JP3968961B2 - 現像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真技術を用いて画像を形成するプリンター、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置に用いられる現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真技術を用いた画像形成装置およびその現像装置としては、例えば図22に示すようなものが知られている(特開平10−221951号公報)。
この画像形成装置は、外周面に感光層を有する感光体1と、この感光体1の外周面を一様に帯電させる帯電手段2と、この帯電手段2により一様に帯電させられた感光体1の外周面を選択的に露光Lして静電潜像を形成する露光手段3と、この露光手段3により形成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視像(トナー像)とする現像装置4(Y、C、M、K)と、この現像装置4により現像されたトナー像を用紙等の転写媒体に転写させる転写装置5とを有している。
そして、現像装置4は、トナーTが収容されたケース4aと、このケース4aに軸4bで回転可能に支持され、感光体1にトナーを付与する現像ローラ4cとを備えている。
この現像装置4のケース4aには、アジテータ室4dと、現像ローラ4cに供給するトナーを貯留する現像室4eとが形成されており、アジテータ室4d内には、現像室4eにトナーを送給する送給手段としてのアジテータ4fが設けられている。
アジテータ室4dと現像室4eとの間には、アジテータ4fから現像室へのトナー送給口4iを形成するとともにアジテータ4f(アジテータ室4d)と現像室4dとの間を部分的に仕切る仕切部4jが設けられている。
現像室4e内には、現像ローラ4cの表面にトナーを供給する供給ローラ4gが設けられている。
したがって、ケース4a内のトナーは、アジテータ4fで攪拌されつつトナー送給口4iを通じて現像室4eへ供給され、現像室4eから現像ローラ4cへと供給される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
現像装置4のケース4a内に収容され、現像ローラ4cから感光体1へと供給されるトナーは、現像ローラ4cや、図22に示したもののように供給ローラ4gを有するものにあってはその供給ローラ4gや、ケース4aの壁面等に接触しつつ流動し、流動しながら現像ローラ4cを介して感光体1へ供給されることとなる。このようなトナーは、ケース4a内で流動する過程で、主として現像ローラ4cと(図22に示したものでは供給ローラ4gにも)接触することで劣化する。すなわち、現像ローラ4cを介して感光体1に供給されずに現像室4eに残っているトナーは、現像室4e内を流動し続け、その過程で主として現像ローラ4cと接触することで劣化して行くこととなる。トナーの劣化、すなわち、トナー形状の変化、外添剤の埋め込みや剥がれは、トナーの帯電性、流動性を悪化させる。帯電性が悪化すると、現像ローラ4cへの付着力が低下するので、トナー飛散、トナー漏れ、転写効率の悪化(したがって廃トナー率の増大化)等が生じやすくなる。また、流動性が悪化すると、現像ローラ4に対する付着の均一性が損なわれるので、画質の均一性が損なわれやすくなる。
このようなトナーの劣化は、高速機になればなるほど、現像ローラ4cが(図22に示したものでは供給ローラ4gも)高速回転することとなるので、生じやすくなる。
【0004】
一方、現像室内におけるトナーは、現像ローラの軸方向に関し部分的に滞留しやすくなることがある。
【0005】
例えば、図23に示すように、感光体1の軸方向における画像形成可能領域をAとすると、概して、その両端部A2においてはトナーが滞留しやすくなる。
詳しく説明すると、感光体1の軸方向における画像形成可能領域Aの中央部A1における画像形成頻度は一般に高く、両端部A2における画像形成頻度は低い。例えば、ユーザーの余白設定によっては、両端部A2における画像形成頻度は著しく低くなる。
したがって、現像室4e内におけるトナー消費量は、中央部A1において多くなり、両端部A2においては少なくなるということになる。
他方、図22における現像ローラ4c等の回転動作から明らかなように、現像室4e内におけるトナーの流動性は、現像ローラ4cの回転方向(図23の矢印R方向)においては高く、現像ローラ4cの軸線方向(図23の矢印S方向)においては低い。
このため、現像室4e内におけるトナー消費量の多い中央部A1には、アジテータ室4dから新規トナー(ほとんど劣化していないトナー)が随時供給され(矢印R参照)、これが現像室4e内の中央部A1に残っていたトナー(ある程度劣化が進んだトナー)と混合されて、現像室4e内の中央部A1におけるトナーの総体的な劣化は軽減されることとなるが、両端部A2においてはトナー消費量が少ないためにアジテータ室4dからの新規トナーの供給量が少なく、かつ、上述したように現像ローラ4cの軸線方向(図23の矢印S方向)におけるトナーの流動性が低い(中央部A1から両端部A2へのトナーの移動、および両端部A2から中央部A1へのトナーの移動が少ない)ことから、両端部A2においてはトナーが滞留しやすく、この滞留したトナー(図23のT2参照)の劣化がどんどん進行してしまう。
【0006】
また、例えば、図24および図25に示すように、アジテータ室4dと現像室4eとを連通しているトナー送給口4iには、ケース4aを補強すべく部分的にリブ4hが設けられることがあるが、このようなリブ4hはアジテータ4f(図22参照)によって送給されるトナー流に対して障害部となるため、リブ4hの前後においては、図24においてT3およびT3’で示すようにトナーが滞留しやすくなり、劣化も進行しやすくなる。
【0007】
