JP3967141B2 - フレーム中継システムおよびフレーム中継装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はフレーム中継システムおよびフレーム中継装置に関し、特に、同一のグループに属する外部網の間でフレームの中継を行う複数のフレーム中継装置と、これら複数のフレーム中継装置を相互に接続するリンクとを有するフレーム中継システムおよびフレーム中継装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図30は、基幹網と外部網の関係を説明する図である。
図31は、プロバイダが、基幹網で提供する仮想私設網サービスによりユーザが所有する複数の外部網を相互接続し、イントラネットを構成している様子を説明する図である。
【0003】
基幹網とは、インターネットサービスプロバイダ(以下、プロバイダと略す)が管理し、そのユーザのネットワークを収容し、ユーザ網に対しサービスを提供するネットワークである。
【0004】
外部網とは、プロバイダのユーザ(企業等)が所有し、基幹網にエッジ装置で接続する基幹網以外のネットワーク部分であり、ユーザの各拠点におけるネットワークである。
【0005】
企業は、地理的に離れた場所に複数の企業拠点を持つ場合、これらを相互に接続するためのプロバイダの基幹網を利用することがある。この場合、プロバイダは、基幹網上の仮想私設(VPN:Virtual Private Network)サービスを用いてこれらの拠点内の外部網を仮想的に相互接続し、地理的に離れた外部網を接続し、ひとつの企業内網(イントラネット)を構築することができる。
【0006】
本発明では、ユーザの拠点における外部網が企業のLANであり、プロバイダが基幹網上のVPNサービスとしてこれらのLANを透過的にLAN接続する場合を想定している。
【0007】
前述したように、図30に示すように、キャリアが提供するサービス網(以下キャリア網と呼ぶ)によりユーザの複数のネットワーク(LANセグメント)をブリッジ接続するサービスがある。
【0008】
ここで、キャリア網10は、キャリアノード11〜13によって構成されており、ユーザ網14〜16間でパケットを転送する。キャリア網10は、ユーザの視点からは複数の外部網を接続するユーザ網上のトランスペアレントなブリッジまたはブリッジ網として機能する。
【0009】
ユーザ網14〜16は、それぞれ離れた位置に存在するLANセグメントであり、キャリアノード11〜13へブリッジ接続する。
端末17は、例えば、パーソナルコンピュータによって構成され、ユーザ網14を介して情報を送受信する。
【0010】
バックドアリンク18は、例えば、ユーザがユーザ網14とユーザ網16とを接続するために、例えば、保守作業のために電話回線を用いて確立した一時的なリンクである。
【0011】
ところで、ユーザ網14がキャリア網10を介したリンクを用いて他のユーザ網16と接続している時に、バックドアリンク18を用いてユーザ網14およびユーザ網16が接続されると、キャリア網10経由のパスとバックドアリンク18経由のパスの2つが並存することになり、結果として、ループが形成されることになる。
【0012】
このようにループが形成されると、フラッディング(flooding:全てのポートへ出力)されたブロードキャストが連鎖的に多数発生することにより、ブロードキャストストームを引き起こし、他のトラフィックを送信できないほどネットワークを占有してしまう状態となってしまう。
【0013】
そこで、このような事態を回避するために、従来においては、バックアップリンクによって発生するループを、Spanning Tree Protocol(STP)を用いてブロックすることが行われていた。
【0014】
ここで、STPとは、ネットワークの物理トポロジ上に論理的なツリートポロジ(ルートブリッジから伸びるループの無いツリー構造(スパニングツリー))を形成し、ループを回避するプロトコルである。STPは、ブリッジおよびブリッジの各ポートに付与されたプライオリティに基づき、冗長なリンクのうち、プライオリティの低いポートのリンクを刈り取ることでツリートポロジを構成する方法である。
【0015】
STPを流すためのキャリア網の構成方法として、キャリア内の各ノードはブリッジとして、キャリア網はこれらブリッジを接続するリンクとして構成し各ノードはSTP BPDU(Bridge Protocol Data Unit)に従いユーザ網あるいはキャリア網を介した他のノードとのリンクに対する論理トポロジを決定するという従来技術があった。以下にその具体例を示す。
【0016】
図31は、ブリッジ間の各リンクでSTP BPDUを送信する場合について説明する図である。
この例では、キャリア網は、キャリアノード20〜22間を繋ぐブリッジ間リンクとして機能し、各キャリアノード20〜22は、リンク毎にポートステートを管理する。
【0017】
また、キャリアノード20〜22はブリッジとして機能し、ユーザ網23〜25側のリンク、キャリア網内の他のノード側のリンクのそれぞれに対しブリッジポートを持つ。キャリア網内の各リンクは、これらのノードを繋ぐ独立したリンクとして機能する。各ノードは、全ポートでBPDUを交換し、各ポートの状態を決定する。この結果、キャリア網内のリンクもスパニングツリートポロジの一部となる。
【0018】
一方、図32は、LANエミュレーションにおいてSTP BPDUを送信する場合について説明する図である。
この図において、ATM網30は、セルスイッチングによる仮想コネクション型通信サービスを提供する網であり、階層化されたATMアドレスを利用して経由するATM機器間の通信経路を確立し、ヘッダにVPI/VCIを付加したセルを確立された通信経路に送信することで高速な通信を実現する。
【0019】
また、ATM網30は、フルメッシュのリンクを張ることにより、LEC(LAN Emulation Client)31〜33間のブロードキャスト網(以下、Emulated LANと呼ぶ)として機能し、各ノードは、Emulated LANに接続したポートを一つ持ちステートを管理する。
【0020】
LECは、Emulated LANに所属する際にLES(LAN Emulation Server)との間にControl Direct VCC(Point−to−Pointコネクション)と、Control Distribute VCC(Point−to−Multipointコネクション)の接続を行い、LECがデータ転送を行う際に、送信先LECのATMアドレスが不明な場合には、LECは、Control Direct VCCを用いてLESに問い合わせ、LESがControl Distribute VCCを用いて応答することで、LESから送信先ATMアドレスを入手し、送信先LECとの間にDataDirect VCCを確立する。
【0021】
LEC31〜33はブリッジとして機能し、キャリア網内では、各ノードをフルメッシュのリンクで接続することで、これらノードを繋ぐブロードキャスト網として機能する。ノードは、ユーザ網を接続するポート、キャリア網が構成するブロードキャスト網に向いたポートをSTPにより管理する。キャリア網内のトポロジは単一のブロードキャスト網としてスパニングツリーの一部となる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、キャリア網は、キャリアの管理するネットワークであるので、網内の資源の効率的な利用を考慮しその論理トポロジはキャリアの意思により制御できるようにしたい。この判断基準によれば、キャリア網をブリッジ間リンクとした場合、キャリア網内のトポロジを制御できないという問題点があった。また、LANエミュレーションでもEmulated LANと各LECの接続性がユーザのSTPに依ってしまいキャリアだけの意思による制御が不可能であるという問題点があった。
【0023】
更に、キャリア網をブリッジ間リンクとする形態でブリッジ間の各リンクでSTP BPDUを送信する場合、キャリア網内のノード間を接続するリンクに対してもSTPによりループを刈り取る結果、ノード間に物理的な最短パスが存在しても論理的に遠回りなパスで中継しなくてはならない、ツリー構造を形成する結果、ツリーの分岐となるノードでは前述の遠回りをするトラフィクが流れ込みノードにトラフィックが集中するなど、一部の資源にトラフィックが偏り、網内のリソースを有効に利用できないという問題点があった。
【0024】
また、LANエミュレーションの場合では、各キャリアノードは、Emulated LANに対するポートステートをユーザ網からのSTP BPDUと照らし合わせた結果、決定するため、キャリアの意思だけによるキャリア網内の挙動を制御ができなくなる。外部網間の通信は基本的にキャリア網を介して行うよう各ノードにプライオリティ付けを施すが、外部網間でそれを超える優先度を持つブリッジとバックドアリンクがアクシデントで構成されると、キャリア網を全く通らないようなトポロジが生じるという問題点があった。
【0025】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、キャリアの意思だけによるキャリア網内の挙動を制御可能とし、キャリア網内の利用可能な物理的最短リンクを利用し、網を効率的に運用可能とするフレーム中継システムおよびフレーム中継装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、図1に示す、同一のグループに属する外部網55〜58の間でフレームの中継を行う複数のフレーム中継装置50〜53と、これら複数のフレーム中継装置を相互に接続するリンク54とを有するフレーム中継システムにおいて、フレーム中継装置50は、同一グループに属する外部網を収容する前記複数のフレーム中継装置50〜53と、これら複数のフレーム中継装置50〜53を相互に接続するリンクとが一つの仮想的なフレーム中継装置として動作するように、システムの状態に関する情報であるシステム状態情報を全フレーム中継装置で共用するためのシステム状態情報共用手段50aと、前記システム状態情報共用手段50aによって共用されたシステム状態情報に基づいてフレーム中継処理を実行するフレーム中継処理手段50bと、前記システム状態情報が変化した場合には、STP BPDUを参照して、前記システム状態情報共用手段50aによって共用されているシステム状態情報を更新するシステム状態情報更新手段50cと、を有することを特徴とするフレーム中継システムが提供される。
【0027】
ここで、システム状態情報共用手段50aは、同一グループに属する外部網を収容する複数のフレーム中継装置50〜53と、これら複数のフレーム中継装置50〜53を相互に接続するリンクとが一つの仮想的なフレーム中継装置として動作するように、システムの状態に関する情報であるシステム状態情報を全フレーム中継装置で共用する。フレーム中継処理手段50bは、システム状態情報共用手段50aによって共用されたシステム状態情報に基づいてフレーム中継処理を実行する。システム状態情報更新手段50cは、システム状態情報が変化した場合には、STP BPDUを参照して、システム状態情報共用手段50aによって共用されているシステム状態情報を更新する。
【0028】
