、まな板部用熱交換機15およびまな板部用温度検出器16に接続された冷却機17とを備える。冷却機17は、圧縮機であるコンプレッサ17Aと凝縮器17B等を備えている。また冷却機17は、水冷、空冷のいずれの方式としても良い。さらに冷却機17は、温度制御部18に制御される。温度制御部18は図1や図7等に示すように垂直部4に設けられ、ここから作業者は温度範囲の設定する。また作業者が手動で送風ファン24のON/OFF、回転数制御や送風量調整ダンパ27の開口調整などを可能としても良い。これらの設定に応じて温度制御部18はまな板部1が設定温度となるよう各部を制御する。このまな板部冷却機構2は、冷却機17のコンプレッサ17Aに接続されたまな板部用熱交換機15により蓄冷材19を冷却し、まな板部1を低温に維持する。蓄冷材19の温度はまな板部用温度検出器16で検出され、冷却機17に伝達されて所望の温度となるように温度制御部18によりコンプレッサ17Aなどが制御される。
[送風機構3]
一方、低温作業台はまな板部冷却機構2でまな板部1自体を冷却するのみならず、送風機構3でまな板部1近傍の雰囲気を冷却している。送風機構3の構成を同じく図7に示す。送風機構3は、垂直部4に設けられた冷気送出口5と、冷気を回収する吸気口20と、回収された冷気を循環させるため吸気口20と冷気送出口5とを連通し垂直部4内に配設された冷気ダクト21と、循環経路に設けられた冷気用熱交換機22と、温度制御部18と接続された冷気用温度検出器23と、同じく循環経路に設けられた送風ファン24とを備える。
図7の例では冷気用熱交換機22は、まな板部冷却機構2と共通の冷却機17を使用する。すなわち、まな板部用熱交換機15と冷気用熱交換機22とを接続している。この例では、コンプレッサ17Aに接続された熱交換機であるまな板部用熱交換機15と冷気用熱交換機22とを共通の冷媒経路とし、ここに冷媒をコンプレッサ17Aで循環させている。コンプレッサ17Aは液体状の冷媒を送出して、まな板部1の冷媒経路であるまな板部用熱交換機15で気化熱によりまな板部1から熱を奪ってこれを冷却すると共に、気化されてガス状となる。一方、気化しないで液体のままの冷媒は、冷気用熱交換機22で熱交換されて気化される。このようにして、コンプレッサ17Aには気化された冷媒が環流される。この構成によって、冷気用熱交換機22はまな板部用熱交換機15で使用されなかった余剰の冷却能力を使って循環空気を冷却し、コンプレッサ17Aの冷却能力を有効に利用できる。
低温作業台の使用開始時など、まな板部1の温度が高いときは大きな冷却能力が要求される。一方、まな板部1の温度が低くなると、冷却能力は少なくて済む。コンプレッサ17Aは、冷却能力を可変できるタイプであれば、まな板部1の温度に応じて冷却出力を調整し、無駄なエネルギー消費を避けることができる。しかしながら、このような可変出力タイプのコンプレッサは高価であり、一般に大型の冷凍機器などに利用される高出力のものが多い。逆に小型のコンプレッサは、このような出力可変機能を有さず、常時一定の最大冷却能力のみで冷却するタイプが多い。このような冷却能力が固定されたコンプレッサを使用すると、使用開始時などまな板部1の温度が高いときは高い冷却能力が有効利用されるものの、冷却が進んでまな板部1の温度が下がってくると冷却能力が余剰となり、コンプレッサの能力をもてあますことになって無駄が生じる。そこで、図7のように冷媒経路をまな板部1のみとせず、循環空気の冷却にも利用できるように、まな板部用熱交換機15と冷気用熱交換機22とを連結することで、まな板部1で使用されなかった冷却能力を循環空気の冷却に生かして、コンプレッサ17Aの冷却能力を効率的に活用できる。さらにこの構成であれば、可変出力機能を有しないコンプレッサを利用できるので、システムを安価に構築でき、また出力可変機能を有しないため、装置も簡素化され故障などのトラブルも少なくでき、管理維持を容易にできるというメリットもある。もちろん、コンプレッサ17Aに冷却能力が可変なタイプを使用して、温度制御部18で冷却能力を制御する構成とすることもできることはいうまでもない。
また吸気口20の開口部にはフィルタ25を備える。フィルタ25は循環される空気中の粉塵や埃などを除去する。またフィルタは冷気送出口5に設けても良い。好ましくは、送風ファン24の前段にフィルタ25を設けると効率よく粉塵等を除去すると共に、送風ファン24のモータなどを埃から保護できる。図7の例では、水平方向に開口された吸気口20と垂直方向に延長された冷気ダクト21との間の連通路26に送風ファン24設けている。