すなわち、従来の現像装置では、現像室のトナーが滞留しやすい部位におけるトナーの劣化がひどくなり、結果として、トナーが滞留しやすい部位における現像不良が生じて、画質低下(画像のガサツキ等)を招くという問題があり、この傾向は高速機になればなるほど著しくなるという問題があった。
【0008】
この発明の目的は、以上のような問題を解決し、画像形成可能領域におけるトナーが滞留しやすい部位における画質低下を防止することのできる現像装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の現像装置は、現像ローラと、この現像ローラに供給するトナーを貯留する現像室と、この現像室にトナーを送給する送給手段と、この送給手段からの現像室へのトナー送給口を形成するとともに送給手段と現像室との間を部分的に仕切る仕切部と,この仕切部と一体に構成され前記トナー送給口を部分的に閉塞するとともに前記現像室を形成するケースを補強するリブとを有する現像装置であって、
前記現像ローラの軸方向に関し,前記仕切部の高さが、前記リブの両側部において他の部位よりも低くなっていることを特徴とする。
請求項2記載の現像装置は、請求項1記載の現像装置において、前記送給手段による現像室へのトナー送給力が、前記現像ローラの軸方向に関し,前記リブに対応する部位で他の部位よりも大きくなっていることを特徴とする。
【0010】
【作用効果】
請求項1記載の現像装置は、現像ローラと、この現像ローラに供給するトナーを貯留する現像室と、この現像室にトナーを送給する送給手段と、この送給手段からの現像室へのトナー送給口を形成するとともに送給手段と現像室との間を部分的に仕切る仕切部とを有する現像装置であって、仕切部の高さが、前記現像ローラの軸方向に関し現像室内でトナーが滞留しやすい部位で他の部位よりも低くなっているので、この現像装置によれば、次のような作用効果が得られる。
すなわち、上記仕切部の高さが、現像ローラの軸方向に関し現像室内でトナーが滞留しやすい部位で他の部位よりも低くなっているので、現像ローラの軸方向に関し現像室内でトナーが滞留しやすい部位に対して、送給手段によってトナーが供給されやすくなる。このため、トナーが滞留しやすい部位におけるトナーが他の部位に向かって流れやすくなり、結果として、トナーが滞留しやすい部位におけるトナーの滞留が防止されて劣化の進行も防止されることとなる。
したがって、この請求項1記載の現像装置によれば、高速機であったとしても、画像形成可能領域においてトナーが滞留しやすかった部位における現像不良が防止されて、画質低下も防止されることとなる。
しかも、トナーが滞留しやすかった部位におけるトナーの滞留が防止されて劣化の進行も防止されることから、従来生じていた当該部位における現像ローラへのトナーの固着(いわゆるフィルミング)も防止され、画像に生じるスジやムラも防止されることとなる。
請求項2記載の現像装置によれば、請求項1記載の現像装置において、前記仕切壁の高さが、前記現像ローラの軸方向に関し両端部分で低くなっているので、両端部分に対して、送給手段によってトナーが供給されやすくなる。このため、両端部分におけるトナーが現像室内で中央部側に向かって流れやすくなり、結果として、両端部分におけるトナーの滞留が防止されて劣化の進行も防止されることとなる。
したがって、この請求項2記載の現像装置によれば、高速機であったとしても、画像形成可能領域において両端部分における現像不良が防止されて、画質低下も防止されることとなる。
しかも、両端部分におけるトナーの滞留が防止されて劣化の進行も防止されることから、従来生じていた両端部分における現像ローラへのトナーの固着(いわゆるフィルミング)も防止され、画像に生じるスジやムラも防止されることとなる。
請求項3記載の現像装置によれば、請求項1または2記載の現像装置において、前記現像ローラの軸方向に関し前記トナー送給口に部分的な障害部がある場合において、前記仕切壁の高さが、前記障害部の側部において低くなっているので、障害部に対応する部位においては送給手段にるトナーが供給されやすくなる。このため、障害部に対応する部位におけるトナーが他の部位に向かって流れやすくなり、結果として、障害部に対応する部位におけるトナーの滞留が防止されて劣化の進行も防止されることとなる。
したがって、この請求項3記載の現像装置によれば、高速機であったとしても、画像形成可能領域において障害部に対応する部位における現像不良が防止されて、画質低下も防止されることとなる。
しかも、障害部に対応する部位におけるトナーの滞留が防止されて劣化の進行も防止されることから、当該部位における現像ローラへのトナーの固着(いわゆるフィルミング)も防止され、画像に生じるスジやムラも防止されることとなる。
請求項4記載の現像装置によれば、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の現像装置において、前記現像室の容積が、現像ローラの軸方向に関し現像室内でトナーが滞留しやすい部位で他の部位よりも小さくなっているので、さらに次のような作用効果が得られる。
すなわち、現像室の容積が、現像ローラの軸方向に関し現像室内でトナーが滞留しやすい部位で他の部位よりも小さくなっているので、現像ローラの回転で作られるトナー流による圧力が、現像室の容積が小さくなっている部位においては他の部位よりも高くなる。このため、現像室の容積が小さくなっている部位(トナーが滞留しやすい部位)におけるトナーが他の部位に向かって一層流れやすくなり、結果として、トナーが滞留しやすい部位におけるトナーの滞留がより確実に防止されて劣化の進行もより確実に防止されることとなる。
したがって、この請求項4記載の現像装置によれば、高速機であったとしても、画像形成可能領域においてトナーが滞留しやすかった部位における現像不良がより確実に防止されて、画質低下もより確実に防止されることとなる。
