JP3968242B2 - 共有データにアクセスするための方法と装置 - Google Patents

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Description

【0001】
発明の分野
本発明は、一般的に、データ記憶装置及びデータアクセスに関し、特に、コンピュータシステム上で動作するアプリケーション用の共有データにアクセスするシステムと手法に関する。
【0002】
発明の背景
近年のコンピュータ及びデータ処理システムのデータ共有能力は、インターネット等、コンピュータネットワーク産業の人気や急速な拡大に大きく貢献している。この飽くことを知らない需要に対して、コンピュータシステムやソフトウェアの開発業者は、様々な従来技術によるデータ共有メカニズムを作り上げ、他のコンピュータシステムが生成し、記憶し、あるいは維持するデータへ、1つ以上のコンピュータシステムがアクセスできるようにしてきた。一般的に、データを共有するコンピュータシステムは、データ交換用の標準化されたクライアント/サーバプロトコルを用い、ネットワークを介してデータの共有を行う。このようなクライアント/サーバプロトコルは数多く存在し、この例には、データベースアクセスプロトコル、ファイル共有プロトコル、及びワールド・ワイド・ウェッブ(WWW)ベースのプロトコルが含まれる。他のデータ共有システムは、2つのコンピュータシステムが、各コンピュータへ直接接続された通常共有される記憶装置のデータを共有できるように開発されてきた。
【0003】
図1は、通常用いられる従来技術による“ネットワークファイルシステム(NFS)”と呼ばれるクライアント/サーバデータ共有メカニズムの一例を示す。サンマイクロシステム社(Sun Microsystems Inc. Mountain View,カリフォルニア、米国)は、NFSを開発し、商標としてNFSを所有している。数多くの商用オペレーティングシステムにNFSが組み込まれており、その広範囲な普及によって、NFSは、ネットワーク化されたコンピュータシステム間でデータを共有するための業界標準になっている。図示した例では、メインフレームコンピュータ102は、MVSオペレーティングシステム105を用いて動作し、メインフレームコンピュータ102上で実行されるソフトウェアアプリケーション(特に図示しないが、例えば、データベースプログラム)が、MVS専用フォーマットに基づき、記憶装置110において、レコード単位のデータやMVSデータセット(図示せず)を生成したり記憶したりできるようにする。MVSオペレーティングシステム105の一部として備えられたNFSサーバ109は、記憶装置110内のMVSデータセットに記憶されたMVSデータを如何にして適切にアクセスするか“理解している”。言い換えると、NFSサーバ109は、MVSにカストマイズされており、MVSデータセットを読み込み得る。NFSサーバ109は、記憶装置110内に維持されたMVSデータを、Unixワークステーション101等、他の遠隔コンピュータシステムによるアクセスのためのネットワーク113(例えば、TCP/IPネットワーク)へ“エキスポート”することができる。NFSサーバ109によって、ローカルファイルシステムのみがこのようにしてエキスポートされる。言い換えると、記憶装置110にあるファイルシステムやデータを維持及び管理する同じコンピュータ処理システム(すなわち、本例ではメインフレーム102)が、それらのファイルシステムをエキスポートできるNFSサーバ109も動作させねばならない。
【0004】
ワークステーション101の管理責任を負うシステム管理者(人、図示せず)が、Unixオペレーティングシステム104の一部として備えられたNFSクライアント108の環境設定を行い、NFSサーバ109によってエクスポートされるMVSファイルシステムを“マウント”し得る。NFSクライアント108が、ネットワーク113を介して、この“エクスポート”されたファイルシステムを一旦“マウント”すると、ワークステーション101上で動作するアプリケーション106は、NFSクライアント108を介して、記憶装置110のデータにアクセス(例えば、読み取り及び書き込み)が可能である。一般的に、NFSクライアント108は、ネットワーク113を介して、このようなデータアクセスをリアルタイムにアプリケーション106へ提供する。このことは、このデータを含む記憶装置110が、ローカルに(例えば、SCSIケーブル等の直接ディスクドライブ接続を介して)ワークステーション101に接続されているかのように行なわれる。一例として、アプリケーション106がオペレーティングシステム呼び出しを行い、記憶装置110のデータにアクセスする場合(例えば、fopen()等の関数を用いてデータを開く場合)、オペレーティングシステムは、このような呼び出しをNFSクライアント108に渡し、NFSクライアント108は、標準セットのNFSプロトコルメッセージを用いて、その呼び出しをNFSサーバ109へ中継する。NFSサーバ109は、そのNFSプロトコルメッセージを受信し、また、MVSデータ及び記憶フォーマットに関するその知識を用いて、記憶装置110に維持されたMVSデータセット内のデータに対して、要求されたコマンド(例えば、読取り及び/又は書込み)を実行する。
【0005】
NFS(例えば、109)の開発者は、常駐する(本例では、MVS)オペレーティングシステムに合わせてNFSサーバをカストマイズすることが多い。これによって、NFSサーバは、ローカル記憶装置(例えば、110)内でオペレーティングシステムによって生成又は維持されたデータを、ネットワーク113を介して、1つ以上のNFSクライアント(例えば、108)に“提供”できる。同様に、開発者の顧客は、そのオペレーティングシステム(例えば、104)用のNFSクライアント(例えば、108)を設計するが、ここで、NFSクライアントは、そのオペレーティングシステム上で動作するアプリケーション(例えば、106)が、そのデータを提供しているホストのプラットフォーム(例えば、MVSメインフレーム102)の種類に拘わらず、ネットワーク113を介してデータにアクセスできるように動作する。
【0006】
市販されている最新のNFSバージョン(すなわち、NFSバージョン3)は、遠隔データアクセスに対して広く採用されており、また、約15の標準NFSプロトコルメッセージ又はコマンドを組み込んでいるが、これらは、一括してNFSプロトコルから構成されている。NFSクライアントとNFSサーバは、これらのメッセージを交換することができる。NFSクライアントとNFSサーバとの間において交換されるNFSメッセージの例は、READ、WRITE、MKDIR、RMDIR、RENAME、LINK、MKNOD等である。当業者は、これらのNFSメッセージが、ディレクトリ(例えば、mkdir()、rmdir())、ファイル(例えば、read()、write())及びファイルシステムに対応したデータ構造(例えば、link())の操作に用いるファイルシステムのコマンドに極めてよく一致していることを認識されるであろう。
【0007】
一般的に、NFSプロトコルメッセージ及びコマンドによって、ほとんどの種類のホストコンピュータプラットフォーム又はオペレーティングシステム(例えば、Unix、ウィンドウズ等)上で動作するNFSクライアントは、他のほぼあらゆる種類のホストプラットフォーム又はオペレーティングシステムからのデータに対応するNFSサーバにアクセスすることができる。クライアント(例えば、Unixワークステーション101)とサーバ(例えば、メインフレーム102)との間におけるオペレーティングシステム呼び出し及びデータ及び/又はファイル記憶フォーマットの非互換性は、アプリケーション106からはほとんど見えない。例えば、アプリケーション106が、NFSクライアント108が提供する(すなわち、NFSサーバ109から提供される)ファイルシステムに含まれるUnixコマンド(例えば、“ls”コマンド)を用いてファイルをリスト化する場合、NFSクライアント108は、“READDIR”と呼ばれる標準NFSプロトコルメッセージをNFSサーバ109へ送信し得る。NFSサーバ109は、“READDIR“NFSプロトコルメッセージを受信し、対応するMVSコマンドを用いて、例えば、記憶装置110に記憶されたデータセットの名前を含むMVSカタログ情報を取得し得る。また、NFSサーバ(例えば、109)は、NFSプロトコルを用い、ネットワーク113を介して、記憶装置110からデータ(例えば、MVSデータセットからのデータ)をNFSクライアントへ戻し、アクセス要求を満足することができる。
【0008】
図2は、遠隔コンピュータシステムに記憶されたデータへのアクセス権を取得するための他の従来技術による手法を示す。図2に示された手法は、ファイル転送プロトコル(FTP)と呼ばれる標準プロトコルを用いて、例えば、メインフレーム102からワークステーション101にファイル全体を転送するためにFTPサーバ121とFTPクライアント120間の接続113を提供する。一般的に、NFS(図1)は、ワークステーション101にNFSファイルシステムをマウントしエクスポートするためにシステム管理者を必要とする一方で、図2において、ユーザアプリケーション106は、FTPクライアント120がFTPサーバ121から1つ以上のファイルの全コンテンツを要求するために、FTP命令を直接用いてFTPクライアント120を呼び出し得る。このようなFTP命令に応じて、FTPクライアント120は、FTPサーバ121にネットワーク上で標準FTPプロトコルメッセージを提供する。このようなメッセージに応じて、FTPサーバ121は、ネットワーク113を介して、ワークステーション101のFTPクライアント120に、記憶装置110から得られた要求されたファイルの全コンテンツを見つけ出し転送する。FTPクライアント121は、転送中データを受信し、ワークステーション101のローカル記憶装置125(例えば、ローカルハードディスク)内で作成されたファイルにデータを記憶する。一旦その転送が完了すると、FTPセッション(すなわち、FTPクライアントとFTPサーバ間のFTPプロトコル通信)は終了し、アプリケーション106は、ローカル記憶装置125上で直接必要とされる要求されたファイルのコピーにアクセスし得る。
【0009】
NFS(図1)と同様に、FTPクライアントとFTPサーバは、FTPプロトコルを一括して定義する標準的な集合のメッセージを用いて通信する。またNFSと同様に、プロトコル通信と実際のデータ転送は、通常、同じネットワーク接続113上で生じる。両プロトコルは標準化されているため、異なるオペレーティングシステムとファイルシステム(例えば、UnixやMVS)を用いるコンピュータも、これまで通りデータ交換が可能である。FTPは、単にデータファイル全体の完全なローカルコピーを提供することから、一般的に、FTPは、その能力においてNFSよりも更に制限されている。また、FTPは、一般的に、ファイル全体が目的のローカル記憶装置(例えば、125)に転送された後、アプリケーション(例えば、106)がデータアクセスを行うという点において、リアルタイムのデータアクセスプロトコルとは見なされていない。FTPは、アプリケーション106によって用いるためのデータファイルのコピーのみを提供するため、FTPファイルが完全に転送された後に起こるオリジナルファイルの変更は、ローカル記憶装置125内に記憶されたファイルのコピーバージョンには反映されない場合がある。しかしながら、ほとんどのバージョンのNFSプロトコルは、サーバがデータアクセス要求を受信するとすぐにリアルタイムで動作してデータアクセスを行う。
【0010】
図3は、他の従来技術によるデータ共有手法を示すが、米国特許No.5,950,203、(スタクイス(Stakuis)らによる)表題“ネットワーク化されたデジタルデータ処理システムへの高速アクセス及びそのシステムの記憶装置を共有するための方法と装置”に更に詳細に説明されている。この参考文献には、各ノード16,18に伝送路44及び46を介して直接接続される記憶装置36に2つのコンピュータシステム(ノード16及び18)が各々直接アクセスできる能力を提供するというシステムが開示されている。上述の如く、用いられた“ドライブ融合”手法では、ノード18が、サーバとして動作し、物理的なファイルマッピングと記憶装置36のデータに関する他の管理情報とを記憶する。一般的に、ノード18は、ネットワークサーバプロセス56を用いて、ノード16にネットワーク接続26を介してデータを提供するファイルサーバとして動作する。しかしながら、大量の読み込みや書き込み等、いくつかのデータアクセス動作を行う場合、システムは、ノード16が、共有記憶装置36への直接接続46を用いて、データアクセスを行えるようにする。このシステムが、この能力を提供するのは、ノード16及び18が各々同じファイルシステム記憶フォーマットを有するとみなされるためである。すなわち、各ノード16及び18は、ノード16と18との両方に共通する共有記憶装置36に課せられたファイルシステムのフォーマットを介して、元々、データにアクセスし得る。
【0011】
一般的に、システムは、ノード16のフィルタードライバ66でこのような呼び出しを傍受し、共有記憶装置36への直接接続46を介してローカルに命令を出すことによって、ネットワーク26介してサーバまで行かずに、データアクセス命令(例えば、大量読み込みや書き込み)をノード16においてローカルに実行する。言い換えると、この説明例では、通常のネットワーク化技術26によって、いくつかのデータアクセス要求のルーティングが行なわれるが、ローカルに処理され得る他のものは、迂回されて、アタッチされた記憶インターフェイス46に直接進む。開示されたシステムを実現するために、関係するノードは全て共有記憶装置36に直接接続されなければならない(例えば、ノード16はインターフェイス46を介して接続される)。関係するノード(すなわち16,18)も全てネットワーク化により(例えば、ネットワーク26を介して)互いに通信しなければならず、また、遠隔ファイルシステムをマウントし得る通常のネットワークプロトコルが存在せねばならない。言い換えると、NFSや(NFSと類似しているが、オペレーティングシステムにマイクロソフト社のWindows系列を用いるパソコンに用いられる)CIFS等の分散ファイルシステムプロトコルが、ノード16及び18両方に存在しなければならない。
【0012】
図3におけるシステムの一般的な動作は、次の通りである。すなわち、ノード16の環境設定プログラムは“make fused(融合)”命令を提供し、その命令によって、元来、ノード16の上位ファイルシステム50のクライアント(例えば、ネットワークサーバ56のクライアント)が“mount(マウント)”命令を出して、ネットワーク26上でノード18のネットワークサーバ56が“応ずる”ノード36から遠隔ファイルシステムをマウントできるようにする。“make fused”命令の処理中、ノード16のフィルタードライバ66は、遠隔的にマウントされるファイルシステムを含む記憶装置36への直接接続46が存在するということを検出し、ローカルに(例えば、ノード16内で)、このファイルシステム用のマップデバイスを作成し得る。これによって、本来、フィルタードライバ66は、特定のデータアクセス命令に対し、インターフェイス46を介して、直接ファイルシステムをマウントし得る。
【0013】
フィルタードライバ66は、共有記憶装置36のローカルに“マウントされた”ファイルシステム内のファイルを検出し、ファイルに試みられたアクセス全ての傍受が可能である。このようないずれかのファイル(例えば、読み込み又は書き込み用ファイルを作成するために、上位ファイルシステム50への呼び出しをcreatefile()オペレーティングシステム機能に対して行うアプリケーション48)へのアクセスを初期的に試みた際、ノード16のクライアントフィルタードライバ66は、createfile()機能への呼び出しを傍受する。次に、フィルタードライバ66は、分散ファイルシステムプロトコル(例えば、NFS)を用いて、ノード18のネットワークサーバ56にネットワーク26を介して、write()要求を発行する。ネットワークサーバ56は、write()要求を取得し、これに対応して、記憶装置36にゴーストファイルを作成するようにカストマイズされている。write()命令に応じて、ネットワークサーバ56によって作成されたゴーストファイルは、ファイル名とファイルレイアウトを含む。一旦ファイルレイアウトが、(write()命令に応じて作成された)ノード18のゴーストファイルに対して存在すると、ノード16のフィルタードライバ66は、次に、ネットワーク26を介してノード18のネットワークサーバ56に、read()分散ファイルシステム命令(例えば、NFSを用いて)を出して、作成されたばかりのゴーストファイルを読み取る“ふり”をする。このread()命令によって、ノード18のネットワークサーバ56は、ゴーストファイル用のファイルレイアウトをノード16のフィルタードライバ66へ戻す。フィルタードライバ66は、記憶装置36に実際は作成されなかったゴーストファイルが、共有記憶装置36にどのようにレイアウトされるはずだったかを示すマップにファイルレイアウトを記憶する。
【0014】
ノード16のフィルタードライバ66が、ファイルレイアウト情報を含むマップをキャッシュ化した場合、アプリケーション48によるファイルへの次のread()とwrite()要求は、フィルタードライバ66によって傍受し得る。このようなアクセス要求に応じて、フィルタードライバ66は、ファイルレイアウト情報用のマップに問合せを行い、そして、この情報を用いて、このファイル用のデータブロックは、共有記憶装置への直接接続パス46を介して読み取ることができる。書き込みの場合、そのプロセスは類似しているが、インターフェイス46を介した直接アクセスの書き込みは、ファイルレイアウトマップにおいて定義されたスペースの記憶領域に限定される。アプリケーション48が、ファイルレイアウトマップにおいて決定されたファイルのサイズを超える(例えば、現時点でサーバ150によってファイルに割当てられたディスクの記憶スペースを超える)ファイルに付加情報を書き込もうとする場合、分散ファイルシステムプロトコル(例えば、NFS)を用いて、ノード16の上位ファイルシステムクライアント50とノード18のネットワークサーバ56との間のネットワーク26上で追加書き込みが行なわれる。
【0015】
図4は、コンピュータシステム間でデータを共有するための更に他の手法を示す。図に示す手法は、本発明の譲受人である米国マサチューセッツ州ホプキントンにあるEMC社によって製造され又EMC社の商標でもある“SymmAPI−アクセス”と呼ばれる(以前は“InstaShare”と呼ばれていた)ソフトウェアプロダクトによって提供される。図示したように、SymmAPI−アクセスは、例えば、ワークステーション101のC機能ライブラリに含まれる一組のSymmAPI−アクセスルーチン130を提供する。アプリケーション106の設計及び開発段階において、プログラマは、アプリケーション106の符号に、SymmAPI−アクセスルーチン130への呼び出しを組み入れることが可能である。その後、アプリケーション106がワークステーション101において実行される場合、ワークステーション101のSymmAPI−アクセスルーチン130は、メインフレーム102のSymmAPI−アクセスエージェント131とネットワーク135を介して対話が可能である。ルーチン130の組み合わせによって、例えば、アプリケーション106が、共有記憶装置111に記憶されたMVSデータ集合(図示せず)を開いて読み込むことが可能である。
【0016】
更に具体的には、アプリケーション106は、SymmAPI−アクセスメッセージ(図示せず)をメインフレーム102のSymmAPI−アクセスエージェント131に送るルーチン130に対して連続呼び出しが可能である。SymmAPI−アクセスメッセージは、メタデータと呼ばれるメインフレームカタログ情報を要求するために使用され、メタデータには、共有記憶111においてメインフレーム102によって維持されるデータ集合に記憶されたデータ用のデータフォーマット、ディスク範囲及びデータ記憶位置情報が含まれる。メタデータに対する要求に応じて、SymmAPI−アクセスエージェント131は、ネットワーク135を介してアプリケーション106のルーチン130にメタデータを戻す。また、SymmAPI−アクセスエージェント131は、安全性、ユーザ許可、ファイルロック処理等のメインフレームデータアクセスに関する他の問題も処理する。一旦、アプリケーション106がメタデータを受信すると、アプリケーション106は、ネットワーク135から得たメタデータを用いる他のSymmAPI−アクセスルーチン130を呼び出し、共有記憶111への直接接続138を介して、データ集合のデータに直接にアクセスし得る。直接接続138は、例えば、高速のSCSI又は光ファイバー接続であってもよい。
【0017】
このようにして、SymmAPI−アクセスプロダクトによって、ワークステーション101のアプリケーション106は、メインフレーム102を介してネットワーク135上に実際のデータを転送する必要がなく、共有記憶111内でメインフレーム102によって維持されたデータに直接アクセスし得る。このように、ネットワーク帯域幅とメインフレームプロセッサのサイクルは保存される。多数のデータ接続(例えば、ワークステーション101への接続138及びメインフレーム102への接続137)を可能にする共有記憶装置111の一例は、EMC社製のデータ記憶装置のSymmetrix製品系列である。
【0018】
発明の概要
本発明によって、従来技術のデータ共有メカニズムにおいて発生し得る多くの欠陥と問題は大幅に克服される。例えば、このような欠陥の1つは、図1,2及び3における従来技術のデータ共有構成が、データを提供するためにデータを維持する役割も担うコンピュータシステム(例えば、メインフレーム102やノード18)内のプロセッサの使用への依存度がかなり大きいことである。図1及び2の構成(NFSやFTPの例)に関しては、NFSサーバ109(図1)又はFTPサーバ121(図2)は、NFS又はFTPクライアント108,120にメインフレーム102から全てのデータを転送する役割を果たす。図3において、“融合されたドライブ”システムは、ノード16上でローカルにいくつかのデータアクセストランザクションを処理することが可能な反面、システムでは、他のものがネットワークサーバ50を用い、ネットワーク26を介してデータをクライアント66に供給することが必要である。これらの場合の各々において、大規模なデータ転送により、サーバコンピュータのプロセッサにかなりの負担がかかることがあり、また、ネットワーク(図1,2の113、図3の26)において利用可能な帯域幅の総域が大幅に減少することがある。更に、FTPプロトコル(図2)の場合、システムにより、データファイルのコピーを有するローカル記憶スペース125が消費されるが、また、このことによって、同じデータの2つのコピーが存在する結果として、データの一貫性に関する不安も生じ得る。
【0019】
図3におけるデータ共有構成では、直接接続46を介して共有記憶装置36へある程度データアクセスできるようにすることで、いくつかのネットワークとサーバの処理負荷を大幅に軽減する。一方、この技術を用いて共有データへのアクセスを要求する全てのノード(この例においては16)は、各々共有記憶装置35への直接接続を要求する。このようなノードもまた、分散ネットワークサーバ50が、装置36(この例においてはノード18)のデータを維持する役割を果たす同一のノード上で動作することを要求し、上述したプロセッサ負荷の不安が生じる。また、ネットワークサーバ50も、元々記憶装置36のデータを維持する役割を果たすノード18に常駐することから、他のノード(例えば、ノード16のフィルタードライバ66)のクライアントは、それぞれのノードが共有記憶36へ直接接続されることを要求するが、このことは、直接接続されたインターフェイス46上で、データアクセス呼び出しを傍受し転送するためである。このような直接接続無しでは、システムは機能しない。