また、同一のグループに属する外部網の間でフレームの中継を行う複数のフレーム中継装置50〜53と、これら複数のフレーム中継装置50〜53を相互に接続するリンク54とを有するフレーム中継システムを構成する、前記フレーム中継装置50において、同一グループに属する外部網を収容する前記複数のフレーム中継装置50〜53と、これら複数のフレーム中継装置50〜53を相互に接続するリンク54とが一つの仮想的なフレーム中継装置として動作するように、システムの状態に関する情報であるシステム状態情報を全フレーム中継装置で共用するためのシステム状態情報共用手段50aと、前記システム状態情報共用手段50aによって共用されたシステム状態情報に基づいてフレーム中継処理を実行するフレーム中継処理手段50bと、前記システム状態情報が変化した場合には、STP BPDUを参照して、前記システム状態情報共用手段50aによって共用されているシステム状態情報を更新するシステム状態情報更新手段50cと、を有することを特徴とするフレーム中継装置50が提供される。
【0029】
ここで、システム状態情報共用手段50aは、同一グループに属する外部網を収容する前記複数のフレーム中継装置50〜53と、これら複数のフレーム中継装置50〜53を相互に接続するリンク54とが一つの仮想的なフレーム中継装置として動作するように、システムの状態に関する情報であるシステム状態情報を全フレーム中継装置で共用する。フレーム中継処理手段50bは、システム状態情報共用手段50aによって共用されたシステム状態情報に基づいてフレーム中継処理を実行する。システム状態情報更新手段50cは、システム状態情報が変化した場合には、STP BPDUを参照して、システム状態情報共用手段50aによって共用されているシステム状態情報を更新する。
【0030】
また、複数のLANと、各LANを接続する中間網とで構築されたネットワークにおいて、前記中継網全体を仮想的な1つのブリッジとして機能させる仮想ブリッジ手段と、前記ネットワーク内における物理的なループについて前記中継網を経由する論理的なルートを確保しつつ論理的にループを切断するループ切断手段と、を有することを特徴とするネットワークが提供される。
【0031】
ここで、仮想ブリッジ手段は、中継網全体を仮想的な1つのブリッジとして機能させる。ループ切断手段は、ネットワーク内における物理的なループについて中継網を経由する論理的なルートを確保しつつ論理的にループを切断する。
【0032】
また、複数のLAN間を接続する中継網におけるエッジの中継装置において、各LANと中継網とで構築されたネットワーク内における物理的なループを検出して論理的にループを切断するためのフレームを受信したときに、他の全ての中継装置へ前記フレームを転送するフレーム転送手段と、前記フレーム内の情報と、前記中継装置網全体を仮想的な1つのブリッジとした場合の情報とに基づき、前記物理的なループについて前記中継網を経由する論理的なルートを確保しつつ論理的にループを切断するループ切断手段と、を設けたことを特徴とする中継装置が提供される。
【0033】
ここで、フレーム転送手段は、各LANと中継網とで構築されたネットワーク内における物理的なループを検出して論理的にループを切断するためのフレームを受信したときに、他の全ての中継装置へフレームを転送する。ループ切断手段は、フレーム内の情報と、中継装置網全体を仮想的な1つのブリッジとした場合の情報とに基づき、物理的なループについて中継網を経由する論理的なルートを確保しつつ論理的にループを切断する。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の動作原理を説明するための原理図である。この図に示すように、本発明のフレーム中継システムは、フレーム中継装置50〜53、リンク54、および、外部網55〜58によって構成されている。
【0035】
ここで、フレーム中継装置50〜53は、外部網55〜58または他のフレーム中継装置から供給されたフレームをその宛先に応じた相手に転送する。
図1では、フレーム中継装置50の詳細な構成を示してある。この図に示すように、フレーム中継装置50は、システム状態情報共用手段50a、フレーム中継処理手段50b、および、システム状態情報更新手段50cによって構成されている。
【0036】
システム状態情報共用手段50aは、同一グループに属する外部網55〜58を収容する複数のフレーム中継装置50〜53と、これら複数のフレーム中継装置50〜53を相互に接続するリンク54とが一つの仮想的なフレーム中継装置として動作するように、システムの状態に関する情報であるシステム状態情報を全フレーム中継装置で共用するように機能する。
【0037】
フレーム中継処理手段50bは、システム状態情報共用手段50aによって共用されたシステム状態情報に基づいてフレーム中継処理を実行する。
システム状態情報更新手段50cは、システム状態情報が変化した場合には、STP BPDUを参照して、システム状態情報共用手段50aによって共用されているシステム状態情報を更新する。
【0038】
次に、以上の原理図の動作について説明する。
先ず、システム状態情報共用手段50aは、システム状態情報として、ポートパラメータ、ブリッジパラメータ、および、ポートステートを有しており、他のフレーム中継装置51〜53との間で、情報を交換することにより、それらの情報が同一になるように管理している。
【0039】
また、システム状態情報更新手段50cは、例えば、外部網55に接続されているクライアントからSTP BPDUが送信された場合には、スパニングツリーアルゴリズムに従ってシステム状態情報を更新するとともに、他のフレーム中継装置51〜53でも同様の更新がなされるように、システム状態情報の更新内容を、他のフレーム中継装置51〜53に対しても送信する。その結果、フレーム中継装置51〜53でも同様の処理が実行され、システム状態情報が同一の状態になるように更新される。
【0040】
フレーム中継処理手段50bは、システムで共用されているシステム状態情報に基づいてフレームの中継処理を実行する。
このようにして、システム状態情報がシステム全体で共用され、共用されているシステム状態情報に基づいてフレームが中継されるので、システム全体が、外部網55〜58に接続されているユーザから見て一つのフレーム中継装置として機能することになる。その結果、ユーザからSTP BPDUが送信された場合であっても、リンク54についてはSTPの対象から除外することが可能になるので、例えば、外部網55,56がバックドアリンクで接続されてループが形成されている場合において、ユーザがSTP BPDUを送信した場合であっても、リンク54については接続がブロックされることはなく、バックドアリンクが張られた外部網55のポートをブロック状態にするように構成することが可能になる。その結果、高速伝送網であるリンク54の一部がブロックされ、システム全体として伝送速度が低下することを防止することができる。
【0041】
本明細書中では、このように複数のフレーム中継装置が一体として動作し、あたかも一つのブリッジとして機能する構成を論理ブリッジと呼ぶことにする。
論理ブリッジは、全てのフレーム中継装置がこれらを接続するリンク54を利用し分散協調して動く仮想的なブリッジである。論理ブリッジは、各フレーム中継装置50〜53における外部網55〜58を収容するポートをブリッジポートとし、リンク54が論理ブリッジのバスとして機能する。フレーム中継に必要な学習は、各フレーム中継装置51〜53の学習テーブルで分散して行う。
【0042】
また、論理ブリッジとしてのポートパラメータ、ブリッジパラメータ等を、システム状態情報としてシステム状態情報共用手段50aが管理し、特定のフレーム中継装置がユーザからSTP BPDUを受信した場合には、システム状態情報更新手段50cがこの情報に基づいてシステム状態情報を更新するとともに、論理ブリッジのブリッジポートに対応するノードのポートステートを更新する。
【0043】
次に、論理ブリッジを実現するための具体的な方法について説明する。フレーム中継装置であるブリッジは、一般に以下の機能を有している。
(1)フレーム中継機能
(2)アドレス学習機能
(3)スパニングツリーアルゴリズムによるループ回避(ポートステート管理)機能
先ず、(1)のフレーム中継機能は、ポートよりフレームを受信し、フォワーディングデータベースを検索して宛先アドレスに対応するエントリを調べ、対応するポートにフレームを中継する機能である。エントリがなければ受信ポート以外の全ポートにフレームを出力(flooding)し、受信フレームに対し学習処理を行う。エントリが見つかり、送信先が受信ポートに一致するならば廃棄し、学習処理を行う。エントリが見つかり送信先が受信ポート以外ならばそのポートからフレームを出力し、学習処理を行う。
【0044】
次に、(2)のアドレス学習機能は、受信フレームのソースアドレスと受信ポートをフォワーディングデータベースに登録し、フレーム中継時に宛先MAC(Media Access Control)アドレスがどのポートの先にあるかを決定するデータベースを作成する機能である。フレーム受信時にフレームのソースアドレスがフォワーディングデータベースに登録されているかどうか調べる。既に登録されていれば、登録されているエントリのエージングタイマーをリセットする。登録されていなければ、ソースアドレスと受信したポート番号を新たにデータベースに登録する。
【0045】
続いて、(3)のスパニングツリーアルゴリズム機能は、ブリッジ相互でSTP BPDUを交換しブリッジの優先度を比較することで、スパニングツリーの一部を構成する自ブリッジにおけるポートの論理的な接続状態を変化させスパニングツリーの形状を決定する機能である。
【0046】
スパニングツリーが動作するために、各ブリッジは以下の前提を備える。
(A)ネットワーク内の各ブリッジにユニークな識別子を割り当てる。
(B)全てのブリッジが受信可能なグループアドレスが定義されている。
(C)各ブリッジは、ポート毎にユニークなポート識別子を持つ。
【0047】
ルートブリッジは、一定間隔で構成情報を含むBPDUを送信(始めは全てのブリッジがルートブリッジとしてBPDUを送信)。また、このBPDUをルートポートから受信したブリッジは、自身が代表ブリッジであるLAN収容ポートに対し、このBPDUを送信する。
【0048】
各ブリッジは、BPDUで交換するブリッジ識別子を用いて最高優先度を持つブリッジ(ルートブリッジ)を決定する。次に、各ブリッジは、パスコスト、ポート識別子を基にルートブリッジにコスト的に最も近いルートポートを決定する。そして、次に、自己が自身に接続する各LANの代表ブリッジになるかどうかを決定するために、自身からの構成メッセージを作成しBPDUとしてルートポート以外のポートに送信する。
【0049】
論理ブリッジは、全キャリアノードがこれらを接続するキャリア網内のリンクを利用し分散協調して動く仮想的なブリッジである。論理ブリッジは、各ノードにおけるユーザ網を収容するポートをブリッジポートとし、キャリア網が提供するノード間リンクが論理ブリッジのバスとして機能する。フレーム中継に必要な学習は、各ノードの学習テーブルで分散して行う。また、論理ブリッジとしてのポートパラメータ、ブリッジパラメータを管理し、特定のノードが受信したユーザのSTP BPDU情報に基づきこれらパラメータを更新すると共に論理ブリッジのブリッジポートに対応するノードのポートステートを更新する。
【0050】
