JP3967804B2 - ビード製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビード製造装置に係り、特にビードワイヤを螺旋状に巻き取る一対のシーブの回転軸を結ぶ線が設置面に対して接近しかつ該設置面に対して略平行となるように一対のシーブが配設されたフェスツーンを備えたビード製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビードはビード製造装置の巻取り機において主軸を中心として回転するビードホーマのホーマ溝にワイヤにゴムを被覆して生成されたビードワイヤを巻き取ることによって製造されている。製造されたビードは、巻取り機を停止させた後に取り出すようになっている。このとき、ビード製造装置のビードワイヤ生成側におけるワイヤの搬送はゴムの被覆品質を維持するために停止されることがない。このため、巻取り機の停止時にはビードワイヤ生成側と巻取り機との間に配置されたフェスツーンによるビードワイヤのストック量が多くなるように制御している。
【0003】
フェスツーンには一対のシーブが備えられ、例えば固定シーブと可動シーブがビード製造装置の設置面に対して垂直に配設されて構成されている。なお、可動シーブが設置面側に配設されていると共に、重りが取り付けられておりビードワイヤの張力に応じて移動する。
【0004】
巻取り機によってビードワイヤが巻き取られている場合には、ビードワイヤの張力が大きいため可動シーブは固定シーブと接近し、ビードワイヤのストック量は少ない。一方、巻取り機が停止している場合、すなわちビードを巻取り機から取り外すためにビードワイヤの一部を切断した場合には、ビードワイヤの張力が小さくなるので重りの作用によって可動シーブが移動(落下)する。これにより、固定シーブと可動シーブの間の距離が長くなり、フェスツーンによるビードワイヤのストック量が多くなる。
【0005】
このように、ビードワイヤの張力に応じて巻取り機の巻取り状態を判断し、フェスツーンによるビードワイヤのストック量を変更するので、巻取り機からビードを取り外すために巻取り機を停止させた場合にでもビードワイヤ生成側におけるゴムの被覆品質を維持することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来はフェスツーンを構成する固定シーブと可動シーブがビード製造装置の設置面に対して垂直に配設され、かつ可動シーブが設置面側に配設されている。このため、設置面側に可動シーブの移動に必要な空間を備える必要があり、装置の小型化を図ることが困難である、という問題がある。
【0007】
また、可動シーブは重りによって移動する構成となっている。このため、巻取り機におけるビードワイヤの巻取り速度に応じてフェスツーンにおけるビードワイヤのストック量を調整する場合には、重りを交換して可動シーブの移動量を調整する必要があり、人手を要する。さらに、ビードの製造途中でワイヤ又はビードワイヤが切断された場合等には、重りの作用によって、移動する必要のない時期に可動シーブが移動(落下)する。このため、巻取り機におけるビードワイヤの巻取り速度が乱れ、ビードの製造精度が低下する、という問題がある。
【0008】
また、ビードを製造する毎に可動シーブの移動量に誤差が生じ、予め定められた可動シーブの移動範囲外に可動シーブが移動することがある。これにより、可動シーブがビード製造装置を構成する他の部材に接触し、ビードの製造が非常停止することがある、という問題がある。
【0009】
本発明は上記問題点を解消するためになされたもので、装置を小型化しかつビードの製造精度を向上させることができるビード製造装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、ワイヤを一定速度で搬送させてゴムを被覆することによりビードワイヤを生成するビードワイヤ生成手段と、前記ビードワイヤ生成手段で生成されたビードワイヤを所定速度で巻き取る巻取り手段と、前記ビードワイヤを螺旋状に巻き取る一対のシーブを備え、前記一対のシーブの回転軸を結ぶ線が設置面に対して接近しかつ該設置面に対して略平行となるように前記ビードワイヤ生成手段と前記巻取り手段の間に配設されたフェスツーンと、前記フェスツーンに備えられた少なくとも一方のシーブを前記設置面に沿って移動させて前記ビードワイヤのストック量を変更する移動手段と、前記移動手段による少なくとも一方のシーブの移動量を制御する移動量制御手段と、を有し、前記移動量制御手段は、前記一対のシーブが他の部材と接触することを防止するシャフトを有している