【0020】
図3に関して上述したシステムの他の短所は、共有データにアクセスを要求するアプリケーション48が、共有記憶装置36への直接接続46を有するノード16上で機能(すなわち動作)せねばならないことである。もし、他のノードが、データへのアクセスを要求するアプリケーションを実行する場合、それら他のノードは、共有記憶装置36へのそれら自体の直接接続を含まなければならない。
【0021】
更に、フィルタードライバ66は、記憶装置36内にデータを記憶するために用いられるデータ記憶フォーマット(例えば、マップ)に関する密接な知識に大きく依存し、またノード16の上位及び下位ファイルシステム50、52に同じデータ記憶フォーマットを提供する。このことから、ノード18によって管理される共有記憶装置36にデータを記憶するために用いられるデータ記憶フォーマットが、ノード16によって本来使用又は必要とされる記憶フォーマットと大幅に異なる場合、このようなシステムが重大な問題を招くことは明らかであると思われる。一例として、図3において、ノード18が、記憶装置36上の単層ファイルシステムのMVSデータ集合にデータを記憶するMVSメインフレームであり、また、ノード16が、代表的なUnix階層ファイルシステムを使用してデータを記憶するオープンシステムプラットフォームである場合、フィルタードライバ66は、MVS単層ファイルシステム記憶フォーマットをUnixファイルシステムに通常存在する更に階層的な記憶フォーマットと相関関係を持たせようとすると、確実に困難に遭遇する。このように、このシステムについて記述する参考文献の米国特許No.5,950,203は、オペレーティングシステムが異なってもよいと述べているが、その一方で、各ノードは、データを記憶するために同じファイルシステムフォーマットを用いなければならないことを暗示していると思われる。このシステムは、例えば、Unixワークステーションが、実際にメインフレームデータやPCデータへのアクセスさえも要求し、これら2つのデータフォーマットが厳密に整合し得ない現実的な世界の状況下では問題になり得る。
【0022】
図4におけるデータ共有構成の短所は、各アプリケーション106が、アプリケーション106のソースコードに直接SymmAPI−アクセスルーチンへのシステム呼び出しを組み込まねばならないことである。このことによって、このシステムのカスタム化された用途に対する適応性が制限される場合がある。言い換えると、初めから開発したアプリケーションならば、このシステムから恩恵を得るが、SymmAPI−アクセスルーチン130(図4)への呼び出しを用いるために第三のアプリケーションを移植せねばならない。ソフトウェアのSymmAPI−アクセスプラットフォームへの移植は、アプリケーションコードの詳細な知識を必要とする手間のかかるプロセスである。更に、ソフトウェア開発者の多くが、移植のために自分達のソースコードを公表したがらない。
【0023】
最後に、図1,2及び3における従来技術のデータ共有構成の多くは、主として各コンピュータ処理プラットフォームのオペレーティングシステム内で実現される。すなわち、クライアント側において、NFSクライアント108、FTPクライアント120及びフィルタードライバクライアント66は、オペレーティングシステムへの呼び出しがなされる時、通常このような構成要素を呼び出すオペレーティングシステムに密接に全てバインドされる。
【0024】
FTPシステム(図2)及びSymmAPI−アクセスシステム(図4)は各々オペレーティングシステムとの密接なつながりをある程度取り除き、ワークステーション106のユーザ空間で動作するアプリケーション106にデータへのアクセスを行わせる。しかしながら、これら各システムは、アプリケーション106のソースコードへの呼び出しの一体化を要求する段階に関連した上述した問題の影響を受ける。言い換えると、このようなシステムを用いるアプリケーションの場合、開発者は、それ相応にアプリケーションコードを修正せねばならない。
【0025】
逆に言えば、本発明によって、従来技術のシステムに関連した問題の多くが大幅に克服される。本発明は、データ共有用の構成を提供し、標準プロトコルを用いて動作する標準クライアントを介して共有データにアクセスするためのユーザ空間分散ファイルシステムサーバを提供する構成と手法を含む。一般的に、本発明は、第1コンピュータ処理システムと第2コンピュータ処理システム(例えば、メインフレームであってもよい)が各々共有記憶装置への専用の接続を有するネットワーク接続された環境において機能する。また、第1及び第2コンピュータ処理システムは、互いの間にネットワーク接続を有する。第1コンピュータ処理システムは、データアクセスサーバを動作させ、第1コンピュータ処理システムが元来維持しないメインフレームのデータを、第1コンピュータ処理システム上のローカルアプリケーションへ、あるいは、提供されるデータを含む共有記憶装置への直接接続を有さない他のコンピュータ処理システム上のアプリケーションに提供し得る。
【0026】
好適には、クライアント/サーバパラダイムは、データアクセスサーバにアクセスするための好適なメカニズムとして、データアクセスクライアントが用いる標準プロトコルと共に用いられる。通常、データのサーバは、元来データを維持するシステムと同じコンピュータ処理システムではないことから、データを維持するコンピュータシステムに関するプロセッサとネットワーク帯域幅は、かなり保護される。例えば、このことによって、メインフレームはデータを提供する以外の他のタスクに集中できる一方で、メインフレームのデータは、例えば、オープンシステムのコンピュータ処理システムにより提供し得る。多くのクライアントが、データへのアクセスを希望する状況下では、本発明の分散化された設計によって、クライアントがデータアクセスのために単一のマシンに負荷を強いることが防止される。これによって、本発明のシステムは極めて拡張性が高い。
【0027】
このネットワーク接続構成を用いて、本発明のシステムは、第2コンピュータ処理システムによって管理される共有記憶装置に記憶されたデータに第1コンピュータ処理システムがアクセスするための方法を含む。第2コンピュータ処理システムによって共有記憶装置に提供されたデータ記憶フォーマットが、第1コンピュータ処理システムが必要とするデータ記憶フォーマットと互換性がない状況下でさえ(この2つのフォーマットには互換性もあり得るが)、このアクセスは提供し得る。
【0028】
本発明によって提供されるこのような1つの方法は、第1コンピュータ処理システム上で実行されるデータアクセスサーバにおいて、共有記憶装置上のデータにアクセスするためのクライアントメッセージを受信する。そのクライアントメッセージの受信に応じて、データアクセスサーバは、第1コンピュータ処理システムに接続された第2コンピュータ処理システムから提供されたデータ記憶情報を取得する。このデータ記憶情報によって、第1コンピュータ処理システムは、第1コンピュータ処理システムと互換性のある方法で、共有記憶装置のデータにアクセスし得る。次に、データアクセスサーバは、取得したデータ記憶情報に基づき、直接データアクセスサーバから共有記憶装置上のデータへアクセスする。
【0029】
他の実施形態において、データアクセスサーバは分散型データサーバであり、また、クライアントメッセージを受信する動作には、データアクセスサーバから共有記憶装置のデータへのアクセスを要求する少なくとも1つのデータアクセスクライアントに、分散型データプロトコルに基づき動作する分散型データインターフェイスを提供する段階が含まれる。例えば、NFSは、そのように分散型データプロトコルを提供し得る。これによって、データアクセスサーバは、そのプロトコルに基づきフォーマット化されたクライアントメッセージを介して、既製の方法でデータアクセスクライアントと通信し得る。動作中、データアクセスサーバは、データアクセスサーバによって提供された分散型データインターフェイスを介して、分散型データプロトコルを用いてデータアクセスクライアントからクライアントメッセージを受け取る。このクライアントメッセージは、分散型データプロトコルに基づきフォーマット化されたデータアクセス命令を含む。このデータアクセス命令は、クライアントの代わりに、共有記憶装置のデータに提供されるアクセスタイプを示す。
【0030】
他の構成において、データアクセスサーバは、分散型ファイルシステムデータアクセスサーバであり、分散型データインターフェイスは、データアクセスサーバによって提供された分散型ファイルシステムインターフェイスであり、分散型データプロトコルは、NFSやCIFS等の分散型ファイルシステムプロトコルである。クライアントメッセージを受け取る動作は、分散型ファイルシステムプロトコルに基づき、少なくとも1つのデータアクセスクライアントからクライアントメッセージを受信する段階を含む。例えば、分散型ファイルシステムプロトコルは、ネットワークファイルシステム(NFS)プロトコル、ウェッブベースのネットワークファイルシステムプロトコル(例えば、WebNFS)及び/又はCIFプロトコルの内の少なくとも1つであり得る。例えば、非ファイルシステムプロトコルの場合の分散型データプロトコルは、CORBAデータ交換プロトコル、Java beansベースのメッセージ送信プロトコル、又はハイパーテキスト転送プロトコルであってもよい。数が多すぎてここに挙げられない他のプロトコルもまた、クライアントとデータアクセスサーバとの間においてサポートし得る。例えば、このようなプロトコルによって、データアクセスサーバは、クライアントやクライアントアプリケーションを変更せずに、標準的な方法でクライアントにMVSデータを提供し得る。
【0031】
他の構成において、共有記憶装置のデータにアクセスを要求するデータアクセスクライアントは、第1コンピュータ処理システムとは異なるコンピュータ処理システム上で実行され、提供する段階と受け取る段階の動作は、第1コンピュータ処理システムと、少なくと1つのデータアクセスクライアントを実行するコンピュータ処理システムとを接続するネットワーク上で分散型データアクセスプロトコルを用いてデータアクセスサーバによって実行される。これによって、共有記憶装置に直接接続を有さないホスト上で実行あるいは別の方法で動作するアプリケーションは、それでもなおデータアクセスサーバを介して、データにアクセスし得る。一般的に、従来技術のデータ共有メカニズムは、全て共有記憶装置への専用接続(すなわち、一般のネットワークではない)も持つようにホストがアプリケーションを実行するように要求する。
【0032】
他の構成において、データ記憶情報を取得する動作では、データアクセスサーバによって第1コンピュータ処理システムに維持された仮想ファイルシステムからデータ記憶情報を取得する。一般的に、仮想ファイルシステムは、以前受信されたクライアントメッセージの処理に応じて、クライアントメッセージの受信の前に第2コンピュータ処理システムからデータ記憶情報を取得し得る。すなわち、仮想ファイルシステムは、例えば、クライアント要求メッセージによって既にアクセスされたデータに関するデータ記憶情報を維持し得る。将来の要求は、データアクセスルーチンを介して第2コンピュータ処理システムに戻る必要なく、仮想ファイルシステムでキャッシュ化されたデータ記憶情報によって処理し得る。
【0033】
仮想ファイルシステムを含む本発明の他の構成において、仮想ファイルシステムからデータ記憶情報を取得する動作には、クライアント要求メッセージにおいてアクセスが要求されているデータに対応するuノードを得るために仮想ファイルシステムのuノードの数を検索する段階と、そのuノードに基づき、仮想ファイルシステムからデータ記憶情報を得る段階とが含まれる。このような実施形態において仮想ファイルシステムを構成するuノードは、データの個々の部分が割当てられ、また1つのuノードはそのそれぞれの部分に対するデータ記憶情報を記憶する。
【0034】
他の構成において、データ記憶情報を取得する動作では、まず、適切なデータ記憶情報が第1コンピュータ処理システム上でローカルに入手可能か否か決定し、クライアントメッセージに基づき、第1コンピュータ処理システムと互換性のある方法で、データアクセスサーバが共有記憶装置上のデータへアクセスできるようにする。例えば、このようなデータ記憶情報は、仮想ファイルシステムにおいてローカルに入手可能であり得る。必要なデータ記憶情報がローカルに入手可能な場合、本発明のシステムは、取得したデータ記憶情報として第1コンピュータ処理システム上でローカルに入手可能なその適切なデータ記憶情報を用いる。もしそうでなければ、システムは、第2コンピュータ処理システムから、第1コンピュータ処理システムと互換性のある方法で、共有記憶装置のデータをアクセスするために必要なデータ記憶情報を取得する。
【0035】
他の構成において、取得したデータ共有記憶情報に基づき共有記憶装置上のデータにアクセスする動作は、クライアントメッセージで指定された方法で共有記憶装置のデータにアクセスするために、データアクセスサーバによって少なくとも1つのデータアクセスルーチンを実行する段階を含む。データアクセスルーチンは、データ記憶情報を用いて、第1コンピュータ処理システムと互換性のあるフォーマット中のデータを正確に位置付けアクセスする。
【0036】
データ読み取りに用いられる他の構成において、クライアントメッセージは、アプリケーションの代わりに共有記憶装置にあるデータへの読み込みアクセスを要求し、また、共有記憶装置のデータをアクセスするためにデータアクセスルーチンを実行する動作には、クライアントメッセージに指定された方法で、取得したデータ記憶情報によって指定された位置の共有記憶装置からデータを読み込む動作と、データアクセスサーバから読み込み動作によって読み込まれたデータを、クライアントメッセージを発したデータアクセスクライアントへ返す動作とが含まれる。このような構成によって、例えば、クライアントは、NFS又はCIFSを用いて、データアクセスサーバを介して対応されるメインフレームからMVSデータ集合を読み込むことができる。クライアントは、サーバを実行するホストに近くてもよく、あるいは、ネットワークを介して他の遠隔ホスト上にあってもよい。
【0037】
他の構成において、第1コンピュータ処理システムは、オープンシステムのコンピュータ処理システムであり、第2コンピュータ処理システムは、メインフレームコンピュータ処理システムであり、クライアントメッセージを受信する動作には、データアクセスクライアント(群)が、分散型ファイルシステムプロトコルを用いてデータアクセスサーバにアクセスできるようにして、データアクセスサーバを介して、共有記憶装置のメインフレームコンピュータ処理システムによって維持されたメインフレームデータへのアクセスを要求する段階が含まれる。データアクセスサーバから共有記憶装置上のデータにアクセスする動作には、メインフレームコンピュータ処理システムから取得されたデータ記憶情報を用いて、データアクセスサーバによって、クライアントメッセージの命令によって指定されたように、直接且つ互換性があるように共有記憶装置に記憶されたデータにアクセスする段階と、次に、1つ以上の分散型ファイルシステムプロトコルを用いて、データアクセスサーバから、そのデータをデータアクセスクライアント(群)に提供する段階と、が含まれる。
【0038】
上記構成の変形例において、データアクセスクライアント(群)は、第1コンピュータ処理システム上で実行され、また第1コンピュータ処理システムで実行されるアプリケーションの代わりに機能し、クライアントメッセージを取得する動作とデータにアクセスを行う動作は、第1コンピュータ処理システム内で分散型ファイルシステムプロトコルを用いて、データアクセスクライアントとデータアクセスサーバとの間で実行される。
【0039】
他の変形例において、複数のデータアクセスクライアントがあり、データを提供する動作には、第1コンピュータ処理システム上のデータアクセスサーバから複数のデータアクセスクライアントに、分散型ファイルシステムプロトコルを用いて、共有記憶装置においてメインフレームによって維持されるデータを提供するプロセスが含まれる。
【0040】
更に他の変形例において、データアクセスクライアントの内の少なくとも1つは、第1及び第2コンピュータ処理システムとは異なるコンピュータ処理システム上で実行され、クライアントメッセージを取得する動作とデータにアクセスする動作は、第1コンピュータ処理システムと、データアクセスクライアントを実行するコンピュータ処理システムとを接続するネットワークを介して実行される。
【0041】
また、本発明の全般的な方法には、第1コンピュータ処理システムにおいて、複数のノードが含まれる仮想ファイルシステムを、少なくとも1つのノードがクライアントメッセージを介してアクセスが要求されるデータの各部分に対応する状態で、維持する動作が含まれる。これらの実施形態において、データ記憶情報を取得する動作には、クライアントメッセージを介してアクセスが要求されるデータが仮想ファイルシステムにおいて対応するノードを有しているか否か判断する段階が含まれ、また、そうである場合、(i)仮想ファイルシステムの対応するノードからデータ記憶情報を
取得する段階と、そうでなければ(i)第2コンピュータ処理システムからデータ記
憶情報を取得する段階と、(ii)取得したデータ記憶情報に基づき仮想ファイルシス
テムに少なくと1つのノードを作成する段階と、(iii)第2コンピュータ処理システ
ムから取得したデータ記憶情報の少なくとも一部を仮想ファイルシステムのそのデータに対して作成されたノードに挿入する段階と、が含まれる。
【0042】
上述の実施形態の変形例において、維持する動作には、第1コンピュータ処理装置上にある仮想ファイルシステムの複数の各ノードを、階層型フォーマットで、階層型フォーマットの異なるレベルが、第2コンピュータ処理システムによって管理される記憶システムの異なる要素を表す状態で、維持する段階が含まれる。他の実施形態において、この階層型フォーマットは、共有記憶装置に記憶されたデータのメインフレーム記憶構成をオープンシステムのファイルシステム構成にマッピングする。
【0043】
他の変形例によれば、維持する動作は、仮想ファイルシステムの各ノードに対して、そのノードと仮想ファイルシステムにおける他のノードとの関係とそのノード用の一意的なハンドルに関する情報とを維持する。また、この維持する動作は、仮想ファイルシステムの各ノードに対して、共有記憶装置内のデータに対する少なくとも1つのアクセス位置を含むデータアクセス情報を維持し得る。
【0044】
他の構成において、データ記憶情報を取得する動作には、クライアントメッセージのクライアント要求パラメータに基づき、適切なデータ記憶情報が、第1コンピュータ処理システム上でデータアクセスサーバによって維持される仮想ファイルシステムにおいて入手可能かどうか判断する段階が含まれる。入手不可能な場合、本発明のシステムの動作は、クライアントメッセージによって指定されたプロトコル命令に基づき、1つ以上の第1データアクセスルーチンを選択する段階を含む。次に、この動作には、第1データアクセスルーチン(群)を実行して、第1コンピュータ処理システム上のデータアクセスサーバが第2コンピュータ処理システムと通信を行い、第2コンピュータ処理システムからデータ記憶情報を要求できるようにする段階が含まれる。この動作は、第2コンピュータシステムからデータアクセスルーチン(群)に対する応答を受信し、また、データアクセスルーチン(群)に対する応答を解析して、データ記憶情報を判断し、そして、第1コンピュータ処理システム上でデータアクセスサーバによって維持される仮想ファイルシステムにデータ記憶情報を配置することによって継続する。例えば、このデータ記憶情報は、uノードデータ構造に配置し得る。しかしながら、適切なデータ記憶情報が、クライアントメッセージのクライアント要求パラメータに基づき、第1コンピュータ処理システム上でデータアクセスサーバによって維持される仮想ファイルシステムにおいて入手可能な場合(例えば、uノードが既に存在し、必要とされるデータ記憶情報を含む場合)、この動作によって、クライアントメッセージに含まれるクライアント要求パラメータが、選択されたデータアクセスルーチン(群)に使用可能なデータアクセスパラメータに翻訳される。翻訳の動作では、仮想ファイルシステム(例えば、適当なuノード又は他のデータ構造)に含まれるデータ記憶情報を用いて、アクセスがクライアント要求メッセージ(すなわち、uノードと整合するデータ)に指定されたデータの共有記憶装置に記憶位置を提供する。
【0045】
他の構成において、クライアントメッセージに含まれるクライアント要求パラメータを翻訳する動作には、クライアントメッセージから少なくとも1つのクライアント要求パラメータを得る段階と、そのクライアント要求パラメータ(群)を、データアクセスルーチン(群)の実行に必要な少なくとも1つのデータアクセスルーチンパラメータにマッピングする段階と、が含まれる。このデータアクセスルーチンパラメータ(群)は、データ記憶情報を指定し、データアクセスルーチンが共有記憶装置内のデータの記憶位置にアクセスできるようにする。
【0046】
更に他の構成によると、マッピングの動作には、データアクセス翻訳機能を用い、uノードの仮想ファイルシステムに、クライアントメッセージに提供されたデータアクセスハンドルに対応する特定のuノードが無いかどうか問い合わせる段階と、そのデータ記憶情報をuノードから得る段階と、が含まれる。
【0047】
他の構成において、データアクセスルーチン(群)を実行する動作には、第1コンピュータシステム上のデータアクセスサーバと第2コンピュータ処理システム上のデータアクセスエージェントとの間で通信を行い、クライアントメッセージによって指定されたプロトコル命令を実行するために必要なデータ記憶情報を得る段階が含まれる。関連する構成において、第1コンピュータ処理装置はオープンシステムのコンピュータ処理システムであり、第2コンピュータ処理装置はメインフレームであり、データ記憶情報はメインフレーム内で維持されるメタデータ内に含まれている。このような構成において、通信する動作では、データアクセスエージェントにデータアクセス要求を送り共有記憶装置用のメインフレームカタログから得られたメタデータを戻す。このメタデータは、共有記憶装置のメインフレームによって維持されたデータ用のデータ記憶情報を含む。メタデータの例は、MVSデータ集合カタログデータである。
【0048】
一般的な構成によれば、共有記憶装置上のデータにアクセスする動作には、少なくとも1つのデータアクセスルーチンにおける少なくとも1つのデータアクセスルーチンパラメータに、データ記憶情報をマッピングする段階が含まれる。このようなデータアクセスルーチン(群)は、例えば、第2コンピュータ処理システム(例えば、メインフレーム)よりもむしろ共有記憶装置にアクセスするために調整し得る。次に、このデータアクセスルーチンを用いて、システムは、データアクセスルーチンを実行することによって共有記憶装置に直接アクセスし、共有記憶装置にデータアクセス要求を送る。この動作にも、データアクセス要求に応じて、クライアントメッセージでアクセスが要求されるデータを含む記憶装置の応答を取得する段階と、クライアントメッセージを発したデータアクセスクライアントにそのデータを提供する段階と、が含まれる。
【0049】