しかも、トナーが滞留しやすかった部位における現像ローラへのトナーの固着(いわゆるフィルミング)もより確実に防止され、画像に生じるスジやムラもより確実に防止されることとなる。
請求項5記載の現像装置によれば、請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の現像装置において、前記現像室内において、前記現像ローラの軸方向に関しトナーが滞留しやすい部位に、当該部位から他の部位に向けてトナーを導く案内部が設けられているので、さらに次のような作用効果が得られる。
すなわち、現像室内において、現像ローラの軸方向に関しトナーが滞留しやすい部位に、当該部位から他の部位に向けてトナーを導く案内部が設けられているので、現像ローラの回転で作られるトナー流が、前記案内部によって、トナーが滞留しやすい部位から他の部位に向けて導かれることとなる。このため、トナーが滞留しやすい部位におけるトナーが他の部位に向かって流れやすくなり、結果として、当該部位におけるトナーの滞留が一層確実に防止されて劣化の進行も確実に防止されることとなる。
したがって、この請求項5記載の現像装置によれば、高速機であったとしても、画像形成可能領域においてトナーが滞留しやすかった部位における現像不良が一層確実に防止されて、画質低下も確実に防止されることとなる。
しかも、トナーが滞留しやすかった部位におけるトナーの滞留が防止されて劣化の進行も防止されることから、従来生じていた当該部位における現像ローラへのトナーの固着(いわゆるフィルミング)も確実に防止され、画像に生じるスジやムラも確実に防止されることとなる。
請求項6記載の現像装置によれば、請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の現像装置において、前記送給手段による現像室へのトナー送給力が、前記現像ローラの軸方向に関し現像室内でトナーが滞留しやすい部位で他の部位よりも大きくなっているので、さらに次のような作用効果が得られる。
すなわち、送給手段による現像室へのトナー送給力が、前記現像ローラの軸方向に関し現像室内でトナーが滞留しやすい部位で他の部位よりも大きくなっているので、現像ローラの軸方向に関し現像室内でトナーが滞留しやすい部位においては送給手段によるトナー流が他の部位よりも強くなる。このため、トナーが滞留しやすい部位におけるトナーが他の部位に向かって一層流れやすくなり、結果として、トナーが滞留しやすい部位におけるトナーの滞留がより一層確実に防止されて劣化の進行もより確実に防止されることとなる。
したがって、この請求項6記載の現像装置によれば、高速機であったとしても、画像形成可能領域においてトナーが滞留しやすかった部位における現像不良がより一層確実に防止されて、画質低下も確実に防止されることとなる。
しかも、トナーが滞留しやすかった部位におけるトナーの滞留が防止されて劣化の進行も防止されることから、従来生じていた当該部位における現像ローラへのトナーの固着(いわゆるフィルミング)も確実に防止され、画像に生じるスジやムラも確実に防止されることとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<第1の実施の形態>
図1は本発明に係る現像装置の第1の実施の形態を示す正断面図、図2は部分省略左側面図(図1におけるII視図)、図3は図2の部分省略平面図である。
【0012】
この現像装置は、現像器10と、この現像器10を載置して画像形成装置本体に取り付けるための載置台30と、現像器10に対して着脱可能に装着されたトナーカートリッジ40とを備えている。
【0013】
現像器10は、ケース11と、このケース11の側板11a、11aに軸12bで回転可能に支持され、感光体1にトナーを付与する現像ローラ12とを備えている。 ケース11は下ケース11eと上ケース11fとからなっている。
この現像装置は、高速機(高速で画像形成可能な画像形成装置)用の装置であり、現像ローラ12は、図示しない駆動手段によって、例えば、周速が360mm/s程度の速度で図1の矢印方向に回転駆動される。
ケース11には、第1,第2アジテータ室13,14と、現像ローラ12に供給するトナーを貯留する現像室15とが形成されている。
第1,第2アジテータ室13,14内には、図示しない駆動手段によって図1の矢印方向に回転駆動される第1,第2アジテータ16,17が設けられており、第2アジテータ17が、現像室15にトナーを送給する送給手段を構成している。
現像室15内には、現像ローラ12の表面12aにトナーを供給する供給ローラ18が設けられている。供給ローラ18は、図示しない駆動手段によって、例えば、周速が240mm/s程度の速度で図1の矢印方向に回転駆動される。
【0014】
第1,第2アジテータ室13,14は、トナー流路(連通口)13aで連通しており、第2アジテータ室14と現像室15はトナー送給口(連通口)14aで連通している。
第2アジテータ室14と現像室15との間には、下ケース11eから、上ケース11fとの間に上記連通口14aをなす間隔を隔てて形成された仕切壁(仕切部)11e1が設けられており、仕切壁11e1の上方がトナー送給口14aとなっている。
【0015】
現像ローラ12の表面12aには、これに供給されるトナーの量を規制するブレード19が当接している。ブレード19は、その支持板20を介してケース11に取り付けられている。
ブレード19の反対側において、現像ローラ12の表面12aとケース11との間には、現像ローラ表面12aに摺接する薄いシートからなるシール部材23が設けられている。シール部材23はケース11に固定されている。
【0016】