なお、図7に示す冷気用温度検出器23はまな板部1の上方に配置しているが、冷気用熱交換機22に近接して配置しても良い。あるいは、冷気用温度検出器を省略することもできる。冷気用温度検出器を省略することで制御機構を単純化して安価に実現でき、まな板部1の温度のみに基づいて冷却機構を制御することでもまな板部1を所望の温度とできるので、好ましい。
また送風ファン24の後段には、送風量を調整する送風量調整ダンパ27を設けても良い。送風量調整ダンパ27は、回転軸を中心に傾斜自在に固定され、傾斜角を調整することで連通路26の開口面積を連続的に変化でき、開口面積を変化させることによって送風量を調整する。また送風量の調整は、送風量調整ダンパ27の他に送風ファン24のモータの回転数などによっても制御できる。
送風ファン24により循環される冷気は、垂直部4に設けられた冷気送出口5から送出される。冷気送出口5は図4に示すようにスリット状に開口しており、開口部分にはルーバ28を可動自在に設けている。冷気はルーバ28で下向きの角度に変更されて降下され、まな板部1上方に供給されると共に、まな板部1の下方で冷気通路13の脇に設けられた吸気口20から取り込まれて循環させる。
この送風機構3は、図7に示すように送風ファン24をモータで回転させて、まな板部1近傍の空気を循環させると共に、循環経路のいずれか、図7の例ではまな板部1の下方に配置された冷気用熱交換機22によって循環空気から熱を奪って冷却し、冷気としている。冷気となった循環空気は、冷気送出口5から放出されてまな板部1の上部に供給されてまな板部1近傍の雰囲気を冷却する。さらに、雰囲気を冷却することで冷気を失った循環空気は、まな板部1の周囲に設けられた溝からまな板部1の下面に回り込んで冷気用熱交換機22で再び熱交換されて冷気とされ、冷気通路13に開口された吸気口20から送風ファン24で吸気されて循環される。
これにより、まな板部1上に冷気によるエアーカーテンが生成され、まな板部1上が低温に維持される。まな板部1本体および上面で確実に冷却されて冷温環境が維持、制御されるため、低温作業台を載置した調理室の温度をクーラやエアコン等で特に低温に維持する必要もなく、必要な部位のみを冷却してエネルギー効率よく冷却できる。また冷気の拡散を防止するために、必要に応じてフードやカーテン、シールド、テントなどを設けても良い。
このようにして低温作業台の置かれた環境、例えば室温が高い場合でもまな板部1近傍を所定の温度に保つことができるので、冷蔵食材が熱で損傷することや雑菌の繁殖等が抑制される。加えて、室内の温度全体を低温に維持する必要がないので、冷房や空調のエネルギーを節約でき効率が良く、さらに作業者の作業環境を低温状態より解放して労働環境も改善できる。
さらに、冷却機17の廃熱を低温作業台から排気し、作業者の足下等体の一部を温めて作業環境を改善することもできる。冷却機17は循環される冷媒を液化して送出するため熱を発生する。この廃熱の排気口を作業者に向けて開口することで、温風吹き出し口として利用でき、冷たい物を扱う作業者の体を温めて作業環境の改善に役立てることができる。図1に示す低温作業台は、図において低温作業台本体9の前面に廃熱排気口29を形成している。廃熱排気口29は好ましくは、作業領域であるまな板部1から離れた位置で、作業者の体に排気できる位置および向きに開口する。まな板部1など、冷却すべき部位から離すことで、廃熱で冷却能力が阻害される事態を回避するためである。また廃熱排気口29の開口部分には、排気の方向を調整するルーバなどを設けることが好ましい。これによって、作業者の作業条件に応じた方向に暖気を放出でき、本来廃棄される熱量を作業者に提供して、作業者の作業環境を改善することに有効利用できる。
[温度制御部18]
温度制御部18は、まな板部1の表面温度を所定の温度範囲内に維持するようまな板部冷却機構2および送風機構3を制御する。温度制御部18は、まな板部用温度検出器16で検出された温度に応じてまな板部冷却機構2を制御し、また冷気用温度検出器23で検出された冷気の温度に応じて送風機構3を制御する。各温度検出器はサーモスタットなどを利用して温度を検知して温度制御部18に温度情報を送出する。温度制御部18は、予め設定された所定の温度範囲となるように送風量調整ダンパ27等で送風量などを調整する。
温度範囲は、低温であることが好ましいが、0℃以下になると水分が氷結して表面が吸着し易くなり作業に支障を来すことがあるので、0℃よりも大きくする。また高すぎると食材を傷めるため、好ましくは約0.5℃〜5℃、より好ましくは1〜2℃とする。これによって、まな板部1を所望の温度範囲に維持して理想的な作業環境とする。