本発明のシステムの実施形態によって提供される他の手法は、第1コンピュータ処理システム上で動作するデータアクセスサーバから共有記憶装置のデータにアクセスするための方法である。このデータは、メインフレーム等の第2コンピュータ処理システムによって維持される。“維持される“ということによって、一般的に意味することは、そのデータ集合が最初にメインフレームのデータ記憶フォーマットでメインフレームによって作成されるということ、また、データ集合や他の記憶ファイル又はフォーマットのデータが、メインフレームによって周期的に処理されるということ、そして、従って、データカタログすなわちデータ記憶情報が、メインフレーム互換性の記憶フォーマットでメインフレーム上において維持され記憶されるということである。データアクセスサーバを提供する第1コンピュータ処理システムは、本発明に基づきデータへのアクセス(例えば、読み込み及び書き込み)が可能であるが、一般的に第1コンピュータ処理システムは、データを維持する役割を果たす主要なコンピュータ処理システムではない。
【0050】
この構成を用いる動作には、分散型データプロトコルを介してデータアクセスクライアントからデータアクセスサーバによって、データへのアクセス要求を受け取る段階と、次に、第2コンピュータ処理システムに問い合わせることによって共有記憶装置におけるデータの記憶特性を得る段階が含まれる。この動作は、第2コンピュータ処理システムから得られたデータの記憶特性に基づき、データアクセスサーバによって維持される仮想ファイルシステムを作成ことによって継続される。最後に、この動作は、仮想ファイルシステムが、第1コンピュータ処理システム上のデータアクセスサーバによって、その要求に対応する充分な情報を含むか否か判断し、もしそうであれば、データへのアクセス要求に対応し、もしそうでなければ、第2コンピュータ処理システムからデータ記憶情報を得て、その要求に適切に対応し、また、仮想ファイルシステムを維持するために、得られたデータ記憶情報を仮想ファイルシステムに書き込み、そして、得られたデータ記憶情報を用いて、その要求に対応することによって終了する。次に、この構成によって、第1コンピュータ処理システム上のデータアクセスサーバは、このデータ用の他のファイルシステムを作成することができるが、このファイルシステムは、元来データを維持するために、第2コンピュータ処理システム(例えば、メインフレーム)によって提供されたファイルシステム又は他のカタログ情報からは独立している。このように仮想ファイルシステムは、クライアントにデータを供給するためにデータアクセスサーバが素早くアクセスし得る互換性ブリッジを提供する。このような仮想ファイルシステムは、一般的に、NFSやCIFS等のファイル共有プロトコルによって要求されるニーズを供給するが、ここでは、一般的に階層型ファイルシステムフォーマットが予想される。
【0051】
本明細書中に開示された本発明の実施形態による他の構成には、上述したデータアクセスとサーバ動作を実行するためのソフトウェアプログラムが含まれる。特に、開示されたコンピュータプログラムプロダクトは、コンピュータ読み取り可能な媒体を有し、この媒体は、データアクセスサーバを実行するコード形態でその媒体上にコード化されたコンピュータプログラムロジックを含む。このコンピュータプログラムロジックは、コンピュータ処理システムを有する少なくとも1つの処理ユニット上で実行された時、本明細書中に示したように、また、上記の方法と動作によって述べたように、処理ユニットにデータを提供する動作を実行させる。通常、このような本発明の構成は、光学式のフロッピーディスクやハードディスク又はROMやRAMチップにおけるファームウェアなど他の媒体等のコンピュータ読み取り可能な媒体にソフトウェアとして提供される。このソフトウェアは、本明細書中に説明された手法を実行するためにコンピュータにインストールし得る。従って、単にディスクあるいは上述の方法、動作及び/又はそれらの相当するものを実行するためにソフトウェア又は他のコード(例えば、オブジェクトコード)でコード化される他のコンピュータ読み取り可能な媒体は、実際に、ソフトウェアのロードと実行あるいはそのソフトウェアの動作無しでも、本発明の実施形態であるとみなされる。
【0052】
本発明のシステムは、ソフトウェアプログラムとして、ソフトウェアとハードウェアとして、又はハードウェアのみとして、厳密な具体化が可能である。
本発明の他の構成は、共有データにアクセスする第1コンピュータ処理システムを含む。第1コンピュータ処理システムには、プロセッサ、メモリ装置、共有記憶インターフェイスが含まれる。共有記憶インターフェイスは、第1コンピュータ処理システムを共有記憶装置に接続する。共有記憶装置では、共有データは、第1コンピュータ処理システムに対して本来互換性がない方法で第2コンピュータ処理システムによって維持される。更に、このコンピュータ処理システムには、プロセッサ、メモリ装置、共有記憶インターフェイスを接続する相互接続メカニズムと、第1コンピュータ処理システムをネットワークと第2コンピュータ処理システムに接続するネットワークインターフェイスと、が含まれる。このような実施形態におけるメモリ装置は、第1コンピュータ処理システムのプロセッサ上で動作するデータアクセスサーバでコード化される。実行時、データアクセスサーバは、ネットワークインターフェイスを介して、クライアントメッセージを受信して共有記憶装置のデータにアクセスし、そのクライアントメッセージの受信に応じて、ネットワークインターフェイスを介して、第1コンピュータ処理システムに接続された第2コンピュータ処理システムから提供されるデータ記憶情報を取得する。このデータ記憶情報は、メモリ装置に記憶され、また第1コンピュータ処理システムのデータアクセスサーバが、第1コンピュータ処理システムと互換性がある方法で、共有記憶装置のデータにアクセスできるようにする。このデータアクセスサーバは、ネットワークインターフェイスを介して、取得されたデータ記憶情報に基づき、クライアントメッセージに従って共有記憶装置のデータへアクセスする。
【0053】
他の構成において、仮想ファイルシステムが、メモリ装置内でコード化される。また、データアクセスサーバは、ロジックで更にコード化され、このロジックは、プロセッサ上で実行された時、ネットワークインターフェイスを介して受信されたクライアントメッセージのクライアント要求パラメータに基づき、適当なデータ記憶情報が仮想ファイルシステムにおいて入手可能か否か判断する。入手不可能な場合、データアクセスサーバは、更に実行されると、プロセッサにクライアントメッセージによって指定されたプロトコル命令に基づき、少なくとも1つの第1データアクセスルーチンを選択させ、また、プロセッサに、その第1データアクセスルーチンを実行させて、ネットワークインターフェイス上で、第1コンピュータ処理システム上のデータアクセスサーバが、第2コンピュータ処理システムと通信できるようにして、第2コンピュータ処理システムからデータ記憶情報を要求する。また、このシステムは、ネットワークインターフェイスを介して、第2コンピュータ処理システムからデータアクセスルーチンへの応答を受信し、その少なくとも1つのデータアクセスルーチンへの応答を解析して、そのデータ記憶情報を判断する。次に、システムは、メモリ装置のデータアクセスサーバによって維持される仮想ファイルシステムにそのデータ記憶情報を配置する。
【0054】
ネットワークインターフェイスを介して受信されたクライアントメッセージのクライアント要求パラメータに基づき、適切なデータ記憶情報が仮想ファイルシステムにおいて入手可能な場合、データアクセスサーバは、更に実行されると、プロセッサに、クライアントメッセージに含まれるクライアント要求パラメータを、選択されたデータアクセスルーチン(群)に使用可能なデータアクセスパラメータに翻訳させる。この翻訳装置は、仮想ファイルシステムに含まれるデータ記憶情報を用いて、アクセスがクライアント要求メッセージに指定されたデータの共有記憶装置に記憶位置を提供する。
【0055】
他の構成によって、データアクセスサーバを含むコンピュータシステムが提供される。データアクセスサーバは、プロセスとしてコード化され、分散型データインターフェイス、複数のデータアクセスルーチン、データアクセス翻訳装置、仮想ファイルシステムを維持するための手段を含む。データアクセスサーバは、コンピュータシステムにおいて動作し、分散型データプロトコルにより、データアクセスクライアントから分散型データインターフェイスを介してデータへのアクセス要求を受け取る。次に、システムは、データアクセス翻訳装置とデータアクセスルーチンを介して、第2コンピュータ処理システムに問い合わせることによって共有記憶装置のデータの記憶特性を得る。また、システムは、データ翻訳装置を介して、第2コンピュータ処理システムから得られたデータの記憶特性に基づき仮想ファイルシステムを維持する。また、システムは、データアクセス翻訳装置を介して、仮想ファイルシステムが、第1コンピュータ処理システム上のデータアクセスサーバによって要求に対応するのに充分な情報を含むか否か判断し、情報を含む場合、データアクセスルーチンと分散型データインターフェイスを介してデータへのアクセス要求を提供する。情報を含まない場合、システムは、データアクセスルーチンを介して第2コンピュータ処理システムからデータ記憶情報を得て要求を適切に提供し、そして、仮想ファイルを維持するために、データアクセス翻訳装置を介して、得られたデータ記憶情報を仮想ファイルシステムに入力する。また、システムは、得られたデータ記憶情報を用いて、分散型データインターフェイスを介して、その要求に対応する。
【0056】
更に本発明の他の構成は、第2コンピュータ処理システムによって管理された共有記憶装置に記憶されたデータにアクセスする第1コンピュータ処理システムを含むシステムを提供する。この構成において、第2コンピュータ処理システムによって共有記憶装置に提供されたデータ記憶フォーマットが、第1コンピュータ処理システムが必要とするデータ記憶フォーマットとは互換性がない場合があり得る。しかしながら、これは必要条件ではなく、本発明は、上述したように、同じ又は異なるアーキテクチャであって、また、同じ又は異なるファイルシステムやデータ記憶フォーマット等を用いる第1及び第2コンピュータ処理システム間で動作し得る。如何なる場合においても、第1コンピュータ処理システムは、第1コンピュータ処理システム上で実行されるデータアクセスサーバにおいて、共有記憶装置上のデータにアクセスするためにクライアントメッセージを受信するための分散型データインターフェイス手段を含む。クライアントメッセージの受信に応じて、第1コンピュータ処理システムに接続された第2コンピュータ処理システムから提供されたデータ記憶情報を取得するデータアクセスルーチン取得手段が含まれる。データ記憶情報によって、第1コンピュータ処理システムは、第1コンピュータ処理システムと互換性のある方法で、共有記憶装置のデータにアクセスし得る。一般的に、分散型データインターフェイス手段は、取得されたデータ記憶情報に基づき、直接データアクセスサーバから共有記憶装置上のデータにアクセスする。
【0057】
多くの前述の実施形態を組み込む本発明の実施例は、米国マサチューセッツ州ホプキントンのEMC社製“InstaShareソフトウェアライブラリー(SymmAPI−アクセスとも呼ばれる)”の一部として組み込まれたInstaShareファイルサーバである。InstaShareの側面は、図4で上述の如くいくつか説明したが、本明細書中で説明される本発明のシステムは、InstaShareに組み込むことが可能であり、従来技術とみなされず、また、図4で説明したシステムの機能の一部としてここで開示したこのような動作、側面、装置、手法でもない。言い換えると、図4のシステムはInstaShareの従来バージョンを表す。一方、本明細書中に記述された本発明のある実施形態は、そのように希望すればInstaShareに組み込み得る改善品を表す。このプロダクトの使用方法と動作の一通りの説明に関しては、InstaShareユーザ&プログラマ・マニュアルを参照し、特に、InstaShareファイル及びデータ共有システムに関係する項を参照されたい。これらのマニュアルはEMC社から入手可能である。
【0058】
本発明の上述した及び他の目的、特徴、利点は、次に詳述する本発明の好適な実施形態から明らかにされるが、添付の図面に示すように、これらの全て異なる図面においては、同様な記号が同一の構成要素を示す。図面は、必ずしも縮尺通りではなく、本発明の実施形態、原理、概念を例示することに重点をおいたものである。
【0059】
好適な実施形態の説明
一般的に、本発明の実施形態は、分散型データ共有手法を用いて、共有記憶装置から遠隔的に管理されたデータを供給するためのメカニズムと手法を含むシステムを提供する。後述の如く、このような本発明のシステムの実施形態は、修正が不要な従来のソフトウェアアプリケーションが、多くの異なるネットワークコンピュータ処理プラットフォームにおいて実行又は別の方法で動作することを可能にし、また、従来の分散型データ共有プロトコル(例えば、NFSやCIFS)を用いて、共有記憶装置から供給されたデータへのアクセスのためにデータアクセスサーバにアクセスすることを可能にする。しかしながら、物理的に異なり又データアクセスサーバを実行及び提供するコンピュータシステムとは異なるデータ記憶フォーマットを潜在的に用いるメインフレーム等のコンピュータ処理システムは、主にデータの管理と維持が可能である。次に述べる本発明の実施形態の簡単な例は、読者が、これから紹介し論じる本発明の側面及び実施形態をより詳細に理解する一助となろう。
【0060】
図5は、本発明の高水準な原理の説明に有用なコンピュータ処理システム構成200の例を示す。例示の構成200は、コンピュータ処理システム201−1乃至201−N と202を含み、各々ネットワーク213に接続される。共有記憶装置211は、それぞれのデータインターフェイス214及び215を介して、コンピュータ処理システム201−1と202に接続される。この構成200において、例えば、コンピュータ処理システム201−1乃至201−Nは、UnixやMicrosoftのWindows95/98/NT/2000オペレーティングシステムの改訂版等、オープンシステムのオペレーティングシステム(具体的には図示せず)を用いて動作するワークステーションやパソコン等のオープンシステムのコンピュータ処理プラットフォームであってもよい。Windows95/98/NT及びWindows2000は、ワシントン州レッドモンドにあるMicrosoft社の商標である。コンピュータ処理システム202は、IBMのMVS又はOS/390オペレーティングシステム(図示せず)等のメインフレームオペレーティングシステムを実行するメインフレームコンピュータシステムであってもよい。共有記憶装置211は、複数存在し得るが、大容量マルチディスク記憶装置であってもよく、その1例として、米国マサチューセッツ州ホプキントンにあるEMC社製Symmetrix系列における1つのデータ記憶装置が挙げられる。共有記憶装置211は、コンピュータ処理システム201−1及び202が各々共有記憶装置211へ直接接続されている限り、どのようなタイプのデータ記憶装置であってもよい。ここで、コンピュータ処理システム201−2乃至201−Nは、希望に応じて接続し得るが、共有記憶装置211に接続する必要はないことに留意されたい。
【0061】
この例において、メインフレームコンピュータ処理システム202は、元来、インターフェイス215を介して、共有記憶装置211内でデータ220を維持する役割を果たす。メインフレームコンピュータ処理システム202は、例えば、共有記憶装置211のある部分における1つ以上のMVSデータ集合にデータ220を記憶し得る。本発明は、それぞれの計算機201−1乃至201−N上で動作する様々なソフトウェアアプリケーション206−1乃至206−Nが、コンピュータ処理システム201−1乃至201−N上でも動作するデータアクセスクライアント208−1乃至208−Nと通信することによって、データ220へのアクセス(例えば、読み込み)を可能にする。
【0062】
一般的に、同じコンピュータ処理システム201は、アプリケーション(例えば、206−2)とそれに対応するデータアクセスクライアント208(例えば、アプリケーション206−2に対する208−2)を実行する。アプリケーション(群)206からの通信に応じて、そのアプリケーションのそれぞれのデータアクセスクライアント208は、1つ以上の分散型データアクセスプロトコル(例えば、NFSやCIFS、特に図示せず)を用いて、コンピュータ処理システム201−1上で動作するデータアクセスサーバ210と通信し、それぞれのアプリケーション206に代わって、データ220にアクセスする。クライアント208とサーバ210との間の通信は、特定のプロトコルを介さなくてもよい。しかしながら、データにアクセスするためには、ある種類のプロトコルが好ましいが、どのような種類の通信も用い得る。データアクセスサーバ210は、コンピュータ処理システム201−1上で動作するが、コンピュータ処理システム201−1とは異なるコンピュータ処理システム201−2乃至201−N上で動作する206−2乃至206−N等のデータアクセスクライアントに対して、クライアント208とサーバ210は、ネットワーク213上で分散型データアクセスプロトコル(群)を用いて通信を行う。しかしながら、本発明のシステムは、分散型データアクセスプロトコルを用いて、208−1等のデータアクセスクライアントとデータアクセスサーバ210との間の通信も可能にし、この例において、両者は、同じコンピュータ処理システム201−1上で動作する。ネットワーク213は、インターネット等のTCP/IPネットワークを含む、あらゆるタイプの物理的又は無線式の通信メカニズムであり得る。
【0063】
データ220へのアクセスを要求するクライアントメッセージの受信に応じて、データアクセスサーバ210は、メインフレームコンピュータ処理システム202から提供されたデータ記憶情報(図示せず)を取得する。例えば、このデータ記憶情報は、共有記憶装置211がデータ220を如何に記憶するか示すメインフレームカタログ情報であってもよい。この特定の例において、データアクセスサーバは、ネットワーク213を介して、コンピュータ処理システム202(例えば、この例ではメインフレーム)上で動作するデータアクセスエージェント212との通信によって、データ記憶情報を得る。データアクセスエージェント212は、データアクセスサーバ210にデータ記憶情報を戻し、これによって、コンピュータ処理システム201−1上のデータアクセスサーバ210は、コンピュータ処理システム201−1と互換性のある方法で、共有記憶装置211のデータ220にアクセスし得る。データアクセスサーバ210は、データアクセスクライアント208(従って、そのクライアントそれぞれの制御アプリケーション206)に代わって、このようなアクセスを行う。
【0064】
具体的な例として、Unix又はWindowsオペレーティングシステムに基づき動作するオープンシステムのコンピュータ処理システム201−1は、データ記憶情報(例えば、データアクセスエージェント212によって提供されるMVSカタログ情報)を用いて、共有記憶装置211内でMVSメインフレームコンピュータ処理システム202によって維持されるMVSデータ集合から、データ220を適切に読み込むことが可能である。データアクセスサーバ210がこのような読み込みアクセスを要求するクライアントメッセージに応じて一旦読み込み動作を実行してデータを得ると、データアクセスサーバ210は、クライアント208に、他のクライアントメッセージにおいて、そのクライアント208に対応する分散型データアクセスプロトコルを用いて、読み込まれたデータ220を返すことが可能である。このようなプロトコルは、例えば、NFS又はCIFSであってもよく、この場合、データアクセスサーバ210は、ネットワーク213上で(又は、クライアント208−1の場合、コンピュータ処理システム201−1内で)、通常のNFS又はCIFSサーバとしてデータアクセスクライアント208に現れる。しかしながら、この例において、NFS及びCIFSは、メインフレームコンピュータ処理システム202又は共有記憶装置211とのインターフェイスとしては用いられない。代わりに、後述するように、データアクセスサーバ210は、データアクセスに必要なデータ記憶情報を最初に得るデータアクセスルーチンを用い得る。上記例のように、データ記憶情報は、特定のデータ220がアクセスされるように、ネットワーク213を介して、コンピュータ処理システム202から取得したり、あるいは、事前に取得したりできるが、この場合、データアクセスサーバは、データ記憶情報のキャッシュメモリに記憶されたバージョンを用いデータ220にアクセスし得る。一旦取得すると、次に、データアクセスサーバ210は、インターフェイス214を介して、共有記憶装置211から、実際のデータ220自体を直接得ることが可能である。
【0065】
詳細に後述するように、いくつかの実施形態において、データアクセスサーバ210は、データアクセスクライアント212から得られたデータ記憶情報に基づき、仮想ファイルシステム(図示せず)を実際に作成し維持し得る。仮想ファイルシステムは、コンピュータ処理システム202が用いる異質なデータ記憶フォーマット(群)(例えば、メインフレームデータ集合フォーマット)と、クライアント208とサーバ210との間でデータをアクセスするために使用されるプロトコルとの間において、互換性ブリッジとしての役割を果たし得る。簡単な例として、データアクセスサーバは、データアクセスエージェント2121から得たデータ記憶情報に基づき、Unixのような階層型仮想ファイルシステムを作成し得る。この例において、仮想ファイルシステムは、データ220を実際は記憶しない。むしろ、データアクセスサーバ210(クライアント208を介して)に送信され、共有記憶装置211に記憶される実際のデータ220へのデータアクセスを要求するクライアントプロトコルメッセージの翻訳を支援するために用い得るマッピングとみなし得る情報を維持する。
【0066】
このようにして、本発明のシステムの実施形態によって、一般的に、MVSデータ(例えば、220)等のデータフォーマットは、主にデータを管理する役割を果たすコンピュータ処理システム(例えば202)以外のコンピュータ処理システム(例えば、201−1)から遠隔的に提供し得る。好適な実施形態において、この例で説明するように、コンピュータ処理システム201−1乃至20−Nとコンピュータ処理システム202との間におけるデータ記憶フォーマット(例えば、ファイルシステムフォーマット)の差異の性質により、本発明のシステムは、存在し得るこれらの非互換性にも拘わらず、データ220へのアクセスをアプリケーション206に提供する。このアクセスは、アプリケーション206のコードを変更する必要なく提供される。
【0067】
更に、このようなアクセスは、クライアント208とサーバ210間で、標準化されることが好ましい分散型データ交換プロトコルを用いて提供される。本発明によるこれら実施形態のこの側面によって、データアクセスクライアント208及び/又はコンピュータ処理システム201内でのコード変更はできない。また、このような実施形態は、共有記憶装置211のデータ220を維持するためのコンピュータ処理システム202(例えば、MVSメインフレーム)が、プロセッサのサイクルとネットワーク帯域幅を用いて、ネットワーク213を介して、データ220への要求されたアクセスを他のコンピュータ処理システム201に提供しなければならないという必要性を解消する。その代わり、比較的少量のデータ記憶情報のみが、データアクセスエージェント212を介して、データアクセスサーバ210を実行するコンピュータ処理システム201−1に提供される。一旦情報が得られると、データアクセスサーバ210は、直接アクセスするためにインターフェイス214を用いて、コンピュータ処理システム202からの支援無しで、実際のデータ220を取得し得る。