トナーカートリッジ40は、トナー(図示せず)が収納されたケース41と、このケース41内に設けられたアジテータ42,43と、ケース41に開けられたトナーの供給口44を備えており、現像器10の側板後部11b,11b(図1において一方のみ図示)の間に装着されると、供給口44が、現像器10に設けられているトナー受入口10aと対向するようになっている。
【0017】
したがって、トナーカートリッジ40内のトナーは、図1において、矢印t1で示すように上記トナー受入口10aから現像器10の第1アジテータ室13内に流入し、第1アジテータ16で攪拌されつつ矢印t2で示すように連通口13aを経て第2アジテータ室14内に流入し、第2アジテータ17で攪拌されつつ矢印t3で示すようにトナー送給口14aを経て現像室15内に送給され、矢印t4で示すように供給ローラ18の回転に沿って流動しつつ供給ローラ18によって現像ローラ12との接触部18aにおいて現像ローラ12の表面12aへ擦り付けられ、ブレード19によって現像ローラ表面への付着量が規制されて現像ローラ表面12aから感光体1の表面に付与されることとなる。現像ローラ表面12aに付着したトナーのうち感光体1に転写されなかった残りのトナーは、シール部材23を通過して現像室15内に戻る。なお、矢印t4以降のトナーの流れについては後述する。
【0018】
この実施の形態のような現像装置において仮に何らの方策も講じないとしたならば、現像室15における、現像ローラ12の軸線方向両端部分(図2の領域A2参照)にトナーが滞留しやすくなる。
【0019】
そこで、この実施の形態では、仕切部11e1の高さH(図2参照)を、現像ローラ12の軸方向に関し現像室15内でトナーが滞留しやすい部位で他の部位よりも低くしてある。
具体的には、図2および図3に示すように、仕切部11e1の高さH(図2参照)を、現像ローラ12の軸方向に関し現像室15内の両端部分A2に対応する部位11e11(高さH1)で中央部分11e14(高さH4)よりも低くしてある。なお、中央部分11e14両端部分11e11との間の部分11e13(高さH3)は、その高さH3を、両端部11e11よりも高く、中央部11e14よりも低く形成してある。
【0020】
以上のような現像装置によれば、次のような作用効果が得られる。
現像ローラ12と、この現像ローラ12に供給するトナーを貯留する現像室15と、この現像室15にトナーを送給する送給手段17と、この送給手段17からの現像室15へのトナー送給口14aを形成するとともに送給手段17と現像室15との間を部分的に仕切る仕切部11e1とを有し、仕切部11e1の高さHが、現像ローラ12の軸方向に関し現像室15内でトナーが滞留しやすい部位である両端部分A2で他の部位よりも低くなっているので、現像ローラ12の軸方向に関し現像室15内でトナーが滞留しやすい部位である両端部A2に対して、送給手段17によってトナーが供給されやすくなる。
すなわち、図3に矢印t31で示すように、両端部A2においては、他の部位へのトナーt33,t34に比べてトナーが供給されやすくなる。
このため、トナーが滞留しやすい部位である両端部A2におけるトナー(従来技術においては滞留しやすかったトナーT2(図23参照))が他の部位(この場合中央部)に向かって流れやすくなり、結果として、トナーが滞留しやすい部位である両端部A2におけるトナーの滞留が防止されて劣化の進行も防止されることとなる。
したがって、この実施の形態の現像装置によれば、高速機であったとしても、画像形成可能領域においてトナーが滞留しやすかった部位における現像不良が防止されて、画質低下も防止されることとなる。
しかも、トナーが滞留しやすかった部位におけるトナーの滞留が防止されて劣化の進行も防止されることから、従来生じていた当該部位における現像ローラへのトナーの固着(いわゆるフィルミング)も防止され、画像に生じるスジやムラも防止されることとなる。
【0021】
<第2の実施の形態>
図4は本発明に係る現像装置の第2の実施の形態を示す部分省略左側面図(図1におけるII視図に相当する図)、図5は図4の部分省略平面図(図5におけるV−V断面に相当する図)である。これらの図において、上記第1の実施の形態と同一部分ないし相当する部分には同一の符号を付してある。
この実施の形態のケース11は、現像ローラ12の軸方向に関しトナー送給口14aに部分的にリブ11h(図1参照)が設けられていることによって補強されている。
このようなリブ11hは、送給手段である第2アジテータ17によって現像室15へ送給されるトナー流に対して障害部となるため、仮に何らの方策も講ぜられないとしたならば、先に図24を参照して説明したように、リブ11hの前後においてトナー(T3、T3’)が滞留しやすくなる。
そこで、この実施の形態では、仕切壁11e1の高さHを、障害部であるリブ11hの側部11e12において低く(高さH2)してある。
この実施の形態によれば、仕切壁11e1の高さHが、障害部11hの側部11e12において低くなっているので、障害部11hに対応する部位においては送給手段17にるトナーが図5に矢印t32で示すように供給されやすくなる。このため、障害部11hに対応する部位におけるトナー(従来技術においては滞留しやすかったトナーT3,T3’(図24参照))が他の部位に向かって流れやすくなり、結果として、障害部11hに対応する部位におけるトナーの滞留が防止されて劣化の進行も防止されることとなる。
したがって、この実施の形態の現像装置によれば、高速機であったとしても、画像形成可能領域において障害部11hに対応する部位における現像不良が防止されて、画質低下も防止されることとなる。
しかも、障害部11hに対応する部位におけるトナーの滞留が防止されて劣化の進行も防止されることから、当該部位における現像ローラへのトナーの固着(いわゆるフィルミング)も防止され、画像に生じるスジやムラも防止されることとなる。
【0022】
<第3の実施の形態>