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、ビード製造装置には、ワイヤにゴムを被覆してビードワイヤを生成するビードワイヤ生成手段が設けられている。このビードワイヤ生成手段は、ワイヤを一定の速度で搬送しながらゴムを被覆し、生成されたビードワイヤを排出する構成となっている。また、ビード製造装置には、ビードワイヤ生成手段で生成されたビードワイヤを巻き取る巻取り手段が設けられている。この巻取り手段は、主軸を中心として回転するビードホーマのホーマ溝にビードワイヤを巻き取ることによってビードを製造する。
【0012】
さらに、ビードワイヤ生成手段と巻取り手段の間には、ビードワイヤのストック量を変更するフェスツーンが設けられている。フェスツーンは、ビードワイヤを螺旋状に巻き取る一対のシーブを備えている。一対のシーブは、これらのシーブの回転軸を結ぶ線が設置面に接近しかつ略平行となるように配設されている。例えば、設置面が水平面である場合には、一対のシーブは水平に配設される。このように、フェスツーンに備えられた一対のシーブを設置面に接近しかつ略平行に配設することにより、設置面とフェスツーンとの間に空間を設ける必要がないので、装置の小型化を図ることができる。
【0013】
また、ビード製造装置には、フェスツーンに備えられた一対のシーブの少なくとも一方を移動させる移動手段が設けられている。少なくとも一方のシーブが移動することによってフェスツーンによるビードワイヤのストック量を変更することができる。移動手段による少なくとも一方のシーブの移動量は、移動量制御手段によって制御される。
【0014】
請求項2に記載の発明は、前記移動手段は、前記巻取り手段によってビードワイヤが巻き取られている場合に前記一対のシーブが互いに最接近の位置となるように少なくとも一方のシーブを移動させ、前記巻取り手段がビードワイヤの巻取りを停止している場合に前記一対のシーブが互いに最離間の位置となるように少なくとも一方のシーブを移動させることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、前記移動手段は、前記巻取り手段におけるビードワイヤの巻取り開始時に、前記一対のシーブが互いに最接近の位置となるように少なくとも一方のシーブを移動させ、前記巻取り手段におけるビードワイヤの巻取り中に、前記一対のシーブが徐々に互いに離間するように少なくとも一方のシーブを移動させ、前記巻取り手段におけるビードワイヤの巻取り終了時に、前記一対のシーブが互いに最離間の位置となるように少なくとも一方のシーブを移動させることを特徴としている。
例えば、移動手段としては請求項に記載の発明のように、モータの駆動力を適用することができる。モータの駆動力を適用した場合には、移動量制御手段は少なくとも一方のシーブの移動量を巻取り手段におけるビードワイヤの巻取り状態に基づいて制御する。例えば、巻取り手段によってビードワイヤが巻き取られていない場合、すなわち巻取り手段が停止している場合には、一対のシーブの間の距離が長くなるように移動量を制御する。このように、移動手段としてモータの駆動力を適用した場合には、巻取り手段におけるビードワイヤの巻取り速度等に応じた所望の位置に一対のシーブを移動させることができる。このため、一対のシーブの移動量を正確に制御できるので、ビードの製造精度を向上させることができる。
【0015】
また、請求項に記載の発明のように、移動手段にばねの付勢力を適用することもできる。この場合には、移動量制御手段は巻取り手段の巻取り時のビードワイヤの張力に応じて少なくとも一方のシーブの移動量を制御する。これにより、フェスツーンの構成を一対のシーブの回転軸を結ぶ線が設置面に対して略平行となるように配設した一対のシーブを備えた構成としても、一対のシーブの少なくとも一方を移動させてビードワイヤのストック量を変更することができる。
【0016】