【0068】
図6は、図5に関して上述したように、本発明に基づき全般的に動作するように構成されたコンピュータ処理システム201−1,201−2,及び202の更に詳細な例を示す。本発明の実施形態は、元来、コンピュータ処理システム201−1のデータアクセスサーバ210において具体化される。この例において、アプリケーション206−1,206−3及び206−4は、データアクセスサーバ210のように、コンピュータ処理システム201−1によって実行され、一方、アプリケーション206−2は、コンピュータ処理システム201−2上で実行され、ネットワーク213上で、クライアント208−2を介して、データアクセスサーバ210と通信する。本明細書中で用いられる“動作する”という用語は、コンピュータ処理システム内の処理ユニット(図示せず)において、タスク、プロセス、ルーチン、プログラム又は他のエンティティとして、サーバ、クライアント、エージェント又はアプリケーションが実行されたり、翻訳されたり、あるいは、それ以外の場合、処理されたり又は動作されたりすることを意味する。
【0069】
この図示例においても、MVSメインフレームであるコンピュータ処理システム202は、拡張SCSI接続(ESCON)又はファイバチャネル接続(FI−CON)等の高速周辺装置データインターフェイス215を介して、供給記憶装置211に接続される。MVSオペレーティングシステム205は、メインフレーム202の動作を制御し、また、どのプロセスが、メインフレーム202に割り当てられた共有記憶装置211のそれらの部分にアクセスする(例えば読み込みや書き込み)できるか一般的に管理する。このように管理されるデータ220は、例えば、MVSデータ集合に記憶される。一般的に、MVSファイルシステムフォーマットやデータ記憶フォーマットは、Unix、マイクロソフトのWindows(95/98NT/2000)オペレーティングシステム、及び他の数多くのタイプのオペレーティングシステムによって用いられるオープンシステムデータフォーマットやファイルシステム記憶フォーマット等、他の数多くの記憶フォーマットに対して非互換性であると考えられる。しかしながら、MVSデータ集合に記憶されるビット、バイト、ワード等の形態における実際のデータ220自体は、メインフレーム202上でそうであるように全コンピュータ処理システム201−1乃至201−N上で動作可能なアプリケーション206と互換性があってもよい。
【0070】
このようなアプリケーション206の例は、テストデータを読み込むソフトアプリケーションである。テキストデータ220は、メインフレーム202上のアプリケーション(図示せず)によって本来作成されたかも知れないが(従って、メインフレーム202は、元来、そのデータを管理する役割を果たし又そのデータを所有する訳であるが)、他のアーキテクチャ上のアプリケーション206−1乃至206−Nは、このようなテキストデータ220を要求又はアクセスする必要がある。テキストデータ220自体は、互換性のあるフォーマットの形態であってもよいが、共有記憶装置211においてメインフレーム202によって、それが記憶される方法は、一般的に、読み込み、書き込み、及び/又はそれ以外の場合コンピュータ処理システム201−1(例えば、オープンシステムのプラットフォーム)によって共有記憶装置211にアクセスするために用いられるメカニズムとは互換性が無い。
【0071】
簡単に上述(図5)したように又図6で更に詳細に示すように、このようなアクセスを行うために、アプリケーション206は、アプリケーションメッセージ216を介して、それぞれのデータアクセスクライアント208に対して通信する。この例および好適な実施形態において、データアクセスクライアント208は、例えば、様々なコンピュータ処理システム201(この例では、201−1及び201−2)を制御するオペレーティングシステム204の一部として提供し得る標準化されたデータ交換プロトコルに用いられる従来のクライアントである。このことは、データアクセスクライアント208−1が、コンピュータ処理システム201−1のUnixオペレーティングシステム204−1のカーネル空間内で動作する図6の例において示す。
【0072】
このようなクライアント208の例は、Unixオペレーティングシステムのバージョンの一部として提供されるNFSクライアントである。他の選択肢として、クライアント208は、オペレーティングシステム204の外部(すなわちユーザ空間)において、ある種類の独自の通信能力を提供する独立に動作するエンティティとして提供される独自のクライアントであり得る。いずれの場合も、アプリケーション206からデータアクセスクライアント208に提供されたアプリケーションメッセージ216は、通常、何らかの方法でデータにアクセスするために、オペレーティングシステム204(又はスタンドアローンモードで動作するクライアント208あるいはユーザ空間で動作するクライアント)に対するシステム呼び出しとして具体化される。例示のデータアクセスクライアント208がNFSクライアントであると仮定すると、システム呼び出しを提供するこのようなアプリケーションメッセージ216の例は、ファイルやファイルシステムを読み込んだり、書き込んだり、開いたり、閉じたりなど、ファイルやファイルシステムにアクセスするために用いられる呼び出しである。
【0073】
一般的に、アプリケーションメッセージ216は、アプリケーション206に代わって、アクセスされるデータ220の識別を示し、またデータ220に提供されるアクセス(例えば、データを含むファイルの読み込みや書き込み)の方法を示す。一般的に、データアクセスクライアント208は、どのデータアクセスサーバ(例えば、この例においては210)が、要求されたデータに、このようなアクセスを行うか認識している。本発明の場合、このようなサーバは、分散型データインターフェイスを提供し、クライアント208とサーバ210との間で実行される分散型データプロトコルに基づき、適切にフォーマット化されるクライアントメッセージ217を送受信するデータアクセスサーバ210である。従って、ファイルシステムアクセスの場合、クライアント208は、分散型ファイルシステムプロトコル(例えば、NFS又はCIFS)等の分散型データプロトコルを用いて、データアクセスサーバ210と、標準NFS又はCIFSプロトコルに基づきフォーマットされるクライアントメッセージ217を交換する。
【0074】
クライアントメッセージ217−2は、コンピュータ処理システム201−2に対するネットワーク213上で、データアクセスクライアント208−2とデータアクセスサーバ210との間で交換することができるが、一方、クライアントメッセージ217−1は、(データアクセスサーバ210と同じコンピュータ処理システム201−1上で実行される)アプリケーション206−1,206−3,206−4用のコンピュータ処理システム201−1内に完全に留まるローカルなプロセス間通信(IPC)メカニズムを介して、交換し得る。しかしながら、それでもなお、好適には、メッセージ217−1は、データアクセスサーバ210によって与えられる分散型データインターフェイスが提供する分散型データプロトコルに基づき、フォーマット化される。好適には、クライアントメッセージ217は、分散型データプロトコル(例えば、NFSプロトコル命令)に従ってフォーマット化されるデータアクセス命令を含み、また、データアクセスクライアント208に代わってデータ220に行なわれるアクセスのタイプ(例えば、読み込みや書き込み)を示す。言い換えると、本発明のこの側面によって、例えば、コンピュータ処理システム201−1上で動作するアプリケーション206−3は、ローカルに動作するNFSクライアント208−1にアクセスすることができ、たとえネットワーク213上で何も通信されない場合でも、NFSクライアント208−1は、NFSプロトコルを用いて、ローカルに動作するデータアクセスサーバ210と通信を行う。
【0075】
このようにして、データアクセスサーバは、整合性のある標準的な“フロントエンド”の分散型データプロトコルインターフェイスを、アクセスされ又提供されるどのようなタイプのデータに対しても提供する。異なるプロトコルが、同じ又は異なるデータアクセスサーバ210によってサポートできるが、この例には、1つのサーバ210のみを示す。“分散型”は、データアクセスサーバ210を利用して、(ネットワーク213又はコンピュータ処理システム201−1内部のIPCメカニズムを介して)、サポートされたプロトコル(群)によって課せられた手続きとクライアントメッセージ送信要求に基づき、コンピュータ処理システム201上にある如何なる数のデータアクセスクライアント208にも対応できることを意味する。この後すぐに説明するように、NFS又はCIFS等の分散型ファイルシステムデータ交換プロトコルが、本発明のいくつかの好適な実施形態で用いられ、また、データアクセスサーバ210は、データアクセスクライアント208の観点からデータ220を記憶するNFS又はCIFSファイルシステムの“ルックアンドフィール” を実際に与える。言い換えると、いくつかの実施形態におけるデータアクセスサーバ210は、データアクセスクライアント208から見て、開放型Unix(NFS使用)又はWindows (CIFS使用)ファイルシステムにおいて記憶され維持されるかのように、実際にデータ220を提供する。
【0076】
データアクセスサーバ210の“バックエンド”において、場合によってはネットワーク213を用いて輸送手段を提供することによって、データアクセスサーバ210とコンピュータ処理システム202のデータアクセスエージェントとの間でデータアクセス要求219−1を受け渡すことができる。このようなデータアクセス要求219−1を用いて、データアクセスサーバ210においてアクセスが要求されたデータ220に関するデータ記憶情報218を取得する。一般的に、データ記憶情報218は、特に、ファイルやパーティションレイアウト、サイズ、アドレス範囲、ボリューム識別、記憶装置識別、ディスク範囲情報、あるいはデータ220が実際に共有記憶装置内で位置する場所を示し又データ220がアクセスのために利用可能か否か(例えば、他のプロセスやユーザ等によってロックされているか否か)を示すもう1つの必要な情報を含み得る情報である。従って、一般的に、データ記憶情報218は、共有記憶装置211のデータ220に適切にアクセスために、データアクセスサーバ210によって要求されるあらゆる情報を含むが、実際にはデータ220自体は含まない。この後すぐに説明するように、データアクセスサーバ210によって受信される全てのクライアントメッセージ217が、データアクセス要求219−1をデータアクセスエージェント212に送るように要求したり又はさせたりするわけではない。このことは、ある実施形態においては、以前得られたデータ記憶情報218が、今後の使用に備えて、データアクセスサーバ210において、キャッシュメモリに入れられるためである。好適には、このことは、後述するように、データ記憶情報218に基づき、コンピュータ処理システム201−1の仮想ファイルシステムを維持することによって行われる。
【0077】
データアクセスサーバ210が、1つ以上のデータアクセス要求(群)219−1を介して、要求されたデータ記憶情報を一旦取得すると、次に、データアクセスサーバ210は、共有記憶装置211に他のデータアクセス要求219−2を提供して、クライアントメッセージ217によって指定された要求の通りに、データ記憶情報218に基づきデータ220にアクセスし得る。このようなデータアクセスは、コンピュータ処理システム201−1と共有記憶装置211との間の直接接続インターフェイス214上で提供され、従って、“共有される”記憶装置と名付けられている。インターフェイス214は、あるバージョンのSCSIインターフェイス(高速広域、デュアル、高速等)又は光ファイバー(例えば、ファイバチャネル)インターフェイス等の如何なるタイプの周辺装置又は相互接続インターフェイスであってもよい。従って、通常の実施形態における共有記憶装置は、ディスク、テープ、光媒体又は他の高速大容量メモリ又はディスク記憶装置等、何らかの種類の高速ランダムアクセス記憶装置であるため、このようなタイプの大容量記憶装置のアクセスに用いるインターフェイスは、いずれもインターフェイス214として用い得る。
【0078】
図7は、本発明の様々な実施形態に基づき構成されたデータアクセスサーバ210(図5,6)のハイレベルブロック図アーキテクチャ245を示す。一般的に、アーキテクチャ245は、様々な分散型データインターフェイス250−1乃至250−N、データアクセス翻訳機260、データアクセスルーチン270、オプションの好適な仮想ファイルシステム275、また、あるオペレーティングシステムフック276を提供する。好適には、これら各構成要素250,260,270,275及び276は、データアクセスサーバ210から構成されるプログラム又はタスク内で1つ以上のソフトウェアモジュール(例えば、ルーチン、手続、機能、タスク、スレッド又は他の実行可能な、翻訳可能な又は動作可能なコード、命令又は論理ステートメント)として具体化される。
【0079】
各分散型データインターフェイス250は、通信をサポートし、好適には、少なくとも1つの分散型データプロトコルを用いてサポートする。このようにサポートされるプロトコルの例には次のようなものがある。すなわち、NFS(250−1)及びCIFS(250−2)等の分散型ファイルシステムプロトコル、更に、Java又はJava・Beans・API又はメッセージ送信プロトコル(250−3)、共通オブジェクト要求仲介API(CORBAデータ交換プロトコル、250−4)又はCOM・API(250−5)又は他の適切な分散型データ共有プロトコル(群)(250−6)を用いて提供されるもの等、分散型アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)である。これら提供される例によって、他の多くの分散型クライアントサーバデータ交換プロトコル(250−N)が存在するため、制限することを意図するものではなく、また、データアクセスクライアント308等のクライアントは、本発明のデータアクセスサーバ210等のサーバと接続して機能し、また、標準化された方法でデータを交換し得る。特に、図示しないが、他のこのようなよく知られた例には、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、簡易メール転送プロトコル(SMTP)等のメールプロトコル及び他のデータ共有プロトコルがある。分散型データインターフェイス250の好適な実施形態は、データアクセスサーバ210が、データアクセスクライアント208に対してファイルサーバであることを可能にするNFSやCIFS等のファイルシステムプロトコルをサポートする。
【0080】
また、分散型データインターフェイス250−1乃至250−Nによってサポートされるプロトコルは、ネットワーク又はインターネットをベースにし得るが、このようなプロトコルを用いて、分散型データインターフェイス(群)250を介して(すなわち、クライアント208から)受信される通信は、ネットワーク213上で行う必要がないことを理解されたい。例えば、データアクセスサーバ210と同じコンピュータ処理システム201−1上の動作するデータアクセスクライアント208−1(図5,6)がこの場合に当る。分散型データインターフェイス250(250−1乃至250−Nを一括して指す)の1つの目的は、標準的なメカニズムを提供することであるが、これによって、アプリケーション206は、データアクセスクライアント208を介して、データアクセスサーバ210と通信し得る。本発明のデータアクセスサーバ210は、“フロントエンド”として、このような標準化されたプロトコルインターフェイスをデータアクセスクライアント208に提供することから、アプリケーション206やそれらのクライアント208への修正は不要である。
【0081】
一般的に、アプリケーション206、クライアント208及びユーザコンピュータ処理システム201が、本発明を処理するために修正を必要としないという一般原理に対する1つのわずかな例外は、この明細書の最後に説明されている。一般的に、この例外は、命令、プログラム又は他のエンティティ(図示せず)を提供するが、これらは、アプリケーション206のユーザが、コンピュータ処理システム201上で実行し、ユーザ名又はパスワード等の認証情報をデータアクセスサーバ210に提供し得るものである。データアクセスサーバ210はこのような認証情報を用いて、メインフレーム202に対するデータアクセス要求の認証を行い得る。このようなコンピュータ処理システム201の拡張は、データ220を維持する役割を果たすコンピュータ処理システム202が、データにアクセスを試みるユーザ又は他のプログラムの認証を行うために特別なアクセス制御を要求する場合のみ必要である。この例外は、本発明の全ての実施形態において必要ではなく、完全を期すためにここで論じているだけである。
【0082】
また、本発明に基づくデータアクセスサーバ210の代表的なアーキテクチャ245には、分散型データインターフェイス250とデータアクセスルーチン270の集合と相互に作用するデータアクセス翻訳装置260が含まれる。データアクセス翻訳装置260は、より詳細にこの後すぐに述べる様々な機能を果たす。一般的に、1つのこのような機能は、データアクセスルーチン270によって使用可能なデータアクセスパラメータ(図示せず)に分散型データインターフェイス(群)250を介して受信されるクライアントメッセージ217(図6)に含まれるクライアント要求パラメータ(図示せず)に対してマッピング、解析、翻訳を行うことである。言い換えると、データアクセス翻訳装置260は、分散型データプロトコル命令(例えば、NFS命令)内の情報を、これらのプロトコル命令(例えば、データを読み込むためのNFS読み込み命令)によって指定される1つ以上のデータアクセス機能を実行して共有記憶装置211のデータ220にアクセスするために用い得る情報に変換する。
【0083】
データアクセス翻訳装置260が、一旦、プロトコル命令を様々なデータアクセスルーチン270にマッピングすると、データアクセスルーチン270を用いて、コンピュータ処理システム201−1のデータアクセスサーバ210とメインフレームコンピュータ処理システム202のデータアクセスエージェント212との間の通信を行い、クライアントメッセージ217の分散型データプロトコル命令(図示せず)を介して指定されたアクション(群)(例えば、データ220の読み込み)を実行するために必要なデータ記憶情報218を取得し得る。他の選択肢として、データアクセス翻訳装置260が、仮想ファイルシステム275は、データ220へのアクセスを要求するクライアントメッセージ217に応じて、必要なデータ記憶情報218を含むと判断した場合、データアクセス翻訳装置は、仮想ファイルシステム(後述)からデータ記憶情報を得ることができ、また、必要な情報をデータアクセスルーチン270に提供することによって、ルーチン270が共有記憶装置211のデータにアクセスし得る。また、オペレーティングシステムフック275は、データアクセスサーバ210のアーキテクチャ245の一部として含まれ、これによって、データアクセスサーバ210は、必要に応じて、コンピュータ処理システム201−1上でオペレーティングシステム機能にアクセスし得る。
【0084】
図8は、クライアントメッセージ217に含み得る様々なクライアント要求パラメータ262−1乃至262−Mの例を示す。このクライアントメッセージ217の簡単な例は、データアクセスクライアント208−1とデータアクセスサーバ210との間で、NFSプロトコルを用いて(図7の分散型データインターフェイス250−1を介して)受け渡されるいくつかのコンテンツを示す。この例によれば、クライアント要求パラメータ262−1,262−2及び262−3は、次のことを示す。すなわち、クライアントメッセージ217は、50個のデータユニット( 例えば、ブロック、セクター、バイト、ビット、レコード、又は他のデータ測定値) (パラメータ262−5)を、共有記憶装置211で維持されたファイル“データ”220(パラメータ262−5)から読み込むために、データアクセスクライアント208−1(パラメータ262−2)からデータアクセスサーバ210(パラメータ262−3)に送られるNFS“READ(読み込み)”命令(パラメータ262−1)である。このクライアントメッセージ217の例は、通常のクライアントメッセージ217に指定し得る情報を示すためにのみ提供され、実際のNES・READ命令の全コンテンツを厳密に又は正確に表現しようとするものではない。むしろ、この例は、説明の目的に対してのみ提供され、制限しようとするものではない。他の情報(クライアント要求パラメータ262−M)もまたクライアントメッセージ217に含み得る。このような他の情報262−Mは、例えば、(NFS・WRITE命令の場合)共有記憶装置211に書き込まれるデータを含み得る。
【0085】
いずれの場合も、図7と8両方に関して説明したように、データアクセス翻訳装置260は、クライアントメッセージ217から1つ以上のクライアント要求パラメータ262を得て、このようなクライアント要求パラメータ262を、1つ以上のデータアクセスルーチン270の実行に必要ないずれかのデータアクセスルーチンパラメータ(群)(図示せず)にマッピングする。これらのパラメータを用いて、データアクセスルーチン270は、メインフレーム202から(図5,6)(又は、後述するように、仮想ファイルシステム275でキャッシュメモリに入れた場合、ローカルに)データ記憶情報218を得ることができ、次に、このデータ記憶情報218を用いて、クライアントメッセージ217に指定されたアクション(この例では、読み込み)を、データアクセスサーバ210を実行するコンピュータ処理システム201−1と互換性がある方法で実行し得る。
【0086】
また、データアクセス翻訳装置260は、適当なデータアクセスクライアント208に戻し得る、返りすなわち応答クライアントメッセージ217を生成するために、例えば、データアクセスルーチン270からのデータ220(言い換えると、共有記憶装置211から読み込まれたデータ220)を含んでいる応答を適当なクライアント要求パラメータ262に翻訳又はマッピングする。言い換えると、データアクセス翻訳装置260は、パラメータ262を有する分散型データプロトコル命令(フォーマット化したクライアントメッセージ217)をパラメータに翻訳することによって、データアクセスルーチン270がデータ220にアクセスできるように、一旦データ220が、これらのプロトコル命令によって指定されたようにアクセスされると(例えば、一旦データが読み込まれたり、書き込まれたり、又は別の方法でアクセスされると)、データアクセスルーチン270は、例えば、読み込まれたデータ220をデータアクセス翻訳装置260に返すことが可能である。次に、データアクセス翻訳装置260は、このデータ220を含む1つ以上の応答クライアントメッセージ217をフォーマット化でき、また、次に、データ220を含むこれらの応答クライアントメッセージ217を、(受信されたクライアントメッセージ217がこれに合わせてフォーマット化される、クライアント208とサーバ210との間で用いられるプロトコルによって定義された)適当な分散型データインターフェイス250を用いて、クライアント208に戻すことができる。その名前が意味するように、データアクセス翻訳装置260は、このようにサーバ210にアクセスするために用いられるプロトコルと、共有記憶装置211のデータ220にアクセスするために用いられるデータアクセスルーチンとの間において翻訳装置として機能する。