トランスペアレントブリッジは、本来、複数のLANセグメントが相互に接続されていてもデータリンク層より上位のプロトコルに対して一つのLANセグメントであるかのように見せることを目的としているので、フレーム中継と学習については、単一のブリッジでユーザ網間を中継するのと、複数のブリッジを介して中継するのではキャリア網におけるノード間リンクでループが無い限り、ユーザ網から見て違いはない。従って、キャリア網内にループがない限り、分散したブリッジでも一つの論理ブリッジとして見せることが可能である。
【0051】
次に、本発明の第1の実施の形態の構成例について説明する。
図2は、本発明の第1の実施の形態の構成例を示す図である。この図に示すように、本発明のフレーム中継システムは、基幹網60およびフレーム中継装置61〜64によって構成されている。
【0052】
ここで、基幹網60は、同一のグループに属する外部網間のパケット中継機能を実現する。
フレーム中継装置61〜64は、パケット中継機能およびスパニングツリーアルゴリズム処理機能を有する。
【0053】
なお、本明細書中において、「外部網収容ポート」とは、外部網からデータフレームを受信する物理的あるいは論理的なポートである。ノードは、外部網を収容するポートの状態(ポートステート)をスパニングツリーアルゴリズムにより管理する。また、「ノード間接続用ポート」とは、外部網収容ポートから受信したデータフレームを他のノードへ転送するためのポートである。基幹網60の構造により1つでも良いし、複数のポートを設けても良い。他のノードへの接続性が確保されている必要がある。
【0054】
図3は、図2に示すフレーム中継装置61の詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、フレーム中継装置61は、ユーザパケット転送処理部61a、パケット宛先判定テーブル61b、スパニングツリーアルゴリズム処理部61c外部網収容ポート状態管理部61d、BPDU交換プロトコル処理部61e、ノード間通信処理部61f、リンク監視部61g、および、ポートP11〜P15によって構成されている。
【0055】
ここで、ユーザパケット転送処理部61aは、ユーザから送信されてきたパケットを該当するポートを介して転送する処理を実行する。
パケット宛先判定テーブル61bは、パケットの宛先を判定するためのテーブルである。
【0056】
スパニングツリーアルゴリズム処理部61cは、自ノードの外部網収容ポートからのBPDU情報および他のノードが受信した網トポロジ構成情報に基づいて、同一のグループに属する外部網を収容するノードとそれを含む基幹網全体が一つのノードとなるようポートステートを管理するとともに、網トポロジ構成情報を構成しSTP BPDUとして送信する。
【0057】
外部網収容ポート状態管理部61dは、ノード上の外部網収容ポートの状態を管理する。
BPDU交換プロトコル処理部61eは、BPDU情報に格納されている網トポロジ構成情報を他のノードに通知するためのプロトコルメッセージを交換する。
【0058】
ノード間通信処理部61fは、ノード間において通信を行う際に必要な処理を実行する。
リンク監視部61gは、リンク切断されていないか否かについて監視する。
【0059】
外部網収容ポートP11,P12は、外部網に接続されるポートである。
ノード間接続用ポートP13〜P15は、ノード同士を接続するためのポートである。
【0060】
次に、以上の実施の形態が有するテーブルについて説明する。
本実施の形態では、フレーム中継装置61〜64は、それぞれ以下のような5種類のテーブルおよびパラメータを具備している。
(1)論理ブリッジパラメータ
(2)外部網収容ポート−論理ブリッジポート番号対応テーブル
(3)論理ブリッジポートパラメータ
(4)ローカルブリッジポートステートデータベース
(5)フォワーディングデータベース
なお、(4)ローカルブリッジポートステートデータベースおよび(5)フォワーディングデータベースは既存のブリッジも備えているテーブルである。
【0061】
次に、各テーブルについて説明する。
先ず、(1)論理ブリッジパラメータは、図4に示すような情報によって構成されるパラメータであり、キャリア網全体で構成する論理ブリッジのブリッジパラメータである。論理ブリッジパラメータは、既存のブリッジが持つブリッジパラメータとパラメータの種類、使用方法は同じである(ANSI/IEEE Standard 802.1D参照)。論理ブリッジを構成する全ノードが同じブリッジパラメータを持つ点のみが異なる。従って、各パラメータの詳細についての説明は省略する。
【0062】
網管理者は、論理ブリッジの運用前にブリッジ識別子であるBridge Identifierを設定する。他のパラメータは、ANSI/IEEE Standard 802.1Dで推奨する固定値、もしくは、デフォルト値に設定するか、または、スパニングツリーアルゴリズムによって決定する。
【0063】
次に、(2)外部網収容ポート−論理ブリッジポート番号対応テーブルは、図5に示すような情報によって構成されるテーブルであり、各ノードにおける外部網収容ポートが、キャリア全体を一つのブリッジとした論理ブリッジにおける論理ブリッジポートとの対応関係を示すテーブルである。
【0064】
本テーブルは、ノードがユーザ網からBPDUを受信した際、受信したBPDUを論理ブリッジが受信したBPDUととらえ、論理ブリッジのどのポート(論理ブリッジポート)で受信したかを決定するために必要なテーブルである。ノードは、ローカルなブリッジポート番号を用いて論理ブリッジポート番号へ変換する。
【0065】
本テーブルは、網管理者が論理ブリッジの運用前に各ノードのコンソール等を用いて本テーブルを設定する。あるいは、網管理者が、ネットワーク集中管理ツールを用いて、各ノードのテーブルに設定しても良い。
【0066】
次に、(3)論理ブリッジポートパラメータは、図6に示すような情報によって構成されるパラメータであり、論理ブリッジポートパラメータは、キャリア網全体を一つのブリッジとして見た論理ブリッジにおけるブリッジポート(論理ブリッジポート)毎の情報を示すテーブルである。
【0067】
本テーブルは、各ノードが、論理ブリッジとしてユーザ網から受信したBPDU、または、他ノードが転送したBPDUを含む制御フレームを参照し、スパニングツリーアルゴリズムに基づいて網トポロジを計算した結果を格納するために必要となる。
【0068】
ポートパラメータは、既存のブリッジが持つブリッジパラメータとパラメータの種類、使用方法は同じである。従って、各パラメータの詳細な説明は省略する(ANSI/IEEE Standard 802.1D参照)。
【0069】
ノードは、ユーザ網からのBPDU、または、他ノードが転送したBPDUを含む制御フレームを受信する毎にフレーム内の網構成情報に基づいて論理ブリッジとしてのトポロジをスパニングツリーアルゴリズムに基づいて計算し、各パラメータおよび論理ブリッジポートの状態(State)を決定し、本テーブルに書き込む。
【0070】
次に、(4)ローカルブリッジポートステートデータベースは、図7(A)に示すような情報によって構成されるデータベースであり、ノードにおけるローカルなポートの状態を記すデータベースである。
【0071】
本データベースは、各ノードが論理ブリッジの一部として機能する際に、論理ブリッジのポート状態を対応するローカルなポートの状態に書き換え、ローカルなポートでのBPDUまたは データフレームの送受信をコントロールするために必要となる。
【0072】
各ノードにおけるローカルなポートは、外部網収容ポートと、ノード間接続用ポート(本実施の形態では、制御ポートと転送ポートを指す)がある。ノードが論理ブリッジの一部として機能している時は、ノードは、外部網収容ポートのみを論理ブリッジポートに対応しスパニングツリーアルゴリズムに基づいた状態管理の対象とし、ノード間接続用ポートはノード間を接続するパスが存在する限り中継可能(forwarding)状態とする。ノードは、ユーザ網からのBPDU、または、他ノードからの制御フレームを受信する毎に論理ブリッジポートの状態を決定する。ノードは、論理ブリッジポートステートデータベースを更新する毎に、外部網収容ポート−論理ブリッジポート番号対応テーブルを参照し、ポート状態が変更になった論理ブリッジポートが、自ノードのローカルブリッジポートに対応する場合はローカルブリッジポートステートデータベースの対応するエントリを更新する。
【0073】
次に、(5)フォワーディングデータベースは、図7(B)に示すような情報によって構成されるデータベースであり、ノードがデータフレームを中継する際に受信したデータフレームをどのポートに送信するかを決定するために参照するテーブルであり、MACアドレスに対する送信ポート番号を対応付けるテーブルである。
【0074】
ノードが本テーブルにアクセスするタイミングは二種類ある。ノードは、データフレーム受信時に本テーブルにエントリを作成するため(アドレスを学習するため)、データフレームの送信元MACアドレスと受信ポート(外部網収容ポートとノード間接続用ポート)番号を対応付けて本テーブルに書き込む。また、ノードはデータフレームを他ポートへ中継する際にフレーム内の宛先MACアドレスをキーとして本テーブルを検索しフレームを出力するポートを決定する。
【0075】
次に、以上の実施の形態の動作について説明する。
(1)初期設定動作
先ず、網管理者は、各ノードの外部網収容ポート−論理ブリッジポート番号対応テーブル(図5参照)を網運用開始前に設定する。
【0076】
論理ブリッジポートパラメータ(図6参照)、ローカルブリッジポートステートデータベース(図7(A))、フォワーディングデータベース(図7(B))は、運用中に各ノードにより自動的に生成されるので、本明細書は具体的な設定値を示していない。
【0077】
図8(A)〜(D)は、フレーム中継装置61〜64のそれぞれの外部網収容ポート−論理ブリッジポート番号対応テーブル(図5参照)に設定される情報の一例を示す図である。この図に示すように、フレーム中継装置61〜64のそれぞれの外部網収容ポートP11,P21,P31,P41が論理ブリッジポートLP1〜LP4にそれぞれマッピングされる。
【0078】
図9(A)は、論理ブリッジパラメータのひとつである論理ブリッジ識別子(図4に示すBridge Identifier)の構成例を示す図である。この図に示すように、論理ブリッジ識別子を初めとするブリッジ識別子は、8オクテットでエンコードされており、番号が小さい程、高い優先度を示す。
【0079】
図9(B)は、論理ブリッジポートパラメータ(図6参照)の構成例を示す図である。この図に示すように、論理ブリッジポートの識別子は、2オクテットでエンコードされており、番号が小さい程、高い優先度を示す。ここで、論理ブリッジポート番号LP1〜LP4有するポートは、ポート識別番号として0x0001〜0x0004をそれぞれ付与されているので、この順に優先度が高いことになる。
【0080】
図10は、スパニングツリーアルゴリズム処理部61cに格納されているテーブルの詳細を示す図である。この図に示すように、スパニングツリーアルゴリズム処理部61cには、パラメータ管理部61c−1、論理ブリッジパラメータ61c−2、論理ブリッジポートパラメータ61c−3〜61c−6、および、論理ポートステート61c−7〜61c−10によって構成されている。
【0081】