請求項に記載の発明は、前記フェスツーンには複数対のシーブが同一回転軸を介して備えられていることを特徴としている。
【0017】
請求項に記載の発明によれば、ビード製造装置に設けられているフェスツーンには複数対のシーブが備えられている。これらの複数対のシーブは同一回転軸に取り付けられている。
【0018】
このように、フェスツーンに複数対をシーブを備えて多連式構造とすることにより複数のビードを同時に製造することができる。また、複数対のシーブを同一回転軸に取り付けるため、回転軸の回転を指示するモータ等の駆動部の数を変更することなく装置を構成することができる。さらに、複数対のシーブは同一方向に同一速度で回転するため、ビードの製造精度を向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1には、本実施の形態に係るビード製造装置10が示されている。ビード製造装置10には、図示しない巻出しリールに巻き取られたワイヤ12を巻き出すワイヤ巻出し部14が備えられている。ワイヤ巻出し部14に対してワイヤ12の搬送方向下流側には、巻き掛けローラ16、18が配設されている。ワイヤ巻出し部14から排出されたワイヤ12は、巻き掛けローラ16、18に巻き掛けられて所定方向に搬送される。なお、ワイヤ巻出し部14に設けられた図示しない巻出しリール、及びワイヤ12の搬送方向に沿って配設された巻き掛けローラ16、18はそれぞれ同一速度で回転する。これにより、ワイヤ12は一定速度で搬送される。
【0020】
また、ワイヤ巻出し部14から排出され、巻き掛けローラ16、18を介して搬送されるワイヤ12の搬送方向下流側には、ゴム被覆部20が配設されている。ゴム被覆部20は、ワイヤ12にゴムを被覆することによってビードワイヤ12Aを生成する。従って、ゴム被覆部20からはビードワイヤ12Aが排出される。ゴム被覆部20に対してビードワイヤ12Aの搬送方向下流側には、巻き掛けローラ22が配設されている。これにより、ビードワイヤ12Aは巻き掛けローラ22に巻き掛けられ、所定方向に搬送される。なお、巻き掛けローラ22の回転速度は前述した巻き掛けローラ16、18等と同一速度である。従って、ビードワイヤ12Aはワイヤ12と同一速度で搬送される。
【0021】
さらに、ビードワイヤ12Aの搬送方向下流側には、ビードワイヤ12Aを所定量ストックするフェスツーン部24が設けられている。このフェスツーン部24は、ビード製造装置10の設置面に接近した位置に配設されている。フェスツーン部24は固定シーブ26と可動シーブ28から構成されており、回転シャフト58に沿って可動シーブ28を移動させることによってビードワイヤ12Aのストック量を変更することができるようになっている。なお、フェスツーン部24の詳細な構成については後述する。
【0022】
また、フェスツーン部24に対してビードワイヤ12Aの搬送方向下流側にはローラ30、32が配設されている。ローラ30、32は、前述した巻き掛けローラ16、18、22と同様に、ビードワイヤ12Aを巻き掛けて所定方向に搬送する。なお、ローラ30、32においても巻き掛けローラ16、18、22と同一速度で回転され、ビードワイヤ12Aは一定の速度で搬送される。
【0023】
さらにビードワイヤ12Aの搬送方向下流側には、ビードワイヤ12Aを巻き取るビードワイヤ巻取り部34が設けられている。図4にはビードワイヤ巻取り部34における巻取り速度特性70が示されている。図4に示されるように、ビードワイヤ12Aの巻取り速度は、ビードワイヤ巻取り部34における巻取り開始時から徐々に上昇して一定速度に到達し、一定速度で所定時間巻き取られた後、徐々に下降して停止するようになっている。これにより、ビードワイヤ巻取り部34によってビードワイヤ12Aが所定回数巻き取られ、ビードが製造される。製造されたビードは、ビードワイヤ巻取り部34の巻取りを停止した後にビードワイヤ12Aを所定位置(本実施の形態では矢印Aで示される位置)で切断することによってビードワイヤ巻取り部34から取り外すようになっている。
【0024】
ここで、図2を参照してフェスツーン部24の詳細な構成について説明する。