【0087】
図9は、本発明の実施形態例を含む様々なソフトウェア構成要素の動作の一例を示す。この実施形態例は、アプリケーション206に代わってデータ220にアクセスするために用いられるデータアクセスサーバ210のアーキテクチャ245(図7)を示す。この特定の例は、NFS分散型データインターフェイス250−1を用いるそのようなアクセスを示し、データアクセスサーバ210に又はデータアクセスサーバ210から提供されるNFS命令とデータフローの例を含む。ここで、読者は、一般的に、NFSクライアント(例えば、NFSクライアント208)を介して、ファイルシステムデータのアクセスをローカルに制御するために使用可能な様々なNFS命令に精通しているものとする。NFS及びNFSプロトコルの動作と使用法の詳細に関しては、サン・マイクロシステムズ社と共同でインターネット特別技術調査委員会(IETF)のネットワーク・ワーキンググループによって出版された論評要求(RFC)1813(RFC−1813)の“NFSバージョン3プロトコル仕様”に論じられたNFSプロトコルの仕様と動作を参照されたい。NFSプロトコルに関する他の情報源には、英国Berkshire・RG1・1AXにある“Open・Group”によって出版された、題名“インターネット運用のためのプロトコル:XNFS、Version3W”(ISBN:1−85912−184−5)の著書がある。
【0088】
この実施形態のデータアクセスサーバ210には、(この例では、NFSをサポートする)分散型データインターフェイス250−1、データアクセス翻訳装置260、データアクセスルーチン2760、及び仮想データアクセスファイルシステム275が含まれる。一般的に、構成要素250−1,260及び270は、上述のように動作する。しかしながら、また、この実施形態において、データアクセスサーバ210は、データアクセス構成275(NFS及びCIFS等のファイルシステムプロトコルをサポートする実施形態において、別名、仮想ファイルシステムと呼ばれる)を提供する。データアクセス構成275は、データアクセスサーバ210によって作成され、データへのアクセスを要求するアプリケーション206を実行するコンピュータ処理システム201に対して互換性がある又は固有の記憶表象をデータ220に提供する。図9に示した好適な実施形態において、データアクセス構成275は、NFS又はCIFS又は他のファイル共有クライアント208とそれらそれぞれのアプリケーション206に対しては、通常のNFS又はCIFS、又はファイルとして読み込むことが可能なデータ220を含む他のこのようなファイルシステムであると映るデータアクセスサーバ275によって提供される仮想ファイルシステムの表象である。
【0089】
図9のシステムの動作において、NFS分散型データインターフェイス250−1は、アプリケーション206によって指示されるNFSデータアクセスクライアント208と(システムマネージャとも呼ばれる)システム管理者(群)230との間のNFSプロトコル通信217をサポートする。一般的に、システム管理者230は、コンピュータ処理システム201(図5及び6)等のコンピュータ処理システムを管理する責任を負う人々である。コンピュータ処理プラットフォーム201−1のシステム管理者230は、例えば、(データアクセスクライアント206を介して)データアクセスサーバ210にNFS命令216−1を提供することによって、データアクセスサーバ210に指示して、NFSを介してデータ220にアクセスし得るようにデータアクセスサーバ210によって提供されたデータアクセス構成275内に含まれるファイルシステムを“export”(例えば、仮想ファイルシステムをエクスポート)し得る。共有記憶装置211内のデータ220を維持する現実のMVSファイルシステムをエクスポートする代わりに、データアクセスサーバ210は、例えば、Unixファイルシステムに出現する仮想データアクセス構成275をエクスポートする。例えば、データアクセス構成275は、メモリ内又はローカルディスク(図示せず)上で又はコンピュータ処理システム201−1に本来アクセス可能な共有記憶装置211の部分上においてさえも、データアクセスサーバ21によって維持し得る。一旦、データアクセスサーバ210が、データ220を含むデータアクセス構成275内のファイルシステム275を“エクスポート”すると、コンピュータ処理システム201−1乃至201−N (図5及び6) 用のシステム管理者230は、例えば、NFS“mount”命令216−1を用いることで、コンピュータ処理システム201−1乃至201−Nが、データ220を含むデータアクセス構成275のエクスポートされるファイルシステムをマウントし得る。
【0090】
一旦、このようなファイルシステム275が、このようにしてコンピュータ処理システム201−1乃至201−Nにマウントされると、アプリケーション206は、アプリケーションメッセージ216−2を介して、NFSデータアクセスクライアント208にfopen()、read()、及びwrite()等のオペレーティングシステム呼び出しを提供することによって、データ220にアクセスし得る。このようなアプリケーションメッセージ216に応じて、データクライアント208は、NFSプロトコルを用いて(すなわち、クライアントメッセージ217を介して)分散型データインターフェイス250−1と通信する。上述したように、データアクセス翻訳装置260は、NFS命令(クライアントメッセージ217)とデータアクセスルーチン270との間の仲介機能を提供する。そして、データアクセスルーチン270は、データ記憶情報218が、まだファイルシステム275に存在しない場合(初期状態では存在しない)、データアクセスエージェント212に対するデータアクセス要求219−2を介して、コンピュータ処理システム202(図5及び6)からデータ記憶情報218を得る。初期状態において、この例のデータ記憶情報218は、MVS等のメインフレームオペレーティングシステム205によって維持されるカタログ又はディレクトリ情報280等に含まれる。
【0091】
データアクセス翻訳装置260は、データ記憶情報218を用いて、仮想ファイルシステム275を徐々に構築し維持する。データアクセスルーチン270は、仮想ファイルシステム275内に維持されるデータ記憶情報218を用いて、データアクセス要求219−1を介してデータ220にアクセスする。例えば、データ記憶情報218は、MVSデータ集合名、サイズ、記憶位置、パーティション、読み込み及び/又は書き込みのオフセット等を含み得るデータ220の必要なディスク記憶位置(群)を提供する。
【0092】
図10は、本発明の1つの実施形態に基づき構成されたデータアクセスサーバ210の更に詳細なソフトウェア設計を示す。この設計には、様々なインターフェイス組み立てユニット300を含む分散型データインターフェイス250−1、データアクセス翻訳装置260、データアクセスルーチン270、この実施形態例においては、uノードツリー275−1とuノードストア275−2によって提供される仮想ファイルシステム275が含まれる。
【0093】
この実施形態において示す分散型データインターフェイス250−1は、NFSプロトコルをサポートする。上述したように、データアクセスクライアント208とデータアクセスサーバ210との間で交換し得る各NFSプロトコル命令は、それぞれのインターフェイスモジュール300−1乃至300−Nによって処理される。言い換えると、単一のインターフェイスモジュール300は、NFSバージョン2又は3あるいはWebNFS等の特定のインプリメンテーションによって用いられるNFSのバージョン(群)と互換性のあるNFS命令に対する適切な遠隔手続呼び出しインターフェイスサポートする(すなわち、クライアントメッセージ217に又クライアントメッセージ217からパラメータを提供したり受信したりする)。この例に示すように、インターフェイスモジュール300−1は、NFS“MOUNT”命令をサポートし、インターフェイスモジュール300−2は、NFS“READDIR”命令をサポートし、インターフェイスモジュール300−3は、NFS“READ”命令をサポートし、インターフェイスモジュール300−Nは、NFS“WRITE”命令をサポートして、データをファイルシステムのファイルに書き込んだりする。図面スペースに制限があるため示さないが、本発明のシステムがサポートする他のNFS命令には、RMDIR、MKDIR、GETATTR、SETATTR、SYMLINK、MKNOD、アクセス、READLINK、CREATE、LINK、REMOVE、RENAME、READDIRPLUS、FSSTAT、FSINFO、PATHCONF、COMMIT等のNFS命令がある。これらは単なる例であり、実施形態が異なると、サポートされる命令は、これより多い場合も又少ない場合もある。WebNFS等のNFSのバージョンがサポートされる場合、他のNFSプロトコル命令も同様に、インターフェイス300を介してサポートし得るが、インターフェイス300は、GET_PUBLIC_FILE_HANDLE等の命令のための具体例は示さない。
【0094】
実際にクライアントメッセージ217(すなわち、手続呼び出しインターフェイス)を受信し且つ生成するインターフェイスモジュール300の部分は、例えば、NFS等の標準公開データ通信プロトコル仕様に準拠するように遠隔手続呼び出し生成ツール(RPC−GEN、図示せず)等のプログラム開発ツールによって作成し得る。RPC−GENは、ソフトウェア開発ツールであり、これを用いると、特別にフォーマット化されたインターフェイス記述(例えば、各プロトコルルーチン命令インターフェイスに用いられる様々なクライアントサーバパラメータを定義するインターフェイス記述)を読み込み得る。また、これを用いると、全ての要求されたクライアント要求パラメータを提供する遠隔手続呼び出し“stub”ルーチンを生成して、特定のプログラム言語やコンピュータ処理システム開発プラットフォーム用のプロトコルをサポートし得る。このように、この例のRPC−GENを用いると、標準プロトコルに準拠するデータアクセスクライアント206へ且つデータアクセスクライアント206から送信可能な異なる各NFS命令(各インターフェイスモジュール300−1乃至300−Nに対する1つのスタブ)が用いる各クライアント要求パラメータを適切に受け取るフロントエンドインターフェイスを生成し得る。このように、各インターフェイスモジュール300は、プロトコル命令の1つとしてフォーマット化された受信済みクライアントメッセージ217に応じてデータを受信するクライアント要求パラメータを定義する。
【0095】
この説明の現段階において理解すべき重要なことは、NFSは、代表的なデータ共有プロトコルとして唯単に用いられ、また、示した実施形態は、単に一例として、NFSプロトコルをサポートするということである。上述したように、他の多くのデータ共有プロトコルが存在し、本発明のシステムによってサポートし得る。一般的に、NFSのWindows相当物であるCIFS等の他のネットワークファイル共有プロトコルでさえも本発明によってサポートし得る。このように、データアクセスサーバ210の実施形態の設計は、本質的に、一般的であることを意図しており、また、プロトコルインターフェイスモジュール300は、図9、10の例においてNFSをサポートするが、本発明の実施形態の設計と範囲内に留まりつつ、1つ以上の多くの異なるタイプのデータ交換プロトコルをサポートするように当業者が改造又は作成し得る。RPC−GENの使用は、単に、データアクセスクライアント208からプロトコル命令によって適切に呼び出し得るインターフェイスモジュールの集合を生成する方法の一例として提供される。このような手続スタブ呼び出し、ルーチン又はインターフェイスを生成するための他の手法も、ソフトウェアコード化手法を用いた手書きによる各インターフェイスの書き込みを含み適用可能である。
【0096】
次に、図10の実施形態の説明に戻ると、データアクセスサーバ210内において、データアクセスサーバ210が、データアクセスクライアント208から1つ以上のクライアントメッセージ217を受信した時、1つ以上のインターフェイスモジュール300が起動する。クライアントメッセージ217は、そのプロトコルの必要条件に準拠するものと仮定すると、対応するインターフェイスモジュール300は、様々なデータ値を含むプロトコル命令によって定義された1つ以上のクライアント要求パラメータ262を受信する。例えば、クライアントメッセージ217が、図8に示すクライアントメッセージ217例等の適切にフォーマット化されるNFS・READ命令である場合、各クライアント要求パラメータ262は、通常のNFSサーバによってREAD命令を実行するために必要とされる適当なデータ又は値を含む。
【0097】
好適な実施形態においてアクセスされるデータ220は、データアクセスサーバ210を動作させる(例えば、実行させる)コンピュータ処理システム201上で通常用いられるデータ記憶フォーマットやデータタイプと元々互換性がない。このため、データアクセスルーチン270は、好適な実施形態において、共有記憶装置211のデータ220に課せられたデータフォーマットを“理解する”多数のルーチンを提供する。言い換えると、コンピュータ処理プラットフォーム201上のアプリケーション206等、通常のプログラムは、本来、データ220にアクセスできないが、データアクセスルーチン270は、データ220に適切にアクセスし得る。しかしながら、そうするためには、データアクセスルーチン270は、まず、コンピュータ処理システム202(例えば、好適な実施形態におけるメインフレーム)からデータ記憶情報218を得ることが必要である。簡単に上述したように、データ記憶情報218は、例えば、特定の容量、ディスク、記憶位置、制御装置又は共有記憶装置211のデータ220を得るために必要な他のデータアクセス情報に関する情報を提供し得る。また、データ記憶情報218は、例えば、データを含むMVSデータ集合の名前、データが検索される(又は、書き込みの場合、書き込まれる)点における特定のデータのオフセット、データ220をアクセスし得る他のプログラムに関するロッキング情報等を示し得る。
【0098】
データアクセスルーチン270は、様々なインターフェイスモジュール300の起動に応じて呼び出される。一般的に、各インターフェイスモジュール300は、1つ以上のデータアクセスルーチンを選択して(すなわち、用いて又は実行して)コード化(すなわち、書き込み)を行い得る。ルーチンの選択は、インターフェイスモジュールユニットが対応する(インターフェイスモジュール300を呼び出すクライアントメッセージ217によって決定される)機能や命令(例えば、NFS・READ、NFS・WRITE、NFS・DIRREAD)によって指定されるアクションに基づく。このように、(例えば、特定のNFS命令を指定する)クライアント要求メッセージ217は、分散型データインターフェイス250−1に、どのデータアクセスルーチン270を実行するか選択させる。
【0099】
データアクセス翻訳装置260の支援によって(更に、詳細に述べるように)、クライアントメッセージ217のクライアント要求パラメータ262は、選択されたデータアクセスルーチン270が必要とするデータアクセスパラメータに翻訳される。一旦、この翻訳が行なわれると、データアクセスサーバ210が、選択されたデータアクセスルーチン270を実行することにより、データアクセスサーバ210は、コンピュータ処理システム202のデータアクセスエージェント212と通信を行い、データ記憶情報218を要求し得る。データアクセスエージェント212は、このようなデータアクセス要求219−1(図6)を受信し、また、データアクセスルーチン300への応答としてデータ記憶情報218を提供する。次に、データ記憶情報218は、データアクセス翻訳装置260によって解析され、データ記憶情報218の特定のコンテンツを決定する。一旦、データ記憶情報218が決定されると、他のデータアクセスルーチン270を実行させることができ(すなわち、データ記憶情報218を得るために、初期的にデータアクセスルーチンを呼び出したインターフェイスモジュール300から呼び出し得る)、次に、データ記憶情報218に基づき、データ220に適切にアクセスする。
【0100】
データアクセスサーバ210がメインフレーム202のMVSデータにアクセスし得る本発明の実施形態におけるデータアクセスルーチン270は、例えば、上述したように、米国マサチューセッツ州ホプキントンのEMC社製のソフトウェアプロダクトSymmAPI−アクセスルーチンである。
【0101】
前に強調したように、一般的に、SymmAPI−アクセスは、UnixやWindowsNTプラットフォーム等、オープンシステムからMVSデータ集合にアクセスするアプリケーション・プログラミング・インターフェイス(API)機能呼び出しの集合やライブラリである。SymmAPI−アクセスで作成されるプログラムは、非MVSプラットフォーム上で動作する。SymmAPI−アクセスを用いるためのソフトウェアアプリケーションの使用方法、実装方法及び構成に関する詳細な内容に関しては、EMC社による出版物、EMCパートNo.200−999−616−02、“SymmAPI−アクセスプログラマ・リファレンス・マニュアル”に提供されている。
【0102】
前述のマニュアルには、SymmAPI−アクセスにおいて提供される様々なAPI機能への機能呼び出しを組み込んで、MVSデータ集合のMVSデータにアクセスし得るアプリケーションを作成するための詳細に関する情報が全て含まれている。このマニュアルで論じられたInstaShareエージェントは、本発明の好適な実施形態のデータアクセスエージェント212に対応する。同様に、InstaShareエージェントから戻されるMVSメタデータとカタログ情報は、本発明の好適な実施形態のデータ記憶情報218に対応する。一般的に、上述したように、本発明のデータアクセスルーチン270としてSymmAPI−アクセス機能を用いて、本発明の実施形態は、MVSデータ集合のデータの読み込み及び/又は書き込みが可能である。SymmAPI−アクセスは、ユーザ認証、ファイルロックの問題、メインフレームの安全性の問題及びデータ220へのアクセスに関連する他のこのような要因を処理する。
【0103】
CIFS及びNFS等のファイル共有プロトコルをサポートするデータアクセスサーバ210の実施形態は、仮想ファイルシステム275を提供する。このような実施形態の仮想ファイルシステム275は、データアクセス翻訳装置260によって維持され、uノードツリー275−1とuノードストア275−2を含む。一般的に、仮想ファイルシステム275の目的は、アプリケーション206によってアクセスされるデータ220の様々に異なる部分に対する論理構造を課すことである。本発明の仮想ファイルシステム275は、例えば、Unix又はWindowsファイルシステム(例えば、NTファイルシステム)の抽象的概念を提供し得る。データアクセスルーチン270(例えば、SymmAPI−アクセス機能)は、データ220へのアクセスを要求するクライアントメッセージ217に応じて得られるデータ記憶情報218を用いて、仮想ファイルシステム275内にuノード405を入れる。こうして、アクセスされる又はアクセスが要求されるデータ220の各部分に対して(1つ以上のデータアクセスクライアント208を介して)、データアクセスサーバ210は、データ記憶情報218を用いて、共有記憶装置211のデータ220にアクセスするだけではなく、仮想ファイルシステム275を作成しサポートする。
【0104】
仮想ファイルシステム275は、図示したように、uノードツリー275−1において階層的に(例えば、N層のツリーデータ構造で)維持されるuノード405周辺に基礎を置く。各uノード405は、仮想ファイルシステム275のファイル又はディレクトリを表現し得る。図10におけるデータアクセスサーバ210の実施形態例は、メインフレームコンピュータ処理システム202が維持するデータ集合に関するカタログ及びデータスペース情報に基づき、uノードツリー275−1を作成する。更に具体的には、データアクセスルーチン270を用いることによって、データアクセス要求219−1(図6)を介してデータ記憶情報218を得る場合、データアクセス翻訳装置260は、データ記憶情報218(図9)に含まれるメインフレームのディレクトリ又はカタログデータ280(図9)を、この例においては、4レベルのディレクトリ階層のuノード405に翻訳する。この階層は、図10のuノードツリー275−1に示す。
【0105】
図10に示すように、uノードツリー275−1の最上位レベルは、階層のルート(根)(例えば、Unixファイルシステムの“/”)すなわち最上位として機能するROOTuノード405である。ルートレベルの下位にあるuノードツリー275−1の第1レベル(レベル1)は、各コンピュータ処理システム202(例えば、この例では、各メインフレームホスト)用のuノード405を含む。コンピュータ処理システム202は、共有記憶装置211(コンピュータ処理システム201−1に接続された複数のものが有り得る)のデータと、また、データアクセスサーバ210がアクセスするように構成された共有データ記憶装置211を共有し得る。2つのホストコンピュータは、uノード405として表されるが、この例においては、MVS−HOST1とMVS−HOST2である。MVS−HOST1は、例えば、汎用コンピュータ処理システム202に対応し得る。uノードツリー275−1の階層におけるuノード405の第2レベル(レベル2)は、親uノード405のそのメインフレームホストコンピュータ処理システム(例えば、202)内にある任意のデータアクセスエージェント212の下でアクセス可能な各MVSハイレベル識別修飾子(HLQ)に対応する。例えば、MVS−HOST1(レベル1のuノード405)は、三つのHLQ(HLQ1、HLQ2、HLQ3)を有し、各HLQは、この例で図示するように、uノードツリー275−1においてuノード405が割当てられる。図示するように、uノードツリー275−1の第3レベル(レベル3)は、任意のHLQ(例えば、HLQ1の下で、DATASET1、DATASET2、DATASET3)の下で個々のMVSメインフレームデータ集合を表すために用いられるuノード405用である。第3レベル(レベル3)のuノード項目405は、単層MVSデータ集合を表すファイル(仮想ファイルシステム275に対して)、あるいは、レベル3のuノード405は、MVSデータ集合内のMVS・PDSメンバを表すディレクトリのいずれかであると見なし得る。最後に、この実施形態例で提供されるuノードツリー275−1の階層における第4レベル(レベル4)は、各PDSメンバ用のuノード405に用いられる。MVSカタログ項目は、上述したように、それらの項目をuノードツリー275−1で表し得るマスタカタログにまとめることによって、データアクセス翻訳装置260により処理することが可能である。
【0106】
この特定の実施形態において、uノードツリー275−1の各uノード405は、前述の様々なメインフレーム又はMVS構成要素の内の1つを表すため、本発明のデータアクセスサーバは、データアクセス翻訳装置260を介して表現し得るファイルシステムの階層(すなわち、uノードツリー275−1)を分散型データインターフェイス250に課す。このように、データアクセス翻訳装置260は、READDIR等のデータアクセスクライアント217から、NFSファイルシステム命令を受け取って、Unixライクなファイルシステムのディレクトリを検索することが可能であり、また、このような目的のために、uノードツリー275−1をファイルシステムとして用いることが可能である。このことによって、データアクセスサーバ210は、クライアントアプリケーション206によって、MVSカタログやデータ集合の閲覧等の特徴を提供し得る。