図6は本発明に係る現像装置の第3の実施の形態を示す部分省略左側面図(図1におけるII視図に相当する図)である。この図において、上記第1、第2の実施の形態と同一部分ないし相当する部分には同一の符号を付してある。
この実施の形態は、上記第1の実施の形態と第2の実施の形態とを組み合わせたものである。
すなわち、図6に示すように、仕切部11e1の高さHを、現像ローラ12の軸方向に関し現像室15内の両端部分A2に対応する部位11e11(高さH1)で中央部分11e14(高さH4)よりも低くしてあり、また、障害部であるリブ11hの側部11e12においても低く(高さH2)してある。
したがって、この実施の形態によれば、上記第1の実施の形態による作用効果と第2の実施の形態による作用効果とが同時に得られる。
【0023】
<第4の実施の形態>
図7は本発明に係る現像装置の第4の実施の形態を示す正断面図、図8は部分省略左側面図(図7におけるVIII視図に相当する図)である。これらの図において、上記第1〜第3の実施の形態と同一部分ないし相当する部分には同一の符号を付してある。
この実施の形態が上記各実施の形態と異なる点は、現像室15の容積が、現像ローラ12の軸方向に関し現像室内でトナーが滞留しやすい部位である両端部分で他の部位よりも小さくなっている点にあり、その他の点に変わりはない。
この実施の形態では、現像室15に対して着脱可能に形成された膨出部材(膨出部)24が現像室15の両端部に配置されていることによって両端部分における現像室15の容積が小さくなっている。
膨出部材24は、ブレード19の支持板20の両端部に設けられており、支持板20をケース11から取り外すことによって支持板20とともに現像室から取り外すことが可能である。
膨出部材24には、現像ローラ12の軸方向に関し、中央部側から端部側に向かって徐々に現像室15の容積を小さくする斜面24aが形成されている。
膨出部材24と現像ローラ12の表面12aとの間にはトナー流路22(図7参照)が形成されている。
【0024】
このような現像装置によれば、上記第1〜第3の実施の形態による作用効果に加え、さらに次のような作用効果が得られる。
(a)現像室15の容積が、現像ローラ12の軸方向に関し、トナーが滞留しやすい部位である両端部分で他の部位よりも小さくなっているので、現像ローラ12の回転で作られるトナー流による圧力が、現像室15の両端部分においては他の部位よりも高くなる。
この点について、図7,図8,および図21を参照して詳しく説明する。
図21は比較例(従来技術に相当する現像器)を示す図で、膨出部24が設けられておらず、現像室15’の容積が現像ローラ12の軸線方向に関して均一となっている現像器の正断面図である。
仮に、図21に示すように、現像室15’の容積が現像ローラ12の軸線方向に関して均一となっており、したがって、現像室の容積が現像ローラ12の軸方向に関し、両端部分で小さくはなっていないとすると、図21に矢印t3で示すように現像室15’内に流入したトナーは、矢印t4で示すように供給ローラ18の回転に沿って流動し、その一部が前述したように供給ローラ18によって現像ローラ12の表面12aへ擦り付けられ、擦り付けられなかったトナーは矢印t5で示すように現像ローラ12の回転に沿って流動し、さらに矢印t6,t7,t8で示すようにブレード19の内面および現像室の内面に沿って循環することとなり、このようなトナーの流動は、現像ローラ12の軸線方向に関し現像室15’内の全ての部位において略同様に生じることとなる。
そして、先に図23を参照して説明したように、感光体1の軸方向における画像形成可能領域の両端部A2における画像形成頻度は低いために現像室内におけるトナー消費量も両端部A2において少なくなり、かつ現像ローラ12等の回転動作に沿う上記矢印t4〜t8(図21参照)で示したトナーの循環流動から明らかなように、現像室内におけるトナーの流動性が現像ローラの軸線方向(図23の矢印S方向)においては低いために、両端部A2においてはトナーが滞留しやすく、この滞留したトナー(図23のT2参照)の劣化がどんどん進行してしまうこととなる。
これに対し、この実施の形態の現像装置によれば、図7,図8に示すように現像室15の容積が、現像ローラ12の軸方向に関し、トナーが滞留しやすい部位である両端部分で小さくなっているので、現像ローラ12の回転で作られるトナー流t5による圧力が、現像室15の両端部分においては他の部位よりも高くなる。別言すれば、現像室15の両端部分においては、図21において矢印t6〜t8で示したトナー流が阻害されるために結果として現像ローラ12の回転で作られるトナー流t5による圧力が高くなる。
このため、図8に矢印t9で示すように、両端部分におけるトナーが中央部側に向かって流れやすくなり、結果として、両端部分への新規トナーの流入も一層促され、現像室両端部におけるトナーの滞留がより確実に防止されて劣化の進行も確実に防止されることとなる。
したがって、この実施の形態の現像装置によれば、高速機であったとしても画像の両端部における現像不良がより確実に防止されて、画質低下も確実に防止されることとなる。
しかも、現像室両端部におけるトナーの滞留が防止されて劣化の進行も防止されることから、従来生じていた現像ローラ両端部へのトナーの固着(いわゆるフィルミング)も確実に防止され、画像に生じるスジやムラも確実に防止されることとなる。
(b)膨出部24と現像ローラ表面12aとの間にはトナー流路22が形成されているので、現像室15の両端部分におけるトナーの流動性が一層向上し、したがって、現像室両端部におけるトナーの滞留がより確実に防止されて劣化の進行もより確実に防止されることとなる。
(c)膨出部材24が現像室15に対して着脱可能に形成されているので、万が一現像室両端部においてトナーの固着が生じた場合でも、そのメンテナンスが容易になる。