図2に示されるように、フェスツーン部24には固定シーブ26が配設されている。固定シーブ26は回転軸40を中心に回転し、回転軸40は軸接続部38を介して矩形状のプレート36の略中心部に取り付けられている。このプレート36はビード製造装置10の図示しない内壁に固着されている。また、固定シーブ26は、2つのローラ26A、26Bによって構成されている。ローラ26A、26Bは同一の回転軸40に取り付けられているため、同一方向に同一速度で回転する。ローラ26A、26Bは、外周近傍の端面がV字状に形成された複数の円盤プレート27A〜27H、29A〜29Hによって構成されている(図3参照)。ローラ26A、26Bを構成する円盤プレート27A〜27H、29A〜29Hの端面がV字状に形成されていることにより、固定シーブ26に螺旋状に巻き掛けられたビードワイヤ12Aを確実に保持することができる。
【0025】
また、固定シーブ26の回転軸40が軸接続部38を介して接続されているプレート36には、後述する可動シーブ28と接近する両角に接続プレート42A、42Bが取り付けられている。この接続プレート42A、42Bにはシャフト44A、44Bがそれぞれ配設されている(接続プレート42Bは図3参照)。シャフト44A、44Bの長手方向は固定シーブ26の幅方向に対応しており、シャフト44A、44Bの長手方向の寸法は固定シーブ26の幅寸法よりも長く形成されている。すなわち、シャフト44A、44Bの長さは固定シーブ26の回転軸40の長さと略等しい。シャフト44A、44Bが配設されることにより、ビードワイヤ12Aの張力が小さくなる(ビードワイヤ12Aが弛む)ことによって他の部材と接触し、ビード製造装置10が非常停止することを防止している。
【0026】
可動シーブ28は固定シーブ26の構成と略同様であり、ローラ28A、28Bから構成され、回転軸46を中心に回転する。すなわち、回転軸46は軸接続部48を介してプレート50に接続されており、プレート50における固定シーブ26と接近する両角には、接続プレート52A、52Bを介してシャフト54A、54Bが配設されている。ローラ28、28Bの形状等については可動シーブ26のローラ26A、26Bと同一構成であるため、図示及び説明を省略する。
【0027】
なお、本実施の形態では、固定シーブ26は2つのローラ26A、26Bから構成され、可動シーブ28は2つのローラ28A、28Bから構成されている。このため、固定シーブ26のローラ26Aと可動シーブ28のローラ28Aによるシーブ、及び固定シーブ26のローラ26Bと可動シーブ28のローラ28Bによるシーブによってそれぞれビードワイヤ12Aを巻き取ることができる。従って、同時に2本のビードワイヤ12Aを巻き取ることができる。
【0028】
可動シーブ28が取り付けられているプレート50の裏面、すなわち可動シーブ28が軸接続部48を介して取り付けられている面と反対側の面における固定シーブ26に接近する一端部には、移動ブロック56が取り付けられている。移動ブロック56には一対の脚部が形成されている。また、可動シーブ28の移動方向(図2に示される矢印B、C方向)に沿って、すなわちビード製造装置10の設置面と平行に移動支持軸60A、60Bが配設されている。移動支持軸60A、60Bは、ビード製造装置10の内壁に固定されたブラケット62A、62Bによってそれぞれ支持されている。移動ブロック56に形成された一対の脚部の先端部は、移動支持軸60A、60Bに係合する形状とされている。
【0029】
さらに、移動ブロック56には、雄ネジが形成された回転シャフト58が挿通する雌ネジが形成されたネジ孔64が形成されている。回転シャフト58が回転することにより、移動ブロック56は回転シャフト58及び移動支持軸60A、60Bに沿って移動する。すなわち、可動シーブ28は固定シーブ26と接近及び離間する方向に移動する。なお、回転シャフト58は、ビード製造装置10の設置面及び移動支持軸60A、60Bと平行に配設されている。
【0030】