【0107】
この実施形態において、uノードストア275−2は、uノードハッシュテーブル、アレイ、リンクリスト、待ち行列又は他のこのようなデータ構造として、uノードツリー275−1のuノード集合を維持する。初期的には、uノード405は、新たに“登場した”MVSホスト、データ集合、HLQ、PDSメンバ又はuノードツリー275−1の構造に関して上述したような様々なuノードレベルに対応する他のカタログデータを示す新しいデータ記憶情報218を受信した際、データアクセス翻訳装置260によって作成し得る。すなわち、更に多くのデータ記憶情報218を得るようにデータアクセス要求219−1を促す各クライアントメッセージ217によって、データアクセス翻訳装置260は、新たなデータ集合、PDSメンバ、又は他のこのような情報を検出するためにデータ記憶情報218を解析することによって、仮想ファイルシステムのuノードツリー275−1を構築し続けることができる。メインフレームコンピュータ処理システム202がデータを如何に記憶するかに関する新しい情報が発見される度に、データアクセスサーバ210は、仮想ファイルシステムのuノードの更新、uノードの作成、不要なuノードの除去等を行うことができる。このことにより、uノードツリー275−1(及びストア275−2)は、メインフレームカタログ情報280と同期が取られる。
【0108】
いくつかの実施形態において、各クライアントメッセージ217は、データアクセスサーバ210に拡張機能(後述)を実行させることで、uノードツリー275−1がメインフレームカタログ280(図9)に対して確実に最新の状態にする。このように、クライアントメッセージ217は、要求されたデータ220が、例えば、カタログから除去された場合、データアクセスサーバ210による対応を受けようとしない。拡張動作を強制してメインフレームカタログ情報280でuノードツリー275−1を更新することによって、データアクセスサーバ210も要求が適切に処理されることを保証し得る。
【0109】
例として、図11は、本発明の実施形態のデータアクセスサーバ210によって維持される、uノード405の例に関連するコンテンツと情報を示す。uノード405は、その本質を示すに過ぎず、uノードが含む情報は、図示された情報よりも多い場合も又少ない場合もある。また、本発明の実施形態の変形例によって、uノード405の例において図示されたこのようなコンテンツと情報が、実際のuノードデータ構造405内に直接存在しないどこか他のデータ構造において、維持される。uノード405の例には、ファイル/ディレクトリハンドル550、uノード参照基準551、シークマップ情報552、及びMVSメタデータ(すなわち、MVSカタログデータ及び/又は他の情報)であるデータ記憶情報218が含まれる。
【0110】
一般的に、uノード405のファイル/ディレクトリ・ハンドル550は、オペレーティングシステムを介して、ファイル及び/又はディレクトリを参照するために用いられる通常のファイルハンドルと目的の点で等価である。このハンドルは、UIDフィールド555を介してuノード405を一意的に識別し、UIDフィールド555は、例えば、uノード405の作成時割り当てられた固有の32ビット数であってもよい。データアクセスサーバ210は、データ220へのアクセス要求(すなわち、NFS命令)を含むクライアントメッセージ217に応じて、ファイルハンドル情報550をデータアクセスクライアント208に戻すことができる。一旦、データアクセスクライアント208がファイルハンドル情報550を得ると、データアクセスクライアント208は、将来要求された時、(例えば、クライアントメッセージ217を介して)このハンドル550をデータアクセスサーバ210に与えて、データアクセスサーバ210が、ハンドル550によって参照又は指定されるデータ及び/又はディレクトリ上でデータアクセス動作を実行できるようにする。
【0111】
NFSや他のファイル共有プロトコルは、支配権を有しないことが多いため、uノードハンドル550には、データアクセスサーバ210の開始時間を含むサーバタイムスタンプフィールド556が含まれる。このタイムスタンプ556を用い得るのは、例えば、データアクセスサーバ210が、将来のデータアクセス要求においてハンドル550を受信して、データアクセスサーバ210が、それが作成しなかったハンドル上で動作していないことを保証する手助けになる場合である。サーバタイムスタンプフィールド556を、サーバ210によって維持され対応するキャッシュ化された値の日時スタンプと比較することによって、データアクセスサーバ210は、そのファイルハンドルが“それ自体の1つ”であるということを確信する。本発明の他の実施形態は、(この例では、タイムスタンプを用いた)このようなハンドルチェックの使用を避けることが可能であり、あるサーバが作成するハンドルが他のサーバによって用い得るようにする。
【0112】
ファイルハンドル550のフラグ/属性フィールド557は、例えば、uノード405がディレクトリ又はデータを含んでいるファイルに関連付けられているか否か示すことが可能である。ディレクトリとファイル(すなわち、uノードツリー275−1の全構成要素)は対応するuノードを双方共有する。
【0113】
uノード参照基準551は、実際にuノードツリー275−1を維持するために用いられる。従って、親uノードフィールド561は、親uノードに対するポインタ又は他の参照基準を含むことが可能であり、一方、子uノードフィールド562乃至563(CHILD・UNODE1乃至CHILD・UNODE・K)は、uノードツリー275−1の現uノード405の下位にあるファイル又はサブディレクトリであり得る子uノードに対するポインタを維持するために用い得る。
【0114】
コンピュータ処理システム202によって(すなわち、メインフレームによって)維持されるMVSデータ集合又は他のタイプのデータは、例えば、Unix、又はWindowsNTのように、レコード志向であり、バイト志向ではないため、MVSは、通常、任意のバイトオフセットからの読み込みをサポートしない。言い換えると、一般的に、共有データ220のデータ記憶フォーマットは、コンピュータ処理システム201によって通常用いられるデータ記憶フォーマットと互換性がない。従って、READ等の様々なNFS命令に応じてデータアクセスサーバ210がUnix式I/Oをサポートするために、データアクセスルーチン270(例えば、SymmAPI−アクセス)は、バイト志向のシーク機能を提供し得る。この機能は、データ集合の初めから所望のオフセットに至るまでの読み込みによって動作するため、非効率的な場合がある。しかしながら、本発明のデータアクセスサーバ210において、このようにしてデータ集合にアクセスしなければならないランダムなI/Oパターンの代償を軽減するために、データアクセス翻訳装置260は、シークマップ情報552を維持する。一般的に、シークマップ情報552は、あらゆるオープンファイル(すなわち、MVSファイル又はNFS命令によって予め開放された及び/又はアプリケーション206によって使用中であり得るデータ集合)に対して維持される。一般的に、シークマップ情報552は、共有記憶装置211におけるUnixバイトオフセットとMVSファイルポジションとの間でマッピングを記憶又はキャッシュ化するために用いられる。この実施形態例において、2種類のキャッシュが保持される。すなわち、最後のN個のNFS・READ要求の記憶位置を常に把握する履歴キャッシュ558と、オープンファイル及びこのuノード405に対応するデータ220の他の部分において等距離の固定位置のマッピングを保持するパーティションキャッシュ559である。
【0115】
使用中、データアクセスクライアント208に代わって、共有記憶装置211へデータ220の読み込み又は書き込みを試みるデータアクセス機能270(例えば、read()やwrite()等のSymmAPI−アクセス機能)は、uノード405のシークマップ情報552を参照して、該当するファイルがファイルポインタ(図示せず)を、共有記憶装置211上のデータファイル220における所望のオフセットに出来るだけ近くなるように位置付けることができる。このことは、バイト志向のシーク機能(例えば、SymmAPI−アクセスのis_seek())を呼び出し、所望の記憶位置への残りのパスを(例えば、読み込みによって)シークする前に行われる。
【0116】
また、データアクセスサーバ210がコンピュータ処理システム202から取得するデータ記憶情報218は、データアクセスが試みられているuノードに関連付けることが可能である。この例において、データ記憶情報218は、uノード405に関連したデータ220に対する厳密なディスク及び/又はボリューム記憶位置情報、ファイルサイズ、オフセット等を示すディスク範囲データ560を含む。例えば、レベル1ホスト又はレベル2HLQ等のuノードツリー275−1において、より高いレベルを表すディスク範囲データ560は、uノード405には必要の無い場合がある。シークマップ情報552等のuノード情報は、各オープンファイル用のデータアクセス翻訳装置260内で維持してもよく、各uノード405の一部でなくてもよいするものとする。このように、uノード構造405は、uノード405に関連するコンテンツの説明用に過ぎず、本発明をこのようなコンテンツに制限又は制約するものではない。
【0117】
上述したように、データアクセス翻訳装置260は、クライアントメッセージ217やデータアクセス要求219ばかりでなく、仮想ファイルシステム275に関連する情報を得て処理するメカニズムを提供する。そうするために、データアクセス翻訳装置260は、上述したように、本発明の一般動作をサポートするために様々な組み合わせで又は単独で用い得る様々な機能を提供する。次に述べる機能のリストは、上述のデータアクセス翻訳動作を処理するために、本発明の好適な実施形態で実現し得る。機能の名前は、C++呼び出しフォーマットにおいて与えられ、それらの処理について簡単に説明されている。これらの機能は、本発明の実施形態を制限するためのものではないことを理解されたい。むしろ、この段階において、当業者は、本発明による実施形態の動作に関する詳細は、多くの異なる実施形態をサポートするのに充分な程詳細に述べられていること、また、次の機能は、不要な実験をせず様々な方法で実現し得ることを理解されるであろう。このように、以下に述べる機能は、1つの実施形態例のみに基づくデータアクセス翻訳装置260における特定の実施例の側面を表す。
【0118】
afi_uid_t afi_Unode::getUid();
この機能は、uノードストア275−2又はuノードツリー275−1を全検索し、また、uノードのUID555を戻すことができる。
afi_status_t afi_Dir::expand();
この機能は、派生uノード405(すなわち、uノードツリー275−1における下位レベルのuノード)リストを、メインフレームコンピュータ処理システム202上で維持されるMVSカタログ情報280の対応する同等物に対して最新状態にできる。これは、例えば、共有記憶装置211内に存在する現行状態のデータ集合で仮想ファイルシステム275を周期的に更新する上で有用である。
【0119】
afi_Unode*afi_Dir::lookupByName(char*name);
この機能は、与えられた名前によって指定された特定のファイル又はディレクトリがないか、ディレクトリuノード405のすぐ下位の要素を検索し得る(すなわち、uノードツリー275−1の全検索を介して)。この名前は、例えば、uノードハンドル550の属性フィールド557で指定し得る。検索が不成功でない場合、データアクセスルーチン270を呼び出して、expand()に対する呼び出し後、ファイル又はディレクトリがメインフレームコンピュータ処理システム202上で作成又は削除されたか否か判断し得る。
【0120】
afi_Unode*afi_UnodeStore::lookup(afi_uid_t uid);
この機能は、与えられたUID555を有するuノード405がないかuノードストア275−2を検索し得る。
【0121】
afi_status_t afi_File::open()
この機能は、SymmAPI−アクセスのis_fopen()等のデータアクセス機能を呼び出すことによりuノード405によって指定されたファイルを開き、次に、その結果生じるuノード405のファイルポインタ(例えば、SymmAPI−アクセスファイル記述子であるIS_FILE)を配置し得る。更に、この機能は、uノード405用のシークマップ情報552を作成し得る。
【0122】
afi_status afi_File::seek(afi_offset_t offset);
この機能は、指定されたファイルの所望のバイトオフセットに対するシークに用い得る。このために、この機能は、まず、シークマップ情報552を調べ、できるだけ所望のオフセットに近づく。次に、この機能は、SymmAPI−アクセスルーチンのis_seek()等のデータアクセスルーチン270を呼び出し、ファイルにおける残りの距離をシークする。
【0123】
afi_status_t afi_File::read( char*buffer,long offset,long count) ;
この機能は、ファイルのオフセットで始まるある数のバイトを読み込みカウントするために用い得る。そのために、この機能は、必要ならば、(SymmAPI−アクセスのis_fopen()等のデータアクセスルーチン270を用いて)まずファイルを開き、次に、シーク機能afi_File::seek()を呼び出し、そのファイルの所望のオフセットをシークする。次に、SymmAPI−アクセスのis_fread()等、他のデータアクセスルーチン270を用いて、そのファイルから所望の数のバイトを読み込むことができる。
【0124】
afi_status_t afi_File::write(char*buffer,long offset,long count)
この機能は、そのオフセットで始まるバッファからバイト数の書き込みカウントが可能である。このために、必要ならば、この機能はまずファイルを開き、afi_File::seek()を呼び出し、所望のオフセットをシークする。次に、この機能は、SymmAPI−アクセスのis_fwrite()等の書き込みデータアクセスルーチン270を呼び出し、所望のバイトを書き込む。
【0125】
このように本発明の実施形態の構成要素と動作を詳述したが、本発明の実施形態等、いくつかの簡単な動作例は、NFSプロトコル命令の処理に関して後述する。次に述べる代表的なNFS動作は、上述した本発明の実施形態をどのように用いて、データアクセスクライアント208及びアプリケーション206に代わり、このような命令を完全にサポートするかに関する概要と共に提供される。本発明の実施形態は、全NFSプロトコルをサポートするために用い得ること、また、以下の例は制限することを意図するものではないことを理解されたい。
【0126】
NFS動作例
MOUNT(マウント)
マウントインタフェースモジュール300−1には、要求されたディレクトリに対するパス名(例えば、/MVS‐HOST1/HLQ1)が付与される。一般的に、データアクセスサーバ210は、以下のステップを実行する。
【0127】
1.システムが指定する構成に基づき、与えられたディレクトリパス(例えば、/MVS‐HOST1/HLQ1)が正当であるかどうか確認するためにチェックする。
【0128】
2.与えられたディレクトリを表すuノード405用のuノードツリー275−1を検索。このことは、まず、ルートuノード405−1から開始し、そして、afi‐Unode::lookupByName()を呼び出し、その関数をパス(例えば、/MVS‐HOST1/HLQ1)の第1構成要素(例えば、/MVS‐HOST1)に渡すことによって、繰返し行うことができる。次に、lookupByName()は、その結果得られるuノード(例えば、405−2)上で呼び出され、それをそのパスの第2構成要素(例えば、HLQ1)に渡し、以下同様に行うことができる。
【0129】
3.これは、lookupByName()が失敗するまで、あるいはパス名に構成要素が無くなるまで続けられる。前者の場合、エラーが返され、それ以外の場合、ディレクトリハンドル550がその結果得られるuノードにおいて作成され、クライアントに返される。
【0130】
LOOKUP(ルックアップ)
(図10には図示しないが、インターフェイスモジュール300−Pに対応する)ルックアップには、ディレクトリハンドル550と、afi‐Dir::lookupByName()に渡す名前とが付与される。検索が成功した場合、その結果得られるuノード405は、返されるファイル/ディレクトリハンドルを含む。
【0131】
READDIR/READDIR+(ディレクトリ読込み/ディレクトリ読込み+)
1.Readdirインターフェイス(300−2)モジュールには、uノード405に変換されるディレクトリハンドル550が付与される。単一ディレクトリのコンテンツを読込むために複数のREADDIR呼び出しが必要な場合(すなわち、規模が大きく、複数のReaddirが必要な場合)に用いられるブックマークとして機能するために、データアクセスサーバ210が生成するクッキー(図示せず)も与えられる。
【0132】
2.クッキーがゼロである場合、その要求は、ディレクトリの先頭から始まる。まず、afi‐Dir::expand()がuノード405上で呼び出されて、下位のuノードのリストをコンピュータ処理システム202(例えば、メインフレーム)と同期化させる。次に、開始ポインタは、ディレクトリの第1下位部に設定される。
【0133】
3.クッキーは、ゼロでない場合、afi‐UnodeStore::lookup()への呼び出しを行うために用いられ、開始ポインタは、リスト中のその結果得られるuノードに続くuノードに設定される。ルックアップが失敗した場合、エラーがクライアントに返される。
【0134】
4.次に、ステップ2/3からの下位部のリストは、開始ポインタから開始して全検索される。リストの各メンバuノードに対して、関連情報(READDIR用の名前、READDIR+用の名前、ハンドル、及び属性)が、応答クライアントメッセージ217にパックされる。このことは、リスト又は応答バッファのいずれかが尽きるまで継続する。
【0135】
READ(読込み)
Readインターフェイスモジュール300−3には、ファイルハンドル550、オフセット、長さ、及びサイズ長のバッファが与えられる。バッファは、インターフェイスモジュール用のRPCスタブによって割当てられ、また割当てが解除される。READインターフェイスモジュール300−3は、データアクセス翻訳装置260を介して、ファイルハンドル550をuノード405に変換し、次に、afi_File::read()を呼び出し、要求されたデータ220を読取るために、オフセット、長さ、バッファアドレスを渡す。
【0136】
WRITE(書き込み)
Writeインターフェイスモジュール300−Nには、ファイルハンドル550、オフセット、長さ、及びサイズ長のバッファを含むクライアントメッセージ217が与えられる。バッファは、RPCスタブによって割当てられ、また割当てが解除される。WRITE300Nは、データアクセス翻訳装置460の支援を受けて、ファイルハンドルをuノード405に変換し、次に、afi_File::write()を呼び出し、オフセット、長さ、バッファアドレスを渡す。
【0137】
本発明の実施形態がサポートする様々なNFS命令の上述の動作から明らかなように、データアクセスサーバ210によって、クライアントアプリケーション206は、ファイルシステムとデータ記憶フォーマットの非互換性のために、コンピュータ処理システムプラットフォーム201とは本来非互換性であるMVSデータ又は他のタイプのデータにアクセスできる。このように、本発明の実施形態は、コンピュータ処理システム間でデータを共有するために用い得る洗練されたパワフルな設計及びアーキテクチャを提供するが、他の方法ではこのようなことは不可能である。
【0138】
次に、図5及び/又は6において、コンピュータ処理システム202(例えば、共有記憶装置211のデータ220を保持するメインフレーム上のMVS)を制御する様々なオペレーティングシステム205のある具体例では、データ220へのアクセスが付与される前に実行されるログインプロセス又は手続の形態で、アクセスがローカルなものか、又は共有記憶装置211の場合、共有接続214を介するものかどうか、ユーザ認証を要求し得る。このように、本発明の実施形態のデータアクセスサーバ210は、データアクセスルーチン270を用いて、このようなデータにアクセスすることから、ユーザ(すなわち、データアクセスクライアント208を介するアプリケーション206のユーザ)の代わりに、ネットワーク213上でデータアクセスエージェント212と共に動作する。従って、このような認証を要求する本発明の実施形態は、命令、プログラム、ルーチン、あるいは、コンピュータ処理システム201−1乃至201−N上で実行して、ユーザ(図示せず)がユーザログイン(例えば、ユーザ名/パスワード)情報をデータアクセスサーバ210に提供できるようにする他のこのような実行可能な又は翻訳可能なエンティティを提供し得る。次に、データアクセスサーバ210は、SymmAPI―アクセス機能等、特定のデータアクセスルーチン270を用いて、コンピュータ処理システム202にユーザが提供するデータアクセス要求を認証し得る。
【0139】
上述したメカニズムと手法とを用いると、例えば、NFS及びCIFS等の標準的な広く受け入れられたデータ又はファイル共有プロトコルを用いて、データアクセスサーバ210を介して、共有データ220へのデータアクセスを有するソフトウェアアプリケーションが提供される。ソフトウェアアプリケーション206が動作するコンピュータ処理システム201は、共有記憶装置211に直接接続する必要はない。また更に、アプリケーション206は、データアクセスサーバ210と同じコンピュータ処理システム201−1上で動作する必要はない(例えば、実行する必要はない)が、この例においてアプリケーション206−1がそうするようにアプリケーション206もそうしてよい。メインフレーム202によって共有記憶装置211内に提供されるデータ220のデータ記憶フォーマット間の非互換性は、本発明によってアプリケーション206からは隠されるが、各々異なるデータフォーマットを要求してもよい。このことは、部分的には、本発明のデータアクセスサーバ210が、標準的な分散型データ共有プロトコル・フロントエンド・インターフェイスモジュール250を提供して、クライアント208−1乃至208−Nと接続して機能するという事実による。同時に、データアクセスサーバ210は、上述の実施形態例において、メインフレームデータアクセス手法を用いて、メインフレーム202と通信し、また、共有記憶装置211のメインフレームデータ220にアクセスする。従って、データアクセスサーバ210によって、アプリケーション206は、例えば、(例えば、データ220を記憶するために用いる)MVSデータ集合フォーマットと、標準的なUnix又は他の階層型ファイルシステムによって提供されるオープンシステムファイルフォーマットとの間に発生し得るデータ記憶フォーマットの相違とは無縁になる。
【0140】
図12は、本発明の実施形態によって実行し得る一般的な処理ステップ600乃至608の流れ図である。一般的に、図12に示す動作は、コンピュータ処理システム201−1内のプロセッサユニット上で動作するデータアクセスサーバ210のソフトウェア実装によって実行される。ソフトウェアデータアクセスサーバ210は、プロセッサにこれらのステップを実行させるが、この記述は、これらを実行するデータアクセスサーバ210に関する動作を説明している。