(d)膨出部材24には、現像ローラ12の軸方向に関し、中央部側から端部側に向かって(トナーが滞留しにくい部位から、滞留しやすい部位に向かって)徐々に現像室15の容積を小さくする斜面24aが形成されているので、現像室15の両端部分におけるトナーの流動性がより一層向上し、したがって、現像室両端部におけるトナーの滞留がより一層確実に防止されて劣化の進行もより一層確実に防止されることとなる。
【0025】
<第5の実施の形態>
図9は本発明に係る現像装置の第5の実施の形態を示す部分省略左側面図(図7におけるVIII矢視図に相当する図)である。同図において、上記第4の実施の形態(図8)と同一部分ないし相当する部分には同一の符号を付してある。この実施の形態が上記第4の実施の形態と異なる点は、画像形成に供される用紙のサイズに応じて膨出部材24’に段部24’b〜eが形成されていることによって現像室15の両端部分における容積が用紙サイズに応じて段階的に小さくなって点にあり、その他の点に変わりはない。
通常、画像形成に供される用紙のサイズとしては、例えば、葉書サイズ、A4サイズ、A3サイズ、いわゆるA3ノビサイズが挙げられ、これらの用紙の搬送時の位置基準を例えば中央基準とした場合には、その通紙領域は例えば図9に示すような状態となる。そして、この図から明らかなように、上記各種の用紙にアトランダム(この状態はユーザーの使用状態によって異なる)に画像が形成された場合には、現像室15内のトナーの消費量は、葉書サイズに対応する領域でもっとも多く、次いで、A4縦に対応する領域、A3縦(A4横)に対応する領域、A3ノビ(縦)に対応する領域、の順で順次少なくなる。別言すれば、トナーの消費量が少ない領域の順番は、図中、e、d、c、b、aの領域の順となる。なお、eの領域は画像形成領域外であり、ほとんどトナーが消費されない領域である。
したがって、仮に、現像室15内に上記膨出部材24’が設けられていないとしたならば、上記領域e、d、c、bの順でトナーが滞留し易くなり、トナーが劣化しやすくなる。
これに対し、この実施の形態によれば、上記領域b、c、d、eに対応させて(すなわち用紙のサイズに応じて)、現像室15の両端部分における容積を段階的に順次小さくする段部24’b〜eが膨出部材24’に形成されているので、上記各種の用紙がアトランダムに使用された場合の現像室15内におけるトナーの劣化が有効に防止されることとなる。
なお、上述した仕切部11e1における部位11e13(図2、図8参照)は概ね上記領域b、cに対応しており、この領域において両端部よりも小さいけれども中央部よりは大きいトナー流が得られるようになっている。
【0026】
<第6の実施の形態>
図10は本発明に係る現像装置の第6の実施の形態を示す正断面図、図11は部分省略平面図(図10の平面図を反時計方向へ90°回転させた図)、図12は部分省略左側面図(図11におけるXII矢視図に相当する図)である。これらの図において、上記第1〜第3の実施の形態と同一部分ないし相当する部分には同一の符号を付してある。
【0027】
この実施の形態が上記第1〜第3の実施の形態と異なる点は、現像室15内において、現像ローラ12の軸方向に関しトナーが滞留しやすい部位である両端部分A2に、当該部位A2から他の部位である中央部A1に向けてトナーを導く第1,第2案内部21,11dが設けられている点にあり、その他の点に変わりはない。
【0028】
第1案内部21は、ブレード19の支持板20に対して設けてあり、支持板20をケース11から取り外すことによって支持板20とともに現像室から取り外すことが可能である。
第1案内部21は、図13に示すように、板金で形成した支持板20を部分的に内側に折り曲げ加工して形成することもできるし、図14に示すように支持板20の内側面に例えばPETからなる案内板26を貼り付けることによって形成することもできる。図13に示すように、支持板20を内側に折り曲げ加工して案内部21を形成した場合には、穴27が生じるので、この穴27をシート状のシール材25で塞ぐ。なお、図10,図13,図14に示した案内部21はその形状がそれぞれ多少異なっているが、案内部21の形状は適宜設定することができる。
第2案内部11dは、図15にも示すように、現像室15の両端部において、供給ローラ18との対向面(湾曲面)11cに、一体的に螺旋状に形成した線状突起で構成されている。
【0029】
このような現像装置によれば、上記第1〜第3の実施の形態による作用効果に加え、さらに、次のような作用効果が得られる。
(a)現像室15内において、現像ローラ12の軸方向に関しトナーが滞留しやすい部位である両端部分A2に、当該部位A2から他の部位A1に向けてトナーを導く案内部が設けられているので、現像ローラ12の回転で作られるトナー流が、案内部によって、トナーが滞留しやすい部位A2から他の部位A1に向けて導かれることとなる。
この点について、図10〜図12,図15,および図21を参照して詳しく説明する。
図21は比較例(従来技術に相当する現像器)を示す図で、案内部21が設けられていない現像器の正断面図である。
仮に、図21に示すように、現像室15’に案内部21が設けられていないとすると、図21に矢印t3で示すように現像室15’内に流入したトナーは、矢印t4で示すように供給ローラ18の回転に沿って流動し、その一部が前述したように供給ローラ18によって現像ローラ12の表面12aへ擦り付けられ、擦り付けられなかったトナーは矢印t5で示すように現像ローラ12の回転に沿って流動し、さらに矢印t6,t7,t8で示すようにブレード19の内面および現像室の内面に沿って循環することとなり、このようなトナーの流動は、現像ローラ12の軸線方向に関し現像室15’内の全ての部位において略同様に生じることとなる。