回転シャフト58の一端は、シャフト係止部66に回動可能に取り付けられている。回転シャフト58の他端にはプーリ68が取り付けられている。回転シャフト58の近傍には、制御部84によって駆動が指示されるサーボモータ72が配設されている。なお、制御部84は可動シーブ28の移動量を制御するようになっている。すなわち、サーボモータ72の駆動時間を制御することによって可動シーブ28の移動量を制御する。サーボモータ72の回転軸74にはプーリ76が取り付けられている。回転シャフト58に取り付けられたプーリ68と、サーボモータ72の回転軸74に取り付けられたプーリ76には、無端ベルト78が巻き掛けられている。従って、サーボモータ72の駆動力はプーリ76、無端ベルト78、及びプーリ68を介して回転シャフト58に伝達される。これにより、回転シャフト58が所定方向(図2に示される矢印F、G方向のいずれか一方)に回転する。回転シャフト58が矢印F方向に回転することにより、可動シーブ28は固定シーブ26と接近する方向に移動する。一方、回転シャフト58が矢印G方向に回転することにより、可動シーブ28は固定シーブ26と離間する方向に移動する。なお、本実施の形態においては、可動シーブ28が最も固定シーブ26に接近した位置を最接近位置と称し、固定シーブ26から最も離間した位置を最離間位置を称する。さらに、最接近位置と最離間位置との間が可動シーブ28の移動範囲である。
【0031】
また、移動支持軸60A、60Bを支持するブラケット62A、62Bは移動支持軸60A、60Bの両端に相当する位置に平板状の支持部が形成されている。この支持部にはゴムストッパー80が対向するように取り付けられている。すなわち、移動支持軸60Aの支持部のそれぞれに取り付けられたゴムストッパー80は対向している。ゴムストッパー80は可動シーブ28がこの可動シーブ28の移動範囲の両端まで移動したときにプレート50が接触することによって生じる衝撃を緩和するために取り付けられている。
【0032】
次に、本発明の実施の形態の作用を説明する。
ビードワイヤ巻取り部34にビードワイヤ12Aの先端部が保持されると、図4に示される巻取り速度特性70に基づいてビードワイヤ12Aが巻き取られる。ビードワイヤ12Aが所定時間(所定回数)巻き取られることによって製造されたビードは、ビードワイヤ巻取り部34から取り出す。このとき、ビードワイヤ巻取り部34を駆動する図示しないモータを停止させ、ビードワイヤ12Aを所定位置(図1の矢印Aで示される位置)で切断する。
【0033】
ビードワイヤ巻取り部34が停止されると、サーボモータ72が駆動する。可動シーブ28は、ビードワイヤ12Aの巻取り時には、通常最接近位置に位置している。このため、プーリ76が矢印E方向に回転するようにサーボモータ72を駆動させ、駆動力をプーリ76、無端ベルト78及びプーリ68を介して回転シャフト58に伝達する。これにより、回転シャフト58が矢印G方向に回転し、可動シーブ28が矢印B方向に移動する。本実施の形態では、ビードワイヤ巻取り部34が停止している場合には、可動シーブ28を最離間位置まで移動させる。このようにして、可動シーブ28を最離間位置に移動させるとフェスツーン部24におけるビードワイヤ12Aのストック量が多くなる。すなわち、図4のS領域(ビードを取り外している時間)では、ビードワイヤストック量特性82に示されるようにフェスツーン部24におけるビードワイヤ12Aのストック量が増加する。
【0034】
また、再度ビードワイヤ巻取り部34におけるビードワイヤ12Aの巻取りが開始された場合には、プーリ76が矢印D方向に回転するようにサーボモータ72を駆動させる。これにより、プーリ76、無端ベルト78及びプーリ68を介して伝達される駆動力によって回転シャフト58が矢印F方向に回転し、可動シーブ28が矢印C方向に移動する。本実施の形態では、ビードワイヤ巻取り部34におけるビードワイヤ12Aの巻取り時には、可動シーブ28を最接近位置に移動させる。従って、ビードワイヤ巻取り部34によるビードワイヤ12Aの巻取り時には、フェスツーン部24におけるビードワイヤ12Aのストック量は、図4のビードワイヤストック量特性82に示されるように減少する。
【0035】
以上のように、ビード製造装置10のフェスツーン部24を構成する固定シーブ26と可動シーブ28をビード製造装置10の設置面に対して水平に配設し、可動シーブ28を水平方向に移動させるので、設置面と可動シーブ28との間に可動シーブ28の移動範囲に応じた空間を備える必要がなく装置を小型化することができる。
【0036】