【0141】
ステップ600において、データアクセスサーバ210は、分散型データインターフェイス230を介して、共有記憶装置211上で、あるデータ220へのアクセスを要求するクライアントメッセージ217を受信する(要求されたアクセスは書き込みであり、データはまだ存在していないことに留意されたい)。ステップ601において、データアクセスサーバ210は、第1コンピュータ処理システム201−1上のデータアクセスサーバ210が、共有記憶装置のデータ220に互換性を持ってアクセスできるように、適切なデータ記憶情報218が、仮想ファイルシステム275等においてローカルに入手可能であるか否か判断する。この判断によって、基本的には、データアクセスサーバ210が、コンピュータ処理システム202(例えば、メインフレーム)からデータ記憶情報218を要求しなければならないかどうか決定したり、又は、データアクセスサーバ210が、例えば、以前のクライアントメッセージ217に応じて、要求されたデータに既にアクセスしたかどうか判断したりするが、この場合、データ記憶情報218は、ローカルに既に存在し得る。適切なデータ記憶情報218が、仮想ファイルシステム275においてローカルに入手可能な場合、データアクセスサーバは、ステップ602を実行して、例えば、ディスク範囲データ560又はシークマップ情報552を含むデータ記憶情報218等のuノード405情報を用いて、適切なデータ記憶情報218を仮想ファイルシステム275から取得する。データアクセスサーバ210が、ステップ601において、要求されたデータ記憶情報218が入手可能でないと判断した場合、データアクセスサーバ210は、ステップ603及び604を実行する。
【0142】
ステップ603において、データアクセスサーバ210は、(上述した如く)1つ以上のデータアクセスルーチンを介して、アクセスが要求されたデータに関連するデータ記憶情報218を、共有記憶装置のデータ220を維持する役割を担うコンピュータシステム202から取得する。次に、ステップ604において、データアクセスサーバ210は、取得されたばかりの全ての新しいデータ記憶情報218でローカル仮想ファイルシステム275を記憶又は更新する。このことには、新しいuノードを生成する必要があり、あるいは、既存のuノードの情報を更新する必要がある。
【0143】
データアクセスサーバ210が、クライアント要求メッセージ217において要求されたデータアクセスを実行するために、データ記憶情報218を一旦取得すると、ステップ605が実行され、ここで、データアクセスサーバ210は、クライアントメッセージ(群)217によって指定されたアクション又は命令を実行するように要求されたデータアクセスルーチン270を選択する。次に、ステップ606において、データアクセスサーバ210は、クライアントメッセージ(群)217のクライアント要求パラメータ262を、選択されたデータアクセスルーチン270用のデータアクセスパラメータに翻訳する。その後、ステップ607において、データアクセスサーバは、データアクセスルーチンを実行して、共有記憶装置211のデータ220に直接アクセスする。最後に、ステップ608において、データアクセスサーバ210は、データアクセスの結果をクライアントメッセージの発信元に返すが、この発信元は、元々、そのメッセージを発したデータアクセスクライアント208である。上述の手法を用いて、本発明のデータアクセスサーバ210は、コンピュータ処理システム201上でクライアント208を用いるアプリケーション206の代わりに、共有データへアクセスする。
【0144】
本発明は、その好適な実施形態を参照して、詳細に図示し説明したが、形態上の及び詳細における様々な変更が、添付の請求項によって定義される本発明の範囲から逸脱することなくその範囲内で行い得ることが当業者には理解されよう。例として、上述のコンピュータ処理システム201の例は、Unix又はWindowsベースのシステムとして示したが、アップル・マッキントッシュ又は他のコンピュータ処理プラットフォーム等のシステムも、本発明に従い構成されるデータアクセスサーバをサポートし得る。同様に、MVS、OS/390、及びOSI/MSP等のメインフレームオペレーティングシステムもコンピュータ処理システム202上で用い得る。他の変形例も同様に本発明の範囲内にあるものと考えられる。例えば、構造的に、コンピュータ処理システム201−1に接続された多くの共有記憶装置211があってもよく、また、データアクセスサーバ210は、各共有記憶装置からのデータに対応してもよい。別の選択肢として、各共有記憶装置211に対して、コンピュータ処理システム201−1において各々並行して動作する多くのデータアクセスサーバ210があってもよい。また別の選択肢として、データアクセスサーバ210は、多くの異なるプロトコルをサポートしてもよく、この場合、各々サポートされるプロトコルに対して、一組のインターフェイスモジュール250がある。例えば、単一データアクセスサーバ210は、同一データ上で、CIFSとNFSの両方をサポートできる。このような構成において、各プロトコルは、(クライアントメッセージ217において受信される)そのプロトコル用のプロトコル命令が宛てられる一組のインターフェイスモジュールを有する。
【0145】
本発明の他の代替実施形態は、読込み専用アクセス又は書き込み専用アクセス等、データ220への異なるレベルのアクセスをサポートする。このような実施形態において、データアクセスクライアント208とデータアクセスサーバ210との間のプロトコルは全て、いかなるサポートもされないアクセスを要求しているクライアントメッセージ217が、データアクセスサーバ210を失敗させないという点においてサポートされる。むしろ、サポートされないが、データアクセスサーバ210に与えられるアクセス命令は、要求されたアクセスがサポートされていないことを示すクライアント208に返されるクライアントメッセージ217で簡単に否定し得る。例えば、読込み専用の実施形態は、データ、ファイル、及び/又はディレクトリ構造の読込みだけであって、このような構造の変更や書き込みを行わないプロトコル命令(例えば、NFS、CIFS命令)のみをサポートする。
【0146】
他の実施形態において、本発明のシステムは、データアクセスサーバが個別のユーザ空間プロセスとして特に動作しないように、オペレーティングシステムカーネル内にデータアクセスサーバを提供し得る。このような実施形態において、データアクセスサーバは、例えば、オペレーティングシステムの一部として組み合されたカーネルプロセスであってもよい。この実施形態は、上述のいくつかの実施形態とは、それらの実施形態ではデータアクセスサーバがユーザ空間プロセスとして主に動作するという点において異なる。いずれの場合も、本発明のシステムによって、データアクセスサーバが、ユーザ空間又はカーネル(例えば、オペレーティングシステム)空間プロセス、ルーチン、方法、スレッド又は他のコンピュータ処理システム内で実行可能な動作のいずれかとして動作し得ることを理解されたい。
【0147】
本発明のデータアクセスサーバ210は、ソフトウェアプログラムとして実装され、またC、C++、Java、Perl又は他のこのような言語等、何らかのプログラミング言語で書けることが好ましい。一般的に、コンピュータ処理システム201及び202には、各々、プロセスやタスク等を実行するための、データアクセスサーバ210やメモリシステム又何らかのローカルデータを維持するためのローカルディスク記憶装置等、少なくとも1つのプロセッサを相互接続したものが含まれる。例えば、それらの機能の同じ目的及び本発明を全般的に達成しつつ、上述のデータアクセスサーバ機能に多くの変形を行い得ることが当業者には理解されるであろう。このような変形例は、本発明の範囲によって網羅されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ローカルホスト上のアプリケーションが、ネットワークファイルシステム(NFS)等の分散型ファイルシステムプロトコルを用いて、遠隔ホストのデータにアクセスすることを可能にする従来技術による手法を示す。
【図2】 ローカルホスト上のアプリケーションが、ファイル転換プロトコル(FTP)を用いて、データの全コピーをローカルホスト転送することによって、遠隔ホストのデータにアクセスすることを可能にする従来技術による手法を示す。
【図3】 データを共有する各コンピュータ処理システムを直接共有記憶装置に接続する必要がある米国特許No.5,950,203に記載されたデータ共有手法を示す。
【図4】 遠隔ホストのアプリケーションが、遠隔ホストのエージェントを介して、また共有記憶装置への直接接続を介して、共有記憶装置に記憶されたデータにアクセスすることを可能にする、米国マサチューセッツ州ホプキントンのEMC社製のInstaShareと呼ばれる(SymmAPI−アクセスとも呼ばれる)ソフトウェアプロダクトの旧バージョンによって提供されるデータ共有手法の1つの側面を示す。
【図5】 共有記憶装置に直接接続し得る又はし得ないコンピュータ処理システム上で実行されるアプリケーションによって共有記憶装置のデータにアクセスする本発明によるシステムの実施形態の高水準な動作を示す。
【図6】 本発明に基づき構成されたデータアクセスサーバによって提供される共有データにアクセスするために、データアクセスクライアントを用いるアプリケーションの対話を含む本発明によるシステムの実施形態のより詳細な動作を示す。
【図7】 本発明に基づき構成されたデータアクセスサーバにおける代表的な実施形態のブロック図の構造を示す。
【図8】 本発明のデータアクセスクライアントとデータアクセスサーバとの間で交換される一般的なクライアントメッセージの例を示し、ここで、クライアントメッセージは、1例であるNFS READ命令のクライアント要求パラメータ値の例を含む。
【図9】 本発明に基づき、分散型ファイルシステムプロトコルを介して、データ共有をサポートし、また、共有データ用の仮想ファイルシステムを維持するデータアクセスサーバの代表的な動作と実施形態を示す。
【図10】 本発明の実施形態に基づき構成された仮想ファイルシステムを含むデータアクセスサーバの代表的な設計を示す。
【図11】 本発明の実施形態による仮想ファイルシステム内でデータアクセスサーバによって維持される一般的なuノードのコンテンツを示す。
【図12】 本発明の実施形態の動作に基づき、一般的にデータアクセスサーバによって実行し、クライアントに代わり共有データにアクセスする処理ステップのフローチャート。

Claims (37)

  1. 第2コンピュータ処理システムによって管理される共有記憶装置に記憶されたデータに第1コンピュータ処理システムがアクセスするための方法において、前記第2コンピュータ処理システムによって前記共有記憶装置に提供されたデータ記憶フォーマットは、前記第1コンピュータ処理システムによって要求されたデータ記憶フォーマットとは非互換性である前記方法であって、
    前記共有記憶装置上のデータにアクセスするためにクライアントメッセージを、第1コンピュータ処理システム上で動作されるデータアクセスサーバにおいて、受信する段階と、
    前記クライアントメッセージの受信に応じて、前記第1コンピュータ処理システムに接続された第2コンピュータ処理システムから提供されたデータ記憶情報を取得する段階であって、前記第1コンピュータ処理システムと互換性のある方法で、前記データ記憶情報によって、前記第1コンピュータ処理システムが、前記共有記憶装置の前記データにアクセスし得る前記段階と、前記データ記憶情報を取得する段階は、
    適切なデータ記憶情報が前記第1コンピュータ処理システム上でローカルに入手可能か否か決定し、前記クライアントメッセージに基づき、前記第1コンピュータ処理システムと互換性のある方法で、前記データアクセスサーバが前記共有記憶装置上の前記データへアクセスできるようにする段階と、
    入手可能である場合、前記取得したデータ記憶情報として前記第1コンピュータ処理システム上でローカルに入手可能な前記適切なデータ記憶情報を用いる段階と、
    入手可能でない場合、前記第2コンピュータ処理システムから、前記第1コンピュータ処理システムと互換性のある方法で、前記共有記憶装置の前記データをアクセスするために必要な前記データ記憶情報を取得する段階とを含み、
    前記取得されたデータ記憶情報に基づき、前記データアクセスサーバから直接、前記共有記憶装置上の前記データにアクセスする段階と、を含むことを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、前記データアクセスサーバは、分散型データサーバであり、前記クライアントメッセージを受信する段階は、
    前記データアクセスサーバから前記共有記憶装置のデータへのアクセスを要求する少なくとも1つのデータアクセスクライアントに、分散型データプロトコルに基づき動作する分散型データインターフェイスを提供する段階と、
    前記データアクセスサーバによって提供された前記分散型データインターフェイスを介して、前記分散型データプロトコルを用いて、前記少なくとも1つのデータアクセスクライアントから前記クライアントメッセージを受け取る段階であって、前記クライアントメッセージは、前記分散型データプロトコルに基づきフォーマット化されたデータアクセス命令を含み、前記データアクセス命令は、前記クライアントの代わりに、前記共有記憶装置の前記データに提供されるアクセスタイプを示す前記段階と、を含むことを特徴とする方法。
  3. 請求項2に記載の方法であって、
    前記データアクセスサーバは、分散型ファイルシステムデータアクセスサーバであり、前記分散型データインターフェイスは、前記データアクセスサーバによって提供された分散型ファイルシステムインターフェイスであり、前記分散型データプロトコルは、分散型ファイルシステムプロトコルであり、また、
    前記クライアントメッセージを受け取る段階は、前記分散型ファイルシステムプロトコルに基づき、前記少なくとも1つのデータアクセスクライアントから前記クライアントメッセージを受信する段階を含むことを特徴とする方法。
  4. 請求項3に記載の方法であって、
    前記分散型ファイルシステムプロトコルは、ネットワークファイルシステムプロトコル、ウェッブベースのネットワークファイルシステムプロトコル、及びCIFプロトコルの内の少なくとも1つであることを特徴とする方法。
  5. 請求項2に記載の方法であって、
    前記分散型データプロトコルは、CORBAデータ交換プロトコル、Java beansベースのメッセージ送信プロトコル、及びハイパーテキスト転送プロトコルの内の少なくとも1つであることを特徴とする方法。
  6. 請求項2に記載の方法であって、
    前記共有記憶装置のデータへのアクセスを要求する前記少なくとも1つのデータアクセスクライアントは、前記第1コンピュータ処理システムとは異なるコンピュータ処理システム上で実行され、前記提供する段階と受け取る段階は、前記第1コンピュータ処理システムと、前記少なくと1つのデータアクセスクライアントを実行する前記コンピュータ処理システムとを接続するネットワーク上で前記分散型データアクセスプロトコルを用いて、前記データアクセスサーバによって実行されることを特徴とする方法。
  7. 請求項1に記載の方法であって、 前記データ記憶情報を取得する段階では、前記データアクセスサーバによって前記第1コンピュータ処理システムに維持された仮想ファイルシステムから前記データ記憶情報を取得し、前記仮想ファイルシステムは、以前受信されたクライアントメッセージの処理に応じて、前記クライアントメッセージの受信の前に、前記第2コンピュータ処理システムから前記データ記憶情報を取得することを特徴とする方法。
  8. 請求項7に記載の方法であって、前記仮想ファイルシステムから前記データ記憶情報を取得する段階には、
    クライアント要求メッセージにおいてアクセスが要求されている前記データに対応するuノードを得るために、前記仮想ファイルシステムのuノードの数を検索する段階と、
    前記uノードに基づき、前記仮想ファイルシステムから前記データ記憶情報を得る段階と、が含まれることを特徴とする方法。
  9. 請求項1に記載の方法であって、前記取得したデータ共有記憶情報に基づき前記共有記憶装置上の前記データにアクセスする段階は、
    クライアントメッセージで指定された方法で前記共有記憶装置の前記データにアクセスするために、データアクセスサーバによって、少なくとも1つのデータアクセスルーチンを実行する段階であって、前記少なくとも1つのデータアクセスルーチンは、前記データ記憶情報を用いて、前記第1コンピュータ処理システムと互換性のあるフォーマット中の前記データを正確に位置付けアクセスする前記段階を含むことを特徴とする方法。
  10. 請求項9に記載の方法であって、
    前記クライアントメッセージは、アプリケーションの代わりに前記共有記憶装置にある前記データへの読み込みアクセスを要求し、
    前記共有記憶装置の前記データをアクセスするために、前記少なくとも1つのデータアクセスルーチンを実行する段階には、
    前記クライアントメッセージに指定された方法で、前記取得したデータ記憶情報によって指定された位置の前記共有記憶装置から前記データを読み込む段階と、
    前記データアクセスサーバから読み込む段階によって読み込まれた前記データを、前記クライアントメッセージを発したデータアクセスクライアントへ返す段階と、が含まれることを特徴とする方法。
  11. 請求項1に記載の方法であって、
    前記第1コンピュータ処理システムは、オープンシステムのコンピュータ処理システムであり、前記第2コンピュータ処理システムは、メインフレームコンピュータ処理システムであり、クライアントメッセージを受信する段階には、
    少なくとも1つのデータアクセスクライアントが、分散型ファイルシステムプロトコルを用いて、前記データアクセスサーバにアクセスできるようにして、前記データアクセスサーバを介して、前記共有記憶装置の前記メインフレームコンピュータ処理システムによって維持されたメインフレームデータへのアクセスを要求する段階が含まれ、
    前記データアクセスサーバから前記共有記憶装置上の前記データにアクセスする段階には、
    前記メインフレームコンピュータ処理システムから取得された前記データ記憶情報を用 いて、前記データアクセスサーバによって、前記クライアントメッセージの命令によって指定されたように、直接且つ互換性があるように前記共有記憶装置に記憶された前記データにアクセスする段階と、
    前記分散型ファイルシステムプロトコルを用いて、前記データアクセスサーバから、前記データを前記少なくとも1つのデータアクセスクライアントに提供する段階と、が含まれることを特徴とする方法。
  12. 請求項11に記載の方法であって、
    前記少なくとも1つのデータアクセスクライアントは、前記第1コンピュータ処理システム上で実行され、また、前記第1コンピュータ処理システムで実行されるアプリケーションの代わりに機能し、
    前記クライアントメッセージを取得する段階と前記データにアクセスを行う段階は、前記第1コンピュータ処理システム内で前記分散型ファイルシステムプロトコルを用いて、前記データアクセスクライアントと前記データアクセスサーバとの間で実行されることを特徴とする方法。
  13. 請求項11に記載の方法であって、
    前記少なくとも1つのデータアクセスクライアントは、複数のデータアクセスクライアントであり、前記データを提供する段階には、前記第1コンピュータ処理システム上の前記データアクセスサーバから前記複数のデータアクセスクライアントに、分散型ファイルシステムプロトコルを用いて、前記共有記憶装置において前記メインフレームによって維持されるデータを提供する段階が含まれることを特徴とする方法。
  14. 請求項12に記載の方法であって、
    前記複数のデータアクセスクライアントの内、少なくとも1つは、前記第1及び第2コンピュータ処理システムとは異なるコンピュータ処理システム上で実行され、前記クライアントメッセージを取得する段階と前記データにアクセスする段階は、前記第1コンピュータ処理システムと、前記データアクセスクライアントを実行している前記コンピュータ処理システムとを接続するネットワークを介して実行されることを特徴とする方法。
  15. 請求項1に記載の方法であって、更に、
    前記第1コンピュータ処理システムにおいて、複数のノードが含まれる仮想ファイルシステムを、少なくとも1つのノードがクライアントメッセージを介してアクセスが要求されるデータの各部分に対応する状態で、維持する段階が含まれ、
    前記データ記憶情報を取得する段階には、
    前記クライアントメッセージを介してアクセスが要求される前記データが、前記仮想ファイルシステムにおいて対応するノードを有しているか否か判断する段階が含まれ、
    そうである場合、
    前記仮想ファイルシステムの前記対応するノードから前記データ記憶情報を取得する段階と、
    そうでない場合、
    前記第2コンピュータ処理システムから前記データ記憶情報を取得する段階と、
    前記取得したデータ記憶情報に基づき、前記仮想ファイルシステムに少なくと1つのノードを作成する段階と、
    前記第2コンピュータ処理システムから取得した前記データ記憶情報の少なくとも一部を前記仮想ファイルシステムのそのデータに対して作成された前記ノードに挿入する段階と、が含まれることを特徴とする方法。
  16. 請求項15に記載の方法であって、前記維持する段階には、
    前記第1コンピュータ処理装置上にある前記仮想ファイルシステムの前記複数の各ノードを、階層型フォーマットで、前記階層型フォーマットの異なるレベルが、前記第2コンピュータ処理システムによって管理される記憶システムの異なる要素を表す状態で、維持する段階が含まれることを特徴とする方法。
  17. 請求項16に記載の方法であって、
    前記階層型フォーマットは、前記共有記憶装置に記憶された前記データのメインフレー ム記憶構成をオープンシステムのファイルシステム構成にマッピングすることを特徴とする方法。
  18. 請求項15に記載の方法であって、
    前記維持する段階は、前記仮想ファイルシステムの各ノードに対して、そのノードと前記仮想ファイルシステムにおける他のノードとの関係と前記ノード用の一意的なハンドルに関する情報とを維持することを特徴とする方法。
  19. 請求項15に記載の方法であって、
    前記維持する段階は、前記仮想ファイルシステムの各ノードに対して、前記共有記憶装置内のデータに対する少なくとも1つのアクセス位置を含むデータアクセス情報を維持することを特徴とする方法。
  20. 請求項1に記載の方法であって、データ記憶情報を取得する前記段階には、
    前記クライアントメッセージのクライアント要求パラメータに基づき、適切なデータ記憶情報が、前記第1コンピュータ処理システム上で前記データアクセスサーバによって維持される仮想ファイルシステムにおいて入手可能かどうか判断する段階が含まれ、
    入手不可能な場合、
    前記クライアントメッセージによって指定されたプロトコル命令に基づき、少なくとも1つの第1データアクセスルーチンを選択する段階と、
    前記少なくとも1つの第1データアクセスルーチンを実行して、前記第1コンピュータ処理システム上の前記データアクセスサーバが、前記第2コンピュータ処理システムと通信を行い、前記第2コンピュータ処理システムから前記データ記憶情報を要求できるようにする段階と、