ここで、パラメータ管理部61c−1は、各種パラメータを管理する。論理ブリッジパラメータ61c−2は、図4に示すパラメータである。論理ブリッジポートパラメータ61c−3〜61c−6は、図6に示すパラメータである。論理ポートステート61c−7〜61c−10は、図6に示すパラメータの「state」に対応している。
【0082】
(2)通常動作
次に、本発明の第1の実施の形態の通常動作について説明する。先ず、具体的な動作を説明する前段階の話として、動作の概要について説明する。
【0083】
論理ブリッジポートに対応するノードのブリッジポートは、BPDUを受信する。各ノードは、受信したBPDUにより自身の論理ブリッジパラメータ、論理ポートパラメータを変更すると共に、プロトコルを用いて他のノードへ受信したBPDUの内容を送信する。
【0084】
各ノードは、論理ブリッジポートからBPDUを受信するとノード間に張った制御パスを用いて制御メッセージを全ノードへ送信する。制御メッセージは、BPDUに受信した論理ポート番号を付加したメッセージである。
【0085】
ここで、制御メッセージは、図11に示すように、ユーザ網から受信したスパニングツリープロトコルのConfiguration BPDUにコントロールタイプと受信ポート番号を付加した情報から構成される。BPDU部分はユーザ網から受信したBPDUをそのままメッセージに含む。
【0086】
「コントロールタイプフィールド」には、本メッセージがConfiguration BPDUを含むことを示すタイプ値“00”が格納される。「受信ポート番号フィールド」は、本メッセージに含むBPDUを受信した論理ブリッジのポート番号を示す。「プロトコル識別子フィールド」は、2Bytesのフィールドである。本フィールドは、"0000 0000 0000 0000"の値を取り、スパニングツリープロトコルであることを示す。「プロトコルバージョン」は、1Bytesのフィールドである。本フィールドは"0000 0000"の値を取る。「メッセージタイプフィールド」は、1bytesのフィールドである。本フィールドは"0000 0000"の値を取り、Configuration BPDUであることを示す。「トポロジ変化通知フラグ」は、制御メッセージの7オクテット目のBit8である。「トポロジ変化応答フラグ」は、制御メッセージの7オクテット目のBit1である。「ルートブリッジ識別子フィールド」は、制御メッセージの8から15オクテットの部分であり、BPDUを送信したブリッジがルートであると信じているブリッジの識別子を記すフィールドである。「ルートパスコストフィールド」は、制御メッセージの16から19オクテットの部分であり、BPDUを送信したブリッジがルートであると信じているブリッジまでのパスコストを記すフィールドである。「ブリッジ識別子フィールド」は、制御メッセージの20から27オクテットの部分であり、BPDUを送信したブリッジのブリッジ識別子を記すフィールドである。「ポート識別子フィールド」は、制御メッセージの28と29オクテットの部分であり、BPDUを送信したブリッジのBPDUを送信したブリッジポートを記すフィールドである。「メッセージ経過時間フィールド」は、制御メッセージの30と31オクテットの部分である。本フィールドは、ルートブリッジが送信したBPDUが順次伝播し本ブリッジに届くまでの経過時間を示すフィールドである。「フォワーディングデータベースタイムアウト値フィールド」は、制御メッセージ32オクテットの部分であり、ブリッジLAN全体で共通の値を持つ、フォワーディングデータベースを破棄するタイムアウト値を記すフィールドである。本タイムアウト値はルートブリッジがBPDUにセットし、各ブリッジが順次伝播する。「ハロータイムフィールド」は、制御メッセージの34と35オクテットの部分であり、ルートブリッジがConfiguration BPDUを送信する間隔を示すフィールドである。「フォワーディングディレイフィールド:Forwarding Delay Field」は、制御メッセージの36と37オクテットの部分であり、リッスン状態、学習状態にあるブリッジポートの状態が学習状態、中継状態へそれぞれ切り替わるまでの時間を示すフィールドである。本値はルートブリッジがセットし、各ブリッジが順次伝播する
【0087】
た、各ノードにおけるプロトコル処理部は、他ノードのプロトコル処理部とKeep Aliveメッセージを交換する。各プロトコル処理部は、定期的に図12(A)に示すKeep Aliveメッセージを作成する。送信ノードIDとして自ノードのIDを、メッセージIDとしてKeep Aliveメッセージを送信するごとにユニークな番号を設定し、各ノードが持つ全制御パスへ送信する。
【0088】
Keep Aliveメッセージを受信したノードのプロトコル処理部は、図12(B)に示すメッセージに、自ノードのノード番号、受信したKeep AliveメッセージのメッセージIDをセットし、Keep Aliveを受信した制御パスへ送信する。
【0089】
図13は、本発明の第1の実施の形態の通常時の動作を説明するフローチャートである。なお、以下の説明では、フレーム中継装置61を例に挙げて説明する。このフローチャートが開始されると、以下の処理が実行される。
【0090】
ステップS10:
フレーム中継装置61は、フレームを受信する。
ステップS11:
フレーム中継装置61は、ステップS10において受信したフレームが外部網収容ポートから受信されたものか否かを判定し、外部網収容ポートから受信した場合にはステップS12に進み、それ以外の場合にはステップS21に進む。
【0091】
ステップS12:
フレーム中継装置61は、図7(A)に示すローカルポートステートデータベースを参照し、フレームをフィルタリングする。具体的には、例えば、ローカルポートステートデータベースが図14に示すような情報を有する場合には、ポートの状態に応じて、フレームを通過(○に該当)または破棄(×に該当)する。
【0092】
ステップS13:
フレーム中継装置61は、受信したフレームがBPDUフレームかまたはデータフレームの何れであるかを判定し、BPDUフレームである場合には、ステップS23に進み、それ以外の場合にはステップS14に進む。
【0093】
ステップS14:
フレーム中継装置61は、アドレス学習処理を実行する。即ち、受信したフレームの送信元MACアドレスと受信ポートとを対応付けして、図7(B)に示すフォワーディングデータベースに登録する。
【0094】
ステップS15:
フレーム中継装置61は、フレームを受信した受信ポートがforwarding状態であるか否かを判定し、forwarding状態である場合にはステップS17に進み、それ以外の場合にはステップS16に進む。
【0095】
ステップS16:
フレーム中継装置61は、受信したフレームを転送せずに破棄する。
ステップS17:
フレーム中継装置61は、出力ポートを決定するための処理を実行する。即ち、受信フレームの宛先MACアドレスをキーとしてフォワーディングデータベースを検索し、出力ポートを決定する。
【0096】
ステップS18:
フレーム中継装置61は、フレームを送信しようとする送信ポートがforwarding状態であるか否かを判定し、forwarding状態である場合にはステップS19に進み、それ以外の場合にはステップS16に進む。
【0097】
ステップS19:
フレーム中継装置61は、出力ポートが外部網収容ポートであるかまたはノード間接続用ポートのいずれであるかを判定し、外部網収容ポートである場合にはステップS20に進み、ノード間接続用ポートである場合にはステップS28に進む。
【0098】
ステップS20:
フレーム中継装置61は、フレーム等をポートへ出力する。
ステップS21:
フレーム中継装置61は、カプセル化されているフレームを復元するためにデカプセル化処理を施す。
【0099】
ステップS22:
フレーム中継装置61は、デカプセル化処理されたフレームが制御フレーム(制御メッセージ)またはデータフレームの何れであるかを判定し、制御フレームである場合にはステップS23に進み、それ以外の場合にはステップS14に進む。
【0100】
ステップS23:
フレーム中継装置61は、制御フレームについては、フレーム内の受信ポート番号とBPDU情報をもとに論理ブリッジパラメータを更新する。また、フレーム中継装置61の外部網収容ポートによって受信したBPDUについては、外部収容ポート−論理ブリッジポート番号対応テーブルを参照し、論理ブリッジポートパラメータを更新する。
【0101】
ステップS24:
フレーム中継装置61は、論理ブリッジポートの状態をもとに、外部収容ポート論理ブリッジ番号対応テーブルを参照し、ローカルポートの状態を更新する。
【0102】
ステップS25:
フレーム中継装置61は、受信したフレームがBPDUフレームかまたは制御フレームの何れであるかを判定し、BPDUフレームである場合にはステップS27に進み、それ以外の場合にはステップS26に進む。
【0103】
ステップS26:
フレーム中継装置61は、BPDU再送信の必要がある場合には、制御メッセージ内の情報からBPDUを構成する。
【0104】
ステップS27:
フレーム中継装置61は、BPDUを受信した外部網収容ポートから論理ブリッジポートを決定し、制御メッセージを作成する。
【0105】
ステップS28:
フレーム中継装置61は、作成した制御メッセージをカプセル化する処理を実行する。
【0106】
以上の処理により、受信したフレームがデータフレームである場合にはこれを転送するとともに、BPDUフレームまたは他のフレーム中継装置から転送されてきた制御フレームである場合には、論理ブリッジパラメータ等を更新するとともに、他のフレーム中継装置にBPDUフレームまたは制御メッセージを転送することが可能になる。
【0107】
また、キャリアが、離れたユーザ網にブリッジ接続を行うサービスを提供する場合に、キャリア網内の論理トポロジをキャリアの意思だけにより制御可能なる。その結果、キャリア網内の利用可能な物理的最短リンクを使用し、網を効率的に運用可能となる。
【0108】
次に、図15および図16を参照して、本発明の第1の実施の形態の具体的な動作について説明する。
図15は、図2に示すフレーム中継システムが論理ブリッジ#0として配置され、この論理ブリッジ#0を介してLAN#1〜LAN#4が互いに接続されている。LAN#1,#2にはそれぞれブリッジ#1,#2が接続されている。またLAN#5はブリッジ#3,#4を介して、LAN#3,#4にそれぞれ接続されている。更に、ブリッジ#2のポートP2とLAN#5とがバックドアリンクによって接続されている。
【0109】
(1)ルートブリッジの決定処理
論理ブリッジの論理ポートを含むノードは、ユーザ網から他のブリッジのBPDUを受信すると、BPDU内の構成情報を他のノードに転送する。各ノードにおけるスパニングツリーアルゴリズム処理部は、受信したBPDUまたはプロトコル転送されたBPDU内構成情報に基づきブリッジパラメータのDesignated Rootを、このBPDUを送信したブリッジのブリッジ識別子に変更する。また、BPDUを受信した論理ポートのうち、このRoot Bridgeにコスト的にもっとも近い論理ブリッジポートの識別子をRoot Portとしてセットする。いま、論理ポートLP2を担当するノード#2が受信したBPDUが最高優先度(ブリッジID=10)を持つので、ノード#2は、ブリッジパラメータにブリッジID=10をセットする。プロトコルによりノード#2からのBPDU内構成情報を受信した他のノードも、自ノードが受信したBPDUおよび他ノードからのBPDU構成情報を比較し、各ノードのブリッジパラメータにおけるRoot BridgeにブリッジID=10をセットする。