そして、先に図23を参照して説明したように、感光体1の軸方向における画像形成可能領域の両端部A2における画像形成頻度は低いために現像室内におけるトナー消費量も両端部A2において少なくなり、かつ現像ローラ12等の回転動作に沿う上記矢印t4〜t8(図21参照)で示したトナーの循環流動から明らかなように、現像室内におけるトナーの流動性が現像ローラの軸線方向(図23の矢印S方向)においては低いために、両端部A2においてはトナーが滞留しやすく、この滞留したトナー(図23のT2参照)の劣化がどんどん進行してしまうこととなる。
これに対し、この実施の形態の現像装置によれば、図10〜図12に示すように、現像室15内において、現像ローラ12の軸方向に関しトナーが滞留しやすい部位である両端部分A2に、当該部位A2から他の部位A1に向けてトナーを導く案内部(第1案内部)21が設けられているので、現像ローラ12の回転で作られるトナー流t6が、案内部21によって、トナーが滞留しやすい部位A2から他の部位A1に向けて矢印t12(トナー流)で示すように導かれることとなる。
このため、トナーが滞留しやすい部位A2におけるトナーが他の部位A1に向かって流れやすくなり、結果として、両端部分A2への新規トナーの流入も一層促され、両端部分A2におけるトナーの滞留がより一層確実に防止されて劣化の進行も確実に防止されることとなる。
したがって、この実施の形態の現像装置によれば、高速機であったとしても、画像形成可能領域においてトナーが滞留しやすかった部位である両端部A2における現像不良が一層確実に防止されて、画質低下も確実に防止されることとなる。
しかも、現像室両端部A2におけるトナーの滞留が確実に防止されて劣化の進行も確実に防止されることから、従来生じていた現像ローラ両端部へのトナーの固着(いわゆるフィルミング)も確実に防止され、画像に生じるスジやムラも確実に防止されることとなる。
(b)現像ローラ表面12aに付着したトナーのうち感光体1に転写されなかった残りのトナーは、シール部材23を通過して現像室15内に戻り、現像ローラ12および供給ローラ18の回転方向に沿って、図10に矢印t10およびt11で示すように流れることとなるが、現像室15の両端部においては、供給ローラ18との対向面(湾曲面)11cに、第2案内部である線状突起11dが螺旋状に形成されているので、両端部分A2におけるトナー流t11は、図15に示すように、この第2案内部11dに案内されて、矢印t13(トナー流)で示すように現像室の中央部A1側に向かって移動することとなる。
結果として、現像室両端部におけるトナーの滞留がより一層確実に防止されて劣化の進行もより確実に防止されることとなる。
(c)案内部21は、現像室15に対して着脱可能に構成されているので、トナーが滞留しやすい部位において万が一トナーの固着が生じた場合でも、そのメンテナンスが容易になる。
【0030】
<第7の実施の形態>
図16は本発明に係る現像装置の第7の実施の形態を示す部分省略平面図である。この図において、上記第1〜第3の実施の形態と同一部分ないし相当する部分には同一の符号を付してある。
【0031】
この実施の形態が上記第1〜第3の実施の形態と異なる点は、トナーが滞留しやすい部位において、トナー送給手段である第2アジテータ17による現像室15へのトナー送給力が、現像ローラ12の軸方向に関し他の部位よりも大きくなるように構成した点にあり、その他の点に変わりはない。
具体的には、図16および図17に示すように、第2アジテータ17のフィン17aの、軸線からの長さLを、軸方向に関して両端部17a1,および上記リブ11hに対向する部位17a2で他の部位17a4よりも長くすることによって、両端部17a1,および上記リブ11hに対向する部位17a2で他の部位17a4よりも大きな送給力が得られるように構成してある。なお、両端部17a1と、上記リブ11hに対向する部位17a2との間の部位17a3は、軸線からの長さLを、両端部17a1およびリブ11hに対向する部位17a2よりも短く、他の部位17a4よりも長く形成してある。この部位17a3は、上記仕切部11e1における部位11e13に対応している。また、この部位は図9に示した領域b、cに概ね対応しており、この領域において両端部よりも弱いけれども中央部よりは強いトナー流が得られるようになっている。
【0032】
このような現像装置によれば、上記第1〜第3の実施の形態による作用効果に加え、さらに次のような作用効果が得られる。
すなわち、送給手段17による現像室15へのトナー送給力が、現像ローラ12の軸方向に関し現像室15内でトナーが滞留しやすい部位である両端部分A2およびリブ11hに対向する部位で他の部位よりも大きくなっているので、図18にその概念図を示すように、現像ローラ15の軸方向に関し現像室15内でトナーが滞留しやすい両端部分A2においては送給手段17によるトナー流t31が他の部位よりも強くなり、またリブ11hに対向する部位においても送給手段17によるトナー流t32が他の部位よりも強くなる。
このため、トナーが滞留しやすい両端部分A2およびリブ11hに対向する部位におけるトナーが他の部位に向かってより一層流れやすくなり、結果として、トナーが滞留しやすい両端部分A2およびリブ11hに対向する部位におけるトナーの滞留がより一層確実に防止されて劣化の進行も確実に防止されることとなる。
したがって、この実施の形態の現像装置によれば、高速機であったとしても、画像形成可能領域においてトナーが滞留しやすかった部位における現像不良がより一層確実に防止されて、画質低下もより確実に防止されることとなる。
しかも、トナーが滞留しやすかった部位におけるトナーの滞留がより一層確実に防止されて劣化の進行も防止されることから、従来生じていた当該部位における現像ローラへのトナーの固着(いわゆるフィルミング)も確実に防止され、画像に生じるスジやムラもより確実に防止されることとなる。
【0033】
<第8の実施の形態>
図19は本発明に係る現像装置の第8の実施の形態を示す部分省略平面図である。同図において、上記第7の実施の形態と同一部分ないし相当する部分には同一の符号を付してある。