    前記第2コンピュータシステムから前記少なくとも1つのデータアクセスルーチンに対する応答を受信する段階と、
    前記少なくとも1つのデータアクセスルーチンに対する応答を解析して、前記データ記憶情報を判断し、そして、前記第1コンピュータ処理システム上で前記データアクセスサーバによって維持される前記仮想ファイルシステムに前記データ記憶情報を配置する段階と、
    入手可能な場合、
    前記クライアントメッセージに含まれるクライアント要求パラメータを、前記選択された少なくとも1つのデータアクセスルーチンに使用可能なデータアクセスパラメータに翻訳する段階であって、前記翻訳の段階では、仮想ファイルシステムに含まれるデータ記憶情報を用いて、アクセスが前記クライアント要求メッセージに指定されたデータの前記共有記憶装置に記憶位置を提供する前記段階と、が含まれることを特徴とする方法。
  21. 請求項20に記載の方法であって、前記クライアントメッセージに含まれるクライアント要求パラメータを翻訳する段階には、
    前記クライアントメッセージから少なくとも1つのクライアント要求パラメータを得る段階と、
    前記少なくとも1つのクライアント要求パラメータを、前記少なくとも1つのデータアクセスルーチンの実行に必要な少なくとも1つのデータアクセスルーチンパラメータにマッピングする段階であって、前記少なくとも1つのデータアクセスルーチンパラメータは、データ記憶情報を指定し、前記データアクセスルーチンが前記共有記憶装置内のデータの記憶位置にアクセスできるようにする段階と、が含まれることを特徴とする方法。
  22. 請求項21に記載の方法であって、前記マッピングの段階には、データアクセス翻訳機能を用い、uノードの仮想ファイルシステムに、前記クライアントメッセージに提供されたデータアクセスハンドルに対応する特定のuノードが無いかどうか問い合わせる段階と、
    前記データ記憶情報を前記uノードから得る段階と、が含まれることを特徴とする方法。
  23. 請求項20に記載の方法であって、
    前記少なくとも1つのデータアクセスルーチンを実行する段階には、前記第1コンピュータシステム上の前記データアクセスサーバと前記第2コンピュータ処理システム上のデータアクセスエージェントとの間で通信を行い、前記クライアントメッセージによって指定された前記プロトコル命令を実行するために必要な前記データ記憶情報を得る段階が含まれることを特徴とする方法。
  24. 請求項23に記載の方法であって、
    前記第1コンピュータ処理装置はオープンシステムのコンピュータ処理システムであり、前記第2コンピュータ処理装置はメインフレームであり、前記データ記憶情報は前記メインフレーム内で維持されるメタデータ内に含まれており、
    前記通信する段階には、前記データアクセスエージェントにデータアクセス要求を送り、前記共有記憶装置用のメインフレームカタログから得られたメタデータを戻す段階であって、前記メタデータは、前記共有記憶装置の前記メインフレームによって維持された前記データ用のデータ記憶情報を含む前記段階が含まれることを特徴とする方法。
  25. 請求項1に記載の方法であって、前記共有記憶装置上の前記データにアクセスする段階には、
    少なくとも1つのデータアクセスルーチンにおける少なくとも1つのデータアクセスルーチンパラメータに、前記データ記憶情報をマッピングする段階と、
    前記少なくとも1つのデータアクセスルーチンを実行することによって、前記共有記憶装置に直接アクセスし、前記共有記憶装置にデータアクセス要求を送る段階と、
    前記データアクセス要求に応じて、前記クライアントメッセージでアクセスが要求されるデータを含む記憶装置の応答を取得する段階と、
    前記クライアントメッセージを発したデータアクセスクライアントに前記データを提供する段階と、が含まれることを特徴とする方法。
  26. 第1コンピュータ処理システム上で動作するデータアクセスサーバから共有記憶装置のデータにアクセスするための方法において、前記データは、第2コンピュータ処理システムによって維持される前記方法であって、
    分散型データプロトコルを介して、データアクセスクライアントから前記データアクセスサーバによって、前記データへのアクセス要求を受け取る段階と、
    前記第2コンピュータ処理システムに問い合わせることによって、前記共有記憶装置における前記データの記憶特性を得る段階と、
    前記第2コンピュータ処理システムから得られたデータの前記記憶特性に基づき、前記データアクセスサーバによって維持される仮想ファイルシステムを作成する段階と、
    前記仮想ファイルシステムが、前記第1コンピュータ処理システム上の前記データアクセスサーバによって、前記要求に対応する充分な情報を含むか否か判断する段階であって、そうである場合、前記データへの前記アクセス要求に対応し、そうでない場合、前記第2コンピュータ処理システムから前記データ記憶情報を得て、その要求に適切に対応し、前記仮想ファイルシステムを維持するために、前記得られたデータ記憶情報を前記仮想ファイルシステムに書き込み、前記得られたデータ記憶情報を用いて、前記要求に対応する前記段階と、を含むことを特徴とする方法。
  27. 第2コンピュータ処理システムによって管理される共有記憶装置に記憶されたデータに第1コンピュータ処理システムによりアクセスするためにその媒体上にコード化されたコンピュータプログラムロジックを含むコンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記第2コンピュータ処理システムによって前記共有記憶装置に提供されたデータ記憶フォーマットは、前記第1コンピュータ処理システムによって要求されたデータ記憶フォーマットとは非互換性であり、前記コンピュータプログラムロジックは、前記第1コンピュータ処理システムを有する少なくとも1つの処理ユニット上でデータアクセスサーバとして実行された時、前記少なくとも1つの処理ユニットに、
    前記共有記憶装置上のデータにアクセスするためにクライアントメッセージを受信する段階と、
    前記クライアントメッセージの受信に応じて、前記第1コンピュータ処理システムに接 続された第2コンピュータ処理システムから提供されたデータ記憶情報を取得する段階であって、前記第1コンピュータ処理システムと互換性のある方法で、前記データ記憶情報によって、前記第1コンピュータ処理システムが、前記共有記憶装置の前記データにアクセスし得る前記段階と、前記データ記憶情報を取得する段階は、
    適切なデータ記憶情報が前記第1コンピュータ処理システム上でローカルに入手可能か否か決定し、前記クライアントメッセージに基づき、前記第1コンピュータ処理システムと互換性のある方法で、前記データアクセスサーバが前記共有記憶装置上の前記データへアクセスできるようにする段階と、
    入手可能である場合、前記取得したデータ記憶情報として前記第1コンピュータ処理システム上でローカルに入手可能な前記適切なデータ記憶情報を用いる段階と、
    入手可能でない場合、前記第2コンピュータ処理システムから、前記第1コンピュータ処理システムと互換性のある方法で、前記共有記憶装置の前記データをアクセスするために必要な前記データ記憶情報を取得する段階とを含み、
    前記取得されたデータ記憶情報に基づき、前記データアクセスサーバから直接、前記共有記憶装置上の前記データにアクセスする段階と、を実行させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な媒体
  28. 請求項27に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体において、前記クライアントメッセージを受信するためにそこにコード化された前記コンピュータプログラムロジックは、前記第1コンピュータ処理システムを有する少なくとも1つの処理ユニット上の前記データアクセスサーバにおいて実行された時、更に、前記少なくとも1つの処理ユニットに、
    前記データアクセスサーバから前記共有記憶装置のデータへのアクセスを要求する少なくとも1つのデータアクセスクライアントに、分散型データプロトコルに基づき動作する分散型データインターフェイスを提供する段階と、
    前記データアクセスサーバによって提供された前記分散型データインターフェイスを介して、前記分散型データプロトコルを用いて、前記少なくとも1つのデータアクセスクライアントから前記クライアントメッセージを受け取る段階であって、前記クライアントメッセージは、前記分散型データプロトコルに基づきフォーマット化されたデータアクセス命令を含み、前記データアクセス命令は、前記クライアントの代わりに、前記共有記憶装置の前記データに提供されるアクセスタイプを示す前記段階と、を実行させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な媒体。
  29. 請求項27に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体において、そこにコード化された前記コンピュータプログラムロジックは、前記第1コンピュータ処理システムを有する少なくとも1つの処理ユニット上の前記データアクセスサーバにおいて実行された時、更に、前記少なくとも1つの処理ユニットに、
    前記第1コンピュータ処理システムにおいて、複数のノードが含まれる仮想ファイルシステムを、少なくとも1つのノードがクライアントメッセージを介してアクセスが要求されるデータの各部分に対応する状態で維持する段階、を実行させ、
    前記データ記憶情報を取得する段階には、
    前記クライアントメッセージを介してアクセスが要求される前記データが、前記仮想ファイルシステムにおいて対応するノードを有しているか否か判断する段階が含まれ、
    そうである場合、
    前記仮想ファイルシステムの前記対応するノードから前記データ記憶情報を取得する段階と、
    そうでない場合、
    前記第2コンピュータ処理システムから前記データ記憶情報を取得する段階と、 前記取得したデータ記憶情報に基づき、前記仮想ファイルシステムに少なくと1つのノードを作成する段階と、
    前記第2コンピュータ処理システムから取得した前記データ記憶情報の少なくとも一部を前記仮想ファイルシステムのそのデータに対して作成された前記ノードに挿入する 段階と、が含まれることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な媒体。
  30. 第1コンピュータ処理システム上で実行されるデータアクセスサーバから共有記憶装置のデータにアクセスするためにその媒体上にコード化されたコンピュータプログラムロジックを含むコンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記データは第2コンピュータ処理システムによって管理され、前記コンピュータプログラムロジックは、前記第1コンピュータ処理システムを有する少なくとも1つの処理ユニット上で前記データアクセスサーバとして実行された時、前記少なくとも1つの処理ユニットに、
    分散型データプロトコルを介して、データアクセスクライアントから前記データアクセスサーバによって、前記データへのアクセス要求を受け取る段階と、
    前記第2コンピュータ処理システムに問い合わせることによって、前記共有記憶装置における前記データの記憶特性を得る段階と、
    前記第2コンピュータ処理システムから得られたデータの前記記憶特性に基づき、前記データアクセスサーバによって維持される仮想ファイルシステムを作成する段階と、
    前記仮想ファイルシステムが、前記第1コンピュータ処理システム上の前記データアクセスサーバによって、前記要求に対応する充分な情報を含むか否か判断する段階であって、そうである場合、前記データへの前記アクセス要求に対応し、そうでない場合、前記第2コンピュータ処理システムから前記データ記憶情報を得て、その要求に適切に対応し、前記仮想ファイルシステムを維持するために、前記得られたデータ記憶情報を前記仮想ファイルシステムに書き込み、前記得られたデータ記憶情報を用いて、前記要求に対応する前記段階と、を実行させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な媒体。
  31. 共有データにアクセスする第1コンピュータ処理システムであって、
    プロセッサと、
    メモリ装置と、
    前記第1コンピュータ処理システムを共有記憶装置に接続する共有記憶インターフェイスであって、前記共有データは、前記第1コンピュータ処理システムに対して本来互換性がない方法で、第2コンピュータ処理システムによって維持される前記共有記憶インターフェイスと、
    前記プロセッサ、前記メモリ装置、前記共有記憶インターフェイスを接続する相互接続メカニズムと、
    前記第1コンピュータ処理システムをネットワークと第2コンピュータ処理システムに接続するネットワークインターフェイスと、を含み、
    前記メモリ装置は、前記第1コンピュータ処理システムの前記プロセッサ上で動作するデータアクセスサーバでコード化され、実行時、前記データアクセスサーバは、前記ネットワークインターフェイスを介して、クライアントメッセージを受信して前記共有記憶装置のデータにアクセスし、前記クライアントメッセージの受信に応じて、前記ネットワークインターフェイスを介して、前記第1コンピュータ処理システムに接続された前記第2コンピュータ処理システムから提供されるデータ記憶情報を取得し、前記データ記憶情報は、前記メモリ装置に記憶され、前記第1コンピュータ処理システムのデータアクセスサーバが、前記第1コンピュータ処理システムと互換性がある方法で、前記共有記憶装置の前記データにアクセスできるようにし、前記データアクセスサーバは、適切なデータ記憶情報が前記第1コンピュータ処理システム上でローカルに入手可能か否か決定し、前記クライアントメッセージに基づき、前記第1コンピュータ処理システムと互換性のある方法で、前記共有記憶装置上の前記データへアクセスし、入手可能である場合、前記取得したデータ記憶情報として前記第1コンピュータ処理システム上でローカルに入手可能な前記適切なデータ記憶情報を用い、入手可能でない場合、前記第2コンピュータ処理システムから、前記第1コンピュータ処理システムと互換性のある方法で、前記共有記憶装置の前記データをアクセスするために必要な前記データ記憶情報を取得し、更に、前記データアクセスサーバは、前記ネットワークインターフェイスを介して、前記取得されたデータ記憶情報に基づき、前記クライアントメッセージに従って前記共有記憶装置の前記データへ アクセスする、ことを特徴とする第1コンピュータ処理システム。
  32. 請求項31に記載の第1コンピュータ処理システムであって、更に、
    前記メモリ装置内でコード化される仮想ファイルシステムを含み、
    前記データアクセスサーバは、ロジックで更にコード化され、前記ロジックは、前記プロセッサ上で実行された時、前記ネットワークインターフェイスを介して受信された前記クライアントメッセージのクライアント要求パラメータに基づき、適当なデータ記憶情報が前記仮想ファイルシステムにおいて入手可能か否か判断し、
    入手不可能な場合、
    前記データアクセスサーバは、更に実行されると、前記プロセッサに、
    前記クライアントメッセージによって指定されたプロトコル命令に基づき、少なくとも1つの第1データアクセスルーチンを選択させ、
    前記少なくとも1つの第1データアクセスルーチンを実行させて、前記ネットワークインターフェイス上で、第1コンピュータ処理システム上の前記データアクセスサーバが、前記第2コンピュータ処理システムと通信できるようにして、前記第2コンピュータ処理システムから前記データ記憶情報を要求させ、
    前記ネットワークインターフェイスを介して、前記第2コンピュータ処理システムから前記少なくとも1つのデータアクセスルーチンへの応答を受信させ、 前記少なくとも1つのデータアクセスルーチンへの応答を解析させ、前記データ記憶情報を判断させ、前記メモリ装置の前記データアクセスサーバによって維持される前記仮想ファイルシステムに前記データ記憶情報を配置させ、
    入手可能な場合、
    前記データアクセスサーバは、更に実行されると、前記プロセッサに、
    前記クライアントメッセージに含まれるクライアント要求パラメータを、前記選択された少なくとも1つのデータアクセスルーチンに使用可能なデータアクセスパラメータに翻訳させ、前記翻訳では、仮想ファイルシステムに含まれるデータ記憶情報を用いて、アクセスが前記クライアント要求メッセージに指定されたデータの前記共有記憶装置に記憶位置を提供させる、ことを特徴とする第1コンピュータ処理システム。
  33. データアクセスサーバを含むコンピュータシステムにおいて、前記データアクセスサーバは、プロセスとしてコード化され、分散型データインターフェイス、複数のデータアクセスルーチン、データアクセス翻訳装置、仮想ファイルシステムを維持するための手段を含むコンピュータシステムであって、前記データアクセスサーバは前記コンピュータシステムにおいて動作し、
    前記分散型データプロトコルにより、データアクセスクライアントから分散型データインターフェイスを介して前記データへのアクセス要求を受け取り、
    前記データアクセス翻訳装置とデータアクセスルーチンを介して、第2コンピュータ処理システムに問い合わせることによって前記共有記憶装置の前記データの記憶特性を得て、
    前記データ翻訳装置を介して、前記第2コンピュータ処理システムから得られた前記データの前記記憶特性に基づき前記仮想ファイルシステムを維持し、
    前記データアクセス翻訳装置を介して、前記仮想ファイルシステムが、第1コンピュータ処理システム上の前記データアクセスサーバによって前記要求に対応するのに充分な情報を含むか否か判断し、情報を含む場合、データアクセスルーチンと前記分散型データインターフェイスを介して、前記データへのアクセス要求を提供し、情報を含まない場合、前記データアクセスルーチンを介して、前記第2コンピュータ処理システムからデータ記憶情報を得て前記要求を適切に提供し、前記仮想ファイルを維持するために、前記データアクセス翻訳装置を介して、前記得られたデータ記憶情報を前記仮想ファイルシステムに入力し、前記得られたデータ記憶情報を用いて、前記分散型データインターフェイスを介して、前記要求に対応することを特徴とするコンピュータシステム。
  34. 第2コンピュータ処理システムによって管理された共有記憶装置に 記憶されたデータにアクセスする第1コンピュータ処理システムにおいて、前記第2コンピュータ処理システムによって前記共有記憶装置に提供されたデータ記憶フォーマットが、前記第1コンピュータ処理システムが必要とするデータ記憶フォーマットとは互換性がない前記第1コンピュータ処理システムであって、
    第1コンピュータ処理システム上で実行されるデータアクセスサーバにおいて、前記共有記憶装置上のデータにアクセスするためにクライアントメッセージを受信するための分散型データインターフェイス手段と、
    前記クライアントメッセージの受信に応じて、前記第1コンピュータ処理システムに接続された前記第2コンピュータ処理システムから提供されたデータ記憶情報を取得するデータアクセスルーチン取得手段であって、前記データ記憶情報によって、前記第1コンピュータ処理システムが、前記第1コンピュータ処理システムと互換性のある方法で、前記共有記憶装置の前記データにアクセスし得る前記データアクセスルーチン取得手段と、を含み、前記データアクセスルーチン取得手段は、適切なデータ記憶情報が前記第1コンピュータ処理システム上でローカルに入手可能か否か決定し、前記クライアントメッセージに基づき、前記第1コンピュータ処理システムと互換性のある方法で、前記共有記憶装置上の前記データへアクセスし、入手可能である場合、前記取得したデータ記憶情報として前記第1コンピュータ処理システム上でローカルに入手可能な前記適切なデータ記憶情報を用い、入手可能でない場合、前記第2コンピュータ処理システムから、前記第1コンピュータ処理システムと互換性のある方法で、前記共有記憶装置の前記データをアクセスするために必要な前記データ記憶情報を取得し、
    前記分散型データインターフェイス手段は、前記取得されたデータ記憶情報に基づき、直接前記データアクセスサーバから、前記共有記憶装置上の前記データにアクセスすることを特徴とする第1コンピュータ処理システム。
  35. 第2コンピュータ処理システムによって管理された共有記憶装置に記憶されたデータに第1コンピュータ処理システムによってアクセスするための方法であって、
    前記共有記憶装置上のデータへのアクセスを要求するクライアントメッセージを、第1コンピュータ処理システム上で実行されるデータアクセスサーバにおいて、受信する段階と、
    前記クライアントメッセージの受信に応じて、前記第1コンピュータ処理システムに接続された第2コンピュータ処理システムから、ある時刻において提供されたデータ記憶情報を取得する段階であって、前記第1コンピュータ処理システムと互換性のある方法で、前記データ記憶情報によって、前記第1コンピュータ処理システムが、前記共有記憶装置の前記データにアクセスし得る前記段階と、前記データ記憶情報を取得する段階は、
    適切なデータ記憶情報が前記第1コンピュータ処理システム上でローカルに入手可能か否か決定し、前記クライアントメッセージに基づき、前記第1コンピュータ処理システムと互換性のある方法で、前記データアクセスサーバが前記共有記憶装置上の前記データへアクセスできるようにする段階と、
    入手可能である場合、前記取得したデータ記憶情報として前記第1コンピュータ処理システム上でローカルに入手可能な前記適切なデータ記憶情報を用いる段階と、
    入手可能でない場合、前記第2コンピュータ処理システムから、前記第1コンピュータ処理システムと互換性のある方法で、前記共有記憶装置の前記データをアクセスするために必要な前記データ記憶情報を取得する段階とを含み、
    前記取得されたデータ記憶情報に基づき、また、前記第1コンピュータ処理システム上で維持されるシークマップ情報に基づき、前記データアクセスサーバから直接、前記共有記憶装置上の前記データにアクセスする段階であって、前記シークマップ情報によって、前記第1コンピュータ処理システムが、任意のオフセットにおいて、前記データへのデータアクセス要求を含むクライアントメッセージを効率的に前記データに処理し得る前記段階と、を含むことを特徴とする方法。
  36. 請求項35に記載の方法であって、
    前記第1コンピュータ処理システムによって維持されるシークマップ情報は、前記第2コンピュータ処理システムによって維持される前記データにデータ記憶位置間のマッピングを記憶し、また、前記第1コンピュータ処理システムによって必要とされる前記データに対するオフセットとを記憶することを特徴とする方法。
  37. 請求項35に記載の方法であって、
    前記データアクセスサーバは、前記クライアントメッセージにおいて要求された前記データへアクセスするために、前記シークマップ情報を調べ、前記クライアントメッセージによって指定されたように前記要求データアクセスをサポートするためにアクセスが必要な前記データ内の前記位置に近い前記共有記憶装置上のデータへのオフセットを取得し、
    前記データアクセスサーバは、前記シークマップ情報によって指定されたように前記共有記憶装置上の前記データへの前記オフセットで始まる前記データにおける所望の位置へのアクセスをシークし始めることを特徴とする方法。
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