【0110】
(2)代表ブリッジの決定処理
論理ブリッジは、ルートポートを決定すると、ブリッジ#1からのBPDU構成情報に各ポートに設定したパスコストを付加した構成情報を代表ポートへ送信する。論理ブリッジポート#2を含むノード#2は、ブリッジ#1から定期的にBPDUを受信し、プロトコルを用いて全ノードに構成情報を配布する。
【0111】
論理ポートLP2からのBPDUを受信した各ノードは、各ノードが管理する論理ポートに設定したパスコストを付加して担当する論理ポートへBPDUを作成して送信する。ノード#1は論理ポートLP1へ、ノード#3は論理ポートLP3へノード#4は論理ポートLP4へそれぞれ送信する。
【0112】
論理ポートLP1,LP3,LP4は、それぞれブリッジ#2、ブリッジ#4、ブリッジ#3よりBPDUを受信する。ブリッジ#2のブリッジIDが20、ブリッジ#3のブリッジIDが30、ブリッジ#4のブリッジIDが18であり、何れも論理ブリッジのブリッジID=15より優先度が低いので論理ブリッジがLAN#2、LAN#3、LAN#4の代表ブリッジとなる。
【0113】
ノード#1はブリッジ#2からのBPDUを受信し、ノード#2、ノード#3、ノード#4へ構成情報を配布する。ノード#1では、自身の論理ブリッジのブリッジIDと比較し、LP1がLAN#の代表ブリッジとなることを決定し、スパニングツリーアルゴリズム処理部の管理するポートパラメータにおけるDesignated Bridge, Designated Port パラメータに論理ブリッジのブリッジID、LP1のポートIDをセットする。
【0114】
ノード#2、ノード#3、ノード#4は、プロトコルによりLP1から構成情報を受信したことを受け、ノード#1と同様にLP1がLAN#2の代表ポートになることを決定し、各ノードにおけるパラメータをセットする。BPDUをノード#2、ノード#3、ノード#4から受信した場合も同様である。
【0115】
その結果、図15に示す構成例では、図16に示すように、斜線を付したポート(LP2等)がルートポートに決定され、また、塗りつぶされたポート(LP1,LP3,LP4等)が代表ポートに決定される。
【0116】
また、LAN#5によってループが形成されているので、ルートまでのパスのコストが高いブリッジ#3のポートP2がブロックされ、一方、ブリッジ#4のポートP2はブロックされず、ループの形成が回避される。
【0117】
更に、ブリッジ#2とブリッジ#4とを連結するバックドアリンクによってもループが形成されているが、この部分についても同様の処理が行われ、ブリッジ#2のポートP2がブロックされ、ループの形成が回避されることになる。
【0118】
以上に説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、図2に示すフレーム中継装置61〜64および基幹網60が、図15に示すように、あたかも、ひとつのブリッジであるかのように動作するので、ユーザ網からBPDUが送信された場合であっても、基幹網60側のポートがブロックされることを防止できる。
【0119】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図17は、本発明の第2の実施の形態の構成例を示す図である。
この図に示すように、本発明の第2の実施の形態は、基幹網80およびフレーム中継装置81〜84によって構成されている。
【0120】
ここで、フレーム中継装置81は、外部網収容ポートP11,P12と、ノード間接続ポートP13〜P18を有している。フレーム中継装置82は、外部網収容ポートP21,P22と、ノード間接続ポートP23,P24を有している。フレーム中継装置83は、外部網収容ポートP31,P32と、ノード間接続ポートP33,P34を有している。また、フレーム中継装置84は、外部網収容ポートP41,P42と、ノード間接続ポートP43,P44を有している。
【0121】
図18は、図17に示すフレーム中継装置81の詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、フレーム中継装置81は、ユーザパケット転送処理部81a、パケット宛先判定テーブル81b、スパニングツリーアルゴリズム処理部81c、外部網収容ポート状態管理部81d、BPDU交換プロトコル処理部81e、ノード間通信処理部81f、リンク監視部81g、および、ポートP11〜P18によって構成されている。
【0122】
ここで、ユーザパケット転送処理部81aは、ユーザから送信されてきたパケットを該当するポートを介して転送する処理を実行する。
パケット宛先判定テーブル81bは、パケットの宛先を判定するためのテーブルである。
【0123】
スパニングツリーアルゴリズム処理部81cは、自ノードの外部網収容ポートからのBPDU情報および他のノードから受信した網トポロジ構成情報に基づいて、同一のグループに属する外部網を収容するノードとそれを含む基幹網全体を一つのノードとなるようポートステートを管理するとともに、網トポロジ構成情報を構成しSTP BPDUとして送信する。
【0124】
外部網収容ポート状態管理部81dは、ノード上の外部網収容ポートの状態を管理する。
BPDU交換プロトコル処理部81eは、BPDU情報に格納されている網トポロジ構成情報を他のノードに通知するためのプロトコルメッセージを交換する。
【0125】
ノード間通信処理部81fは、ノード間において通信を行う際に必要な処理を実行する。
リンク監視部81gは、リンクが切断されていないか否かについて監視する。
【0126】
外部網収容ポートP11,P12は、外部網に接続されるポートである。
ノード間接続用ポートP13〜P18は、ノード同士を接続するためのポートである。
【0127】
図19は、自ノードのノード間接続ポートと、他ノード上の論理ブリッジポートの対応を示したテーブルである。また、図20は、自ノードの論理ブリッジポートで受信したBPDUを他ノードに送信する際、どのノード間接続用ポートに送信するかを示したテーブルである。
【0128】
次に、本発明の第2の実施の形態の動作について説明する。
BPDU交換プロトコル処理部81eは、外部網収容ポートP11,P12から受信したSTP BPDUから網トポロジ構成情報を取得し、スパニングツリーアルゴリズム処理部81cに通知するとともに、BPDUを受信した外部網収容ポートに対応したノード間接続用ポートを用いて他のノードへノード間通信処理部81fを介して送信する。
【0129】
具体的には、外部網収容ポートP11により受信したBPDUは、例えば、ノード間接続用ポートP13,P15,P17へ転送し、外部網収容ポートP12により受信したBPDUは、例えば、ノード間接続用ポートP14,P16,P18へ転送するといった具合である。
【0130】
BPDU交換プロトコル処理部81eは、他ノードのBPDU交換プロトコル処理部からノード間通信処理部81fを介して受信したSTP BPDUをスパニングツリーアルゴリズム処理部81cに通知する。
【0131】
スパニングツリーアルゴリズム処理部81cは、外部網収容ポートP11,P12から受信したBPDU、および、BPDU交換プロトコル処理部81eから取得したBPDUとそれを受信したノード間接続用ポートが対応している他ノードの外部網収容ポートの情報に基づき、同一グループに属する外部網を収容するノードとそれを含む基幹網80全体が一つのノードを構成するように、自ノードの外部網収容ポート状態管理部81dの状態を変更するとともに、網トポロジ構成情報を構成しSTP BPDUとして外部網収容ポートへ送信する。
【0132】
次に、より詳細な動作について説明する。図21は、本発明の第2の実施の形態の動作を説明するフローチャートである。なお、以下の説明では、フレーム中継装置81を例に挙げて説明する。このフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
【0133】
ステップS70:
フレーム中継装置81は、フレームを受信する。
ステップS71:
フレーム中継装置81は、ステップS70において受信したフレームが外部網収容ポートから受信されたものか否かを判定し、外部網収容ポートから受信した場合にはステップS72に進み、ノード間接続用ポートから受信された場合にはステップS81に進む。
【0134】
ステップS72:
フレーム中継装置81は、図7(A)に示すローカルポートステートデータベースを参照し、フレームをフィルタリングする。具体的には、例えば、ローカルポートステートデータベースが図14に示すような情報を有する場合には、ポートの状態に応じて、フレームを通過(○に該当)または破棄(×に該当)する。
【0135】
ステップS73:
フレーム中継装置81は、受信したフレームがBPDUフレームかまたはデータフレームの何れであるかを判定し、BPDUフレームである場合には、ステップS83に進み、それ以外の場合にはステップS74に進む。
【0136】
ステップS74:
フレーム中継装置81は、アドレス学習処理を実行する。即ち、受信したフレームの送信元MACアドレスと受信ポートとを対応付けして、図7(B)に示すフォワーディングデータベースに登録する。
【0137】
ステップS75:
フレーム中継装置81は、フレームを受信した受信ポートがforwarding状態であるか否かを判定し、forwarding状態である場合にはステップS77に進み、それ以外の場合にはステップS76に進む。
【0138】
ステップS76:
フレーム中継装置81は、受信したフレームを転送せずに破棄する。
ステップS77:
フレーム中継装置81は、出力ポートを決定するための処理を実行する。即ち、受信フレームの宛先MACアドレスをキーとしてフォワーディングデータベースを検索し、出力ポートを決定する。
【0139】
ステップS78:
フレーム中継装置81は、フレームを送信しようとする送信ポートがforwarding状態であるか否かを判定し、forwarding状態である場合にはステップS79に進み、それ以外の場合にはステップS76に進む。
【0140】
ステップS79:
フレーム中継装置81は、出力ポートが外部網収容ポートであるかまたはノード間接続用ポートのいずれであるかを判定し、外部網収容ポートである場合にはステップS80に進み、それ以外の場合にはステップS88に進む。
【0141】
ステップS80:
フレーム中継装置81は、フレーム等をポートへ出力する。
ステップS81:
フレーム中継装置81は、カプセル化されているフレームを復元するためにデカプセル化処理を施す。
【0142】
ステップS82:
フレーム中継装置81は、デカプセル化処理されたフレームがBPDUフレームまたはデータフレームの何れであるかを判定し、BPDUフレームである場合にはステップS83に進み、それ以外の場合にはステップS74に進む。
【0143】
ステップS83:
フレーム中継装置81は、カプセル化されたフレームを受信したノード間接続用ポートに対応付けた論理ポート番号を図19の受信ノード間接続ポート−論理ブリッジポート対応テーブルを参照することにより取得し、スパニングツリーアルゴリズムにより論理ポートの状態を更新する。