冷気用熱交換機22は、冷却機17のコンプレッサ17Aや凝縮器17B等によって循環空気を熱交換して冷却する。この構成は、冷却機17をまな板部1自体の冷却と循環空気の冷却に共用でき、冷却機構を簡素化して低温作業台を確実に低温環境に維持できる優れた特長が実現される。特に上述のように、まな板部用熱交換機15と冷気用熱交換機22とを連結することでまな板部1の余剰冷却能力を循環空気の冷却に利用でき、冷却機17を効率よく利用できる。
あるいは、冷気用熱交換機を省略して、まな板部冷却機構2でまな板部1を冷却すると共に、まな板部1で冷やされた近傍の空気を送風機構3で循環させて、まな板部1近傍の空気も冷却する構成とすることもできる。この構成は、まな板部冷却機構2により冷却されたまな板部1の余熱(余冷気)を利用して、近傍の雰囲気も冷却することができる。例えばまな板部冷却機構2の冷却能力に十分余力があるとき、あるいは低温作業台の温度環境が低いときは、上記の構成でも十分に対応できる。
[第2の実施の形態]
あるいはまた、冷気の送風機構を省略して、まな板部冷却機構のみで低温作業台を冷却することもできる。本発明の第2の実施の形態として、図8〜図11に他の構成に係る低温作業台を示す。図8は、低温作業台の正面図、図9は図8の一点鎖線IX−IXより見た平面方向の断面図、図10は図9の一点鎖線X−Xより見た正面方向の縦断面図、図11は図9の一点鎖線XI−XIより見た横断面図をそれぞれ示している。これらの図に示す低温作業台は、上面に平板状のまな板部201を固定し、まな板部201の内部にまな板部201自体を冷却するまな板部冷却機構202を内蔵する。また、まな板部201の下方には、長手方向の両端部で直交して固定される垂直板231を下方に延長して、先端にキャスター206を突出させている。キャスター206は低温作業台の下面で四隅に回転自在に固定され、低温作業台の移動を容易にしている。
[まな板部201]
まな板部201は、内部にまな板部冷却機構202を内蔵してまな板部201自体を冷却する。まな板部冷却機構202は、冷却機217に連結されて熱交換を行う。図9に示すまな板部201は、まな板部冷却機構202としてまな板内部に蓄冷材219などの冷媒を充填すると共に、まな板部用熱交換機215を配置する。まな板部用熱交換機215を冷却機217と接続して冷媒と熱交換を行い、冷媒の温度を低下させてまな板部201を低温に保つ。まな板部用熱交換機215は、図9の例では略平行に等間隔で延長された複数の線状とする。冷却機217でまな板部用熱交換機215を冷却することによって、長時間の作業でもまな板部201が温かくなることなく連続的に使用できる。
あるいは、まな板部の内部に冷媒経路を形成し、ここに冷媒を環流させることで熱交換を行いまな板部を冷却する構成としても良い。冷媒経路は、例えば左右にS字状に走査するように各行が略平行に等間隔で延長され、それぞれの端部で上下の行と連結される。あるいは、ジグザグ状、渦巻き状などとすることもできる。この構成によって、連続的に冷媒を循環させて常にまな板部を低温に維持することができる。
またまな板部冷却機構は、まな板部の内部に設ける必要はなく、まな板部と熱伝導できる状態に接続してまな板部と熱交換を行う構成とすればよい。例えばまな板部冷却機構のまな板部用熱交換機の上にまな板部を載置することで、まな板部冷却機構がまな板部の下面から熱を奪うように構成してもよい。この方式は、まな板部の内部にまな板部用熱交換機を埋め込む必要がなく、まな板部を安価に構成できる。また、まな板部を簡単に交換でき、清掃も容易になるといった副次的な効果も得られる。
さらにまな板部冷却機構は、保冷材や蓄冷材を内蔵する構成としても良い。例えば、まな板部の内部に区画した空洞を設け、保冷材を収納し、まな板部ごと冷凍しておくことで、まな板部の温度を低温に保つことができる。保冷材を内蔵するタイプは、まな板自体を冷凍することで繰り返し使用できる。
まな板部201自体を低温に維持することで、まな板部201の表面に冷蔵食材を載置しても冷蔵食材がまな板部201の熱で昇温されることが無く、冷蔵食材を傷めることが防止される。これによって、調理、加工の際に食材を痛めることがない、理想的な調理台を実現できる。
一方、まな板部201を冷却するエネルギーが余計な部分で消費されないように、低温作業台は断熱構造を採用している。図10に示すように、まな板部201と垂直板231との固定部分には断熱材232が介在されている。断熱材232はまな板部201上面の作業領域以外の部分を断熱し、冷気がまな板部201以外で消費されないよう熱伝導を抑止し、これによってエネルギー効率よくまな板部201の冷却が実行される。