また、可動シーブ28をサーボモータ72による駆動力で移動させるので、ビードワイヤ巻取り部34における巻取り速度に応じた所望の位置に可動シーブ28を移動させることができる。これにより、可動シーブ28の移動量を正確に制御できるので、ビード製造装置10でビードを連続製造(図4における周期Tの繰り返し)した場合に可動シーブ28の移動誤差を解消し、ビードの製造精度を向上させることができる。また、ビードの製造途中でワイヤ12又はビードワイヤ12Aが切断された場合等にでも可動シーブ28が移動することがない。
【0037】
なお、本実施の形態においては、可動シーブ28をモータの駆動力によって移動させる場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、可動シーブ28が固定シーブ26と離間する方向に付勢されるコイルバネ等の弾性部材を可動シーブ28に接続することによって可動シーブ28を移動させる構成としてもよい。この場合には、ビードワイヤ12Aの張力に応じて移動量を制御する。すなわち、ビードワイヤ巻取り部34によってビードワイヤ12Aが巻き取られているときにはビードワイヤ12Aの張力が大きいため、可動シーブ28は最接近位置に移動され、ビードワイヤ巻取り部34の停止時にはビードワイヤ12Aの張力が小さくなるため可動シーブ28は最離間位置に移動される。
【0038】
また、本実施の形態では、フェスツーン部24に固定シーブ26と可動シーブ28を備えた構成である場合を例として説明したが、これに限るものではない。例えば、一対のシーブのそれぞれが接近する方向及び離間する方向に移動する構成としてもよい。
【0039】
さらに、本実施の形態においては、ビードワイヤ巻取り部34によってビードワイヤ12Aが巻き取られている場合に可動シーブ28を最接近位置に移動させ、ビードワイヤ巻取り部34が停止している場合に可動シーブ28そ最離間位置に移動させる構成である場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ビードワイヤ巻取り部34におけるビードワイヤ12Aの巻取り開始時に最接近位置に存在する可動シーブ28がビードワイヤ12Aの巻取り中に徐々に固定シーブ26と離間する方向に移動する構成としてもよい。すなわち、ビードワイヤ12Aの巻取りが終了してビードワイヤ巻取り部34が停止した時点で可動シーブ28が最離間位置に移動するようにしてもよい。
【0040】
また、本実施の形態では、フェスツーン部24の固定シーブ26及び可動シーブ28がそれぞれ2つのローラから構成されている場合を例として説明したが、ローラの個数はこれに限るものではない。例えば、図5(A)に示されるように、フェスツーン部24Aの固定シーブ26と可動シーブ28をn個のローラによって構成してもよい。これにより、n本のビードワイヤを同時に巻き取ることができ、n個のビードを同時に製造することができる。なお、固定シーブ26のローラと可動シーブ28のローラはそれぞれ同一の回転軸40、46に取り付けられ、同一方向に同一速度で回転するため、ビードの製造精度を向上させることができる。さらに、ローラの個数を増加させた場合にでも回転軸の本数が増加することがないので、回転軸を駆動させる駆動部を変更せずに構成することができる。
【0041】
一方、図5(B)に示されるように可動シーブ28を重り90の作用によって移動させる構成のフェスツーン部24Bでは、n本のビードワイヤを巻き取るためにローラの個数を増加させることによって固定シーブ26側のローラが取り付けられる回転軸40の本数も増加する。このため、回転軸40の回転を指示する駆動部を回転軸の本数に応じて備える必要があり、装置の構成が複雑化する。これに対して、前述したように図5(A)に示されるフェスツーン部24Aでは、装置を複雑化することなく構成することができ、小型化を図ることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ビードワイヤをストックするフェスツーンに備えられた一対のシーブを該一対のシーブの回転軸を結ぶ線が設置面と接近しかつ略平行に配設し、一対のシーブの少なくとも一方を移動手段によって移動させるので、装置を小型化できかつビードの製造精度を向上させることができる、という優れた効果を有する。
【0043】