【0144】
ステップS84:
フレーム中継装置81は、論理ブリッジポートの状態をもとに、外部網収容ポート−論理ブリッジポート番号対応テーブルを参照し、ローカルポートの状態を更新する。
【0145】
ステップS85:
フレーム中継装置81は、ノード間接続用ポートまたは外部網収容ポートの何れからBPDUフレームを受信したかを判定し、外部網収容ポートからBPDUフレームを受信した場合には、ステップS87に進み、それ以外の場合にはステップS86に進む。
【0146】
ステップS86:
フレーム中継装置81は、BPDUを再度送信する必要がある場合には、BPDUを構成する。
【0147】
ステップS87:
フレーム中継装置81は、BPDUを受信した外部網収容ポート番号に対応する論理ブリッジポート番号からBPDUを転送するノード間接続ポートを図20に示した送信ノード間接続ポート−論理ブリッジポート対応テーブルを参照することにより決定する。そして、ステップS88に進む。
【0148】
ステップS88:
フレーム中継装置81は、ノード間の中継を行うためにフレームをカプセル化処理する。
【0149】
以上に示す第2の実施の形態によっても、図17に示すシステム全体でひとつの論理ブリッジを構成することが可能になるので、ユーザ網からBPDUが入力された場合であっても、基幹網80のリンクがブロックされることを防止できる。
【0150】
また、第1の実施の形態と比較すると、第2の実施の形態の場合では、制御メッセージを再構成することなく、BPDUを既知のポートに転送する処理をするだけで事足りるので、転送の際の処理に必要なデータの処理量を減少することにより、処理速度を高速化することが可能になる。
【0151】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図22は、本発明の第3の実施の形態の構成例を示す図である。この図に示すように、本発明の第3の実施の形態は、基幹網100、フレーム中継装置101〜104、および、サーバ105によって構成されている。
【0152】
ここで、フレーム中継装置101は、外部網収容ポートP11,P12およびノード間接続用ポートP13〜P15を有している。フレーム中継装置102は、外部網収容ポートP21,P22およびノード間接続用ポートP23〜P25を有している。フレーム中継装置103は、外部網収容ポートP31,P32およびノード間接続用ポートP33〜P35を有している。また、フレーム中継装置104は、外部網収容ポートP41,P42およびノード間接続用ポートP43〜P45を有している。
【0153】
サーバ105は、ノード間接続用ポートP51〜P62を有し、フレーム中継装置101〜10から供給されたBPDUに基づいて、外部網収容ポートの状態を管理する。
【0154】
図23は、図22に示すフレーム中継装置101の詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、フレーム中継装置101は、ユーザパケット転送処理部101a、パケット宛先判定テーブル101b、ポート制御メッセージ処理部101c、外部網収容ポート状態管理部101d、BPDU交換プロトコル処理部101e、ノード間通信処理部101f、リンク監視部101g、および、ポートP11〜P15によって構成されている。
【0155】
ここで、ユーザパケット転送処理部101aは、ユーザから送信されてきたパケットを該当するポートを介して転送する処理を実行する。
パケット宛先判定テーブル101bは、パケットの宛先を判定するためのテーブルである。
【0156】
ポート制御メッセージ処理部101cは、サーバ105から送信されてきたポート制御メッセージを解釈し、外部網収容ポート状態管理部101dへ通知する。
【0157】
外部網収容ポート状態管理部101dは、ノード上の外部網収容ポートの状態を管理する。
BPDU交換プロトコル処理部101eは、BPDU情報に格納されている網トポロジ構成情報を他のノードに通知するためのプロトコルメッセージを交換する。
【0158】
ノード間通信処理部101fは、ノード間において通信を行う際に必要な処理を実行する。
リンク監視部101gは、リンクが切断されていないか否かについて監視する。
【0159】
外部網収容ポートP11,P12は、外部網に接続されるポートである。
ノード間接続用ポートP13〜P15は、ノード同士を接続するためのポートである。
【0160】
図24は、図22に示すサーバ105の詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、サーバ105は、ノード間通信処理部105a、リンク監視部105b、BPDU送受信処理部105c、スパニングツリーアルゴリズム処理部105d、外部網収容ポート状態管理部105e、ポート制御メッセージ処理部105f、および、ポートP51〜P62によって構成されている。
【0161】
ここで、ノード間通信処理部105aは、フレーム中継装置101〜104から送信されたフレームを受信し、内部で所定の処理を施したフレームを対応するフレーム中継装置101〜104に送信する。
【0162】
リンク監視部105bは、リンクが切断されていないか否かについて監視する。
BPDU送受信処理部105cは、ノード間通信処理部105aによって受信されたフレームをスパニングツリーアルゴリズム処理部105dに供給するとともに、スパニングツリーアルゴリズム処理部105dから供給されたBPDUフレームをノード間通信処理部105aに供給する。
【0163】
外部網収容ポート状態管理部105eは、ノード上の外部網収容ポートの状態を管理する。
ポート制御メッセージ処理部105fは、外部網収容ポート状態管理部105eの状態に基づき、ノード間接続用ポートからポート制御メッセージを制御対象となる外部網収容ポートを持つノードへ送る。
【0164】
図25は、サーバのノード間接続ポートと、他のノード上の論理ブリッジポートの対応を示したテーブルである。また、図26は、サーバが各ノードにポート制御メッセージを送信する際、状態を変更しようとする論理ブリッジポートと、メッセージを送信すべきノード間接続用ポートの対応を示したテーブルである。
【0165】
次に、以上の実施の形態の動作について説明する。
論理ブリッジを管理するサーバ105は、論理ブリッジを管理するために、スパニングツリーアルゴリズム処理部105dを持つ。各ノードは、収容する外部網からBPDUを受信すると、ノード間接続用ポートを用いてサーバへBPDUを送信する。ノード間接続用ポートからBPDUを受信したサーバ105は、受信した仮想ポートから論理ブリッジのどの論理ポートから受信したBPDUかを判断し、サーバ105内の外部網収容ポート状態管理部105eを更新する。
【0166】
サーバ105は、ノードからのBPDUに基づき外部網収容ポート状態管理部105eを更新した結果、論理ポートのポートステートが変更になると論理ポートに対応するブリッジポートを持つノードに対してポート制御メッセージを送り、各ノードにおけるブリッジポートのポートステートを更新する。基幹網100は、論理ブリッジ装置内部のバスとして機能し、ノードを跨いだデータフレームの中継、ノード間のBPDU転送、および、サーバ−ノード間のポート制御パスを提供する。以上により基幹網全体が単一のブリッジとして機能する。
【0167】
次に、STP BPDU受信時の動作について説明する。各ノードは、STPBPDUを受信すると、BPDU転送パスを介してSTP BPDUをサーバのスパニングツリーアルゴリズム処理部105dに送る。サーバ105のスパニングツリーアルゴリズム処理部105dにおけるパラメータ管理部(図示せず)は、BPDUを受信した仮想ポートに対応する論理ポートパラメータ、および、論理ブリッジパラメータを更新する。パラメータ管理部は、パラメータを変更した結果に基づいて、論理ブリッジのポートステートを変更する。論理ポートのステートが変更になった場合、対応するブリッジポートを持つノードのポートステートを変更するためポート制御メッセージ処理部105fへポート制御メッセージの送信を依頼する。ポート制御メッセージ処理部105fは、サーバとノード間に張ったポート制御パスを用いてノードにポート制御メッセージを送信する。
【0168】
ノードのポート制御メッセージ処理部101cはポート制御パスからポート制御メッセージを受信する。そして、ポート制御メッセージ処理部101cは、受信したメッセージの内容に従い自ノード内のブリッジポートのポートステートを変更すると共に、パケット宛先判定テーブルにおけるステートを変更したポートに関わるエントリの使用を有効または無効とする。
【0169】
BPDU転送パスからBPDUを受信したサーバ105が、BPDUを他の論理ポートに中継する必要がある場合は、サーバ105のパラメータ管理部は、BPDU転送パスを用いて他の論理ポートに対しBPDUを送信する。
【0170】
次に、本発明の第3の実施の形態の具体的な動作について説明する。
図27は、図23に示すフレーム中継装置101の動作を説明するためのフローチャートである。このフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
【0171】
ステップS100:
フレーム中継装置101は、フレームを受信する。
ステップS101:
フレーム中継装置101は、ステップS100において受信したフレームが外部網収容ポートから受信されたものか否かを判定し、外部網収容ポートから受信した場合にはステップS102に進み、ノード間接続用ポートから受信された場合にはステップS113に進む。
【0172】
ステップS102:
フレーム中継装置101は、図7(A)に示すローカルポートステートデータベースを参照し、フレームをフィルタリングする。具体的には、例えば、ローカルポートステートデータベースが図14に示すような情報を有する場合には、ポートの状態に応じて、フレームを通過(○に該当)または破棄(×に該当)する。
【0173】
ステップS103:
フレーム中継装置101は、受信したフレームがBPDUフレームかまたはデータフレームの何れであるかを判定し、BPDUフレームである場合には、ステップS104に進み、それ以外の場合にはステップS106に進む。
【0174】
ステップS104:
フレーム中継装置101は、BPDUを受信した外部網収容ポート番号からノード間接続ポート番号を決定する。
【0175】
ステップS105:
フレーム中継装置101は、ノード間の中継を行うためにフレームをカプセル化処理する。
【0176】
ステップS106:
フレーム中継装置101は、アドレス学習処理を実行する。即ち、受信したフレームの送信元MACアドレスと受信ポートとを対応付けして、図7(B)に示すフォワーディングデータベースに登録する。
【0177】
ステップS107:
フレーム中継装置101は、フレームを受信した受信ポートがforwarding状態であるか否かを判定し、forwarding状態である場合にはステップS109に進み、それ以外の場合にはステップS108に進む。
【0178】
ステップS108:
フレーム中継装置101は、受信したフレームを転送せずに破棄する。
ステップS109:
フレーム中継装置101は、出力ポートを決定するための処理を実行する。即ち、受信フレームの宛先MACアドレスをキーとしてフォワーディングデータベースを検索し、出力ポートを決定する。
【0179】
ステップS110:
フレーム中継装置101は、フレームを送信しようとする送信ポートがforwarding状態であるか否かを判定し、forwarding状態である場合にはステップS111に進み、それ以外の場合にはステップS108に進む。
【0180】
ステップS111:
フレーム中継装置101は、出力ポートが外部網収容ポートであるかまたはノード間接続用ポートのいずれであるかを判定し、外部網収容ポートである場合にはステップS112に進み、それ以外の場合にはステップS105に進む。
【0181】
ステップS112:
フレーム中継装置101は、フレーム等をポートへ出力する。
ステップS113:
フレーム中継装置101は、カプセル化されているフレームを復元するためにデカプセル化処理を施す。
【0182】
ステップS114:
フレーム中継装置101は、デカプセル化処理されたフレームがデータフレームであるか否かを判定し、データフレームである場合にはステップS106に進み、それ以外の場合にはステップS115に進む。
【0183】
ステップS115:
フレーム中継装置101は、デカプセル化処理されたフレームがBPDUフレームであるか否かを判定し、BPDUフレームである場合にはステップS118に進み、それ以外の場合にはステップS116に進む。
【0184】
ステップS116:
フレーム中継装置101は、ポート制御メッセージに従って論理ブリッジポートの状態を更新する。
【0185】
ステップS117:
フレーム中継装置101は、論理ブリッジポートの状態に基づいて、外部収容ポート−論理ブリッジポート番号対応テーブルを参照してローカルポートの状態を更新する。
【0186】
ステップS118:
フレーム中継装置101は、BPDUを受信したノード間接続ポートからローカルブリッジポート番号を決定する。
【0187】
次に、サーバ105の動作について説明する。図28は、図2に示すサーバ105の動作を説明するためのフローチャートである。このフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
【0188】
ステップS130:
サーバ105は、フレームを受信する。
ステップS131:
サーバ105は、カプセル化されているフレームを復元するためにデカプセル化処理を施す。
【0189】
ステップS132:
サーバ105は、BPDUを受信したノード間接続用ポート番号から、図25に示したノード間接続用ポート−論理ブリッジポート対応テーブルを参照して、論理ブリッジポート番号を取得し、スパニングツリーアルゴリズムに従って論理ブリッジポートの状態を更新する。
【0190】
ステップS133:
サーバ105は、論理ブリッジポートの状態が変化した場合には、図26に示した論理ブリッジポート−ポート制御メッセージ送信ノード間接続用ポート対応テーブルを参照し、ポート制御メッセージを送信するノード間接続ポートを決定する。
【0191】
ステップS134:
サーバ105は、ポート制御メッセージを作成し出力する。
ステップS135:
サーバ105は、論理ブリッジがBPDUを再送信する必要があるか否かを判定し、再送信する必要がある場合にはステップS136に進み、それ以外の場合には処理を終了する。
【0192】
ステップS136:
サーバ105は、BPDUを構成する。
ステップS137:
サーバ105は、BPDUを送信するポートを決定する。具体的には、サーバ105は受信した論理ブリッジポート以外の論理ポートへ送信する。
【0193】
ステップS138:
サーバ105は、ノード間中継に必要なカプセル化処理を実行する。
ステップS139:
サーバ105は、対応するポートへフレームを出力する。
【0194】
以上に示す第3の実施の形態によっても、図22に示すシステム全体でひとつの論理ブリッジを構成することが可能になるので、ユーザ網からBPDUが入力された場合であっても、基幹網100のリンクがブロックされることを防止できる。
【0195】
また、第1および第2の実施の形態に比較すると、第3の実施の形態の場合では、スパニングツリーアルゴリズムに関する処理等をサーバ105に一括して処理させるようにしたので、フレーム中継装置において重複してなされていた処理を統括して処理することにより、システム全体の処理を高速化することが可能になる。
【0196】
なお、以上に示す第1の実施の形態(または第2の実施の形態)において、リンク監視部61gが、定期的にノード間接続用ポートからノード間通信処理部61fを介して、同一のグループに属する外部網を収容するノードへKeep Aliveメッセージを送信するとともに、ノード間接続用ポートからノード間通信処理部61fを介してKeep Aliveメッセージを受信した場合は、当該ポートからKeep Aliveメッセージを送信したノードへ応答メッセージを、ノード間通信処理部61fを介して送信し、更に、Keep Aliveメッセージを送信してから一定時間以内にノード間接続用ポートからノード間通信処理部61fを介して応答メッセージを受信しない場合はアラームを挙げることにより、同一のグループに属する外部網を収容するノード間のパス接続性を監視するようにしてもよい。このような構成によれば、一定時間内のKeep Aliveに対する応答が得られないと論理ブリッジを構成するために必要なパスが切断されたと判断し、アラームを挙げることが可能になる。
【0197】
図29は、Keep AliveメッセージおよびKeep Alive応答メッセージの一例を示す図である。この図に示すように、両メッセージはコントロールタイプが異なるのみでフォーマットは共通なので以下ではまとめて各フィールドを説明する。「コントロールタイプフィールド」は、Keep Aliveメッセージの1オクテット目の部分であり、値が0x0001の場合KeepAlive問い合わせメッセージを、0x0002の場合Keep Alive応答メッセージであることを示す。Keep Alive問い合わせメッセージを送信するノードは、コントロールタイプを0x0001に、Keep Alive応答メッセージを送信するノードは、コントロールタイプを0x0002にセットして送信する。「送信ブリッジIDフィールド」は、Keep Aliveメッセージの2〜9オクテットの部分であり、Keep Aliveメッセージを送信したノードのブリッジ識別子を記すフィールドである。各ノードがKeep Aliveメッセージを送信する際に、自身のブリッジ識別子を書き込む。「メッセージIDフィールド」は、Keep Aliveメッセージの10オクテット目の部分であり、定期的に送信するKeep Aliveメッセージを区別するための番号を記すフィールドである。Keep Alive問い合わせメッセージを送信するノードは、新たにメッセージを作成する毎にメッセージIDを生成し、本フィールドに書き込む。Keep Alive問い合わせメッセージを受信したノードは、Keep Alive応答メッセージを作成し、問い合わせメッセージ内のメッセージIDを応答メッセージのメッセージIDへコピーする。
【0198】
また、以上に示す第3の実施の形態において、サーバ105のリンク監視部105bは、定期的にノードの外部網収容ポートに対応したノード間接続用ポートからノード間通信処理部105aを介して、同一のグループに属する外部網を収容するノードへKeep Aliveメッセージを送信する。
【0199】
また、サーバ105のリンク監視部105bは同一のグループに属する外部網を収容するノードの外部網収容ポートに対応したノード間接続用ポートからノード間通信処理部105aを介してKeep Aliveメッセージを受信した場合は、当該ポートからKeep Aliveメッセージを送信したノードへ応答メッセージをノード間通信処理部105aを介して送信する。
【0200】
更に、リンク監視部105bはKeep Aliveメッセージを送信してから一定時間以内にノード間接続用ポートからノード間通信処理部105aを介して応答メッセージを受信しない場合はアラームを挙げ、ノードのリンク監視部101gは、定期的に自ノードの外部網収容ポートに対応したノード間接続用ポートからノード間通信処理部101fを介して、サーバ105へKeep Aliveメッセージを送信する。
【0201】
更に、ノードのリンク監視部101gは自ノードの外部網収容ポートに対応したノード間接続用ポートからノード間通信処理部101fを介してKeep Aliveメッセージを受信した場合は、当該ポートからKeep Aliveメッセージを送信したサーバ105へ応答メッセージをノード間通信処理部101fを介して送信する。
【0202】
そして、ノードのリンク監視部101gはKeep Aliveメッセージを送信してから一定時間以内にノード間接続用ポートからノード間通信処理部101fを介して応答メッセージを受信しない場合はアラームを挙げることにより、同一のグループに属する外部網を収容するノードとそれを管理するサーバ105間のパス接続性を監視することが可能になる。
【0203】
なお、以上に示す第1〜第3の実施の形態のブロック図はほんの一例であり、本発明がこのような場合にのみ限定されるものではないことはいうまでもない。
また、以上に示す第1〜第3の実施の形態では、ブリッジ網を例に挙げて説明を行ったが、本発明はブリッジ網のみに限定されるものではなく、例えば、スイッチによって構成されるネットワークに対しても適用可能であることはいうまでもない。
【0204】
(付記1) 同一のグループに属する外部網の間でフレームの中継を行う複数のフレーム中継装置と、これら前記複数のフレーム中継装置を相互に接続するリンクとを有するフレーム中継システムにおいて、
各フレーム中継装置は、
同一グループに属する外部網を収容する前記複数のフレーム中継装置と、これら前記複数のフレーム中継装置を相互に接続するリンクとが一つの仮想的なフレーム中継装置として動作するように、システムの状態に関する情報であるシステム状態情報を全フレーム中継装置で共用するためのシステム状態情報共用手段と、
前記システム状態情報共用手段によって共用されたシステム状態情報に基づいてフレーム中継処理を実行するフレーム中継処理手段と、
前記システム状態情報が変化した場合には、STP BPDUを参照して、前記システム状態情報共用手段によって共用されているシステム状態情報を更新するシステム状態情報更新手段と、
を有することを特徴とするフレーム中継システム。
【0205】
(付記2) 前記システム状態情報更新手段は、前記STP BPDUを前記外部網から受信した場合には、これに基づいてシステム状態情報を更新するとともに、前記システム状態情報共用手段は、他のフレーム中継装置に対してもシステム状態情報を送信することを特徴とする付記1記載のフレーム中継システム。
【0206】
(付記3) 前記システム状態情報更新手段は、前記STP BPDUを前記外部網から受信した場合には、これに基づいてシステム状態情報を更新するとともに、前記システム状態情報共用手段は、他のフレーム中継装置に対しても前記STP BPDUを転送することを特徴とする付記1記載のフレーム中継システム。
【0207】
(付記4) 各フレーム中継装置は、同一のグループに属する各フレーム中継装置に対して、所定の信号を所定の周期で送信し、その信号に対する応答の有無によって、システムの接続状態を検証する接続状態検証手段を更に有することを特徴とする付記1記載のフレーム中継システム。