この実施の形態は上記各実施の形態を組み合わせたものである。
この実施の形態が上記第7の実施の形態と異なる点は、現像室15の両端部分における容積を小さくする膨出部24’がケース11の側板11aの内方に一体的に形成されており、この膨出部24’に、現像ローラ12の軸方向に関し、中央部A1側から端部A2側に向かって(トナーが滞留しにくい部位から、滞留しやすい部位に向かって)徐々に現像室15の容積を小さくする斜面24’aが形成されている点にあり、その他の点に変わりはない。なお、膨出部24’には、さらに上記第4の実施の形態(図8)における膨出部材24の斜面24aと同様の斜面を形成しても良い。これらの斜面は現像室15の両端部分A2におけるトナーを中央部A1側へと導く案内面(案内部)を形成する。
この実施の形態によれば、上記各の実施の形態による作用効果が得られる。
【0034】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
例えば、
▲1▼上記第6の実施の形態では、案内部として第1,第2案内部21,11dを設けたが、これら案内部はいずれか一方のみを設けても良い。
▲2▼上記第7,第8の実施の形態では、図17に示したように第2アジテータ17のフィン17aの、軸線からの長さLを、軸方向に関して両端部17a1,およびリブ11hに対向する部位17a2で他の部位17a4よりも長くすることによって、両端部17a1,およびリブ11hに対向する部位17a2で他の部位17a4よりも大きな送給力が得られるように構成したが、他の適宜の構成を採用することもできる。例えば、図20に示すように、アジテータ17のフィンの枚数を変える(図20のものはフィン17bに加え、両端部にフィン17cを設けることで両端部のフィンの枚数を2枚として両端部における送給力を増大させてある)ことによってもトナーの滞留しやすい部位における送給力を増大させることもできるし、フィンの厚さをトナーの滞留しやすい部位において厚くすることによって、トナーの滞留しやすい部位における送給力を増大させることもできる。
▲3▼上記各実施の形態を適宜組み合わせることも可能である。
【0035】
【発明の効果】
請求項1〜6記載のいずれの現像装置によっても、画像形成可能領域においてトナーが滞留しやすかった部位における現像不良が防止されて、画質低下も防止されることとなる。
さらに、請求項4〜6記載のいずれの現像装置によっても、画像形成可能領域においてトナーが滞留しやすかった部位における現像不良がより確実に防止されて、画質低下もより確実に防止されることとなる。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る現像装置の第1の実施の形態を示す正断面図。
【図2】同じく部分省略左側面図(図1におけるII視図)。
【図3】図2の部分省略平面図。
【図4】本発明に係る現像装置の第2の実施の形態を示す部分省略左側面図(図1におけるII視図に相当する図)。
【図5】同じく図4の部分省略平面図(図5におけるV−V断面に相当する図)。
【図6】本発明に係る現像装置の第3の実施の形態を示す部分省略左側面図(図1におけるII視図に相当する図)。
【図7】本発明に係る現像装置の第4の実施の形態を示す正断面図。
【図8】同じく部分省略左側面図(図7におけるVIII視図に相当する図)。
【図9】本発明に係る現像装置の第5の実施の形態を示す部分省略左側面図(図7におけるVIII矢視図に相当する図)。
【図10】本発明に係る現像装置の第6の実施の形態を示す正断面図。
【図11】同じく部分省略平面図(図10の平面図を反時計方向へ90°回転させた図)。
【図12】同じく部分省略左側面図(図11におけるXII矢視図に相当する図)。
【図13】同じくブレード19の支持板20の斜視図。
【図14】同じく支持板20の他例を示す図で、(a)は正面図、(b)は底面図。
【図15】同じく部分省略平面図。
【図16】本発明に係る現像装置の第7の実施の形態を示す部分省略平面図。
【図17】同じく第2アジテータ17の平面図。
【図18】同じく作用説明平面図。
【図19】本発明に係る現像装置の第8の実施の形態を示す部分省略平面図。
【図20】第2アジテータの他の例を示す斜視図。
【図21】比較例(従来技術に相当する現像器)を示す図。
【図22】従来技術の説明図。
【図23】従来技術の説明図。
【図24】従来技術の説明図。
【図25】従来技術の説明図。
【符号の説明】
11d 第2案内部(案内部)
12 現像ローラ
12a 現像ローラ表面
15 現像室
11h リブ(トナーが滞留しやすい部位)
17 第2アジテータ(送給手段)
A2 両端部分(トナーが滞留しやすい部位)
21 第1案内部(案内部)
24 膨出部(膨出部材)

Claims (2)

  1. 現像ローラと、この現像ローラに供給するトナーを貯留する現像室と、この現像室にトナーを送給する送給手段と、この送給手段からの現像室へのトナー送給口を形成するとともに送給手段と現像室との間を部分的に仕切る仕切部と,この仕切部と一体に構成され前記トナー送給口を部分的に閉塞するとともに前記現像室を形成するケースを補強するリブとを有する現像装置であって、
    前記現像ローラの軸方向に関し,前記仕切部の高さが、前記リブの両側部において他の部位よりも低くなっていることを特徴とする現像装置。
  2. 前記送給手段による現像室へのトナー送給力が、前記現像ローラの軸方向に関し,前記リブに対応する部位で他の部位よりも大きくなっていることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
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