また、同一回転軸に複数対のシーブを備えることによって、装置の構成を複雑化することなく複数本のビードワイヤを同時に巻き取り、複数のビードを同時に製造することができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るビード製造装置の概略構成及びワイヤ(ビードワイヤ)の搬送経路を示す概略図である。
【図2】ビード製造装置のフェスツーン部の詳細構成を示す斜視図である。
【図3】フェスツーン部に配設された固定シーブ(可動シーブ)の構成を示す端面図である
【図4】ビードワイヤ巻取り部におけるビードワイヤの巻取り速度特性及びフェスツーン部におけるビードワイヤストック量特性を示す特性図である。
【図5】(A)は固定シーブと可動シーブの回転軸を結ぶ線が設置面と平行に配設されている場合にn個のローラを備えたフェスツーン部を示す概略斜視図を示しており、(B)は固定シーブと可動シーブの回転軸を結ぶ線が設置面に対して垂直に配設されている場合にn個のローラを備えたフェスツーン部を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 ビード製造装置
20 ゴム被覆部(ビードワイヤ生成手段)
24 フェスツーン部(フェスツーン)
26 固定シーブ
28 可動シーブ
34 ビードワイヤ巻取り部(巻取り手段)
72 サーボモータ(移動手段)
84 制御部(移動量制御手段)

Claims (6)

  1. ワイヤを一定速度で搬送させてゴムを被覆することによりビードワイヤを生成するビードワイヤ生成手段と、
    前記ビードワイヤ生成手段で生成されたビードワイヤを所定速度で巻き取る巻取り手段と、
    前記ビードワイヤを螺旋状に巻き取る一対のシーブを備え、前記一対のシーブの回転軸を結ぶ線が設置面に対して接近しかつ該設置面に対して略平行となるように前記ビードワイヤ生成手段と前記巻取り手段の間に配設されたフェスツーンと、
    前記フェスツーンに備えられた少なくとも一方のシーブを前記設置面に沿って移動させて前記ビードワイヤのストック量を変更する移動手段と、
    前記移動手段による少なくとも一方のシーブの移動量を制御する移動量制御手段と、
    を有し、
    前記移動量制御手段は、前記一対のシーブが他の部材と接触することを防止するシャフトを有することを特徴とするビード製造装置。
  2. 前記移動手段は、前記巻取り手段によってビードワイヤが巻き取られている場合に前記一対のシーブが互いに最接近の位置となるように少なくとも一方のシーブを移動させ、
    前記巻取り手段がビードワイヤの巻取りを停止している場合に前記一対のシーブが互いに最離間の位置となるように少なくとも一方のシーブを移動させることを特徴とする請求項1記載のビード製造装置。
  3. 前記移動手段は、前記巻取り手段におけるビードワイヤの巻取り開始時に、前記一対のシーブが互いに最接近の位置となるように少なくとも一方のシーブを移動させ、
    前記巻取り手段におけるビードワイヤの巻取り中に、前記一対のシーブが徐々に互いに離間するように少なくとも一方のシーブを移動させ、
    前記巻取り手段におけるビードワイヤの巻取り終了時に、前記一対のシーブが互いに最離間の位置となるように少なくとも一方のシーブを移動させることを特徴とする請求項1記載のビード製造装置。
  4. 前記移動手段がモータの駆動力を適用しており、前記移動量制御手段が前記巻取り手段の巻取り状態に基づいて少なくとも一方のシーブの移動量を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のビード製造装置。
  5. 前記移動手段がばねの付勢力を適用しており、前記移動量制御手段が前記巻取り手段の巻取り時のビードワイヤの張力に応じて少なくとも一方のシーブの移動量を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のビード製造装置。
  6. 前記フェスツーンには複数対のシーブが同一回転軸を介して備えられていることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のビード製造装置。
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