【0208】
(付記5) 前記システム状態情報を統括的に管理するサーバを更に有することを特徴とする付記1記載のフレーム中継システム。
(付記6) 前記サーバは、前記システム状態情報が変化した場合には、前記システム状態情報を更新するためのシステム状態情報更新手段を有することを特徴とする付記5記載のフレーム中継システム。
【0209】
(付記7) 前記システム状態情報更新手段は、前記STP BPDUに基づいてシステム状態情報を更新することを特徴とする付記6記載のフレーム中継システム。
【0210】
(付記8) 前記サーバは、同一のグループに属する各フレーム中継装置に対して、所定の信号を所定の周期で送信し、その信号に対する応答の有無によって、システムの接続状態を検証する接続状態検証手段を更に有することを特徴とする付記5記載のフレーム中継システム。
【0211】
(付記9) 前記システム状態情報は、ポートパラメータ、ブリッジパラメータ、および、ポートステートであることを特徴とする付記1記載のフレーム中継システム。
【0212】
(付記10) 同一のグループに属する外部網の間でフレームの中継を行う複数のフレーム中継装置と、これら前記複数のフレーム中継装置を相互に接続するリンクとを有するフレーム中継システムを構成する、前記フレーム中継装置において、
同一グループに属する外部網を収容する前記複数のフレーム中継装置と、これら前記複数のフレーム中継装置を相互に接続するリンクとが一つの仮想的なフレーム中継装置として動作するように、システムの状態に関する情報であるシステム状態情報を全フレーム中継装置で共用するためのシステム状態情報共用手段と、
前記システム状態情報共用手段によって共用されたシステム状態情報に基づいてフレーム中継処理を実行するフレーム中継処理手段と、
を有することを特徴とするフレーム中継装置。
【0213】
(付記11) 複数のLANと、各LANを接続する中間網とで構築されたネットワークにおいて、
前記中継網全体を仮想的な1つのブリッジとして機能させる仮想ブリッジ手段と、
前記ネットワーク内における物理的なループについて前記中継網を経由する論理的なルートを確保しつつ論理的にループを切断するループ切断手段と、
を有することを特徴とするネットワーク。
【0214】
(付記12) 複数のLAN間を接続する中継網におけるエッジの中継装置において、
各LANと中継網とで構築されたネットワーク内における物理的なループを検出して論理的にループを切断するためのフレームを受信したときに、他の全ての中継装置へ前記フレームを転送するフレーム転送手段と、
前記フレーム内の情報と、前記中継装置網全体を仮想的な1つのブリッジとした場合の情報とに基づき、前記物理的なループについて前記中継網を経由する論理的なルートを確保しつつ論理的にループを切断するループ切断手段と、
を設けたことを特徴とする中継装置。
【0215】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、バックドアリンクが張られた場合であっても、リンクが切断されることを防止できる。
【0216】
また、本発明では、バックドアリンクが張られた場合であっても、リンクが切断されることにより、システム全体のスループットが低下することを防止することが可能になる。
【0217】
また、本発明では、ループが形成された場合には、これを適宜切断することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作原理を説明する原理図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の構成例を示す図である。
【図3】図2に示すフレーム中継装置の詳細な構成例を示す図である。
【図4】論理ブリッジパラメータを説明するための図である。
【図5】外部網収容ポート−論理ブリッジポート番号対応テーブルを説明するための図である。
【図6】論理ブリッジポートパラメータを説明するための図である。
【図7】図7(A)は、ローカルブリッジポートステートデータベースを説明するための図であり、図7(B)は、フォワーディングデータベースを説明するための図である。
【図8】各ノードにおける外部網収容ポート−論理ブリッジポート番号対応テーブルの初期設定例を示す図である。
【図9】図9(A)は論理ブリッジ識別子の詳細を説明する図であり、図9(B)は論理ブリッジポート識別子の初期設定例を示す図である。
【図10】スパニングツリーアルゴリズム処理部に格納されているテーブルの詳細を示す図である。
【図11】ノード間で交換するメッセージを説明するための図である。
【図12】図12(A)は、Keep Aliveメッセージを説明する図であり、図12(B)はKeep Alive応答メッセージを説明する図である。
【図13】発明の第1の実施の形態の通常時の動作を説明するフローチャートである。
【図14】ローカルブリッジポートステートデータベースが格納するデータの一例を示す図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態の具体的な動作について説明するための図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態の具体的な動作について説明するための図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態の構成例を示す図である。
【図18】図17に示すフレーム中継装置の詳細な構成例を示す図である。
【図19】自ノードのノード間接続ポートと、他ノード上の論理ブリッジポートの対応を示したテーブルである。
【図20】自ノードの論理ブリッジポートで受信したBPDUを他ノードに送信する際、どのノード間接続用ポートに送信するかを示したテーブルである。
【図21】本発明の第2の実施の形態の動作を説明するフローチャートである。
【図22】本発明の第3の実施の形態の構成例を示す図である。
【図23】図22に示すフレーム中継装置の詳細な構成例を示す図である。
【図24】図22に示すサーバの詳細な構成例を示す図である。
【図25】サーバのノード間接続ポートと、他のノード上の論理ブリッジポートの対応を示したテーブルである。
【図26】サーバが各ノードにポート制御メッセージを送信する際、状態を変更しようとする論理ブリッジポートと、メッセージを送信すべきノード間接続用ポートの対応を示したテーブルである。
【図27】本発明の第3の実施の形態のフレーム中継装置の動作を説明するフローチャートである。
【図28】本発明の第3の実施の形態のサーバの動作を説明するフローチャートである。
【図29】図29(A)は、Keep Aliveメッセージを説明する図であり、図29(B)はKeep Alive応答メッセージを説明する図である。
【図30】従来におけるフレーム中継システムの構成例を示す図である。
【図31】従来におけるフレーム中継システムにおいて、ATM網上でSTP BPDUを送信する場合について説明する図である。
【図32】従来におけるLANエミュレーションにおいて、ブリッジ間の各リンクでSTP BPDUを送信する場合について説明する図である。
【符号の説明】
50 フレーム中継装置
50a システム状態情報共用手段
50b フレーム中継処理手段
50c システム状態情報更新手段
51〜53 フレーム中継装置
54 リンク
55〜58 外部網
60 基幹網
61〜64 フレーム中継装置
61a ユーザパケット転送処理部
61b パケット宛先判定テーブル
61c スパニングツリーアルゴリズム処理部
61c−1 パラメータ管理部
61c−2 論理ブリッジパラメータ
61c−3〜61c−6 論理ブリッジポートパラメータ
61c−7〜61c−10 論理ポートステート
61d 外部網収容ポート状態管理部
61e BPDU交換プロトコル処理部
61f ノード間通信処理部
61g リンク監視部
80 基幹網
81〜84 フレーム中継装置
81a ユーザパケット転送処理部
81b パケット宛先判定テーブル
81c スパニングツリーアルゴリズム処理部
81d 外部網収容ポート状態管理部
81e BPDU交換プロトコル処理部
81f ノード間通信処理部
81g リンク監視部
100 基幹網
101〜104 フレーム中継装置
101a ユーザパケット転送処理部
101b パケット宛先判定テーブル
101c ポート制御メッセージ処理部
101d 外部網収容ポート状態管理部
101e BPDU交換プロトコル処理部
101f ノード間通信処理部
101g リンク監視部
105 サーバ
105a ノード間通信処理部
105b リンク監視部
105c BPDU送受信処理部
105d スパニングツリーアルゴリズム処理部
105e 外部網収容ポート状態管理部
105f ポート制御メッセージ処理部

Claims (3)

  1. 同一のグループに属する外部網の間でフレームの中継を行う複数のフレーム中継装置と、これら複数のフレーム中継装置を相互に接続するリンクとを有するフレーム中継システムにおいて、
    各フレーム中継装置は、
    同一グループに属する外部網を収容する前記複数のフレーム中継装置と、これら複数のフレーム中継装置を相互に接続するリンクとが一つの仮想的なフレーム中継装置として動作するように、システムの状態に関する情報であるシステム状態情報を全フレーム中継装置で共用するためのシステム状態情報共用手段と、
    前記システム状態情報共用手段によって共用されたシステム状態情報に基づいて、前記仮想的なフレーム中継装置が前記外部網を収容するポートの状態を制御し、これに基づきフレーム中継処理を実行するフレーム中継処理手段と、
    前記システム状態情報が変化した場合には、STP BPDUを参照して、前記システム状態情報共用手段によって共用されているシステム状態情報を更新するシステム状態情報更新手段と、
    を有することを特徴とするフレーム中継システム。
  2. 前記システム状態情報更新手段は、前記STP BPDUを前記外部網から受信した場合には、これに基づいてシステム状態情報を更新するとともに、前記システム状態情報共用手段は、他のフレーム中継装置に対してもシステム状態情報を送信することを特徴とする請求項1記載のフレーム中継システム。
  3. 同一のグループに属する外部網の間でフレームの中継を行う複数のフレーム中継装置と、これら複数のフレーム中継装置を相互に接続するリンクとを有するフレーム中継システムを構成する、前記フレーム中継装置において、
    同一グループに属する外部網を収容する前記複数のフレーム中継装置と、これら複数のフレーム中継装置を相互に接続するリンクとが一つの仮想的なフレーム中継装置として動作するように、システムの状態に関する情報であるシステム状態情報を全フレーム中継装置で共用するためのシステム状態情報共用手段と、
    前記システム状態情報共用手段によって共用されたシステム状態情報に基づいて、前記仮想的なフレーム中継装置が前記外部網を収容するポートの状態を制御し、これに基づきフレーム中継処理を実行するフレーム中継処理手段と、
    を有することを特徴とするフレーム中継装置。
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