また、必要に応じて殺菌機能も付加できる。例えば次亜鉛素などの殺菌剤をまな板部に散布する散布ノズルを設けたり、殺菌灯をまな板部上面に照射するように設置してもよい。
[底板230]
また平板状のまな板部201と略平行に、平板状の底板230を離間して固定している。底板230は薄い金属板等で構成され、低温作業台の四隅を固定して補強、安定化させると共に、低温作業台の下面を構成する。底板230とまな板部201との間には空間233が形成され、ここを収納部として物置等に利用できる。この収納部には、必要に応じて棚や引き出し、ハンガーパイプやフック等を設けても良い。
また底板230の長手方向の一端には、冷却機217が固定される。図10に示す冷却機217は、まな板部201と分離して底板230に載置される箱形の冷却機収納部234に収納されている。また冷却機217は、まな板部201のまな板部用熱交換機215と連通されている。冷却機収納部234の外部表面には、図8に示すように温度制御部218の操作部235が固定される。ここから、現在のまな板部冷却機構202の稼働状態やまな板部201の現在温度、温度制御部218の設定などが行える。温度制御部218は温度変化を測定し、冷却機217自体、あるいは冷媒の流量などを調節し、所定の設定温度にまな板を維持する。温度制御部218は、サーモスタットなどが利用できる。
[温度制御部218]
また温度制御部218は、まな板部201の表面温度を所定の温度範囲内に維持するようまな板部冷却機構202を制御する。特にサーモスタットなどで構成されるまな板部201用温度検出器でまな板部201の温度を検知し、所定の温度範囲となるように冷却機217のコンプレッサの出力などを調整する。温度範囲は、上記実施の形態1と同様、好ましくは約0.5℃〜5℃とする。これによって、まな板部201を所望の温度範囲に維持して理想的な作業環境とする。
[感熱部236]
さらにまた、低温作業台は、周囲温度に応じて変色することにより温度帯を示す感熱部236を備えることもできる。感熱部236は、温度に応じて表示色を変えるなどの方法により、周囲温度を判別できる素材である。図9の例では、サーモテープをまな板部201の上面2箇所に貼付している。サーモテープは、TCインクの特性により温度変化により色が変わるので、作業者は現在の温度を容易に目で確認でき、安心して作業を行える。温度変化の目視にはサーモテープの他にも、サーモ変色シート、液晶シートや液晶インクの塗布などの手段も利用できる。
[冷却機217]
冷却機収納部234に収納された冷却機217は、上記第1の実施の形態と同様に既存の冷凍サイクルを構成する圧縮機や水冷式・空冷式凝縮器から成るコンデンシングユニット等が利用できる。図11に示すように、水冷式凝縮器に冷却水を供給する水配管237が配設され、その接続部が低温作業台の外部に引き出され、水道管等に配管接続する。また水配管237の下端部には、水配管237内の冷却水の水抜き用弁が設けられている。これらの流量は、配管の途中に接続される開閉弁の開閉を制御する制御盤によって調整される。
本発明の低温作業台は、冷蔵食材の処理を行う調理台として好適に利用でき、特に鮮魚、精肉等の生鮮食品素材の加工、調理中に鮮度の低下を防止することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る低温作業台を示す正面図である。 図1に示す低温作業台の平面図である。 図1に示す低温作業台の側面図である。 図2に示す低温作業台のIV−IV線における垂直断面図である。 図1に示す低温作業台のV−V線における水平断面図である。 図2に示す低温作業台のVI−VI線における垂直断面図である。 図1に示す低温作業台の冷却部の構成を示す概略断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る低温作業台を示す正面図である。 図8に示す低温作業台のIX−IX線における水平断面図である。 図9に示す低温作業台のX−X線における垂直断面図である。 図9に示す低温作業台のXI−XI線における垂直断面図である。 従来の冷凍機を内蔵するまな板を示す断面図である。 従来の他の低温調理台を示す断面図である。
符号の説明
1、201…まな板部
2、202…まな板部冷却機構
3…送風機構
4…垂直部
5…冷気送出口
6、206…キャスター
7…照明部
8…散布ノズル
9…低温作業台本体
10…シンク
11…排水口
12…まな板シート
13…冷気通路
14…殺菌灯
15、215…まな板部用熱交換機
16…まな板部用温度検出器
17、217…冷却機
17A…コンプレッサ
17B…凝縮器
18、218…温度制御部
19、219…蓄冷材
20…吸気口
21…冷気ダクト
22…冷気用熱交換機
23…冷気用温度検出器
24…送風ファン
25…フィルタ
26…連通路
27…送風量調整ダンパ
28…ルーバ
29…廃熱排気口
230…底板
231…垂直板
232…断熱材
233…空間
234…冷却機収納部
235…操作部
236…感熱部
237…水配管
40…まな板
41…函型
42…冷却機
43…低温調理台
44…調理用まな板
45…冷気吹き出し口
46…冷気回収口

Claims (6)

  1. 平板状のまな板部(1)と、前記まな板部(1)を冷却する冷却機構を備える低温作業台であって、
    前記冷却機構は、前記まな板部(1)の内面もしくは下面に接触させた冷媒で熱交換を行ってまな板部(1)自体を冷却するまな板部冷却機構(2)と、
    前記まな板部(1)の上面の空間に冷気を送風して冷却する送風機構(3)とを備えており、
    前記まな板部冷却機構(2)と前記送風機構(3)は、まな板部用熱交換器(15)及び冷気用熱交換器(22)を各々有しており、前記両熱交換器(15,22)が接続された共通の冷媒経路内に、一の冷却機(17)より送出された液体状の冷媒の少なくとも一部が、前記まな板部用熱交換器(15)でもって気化され前記まな板部を冷却し、前記気化された後の前記冷媒経路内に残存する液体状の冷媒が前記冷気用熱交換器(22)でもって気化され前記まな板部(1)の上面領域を冷却し、前記まな板部用熱交換器(15)及び前記冷気用熱交換器(22)で気化された冷媒は前記冷却機(17)に環流されてなることを特徴とする低温作業台。
  2. 請求項1に記載の低温作業台であって、
    前記まな板部(1)の表面温度を約0.5℃〜5℃の範囲内に維持するよう前記まな板部冷却機構(2)を制御するための温度制御部(18)を備えてなることを特徴とする低温作業台。
  3. 平板状のまな板部(1)と、前記まな板部(1)を冷却する冷却機構を備える低温作業台であって、
    前記冷却機構は、前記まな板部(1)の下面に接触させた冷媒で熱交換を行ってまな板部(1)自体を冷却するまな板部冷却機構(2)と、
    前記まな板部(1)の上面の空間に冷気を送風して冷却する送風機構(3)とを備えており、
    前記まな板部冷却機構(2)と前記送風機構(3)は、まな板部用熱交換器(15)及び冷気用熱交換器(22)を各々有しており、前記両熱交換器(15,22)が接続された共通の冷媒経路内に、一の冷却機(17)より送出された液体状の冷媒の少なくとも一部が、前記まな板部用熱交換器(15)でもって気化され前記まな板部を冷却し、かつ前記冷媒経路内に残存する液体状の冷媒が前記冷気用熱交換器(22)でもって気化され前記まな板部(1)の上面領域を冷却し、前記気化された冷媒は前記冷却機(17)に環流されてなり、
    前記まな板部冷却機構(2)は前記まな板部(201)と別個に構成され、かつ前記まな板部(201)は前記まな板部用熱交換器(215)の上に交換可能に載置されていることを特徴とする低温作業台。
  4. 請求項1乃至3に記載の低温作業台であって、
    さらに、前記まな板部(201)と前記まな板部(201)を固定する固定部分に介在され、かつ前記まな板部(201)の下面に接面した断熱材を有しており、
    前記断熱材(232)は前記まな板部(201)の作業面を除く領域を断熱状態とし、前記まな板部の作業面側に冷気が偏在していることを特徴とする低温作業台。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の低温作業台であって、
    まな板部(1)から離間した位置で、低温作業台の前面で作業者の体と対向する位置に冷却機構の廃熱を排気する廃熱排気口(29)を開口していることを特徴とする低温作業台。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の低温作業台であって、
    周囲温度に応じて変色することにより温度帯を示す感熱部(236)をさらに備えることを特徴とする低温作業台。
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